JP3913763B2 - 測定器 - Google Patents
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Description
測定にあたっては、被測定物をアンビルとスピンドルとの間に位置させたのち、シンブルを回してスピンドルを被測定物に接近する方向へ移動させて、アンビルとスピンドルとで被測定物を挟む。こののち、シンブルから手を離して、ラチェット機構のノブを回すと、一定以上の力がスピンドルに作用したとき、ラチェット機構が空転するので、一定の測定力で測定を行える。
しかし、従来の測定器にあっては、上述したように、一定の測定力で測定を行うことができるものの、被測定物の材質や形状に応じて測定力を変更することは実際上困難であった。
請求項1に記載の発明は、本体と、この本体に軸方向へ移動可能に設けられたスピンドルと、このスピンドルの移動位置をデジタル表示するデジタル表示部とを有し、スピンドルを軸方向へ移動させながら被測定物に当接させ、そのときのスピンドルの移動位置から被測定物の寸法を測定する測定器において、前記スピンドルが被測定物を押圧する測定力を検出する測定力検出手段と、この測定力検出手段で検出された測定力が予め設定された測定力に達したときに前記デジタル表示部の表示値をホールドする表示ホールド手段とを備え、前記測定力検出手段は、前記本体に回動可能に設けられた指針と、前記スピンドルが被測定物を押圧する測定力を前記指針の回動運動に変換する運動変換機構と、この運動変換機構の一部または指針が予め設定した所定量変位したことを検出し前記表示ホールド手段にホールド指令を与える検知スイッチとを備えることを特徴とする測定器である。
この測定器によれば、スピンドルを軸方向へ移動させながら被測定物に当接させたのち、さらに押圧すると、スピンドルが被測定物を押圧する測定力が測定力検出手段によって検出される。やがて、検出された測定力が予め設定された測定力に達すると、表示ホールド手段によって、デジタル表示部の表示値がホールドされる。従って、被測定物の材質や形状に応じて最適な測定力で測定することができる。
[第1関連技術]
図1に第1関連技術を示す。第1関連技術の測定器は、円筒形状の本体1と、この本体1の内部に設けられたスピンドル11と、本体1の外部に設けられたシンブル21と、本体1の内部にスピンドル11の移動方向と同方向へ移動可能かつ任意の位置で固定可能に設けられたスリーブ31と、このスリーブ31とスピンドル11とを連結する連結部材41と、付勢力可変部材51と、付勢手段としての加圧ばね61と、付勢力表示手段71と、図示省略の位置検出表示手段とを含んで構成されている。
前記付勢力表示手段71は、前記連結部材41に前記付勢力可変部材51の中心孔を貫通して突設された目盛棹72と、この目盛棹72の長手方向に沿って一定間隔おきに形成された目盛72Aとを含んで構成されている。ここで、目盛棹72および目盛72Aからなる付勢力表示手段71は、付勢力可変部材51の螺合によって可変された付勢手段としての加圧ばね61の予圧力を表示する予圧力表示手段201も兼ねている。
測定にあたって、本体1を保持して、シンブル21を回転させると、スリーブ31、加圧ばね61、連結部材41およびスピンドル11が一体となって、これらの軸方向(ここでは、図1中左方向)へ移動される。スピンドル11の先端部11Aが被測定物に当接したのち、さらに、シンブル21を回転し続けると、スピンドル11はこれ以上移動することができないので、加圧ばね61が圧縮されていく。このとき、加圧ばね61がスピンドル11を付勢する力、つまり、測定力は、圧縮量に比例して増加した力を予圧力に加えたものである。従って、加圧ばね61の圧縮量が一定の位置では測定力は一定である。なお、予圧力は、付勢力可変部材51を回転させてスリーブ31に対する位置を変えることにより、変えることができ、かつ、予圧力表示手段201によって確認できる。
図2に第2関連技術を示す。第2関連技術の測定器は、第1関連技術の測定器とは、付勢力表示手段の構成が異なり、また、スピンドル11の移動位置を指針の回転角として検出する位置検出表示手段101が付加されている。
第2関連技術の付勢力表示手段71Aは、前記連結部材41に前記付勢力可変部材51を貫通して突設され外端部に雄ねじ73Aを有するねじ軸73と、このねじ軸73に螺合されかつ前記スリーブ31に設けられたアーム74に回転可能かつ軸方向へ移動不能に設けられたナット部材75と、このナット部材75に固定された指針76とを含んで構成されている。
なお、前記関連技術において、位置検出表示手段については、スピンドル11の移動位置を電気的信号として検出し、それをデジタル表示する位置検出表示手段であってもよい。また、アーム74には、指針76の回転角を表す角度目盛を付した目盛盤を設けておけば、指針76の回転角を正確に読み取ることができる。
図3に第3関連技術を示す。第3関連技術の測定器は、第1関連技術の測定器とは、付勢力表示手段の構成が異なり、また、スピンドル11の移動位置を電気的信号として検出、表示する位置検出表示手段111が付加されている。
第3関連技術の位置検出表示手段111は、前記スピンドル11に設けられたスケール112と、このスケール112に所定のギャップを隔てて前記本体1側に対向配置された検出スケール113と、この両スケール112,113の相対変位量を電気的信号として検出する検出回路114と、この検出回路114で検出された相対変位量をデジタル表示するデジタル表示部115とから構成されている。
検知スイッチ81は、スピンドル11とスリーブ31とのいずれか一方(ここではスピンドル11)に絶縁部材82を介して設けられた電極板ばね83と、この電極板ばね83に対応していずれか他方(ここではスリーブ31)に設けられた電極84とから構成されている。検知スイッチ81からの信号は、電線85を介して前記検出回路114に入力され、表示部86に測定力が一定値に達したことが表示され、かつ、デジタル表示部115の表示値が自動的にホールドされるように構成されている。
図4に第4関連技術を示す。第4関連技術の測定器は、第3関連技術の測定器とは、付勢力表示手段の構成が異なる。
第4関連技術の付勢力表示手段71Cは、前記連結部材41と加圧ばね61との間に設けられた力検出器91と、この力検出器91に電線85を介して接続され力検出器91で検出された力の大きさを表示する表示部92とを含んで構成されている。ここで、力検出器91としては、圧電素子やロードセルなどが用いられている。表示部92は、前記デジタル表示部115の一部に形成され、力の量をバーグラフとして表示するものであるが、これに限らず、数値として表示するものでもよい。
また、表示部92に表示する力の大きさをバーグラフとして表示すようにしたので、加圧ばね61を圧縮していく過程が視覚で確認できるので、スリーブ31を希望の位置で停止させやすい。
図5に第5関連技術を示す。第5関連技術の測定器は、第3関連技術の測定器において、本体1の一端側をL字状に延長し、この先端部内端面にスピンドル11との間に被測定物を挟持するアンビル121を取り付けた構成、つまり、マイクロメータ120として構成した例である。
従って、第5関連技術によれば、スピンドル11とアンビル121との間に被測定物を挟持したのち、さらに、シンブル21を回転させて、付勢力表示手段71Cの表示部86が予め設定した値を表示したときに、シンブル21の回転を停止して、デジタル表示部115の表示値を読み取ることにより、所望の測定力下で被測定物の寸法を測定することができる。
なお、第5関連技術のようにマイクロメータとする構成は、第3関連技術の測定器に限らず、第1関連技術、第2関連技術、第4関連技術の測定器でも、同様に応用することができる。
図6に第6関連技術を示す。第6関連技術の測定器は、第5関連技術のマイクロメータ120に、被測定物をアンビル121に保持する保持手段131を付設した例である。
保持手段131は、詳細を図7〜図9に示すように、本体1のアンビル121近傍部分に貫通して設けられた支持軸132と、この支持軸132の両端側に本体1を挟んで取り付けられた一対のクランプ片133A,133Bと、この一対のクランプ片133A,133Bの略中間部を連結する連結ピン134と、前記支持軸132に螺合され一対のクランプ片133A,133Bを任意の回転位置で締め付けて固定するクランプねじ135とから構成されている。
クランプ片133A,133Bの先端部は、被測定物を挟んだ状態において、被測定物の下面を支持する支持面136と、この支持面136に対して略直交しアンビル121との間に被測定物を挟持する挟持面137とを有する形状に切欠形成されている。具体的には、図7に示すように、被測定物の径が異なっても、スピンドル11とアンビル121とを結ぶ軸線に対して、被測定物の中心軸が交差しかつ直交するように、支持面136と挟持面137との形状が決められている。
図10に第7関連技術を示す。第7関連技術の測定器は、第3関連技術の測定器と、この測定器を保持するスタンド141とを備えた測定装置の例である。
スタンド141は、測定台142を有するベース143と、このベース143に立設された支柱144と、この支柱144に昇降可能かつ固定可能に設けられた昇降アーム145と、この昇降アーム145の先端に設けられ前記測定器の本体1の部分を挟持するクランプ機構146とを備えている。
なお、第7関連技術のようにスタンド141に支持する構成は、第3関連技術の測定器に限らず、第1関連技術、第2関連技術、第4関連技術の測定器でも、同様に応用することができる。
図11および図12に第8関連技術を示す。第8関連技術の測定器は、第3関連技術の測定器(図3に示す測定器)とは、予圧力表示手段が異なり、また、付勢力可変部材51を覆うカバーが本体に着脱可能に設けられている点が異なる。
第8関連技術の予圧力表示手段203は、付勢力可変部材51の外周に回転調整可能かつ軸方向へ位置調整可能に設けられた表示筒204を備える。つまり、表示筒204には止めねじ205が螺合され、その止めねじ205が付勢力可変部材51の途中に形成された環状溝206内に突出、当接されている。これにより、止めねじ205の位置を変えることにより、表示筒204が付勢力可変部材51の外周に回転調整可能かつ軸方向へ位置調整可能になっている。
表示筒204の外周には、その軸方向に沿って目盛207および測定力を表す数値208が設けられている。
また、付勢力可変部材51の内部には、加圧ばね61の端部を受けるばね受け部材229が設けられている。このばね受け部材229は、加圧ばね61を受ける鍔部と、付勢力可変部材51の内底面に球面で接する球面部とを有する。
図13および図14に本発明の実施形態を示す。本実施形態の測定器(マイクロメータ)は、本体1と、この本体1の一方側に設けられたアンビル231と、本体1の他方側にアンビル231に向かってかつ軸方向へ移動可能に設けられたスピンドル11と、このスピンドル11の移動位置をデジタル表示するデジタル表示部232と、スピンドル11が被測定物を押圧する測定力を検出する測定力検出手段233と、この測定力検出手段233で検出された測定力が予め設定された測定力に達したときにデジタル表示部232の表示値をホールドする表示ホールド手段234とを備える。
検知スイッチ236は、指針235が所定量回動したときに閉じる接点スイッチによって構成されている。
また、図16に示すように、本体1にスピンドル11の移動を規制するスピンドル固定装置254を設け、このスピンドル固定装置254をホールド指令により作動させ、つまり、スピンドル11の移動を規制した状態で測定力を検出するようにしてもよい。
11 スピンドル
232 デジタル表示部
233 測定力検出手段
234 表示ホールド手段
235 指針
236 検知スイッチ
241 運動変換機構
Claims (1)
- 本体と、この本体に軸方向へ移動可能に設けられたスピンドルと、このスピンドルの移動位置をデジタル表示するデジタル表示部とを有し、スピンドルを軸方向へ移動させながら被測定物に当接させ、そのときのスピンドルの移動位置から被測定物の寸法を測定する測定器において、
前記スピンドルが被測定物を押圧する測定力を検出する測定力検出手段と、
この測定力検出手段で検出された測定力が予め設定された測定力に達したときに前記デジタル表示部の表示値をホールドする表示ホールド手段とを備え、
前記測定力検出手段は、前記本体に回動可能に設けられた指針と、前記スピンドルが被測定物を押圧する測定力を前記指針の回動運動に変換する運動変換機構と、この運動変換機構の一部または指針が予め設定した所定量変位したことを検出し前記表示ホールド手段にホールド指令を与える検知スイッチとを備えることを特徴とする測定器。
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