JP2008263293A - 放音装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内全体に十分な音量で、均一な音圧を放音することができる放音装置を提供する。
【解決手段】スピーカ5L、RはそれぞれL、Rチャンネルの音声を放音装置1の正面方向に放音する。スピーカアレイ50は、スピーカ5L、Rよりも外側(装置正面からの角度が90度に近くなる方向)に音声ビームを放音する。音声ビームは、フィルタ処理により低音の成分がカットされている。座席A、B、G、Hにおいては、スピーカ5L、5Rから放音される音声のうち、高音の音声がほとんど届かないが、音声ビームの高音の音声が届く。スピーカ5L、Rから放音される音声のうち、低音の音声は指向性が鈍く、座席A、B、G、Hにも届く。したがって、室内全体に十分な音量で、均一な音圧を放音することができる。
【選択図】図4

Description

この発明は、特定の方向に強い指向性を有した音声を放音する放音装置に関する。
ラウンジ等では、店内にステレオスピーカを設置し、楽音を流すことが多い。また、スナック店等に設置されるカラオケ装置においても、ステレオスピーカから伴奏音および歌唱音声を拡声することが多い。
しかし、音声は高音であるほど指向性が鋭くなる。したがって、スピーカの正面(放音方向)からずれる方向では高音が聞こえにくく、こもった音声となってしまう。
このため、一般的にはホーン型の高音用スピーカ(ツイータ)を用い、高音の指向性を広げることが多い。また、ツイータを複数設置し、複数方向に向けて高音の音声を放音できるようにしたものも考えられている。複数のツイータを異なる方向に向けて設置することで、比較的広い範囲に高音を放音することができる。
図1(A)は、2つのツイータを備えたスピーカ装置(スピーカL、R)の指向性を示す図である。同図(A)においては高音(例えば数kHz)の音声の指向性を示している。スピーカL、Rは、それぞれ正面から所定角度ずれる方向に高音の音声を放音する。この例では、2つの方向に音声を放音するため、スピーカの正面方向だけに放音するよりも、比較的広い範囲に高音の音声を放音することができる。したがって、装置正面に近い座席C〜Fにおいては高音が効率よく聞こえる。
また、スピーカアレイの各ユニットに供給する音声信号を遅延制御することで、特定の方向に強い指向性を有する音声ビームを出力する放音装置が知られている(例えば特許文献1参照)。図1(B)は、特許文献1の装置において、音声ビームを複数生成する例について示したものである。同図(B)に示すように、特許文献1の装置では、音声ビームを出力することで複数の方向に均一な音圧で音声を放音することができる。
特開2005−173137号公報
しかし、ツイータを複数備えた場合であっても、必ずしも室内全体に均一な音圧で放音できるとは限らなかった。すなわち、横方向に広い室内にスピーカ装置を設置すると、スピーカ装置の正面からの角度が90度に近くなるにつれ、高音の音圧が低下する。図1(A)においては、スピーカ正面からのずれ角度が大きい座席B、座席Gにおいては座席C〜Fよりも高音の音声が聞こえにくい。特に、スピーカ装置正面からの角度が90度に近い座席Aや座席Hについては、高音の音声がほとんど届かない。
一方、同図(B)に示したように音声ビームを出力するためには多数のスピーカユニットを設置する必要があり、そのためには各スピーカユニットに小口径のものを用いる必要があった。そのため、全体として十分な音量を確保することができず、また、低音は特に聞こえにくくなっていた。
そこで、この発明は、室内全体に十分な音量で、均一な音圧を放音することができる放音装置を提供することを目的とする。
この発明の放音装置は、複数のスピーカユニットを配列してなるスピーカアレイと、少なくとも前記スピーカアレイのスピーカユニットよりも広い周波数帯域を放音することができる広域スピーカユニットと、音声信号の低域成分を低減するフィルタ部と、音声信号を入力し、この音声信号を前記広域スピーカユニット、および前記フィルタ部に出力する入力部と、前記フィルタ部で低域成分を低減した音声信号を前記スピーカアレイの各スピーカユニットに遅延入力して、前記スピーカアレイに特定の方向に指向性を有した音声ビームを出力させる放音処理部と、前記広域スピーカユニットの放音方向から外れる方向に、前記音声ビームが向くように前記放音処理部に設定する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成では、広域スピーカユニット(例えばフルレンジ用スピーカユニット)から音声を放音するとともに、スピーカアレイで音声ビームを出力する。また、スピーカアレイに入力される音声信号は、低域成分が低減される。スピーカアレイの出力する音声ビームは、広域スピーカユニットの放音方向から外れる方向に向けられる。広域スピーカユニットの放音方向から外れるにしたがって、高音の成分が聞こえにくくなるが、高音の成分のみが含まれた音声ビームがその方向に向けられるため、室内全体に十分な音量で、均一な音圧を放音することができる。
また、この発明は、さらに、前記広域スピーカユニットと、前記スピーカアレイと、を別筐体としたことを特徴とする。
この構成では、高域スピーカユニットと、スピーカアレイと、を別筐体としたことにより、既存のステレオスピーカ装置等を広域スピーカユニットとして用いることができる。
また、この発明は、さらに、前記広域スピーカユニットを複数備え、前記入力部は複数チャンネルの音声信号を入力し、それぞれのチャンネルの音声信号を前記複数の広域スピーカユニット、および前記フィルタ部に出力し、前記放音処理部は、前記フィルタ部で低域成分を低減した複数チャンネルの音声信号を所定のミキシング比でミキシングして、1または複数の音声信号を生成してから前記スピーカアレイの各スピーカユニットに遅延入力することを特徴とする。
この構成では、複数チャンネルの音声信号をそれぞれ複数の広域スピーカユニットに入力する。また、複数チャンネルの音声信号をミキシングして音声ビームを出力する。ミキシング比は種々の態様が考えられるが、例えば広域スピーカユニットを2つ設置し、2チャンネルの音声信号をそれぞれ入力する場合、これらの音声信号を1対1にミキシングして、各広域スピーカユニットの放音方向から外れる方向に音声ビームを出力する。チャンネルの数とミキシング比を適宜設定することにより、さらに室内全体に均一な音圧を放音することができる。
また、この発明は、さらに、音声を収音するマイクと、前記マイクの位置を検出するマイク位置検出手段を備え、前記制御手段は、前記マイクが収音した音声信号の周波数特性を検出し、この周波数特性と前記マイクの位置とを対応付け、前記周波数特性のうち高音の成分が低くなるマイクの位置の方向へ音声ビームが向くように前記放音処理部に設定することを特徴とする。
この構成では、マイクを用いて高域の音声が届きにくい領域を判断し、この領域に音声ビームを向けるように設定する。
この発明によれば、広域スピーカユニットの放音方向から外れる方向に高音の成分のみが含まれた音声ビームが向けられるため、室内全体に十分な音量で、均一な音圧を放音することができる。
この実施形態の放音装置は、他の装置から入力された音声をステレオスピーカで放音しながら、同時に高音域のみ、所定の方向に指向性を制御して放音する。この放音装置は、テレビやオーディオ装置に接続することで種々のオーディオソースを放音するスピーカ装置として用いることが可能であり、また、マイクを接続することで、収音した音声を出力する拡声装置やカラオケ装置として用いることも可能である。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態である放音装置について説明する。図2は放音装置の構成を示すブロック図である。図3は、放音装置の外観(放音面)を示す図である。この放音装置1は、入力インタフェース(I/F)2、アンプ(AMP)3L、アンプ(AMP)3R、スピーカ5L、スピーカ5R、スピーカアレイ50、A/Dコンバータ41、A/Dコンバータ42、フィルタ45、フィルタ46、ミキサ6、ビーム制御部7、D/Aコンバータ81〜88、アンプ(AMP)91〜98、および制御部11を備えている。
入力I/F2は、他の装置からステレオ音声信号(2チャンネルの音声信号)を入力する。入力I/F2は、入力されたステレオ音声信号のうち、Lチャンネルの音声信号をA/Dコンバータ41およびアンプ3Lに出力する。またRチャンネルの音声信号をA/Dコンバータ42およびアンプ3Rに出力する。なお、本実施形態ではアナログ音声信号を入力しているが、デジタル音声信号を入力するようにしてもよい。その場合、アンプ3L、3Rの前段にD/Aコンバータを設ければよい。また、入力I/F2は、デジタル音声信号を直接フィルタ45およびフィルタ46に入力(A/Dコンバータ41およびA/Dコンバータ42を介さずに入力)すればよい。
アンプ3Lは、Lチャンネルの音声信号を増幅し、スピーカ5Lに出力する。また、アンプ3Rは、Rチャンネルの音声信号を増幅し、スピーカ5Rに出力する。放音装置の筐体端部に設置されているスピーカ5L、5Rは、低音(例えば20Hz程度)から高音(例えば20kHz程度)までの音声を放音する広域(フルレンジ用)スピーカユニットである。これにより、スピーカ5LからLチャンネルの音声が放音され、スピーカ5RからRチャンネルの音声が放音される。
A/Dコンバータ41に入力されたLチャンネルの音声信号は、デジタル変換され、フィルタ45に入力される。また、A/Dコンバータ42に入力されたRチャンネルの音声信号は、デジタル変換されフィルタ46に入力される。フィルタ45、およびフィルタ46は、いわゆるハイパスフィルタであり、音声信号の所定周波数以下の帯域をカットする。これらの音声信号が入力されるスピーカアレイ50は、小口径のスピーカユニットであるため、ユニット保護のために低域をカットした音声信号を入力する。また、後述するように、スピーカアレイ50の放音する音声は、スピーカ5L、5Rが放音した音声のうち、高音が届きにくい領域をカバーするためのものであるため、これらの音声の低音成分が干渉しないようにフィルタ45、46において予めカットするものである。カットオフ周波数は適宜設定すればよいが、例えば400Hz程度とする。
フィルタ45、46で低域をカットされたLチャンネル、Rチャンネルの音声信号は、それぞれミキサ6に入力される。ミキサ6は、これらの音声信号をミキシングし、複数(同図においては2つ)の音声信号を生成する。生成される2つの音声信号のミキシング比は制御部11が設定する。例えばLチャンネル、Rチャンネルの音声信号が1対1の割合でミキシングされるように(それぞれモノラル音声となるように)設定する。生成された2つの音声信号は、ビーム制御部7に出力される。
ビーム制御部7は、入力された2つの音声信号(以下、それぞれビーム1用信号、ビーム2用信号と言う。)をそれぞれ分岐し、遅延処理、ゲインコントロールを行ったのち、D/Aコンバータ81〜88に出力する。これらの音声信号は、D/Aコンバータ81〜88でアナログ変換され、アンプ91〜98で増幅されたのちスピーカアレイ50に入力される。
スピーカアレイ50は、スピーカ5L、5Rに挟まれる位置で、複数の(図3に示す例では8つの)スピーカユニット51〜58を直線状に並行に2列で配列してなり、それぞれ入力された音声信号を放音する。なお、スピーカユニットの数、配置の態様はこの例に限るものではない。図3に示した例は、スピーカユニット51〜58を直線状に並行に2列で配列し、その外側にスピーカ5L、5Rを配置したものであるが、例えば図5(A)に示すように、スピーカユニット51〜58を1列に配列するようにしてもよいし、同図(B)に示すように、さらに複数のスピーカユニットを配列したスピーカアレイであってもよい。また、同図(C)に示すように、口径が異なる大きさのスピーカユニットを配列してもよいし、同図(D)に示すように、配列間隔が異なっていてもよい。
また、スピーカアレイ50とスピーカ5L、5Rを別筐体としてもよい。図6は、スピーカアレイ50とスピーカ5L、5Rを別筐体とした場合の放音装置の構成を示すブロック図、および外観図である。なお、同図(A)のブロック図において、図2と共通する構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6(B)に示すように、放音装置100のスピーカアレイ50は、スピーカ5L、5Rと別筐体となる。同図(A)に示す放音装置100は、図2に示した放音装置1からスピーカ5L、5R、アンプ3L、3Rを省いた構成となっている。入力I/F2は、入力されたステレオ音声信号をそれぞれA/Dコンバータ41、42に出力する。アンプ3L、3Rは、それぞれステレオ音声信号を入力し、スピーカ5L、5Rに出力する。すなわち、スピーカ5L、R、アンプ3L、3Rは、既存のステレオ放音装置となる。このように、既存のステレオ放音装置に放音装置100を接続する場合であっても本発明の放音装置が完成する。既存のステレオ放音装置を用いることで導入コストを低減することができる。
また、図6(C)に示すように、スピーカアレイ50をさらに複数の筐体に分けて設置するようにしてもよい。スピーカアレイを複数の筐体に分けることで、部屋の大きさに合わせてスピーカアレイのスピーカユニット数を容易に変更でき、汎用性が高まる。
ビーム制御部7は、スピーカアレイ50のスピーカユニット51〜58に入力する音声信号に遅延処理、ゲインコントロールを行うことで、所定方向に強い指向性を有する音声ビームを形成することができる。各スピーカユニット51〜58に対応する音声信号の遅延量、ゲインは制御部11により設定される。各スピーカユニット51〜58で放音された音声は、位相が共通する領域で強められ、逆に位相が異なる領域では弱められる。したがって、各スピーカユニットに入力する音声信号の遅延量をコントロールすることで特定の方向に音声ビームを向けることができる。
図4において、ビーム制御の一例を示す。同図の例は、高音(例えば数kHz)の音声の指向性を示している。スピーカ5L、5Rは、それぞれ放音装置1の正面方向に高音の音声を放音する。したがって、装置正面に近い座席C〜Fにおいては低音から高音まで均一な音圧で放音される。
ここで、ビーム制御部7は、スピーカ5L、Rよりも外側(装置正面からの角度が90度に近くなる方向)に音声ビームが向けられるように遅延処理を行う。すなわち、ビーム1は、放音装置1に向かって左側の座席A、Bに向けられる。また、ビーム2は、放音装置1に向かって右側の座席G、Hに向けられる。
座席A、Bにおいては、スピーカ5Lから放音される音声のうち、高音の音声が届きにくい領域であるが、ビーム1の音声が届く。一方、スピーカ5Lから放音される音声のうち、低音の音声は指向性が鈍く、座席A、Bの領域にも届く。ビーム1の音声は、フィルタ45により低域の成分がカットされているため、スピーカ5Lの低域成分と干渉することがない。
また、同様に、座席G、Hにおいては、スピーカ5Rから放音される音声のうち、高音の音声が届きにくい領域であるが、ビーム2の音声が届く。一方、スピーカ5Rから放音される音声のうち、低音の音声は指向性が鈍く、座席G、Hの領域にも届く。ビーム1の音声は、フィルタ46により低域の成分がカットされているため、スピーカ5Rの低域成分と干渉することがない。
ビーム1およびビーム2の音声は、低域がカットされ、かつ小口径の複数のスピーカユニットによりビーム化された音声であるから、高音のみ含まれている。この高音のみ含まれたビーム1およびビーム2の音声が、スピーカ5L、5Rの放音した音声のうち高音が届きにくい領域をカバーするため、座席A〜Hの全てにおいて、十分な音量で、均一な音圧を確保することができる。
なお、上記例においては、ミキサ6において、ビーム1用信号、ビーム2用信号を、それぞれLチャンネル、Rチャンネルの音声信号が1対1で含まれるように設定しているが、これに限るものではない。
座席C、Dにおいては、スピーカ5Lの音声が効率よく届くため、主にLチャンネルの音声がよく聞こえる。座席A、Bにおいては、スピーカ5Lの音声のうち低域の音声が効率よく届くため、主にLチャンネルの低域成分がよく聞こえる。そこで、ミキサ6においてビーム1にLチャンネルの音声信号が多く含まれるようにミキシング比を設定すると、座席A、Bにおいて全帯域でLチャンネルの音声がよく聞こえるようになる。同様に、ミキサ6においてビーム2にRチャンネルの音声信号が多く含まれるようにミキシング比を設定すると、座席G、Hにおいて全帯域でRチャンネルの音声がよく聞こえるようになる。
一方、ビーム1用信号およびビーム2用信号のミキシング比を、それぞれLチャンネル、Rチャンネルの音声信号が1対1になるように設定すると、座席A、BにおいてはRチャンネルの高域成分のみ、比較的大きい音量で聞こえることになる。また、座席G、HにおいてはLチャンネルの高域成分のみ、比較的大きい音量で聞こえることになる。この場合、スピーカ5L、Rの音声信号について、それぞれLチャンネル、Rチャンネルの音声信号が1対1で含まれるようにミキシングしてから(すなわちモノラル音声として)放音されるように設定すれば、全座席においてモノラル音声が均一に聞こえるようになる。
いずれにせよ、ミキサ6のミキシング比やスピーカ5L、Rに出力する音声信号のミキシング比は、使用条件に応じて適宜設定すればよい。この場合、制御部11の内蔵メモリ(図示せず)に複数のプリセットを用意しておき、ユーザがいずれかを指定することでミキシング比を設定するようにしてもよい。また、ビームの向きも複数のプリセットから指定できるようにしてもよい。
なお、放音装置1の設置時に、マイクを用いてミキシング比や音声ビームの向きを自動設定できるようにしてもよい。すなわち、図2において、マイクで収音した音声信号を制御部11に入力し、制御部11は、マイク位置を検出してそのとき収音された音声信号の周波数特性を分析する。
マイク位置の検出はどのような手法を用いてもよいが、例えば以下のようにして検出する。図7は、マイク位置測定を示す概念図である。制御部11は、ビーム制御部7を介してスピーカアレイ50における一方の最端のスピーカユニット51と、他方の最端のスピーカユニット58に対して、同じ検査用音声信号(例えばホワイトノイズ)を順に入力する。制御部11は、マイク101から検査用音声信号を収音した場合に、この収音タイミングを検知する。
制御部11は、スピーカユニット51が測定用音声を出力したタイミングから上記収音タイミングまでの時間t1を計時する。また、スピーカユニット58が測定用音声を出力したタイミングから収音タイミングまでの時間t2を計時する。制御部11は、この時間t1及び時間t2を用いてマイク位置を算出する。すなわち、制御部11は、時間t1、t2と音速の関係から、スピーカユニット51とマイク101の距離、およびスピーカユニット58とマイク101の距離を測定することができ、スピーカユニット51とスピーカユニット58間の距離情報を有していれば、三角測量によりマイク101の位置を測定することができる。マイク101の位置は、図7に示すように、放音装置1の(上面から見た)中心位置からの距離r、および中心位置から正面方向(スピーカ放音面、すなわちアレイ長軸方向に直交する方向)の軸(これを角度0degとする)とのずれ角φで表される。
ここで、制御部11は、マイク101から入力された上記測定用音声をフーリエ変換して周波数特性を算出する。この周波数特性とマイク位置とを対応づけて内蔵メモリに記憶しておく。ここで、放音装置1のユーザがマイク101を部屋内で移動させることにより、部屋内のそれぞれの位置の周波数特性を求めることができる。制御部11は、内蔵メモリに記憶した周波数特性とマイク位置とから、高音の音声が届きにくい領域を判断し、最も高音の音声が届きにくい領域に音声ビームを向けるようにビーム制御部7に設定する。
これにより、室内全体において正確に均一な音圧を放音することができる。
なお、図4では、音声ビームの数を2つとする例を示したが、ビームの数は1つであってもよいし、さらに複数の音声ビームを形成するようにしてもよい。また、入力される音声信号のソースはステレオに限るものではない。モノラルの音声信号であってもよいし、さらに複数チャンネルの音声信号を入力してもよい。入力チャンネルの数だけフルレンジ用スピーカユニットを備えていればよい。
従来の放音装置の高音指向性を示す図である。 放音装置の構成を示すブロック図である。 放音装置の外観を示す図である。 ビーム制御の一例を示す図である。 スピーカユニットの数、配置の他の例を示す図である。 スピーカアレイ50とスピーカ5L、5Rを別筐体とした場合の放音装置の構成を示すブロック図、および外観図である。 マイク位置測定を示す概念図である。
符号の説明
1−放音装置
2−入力I/F
3L、3R−アンプ
41、42−A/Dコンバータ
5L、5R−スピーカ
50−スピーカアレイ
6−ミキサ
7−ビーム制御部
81〜88−D/Aコンバータ
91〜98−アンプ
11−制御部

Claims (4)

  1. 複数のスピーカユニットを配列してなるスピーカアレイと、
    少なくとも前記スピーカアレイのスピーカユニットよりも広い周波数帯域を放音することができる広域スピーカユニットと、
    音声信号の低域成分を低減するフィルタ部と、
    音声信号を入力し、この音声信号を前記広域スピーカユニット、および前記フィルタ部に出力する入力部と、
    前記フィルタ部で低域成分を低減した音声信号を前記スピーカアレイの各スピーカユニットに遅延入力して、前記スピーカアレイに特定の方向に指向性を有した音声ビームを出力させる放音処理部と、
    前記広域スピーカユニットの放音方向から外れる方向に、前記音声ビームが向くように前記放音処理部に設定する制御手段と、
    を備えた放音装置。
  2. 前記広域スピーカユニットと、前記スピーカアレイと、を別筐体とした請求項1に記載の放音装置。
  3. 前記広域スピーカユニットを複数備え、
    前記入力部は複数チャンネルの音声信号を入力し、それぞれのチャンネルの音声信号を前記複数の広域スピーカユニット、および前記フィルタ部に出力し、
    前記放音処理部は、前記フィルタ部で低域成分を低減した複数チャンネルの音声信号を所定のミキシング比でミキシングして、1または複数の音声信号を生成してから前記スピーカアレイの各スピーカユニットに遅延入力する請求項1、または請求項2に記載の放音装置。
  4. 音声を収音するマイクと、
    前記マイクの位置を検出するマイク位置検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記マイクが収音した音声信号の周波数特性を検出し、この周波数特性と前記マイクの位置とを対応付け、前記周波数特性のうち高音の成分が低くなるマイクの位置の方向へ音声ビームが向くように前記放音処理部に設定する請求項1、請求項2、または請求項3に記載の放音装置。
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