JP6414459B2 - スピーカアレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のスピーカを有するスピーカアレイによって、音声ビームを出力可能なスピーカアレイ装置に関する。
従来、スピーカアレイ装置は、線状や面状に配置した複数のスピーカから、同じオーディオ信号を空間上の焦点に同時に到達するように、少しずつ異なる遅延時間を与えて出力することにより、焦点周辺の音響エネルギーが同相加算により強められ、その結果焦点方向への強い指向性を有する音声ビームを作り出す技術を用いている。
このようなスピーカアレイ装置に関する発明として、例えば、特許文献1記載の発明が知られている。特許文献1記載のスピーカアレイ装置は、マルチチャンネル(例えば、センタチャンネル(Cch)、フロント左チャンネル(Lch)、フロント右チャンネル(Rch)、サラウンド左チャンネル(SLch)、サラウンド右チャンネル(SRch)等)のオーディオ信号の夫々に対して遅延処理を行い、全てのチャンネルにおいて遅延処理した信号を加算してスピーカに供給することにより、マルチチャンネルに係る音声ビームに対しそれぞれ異なる指向性を持たせて同時に出力している。
そして、特許文献1記載のスピーカアレイ装置は、マルチチャンネルに係る音声ビームを、部屋等の設置空間の壁面に夫々反射させることによって、各チャンネルに係る音声ビームを様々な方向から聴取位置に到達させることができ、聴取位置に位置する聴取者に対して良好なサラウンド効果を与えている。
特開2005−148565号公報
特許文献1記載のスピーカアレイ装置では、マルチサラウンドチャンネル音の再生を行う為には、各チャンネルの音声ビームの出力方向が正しく設定される必要がある。この為、特許文献1記載のスピーカアレイ装置においては、テスト音声ビームをスピーカアレイから旋回しながら出力し、聴取位置に配置されたマイクロフォンにより直接音および反射音を集音することにより、ビームの旋回角度に対する信号レベルを測定する。そして、当該スピーカアレイ装置は、測定された信号レベルがピークとなる角度を特定し、特定した旋回角度を所定の規則に従い各チャンネルの音声ビームの出力角度として設定するように構成されている。
ここで、サラウンドサウンドにおいては、特許文献1記載のスピーカアレイ装置のような水平方向の音場表現に、左右上方から視聴位置へと向かうハイトチャンネルを追加した態様が知られている。このハイトチャンネルを追加した態様によれば、高さや奥行き方向に係る音場表現が可能となる為、より高度な音場表現を実現することができる。
この点、特許文献1記載のスピーカアレイ装置のように、音声ビームによってハイトチャンネルを出力可能な構成とした場合について考察する。この場合においても、ハイトチャンネルに係る音声ビームの出力方向が正しく設定される必要があり、テスト音声ビームを垂直方向へ旋回しながら出力し、聴取位置に配置されたマイクロフォンによって集音することにより、ビームの旋回角度に対する信号レベルに基づいて、ハイトチャンネルに係る音声ビームの出力方向を特定することになる。
当該スピーカアレイ装置によって、テスト音声ビームを垂直方向へ旋回しながら出力した場合、マイクロフォンにより、テスト音声ビームに係る直接音及び反射音が集音されることになる。上述したように、ハイトチャンネルに係る音声は、前側上方から視聴位置へと出力されることが必要であるため、ハイトチャンネルに係る音声ビームの出力方向は、マイクロフォンによって、天井面で反射した反射音が集音された際の角度とすることが望ましい。一方、ハイトチャンネルに係る音声ビームの出力方向を、直接音に対応する角度に設定してしまうと、所望のサラウンド感を表現することができなくなってしまう。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、複数のスピーカを有するスピーカアレイによって、音声ビームを出力可能なスピーカアレイ装置に関し、ハイトチャンネルに係る音声ビームの出力方向の設定を容易且つ適切に行い得るスピーカアレイ装置を提供する。
本発明の一側面に係るスピーカアレイ装置は、少なくとも垂直方向の指向性が制御可能に配設された複数のスピーカを有するスピーカアレイと、前記スピーカアレイの全部又は一部のスピーカに対して、外部から入力された音声信号を分配し、当該スピーカから出力する音声の出力タイミングを制御して、前記スピーカアレイから音声ビームを出力させる信号処理手段と、前記信号処理手段にテスト音声信号を入力し、当該テスト音声信号に基づくテスト音声ビームを前記スピーカアレイから出力させて、当該テスト音声ビームを垂直方向へ旋回させるテスト音声出力手段と、聴取位置に設置されるマイクロフォンと、前記スピーカアレイと前記マイクロフォンとの相対的な位置関係を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段により取得した位置情報に基づいて、前記スピーカアレイから出力される前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回範囲を、前記マイクロフォンによって前記テスト音声ビームの反射音を集音可能な範囲に設定する旋回範囲設定手段と、前記マイクロフォンによって集音された前記テスト音声ビームの音声データを、前記テスト音声ビームの旋回角度と関連付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された音声データにおける信号レベルのピークに対応する旋回角度を、垂直方向の音場表現を行う為のハイトチャンネルに係る音声ビームの出力角度に設定する出力角度設定手段と、を有することを特徴とする。
当該スピーカアレイ装置は、スピーカアレイと、信号処理手段と、テスト音声出力手段と、マイクロフォンと、位置情報取得手段と、旋回範囲設定手段と、記憶手段と、出力角度設定手段とを有しており、前記位置情報取得手段により取得した位置情報に基づいて、前記スピーカアレイから出力される前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回範囲を、前記マイクロフォンによって前記テスト音声ビームの反射音を集音可能な範囲に設定する。これにより、当該スピーカアレイ装置によれば、前記スピーカアレイと前記マイクロフォンとの相対的な位置関係に応じて、前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回範囲を設定し、マイクロフォンによって集音した前記テスト音声ビームの反射音を対象にし得るので、ハイトチャンネルに係る音声ビームの出力角度の設定を効率良く行うことができ、且つ適切な出力角度を設定することができる。
本発明の他の側面に係るスピーカアレイ装置は、請求項1記載のスピーカアレイ装置であって、前記位置情報取得手段は、前記スピーカアレイと前記マイクロフォンの間の距離を、前記位置情報として取得し、前記旋回範囲設定手段は、前記位置情報として取得した前記スピーカアレイと前記マイクロフォンの間の距離に基づいて、前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回開始角度又は旋回終了角度と、前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回範囲を設定することを特徴とする。
当該スピーカアレイ装置は、前記位置情報として取得した前記スピーカアレイと前記マイクロフォンの間の距離に基づいて、前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回開始角度又は旋回終了角度と、前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回範囲を設定する為、マイクロフォンによって集音した前記テスト音声ビームの反射音に基づいて、ハイトチャンネルに係る音声ビームの出力角度の設定を効率良く、且つ適切に行い得る。
本発明の他の側面に係るスピーカアレイ装置は、請求項1記載のスピーカアレイ装置であって、前記位置情報取得手段は、前記マイクロフォンにて集音した音に基づいて特定した当該マイクロフォンの方向を示す垂直角度を、前記位置情報として取得し、前記旋回範囲設定手段は、前記位置情報として取得した前記垂直角度及び所定のオフセット角度に基づいて、前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回開始角度又は旋回終了角度と、前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回範囲を設定することを特徴とする。
当該スピーカアレイ装置は、前記位置情報として取得した前記垂直角度及び所定のオフセット角度に基づいて、前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回開始角度又は旋回終了角度と、前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回範囲を設定する為、マイクロフォンによって集音した前記テスト音声ビームの反射音に基づいて、ハイトチャンネルに係る音声ビームの出力角度の設定を効率良く且つ適切に行い得る。
本発明の他の側面に係るスピーカアレイ装置は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のスピーカアレイ装置であって、前記出力角度設定手段は、前記記憶手段に記憶された音声データにおける信号レベルに関して、前記旋回範囲設定手段によって設定された旋回範囲内に複数のピークが含まれている場合に、当該旋回範囲内において、信号レベルが最大となるピークの旋回角度を、垂直方向の音場表現を行う為のハイトチャンネルに係る音声ビームの出力角度に設定することを特徴とする。
当該スピーカアレイ装置は、前記記憶手段に記憶された音声データにおける信号レベルに関して、前記旋回範囲設定手段によって設定された旋回範囲内に複数のピークが含まれている場合に、当該旋回範囲内において、信号レベルが最大となるピークの旋回角度を、ハイトチャンネルに係る音声ビームの出力角度に設定する。これにより、当該スピーカアレイ装置によれば、複数のピークの内、ハイトチャンネルに係る音声ビームの出力角度として、最も適切な角度を設定することができ、もって、より高度な音場表現を実現することができる。
本発明に係るスピーカアレイ装置によれば、前記スピーカアレイと前記マイクロフォンとの相対的な位置関係に応じて、前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回範囲を設定し、マイクロフォンによって集音した前記テスト音声ビームの反射音に基づいて、ハイトチャンネルに係る音声ビームの出力角度の設定を効率良く且つ適切に行うことができ、より高度な音場表現を実現し得る。
第1実施形態に係るスピーカアレイ装置の正面図である。 スピーカアレイ装置によってマルチチャンネルの音声ビームを出力する様子を示す説明図である。 スピーカアレイ装置の制御系を示すブロック図である。 第1実施形態に係る視聴距離と、ハイト音声ビームのスイープ条件との関係を示す説明図である。 視聴距離が大きい場合のハイト音声ビームの出力角度の設定に関する説明図である。 視聴距離が小さい場合のハイト音声ビームの出力角度の設定に関する説明図である。 第2実施形態に係るハイト音声ビームの出力角度の設定に関する説明図である。 オフセット角度に関する説明図である。 第2実施形態に係るハイト音声ビームの出力角度とマイク入力信号レベルの関係の一例を示す説明図である。 本発明に係るスピーカアレイ装置の変形例を示す説明図である。
以下、本発明に係るスピーカアレイ装置を、スピーカアレイ装置1に適用した実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態に係るスピーカアレイ装置1の概略構成について、図1〜図3を参照しつつ詳細に説明する。図1に示すように、当該スピーカアレイ装置1は、装置本体1Aの前面(視聴者に対向する面)に、水平方向に係る音場表現を行うスピーカアレイ20と、高さ方向(上下方向)に係る音場表現を行うハイトスピーカアレイ30を有しており、マルチチャンネルを構成する各チャンネルの音声ビームの出力方向を制御することで、聴取者に対してその周囲にあたかもスピーカを配置したかのようなサラウンド感を与え得る。
スピーカアレイ20は、装置本体1A前面の中央部分において、マトリクス状に配置された複数のスピーカ21を有しており、センタチャンネル(Cch)、フロント左チャンネル(Lch)、フロント右チャンネル(Rch)、サラウンド左チャンネル(SLch)、サラウンド右チャンネル(SRch)の各チャンネルの音声ビームを出力する(図2(A)参照)。
図1に示すように、当該スピーカアレイ20は、スピーカ21を上下方向及び左右方向に複数個配置して構成されている。当該スピーカアレイ20は、各スピーカ21からサラウンド音声を出力するタイミングをチャンネル毎に調整してビーム状に放射し、音声ビームが壁面など任意の位置で焦点を結ぶように遅延制御する。そして、各チャンネルの音声をスピーカアレイ装置1が設置された部屋Roの壁に反射させることで、任意の点に音源(仮想スピーカ90L等)を作り出し、マルチチャンネルの音場を形成して、サラウンド音声を再生する(図2(A)参照)。
そして、ハイトスピーカアレイ30は、装置本体1A前面の左右両端部において、それぞれ上下方向に延びるライン状に配置された複数のスピーカ31を有しており、ハイト左チャンネル(HLch)、ハイトRチャンネル(HRch)に係る音声ビーム(以下、ハイト音声ビームSH)を出力する。以下の説明において、装置本体1Aの前面の左端部に位置し、HLchに係る音声ビームを出力するハイトスピーカアレイ30を「ハイトスピーカアレイ30L」といい、装置本体1Aの前面の右端部に位置し、HRchに係る音声ビームを出力するハイトスピーカアレイ30を「ハイトスピーカアレイ30R」という。又、ハイトスピーカアレイ30L、ハイトスピーカアレイ30Rの総称を、「ハイトスピーカアレイ30」とする。尚、当該ハイトスピーカアレイ30は、本発明におけるスピーカアレイの一例である。
当該ハイトスピーカアレイ30は、各スピーカ31からサラウンド音声を出力するタイミングをチャンネル毎に調整してビーム状に放射し、天井CEにおけるなど任意の位置で音声ビームが焦点を結ぶように遅延制御する。そして、各チャンネルの音声をスピーカアレイ装置1が設置された部屋Roの天井CEに反射させることで、天井CEの任意の点に音源(仮想スピーカ90HL、仮想スピーカ90HR)を作り出し、マルチチャンネルの音場に高さや奥行方向の表現を加えて、サラウンド音声を再生する(図2(B)参照)。
図1に示すように、スピーカアレイ20及びハイトスピーカアレイ30は、装置本体1A前面において、上下方向に亘って複数のスピーカ21又は複数のスピーカ31がライン状に配置されている。従って、上下方向に列設されたスピーカ21及びスピーカ31における音声の出力タイミングを調整し遅延制御することによって、スピーカアレイ20から出力される音声ビームの垂直角度や、ハイトスピーカアレイ30から出力されるハイト音声ビームSHの出力角度を変更することが可能である。
(スピーカアレイ装置1の制御系)
続いて、当該スピーカアレイ装置1の制御系構成について、図3を参照しつつ詳細に説明する。図3に示すように、当該スピーカアレイ装置1は、A/Dコンバータ2と、記憶部3と、操作部4と、表示部5と、システム制御部10と、ビーム形成部15と、スピーカアレイ20と、ハイトスピーカアレイ30を、装置本体1Aに備えており、マイクロフォン40を有している。又、スピーカアレイ装置1は、マルチチャンネルに係るサラウンド音声信号の外部入力端子として、Lch端子、Rch端子、SLch端子、SRch端子、Cch端子、HLch端子、HRch端子を備えている。
マイクロフォン40は、無指向性のマイクロフォンであり、A/Dコンバータ2に接続されている。マイクロフォン40は、スピーカアレイ20から出力されたテスト音声信号を集音するためのものである。
A/Dコンバータ2は、マイクロフォン40が集音したアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換(サンプリング)して、システム制御部10へ出力する。
記憶部3は、A/Dコンバータ2からシステム制御部10を介して出力されたデジタル音声信号を記憶する。具体的には、記憶部3は、マイクロフォン40が集音し、A/Dコンバータ2及びシステム制御部10を介して出力されたデジタル音声信号を、音声ビームの出力角度に対応付けて記憶する(図5(B)、図6(B)等)。
操作部4は、スピーカアレイ装置1の設置時等に、聴取者Uからの各種の設定入力を受け付けて、システム制御部10へ入力に応じた信号を出力する。
表示部5は、システム制御部10から出力された制御信号に基づいて、制御信号に応じた内容を表示して、聴取者Uに伝達する。
システム制御部10は、ユーザI/F処理部11と、ビーム制御処理部12と、測定データ分析処理部13とを有している。
ユーザI/F処理部11は、操作部4で受け付けた操作に応じて、制御信号をスピーカアレイ装置1の各部へ出力する。又、ユーザI/F処理部11は、スピーカアレイ装置1の状況に応じて聴取者Uに報知すべき内容を表示部5へ表示させる。
ビーム制御処理部12は、スピーカアレイ装置1の設置時などに各チャンネルの音声ビームを出力する角度を設定する音声ビーム設定モードの実行時に、ビーム形成部15ヘテスト音声信号を出力して、スピーカアレイ20から出力させるテスト音声の音声ビームをスイープ(旋回)させる。
測定データ分析処理部13は、音声ビーム設定モード実行時に、スピーカアレイ20から出力されてマイクロフォン40で集音したテスト音声信号を、記憶部3に記憶させる。又、測定データ分析処理部13は、音声信号の収集が完了すると、記憶部3に記憶させた音声信号を読み出して音声信号のピークを検出し、各ピークに基づいてマルチチャンネルを構成する各チャンネルの音声の出力角度を設定し、その結果をビーム制御処理部12へ出力する。
ビーム制御処理部12は、測定データ分析処理部13から出力された分析結果に基づいて各チャンネルの角度設定を行うための角度設定信号をビーム形成部15へ出力する。
ビーム形成部15は、スピーカアレイ20を構成する各スピーカ21、ハイトスピーカアレイ30L、ハイトスピーカアレイ30Rを構成するスピーカ31毎に、遅延部16やパワーアンプ17を含むブロックを有している。スピーカアレイ20の各スピーカ21に対するブロックは、Lch、Rch、SLch、SRch、Cchの各チャンネルに係る音声信号を夫々遅延処理する遅延部16と、遅延部16から出力された各チャンネルの音声信号を加算する加算器18と、音声ビームを形成する為に加算器18から出力された信号を増幅するパワーアンプ17を備えている。当該各ブロックの出力には、夫々、スピーカ21が接続されている。
そして、ハイトスピーカアレイ30Lの各スピーカ31に対するブロックは、HLchに係る音声信号を遅延処理する遅延部16と、HLchに係るハイト音声ビームSHを形成する為に遅延部16から出力された信号を増幅するパワーアンプ17を備えている。そして、ハイトスピーカアレイ30Rの各スピーカ31に対するブロックは、HRchに係る音声信号を遅延処理する遅延部16と、HRchに係るハイト音声ビームSHを形成する為に遅延部16から出力された信号を増幅するパワーアンプ17を備えている。ハイトスピーカアレイ30R、ハイトスピーカアレイ30Lに係る各ブロックの出力には、スピーカ31が夫々接続されている。
当該ビーム形成部15は、システム制御部10から出力された各チャンネルの角度設定信号に基づいて各チャンネルの音声ビームを形成して、スピーカアレイ20、ハイトスピーカアレイ30へ音声信号を出力する。又、ビーム形成部15は、システム制御部10からテスト信号が出力された場合には、スピーカアレイ20、ハイトスピーカアレイ30から出力する音声ビームをスイープさせるように音声信号を処理して、スピーカアレイ20、ハイトスピーカアレイ30へ音声信号を出力する。
スピーカアレイ20は、ビーム形成部15から出力された音声信号に基づいて、マルチチャンネルを構成するLch、Rch、SLch、SRch、Cchの各チャンネルの音声ビームを出力する。
ハイトスピーカアレイ30は、ビーム形成部15から出力された音声信号に基づいて、マルチチャンネルを構成するHLch、HRchの各チャンネルの音声ビームを出力する。具体的には、ハイトスピーカアレイ30Lは、ビーム形成部15から出力された音声信号に基づいて、HLchの音声ビームを出力し、ハイトスピーカアレイ30Rは、ビーム形成部15から出力された音声信号に基づいて、HRchの音声ビームを出力する。
尚、音声ビームの出力角度を設定する際に、測定精度を上げるように設定された場合、
システム制御部10は、テスト音声ビームのスイープを複数回実行させて、音声信号の積算・平均化処理などを実行するようにスピーカアレイ装置1の各部を制御する。
(スピーカアレイ20における各音声ビームの出力角度の設定)
続いて、第1実施形態に係るスピーカアレイ20によるLch、Rch、SLch、SRch、Cchの各チャンネルに関して、音声ビームの出力角度の設定について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
尚、以下の説明においては、本発明を容易に理解できるように、スピーカアレイ装置1を設置する部屋Roが理想的な形状である直方体であるものとし、スピーカアレイ装置1の装置本体1Aを部屋Roの前壁WFの中央付近における壁際に設置した場合について説明する。
この場合、スピーカアレイ装置1の装置本体1Aは、聴取者Uの所望の位置である前壁WFの中央部における壁際に、スピーカアレイ20の前面が前壁WFと平行となり、後壁WBに対向させて室内に向けて音声を出力するように設置される。音声ビームの出力角度の設定を開始する前に、マイクロフォン40を、A/Dコンバータ2に接続し、聴取者Uのリスニングポジション(聴取位置)に設置する。このとき、マイクロフォン40の高さは、聴取者Uの耳の位置に合わせると良い。
スピーカアレイ装置1の装置本体1A及びマイクロフォン40の設置が完了して、スピーカアレイ20に関する音声ビーム設定モードが設定されると、システム制御部10は、スピーカアレイ20からテスト音声ビームを出力し、マイクロフォン40によって集音することにより、スピーカアレイ20からマイクロフォン40へと向かう直接音SDの直接音出力角度ADや、スピーカアレイ20とマイクロフォン40の間の水平距離(以下、視聴距離D)を測定する。
具体的には、システム制御部10は、テスト信号をビーム形成部15へ出力して、ビーム形成部15でビームの方向がスイープするように形成したビーム信号をスピーカアレイ20へ出力することによって、水平方向を0度としたときに垂直方向において、所定範囲(例えば、−45度方向から+45度方向まで)を、テスト音声ビームをスイープ(旋回)させる。そして、システム制御部10は、スピーカアレイ20から出力された音声をマイクロフォン40で集音して、集音した音声データを、A/Dコンバータ2でデジタル音声信号に変換する。システム制御部10は、デジタル音声信号に変換した音声データを旋回角度と対応付けて記憶部3に記憶し、これを解析することによって、直接音SDの直接音出力角度ADを特定する(図2(B)参照)。
又、システム制御部10は、テスト音声ビームの出力時期及びマイクロフォン40による当該テスト音声ビームの直接音の集音時期を参照することによって、スピーカアレイ20とマイクロフォン40の間の水平距離(以下、視聴距離D)を近似的に測定する。
尚、音声ビーム設定モードに際し、スピーカアレイ20から出力されるテスト信号は、スピーカアレイ装置1の形状とスピーカアレイ20の各スピーカ21の配置によって決まるビーム角度をコントロール可能な帯域に制限された音声信号を出力するようにシステム制御部10に設定されている。テスト音声信号としては、例えば、4kHzを中心とする周期性のない音波やホワイトノイズのように周期性のない音波などが好適である。
続いて、システム制御部10は、テスト信号をビーム形成部15へ出力して、ビーム形成部15で形成したビーム信号をスピーカアレイ20へ出力することにより、テスト音声ビームを、直接音出力角度ADで水平方向へスイープさせる。テスト音声ビームの水平方向に係るスイープは、スピーカアレイ20を部屋Roの上方から見た場合に、スピーカアレイ20の前面と平行な一方の方向(0度方向)から、スピーカアレイ20の前面と平行な他方の方向(180度方向)までの間をもって行われる。
そして、システム制御部10は、部屋Roの壁に反射した反射音又はスピーカアレイ20から出力された直接音をマイクロフォン40で集音して、集音した音声データをA/Dコンバータ2でデジタル音声信号に変換する。システム制御部10は、デジタル音声信号に変換した音声データを旋回角度と対応付けて記憶部3に記憶し、これを解析することによって、妥当な範囲にあるゲインレベルの高いピーク値の旋回角度を、Lch、Rch、SLch、SRch及びCchの音声ビームを出力する水平方向への出力角度に設定する。
このようにして、水平方向への出力角度が設定されると、スピーカアレイ装置1は、外部からオーディオ音声などが入力されると、図2(A)に示すように、聴取者Uに対して、Cchの音声を直接音として出力し、Lchの音声を左壁WLで1回反射する反射音として、Rchの音声を右壁WRで1回反射する反射音として出力する。そして、当該スピーカアレイ装置1は、SLchの音声を左壁WL及び後壁WBで2回反射する反射音として出力し、SRchの音声を右壁WR及び後壁WBで2回反射する反射音として出力する。
従って、聴取者Uは、聴取位置の前方に位置するスピーカアレイ装置1から出力されたCch、聴取位置の左前方に位置する仮想スピーカ90LからのLch、聴取位置の左後方に位置する仮想スピーカ90SLからのSLch、聴取位置の右後方に位置する仮想スピーカ90SRからのSRch、聴取位置の右前方に位置する仮想スピーカ90RからのRchを、聴取位置で聞くことができるので、理想的なサラウンド音声を楽しむことができる。
(ハイトスピーカアレイ30におけるハイト音声ビームSHの出力角度の設定)
続いて、第1実施形態に係るハイトスピーカアレイ30によるHLch、HRchの各チャンネルに関して、ハイト音声ビームSHの出力角度の設定について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
上述したように、ハイトチャンネル(HLch、HRch)は、前側上方に位置する仮想スピーカ90HL、仮想スピーカ90HRから視聴位置へ向かって出力される音声ビームであり、高さ方向(上下方向)に係る音場表現を行う。従って、スピーカアレイ装置1の各ハイトスピーカアレイ30からハイト音声ビームSHを出力する場合には、当該ハイト音声ビームSHは、部屋Roの天井CEに少なくとも1回反射された後に、聴取位置(マイクロフォン40)に到達するように出力される必要があり、ハイト音声ビーム出力角度AHもこの要件を満たすように設定される。
当該スピーカアレイ装置1においては、ハイトスピーカアレイ30によるハイト音声ビームSHの出力角度を設定する場合、システム制御部10は、ハイトスピーカアレイ30からテスト音声ビームを出力し、マイクロフォン40によって集音することにより、ハイト音声ビームSHの出力角度(ハイト音声ビーム出力角度AH)を特定する。
具体的には、システム制御部10は、テスト信号をビーム形成部15へ出力して、ビーム形成部15で形成したビーム信号をハイトスピーカアレイ30へ出力することによって、水平方向を0度としたときに垂直方向において、ハイトスイープ開始角度ASからハイトスイープ範囲RSを、テスト音声ビームを垂直方向に向かってスイープ(旋回)させる。そして、システム制御部10は、ハイトスピーカアレイ30から出力された音声をマイクロフォン40で集音して、集音した音声データを、A/Dコンバータ2でデジタル音声信号に変換する。システム制御部10は、デジタル音声信号に変換した音声データを旋回角度と対応付けて記憶部3に記憶し、これを解析することによって、ハイト音声ビームSHのハイト音声ビーム出力角度AHを特定する。
ハイトスピーカアレイ30に関する音声ビーム設定モードが設定されると、システム制御部10は、記憶部3からスピーカアレイ20とマイクロフォン40(視聴位置)との間の視聴距離Dを読み出し、当該視聴距離Dに基づいて、ハイトスイープ開始角度AS及びハイトスイープ範囲RSを設定する。
図4に示すように、システム制御部10は、視聴距離Dが大きい程、ハイトスイープ開始角度ASを小さく設定し、視聴距離Dが小さい程、ハイトスイープ開始角度ASを大きく設定する。第1実施形態においては、ハイト音声ビーム出力角度AHは、装置本体1Aの前面を0度とした場合に、100を視聴距離D(m)で除算した値に設定される。尚、このハイト音声ビーム出力角度AHの設定方法は、あくまで一例であり、適宜変更することが可能である。又、システム制御部10は、視聴距離Dが大きい程、ハイトスイープ範囲RSを大きく設定し、視聴距離Dが小さい程、ハイトスイープ範囲RSを小さく設定する。
(視聴距離Dが大きい場合のハイト音声ビームSHの出力角度の設定)
第1実施形態に係るスピーカアレイ装置1に関し、視聴距離Dが大きい場合におけるハイト音声ビームSHの出力角度の設定について、図5を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、視聴距離Dが大きい場合、システム制御部10は、ハイトスイープ開始角度ASを小さく設定すると共に、ハイトスイープ範囲RSを大きく設定する。尚、図5(B)は、マイクロフォン40によって集音された音声信号のレベルと、ハイト音声ビームに係るテスト音声ビームの旋回角度との関係を示す。図5(B)に係る実線は、マイクロフォン40によって実際に集音されるテスト音声ビームの信号レベルを示し、破線は、テスト音声ビームが出力されたと仮定した場合に集音される信号レベルを示す。
ここで、図5(A)に示すように、視聴距離Dに基づいて設定されるハイトスイープ開始角度ASは、視聴距離Dが大きい程、小さく設定されるが、直接音出力角度ADよりも常に大きく設定される。ここで、ハイト音声ビームSHの出力角度の設定に際して、ハイトスピーカアレイ30によってテスト音声ビームを旋回させた場合に、テスト音声ビームは、ハイトスイープ開始角度ASから垂直上方へ向かって旋回する。従って、当該スピーカアレイ装置1によれば、ハイトスイープ範囲RS内に直接音SDが含まれることはなく、少なくとも天井CEによって反射された反射音のみを、マイクロフォン40によって集音することができる(図5(A)、(B)参照)。つまり、スピーカアレイ装置1によれば、ハイト音声ビームSHのハイト音声ビーム出力角度AHとして、直接音SDの直接音出力角度ADが誤って設定されることはなく、天井CEによって反射された反射音の出力角度を設定することができる。
又、視聴距離Dが大きくなる程、ハイトスピーカアレイ30からの音声ビームが、視聴位置(聴取者U及びマイクロフォン40)に被りにくくなる為、ハイト音声ビーム出力角度AHを小さく、ハイトスイープ範囲RSを大きく設定することによって、原理的に視聴距離Dが大きくなることで小さくなるハイト音声ビーム出力角度AHを、漏れなく検出することができる。即ち、この場合において、スピーカアレイ装置1は、ハイト音声ビームSHのハイト音声ビーム出力角度AHを、適切に設定することができる。
(視聴距離Dが小さい場合のハイト音声ビームSHの出力角度の設定)
第1実施形態に係るスピーカアレイ装置1に関し、視聴距離Dが小さい場合におけるハイト音声ビームSHの出力角度の設定について、図6を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、視聴距離Dが小さい場合、システム制御部10は、ハイトスイープ開始角度ASを大きく設定すると共に、ハイトスイープ範囲RSを小さく設定する。尚、図6(B)は、マイクロフォン40によって集音された音声信号のレベルと、ハイト音声ビームに係るテスト音声ビームの旋回角度との関係を示す。図6(B)に係る実線は、マイクロフォン40によって実際に集音されるテスト音声ビームの信号レベルを示し、破線は、テスト音声ビームが出力されたと仮定した場合に集音される信号レベルを示す。
ここで、図6(A)に示すように、視聴距離Dに基づいて設定されるハイトスイープ開始角度ASは、視聴距離Dが小さい程、大きく設定されるが、直接音出力角度ADよりも常に大きく設定される。ここで、ハイト音声ビームSHの出力角度の設定に際して、ハイトスピーカアレイ30によってテスト音声ビームを旋回させた場合に、テスト音声ビームは、ハイトスイープ開始角度ASから垂直上方へ向かって旋回する。従って、ハイトスイープ範囲RS内に、直接音SDが含まれることはなく、少なくとも天井CEによって反射された反射音のみを、マイクロフォン40によって集音することができる(図6(A)、(B)参照)。つまり、スピーカアレイ装置1によれば、ハイト音声ビームSHのハイト音声ビーム出力角度AHとして、直接音SDの直接音出力角度ADが誤って設定されることはなく、天井CEによって反射された反射音の出力角度を設定することができる。
又、視聴距離Dが小さくなる程、ハイトスピーカアレイ30からの音声ビームが、視聴位置(聴取者U及びマイクロフォン40)に被り易くなる為、ハイト音声ビーム出力角度AHを大きく、ハイトスイープ範囲RSを小さく設定することによって、視聴位置における被りの影響がない出力角度から、テスト音声ビームのスイープを行うことができ、ハイト音声ビームSHのハイト音声ビーム出力角度AHを、効率よく設定することができる。
尚、図示は省略するが、図5、図6の何れであっても、マイクロフォン40によって集音したテスト音声ビームに係る信号レベルのピークがハイトスイープ範囲RS内に複数存在した場合、システム制御部10は、複数のピークの内、信号レベルが最大となるピークに対応する出力角度を、ハイト音声ビーム出力角度AHに設定する。これにより、当該スピーカアレイ装置1によれば、複数のピークの内で最も適切な出力角度を、ハイト音声ビーム出力角度AHとして設定することができ、もって、より高度な音場表現を実現することができる。
以上説明したように、第1実施形態に係るスピーカアレイ装置1は、システム制御部10と、ハイトスピーカアレイ30と、マイクロフォン40を有しており、スピーカアレイ装置1の装置本体1Aとマイクロフォン40との間の視聴距離Dに応じて、ハイトスピーカアレイ30から出力されるテスト音声ビームのハイトスイープ開始角度AS及びハイトスイープ範囲RSを設定する(図4〜図6参照)。そして、当該スピーカアレイ装置1は、視聴距離Dに応じて設定されたハイトスイープ開始角度AS及びハイトスイープ範囲RSに従って、テスト音声ビームを旋回させて出力し、マイクロフォン40によって集音したテスト音声ビームに係る音声データを解析することによって、ハイト音声ビームSHのハイト音声ビーム出力角度AHを設定する。
これにより、当該スピーカアレイ装置1によれば、少なくとも天井CEによって反射されたテスト音声ビームの反射音を、マイクロフォン40によって集音して、ハイト音声ビーム出力角度AHの設定に用いる為、直接音出力角度ADがハイト音声ビーム出力角度AHとして誤って設定されることはなく、ハイトチャンネルとして適切なハイト音声ビームSHのハイト音声ビーム出力角度AHを設定することができる。又、当該スピーカアレイ装置1によれば、視聴距離Dに応じて、ハイトスイープ開始角度AS及びハイトスイープ範囲RSを変更することで、より効率の良いテスト音声ビームのスイープを行うことができ、もって、ハイト音声ビーム出力角度AHの設定を、容易かつ効率よく行うことができる。
又、当該スピーカアレイ装置1は、マイクロフォン40によって集音したテスト音声ビームに係る信号レベルのピークがハイトスイープ範囲RS内に複数存在した場合、複数のピークの内、信号レベルが最大となるピークに対応する出力角度を、ハイト音声ビーム出力角度AHに設定する。これにより、当該スピーカアレイ装置1によれば、複数のピークの内で最も適切な出力角度を、ハイト音声ビーム出力角度AHとして設定することができ、もって、より高度な音場表現を実現することができる。
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態と異なる実施形態(第2実施形態)について、図7〜図9を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2実施形態に係るスピーカアレイ装置1は、第1実施形態に係るスピーカアレイ装置1と略同一の基本的構成を有しており、ハイト音声ビーム出力角度AHの設定方式が相違する。第1実施形態と同一の構成については、その説明を省略し、相違点に係る構成について、詳細に説明する。
(第2実施形態におけるハイト音声ビームSHの出力角度の設定)
続いて、第2実施形態に係るハイトスピーカアレイ30によるHLch、HRchの各チャンネルに関して、ハイト音声ビームSHの出力角度の設定について、図7〜図9を参照しつつ詳細に説明する。
第2実施形態に係るスピーカアレイ装置1においても、ハイトスピーカアレイ30によるハイト音声ビームSHの出力角度を設定する場合、システム制御部10は、ハイトスピーカアレイ30からテスト音声ビームを出力しつつスイープさせて、テスト音声ビームに係る音声をマイクロフォン40によって集音することにより、ハイト音声ビームSHの出力角度(ハイト音声ビーム出力角度AH)を特定する。
具体的には、システム制御部10は、テスト信号をビーム形成部15へ出力して、ビーム形成部15で形成したビーム信号をハイトスピーカアレイ30へ出力することによって、水平方向を0度としたときに垂直方向において、ハイトスイープ開始角度ASからハイトスイープ範囲RSを、テスト音声ビームを垂直方向に向かってスイープ(旋回)させる。そして、システム制御部10は、ハイトスピーカアレイ30から出力された音声をマイクロフォン40で集音して、集音した音声データを、A/Dコンバータ2でデジタル音声信号に変換する。システム制御部10は、デジタル音声信号に変換した音声データを旋回角度と対応付けて記憶部3に記憶し、これを解析することによって、ハイト音声ビームSHのハイト音声ビーム出力角度AHを特定する。
ハイトスピーカアレイ30に関する音声ビーム設定モードが設定されると、システム制御部10は、スピーカアレイ20からマイクロフォン40(視聴位置)へ直接到達する直接音SDの直接音出力角度ADと、所定のオフセット角度AOを記憶部3から読み出し、当該直接音出力角度ADとオフセット角度AOに基づいて、ハイトスイープ開始角度AS及びハイトスイープ範囲RSを設定する。具体的には、システム制御部10は、直接音出力角度ADにオフセット角度AOを加算することで、ハイトスイープ開始角度ASを算出して設定する(図7参照)。
(オフセット角度AOについて)
ここで、第2実施形態に係るハイトスイープ開始角度ASの設定に用いられるオフセット角度AOについて、図8を参照しつつ詳細に説明する。図8は、ハイトスピーカアレイ30のスピーカ31における指向特性と、音圧レベルとの関係性を示すグラフである。以下の説明において、図8において、最も音圧レベルの高いピークは、メインローブを示しており、メインビームの周囲に位置し、メインビームより小さな所定レベルの音圧を示す複数のピークは、サイドローブを示している。
第2実施形態に係るオフセット角度AOは、メインローブのピークに対応する角度と、当該メインローブにおける音圧レベルがサイドローブのピークの音圧レベルまで下がった場合に示す際の角度との角度差によって定められる(図8参照)。
図7、図9に示すように、第2実施形態に係るスピーカアレイ装置1においては、直接音出力角度ADにオフセット角度AOを加算したハイトスイープ開始角度ASからハイトスイープ範囲RSを、テスト音声ビームを垂直方向に向かってスイープ(旋回)させる。これにより、当該スピーカアレイ装置1によれば、ハイトスイープ範囲RS内に、直接音SDが含まれることはなく、少なくとも天井CEによって反射された反射音のみを、マイクロフォン40によって確実に集音することができる(図7、図9参照)。
尚、図示は省略するが、第2実施形態においても、マイクロフォン40によって集音したテスト音声ビームに係る信号レベルのピークがハイトスイープ範囲RS内に複数存在した場合、システム制御部10は、複数のピークの内、信号レベルが最大となるピークに対応する出力角度を、ハイト音声ビーム出力角度AHに設定する。これにより、当該スピーカアレイ装置1によれば、複数のピークの内で最も適切な出力角度を、ハイト音声ビーム出力角度AHとして設定することができ、もって、より高度な音場表現を実現することができる。
以上説明したように、第2実施形態に係るスピーカアレイ装置1は、第1実施形態に係るスピーカアレイ装置1と同様、システム制御部10と、ハイトスピーカアレイ30と、マイクロフォン40を有しており、スピーカアレイ装置1の装置本体1Aとマイクロフォン40との相対的な位置関係を示す直接音出力角度AD及びオフセット角度AOによって、ハイトスピーカアレイ30から出力されるテスト音声ビームのハイトスイープ開始角度AS及びハイトスイープ範囲RSを設定する(図7〜図9参照)。そして、当該スピーカアレイ装置1は、直接音出力角度AD及びオフセット角度AOに応じて設定されたハイトスイープ開始角度AS及びハイトスイープ範囲RSに従って、テスト音声ビームを旋回させて出力し、マイクロフォン40によって集音したテスト音声ビームに係る音声データを解析することで、ハイト音声ビームSHのハイト音声ビーム出力角度AHを設定する。
これにより、当該スピーカアレイ装置1によれば、少なくとも天井CEによって反射されたテスト音声ビームの反射音を、マイクロフォン40によって集音して、ハイト音声ビーム出力角度AHの設定に用いる為、直接音出力角度ADがハイト音声ビーム出力角度AHとして誤って設定されることはなく、ハイトチャンネルとして適切なハイト音声ビームSHのハイト音声ビーム出力角度AHを設定することができる。又、当該スピーカアレイ装置1によれば、直接音出力角度AD及びオフセット角度AOに応じて、ハイトスイープ開始角度AS及びハイトスイープ範囲RSを変更することで、より効率の良いテスト音声ビームのスイープを行うことができ、もって、ハイト音声ビーム出力角度AHの設定を、容易かつ効率よく行うことができる。
又、当該スピーカアレイ装置1は、マイクロフォン40によって集音したテスト音声ビームに係る信号レベルのピークがハイトスイープ範囲RS内に複数存在した場合、複数のピークの内、信号レベルが最大となるピークに対応する出力角度を、ハイト音声ビーム出力角度AHに設定する。これにより、当該スピーカアレイ装置1によれば、複数のピークの内で最も適切な出力角度を、ハイト音声ビーム出力角度AHとして設定することができ、もって、より高度な音場表現を実現することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、スピーカアレイ装置1は、水平方向の音場表現を行う為のスピーカアレイ20と、高さ(垂直)方向の音場表現を行う為のハイトスピーカアレイ30を装置本体1Aに有していたが、この態様に限定されるものではない。例えば、ハイトスピーカアレイ30のみを有する構成とすることも可能である。
又、本発明に係るスピーカアレイ装置のスピーカアレイは、音声ビームを垂直方向に旋回可能な構成であればよく、スピーカアレイを構成する複数のスピーカが、垂直方向に列設されていればよい。従って、上述した実施形態におけるスピーカアレイ20を、本発明におけるスピーカアレイとして機能させることも可能である。
又、上述した実施形態においては、ハイトスピーカアレイ30は、図1に示すように、装置本体1Aにおいて垂直に延びる前面に、複数のスピーカ31を上下方向に一直線状に配設して構成していたが、この態様に限定されるものではない。本発明におけるスピーカアレイは、複数のスピーカ31を、少なくとも垂直方向の指向性が制御可能に配設して構成されていればよい。例えば、図10に示すように、装置本体1A天面の左右両端部において、前面側から背面側に向かう直線状に、複数のスピーカ31を配設して、ハイトスピーカアレイ30L、ハイトスピーカアレイ30Rとする構成であってもよい。この場合、スピーカアレイ装置1は、背面側から前面側に向かって延びる各スピーカ31の発音タイミングを遅延制御することで、垂直方向の指向性を制御し得る。
又、上述した実施形態に係るスピーカアレイ装置1においては、Lch、Rch、SLch、SRch、Cch、HLch、HRchの7chからなるマルチチャンネルの構成であったが、この態様に限定されるものではなく、ハイトチャンネル(HLch、HRch)を再現する音声ビームを出力可能な構成であれば、種々の構成を採用することができる。例えば、水平方向に係る音場表現を行うマルチチャンネル(Lch、Rch、SLch、SRch、Cch)の構成を種々変更することも可能である。
第1実施形態に係るスピーカアレイ装置1においては、視聴距離Dに基づいて、ハイトスイープ開始角度AS及びハイトスイープ範囲RSを設定する構成であったが、この態様に限定されるものではない。ハイトスイープ範囲RSは、ハイトスイープ開始角度AS及びハイトスイープ終了角度AEによって規定される為、ハイトスイープ開始角度AS又はハイトスイープ終了角度AEのみを変更する構成であっても、ハイトスイープ範囲RSを実質的に変更することができる。
そして、本発明における旋回範囲とは、ハイトチャンネルに係る音声ビームの出力角度を設定する為の範囲であり、テスト音声ビームのスイープ範囲で、且つ、マイクロフォン40で集音した音声データの解析範囲である範囲を意味する。従って、テスト音声ビームのスイープ範囲と、集音した音声データの解析範囲を相違させた構成も採用し得る。例えば、或るスイープ範囲について、テスト音声ビームのスイープを行うことで集音した音声データに関し、位置情報(例えば、視聴距離D等)に基づいて、当該音声データに対する解析範囲を適切な範囲内に制限する構成とすることも可能である。
又、第1実施形態に係るスピーカアレイ装置1においては、視聴距離Dとして、スピーカアレイ20とマイクロフォン40の間の水平距離を用いていたが、この態様に限定されるものではない。即ち、スピーカアレイ20とマイクロフォン40の間の高低差を含めて考慮し、スピーカアレイ20とハイトスピーカアレイ30間の最短距離を用いることもできる。
又、上述した実施形態においては、ハイト音声ビームSHにおけるハイト音声ビーム出力角度AHを設定する際に、テスト音声ビームのスイープ方向は、水平方向を0度とした場合に、0度側から垂直上方へ向かって旋回する構成であったが、この態様に限定されるものではなく、垂直上方から水平な0度側へ向かって旋回する構成に変更することも可能である。上述した実施形態からテスト音声ビームのスイープ方向を変更した場合、第1実施形態の場合には、視聴距離Dに基づいて、ハイトスイープ終了角度AEが設定される。又、第2実施形態の場合には、直接音出力角度ADとオフセット角度AOに基づいて、ハイトスイープ終了角度AEが設定される。
又、上述した実施形態においては、視聴距離Dや直接音出力角度ADは、スピーカアレイ20における音声ビームの出力角度を設定する際に取得した情報を、記憶部3から読み出して用いていたが、この態様に限定されるものではない。ハイトスピーカアレイ30におけるハイト音声ビームSHの出力角度を設定する際に、ハイトスピーカアレイ30からのテスト音声ビームを用いて、視聴距離Dや直接音出力角度ADを測定することも可能である。
又、操作部4により入力された情報を用いて、視聴距離Dや直接音出力角度ADを設定してもよい。操作部4により入力される情報としては、スピーカアレイ装置1の中心からマイクロフォン40までの水平距離(即ち、視聴距離D)、スピーカアレイ装置1とマイクロフォン40の間の垂直方向の距離(高さの差)等が挙げられ、視聴距離Dと高さの差を用いることで直接音出力角度ADを算出することができる。尚、尚、操作部4を用いて入力される距離は、ユーザが測定する必要がある。
尚、上述した各実施形態において、スピーカアレイ装置1は、本発明のスピーカアレイ装置の一例である。そして、ハイトスピーカアレイ30は、本発明のスピーカアレイの一例である。システム制御部10、ビーム形成部15は、本発明の信号処理手段の一例である。システム制御部10、ビーム制御処理部12は、本発明のテスト音声出力手段の一例である。マイクロフォン40は、本発明のマイクロフォンの一例である。操作部4、システム制御部10、ビーム制御処理部12、測定データ分析処理部13、ビーム形成部15は、本発明の位置情報取得手段の一例である。システム制御部10は、本発明の旋回範囲設定手段の一例である。そして、記憶部3は、本発明の記憶手段の一例であり、システム制御部10、測定データ分析処理部13、ビーム形成部15は、本発明の出力角度設定手段の一例である。又、視聴距離D、直接音出力角度ADは、本発明の位置情報の一例である。
1 スピーカアレイ装置
3 記憶部
4 操作部
10 システム制御部
11 ユーザI/F処理部
12 ビーム制御処理部
13 測定データ分析処理部
15 ビーム形成部
20 スピーカアレイ
21 スピーカ
30 ハイトスピーカアレイ
31 スピーカ
40 マイクロフォン
D 視聴距離
AD 直接音出力角度
AO オフセット角度
SH ハイト音声ビーム
AH ハイト音声ビーム出力角度
AS ハイトスイープ開始角度
RS ハイトスイープ範囲

Claims (4)

  1. 少なくとも垂直方向の指向性が制御可能に配設された複数のスピーカを有するスピーカアレイと、
    前記スピーカアレイの全部又は一部のスピーカに対して、外部から入力された音声信号を分配し、当該スピーカから出力する音声の出力タイミングを制御して、前記スピーカアレイから音声ビームを出力させる信号処理手段と、
    前記信号処理手段にテスト音声信号を入力し、当該テスト音声信号に基づくテスト音声ビームを前記スピーカアレイから出力させて、当該テスト音声ビームを垂直方向へ旋回させるテスト音声出力手段と、
    聴取位置に設置されるマイクロフォンと、
    前記スピーカアレイと前記マイクロフォンとの相対的な位置関係を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記位置情報取得手段により取得した位置情報に基づいて、前記スピーカアレイから出力される前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回範囲を、前記マイクロフォンによって前記テスト音声ビームの反射音を集音可能な範囲に設定する旋回範囲設定手段と、
    前記マイクロフォンによって集音された前記テスト音声ビームの音声データを、前記テスト音声ビームの旋回角度と関連付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された音声データにおける信号レベルのピークに対応する旋回角度を、垂直方向の音場表現を行う為のハイトチャンネルに係る音声ビームの出力角度に設定する出力角度設定手段と、を有する
    ことを特徴とするスピーカアレイ装置。
  2. 前記位置情報取得手段は、
    前記スピーカアレイと前記マイクロフォンの間の距離を、前記位置情報として取得し、
    前記旋回範囲設定手段は、
    前記位置情報として取得した前記スピーカアレイと前記マイクロフォンの間の距離に基づいて、前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回開始角度又は旋回終了角度と、前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回範囲を設定する
    ことを特徴とする請求項1記載のスピーカアレイ装置。
  3. 前記位置情報取得手段は、
    前記マイクロフォンにて集音した音に基づいて特定した当該マイクロフォンの方向を示す垂直角度を、前記位置情報として取得し、
    前記旋回範囲設定手段は、
    前記位置情報として取得した前記垂直角度及び所定のオフセット角度に基づいて、前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回開始角度又は旋回終了角度と、前記テスト音声ビームの垂直方向に対する旋回範囲を設定する
    ことを特徴とする請求項1記載のスピーカアレイ装置。
  4. 前記出力角度設定手段は、
    前記記憶手段に記憶された音声データにおける信号レベルに関して、前記旋回範囲設定手段によって設定された旋回範囲内に複数のピークが含まれている場合に、
    当該旋回範囲内において、信号レベルが最大となるピークの旋回角度を、垂直方向の音場表現を行う為のハイトチャンネルに係る音声ビームの出力角度に設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のスピーカアレイ装置。
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