JP3914021B2 - 冊子めくり装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冊子を導入し所望の頁部をめくり、排出するように構成された冊子めくり装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、若干厚めの表紙と、表紙に比べ薄い頁部を綴じ部で綴じて二つ折りにして作られる冊子のように、紙質の異なる頁部1aが混在している冊子においては、表紙を頁部と区別してめくることは困難であった。このために金融機関の各種現金自動支払い機(ATM, Automatic Tellers Machine)などでは、顧客は予め所定の頁部を開いた状態で冊子を挿入する必要があった。
【0003】
一方、例えばパスポートの印刷のように、多数の冊子を一括処理するような場合では、印刷が行われる所望の頁部を開いて印刷装置に挿入する必要があるために、自動的に冊子の供給を行う冊子供給装置を小型化することはかなり困難であるとされていた。
【0004】
また、実開昭61−90569号公報、特開昭61−263800号公報によれば、冊子の綴じ部を先頭にして搬送路に導入し、搬送路の途中部位に配設されるアイドルローラと円弧ガイド乃至回転ロータの間で綴じ部を一時的に挟持する状態にし、表紙を圧接子で頁部から分離した後に、逆方向に搬送して表紙をめくるようにした装置が開示されている。
【0005】
さらに、特公平8−11469号公報によれば、冊子の綴じ部を先頭にして搬送路に導入し、搬送路の端部に配設される一対のローラと円弧ガイドにより綴じ部を一時的に挟持する状態にし、表紙を上記の圧接子に代えて駆動ローラによるめくり動作により駆動ローラの裏側に送り込むように構成された自動表紙めくり機構が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の各公報はいずれも、表紙に比べ薄い頁部を綴じ部で綴じた冊子において、表紙をめくり外部に排出するものであった。
【0007】
また、特開昭61−263800号公報によれば、圧接子が入ることで頁部のめくりを行なうものであるので、冊子のばらつきに対応することが困難となるので、所望の頁部をめくる信頼性に乏しいものであり、めくり動作不良が発生し易いものであった。
【0008】
また、冊子は湿度、温度変化を受け易く、特に薄い頁部は乾燥状態では腰が強くなり、湿潤状態では腰のない柔軟な状態となることから、めくり条件を厳密に設定する必要がある。
【0009】
したがって、本発明は上記の事情に鑑みて成されたものであり、冊子の綴じ部を先頭にして導入し、表紙をめくり、さらに所望の頁部をめくる動作条件を、表紙と頁部とで変えることで確実なめくりができる冊子めくり装置の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、冊子の所望の頁部をめくった状態で排出する冊子めくり装置であって、冊子の搬送を行なう搬送路を備える搬送手段と、前記搬送路の途中に配設され、第1のアイドルローラとの間で冊子の綴じ部側を一時的に挟持する第1の保持状態にする大径駆動ローラと、前記大径駆動ローラの外周面に沿い冊子を案内する第1の案内位置と、前記外周面から離れる第1の待機位置との間で駆動される案内部を備える搬送ガイド駆動手段と、前記第1の保持状態で、冊子を当接状態で保持する第1の揺動位置と、前記搬送路の第2のアイドルローラに当接する第2の揺動位置との間で駆動される第1の駆動ローラを備えた第1の駆動手段と、前記第1の保持状態で、冊子を前記第1の揺動位置における第1の駆動ローラの裏面側に移動させる潜入位置と、前記第1の駆動ローラから離れた待機位置との間で駆動される押圧部材を備える第2の駆動手段と、前記第1の駆動ローラの外周面上に保持されている冊子に当接する当接位置と前記押圧部材を可動にする位置との間で駆動され、かつ前記当接位置で冊子のめくりを行なう第2の駆動ローラを備えた第3の駆動手段と、冊子の表紙が、前記第2の駆動ローラに対して当接する第1のめくり状態において、前記第1の駆動ローラの回転軸を通る軸線上に前記第2の駆動ローラの回転軸を位置させるとともに、冊子の頁部が前記第2の駆動ローラに対する当接位置となる第2のめくり状態において、前記第1の駆動ローラの回転軸を前記頁部の開放部側に変位させるように制御する制御手段とを具備することを特徴としている。
【0011】
また、前記第2のめくり状態において、前記第1の駆動ローラをめくり方向に逆らう方向に駆動することを特徴としている。
【0012】
そして、前記第2の駆動ローラの冊子に対する摩擦係数を前記第1の駆動ローラよりも小さく設定し、かつトルクリミッターを介して駆動力を動力伝達可能にすることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好適な一実施形態について添付の各図面を参照して述べる。図1は、冊子めくり装置100の要部を示した外観斜視図である。
【0014】
本図において、通帳、パスポートのように表裏面となる表紙1b及び裏表紙1b’と、複数枚数の頁部1aとを綴じ部1cで綴じて形成された冊子1を、図示のように綴じ部1cを先頭にして、表表紙1bを図示のように上にして搬送路7の導入部7aから矢印D1方向に導入して、排出部7bから排出される様子が示されている。そして、排出部7bから図示のように排出されるときに、所望の頁部1aがめくられた状態が維持されて図示のように上になるようにして、矢印D2方向に排出されることで、不図示の印刷装置等による頁部1aへの所定記録またはドットプリンタ等による記帳が行われる様子が示されている。
【0015】
また、搬送路7の導入部7aから矢印D1方向に導入される冊子1は、不図示の冊子スタッカー内部において上下方向に多数分が積載されており、下方の冊子1から順次不図示の冊子ピックアップ装置により搬送されるように構成されている。
【0016】
このように、搬送路7の導入部7aから矢印D1方向に導入された冊子1は、搬送路7の下方に配設された破線図示の駆動ローラ3と、この駆動ローラに追動するアイドルローラ4の間のニップ部により大径駆動ローラ8に向けて搬送されてから、可動搬送ガイド部材6の案内部6bにより案内されて冊子1の綴じ部1cが、下方の第1のアイドルローラ9と大径駆動ローラ8の外周面8cとの間における一時的な挟持である第1の保持状態にされるように構成されている。
【0017】
この第1の保持状態にするために、大径駆動ローラ8は軸体8aを回転中心として不図示の駆動モータにより正逆方向に駆動されるとともに、その外周面8cに当接するアイドルローラ4と下方の第1のアイドルローラ9とを図示のように設けており、夫々のアイドルローラが大径駆動ローラ8の外周面8cに対して追動して駆動するように構成されている。
【0018】
駆動ローラ3は、図示のように2個のラバーローラ体を軸体に固定して構成されており、左右の基部2に設けられた不図示の軸受により軸支されている。また、上記の大径駆動ローラ8と、これ以降説明する各構成についても概ね基部2を取付け基部として設けられている。
【0019】
また、アイドルローラ4と下方の第1のアイドルローラ9は、バネ部材を介して固定搬送ガイド部材5と基部2とに夫々固定されており、冊子1が通過するときにバネ部材が適度に弾性変形して搬送力を得るようにしている。
【0020】
さらに、搬送路7の導入部7aと排出部7bと下方の第1のアイドルローラ9には冊子1の通過により光軸が遮られることでオン・オフを行ない電気信号を発生する第1、第2及び第3のセンサS1〜S3が図示の位置に配設されており、後述する制御部に対して冊子の位置情報を適宜伝えるようにしている。
【0021】
次に、図2は、図1の冊子めくり装置100の正面図であって、冊子1が搬送されてから、大径駆動ローラ8の外周面8cと第1のアイドルローラ9により綴じ部1cが一時的に挟持された第1の保持状態にされることで、冊子1が、大径駆動ローラ8の外周面8cの略接線方向に向かう状態に保持された様子を示している。
【0022】
図2において、図1で既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、ハッチングは基部2を示している。冊子1の綴じ部1cを先頭にして導入部7aから排出部7bにかけて搬送を行なう搬送路7を形成する下方ガイド11、12が、半径Rの大径駆動ローラ8を挟んで図示のように平行となる対称位置に夫々設けられている。
【0023】
下方ガイド部材11の大径駆動ローラ8の外周面8cに近接する端部は図示のように上方に湾曲しており、上方アイドルローラ4とともに冊子1を外周面8cに沿うように案内できるようにしている。
【0024】
また、大径駆動ローラ8の半径Rは、下方の第1のアイドルローラ9と大径駆動ローラ8の外周面8cの間で形成されるニップ部で冊子1の綴じ部1cを一時的に挟持したときに、冊子1搬送路7に対して略直交する状態になるように設けられている。このように、冊子1が搬送路7に対して略直交する状態になることで上記の第1の保持状態にする。
【0025】
下方ガイド11の上方と、大径駆動ローラ8の外周面8c上には、冊子1の厚さ分にクリアランスを加えた距離が離間するようにした固定搬送ガイド5が基部に固定されており、この固定搬送ガイド5による案内で大径駆動ローラ8の外周面8cの直上に設けられたアイドルローラ4までの案内及び搬送を行なうようにしている。
【0026】
そして、駆動ローラ3と、大径駆動ローラ8は不図示の動力伝達手段を介してハイブリッドタイプのステッピングモータM1により駆動される。
【0027】
また、大径駆動ローラ8の外周面8cに沿い冊子1の綴じ部1cを下方の第1のアイドルローラ9間のニップ部まで案内するとともにセンサS3で検出されるようにした図5(a)に図示の第1の案内位置と、図示のように外周面8cから離れる第1の待機位置との間でモータM2で駆動される可動搬送ガイド6が設けられている。
【0028】
この可動搬送ガイド6は、基部2において回動自在に軸支された軸体6aを回動軸としたアーム部材6cと、先端の案内部6bとから構成されており、図2に図示の第1の待機位置では第3の駆動手段であるめくり駆動機構30への機械的干渉を行なわないようにしている。この案内部6bはアイドルローラ4を設けることで円滑な案内を行なうことができるが、冊子1の腰が弱い場合には案内部6bのアイドルローラ4を省略しても良い。
【0029】
次に、上記の第1の保持状態の冊子1は、駆動が停止された第1の駆動ローラ21に対する当接状態で保持される。この第1の駆動ローラ21は、第1の駆動手段である第1のローラ駆動機構15に設けられており、図示の第1の揺動位置と、後述するように第1の駆動ローラ21が下方ガイド12に沿うように設けられた第2のアイドルローラ10に対する当接状態になる第2の揺動位置との間で揺動駆動される
【0030】
この第1のローラ駆動機構15は、基部2に設けた軸体16廻りに回動自在に設けられた第1のアーム部材18と、この第1のアーム部材18の端部において軸支される第1の駆動ローラ21への動力伝達を行なう歯付きプーリ20と、上記の軸体16廻りに設けられた歯付きプーリ17と、各プーリ間に張架される歯付きベルト19とから構成されており、ハイブリッドタイプのステッピングモータである駆動モータM4を駆動することにより、図示の第1の揺動位置と、後述する第2の揺動位置との間で揺動駆動されるように構成されている。
【0031】
また、不図示の動力伝達手段を介してハイブリッドタイプのステッピングモータである駆動モータM3からの動力を得て、第1の駆動ローラ21を駆動することで第2のアイドルローラ10間に形成されるニップ部における冊子の搬送を可能にすることで、後述するめくり動作の終了後に、排出部7bから外部に排出するように構成されており、この排出後に、記帳や写真印刷や磁気読取などの次工程(不図示)に進むように構成されている。
【0032】
第1のローラ駆動機構15の上方には、第2の駆動手段である押圧部材駆動機構25が設けられている。この押圧部材駆動機構25は、押圧部材である棒体28が上記の第1の揺動位置に位置している第1の駆動ローラ21の下方に二点鎖線で図示される軌跡で移動してから第1の駆動ローラ21の下方に潜入するように設けられている。
【0033】
この押圧部材駆動機構25は、棒体28が駆動停止された第1の駆動ローラ21の下方の裏面側に移動する潜入位置と、第1の駆動ローラ21から離れた実線図示の待機位置との間で二点鎖線の軌跡で往復移動される。このために棒体28は、直流モータである駆動モータM5により軸体26廻りに回動駆動される第2のアーム部材27の端部において片支持または両支持されて設けられている。
【0034】
一方、駆動停止された第1の駆動ローラ21上において第1の保持状態になっている冊子1上には、第2の駆動ローラ39がハイブリッドタイプのステッピングモータである駆動モータM6の駆動により移動されて当接された後に、第2の駆動ローラ39に対して直流モータである駆動モータM7の駆動力を伝達することで、後述するように第2の駆動ローラ39の裏面側に送り込ませることで、所望の頁部1aのめくりを行なう第3の駆動機構30が設けられている。
【0035】
この第3の駆動機構30は、基部2に固定された軸体32廻りに回動自在に設けられた第2のアーム部材33と、この第2のアーム部材33の端部において軸体35廻りに設けられる第2の駆動ローラ39への動力伝達をトルクリミッター36を介して行なうための歯付きプーリ37と、上記の軸体32廻りに設けられた歯付きプーリ40と、各プーリ間に張架される歯付きベルト38とから構成されており、ハイブリッドタイプのステッピングモータである駆動モータM6を駆動することにより図示の待機位置と、後述する動作位置との間で揺動駆動されるように構成されており、第2の駆動ローラ39が二点鎖線で図示の軌跡で下方に移動した後に、駆動モータM7への所定通電により頁部1aのめくりを行なうように構成されている。
【0036】
図3は図2のX-X線矢視図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、第3の駆動機構30は冊子1を跨ぐように配設された一対の第2のアーム部材33の端部に設けられた軸受42により回動自在に軸支された軸体35と、この軸体35の一方に固定された歯付きプーリ37と、この歯付きプーリ37に噛合される歯付きベルト38とから構成されており、モータM7への通電にともない軸体35を駆動する。この軸体35には、固定部材である保持リング45が対称位置に固定されており、この保持リング45においてめくり補助部材46が固定されている。このめくリ補助部材46は、図4(b)に示すように軸体35に固定される保持リング45を基部としてウレタンラバーなどの弾性部材を用いて放射状に形成される複数の羽体46aを等角度に設けたものである。
【0037】
再度、図3において、上記のめくり補助部材46と摩擦従動部材であるフリクションリング48の間には付勢部材である圧縮コイルバネ47が設けられており、フリクションリング48を軸体35の長手方向に移動自在かつ回転方向にとも回りするように設けている。また、上記の軸体35には、冊子に対する摩擦係数を上記の第1の駆動ローラ21よりも小さくしたラバーローラ製の筒状ローラ51が軸体35に対して回動自在に設けられており、この筒状ローラ51の両側面に固定されたフェルト49が上記のフリクションリング48との間における圧縮状態に維持されることでトルクリミッター手段36、36を構成している。
【0038】
以上の構成により、軸体35に駆動力が動力伝達されると筒状ローラ51がトルクリミッター手段36、36を介して回動されることにより、冊子のめくりを行う。そして、第1の駆動ローラ21と筒状ローラ51とに表表紙1bのみ又は1枚の頁部1aのみが挟持された状態に至ると第1の駆動ローラ21の摩擦力が筒状ローラ51の摩擦力よりも大きいために、残り1枚の表表紙1b又は頁部1aはめくられることなく筒状ローラ51に対してブレーキ力が作用することで、筒状ローラ51が停止する。このとき、軸体35は駆動されているがトルクリミッター手段36により、フェルト49ですべる状態となり筒状ローラ51が停止することになる。
【0039】
一方、筒状ローラ51には、筒状ローラ51の回転量を検出するロータリーエンコーダ44の入力軸に噛合するギア50が図示のように固定されており、後述するように所定時間の経過中における筒状ローラ51の回転量を検出することで、正常なめくり動作ができたか否かを検出可能にしている。
【0040】
一方、上記のめくり補助部材46は図示のように冊子の角部Aに対向する位置関係となるように軸体35に固定されており、上記のように筒状ローラ51によるめくり動作で羽体46aが図4(b)に図示のように弾性変形し、筒状ローラ51が上記のブレーキ作用により停止された後も回転している軸体35とともに所定時間回転することにより冊子1の角部Aを突き放すことでめくりを行うようにしている。
【0041】
この結果、比較のために示した図4(a)のようにめくり補助部材を設けない場合との比較において、第1の駆動ローラ21との間のニップ部に頁部が戻ることを防止できるようになる。このため、冊子は湿度、温度変化を受け易く、特に薄い頁部1aは乾燥状態では腰が強くなり、湿潤状態では腰のない柔軟な状態となったいずれの場合でも確実にめくることができる。
【0042】
ここで、上記のトルクリミッター手段36は、片側のみでも可能なことはいうまでもない。
【0043】
上記の構成において、図5から図12の冊子めくり装置100の動作説明図を参照して動作説明する。
【0044】
先ず、図5(a)の冊子1を導入する前の冊子めくり装置100の正面図と、図5(b)の冊子1導入後の冊子めくり装置100の正面図において、冊子1の綴じ部がセンサS1で検出されると駆動モータM1により駆動ローラ3が大径駆動ローラ8とともに矢印方向に夫々駆動されて、各ニップ部における搬送が開始されて、可動搬送ガイド6の案内部6bにより冊子1を案内して、綴じ部1cを下方の第1のアイドルローラ9と外周面8c間のニップ部による挟持状態とする直前で、駆動モータM1の駆動を停止する。以上で、冊子1が大径駆動ローラ8の外周面8cの半周分に巻き付く状態にする。
【0045】
この後に、図5(b)に図示のように駆動モータM2による駆動により、可動搬送ガイド6が矢印方向に駆動され、再度大径駆動ローラ8を破線図示矢印方向に駆動することで、第1の駆動ローラ21上に冊子1寄りかかる状態となる保持状態とする。このとき、第1の駆動ローラ21は停止している。
【0046】
次に、図6(a)、(b)の正面図において、駆動モータM6への通電により、図6(a)に図示のように第2の駆動ローラ39が矢印方向に旋回駆動されることで、裏表紙1b’上に第2の駆動ローラ39が当接する状態にする。
【0047】
この後に、駆動モータM7への通電により第2の駆動ローラ39が反時計方向に駆動されて、順次裏表紙1b’及び頁部1aを裏側に送り込むことで、裏表紙1b’及び全ての頁部1aが第2の駆動ローラ39の裏側に位置する状態にする。
【0048】
以上のように、裏表紙1b’及び全ての頁部1aが第2の駆動ローラ39の裏側に位置する状態になり、さらに第2の駆動ローラ39による送り込みを続行するとトルクリミッターが働き、表紙1bを送ることができなくなり第1の駆動ローラ21上に表紙1bのみが寄りかかる状態とする。
【0049】
この後に、駆動モータM6への通電により、図6(b)に図示のようにアーム部材33を回動駆動して、第2の駆動ローラ39が二点鎖線図示の位置から実線図示の位置に移動させる。そして、駆動モータM5への通電により軸体28矢印方向に移動表紙1bを下方に移動させて寄りかかり状態を解除表紙1bの分離を行なう。
【0050】
次に、図7(a)、(b)の正面図を参照して、先ず、図7(a)に図示のように、駆動モータM5への通電により、軸体28が矢印方向の待機位置に移動するが、このとき裏表紙1b’及び全ての頁部1aは第2の駆動ローラ39の裏面側に位置している。この後に、図7(b)において、駆動モータM6への通電により第2の駆動ローラ39が二点鎖線図示の位置から実線図示の位置に移動されることで、裏表紙1b’及び全ての頁部1aが第1の駆動ローラ21上に寄りかかる状態とする。
【0051】
そして、図8(a)、(b)の正面図を参照して、先ず、図8(a)に図示のように、駆動モータM6への通電により、図示のように第2の駆動ローラ39が二点鎖線図示の位置から実線図示の位置に矢印方向に旋回駆動されることで、裏表紙1b’上に第2の駆動ローラ39が当接する状態にする。
【0052】
図8(a)に図示の状態では、冊子1の裏表紙1b’が第2の駆動ローラ39に対して当接する第1のめくり状態となっており、第1の駆動ローラ21の回転軸を通る軸線55上に第2の駆動ローラ39の回転軸を位置させる。ここで、軸線55と冊子の頁部1aとは、略直角になるように構成されている。
【0053】
9の動作説明のフローチャートも参照して説明すると、ステップK1で1枚目のめくり指示が制御部60からなされると、ステップK2で裏表紙1b’をめくる準備のためにモータM4への通電が行われて、第1の駆動ローラ21が図8(a)に図示の位置に移動され停止される。これに続いて、ステップK3に進み、モータM6への通電により第2の駆動ローラ39が二点鎖線図示の位置から実線図示の位置に矢印方向に旋回駆動され、裏表紙1b’上に第2の駆動ローラ39が当接する状態にされる。
【0054】
そして、ステップK4で、モータM7への通電が行われて、裏表紙1b’を破線図示の位置から実線図示の位置にめくる動作を開始する。これに続き、ステップK5では、第2の駆動ローラ39を構成する筒状ローラ51の回転量を上記のように検出するためのエンコーダ44のパルス数が、0.5秒以内に「8」未満であるか否かの判断が行われて、パルス数が「8」未満であると判断されると正常なめくりが実行できたと判断する。そして、ステップK6では、めくった裏表紙1b’を第2の駆動ローラ39の裏面側に確実に送りこませるために、4秒後にモータM7を停止してステップK7で処理を終了する。
【0055】
一方、ステップK5で、0.5秒以内にパルス数が「8」未満でなく、それ以上であると判断されるとめくりが終了していないと判断され、ステップK8に進みめくり動作を開始して10秒以内かのチェックを行い、10秒以内ならば再度ステップK5に進む。また、10秒より大きい場合にはすべリを発生し筒状ローラ51が過剰に回転して正常なめくりが実行できなかったと判断されて、ステップK9にてモータM7を停止する。そしてステップK10に進み、これ以降の処理を終了して冊子を強制的に排出して最初のステップにリターンして処理を終える。
【0056】
次に、図8(b)に図示のように、冊子の頁部1aが第2の駆動ローラ39に対する当接位置となる第2のめくり状態においては、第1の駆動ローラ21の回転軸を頁部1aの開放部側に変位させるように制御することで、冊子の頁部1aを任意の位置にめくるための逆転力が少ない最適状態にする。
【0057】
すなわち、図10の動作説明のフローチャートにおいて、ステップK11で2枚目(すなわち、頁部1a)のめくり指示が制御部60からなされると、ステップK12で頁部1aをめくる準備のためにモータM4への通電が行われて、第1の駆動ローラ21が図8(b)に一点鎖線図示の位置に角度α分だけ頁部1aの開放部側に移動され停止される。続いて、ステップK13に進み、モータM6への通電により第2の駆動ローラ39が頁部1a上に当接する状態にされる。
【0058】
そして、ステップK14で、モータM3、M7への通電が行われて、第1の駆動ローラ21をめくり方向に逆らう方向に駆動するとともに、第2の駆動ローラ39の駆動を開始する。これに続き、ステップK15では、第2の駆動ローラ39を構成する筒状ローラ51の回転量を上記のように検出するためのエンコーダ44のパルス数が、0.5秒以内に「8」未満であるか否かの判断が行われて、パルス数が「8」未満であると判断されると正常なめくりが実行できたと判断をして、ステップK16では、めくった頁部1aを第2の駆動ローラ39の裏面側に確実に送りこませるため、4秒後にモータM3、M7を停止してステップK17で処理を終了する。
【0059】
一方、ステップK15で、0.5秒以内にパルス数が「8」未満でなく、それ以上であると判断されるとめくりが終了していないと判断されて、ステップK18に進み、めくり動作を開始して10秒以内かのチェックを行い、10秒以内であるならば、再びステップK15に進む。また10秒より大きければ、すべりを発生して筒状ローラ51が過剰に回転し、正常なめくりが実行できなかったと判断されて、ステップK19にてモータM3、M7を停止する。そしてステップK20に進みこれ以降の処理を終了して、冊子を強制的に排出して最初のステップにリターンして処理を終える。
【0060】
ここで、第1の駆動ローラの上記の角度αの変位量は5度乃至10度が望ましい。
【0061】
以上のようにして、任意の枚数の頁部1aをめくることで、第2の駆動ローラ39の裏面側に送り込むことで、第1の駆動ローラ21上に残った頁部1aを、図6(b)で説明したように棒体28の移動により第1の駆動ローラ21の裏側に送り出すことで表紙1b上に所望頁数分の頁部1aが位置する状態にする。
【0062】
この後に、図11の正面図において、第2の駆動ローラ39が第1の駆動ローラ21から退避する。また、駆動モータM4により第1の駆動ローラ21は二点鎖線図示の位置から実線図示の位置に駆動されて、第2のアイドルローラ10との間のニップ部における搬送を可能な状態にする。
【0063】
最後に、図12(a)、(b)の正面図を参照して、先ず、図12(a)に図示のように、駆動モータM3への通電により第1の駆動ローラ21が矢印方向に駆動される一方で、駆動モータM1への通電により大径駆動ローラ8が矢印方向に駆動され、下方の第1のアイドルローラ9と外周面8c間のニップ部による搬送をおこなう。
【0064】
このようにして、冊子1の綴じ部1cが下方の第1のアイドルローラ9から離れることで、図12(b)に図示した状態となり、所望の頁部1aを上にして外部に排出できるようになり、この状態をセンサS2で検出する。
【0065】
尚、本発明は、上記の実施形態に限定されず、請求の範囲に規定される種々の構成が可能であり、重力の影響を受けないので横置き状態でも設置できる。また、制御部60に接続されることで、上記の動作を実行する駆動モータM1〜M7については一部を共通化できることも言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、冊子の綴じ部を先頭にして導入し、表紙をめくり、さらに所望の頁部をめくる動作条件を、表紙と頁部とで変えることで確実なめくりができる冊子めくり装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 冊子めくり装置100の外観斜視図である。
【図2】 図1の冊子めくり装置100の正面図である。
【図3】 図2のX-X線矢視図である。
【図4】 (a)はめくり補助部材なしの場合の動作説明図、(b)はめくり補助部材ありの場合の動作説明図である。
【図5】 (a)、(b)は冊子めくり装置100の動作説明のための正面図である。
【図6】 (a)、(b)は冊子めくり装置100の動作説明のための正面図である。
【図7】 (a)、(b)は冊子めくり装置100の動作説明のための正面図である。
【図8】 (a)、(b)は冊子めくり装置100の動作説明のための正面図である。
【図9】 1枚目のめくり動作の説明のためのフローチャートである。
【図10】 2枚目のめくり動作の説明のためのフローチャートである。
【図11】 冊子めくり装置100の動作説明のための正面図である。
【図12】 (a)、(b)は冊子めくり装置100の動作説明のための正面図である。
【符号の説明】
1 冊子
1a 頁部
1b 表紙
1b’ 裏表紙
1c 綴じ部
2 基部
3 駆動ローラ
4 アイドルローラ
5 固定搬送ガイド
6 可動搬送ガイド
7 搬送路
8 大径駆動ローラ
9 第1のアイドルローラ
10 第2のアイドルローラ
11、12 下方ガイド
13 駆動ローラ
15 第1のローラ駆動機構(第1の駆動手段)
21 第1の駆動ローラ
25 押圧部材移動機構(第2の駆動手段)
28 軸体(押圧部材)
30 めくり駆動機構(第3の駆動手段)
35 軸体(第2の駆動ローラ用)
36 トルクリミッター
39 第2の駆動ローラ
44 ロータリーエンコーダ(検出器)
46 めくり補助部材
46a 羽体
51 筒状ローラ
60 制御部

Claims (3)

  1. 冊子の所望の頁部をめくった状態で排出する冊子めくり装置であって、
    冊子の搬送を行なう搬送路を備える搬送手段と、
    前記搬送路の途中に配設され、第1のアイドルローラとの間で冊子の綴じ部側を一時的に挟持する第1の保持状態にする大径駆動ローラと、
    前記大径駆動ローラの外周面に沿い冊子を案内する第1の案内位置と、前記外周面から離れる第1の待機位置との間で駆動される案内部を備える搬送ガイド駆動手段と、
    前記第1の保持状態で、冊子を当接状態で保持する第1の揺動位置と、前記搬送路の第2のアイドルローラに当接する第2の揺動位置との間で駆動される第1の駆動ローラを備えた第1の駆動手段と、
    前記第1の保持状態で、冊子を前記第1の揺動位置における第1の駆動ローラの裏面側に移動させる潜入位置と、前記第1の駆動ローラから離れた待機位置との間で駆動される押圧部材を備える第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動ローラの外周面上に保持されている冊子に当接する当接位置と前記押圧部材を可動にする位置との間で駆動され、かつ前記当接位置で冊子のめくりを行なう第2の駆動ローラを備えた第3の駆動手段と、
    冊子の表紙が、前記第2の駆動ローラに対して当接する第1のめくり状態において、前記第1の駆動ローラの回転軸を通る軸線上に前記第2の駆動ローラの回転軸を位置させるとともに、冊子の頁部が前記第2の駆動ローラに対する当接位置となる第2のめくり状態において、前記第1の駆動ローラの回転軸を前記頁部の開放部側に変位させるように制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とする冊子めくり装置。
  2. 前記第2のめくり状態において、前記第1の駆動ローラをめくり方向に逆らう方向に駆動することを特徴とする請求項1に記載の冊子めくり装置。
  3. 前記第2の駆動ローラの冊子に対する摩擦係数を前記第1の駆動ローラよりも小さく設定し、かつトルクリミッターを介して駆動力を動力伝達可能にすることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の冊子めくり装置。
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