JPH09251786A - 不揮発性半導体記憶装置およびデータ書き込み方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびデータ書き込み方法

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JPH09251786A
JPH09251786A JP6144496A JP6144496A JPH09251786A JP H09251786 A JPH09251786 A JP H09251786A JP 6144496 A JP6144496 A JP 6144496A JP 6144496 A JP6144496 A JP 6144496A JP H09251786 A JPH09251786 A JP H09251786A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラム系回路の回路規模を小さくして、高集
積化に適した不揮発性半導体記憶装置を提供すること。 【解決手段】 多値のデータをメモリセルトランジスタ
Mに書き込むとき、多値のデータそれぞれに応じたビッ
ト線書き込み電位の一つをビット線BLに充電し、充電
した後、ビット線BLを電気的にフローティングな状態
にするビット線プリチャージ回路8と、ビット線BLの
電位を、ビット線BLの充電量を増加させる、減少させ
る、維持させるのいずれかの状態をとることによって、
多値のデータに応じて設定される、ビット線書き込み制
御電位にするデータ制御回路10-1〜10-3とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的書き換え可
能な不揮発性半導体記憶装置(EEPROM)に係わ
り、特に多値記憶EEPROMに関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROMの一つとして、高集積化が
可能なNAND型EEPROMが知られている。NAN
D型EEPROMは、NAND型セルと呼ばれるメモリ
セルユニットを、p型半導体基板(またはp型ウェル)
にマトリクス状に配置したメモリセルアレイを有してい
る。NAND型セルは、互いに直列に接続された複数の
メモリセルを有している。この互いに直列接続されたメ
モリセル群の一端は、第1の選択トランジスタを介して
ビット線に接続され、他端は第2の選択トランジスタを
介してソース線に接続されている。NAND型EEPR
OMでは、制御ゲートを共有する複数のメモリセルで
“ページ”単位が構成され、“ページ”を構成するメモ
リセルを含むメモリユニットで“ブロック”単位が構成
される。この“ブロック”は複数の“ページ”を含んで
いる。そして、通常、データの消去は“ブロック”単位
で行われ、書き込みと読み出しは“ページ”単位で行わ
れる。NAND型EEPROMの動作は、次の通りであ
る。
【0003】データの消去は、選択された“ブロック”
内の全てのメモリセルに対して同時に行われる。データ
を消去するとき、全ての制御ゲートを0Vにし、p型基
板と選択トランジスタの選択ゲートを消去電圧(例えば
20V)とし、ビット線とソース線を浮遊状態とする。
これにより、メモリセルの電荷蓄積部に蓄積されていた
電子は、p型基板に放出され、メモリセルのしきい値は
0V以下とされる。
【0004】データの書き込みは、ビット線から最も離
れている“ページ”に属しているメモリセルから順に行
われる。データを書き込むとき、選択されたメモリセル
の制御ゲートを書き込み電圧(例えば18V)とする。
さらに同一ブロックの非選択メモリセルの制御ゲートに
は書き込み制御ゲート電圧(例えば10V)を、第1の
選択トランジスタの選択ゲートには電源電圧(例えば5
V)を印加する。ビット線には、書き込みデータに応じ
たビット線書き込み制御電圧を印加する。ビット線書き
込み制御電圧が0Vとされると、選択されたメモリセル
のチャネル電位が0Vとなり、書き込み電圧との電位差
でメモリセルの電荷蓄積部に電子が注入され、しきい値
が0V以上にシフトする。これにより、データ“1”が
書き込まれる。一方、ビット線書き込み制御電圧が例え
ば電源電圧(例えば5V)とされると、選択されたメモ
リセルのチャネル電位は非選択メモリセルの制御ゲート
との容量カップリングによって書き込み制御ゲート電圧
近く(〜8V)となる。例えばチャネル電位が8Vにさ
れると、書き込み電圧との電位差が小さくされ、選択さ
れたメモリセルの電荷蓄積部の電荷量を実質的に変化さ
せずに済む。このため、消去状態が維持され、しきい値
は0V以下のままとされる。この状態は、データ“0”
を記憶している状態である。
【0005】読み出し動作は、選択されたメモリセルの
制御ゲートを0V、同一ブロック内の全ての選択ゲート
および非選択制御ゲートを電源電位VCC(例えば5
V)として行われる。選択メモリセルで電流が流れれば
データ“0”、流れなければデータ“1”が記憶されて
いる。
【0006】このようなEEPROMでは、書き込み動
作のときに、選択されたメモリセルに接続されるビット
線に書き込みデータに応じてビット線書き込み制御電圧
を転送する。
【0007】2値記憶式の場合は、書き込み動作のとき
に、データ“0”、または“1”に応じて、電源電位、
または0Vをビット線に印加する。
【0008】また、多値(n値)記憶式の場合は、書き
込み動作のときに、データ“0”、“1”、“2”、
…、“n−1”に応じて、第1、2、・・・、nのビッ
ト線書き込み制御電圧を、ビット線に印加する。このよ
うにn値書き込みデータに応じたビット線書き込み制御
電圧をそれぞれ、ビット線に印加するためのビット線電
圧制御回路が必要であり、回路構成が複雑で回路面積も
大きい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】多値のデータを、メモ
リセルに書き込むときには、ビット線の電位を、ビット
線書き込み制御電圧にする。ビット線書き込み制御電圧
は、書き込むべき多値のデータごとに設定されていて、
それぞれビット線電圧制御回路からビット線に与えられ
る。従来では、ビット線電圧制御回路が、ビット線書き
込み制御電圧ごとに必要になっている。
【0010】以上のような事情により、ビット線に接続
される回路、つまりカラム系回路の回路規模、特にビッ
ト線電圧制御回路の数が膨大なものとなって、高集積化
のネックになっている。
【0011】この発明は、上記の事情に鑑み為されたも
ので、その目的は、カラム系回路の回路規模を、特にビ
ット線電圧制御回路の数を減ずることによって小さく
し、高集積化に適した不揮発性半導体記憶装置およびデ
ータ書き込み方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る第1の不揮発性半導体記憶装置で
は、多値のデータをメモリセルに書き込むとき、多値の
データそれぞれに応じたビット線書き込み電位の一つを
ビット線に充電し、充電した後、ビット線を電気的にフ
ローティングな状態にする手段と、ビット線の電位を、
前記ビット線の充電量を増加させる、減少させる、維持
させるのいずれかの状態をとることによって、多値のデ
ータに応じて設定される、ビット線書き込み制御電位に
する手段とを具備すること特徴とする。
【0013】また、データの書き込み方法は、多値のデ
ータをメモリセルに書き込むとき、多値のデータそれぞ
れに応じたビット線書き込み電位の一つをビット線に充
電し、充電した後、ビット線を電気的にフローティング
な状態にする工程と、ビット線の電位を、前記ビット線
の充電量を増加させる、減少させる、維持させるのいず
れかの状態をとることによって、多値のデータに応じて
設定される、ビット線書き込み制御電位にする工程とを
具備すること特徴とする。
【0014】上記目的を達成するために、この発明に係
る第2の不揮発性半導体記憶装置では、2値以上のデー
タを記憶するメモリセルがマトリクス状に配置されて構
成されるメモリセルアレイと、前記メモリセルへのデー
タの書き込み、並びに前記メモリセルからのデータの読
み出しに使用されるビット線とを具備し、前記ビット線
を、所定の電位とした後、前記ビット線を電気的にフロ
ーティングな状態とし、前記メモリセルへデータを書き
込むとき、前記ビット線の所定の電位を、ビット線書き
込み制御電圧の一つとして用いるように構成されている
ことを特徴とする。
【0015】上記目的を達成するために、この発明に係
る第3の不揮発性半導体記憶装置では、2値以上のデー
タを記憶するメモリセルがマトリクス状に配置されて構
成されるメモリセルアレイと、前記メモリセルへ書き込
みデータを伝える、および前記メモリセルからの読み出
しデータを伝えるためのビット線と、前記ビット線に接
続された、前記メモリセルへデータを書き込む前に、前
記ビット線を所定の電位とし、前記所定の電位のビット
線を電気的にフローティングな状態とする第1の回路
と、前記ビット線に接続された、前記2値以上のデータ
の一つを選択されたメモリセルへ書き込むとき、前記ビ
ット線の電位を前記所定の電位のままとし、前記2値以
上のデータの他の一つを選択されたメモリセルへ書き込
むとき、前記ビット線の電位を前記所定の電位とは異な
った電位にシフトさせる第2の回路とを具備することを
特徴とする。
【0016】また、前記第2の回路は、フリップフロッ
プ回路を含み、前記フリップフロップ回路は、前記メモ
リセルへデータを書き込むとき、書き込みデータを記憶
することを特徴とする。
【0017】また、前記フリップフロップ回路は、前記
メモリセルへデータを書き込むとき、記憶された書き込
みデータに応じて、前記ビット線の電位を前記所定の電
位のままとするか、前記ビット線の電位を前記所定の電
位とは異なった電位にシフトさせるかを決定することを
特徴とする。
【0018】また、前記フリップフロップ回路は、前記
メモリセルからデータを読み出すとき、読み出しデータ
を増幅し記憶することを特徴とする。
【0019】また、前記メモリセルが記憶するデータの
数をN(N≧2)としたとき、このメモリセルへの書き
込みデータを記憶する、およびこのメモリセルからの読
み出しデータを増幅し記憶するための前記フリップフロ
ップ回路の数は、N−1個であることを特徴とする。
【0020】また、前記N−1個のフリップフロップ回
路が記憶する書き込みデータは、ベリファイ動作が完了
した後、他のデータに変更されることを特徴とする。
【0021】また、前記N−1個のフリップフロップ回
路が記憶する書き込みデータが、他のデータに変更され
たことを検知して書き込み動作を終了させる書き込み終
了検知回路をさらに具備することを特徴とする。
【0022】上記目的を達成するために、この発明に係
る第4の不揮発性半導体記憶装置では、2値以上のデー
タを記憶するメモリセルがマトリクス状に配置されて構
成されるメモリセルアレイと、前記メモリセルのソース
/ドレインの一方を、前記メモリセルアレイから導出す
るビット線と、前記ビット線とデータ入出力線との間に
介在するビット線制御回路とを具備し、前記ビット線制
御回路は、書き込み動作の前に、前記ビット線を充電す
る充電回路と、データ入出力線に供給された書き込みデ
ータを記憶する書き込みデータ記憶部と、前記書き込み
データ記憶部に記憶された書き込みデータに応じて、ビ
ット線の電位を、前記充電電位のままか、前記充電電位
からシフトさせるかを制御するデータ制御回路とを含む
ことを特徴とする。
【0023】また、前記データ制御回路は、フリップフ
ロップ回路を含み、前記フリップフロップ回路は、前記
メモリセルへデータを書き込むとき、前記データ入出力
線に供給された書き込みデータを記憶することを特徴と
する。
【0024】また、前記フリップフロップ回路は、前記
メモリセルからデータを読み出すとき、前記ビット線に
読み出された読み出しデータを増幅し、前記データ入出
力線に供給することを特徴とする。
【0025】また、前記メモリセルが記憶するデータの
数をN(N≧2)としたとき、このメモリセルへの書き
込みデータを記憶する、およびこのメモリセルからの読
み出しデータを増幅し記憶するための前記フリップフロ
ップ回路の数は、N−1個であることを特徴とする。
【0026】また、前記N−1個のフリップフロップ回
路が記憶する書き込みデータは、ベリファイ動作が完了
した後、他のデータに変更されることを特徴とする。
【0027】また、前記N−1個のフリップフロップ回
路が記憶する書き込みデータが、他のデータに変更され
たことを検知して書き込み動作を終了させる書き込み終
了検知回路をさらに具備することを特徴とする。
【0028】また、前記充電回路は、前記ビット線を電
源電位に充電することを特徴とする。
【0029】また、前記データ制御回路は、このデータ
制御回路に含まれている前記書き込みデータ記憶部に記
憶された書き込みデータに応じて、前記ビット線の電位
を、前記電源電位のままか、前記電源電位よりも低くす
ることを特徴とする。
【0030】また、前記充電回路は、前記ビット線を接
地と電源電圧との中間にある電位に充電することを特徴
とする。
【0031】また、前記データ制御回路は、このデータ
制御回路に含まれている前記書き込みデータ記憶部に記
憶された書き込みデータに応じて、前記ビット線の電位
を、前記中間にある電位のままか、前記中間にある電位
よりも低くするか、前記中間にある電位より高くするこ
とを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。
【0033】図1は、この発明の第1の実施の形態に係
る多値記憶式EEPROMの構成を示す構成図である。
【0034】図1に示すように、メモリセルがマトリク
ス状に配置されて構成されるメモリセルアレイ1に対し
て、ロウ系回路2、カラム系回路3が設けられている。
ロウ系回路2には、アドレスバッファ4から出力された
アドレス信号を受け、受けたアドレス信号に基いて、メ
モリセルアレイのロウを選択するロウデコーダと、ロウ
デコーダの出力に基いて、メモリセルアレイのワード線
を駆動するワード線駆動回路とが含まれている。この実
施の形態に係るようなNAND型EEPROMの場合、
ワード線は、選択ゲート(SG)および制御ゲート(C
G)を指し、ワード線駆動回路は、制御ゲート/選択ゲ
ート駆動回路と称される。制御ゲート/選択ゲート駆動
回路は、アドレス信号に応じて選択ゲート(SG)およ
び制御ゲート(CG)を選び、選ばれた選択ゲートおよ
び制御ゲートに、書き込み電圧および読み出し電圧など
を印加する。カラム系回路3には、アドレスバッファ4
から出力されたアドレス信号を受け、受けたアドレス信
号に基いて、メモリセルアレイのカラムを選択するカラ
ムデコーダと、カラムデコーダの出力に基いて、メモリ
セルアレイのカラムを選択するカラム選択線を駆動する
カラム選択線駆動回路とが含まれている。さらに、カラ
ム系回路3には、メモリセルへの書き込みデータを一時
的に保持したり、メモリセルのデータを読み出したりす
るためのビット線制御回路(データ回路)が含まれてい
る。データ回路は、データ入出力回路(データ入出力バ
ッファ)5に接続されている。データ回路は、データを
書き込むとき、データ入出力バッファ5から書き込みデ
ータを受け、受けた書き込みデータをメモリセルへ入力
する。一方、データ回路は、データを読み出すとき、メ
モリセルから読み出しデータを受け、受けた読み出しデ
ータをデータ入出力バッファ5へと出力する。データ入
出力バッファ5は、データ入出力制御を行うもので、E
EPROMの外部から入力された書き込みデータをメモ
リコアへ導いたり、メモリコアから読み出された読み出
しデータを、EEPROMの外部へ出力したりする。さ
らにデータ入出力バッファ5は、EEPROMの外部と
メモリコアとのインターフェースとしての機能を持つ。
例えばメモリコアから読み出されてきた4値データを、
2ビットのデータにエンコードして外部に出力する機能
や、EEPROMの外部から2ビットで入力されたデー
タを、4値データにデコードして、メモリコアに導く機
能などを有している。
【0035】図2は、図1に示すメモリセルアレイ1、
およびカラム系回路3の構成を示す構成図である。
【0036】図2に示すように、メモリセルアレイ1に
は、メモリセルMCがマトリクス状に配置されている。
この実施の形態に係るEEPROMでは、1つのセルM
Cが、互いに直列に接続された複数のメモリセルトラン
ジスタM1〜M4を含み、NAND型のセルMCを構成
している。セルMCの一端は、選択トランジスタS1を
介してビット線BLに接続され、その他端は、選択トラ
ンジスタS2を介して、ソース線VSに接続される。制
御ゲートCGを共有するメモリセルトランジスタMのグ
ループは、“ページ”と呼ばれる単位を形成する。デー
タの書き込みおよび読み出しは、“ページ”で同時に行
われる。また、4本の制御ゲートCG1〜CG4に接続
されるメモリセルトランジスタMのグループは、“ブロ
ック”と呼ばれる単位を形成する。“ページ”、および
“ブロック”はそれぞれ、制御ゲート/選択ゲート駆動
回路によって選択される。
【0037】データ回路6-0〜6-mはそれぞれ、ビット
線BL0〜BLmと、データ入出力線IOとの間に接続
されている。データ回路6-0〜6-mは、メモリセルへの
書き込みデータを一時的に記憶する機能、並びにメモリ
セルからの読み出しデータをセンスおよび一時的に記憶
する機能を有している。
【0038】図3は、EEPROMが4値記憶式である
ときの、メモリセルトランジスタMのしきい値電圧と、
4つの書き込み状態(4値データ“0”、“1”、
“2”、“3”)との関係を示す図である。
【0039】EEPROMを4値記憶式とするときに
は、1つのメモリセルトランジスタMに、4つの書き込
み状態を設ける。4つの書き込み状態はそれぞれ、メモ
リセルトランジスタMのしきい値電圧により、互いに区
別される。
【0040】図3に示すように、電源電圧VCCが3V
であるEEPROMでは、データ“0”の状態は、デー
タ消去後の状態と同じとし、例えば負のしきい値を持た
せる。また、データ“1”の状態には、例えば0.5V
から0.8Vの間のしきい値を持たせる。データ“2”
の状態には、例えば1.5Vから1.8Vの間のしきい
値を持たせる。データ“3”の状態には、例えば2.5
Vから2.8Vの間のしきい値を持たせる。
【0041】メモリセルトランジスタMからデータを読
み出すときには、制御ゲートCGに、3つの読み出し電
圧VCG1R〜VCG3Rを順次印加する。
【0042】まず、制御ゲートCGに、読み出し電圧V
CG1Rを印加する。このとき、メモリセルトランジス
タMが「ON」するか「OFF」するかで、記憶されて
いるデータが「“0”」か、「“1”、“2”、
“3”」かが検出される。続けて、読み出し電圧VCG
2Rを印加する。これにより、記憶されているデータが
「“1”」か、「“2”、“3”」かが検出される。さ
らに続けて、読み出し電圧VCG3Rを印加すると、記
憶されているデータが「“2”」か、「“3”」かが検
出される。読み出し電圧VCG1R、VCG2R、VC
G3Rの一つの例は、それぞれ0V、1V、2Vであ
る。
【0043】また、図3に示す電圧VCG1V、VCG
2V、VCG3Vは、ベリファイ読み出し電圧と呼ばれ
るもので、データが十分に書き込まれたか否かをチェッ
クするとき(ベリファイ動作)に使用される読み出し電
圧である。ベリファイ読み出し電圧は、データを書き込
んだ後に制御ゲートCGに印加される。ベリファイ読み
出し電圧が制御ゲートCGに印加されたとき、メモリセ
ルトランジスタMが「ON」するか「OFF」するか
で、メモリセルトランジスタMのしきい値が、書き込ま
れたデータに応じた範囲までシフトされているか否かを
知ることができる。これを利用して、十分な書き込みが
行われたか否かをチェックする。ベリファイ読み出し電
圧VCG1V、VCG2V、VCG3Vの一つの例は、
それぞれ0.5V、1.5V、2.5Vである。
【0044】図4は、図2に示すデータ回路6の構成を
示す構成図である。
【0045】図4に示すように、データ回路6は、ビッ
ト線BLにトランスファゲート回路7を介して接続され
る。データ回路6は、ビット線BLをプリチャージする
ためのビット線プリチャージ回路8と、ビット線BLを
リセットするためのビット線リセット回路9と、書き込
みデータ、および読み出しデータを記憶する機能を有す
るデータ制御回路10と、データ制御回路10が記憶し
ているデータに応じて、ビット線BLの電圧を、ビット
線書き込み制御電圧に設定するためのビット線書き込み
電圧制御回路11と、データ制御回路10とデータ入出
力線IOとを接続するためのカラムゲート回路12と、
を含んでいる。
【0046】3つのデータ制御回路10-1、10-2、1
0-3はそれぞれ、「データ“1”の書き込みをするか否
か」、「データ“2”の書き込みをするか否か」、「デ
ータ“3”の書き込みをするか否か」を記憶する。
【0047】カラムゲート回路12は、nチャネルMO
SトランジスタQn1、Qn2、Qn3により構成され
る。nチャネルMOSトランジスタQn1、Qn2、Q
n3はそれぞれ、カラム選択信号CSLに従って、3つ
のデータ制御回路10-1、10-2、10-3と、3つのデ
ータ入出力線IO1、IO2、IO3線との接続を制御
する。
【0048】カラムデコーダ13は、インバータ回路I
1とNAND回路G1で構成される。カラムデコーダ1
3は、カラム選択信号CSLを出力し、カラム活性化信
号CENBが“H”レベルのとき、アドレス信号に応じ
てデータ回路6-0〜6-mのいずれか一つ、あるいはデー
タ回路6-0〜6-mのグループを選ぶ。
【0049】カラムデコーダ13によって選ばれたデー
タ回路6では、データ制御回路10-1〜10-3と、デー
タ入出力線IO1〜IO3とが互いに接続される。これ
により、書き込みデータが、データ入出力線IO1、I
O2、IO3からデータ制御回路10-1〜10-3へ入力
できるようになる。
【0050】図5は、データを書き込むときの書き込み
データと、データ入出力線IO1〜IO3の電位レベル
との関係を示す図である。
【0051】同様に、読み出しデータが、データ制御回
路10-1〜10-3からデータ入出力線IO1〜IO3へ
出力できるようになる。
【0052】図6は、データを読み出すときの読み出し
データと、データ入出力線IO1〜IO3の電位レベル
との関係を示す図である。
【0053】ビット線書き込み電圧制御回路11は、デ
ータ制御回路10-1〜10-3ごとに設けられている。ビ
ット線書き込み電圧制御回路11-1〜11-3はそれぞ
れ、データ制御回路10-1〜10-3のノードNaiに接
続される。ノードNai(i=1、2、3)は、データ
制御回路10-1〜10-3のノードNciの反転信号であ
る。
【0054】書き込み電圧制御回路11-1〜11-3はそ
れぞれ、nチャネルMOSトランジスタQn4とQn
5、Qn6とQn7、Qn8とQn9により構成され
る。ビット線書き込み電圧制御回路11-1〜11-3は、
データ制御回路10-1〜10-3に記憶されたデータに従
って、ビット線書き込み制御電圧VBL1、VBL2、
VBL3をビット線BLに出力する。
【0055】ビット線プリチャージ回路8は、pチャネ
ルMOSトランジスタQp1により構成される。pチャ
ネルMOSトランジスタQp1は、ビット線プリチャー
ジ信号PREに従って、ビット線BLを電源電圧VCC
に充電する。この発明に係るEEPROMでは、ビット
線プリチャージ回路8が、ビット線書き込み電圧制御回
路の一つとして位置づけられていて、ビット線プリチャ
ージ回路8がビット線BLに与える電源電圧VCCは、
ビット線書き込み制御電圧VBLの一つとして使用され
る。
【0056】ビット線リセット回路9は、nチャネルM
OSトランジスタQn10により構成される。nチャネ
ルMOSトランジスタQn10は、ビット線リセット信
号RESETに従って、ビット線BLを接地電圧0Vに
放電させる。
【0057】トランスファゲート回路7は、nチャネル
MOSトランジスタQn11、Qn12、Qn13によ
り構成される。nチャネルMOSトランジスタQn1
1、Qn12、Qn13はそれぞれ、トランスファゲー
ト駆動信号BLCに従って、データ回路6とビット線B
Lとの電気的な接続を制御する。
【0058】図7は、図4に示すデータ回路を備えるE
EPROMの書き込み動作を示す動作波形図である。
【0059】以下、図7に従って、制御ゲートCG2が
選択されている状態を例にとり、第1の実施の形態に係
るEEPROMの書き込み動作を説明する。
【0060】まず、ビット線リセット信号RESETが
“L”レベルとされ、nチャネルMOSトランジスタQ
n10がオフし、ビット線BLはフローティングにされ
る。続いて、ビット線プリチャージ信号PREが“L”
レベルとされ、pチャネルMOSトランジスタQp1が
オンし、ビット線BLは、ビット線書き込み制御電圧V
BLの1つである電圧VCCに充電される。ここで、n
チャネルMOSトランジスタQn11のしきい値分の電
圧降下が問題になるときは、トランスファゲート駆動信
号BLCを昇圧すればよい。続いて、ビット線プリチャ
ージ信号PREが“H”レベルとされ、ビット線BL
は、再びフローティングにされる。フローティングにさ
れたビット線BLの電圧は、電圧VCC(例えば3V)
のままである。続いて、ビット線書き込み制御電圧VB
L1が例えば2V、ビット線書き込み制御電圧VBL2
が例えば1V、ビット線書き込み制御電圧VBL3が例
えば0Vにされる。
【0061】この後、書き込み制御信号PRO1、PR
O2、PRO3が順次、“H”レベルとされる。そし
て、データ“1”を書き込むときには、nチャネルトラ
ンジスタQn5がオン、nチャネルトランジスタQn
7、Qn9がオフするので、ビット線BLの電圧は2V
(VBL1)になる。同様に、データ“2”を書き込む
ときには、nチャネルトランジスタQn7がオン、nチ
ャネルトランジスタQn5、Qn9がオフするので、ビ
ット線BLの電圧は1V(VBL2)になる。さらに、
データ“3”を書き込むときには、nチャネルトランジ
スタQn9がオン、nチャネルトランジスタQn5、Q
n7がオフするので、ビット線BLの電圧は0V(VB
L3)になる。また、データ“0”を書き込むときに
は、nチャネルトランジスタQn5、Qn7、Qn9が
それぞれオフするので、ビット線BLの電圧は変化せ
ず、3V(VCC)のままである。
【0062】続いて、選択されたブロックの選択ゲート
SG1が電源電圧VCCに、非選択の制御ゲートCG
1、CG3、CG4が制御ゲート書き込み制御電圧VM
(例えば10V)に、選択された制御ゲートCG2が制
御ゲート書き込み電圧VPP(例えば18V)に、選択
ゲートSG2が0Vにされて書き込みが行われる。
【0063】このように、第1の実施の形態に係るEE
PROMでは、データ“0”の書き込むためのビット線
書き込み制御電圧VBLを、ビット線プリチャージ回路
8を使って、あらかじめビット線BLを電圧VCCに充
電しておく。この後、ビット線BLの電圧を、書き込み
データに応じた電圧とする前に、充電されたビット線B
Lをフローティングとし、ビット線BLの電位を充電状
態のままとする。充電されたビット線BLの電位は、そ
のまま、データ“0”を書き込むときのビット線書き込
み制御電圧に利用する。したがって、ビット線BLの電
圧を、データ“0”の書き込みに応じた電圧とするため
の回路を省略することができる。
【0064】もし、ビット線BLをフローティングにし
ないでデータ“0”を書き込もうとするならば、「ノー
ドNa1、Na2、Na3が全て“L”であれば、ビッ
ト線BLの電圧を、データ“0”の書き込みに応じた電
圧とするための回路」が必要である。このため、トラン
ジスタの数、および配線の数が多くなって、回路の面積
が大きくなり、「集積度の向上」という技術的な要求が
妨げられる。
【0065】しかしながら、この第1の実施の形態で
は、上記回路の面積が大きくなる、という事情を解消で
きるので、「集積度の向上」という技術的な要求を満足
することができる。
【0066】なお、第1の実施の形態に係るEEPRO
Mは、下記するような変形が可能である。
【0067】ビット線書き込み制御電圧VBLを、書き
込みデータに応じて変えるのは、メモリセルトランジス
タM2の浮遊ゲートに蓄える電荷の量を、書き込みデー
タによって異ならせるためである。しかし、浮遊ゲート
に電荷が注入される原理から考えると、データ“0”を
書き込むときを除いて、データ“1”、“2”、“3”
を書き込むときのビット線書き込み制御電圧VBLは、
全て同じ(例えば0V)でも構わない。このようなとき
には、制御ゲートCGに与える電圧を書き込みデータに
よって変える、あるいは制御ゲートCGに電圧を与える
時間(一般に、書き込みパルス幅と呼ばれている時間)
を、書き込みデータによって変えれば良い。
【0068】この原理を利用しつつ、例えばデータ
“1”を書き込むときのビット線書き込み制御電圧を上
記した電圧VBL2、データ“2”、“3”を書き込む
ときのビット線書き込み制御電圧を上記した電圧VBL
3としても良い。さらに、例えばデータ“1”、“2”
を書き込むときのビット線書き込み制御電圧を上記した
電圧VBL2、データ“3”を書き込むときのビット線
書き込み制御電圧を上記した電圧VBL3としても良
い。
【0069】また、図7の動作波形図に示す動作では、
時刻t1から時刻t2の間、書き込み制御信号PRO1
が“H”レベルとされ、データ“1”を書き込むときに
は、ビット線BLの電圧を上記した電圧VBL1とし、
時刻t3から時刻t4の間、書き込み制御信号PRO2
が“H”レベルとされ、データ“2”を書き込むときに
は、ビット線BLの電圧を上記した電圧VBL2とし、
時刻t5から時刻t6の間、書き込み制御信号PRO3
が“H”レベルとされ、データ“3”を書き込むときに
は、ビット線BLの電圧を上記した電圧VBL3とす
る。
【0070】これを、電圧VBL1の電圧源、電圧VB
L2の電圧源、電圧VBL3の電圧源をそれぞれ共通化
し、時刻t1から時刻t3の間、電圧VBL1を、時刻
t3から時刻t5の間、電圧VBL2を、時刻t5から
時刻t7の間、電圧VBL3を、共通化された電圧源か
ら発生させるようにしても良い。あるいは、書き込み信
号PRO1、PRO2、PRO3をそれぞれ共通化し、
時刻t1から時刻t2の間のみ、全ての信号を一括して
“H”レベルとしても良い。
【0071】また、予め充電され、フローティングにさ
れるビット線BLの電圧はVCCでなくても構わない。
例えば充電されるビット線BLの電圧を、データ
“1”、データ“2”、データ“3”のいずれかに応じ
た電圧2V、1V、0Vとしても良い。このときには、
例えばベリファイ回路、ビット線リセット回路などビッ
ト線BLに接続されている既存の回路を使って、ビット
線BLを、データに応じた電圧に充電する構成とするこ
とが好ましい。つまり、回路の面積を増加させずに済む
ためである。
【0072】次に、データ制御回路10の具体的な回路
の、一つの例を説明する。
【0073】図8は、この発明の第1の実施の形態に係
る半導体記憶装置が有するデータ制御回路10を示す図
で、(a)図はデータ制御回路の構成を示す構成図、
(b)図は(a)図に示すフリップフロップ回路の回路
図である。
【0074】図8(a)に示すように、データ制御回路
10i(i=1,2,3)は、ノードNaiに接続され
る入出力端子15と、ノードNciに接続される反転入
出力端子15Bとを有するフリップフロップ回路14i
と、ベリファイ回路16iとを含む。
【0075】フリップフロップ回路14iの反転入出力
端子15Bの信号レベルは、入出力端子15の信号レベ
ルと逆相である。フリップフロップ回路14iの反転入
出力端子15Bは、データ入出力線IOおよびビット線
BLそれぞれに、電気的に結合されている。このため、
フリップフロップ回路14iはそれぞれ、メモリセルへ
の書き込みデータ情報、およびメモリセルからの読み出
しデータ情報をそれぞれ記憶することができる。
【0076】ベリファイ回路16iは、pチャネルMO
SトランジスタQp2、Qp3から構成される。pチャ
ネルMOSトランジスタQp2のゲートには、ノードN
aiの電位が供給され、pチャネルMOSトランジスタ
Qp3のゲートには、ベリファイ信号VRFYBiが供
給される。ベリファイ回路16iは、ノードNai(i
=1、2、3)が“L”レベルのとき、ベリファイ信号
VRFYBiが“L”レベルとなると、ノードNbiに
電源電圧VCCを供給する。
【0077】また、ノードNciとノードNaiとの間
に直列に接続されているnチャネルMOSトランジスタ
Qn14は、トランスファゲート回路であり、トランス
ファゲート駆動信号RVi(i=1、2、3)に従っ
て、ノードNciとノードNbiとの電気的な接続を制
御する。トランスファゲート駆動信号RViが“H”レ
ベルとなるとノードNciとノードNbiは電気的に接
続される。
【0078】また、図8(b)に示すように、フリップ
フロップ回路14iは、pチャネルMOSトランジスタ
Qp4、Qp5、Qp6、Qp7と、nチャネルMOS
トランジスタQn15、Qn16、Qn17、Qn18
により構成される。そして、データを書き込むときに
は、書き込みデータ情報をラッチ、また、データを読み
出すときには、ビット線の電位をセンスし、読み出しデ
ータ情報をラッチする。図9は、図8(a)および
(b)に示すデータ制御回路を備えるEEPROMの読
み出し動作と、書き込み動作の後に行われるベリファイ
読み出し動作とを示す動作波形図である。
【0079】以下、図9に従って、第1の実施の形態に
係るEEPROMの読み出し動作、およびベリファイ読
み出し動作を、制御ゲートCG2が選択されている状態
を例にとり、説明する。
【0080】まず、ビット線リセット信号RESETが
“L”レベルとされ、ビット線BLがフローティングに
される。続いて、ビット線プリチャージ信号PREが
“L”レベルとされ、ビット線BLが電源電圧VCCに
充電される。この後、ビット線プリチャージ信号PRE
が“H”レベルとされ、ビット線BLが再びフローティ
ングにされる。
【0081】この後、通常の読み出し動作を行うときに
は、選択された制御ゲートCG2に、読み出し電圧VC
GiR(i=1、2、3)が印加される。読み出し電圧
VCGiRの一つの例は、図3に示されている。非選択
の制御ゲートCG1、CG3、CG4、選択ゲートSG
1、SG2にはそれぞれ、電圧VCCが印加される。ま
た、ベリファイ読み出し動作を行うときには、選択され
た制御ゲートCG2に、ベリファイ読み出し電圧VCG
iV(i=1、2、3)が印加される。ベリファイ読み
出し電圧VCGiVの一つの例は、読み出し電圧VCG
iRと同様に、図3に示されている。ベリファイ読み出
し動作を行うときにもまた、非選択の制御ゲートCG
1、CG3、CG4、選択ゲートSG1、SG2にはそ
れぞれ、電圧VCCが印加される。
【0082】このような通常の読み出し、およびベリフ
ァイ読み出しにおいて、メモリセルトランジスタM2の
しきい値が、読み出し電圧VCGiR以下、またはベリ
ファイ読み出し電圧VCGiV以下の場合は、ビット線
BLの電位は“L”レベルになる。一方、メモリセルト
ランジスタM2のしきい値が、読み出し電圧VCGiR
以上、またはベリファイ読み出しVCGiV以上の場合
は、ビット線の電位は“H”レベルになる。
【0083】この後、ベリファイ読み出し動作のときに
は、ベリファイ信号VRFYBiが“L”レベルとさ
れ、ノードNaiが“L”レベルである場合にのみ、ビ
ット線BLの電位は、メモリセルトランジスタM2の状
態にかかわらず“H”レベルとなる。続いて、センスア
ンプ活性信号SENiが“L”レベル、SENBiが
“H”レベル、ラッチ活性信号LATiが“L”レベ
ル、LATBiが“H”レベルとされ、フリップフロッ
プ回路14iが非活性化される。フリップフロップ回路
14iが非活性になった後、トランスファゲート駆動信
号RViが“H”レベルとされて、ノードNbiとノー
ドNciとが電気的に接続される。ノードNbiとノー
ドNciとが電気的に接続された後、センスアンプ活性
信号SENiを“H”レベル、SENBiを“L”レベ
ルとし、フリップフロップ回路14iを活性化する。フ
リップフロップ回路14iが活性になり、かつビット線
BLに接続されることで、ビット線BLの電圧がセンス
される。さらにこの後、ラッチ活性信号LATiを
“H”レベル、LATBiを“L”レベルにすること
で、センスされたビット線BLの電圧(情報)が、フリ
ップフロップ回路14iにラッチされる。
【0084】このような動作を、データ制御回路10-
1、10-2、10-3について繰り返すことで、データの
読み出し、および書き込まれたデータのベリファイ読み
出しがそれぞれ実行される。
【0085】データ制御回路10-1は、通常の読み出し
時に、メモリセルトランジスタMに記憶されているデー
タが「“1”、あるいは“2”、あるいは“3”」であ
るか否かを検出し、また、ベリファイ読み出し時に、メ
モリセルトランジスタMに書き込まれたデータが
「“1”の状態」に達したか否かを検出する。同様に、
データ制御回路10-2は、通常の読み出し時に、メモリ
セルトランジスタMに記憶されているデータが
「“2”、あるいは“3”」であるか否かを検出し、ま
た、ベリファイ読み出し時に、メモリセルトランジスタ
Mに書き込まれたデータが「“2”の状態」に達したか
否かを検出する。さらに、データ制御回路10-3は、通
常の読み出し時に、メモリセルトランジスタMに記憶さ
れているデータが「“3”」であるか否かを検出し、ま
た、ベリファイ読み出し時に、メモリセルトランジスタ
Mに書き込まれたデータが「“3”の状態」に達したか
否かを検出する。次に、データ制御回路10の具体的な
回路の、他の例を説明する。
【0086】図10は、この発明の第1の実施の形態に
係る半導体記憶装置が有するデータ制御回路10の他の
例を示す図で、(a)図はデータ制御回路の構成を示す
構成図、(b)図は(a)図に示すフリップフロップ回
路の回路図である。
【0087】図10(a)に示すように、データ制御回
路10* i(i=1,2,3)は、ノードNaiに接続
される入出力端子15と、ノードNciに接続される反
転入出力端子15Bとを有するフリップフロップ回路1
* iと、ビット線BLのデータのフリップフロップ回
路14* iへの伝達を制御するデータ伝達制御回路17
i(i=1,2,3)とを含む。
【0088】フリップフロップ回路14* iの反転入出
力端子15Bの信号レベルは、入出力端子15の信号レ
ベルと逆相である。フリップフロップ回路14* iの入
出力端子15は伝達制御回路17iに接続され、反転入
出力端子15Bはデータ入出力線IOに接続されてい
る。このため、フリップフロップ回路14* iはそれぞ
れ、図8(a)および(b)に示されたフリップフロッ
プ回路14iと同様に、メモリセルへの書き込みデータ
情報、およびメモリセルからの読み出しデータ情報をそ
れぞれ記憶することができる。
【0089】データ伝達制御回路17iは、電源電位V
CCと接地電位VSSとの間に直列に接続されたpチャ
ネルMOSトランジスタQp8、nチャネルMOSトラ
ンジスタQn19、Qn20から構成される。pチャネ
ルMOSトランジスタQp8は、信号LTRSTiが
“L”レベルとされたとき、ノードNaiを“H”レベ
ルにリセットする。また、nチャネルMOSトランジス
タQn19、Qn20はノードNbiの電位が“H”レ
ベルであり、かつ信号DTCiが“H”レベルとされた
とき、ノードNaiを“L”レベルにする。
【0090】また、図10(b)に示すように、フリッ
プフロップ回路14* iは、CMOS型インバータI2
の出力をCMOS型インバータI3の入力に接続し、C
MOS型インバータI3の出力をCMOS型インバータ
I2の入力に接続したクロスカップル型ラッチ回路から
構成される。
【0091】図11は、図10(a)および(b)に示
すデータ制御回路を備えるEEPROMの読み出し動作
と、書き込み動作の後に行われるベリファイ読み出し動
作とを示す動作波形図である。
【0092】以下、図11に従って、第1の実施の形態
の変形例に係るEEPROMの読み出し動作、およびベ
リファイ読み出し動作を、制御ゲートCG2が選択され
ている状態を例にとり、説明する。
【0093】まず、ビット線リセット信号RESETが
“L”レベルとされ、ビット線BLがフローティングに
される。この後、通常の読み出しのときには、信号LT
RSTiが“L”レベルとされて、ノードNaiが
“H”レベルにリセットされる。続いて、ビット線プリ
チャージ信号PREが“L”レベルとされ、ビット線B
Lが電源電圧VCCに充電される。この後、ビット線プ
リチャージ信号PREが“H”レベルとされ、ビット線
BLが再びフローティングにされる。
【0094】この後、通常の読み出し動作を行うときに
は、選択された制御ゲートCG2に、読み出し電圧VC
GiR(i=1、2、3)が印加される。読み出し電圧
VCGiRの一つの例は、図3に示されている。非選択
の制御ゲートCG1、CG3、CG4、選択ゲートSG
1、SG2にはそれぞれ、電圧VCCが印加される。ま
た、ベリファイ読み出し動作を行うときには、選択され
た制御ゲートCG2に、ベリファイ読み出し電圧VCG
iV(i=1、2、3)が印加される。ベリファイ読み
出し電圧VCGiVの一つの例は、読み出し電圧VCG
iRと同様に、図3に示されている。ベリファイ読み出
し動作を行うときにもまた、非選択の制御ゲートCG
1、CG3、CG4、選択ゲートSG1、SG2にはそ
れぞれ、電圧VCCが印加される。
【0095】このような通常の読み出し、およびベリフ
ァイ読み出しにおいて、メモリセルトランジスタM2の
しきい値が、読み出し電圧VCGiR以下、またはベリ
ファイ読み出し電圧VCGiV以下の場合は、ビット線
BLの電位は“L”レベルになる。一方、メモリセルト
ランジスタM2のしきい値が、読み出し電圧VCGiR
以上、またはベリファイ読み出しVCGiV以上の場合
は、ビット線の電位は“H”レベルになる。
【0096】この後、ベリファイ読み出し動作のときに
は、信号DTCiが“H”となり、かつビット線BLの
電位が“H”レベルである場合にのみ、nチャネルMO
SトランジスタQn19が“オン”しているため、ノー
ドNaiの電位は、“L”レベルにされる。ビット線B
Lの電位が“L”レベルの場合は、nチャネルMOSト
ランジスタQn19が“オフ”しているため、ノードN
aiの電位は変わらない。
【0097】このような動作を、データ制御回路10*
-1、10* -2、10* -3について繰り返すことで、デー
タの読み出し、および書き込まれたデータのベリファイ
読み出しがそれぞれ実行される。データ制御回路10*
-1は、通常の読み出し時に、メモリセルトランジスタM
に記憶されているデータが「“1”、あるいは“2”、
あるいは“3”」であるか否かを検出し、また、ベリフ
ァイ読み出し時に、メモリセルトランジスタMに書き込
まれたデータが「“1”の状態」に達したか否かを検出
する。同様に、データ制御回路10* -2は、通常の読み
出し時に、メモリセルトランジスタMに記憶されている
データが「“2”、あるいは“3”」であるか否かを検
出し、また、ベリファイ読み出し時に、メモリセルトラ
ンジスタMに書き込まれたデータが「“2”の状態」に
達したか否かを検出する。さらに、データ制御回路10
* -3は、通常の読み出し時に、メモリセルトランジスタ
Mに記憶されているデータが「“3”」であるか否かを
検出し、また、ベリファイ読み出し時に、メモリセルト
ランジスタMに書き込まれたデータが「“3”の状態」
に達したか否かを検出する。
【0098】図4に示したデータ制御回路10が、図8
に示された回路、および図10に示された回路のいずれ
で構成されていても、書き込み動作とベリファイ読み出
し動作を繰り返していくと、4値のデータがメモリセル
トランジスタMに書き込める。“ページ”を構成するメ
モリセルの全てについてデータの書き込みが完了する
と、全てのデータ回路6-0〜6-mの書き込みデータは、
全て“0”となる。これは、ベリファイ読み出しの結
果、書き込みが成功したことが確認されると、書き込み
データが、図12に示すように変更されるからである。
【0099】図12は、データ回路6の書き込みデータ
の変更の様子を示す図である。
【0100】よって、全てのデータ回路6-0〜6-mの書
き込みデータを検出して、検出した結果、全て“0”レ
ベルであれば、データの書き込み動作は終了される。
【0101】図13は、データ回路6の書き込みデータ
を検知して、データの書き込み動作が終了したか否かを
検出するデータ書き込み終了検知回路の回路図である。
【0102】図13に示すように、データ書き込み終了
検知回路18は、各データ回路3ごとに設けられてい
る。検知回路18-1〜18-mはそれぞれ、データ回路6
-0〜6-mの書き込みデータを検出し、全て“0”レベル
である場合は、データ書き込み終了信号を出力する。
【0103】検知回路18-1〜18-mそれぞれ、nチャ
ネルMOSトランジスタQn100〜105で構成され
る。nチャネルMOSトランジスタQn100とQn1
01は、データ制御回路10-1のノードNa1が“L”
レベルであるか否かを検出する。nチャネルMOSトラ
ンジスタQn102とQn103は、データ制御回路1
0-2のノードNa2が“L”レベルであるか否かを検出
する。nチャネルMOSトランジスタQn104とQn
105は、データ制御回路10-3のノードNa3が
“L”レベルであるか否かを検出する。信号PCHK
1、PCHK2、PCHK3が全て“H”とされ、信号
線PEND1、PEND2、PEND3が全て接地電位
VSSに、電気的に接続されていなければ、データ書き
込み終了信号が出力され、データの書き込みは終了され
る。ここでは、信号PCHK1、PCHK2、PCHK
3を別々にしたが、共通の信号でも良い。また、信号線
PEND1、PEND2、PEND3を別々にしたが、
共通の信号線でも良い。
【0104】次に、この発明の第2の実施の形態に係る
多値記憶式EEPROMについて説明する。なお、この
説明は、第1の実施の形態に係るEEPROMと同一の
部分については、同一の参照符号を付し、異なる部分を
中心に行うことにする。
【0105】図14は、この発明の第2の実施の形態に
係る多値記憶式EEPROMが備えるデータ回路の構成
を示す構成図である。
【0106】第2の実施の形態に係るEEPROMと第
1の実施の形態に係るEEPROMとの第1の相違点
は、データ回路6に含まれているデータ制御回路10-1
〜10-3を、ビット線BLの両端に分散させて配置した
ことである。
【0107】また、第2の相違点は、ビット線書き込み
電圧制御回路11のうち、0Vのビット線書き込み制御
電圧VBL3を出力する回路を省略し、データ制御回路
10-3に含まれているフリップフロップ回路の“L”レ
ベルの出力(0V)を、電圧VBL3に利用したことで
ある。
【0108】さらに、第3の相違点は、データ制御回路
10-3に含まれているフリップフロップ回路の“H”レ
ベルの出力(VCC=3V)を、データ“0”を書き込
むためのビット線書き込み制御電圧VBLに利用したこ
とである。
【0109】なお、図14に示すデータ制御回路10-1
〜10-3の回路は、例えば図8(a)および(b)に示
したデータ制御回路10-1〜10-3の回路と同じであ
る。
【0110】図15は、図14に示すデータ回路を備え
るEEPROMの書き込み動作を示す動作波形図であ
る。
【0111】以下、図15に従って、制御ゲートCG2
が選択されている状態を例にとり、第2の実施の形態に
係るEEPROMの書き込み動作を説明する。
【0112】まず、ビット線リセット信号RESETが
“L”レベルとされ、ビット線BLはフローティングに
される。続いて、トランスファゲート駆動信号RV3が
“H”レベル、ベリファイ信号VRFYB3が“L”レ
ベルにされる。データ“0”、またはデータ“1”、ま
たはデータ“2”を書き込むときにはそれぞれ、フリッ
プフロップ回路14-3から“H”レベルの出力がビット
線BLに供給される。そして、ビット線BLは、ビット
線書き込み制御電圧VBLの1つである電圧VCCに充
電される。一方、データ“3”を書き込むときには、フ
リップフロップ回路14-3から“L”レベルの出力がビ
ット線BLに供給される。そして、ビット線BLは、ビ
ット線書き込み制御電圧VBLの他の1つである0Vに
なる。続いて、トランスファゲート駆動信号RV3が
“L”レベル、ベリファイ信号VRFYB3が“L”レ
ベルにされると、ビット線BLは、再びフローティング
にされる。
【0113】この後、書き込み制御信号PRO1、PR
O2がそれぞれ、“H”レベルとされる。そして、デー
タ“1”を書き込むときには、nチャネルトランジスタ
Qn5がオン、Qn7がオフするので、ビット線BLの
電圧は2V(VBL1)となる。同様に、データ“2”
を書き込むときには、nチャネルトランジスタQn5が
オフ、Qn7がオンするので、ビット線BLの電圧は1
V(VBL2)となる。また、データ“3”を書き込む
ときには、nチャネルトランジスタQn5、Qn7がと
もにオフするので、ビット線BLの電圧は変化せず、0
Vのままである。同様に、データ“0”を書き込むとき
には、nチャネルトランジスタQn5、Qn7がともに
オフするので、ビット線BLの電圧は変化せず、電圧V
CCのままである。
【0114】続いて、選択されたブロックの選択ゲート
SG1が電源電圧VCCに、非選択の制御ゲートCG
1、CG3、CG4が制御ゲート書き込み制御電圧VM
(例えば10V)に、選択された制御ゲートCG2が制
御ゲート書き込み電圧VPP(例えば18V)に、選択
ゲートSG2が0Vにされて書き込みが行われる。
【0115】また、読みだし動作、書き込み動作の後に
行われるベリファイ読み出し動作はそれぞれ、図9、も
しくは図11に示す動作により、行われる。
【0116】このように、第2の実施の形態に係るEE
PROMでは、データ“0”の書き込むためのビット線
書き込み制御電圧VBLをフリップフロップ回路14-3
の“H”レベルの出力を利用して、あらかじめビット線
BLを電圧VCCに充電しておく。同様に、データ
“3”の書き込むためのビット線書き込み制御電圧VB
Lをフリップフロップ回路14-3の“L”レベルの出力
を利用して、あらかじめビット線BLを放電しておく。
この後、ビット線BLの電圧を、書き込みデータに応じ
た電圧とする前に、充電、または放電されたビット線B
Lをフローティングとし、ビット線BLの電位を充電状
態、または放電状態のままとする。充電状態のビット線
BLの電位は、そのまま、データ“0”を書き込むとき
のビット線書き込み制御電圧に利用する。同様に放電状
態のビット線BLの電位は、そのまま、データ“3”を
書き込むときのビット線書き込み制御電圧に利用する。
したがって、第2の実施の形態でも、第1の実施の形態
と同様に、ビット線BLの電圧を、データ“0”の書き
込みに応じた電圧とするための回路を省略することがで
きる。さらに第2の実施の形態では、ビット線BLの電
圧を、データ“3”の書き込みに応じた電圧とするため
の回路をも省略することができる。
【0117】よって、この第2の実施の形態でも、第1
の実施の形態と同様に、回路の面積が大きくなる、とい
う事情を解消でき、「集積度の向上」という技術的な要
求を満足することができる。
【0118】なお、第2の実施の形態に係るEEPRO
Mにおいても、第1の実施の形態に係るEEROMと同
じような変形が可能である。
【0119】例えばビット線書き込み制御電圧VBL
1、VBL2をそれぞれ、2V、1Vとそれぞれした
が、共に0Vとしても良い。
【0120】次に、この発明の第3の実施の形態に係る
多値記憶式EEPROMについて説明する。
【0121】図16は、この発明の第3の実施の形態に
係る多値記憶式EEPROMの構成を示す構成図であ
る。
【0122】図16に示すように、第3の実施の形態に
係るEEPROMは、図1に示されるような構成を持つ
EEPROMと異なり、オープンビット型と呼ばれる構
成を有している。オープンビット型の構成では、基本的
にメモリセルがマトリクス状に配置されて構成されるメ
モリセルアレイ1A、1Bそれぞれに対して設けられた
ロウ系回路2A、2Bと、メモリセルアレイ1A、1B
それぞれで共通に使用されるカラム系回路3**とを有し
ている。ロウ系回路2A、2Bには、アドレスバッファ
4から出力されたアドレス信号を受け、受けたアドレス
信号に基いて、メモリセルアレイのロウを選択するロウ
デコーダと、ロウデコーダの出力に基いて、メモリセル
アレイのワード線を駆動するワード線駆動回路が含まれ
ている。この実施の形態に係るようなNAND型EEP
ROMの場合、ワード線は、選択ゲートおよび制御ゲー
トを指す。そして、ワード線駆動回路は、制御ゲート/
選択ゲート駆動回路と読み替えられる。
【0123】また、メモリセルアレイ1A、1Bそれぞ
れで共通に使用されるカラム系回路3**には、アドレス
バッファ4から出力されたアドレス信号を受け、受けた
アドレス信号に基いて、メモリセルアレイのカラムを選
択するカラムデコーダと、カラムデコーダの出力に基い
て、メモリセルアレイのカラムを選択するカラム選択線
を駆動するカラム選択線駆動回路とが含まれている。さ
らに、カラム系回路3**には、メモリセルへの書き込み
データを一時的に保持したり、メモリセルのデータを読
み出したりするためのビット線制御回路(データ回路)
が含まれている。データ回路は、データ入出力回路(デ
ータ入出力バッファ)5に接続されている。データ回路
は、データを書き込むとき、データ入出力バッファ5か
ら書き込みデータを受け、受けた書き込みデータをメモ
リセルへ入力する。一方、データ回路は、データを読み
出すとき、メモリセルから読み出しデータを受け、受け
た読み出しデータをデータ入出力バッファ5へと出力す
る。データ入出力バッファ5は、データ入出力制御を行
うもので、EEPROMの外部から入力された書き込み
データをメモリコアへ導いたり、メモリコアから読み出
された読み出しデータを、EEPROMの外部へ出力し
たりする。さらにデータ入出力バッファ5は、EEPR
OMの外部とメモリコアとのインターフェース回路とし
ての機能を持つ。インターフェース回路機能の一つの例
は、メモリコアから読み出されてきた2つの3値データ
から、3ビットのデータにエンコードして外部に出力す
る機能や、EEPROMの外部から3ビットで入力され
たデータを、2つの3値データにデコードして、メモリ
コアに導く機能を有している。また、以下の説明では、
インターフェース回路機能の他の例が説明される。
【0124】図17は、図16に示すメモリセルアレイ
1A、1B、およびカラム系回路3の構成を示す構成図
である。
【0125】図17に示すように、メモリセルアレイ1
A、1Bにはそれぞれ、メモリセルMCがマトリクス状
に配置されている。この実施の形態に係るEEPROM
では、1つのセルMCが、互いに直列に接続された複数
のメモリセルトランジスタを含み、NAND型のセルM
Cを構成している。セルMCの一端は、選択トランジス
タS1を介してビット線BLに接続され、その他端は、
選択トランジスタS2を介して、ソース線VSに接続さ
れる。制御ゲートCGを共有するメモリセルトランジス
タのグループは、“ページ”と呼ばれる単位を形成す
る。データの書き込みおよび読み出しは、“ページ”で
同時に行われる。また、4本の制御ゲートCG1〜CG
4に接続されるメモリセルトランジスタのグループは、
“ブロック”と呼ばれる単位を形成する。“ページ”、
および“ブロック”はそれぞれ、制御ゲート/選択ゲー
ト駆動回路によって選択される。データ回路6**-0〜6
**-mはそれぞれ、ビット線BLa0〜BLam、BLb
0〜BLbm、と、データ入出力線IOとの間に接続さ
れている。データ回路6**-0〜6**-mは、メモリセルへ
の書き込みデータを一時的に記憶する機能、並びにメモ
リセルからの読み出しデータをセンスおよび一時的に記
憶する機能を有している。
【0126】図18は、EEPROMが3値記憶式であ
るときの、メモリセルトランジスタのしきい値電圧と、
3つの書き込み状態(3値データ“0”、“1”、
“2”、)との関係を示す図である。
【0127】EEPROMを3値記憶式とするときに
は、1つのメモリセルトランジスタに、3つの書き込み
状態を設ける。3つの書き込み状態はそれぞれ、メモリ
セルトランジスタMのしきい値電圧により、互いに区別
される。
【0128】図18に示すように、電源電圧VCCが3
VであるEEPROMでは、データ“0”の状態は、デ
ータ消去後の状態と同じとし、例えば負のしきい値を持
たせる。また、データ“1”の状態には、例えば0.5
Vから0.8Vの間のしきい値を持たせる。データ
“2”の状態には、例えば2.0Vから2.3Vの間の
しきい値を持たせる。
【0129】メモリセルトランジスタからデータを読み
出すときには、制御ゲートCGに、3つの読み出し電圧
VCG1R〜VCG2Rを順次印加する。
【0130】まず、制御ゲートCGに、読み出し電圧V
CG1Rを印加する。このとき、メモリセルトランジス
タが「ON」するか「OFF」するかで、記憶されてい
るデータが「“0”」か、「“1”、“2”」かが検出
される。続けて、読み出し電圧VCG2Rを印加する。
これにより、記憶されているデータが「“1”」か、
「“2”」かが検出される。読み出し電圧VCG1R、
VCG2Rの一つの例は、それぞれ0V、1.5Vであ
る。
【0131】また、図18に示す電圧VCG1V、VC
G2Vは、ベリファイ読み出し電圧と呼ばれるもので、
データが十分に書き込まれたか否かをチェックするとき
(ベリファイ動作)に使用される読み出し電圧である。
ベリファイ読み出し電圧は、データを書き込んだ後に制
御ゲートCGに印加される。ベリファイ読み出し電圧が
制御ゲートCGに印加されたとき、メモリセルトランジ
スタが「ON」するか「OFF」するかで、メモリセル
トランジスタのしきい値が、書き込まれたデータに応じ
た範囲までシフトされているか否かを知ることができ
る。これを利用して、十分な書き込みが行われたか否か
がチェックされる。ベリファイ読み出し電圧VCG1
V、VCG2Vの一つの例は、それぞれ0.5V、2.
5Vである。図19は、図17に示すデータ回路6**
構成を示す構成図である。
【0132】図19に示すように、データ回路6**は、
ビット線BLaにトランスファゲート回路7Aを介して
接続され、ビット線BLbにトランスファゲート回路7
Bを介して接続される。トランスファゲート回路7A
は、nチャネルMOSトランジスタQn36により構成
され、トランスファゲート駆動信号BLCAによってデ
ータ回路6**とビット線BLaとの接続を制御する。ト
ランスファゲート回路7Bは、nチャネルMOSトラン
ジスタQn37により構成され、トランスファゲート駆
動信号BLCAによってデータ回路6**とビット線BL
bとの接続を制御する。データ回路6**は、ビット線B
Laをプリチャージするためのビット線プリチャージ回
路8Aと、ビット線BLbをプリチャージするためのビ
ット線プリチャージ回路8Bと、書き込みデータ、およ
び読み出しデータを記憶する機能を有するデータ制御回
路10**と、データ制御回路10**とデータ入出力線I
Oとを接続するためのカラムゲート回路12と、データ
入出力線IOAに接続されるデータ制御回路10**のノ
ードN3と、データ入出力線IOBに接続されるデータ
制御回路10**のノードN4とをイコライズするイコラ
イズ回路21-1と、データ入出力線IOCに接続される
データ制御回路10**のノードN5と、データ入出力線
IODに接続されるデータ制御回路10**のノードN6
とをイコライズするイコライズ回路21-2とを含んでい
る。
【0133】ビット線プリチャージ回路8Aは、nチャ
ネルMOSトランジスタQn38により構成される。同
様に、ビット線プリチャージ回路8Bは、nチャネルM
OSトランジスタQn39により構成される。MOSト
ランジスタQn38は、ビット線プリチャージ信号PR
EAに従って、ビット線BLaを電圧VAに充電する。
同様に、MOSトランジスタQn39は、ビット線プリ
チャージ信号PREBに従って、ビット線BLbを電圧
VBに充電する。
【0134】カラムゲート回路12は、nチャネル型M
OSトランジスタQn28、Qn29、Qn30、Qn
31により構成されている。MOSトランジスタQn2
8、Qn29、Qn30、Qn31は、カラムデコーダ
13の出力CSLによって、データ回路6**とデータ入
出力線IOA〜IODとの接続を制御する。データ入出
力線IOAの一端は、nチャネルMOSトランジスタQ
n28を介してノードN3に接続され、データ入出力線
IOBの一端は、nチャネルMOSトランジスタQn2
9を介してノードN4に接続され、データ入出力線IO
Cの一端は、nチャネルMOSトランジスタQn30を
介してノードN5に接続され、データ入出力線IODの
一端は、nチャネルMOSトランジスタQn31を介し
てノードN6に接続される。データ入出力線IOA〜I
ODそれぞれの他端は、図16に示されたデータ入出力
バッファ5に接続される。
【0135】カラムデコーダ13によって選ばれたデー
タ回路6**では、データ制御回路10**と、データ入出
力線IOA〜IODとが互いに接続される。これによ
り、書き込みデータを、データ入出力線IOA〜IOD
からデータ制御回路10**へ入力できるようになる。
【0136】図23は、データを書き込むときの書き込
みデータと、データ入出力線IOA〜IODの電位レベ
ルとの関係を示す図である。
【0137】同様に、読み出しデータを、データ制御回
路10**からデータ入出力線IOA〜IODへ出力でき
るようになる。
【0138】図24は、データを読み出すときの読み出
しデータと、データ入出力線IOA〜IODの電位レベ
ルとの関係を示す図である。
【0139】イコライズ回路21-1は、nチャネルMO
SトランジスタQn40により構成され、イコライズ信
号ECH1に応答してノードN3とノードN4とをイコ
ライズする。同様に、イコライズ回路21-2は、nチャ
ネルMOSトランジスタQn43により構成され、イコ
ライズ信号ECH2に応答してノードN5とノードN6
とをイコライズする。
【0140】この第3の実施の形態に係るEEPROM
では、ビット線プリチャージ回路8A、8Bがそれぞ
れ、ビット線書き込み電圧制御回路の一つとして位置づ
けられていて、ビット線プリチャージ回路8Aがビット
線BLaに与える電圧VAは、ビット線書き込み制御電
圧VBLの一つとして使用される。同様に、ビット線プ
リチャージ回路8Bがビット線BLbに与える電圧VB
は、ビット線書き込み制御電圧VBLの一つとして使用
される。
【0141】次に、データ制御回路10**の具体的な回
路の、一つの例を説明する。
【0142】図20は、この発明の第3の実施の形態に
係る半導体記憶装置が有するデータ制御回路10**の構
成を示す構成図、図21は、図20に示す第1フリップ
フロップ回路の回路図、図22は、図20に示す第2フ
リップフロップ回路の回路図である。
【0143】図20に示すように、データ制御回路10
**は、ノードN3に接続される入出力端子と、ノードN
4に接続される反転入出力端子とを有する第1フリップ
フロップ回路14**-1と、ノードN5に接続される入出
力端子と、ノードN6に接続される反転入出力端子とを
有する第2フリップフロップ回路14**-2と、ベリファ
イ回路16**とを含む。
【0144】また、図21に示すように、第1フリップ
フロップ回路14**-1は、nチャネルMOSトランジス
タQn22、Qn23、Qn24と、pチャネルMOS
トランジスタQp9、Qp10、Qp11とにより構成
される。また、図22に示すように、第2フリップフロ
ップ回路14**-2は、nチャネルMOSトランジスタQ
n25、Qn26、Qn27と、pチャネルMOSトラ
ンジスタQp12、Qp13、Qp14により構成され
る。第1フリップフロップ回路14**-1、第2フリップ
フロップ回路14**-2はそれぞれ、データを書き込むと
き、書き込みデータ情報をラッチし、データを読み出す
とき、ビット線BLa、あるいはBLbの電位をセンス
し、読み出しデータ情報をラッチする。
【0145】第1フリップフロップ回路14**-1は、書
き込みデータ情報として、メモリセルトランジスタにデ
ータ「“0”を書き込むか、“1”または“2”を書き
込むか」を、ラッチする。また、読み出しデータ情報と
して、メモリセルトランジスタがデータ「“0”を保持
しているか、“1”または“2”を保持しているか」
を、センスしラッチする。
【0146】第2フリップフロップ回路14**-2は、書
き込みデータ情報として、メモリセルトランジスタにデ
ータ「“2”を書き込むか、“1”または“0”を書き
込むか」をラッチする。また、読み出しデータ情報とし
て、メモリセルトランジスタがデータ「“2”を保持し
ているか、“1”または“0”を保持しているか」を、
センスしラッチする。
【0147】nチャネルMOSトランジスタQn32、
Qn33、Qn34、Qn35はそれぞれ、トランスフ
ァゲート回路を構成する。MOSトランジスタQn32
は、トランスファゲート駆動信号RV1Aが“H”レベ
ルとされたとき、第1フリップフロップ回路14**-1の
ノードN3を、ノードN1に接続されたMOSキャパシ
タQd1に接続する。MOSトランジスタQn33は、
トランスファゲート駆動信号RV2Aが“H”レベルと
されたとき、第2フリップフロップ回路14**-2のノー
ドN5を、MOSキャパシタQd1に接続する。MOS
トランジスタQn34は、トランスファゲート駆動信号
RV1Bが“H”レベルとされたとき、第1フリップフ
ロップ回路14**-1のノードN4を、ノードN2に接続
されたMOSキャパシタQd2に接続する。MOSトラ
ンジスタQn35は、トランスファゲート駆動信号RV
2Bが“H”レベルとされたとき、第2フリップフロッ
プ回路14**-2のノードN6を、MOSキャパシタQd
2に接続する。MOSキャパシタQd1、Qd2はそれ
ぞれ、デプレッション型のnチャネルMOSトランジス
タで構成され、その容量は、ビット線容量よりも十分に
小さくされる。
【0148】ベリファイ回路16**は、pチャネルMO
SトランジスタQp12、Qp13、Qp14、Qp1
5により構成される。
【0149】ベリファイ回路16**を構成するMOSト
ランジスタQp14は、活性化信号VRFYBAが
“L”レベルとなったときに導通する。MOSトランジ
スタQp15は、第1フリップフロップ回路14**-1の
ノードN4が“L”レベルとなったときに導通する。M
OSトランジスタQp14、Qp15の双方がともに導
通したとき、MOSキャパシタQd1のゲート、つまり
ノードN1には、電圧VCCが供給される。ベリファイ
回路16**を構成するMOSトランジスタQp12は、
活性化信号VRFYBBが“L”レベルとなったときに
導通する。MOSトランジスタQp13は、第1フリッ
プフロップ回路14**-1のノードN3が“L”レベルと
なったときに導通する。MOSトランジスタQp12、
Qp13の双方がともに導通したとき、MOSキャパシ
タQd2のゲート、つまりノードN2には、電圧VCC
が供給される。
【0150】また、図19に示したMOSトランジスタ
Qn38が導通したとき、MOSキャパシタQd1のゲ
ートには電圧VAが供給され、MOSキャパシタQd1
が充電される。同様に、図19に示したMOSトランジ
スタQn39が導通したとき、MOSキャパシタQd2
のゲートには電圧VBが供給され、MOSキャパシタQ
d2が充電される。
【0151】このように、MOSトランジスタQn3
8、Qn39で構成されるビット線プリチャージ回路8
A、8Bは、ビット線書き込み電圧制御回路を兼ねる。
【0152】また、MOSキャパシタQd1、Qd2の
ゲート電位を変更させるベリファイ回路16**も、ビッ
ト線書き込み電圧制御回路を兼ねた回路である。
【0153】さらに、第2フリップフロップ回路14**
-2、MOSトランジスタQn33により構成されるトラ
ンスファゲート回路、およびMOSトランジスタQn3
5により構成されるトランスファゲート回路も、MOS
キャパシタQd1、Qd2のゲート電位を変更させる。
よって、これらの回路も、ビット線書き込み電圧制御回
路を兼ねる。
【0154】次に、この発明の第3の実施の形態に係る
EEPROMの動作について説明する。この説明は、2
つのメモリセルアレイ1A、1Bのうち、メモリセルア
レイ1Aをアクセスし、制御ゲートCG2Aが選択され
ている場合を例に説明する。なお、メモリセルアレイ1
Bをアクセスしたときの動作については、メモリセルア
レイ1Aをアクセスしたときの動作と同様である。
【0155】図25は、この発明の第3の実施の形態に
係るEEPROMの書き込み動作を示す動作波形図であ
る。
【0156】まず、EEPROMの外部からデータ入出
力バッファ5に、例えば3ビットの外部用書き込みデー
タが入力される。3ビットの外部用書き込みデータは、
8値のデータを表す。この実施の形態に係るEEPRO
Mのメモリセルトランジスタは3値記憶式である。この
ため、外部用書き込みデータを、データ入出力バッファ
5によって、EEPROMの内部で有効な2つの3値の
データに変換する。3値データのそれぞれは、例えば図
23に示されるようにされ、データ回路10**に入力さ
れる。このような有効な3値のデータを2つ用意して、
それぞれ隣り合う偶数、奇数カラムのデータ回路6**
入力する。このようにして、3ビットで8値のデータ
を、データ入出力バッファ5によって、3値のデータ×
2、つまりデータの値としては9値とし、そのうちの8
値のデータが有効となるように変換する。データ入出力
バッファ5によって変換された、内部で有効な2つの3
値のデータの一つは、カラム活性化信号CENBが
“H”レベルのとき、アドレス信号で指定されたカラム
アドレスに対応したデータ回路6**の一つに転送され
る。そして、3値のデータのいずれか一つが、書き込み
データとして、データ回路6**の一つに記憶される。
【0157】この後、ビット線プリチャージ信号PRE
Aが“H”レベルとされ、電圧VAが1.5Vにされ
る。これにより、ビット線BLaは、ビット線書き込み
制御電圧の1つである1.5Vに充電される。続いて、
ビット線プリチャージ信号PREAが“L”レベルとさ
れて、ビット線BLaがフローティングにされる。次
に、ベリファイ信号VRFYBAが“L”レベル、トラ
ンスファゲート駆動信号RVA2Aが1.5Vとされ
る。ここで、駆動信号RVA2Aをゲートに受けるnチ
ャネルMOSトランジスタQn33のしきい値を1Vと
すると、MOSトランジスタQn33は、データ
“0”、またはデータ“1”を書き込むときに“OF
F”、データ“2”を書き込むときに“ON”する。こ
れによって、データ制御回路10**がデータ“0”を記
憶しているときには、データ制御回路10**からビット
線BLaに、ビット線書き込み制御電圧として、電圧V
CCが供給される。また、データ制御回路10**がデー
タ“2”を記憶しているときには、データ制御回路10
**からビット線BLaに、ビット線書き込み制御電圧と
して、電圧VSS(0V)が供給される。なお、ビット
線BLaの電位に、トランスファゲート回路12のMO
SトランジスタQn36のしきい値だけ落ちる、いわゆ
る“しきい値落ち”が問題となるときには、駆動信号B
LCAを、図25に示すように、昇圧電位VMに昇圧す
るとよい。
【0158】次に、制御ゲート/選択ゲート駆動回路2
によって、選択されたブロックの選択ゲートSG1A、
制御ゲートCG1A〜CG4Aの電位が電圧VCCとな
る。選択ゲートSG2Aは0Vである。次に、選択され
た制御ゲートCG2Aが高電圧VPP(例えば20
V)、非選択制御ゲートCG1A、CG3A、CG4A
がVM(例えば10V)となる。データ“2”が記憶さ
れているデータ制御回路10**に対応するメモリセルト
ランジスタでは、0Vのチャネル電位と制御ゲートのV
PPの電位差によって、浮遊ゲートに電子が注入され、
そのしきい値が上昇する。同様に、データ“1”が記憶
されているデータ制御回路10**に対応するメモリセル
トランジスタでは、1.5Vのチャネル電位と制御ゲー
トのVPPの電位差によって、浮遊ゲートに電子が注入
され、そのしきい値が上昇する。なお、チャネル電位を
1.5Vにする理由は、データ“2”を書き込むときよ
りも、浮遊ゲートに注入する電子の量を少なくするため
である。データ“0”が記憶されているデータ制御回路
10**に対応するメモリセルトランジスタでは、チャネ
ル電位と制御ゲートのVPPの電位差が小さいので、実
効的に、浮遊ゲートに電子が注入されない。よって、メ
モリセルトランジスタのしきい値は変動しない。書き込
み動作中、センスアンプ活性化信号SAN1、SAN
2、ベリファイ信号VRFYBB、ビット線プリチャー
ジ信号PREB、トランスファゲート駆動信号BLCB
はそれぞれ“H”レベル、センスアンプ活性化信号SA
P1、SAP2、トランスファゲート駆動信号RV1
A、RV1B、RV2B、イコライズ信号ECH1、E
CH2はそれぞれ“L”レベルである。また、電圧VB
は0Vである。
【0159】上記書き込み動作の後、メモリセルトラン
ジスタのしきい値を検証するためのベリファイ読み出し
動作が行われる。ベリファイ読み出し動作によって、メ
モリセルトランジスタのしきい値が、所望の値に達して
いることが検証されれば、データ制御回路10**が記憶
している書き込みデータは、データ“0”に変更され
る。反対に、所望の値に達していなければ、データ制御
回路10**は、記憶している書き込みデータを記憶した
まま、上記の書き込み動作を、再度行う。書き込み動作
と、ベリファイ読み出し動作は、選択されたメモリセル
トランジスタの全てのしきい値が、所望の値に達するま
で、繰り返し行われる。
【0160】図26は、この発明の第3の実施の形態に
係るEEPROMの読み出し動作を示す動作波形図であ
る。
【0161】まず、電圧VAを1.8Vに、電圧VBを
1.5Vにする。これにより、ビット線BLaが1.8
Vに、ビット線BLbが1.5Vにそれぞれ充電され
る。この後、トランスファゲート駆動信号BLCA、B
LCBをそれぞれ“L”レベルとして、ビット線BLa
とMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとMOSキ
ャパシタQd2とをそれぞれ切り離す。これにより、ビ
ット線BLa、BLbはそれぞれ電気的にフローティン
グな状態にされる。この後、ビット線プリチャージ信号
PREA、PREBをそれぞれ“L”レベルとして、M
OSキャパシタQd1のゲート電極であるノードN1、
MOSキャパシタQd2のゲート電極であるノードN2
をそれぞれ、電気的にフローティングな状態にする。続
いて、制御ゲート/選択ゲート駆動回路によって選択さ
れたブロックの選択された制御ゲートCG2Aを0V、
非選択の制御ゲートCG1A、CG3A、CG4Aと、
選択ゲートSG1A、SG2Aをそれぞれ電圧VCCに
する。選択されたメモリセルトランジスタのしきい値が
0V以下なら、ビット線の電圧は1.5Vより低くな
る。また、選択されたメモリセルトランジスタのしきい
値が0V以上なら、ビット線の電圧は1.8Vのままと
なる。この後、トランスファゲート駆動信号BLCA、
BLCBをそれぞれ“H”レベルとし、ビット線BL
a、BLbをそれぞれ、一旦、ノードN1、N2に接続
する。この後、トランスファゲート駆動信号BLCA、
BLCBをそれぞれ“L”レベルとして、ビット線BL
a、BLbと、ノードN1、N2とを、再度切り離す。
【0162】この後、センスアンプ活性化信号SAN1
を“L”レベル、センスアンプ活性化信号SAP1を
“H”レベルとして、第1フリップフロップ回路14**
-1を非活性な状態とする。さらに、イコライズ信号EC
H1を“H”レベルとして、ノードN3とノードN4と
をイコライズする。この後、トランスファゲート駆動信
号RV1A、RV1Bをそれぞれ“H”レベルとする。
さらに、センスアンプ活性化信号SAN1を“H”レベ
ル、センスアンプ活性化信号SAP1を“L”レベルと
して、第1フリップフロップ回路14**-1を活性な状態
とする。これにより、ノードN1の電圧が、第1フリッ
プフロップ回路14**-1によりセンスされ、そして、ラ
ッチされる。これにより、メモリセルトランジスタから
読み出されたデータが「“0”か、“1”または
“2”」かが、第1フリップフロップ回路14**-1によ
りセンスされ、そして、ラッチされる。
【0163】次に、選択された制御ゲートCG2Aが
1.5Vにされる。ビット線プリチャージ信号PRE
A、PREBをそれぞれ“H”レベルとして、MOSキ
ャパシタQd1のゲート電極であるノードN1を1.8
Vに、MOSキャパシタQd2のゲート電極であるノー
ドN2を1.5Vに充電する。この後、ビット線プリチ
ャージ信号PREA、PREBをそれぞれ“L”レベル
として、ノードN1、N2をそれぞれ電気的にフローテ
ィングな状態にする。選択されたメモリセルトランジス
タのしきい値が1.5V以下なら、ビット線の電圧は
1.5Vより低くなる。また、選択されたメモリセルト
ランジスタのしきい値が1.5V以上なら、ビット線の
電圧は1.8Vのままとなる。この後、トランスファゲ
ート駆動信号BLCA、BLCBをそれぞれ“H”レベ
ルとし、ビット線BLa、BLbをそれぞれ、一旦、ノ
ードN1、N2に接続する。この後、トランスファゲー
ト駆動信号BLCA、BLCBをそれぞれ“L”レベル
として、ビット線BLa、BLbと、ノードN1、N2
とを、再度切り離す。この後、センスアンプ活性化信号
SAN2を“L”レベル、センスアンプ活性化信号SA
P2を“H”レベルとして、第2フリップフロップ回路
14**-2を非活性な状態とする。さらにイコライズ信号
ECH2を“H”レベルとして、ノードN5とノードN
6とをイコライズする。この後、トランスファゲート駆
動信号RV2A、RV2Bをそれぞれ“H”レベルとす
る。さらにセンスアンプ活性化信号SAN2を“H”レ
ベル、センスアンプ活性化信号SAP2を“L”レベル
として、第2フリップフロップ回路14**-2を活性な状
態とする。これにより、ノードN1の電圧が、第2フリ
ップフロップ回路14**-2によりセンスされ、そして、
ラッチされる。これにより、メモリセルトランジスタか
ら読み出されたデータが「“2”か、“0”または
“1”」かが、第2フリップフロップ回路14**-2によ
りセンスされ、そして、ラッチされる。このように、2
つのフリップフロップ回路14**-1、14**-2により構
成されるデータ制御回路10**は、メモリセルトランジ
スタから読み出されたデータが「“0”か、“1”か、
“2”か」を区別して記憶することができる。よって、
データ回路6**は、読み出しデータを記憶する。
【0164】なお、上記の読み出し動作中、ベリファイ
信号VRFYBA、VRFYBBはともに“H”レベル
である。また、メモリセルトランジスタのソース線の電
圧Vsa、Vsbはそれぞれ0Vである。
【0165】続いて、カラムアドレスデコーダに入力さ
れるカラム活性化信号CENBが“H”レベルとされる
と、アドレス信号によって選択されたデータ回路6**
一つから、読み出しデータが、データ入出力線IOA、
IOB、IOC、IODに出力される。このとき、隣り
合う偶数、奇数カラムのデータ回路6**からそれぞれ、
例えば図24に示すような2つの3値のデータが出力さ
れてきて、データ入出力バッファ5に入力される。デー
タ入出力バッファ5には、3値のデータ×2のデータが
入力されてくる。データ入出力バッファ5は、入力され
た2つの3値のデータを、3ビットで8値の外部用読み
出しデータに変換し、そして、EEPROMの外部に向
けて出力する。
【0166】図27および図28はそれぞれ、この発明
の第3の実施の形態に係るEEPROMのベリファイ読
み出し動作を示す動作波形図である。
【0167】まず、電圧VAを1.8Vに、電圧VBを
1.5Vにする。これにより、ビット線BLaが1.8
Vに、ビット線BLbが1.5Vにそれぞれ充電され
る。この後、トランスファゲート駆動信号BLCA、B
LCBをそれぞれ“L”レベルとして、ビット線BLa
とMOSキャパシタQd1、ビット線BLbとMOSキ
ャパシタQd2とをそれぞれ切り離す。これにより、ビ
ット線BLa、BLbはそれぞれ電気的にフローティン
グな状態にされる。この後、ビット線プリチャージ信号
PREA、PREBをそれぞれ“L”レベルとして、M
OSキャパシタQd1のゲート電極であるノードN1、
MOSキャパシタQd2のゲート電極であるノードN2
をそれぞれ、電気的にフローティングな状態にする。続
いて、制御ゲート/選択ゲート駆動回路によって選択さ
れたブロックの選択された制御ゲートCG2Aを0.5
V、非選択制御ゲートCG1A、CG3A、CG4A
と、選択ゲートSG1A、SG2Aをそれぞれ電圧VC
Cにする。選択されたメモリセルトランジスタのしきい
値が0.5V以下なら、ビット線の電圧は1.5Vより
低くなる。また、選択されたメモリセルトランジスタの
しきい値が0.5V以上なら、ビット線の電圧は1.8
Vのままとなる。この後、トランスファゲート駆動信号
BLCA、BLCBをそれぞれ“H”レベルとし、ビッ
ト線BLa、BLbをそれぞれ、一旦、ノードN1、N
2に接続する。この後、トランスファゲート駆動信号B
LCA、BLCBをそれぞれ“L”レベルとして、ビッ
ト線BLa、BLbと、ノードN1、N2とを、再度切
り離す。この後、トランスファゲート駆動信号RVA2
Aが、例えば電圧VCC以下の1.5Vとされる。ここ
で、駆動信号RVA2Aをゲートに受けるnチャネルM
OSトランジスタQn33のしきい値を1Vとすると、
書き込みデータ“2”が記憶されているデータ回路6**
の、MOSトランジスタQn33は“ON”し、ノード
N1は0Vとなる。一方、書き込みデータ“0”または
“1”が記憶されているデータ回路6**の、MOSトラ
ンジスタQn33は“OFF”し、ノードN1は0.5
V以上の電圧に保たれる。この後、ベリファイ信号VR
FYBAを“L”レベルにする。すると、書き込みデー
タ“0”がデータ回路6**では、pチャネルMOSトラ
ンジスタQp15が“ON”であり、ノードN1は電圧
VCCとなる。
【0168】この後、センスアンプ活性化信号SAN1
を“L”レベル、センスアンプ活性化信号SAP1を
“H”レベルとして、第1フリップフロップ回路14**
-1を非活性な状態とする。さらに、イコライズ信号EC
H1を“H”レベルとして、ノードN3とノードN4と
をイコライズする。この後、トランスファゲート駆動信
号RV1A、RV1Bをそれぞれ“H”レベルとする。
さらに、センスアンプ活性化信号SAN1を“H”レベ
ル、センスアンプ活性化信号SAP1を“L”レベルと
して、第1フリップフロップ回路14**-1を活性な状態
とする。これにより、ノードN1の電圧が、第1フリッ
プフロップ回路14**-1によりセンスされ、そして、ラ
ッチされる。これにより、書き込みデータ“1”を記憶
しているデータ回路6**のみ、対応するメモリセルトラ
ンジスタのデータが充分にデータ“1”の状態となった
か否かが検出される。メモリセルトランジスタが、デー
タ“1”の状態になっていれば、第1フリップフロップ
回路14**-1は、ノードN1の電圧をセンスし、ラッチ
する。これにより、書き込みデータは“0”に変更され
る。反対に、メモリセルトランジスタが、データ“1”
の状態になっていなければ、第1フリップフロップ回路
14**-1は、ノードN1の電圧をセンスし、ラッチし
て、書き込みデータ“1”を記憶し続ける。また、書き
込みデータ“0”、または書き込みデータ“2”を記憶
しているデータ回路6**では、データの変更はされな
い。
【0169】図27中、(1)はデータ“0”が記憶さ
れているメモリセルトランジスタの場合、(2)はデー
タ“1”またはデータ“2”が記憶されているメモリセ
ルトランジスタの場合、(3)はデータ“1”が記憶さ
れるはずのメモリセルトランジスタでまだデータ“1”
の状態に達していない場合、(4)はデータ“1”が記
憶されるはずのメモリセルトランジスタでちょうどデー
タ“1”の状態に達した場合、(5)はデータ“2”が
記憶されるはずのメモリセルトランジスタでデータ
“1”の状態に達している場合、(6)はデータ“2”
が記憶されるはずのメモリセルでデータ“1”の状態に
達していない場合である。
【0170】次に、選択された制御ゲートCG2Aが2
Vにされる。選択されたメモリセルトランジスタのしき
い値が2V以下なら、ビット線の電圧は1.5Vより低
くなる。また、選択されたメモリセルトランジスタのし
きい値が2V以上なら、ビット線の電圧は1.8Vのま
まとなる。この後、トランスファゲート駆動信号BLC
A、BLCBをそれぞれ“H”として、ビット線BL
a、BLbをそれぞれ、一旦、ノードN1、N2に接続
する。この後、トランスファゲート駆動信号BLCA、
BLCBをそれぞれ“L”レベルとして、ビット線BL
a、BLbと、ノードN1、N2とを、再度切り離す。
この後、ベリファイ信号VRFYBAが“L”レベルと
する。すると、書き込みデータ“0”が記憶されている
データ回路6**のみ、pチャネルMOSトランジスタQ
p15が“ON”であり、ノードN1は電圧VCCとな
る。この後、センスアンプ活性化信号SAN1を“L”
レベル、センスアンプ活性化信号SAP1を“H”レベ
ルとして、第1フリップフロップ回路14**-1を非活性
な状態とする。さらにイコライズ信号ECH1を“H”
レベルとして、ノードN3とノードN4とをイコライズ
する。この後、トランスファゲート駆動信号RV1A、
RV1Bをそれぞれ“H”レベルとする。さらにセンス
アンプ活性化信号SAN1を“H”レベル、センスアン
プ活性化信号SAP1を“L”レベルとして、第1フリ
ップフロップ回路14**-1を活性な状態とする。これに
より、ノードN1の電圧が、第1フリップフロップ回路
14**-1によりセンスされ、そして、ラッチされる。
【0171】図27中、(7)はデータ“0”またはデ
ータ“1”が記憶されているメモリセルトランジスタの
場合、(8)はデータ“2”が記憶されているメモリセ
ルトランジスタの場合、(9)はデータ“1”が記憶さ
れるはずのメモリセルトランジスタでまだデータ“1”
の状態に達していない場合、(10)はデータ“1”が
記憶されるはずのメモリセルトランジスタでちょうどデ
ータ“1”の状態に達した場合、(11)はデータ
“2”が記憶されるはずのメモリセルトランジスタでち
ょうどデータ“2”の状態に達した場合、(12)はデ
ータ“2”が記憶されるはずのメモリセルトランジスタ
でまだデータ“2”の状態に達していない場合である。
【0172】この後、図28に示されるように、書き込
みデータの変更が、さらに行われる。まず、ビット線プ
リチャージ信号PREB、トランスファゲート駆動信号
RV2Aをそれぞれ“H”レベルとする。これにより、
ノードN2の電位は1.5Vに、ノードN1の電位は、
第2フリップフロップ回路14**-2のデータに従った電
位に制御される。この後、ベリファイ信号VRFYBA
を“L”レベルする。これにより、ノードN1の電位
は、第1フリップフロップ回路14**-1のデータに従っ
た電位に制御される。この後、センスアンプ活性化信号
SAN2を“L”レベル、センスアンプ活性化信号SA
P2を“H”レベルとして、第2フリップフロップ回路
14**-2を非活性な状態とする。さらにイコライズ信号
ECH2を“H”レベルとして、ノードN5とノードN
6とをイコライズする。この後、トランスファゲート駆
動信号RV2A、RV2Bをそれぞれ“H”レベルとす
る。さらにセンスアンプ活性化信号SAN2を“H”レ
ベル、センスアンプ活性化信号SAP2を“L”レベル
として、第2フリップフロップ回路14**-2を活性な状
態とする。これにより、ノードN1の電圧が、第2フリ
ップフロップ回路14**-2によりセンスされ、そして、
ラッチされる。これにより、書き込みデータ“2”を記
憶しているデータ回路6**のみ、対応するメモリセルト
ランジスタのデータが充分にデータ“2”の状態となっ
たか否かが検出される。メモリセルトランジスタが、デ
ータ“2”の状態になっていれば、第1フリップフロッ
プ回路14**-1、第2フリップフロップ回路14**-2は
それぞれ、ノードN1の電圧をセンスし、ラッチする。
これにより、書き込みデータは“0”に変更される。反
対に、メモリセルトランジスタが、データ“2”の状態
になっていなければ、第1フリップフロップ回路14**
-1、第2フリップフロップ回路14**-2はそれぞれ、ノ
ードN1の電圧をセンスし、ラッチして、書き込みデー
タ“2”を記憶し続ける。また、書き込みデータ
“0”、または書き込みデータ“1”を記憶しているデ
ータ回路6**では、データの変更はされない。
【0173】上記ベリファイ読み出し動作中、ベリファ
イ信号VRFYBBは“H”レべル、メモリセルトラン
ジスタのソース線の電圧Vsは0Vである。
【0174】選択されたメモリセルトランジスタの全て
が、所望のしきい値に達していれば、データ回路6**-0
〜6**-mの全ての書き込みデータが“0”となる。これ
を検出すると、選択されたメモリセルトランジスタの全
てが、所望のしきい値に達したか否かがわかる。
【0175】図29は、データ回路6**の書き込みデー
タの変更の様子を示す図である。
【0176】なお、この第3の実施の形態に係るEEP
ROMでは、書き込みデータ“1”を記憶しているデー
タ回路6**に対応したビット線の電位は、1.5Vのビ
ット線書き込み制御電圧にされるが、これは0Vでも可
能である。
【0177】図30は、この発明の第4の実施の形態に
係るEEPROMのメモリセルアレイ1およびカラム系
回路3の構成を示す構成図である。
【0178】上記第1、第2の実施の形態では、一つの
ビット線BLに、一つのデータ回路6が対応したものを
説明したが、複数のビット線BLに、一つのデータ回路
6が対応した形に変更することができる。
【0179】図30に示すように、第4の実施の形態に
係るEEPROMでは、4本のビット線BLi-1〜BL
i-4(iは0〜3)に対して、データ回路6-0〜6-mの
うちの一つが設けられている。4本のビット線BLi-1
〜BLi-4のうち、例えばBLi-1を選択するときに
は、データ回路側のトランスファゲート回路7* を駆動
する駆動信号BLC1〜BLC4のうち、信号BLC1
を“H”レベルとし、他の信号BLC2〜4をそれぞ
れ、“L”レベルとする。
【0180】また、同時に、非選択ビット線制御回路側
のトランスファゲート回路7**を駆動する駆動信号BL
C1D〜BLC4Dのうち、信号BLC1Dを“L”レ
ベルとし、他の信号BLC2D〜4Dをそれぞれ、
“H”レベルとする。これにより、選択されたビット線
BLi-1だけがデータ回路6-0〜6-mに接続される。
【0181】これにより、選択されたビット線BLi-1
だけがデータ回路6-0〜6-mに接続され、選択されてい
ないビット線BLi-2〜BLi-4はそれぞれ、非選択ビ
ット線制御回路20-0〜20-mに接続される。非選択ビ
ット線制御回路20-0〜20-mは、選択されていないビ
ット線BLi-2〜BLi-4の電位を制御する。
【0182】図31は、この発明の第5の実施の形態に
係るEEPROMのメモリセルアレイ1A、1Bおよび
カラム系回路3**の構成を示す構成図である。
【0183】上記第3の実施の形態においても、第1、
第2の実施の形態と同様、一つのビット線BLa(また
はBLb)に、一つのデータ回路6**が対応したものを
説明したが、複数のビット線BLa(またはBLb)
に、一つのデータ回路6**が対応した形に変更すること
ができる。
【0184】図31に示すような第5の実施の形態に係
るEEPROMでも、第4の実施の形態に係るEEPR
OMと同様にして、4本のビット線BLi-1〜BLi-4
(iは0〜3)のうち、選択された1本のビット線とデ
ータ回路6-0〜6-mとの接続、および非選択の3本のビ
ット線と非選択ビット線制御回路20-0〜20-mとの接
続が行われる。
【0185】また、メモリセルアレイ1に集積されるメ
モリセルは、NAND型のセルに限られることはなく、
以下に説明するようなセルでも、この発明の実施が可能
である。
【0186】図32は、NOR型のセルが集積されたメ
モリセルアレイを示す図である。図32に示すNOR型
のセルは、ビット線BLに、選択ゲートを介して接続さ
れている。
【0187】図33は、他のNOR型のセルが集積され
たメモリセルアレイを示す図である。図33に示すNO
R型のセルは、ビット線BLに、直接に接続されてい
る。
【0188】図34は、グランドアレイ型のセルが集積
されたメモリセルアレイを示す図である。図34に示す
ように、グランドアレイ型のセルは、ビット線BLとソ
ース線VSとを並行に配置したものである。グランドア
レイ型のセルは、NOR型のメモリの一つである。
【0189】図35は、他のグランドアレイ型のセルが
集積されたメモリセルアレイを示す図である。図35に
示すグランドアレイ型のセルは、データを消去するとき
に使用される消去ゲートEGを有している。また、制御
ゲートCGの一部を、メモリセルトランジスタのチャネ
ルにオーバーラップさせた、いわゆるスプリットチャネ
ル型になっている。
【0190】図36は、交互グランドアレイ型のセルが
集積されたメモリセルアレイを示す図である。図36に
示すように、交互グランドアレイ型のセルは、ビット線
BLとソース線VSとを並行に配置した点でグランドア
レイ型のセルと一致するが、ビット線BLとソース線V
Sとを交互に切り替えることが可能な点が相違してい
る。
【0191】図37は、他の交互グランドアレイ型のセ
ルが集積されたメモリセルアレイを示す図である。図3
7に示す交互グランドアレイ型のセルは、図35に示し
たグランドアレイ型のセルと同様な構成を有している。
【0192】図38は、DINOR(DIvided NOR )型
のセルが集積されたメモリセルアレイを示す図である。
図38に示すように、DINOR型のセルは、ビット線
BLとソース線VSとの間に、ビット線側選択トランジ
スタを介して、例えば4つのメモリセルトランジスタが
並列に接続されて構成される。
【0193】図39は、AND型のセルが集積されたメ
モリセルアレイを示す図である。図39に示すように、
AND型のセルは、ビット線BLとソース線VSとの間
に、ビット線側選択トランジスタおよびソース線側選択
トランジスタを介して、例えば4つのメモリセルトラン
ジスタが並列に接続されて構成される。
【0194】また、上記実施の形態では、3値あるいは
4値記憶式のEEPROMについて説明したが、この発
明は、n値(n≧2)記憶式EEPROMでも実施が可
能である。
【0195】以上説明したような実施の形態に係るEE
PROMによれば、データの書き込みを行う際に、少な
くとも1つのビット線電圧制御回路によって、ビット線
を所望のビット線書き込み制御電圧に充電し、その後、
ビット線を電気的にフローティングな状態にする。つま
り、n値の書き込みデータに応じてそれぞれ異なってい
るビット線書き込み制御電圧の一つを、ビット線にあら
かじめ充電しておく。これにより、上記ビット線書き込
み制御電圧の一つをビット線を与えるためのビット線電
圧制御回路を省くことができる。よって、ビット線電圧
制御回路を、簡単な回路構成により実現することがで
き、チップサイズを小さくできる。また、この発明を使
用しない場合に比べ、ビット線電圧制御回路に必要なト
ランジスタの数を減るので、製造歩留りも良い。よっ
て、製造コストが低下し、n値記憶式EEPROMをユ
ーザに、廉価に供給することもできる。
【0196】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、カラム系回路の回路規模が、特にビット線電圧制御
回路の数が減ぜられることによって小さくなるので、高
集積化に適した不揮発性半導体記憶装置およびデータ書
き込み方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施の形態に係る多値
記憶式EEPROMの構成を示す構成図。
【図2】図2は図1に示すメモリセルアレイおよびカラ
ム系回路の構成を示す構成図。
【図3】図3はEEPROMが4値記憶式であるとき
の、メモリセルトランジスタのしきい値電圧と、4つの
書き込み状態との関係を示す図。
【図4】図4は図2に示すデータ回路6の構成を示す構
成図。
【図5】図5は書き込みデータと、データ入出力線の電
位レベルとの関係を示す図。
【図6】図6は読み出しデータと、データ入出力線の電
位レベルとの関係を示す図。
【図7】図7は図4に示すデータ回路を備えるEEPR
OMの書き込み動作を示す動作波形図。
【図8】図8はこの発明の第1の実施の形態に係る半導
体記憶装置が有するデータ制御回路を示す図で、(a)
図はデータ制御回路の構成を示す構成図、(b)図は
(a)図に示すフリップフロップ回路の回路図。
【図9】図9は図8(a)および(b)に示すデータ制
御回路を備えるEEPROMの読み出し動作と、書き込
み動作の後に行われるベリファイ読み出し動作とを示す
動作波形図。
【図10】図10はこの発明の第1の実施の形態に係る
半導体記憶装置が有するデータ制御回路の他の例を示す
図で、(a)図はデータ制御回路の構成を示す構成図、
(b)図は(a)図に示すフリップフロップ回路の回路
図。
【図11】図11は図10(a)および(b)に示すデ
ータ制御回路を備えるEEPROMの読み出し動作と、
書き込み動作の後に行われるベリファイ読み出し動作と
を示す動作波形図。
【図12】図12はデータ回路の書き込みデータの変更
の様子を示す図。
【図13】図13はデータ書き込み終了検知回路の回路
図。
【図14】図14はこの発明の第2の実施の形態に係る
多値記憶式EEPROMが備えるデータ回路の構成を示
す構成図。
【図15】図15は図14に示すデータ回路を備えるE
EPROMの書き込み動作を示す動作波形図。
【図16】図16はこの発明の第3の実施の形態に係る
多値記憶式EEPROMの構成を示す構成図。
【図17】図17は図16に示すメモリセルアレイおよ
びカラム系回路の構成を示す構成図。
【図18】図18はEEPROMが3値記憶式であると
きの、メモリセルトランジスタのしきい値電圧と、3つ
の書き込み状態との関係を示す図。
【図19】図19は図17に示すデータ回路の構成を示
す構成図。
【図20】図20はこの発明の第3の実施の形態に係る
半導体記憶装置が有するデータ制御回路10の構成を示
す構成図。
【図21】図21は図20に示す第1フリップフロップ
回路の回路図。
【図22】図22は図20に示す第2フリップフロップ
回路の回路図。
【図23】図23は書き込みデータと、データ入出力線
の電位レベルとの関係を示す図。
【図24】図24は読み出しデータと、データ入出力線
の電位レベルとの関係を示す図。
【図25】図25はこの発明の第3の実施の形態に係る
EEPROMの書き込み動作を示す動作波形図。
【図26】図26はこの発明の第3の実施の形態に係る
EEPROMの読み出し動作を示す動作波形図。
【図27】図27はこの発明の第3の実施の形態に係る
EEPROMのベリファイ読み出し動作を示す動作波形
図。
【図28】図28はこの発明の第3の実施の形態に係る
EEPROMのベリファイ読み出し動作を示す動作波形
図。
【図29】図29はデータ回路の書き込みデータの変更
の様子を示す図。
【図30】図30はこの発明の第4の実施の形態に係る
EEPROMのメモリセルアレイおよびカラム系回路の
構成を示す構成図。
【図31】図31はこの発明の第5の実施の形態に係る
EEPROMのメモリセルアレイおよびカラム系回路の
構成を示す構成図。
【図32】図32はNOR型のセルが集積されたメモリ
セルアレイを示す図。
【図33】図33は他のNOR型のセルが集積されたメ
モリセルアレイを示す図。
【図34】図34はグランドアレイ型のセルが集積され
たメモリセルアレイを示す図。
【図35】図35は他のグランドアレイ型のセルが集積
されたメモリセルアレイを示す図。
【図36】図36は交互グランドアレイ型のセルが集積
されたメモリセルアレイを示す図。
【図37】図37は他の交互グランドアレイ型のセルが
集積されたメモリセルアレイを示す図。
【図38】図38はDINOR型のセルが集積されたメ
モリセルアレイを示す図。
【図39】図39はAND型のセルが集積されたメモリ
セルアレイを示す図。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、 2…ロウ系回路、 3…カラム系回路、 4…アドレスバッファ、 5…データ入出力回路 6…データ回路、 7…トランスファゲート回路、 8…ビット線プリチャージ回路、 9…ビット線リセット回路、 10…データ制御回路、 14…フリップフロップ回路、 MC…メモリセル、 M…メモリセルトランジスタ、 S…選択トランジスタ、 SG…選択ゲート、 CG…制御ゲート、 BL…ビット線、 Qn…nチャネルMOSトランジスタ、 Qp…pチャネルMOSトランジスタ、 Qd…デプレッション型nチャネルMOSトランジス
タ。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値のデータをメモリセルに書き込むと
    き、多値のデータそれぞれに応じたビット線書き込み電
    位の一つをビット線に充電し、充電した後、ビット線を
    電気的にフローティングな状態にする手段と、 ビット線の電位を、前記ビット線の充電量を増加させ
    る、減少させる、維持させるのいずれかの状態をとるこ
    とによって、多値のデータに応じて設定される、ビット
    線書き込み制御電位にする手段とを具備すること特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 多値のデータをメモリセルに書き込むと
    き、多値のデータそれぞれに応じたビット線書き込み電
    位の一つをビット線に充電し、充電した後、ビット線を
    電気的にフローティングな状態にする工程と、 ビット線の電位を、前記ビット線の充電量を増加させ
    る、減少させる、維持させるのいずれかの状態をとるこ
    とによって、多値のデータに応じて設定される、ビット
    線書き込み制御電位にする工程とを具備すること特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置のデータ書き込み方法。
  3. 【請求項3】 2値以上のデータを記憶するメモリセル
    がマトリクス状に配置されて構成されるメモリセルアレ
    イと、 前記メモリセルへのデータの書き込み、並びに前記メモ
    リセルからのデータの読み出しに使用されるビット線と
    を具備し、 前記ビット線を、所定の電位とした後、前記ビット線を
    電気的にフローティングな状態とし、前記メモリセルへ
    データを書き込むとき、前記ビット線の所定の電位を、
    ビット線書き込み制御電圧の一つとして用いるように構
    成されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 2値以上のデータを記憶するメモリセル
    がマトリクス状に配置されて構成されるメモリセルアレ
    イと、 前記メモリセルへ書き込みデータを伝える、および前記
    メモリセルからの読み出しデータを伝えるためのビット
    線と、 前記ビット線に接続された、前記メモリセルへデータを
    書き込む前に、前記ビット線を所定の電位とし、前記所
    定の電位のビット線を電気的にフローティングな状態と
    する第1の回路と、 前記ビット線に接続された、前記2値以上のデータの一
    つを選択されたメモリセルへ書き込むとき、前記ビット
    線の電位を前記所定の電位のままとし、前記2値以上の
    データの他の一つを選択されたメモリセルへ書き込むと
    き、前記ビット線の電位を前記所定の電位とは異なった
    電位にシフトさせる第2の回路とを具備することを特徴
    とする不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の回路は、フリップフロップ回
    路を含み、前記フリップフロップ回路は、前記メモリセ
    ルへデータを書き込むとき、書き込みデータを記憶する
    ことを特徴とする請求項4に記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  6. 【請求項6】 前記フリップフロップ回路は、前記メモ
    リセルへデータを書き込むとき、記憶された書き込みデ
    ータに応じて、前記ビット線の電位を前記所定の電位の
    ままとするか、前記ビット線の電位を前記所定の電位と
    は異なった電位にシフトさせるかを決定することを特徴
    とする請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記フリップフロップ回路は、前記メモ
    リセルからデータを読み出すとき、読み出しデータを増
    幅し記憶することを特徴とする請求項5および請求項6
    いずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記メモリセルが記憶するデータの数を
    N(N≧2)としたとき、このメモリセルへの書き込み
    データを記憶する、およびこのメモリセルからの読み出
    しデータを増幅し記憶するための前記フリップフロップ
    回路の数は、N−1個であることを特徴とする請求項5
    乃至請求項7いずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  9. 【請求項9】 前記N−1個のフリップフロップ回路が
    記憶する書き込みデータは、ベリファイ動作が完了した
    後、他のデータに変更されることを特徴とする請求項8
    に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記N−1個のフリップフロップ回路
    が記憶する書き込みデータが、他のデータに変更された
    ことを検知して書き込み動作を終了させる書き込み終了
    検知回路をさらに具備することを特徴とする請求項9に
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 2値以上のデータを記憶するメモリセ
    ルがマトリクス状に配置されて構成されるメモリセルア
    レイと、 前記メモリセルのソース/ドレインの一方を、前記メモ
    リセルアレイから導出するビット線と、 前記ビット線とデータ入出力線との間に介在するビット
    線制御回路とを具備し、 前記ビット線制御回路は、 書き込み動作の前に、前記ビット線を充電する充電回路
    と、 データ入出力線に供給された書き込みデータを記憶する
    書き込みデータ記憶部と、 前記書き込みデータ記憶部に記憶された書き込みデータ
    に応じて、ビット線の電位を、前記充電電位のままか、
    前記充電電位からシフトさせるかを制御するデータ制御
    回路とを含むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置。
  12. 【請求項12】 前記データ制御回路は、フリップフロ
    ップ回路を含み、前記フリップフロップ回路は、前記メ
    モリセルへデータを書き込むとき、前記データ入出力線
    に供給された書き込みデータを記憶することを特徴とす
    る請求項11に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記フリップフロップ回路は、前記メ
    モリセルからデータを読み出すとき、前記ビット線に読
    み出された読み出しデータを増幅し、前記データ入出力
    線に供給することを特徴とする請求項12に記載の不揮
    発性半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記メモリセルが記憶するデータの数
    をN(N≧2)としたとき、このメモリセルへの書き込
    みデータを記憶する、およびこのメモリセルからの読み
    出しデータを増幅し記憶するための前記フリップフロッ
    プ回路の数は、N−1個であることを特徴とする請求項
    12および請求項13いずれかに記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記N−1個のフリップフロップ回路
    が記憶する書き込みデータは、ベリファイ動作が完了し
    た後、他のデータに変更されることを特徴とする請求項
    14に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記N−1個のフリップフロップ回路
    が記憶する書き込みデータが、他のデータに変更された
    ことを検知して書き込み動作を終了させる書き込み終了
    検知回路をさらに具備することを特徴とする請求項15
    に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 前記充電回路は、前記ビット線を電源
    電位に充電することを特徴とする請求項11乃至請求項
    16いずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】 前記データ制御回路は、このデータ制
    御回路に含まれている前記書き込みデータ記憶部に記憶
    された書き込みデータに応じて、前記ビット線の電位
    を、前記電源電位のままか、前記電源電位よりも低くす
    ることを特徴とする請求項17に記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  19. 【請求項19】 前記充電回路は、前記ビット線を接地
    と電源電圧との中間にある電位に充電することを特徴と
    する請求項11乃至請求項16いずれか一項に記載の不
    揮発性半導体記憶装置。
  20. 【請求項20】 前記データ制御回路は、このデータ制
    御回路に含まれている前記書き込みデータ記憶部に記憶
    された書き込みデータに応じて、前記ビット線の電位
    を、前記中間にある電位のままか、前記中間にある電位
    よりも低くするか、前記中間にある電位より高くするこ
    とを特徴とする請求項19に記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
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