JP3912386B2 - ステレオ信号の特性表示装置 - Google Patents
ステレオ信号の特性表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3912386B2 JP3912386B2 JP2004047575A JP2004047575A JP3912386B2 JP 3912386 B2 JP3912386 B2 JP 3912386B2 JP 2004047575 A JP2004047575 A JP 2004047575A JP 2004047575 A JP2004047575 A JP 2004047575A JP 3912386 B2 JP3912386 B2 JP 3912386B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- localization
- band
- stereo signal
- stereo
- level information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Stereophonic System (AREA)
Description
図1に示すオーディオ装置において、本発明にかかるステレオ信号の特性表示装置1には、音楽ソース2からのステレオ信号、エフェクタ3でエフェクトが付与されたステレオ信号、アンプ4で増幅されてスピーカ5から放音され、さらにマイク6で収音されてアンプ8で増幅されたステレオ信号のいずれかがセレクタ7により選択されて供給される。音楽ソース2は、DVD、CD、レコーダ、シンセサイザ、電気ギター&ギターアンプ、マイク&マイクアンプ等とされ、この音楽ソース2がセレクタ7で選択された際に音楽ソース2からのステレオ信号の複数の異なる帯域毎の定位位置とパワーレベルがステレオ信号の特性表示装置1に表示されるようになる。これにより、エフェクトを付与する前の音楽ソース2の各帯域毎の定位を確認することができる。また、エフェクタ3ではデジタルフィルタ、コンプレッサ、イコライザ、ディストーション、リバーブ等のエフェクトを付与することができ、エフェクタ3がセレクタ7で選択された際にエフェクタ3によりエフェクトが付与されたステレオ信号の複数の異なる帯域毎の定位位置とパワーレベルがステレオ信号の特性表示装置1に表示されるようになる。これにより、そのエフェクトによるステレオ信号の各帯域毎の定位の変化を特性表示装置1で確認しながら、エフェクタ3のエフェクトの設定を調整することができるようになる。さらに、アンプ8がセレクタ7で選択されると、アンプ4で増幅されてスピーカ5から放音され、さらにマイク6で収音されてアンプ8で増幅されたステレオ信号の複数の異なる帯域毎の定位位置とパワーレベルがステレオ信号の特性表示装置1に表示されるようになる。これにより、スピーカ5が配置された部屋における、当該スピーカ5から放音されたステレオ音の各帯域毎の定位を確認することができるようになる。
なお、音楽ソース2、エフェクタ3、アンプ4、スピーカ5、マイク6、セレクタ7およびアンプ8はL、Rの2チャンネルを備えるステレオ構成とされている。
ステレオ信号の特性表示装置1は図2に示すように、入力されたステレオ信号のLチャンネルのディジタル信号をLチャンネルのスペクトル分析部10において、FFT(高速フーリエ変換:Fast Fourier Transform )処理あるいはフィルタ処理を行うことによりLチャンネルのディジタル信号を構成する各バンドのスペクトル成分のパワーレベルを算出する。また、入力されたステレオ信号のRチャンネルのディジタル信号をRチャンネルのスペクトル分析部11において、FFT処理あるいはフィルタ処理を行うことによりRチャンネルのディジタル信号を構成する各バンドのスペクトル成分のパワーレベルを算出する。スペクトル分析部10,11からは、算出されたスペクトル成分のパワーレベルが複数の異なる所定の帯域幅のバンド1,バンド2,バンド3,・・・バンドnにまとめられて出力される。
pR(t,f)≦pL(t,f)の時
h(t,f)=pR(t,f)/pL(t,f)
pR(t,f)>pL(t,f)の時
h(t,f)=2−{pL(t,f)/pR(t,f)}
ただし、h(t,f)は時刻tにおける周波数fのバンドの定位位置であり、pL(t,f)は時刻tにおける周波数fのバンドのLチャンネルのパワースペクトルであり、pR(t,f)は時刻tにおける周波数fのバンドのRチャンネルのパワースペクトルである。この式では、定位が最も左によっているときh(t,f)=0となり、センターとされているときh(t,f)=1となり、最も右によっているときh(t,f)=2となる。また、バンド1定位分析部12−1〜バンドn定位分析部12−nでは、次式を用いて当該バンドのパワーレベルpST(t,f)を算出している。
pST(t,f)=pL(t,f)+pR(t,f)
ただし、pST(t,f)は時刻tにおける周波数fのバンドのパワーレベルである。
なお、定位位置(t,f)の算出式は、上に示した式に限らず、次に示す式であってもよい。
h(t,f)=k×tan-1{(pR(t,f)/pL(t,f)}1/2
但し、kは定数である。
また、定位位置h(t,f)の変化範囲を「0」〜「2」に限る必要はなく、「−8」〜「+8」とか、「0」〜「128」等の範囲としても良い。
バンド1定位分析部12−1〜バンドn定位分析部12−nでは、算出されている各バンドの定位位置h(t,f)は上述したように時間の関数とされていることから、バンド1〜バンドnにおける音像の移動方向もバンド1定位分析部12−1〜バンドn定位分析部12−nにおいて検出することができる。表示部23では、この検出されたバンド1〜バンドnにおける音像の移動方向の情報も表示するようにしている。定位位置の移動方向の情報は、図3に示すようにバンド1〜バンドnの定位位置h(t,f)とパワーレベルpST(t,f)とを表す図形を三角形の図形とし、三角形の定位方向を示す頂点の向きにより音像の移動方向を指し示している。なお、三角形の位置はそのバンドの定位位置h(t,f)に対応しており、三角形の大きさはそのバンドのパワーレベルpST(t,f)に対応する大きさとされている。また、音像の移動方向を指し示すことのできる図形は三角形に限らず、矢印機能を有する図形であればどのような図形でも良い。
図4に示すようにバンド1〜バンドnの定位位置h(t,f)とパワーレベルpST(t,f)とが定位位置−周波数−パワーレベルの3次元空間に3次元表示されている。この3次元表示では、定位位置−周波数の2次元平面上に位置される各バンドの定位位置h(t,f)から、この2次元平面に直交するパワーレベルの軸に平行に伸びる棒状体の図形の長さにより、当該バンドのパワーレベルpST(t,f)が示されている。これにより、バンド1〜バンドnの定位位置h(t,f)とパワーレベルpST(t,f)とが表示部に3次元表示されて、各バンドの定位する位置やパワーレベルを容易に把握することができるようになる。なお、図4では棒状の図形の断面形状は矩形とされているが、図形の断面形状を三角形等の矢印機能を有する形状とすることにより、ステレオ信号の各バンドの音像の移動方向を指し示すことができるようになる。各バンドにおける音像の移動方向は、前述したようにバンド1定位分析部12−1〜バンドn定位分析部12−nにおいて検出することができる。
また、表示部において例えば左右の信号の比をx軸にとり、前後の信号の比をy軸にとるようにすると、サラウンド信号の音像を2次元平面上に表示することができるようになる。この場合、x軸を左右定位、y軸を前後定位、z軸を周波数とする表示部に3次元表示することにより、サラウンド信号の音像を3次元空間上に表示することができるようになる。この際の各バンドのパワーレベルは3次元空間に表示される図形の大小や明暗などで表示することができる。
さらに、本発明の以上の説明では、パワーレベルを図形の大きさや長さで表現するようになっていたが、その代わりに図形の色でパワーレベルを表現するようにしてもよい。例えば、低いレベルを「青」、中間のレベルを「黄」、高いレベルを「赤」で表し、レベルが大きくなるにつれて寒色系から暖色系に徐々に色を変化するようにしてもよい。
Claims (3)
- ステレオ信号における左右チャンネル信号の複数の異なる帯域毎のレベル情報をそれぞれ検出する検出手段と、
該検出手段により検出された左右チャンネル信号の複数の異なる帯域毎のレベル情報から、同じ帯域の左右チャンネル信号のレベル情報に基づいて当該帯域におけるステレオ信号の定位位置とレベル情報とを算出する定位分析手段と、
定位位置と周波数で表す2次元平面に、前記定位分析手段により算出された前記複数の異なる帯域毎のステレオ信号の定位位置を、前記定位分析手段により算出された当該ステレオ信号のレベル情報に対応する大きさあるいは色の図形により表示する表示手段と、
を備えることを特徴とするステレオ信号の特性表示装置。 - ステレオ信号における左右チャンネル信号の複数の異なる帯域毎のレベル情報をそれぞれ検出する検出手段と、
該検出手段により検出された左右チャンネル信号の複数の異なる帯域毎のレベル情報から、同じ帯域の左右チャンネル信号のレベル情報に基づいて当該帯域におけるステレオ信号の定位位置とレベル情報とを算出する定位分析手段と、
定位位置と周波数とレベル情報で表す3次元空間の、前記定位分析手段により算出された前記複数の異なる帯域毎のステレオ信号の定位位置に、前記定位分析手段により算出された当該ステレオ信号のレベル情報に対応する長さの図形を3次元表示する表示手段と、
を備えることを特徴とするステレオ信号の特性表示装置。 - 前記定位分析手段は、前記複数の異なる帯域毎のステレオ信号における音像の移動方向を検出しており、前記表示手段に表示される図形が、前記定位分析手段で検出された前記複数の異なる帯域毎のステレオ信号の音像の移動方向を指し示している形状の図形とされていることを特徴とする請求項1または2記載のステレオ信号の特性表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004047575A JP3912386B2 (ja) | 2004-02-24 | 2004-02-24 | ステレオ信号の特性表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004047575A JP3912386B2 (ja) | 2004-02-24 | 2004-02-24 | ステレオ信号の特性表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005244293A JP2005244293A (ja) | 2005-09-08 |
JP3912386B2 true JP3912386B2 (ja) | 2007-05-09 |
Family
ID=35025610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004047575A Expired - Fee Related JP3912386B2 (ja) | 2004-02-24 | 2004-02-24 | ステレオ信号の特性表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3912386B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2485218A2 (en) | 2011-02-08 | 2012-08-08 | YAMAHA Corporation | Graphical audio signal control |
JP2012163861A (ja) * | 2011-02-08 | 2012-08-30 | Yamaha Corp | 信号処理装置 |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4940671B2 (ja) | 2006-01-26 | 2012-05-30 | ソニー株式会社 | オーディオ信号処理装置、オーディオ信号処理方法及びオーディオ信号処理プログラム |
JP4835298B2 (ja) * | 2006-07-21 | 2011-12-14 | ソニー株式会社 | オーディオ信号処理装置、オーディオ信号処理方法およびプログラム |
JP4894386B2 (ja) * | 2006-07-21 | 2012-03-14 | ソニー株式会社 | 音声信号処理装置、音声信号処理方法および音声信号処理プログラム |
JP5082327B2 (ja) * | 2006-08-09 | 2012-11-28 | ソニー株式会社 | 音声信号処理装置、音声信号処理方法および音声信号処理プログラム |
KR100790362B1 (ko) * | 2006-12-08 | 2008-01-03 | 한국전자통신연구원 | 공간지각 단서에 의한 서라운드 음장 시각화 장치 및 그방법 |
US20110268285A1 (en) * | 2007-08-20 | 2011-11-03 | Pioneer Corporation | Sound image localization estimating device, sound image localization control system, sound image localization estimation method, and sound image localization control method |
JP5298649B2 (ja) * | 2008-01-07 | 2013-09-25 | 株式会社コルグ | 音楽装置 |
US8129606B2 (en) | 2009-12-04 | 2012-03-06 | Roland Corporation | Musical tone signal-processing apparatus |
JP5736124B2 (ja) * | 2010-05-18 | 2015-06-17 | シャープ株式会社 | 音声信号処理装置、方法、プログラム、及び記録媒体 |
JP5690082B2 (ja) * | 2010-05-18 | 2015-03-25 | シャープ株式会社 | 音声信号処理装置、方法、プログラム、及び記録媒体 |
JP5693201B2 (ja) * | 2010-12-16 | 2015-04-01 | 中部電力株式会社 | 指定領域からの伝播音の再生方法とその装置 |
JP5760442B2 (ja) * | 2011-01-13 | 2015-08-12 | ヤマハ株式会社 | 定位解析装置および音響処理装置 |
JP5895529B2 (ja) * | 2011-12-28 | 2016-03-30 | ヤマハ株式会社 | 残響解析装置および残響解析方法 |
JP6226224B2 (ja) * | 2013-05-20 | 2017-11-08 | カシオ計算機株式会社 | 音源位置表示装置、音源位置表示方法およびプログラム |
-
2004
- 2004-02-24 JP JP2004047575A patent/JP3912386B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2485218A2 (en) | 2011-02-08 | 2012-08-08 | YAMAHA Corporation | Graphical audio signal control |
JP2012163861A (ja) * | 2011-02-08 | 2012-08-30 | Yamaha Corp | 信号処理装置 |
US9002035B2 (en) | 2011-02-08 | 2015-04-07 | Yamaha Corporation | Graphical audio signal control |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005244293A (ja) | 2005-09-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3912386B2 (ja) | ステレオ信号の特性表示装置 | |
CN105190743B (zh) | 基于一个或多个收听者的位置来调整扬声器阵列的波束图案 | |
JP4914124B2 (ja) | 音像制御装置及び音像制御方法 | |
KR101150326B1 (ko) | 재생장치 및 재생시스템 | |
EP3048818B1 (en) | Audio signal processing apparatus | |
JP2971162B2 (ja) | 音響装置 | |
JP2009232438A (ja) | 垂直または水平に配置できる結合アレイスピーカー | |
EP1443804B1 (en) | A multichannel reproducing apparatus | |
US20100266139A1 (en) | Sound collecting device, sound collecting method, sound collecting program, and integrated circuit | |
WO2017029793A1 (ja) | 頭外定位処理装置、及びフィルタ選択方法 | |
JP2018050222A (ja) | フィルタ生成装置、フィルタ生成方法、及びプログラム | |
JP2007228526A (ja) | 音像定位装置 | |
JPWO2006009004A1 (ja) | 音響再生システム | |
JP2008263293A (ja) | 放音装置 | |
JP6550756B2 (ja) | オーディオ信号処理装置 | |
JP5324663B2 (ja) | 音響信号処理装置および音響信号処理方法 | |
JP2876993B2 (ja) | 再生特性制御装置 | |
JP6111045B2 (ja) | 音響制御装置、ミキサー、djコントローラー、音響制御装置の制御方法、プログラム | |
JP5866883B2 (ja) | スピーカ装置 | |
JP6503752B2 (ja) | オーディオ信号処理装置、オーディオ信号処理方法、プログラム、およびオーディオシステム | |
JP5331553B2 (ja) | マルチチャンネル音響におけるインパルス応答測定システム、残響音生成装置、及び残響音生成システム | |
JP2006311107A (ja) | スピーカ特性測定システム及びスピーカ特性測定方法 | |
CN115119133A (zh) | 声场辅助方法、声场辅助装置以及存储介质 | |
JP2010193105A (ja) | 音場創生装置 | |
JP5861275B2 (ja) | 音響処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061215 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070109 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070122 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3912386 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140209 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |