JPH1047903A - 測長機 - Google Patents

測長機

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JPH1047903A
JPH1047903A JP20175496A JP20175496A JPH1047903A JP H1047903 A JPH1047903 A JP H1047903A JP 20175496 A JP20175496 A JP 20175496A JP 20175496 A JP20175496 A JP 20175496A JP H1047903 A JPH1047903 A JP H1047903A
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JP
Japan
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spindle
measured
anvil
pressing
frame
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP20175496A
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English (en)
Inventor
Kunitoshi Nishimura
国俊 西村
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp, Mitsutoyo Kiko Co Ltd filed Critical Mitutoyo Corp
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Publication of JPH1047903A publication Critical patent/JPH1047903A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低測定圧化を実現して高精度の測定を行える測
長機を提供すること。 【解決手段】フレーム1に軸方向移動自在にスピンドル
2を支持し、フレーム1の一部としてスピンドル2との
間に被測定物を挟持するためのアンビル3を設け、スピ
ンドル2とフレーム1との相対変位を検出機構5で検出
し、アンビル3との間で被測定物を挟持するための加圧
機構9を設け、測定に際して、スピンドル2により大き
な力で被測定物を保持しなくてもよくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直線方向の寸法を
高精度に測定する測定機、例えば、マイクロメータ等の
測長機に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、直線方向の寸法を高精度に測定
する測長機は種々の分野で利用されている。マイクロメ
ータをはじめとする測長機において、測定精度を向上さ
せるための基本的な方策は、測定力を常に一定に保つこ
とと、その測定力をなるべく小さくすることである。
【0003】そのため、マイクロメータでは、従来よ
り、各種の技術が提案されている。例えば、特開昭57-1
73708号では、測定の際に、被測定物をアンビルとスピ
ンドルとの間に挟み、一定の測定圧を付与した時の表示
値を測定値として読みとっている。この装置は、スピン
ドルを手動作に応じて相対運動させるためのピニオンラ
ック機構と、スピンドルの相対移動量を検出する検出機
構と、スピンドルが被測定物に当接する測定圧が一定値
に達した時にスイッチング動作するスイッチとを備えた
構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来例で
は、スイッチによって測定圧を一定にすることができる
が、測定圧を低減するための工夫が盛り込まれていな
い。その理由は、単に、測定圧を低くすると、アンビル
とスピンドルとの間で被測定物を保持する力が低くなる
ため、被測定物とアンビルあるいはスピンドルとの位置
関係が不安定になり、必ずしも測定精度が上がらないか
らである。つまり、従来例では、測定力を常に一定に保
つことと、その測定力をなるべく小さくするという基本
方針は理解されても、同一機構において、低測定圧化と
定測定圧化とを同時に実現することは極めて困難であっ
た。
【0005】本発明の目的は、低測定圧化を実現して高
精度の測定を行える測長機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は測長
するための機構と被測定物を保持するための機構とを分
離して前記目的を達成しようとするものである。具体的
には、本発明の測長機は、フレームと、このフレームに
軸方向移動自在に支持されたスピンドルと、前記フレー
ムの一部であって前記スピンドルとの間に被測定物を挟
持するためのアンビルと、前記スピンドルと前記フレー
ムとの相対変位を検出する検出機構とを備えた測長機で
あって、前記アンビルとの間で被測定物を挟持するため
の加圧機構をその加圧力の中心が前記スピンドルの軸と
略一致するように設けたことを特徴とする。
【0007】この構成の本発明では、測定にあたり、加
圧機構とアンビルとで被測定物を保持し、その後、スピ
ンドルを移動させる。スピンドルの先端部が被測定物に
当接した時に、そのスピンドルの先端とアンビルとの間
の寸法を検出機構で検出する。この検出した値を被測定
物の長さ寸法として適宜な表示手段で表示する。このよ
うに、本発明では、測定に際して、スピンドルにより大
きな力で被測定物を保持しなくてもよいので、低測定圧
化が図れ、測定精度を向上させることができる。しか
も、被測定物を加圧する加圧機構をその加圧力の中心が
前記スピンドルの軸と略一致するように設けたから、操
作性を損なうことがない。
【0008】ここで、本発明においては、前記スピンド
ルは、被測定物に接触又は近接した際にトリガー信号を
発生するセンサを有する構造でもよい。この構造では、
スピンドルが被測定物に接触又は近接したことをセンサ
で確実に検知できるので、過剰な測定圧を被測定物に与
えることなく、測定精度を高いものにできる。
【0009】しかも、前記センサは、先端に被測定物と
接触する接触部を有する振動子と、この振動子を共振さ
せるとともに振動子の振動の変化から前記接触部の被測
定物に対する接触を検出する圧電素子とを有するタッチ
センサとしてもよい。センサを前記構成のタッチセンサ
とすれば、振動子を被測定物に接触させることにより、
被測定物の材質や表面の反射率等、被測定物の条件に左
右されることなく、確実に被測定物の長さを測定するこ
とができる。
【0010】また、前記加圧機構は、被測定物を前記ア
ンビル側に押圧するための押さえ部材と、この押さえ部
材と前記フレームとの間に介装され前記押さえ部材を前
記アンビル側に付勢する付勢部材とを備えた構造でもよ
い。この構造では、押さえ部材を付勢部材の付勢力によ
って被測定物に押圧するが、この付勢部材は押さえ部材
とフレームとの間に介装されているため、常に一定の力
で被測定部材は押さえ部材とアンビルとに挟持されるこ
とになる。従って、加圧機構の加圧力が一定になるた
め、この点からも測定精度を向上させることができる。
【0011】しかも、前記フレームには前記押さえ部材
を前記付勢部材の付勢力に抗して所定位置に保持する操
作レバーが設けられた構造でもよい。この構造では、押
さえ部材とアンビルとの間で被測定物を挟持する操作が
容易に行える。
【0012】また、前記加圧機構は、被測定物を前記ア
ンビル側に押圧するための押さえ部材と、この押さえ部
材と前記スピンドルの先端部との間に介装され前記押さ
え部材を前記アンビル側に付勢する付勢部材とを備えた
構造でもよい。この構造では、スピンドルに伴って押さ
え部材が被測定物に近接離隔することになるため、被測
定物への加圧操作並びに測定操作を一連の作業として容
易に行える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。ここで、各実施形態中、同一又は同
様の構成要素は同一符号を付して説明を省略若しくは簡
略にする。本発明の第1の実施形態が図1及び図2に示
されている。図1は第1の実施形態にかかる測長機の斜
視図であり、図2は、その正面図である。
【0014】これらの図において、第1の実施形態の測
長機は、U字型のフレーム1と、このフレーム1の一端
部に軸方向移動自在に支持されたスピンドル2と、フレ
ーム1の他端部に配置されスピンドル2との間に図示し
ない被測定物を挟持するためのアンビル3と、スピンド
ル2を進退させるスピンドル進退機構4と、スピンドル
2とフレーム1との相対変位を検出する検出機構5と、
アンビル3との間で被測定物を保持する保持機構6とを
備えたマイクロメータであり、保持機構6を除いては、
従来の機械的なマイクロメータと構造が同じである。
【0015】スピンドル2は、略円柱状の部材であり、
一端がアンビル3に対向し、中央部から他端部にかけて
スピンドル進退機構4に収納されている。アンビル3は
フレーム1の一部を構成するものであり、略円盤状に形
成されている。スピンドル進退機構4は、フレーム1に
固定されたスリーブ7と、このスリーブ7の周方向に回
動可能に設けられスピンドル2に固定された略円筒状の
シンブル8とを備え、スピンドル2の外周に形成された
図示しない雄ねじ部と、スリーブの内周に形成された図
示しない雌ねじ部とが螺合し、シンブル8を回転させる
と、スピンドル2が進退する一般的な構造である。検出
機構5はスリーブ7の外周面に形成された目盛り7A
と、シンブル8の外周面に形成された目盛り8Aとから
構成される。
【0016】保持機構6は、アンビル3との間で被測定
物を挟持するための加圧機構9と、この加圧機構9を操
作する操作レバー10とを備えている。加圧機構9は、
被測定物をアンビル3側に押圧するための押さえ部材1
1と、この押さえ部材11とフレーム1との間に介装さ
れ押さえ部材11をアンビル3側に付勢する付勢部材1
2とを備えた構成である。
【0017】押さえ部材11は、その外径がアンビル3
の外径と略同じであり、その内径がスピンドル2の外径
より大きい扁平なリング状に形成されている。付勢部材
12は、その一端が押さえ部材11に固定され、その他
端がフレーム1に固定された予圧用のコイルばねであ
り、その軸芯は、スピンドル2の軸芯と一致している。
なお、第1の実施形態では、付勢部材12をゴム等の弾
性部材から構成してもよい。この場合、弾性部材を筒状
に形成すれば、加圧力の中心をスピンドル2の軸と容易
に一致させることができる。
【0018】操作レバー10は、押さえ部材11を付勢
部材12の付勢力に抗して所定位置に保持するものであ
り、フレーム1にスピンドル2の軸方向に移動自在かつ
周方向に回動自在に支持された本体10Aと、この本体
10Aの一端部に略直角に折り曲げて形成され押さえ部
材11の端面を保持可能とした保持部10Bと、本体1
0Aの他端部に略直角に折り曲げて形成され本体10A
及び保持部10Bを回動操作するための摘み10Cとが
一体に形成されたものである。
【0019】この構成の第1の実施形態では、測定にあ
たり、スピンドル進退機構4によってスピンドル2を予
め後退させておき、保持部10Bを押さえ部材11に当
接させた状態で操作レバー10の摘み10Cをスピンド
ル進退機構4側に引っ張ってアンビル3と押さえ部材1
1との間の空間を広くする。その後、広くなった空間に
被測定物を挿入し、操作レバー10の摘み10Cを離
す。すると、加圧機構9を構成する付勢部材12の付勢
力によって、操作レバー10は軸方向に移動するととも
に、押さえ部材11が所定の加圧力で被測定物を加圧
し、被測定物がアンビル3と押さえ部材11との間で挟
持される。
【0020】次に、操作レバー10を90度回動すると
(図1想像線参照)、操作レバー10の保持部10Bは
押さえ部材11から離れ、被測定物は付勢部材12の付
勢力のみでアンビル3に押しつけられる。その後、スピ
ンドル進退機構4のシンブル8を回転させると、スピン
ドル2は前進する。スピンドル2の先端部が押さえ部材
11の内周空間を貫通して被測定物に当接した時に、そ
のスピンドル2の先端とアンビル3との間の寸法を検出
機構5を構成する目盛り7A,8Aで検出する。
【0021】従って、第1の実施形態では、フレーム
1に軸方向移動自在にスピンドル2を支持し、フレーム
1の一部としてスピンドル2との間に被測定物を挟持す
るためのアンビル3を設け、スピンドル2とフレーム1
との相対変位を検出機構5で検出し、アンビル3との間
で被測定物を挟持するための加圧機構9を設けたから、
測定に際して、スピンドル2により大きな力で被測定物
を保持しなくてもよいので、低測定圧化が図れ、測定精
度を向上させることができる。しかも、被測定物を加圧
する加圧機構9をその加圧力の中心がスピンドル2の軸
と略一致するように設けたから、操作性を損なうことが
ない。
【0022】また、加圧機構9は、被測定物をアンビ
ル3側に押圧するための押さえ部材11と、この押さえ
部材11とフレーム1との間に介装され押さえ部材11
をアンビル3側に付勢する付勢部材12とを備えた構成
としたから、常に一定の力で被測定部材は押さえ部材1
1とアンビル3とに挟持されることになる。そのため、
加圧機構9の加圧力が一定になるため、この点からも測
定精度を向上させることができる。
【0023】しかも、フレーム1には押さえ部材11
を付勢部材12の付勢力に抗して所定位置に保持する操
作レバー10が設けられているから、押さえ部材11と
アンビル3との間で被測定物を挟持する操作が容易に行
える。さらに、押さえ部材11は、その内径がスピン
ドル2の外径より大きい扁平なリング状に形成され、付
勢部材12は、その軸芯がスピンドル2の軸芯と一致す
るコイルばねから構成したから、加圧機構9をスピンド
ル2に極めて近接させることができ、測定精度を向上さ
せることができる。特に、付勢部材12をコイルばねか
ら構成すれば、被測定物の大きさにかかわらず、常に一
定の加圧力を確保できる。
【0024】次に、本発明の第2の実施形態を図3に基
づいて説明する。第2の実施形態はアンビル及び加圧機
構の構成が第1の実施形態と相違するもので、他の構成
は第1の実施形態と同じである。全体構成を示す図3に
おいて、第2の実施形態の測長機は、略U字型に形成さ
れたフレーム21と、このフレーム21に支持された前
記スピンドル2と、フレーム21の他端部においてスピ
ンドル2との間に図示しない被測定物を挟持するための
アンビル23と、スピンドル2を進退させる前記スピン
ドル進退機構4と、スピンドル2とフレーム21との相
対変位を検出する前記検出機構5と、アンビル23との
間で被測定物を保持する保持機構26とを備えたマイク
ロメータである。
【0025】フレーム21はスピンドル2を間に挟んで
突出部21Aが互いに反対側に形成されている。アンビ
ル23はフレーム21の一部を構成するものであり、平
面楕円形の板状に形成されている。保持機構26は、ア
ンビル23との間で被測定物を挟持するための加圧機構
29と、この加圧機構29を操作する前記操作レバー1
0とを備えている。加圧機構29は、被測定物をアンビ
ル23側に押圧するための押さえ部材31と、この押さ
え部材31をアンビル23に対して近接離隔可能に突出
部21Aに支持する2本の支持ロッド33と、押さえ部
材31とフレーム21との間に介装され押さえ部材31
をアンビル23側に付勢する付勢部材32とを備えた構
成である。
【0026】押さえ部材31は、その輪郭形状がアンビ
ル23と略同じであり、その内径がスピンドル2の外径
より大きい孔部を有する板状部材である。付勢部材32
は、その一端が押さえ部材31に固定され、その他端が
フレーム21の突出部21Aに固定された予圧用のコイ
ルばねであり、その軸芯は、支持ロッド33の軸芯と一
致している。なお、第2の実施形態では、付勢部材32
をゴム等の弾性部材から構成してもよい。2本の支持ロ
ッド33はスピンドル2を挟んで左右対称に配置されて
いる。従って、付勢部材32の付勢力が働く中心はスピ
ンドル2の軸芯と一致する。
【0027】従って、第2の実施形態では、第1の実施
形態のからと同様の作用効果を奏する他に、次の作
用効果を奏することができる。つまり、第2の実施形
態では 加圧機構29は、被測定物をアンビル23側に
押圧するための押さえ部材31と、この押さえ部材31
をアンビル23に対して近接離隔可能に突出部21Aに
支持する2本の支持ロッド33と、押さえ部材31とフ
レーム21との間に介装され押さえ部材31をアンビル
23側に付勢する付勢部材32とを備えた構成であるか
ら、アンビル23及び押さえ部材31を大きくすること
ができるため、大きな被測定物を十分に保持することが
できる。そのため、大きな被測定物でも、精度良く長さ
の測定が行える。
【0028】次に、本発明の第3の実施形態を図4から
図7に基づいて説明する。第2の実施形態は、スピンド
ル、スピンドル進退機構、検出機構及び加圧機構の構成
が第1の実施形態と相違するもので、他の構成は第1の
実施形態と同じである。第3の実施形態を示す図4にお
いて、第3の実施形態の測長機は、略U字型に形成され
たフレーム41と、このフレーム41の一端部に軸方向
移動自在に支持されたスピンドル42と、フレーム41
の他端部において設けられた前記アンビル3と、スピン
ドル42を進退させるスピンドル進退機構44と、スピ
ンドル42とフレーム41との相対変位を検出する検出
機構45と、アンビル3との間で被測定物を挟持するた
めの加圧機構49とを備えたマイクロメータである。
【0029】スピンドル42は、略円筒状のスピンドル
本体50と、このスピンドル本体50の内部に配置され
被測定物に接触した際にトリガー信号を発生するセンサ
51とを備え、このセンサ51は振動子52と、この振
動子52の中間部に取り付けられたブロック53と、こ
のブロック53の両面(図4では片面のみ示す)に固定
された圧電素子54とを備えたタッチセンサである。
【0030】振動子52は略円柱状に形成されており、
その一端に被測定物と接触する球状の接触部52Aし、
その他端にバランサ52Bを有する。このバランサ52
Bは共振時における振動の節が振動子52の中心から外
れないように重量バランスをとるものである。圧電素子
54は、振動子52を共振させる加振用電極54Aと、
振動子52の振動の変化から接触部52Aの被測定物に
対する接触を検出する検出用電極54Bとに二分されて
おり、これらの電極54A,54Bには特開平6-221806
号公報に記載された駆動回路及び検出回路等の電気回路
が接続されている。
【0031】スピンドル進退機構44はスピンドル42
の中心部に固定された摘みであり、フレーム41に形成
された案内溝41Aに沿ってスピンドル42を軸方向に
進退させるものである。検出機構45はスピンドル本体
50の端部に固定されたメインスケール55と、このメ
インスケール55に対向配置されフレーム41に固定さ
れたインデックススケール56とを備え、これらのスケ
ール55,56の相対変位量を磁気的又は光学的な検出
手段により読みとる一般的な構成である。この変位量は
図示しない表示手段で表示される。
【0032】加圧機構49の構成が拡大して示された図
5において、スピンドル本体50の先端部には雄ねじ部
50Aが形成されており、この雄ねじ部50Aには取付
用ナット57が螺合されている。この取付用ナット57
には円筒状に形成された付勢部材58を介して押さえ部
材59が設けられている。この押さえ部材59は被定物
をアンビル3側に押圧するためのものであり、付勢部材
58と同じ径を有し、かつ、同心上に配置された円筒状
部材である。
【0033】付勢部材58はゴム等の弾性部材から形成
され、押さえ部材59が取付用ナット57側に押された
際には、振動子52の接触部52Aが押さえ部材59か
ら露出するようにされている。なお、第3の実施形態で
は、図6(A)に示される通り、付勢部材58をベロー
ズとしてもよく、あるいは、図6(B)に示される通
り、付勢部材58をコイルばねとしてもよい。要する
に、第3の実施形態では、押さえ部材59とスピンドル
42の先端部との間に介装され押さえ部材59をアンビ
ル3側に付勢するものならば、その具体的な構成は問わ
ない。ここで、前記取付用ナット57、付勢部材58及
び押さえ部材59から加圧機構49が構成されている。
この加圧機構49の加圧力を調整するには、取付用ナッ
ト57のスピンドル本体50の雄ねじ部50Aに対する
ねじ込み量を変更すればよい。
【0034】次に、第3の実施形態における測定方法を
図7に基づいて説明する。まず、測定にあたり、スピン
ドル進退機構44である摘みによってスピンドル42を
予め後退させておき、アンビル3と押さえ部材59との
間の空間を広くする。その後、図7(A)に示される通
り、広くなった空間に被測定物Pを挿入し、さらに、図
7(B)に示される通り、スピンドル進退機構44によ
ってスピンドル42を前進させて押さえ部材59を被測
定物Pに当接させる。
【0035】さらに、図7(C)に示される通り、スピ
ンドル42を被測定物Pに対して押し続けると、付勢部
材58が弾性変形して押さえ部材58が変位し、振動子
52の接触部52Aが被測定物Pに当接する。すると、
センサ51がトリガ信号を発信し、スピンドル42の先
端とアンビル3との間の寸法を検出機構45で検出す
る。
【0036】従って、第3の実施形態では、第1の実施
形態のと同様の作用効果を奏する他に、次の作用効果
を奏することができる。つまり、第3の実施形態で
は、スピンドル42は、被測定物Pに接触した際にトリ
ガー信号を発生するセンサ51を有する構造としたか
ら、スピンドル42が被測定物Pに接触したことを確実
に検知できるので、過剰な測定圧を被測定物Pに与える
ことなく、測定精度を高いものにできる。
【0037】しかも、センサ51は、先端に被測定物
Pと接触する接触部52Aを有する振動子52と、この
振動子52を共振させるとともに振動子52の振動の変
化から接触部52Aの被測定物Pに対する接触を検出す
る圧電素子54とを有するタッチセンサとしたから、被
測定物の材質や表面の反射率等、被測定物の条件に左右
されることなく、振動子52を被測定物Pに接触させる
ことにより、確実に被測定物の長さを測定することがで
きる。
【0038】また、加圧機構49は、被測定物Pをア
ンビル3側に押圧するための押さえ部材59と、この押
さえ部材59とスピンドル42の先端部との間に介装さ
れ押さえ部材59をアンビル3側に付勢する付勢部材5
8とを備えたから、スピンドル42に伴って押さえ部材
59が被測定物Pに近接離隔することになるため、被測
定物Pへの加圧操作を容易に行える。
【0039】しかも、加圧機構49は、スピンドル本
体50の雄ねじ部50Aに螺合される取付用ナット57
を備えて構成し、この取付用ナット57と押さえ部材5
9との間に付勢部材58を介装したから、取付用ナット
57のスピンドル本体50の雄ねじ部50Aに対するね
じ込み量を調整するだけで、加圧機構49の加圧力を調
整することができる。そのため、被測定物Pの固さに合
わせて加圧力を調整することができる。
【0040】なお、本発明は前述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前
記第3の実施形態では、スピンドル42は、被測定物に
接触した際にトリガー信号を発生するタッチセンサ51
を有する構造としたが、本発明で使用されるセンサはこ
の構造に限定されるものではない。
【0041】例えば、図8に示される通り、センサ61
は、棒状の弾性体62に歪みゲージ63を2枚貼付し、
弾性体62の歪み量を歪みゲージ63で検出する構造の
ものでもよい。ノイズ対策のため、歪みゲージ63に近
接して増幅器やトリガ信号発生回路等の回路64が設け
られている。スピンドル本体50は、フレーム41に対
して移動自在に取り付けられており、その端部に設けら
れたメインスケール55と、このメインスケール55に
対向配置されフレーム41に固定されたインデックスス
ケール56とから検出機構45が構成されている。
【0042】また、図9に示される通り、図8のセンサ
61に代えて静電容量の変化を検知する近接センサ71
を用いてもよい。この近接センサ71は、複数の金属層
72と不導体層73とから構成される。さらに、被測定
物の材質や表面の反射率の左右されることがなければ、
図10に示される通り、図8のセンサ61に代えて被測
定物に近接した際にトリガー信号を発生する光センサ8
1を用いてもよい。この光センサ81は被測定物に光を
発する発光素子82と、被測定物から反射された光を受
光する受光素子83とから構成される。なお、図8から
図10ではアンビルの図示は省略されている。
【0043】また、本発明の測長機は、マイクロメータ
に限定されるものではなく、フレーム1,21,41に軸
方向移動自在にスピンドル2,42を支持し、フレーム
1,21,41の一部としてスピンドル2,42との間に
被測定物を挟持するためのアンビル3,23を設け、ス
ピンドル2,42とフレーム1,21,41との相対変位
を検出機構5,45で検出する構造であれば、いかなる
測長機も含まれる。
【0044】
【発明の効果】このような本発明によれば、フレームに
軸方向移動自在にスピンドルを支持し、フレームの一部
としてスピンドルとの間に被測定物を挟持するためのア
ンビルを設け、スピンドルとフレームとの相対変位を検
出機構で検出し、アンビルとの間で被測定物を挟持する
ための加圧機構を設けたから、測定に際して、スピンド
ルにより大きな力で被測定物を保持しなくてもよいの
で、低測定圧化が図れ、測定精度を向上させることがで
きる。しかも、被測定物を加圧する加圧機構をその加圧
力の中心がスピンドルの軸と略一致するように設けたか
ら、操作性を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる測長機を示す
斜視図である。
【図2】前記測長機の正面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態にかかる測長機を示す
斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施形態にかかる測長機を示す
一部を破断した斜視図である。
【図5】第3の実施形態にかかる測長機の加圧機構を示
す一部を破断した斜視図である。
【図6】第3の実施形態にかかる測長機の加圧機構の変
形例を示す断面図である。
【図7】第3の実施形態の操作手順を説明する図であ
る。
【図8】本発明の変形例を示す一部を破断した正面図で
ある。
【図9】本発明の異なる変形例を示す一部を破断した正
面図である。
【図10】本発明のさらに異なる変形例を示す一部を破
断した正面図である。
【符号の説明】
1,21,41 フレーム 2,42 スピンドル 3,23 アンビル 5,45 検出機構 9,29,49 加圧機構 11,31,59 押さえ部材 12,32,58 付勢部材 10 操作レバー 51,61,71,81 センサ 52 振動子 52A 接触部 54 圧電素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームと、このフレームに軸方向移動自
    在に支持されたスピンドルと、前記フレームの一部であ
    って前記スピンドルとの間に被測定物を挟持するための
    アンビルと、前記スピンドルと前記フレームとの相対変
    位を検出する検出機構とを備えた測長機であって、前記
    アンビルとの間で被測定物を挟持するための加圧機構を
    その加圧力の中心が前記スピンドルの軸と略一致するよ
    うに設けたことを特徴とする測長機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の測長機において、前記スピ
    ンドルは、被測定物に接触又は近接した際にトリガー信
    号を発生するセンサを有することを特徴とする測長機。
  3. 【請求項3】請求項2記載の測長機において、前記セン
    サは、先端に被測定物と接触する接触部を有する振動子
    と、この振動子を共振させるとともに振動子の振動の変
    化から前記接触部の被測定物に対する接触を検出する圧
    電素子とを有するタッチセンサであることを特徴とする
    測長機。
  4. 【請求項4】請求項1記載の測長機において、前記加圧
    機構は、被測定物を前記アンビル側に押圧するための押
    さえ部材と、この押さえ部材と前記フレームとの間に介
    装され前記押さえ部材を前記アンビル側に付勢する付勢
    部材とを備えたことを特徴とする測長機。
  5. 【請求項5】請求項4記載の測長機において、前記フレ
    ームには前記押さえ部材を前記付勢部材の付勢力に抗し
    て所定位置に保持する操作レバーが設けられていること
    を特徴とする測長機。
  6. 【請求項6】請求項2又は3に記載の測長機において、
    前記加圧機構は、被測定物を前記アンビル側に押圧する
    ための押さえ部材と、この押さえ部材と前記スピンドル
    の先端部との間に介装され前記押さえ部材を前記アンビ
    ル側に付勢する付勢部材とを備えたことを特徴とする測
    長機。
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