JP2872159B2 - 移動通信制御システムおよび移動通信制御方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信制御シス
テムおよび移動通信制御方法に係り、特に交換局側で定
められた時刻にサービスを切り替える移動通信制御シス
テムおよび移動通信制御方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から移動通信制御システムには、交
換局側に定められた時刻にサービスを切り替えるように
したものがある。この種の移動通信制御システムは、例
えば、平８−５１６６６号公報に記載されているよう
に、簡易型携帯電話装置と個別無線呼出装置を組み合わ
せた携帯端末装置に対して着呼を個別無線呼出装置の無
線チャネルで行い、個別無線呼出装置において着呼信号
を受信した端末装置は携帯電話装置において携帯電話装
置基地局と綱同期を取った後、交換局により発呼者側端
末装置と相手方端末装置間の回線を接続し通話を行う方
式が用いられている。

【０００３】まず、最初に図５を参照して従来の個別無
線呼出装置付きの簡易型携帯電話装置の呼出方式につい
て説明をする。図５において発呼者側の端末装置２００
から携帯電話装置２０６へ発呼を行うと、交換局２０１
において発呼者端末装置２００の回線を保留し、携帯電
話装置制御局２０２へ接続指示を行う。この携帯電話装
置制御局２０２は、まず、携帯電話装置２０６へ着呼を
かけるため、個別無線呼出装置基地局２０８から個別無
線呼出装置無線回線２０７を使用して携帯電話装置２０
６を呼び出す。

【０００４】着呼信号を受信した携帯電話装置２０６
は、近くの携帯電話装置基地局２０４と回線の設定を携
帯電話装置無線回線２０５にて行い、携帯電話装置基地
局２０４はＩＳＤＮ交換局２０３を経て携帯電話装置制
御局２０２へ接続する。電話装置制御局２０２は、携帯
電話装置２０６との呼設定が完了したら、発呼者端末装
置２００との通話路を接続し、交換局２０１は発呼者端
末装置への保留を解除し通話を行うことができる。

【０００５】このように従来のシステムでは、個別無線
呼出装置が携帯電話装置の着呼制御のみに使用されてお
り、従来から存在している個別無線呼出装置をほとんど
使用していなかった。

【０００６】

【発明が解決しょうとする課題】これまでのシステムに
おいては、携帯電話装置と個別無線呼出装置を組み合わ
せた携帯端末装置に対し着信を個別無線呼出装置におい
て行い、通話は携帯電話装置で行う構成であると、個別
無線呼出装置は携帯電話装置の着信のためのみに使用さ
れるため、個別無線呼出装置に特有の機能が無駄になる
という問題があった。

【０００７】本発明の目的は、従来着信のみに使用して
いた個別無線呼出装置機能を有効活用する移動通信制御
システムおよび移動通信制御方法を提供することにあ
る。

【０００８】本発明の他の目的は、携帯電話装置へ着呼
がある度に個別無線呼出装置の無線チャネルと携帯電話
装置の無線チャネルの両方を使用することなく、有限な
無線周波数チャネルを有効活用することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の移動通信制御シ
ステムは、交換局において相手端末装置への発呼の時間
により個別無線呼出装置の基地局または携帯電話装置の
基地局を切り替え、携帯電話装置を呼び出す呼出手段
と、定められた時刻により個別無線呼出装置の基地局ま
たは携帯電話装置の基地局に対し携帯電話装置へ情報を
送信する送信手段を有し、携帯電話装置は定められた時
刻または基地局からの個別無線呼出の無線信号により個
別無線呼出または携帯電話の待ち受けを切り替える切替
手段とを備える。これにより、従来着信のみに使用して
いた個別無線呼出装置機能を有効活用することができ
る。

【００１０】また本発明の移動通信制御方法は、交換局
において、相手方端末装置への発呼の時間により個別無
線呼出装置の基地局または携帯電話装置の基地局を切り
替えて個別無線呼出をする携帯電話装置を呼び出し、定
められた時刻により個別無線呼出装置の基地局または携
帯電話装置の基地局に対し個別無線呼出をする携帯電話
装置へ情報を送信することにより、携帯電話装置へ着呼
がある度に個別無線呼出装置の無線チャネルと携帯電話
装置の無線チャネルの両方を使用することなく、有限な
無線周波数チャネルを有効活用することができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】次に、本発明の移動通信制御シス
テムおよび移動通信制御方法の実施例を図面を参照して
説明する。図１は本発明の実施例におけるシステムの構
成を説明するブロック図である。

【００１２】図１において、発呼者端末装置１は、交換
局２と公衆回線綱１０９によって接続し、この交換局２
を制御線１１２により管理装置３に接続する。交換局２
は、個別無線呼出装置基地局５と制御綱１１１により接
続すると共に、携帯電話装置基地局４とデジタル回線網
（ＩＳＤＮ等）１１０にてそれぞれ接続されている。

【００１３】携帯電話装置６は、個別無線呼出装置基地
局５と個別無線呼出装置無線回線８または簡易型拐帯屯
話装置基地局４と簡易型拐帯電話装置基地局無線回線７
により接続することが可能である。

【００１４】図２は図１に示す携帯電話装置６のブロッ
ク図である。図２において携帯電話装置６は、個別無線
呼出装置無線部１００と携帯電話装置無線部１０１をそ
れぞれ制御部１０２に接続する。また携帯電話装置無線
部１０１は、制御線１０５により制御部１０２から動作
の停止が可能となる。制御部１０２は、受信した動作状
態を記憶する記憶部１０３と、時間計測部１０４にそれ
ぞれ接続する。記憶部１０２は、主電源が切れた場合に
おいても、バックアップ電源１０６により記憶内容が保
持される。また時間計数部１０４は、主電源が切れた場
合でもバックアップ電源１０６により時刻の計数動作を
行う。

【００１５】次に、本発明の実施例における移動通信シ
ステムについて説明を行う。発呼者端末装置１は携帯電
話装置６に対し発呼操作を行うと、公衆回線綱９にて交
換局２へ接続する。交換局２は、発呼者端末装置１の発
呼信号が携帯電話装置６と判断した場合、管理装置３の
データベースに問い合わせを行い、現在の時刻における
携帯電話装置６の動作状態が個別無線呼出装置か簡易型
携帯電話装置かの判定を行い、交換局２へ判定結果を報
告する。

【００１６】交換局２は、発呼者端末装置１に対し呼出
を行った携帯電話装置６が現在個別無線呼出装置状態か
携帯電話装置状態かを音声メッセージ等により連絡し、
個別無線呼出装置状態の時は表示メッセージ等の追加デ
ータの人力を促すことになる。その後、交換局２は、個
別無線呼出装置付き簡易型換帯竜話装置６の状態が個別
無線呼出装置の場合、個別無線呼出装置制御網１１で情
報を伝達し、個別無線呼出装置基地局５より個別無線呼
出装置付き簡易型携帯電話装置に対し個別無線呼出装置
無線回線８により呼出を行う。

【００１７】携帯電話装置６の状態が簡易型携帯電話装
置の場合は、デジタル回線綱１２で情報を伝達し、携帯
電話装置基地局４より携帯電話装置６に対し簡易型携帯
電話装置無線回線７により呼設定を行い、個別無線呼出
装置付き簡易型携帯電話装置６が着呼の応答時に通話路
を形成する。また携帯電話装置６が携帯電話装置基地局
４の電波の到達距離以上に離れている場合や電源を切っ
ている場合に、交換局２は、発呼者端末装置１に対しメ
ッセージ等を送出し、その旨を報告する。

【００１８】次に、携帯電話装置６の状態を切り替える
方法について説明を行う。携帯電話装置６は、時刻によ
り個別無線呼出装置または携帯電話装置機能かを切り替
え、どちらか一方のサービスを受けることができる。

【００１９】携帯電話装置６の個別無線呼出装置と簡易
型携帯電話装置の切り替え手順を図３の制御部１０２の
フローチャートと図２の構成図にしたがって説明する。
図３および図４は携帯電話装置６の動作を説明するため
のフローチャートである。

【００２０】次に、携帯電話装置６は、ステップ１（以
下、ＳＴ１と略称する）における電源投入時に、ＳＴ２
において、呼出装置無線部１００の動作を開始させた
後、ＳＴ３に進み、記憶部１０３から動作状態情報を読
み込む。

【００２１】次に、ＳＴ４に進み、携帯電話装置６の動
作状態情報が、受信されているかを判定し、受信されて
いる場合に、時間計測部１０４から現在の時間を読みだ
し、ＳＴ５において、動作状態情報と比較して現時刻の
動作状態が個別無線呼出装置での待ち受けか、携帯電話
装置での待ち受けかを判定する。

【００２２】受信されていない場合は、ＳＴ６におい
て、個別無線呼出装置無線部１００にて動作状態情報を
受信するのを待つ。次に、ＳＴ７において、情報が受信
された場合に、受信したデータが個別無線呼出装置にお
ける待ち受けか、携帯電話装置での待ち受けかを判定す
る。判定結果が携帯電話装置機能での待ち受けであった
場合には、ＳＴ８において、制御部１０２が携帯電話装
置無線部制御線により携帯電話装置無線部１０１の動作
を開始する。

【００２３】また受信したデータが個別無線呼出装置機
能での待ち受け状態にあった場合には、ＳＴ９におい
て、制御部１０２が携帯電話装置無線部制御線により携
帯電話装置無線部１０１の動作を停止させる。その後、
ＳＴ１１において、携帯電話装置６は、設定された状態
で動作を行うと同時に、ＳＴ１２において、個別無線呼
出装置１００で動作状態情報の受信を監視する。ＳＴ１
２において、受信した時点で再度、ＳＴ７にジャンプし
て動作状態の切り替えを受信した情報に基づき切り替え
を行う。これ以降は電源が切断されるまで、ＳＴ７〜１
２の動作を繰り返す。

【００２４】以上のように携帯電話装置６の個別無線呼
出装置部と携帯電話装置部を時間により切り替えてサー
ビスを行うことにより、これまでのように着信のみ個別
無線呼出装置で行ない、通話は携帯電話装置で行う装置
と比較して、個別無線呼出装置の機能と携帯電話装置の
機能の両方を効率的に使用することができ、着信のみに
使用する個別無線呼出装置の機能の有効活用が可能とな
る。

【００２５】以上に説明した実施例においては、交換局
２において、相手方端末装置１への発呼の時間により個
別無線呼出装置の基地局５または携帯電話装置の基地局
４を切り替えて個別無線呼出をする携帯電話装置６を呼
び出し、定められた時刻により個別無線呼出装置の基地
局５または携帯電話装置の基地局４に対し個別無線呼出
をする携帯電話装置６へ情報を送信することにより、携
帯電話装置６へ着呼がある度に個別無線呼出装置の無線
チャネルと携帯電話装置の無線チャネルの両方を使用す
ることなく、有限な無線周波数チャネルを有効活用する
ことができる。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、あらかじ
め定められた時刻に個別無線呼出装置機能と簡易型携帯
電話装置機能を交換局と端末装置において切り替えるこ
とにより、従来着信のみに使用していた個別無線呼出装
置機能を有効活用することができる。

【００２７】また本発明によれば、携帯電話装置へ着呼
がある度に個別無線呼出装置の無線チャネルと携帯電話
装置の無線チャネルの両方を使用することがないため、
有限な無線周波数チャネルを有効活用することができる
という効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の移動通信制御システムおよび移動通信
制御方法の実施例のシステムの構成を示すブロック図で
ある。

【図２】実施例の携帯電話装置の構成を示すブロック図
である。

【図３】本発明の実施例の携帯電話装置の動作を示すフ
ローチャートである。

【図４】本発明の実施例の携帯電話装置の動作を示すフ
ローチャートである。

【図５】従来のシステムの構成例を示すブロック図であ
る。

【符号の説明】

１ 発呼者端末装置 ２ 交換局 ３ 管理装置 ４ 携帯電話装置基地局 ５ 個別無線呼出装置基地局 ６ 携帯電話装置 １００ 個別無線呼出装置無線部 １０１ 携帯電話装置無線部 １０２ 制御部 １０３ 記憶部 １０４ 時間計測部 １０６ バックアップ電源

Claims (10)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】個別に無線により呼出をする携帯電話装置
   と、前記携帯電話装置の無線基地局と、前記個別無線に
   より呼出をする個別無線呼出装置と、この個別無線呼出
   装置の無線基地局と、前記携帯電話装置の相手方端末装
   置の回線を接続する交換局とを有する移動通信制御シス
   テムにおいて、 前記交換局は、 前記個別無線呼出装置の基地局または前記携帯電話装置
   の基地局どちらにも発呼制御をする発呼制御手段と、 定められた時刻により前記個別無線呼出装置の基地局ま
   たは前記携帯電話装置の基地局に発呼信号を切り替える
   切替手段を有することを特徴とする移動通信制御システ
   ム。
2. 【請求項２】前記携帯電話装置は、定められた時刻また
   は前記個別無線呼出装置への無線信号により、前記携帯
   電話装置の動作を制御する制御手段を有することを特徴
   とする請求項１に記載の移動通信制御システム。
3. 【請求項３】前記交換局は、定められた時刻により前記
   個別無線呼出装置の基地局または前記携帯電話装置の基
   地局に対し前記携帯電話装置へ情報を送信する送信手段
   を有することを特徴とする請求項１または２に記載の移
   動通信制御システム。
4. 【請求項４】個別に無線により呼出をする携帯電話装置
   と、前記携帯電話装置の無線基地局と、前記個別無線に
   より呼出をする個別無線呼出装置と、この個別無線呼出
   装置の無線基地局と、前記携帯電話装置の相手方端末装
   置の回線を接続する交換局とを有する移動通信制御シス
   テムにおいて、 前記交換局は、 前記相手方端末装置への発呼の時間により前記個別無線
   呼出装置の基地局または前記携帯電話装置の基地局を切
   り替えて個別無線呼出をする前記携帯電話装置を呼び出
   す呼出手段と、 定められた時刻により前記個別無線呼出装置の基地局ま
   たは前記携帯電話装置の基地局に対し個別無線呼出をす
   る前記携帯電話装置へ情報を送信する送信手段と、を備
   えたことを特徴とする移動通信制御システム。
5. 【請求項５】前記携帯電話装置は、定められた時刻また
   は基地局からの個別無線呼出の無線信号により個別無線
   呼出または携帯電話の待ち受けを切り替える待受切替手
   段を有することを特徴とする請求項４に記載の移動通信
   制御システム。
6. 【請求項６】個別に無線により呼出をする携帯電話装置
   と、前記携帯電話装置の無線基地局と、前記個別無線に
   より呼出をする個別無線呼出装置と、この個別無線呼出
   装置の無線基地局と、前記携帯電話装置の相手方端末装
   置の回線を接続する交換局とを有する移動通信制御シス
   テムにおいて、 前記交換局において前記相手端末装置への発呼の時間に
   より前記個別無線呼出装置の基地局または前記携帯電話
   装置の基地局を切り替え、前記携帯電話装置を呼び出す
   呼出手段と、 定められた時刻により前記個別無線呼出装置の基地局ま
   たは前記携帯電話装置の基地局に対し前記携帯電話装置
   へ情報を送信する送信手段と、 前記携帯電話装置は定められた時刻または基地局からの
   個別無線呼出の無線信号により個別無線呼出または携帯
   電話の待ち受けを切り替える切替手段と、を備えること
   を特徴とする移動通信制御システム。
7. 【請求項７】個別に無線により呼出をする携帯電話装置
   と、前記携帯電話装置の無線基地局と、前記個別無線に
   より呼出をする個別無線呼出装置と、この個別無線呼出
   装置の無線基地局と、前記携帯電話装置の相手方端末装
   置の回線を接続する交換局とを有する移動通信制御シス
   テムにおいて、 前記交換局は、 前記個別無線呼出装置の基地局または前記携帯電話装置
   の基地局どちらにも発呼制御をするステップと、 定められた時刻により前記個別無線呼出装置の基地局ま
   たは前記携帯電話装置の基地局に発呼信号を切り替える
   ステップと、を含むことを特徴とする移動通信制御方
   法。
8. 【請求項８】前記携帯電話装置は、定められた時刻また
   は前記個別無線呼出装置への無線信号により、前記携帯
   電話装置の動作を制御するステップを含むことを特徴と
   する請求項７に記載の移動通信制御方法。
9. 【請求項９】前記交換局は、定められた時刻により前記
   個別無線呼出装置の基地局または前記携帯電話装置の基
   地局に対し前記携帯電話装置へ情報を送信するステップ
   を含むことを特徴とする請求項７または８に記載の移動
   通信制御方法。
10. 【請求項１０】個別に無線により呼出をする携帯電話装
    置と、前記携帯電話装置の無線基地局と、前記個別無線
    により呼出をする個別無線呼出装置と、この個別無線呼
    出装置の無線基地局と、前記携帯電話装置の相手方端末
    装置の回線を接続する交換局とを有する移動通信制御シ
    ステムにおいて、 前記交換局は、 相手方端末装置への発呼の時間により前記個別無線呼出
    装置の基地局または前記携帯電話装置の基地局を切り替
    えて個別無線呼出をする前記携帯電話装置を呼び出すス
    テップと、 定められた時刻により前記個別無線呼出装置の基地局ま
    たは前記携帯電話装置の基地局に対し個別無線呼出をす
    る携帯電話装置へ情報を送信するステップと、を含むこ
    とを特徴とする移動通信制御方法。