JP3913800B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気的書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置(EEPROM)に係わり、特に多値記憶EEPROMに関する。
【0002】
【従来の技術】
EEPROMの一つとして、高集積化が可能なNAND型EEPROMが知られている。NAND型EEPROMは、NAND型セルと呼ばれるメモリセルユニットを、p型半導体基板(またはp型ウェル)にマトリクス状に配置したメモリセルアレイを有している。NAND型セルは、互いに直列に接続された複数のメモリセルを有している。この互いに直列接続されたメモリセル群の一端は、第1の選択トランジスタを介してビット線に接続され、他端は第2の選択トランジスタを介してソース線に接続されている。NAND型EEPROMでは、制御ゲートを共有する複数のメモリセルで“ページ”単位が構成され、“ページ”を構成するメモリセルを含むメモリユニットで“ブロック”単位が構成される。この“ブロック”は複数の“ページ”を含んでいる。そして、通常、データの消去は“ブロック”単位で行われ、書き込みと読み出しは“ページ”単位で行われる。
NAND型EEPROMの動作は、次の通りである。
【0003】
データの消去は、選択された“ブロック”内の全てのメモリセルに対して同時に行われる。データを消去するとき、全ての制御ゲートを0Vにし、p型基板と選択トランジスタの選択ゲートを消去電圧(例えば20V)とし、ビット線とソース線を浮遊状態とする。これにより、メモリセルの電荷蓄積部に蓄積されていた電子は、p型基板に放出され、メモリセルのしきい値は0V以下とされる。
【0004】
データの書き込みは、ビット線から最も離れている“ページ”に属しているメモリセルから順に行われる。データを書き込むとき、選択されたメモリセルの制御ゲートを書き込み電圧(例えば18V)とする。さらに同一ブロックの非選択メモリセルの制御ゲートには書き込み制御ゲート電圧(例えば10V)を、第1の選択トランジスタの選択ゲートには電源電圧(例えば5V)を印加する。ビット線には、書き込みデータに応じたビット線書き込み制御電圧を印加する。ビット線書き込み制御電圧が0Vとされると、選択されたメモリセルのチャネル電位が0Vとなり、書き込み電圧との電位差でメモリセルの電荷蓄積部に電子が注入され、しきい値が0V以上にシフトする。これにより、データ“1”が書き込まれる。一方、ビット線書き込み制御電圧が例えば電源電圧(例えば5V)とされると、選択されたメモリセルのチャネル電位は非選択メモリセルの制御ゲートとの容量カップリングによって書き込み制御ゲート電圧近く(〜8V)となる。例えばチャネル電位が8Vにされると、書き込み電圧との電位差が小さくされ、選択されたメモリセルの電荷蓄積部の電荷量を実質的に変化させずに済む。このため、消去状態が維持され、しきい値は0V以下のままとされる。この状態は、データ“0”を記憶している状態である。
【0005】
読み出し動作は、選択されたメモリセルの制御ゲートを0V、同一ブロック内の全ての選択ゲートおよび非選択制御ゲートを電源電位VCC(例えば5V)として行われる。選択メモリセルで電流が流れればデータ“0”、流れなければデータ“1”が記憶されている。
【0006】
このようなEEPROMでは、書き込み動作のときに、選択されたメモリセルに接続されるビット線に書き込みデータに応じてビット線書き込み制御電圧を転送する。
【0007】
2値記憶式の場合は、書き込み動作のときに、データ“0”、または“1”に応じて、電源電位、または0Vをビット線に印加する。
【0008】
また、多値(n値)記憶式の場合は、書き込み動作のときに、データ“0”、“1”、“2”、…、“n−1”に応じて、第1、2、・・・、nのビット線書き込み制御電圧を、ビット線に印加する。このようにn値書き込みデータに応じたビット線書き込み制御電圧をそれぞれ、ビット線に印加するためのビット線電圧制御回路が必要であり、回路構成が複雑で回路面積も大きい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
多値のデータを、メモリセルに書き込むときには、ビット線の電位を、ビット線書き込み制御電圧にする。ビット線書き込み制御電圧は、書き込むべき多値のデータごとに設定されていて、それぞれビット線電圧制御回路からビット線に与えられる。従来では、ビット線電圧制御回路が、ビット線書き込み制御電圧ごとに必要になっている。
【0010】
以上のような事情により、ビット線に接続される回路、つまりカラム系回路の回路規模、特にビット線電圧制御回路の数が膨大なものとなって、高集積化のネックになっている。
【0011】
この発明は、上記の事情に鑑み為されたもので、その目的は、カラム系回路の回路規模を、特にビット線電圧制御回路の数を減ずることによって小さくし、高集積化に適した不揮発性半導体記憶装置およびデータ書き込み方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、3値以上の書き込み状態を持つメモリセルと、前記メモリセルに結合されたビット線と、前記メモリセルに結合されたワード線と、前記ワード線に結合され、前記ワード線に書き込み電圧を与えるワード線駆動回路と、前記ビット線に結合されるとともに第1、第2、第3のバイアス回路を含み、少なくとも3つの論理レベルを持つ書き込みデータを記憶するビット線制御回路とを具備し、前記ビット線制御回路は前記書き込みデータ及び制御信号に基づき、前記第1のバイアス回路を第1の期間活性化並びに第2の期間非活性化、前記第2、第3のバイアス回路を前記第2の期間活性化させて、前記第1、第2、第3のバイアス回路を選択的に活性化させ、前記ワード線駆動回路が前記書き込み電圧を前記ワード線に与えている間、前記書き込みデータに従って、前記ビット線を少なくとも3つのバイアス状態のいずれか一つとし、前記第1、第2、第3のバイアス回路によりビット線に設定される電圧はそれぞれ第1の電圧、第2の電圧、第3の電圧であり、前記第1の期間に第1の電圧となったビット線の少なくとも一部は前記第2の期間にはフローティング状態となることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
【0033】
図1は、この発明の第1の実施の形態に係る多値記憶式EEPROMの構成を示す構成図である。
【0034】
図1に示すように、メモリセルがマトリクス状に配置されて構成されるメモリセルアレイ1に対して、ロウ系回路2、カラム系回路3が設けられている。ロウ系回路2には、アドレスバッファ4から出力されたアドレス信号を受け、受けたアドレス信号に基いて、メモリセルアレイのロウを選択するロウデコーダと、ロウデコーダの出力に基いて、メモリセルアレイのワード線を駆動するワード線駆動回路とが含まれている。この実施の形態に係るようなNAND型EEPROMの場合、ワード線は、選択ゲート(SG)および制御ゲート(CG)を指し、ワード線駆動回路は、制御ゲート/選択ゲート駆動回路と称される。制御ゲート/選択ゲート駆動回路は、アドレス信号に応じて選択ゲート(SG)および制御ゲート(CG)を選び、選ばれた選択ゲートおよび制御ゲートに、書き込み電圧および読み出し電圧などを印加する。カラム系回路3には、アドレスバッファ4から出力されたアドレス信号を受け、受けたアドレス信号に基いて、メモリセルアレイのカラムを選択するカラムデコーダと、カラムデコーダの出力に基いて、メモリセルアレイのカラムを選択するカラム選択線を駆動するカラム選択線駆動回路とが含まれている。さらに、カラム系回路3には、メモリセルへの書き込みデータを一時的に保持したり、メモリセルのデータを読み出したりするためのビット線制御回路(データ回路)が含まれている。データ回路は、データ入出力回路(データ入出力バッファ)5に接続されている。データ回路は、データを書き込むとき、データ入出力バッファ5から書き込みデータを受け、受けた書き込みデータをメモリセルへ入力する。一方、データ回路は、データを読み出すとき、メモリセルから読み出しデータを受け、受けた読み出しデータをデータ入出力バッファ5へと出力する。データ入出力バッファ5は、データ入出力制御を行うもので、EEPROMの外部から入力された書き込みデータをメモリコアへ導いたり、メモリコアから読み出された読み出しデータを、EEPROMの外部へ出力したりする。さらにデータ入出力バッファ5は、EEPROMの外部とメモリコアとのインターフェースとしての機能を持つ。例えばメモリコアから読み出されてきた4値データを、2ビットのデータにエンコードして外部に出力する機能や、EEPROMの外部から2ビットで入力されたデータを、4値データにデコードして、メモリコアに導く機能などを有している。
【0035】
図2は、図1に示すメモリセルアレイ1、およびカラム系回路3の構成を示す構成図である。
【0036】
図2に示すように、メモリセルアレイ1には、メモリセルMCがマトリクス状に配置されている。この実施の形態に係るEEPROMでは、1つのセルMCが、互いに直列に接続された複数のメモリセルトランジスタM1〜M4を含み、NAND型のセルMCを構成している。セルMCの一端は、選択トランジスタS1を介してビット線BLに接続され、その他端は、選択トランジスタS2を介して、ソース線VSに接続される。制御ゲートCGを共有するメモリセルトランジスタMのグループは、“ページ”と呼ばれる単位を形成する。データの書き込みおよび読み出しは、“ページ”で同時に行われる。また、4本の制御ゲートCG1〜CG4に接続されるメモリセルトランジスタMのグループは、“ブロック”と呼ばれる単位を形成する。“ページ”、および“ブロック”はそれぞれ、制御ゲート/選択ゲート駆動回路によって選択される。
【0037】
データ回路6-0〜6-mはそれぞれ、ビット線BL0〜BLmと、データ入出力線IOとの間に接続されている。データ回路6-0〜6-mは、メモリセルへの書き込みデータを一時的に記憶する機能、並びにメモリセルからの読み出しデータをセンスおよび一時的に記憶する機能を有している。
【0038】
図3は、EEPROMが4値記憶式であるときの、メモリセルトランジスタMのしきい値電圧と、4つの書き込み状態(4値データ“0”、“1”、“2”、“3”)との関係を示す図である。
【0039】
EEPROMを4値記憶式とするときには、1つのメモリセルトランジスタMに、4つの書き込み状態を設ける。4つの書き込み状態はそれぞれ、メモリセルトランジスタMのしきい値電圧により、互いに区別される。
【0040】
図3に示すように、電源電圧VCCが3VであるEEPROMでは、データ“0”の状態は、データ消去後の状態と同じとし、例えば負のしきい値を持たせる。また、データ“1”の状態には、例えば0.5Vから0.8Vの間のしきい値を持たせる。データ“2”の状態には、例えば1.5Vから1.8Vの間のしきい値を持たせる。データ“3”の状態には、例えば2.5Vから2.8Vの間のしきい値を持たせる。
【0041】
メモリセルトランジスタMからデータを読み出すときには、制御ゲートCGに、3つの読み出し電圧VCG1R〜VCG3Rを順次印加する。
【0042】
まず、制御ゲートCGに、読み出し電圧VCG1Rを印加する。このとき、メモリセルトランジスタMが「ON」するか「OFF」するかで、記憶されているデータが「“0”」か、「“1”、“2”、“3”」かが検出される。続けて、読み出し電圧VCG2Rを印加する。これにより、記憶されているデータが「“1”」か、「“2”、“3”」かが検出される。さらに続けて、読み出し電圧VCG3Rを印加すると、記憶されているデータが「“2”」か、「“3”」かが検出される。読み出し電圧VCG1R、VCG2R、VCG3Rの一つの例は、それぞれ0V、1V、2Vである。
【0043】
また、図3に示す電圧VCG1V、VCG2V、VCG3Vは、ベリファイ読み出し電圧と呼ばれるもので、データが十分に書き込まれたか否かをチェックするとき(ベリファイ動作)に使用される読み出し電圧である。ベリファイ読み出し電圧は、データを書き込んだ後に制御ゲートCGに印加される。ベリファイ読み出し電圧が制御ゲートCGに印加されたとき、メモリセルトランジスタMが「ON」するか「OFF」するかで、メモリセルトランジスタMのしきい値が、書き込まれたデータに応じた範囲までシフトされているか否かを知ることができる。これを利用して、十分な書き込みが行われたか否かをチェックする。ベリファイ読み出し電圧VCG1V、VCG2V、VCG3Vの一つの例は、それぞれ0.5V、1.5V、2.5Vである。
【0044】
図4は、図2に示すデータ回路6の構成を示す構成図である。
【0045】
図4に示すように、データ回路6は、ビット線BLにトランスファゲート回路7を介して接続される。データ回路6は、ビット線BLをプリチャージするためのビット線プリチャージ回路8と、ビット線BLをリセットするためのビット線リセット回路9と、書き込みデータ、および読み出しデータを記憶する機能を有するデータ制御回路10と、データ制御回路10が記憶しているデータに応じて、ビット線BLの電圧を、ビット線書き込み制御電圧に設定するためのビット線書き込み電圧制御回路11と、データ制御回路10とデータ入出力線IOとを接続するためのカラムゲート回路12と、を含んでいる。
【0046】
3つのデータ制御回路10-1、10-2、10-3はそれぞれ、「データ“1”の書き込みをするか否か」、「データ“2”の書き込みをするか否か」、「データ“3”の書き込みをするか否か」を記憶する。
【0047】
カラムゲート回路12は、nチャネルMOSトランジスタQn1、Qn2、Qn3により構成される。nチャネルMOSトランジスタQn1、Qn2、Qn3はそれぞれ、カラム選択信号CSLに従って、3つのデータ制御回路10-1、10-2、10-3と、3つのデータ入出力線IO1、IO2、IO3線との接続を制御する。
【0048】
カラムデコーダ13は、インバータ回路I1とNAND回路G1で構成される。カラムデコーダ13は、カラム選択信号CSLを出力し、カラム活性化信号CENBが“H”レベルのとき、アドレス信号に応じてデータ回路6-0〜6-mのいずれか一つ、あるいはデータ回路6-0〜6-mのグループを選ぶ。
【0049】
カラムデコーダ13によって選ばれたデータ回路6では、データ制御回路10-1〜10-3と、データ入出力線IO1〜IO3とが互いに接続される。これにより、書き込みデータが、データ入出力線IO1、IO2、IO3からデータ制御回路10-1〜10-3へ入力できるようになる。
【0050】
図5は、データを書き込むときの書き込みデータと、データ入出力線IO1〜IO3の電位レベルとの関係を示す図である。
【0051】
同様に、読み出しデータが、データ制御回路10-1〜10-3からデータ入出力線IO1〜IO3へ出力できるようになる。
【0052】
図6は、データを読み出すときの読み出しデータと、データ入出力線IO1〜IO3の電位レベルとの関係を示す図である。
【0053】
ビット線書き込み電圧制御回路11は、データ制御回路10-1〜10-3ごとに設けられている。ビット線書き込み電圧制御回路11-1〜11-3はそれぞれ、データ制御回路10-1〜10-3のノードNaiに接続される。ノードNai(i=1、2、3)は、データ制御回路10-1〜10-3のノードNciの反転信号である。
【0054】
書き込み電圧制御回路11-1〜11-3はそれぞれ、nチャネルMOSトランジスタQn4とQn5、Qn6とQn7、Qn8とQn9により構成される。ビット線書き込み電圧制御回路11-1〜11-3は、データ制御回路10-1〜10-3に記憶されたデータに従って、ビット線書き込み制御電圧VBL1、VBL2、VBL3をビット線BLに出力する。
【0055】
ビット線プリチャージ回路8は、pチャネルMOSトランジスタQp1により構成される。pチャネルMOSトランジスタQp1は、ビット線プリチャージ信号PREに従って、ビット線BLを電源電圧VCCに充電する。この発明に係るEEPROMでは、ビット線プリチャージ回路8が、ビット線書き込み電圧制御回路の一つとして位置づけられていて、ビット線プリチャージ回路8がビット線BLに与える電源電圧VCCは、ビット線書き込み制御電圧VBLの一つとして使用される。
【0056】
ビット線リセット回路9は、nチャネルMOSトランジスタQn10により構成される。nチャネルMOSトランジスタQn10は、ビット線リセット信号RESETに従って、ビット線BLを接地電圧0Vに放電させる。
【0057】
トランスファゲート回路7は、nチャネルMOSトランジスタQn11、Qn12、Qn13により構成される。nチャネルMOSトランジスタQn11、Qn12、Qn13はそれぞれ、トランスファゲート駆動信号BLCに従って、データ回路6とビット線BLとの電気的な接続を制御する。
【0058】
図7は、図4に示すデータ回路を備えるEEPROMの書き込み動作を示す動作波形図である。
【0059】
以下、図7に従って、制御ゲートCG2が選択されている状態を例にとり、第1の実施の形態に係るEEPROMの書き込み動作を説明する。
【0060】
まず、ビット線リセット信号RESETが“L”レベルとされ、nチャネルMOSトランジスタQn10がオフし、ビット線BLはフローティングにされる。続いて、ビット線プリチャージ信号PREが“L”レベルとされ、pチャネルMOSトランジスタQp1がオンし、ビット線BLは、ビット線書き込み制御電圧VBLの1つである電圧VCCに充電される。ここで、nチャネルMOSトランジスタQn11のしきい値分の電圧降下が問題になるときは、トランスファゲート駆動信号BLCを昇圧すればよい。続いて、ビット線プリチャージ信号PREが“H”レベルとされ、ビット線BLは、再びフローティングにされる。フローティングにされたビット線BLの電圧は、電圧VCC(例えば3V)のままである。続いて、ビット線書き込み制御電圧VBL1が例えば2V、ビット線書き込み制御電圧VBL2が例えば1V、ビット線書き込み制御電圧VBL3が例えば0Vにされる。
【0061】
この後、書き込み制御信号PRO1、PRO2、PRO3が順次、“H”レベルとされる。そして、データ“1”を書き込むときには、nチャネルトランジスタQn5がオン、nチャネルトランジスタQn7、Qn9がオフするので、ビット線BLの電圧は2V(VBL1)になる。同様に、データ“2”を書き込むときには、nチャネルトランジスタQn7がオン、nチャネルトランジスタQn5、Qn9がオフするので、ビット線BLの電圧は1V(VBL2)になる。さらに、データ“3”を書き込むときには、nチャネルトランジスタQn9がオン、nチャネルトランジスタQn5、Qn7がオフするので、ビット線BLの電圧は0V(VBL3)になる。また、データ“0”を書き込むときには、nチャネルトランジスタQn5、Qn7、Qn9がそれぞれオフするので、ビット線BLの電圧は変化せず、3V(VCC)のままである。
【0062】
続いて、選択されたブロックの選択ゲートSG1が電源電圧VCCに、非選択の制御ゲートCG1、CG3、CG4が制御ゲート書き込み制御電圧VM(例えば10V)に、選択された制御ゲートCG2が制御ゲート書き込み電圧VPP(例えば18V)に、選択ゲートSG2が0Vにされて書き込みが行われる。
【0063】
このように、第1の実施の形態に係るEEPROMでは、データ“0”の書き込むためのビット線書き込み制御電圧VBLを、ビット線プリチャージ回路8を使って、あらかじめビット線BLを電圧VCCに充電しておく。この後、ビット線BLの電圧を、書き込みデータに応じた電圧とする前に、充電されたビット線BLをフローティングとし、ビット線BLの電位を充電状態のままとする。充電されたビット線BLの電位は、そのまま、データ“0”を書き込むときのビット線書き込み制御電圧に利用する。したがって、ビット線BLの電圧を、データ“0”の書き込みに応じた電圧とするための回路を省略することができる。
【0064】
もし、ビット線BLをフローティングにしないでデータ“0”を書き込もうとするならば、「ノードNa1、Na2、Na3が全て“L”であれば、ビット線BLの電圧を、データ“0”の書き込みに応じた電圧とするための回路」が必要である。このため、トランジスタの数、および配線の数が多くなって、回路の面積が大きくなり、「集積度の向上」という技術的な要求が妨げられる。
【0065】
しかしながら、この第1の実施の形態では、上記回路の面積が大きくなる、という事情を解消できるので、「集積度の向上」という技術的な要求を満足することができる。
【0066】
なお、第1の実施の形態に係るEEPROMは、下記するような変形が可能である。
【0067】
ビット線書き込み制御電圧VBLを、書き込みデータに応じて変えるのは、メモリセルトランジスタM2の浮遊ゲートに蓄える電荷の量を、書き込みデータによって異ならせるためである。しかし、浮遊ゲートに電荷が注入される原理から考えると、データ“0”を書き込むときを除いて、データ“1”、“2”、“3”を書き込むときのビット線書き込み制御電圧VBLは、全て同じ(例えば0V)でも構わない。このようなときには、制御ゲートCGに与える電圧を書き込みデータによって変える、あるいは制御ゲートCGに電圧を与える時間(一般に、書き込みパルス幅と呼ばれている時間)を、書き込みデータによって変えれば良い。
【0068】
この原理を利用しつつ、例えばデータ“1”を書き込むときのビット線書き込み制御電圧を上記した電圧VBL2、データ“2”、“3”を書き込むときのビット線書き込み制御電圧を上記した電圧VBL3としても良い。さらに、例えばデータ“1”、“2”を書き込むときのビット線書き込み制御電圧を上記した電圧VBL2、データ“3”を書き込むときのビット線書き込み制御電圧を上記した電圧VBL3としても良い。
【0069】
また、図7の動作波形図に示す動作では、時刻t1から時刻t2の間、書き込み制御信号PRO1が“H”レベルとされ、データ“1”を書き込むときには、ビット線BLの電圧を上記した電圧VBL1とし、時刻t3から時刻t4の間、書き込み制御信号PRO2が“H”レベルとされ、データ“2”を書き込むときには、ビット線BLの電圧を上記した電圧VBL2とし、時刻t5から時刻t6の間、書き込み制御信号PRO3が“H”レベルとされ、データ“3”を書き込むときには、ビット線BLの電圧を上記した電圧VBL3とする。
【0070】
これを、電圧VBL1の電圧源、電圧VBL2の電圧源、電圧VBL3の電圧源をそれぞれ共通化し、時刻t1から時刻t3の間、電圧VBL1を、時刻t3から時刻t5の間、電圧VBL2を、時刻t5から時刻t7の間、電圧VBL3を、共通化された電圧源から発生させるようにしても良い。あるいは、書き込み信号PRO1、PRO2、PRO3をそれぞれ共通化し、時刻t1から時刻t2の間のみ、全ての信号を一括して“H”レベルとしても良い。
【0071】
また、予め充電され、フローティングにされるビット線BLの電圧はVCCでなくても構わない。例えば充電されるビット線BLの電圧を、データ“1”、データ“2”、データ“3”のいずれかに応じた電圧2V、1V、0Vとしても良い。このときには、例えばベリファイ回路、ビット線リセット回路などビット線BLに接続されている既存の回路を使って、ビット線BLを、データに応じた電圧に充電する構成とすることが好ましい。つまり、回路の面積を増加させずに済むためである。
【0072】
次に、データ制御回路10の具体的な回路の、一つの例を説明する。
【0073】
図8は、この発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置が有するデータ制御回路10を示す図で、(a)図はデータ制御回路の構成を示す構成図、(b)図は(a)図に示すフリップフロップ回路の回路図である。
【0074】
図8(a)に示すように、データ制御回路10i(i=1,2,3)は、ノードNaiに接続される入出力端子15と、ノードNciに接続される反転入出力端子15Bとを有するフリップフロップ回路14iと、ベリファイ回路16iとを含む。
【0075】
フリップフロップ回路14iの反転入出力端子15Bの信号レベルは、入出力端子15の信号レベルと逆相である。フリップフロップ回路14iの反転入出力端子15Bは、データ入出力線IOおよびビット線BLそれぞれに、電気的に結合されている。このため、フリップフロップ回路14iはそれぞれ、メモリセルへの書き込みデータ情報、およびメモリセルからの読み出しデータ情報をそれぞれ記憶することができる。
【0076】
ベリファイ回路16iは、pチャネルMOSトランジスタQp2、Qp3から構成される。pチャネルMOSトランジスタQp2のゲートには、ノードNaiの電位が供給され、pチャネルMOSトランジスタQp3のゲートには、ベリファイ信号VRFYBiが供給される。ベリファイ回路16iは、ノードNai(i=1、2、3)が“L”レベルのとき、ベリファイ信号VRFYBiが“L”レベルとなると、ノードNbiに電源電圧VCCを供給する。
【0077】
また、ノードNciとノードNaiとの間に直列に接続されているnチャネルMOSトランジスタQn14は、トランスファゲート回路であり、トランスファゲート駆動信号RVi(i=1、2、3)に従って、ノードNciとノードNbiとの電気的な接続を制御する。トランスファゲート駆動信号RViが“H”レベルとなるとノードNciとノードNbiは電気的に接続される。
【0078】
また、図8(b)に示すように、フリップフロップ回路14iは、pチャネルMOSトランジスタQp4、Qp5、Qp6、Qp7と、nチャネルMOSトランジスタQn15、Qn16、Qn17、Qn18により構成される。そして、データを書き込むときには、書き込みデータ情報をラッチ、また、データを読み出すときには、ビット線の電位をセンスし、読み出しデータ情報をラッチする。
図9は、図8(a)および(b)に示すデータ制御回路を備えるEEPROMの読み出し動作と、書き込み動作の後に行われるベリファイ読み出し動作とを示す動作波形図である。
【0079】
以下、図9に従って、第1の実施の形態に係るEEPROMの読み出し動作、およびベリファイ読み出し動作を、制御ゲートCG2が選択されている状態を例にとり、説明する。
【0080】
まず、ビット線リセット信号RESETが“L”レベルとされ、ビット線BLがフローティングにされる。続いて、ビット線プリチャージ信号PREが“L”レベルとされ、ビット線BLが電源電圧VCCに充電される。この後、ビット線プリチャージ信号PREが“H”レベルとされ、ビット線BLが再びフローティングにされる。
【0081】
この後、通常の読み出し動作を行うときには、選択された制御ゲートCG2に、読み出し電圧VCGiR(i=1、2、3)が印加される。読み出し電圧VCGiRの一つの例は、図3に示されている。非選択の制御ゲートCG1、CG3、CG4、選択ゲートSG1、SG2にはそれぞれ、電圧VCCが印加される。
また、ベリファイ読み出し動作を行うときには、選択された制御ゲートCG2に、ベリファイ読み出し電圧VCGiV(i=1、2、3)が印加される。ベリファイ読み出し電圧VCGiVの一つの例は、読み出し電圧VCGiRと同様に、図3に示されている。ベリファイ読み出し動作を行うときにもまた、非選択の制御ゲートCG1、CG3、CG4、選択ゲートSG1、SG2にはそれぞれ、電圧VCCが印加される。
【0082】
このような通常の読み出し、およびベリファイ読み出しにおいて、メモリセルトランジスタM2のしきい値が、読み出し電圧VCGiR以下、またはベリファイ読み出し電圧VCGiV以下の場合は、ビット線BLの電位は“L”レベルになる。一方、メモリセルトランジスタM2のしきい値が、読み出し電圧VCGiR以上、またはベリファイ読み出しVCGiV以上の場合は、ビット線の電位は“H”レベルになる。
【0083】
この後、ベリファイ読み出し動作のときには、ベリファイ信号VRFYBiが“L”レベルとされ、ノードNaiが“L”レベルである場合にのみ、ビット線BLの電位は、メモリセルトランジスタM2の状態にかかわらず“H”レベルとなる。続いて、センスアンプ活性信号SENiが“L”レベル、SENBiが“H”レベル、ラッチ活性信号LATiが“L”レベル、LATBiが“H”レベルとされ、フリップフロップ回路14iが非活性化される。フリップフロップ回路14iが非活性になった後、トランスファゲート駆動信号RViが“H”レベルとされて、ノードNbiとノードNciとが電気的に接続される。ノードNbiとノードNciとが電気的に接続された後、センスアンプ活性信号SENiを“H”レベル、SENBiを“L”レベルとし、フリップフロップ回路14iを活性化する。フリップフロップ回路14iが活性になり、かつビット線BLに接続されることで、ビット線BLの電圧がセンスされる。さらにこの後、ラッチ活性信号LATiを“H”レベル、LATBiを“L”レベルにすることで、センスされたビット線BLの電圧(情報)が、フリップフロップ回路14iにラッチされる。
【0084】
このような動作を、データ制御回路10-1、10-2、10-3について繰り返すことで、データの読み出し、および書き込まれたデータのベリファイ読み出しがそれぞれ実行される。
【0085】
データ制御回路10-1は、通常の読み出し時に、メモリセルトランジスタMに記憶されているデータが「“1”、あるいは“2”、あるいは“3”」であるか否かを検出し、また、ベリファイ読み出し時に、メモリセルトランジスタMに書き込まれたデータが「“1”の状態」に達したか否かを検出する。同様に、データ制御回路10-2は、通常の読み出し時に、メモリセルトランジスタMに記憶されているデータが「“2”、あるいは“3”」であるか否かを検出し、また、ベリファイ読み出し時に、メモリセルトランジスタMに書き込まれたデータが「“2”の状態」に達したか否かを検出する。さらに、データ制御回路10-3は、通常の読み出し時に、メモリセルトランジスタMに記憶されているデータが「“3”」であるか否かを検出し、また、ベリファイ読み出し時に、メモリセルトランジスタMに書き込まれたデータが「“3”の状態」に達したか否かを検出する。
次に、データ制御回路10の具体的な回路の、他の例を説明する。
【0086】
図10は、この発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置が有するデータ制御回路10の他の例を示す図で、(a)図はデータ制御回路の構成を示す構成図、(b)図は(a)図に示すフリップフロップ回路の回路図である。
【0087】
図10(a)に示すように、データ制御回路10* i(i=1,2,3)は、ノードNaiに接続される入出力端子15と、ノードNciに接続される反転入出力端子15Bとを有するフリップフロップ回路14* iと、ビット線BLのデータのフリップフロップ回路14* iへの伝達を制御するデータ伝達制御回路17i(i=1,2,3)とを含む。
【0088】
フリップフロップ回路14* iの反転入出力端子15Bの信号レベルは、入出力端子15の信号レベルと逆相である。フリップフロップ回路14* iの入出力端子15は伝達制御回路17iに接続され、反転入出力端子15Bはデータ入出力線IOに接続されている。このため、フリップフロップ回路14* iはそれぞれ、図8(a)および(b)に示されたフリップフロップ回路14iと同様に、メモリセルへの書き込みデータ情報、およびメモリセルからの読み出しデータ情報をそれぞれ記憶することができる。
【0089】
データ伝達制御回路17iは、電源電位VCCと接地電位VSSとの間に直列に接続されたpチャネルMOSトランジスタQp8、nチャネルMOSトランジスタQn19、Qn20から構成される。pチャネルMOSトランジスタQp8は、信号LTRSTiが“L”レベルとされたとき、ノードNaiを“H”レベルにリセットする。また、nチャネルMOSトランジスタQn19、Qn20はノードNbiの電位が“H”レベルであり、かつ信号DTCiが“H”レベルとされたとき、ノードNaiを“L”レベルにする。
【0090】
また、図10(b)に示すように、フリップフロップ回路14* iは、CMOS型インバータI2の出力をCMOS型インバータI3の入力に接続し、CMOS型インバータI3の出力をCMOS型インバータI2の入力に接続したクロスカップル型ラッチ回路から構成される。
【0091】
図11は、図10(a)および(b)に示すデータ制御回路を備えるEEPROMの読み出し動作と、書き込み動作の後に行われるベリファイ読み出し動作とを示す動作波形図である。
【0092】
以下、図11に従って、第1の実施の形態の変形例に係るEEPROMの読み出し動作、およびベリファイ読み出し動作を、制御ゲートCG2が選択されている状態を例にとり、説明する。
【0093】
まず、ビット線リセット信号RESETが“L”レベルとされ、ビット線BLがフローティングにされる。この後、通常の読み出しのときには、信号LTRSTiが“L”レベルとされて、ノードNaiが“H”レベルにリセットされる。続いて、ビット線プリチャージ信号PREが“L”レベルとされ、ビット線BLが電源電圧VCCに充電される。この後、ビット線プリチャージ信号PREが“H”レベルとされ、ビット線BLが再びフローティングにされる。
【0094】
この後、通常の読み出し動作を行うときには、選択された制御ゲートCG2に、読み出し電圧VCGiR(i=1、2、3)が印加される。読み出し電圧VCGiRの一つの例は、図3に示されている。非選択の制御ゲートCG1、CG3、CG4、選択ゲートSG1、SG2にはそれぞれ、電圧VCCが印加される。
また、ベリファイ読み出し動作を行うときには、選択された制御ゲートCG2に、ベリファイ読み出し電圧VCGiV(i=1、2、3)が印加される。ベリファイ読み出し電圧VCGiVの一つの例は、読み出し電圧VCGiRと同様に、図3に示されている。ベリファイ読み出し動作を行うときにもまた、非選択の制御ゲートCG1、CG3、CG4、選択ゲートSG1、SG2にはそれぞれ、電圧VCCが印加される。
【0095】
このような通常の読み出し、およびベリファイ読み出しにおいて、メモリセルトランジスタM2のしきい値が、読み出し電圧VCGiR以下、またはベリファイ読み出し電圧VCGiV以下の場合は、ビット線BLの電位は“L”レベルになる。一方、メモリセルトランジスタM2のしきい値が、読み出し電圧VCGiR以上、またはベリファイ読み出しVCGiV以上の場合は、ビット線の電位は“H”レベルになる。
【0096】
この後、ベリファイ読み出し動作のときには、信号DTCiが“H”となり、かつビット線BLの電位が“H”レベルである場合にのみ、nチャネルMOSトランジスタQn19が“オン”しているため、ノードNaiの電位は、“L”レベルにされる。ビット線BLの電位が“L”レベルの場合は、nチャネルMOSトランジスタQn19が“オフ”しているため、ノードNaiの電位は変わらない。
【0097】
このような動作を、データ制御回路10* -1、10* -2、10* -3について繰り返すことで、データの読み出し、および書き込まれたデータのベリファイ読み出しがそれぞれ実行される。データ制御回路10* -1は、通常の読み出し時に、メモリセルトランジスタMに記憶されているデータが「“1”、あるいは“2”、あるいは“3”」であるか否かを検出し、また、ベリファイ読み出し時に、メモリセルトランジスタMに書き込まれたデータが「“1”の状態」に達したか否かを検出する。同様に、データ制御回路10* -2は、通常の読み出し時に、メモリセルトランジスタMに記憶されているデータが「“2”、あるいは“3”」であるか否かを検出し、また、ベリファイ読み出し時に、メモリセルトランジスタMに書き込まれたデータが「“2”の状態」に達したか否かを検出する。さらに、データ制御回路10* -3は、通常の読み出し時に、メモリセルトランジスタMに記憶されているデータが「“3”」であるか否かを検出し、また、ベリファイ読み出し時に、メモリセルトランジスタMに書き込まれたデータが「“3”の状態」に達したか否かを検出する。
【0098】
図4に示したデータ制御回路10が、図8に示された回路、および図10に示された回路のいずれで構成されていても、書き込み動作とベリファイ読み出し動作を繰り返していくと、4値のデータがメモリセルトランジスタMに書き込める。“ページ”を構成するメモリセルの全てについてデータの書き込みが完了すると、全てのデータ回路6-0〜6-mの書き込みデータは、全て“0”となる。これは、ベリファイ読み出しの結果、書き込みが成功したことが確認されると、書き込みデータが、図12に示すように変更されるからである。
【0099】
図12は、データ回路6の書き込みデータの変更の様子を示す図である。
【0100】
よって、全てのデータ回路6-0〜6-mの書き込みデータを検出して、検出した結果、全て“0”レベルであれば、データの書き込み動作は終了される。
【0101】
図13は、データ回路6の書き込みデータを検知して、データの書き込み動作が終了したか否かを検出するデータ書き込み終了検知回路の回路図である。
【0102】
図13に示すように、データ書き込み終了検知回路18は、各データ回路3ごとに設けられている。検知回路18-1〜18-mはそれぞれ、データ回路6-0〜6-mの書き込みデータを検出し、全て“0”レベルである場合は、データ書き込み終了信号を出力する。
【0103】
検知回路18-1〜18-mそれぞれ、nチャネルMOSトランジスタQn100〜105で構成される。nチャネルMOSトランジスタQn100とQn101は、データ制御回路10-1のノードNa1が“L”レベルであるか否かを検出する。nチャネルMOSトランジスタQn102とQn103は、データ制御回路10-2のノードNa2が“L”レベルであるか否かを検出する。nチャネルMOSトランジスタQn104とQn105は、データ制御回路10-3のノードNa3が“L”レベルであるか否かを検出する。信号PCHK1、PCHK2、PCHK3が全て“H”とされ、信号線PEND1、PEND2、PEND3が全て接地電位VSSに、電気的に接続されていなければ、データ書き込み終了信号が出力され、データの書き込みは終了される。ここでは、信号PCHK1、PCHK2、PCHK3を別々にしたが、共通の信号でも良い。また、信号線PEND1、PEND2、PEND3を別々にしたが、共通の信号線でも良い。
【0104】
次に、この発明の第2の実施の形態に係る多値記憶式EEPROMについて説明する。なお、この説明は、第1の実施の形態に係るEEPROMと同一の部分については、同一の参照符号を付し、異なる部分を中心に行うことにする。
【0105】
図14は、この発明の第2の実施の形態に係る多値記憶式EEPROMが備えるデータ回路の構成を示す構成図である。
【0106】
第2の実施の形態に係るEEPROMと第1の実施の形態に係るEEPROMとの第1の相違点は、データ回路6に含まれているデータ制御回路10-1〜10-3を、ビット線BLの両端に分散させて配置したことである。
【0107】
また、第2の相違点は、ビット線書き込み電圧制御回路11のうち、0Vのビット線書き込み制御電圧VBL3を出力する回路を省略し、データ制御回路10-3に含まれているフリップフロップ回路の“L”レベルの出力(0V)を、電圧VBL3に利用したことである。
【0108】
さらに、第3の相違点は、データ制御回路10-3に含まれているフリップフロップ回路の“H”レベルの出力(VCC=3V)を、データ“0”を書き込むためのビット線書き込み制御電圧VBLに利用したことである。
【0109】
なお、図14に示すデータ制御回路10-1〜10-3の回路は、例えば図8(a)および(b)に示したデータ制御回路10-1〜10-3の回路と同じである。
【0110】
図15は、図14に示すデータ回路を備えるEEPROMの書き込み動作を示す動作波形図である。
【0111】
以下、図15に従って、制御ゲートCG2が選択されている状態を例にとり、第2の実施の形態に係るEEPROMの書き込み動作を説明する。
【0112】
まず、ビット線リセット信号RESETが“L”レベルとされ、ビット線BLはフローティングにされる。続いて、トランスファゲート駆動信号RV3が“H”レベル、ベリファイ信号VRFYB3が“L”レベルにされる。データ“0”、またはデータ“1”、またはデータ“2”を書き込むときにはそれぞれ、フリップフロップ回路14-3から“H”レベルの出力がビット線BLに供給される。そして、ビット線BLは、ビット線書き込み制御電圧VBLの1つである電圧VCCに充電される。一方、データ“3”を書き込むときには、フリップフロップ回路14-3から“L”レベルの出力がビット線BLに供給される。そして、ビット線BLは、ビット線書き込み制御電圧VBLの他の1つである0Vになる。続いて、トランスファゲート駆動信号RV3が“L”レベル、ベリファイ信号VRFYB3が“L”レベルにされると、ビット線BLは、再びフローティングにされる。
【0113】
この後、書き込み制御信号PRO1、PRO2がそれぞれ、“H”レベルとされる。そして、データ“1”を書き込むときには、nチャネルトランジスタQn5がオン、Qn7がオフするので、ビット線BLの電圧は2V(VBL1)となる。同様に、データ“2”を書き込むときには、nチャネルトランジスタQn5がオフ、Qn7がオンするので、ビット線BLの電圧は1V(VBL2)となる。また、データ“3”を書き込むときには、nチャネルトランジスタQn5、Qn7がともにオフするので、ビット線BLの電圧は変化せず、0Vのままである。同様に、データ“0”を書き込むときには、nチャネルトランジスタQn5、Qn7がともにオフするので、ビット線BLの電圧は変化せず、電圧VCCのままである。
【0114】
続いて、選択されたブロックの選択ゲートSG1が電源電圧VCCに、非選択の制御ゲートCG1、CG3、CG4が制御ゲート書き込み制御電圧VM(例えば10V)に、選択された制御ゲートCG2が制御ゲート書き込み電圧VPP(例えば18V)に、選択ゲートSG2が0Vにされて書き込みが行われる。
【0115】
また、読みだし動作、書き込み動作の後に行われるベリファイ読み出し動作はそれぞれ、図9、もしくは図11に示す動作により、行われる。
【0116】
このように、第2の実施の形態に係るEEPROMでは、データ“0”の書き込むためのビット線書き込み制御電圧VBLをフリップフロップ回路14-3の“H”レベルの出力を利用して、あらかじめビット線BLを電圧VCCに充電しておく。同様に、データ“3”の書き込むためのビット線書き込み制御電圧VBLをフリップフロップ回路14-3の“L”レベルの出力を利用して、あらかじめビット線BLを放電しておく。この後、ビット線BLの電圧を、書き込みデータに応じた電圧とする前に、充電、または放電されたビット線BLをフローティングとし、ビット線BLの電位を充電状態、または放電状態のままとする。充電状態のビット線BLの電位は、そのまま、データ“0”を書き込むときのビット線書き込み制御電圧に利用する。同様に放電状態のビット線BLの電位は、そのまま、データ“3”を書き込むときのビット線書き込み制御電圧に利用する。したがって、第2の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、ビット線BLの電圧を、データ“0”の書き込みに応じた電圧とするための回路を省略することができる。さらに第2の実施の形態では、ビット線BLの電圧を、データ“3”の書き込みに応じた電圧とするための回路をも省略することができる。
【0117】
よって、この第2の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、回路の面積が大きくなる、という事情を解消でき、「集積度の向上」という技術的な要求を満足することができる。
【0118】
なお、第2の実施の形態に係るEEPROMにおいても、第1の実施の形態に係るEEROMと同じような変形が可能である。
【0119】
例えばビット線書き込み制御電圧VBL1、VBL2をそれぞれ、2V、1Vとそれぞれしたが、共に0Vとしても良い。
【0120】
次に、この発明の第3の実施の形態に係る多値記憶式EEPROMについて説明する。
【0121】
図16は、この発明の第3の実施の形態に係る多値記憶式EEPROMの構成を示す構成図である。
【0122】
図16に示すように、第3の実施の形態に係るEEPROMは、図1に示されるような構成を持つEEPROMと異なり、オープンビット型と呼ばれる構成を有している。オープンビット型の構成では、基本的にメモリセルがマトリクス状に配置されて構成されるメモリセルアレイ1A、1Bそれぞれに対して設けられたロウ系回路2A、2Bと、メモリセルアレイ1A、1Bそれぞれで共通に使用されるカラム系回路3**とを有している。ロウ系回路2A、2Bには、アドレスバッファ4から出力されたアドレス信号を受け、受けたアドレス信号に基いて、メモリセルアレイのロウを選択するロウデコーダと、ロウデコーダの出力に基いて、メモリセルアレイのワード線を駆動するワード線駆動回路が含まれている。この実施の形態に係るようなNAND型EEPROMの場合、ワード線は、選択ゲートおよび制御ゲートを指す。そして、ワード線駆動回路は、制御ゲート/選択ゲート駆動回路と読み替えられる。
【0123】
また、メモリセルアレイ1A、1Bそれぞれで共通に使用されるカラム系回路3**には、アドレスバッファ4から出力されたアドレス信号を受け、受けたアドレス信号に基いて、メモリセルアレイのカラムを選択するカラムデコーダと、カラムデコーダの出力に基いて、メモリセルアレイのカラムを選択するカラム選択線を駆動するカラム選択線駆動回路とが含まれている。さらに、カラム系回路3**には、メモリセルへの書き込みデータを一時的に保持したり、メモリセルのデータを読み出したりするためのビット線制御回路(データ回路)が含まれている。データ回路は、データ入出力回路(データ入出力バッファ)5に接続されている。データ回路は、データを書き込むとき、データ入出力バッファ5から書き込みデータを受け、受けた書き込みデータをメモリセルへ入力する。一方、データ回路は、データを読み出すとき、メモリセルから読み出しデータを受け、受けた読み出しデータをデータ入出力バッファ5へと出力する。データ入出力バッファ5は、データ入出力制御を行うもので、EEPROMの外部から入力された書き込みデータをメモリコアへ導いたり、メモリコアから読み出された読み出しデータを、EEPROMの外部へ出力したりする。さらにデータ入出力バッファ5は、EEPROMの外部とメモリコアとのインターフェース回路としての機能を持つ。インターフェース回路機能の一つの例は、メモリコアから読み出されてきた2つの3値データから、3ビットのデータにエンコードして外部に出力する機能や、EEPROMの外部から3ビットで入力されたデータを、2つの3値データにデコードして、メモリコアに導く機能を有している。また、以下の説明では、インターフェース回路機能の他の例が説明される。
【0124】
図17は、図16に示すメモリセルアレイ1A、1B、およびカラム系回路3の構成を示す構成図である。
【0125】
図17に示すように、メモリセルアレイ1A、1Bにはそれぞれ、メモリセルMCがマトリクス状に配置されている。この実施の形態に係るEEPROMでは、1つのセルMCが、互いに直列に接続された複数のメモリセルトランジスタを含み、NAND型のセルMCを構成している。セルMCの一端は、選択トランジスタS1を介してビット線BLに接続され、その他端は、選択トランジスタS2を介して、ソース線VSに接続される。制御ゲートCGを共有するメモリセルトランジスタのグループは、“ページ”と呼ばれる単位を形成する。データの書き込みおよび読み出しは、“ページ”で同時に行われる。また、4本の制御ゲートCG1〜CG4に接続されるメモリセルトランジスタのグループは、“ブロック”と呼ばれる単位を形成する。“ページ”、および“ブロック”はそれぞれ、制御ゲート/選択ゲート駆動回路によって選択される。データ回路6**-0〜6**-mはそれぞれ、ビット線BLa0〜BLam、BLb0〜BLbm、と、データ入出力線IOとの間に接続されている。データ回路6**-0〜6**-mは、メモリセルへの書き込みデータを一時的に記憶する機能、並びにメモリセルからの読み出しデータをセンスおよび一時的に記憶する機能を有している。
【0126】
図18は、EEPROMが3値記憶式であるときの、メモリセルトランジスタのしきい値電圧と、3つの書き込み状態(3値データ“0”、“1”、“2”、)との関係を示す図である。
【0127】
EEPROMを3値記憶式とするときには、1つのメモリセルトランジスタに、3つの書き込み状態を設ける。3つの書き込み状態はそれぞれ、メモリセルトランジスタMのしきい値電圧により、互いに区別される。
【0128】
図18に示すように、電源電圧VCCが3VであるEEPROMでは、データ“0”の状態は、データ消去後の状態と同じとし、例えば負のしきい値を持たせる。また、データ“1”の状態には、例えば0.5Vから0.8Vの間のしきい値を持たせる。データ“2”の状態には、例えば2.0Vから2.3Vの間のしきい値を持たせる。
【0129】
メモリセルトランジスタからデータを読み出すときには、制御ゲートCGに、3つの読み出し電圧VCG1R〜VCG2Rを順次印加する。
【0130】
まず、制御ゲートCGに、読み出し電圧VCG1Rを印加する。このとき、メモリセルトランジスタが「ON」するか「OFF」するかで、記憶されているデータが「“0”」か、「“1”、“2”」かが検出される。続けて、読み出し電圧VCG2Rを印加する。これにより、記憶されているデータが「“1”」か、「“2”」かが検出される。読み出し電圧VCG1R、VCG2Rの一つの例は、それぞれ0V、1.5Vである。
【0131】
また、図18に示す電圧VCG1V、VCG2Vは、ベリファイ読み出し電圧と呼ばれるもので、データが十分に書き込まれたか否かをチェックするとき(ベリファイ動作)に使用される読み出し電圧である。ベリファイ読み出し電圧は、データを書き込んだ後に制御ゲートCGに印加される。ベリファイ読み出し電圧が制御ゲートCGに印加されたとき、メモリセルトランジスタが「ON」するか「OFF」するかで、メモリセルトランジスタのしきい値が、書き込まれたデータに応じた範囲までシフトされているか否かを知ることができる。これを利用して、十分な書き込みが行われたか否かがチェックされる。ベリファイ読み出し電圧VCG1V、VCG2Vの一つの例は、それぞれ0.5V、2.5Vである。
図19は、図17に示すデータ回路6**の構成を示す構成図である。
【0132】
図19に示すように、データ回路6**は、ビット線BLaにトランスファゲート回路7Aを介して接続され、ビット線BLbにトランスファゲート回路7Bを介して接続される。トランスファゲート回路7Aは、nチャネルMOSトランジスタQn36により構成され、トランスファゲート駆動信号BLCAによってデータ回路6**とビット線BLaとの接続を制御する。トランスファゲート回路7Bは、nチャネルMOSトランジスタQn37により構成され、トランスファゲート駆動信号BLCAによってデータ回路6**とビット線BLbとの接続を制御する。データ回路6**は、ビット線BLaをプリチャージするためのビット線プリチャージ回路8Aと、ビット線BLbをプリチャージするためのビット線プリチャージ回路8Bと、書き込みデータ、および読み出しデータを記憶する機能を有するデータ制御回路10**と、データ制御回路10**とデータ入出力線IOとを接続するためのカラムゲート回路12と、データ入出力線IOAに接続されるデータ制御回路10**のノードN3と、データ入出力線IOBに接続されるデータ制御回路10**のノードN4とをイコライズするイコライズ回路21-1と、データ入出力線IOCに接続されるデータ制御回路10**のノードN5と、データ入出力線IODに接続されるデータ制御回路10**のノードN6とをイコライズするイコライズ回路21-2とを含んでいる。
【0133】
ビット線プリチャージ回路8Aは、nチャネルMOSトランジスタQn38により構成される。同様に、ビット線プリチャージ回路8Bは、nチャネルMOSトランジスタQn39により構成される。MOSトランジスタQn38は、ビット線プリチャージ信号PREAに従って、ビット線BLaを電圧VAに充電する。同様に、MOSトランジスタQn39は、ビット線プリチャージ信号PREBに従って、ビット線BLbを電圧VBに充電する。
【0134】
カラムゲート回路12は、nチャネル型MOSトランジスタQn28、Qn29、Qn30、Qn31により構成されている。MOSトランジスタQn28、Qn29、Qn30、Qn31は、カラムデコーダ13の出力CSLによって、データ回路6**とデータ入出力線IOA〜IODとの接続を制御する。データ入出力線IOAの一端は、nチャネルMOSトランジスタQn28を介してノードN3に接続され、データ入出力線IOBの一端は、nチャネルMOSトランジスタQn29を介してノードN4に接続され、データ入出力線IOCの一端は、nチャネルMOSトランジスタQn30を介してノードN5に接続され、データ入出力線IODの一端は、nチャネルMOSトランジスタQn31を介してノードN6に接続される。データ入出力線IOA〜IODそれぞれの他端は、図16に示されたデータ入出力バッファ5に接続される。
【0135】
カラムデコーダ13によって選ばれたデータ回路6**では、データ制御回路10**と、データ入出力線IOA〜IODとが互いに接続される。これにより、書き込みデータを、データ入出力線IOA〜IODからデータ制御回路10**へ入力できるようになる。
【0136】
図23は、データを書き込むときの書き込みデータと、データ入出力線IOA〜IODの電位レベルとの関係を示す図である。
【0137】
同様に、読み出しデータを、データ制御回路10**からデータ入出力線IOA〜IODへ出力できるようになる。
【0138】
図24は、データを読み出すときの読み出しデータと、データ入出力線IOA〜IODの電位レベルとの関係を示す図である。
【0139】
イコライズ回路21-1は、nチャネルMOSトランジスタQn40により構成され、イコライズ信号ECH1に応答してノードN3とノードN4とをイコライズする。同様に、イコライズ回路21-2は、nチャネルMOSトランジスタQn43により構成され、イコライズ信号ECH2に応答してノードN5とノードN6とをイコライズする。
【0140】
この第3の実施の形態に係るEEPROMでは、ビット線プリチャージ回路8A、8Bがそれぞれ、ビット線書き込み電圧制御回路の一つとして位置づけられていて、ビット線プリチャージ回路8Aがビット線BLaに与える電圧VAは、ビット線書き込み制御電圧VBLの一つとして使用される。同様に、ビット線プリチャージ回路8Bがビット線BLbに与える電圧VBは、ビット線書き込み制御電圧VBLの一つとして使用される。
【0141】
次に、データ制御回路10**の具体的な回路の、一つの例を説明する。
【0142】
図20は、この発明の第3の実施の形態に係る半導体記憶装置が有するデータ制御回路10**の構成を示す構成図、図21は、図20に示す第1フリップフロップ回路の回路図、図22は、図20に示す第2フリップフロップ回路の回路図である。
【0143】
図20に示すように、データ制御回路10**は、ノードN3に接続される入出力端子と、ノードN4に接続される反転入出力端子とを有する第1フリップフロップ回路14**-1と、ノードN5に接続される入出力端子と、ノードN6に接続される反転入出力端子とを有する第2フリップフロップ回路14**-2と、ベリファイ回路16**とを含む。
【0144】
また、図21に示すように、第1フリップフロップ回路14**-1は、nチャネルMOSトランジスタQn22、Qn23、Qn24と、pチャネルMOSトランジスタQp9、Qp10、Qp11とにより構成される。また、図22に示すように、第2フリップフロップ回路14**-2は、nチャネルMOSトランジスタQn25、Qn26、Qn27と、pチャネルMOSトランジスタQp12、Qp13、Qp14により構成される。第1フリップフロップ回路14**-1、第2フリップフロップ回路14**-2はそれぞれ、データを書き込むとき、書き込みデータ情報をラッチし、データを読み出すとき、ビット線BLa、あるいはBLbの電位をセンスし、読み出しデータ情報をラッチする。
【0145】
第1フリップフロップ回路14**-1は、書き込みデータ情報として、メモリセルトランジスタにデータ「“0”を書き込むか、“1”または“2”を書き込むか」を、ラッチする。また、読み出しデータ情報として、メモリセルトランジスタがデータ「“0”を保持しているか、“1”または“2”を保持しているか」を、センスしラッチする。
【0146】
第2フリップフロップ回路14**-2は、書き込みデータ情報として、メモリセルトランジスタにデータ「“2”を書き込むか、“1”または“0”を書き込むか」をラッチする。また、読み出しデータ情報として、メモリセルトランジスタがデータ「“2”を保持しているか、“1”または“0”を保持しているか」を、センスしラッチする。
【0147】
nチャネルMOSトランジスタQn32、Qn33、Qn34、Qn35はそれぞれ、トランスファゲート回路を構成する。MOSトランジスタQn32は、トランスファゲート駆動信号RV1Aが“H”レベルとされたとき、第1フリップフロップ回路14**-1のノードN3を、ノードN1に接続されたMOSキャパシタQd1に接続する。MOSトランジスタQn33は、トランスファゲート駆動信号RV2Aが“H”レベルとされたとき、第2フリップフロップ回路14**-2のノードN5を、MOSキャパシタQd1に接続する。MOSトランジスタQn34は、トランスファゲート駆動信号RV1Bが“H”レベルとされたとき、第1フリップフロップ回路14**-1のノードN4を、ノードN2に接続されたMOSキャパシタQd2に接続する。MOSトランジスタQn35は、トランスファゲート駆動信号RV2Bが“H”レベルとされたとき、第2フリップフロップ回路14**-2のノードN6を、MOSキャパシタQd2に接続する。MOSキャパシタQd1、Qd2はそれぞれ、デプレッション型のnチャネルMOSトランジスタで構成され、その容量は、ビット線容量よりも十分に小さくされる。
【0148】
ベリファイ回路16**は、pチャネルMOSトランジスタQp12、Qp13、Qp14、Qp15により構成される。
【0149】
ベリファイ回路16**を構成するMOSトランジスタQp14は、活性化信号VRFYBAが“L”レベルとなったときに導通する。MOSトランジスタQp15は、第1フリップフロップ回路14**-1のノードN4が“L”レベルとなったときに導通する。MOSトランジスタQp14、Qp15の双方がともに導通したとき、MOSキャパシタQd1のゲート、つまりノードN1には、電圧VCCが供給される。ベリファイ回路16**を構成するMOSトランジスタQp12は、活性化信号VRFYBBが“L”レベルとなったときに導通する。MOSトランジスタQp13は、第1フリップフロップ回路14**-1のノードN3が“L”レベルとなったときに導通する。MOSトランジスタQp12、Qp13の双方がともに導通したとき、MOSキャパシタQd2のゲート、つまりノードN2には、電圧VCCが供給される。
【0150】
また、図19に示したMOSトランジスタQn38が導通したとき、MOSキャパシタQd1のゲートには電圧VAが供給され、MOSキャパシタQd1が充電される。同様に、図19に示したMOSトランジスタQn39が導通したとき、MOSキャパシタQd2のゲートには電圧VBが供給され、MOSキャパシタQd2が充電される。
【0151】
このように、MOSトランジスタQn38、Qn39で構成されるビット線プリチャージ回路8A、8Bは、ビット線書き込み電圧制御回路を兼ねる。
【0152】
また、MOSキャパシタQd1、Qd2のゲート電位を変更させるベリファイ回路16**も、ビット線書き込み電圧制御回路を兼ねた回路である。
【0153】
さらに、第2フリップフロップ回路14**-2、MOSトランジスタQn33により構成されるトランスファゲート回路、およびMOSトランジスタQn35により構成されるトランスファゲート回路も、MOSキャパシタQd1、Qd2のゲート電位を変更させる。よって、これらの回路も、ビット線書き込み電圧制御回路を兼ねる。
【0154】
次に、この発明の第3の実施の形態に係るEEPROMの動作について説明する。この説明は、2つのメモリセルアレイ1A、1Bのうち、メモリセルアレイ1Aをアクセスし、制御ゲートCG2Aが選択されている場合を例に説明する。なお、メモリセルアレイ1Bをアクセスしたときの動作については、メモリセルアレイ1Aをアクセスしたときの動作と同様である。
【0155】
図25は、この発明の第3の実施の形態に係るEEPROMの書き込み動作を示す動作波形図である。
【0156】
まず、EEPROMの外部からデータ入出力バッファ5に、例えば3ビットの外部用書き込みデータが入力される。3ビットの外部用書き込みデータは、8値のデータを表す。この実施の形態に係るEEPROMのメモリセルトランジスタは3値記憶式である。このため、外部用書き込みデータを、データ入出力バッファ5によって、EEPROMの内部で有効な2つの3値のデータに変換する。3値データのそれぞれは、例えば図23に示されるようにされ、データ回路10**に入力される。このような有効な3値のデータを2つ用意して、それぞれ隣り合う偶数、奇数カラムのデータ回路6**に入力する。このようにして、3ビットで8値のデータを、データ入出力バッファ5によって、3値のデータ×2、つまりデータの値としては9値とし、そのうちの8値のデータが有効となるように変換する。データ入出力バッファ5によって変換された、内部で有効な2つの3値のデータの一つは、カラム活性化信号CENBが“H”レベルのとき、アドレス信号で指定されたカラムアドレスに対応したデータ回路6**の一つに転送される。そして、3値のデータのいずれか一つが、書き込みデータとして、データ回路6**の一つに記憶される。
【0157】
この後、ビット線プリチャージ信号PREAが“H”レベルとされ、電圧VAが1.5Vにされる。これにより、ビット線BLaは、ビット線書き込み制御電圧の1つである1.5Vに充電される。続いて、ビット線プリチャージ信号PREAが“L”レベルとされて、ビット線BLaがフローティングにされる。次に、ベリファイ信号VRFYBAが“L”レベル、トランスファゲート駆動信号RVA2Aが1.5Vとされる。ここで、駆動信号RVA2Aをゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタQn33のしきい値を1Vとすると、MOSトランジスタQn33は、データ“0”、またはデータ“1”を書き込むときに“OFF”、データ“2”を書き込むときに“ON”する。これによって、データ制御回路10**がデータ“0”を記憶しているときには、データ制御回路10**からビット線BLaに、ビット線書き込み制御電圧として、電圧VCCが供給される。また、データ制御回路10**がデータ“2”を記憶しているときには、データ制御回路10**からビット線BLaに、ビット線書き込み制御電圧として、電圧VSS(0V)が供給される。なお、ビット線BLaの電位に、トランスファゲート回路12のMOSトランジスタQn36のしきい値だけ落ちる、いわゆる“しきい値落ち”が問題となるときには、駆動信号BLCAを、図25に示すように、昇圧電位VMに昇圧するとよい。
【0158】
次に、制御ゲート/選択ゲート駆動回路2によって、選択されたブロックの選択ゲートSG1A、制御ゲートCG1A〜CG4Aの電位が電圧VCCとなる。選択ゲートSG2Aは0Vである。次に、選択された制御ゲートCG2Aが高電圧VPP(例えば20V)、非選択制御ゲートCG1A、CG3A、CG4AがVM(例えば10V)となる。データ“2”が記憶されているデータ制御回路10**に対応するメモリセルトランジスタでは、0Vのチャネル電位と制御ゲートのVPPの電位差によって、浮遊ゲートに電子が注入され、そのしきい値が上昇する。同様に、データ“1”が記憶されているデータ制御回路10**に対応するメモリセルトランジスタでは、1.5Vのチャネル電位と制御ゲートのVPPの電位差によって、浮遊ゲートに電子が注入され、そのしきい値が上昇する。なお、チャネル電位を1.5Vにする理由は、データ“2”を書き込むときよりも、浮遊ゲートに注入する電子の量を少なくするためである。データ“0”が記憶されているデータ制御回路10**に対応するメモリセルトランジスタでは、チャネル電位と制御ゲートのVPPの電位差が小さいので、実効的に、浮遊ゲートに電子が注入されない。よって、メモリセルトランジスタのしきい値は変動しない。
書き込み動作中、センスアンプ活性化信号SAN1、SAN2、ベリファイ信号VRFYBB、ビット線プリチャージ信号PREB、トランスファゲート駆動信号BLCBはそれぞれ“H”レベル、センスアンプ活性化信号SAP1、SAP2、トランスファゲート駆動信号RV1A、RV1B、RV2B、イコライズ信号ECH1、ECH2はそれぞれ“L”レベルである。また、電圧VBは0Vである。
【0159】
上記書き込み動作の後、メモリセルトランジスタのしきい値を検証するためのベリファイ読み出し動作が行われる。ベリファイ読み出し動作によって、メモリセルトランジスタのしきい値が、所望の値に達していることが検証されれば、データ制御回路10**が記憶している書き込みデータは、データ“0”に変更される。反対に、所望の値に達していなければ、データ制御回路10**は、記憶している書き込みデータを記憶したまま、上記の書き込み動作を、再度行う。書き込み動作と、ベリファイ読み出し動作は、選択されたメモリセルトランジスタの全てのしきい値が、所望の値に達するまで、繰り返し行われる。
【0160】
図26は、この発明の第3の実施の形態に係るEEPROMの読み出し動作を示す動作波形図である。
【0161】
まず、電圧VAを1.8Vに、電圧VBを1.5Vにする。これにより、ビット線BLaが1.8Vに、ビット線BLbが1.5Vにそれぞれ充電される。この後、トランスファゲート駆動信号BLCA、BLCBをそれぞれ“L”レベルとして、ビット線BLaとMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとMOSキャパシタQd2とをそれぞれ切り離す。これにより、ビット線BLa、BLbはそれぞれ電気的にフローティングな状態にされる。この後、ビット線プリチャージ信号PREA、PREBをそれぞれ“L”レベルとして、MOSキャパシタQd1のゲート電極であるノードN1、MOSキャパシタQd2のゲート電極であるノードN2をそれぞれ、電気的にフローティングな状態にする。続いて、制御ゲート/選択ゲート駆動回路によって選択されたブロックの選択された制御ゲートCG2Aを0V、非選択の制御ゲートCG1A、CG3A、CG4Aと、選択ゲートSG1A、SG2Aをそれぞれ電圧VCCにする。選択されたメモリセルトランジスタのしきい値が0V以下なら、ビット線の電圧は1.5Vより低くなる。また、選択されたメモリセルトランジスタのしきい値が0V以上なら、ビット線の電圧は1.8Vのままとなる。この後、トランスファゲート駆動信号BLCA、BLCBをそれぞれ“H”レベルとし、ビット線BLa、BLbをそれぞれ、一旦、ノードN1、N2に接続する。この後、トランスファゲート駆動信号BLCA、BLCBをそれぞれ“L”レベルとして、ビット線BLa、BLbと、ノードN1、N2とを、再度切り離す。
【0162】
この後、センスアンプ活性化信号SAN1を“L”レベル、センスアンプ活性化信号SAP1を“H”レベルとして、第1フリップフロップ回路14**-1を非活性な状態とする。さらに、イコライズ信号ECH1を“H”レベルとして、ノードN3とノードN4とをイコライズする。この後、トランスファゲート駆動信号RV1A、RV1Bをそれぞれ“H”レベルとする。さらに、センスアンプ活性化信号SAN1を“H”レベル、センスアンプ活性化信号SAP1を“L”レベルとして、第1フリップフロップ回路14**-1を活性な状態とする。これにより、ノードN1の電圧が、第1フリップフロップ回路14**-1によりセンスされ、そして、ラッチされる。これにより、メモリセルトランジスタから読み出されたデータが「“0”か、“1”または“2”」かが、第1フリップフロップ回路14**-1によりセンスされ、そして、ラッチされる。
【0163】
次に、選択された制御ゲートCG2Aが1.5Vにされる。ビット線プリチャージ信号PREA、PREBをそれぞれ“H”レベルとして、MOSキャパシタQd1のゲート電極であるノードN1を1.8Vに、MOSキャパシタQd2のゲート電極であるノードN2を1.5Vに充電する。この後、ビット線プリチャージ信号PREA、PREBをそれぞれ“L”レベルとして、ノードN1、N2をそれぞれ電気的にフローティングな状態にする。選択されたメモリセルトランジスタのしきい値が1.5V以下なら、ビット線の電圧は1.5Vより低くなる。また、選択されたメモリセルトランジスタのしきい値が1.5V以上なら、ビット線の電圧は1.8Vのままとなる。この後、トランスファゲート駆動信号BLCA、BLCBをそれぞれ“H”レベルとし、ビット線BLa、BLbをそれぞれ、一旦、ノードN1、N2に接続する。この後、トランスファゲート駆動信号BLCA、BLCBをそれぞれ“L”レベルとして、ビット線BLa、BLbと、ノードN1、N2とを、再度切り離す。この後、センスアンプ活性化信号SAN2を“L”レベル、センスアンプ活性化信号SAP2を“H”レベルとして、第2フリップフロップ回路14**-2を非活性な状態とする。さらにイコライズ信号ECH2を“H”レベルとして、ノードN5とノードN6とをイコライズする。この後、トランスファゲート駆動信号RV2A、RV2Bをそれぞれ“H”レベルとする。さらにセンスアンプ活性化信号SAN2を“H”レベル、センスアンプ活性化信号SAP2を“L”レベルとして、第2フリップフロップ回路14**-2を活性な状態とする。これにより、ノードN1の電圧が、第2フリップフロップ回路14**-2によりセンスされ、そして、ラッチされる。これにより、メモリセルトランジスタから読み出されたデータが「“2”か、“0”または“1”」かが、第2フリップフロップ回路14**-2によりセンスされ、そして、ラッチされる。このように、2つのフリップフロップ回路14**-1、14**-2により構成されるデータ制御回路10**は、メモリセルトランジスタから読み出されたデータが「“0”か、“1”か、“2”か」を区別して記憶することができる。よって、データ回路6**は、読み出しデータを記憶する。
【0164】
なお、上記の読み出し動作中、ベリファイ信号VRFYBA、VRFYBBはともに“H”レベルである。また、メモリセルトランジスタのソース線の電圧Vsa、Vsbはそれぞれ0Vである。
【0165】
続いて、カラムアドレスデコーダに入力されるカラム活性化信号CENBが“H”レベルとされると、アドレス信号によって選択されたデータ回路6**の一つから、読み出しデータが、データ入出力線IOA、IOB、IOC、IODに出力される。このとき、隣り合う偶数、奇数カラムのデータ回路6**からそれぞれ、例えば図24に示すような2つの3値のデータが出力されてきて、データ入出力バッファ5に入力される。データ入出力バッファ5には、3値のデータ×2のデータが入力されてくる。データ入出力バッファ5は、入力された2つの3値のデータを、3ビットで8値の外部用読み出しデータに変換し、そして、EEPROMの外部に向けて出力する。
【0166】
図27および図28はそれぞれ、この発明の第3の実施の形態に係るEEPROMのベリファイ読み出し動作を示す動作波形図である。
【0167】
まず、電圧VAを1.8Vに、電圧VBを1.5Vにする。これにより、ビット線BLaが1.8Vに、ビット線BLbが1.5Vにそれぞれ充電される。この後、トランスファゲート駆動信号BLCA、BLCBをそれぞれ“L”レベルとして、ビット線BLaとMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとMOSキャパシタQd2とをそれぞれ切り離す。これにより、ビット線BLa、BLbはそれぞれ電気的にフローティングな状態にされる。この後、ビット線プリチャージ信号PREA、PREBをそれぞれ“L”レベルとして、MOSキャパシタQd1のゲート電極であるノードN1、MOSキャパシタQd2のゲート電極であるノードN2をそれぞれ、電気的にフローティングな状態にする。続いて、制御ゲート/選択ゲート駆動回路によって選択されたブロックの選択された制御ゲートCG2Aを0.5V、非選択制御ゲートCG1A、CG3A、CG4Aと、選択ゲートSG1A、SG2Aをそれぞれ電圧VCCにする。選択されたメモリセルトランジスタのしきい値が0.5V以下なら、ビット線の電圧は1.5Vより低くなる。また、選択されたメモリセルトランジスタのしきい値が0.5V以上なら、ビット線の電圧は1.8Vのままとなる。この後、トランスファゲート駆動信号BLCA、BLCBをそれぞれ“H”レベルとし、ビット線BLa、BLbをそれぞれ、一旦、ノードN1、N2に接続する。この後、トランスファゲート駆動信号BLCA、BLCBをそれぞれ“L”レベルとして、ビット線BLa、BLbと、ノードN1、N2とを、再度切り離す。この後、トランスファゲート駆動信号RVA2Aが、例えば電圧VCC以下の1.5Vとされる。ここで、駆動信号RVA2Aをゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタQn33のしきい値を1Vとすると、書き込みデータ“2”が記憶されているデータ回路6**の、MOSトランジスタQn33は“ON”し、ノードN1は0Vとなる。一方、書き込みデータ“0”または“1”が記憶されているデータ回路6**の、MOSトランジスタQn33は“OFF”し、ノードN1は0.5V以上の電圧に保たれる。この後、ベリファイ信号VRFYBAを“L”レベルにする。すると、書き込みデータ“0”がデータ回路6**では、pチャネルMOSトランジスタQp15が“ON”であり、ノードN1は電圧VCCとなる。
【0168】
この後、センスアンプ活性化信号SAN1を“L”レベル、センスアンプ活性化信号SAP1を“H”レベルとして、第1フリップフロップ回路14**-1を非活性な状態とする。さらに、イコライズ信号ECH1を“H”レベルとして、ノードN3とノードN4とをイコライズする。この後、トランスファゲート駆動信号RV1A、RV1Bをそれぞれ“H”レベルとする。さらに、センスアンプ活性化信号SAN1を“H”レベル、センスアンプ活性化信号SAP1を“L”レベルとして、第1フリップフロップ回路14**-1を活性な状態とする。これにより、ノードN1の電圧が、第1フリップフロップ回路14**-1によりセンスされ、そして、ラッチされる。これにより、書き込みデータ“1”を記憶しているデータ回路6**のみ、対応するメモリセルトランジスタのデータが充分にデータ“1”の状態となったか否かが検出される。メモリセルトランジスタが、データ“1”の状態になっていれば、第1フリップフロップ回路14**-1は、ノードN1の電圧をセンスし、ラッチする。これにより、書き込みデータは“0”に変更される。反対に、メモリセルトランジスタが、データ“1”の状態になっていなければ、第1フリップフロップ回路14**-1は、ノードN1の電圧をセンスし、ラッチして、書き込みデータ“1”を記憶し続ける。また、書き込みデータ“0”、または書き込みデータ“2”を記憶しているデータ回路6**では、データの変更はされない。
【0169】
図27中、(1)はデータ“0”が記憶されているメモリセルトランジスタの場合、(2)はデータ“1”またはデータ“2”が記憶されているメモリセルトランジスタの場合、(3)はデータ“1”が記憶されるはずのメモリセルトランジスタでまだデータ“1”の状態に達していない場合、(4)はデータ“1”が記憶されるはずのメモリセルトランジスタでちょうどデータ“1”の状態に達した場合、(5)はデータ“2”が記憶されるはずのメモリセルトランジスタでデータ“1”の状態に達している場合、(6)はデータ“2”が記憶されるはずのメモリセルでデータ“1”の状態に達していない場合である。
【0170】
次に、選択された制御ゲートCG2Aが2Vにされる。選択されたメモリセルトランジスタのしきい値が2V以下なら、ビット線の電圧は1.5Vより低くなる。また、選択されたメモリセルトランジスタのしきい値が2V以上なら、ビット線の電圧は1.8Vのままとなる。この後、トランスファゲート駆動信号BLCA、BLCBをそれぞれ“H”として、ビット線BLa、BLbをそれぞれ、一旦、ノードN1、N2に接続する。この後、トランスファゲート駆動信号BLCA、BLCBをそれぞれ“L”レベルとして、ビット線BLa、BLbと、ノードN1、N2とを、再度切り離す。この後、ベリファイ信号VRFYBAが“L”レベルとする。すると、書き込みデータ“0”が記憶されているデータ回路6**のみ、pチャネルMOSトランジスタQp15が“ON”であり、ノードN1は電圧VCCとなる。この後、センスアンプ活性化信号SAN1を“L”レベル、センスアンプ活性化信号SAP1を“H”レベルとして、第1フリップフロップ回路14**-1を非活性な状態とする。さらにイコライズ信号ECH1を“H”レベルとして、ノードN3とノードN4とをイコライズする。この後、トランスファゲート駆動信号RV1A、RV1Bをそれぞれ“H”レベルとする。さらにセンスアンプ活性化信号SAN1を“H”レベル、センスアンプ活性化信号SAP1を“L”レベルとして、第1フリップフロップ回路14**-1を活性な状態とする。これにより、ノードN1の電圧が、第1フリップフロップ回路14**-1によりセンスされ、そして、ラッチされる。
【0171】
図27中、(7)はデータ“0”またはデータ“1”が記憶されているメモリセルトランジスタの場合、(8)はデータ“2”が記憶されているメモリセルトランジスタの場合、(9)はデータ“1”が記憶されるはずのメモリセルトランジスタでまだデータ“1”の状態に達していない場合、(10)はデータ“1”が記憶されるはずのメモリセルトランジスタでちょうどデータ“1”の状態に達した場合、(11)はデータ“2”が記憶されるはずのメモリセルトランジスタでちょうどデータ“2”の状態に達した場合、(12)はデータ“2”が記憶されるはずのメモリセルトランジスタでまだデータ“2”の状態に達していない場合である。
【0172】
この後、図28に示されるように、書き込みデータの変更が、さらに行われる。まず、ビット線プリチャージ信号PREB、トランスファゲート駆動信号RV2Aをそれぞれ“H”レベルとする。これにより、ノードN2の電位は1.5Vに、ノードN1の電位は、第2フリップフロップ回路14**-2のデータに従った電位に制御される。この後、ベリファイ信号VRFYBAを“L”レベルする。これにより、ノードN1の電位は、第1フリップフロップ回路14**-1のデータに従った電位に制御される。この後、センスアンプ活性化信号SAN2を“L”レベル、センスアンプ活性化信号SAP2を“H”レベルとして、第2フリップフロップ回路14**-2を非活性な状態とする。さらにイコライズ信号ECH2を“H”レベルとして、ノードN5とノードN6とをイコライズする。この後、トランスファゲート駆動信号RV2A、RV2Bをそれぞれ“H”レベルとする。さらにセンスアンプ活性化信号SAN2を“H”レベル、センスアンプ活性化信号SAP2を“L”レベルとして、第2フリップフロップ回路14**-2を活性な状態とする。これにより、ノードN1の電圧が、第2フリップフロップ回路14**-2によりセンスされ、そして、ラッチされる。これにより、書き込みデータ“2”を記憶しているデータ回路6**のみ、対応するメモリセルトランジスタのデータが充分にデータ“2”の状態となったか否かが検出される。メモリセルトランジスタが、データ“2”の状態になっていれば、第1フリップフロップ回路14**-1、第2フリップフロップ回路14**-2はそれぞれ、ノードN1の電圧をセンスし、ラッチする。これにより、書き込みデータは“0”に変更される。反対に、メモリセルトランジスタが、データ“2”の状態になっていなければ、第1フリップフロップ回路14**-1、第2フリップフロップ回路14**-2はそれぞれ、ノードN1の電圧をセンスし、ラッチして、書き込みデータ“2”を記憶し続ける。また、書き込みデータ“0”、または書き込みデータ“1”を記憶しているデータ回路6**では、データの変更はされない。
【0173】
上記ベリファイ読み出し動作中、ベリファイ信号VRFYBBは“H”レべル、メモリセルトランジスタのソース線の電圧Vsは0Vである。
【0174】
選択されたメモリセルトランジスタの全てが、所望のしきい値に達していれば、データ回路6**-0〜6**-mの全ての書き込みデータが“0”となる。これを検出すると、選択されたメモリセルトランジスタの全てが、所望のしきい値に達したか否かがわかる。
【0175】
図29は、データ回路6**の書き込みデータの変更の様子を示す図である。
【0176】
なお、この第3の実施の形態に係るEEPROMでは、書き込みデータ“1”を記憶しているデータ回路6**に対応したビット線の電位は、1.5Vのビット線書き込み制御電圧にされるが、これは0Vでも可能である。
【0177】
図30は、この発明の第4の実施の形態に係るEEPROMのメモリセルアレイ1およびカラム系回路3の構成を示す構成図である。
【0178】
上記第1、第2の実施の形態では、一つのビット線BLに、一つのデータ回路6が対応したものを説明したが、複数のビット線BLに、一つのデータ回路6が対応した形に変更することができる。
【0179】
図30に示すように、第4の実施の形態に係るEEPROMでは、4本のビット線BLi-1〜BLi-4(iは0〜3)に対して、データ回路6-0〜6-mのうちの一つが設けられている。4本のビット線BLi-1〜BLi-4のうち、例えばBLi-1を選択するときには、データ回路側のトランスファゲート回路7* を駆動する駆動信号BLC1〜BLC4のうち、信号BLC1を“H”レベルとし、他の信号BLC2〜4をそれぞれ、“L”レベルとする。
【0180】
また、同時に、非選択ビット線制御回路側のトランスファゲート回路7**を駆動する駆動信号BLC1D〜BLC4Dのうち、信号BLC1Dを“L”レベルとし、他の信号BLC2D〜4Dをそれぞれ、“H”レベルとする。これにより、選択されたビット線BLi-1だけがデータ回路6-0〜6-mに接続される。
【0181】
これにより、選択されたビット線BLi-1だけがデータ回路6-0〜6-mに接続され、選択されていないビット線BLi-2〜BLi-4はそれぞれ、非選択ビット線制御回路20-0〜20-mに接続される。非選択ビット線制御回路20-0〜20-mは、選択されていないビット線BLi-2〜BLi-4の電位を制御する。
【0182】
図31は、この発明の第5の実施の形態に係るEEPROMのメモリセルアレイ1A、1Bおよびカラム系回路3**の構成を示す構成図である。
【0183】
上記第3の実施の形態においても、第1、第2の実施の形態と同様、一つのビット線BLa(またはBLb)に、一つのデータ回路6**が対応したものを説明したが、複数のビット線BLa(またはBLb)に、一つのデータ回路6**が対応した形に変更することができる。
【0184】
図31に示すような第5の実施の形態に係るEEPROMでも、第4の実施の形態に係るEEPROMと同様にして、4本のビット線BLi-1〜BLi-4(iは0〜3)のうち、選択された1本のビット線とデータ回路6-0〜6-mとの接続、および非選択の3本のビット線と非選択ビット線制御回路20-0〜20-mとの接続が行われる。
【0185】
また、メモリセルアレイ1に集積されるメモリセルは、NAND型のセルに限られることはなく、以下に説明するようなセルでも、この発明の実施が可能である。
【0186】
図32は、NOR型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図である。図32に示すNOR型のセルは、ビット線BLに、選択ゲートを介して接続されている。
【0187】
図33は、他のNOR型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図である。図33に示すNOR型のセルは、ビット線BLに、直接に接続されている。
【0188】
図34は、グランドアレイ型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図である。図34に示すように、グランドアレイ型のセルは、ビット線BLとソース線VSとを並行に配置したものである。グランドアレイ型のセルは、NOR型のメモリの一つである。
【0189】
図35は、他のグランドアレイ型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図である。図35に示すグランドアレイ型のセルは、データを消去するときに使用される消去ゲートEGを有している。また、制御ゲートCGの一部を、メモリセルトランジスタのチャネルにオーバーラップさせた、いわゆるスプリットチャネル型になっている。
【0190】
図36は、交互グランドアレイ型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図である。図36に示すように、交互グランドアレイ型のセルは、ビット線BLとソース線VSとを並行に配置した点でグランドアレイ型のセルと一致するが、ビット線BLとソース線VSとを交互に切り替えることが可能な点が相違している。
【0191】
図37は、他の交互グランドアレイ型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図である。図37に示す交互グランドアレイ型のセルは、図35に示したグランドアレイ型のセルと同様な構成を有している。
【0192】
図38は、DINOR(DIvided NOR )型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図である。図38に示すように、DINOR型のセルは、ビット線BLとソース線VSとの間に、ビット線側選択トランジスタを介して、例えば4つのメモリセルトランジスタが並列に接続されて構成される。
【0193】
図39は、AND型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図である。図39に示すように、AND型のセルは、ビット線BLとソース線VSとの間に、ビット線側選択トランジスタおよびソース線側選択トランジスタを介して、例えば4つのメモリセルトランジスタが並列に接続されて構成される。
【0194】
また、上記実施の形態では、3値あるいは4値記憶式のEEPROMについて説明したが、この発明は、n値(n≧2)記憶式EEPROMでも実施が可能である。
【0195】
以上説明したような実施の形態に係るEEPROMによれば、データの書き込みを行う際に、少なくとも1つのビット線電圧制御回路によって、ビット線を所望のビット線書き込み制御電圧に充電し、その後、ビット線を電気的にフローティングな状態にする。つまり、n値の書き込みデータに応じてそれぞれ異なっているビット線書き込み制御電圧の一つを、ビット線にあらかじめ充電しておく。これにより、上記ビット線書き込み制御電圧の一つをビット線を与えるためのビット線電圧制御回路を省くことができる。よって、ビット線電圧制御回路を、簡単な回路構成により実現することができ、チップサイズを小さくできる。また、この発明を使用しない場合に比べ、ビット線電圧制御回路に必要なトランジスタの数を減るので、製造歩留りも良い。よって、製造コストが低下し、n値記憶式EEPROMをユーザに、廉価に供給することもできる。
【0196】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、カラム系回路の回路規模が、特にビット線電圧制御回路の数が減ぜられることによって小さくなるので、高集積化に適した不揮発性半導体記憶装置およびデータ書き込み方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施の形態に係る多値記憶式EEPROMの構成を示す構成図。
【図2】図2は図1に示すメモリセルアレイおよびカラム系回路の構成を示す構成図。
【図3】図3はEEPROMが4値記憶式であるときの、メモリセルトランジスタのしきい値電圧と、4つの書き込み状態との関係を示す図。
【図4】図4は図2に示すデータ回路6の構成を示す構成図。
【図5】図5は書き込みデータと、データ入出力線の電位レベルとの関係を示す図。
【図6】図6は読み出しデータと、データ入出力線の電位レベルとの関係を示す図。
【図7】図7は図4に示すデータ回路を備えるEEPROMの書き込み動作を示す動作波形図。
【図8】図8はこの発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置が有するデータ制御回路を示す図で、(a)図はデータ制御回路の構成を示す構成図、(b)図は(a)図に示すフリップフロップ回路の回路図。
【図9】図9は図8(a)および(b)に示すデータ制御回路を備えるEEPROMの読み出し動作と、書き込み動作の後に行われるベリファイ読み出し動作とを示す動作波形図。
【図10】図10はこの発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶装置が有するデータ制御回路の他の例を示す図で、(a)図はデータ制御回路の構成を示す構成図、(b)図は(a)図に示すフリップフロップ回路の回路図。
【図11】図11は図10(a)および(b)に示すデータ制御回路を備えるEEPROMの読み出し動作と、書き込み動作の後に行われるベリファイ読み出し動作とを示す動作波形図。
【図12】図12はデータ回路の書き込みデータの変更の様子を示す図。
【図13】図13はデータ書き込み終了検知回路の回路図。
【図14】図14はこの発明の第2の実施の形態に係る多値記憶式EEPROMが備えるデータ回路の構成を示す構成図。
【図15】図15は図14に示すデータ回路を備えるEEPROMの書き込み動作を示す動作波形図。
【図16】図16はこの発明の第3の実施の形態に係る多値記憶式EEPROMの構成を示す構成図。
【図17】図17は図16に示すメモリセルアレイおよびカラム系回路の構成を示す構成図。
【図18】図18はEEPROMが3値記憶式であるときの、メモリセルトランジスタのしきい値電圧と、3つの書き込み状態との関係を示す図。
【図19】図19は図17に示すデータ回路の構成を示す構成図。
【図20】図20はこの発明の第3の実施の形態に係る半導体記憶装置が有するデータ制御回路10の構成を示す構成図。
【図21】図21は図20に示す第1フリップフロップ回路の回路図。
【図22】図22は図20に示す第2フリップフロップ回路の回路図。
【図23】図23は書き込みデータと、データ入出力線の電位レベルとの関係を示す図。
【図24】図24は読み出しデータと、データ入出力線の電位レベルとの関係を示す図。
【図25】図25はこの発明の第3の実施の形態に係るEEPROMの書き込み動作を示す動作波形図。
【図26】図26はこの発明の第3の実施の形態に係るEEPROMの読み出し動作を示す動作波形図。
【図27】図27はこの発明の第3の実施の形態に係るEEPROMのベリファイ読み出し動作を示す動作波形図。
【図28】図28はこの発明の第3の実施の形態に係るEEPROMのベリファイ読み出し動作を示す動作波形図。
【図29】図29はデータ回路の書き込みデータの変更の様子を示す図。
【図30】図30はこの発明の第4の実施の形態に係るEEPROMのメモリセルアレイおよびカラム系回路の構成を示す構成図。
【図31】図31はこの発明の第5の実施の形態に係るEEPROMのメモリセルアレイおよびカラム系回路の構成を示す構成図。
【図32】図32はNOR型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図。
【図33】図33は他のNOR型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図。
【図34】図34はグランドアレイ型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図。
【図35】図35は他のグランドアレイ型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図。
【図36】図36は交互グランドアレイ型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図。
【図37】図37は他の交互グランドアレイ型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図。
【図38】図38はDINOR型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図。
【図39】図39はAND型のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、
2…ロウ系回路、
3…カラム系回路、
4…アドレスバッファ、
5…データ入出力回路
6…データ回路、
7…トランスファゲート回路、
8…ビット線プリチャージ回路、
9…ビット線リセット回路、
10…データ制御回路、
14…フリップフロップ回路、
MC…メモリセル、
M…メモリセルトランジスタ、
S…選択トランジスタ、
SG…選択ゲート、
CG…制御ゲート、
BL…ビット線、
Qn…nチャネルMOSトランジスタ、
Qp…pチャネルMOSトランジスタ、
Qd…デプレッション型nチャネルMOSトランジスタ。

Claims (10)

  1. 3値以上の書き込み状態を持つメモリセルと、
    前記メモリセルに結合されたビット線と、
    前記メモリセルに結合されたワード線と、
    前記ワード線に結合され、前記ワード線に書き込み電圧を与えるワード線駆動回路と、
    前記ビット線に結合されるとともに第1、第2、第3のバイアス回路を含み、少なくとも3つの論理レベルを持つ書き込みデータを記憶するビット線制御回路とを具備し、
    前記ビット線制御回路は前記書き込みデータ及び制御信号に基づき、前記第1のバイアス回路を第1の期間活性化並びに第2の期間非活性化、前記第2、第3のバイアス回路を前記第2の期間活性化させて、前記第1、第2、第3のバイアス回路を選択的に活性化させ、
    前記ワード線駆動回路が前記書き込み電圧を前記ワード線に与えている間、前記書き込みデータに従って、前記ビット線を少なくとも3つのバイアス状態のいずれか一つとし、前記第1、第2、第3のバイアス回路によりビット線に設定される電圧はそれぞれ第1の電圧、第2の電圧、第3の電圧であり、前記第1の期間に第1の電圧となったビット線の少なくとも一部は前記第2の期間にはフローティング状態となることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記ビット線制御回路は、前記書き込みデータ及び制御信号に基づいて前記第1、第2、第3のバイアス回路を選択的に活性化させることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記ビット線制御回路は、前記第2のバイアス回路を、前記第1の期間非活性化することを特徴とする請求項1及び請求項2いずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記ビット線制御回路は、前記第3のバイアス回路を、前記第1の期間非活性化することを特徴とする請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記書き込みデータを記憶する少なくとも2つのデータ記憶回路を、さらに具備し、
    前記少なくとも2つのデータ記憶回路は各々、バイナリデータを記憶することを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記ビット線制御回路は、前記少なくとも2つのデータ記憶回路の一つに記憶されたバイナリデータに従って前記第2のバイアス回路を活性化させ、前記少なくとも2つのデータ記憶回路の他の一つに記憶されたバイナリデータに従って前記第3のバイアス回路を活性化させることを特徴とする請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記ビット線制御回路は、少なくとも2組のバイナリデータで前記書き込みデータを記憶することを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記ビット線制御回路は、少なくとも2組のバイナリデータの一つに従って前記第2、第3のバイアス回路を選択的に活性化させることを特徴とする請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 前記ビット線制御回路は、前記第2のバイアス回路を、前記第1の期間非活性化することを特徴とする請求項8に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 前記ビット線制御回路は、前記第3のバイアス回路を、前記第1の期間非活性化することを特徴とする請求項9に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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