JP2003231378A - 冊子めくり装置 - Google Patents

冊子めくり装置

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JP2003231378A
JP2003231378A JP2002032964A JP2002032964A JP2003231378A JP 2003231378 A JP2003231378 A JP 2003231378A JP 2002032964 A JP2002032964 A JP 2002032964A JP 2002032964 A JP2002032964 A JP 2002032964A JP 2003231378 A JP2003231378 A JP 2003231378A
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JP
Japan
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booklet
roller
drive
turning
drive roller
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Application number
JP2002032964A
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English (en)
Inventor
Tomohisa Ugajin
智久 宇賀神
Kunio Omura
国雄 大村
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Nidec Copal Corp
Toppan Inc
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冊子の綴じ部を先頭にして導入し、表紙をめ
くり、さらに所望の頁部をめくった後に次工程に向けて
排出するときに、冊子が元の状態に戻ろうとする癖を無
くして正常な排出を行うことができる冊子めくり装置の
提供。 【解決手段】 冊子1の排出をおこなうようにモータ駆
動され、冊子の先端と後端を挟持する位置で停止される
一対の駆動ローラ201、203、アイドルローラ20
2、204と、綴じ部の背面側を押圧する押圧位置と待
機位置との間で移動自在に保持されラック216を固定
した昇降板部材215と、ラック216に噛合するピニ
オンギア217を回動駆動するモータM9とから構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冊子を導入し所望
の頁部をめくり、排出するように構成された冊子めくり
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、若干厚めの表紙と、表紙に比
べ薄い頁部を綴じ部で綴じて二つ折りにして作られる冊
子のように、紙質の異なる頁部1aが混在している冊子
においては、表紙を頁部と区別してめくることは困難で
あった。このために金融機関の各種現金自動支払い機
(ATM, Automatic Tellers Machine)などでは、顧客は
予め所定の頁部を開いた状態で冊子を挿入する必要があ
った。
【0003】一方、例えばパスポートの印刷のように、
多数の冊子を一括処理するような場合では、印刷が行わ
れる所望の頁部を開いて印刷装置に挿入する必要がある
ために、自動的に冊子の供給を行う冊子供給装置を小型
化することはかなり困難であるとされていた。
【0004】また、実開昭61−90569号公報、特
開昭61−263800号公報によれば、冊子の綴じ部
を先頭にして搬送路に導入し、搬送路の途中部位に配設
されるアイドルローラと円弧ガイド乃至回転ロータの間
で綴じ部を一時的に挟持する状態にし、表紙を圧接子で
頁部から分離した後に、逆方向に搬送して表紙をめくる
ようにした装置が開示されている。
【0005】さらに、特公平8−11469号公報によ
れば、冊子の綴じ部を先頭にして搬送路に導入し、搬送
路の端部に配設される一対のローラと円弧ガイドにより
綴じ部を一時的に挟持する状態にし、表紙を上記の圧接
子に代えて駆動ローラによるめくり動作により駆動ロー
ラの裏側に送り込むように構成された自動表紙めくり機
構が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各公報はいずれも、表紙に比べ薄い頁部を綴じ部で綴じ
た冊子において、表紙をめくり外部に排出するものであ
った。
【0007】また、特開昭61−263800号公報に
よれば、圧接子が入ることで頁部のめくりを行なうもの
であるので、冊子のばらつきに対応することが困難とな
るので、所望の頁部をめくる信頼性に乏しいものであ
り、めくり動作不良が発生し易いものであった。
【0008】一方、冊子は綴じ部で両開きできるように
綴じられるが、所望の頁部をめくった後に、元の状態に
戻る癖がある。このために、所望の頁部をめくった状態
を維持できない場合があり、次工程における記録動作な
どに支障をきたす場合も考えられる。
【0009】したがって、本発明は上記の事情に鑑みて
成されたものであり、冊子の綴じ部を先頭にして導入
し、表紙をめくり、さらに所望の頁部をめくった後に次
工程に向けて排出するときに、冊子が元の状態に戻ろう
とする癖を無くして正常な排出をおこなうことができる
冊子めくり装置の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明によれば、冊子の頁部の
所望枚数分のめくり動作を行なった後に、下流側に向け
て排出する冊子めくり装置であって、冊子の搬送を行な
う搬送路を備える搬送手段を具備し、前記排出の途中
で、冊子が閉じた状態に戻ろうとする戻り癖を解除する
ために、冊子の前記綴じ部を背面側から押圧する戻り癖
解除手段を設けたことを特徴としている。そして、前記
戻り癖解除手段は、前記排出を行なうように駆動され、
冊子の先端と後端を挟持する位置で停止される一対の排
出ローラと、前記綴じ部の背面側を押圧する押圧位置と
待機位置との間で移動自在に保持されるとともにラック
を固定した押圧部材と、前記ラックに噛合するピニオン
ギアを回動駆動するモータとから構成されることを特徴
としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な一実施形態
について添付の各図面を参照して述べる。図1は、冊子
めくり装置100の要部を示した外観斜視図である。
【0012】本図において、通帳、パスポートのように
表裏面となる表紙1bと、複数枚数の頁部1aとを綴じ
部1cで綴じて形成された冊子1を、図示のように綴じ
部1cを先頭にして、表紙1bの表側を図示のように上
にして搬送路7の導入部7aから矢印D1方向に導入し
て、排出部7bから排出される様子が示されている。そ
して、排出部7bから図示のように排出されるときに、
所望の頁部1aがめくられた状態が維持され、上になる
ようにして、矢印D2方向に排出される。この後に、綴
じ部1cを背面側から押圧することで冊子1が元に戻ろ
うとする戻り癖を解除する戻り癖解除装置200を通過
させた後に、不図示の印刷装置等による頁部1aへの所
定記録またはドットプリンタ等による記帳が行われるよ
うに構成されている。
【0013】また、搬送路7の導入部7aから矢印D1
方向に導入される冊子1は、不図示の冊子スタッカー内
部において上下方向に多数分が積載されており、下方の
冊子1から順次、不図示の冊子ピックアップ装置により
搬送されるように構成されている。
【0014】搬送手段を構成する搬送路7は、主基部2
aに固定される下方ガイド11と、副基部2bに固定さ
れる搬送ガイド5の間に形成され、後述するように副基
部2bを主基部2aに対して開閉自在に設けることで、
搬送路7を開放して点検や清掃作業を容易にできるよう
にするとともに、冊子1の搬送トラブル発生時において
例えばジャミングした冊子を取り出すことができるよう
に構成されている。
【0015】このように構成される搬送路7の導入部7
aから矢印D1方向に導入された冊子1は、搬送路7の
下方に配設された一対の駆動ローラ3、3と、これらの
駆動ローラに追動するように不図示の弾性部材により駆
動ローラ3、3に対して常時接するように軸支された重
量を有する金属製のアイドルローラ104、104間の
ニップ部で搬送力を得て、大径駆動ローラ8に向けて搬
送される。
【0016】このために一対の駆動ローラ3は、図示の
ように弾性ラバーローラを軸体に固定して構成されてお
り、左右の主基部2aに設けられた不図示の軸受により
軸支されている。また、上記の大径駆動ローラ8と、こ
れ以降説明する各構成についても概ね主基部2aを取付
け基部として設けられている。
【0017】また、大径駆動ローラ8の下方の第1のア
イドルローラ9は、バネ部材を介して主基部2aに固定
されており、冊子1が通過するときにバネ部材が適度に
弾性変形して搬送力を得るようにしている。
【0018】大径駆動ローラ8の回転中心を通る軸線上
には破線図示のように3つの弾性ラバーローラを芯金に
固定したアイドルローラ4がレバー部材101の端部に
おいて回動自在に軸支されている。このレバー部材10
1は副基部2bに両端が固定された軸体6a周りに回動
自在に軸支されており、上記のアイドルローラ4が大径
駆動ローラ8の外周面に対する当接状態に維持された動
作位置と、大径駆動ローラ8の外周面から離れる退避位
置との間でモータ駆動できるように構成されている。こ
のようにして、冊子1の綴じ部1cが搬送路7において
最初に導入されるときには、アイドルローラ4を退避位
置に移動して搬送時の負荷にならないようにする一方
で、図示の動作位置に位置している搬送ガイド駆動機構
6の案内部6bで冊子1の綴じ部1cを案内して、下方
の第1のアイドルローラ9と大径駆動ローラ8の外周面
8cとの間における一時的な挟持である第1の保持状態
にした後に、レバー部材101が上記の動作位置に駆動
されることで、アイドルローラ4により頁部1aの縁部
を大径駆動ローラ8との間で挟持できるように構成され
ている。
【0019】可動搬送ガイド部材6は、上記のレバー部
材101の軸体6a周りにおいてレバー部材101と同
様に回動自在に軸支され、モータ駆動されるように構成
されている。
【0020】一方、大径駆動ローラ8は軸体8aを回転
中心として不図示の駆動モータにより正逆方向に駆動さ
れるとともに、上記のように動作位置と退避位置の間で
移動されるアイドルローラ4と下方の第1のアイドルロ
ーラ9とを図示のように設けており、夫々のアイドルロ
ーラが大径駆動ローラ8の外周面8cに対して追動して
回転するように構成されている。
【0021】搬送路7の導入部7aと排出部7bと下方
の第1のアイドルローラ9には冊子1の通過により光軸
が遮られることでオン・オフを行ない電気信号を発生す
る第1、第2及び第3のセンサS1〜S3が図示の位置
に配設されており、後述する制御部に対して冊子の位置
情報を適宜伝えるようにしている。
【0022】次に、図2は、図1の冊子めくり装置10
0の正面図であって、冊子1が搬送されてから、大径駆
動ローラ8の外周面8cと第1のアイドルローラ9の間
のニップ部で冊子1の綴じ部1cが一時的に挟持された
第1の保持状態にされることで、表紙1b及び頁部1a
が、大径駆動ローラ8の外周面8cの略接線方向に向か
う状態に保持された様子を示している。
【0023】図2において、図1で既に説明済みの構成
部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、
ハッチングは主基部2aを示している。本図において、
冊子1の綴じ部1cを先頭にして導入部7aから排出部
7bにかけて搬送を行なう搬送路7を形成する下方ガイ
ド11、12が、半径Rの大径駆動ローラ8を挟んで夫
々設けられている。
【0024】下方ガイド11の大径駆動ローラ8の外周
面8cに近接するガイド端部11aは図示のように大径
駆動ローラ8の接線方向に沿うように設けられており、
搬送ガイド5の間で冊子1を外周面8cに沿うように案
内して駆動ローラ3、3と従動ローラであるアイドルロ
ーラ104、104のニップ部で搬送するときに冊子1
の変形を極力少なくして搬送が円滑にできるようにして
いる。
【0025】また、大径駆動ローラ8の半径Rは、下方
の第1のアイドルローラ9と大径駆動ローラ8の外周面
8cの間で形成されるニップ部で冊子1の綴じ部1cを
一時的に挟持したときに、冊子1の表紙1b及び頁部1
aが搬送路7に対して図示のように狭角(90度以下)
の傾斜状態になるように設けられている。このようにし
て表紙1b及び頁部1aが搬送路7に対する第1の保持
状態にされる。
【0026】下方ガイド11の上方と、大径駆動ローラ
8の外周面8c上には、冊子1の厚さ分にクリアランス
を加えた距離が離間するようにした搬送ガイド5が副基
部2bに固定されており、この搬送ガイド5による案内
により大径駆動ローラ8の外周面8cの直上に設けられ
たアイドルローラ4までの案内及び搬送を行なう。
【0027】そして、駆動ローラ3、3と、大径駆動ロ
ーラ8は不図示の動力伝達手段を介してハイブリッドタ
イプのステッピングモータM1により駆動される。
【0028】また、大径駆動ローラ8の外周面8cに沿
い冊子1の綴じ部1cを下方の第1のアイドルローラ9
間のニップ部まで案内するために破線図示の位置に軸体
6a周りに駆動されるとともに、冊子1がセンサS3で
検出されるようにした第1の案内位置と、実線図示のよ
うに外周面8cから離れる第1の待機位置との間におい
てモータM2−1で駆動される搬送ガイド駆動機構6が
設けられている。
【0029】この搬送ガイド駆動機構6は、副基部2b
において回動自在に軸支された軸体6aを回動軸とした
アーム部材6cと、先端の案内部6bとから構成されて
おり、図2に図示の第1の待機位置では第3の駆動手段
であるめくり駆動機構30への機械的干渉を行なわない
ようにしている。また、アイドルローラ4を回動自在に
設けたレバー部材101はモータM2−2によりカム駆
動される。
【0030】上記の第1の保持状態の表紙1b及び頁部
1aは、駆動が停止された第1の駆動ローラ21に対す
る当接状態で保持される。この第1の駆動ローラ21は
図示の第1の揺動位置と、後述するように第1の駆動ロ
ーラ21が下方ガイド12に沿うように設けられた第2
のアイドルローラ10に対する当接状態になる第2の揺
動位置との間で揺動駆動される第1の駆動手段である第
1のローラ駆動機構15に設けられている。
【0031】この第1のローラ駆動機構15は、主基部
2aに設けた軸体16廻りに回動自在に設けられた第1
のアーム部材18と、この第1のアーム部材18の端部
において軸支される第1の駆動ローラ21への動力伝達
を行なう歯付きプーリ20と、上記の軸体16廻りに設
けられた歯付きプーリ17と、各プーリ間に張架される
歯付きベルト19とから構成されており、ハイブリッド
タイプのステッピングモータである駆動モータM4を駆
動することにより、図示の第1の揺動位置と、後述する
第2の揺動位置との間で揺動駆動されるように構成され
ている。
【0032】また、不図示の動力伝達手段を介してハイ
ブリッドタイプのステッピングモータである駆動モータ
M3からの動力を得て、第1の駆動ローラ21を駆動す
ることで第2のアイドルローラ10間に形成されるニッ
プ部における冊子の搬送を可能にすることで、後述する
めくり動作の終了後に、排出部7bから外部に排出する
ように構成されており、この排出後に、戻り癖解除装置
200でめくり後の戻り癖が解除され、記帳や写真印刷
や磁気読取などの次工程(不図示)に進むように構成さ
れている。
【0033】第1のローラ駆動機構15の上方には、第
2の駆動手段である押圧部材駆動機構25が設けられて
いる。この押圧部材駆動機構25は、押圧部材である棒
体28が上記の第1の保持状態になっている第1の駆動
ローラ21の下方に二点鎖線で図示される軌跡で移動し
てから第1の駆動ローラ21の下方に潜入して、図示の
ように表紙1bを下方に移動することで第1の駆動ロー
ラ21から外すように設けられている。
【0034】この押圧部材駆動機構25は、棒体28が
駆動停止された第1の駆動ローラ21の下方の裏面側に
移動する潜入位置と、第1の駆動ローラ21から離れた
実線図示の待機位置との間で二点鎖線の軌跡で往復移動
される。このために棒体28は、直流モータである駆動
モータM5により軸体26廻りに回動駆動される第2の
アーム部材27の端部において片支持または両支持され
て設けられている。
【0035】一方、駆動停止された第1の駆動ローラ2
1上において第1の保持状態になっている頁部1a上に
は、第2の駆動ローラ39がハイブリッドタイプのステ
ッピングモータである駆動モータM6の駆動により移動
されて当接された後に、第2の駆動ローラ39に対して
ハイブリッドタイプのステッピングモータである駆動モ
ータM7の駆動力を伝達することで、後述するように第
2の駆動ローラ39の裏面側に送り込ませることで、所
望の頁部1aのめくりを行なう第3の駆動機構30が設
けられている。
【0036】この第3の駆動機構30は、主基部2aに
固定された軸体32廻りに回動自在に設けられた第2の
アーム部材33と、この第2のアーム部材33の端部に
おいて軸体35廻りに設けられる第2の駆動ローラ39
への動力伝達をトルクリミッター36を介して行なうた
めの歯付きプーリ37と、上記の軸体32廻りに設けら
れた歯付きプーリ40と、各プーリ間に張架される歯付
きベルト38とから構成されており、ハイブリッドタイ
プのステッピングモータである駆動モータM6を駆動す
ることにより図示の待機位置と、後述する動作位置との
間で揺動駆動されるように構成されており、第2の駆動
ローラ39が二点鎖線で図示の軌跡で下方に移動した後
に、駆動モータM7への所定通電により頁部1aのめく
りを行なうように構成されている。
【0037】次に、図3は図1の冊子めくり装置100
の正面図であって、冊子1が導入されてから大径駆動ロ
ーラ8の外周面8cまで送られる部分を示している。ま
た、図4は図3のX-X線矢視断面図である。
【0038】図3、4において、既に説明済みの構成部
品については同様の符号を附して説明を割愛すると、先
ず、図3において、一対の駆動ローラ3、3は主基部2
aの軸受により芯金が軸支されることで回動自在に保持
されており、芯金に固定されたベルトプーリ3aの夫々
にタイミングベルト3cが噛合している。このタイミン
グベルト3cは中間ギア3dのプーリ部に噛合してお
り、中間ギア3dがステッピングモータM1の出力軸の
ギアに噛合しており、ステッピングモータM1の駆動に
ともない一対の駆動ローラ3、3が駆動されるように構
成されている。
【0039】一方、大径駆動ローラ8の軸体8aに固定
されたギアに噛合するギアトレインを介して上記のステ
ッピングモータM1の出力軸のギアの回転力が伝達され
ることで、大径駆動ローラ8を駆動するように構成され
ている。
【0040】また、図4をさらに参照して大径駆動ロー
ラ8の外周面の中央には溝部8kが形成されており、こ
の溝部8k内にセンサS3のアクチエータが潜入して冊
子端の検出を確実に行うようにしている。
【0041】上記の3つの下方ガイド11は、左右一対
の主基部2a間の空間部を掛け渡すように端部が固定さ
れており、これらに対向して3つの搬送ガイド5が左右
一対の副基部2b間の空間部に掛け渡されて固定されて
おり、図中の二点鎖線で図示の分離面PLから分離する
ようにして、搬送路7を開放(図4はその途中を示す)
できるようにしている。
【0042】レバー部材101と、搬送駆動機構6のレ
バー部材6cを回動自在に軸支する軸体6aは、左右一
対の副基部2b間の空間部に掛け渡されるように固定さ
れており、レバー部材101と、搬送駆動機構6のレバ
ー部材6cの支点を副基部2bにおいて設けている。
【0043】図3において、アーム部材6cの一方には
セクターギア106が固定されており、このセクターギ
ア106に噛合するギアを設けたギアトレイン105を
介して直流DCモータであるモータM2−1の動力伝達
を行うことで、モータM2−1の出力軸のウオームの正
逆回転駆動に伴い案内部6bを図示の案内位置と、後述
の退避位置に駆動するようにしている。
【0044】また、アイドルローラ4を回転自在に設け
たレバー部材101は軸体6aを回動支点として図示の
動作位置と、後述の退避位置に駆動するために、このレ
バー部材101は一端を副基部2bに固定し他端をレバ
ー部材101の凹部に引っ掛けた状態にして常時レバー
部材101を矢印方向に移動付勢する引っ張りバネ10
2を設けており、カムローラ103のローラ103aで
上端が移動規制されて図示の状態を維持するように構成
されている。
【0045】カムローラ103にはギア歯が形成されて
おり、これに噛合するギアを設けたギアトレイン114
を介して直流DCモータであるモータM2−2の動力伝
達をセンサS10のオンオフ制御で行うようにしてい
る。このために、センサS10はレバー部材101の端
部に固定されたアクチエータでオンオフされる位置に固
定されている。
【0046】一方、駆動ローラ3、3に連れ回りする従
動ローラであるアイドルローラ104、104は、副基
部2bに固定された上下方向に長い長孔軸受により軸支
されており、駆動ローラ3、3間のニップ部で搬送する
ときに冊子1への均一な当たりを確保できるようにして
いる。
【0047】次に、図4において、左右一対の主基部2
aに対して動作位置と開放位置との間で開閉自在に副基
部2bを保持する具体的構成について述べるが、以下に
述べる構成に限定されないことは無論である。
【0048】本図において、主基部2aの奥側の側面に
は一対の主ブラケット110が固定されており、この主
ブラケット110に穿設された孔部110aにおいて軸
体111を支持している。一方、奥側の副基部2bの側
面には一対の副ブラケット112が固定されており、こ
の副ブラケット112に穿設された孔部112aにおい
て上記の軸体111を挿通後に支持している。
【0049】以上の構成により、副ブラケット112を
固定した副基部2bが図示の途中位置からさらに開いた
位置まで矢印T1方向に手で回動できるようになり、例
えば駆動ローラ3とアイドルローラ104に手が近づけ
る状態になるまで回動できるようにして、不図示のスト
ッパーで停止されることになる。
【0050】一方、主基部2a、副基部2bの手前側
(図面の左側)の壁面には主基部に係止する係止手段で
あるナイロン樹脂製のナイラッチ120が設けられてい
る。このナイラッチ120は、拡張部材120bとこの
拡張部材120bの中心に穿設された孔部に挿通される
プランジャー部120aとから構成されており、拡張部
材120bを副基部2bの曲げ部2b-1に穿設された
孔部に挿通した後に、プランジャー部120aを挿通す
ることで図示の状態に保持される。また、主基部2aの
曲げ部2a-1には上記の拡張部120bが挿通される
孔部2a-2が穿設されている。
【0051】以上説明したナイラッチ120の構成によ
り、プランジャー部120aを矢印B1方向に引っ張る
と、拡張部120bの外径寸法が縮小して、孔部2a-
2から抜けるようになる。また、拡張部120bを孔部
2a-2に挿通した後に、プランジャー部120aを矢
印B2方向に押圧すると拡張部120bの直径寸法が増
加して孔部2a-2から抜くことができない係止状態に
なるように構成されている。このように構成されるナイ
ラッチ120が図3に図示のように2個設けられる。
【0052】以上の構成により、主基部2aに固定され
る下搬送ガイドである下方ガイド11と駆動ローラ3、
3への点検が簡単にできるようになる。また、従動ロー
ラであるアイドルローラ104へのアクセスも簡単に行
える。特に、図3において、大径駆動ローラ8を残して
搬送駆動機構6と搬送手段を構成する全ての部品が、分
離面PLから退避できるようになるので、全ての部位に
アクセスできる。
【0053】次に、図5と図6は大径駆動ローラ8の回
転中心を通る軸線上または近傍に設けられるアイドルロ
ーラ4であって、図示の3つの弾性ラバーローラ4b、
4b、4cを芯金4aに固定した外観斜視図を示したも
のであり、図5は対策前の様子を示し、図6は対策後の
様子を示した図である。
【0054】両図において、上記のようにアイドルロー
ラ4の役割としては大径駆動ローラ8の上方において冊
子1の頁部1aの縁部を押圧することで上記の第1の保
持状態にするとともに、大径駆動ローラ8の回動にとも
ないばらけられる頁部1aの枚数が過剰になることを防
止する役割も担っている。
【0055】このために、図5に図示のように対策前は
芯金4aに対して弾性ラバーローラ4b、4b、4cを
固定していたが、部品寸法のばらつきなどから送り出し
される頁部1aの枚数が安定せず、しばしば過剰にばら
け出ることがあった。
【0056】そこで、図6に図示のように中央の弾性ロ
ーラ部4cの外周面に筋目ローレット状の溝部4c-1
を形成したところ、溝部4c-1間に形成された山部が
適度に弾性変形して、過剰にばらけ出すことを防止でき
ることが確認できた。
【0057】以上のように形成されたアイドルローラ4
を使用することで、頁部1aの過剰なばらけによる送り
出しを解消でき、めくりに要する時間短縮を図ることが
できた。また、少なくとも2度に分けて送りだしを行う
ように制御して、少ないめくりでよい場合において、特
に時間短縮を図れるようにするとともに、1度目の送り
だしで足りない場合には2度目の送り出しを行うように
制御を変更した。
【0058】次に、図7は図2のX-X線矢視図であ
る。また、図8(a)、(b)は動作説明図である。図7、
8において、既に説明済みの構成部品については同様の
符号を附して説明を割愛すると、第3の駆動機構30は
冊子1を跨ぐように配設された一対の第2のアーム部材
33の端部に設けられた軸受42により回動自在に軸支
された軸体35と、この軸体35の一方に固定された歯
付きプーリ37と、この歯付きプーリ37に噛合される
歯付きベルト38とから構成されており、モータM7へ
の通電にともない軸体35を駆動する。この軸体35に
は、固定部材である保持リング45が対称位置に固定さ
れており、この保持リング45においてめくり補助部材
46が固定されている。このめくリ補助部材46は、軸
体35に固定される保持リング45を基部としてウレタ
ンラバーなどの弾性部材を用いて放射状に形成される複
数の羽体46aを等角度に設けたものである。
【0059】上記のめくり補助部材46と摩擦従動部材
であるフリクションリング48の間には付勢部材である
圧縮コイルバネ47が設けられており、フリクションリ
ング48を軸体35の長手方向に移動自在かつ回転方向
にとも回りするように設けている。また、上記の軸体3
5には、冊子に対する摩擦係数を上記の第1の駆動ロー
ラ21よりも小さくしたラバーローラ製の筒状ローラ5
1が軸体35に対して回動自在に設けられており、この
筒状ローラ51の両側面に固定されたフェルト49が上
記のフリクションリング48との間における圧縮状態に
維持されることでトルクリミッター手段36、36を構
成している。
【0060】以上の構成により、軸体35に駆動力が動
力伝達されると筒状ローラ51がトルクリミッター手段
36、36を介して回動されることにより、冊子のめく
りを行う。そして、第1の駆動ローラ21と筒状ローラ
51とに挟持された頁部1aが1枚になると第1の駆動
ローラ21の摩擦力が筒状ローラ51の摩擦力よりも大
きいために、残り1枚の頁はめくられることなく筒状ロ
ーラに対してブレーキ力が作用することで、筒状ローラ
51が停止する。このとき、軸体35は駆動されている
がトルクリミッター手段36により、フェルト49です
べる状態となり筒状ローラ51が停止することになる。
【0061】一方、筒状ローラ51には、筒状ローラ5
1の回転量を検出するロータリーエンコーダ44の入力
軸に噛合するギア50が図示のように固定されており、
後述するように所定時間の経過中における筒状ローラ5
1の回転量を検出することで、正常なめくり動作ができ
たか否かを検出可能にしている。
【0062】一方、上記のめくり補助部材46は図示の
ように冊子の角部Aに対向する位置関係となるように軸
体35に固定されており、上記のように筒状ローラ51
によるめくり動作で羽体46aが図8(b)に図示のよう
に弾性変形し、筒状ローラ51の駆動が停止された筒状
ローラ51が上記のブレーキ作用により停止された後も
回転している軸体とともに所定時間回転することにより
冊子1の角部Aを突き放すことでめくりを行うようにし
ている。
【0063】この結果、比較のために示した図8(a)の
ようにめくり補助部材を設けない場合との比較におい
て、第1の駆動ローラ21との間のニップ部に頁部が戻
ることを防止できるようになる。このため、冊子は湿
度、温度変化を受け易く、特に薄い頁部1aは乾燥状態
では腰が強くなり、湿潤状態では腰のない柔軟な状態と
なったいずれの場合でも確実にめくることができる。
【0064】ここで、上記のトルクリミッター手段36
は、片側のみでも可能なことはいうまでもない。
【0065】上記の構成において、図9から図12の冊
子めくり装置100の動作説明図を参照して動作説明す
る。
【0066】先ず、図1の冊子めくり装置100の外観
斜視図と、図2の正面図において、冊子1の綴じ部1c
がセンサS1で検出されるとモータM1により駆動ロー
ラ3が大径駆動ローラ8とともに矢印方向に夫々駆動さ
れて、各ニップ部における搬送が開始される。図9
(a)に図示のように、これに前後して、モータM2-
2への通電によりアイドルローラ4が矢印方向に退避す
る。以上で搬送のための準備が整い、駆動ローラ3、3
とアイドルローラ104、104間のニップ部で搬送さ
れて、綴じ部1cがアイドルローラ4を通過後モータM
2−2の通電でアイドルローラ4が下方に移動されて、
冊子を挟持しながらさらに搬送されて、綴じ部1cが可
動搬送ガイド6の案内部6bにより案内されて、綴じ部
1cを下方の第1のアイドルローラ9と外周面8c間の
ニップ部による挟持状態とする状態において、駆動モー
タM1の駆動を停止する。以上で、冊子1が大径駆動ロ
ーラ8の外周面8cの半周分に巻き付く状態にする。
【0067】この後に、図9(b)に図示のようにモー
タM2-1による駆動により、可動搬送ガイド6が矢印
方向に駆動される。これに続き、再度大径駆動ローラ8
を破線図示矢印方向に駆動すると、第1の駆動ローラ2
1上に冊子1の表紙1bと頁部1aが寄りかかる状態と
なり、保持状態となる。このとき、第1の駆動ローラ2
1は停止している。
【0068】次に、図10(a)、(b)の正面図におい
て、駆動モータM6への通電により、図10(a)に図
示のように第2の駆動ローラ39が矢印方向に旋回駆動
されることで、頁部1a上に第2の駆動ローラ39が当
接する状態にする。
【0069】この後に、図2に示した駆動モータM7へ
の通電により第2の駆動ローラ39が反時計方向に駆動
されて、順次頁部1aを裏側に送り込むことで、全ての
頁部1aが第2の駆動ローラ39の裏側に位置する状態
にする。第1の駆動ローラ21に寄りかかっていない他
方の表紙1bは図示のように外周面8c上に留まってい
る。
【0070】以上のように、全ての頁部1aが第2の駆
動ローラ39の裏側に位置する状態になり、さらに第2
の駆動ローラ39による送り込みを続行するとトルクリ
ミッターが働き、表紙1bを送ることができなくなり第
1の駆動ローラ21上に表紙1bのみが寄りかかる状態
とする。
【0071】この後に、駆動モータM6への通電によ
り、アーム部材33を回動駆動して、第2の駆動ローラ
39が二点鎖線図示の位置から実線図示の位置に移動さ
せることで、駆動モータM5への通電にともない軸体2
8が矢印方向に移動できるようにして表紙1bを下方に
移動させて寄りかかり状態を解除することで、図10
(b)に図示のように表紙1bの分離を行なう。
【0072】次に、図11(a)、(b)の正面図を参
照して、先ず、図11(a)に図示のように、駆動モー
タM5への通電により、軸体28が矢印方向の待機位置
に移動するが、このとき全ての頁部1aは第2の駆動ロ
ーラ39の裏面側に位置している。
【0073】この後に、図11(b)において、駆動モー
タM6への通電により第2の駆動ローラ39が二点鎖線
図示の位置から実線図示の位置に移動されることで、全
ての頁部1aが第1の駆動ローラ21上に寄りかかる状
態とする。
【0074】そして、図12(a)、(b)の正面図を
参照して、先ず、図12(a)に図示のように、駆動モ
ータM6への通電により、図示のように第2の駆動ロー
ラ39が二点鎖線図示の位置から実線図示の位置に矢印
方向に旋回駆動されることで、頁部1a上に第2の駆動
ローラ39が当接する状態にする。
【0075】図12(a)に図示の状態では、冊子1の
表紙1bが第2の駆動ローラ39に対して当接する第1
のめくり状態となっており、第1の駆動ローラ21の回
転軸を通る軸線55上に第2の駆動ローラ39の回転軸
を位置させる。ここで、軸線55と冊子の頁部とは略直
角になるように構成されている。
【0076】そして、図13の動作説明のフローチャー
トにおいて、ステップK1で1枚目のめくり指示が制御
部60からなされると、ステップK2で表紙1bをめく
る準備のためにモータM4への通電が行われて、第1の
駆動ローラ21が図12(a)に図示の位置に移動され停
止される。これに続いて、ステップK3に進み、モータ
M6への通電により第2の駆動ローラ39が二点鎖線図
示の位置から実線図示の位置に矢印方向に旋回駆動さ
れ、頁部1a上に第2の駆動ローラ39が当接する状態
にされる。
【0077】そして、ステップK4で、モータM7への
通電が行われて、表紙1bを破線図示の位置から実線図
示の位置にめくる動作を開始する。これに続き、ステッ
プK5では、第2の駆動ローラ39を構成する筒状ロー
ラ51の回転量を上記のように検出するためのエンコー
ダ44のパルス数が、0.5秒以内に「8」未満である
か否かの判断が行われて、パルス数が「8」未満である
と判断されると正常なめくりが実行できたと判断する。
そして、ステップK6では、めくった冊子を第2の駆動
ローラ39の裏面に確実に送りこませるために、4秒後
にモータM7を停止してステップK7で処理を終了す
る。
【0078】一方、ステップK5で、0.5秒以内にパ
ルス数が「8」未満でなく、それ以上であると判断され
るとめくりが終了していないと判断され、ステップK8
に進み動作開始して10秒以内かのチェックを行い10
秒以内ならば再度ステップK5に進む。また、10秒よ
り大きい場合にはすべリを発生し筒状ローラ51が過剰
に回転して正常なめくりが実行できなかったと判断され
て、ステップK9にてモータM7を停止する。そしてス
テップK10に進み、これ以降の処理を終了して冊子を
強制的に排出して最初のステップにリターンして処理を
終える。
【0079】次に、図12(b)に図示のように、冊子の
頁部1aが第2の駆動ローラ39に対する当接位置とな
る第2のめくり状態においては、第1の駆動ローラ21
の回転軸を頁部側1aに変位させるように制御すること
で、冊子の頁部を任意の位置にめくるための逆転力が少
ない最適状態にする。
【0080】すなわち、図14の動作説明のフローチャ
ートにおいて、ステップK11で2枚目(すなわち、頁
部1a)のめくり指示が制御部60からなされると、ス
テップK12で頁部1aをめくる準備のためにモータM
4への通電が行われて、第1の駆動ローラ21が図12
(b)に一点鎖線図示の位置に角度αの頁部の開放部側に
移動され停止される。これに続いて、ステップK13に
進み、モータM6への通電により第2の駆動ローラ39
が頁部1a上に当接する状態にされる。
【0081】そして、ステップK14で、モータM3、
M7への通電が行われて、第1の駆動ローラ21をめく
り方向に逆らう方向に駆動するとともに、第2の駆動ロ
ーラ39の駆動を開始する。これに続き、ステップK1
5では、第2の駆動ローラ39を構成する筒状ローラ5
1の回転量を上記のように検出するためのエンコーダ4
4のパルス数が、0.5秒以内に「8」未満であるか否
かの判断が行われて、パルス数が「8」未満であると判
断されると正常なめくりが実行できたと判断をして、ス
テップK16では、めくった冊子を第2の駆動ローラの
裏面側に確実に送りこませるため、4秒後にモータM
3、M7を停止してステップK17で処理を終了する。
【0082】一方、ステップK15で、0.5秒以内に
パルス数が「8」未満でなく、それ以上であると判断さ
れるとめくりが終了していないと判断されて、ステップ
K18に進み、めくり動作を開始して10秒以内かのチ
ェックを行い、10秒以内であるならば、再びステップ
K15に進む。また10秒より大きければ、すべりを発
生して筒状ローラ51が過剰に回転し、正常なめくりが
実行できなかったと判断されて、ステップK19にてモ
ータM3、M7を停止する。そしてステップK20に進
みこれ以降の処理を終了して、冊子を強制的に排出して
最初のステップにリターンして処理を終える。
【0083】ここで、第1の駆動ローラの上記の角度α
の変位量は5度乃至10度が望ましい。
【0084】以上のようにして、任意の枚数の頁部1a
をめくることで、第2の駆動ローラ39の裏面側に送り
込むことで、第1の駆動ローラ21上に残った頁部1a
を、棒体28の移動により第1の駆動ローラ21の裏側
に送り出すことで表紙1b上に所望頁数分の頁部1aが
位置する状態にする。
【0085】この後に、図15の正面図において、第2
の駆動ローラ39が第1の駆動ローラ21から退避す
る。また、駆動モータM4により第1の駆動ローラ21
は二点鎖線図示の位置から実線図示の位置に駆動され
て、第2のアイドルローラ10との間のニップ部におけ
る搬送を可能な状態にする。
【0086】最後に、図16(a)、(b)の正面図を
参照して、先ず、図16(a)に図示のように、駆動モ
ータM3への通電により第1の駆動ローラ21が矢印方
向に駆動される一方で、駆動モータM1への通電により
大径駆動ローラ8が矢印方向に駆動され、下方の第1の
アイドルローラ9と外周面8c間のニップ部による搬送
をおこなう。
【0087】このようにして、冊子1の綴じ部1cが下
方の第1のアイドルローラ9から離れることで、図16
(b)に図示した状態となり、所望の頁部1aを上にし
て外部に排出できるようになり、この状態をセンサS2
で検出する。
【0088】次に、搬送ガイド駆動機構6が破線図示の
位置から実線図示の位置に戻されて次のめくりに備え
る。
【0089】以上のようにしてめくり後に排出された冊
子1は元に戻ろうとする癖がついており、このまま下流
に送ると記録動作に支障を来たす。
【0090】そこで、図2を参照して述べたように排出
後に戻り癖解除装置200でめくり後の戻り癖を解除す
ることで、記帳や写真印刷や磁気読取などの次工程(不
図示)に進むように構成されている。
【0091】図17(a)は、戻り癖解除装置200の昇
降板部材215が降下位置に位置している状態を示した
正面図であり、(b)は上昇位置に位置している状態を示
した正面図である。
【0092】本図と図2において、上記のめくり後に所
望の頁部1aを上にして外部に排出できるようになり、
センサS2で検出されると、この戻り癖解除装置200
が起動される。
【0093】この戻り癖解除装置200は、モータM8
で駆動される上流側の駆動ローラ201と下流側の駆動
ローラ203と、これらの駆動ローラに追動することで
ニップ部で冊子1の搬送力を得るようにしたアイドルロ
ーラ202、204とから構成される搬送部を、図示の
ように冊子1を開いたときに縁部を挟持できる距離離隔
して設けている。
【0094】そして、下方ガイド206と上方ガイド2
07を左右対称位置に設けており、図示の状態に案内す
るようにして、綴じ部1cが昇降板部材215の直上に
位置した状態をセンサ12で検出する位置関係になるよ
うに構成されている。
【0095】次に、図18、19は戻り癖解除装置20
0の外観斜視図である。図17に図18、19をさらに
参照して、昇降板部材215を昇降駆動するために、昇
降板部材215の両側からは一対の棒部材215b、2
15bが突出するように固定されており、これらの棒部
材215b、215bを本体210に穿設された長孔部
210aに挿通することで上下方向に移動自在に設けて
いる。
【0096】本体210は、上方の一対の棒部材21
1、212により左右一対分が固定されており、これら
の棒部材211、212の下方において冊子1を通過で
きるようにしている。
【0097】一方、昇降板部材215を昇降駆動するた
めに、昇降板部材215の側面には一対のラック21
6、216が固定されており、これらのラックに噛合す
るピニオンギア217、217の回動駆動にともない昇
降板部材215を上下方向に駆動する。ピニオンギア2
17、217は本体210において回動自在に軸支され
た軸体217aに固定されており、この軸体217aに
は本体に固定されたモータM9の出力軸が固定されてい
る。
【0098】以上の構成により、図17(a)に図示の状
態から、モータM9への通電が行われると、昇降板部材
215が矢印C方向に上昇されて、先端部215aで冊
子1の綴じ部1cの背中側を持ち上げる状態にすると、
棒部材211、212においてそれ以上の上昇が規制さ
れて、冊子が閉じた状態に戻ろうとする戻り癖を解除す
る。以上の構成により、次工程における所定頁部への記
録動作を支障なく行うことができる。
【0099】尚、本発明は、上記の実施形態に限定され
ず、請求の範囲に規定される種々の構成が可能であり、
重力の影響を受けないので横置き状態でも設置できる。
また、制御部60に接続されることで、上記の動作を実
行する駆動モータM1〜M7については一部を共通化で
きることも言うまでもない。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
冊子の綴じ部を先頭にして導入し、表紙をめくり、さら
に所望の頁部をめくった後に次工程に向けて排出すると
きに、冊子が元の状態に戻ろうとする癖を無くして正常
な排出を行うことができる冊子めくり装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】冊子めくり装置100の外観斜視図である。
【図2】図1の冊子めくり装置100の正面図である。
【図3】冊子1が導入されてから大径駆動ローラ8の外
周面8cまで送られる部分を示した図1の冊子めくり装
置100の正面図である。
【図4】図3のX-X線矢視断面図である。
【図5】対策前の大径駆動ローラ8の回転中心を通る軸
線上または近傍に設けられるアイドルローラ4の外観斜
視図である。
【図6】対策後の、大径駆動ローラ8の回転中心を通る
軸線上または近傍に設けられるアイドルローラ4の外観
斜視図である。
【図7】図2のX-X線矢視図である。
【図8】(a)はめくり補助部材なしの場合の動作説明
図、(b)はめくり補助部材ありの場合の動作説明図であ
る。
【図9】(a)、(b)は冊子めくり装置100の正面
図である。
【図10】(a)、(b)は冊子めくり装置100の正
面図である。
【図11】(a)、(b)は冊子めくり装置100の正
面図である。
【図12】(a)、(b)は冊子めくり装置100の正
面図である。
【図13】1枚目のめくり動作の説明のためのフローチ
ャートである。
【図14】2枚目のめくり動作の説明のためのフローチ
ャートである。
【図15】冊子めくり装置100の正面図である。
【図16】(a)、(b)は冊子めくり装置100の正
面図である。
【図17】(a)は、戻り癖解除装置200の昇降板部材
215が降下位置に位置している状態を示した正面図、
(b)は昇降板部材215が上昇位置に位置している状態
を示した正面図である。
【図18】戻り癖解除装置200の外観斜視図である。
【図19】戻り癖解除装置200の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 冊子 1a 頁部 1b 表紙 1c 綴じ部 2a 主基部 2b 副基部 3 駆動ローラ 4 アイドルローラ 5 搬送ガイド 6 搬送ガイド駆動機構 7 搬送路 8 大径駆動ローラ 9 第1のアイドルローラ 10 第2のアイドルローラ 11、12 下方ガイド 13 駆動ローラ 15 第1のローラ駆動機構(第1の駆動手段) 21 第1の駆動ローラ 25 押圧部材移動機構(第2の駆動手段) 28 軸体(押圧部材) 30 めくり駆動機構(第3の駆動手段) 35 軸体(第2の駆動ローラ用) 60 制御部 100 冊子めくり装置 101 レバー部材 102 引っ張りバネ 104 アイドルローラ(従動ローラ) 110 主ブラケット 111 軸体 112 副ブラケット 120 ナイラッチ(係止手段) 200 戻り癖解除機構(戻り癖解除手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年2月19日(2002.2.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】次に、搬送ガイド駆動機構6が線図示の
位置から二点鎖線図示の位置に戻されて次のめくりに備
える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大村 国雄 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 3E040 AA07 BA07 DA08 FG04 FG07 FG11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冊子の頁部の所望枚数分のめくり動作を
    行なった後に、下流側に向けて排出する冊子めくり装置
    であって、 冊子の搬送を行なう搬送路を備える搬送手段を具備し、 前記排出の途中で、冊子が閉じた状態に戻ろうとする戻
    り癖を解除するために、冊子の前記綴じ部を背面側から
    押圧する戻り癖解除手段を設けたことを特徴とする冊子
    めくり装置。
  2. 【請求項2】 前記戻り癖解除手段は、前記排出を行な
    うように駆動され、冊子の先端と後端を挟持する位置で
    停止される一対の排出ローラと、 前記綴じ部の背面側を押圧する押圧位置と待機位置との
    間で移動自在に保持されるとともにラックを固定した押
    圧部材と、 前記ラックに噛合するピニオンギアを回動駆動するモー
    タとから構成されることを特徴とする請求項1に記載の
    冊子めくり装置。
JP2002032964A 2002-02-08 2002-02-08 冊子めくり装置 Pending JP2003231378A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106023485A (zh) * 2016-07-13 2016-10-12 四川建筑职业技术学院 基于网络平台的图书自动化借还控制系统
CN109258024A (zh) * 2018-11-21 2019-01-25 常宁市耘茂农业产业发展有限责任公司 一种太阳能供电插秧机
CN115303971A (zh) * 2022-08-09 2022-11-08 刘珈辰 一种伸缩电动式潜水泵的提升架及其操作方法

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