JP4147286B2 - 粘着力測定装置 - Google Patents

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本発明は、粘着力測定装置に関し、更に詳しくは、製造現場でフィーリング評価に近い粘着力を簡易に測定できるようにした粘着力測定装置に関する。
従来、未加硫のゴム材料、粘着テープ、インクなどのペイント状物質などの粘着力を定量的に測定する粘着力測定装置として、試料ホルダーに巻き付けられた上試料を下試料に圧着させた後、上試料を引き剥がして両試料間の剥離力を測定するようにした装置が公知である。フォースゲージとしてバネ計りを使用し、これにロード軸を介して試料ホルダーが接続されている。バネ計りを上昇させて上試料を引き剥がした時にバネ計りの指針が最大値を指示し、この最大値を粘着力として用いるようになっている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
バネ計りのバネにより、試料同士が圧着する際の衝撃緩和ができるので、製造現場で作業者が指で感じるフィーリング評価に近い粘着力を得ることができる利点がある。
しかしながら、上述した粘着力測定装置は、設置型の測定装置であるため、製造現場からサンプルを採取し、それを粘着力測定装置を設置した場所まで持っていって測定する必要があり、その間にラインの停止などを招き、生産性を阻害する。そのため、サンプルを採取することなく、製造現場で簡易に測定できる粘着力測定装置の提案が望まれていた。
特開昭57−63453号公報 特開昭57−64144号公報 特開昭57−90140号公報
本発明の目的は、製造現場でフィーリング評価に近い粘着力を簡易に測定することが可能な粘着力測定装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の粘着力測定装置は、試料ホルダーに取り付けられた第1粘着性試料を第2粘着性試料に圧着した後、該第1粘着性試料を引き剥がして両試料間の剥離力をフォースゲージにより測定するようにした粘着力測定装置において、前記フォースゲージが該フォースゲージの測定軸にかかった荷重を検出するロードセルと、該ロードセルからの検出信号に基づいて前記剥離力を算出するマイクロコンピュータを有し、該マイクロコンピュータが前記剥離力の測定結果から粘着性を解析し、該解析結果と前記剥離力の測定結果とを内蔵したメモリに記憶可能であり、前記フォースゲージの測定軸に板バネを介して前記試料ホルダーを固定し、前記第1粘着性試料を前記第2粘着性試料に圧着した際の前記板バネの変形により前記試料ホルダーを前記測定軸が延在する方向にのみ可動可能にし、前記試料ホルダーの下方に前記第2粘着性試料を押さえる押さえ面を下面に備えた試料押さえを有し、該試料押さえの周囲に前記押さえ面と同一平面上に位置するガイド面を下面に有する複数の姿勢保持ガイド部材を備えたことを特徴とする。
上述のようにフォースゲージを、ロードセルとこのロードセルからの検出信号に基づいて剥離力を算出するマイクロコンピュータを有する構成にしたので、フォースゲージを大幅に小型化し、かつ軽量化することができるため、フォースゲージを支持する他の部材も小型軽量化することができる。その結果、粘着力測定装置を大幅に小型軽量化してハンディタイプにすることが可能になるので、製造現場に容易に持ち運ぶことができる。
また、フォースゲージの測定軸に板バネを介して試料ホルダーを取り付けたので、バネ計りを使用した時と同様に、板バネの変形を利用して試料同士が圧着する際の衝撃力を緩和することができるため、製造現場で作業者が指で感じるフィーリング評価に近い粘着力の測定が可能になる。
更に、試料ホルダーを試料圧着時の板バネの変形により測定軸が延在する方向にのみ可動するようにして、板バネを介して測定軸に固定するので、試料ホルダーが測定軸に対して前後左右に揺動することがない。そのため、第2粘着性試料が斜めの状態や、垂直の状態、あるいは上側にある状態などであっても測定することができ、あらゆる方向での測定が可能になるので、サンプルを採取することなく、製造現場で簡易に粘着力の測定を行うことができる。
従って、製造現場でフィーリング評価に近い粘着力を簡易に測定することが可能になる。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜3は、本発明の粘着力測定装置の一例を示し、この粘着力測定装置Xは、ベースプレート1上に2本の脚部3が立設され、この脚部3上にケーシング5が取り付けられている。ケーシング5内には、上部に水平に配設した支持板7上に直流電源で駆動するモータ9が駆動軸9aを下側に向けて取り付けられている。
モータ9の下方に上下に延在する送りネジ11が配設され、支持板7に形成した貫通孔13に挿通された駆動軸9aの下端が送りネジ11の上端に連結されている。送りネジ11には送りネジ11の回転に伴って移動する可動体15が螺合している。
送りネジ11の前側のベースプレート1と支持板7との間には、上下に延在するガイドシャフト17が固設され、このガイドシャフト17に可動体15が上下に摺動自在に係合している。可動体15の前端に試料間の剥離力を測定するフォースゲージ19が取り付けられている。モータ9の作動により回転する送りネジ11により可動体15が上下動し、それによりフォースゲージ19がガイドシャフト17にガイドされながら上下に移動可能になっている。
フォースゲージ19は、可動体15に固定されたケース21を有し、このケース21の背面に突設したガイド部材23がガイドシャフト17に上下に摺動自在に係合している。ケース21には、その下端から上下に延在する測定軸25が下方に向けて突設され、この測定軸25の下部に2枚の板バネ27,29が設けられている。
矩形状に形成された2枚の板バネ27,29は、互いに平行で水平に配設され、その中央部が測定軸25に固定されている。板バネ27,29には、試料ホルダー31を支持するための支持体33が取り付けられている。支持体33は、板バネ27,29の両端部に固定され、下方に延在する2本のロッド35,37と、このロッド35,37の下端部間に水平に延設固定された横設部材39を有し、この横設部材39の中央に未加硫のゴム材料などの第1粘着性試料S1を取り付ける試料ホルダー31がネジ41により着脱自在で、かつ手で回転可能に取り付けられている。試料ホルダー31を手で所定の角度ずつ回転させ、圧着する新しい面を下方に向けることで、外周面31aに巻き付けた第1粘着性試料S1により測定試験を繰り返し行えるようになっている。
試料ホルダー31は、支持体33と板バネ27,29を介して測定軸25に前後左右に揺動することなく固定され、第1粘着性試料S1を未加硫のゴム材料などの第2粘着性試料S2に圧着した際に板バネ27,29が変形し、この板バネ27,29の変形により試料ホルダー31を測定軸25が延在する方向にのみ可動可能にしている。この板バネ27,29の変形により、試料同士が圧着する際の衝撃を緩和し、製造現場で作業者が指で感じるフィーリング評価に近い粘着力を測定できるようになっている。
また、板バネ27,29を用いて試料ホルダー31を支持する支持体33と測定軸25を直接連結することで、コイルスプリングと軸受を組み合わせて使用する構造で発生するフリクションがない連結構造にし、測定精度を高めるようにしている。このような板バネ27,29には、作業者の指の圧縮剛性に合うようにするため、1〜10N/mmの特性を有するものを好ましく使用することができる。
試料ホルダー31は、図4(a)に示すように、外周面31aに第1粘着性試料S1を巻き付ける金属製の円板31Aから構成されている。円板31Aの外周面31aは、円板31Aの半径rより径が大きい複数の円弧31bを連接して構成してあり、円板31Aの半径rと円弧31bの半径qとを異なるようにしている。この円弧31bの半径qは、人の指の円弧に対応するように、作業者の指の曲率と略同じ径にしてあり、作業者が指で感じるフィーリング評価により近づけるようにしている。
試料ホルダー31の下方に位置するベースプレート1の前側中央部には、貫通する孔部43が形成されている。この孔部43の周囲のベースプレート1下面には、第2粘着性試料S2を押さえる押さえ面45aを下面に備えたリング状の試料押さえ45が固定されている。試料押さえ45の周囲に位置するベースプレート1下面には、押さえ面45aと同一平面上に位置するガイド面47aを下面に有する複数(図では2つ)の姿勢保持ガイド部材47が固設されている。
測定時に押さえ面45aとガイド面47aの少なくとも3つの面をシート状の第2粘着性試料S2の測定面S2aに接触させることで、測定面S2aに対してベースプレート1を平行に維持し、それにより試料ホルダー31に保持された第1粘着性試料S1を測定面S2aに対して常に垂直となる方向から圧着できるようにしている。
ケーシング5内の上部には、モータ9を駆動制御するための制御部49が設けられている。制御部49は、図3に示すように、モータ9を駆動するDCモータドライバー51とこのドライバー51を制御する制御回路53を備えている。制御回路53に、後述する操作パネル55から、モータ9の送り速度、即ち第1粘着性試料S1を第2粘着性試料S2に圧着する速度と圧着した第1粘着性試料S1を第2粘着性試料S2から引き剥がす速度と、試料圧着時にモータ9を停止する時間、即ち第1粘着性試料S1を第2粘着性試料S2に圧着する時間が設定されると、この設定に基づいてドライバー51がモータ9を駆動制御するようになっている。
また、後述するマイクロコンピュータ79で得られた圧着力のデータが制御回路53に入力され、制御回路53では、この圧着力のデータと設定した圧着荷重との間に許容する所定の値以上の差が生じた際にドライバー51を介してモータ9を駆動制御し、圧着力を設定した圧着荷重に対して許容する所定の値内に制御するようにしている。
ケーシング5の上部前面には、制御部49を操作するための操作パネル55が設けられている。操作パネル55は、電源をオンオフするパワーボタン57、モータ9を作動させるスタートボタン59、モータ9を停止させるストップボタン61、試料圧着時にモータ9を停止して圧着する時間を設定するタイム設定ボタン63、圧着荷重を設定する荷重設定ボタン64、モータ9の送り速度(圧着及び引き剥がし速度)を設定するスピード設定ボタン65、設定値を上下に調整する設定調整ボタン67,69を備えている。また、設定した時間を表示する時間表示域71A、設定した圧着荷重を表示する荷重表示域71B、及び設定した速度を表示する速度表示域71Cを有する表示部71がボタン類の上側に設けられている。
上記フォースゲージ19は、ケース21内に、図3に示すように、測定軸25の上端に接続され、測定軸25にかかった荷重を検出するロードセル73、このロードセル73で検出した信号を増幅するロードアンプ75、このロードアンプ75で増幅した信号をアナログ・デジタル変換するA/D変換器77、このA/D変換器77で変換したデジタル信号を入力するマイクロコンピュータ79を備えている。
マイクロコンピュータ79は、第1粘着性試料S1を第2粘着性試料S2に圧着した際にロードセル73で検出された信号に基づいて圧着力を算出し、また第2粘着性試料S2を第1粘着性試料S1から引き剥がす際にロードセル73で検出された信号に基づいて、両試料間の剥離力を算出するようになっている。ここで算出された剥離力及び圧着力がケース21の前面に設けられた表示パネル81に表示され、表示パネル81で圧着力を確認しながら剥離力を測定できるようにしてある。
マイクロコンピュータ79は、更に試料ホルダー外周を回転しながら得られた複数個の剥離力の測定結果から平均粘着力及び最大・ 最小粘着力を解析し、その解析結果を内蔵した不図示のメモリに記憶可能になっている。また、各測定された剥離力及び圧着力もメモリに記憶される。このメモリは、製造現場で複数(例えば、50程度)の試料について測定した試験結果を記憶する容量を有し、製造現場でメモリのデータを外部のコンピュータに1回の試験が終了する都度出力して空にすることなく粘着力測定を連続して行えるようになっている。
ケース21の前面には、表示パネル81に加えて、操作ボタン類が設置されており、フォースゲージ19への電源をオンにするオンボタン83、オフにするオフボタン85、メモリに記憶したデータを不図示の接続端子を介して外部に接続したコンピュータに出力するためのデータ出力ボタン87、表示パネル81に最大剥離力と現在の測定値を切り替え表示する表示ボタン93、メモリに記憶したデータを不図示の接続端子を介して外部に接続したプリンタに出力して印刷するためのプリントボタン95、表示パネル81に表示された数値をゼロにリセットするリセットボタン99を備えている。
ケーシング5内の下部には、粘着力測定装置Xの作動電源として上述した機器に電力を供給する充電式のバッテリー(乾電池)101が収容されている。ケーシング5の上面には、粘着力測定装置Xを持ち運ぶための取っ手103が設けられている。
以下、上述した粘着力測定装置Xにより粘着力を測定する手順及び作用について説明する。先ず、操作パネル55のパワーボタン57とフォースゲージ19のオンボタン83を押してオンにする。次いで、タイム設定ボタン63を押して表示部71の時間表示域71Aに表示された時間を設定調整ボタン67,69を押して適宜変更し、圧着時間を所望の時間に設定する。時間調整後、荷重設定ボタン64と設定調整ボタン67,69とにより同様に圧着荷重を設定し、更にスピード設定ボタン65と設定調整ボタン67,69とにより、同様にして圧着及び引き剥がし速度を設定する。
続いて、第1粘着性試料S1を円板31Aの外周面31aに1周にわたって巻き付ける。この第1粘着性試料S1を取り付けた試料ホルダー31を支持体33にネジ41により固定する。粘着力測定装置Xを図1,2に示すように、試料押さえ45のガイド面47aと姿勢保持ガイド部材47のガイド面47aを第2粘着性試料S2の測定面S2aに接触させ、第2粘着性試料S2にセットする。なお、ここで示す第2粘着性試料S2は採取したサンプルではなく、製造現場で製造されて次の工程で使用されるシート状の帯状部材を例示し、サンプルを採取することなく直接測定している。
この第2粘着性試料S2にセットした状態で、操作パネル55のスタートボタン59を押す。モータ9の回転により送りネジ11が回転し、それにより可動体15の降下に伴ってフォースゲージ19が下方に移動し、試料ホルダー31に巻き付けられた第1粘着性試料S1を、図5に示すように、板バネ27,29を下方に湾曲させながら、孔部43を介して第2粘着性試料S2上に押し付けて圧着する。
この時に測定軸25に加わる荷重がロードセル73で検出され、ロードアンプ75、A/D変換器77を経てマイクロコンピュータ79に入力され、マイクロコンピュータ79で圧着力が算出されて表示パネル81に表示されると共に、内蔵するメモリに記憶される。
所定時間圧着した後、モータ9が作動して送りネジ11を逆方向に回転させ、可動体15を上昇させて第1粘着性試料S1を第2粘着性試料S2から引き剥がす。この引き剥がし時に測定軸25に加わった荷重がロードセル73で検出され、ロードアンプ75、A/D変換器77を経てマイクロコンピュータ79に入力され、マイクロコンピュータ79で剥離力が算出される。表示パネル81が切り換わって算出された剥離力が表示パネル81に表示される。また、その剥離力が内蔵するメモリに記憶される。フォースゲージ19が図1に示す待機位置まで上昇すると、モータ9の作動が停止し、1回目の粘着力の測定試験が終了する。
次いで、試料ホルダー31を作業者が手で所定角度回転させて、新たな位置で同じ第1粘着性試料S1の面を下方に位置させた後、フォースゲージ19のリセットボタン99を押して表示パネル81に表示された数値をゼロにリセットする。以下、上記と同様にして、試料押さえ45のガイド面47aと姿勢保持ガイド部材47のガイド面47aを第2粘着性試料S2の測定面S2aに接触させ、粘着力測定装置Xを第2粘着性試料S2にセットした後、操作パネル55のスタートボタン59を押して2回目の粘着力の測定を行う。
所定の回数の測定が終了すると、マイクロコンピュータ79で、それら複数回の剥離力の測定結果から平均粘着力及び最大・ 最小粘着力を解析し、その解析結果が内蔵するメモリに記憶される。メモリに蓄積されたデータは、後でフォースゲージ19を外部のデータを管理するコンピュータに接続して出力される。
上述した本発明によれば、フォースゲージ19を、ロードセル73とこのロードセル73からの検出信号に基づいて剥離力を算出するマイクロコンピュータ79を有する構成にしたので、フォースゲージ19を大幅に小型化し、かつ軽量化することができる。そのため、このフォースゲージ19を支持する他の部材も小型軽量化することが可能になるため、粘着力測定装置Xが大幅に小型軽量化し、製造現場に持ち運びが容易なハンディタイプの粘着力測定装置Xにすることができる。
また、フォースゲージ19の測定軸25に板バネ27,29を介して試料ホルダー31を取り付けたので、バネ計りを使用した時と同様に、板バネ27,29により試料S1,S2同士が圧着する際の衝撃緩和ができるので、製造現場で作業者が指で感じるフィーリング評価に近い粘着力を得ることができる。
しかも、試料ホルダー31を試料圧着時の板バネ27,29の変形により測定軸25が延在する方向にのみ可動するようにして、板バネ27,29を介して測定軸25に固定するので、試料ホルダー31が測定軸25に対して前後左右に揺動することがなく、それによって、第2粘着性試料S2が図1に示す水平な状態はもちろんのこと、図6(a)に示すように第2粘着性試料S1が斜めの状態にあっても、図6(b)に示すように垂直な状態であっても、更に図6(c)に示すように上側にある状態であっても測定することが可能になるため、サンプルを採取することなく、製造現場で簡易に測定することができる。
また、従来の試料ホルダーは、人の指の形状に合わせた円弧に形成されているため、試料ホルダーの大きさが指の形状の円弧に規定される。そのため、手に入り難く、少量しかない試料の場合には、試料ホルダーに1周にわたって巻き付けられずに測定ができないなどの不具合が生じるが、試料ホルダー31として使用する円板31Aの外周面31aを径が異なる複数の円弧31bを連接して構成することより、従来より円板31Aの径を小さくしながら、連接した円弧31bを人の指の形状に合わせた円弧に形成することが可能になるので、第1粘着性試料S1の巻き付け量を少なくしながら、図4(b)に示すように、第1粘着性試料S1と第2粘着性試料S2の接触面Aを従来と同じ面積にして指で感じるフィーリング評価に近づけた測定が可能になる。
本発明の粘着力測定装置の一実施形態を示す正面図である。 図1の一部断面側面図である。 図1の粘着力測定装置のブロック説明図である。 (a)は試料ホルダーの拡大正面図、(b)は第1粘着性試料を第2粘着性 試料に圧着した面を示す説明図である。 第1粘着性試料を巻き付けた試料ホルダーを第2粘着性試料に圧着した状態 を示す説明図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ図1の粘着力測定装置の使用状態を示 す説明図である。
符号の説明
9 モータ 11 送りネジ
15 可動体 19 フォースゲージ
25 測定軸 27,29 板バネ
31 試料ホルダー 31 円板
31a 外周面 31b 円弧
45 試料押さえ 45a 押さえ面
47 姿勢ガイド部材 47a ガイド面
73 ロードセル 79 マイクロコンピュータ
101 バッテリー S1 第1粘着性試料
S2 第2粘着性試料 X 粘着力測定装置
q,r 半径

Claims (8)

  1. 試料ホルダーに取り付けられた第1粘着性試料を第2粘着性試料に圧着した後、該第1粘着性試料を引き剥がして両試料間の剥離力をフォースゲージにより測定するようにした粘着力測定装置において、
    前記フォースゲージが該フォースゲージの測定軸にかかった荷重を検出するロードセルと、該ロードセルからの検出信号に基づいて前記剥離力を算出するマイクロコンピュータを有し、
    該マイクロコンピュータが前記剥離力の測定結果から粘着性を解析し、該解析結果と前記剥離力の測定結果とを内蔵したメモリに記憶可能であり、
    前記フォースゲージの測定軸に板バネを介して前記試料ホルダーを固定し、前記第1粘着性試料を前記第2粘着性試料に圧着した際の前記板バネの変形により前記試料ホルダーを前記測定軸が延在する方向にのみ可動可能にし
    前記試料ホルダーの下方に前記第2粘着性試料を押さえる押さえ面を下面に備えた試料押さえを有し、該試料押さえの周囲に前記押さえ面と同一平面上に位置するガイド面を下面に有する複数の姿勢保持ガイド部材を備えた粘着力測定装置。
  2. 前記粘着力測定装置の作動電源が充電式のバッテリーである請求項1に記載の粘着力測定装置。
  3. 前記試料ホルダーを外周面に前記第1粘着性試料を巻き付ける円板から構成し、かつ前記円板の外周面を該円板の半径と径が異なる複数の円弧を連接して構成した請求項1または2に記載の粘着力測定装置。
  4. 前記複数の円弧の半径を前記円板の半径より大きくした請求項3に記載の粘着力測定装置。
  5. 前記複数の円弧は人の指の形状に対応する円弧である請求項3または4に記載の粘着力測定装置。
  6. 前記マイクロコンピュータは異なる円弧で測定した複数回の剥離力から平均粘着力を解析する請求項3,4または5に記載の粘着力測定装置。
  7. 上部に配設した支持板にモータを取り付け、該モータの下方に上下に延在する送りネジを連結し、該送りネジに螺合した可動体に前記フォースゲージを前記測定軸を下方に向けた状態で取り付け、前記モータの作動により回転する送りネジにより、前記フォースゲージを上下に移動可能にした請求項1,2,3,4,5または6に記載の粘着力測定装置。
  8. 前記第1粘着性試料及び第2粘着性試料が未加硫のゴム材料である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の粘着力測定装置。
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