JP2002112307A - Phs端末における待受方法 - Google Patents

Phs端末における待受方法

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JP2002112307A JP2000298956A JP2000298956A JP2002112307A JP 2002112307 A JP2002112307 A JP 2002112307A JP 2000298956 A JP2000298956 A JP 2000298956A JP 2000298956 A JP2000298956 A JP 2000298956A JP 2002112307 A JP2002112307 A JP 2002112307A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者に多数の通信モードを格別意識させる
ことなしに、それらの通信モード下でPHS端末を切換
使用できるようにする。 【解決手段】 シームレス待受モードが設定されたと
き、登録済の複数の通信モード相互間でのシームレス遷
移を実行することにより、待受モード設定の変更操作を
不要にする。シームレス遷移は各通信モードにおける受
信信号品質例えば受信電界強度に基づき行う。例えば公
衆モードで待ち受けているとき公衆モードの制御チャネ
ルにおける受信電界強度が公衆モードの選択レベルX+
Yより低くなった場合、PAモードにおける受信電界強
度がPAモードの待受保持レベルXより高いならば、P
Aモードにおける待受先のサーチを開始する。その後、
公衆モードにおける受信電界強度が公衆モードの待受保
持レベルXを上回っている間に、PAモードにおける受
信電界強度がPAモードの選択レベルX+Yより高くな
った場合、PAモードでの待受に自動的に移行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PHS(Personal
Handy phone System)端末における着信の待受方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】PHSの開発・実施当初の意図として
“コードレス電話機を家庭外に持ち出して使えるように
する”という意図があったことは、広く知られている。
このような当初意図や、PHSを用いてワイヤレスの内
線電話又はインターカムシステムを実現したいという産
業面からの要求や、一つのPHS端末を様々な場所で使
いたいという使用者の一般的要求等を反映して、近年の
PHS端末には様々な通信モードが準備されている。通
信モードとしては、市街地等に配設されているCSを介
して公衆用PHSに接続するための公衆モード、窓辺等
に設けたPA(パワーアンテナ。ホームアンテナとも呼
ぶ)を介して公衆用PHSに接続するためのPAモー
ド、PHS端末をいわばコードレス電話機の子機として
使用するための家庭モード、無線系PBXやその配下に
おかれたCSを用いて事業所内に構築されたPHSに接
続し無線系PBXやその接続先たる構内PBXを介し内
線や外線に接続するためのオフィスモード、API等の
準公衆(BA)モード、PHS端末同士で無線接続する
ためのトランシーバモード等がある。これらの通信モー
ドの間には使用する波や準拠する手順や信号の構成等の
相違があり、一般に、任意の通信モード下では他の通信
モードに係る信号による着信を受けられないことから、
PHS端末の使用に際しては使用者が必要に応じいずれ
かの通信モードを選択しまた適宜変更設定しなければな
らない。
【0003】具体的には、PHS端末に予めいくつかの
通信モードを登録しておき、使用者の手動操作等により
適宜登録の追加/削除等を行う。使用者は、現状に応じ
て手動操作等を行い、PHS端末の通信モードを選択設
定する。例えば、「外出しよう」としているのであれば
公衆モード等を選び、「事業所内で働こう」としている
のであればオフィスモード等を選び、「自宅にいよう」
としているのであれば家庭モード或いはPAモードを選
び、PHS端末に設定する。PHS端末は、待受先を介
した着信があるまで或いは使用者が発信操作等を行うま
で、出荷時等に初期設定された或いは使用者により設定
された通信モードでの着信を待ち受ける待受動作を実行
する。なお、本願でいうところの待受動作は、CS等
(CSの他、BS、PA等、PHS端末の無線接続先と
なりうる無線設備各種を含む。以下、区別の必要がない
限り同様に略記)からの下り制御チャネルにおける受信
信号品質に応じて待受先CSを選択・変更する動作、P
HS端末の位置をデータベースに登録する動作、使用者
による操作に応じPHS端末内に各種情報を登録しまた
機能に関する設定を行う動作等、着信を待ち受けている
間に実行すべき又は実行可能な様々な動作を包含するも
のとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通信モ
ードをいちいち設定しまた変更する操作は、使用者にと
り煩わしい。例えば、PHS端末を自宅でも通勤路でも
勤務先事業所内でも使用できるようにするため、PHS
端末にPA,公衆,オフィスという3個の通信モードを
登録してあるとする。この場合、使用者が自宅から勤務
先事業所に出勤するに当たって、自宅出発時にPHS端
末の通信モードをPAモードから公衆モードに設定変更
し、勤務先事業所到着時に公衆モードからオフィスモー
ドに設定変更する、という操作が必要である。このよう
に、使用者自身の移動或いはPHS端末の利用環境の変
化に際し、使用者が通信モードをいちいち設定変更する
のは面倒である。また、仮に、設定変更を怠ると現在の
所在環境下では着信を受けることができないこととなり
うる。即ち、必要な情報を必要な時点で受け取ることが
できない等の不都合が生じる。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、PHS端末に複数
の通信モードが設定されている場合であっても、待受に
係る通信モードの設定変更等の操作で使用者を煩わせる
ことなしに、使用者の移動等に伴うPHS端末の利用環
境等の変化に対応できるようにすることを、その目的の
一つとしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】まず、本発明に係る待受
方法は、公衆モード、PAモード等、互いに通信形態例
えば通信手順や信号構成が異なる複数の通信モードそれ
ぞれにて使用可能なPHS端末により、実行される。本
発明の実行環境たるPHS端末は、着信を待ち受けるた
めの待受動作を実行する。待受動作とは、より詳細にい
えば、ある通信モードに係るサービスに属する無線接続
先からの着信に応ずべく、その通信モードに係るサービ
スに属する無線接続先の中から比較的良好な受信信号品
質を期待できる無線接続先を待受先として逐次選択しそ
の待受先からの着信を待ち受ける待受動作である。な
お、以下の説明では、本発明に係る待受方法を開始する
際に待受動作の対象となっている通信モードを、第1通
信モードと称し、PHS端末に登録済の他の通信モード
のうちシームレス遷移先となりうるもの或いはその通信
モードに関しシームレス検出が行われることがあるもの
を、第2通信モードと称している。また、PHS端末の
「無線接続先」とはCS等を、「サービス」とは公衆用
PHSへの接続等を、さすものとする。
【0007】本発明を特徴付けている動作の一つは、シ
ームレス遷移である。シームレス遷移とは、PHS端末
の動作を第1通信モードに関する待受動作から第2通信
モードに関する待受動作へと自動的に遷移させる動作で
ある。即ち、シームレス遷移は、待受動作に係る通信モ
ードを第1通信モードから第2通信モードへと自動的に
切り換えることによって、待受に係る通信モードを使用
者の操作により設定変更する必要をなくすという効果を
もたらすもの、言い換えれば、待受に係る通信モードの
切換の継ぎ目(シーム)たる設定変更操作を廃止可能に
する遷移形態である。
【0008】シームレス遷移には、いくつかの形態があ
る。第1の形態は、第1通信モードに関する待受動作を
やめ第2通信モードに関する待受動作を開始することに
よりシームレス遷移を実行する、という形態である。こ
の形態によるシームレス遷移は、第1通信モードにおけ
る受信信号品質例えば受信電界強度が第1通信モード選
択レベル超の水準から第1通信モード選択レベル未満の
水準に劣化したとき、第2通信モードにおける受信信号
品質例えば受信電界強度が第2通信モード選択レベル超
であることを条件として、実行する。即ち、第1通信モ
ード下での待受では(どのCS等を選択しても)第1通
信モード選択レベルを超える受信信号品質を期待できな
くなったものの、第2通信モード下での待受へと遷移す
れば(少なくともいずれかのCS等については)第2通
信モード選択レベルを超える受信信号品質を期待できる
ときに、第1の形態によるシームレス遷移が実行され
る。第1通信モード下での待受から第2通信モード下で
の待受への遷移が設定変更操作なしで行われるという意
味で、この遷移はシームレスである。
【0009】第2の形態は、第1通信モードに関する待
受動作を実行している状態から、まず、第1通信モード
に関する待受動作を継続しつつ第2通信モードに関する
シームレス検出動作を実行する状態に移行し、その後、
第1通信モードに関する待受動作及び第2通信モードに
関するシームレス検出動作をやめ第2通信モードに関す
る待受動作を開始することにより、シームレス遷移を実
行する、という形態である。シームレス検出動作とは、
その通信モードに係るサービスに属する無線接続先の中
から比較的良好な受信信号品質を期待できる無線接続先
を将来の待受先として検出する動作である。
【0010】第2の形態に含まれる2段階の状態遷移の
うち1段階目の状態遷移、即ち第1通信モードに関する
待受動作を実行している状態からそれを継続しつつ第2
通信モードに関するシームレス検出動作を実行する状態
への移行は、第1通信モードにおける受信信号品質が第
1通信モード選択レベル超の水準から第1通信モード待
受保持レベル超第1通信モード選択レベル未満の水準に
劣化したとき、第2通信モードにおける受信信号品質が
第2通信モード選択レベル未満であることを条件とし
て、実行される。言い換えれば、第1通信モード下での
待受では(どのCS等を選択しても)第1通信モード選
択レベルを超える受信信号品質を期待できなくなってい
るが、第2通信モード下での待受へと直ちに遷移しても
やはり(どのCS等を選択しても)第2通信モード選択
レベルを超える受信信号品質を期待できないとき、実行
される。
【0011】第2の形態に含まれる2段階の状態遷移の
うち2段階目の状態遷移、即ち第1通信モードに関する
待受動作及び第2通信モードに関するシームレス検出動
作を実行する状態から第2通信モードに関する待受動作
を実行する状態への移行は、第1通信モードにおける受
信信号品質が第1通信モード待受保持レベル超第1通信
モード選択レベル未満の水準にとどまっている間に第2
通信モードにおける受信信号品質が第2通信モード選択
レベル超に達したとき、実行される。言い換えれば、第
1通信モードにおける受信信号品質の劣化がさほど進行
していないうちに第2通信モードにおける(いずれかの
CS等による)受信信号品質が十分な向上を呈したと
き、実行される。
【0012】従って、第1通信モード下での待受から第
2通信モード下での待受への遷移が設定変更操作(シー
ム)なしで行われるという意味で、第2の形態による遷
移もシームレスである。また、1段階目の状態遷移の際
に第2通信モードに関するシームレス検出動作が開始さ
れているため、以後の待受に係る通信モード及びその通
信モード下で当面待受先とすべきCS等の特定が既に行
われている状況で、2段階目の状態遷移が実行される。
直ちに特定のCS等を待受先とすることができるという
意味或いは待受時間をさほど長引かせないという意味で
も、第2の形態による遷移はシームレスである。
【0013】第3の形態は、第1通信モードに関する待
受動作を実行している状態から、まず、第1通信モード
に関する待受動作を継続しつつ第2通信モードに関する
シームレス検出動作を実行する状態に移行し、その後、
第1通信モードに関する待受動作及び第2通信モードに
関するシームレス検出動作をやめ第1通信モードに関す
るシームレス検出動作及び第2通信モードに関する待受
動作を開始することにより、シームレス遷移を実行す
る、という形態である。
【0014】第3の形態に含まれる2段階の状態遷移の
うち1段階目の状態遷移は、第2の形態に含まれる2段
階の状態遷移のうち1段階目の状態遷移と、同様の時点
で同様の条件下で実行される同様のものである。第3の
形態に含まれる2段階の状態遷移のうち2段階目の状態
遷移、即ち第1通信モードに関する待受動作及び第2通
信モードに関するシームレス検出動作を実行する状態か
ら第1通信モードに関するシームレス検出動作及び第2
通信モードに関する待受動作を実行する状態への移行
は、第1通信モードにおける受信信号品質が第1通信モ
ード待受保持レベル未満の水準に劣化したとき、第2通
信モードにおける受信信号品質が第2通信モード待受保
持レベル超第2通信モード選択レベル未満の水準である
ことを条件として、実行される。言い換えれば、第1通
信モードにおける受信信号品質の劣化が既にかなりの程
度進行しており他方で第2通信モードにおける受信信号
品質の今後の向上が若干とも期待できる時点で、実行さ
れる。
【0015】従って、第1通信モード下での待受から第
2通信モード下での待受への遷移が設定変更操作(シー
ム)なしで行われるという意味で、第3の形態による遷
移もシームレスである。また、1段階目の状態遷移の際
に第2通信モードに関するシームレス検出動作が開始さ
れているため、2段階目の状態遷移の際直ちに特定のC
S等を待受先とすることができるという意味或いは待受
時間をさほど長引かせないという意味でも、第3の形態
による遷移はシームレスである。加えて、第1通信モー
ドに関するシームレス検出動作及び第2通信モードに関
する待受動作を開始した後、第2通信モードにおける受
信信号品質が第2通信モード選択レベル超の水準に達し
たとき、第1通信モードに関するシームレス検出動作を
やめるようにすれば、この形態によるシームレス遷移が
行われた後の待受状態が、第1の形態によるシームレス
遷移や第2の形態によるシームレス遷移が行われた場合
と同様の待受状態となる。
【0016】このように、本発明においては、状況によ
りシームレス検出を実行しながらシームレス遷移を行う
ようにしたため、現時点で待受動作を実行するべき通信
モードに関する使用者による設定変更操作が不要にな
り、従来に比べ使用性に優れたPHS端末が得られる。
PHS端末の回路構成として送受信回路を1系統具備す
る構成を用いて本発明を実施することも可能であるが、
PHS端末内に複数系統の送受信回路を設け、第1及び
第2通信モードに関する動作を、PHS端末内に設けた
複数系統の送受信回路により分担して実行するようにす
るのが望ましい。また、本発明に係る待受方法をPHS
端末に実行させるには、例えば、使用者により又は初期
的に、PHS端末に“シームレス待受”との設定を与え
ればよい。その際、PHS端末は、予め登録されている
複数の通信モードのうち現時点で最も良好な受信信号品
質を期待できる通信モードを第1通信モードとし、当該
複数の通信モードのうち残りの全部又は一部の通信モー
ドを第2通信モードとする。
【0017】また、第2通信モードが1種類に限られな
いことにも留意されたい。第2通信モードが複数存在す
る場合、例えば、その中で最もよい受信信号品質を提供
する通信モードを、シームレス遷移先とする。また、受
信信号品質の検出(例えば下り制御チャネルからの受信
電界強度の検出)及びその結果に基づく動作(シームレ
ス遷移)については、複数の第2通信モードそれぞれに
優先順位を付与しておき、その優先順位に従い通信モー
ド毎に実行すればよい。更に、これら複数の第2通信モ
ードの中に、公衆用PHSの基地局に無線接続する公衆
モードと、その他複数の通信モードとが含まれている場
合には、当該その他複数の通信モードについては上述の
優先順位に従う動作を実行し、公衆モードについては当
該複数の通信モードよりも優先して又は別の回路で受信
信号品質の検出及びその結果に基づく動作を実行するよ
うにすればよい。
【0018】そして、第1通信モードに関する待受動作
及び第2通信モードに関するシームレス検出動作を実行
する状態から、第1及び第2通信モードにおける受信信
号品質が向上を見せず、第1通信モードにおける受信信
号品質が第1通信モード待受保持レベル未満に劣化しか
つ第2通信モードにおける受信信号品質も第2通信モー
ド待受保持レベル未満に劣化したときには、第1及び第
2通信モードのいずれについてもサービス圏外であると
見なすことができる。この場合には、例えば、第1及び
第2通信モードに係るサービスに属する無線接続先の中
から比較的良好な受信信号品質を期待できる無線接続先
を将来の待受先として検出する動作を、開始する。第1
及び第2通信モードのいずれについてもサービス圏外で
ある状態から、第1通信モードにおける受信信号状態が
第1通信モード待受保持レベル超第1通信モード選択レ
ベル未満の水準に達したときには、例えば、第1通信モ
ードに関する待受動作及び第2通信モードに関するシー
ムレス検出動作を開始する。その後第1通信モードにお
ける受信信号品質が向上を見せ、第1通信モードにおけ
る受信信号品質が第1通信モード選択レベル超の水準に
達したときには、例えば、第2通信モードに関するシー
ムレス検出動作をやめる。このように、サービスの圏内
から圏外へ又はその逆への移動に伴う状態遷移も、本発
明の特徴に係るシームレス遷移或いはシームレス検出と
同様に、各通信モードに係る選択レベル及び待受保持レ
ベルを利用して簡便に実現できる。なお、選択レベル及
び待受保持レベルは通信モード毎に異なる値でもよい。
これらのレベルはPHS端末内に固定的に設定しておい
てもよいし、無線接続先からの報知等により設定しても
よい。制御に利用する受信信号品質は、例えば受信電界
強度の移動平均値等であるが、本発明は受信信号品質を
示す他の量に基づき実施することもできる(「選択レベ
ル」及び「待受保持レベル」なる名称中の「レベル」は
受信レベルへの限定を意図するものではない)。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
関し図面に基づき説明する。
【0020】図1に、本発明の実施環境の一例を示す。
この図に示すのはPHS端末の典型的な構成であり、信
号の送受信のためのアンテナ10、高周波集積回路等に
より実現されアンテナ10を用いて信号の送受信を行う
無線部12、ASIC(Application Specific Integrat
ed Circuit)等により実現され各種のディジタル信号処
理を実行する信号処理部14、信号処理部14が使用す
る記憶空間を提供すべくRAMやF−ROM等にて構成
され後述する通信モード登録及び待受モード設定の内容
を記憶するメモリ16、キーやダイヤル等を含みその操
作に応じて信号処理部14に使用者からの指令を与える
操作部18、液晶等の小形表示デバイスにて実現され各
種の機能メニューや信号処理部14の動作状態や信号の
送受信状態等を表示する表示部20、使用者が発した音
声を電気信号に変換して信号処理部14に入力するマイ
ク22、信号処理部14の出力を電気信号から音響へと
変換して出力するスピーカ24等を有している。図示し
ないが、PHS端末の各部にその駆動電力を供給する電
源回路や、パーソナルコンピュータや携帯情報端末との
接続手段等も有している。
【0021】信号処理部14内には、MPU26、AD
PCM−CODEC28、TCH−CODEC30、T
DMA−TDD制御部32及びπ/4QPSKモデム3
4が設けられている。使用者が発しマイク22により信
号処理部14に入力された音声は、ADPCM−COD
EC28にてADPCM(Adaptive Differential Pulse
Code Modulation)方式に従い量子化され、TCH−C
ODEC30によりTCH(Traffic CHannel)が作成さ
れ、TDMA−TDD制御部32を介しπ/4QPSK
モデム34に供給され、π/4QPSKモデム34を構
成する変調部36にてπ/4QPSK(Quadrature Phas
e Shift Keying)方式に従い変調された上で、無線部1
2内の送信回路38による増幅・周波数変換等を経てア
ンテナ10から無線送信される。逆に、アンテナ10を
用いて無線受信された信号は、無線部12内の受信回路
40による増幅・周波数変換等を経て、π/4QPSK
モデム34を構成する復調部42によりπ/4QPSK
方式に従い復調され、TDMA−TDD制御部32を介
しTCH−CODEC30に供給され、TCH−COD
EC30にて復号され、ADPCM−CODEC28に
よりADPCM方式に従い再生され、スピーカ24から
音響出力される。以上の動作に際し、TDMA−TDD
制御部32は、PHSにて用いられる多重化方式である
TDMA−TDD(Time Division Multiple Access-Tim
e Division Dulplex)方式に従い信号の送受信・変復調
動作を制御する。MPU26は、信号処理部14全体の
動作を制御する。図中、44は、アンテナ10を送信回
路38と受信回路40とで共用するためのアンテナスイ
ッチである。
【0022】図2に、本発明の実施環境の他の一例を示
す。この図に示すPHS端末が図1に示したPHS端末
と相違している点は、信号の送受信に関連する部分を2
系統設けている点である。即ち、アンテナ、アンテナス
イッチ、無線部12A内の送信回路及び受信回路、π/
4QPSKモデム34A内の変調部及び復調部は、それ
ぞれ2個ずつ設けられており、また、信号処理部14A
内のTDMA−TDD制御部32A及びTCH−COD
EC30Aもそれぞれ送受信系統2個分の制御乃至処理
機能を有している。図2中、第1の系統に属する回路に
は符号の末尾に−1を付しており、第2の系統に属する
回路には符号の末尾に−2を付している。送受信系統が
2系統あることとの関連で図1に記載のものと機能に相
違がみられる部材については、符号の末尾にAを付して
いる。
【0023】ここで、PHSでは、1キャリア当たり上
り(PHS端末→CS等)/下り(CS等→PHS端
末)各4個のタイムスロットが準備されており、そのう
ち各1個が制御チャネルとして使用される。PHS端末
及びその無線接続先たるCS等は、着信時/発信時に
は、この制御チャネルを介した信号のやりとりを含む通
信手順を実行し、いずれかのタイムスロットをその通話
に割り当てた上で、通話を成立させる。通話中は、PH
S端末は、例えば1.2秒周期で、CS等からの下り制
御チャネルにて送信されている信号から受信信号品質を
検出し、最良の受信信号品質を期待できるCS等を選択
してそのCS等に無線接続先を切り換える(ハンドオー
バ)。PHS端末は、着信を待ち受けているときにも、
CS等からの下り制御チャネルにて送信されている信号
から受信信号品質を検出し、最良の受信信号品質を期待
できるCS等を選択する(待受先CS等の選択)。受信
信号品質は、例えば、無線部12又は12Aの受信回路
40又は40−1若しくは40−2から出力され受信電
界強度を示す信号であるRSSI(Receiving Signal St
erngth Indicatior)信号を入力し、過去所定期間につい
て受信電界強度(受信レベル)の移動平均を求めること
で、検出することができる。或いは、TDMA−TDD
制御部32又は32AやTCH−CODEC30又は3
0Aにおける処理結果から、過去所定期間におけるフレ
ーム誤り率を求めることによっても、検出できる。な
お、ハンドオーバや待受先CS等選択の手順について
は、特開平10−75476号公報を参照されたい。ま
た、特に図2に示した回路におけるハンドオーバやその
際の切り戻りについては、本願出願人が先に提案した特
願2000−20537号の記載を参照されたい。
【0024】本発明の好適な実施形態においては、PH
S端末にて検出される受信信号品質を、ハンドオーバや
待受先CS等選択だけでなく、待受に係る通信モードの
自動的な遷移を実現するためにも、使用する。即ち、ど
の通信モードに関して待受動作を実行すべきかを、現在
の待受先に係る通信モードに関し検出した受信信号品質
や、その他の通信モードに関し検出した受信信号品質に
基づき、逐次決定して自動変更する。更に、現在待受動
作の対象としていない通信モードのうちどの通信モード
に関して受信信号品質の検出や(将来の)待受先CS等
選択を実行すべきかを、同様の情報に基づき逐次決定す
る。以下、本実施形態の動作のうち、この通信モードの
遷移に関連する動作について、説明する。この動作は、
無線部12又は12A等で検出される受信信号品質に基
づきMPU26又は26AがTDMA−TDD制御部3
2又は32A等を制御することにより実現される動作で
ある。
【0025】
【表1】 本実施形態では、PHS端末における通信モードとし
て、公衆、PA、オフィス、家庭、トランシーバ、準公
衆(BA)の各モードと、それらの中から2個を組み合
わせた各種のデュアル(DUAL)モードとを準備して
いる。表1中、見出し列に記されている通信モードは、
準備されている登録可能な通信モードである。PHS端
末出荷時にはそれらの全部又は一部を登録しておく。使
用者が適宜登録を追加又は削除することも可能である。
更に、表1中、見出し行に記されているのは、使用者が
設定する待受モードである。PHS端末出荷時にはそれ
らのうちいずれかを初期設定しておく。表1中、行と列
が交差するセルに記されている「○」は、その列の見出
しに記されている待受モードが使用者により設定された
ときに、その行の見出しに記されている通信モードが登
録済であれば、その通信モードに関し待受動作が行われ
うる、という意味であり、「×」は、行われえないとい
う意味である。
【0026】使用者は、操作部18を操作することによ
り表示部20の画面上に機能メニューを表示させ、その
機能メニューを参照して操作部18を操作することによ
り、準備されている登録可能な通信モードの中からいず
れか1個又は複数個を任意に選択し登録することが可能
である。また、使用者は、操作部18を操作することに
より表示部20の画面上に機能メニューを表示させ、そ
の機能メニューを参照して操作部18を操作することに
より、いずれかの待受モードを設定することが可能であ
る。
【0027】こういった初期設定或いは使用者の操作に
より、通信モードとして公衆及びPAモードが登録され
待受モードとして公衆モードが選択されたとすると、通
信モードとして登録済でありかつ待受モードとして選択
されている公衆モードに関し、待受動作(受信信号品質
を検出して待受先CS等を決定・変更しながら着信を待
ち受ける動作)が実行される。このとき、PAモードに
関する待受動作に移行するには使用者が改めて待受モー
ド設定操作を行わねばならない。これに対して、通信モ
ードとして公衆及びPAモードが登録され待受モードと
してシームレス待受モードが選択されたとすると、通信
モードとして登録済でありかつシームレス待受モードの
実行対象に含まれている公衆,PAの両モードについ
て、両モード間でのシームレス遷移を含む待受動作が実
行される。このとき、公衆からPAへ或いはその逆への
待受動作の移行は自動的に行われ、使用者による待受モ
ード設定操作は必要でない。本実施形態における特徴的
な動作は、このシームレス待受モードが設定されたとき
の動作である。
【0028】ここでは、説明の簡略化のため、まず、通
信モードとして公衆,PAの両モードが登録済であり、
待受モードとしてシームレス待受モードが設定されてい
る、という比較的単純な例を考える。このような登録・
設定下にて生じうる待受状態及びその遷移パスを、図3
に示す。図中、「公衆」は公衆モードに関する待受動作
が実行されている状態を、「PA」はPAモードに関す
る待受動作が実行されている状態を、「圏外」は公衆,
PAの何れの通信モードについてもサービスの圏外であ
るため待受動作が行われていない状態を、それぞれ示し
ている。各状態にて待受動作の対象とされている通信モ
ードを、本実施形態では第1通信モードと呼ぶ。また、
各状態にて「シームレス検出」又は「検出」の対象とさ
れている通信モード、即ち、シームレス待受モードによ
りカバーされている通信モードのうち登録済であってそ
の通信モードにおける受信信号品質が現状では圏外相当
又はそれに近い水準にある通信モードを、本実施形態で
は第2通信モードと呼ぶ。
【0029】周期的間欠的な受信信号品質の検出によっ
て比較的良好な受信信号品質を期待できるCS等を検出
する動作は、第1通信モードに関しても第2通信モード
に関しても、時分割の処理により(図1)又は複数の回
路の併用により(図2)実行される。第1通信モードに
関して実行されるCS等検出動作は、常に良好な受信信
号品質が得られるように、待受先CS等を自動選択・変
更するための動作である。これに対して、第2通信モー
ドに関して実行されるCS等検出動作のうち、図3中で
「検出」と記されているものは、PHS端末の移動や環
境変化によって新たに十分な受信信号品質が得られるよ
うになったCS等を検出するための動作であり、従来に
おける圏外検索に相当している。また、第2通信モード
に関して実行されるCS等検出動作のうち、図3中で
「シームレス検出」と記されているものは、第1通信モ
ードに関しどのCS等を待受先としても十分な受信信号
品質が期待できない状況にかなりの程度近づいていると
きに、待受状態遷移後に待受動作の対象とされうる通信
モードにて待受状態遷移直後に待受先とすべきCS等
を、予め検出しておく動作である。
【0030】待受動作にて又は(シームレス)検出にて
得られる受信信号品質は、現在の第1通信モードでの待
受状態から脱すべきか、他の通信モードでの待受状態へ
と遷移すべきか、現在の第1通信モードでの(シームレ
ス)検出から脱すべきか、他の通信モードでの(シーム
レス)検出を開始すべきか等を決定するために、待受保
持レベルや選択レベルと比較される。
【0031】例えば、ある通信モードで着信を待ち受け
ているとき、その通信モードにおける受信信号品質がそ
の通信モードついての選択レベルより高い水準から低い
水準へと劣化した場合、その時点における第2通信モー
ドでの受信信号品質が当該第2通信モードについての選
択レベルより高ければ、当該第2通信モードで着信を待
ち受けるのが適切である、と見なして、それまで第2通
信モードであった通信モードを第1通信モードとした待
受動作を開始する。即ち、待受に係る通信モードを切り
換え、待受状態を遷移させる。
【0032】また、例えば、ある通信モードで着信を待
ち受けているとき、その通信モードにおける受信信号品
質がその通信モードついての選択レベルより高い水準か
ら低い水準へと劣化した場合、その時点における第2通
信モードでの受信信号品質が当該第2通信モードについ
ての選択レベルより低ければ、当面は現在の第1通信モ
ードで着信を待ち受けるのが適切であるが現在の第2通
信モードでの待受動作に移行する準備を進める必要があ
る、と見なして、第2通信モードに関してシームレス検
出動作を開始する。その後、第1通信モードにおける受
信信号品質がそのモードについての待受保持レベルより
低い水準に低下し或いはそれまでの第2通信モードにお
ける受信信号品質がそのモードについて選択レベルを超
える水準に向上したとき、それまで第2通信モードを第
1通信モードとした待受動作を開始する。即ち、待受に
係る通信モードを切り換え、待受状態を遷移させる。
【0033】なお、待受保持レベル及び選択レベルは、
通信モード毎に異なる値に定めることができる。例えば
公衆モードであれば、CS等からの報知情報に基づき定
めればよい。選択レベルは待受保持レベルより高く設定
される。
【0034】この動作をより直観的に理解できるよう説
明するため、図4〜図7に、図3に示した登録・設定状
況下における各種のシームレス遷移の各種形態を示す。
ここでは、議論の便宜のため、受信信号品質として、制
御チャネルにおける受信電界強度の移動平均値たる受信
レベルを検出するものとし、公衆,PAの両モードにお
ける待受保持レベルがいずれもX(dB)で選択レベル
がX+Y(dB)であるものとしている。また、各図
中、(A)は、単一の又は複数の公衆用CSによる覆域
(セル又はセル群)と、PAの覆域との概略位置関係を
示す。(B)は、PHS端末が図中左から右へと移動し
ていくときの待受状態の変遷を、(C)は、逆に右から
左へと移動していくときの変遷を、それぞれ示してい
る。
【0035】まず、図4(B)の左端に記したように、
PHS端末における受信レベルが公衆モード,PAモー
ドの何れについても待受保持レベルX(dB)を下回っ
ているとする。即ち、図3中の「圏外」の状態にあると
する。この状態では、PHS端末は、公衆モード,PA
モードの双方について前述の「検出」動作を実行する。
その際、公衆モード,PAモードのうち最近の待受状態
遷移直前まで第1通信モードであった通信モードについ
ては、従来も行われていた圏外検索と同様の周期で「検
出」を実行する。他の通信モードについては、従来の圏
外検索よりも長い周期で「検出」を実行する。図3に示
した例でいえば、遷移パス(3)を経由して「圏外」に
遷移したときは「PA」よりも長い周期で「公衆」の
「検出」が実行され、遷移パス(6)を経由して「圏
外」に遷移したときは「公衆」よりも長い周期で「P
A」の「検出」が実行される。但し、各モードとも少な
くとも120秒に1回程度は「検出」が実行されるよ
う、「検出」の実行周期を定めておくのが望ましい。
【0036】この状態で、公衆モードにおける受信レベ
ルが待受保持レベルXを上回るに至ると、公衆用PHS
のサービスが実施されている領域内にPHS端末が入り
込んだと見なし、図3及び図4中に示す遷移(1)が実
行される。即ち、公衆モードにおける受信レベルが向上
の兆しを見せた段階で、公衆モードに関する待受動作、
即ち受信レベル等を検出しその結果に基づき待受先CS
を逐次決定・変更する動作が開始されると共に、PAモ
ードに関するシームレス検出が開始される。シームレス
検出の実行周期は、例えば60秒〜600秒程度とす
る。この状態から公衆モードにおける受信レベルが更に
向上し選択レベルX+Yを上回るに至ったことが、待受
動作における受信レベル検出の結果から判明したとき、
この状態での第1通信モードである公衆モードに関する
待受動作を引き続き継続しつつも、この状態での第2通
信モードであるPAモードに関するシームレス検出は中
止される。
【0037】受信レベルの変化に伴う待受先CS等の変
更を経ながらも、公衆モードにおける受信レベルが選択
レベルX+Yを上回っている間は、公衆モードにて着信
を待ち受ける状態が続く。しかし、PHS端末が公衆用
PHSのサービス圏外に接近すると、公衆モードにおけ
る受信レベルが劣化を呈する。選択レベルX+Yを上回
る受信レベルが得られるCS等が見つからない状況にな
ったとき、PHS端末が公衆用PHSのサービス圏外と
の境界近傍に至ったと見なされ、PAモードにおける受
信レベルの検出及びその結果の選択レベルX+Yとの比
較が実行される。その結果として、PAモードにおける
受信レベルが選択レベルX+Yより高い水準であること
が判明した場合、PAを介した着信を待ち受ける動作に
移行すべく、図3及び図4中に示す遷移(2)が実行さ
れる。この遷移(2)は、使用者による待受モード設定
操作なしに自動的に実行される遷移であることから、シ
ームレス遷移であるといえる。後に示す他の形態のシー
ムレス遷移と区別するため、第1の形態によるシームレ
ス遷移と称することとする。遷移(2)においては、P
Aモードにおける受信レベルが選択レベルX+Yより高
い水準であることから、公衆モードに関する待受動作に
代えてPAモードに関する待受動作が開始される。
【0038】その後PHS端末がPAの覆域外にある領
域に接近していくと、この状態における第1通信モード
たるPAモードにおける受信レベルが低下を呈しはじめ
る。PAモードにおける受信レベルが選択レベルX+Y
を下回る水準まで低下すると、先に公衆モードにおける
受信レベルが選択レベルX+Yを下回る水準まで低下し
たときと同様に、第2通信モードにおける通信レベルが
検出され選択レベルX+Yと比較される。即ち、この状
態では公衆モードが第2通信モードであるから、公衆モ
ードにおける受信レベルの検出値が選択レベルX+Yと
比較される。このとき、公衆モードにおける受信レベル
が選択レベルX+Yを下回る水準であれば、公衆モード
における着信待受に移行するより当面はPAモードにお
ける着信待受を継続するようにした方が、着信機会を損
ねないという点で望ましいと見なせるため、PAモード
に係る待受動作が継続される。更に、近い将来公衆モー
ドに係る待受に移行する可能性もあるため、公衆モード
に関するシームレス検出動作が開始される。
【0039】この後、PAモードにおける受信レベルが
更に低下し、待受保持レベルXより低い水準に至ったと
き、PHS端末がPAの圏外に達したと見なし、PAモ
ードに関する待受動作をやめる。それに代え、公衆及び
PAの両通信モードに関する検出動作が開始される。即
ち、図3及び図4に示すように、「PA」から「圏外」
への状態遷移(3)が実行される。この場合、PAモー
ドに関する待受動作から「圏外」に移行したのであるか
ら、従来のPHS端末における通常の圏外検索と同様の
検出動作は、PAモードに関して実行され、公衆モード
については、最低120秒に1回程度の頻度で検出が実
行される。
【0040】この後、図4(C)に示すようにPAモー
ドにおける受信レベルが回復し待受保持レベルXより高
い水準に至ったとき、PHS端末がPAの圏内に入った
と見なし、PAモードに関する待受動作が開始されると
共に、公衆モードに関するシームレス検出が開始され
る。即ち、図3及び図4に示す状態遷移(4)が実行さ
れる。PAモードにおける受信レベルが更に向上し選択
レベルX+Yを上回る水準に至ると、PAモードに関す
る待受動作が継続され公衆モードに関するシームレス検
出が停止される。
【0041】PAモードにおける受信レベルが低下を見
せ、選択レベルX+Yを下回る水準に至ると、公衆モー
ドにおける受信レベルの検出及びその結果の選択レベル
X+Yとの比較が実行される。このとき、公衆モードに
おける受信レベルが選択レベルX+Yを上回る水準であ
るのなら、PAモードに関する待受動作に代えて公衆モ
ードに関する待受動作が開始される。即ち、図3及び図
4に示した遷移(5)が実行される。遷移(2)と比べ
ると、この遷移(5)は逆方向の遷移ではあるが、第1
の形態によるシームレス遷移であるという点では同様で
ある。なお、遷移(2)と遷移(5)とで選択レベルX
+Yと比較される受信レベルが異なるため、公衆及びP
Aの双方の通信モードに関し受信レベル>選択レベル
(X+Y)が成り立つ領域内をPHS端末が行き来した
場合における遷移(2)及び(5)の発生頻度が抑えら
れていることに、留意されたい。
【0042】遷移(5)によって公衆モードに関する待
受動作が開始された後、公衆モードにおける受信レベル
が選択レベルX+Yを下回る水準に低下すると、その状
態での第2通信モードたるPAモードにおける受信レベ
ルが検出され、選択レベルX+Yと比較される。PAモ
ードにおける受信レベルが選択レベルX+Yより低けれ
ば、図4(C)に示すように、公衆モードに関する待受
動作が継続されつつPAモードに関するシームレス検出
動作が開始される。その後公衆モードにおける受信レベ
ルが更に低下し待受レベルXを下回る水準に低下する
と、図3及び図4に示す遷移(6)が実行される。先に
述べた遷移(3)の場合は、その直前に待受動作がPA
モードに関し実行されていたため、従来のPHS端末に
おける通常の圏外検索と同様の検出動作がPAモードに
関して実行され公衆モードについては最低120秒に1
回程度の頻度で検出が実行されていたが、遷移(6)の
場合は、その直前に待受動作が公衆モードに関し実行さ
れていたため、従来のPHS端末における通常の圏外検
索と同様の検出動作は公衆モードに関して実行されPA
モードについては最低120秒に1回程度の頻度で検出
が実行される。
【0043】次に、図5(A)に示す関係下において
は、公衆モードにおける受信レベルが選択レベルX+Y
より高い領域とPAモードにおける受信レベルが選択レ
ベルX+Yより高い領域とが重複していない。そのた
め、図5に示す状況における一連の状態遷移は、図4に
示す状況における一連の状態遷移に対して、公衆モード
での待受からPAモードでの待受への遷移及びその逆の
方向の遷移が異なる形態である、という相違点を有して
いる。
【0044】まず、図5(B)においては、公衆モード
における受信レベルが選択レベルX+Yより低い水準に
低下したとき、PAモードにおける受信レベルの検出及
びその結果の選択レベルX+Yとの比較によって、PA
モードにおける受信レベルが選択レベルX+Yより低い
水準であることが判明する。そのため、図4(C)や図
5(C)における期間T1の始期での動作と同様に、P
Aモードに関するシームレス検出が開始される。その
後、PAモードにおける受信レベルが向上を見せ選択レ
ベルX+Yより高い水準に達すると、遷移(2)が実行
される。
【0045】次に、図5(C)においては、PAモード
における受信レベルが選択レベルX+Yより低い水準に
低下したとき、公衆モードにおける受信レベルの検出及
びその結果の選択レベルX+Yとの比較によって、公衆
モードにおける受信レベルが選択レベルX+Yより低い
水準であることが判明する。そのため、図4(B)や図
5(B)における期間T2の始期での動作と同様、公衆
モードに関するシームレス検出が開始される。その後、
公衆モードにおける受信レベルが向上を見せ選択レベル
X+Yより高い水準に達すると、遷移(5)が実行され
る。
【0046】従って、図5(B)及び(C)中の期間T
3を跨ぐ遷移は、第2通信モードに関するシームレス検
出を伴う。即ち、期間T3を跨ぐ遷移は、第1の形態に
よるシームレス遷移と同様に使用者による待受モード設
定操作が不要であるという意味でシームレス遷移である
のみならず、遷移先の通信モードに関し遷移前に待受先
CS等が検出されているという点でもシームレス遷移で
ある。いわば、期間T3を跨ぐ遷移は、第2の形態によ
るシームレス遷移と称することができる。
【0047】次に、図6(A)に示す関係下において
は、公衆モードにおける受信レベルが選択レベルX+Y
より高い領域とPAモードにおける受信レベルが選択レ
ベルX+Yより高い領域とが重複していないだけでな
く、公衆モードにおける受信レベルが選択レベルX+Y
より高い領域とPAモードにおける受信レベルが待受保
持レベルXより高い領域との重複も、PAモードにおけ
る受信レベルが選択レベルX+Yより高い領域と公衆モ
ードにおける受信レベルが待受保持レベルXより高い領
域との重複も、生じていない。そのため、図6に示す状
況における一連の状態遷移は、図4及び図5に示す状況
における一連の状態遷移に対して、公衆モードでの待受
からPAモードでの待受への遷移及びその逆の方向の遷
移が異なる形態である、という相違点を有している。
【0048】まず、図6(B)においては、公衆モード
における受信レベルが選択レベルX+Yより低い水準に
低下したとき、PAモードにおける受信レベルの検出及
びその結果の選択レベルX+Yとの比較によって、PA
モードにおける受信レベルが選択レベルX+Yより低い
水準であることが判明する。そのため、図5(B)にお
ける期間T3の始期での動作と同様に、PAモードに関
するシームレス検出が開始される。その後、公衆モード
における受信レベルが更に低下し待受保持レベルXより
低い水準に至ると、PAモードに関する待受動作及び公
衆モードに関するシームレス検出が開始される。更にそ
の後、PAモードにおける受信レベルが向上を見せ選択
レベルX+Yより高い水準に達すると、遷移(2)が実
行される。
【0049】次に、図6(C)においては、PAモード
における受信レベルが選択レベルX+Yより低い水準に
低下したとき、公衆モードにおける受信レベルの検出及
びその結果の選択レベルX+Yとの比較によって、公衆
モードにおける受信レベルが選択レベルX+Yより低い
水準であることが判明する。そのため、図6(C)にお
ける期間T3の始期での動作と同様に、公衆モードに関
するシームレス検出が開始される。その後、PAモード
における受信レベルが更に低下し待受保持レベルXより
低い水準に至ると、公衆モードに関する待受動作及びP
Aモードに関するシームレス検出が開始される。更にそ
の後、公衆モードにおける受信レベルが向上を見せ選択
レベルX+Yより高い水準に達すると、遷移(5)が実
行される。
【0050】従って、図6(B)及び(C)中の期間T
3を跨ぐ遷移は、第1通信モード即ち待受に係る通信モ
ードの切換の前後に、互いに異なる第2通信モードに関
するシームレス検出を伴う。従って、期間T3を跨ぐ遷
移は、第2の形態によるシームレス遷移と同様の意味で
シームレス遷移であるが、待受に係る通信モードの変更
時点やシームレス検出の実行状況が異なるシームレス遷
移であり、第3の形態によるシームレス遷移と称するこ
とができる。
【0051】そして、図7(A)に示す関係下において
は、公衆モードにおける受信レベルが選択レベルX+Y
より高い領域とPAモードにおける受信レベルが選択レ
ベルX+Yより高い領域とが重複していないが、公衆モ
ードにおける受信レベルが待受保持レベルXより高い領
域とPAモードにおける受信レベルが待受保持レベルX
より高い領域及び選択レベルX+Yより高い領域が重複
している。従って、図7(B)中、期間T3を跨ぐ一連
の遷移は第2の形態によるシームレス遷移となり、図7
(C)中、期間T3を跨ぐ一連の遷移は第3の形態によ
るシームレス遷移となる。
【0052】このように、本実施形態によれば、PHS
端末に複数の通信モードが登録されているときに、使用
者による操作としてはシームレス待受モードを設定する
ための操作のみで、待受に係る通信モードを、登録済の
複数の通信モードのうちシームレス待受モードによりカ
バーされうる通信モードの中から自動的に、選択して待
受を行うことができる。待受モード設定変更操作を忘れ
ることによる着信(発信)不能状態発生もない。また、
この自動的な選択・切換は、制御チャネル等における信
号受信品質に応じて行われるため、PHS端末のおかれ
ている状況、例えば家庭内にいるのか、外出しているの
か等に応じて、適切なものを自動選択することができ
る。
【0053】更に、例えば公衆,PA,家庭,オフィ
ス,BAを登録しシームレス待受モードを設定した場合
は図8に示す各遷移を何れもシームレス遷移とすること
ができる。また、これらのモードの間でシームレス遷移
に係る手順を導入した場合、公衆モードやPAモード、
家庭モード、オフィスモードに関わるデュアルモード間
の遷移もシームレス化される。
【0054】また、図8では、表1中でシームレス待受
モードによりカバーされている通信モードのうち3個以
上の通信モードが登録されており、その結果として、各
状態において複数の第2通信モードが「シームレス検
出」又は「検出」の対象とされている。このような登録
・設定状況下では、所定の優先順位に従いCS等の検出
を行うようにするのが望ましい。仮に、家庭モード、オ
フィスモード、PAモードの3者の間に優先順位を付け
るのであれば、PAモードよりも先にオフィスモード
で、オフィスモードよりも先に家庭モードで、CS等の
検出を行うように優先順位を付するのが望ましい。これ
は、例えば、PHSによるワイヤレス内線電話システム
が使用されている事業所の窓辺にPAが設けられている
状況下で、PAモードをオフィスモードより優先させる
と、事業所内で使用されている(着信を待ち受けてい
る)PHS端末がワイヤレス内線電話システムの端末と
して機能しなくなる状況が生じうるため等である。特
に、表1に示した例では、公衆+オフィスのデュアルモ
ードが準備されていることから、オフィスモードをPA
モードより優先させれば、近くにPAがあっても公衆+
オフィスのデュアルモードで使用でき、従って公衆から
の着信を受けられる。
【0055】更に、以上の説明においては、待受に係る
通信モードの切換に伴う動作のうちCS等の検出にさほ
ど関連しない動作(例えば待受に係る通信モードを切り
換えるときや圏外から待受状態に移行するときの位置登
録等の動作)については述べなかった。しかしながら、
以上の説明において省略した動作は、本願による開示を
参照した当業者にとっては自明な事項であり、当業者で
あれば本願による開示に基づき本発明を実施できる。ま
た、待受に係る通信モードの設定に関しては、これま
で、各種の文献が公表されている。その中には、特開平
11−308667号公報のように、待受に係る通信モ
ードの設定動作にCPUが制限を加える等の事項を含む
ものがある。この種の文献に記載の技術は、待受に係る
通信モードの設定の一部がマニュアル設定でないという
点で、待受に係る通信モードを自動変更する本発明と共
通する側面を有しているが、使用者による待受モードの
設定変更操作を不要とするために受信信号品質に応じた
手順を導入するという本発明の基本的発想には何ら言及
がないという点で、本発明とは本質的に相違している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施環境の一例を示すブロック図で
ある。
【図2】 本発明の実施環境の他の一例を示すブロック
図である。
【図3】 公衆及びPA登録時における待受状態遷移を
示す図である。
【図4】 公衆及びPA登録時における待受状態遷移状
況の第1の例を示す図であり、特に(A)は覆域の位置
関係を、(B)はPHS端末が図中左から右へ移動した
ときの待受状態遷移を、(C)はPHS端末が図中右か
ら左へ移動したときの待受状態遷移を、それぞれ示す図
である。
【図5】 公衆及びPA登録時における待受状態遷移状
況の第2の例を示す図であり、特に(A)は覆域の位置
関係を、(B)はPHS端末が図中左から右へ移動した
ときの待受状態遷移を、(C)はPHS端末が図中右か
ら左へ移動したときの待受状態遷移を、それぞれ示す図
である。
【図6】 公衆及びPA登録時における待受状態遷移状
況の第3の例を示す図であり、特に(A)は覆域の位置
関係を、(B)はPHS端末が図中左から右へ移動した
ときの待受状態遷移を、(C)はPHS端末が図中右か
ら左へ移動したときの待受状態遷移を、それぞれ示す図
である。
【図7】 公衆及びPA登録時における待受状態遷移状
況の第4の例を示す図であり、特に(A)は覆域の位置
関係を、(B)はPHS端末が図中左から右へ移動した
ときの待受状態遷移を、(C)はPHS端末が図中右か
ら左へ移動したときの待受状態遷移を、それぞれ示す図
である。
【図8】 公衆、PA、家庭、オフィス及びBA登録時
における待受状態遷移を示す図である。
【符号の説明】
14,14A 信号処理部、26,26A MPU、X
待受保持レベル、Y待受保持レベルに対する選択レベ
ルの差分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 剛 東京都港区芝浦四丁目9番25号 東京通信 ネットワーク株式会社内 (72)発明者 杉崎 裕吾 東京都三鷹市下連雀5丁目1番1号 日本 無線株式会社内 (72)発明者 鈴木 正則 東京都三鷹市下連雀5丁目1番1号 日本 無線株式会社内 Fターム(参考) 5K027 AA12 BB02 KK02 5K067 AA34 BB04 DD44 DD46 EE02 EE10 GG11 JJ65 JJ71

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに通信形態が異なる第1及び第2通
    信モードにて使用可能なPHS端末により実行される待
    受方法であって、第1通信モードに係るサービスに属す
    る無線接続先からの着信に応ずべく、その通信モードに
    係るサービスに属する無線接続先の中から比較的良好な
    受信信号品質を期待できる無線接続先を待受先として逐
    次選択しその待受先からの着信を待ち受ける待受動作
    を、第1通信モードに関し実行している状態から、実行
    される待受方法において、 第1通信モードにおける受信信号品質が第1通信モード
    選択レベル超の水準から第1通信モード選択レベル未満
    の水準に劣化したとき、第2通信モードにおける受信信
    号品質が第2通信モード選択レベル超であれば、第1通
    信モードに関する待受動作をやめ第2通信モードに関す
    る待受動作を開始することにより、 PHS端末の動作を第1通信モードに関する待受動作か
    ら第2通信モードに関する待受動作へと自動的に遷移さ
    せるシームレス遷移を実行することを特徴とする待受方
    法。
  2. 【請求項2】 互いに通信形態が異なる第1及び第2通
    信モードにて使用可能なPHS端末により実行される待
    受方法であって、第1通信モードに係るサービスに属す
    る無線接続先からの着信に応ずべく、その通信モードに
    係るサービスに属する無線接続先の中から比較的良好な
    受信信号品質を期待できる無線接続先を待受先として逐
    次選択しその待受先からの着信を待ち受ける待受動作
    を、第1通信モードに関し実行している状態から、実行
    される待受方法において、 第1通信モードにおける受信信号品質が第1通信モード
    選択レベル超の水準から第1通信モード待受保持レベル
    超第1通信モード選択レベル未満の水準に劣化したと
    き、第2通信モードにおける受信信号品質が第2通信モ
    ード選択レベル未満であれば、第1通信モードに関する
    待受動作を継続しつつ、第2通信モードに関し、その通
    信モードに係るサービスに属する無線接続先の中から比
    較的良好な受信信号品質を期待できる無線接続先を将来
    の待受先として検出するシームレス検出動作を開始し、 第2通信モードにおける受信信号品質が第2通信モード
    選択レベル超の水準まで向上したときに、シームレス検
    出動作の結果に基づき、PHS端末の動作を第1通信モ
    ードに関する待受動作から第2通信モードに関する待受
    動作へと自動的に遷移させるシームレス遷移を実行する
    ことを特徴とする待受方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の待受方法において、 第1通信モードに関する待受動作を継続しつつ第2通信
    モードに関しシームレス検出動作を開始した後、第1通
    信モードにおける受信信号品質が第1通信モード待受保
    持レベル超第1通信モード選択レベル未満の水準にとど
    まっている間に第2通信モードにおける受信信号品質が
    第2通信モード選択レベル超に達したとき、第1通信モ
    ードに関する待受動作及び第2通信モードに関するシー
    ムレス検出動作をやめ第2通信モードに関する待受動作
    を開始することにより、シームレス遷移を実行すること
    を特徴とする待受方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の待受方法において、 第1通信モードに関する待受動作を継続しつつ、第2通
    信モードに関しシームレス検出動作を開始した後、第1
    通信モードにおける受信信号品質が第1通信モード待受
    保持レベル未満の水準に劣化したとき、第2通信モード
    における受信信号品質が第2通信モード待受保持レベル
    超第2通信モード選択レベル未満の水準であれば、第1
    通信モードに関する待受動作及び第2通信モードに関す
    るシームレス検出動作をやめ第1通信モードに関するシ
    ームレス検出動作及び第2通信モードに関する待受動作
    を開始することにより、シームレス遷移を実行すること
    を特徴とする待受方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の待受方法において、 第1通信モードに関するシームレス検出動作及び第2通
    信モードに関する待受動作を開始した後、第2通信モー
    ドにおける受信信号品質が第2通信モード選択レベル超
    の水準に達したとき、第1通信モードに関するシームレ
    ス検出動作をやめることを特徴とする待受方法。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のいずれか記載の待受方
    法において、 第1通信モードに関する待受動作を継続しつつ第2通信
    モードに関するシームレス検出動作を開始した後、第1
    通信モードにおける受信信号品質が第1通信モード待受
    保持レベル未満に劣化しかつ第2通信モードにおける受
    信信号品質も第2通信モード待受保持レベル未満に劣化
    したとき、第1及び第2通信モードのいずれについても
    サービス圏外であると見なして、第1及び第2通信モー
    ドに係るサービスに属する無線接続先の中から比較的良
    好な受信信号品質を期待できる無線接続先を将来の待受
    先として検出する動作を開始することを特徴とする待受
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の待受方法において、 第1及び第2通信モードのいずれについてもサービス圏
    外である状態から、第1通信モードにおける受信信号品
    質が第1通信モード待受保持レベル超第1通信モード選
    択レベル未満の水準に達したとき、第1通信モードに関
    する待受動作及び第2通信モードに関するシームレス検
    出動作を開始することを特徴とする待受方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の待受方法において、 第1通信モードに関する待受動作及び第2通信モードに
    関するシームレス検出動作を開始した後、第1通信モー
    ドにおける受信信号品質が第1通信モード選択レベル超
    の水準に達したとき、第2通信モードに関するシームレ
    ス検出動作をやめることを特徴とする待受方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか記載の待受方
    法において、 使用者により又は初期的にシームレス待受との設定が行
    われた場合に、予め登録されている複数の通信モードの
    うち現時点で最も良好な受信信号品質を期待できる通信
    モードを第1通信モードとし、当該複数の通信モードの
    うち残りの全部又は一部の通信モードを第2通信モード
    とすることを特徴とする待受方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の待受方法において、 上記第2通信モードが複数存在する場合に、その中で最
    もよい受信信号品質を提供する通信モードを、シームレ
    ス遷移先とすることを特徴とする待受方法。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10記載の待受方法にお
    いて、 上記第2通信モードが複数存在する場合に、各通信モー
    ドに付与されている所定の優先順位に従い、通信モード
    毎に、受信信号品質の検出及びその結果に基づく動作を
    実行することを特徴とする待受方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の待受方法において、 上記複数の第2通信モードの中に、公衆用PHSの基地
    局に無線接続する公衆モードと、その他複数の通信モー
    ドとが含まれている場合に、当該その他複数の通信モー
    ドについては上記優先順位に従う動作を実行し、公衆モ
    ードについては当該複数の通信モードよりも優先して又
    は別の回路で受信信号品質の検出及びその結果に基づく
    動作を実行することを特徴とする待受方法。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれか記載の待
    受方法において、 第1及び第2通信モードにおける受信信号品質を、その
    通信モードに係る制御チャネルを介し受信する信号か
    ら、検出することを特徴とする待受方法。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のいずれか記載の待
    受方法において、 第1及び第2通信モードに関する動作を、PHS端末内
    に設けた複数系統の送受信回路により分担して実行する
    ことを特徴とする待受方法。
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