JP3735486B2 - 紙葉類搬送装置、および紙葉類搬送方法 - Google Patents

紙葉類搬送装置、および紙葉類搬送方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、2つのユニット間で紙葉類を受け渡して搬送する紙葉類搬送装置、および紙葉類搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、互いに離間した2つのユニット間で紙葉類を受け渡して搬送する場合、搬送方向上流側のユニットによる紙葉類の搬送速度に対して下流側のユニットによる紙葉類の搬送速度を若干速くする制御をしている。これにより、ユニット間で紙葉類が引張られながら搬送され、搬送スキューや変形が補正される。
【0003】
より具体的には、上流側のユニット内に配設された1対の搬送ローラによって挟持搬送された紙葉類の搬送方向側の先端が、下流側のユニット内に配設された1対の搬送ローラ間に送り込まれて受渡し搬送される。この場合、下流側ユニットの搬送ローラの周速が上流側ユニットの搬送ローラの周速より若干速くなるように制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上流側のユニットから送り出された紙葉類の搬送方向側先端が不所望にカールしているような場合には、紙葉類の先端が下流側のユニットの一対の搬送ローラ間にスムーズに受け渡されず、下流側の搬送ローラに接触したり搬送ローラに乗り上げてしまうといった不具合を生じる場合があった。このような場合、搬送される紙葉類に角折れ、中折れ、曲がり等の不具合を生じ、この不具合により紙葉類に搬送不良を引き起こしていた。
【0005】
この発明は、以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、互いに離間した2つのユニット間で紙葉類を確実に受渡し搬送できる紙葉類搬送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の紙葉類搬送装置は、紙葉類を第1の速度で所定方向に搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送中の紙葉類の搬送方向側先端を受取って上記第1の速度より速い第2の速度で上記所定方向にさらに搬送する一対の搬送ローラと、上記搬送手段によって搬送されている紙葉類の搬送方向側先端が上記一対の搬送ローラ間の搬送ニップに送り込まれるまでの間で上記一対の搬送ローラの周速を上記第2の速度と上記第2の速度より速い第3の速度との間で切換制御する制御手段と、を備えている。
【0007】
また、上記の紙葉類搬送装置によると、上記第3の速度は、上記第1の速度の4倍乃至5倍の速さであることを特徴とする。
【0008】
また、上記の紙葉類搬送装置によると、上記搬送手段によって上記一対の搬送ローラに向けて搬送される紙葉類の変形の度合を検知する変形センサを上記一対の搬送ローラの搬送方向上流側に有し、この変形センサによって紙葉類の変形の度合が所定のレベルを超えたのを検知したのに基づき紙葉類の搬送を中止することを特徴とする。
【0009】
また、この発明の紙葉類搬送装置は、紙葉類を第1の速度で所定方向に搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送中の紙葉類の搬送方向側先端を受取って上記第1の速度より速い第2の速度で上記所定方向にさらに搬送する一対の搬送ローラと、上記搬送手段によって搬送されている紙葉類の搬送方向側を検出するタイミングセンサと、このタイミングセンサによる検出結果に基づいて、上記一対の搬送ローラの少なくとも一方のローラの周速を上記第2の速度より速い第3の速度と上記第2の速度との間で切換制御する制御手段と、を備えている。
【0010】
また、この発明の紙葉類搬送装置は、紙葉類を所定方向に搬送する搬送路と、この搬送路を挟んで対向して配置され、紙葉類を挟んで第1の周速で回転することにより、当該紙葉類を上記搬送路に沿って上記所定方向に搬送する一対の送りローラと、この一対の送りローラより搬送方向下流側で上記搬送路を挟んで対向して配置され、上記一対の送りローラによって挟持搬送されている紙葉類の搬送方向側先端を挟んで上記第1の周速より速い第2の周速で回転することにより、当該紙葉類に所定の張力を与えつつ当該紙葉類を上記搬送路に沿って上記所定方向に搬送する一対の搬送ローラと、この一対の搬送ローラのうち少なくとも上記搬送路の搬送面側に対向した搬送ローラの周速を上記第2の周速より速い第3の周速と上記第2の周速との間で切換制御する制御手段と、を備えている。
【0011】
また、上記の紙葉類搬送装置によると、上記一対の送りローラによって搬送されている紙葉類の先端を検出するタイミングセンサをさらに有し、上記制御手段は、このタイミングセンサによる検出結果に基づいて、上記搬送ローラの少なくとも一方のローラの周速を切り換えることを特徴とする。
【0012】
また、上記の紙葉類搬送装置によると、上記第3の周速は、上記第1の周速の4倍乃至5倍の速さであることを特徴とする。
【0013】
また、上記の紙葉類搬送装置によると、上記搬送路の搬送面側に配置され、上記一対の送りローラによって上記一対の搬送ローラに向けて搬送される紙葉類の変形の度合を検知する変形センサをさらに有し、この変形センサによって紙葉類の変形の度合が所定のレベルを超えたのを検知したのに基づき、紙葉類の搬送を中止することを特徴とする。
【0014】
また、この発明の紙葉類搬送装置は、複数枚の紙葉類をその一辺側で綴じた冊子を、所定の頁を開いた状態で、該一辺と略直交する方向に搬送するための搬送路と、この搬送路を挟んで互いに対向して配置され、上記冊子の搬送方向下流側に開かれた少なくとも1枚の紙葉類の綴じられていない他辺を挟み込んで第1の周速で回転し、当該冊子を上記搬送路に沿って搬送する一対の送りローラと、この一対の送りローラより搬送方向下流側で上記搬送路を挟んで互いに対向して配置され、上記一対の送りローラによって挟持搬送されている冊子の上記少なくとも1枚の紙葉類の他辺を挟み込んで上記第1の周速より速い第2の周速で回転し、上記一対の送りローラとの間で当該冊子に所定の張力を与えつつ、当該冊子を上記搬送路に沿って搬送する一対の搬送ローラと、上記一対の送りローラによって搬送されている冊子の上記少なくとも1枚の紙葉類の他辺が上記一対の搬送ローラ間の搬送ニップに送り込まれるまでの間に上記一対の搬送ローラのうち少なくとも上記搬送路の搬送面側にある搬送ローラの周速を上記第2の周速と上記第2の周速より速い第3の周速との間で切換制御する制御手段と、を備えている。
【0015】
また、上記の紙葉類搬送装置によると、上記一対の送りローラによって搬送されている冊子の上記少なくとも1枚の紙葉類の他辺が上記一対の搬送ローラ間の搬送ニップに送り込まれる前にこの他辺を検出するタイミングセンサをさらに有し、上記制御手段は、このタイミングセンサによる検出結果に基づいて、上記搬送ローラの少なくとも一方のローラの周速を切り換えることを特徴とする。
【0016】
また、この発明の紙葉類搬送方法によると、紙葉類を第1の速度で所定方向に搬送し、この搬送中の紙葉類の搬送方向側先端を一対の搬送ローラ間で受取って上記第1の速度より速い第2の速度で上記所定方向にさらに搬送し、上記一対の搬送ローラ間に向けて搬送されている紙葉類の搬送方向側先端が上記一対の搬送ローラ間の搬送ニップに送り込まれるまでの間で上記一対の搬送ローラの周速を上記第2の速度と上記第2の速度より速い第3の速度との間で切換制御することを特徴とする。
【0017】
また、この発明の紙葉類搬送方法によると、所定方向に延びた搬送路を挟んで対向して配置された一対の送りローラ間で紙葉類を挟んで該一対の送りローラを第1の周速で回転し、当該紙葉類を上記搬送路に沿って上記所定方向に搬送し、上記一対の送りローラによって挟持搬送されている紙葉類の搬送方向側先端を、該一対の送りローラより搬送方向下流側で上記搬送路を挟んで対向して配置された一対の搬送ローラ間で挟んで、該一対の搬送ローラを上記第1の周速より速い第2の周速で回転し、当該紙葉類に所定の張力を与えつつ当該紙葉類を上記搬送路に沿って上記所定方向に搬送し、上記一対の搬送ローラのうち少なくとも上記搬送路の搬送面側に対向した搬送ローラの周速を上記第2の周速より速い第3の周速と上記第2の周速との間で切換制御することを特徴とする。
【0018】
さらに、この発明の紙葉類搬送方法によると、複数枚の紙葉類をその一辺側で綴じた冊子を、所定の頁を開いた状態で、該一辺と略直交する方向に延びた搬送路を介して搬送し、上記搬送路を挟んで互いに対向して配置された一対の送りローラ間で、上記冊子の搬送方向下流側に開かれた少なくとも1枚の紙葉類の綴じられていない他辺を挟み込んで、該一対の送りローラを第1の周速で回転し、当該冊子を上記搬送路に沿って搬送し、上記一対の送りローラより搬送方向下流側で上記搬送路を挟んで互いに対向して配置された一対の搬送ローラ間で、上記一対の送りローラによって挟持搬送されている冊子の上記少なくとも1枚の紙葉類の他辺を挟み込んで、該一対の搬送ローラを上記第1の周速より速い第2の周速で回転し、上記一対の送りローラと一対の搬送ローラとの間で当該冊子に所定の張力を与えつつ、当該冊子を上記搬送路に沿って搬送し、上記一対の送りローラによって搬送されている冊子の上記少なくとも1枚の紙葉類の他辺が上記一対の搬送ローラ間の搬送ニップに送り込まれるまでの間に上記一対の搬送ローラのうち少なくとも上記搬送路の搬送面側にある搬送ローラの周速を上記第2の周速と上記第2の周速より速い第3の周速との間で切換制御することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0020】
図1には、この発明の紙葉類搬送装置として、銀行などの金融機関における取引媒体としての通帳を搬送する搬送装置1の概略構成を示してある。図示していない通帳は、複数のページのうち所定のページを開いた状態で搬送路2上を図中矢印a方向に搬送され、搬送ユニットAから搬送ユニットBに受渡し搬送される。通帳は、複数のページを綴じた一辺が搬送方向と略直交する姿勢で搬送される。
【0021】
搬送装置1は、通帳の搬送方向上流側(図中左側)に配置された搬送ユニットAと、この搬送ユニットAから搬送方向下流側(図中右側)に所定距離離間して配置された搬送ユニットBと、を有している。互いに離間した2つの搬送ユニットA、B間には、搬送路2に沿って通帳を案内するために通帳の搬送方向に沿った辺に接して搬送をガイドするガイド部材は設けられていない。
【0022】
上流側の搬送ユニットAは、搬送路2を上下に挟んで互いに対向配置された一対の送りローラ3、4、および搬送路2にそってその上方側に配置された搬送ガイド5を有している。一対の送りローラ3、4は、所定幅の搬送ニップを介して互いに転接され、第1の周速(VA)でそれぞれ図中矢印方向に回転し、両者の間の搬送ニップを通る通帳を搬送路2上を第1の速度(VA)で矢印a方向に搬送する。
【0023】
下流側の搬送ユニットBは、搬送路2を上下方向から挟んで互いに対向配置された一対の搬送ローラ6、7、搬送路2にそってその上方側に配置された搬送ガイド8、および一対の搬送ローラ6、7に向けて搬送される通帳を検知するためのタイミングセンサ9を有している。搬送路2に対向配置された上側の搬送ローラ6の外径は、下側の搬送ローラ7の外径より大きくされている。
【0024】
タイミングセンサ9は、搬送路2の上側の搬送ローラ6側に設けられた受光部9aおよびこれと対向して設けられた発光部9bを有し、その光軸が、一対の搬送ローラ6、7間の搬送ニップより距離Lだけ下流側に離間した位置を通るように位置決め配置されている。言い換えると、タイミングセンサ9の光軸が上側の搬送ローラ6の外周と交差する位置が、搬送ローラ6の中心から鉛直方向に対して角度αをなすように、タイミングセンサ9が位置決めされている。このとき、角度αと距離Lとの関係は、搬送ローラ6の半径をrとすると、L=rsinθとなっている。尚、本実施の形態では、角度αが約45°になるようにタイミングセンサ9を位置決め配置した。
【0025】
一対の搬送ローラ6、7は、上述した送りローラ3、4の周速(VA)より速い第2の周速(VB1)でそれぞれ図中矢印方向に回転し、両者の間の搬送ニップに送り込まれる通帳を搬送路2に沿って第2の速度(VB1)で搬送する。送りローラ3、4の搬送ニップから搬送ローラ6、7の搬送ニップまでの距離が通帳の搬送方向に沿った長さ(通帳を開いた状態の通帳の搬送方向先端から後端までの長さ)より短く設定されていることから、搬送ユニットAの送りローラ3、4により搬送中の通帳の搬送方向側先端が搬送ユニットBの搬送ローラ6、7に受け渡されることで、通帳に所定の張力が与えられた状態で受渡し搬送される。
【0026】
図2には、上述した搬送装置1の搬送動作を制御する制御系のブロック図を示してある。搬送装置1の制御部10には、タイミングセンサ9、一対の送りローラ3、4を駆動するモータ12、および一対の搬送ローラ6、7を駆動するモータ14が接続されている。搬送ローラ6、7とモータ14との間には図示しないクラッチ等が設けられており、各搬送ローラ6、7がそれぞれ独立且つ可変速で回転可能となっている。
【0027】
次に、上述した搬送装置1による通帳Tの搬送動作について、図3乃至図6を参照して説明する。尚、ここでは、通帳Tの搬送方向下流側に開いた少なくとも1枚のページの先端が搬送路2から離れる方向、すなわち上方にカールしている場合における通帳Tの搬送動作について説明する。
【0028】
まず、図3に示すように、上流側の搬送ユニットAに設けられた一対の送りローラ3、4を周速VAで図中矢印方向に回転し、一対の送りローラ3、4の間の搬送ニップを通して通帳Tを搬送路2に沿って矢印a方向に速度VAで搬送する。このとき、通帳Tがまだ到達していない下流側の搬送ユニットBに設けられた一対の搬送ローラ6、7のうち少なくとも上側の搬送ローラ6を周速VB2で高速回転させておく。本実施の形態では、搬送ローラ6の周速VB2を、通帳Tを搬送する際の上述した周速VB1より速く、送りローラ3、4の周速VAに対して、4VA≦VB2≦5VAの関係を満たす程度に設定した。
【0029】
この状態で、図4に示すように、速度VAで送り込まれた通帳Tのカールした先端が高速回転中の搬送ローラ6の外周面に対して接触角θで接触すると、通帳Tのカールした先端がその当接部位における搬送ローラ6の接線方向下方に付勢され、図5および図6に示すように、通帳Tの先端が一対の搬送ローラ6、7の間の搬送ニップに向けて強制的に案内される。尚、通帳T先端の搬送ローラ6に対する接触角θとは、搬送ローラ6の中心から鉛直下方に延びた線分に対して通帳Tの先端が接触する部位がなす角度を指している。
【0030】
このとき、搬送ニップに向けて案内される通帳Tの先端をタイミングセンサ9によって検知する(図5参照)。そして、このタイミングセンサ9による先端検知をトリガーとして、所定時間経過後、あるいは、通帳Tの先端が搬送ニップに到達する直前の位置に到達したのに基づき搬送ローラ6の周速を通常の搬送速度VB1に切り換える(図6参照)。
【0031】
以上のように、2つのユニットA、B間で通帳Tを受渡し搬送する搬送装置1において、通帳Tを受け取る下流側の搬送ローラ6を高速回転させた状態で通帳Tの先端を当接させることにより、通帳Tの先端が不所望にカールしている場合であっても先端を確実に搬送ニップに導くことができ、通帳Tを確実に受渡し搬送できる。本実施の形態では、通帳T先端の搬送ローラ6に対する接触角θが、概ね45°≦θ≦80°の範囲で、搬送不良を生じることなく通帳Tを確実に受渡し搬送できた。
【0032】
また、通帳Tの先端が搬送ニップに到達する直前に搬送ローラ6の回転速度を通常の速度まで減速させることにより、上流側の送りローラ3、4と下流側の搬送ローラ6、7との間で引き伸ばされた状態で搬送される通帳Tに過剰な張力を与えることを防止できる。
【0033】
尚、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可能である。例えば、上述した実施の形態では、複数枚のページを綴じた冊子状の通帳Tを開いた状態で搬送する場合について説明したが、これに限らず、1枚の紙葉類を搬送する場合にも本発明を適用できる。また、通帳Tのページは、何枚開かれていても良い。
【0034】
また、上述した実施の形態では通帳Tの先端がカールしている場合について説明したが、先端がカールしていない通帳を搬送する場合にも本発明の速度制御を適用できる。例えば、図7に示すように、通帳T先端の搬送ローラ6に対する接触角が40°である場合、通帳Tが到達する前に搬送ローラ6を高速回転させる必要はないが、上述した実施の形態と同様に、搬送ローラ6の周速を切換制御しても良い。
【0035】
さらに、通帳T先端の搬送ローラ6に対する接触角θを検出するためのセンサをさらに設けて、検出した接触角θに応じて搬送ローラ6の周速を切換制御しても良い。つまり、通帳Tの先端が搬送ローラ6の外周面に接触する前に、通帳先端の変形の度合、すなわち接触角θを検出し、この接触角θが45°未満である場合には搬送ローラ6を高速回転させずに通常の搬送速度に制御しても良い。
【0036】
また、図8に示すように、通帳Tのカールの限界、すなわち接触角θが80°を超えるであろうものを検知する変形センサ20をさらに設け、この変形センサ20によってカールした先端が検知された場合、エラー処理をして通帳Tの搬送を中止するようにしても良い。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の紙葉類搬送装置は、上記のような構成および作用を有しているので、互いに離間した2つのユニット間で紙葉類を確実に受渡し搬送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る搬送装置を示す概略図。
【図2】図1の搬送装置による搬送動作を制御する制御系を示すブロック図。
【図3】図1の搬送装置による通帳の搬送動作を説明するための動作説明図。
【図4】図1の搬送装置による通帳の搬送動作を説明するための動作説明図。
【図5】図1の搬送装置による通帳の搬送動作を説明するための動作説明図。
【図6】図1の搬送装置による通帳の搬送動作を説明するための動作説明図。
【図7】接触角が40°の場合における搬送動作を説明するための動作説明図。
【図8】接触角が80°の場合における搬送動作を説明するための動作説明図。
【符号の説明】
1…搬送装置、
2…搬送路、
3、4…送りローラ、
5、8…搬送ガイド、
6、7…搬送ローラ、
9…タイミングセンサ、
10…制御部、
12、14…モータ、
20…変形センサ、
A、B…搬送ユニット、
T…通帳。

Claims (13)

  1. 紙葉類を第1の速度で所定方向に搬送する搬送手段と、
    この搬送手段により搬送中の紙葉類の搬送方向側先端を受取って上記第1の速度より速い第2の速度で上記所定方向にさらに搬送する一対の搬送ローラと、
    上記搬送手段によって搬送されている紙葉類の搬送方向側先端が上記一対の搬送ローラ間の搬送ニップに送り込まれるまでの間で上記一対の搬送ローラの周速を上記第2の速度と上記第2の速度より速い第3の速度との間で切換制御する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする紙葉類搬送装置。
  2. 上記第3の速度は、上記第1の速度の4倍乃至5倍の速さであることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類搬送装置。
  3. 上記搬送手段によって上記一対の搬送ローラに向けて搬送される紙葉類の変形の度合を検知する変形センサを上記一対の搬送ローラの搬送方向上流側に有し、
    この変形センサによって紙葉類の変形の度合が所定のレベルを超えたのを検知したのに基づき紙葉類の搬送を中止することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類搬送装置。
  4. 紙葉類を第1の速度で所定方向に搬送する搬送手段と、
    この搬送手段により搬送中の紙葉類の搬送方向側先端を受取って上記第1の速度より速い第2の速度で上記所定方向にさらに搬送する一対の搬送ローラと、
    上記搬送手段によって搬送されている紙葉類の搬送方向側を検出するタイミングセンサと、
    このタイミングセンサによる検出結果に基づいて、上記一対の搬送ローラの少なくとも一方のローラの周速を上記第2の速度より速い第3の速度と上記第2の速度との間で切換制御する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする紙葉類搬送装置。
  5. 紙葉類を所定方向に搬送する搬送路と、
    この搬送路を挟んで対向して配置され、紙葉類を挟んで第1の周速で回転することにより、当該紙葉類を上記搬送路に沿って上記所定方向に搬送する一対の送りローラと、
    この一対の送りローラより搬送方向下流側で上記搬送路を挟んで対向して配置され、上記一対の送りローラによって挟持搬送されている紙葉類の搬送方向側先端を挟んで上記第1の周速より速い第2の周速で回転することにより、当該紙葉類に所定の張力を与えつつ当該紙葉類を上記搬送路に沿って上記所定方向に搬送する一対の搬送ローラと、
    この一対の搬送ローラのうち少なくとも上記搬送路の搬送面側に対向した搬送ローラの周速を上記第2の周速より速い第3の周速と上記第2の周速との間で切換制御する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする紙葉類搬送装置。
  6. 上記一対の送りローラによって搬送されている紙葉類の先端を検出するタイミングセンサをさらに有し、
    上記制御手段は、このタイミングセンサによる検出結果に基づいて、上記搬送ローラの少なくとも一方のローラの周速を切り換えることを特徴とする請求項5に記載の紙葉類搬送装置。
  7. 上記第3の周速は、上記第1の周速の4倍乃至5倍の速さであることを特徴とする請求項5または6に記載の紙葉類搬送装置。
  8. 上記搬送路の搬送面側に配置され、上記一対の送りローラによって上記一対の搬送ローラに向けて搬送される紙葉類の変形の度合を検知する変形センサをさらに有し、
    この変形センサによって紙葉類の変形の度合が所定のレベルを超えたのを検知したのに基づき、紙葉類の搬送を中止することを特徴とする請求項6に記載の紙葉類搬送装置。
  9. 複数枚の紙葉類をその一辺側で綴じた冊子を、所定の頁を開いた状態で、該一辺と略直交する方向に搬送するための搬送路と、
    この搬送路を挟んで互いに対向して配置され、上記冊子の搬送方向下流側に開かれた少なくとも1枚の紙葉類の綴じられていない他辺を挟み込んで第1の周速で回転し、当該冊子を上記搬送路に沿って搬送する一対の送りローラと、
    この一対の送りローラより搬送方向下流側で上記搬送路を挟んで互いに対向して配置され、上記一対の送りローラによって挟持搬送されている冊子の上記少なくとも1枚の紙葉類の他辺を挟み込んで上記第1の周速より速い第2の周速で回転し、上記一対の送りローラとの間で当該冊子に所定の張力を与えつつ、当該冊子を上記搬送路に沿って搬送する一対の搬送ローラと、
    上記一対の送りローラによって搬送されている冊子の上記少なくとも1枚の紙葉類の他辺が上記一対の搬送ローラ間の搬送ニップに送り込まれるまでの間に上記一対の搬送ローラのうち少なくとも上記搬送路の搬送面側にある搬送ローラの周速を上記第2の周速と上記第2の周速より速い第3の周速との間で切換制御する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする紙葉類搬送装置。
  10. 上記一対の送りローラによって搬送されている冊子の上記少なくとも1枚の紙葉類の他辺が上記一対の搬送ローラ間の搬送ニップに送り込まれる前にこの他辺を検出するタイミングセンサをさらに有し、
    上記制御手段は、このタイミングセンサによる検出結果に基づいて、上記搬送ローラの少なくとも一方のローラの周速を切り換えることを特徴とする請求項9に記載の紙葉類搬送装置。
  11. 紙葉類を第1の速度で所定方向に搬送し、
    この搬送中の紙葉類の搬送方向側先端を一対の搬送ローラ間で受取って上記第1の速度より速い第2の速度で上記所定方向にさらに搬送し、
    上記一対の搬送ローラ間に向けて搬送されている紙葉類の搬送方向側先端が上記一対の搬送ローラ間の搬送ニップに送り込まれるまでの間で上記一対の搬送ローラの周速を上記第2の速度と上記第2の速度より速い第3の速度との間で切換制御することを特徴とする紙葉類搬送方法。
  12. 所定方向に延びた搬送路を挟んで対向して配置された一対の送りローラ間で紙葉類を挟んで該一対の送りローラを第1の周速で回転し、当該紙葉類を上記搬送路に沿って上記所定方向に搬送し、
    上記一対の送りローラによって挟持搬送されている紙葉類の搬送方向側先端を、該一対の送りローラより搬送方向下流側で上記搬送路を挟んで対向して配置された一対の搬送ローラ間で挟んで、該一対の搬送ローラを上記第1の周速より速い第2の周速で回転し、当該紙葉類に所定の張力を与えつつ当該紙葉類を上記搬送路に沿って上記所定方向に搬送し、
    上記一対の搬送ローラのうち少なくとも上記搬送路の搬送面側に対向した搬送ローラの周速を上記第2の周速より速い第3の周速と上記第2の周速との間で切換制御することを特徴とする紙葉類搬送方法。
  13. 複数枚の紙葉類をその一辺側で綴じた冊子を、所定の頁を開いた状態で、該一辺と略直交する方向に延びた搬送路を介して搬送し、
    上記搬送路を挟んで互いに対向して配置された一対の送りローラ間で、上記冊子の搬送方向下流側に開かれた少なくとも1枚の紙葉類の綴じられていない他辺を挟み込んで、該一対の送りローラを第1の周速で回転し、当該冊子を上記搬送路に沿って搬送し、
    上記一対の送りローラより搬送方向下流側で上記搬送路を挟んで互いに対向して配置された一対の搬送ローラ間で、上記一対の送りローラによって挟持搬送されている冊子の上記少なくとも1枚の紙葉類の他辺を挟み込んで、該一対の搬送ローラを上記第1の周速より速い第2の周速で回転し、上記一対の送りローラと一対の搬送ローラとの間で当該冊子に所定の張力を与えつつ、当該冊子を上記搬送路に沿って搬送し、
    上記一対の送りローラによって搬送されている冊子の上記少なくとも1枚の紙葉類の他辺が上記一対の搬送ローラ間の搬送ニップに送り込まれるまでの間に上記一対の搬送ローラのうち少なくとも上記搬送路の搬送面側にある搬送ローラの周速を上記第2の周速と上記第2の周速より速い第3の周速との間で切換制御することを特徴とする紙葉類搬送方法。
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