JP5693201B2 - 指定領域からの伝播音の再生方法とその装置 - Google Patents
指定領域からの伝播音の再生方法とその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5693201B2 JP5693201B2 JP2010280834A JP2010280834A JP5693201B2 JP 5693201 B2 JP5693201 B2 JP 5693201B2 JP 2010280834 A JP2010280834 A JP 2010280834A JP 2010280834 A JP2010280834 A JP 2010280834A JP 5693201 B2 JP5693201 B2 JP 5693201B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound
- sound source
- band
- data
- sound pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
一方、複数のマイクロフォンから互いに交わる直線状に配置された複数のマイクロフォン対を構成し、対となる2つのマイクロフォン間の位相差に相当する到達時間差と、他の対となる2つのマイクロフォン間の到達時間差との比から音源方向を推定する方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
計測点から測った音源方向は前記推定された水平角θと仰角φとにより表わせる。音源方向は周波数毎に求められる。
また、CCDカメラ等の映像採取手段を設けて推定された音源方向の映像を撮影し、この映像の画像データと音源方向のデータとを合成して、映像中に推定した音源方向と音圧レベルとを図形で表示した音源推定用画像をディスプレイ等の表示画面に表示すれば、表示画面から音源を特定することも可能である。
図13は、表示画面37Dに音源方向推定画像を表示した一例を示す図で、横軸は音源の水平角θ、縦軸は音源の仰角φである。網目模様の丸印及び斜線を施した丸印の中心がそれぞれ音源G1〜G3の中心位置で、枠で囲った音源G1,G2は直接音の音源、G3は反射音の音源である。これにより、音源を視覚的に把握することができる。また、丸の大きさは音圧信号の大きさを表す。なお、図13において、周波数は丸印Cの模様で区別しているが、表示画面37Dをカラー画面とし周波数を色彩で区別してもよい。
これにより、容易にかつ短時間で指定領域から伝播される音の音圧波形を再生することができる。また、指定領域を複数個とすれば、大きな音もしくは特徴的な周波数を有する複数の空間領域からの音の音圧波形を再生することができる。
これにより、伝播音の音圧波形のみならず伝播音そのものも再生できるので、指定領域から伝播される音の特徴を確実に把握することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の指定領域からの伝播音の再生装置において、前記データ記憶手段に前記観測点から撮影した音源方向の映像の画像データを記憶するとともに、前記音源マップと同様の複数の空間領域に分割された表示画面のうちの少なくとも前記指定領域を含む空間領域に前記画像データを表示する表示手段を設けたものである。
これにより、指定領域の音源についても視覚的に把握することができるので、どの音源からどのような音が伝播されるかを把握することができる。
このような構成の音源推定装置を用いることにより、マイクロフォンアレーを用いた場合に比較して、少ないマイクロフォン数で音源方向と音圧信号の大きさとを正確に推定することができる。
これにより、複雑な計算を行うことなく、短時間で指定領域から伝播される音の音圧波形を再生することができる。
このように、音源の音圧信号を取り出してオクターブバンド毎の音圧波形であるバンド波形をそれぞれ抽出し、この抽出されたバンド波形の大きさと算出されたバンドパワー比とを用いて算出されたバンドパワー値をオクターブバンド毎に補正するようにすれば、指定領域から伝播される音の大きさについても精度良く再生することができる。
データ記憶手段11はパーソナルコンピュータのハードディスクなどから構成され、マップ作成手段12〜音圧波形再生手段18の各手段と画像処理手段20はパーソナルコンピュータのソフトウェアなどにより構成される。また、伝播音再生手段19はスピーカーなどにより構成され、音源表示手段21はパーソナルコンピュータのディスプレイなどから構成される。
データ記憶手段11は、後述する音源推定装置30を用いて所定の観測点で計測した1つもしくは複数の音源の音源方向のデータと音圧信号の大きさのデータとを含む音源データと前記観測点から撮影した音源方向の映像の画像データとを記憶する。音源方向のデータは観測点と推定される音源との成す水平角θのデータと仰角φのデータである、なお、音圧信号の大きさは周波数毎に求められる。
マップ分割手段13は、図3に示すように、音源マップ12Mを複数の空間領域に分割する。
バンドパワー値算出手段14は、図4に示すように、周波数毎の音圧信号の大きさam,n,f(θ,φ)を合成してオクターブバンド毎の音圧信号の大きさam,n,F(θ,φ)を空間領域Gm,n毎に求めた後、図5に示すように、オクターブバンド毎の音圧信号の大きさam,n,F(θ,φ)を空間領域Gm,n毎に合成して空間領域Gm,nにおける音圧信号の大きさであるバンドパワー値pm,n(Fk)をオクターブバンド毎に算出する。同図において、丸印Dm,n,kは各空間領域Gm,n毎のバンドパワー値pm,n(Fk)を表示したもので、丸印Dm,n,kの大きさはバンドパワー値pm,n(Fk)の大きさを示し、模様はオクターブバンドの中心周波数Fkを示す。
Fkはオクターブバンドの中心周波数を示す。本例では、オクターブバンドとして1オクターブバンドを使用した。中心周波数F1〜F9は、それぞれ、31.5Hz,63Hz,125Hz,250Hz,500Hz,1kHz,2kHz,4kHz,8kHzである。
なお、帯域幅は、Fk−Fk/√2〜Fk+Fk/√2である(k=1〜9)。
バンド波形抽出手段16は、オクターブバンドパスフィルターを備え、データ記憶手段11に記憶された観測された音の音圧信号の大きさAを取り出してオクターブバンドパスフィルターを通すことで、オクターブバンド毎の音圧信号を抽出し、オクターブバンド毎のバンドパスの音の大きさA(Fk)を求める(k=1〜9)。
バンドパワー値補正手段17は、図6に示すように、各空間領域Gm,nのオクターブバンド毎のバンドパスの音の大きさA(Fk)をパワー比Rm,n(Fk)を用いて各空間領域Gm,nに割り付けることで、バンドパワー値pm,n(Fk)を実際に観測された音の音圧信号の大きさAで補正した補正バンドパワー値Pm,n(Fk)に変換する。
音圧波形再生手段18は、図7に示すように、バンドパワー値補正手段17で補正されたバンドパワー値Pm,n(Fk)を用いて、複数の空間領域Gm,nの内の指定された空間領域である指定領域GM,Nから伝播される音の音圧波形を再生する。
画像処理手段20は、水平角θと仰角φとを座標軸とした表示用マップを作成するとともにこの表示用マップを空間領域に分割し、各空間領域にデータ記憶手段11に記憶されている観測点から撮影した音源方向の映像の画像データと補正されたバンドパワー値Pm,n(Fk)とを割り付ける。表示用マップの水平角θの範囲と仰角φの範囲及び分割方法は音源マップ12Mと同一であるので、音源マップ12Mをそのまま利用してもよい。
音源表示手段21は表示画面21Mを有し、表示画面21M上に、図8(a),(b)に示すような画像処理手段20で作成された表示用マップを表示する。(a)図は主音源が1箇所の場合の例で、(b)図は主音源が2箇所の場合の例である。
まず、データ記憶手段11から所定の観測点で計測した音源の音源方向と音圧信号の大きさとを含む音源データを取り出し、(ステップS10)、図2に示すような、横軸が水平角θで縦軸を仰角φであるマップ上に、音源方向(θ,φ)と音圧信号の大きさaf(θ,φ)とを表示した音源マップ12Mを作成する(ステップS11)。
本例では、所定の観測点で計測した音源の音源方向と音圧信号の大きさとを含む音源データを、図10に示すような音源推定装置30を用いて求めた。具体的には、図2に示すように、図示しない工場の入り口を観測点として、工場内の工作機械Hのどの個所から騒音が発生するかを計測した。
音源推定装置30は、図示しない騒音源からの騒音の音圧レベルを測定するために観測点に配置された計測用マイクロフォンM1〜M5と、音源位置近傍の映像を採取するためのCCDカメラ(以下、カメラという)31と、ローパスフィルタを備え、計測用マイクロフォンM1〜M5で採取された音響情報から所定の周波数以下の成分を取り出し増幅する増幅器32と、増幅された音響情報(アナログ信号)をデジタル信号に変換するA/D変換器33と、カメラ31の映像情報(アナログ信号)をデジタル信号に変換するビデオ入出力ユニット34と、A/D変換された計測用マイクロフォンM1〜M5の音圧信号を用いて音源方向とこの音源からの音の大きさとを推定する音源方向推定手段35と、上記映像信号に上記推定された音源方向を示す画像を付加した画像を生成する画像合成手段36と、合成された画像を表示する音源位置表示手段37とを備えている。
計測用マイクロフォンM1〜M4を、図12に示すように、互いに直交する2直線上にそれぞれ所定の間隔で配置された2組のマイクロフォン対(M1,
M3)及びマイクロフォン対(M2,M4)を構成するように配置するとともに、マイクロフォンM5を、マイクロフォンM1〜M4の作る平面上にない位置に配置する。これにより、上記各マイクロフォン対(Mi, Mj)の位相差(時間遅れDij)から、当該観測点から見た音源方向を推定することができる。
音の入射方向である水平角θと仰角φとは以下の式(1)及び式(2)で表わせる。
なお、音源方向と音圧信号の大きさとは周波数毎に計測する。また、マイクロフォンM5に入力される信号の大きさA5を、観測される音の音圧信号の大きさAとする。
一方、画像合成手段36では、上記ビデオ入出力ユニット34に入力された音源方向の映像信号に、推定された音源方向を示す画像を付加した画像を生成し、これを音源位置表示手段37に送って表示する。そして、上記音源方向が示された画像から、音源の位置を決定する。
なお、本例では、音源方向のデータと音圧信号の大きさのデータと、カメラ31で撮影されビデオ入出力ユニット34でA/D変換された画像データとをデータ記憶手段11に記憶させるようにしているが、画像合成手段36で合成された画像のデータをデータ記憶手段11に記憶しておいてもよい。この場合には、音源マップ12Mの作成を省略することができる。
図3は音源マップ12Mの分割例を示す図で、水平角θの範囲を及び仰角φの範囲をそれぞれ−80°<θ≦+80°、−50°<φ≦+50°、水平角θの分割幅を40°、仰角φの分割幅を20°とすれば、音源マップ12Mは20個の空間領域Gm,n(m=1〜4、n=1〜5)に分割される。
バンドパワー値の算出は、まず図4に示すように、周波数毎の音圧信号の大きさam,n,f(θ,φ)を合成してオクターブバンド毎の音圧信号の大きさam,n,F(θ,φ)を求め、次に、図5に示すように、空間領域Gm,n毎にオクターブバンド毎の音圧信号の大きさam,n,F(θ,φ)を合成して空間領域Gm,nにおけるバンドパワー値pm,n(Fk)をそれぞれ算出する。すなわち、空間領域Gm,nに複数のオクターブバンド毎の音圧信号があった場合には、それら複数の音圧信号を1つの音圧信号にまとめることでバンドパワー値pm,n(Fk)を算出する。このとき、算出されたバンドパワー値pm,n(Fk)が予め設定された閾値K(Fk)未満である場合には、空間領域Gm,nには中心周波数がFkであるオクターブバンドの音圧信号がないとみなす。これにより、計算時間を短くすることができる。
例えば、図5に示すように、予め設定された閾値K(F5)以上の大きさの500Hzバンドのバンドパワー値pm,n(F5)を有する音源が存在する空間領域はG2,2,G3,2,G3,3,G4,3の4つで、その他の空間領域Gm,nではpm,n(F5)=0である場合、空間領域Gm,n(F5)におけるパワー比Rm,n(F5)は、下記の式から算出される。
Rm,n(Fk)=pm,n(F5)/{p1,1(F5)+p2,2(F5)+……+p20,20(F5)}
例えば、空間領域G2,2,G3,2,G3,3,G4,3のバンドパワー値がそれぞれp2,2(F5)=10,p3,2(F5)=6,p3,3(F5)=3,p4,3(F5)=1、その他の空間領域Gm,nではpm,n(F5)=0とすれば、空間領域G2,2,G3,2,G3,3,G4,3のパワー比Rm,n(F5)は、それぞれ、R2,2(F5)=0.5,R3,2(F5)=0.3,R3,3(F5)=0.15,R4,3(F5)=0.05となり、その他の空間領域Gm,nではpm,n(F5)=0となる。
なお、このステップは、次のステップS16の前であればどこで行ってもよい。
ステップS16では、ステップS14で算出されたバンドパワー値pm,n(Fk)を観測点で計測された音の大きさを用いて実際に観測されたバンドパワー値に補正する。この補正されたパワー値を以下補正バンドパワー値Pm,n(Fk)という。すなわち、オクターブバンド毎のバンドパスの音の大きさA(Fk)は、各空間領域Gm,nのオクターブバンド毎の補正バンドパワー値Pm,n(Fk)の二乗和の平均に等しいことから、図6に示すように、オクターブバンド毎のバンドパスの音の大きさA(Fk)をパワー比Rm,n(Fk)を用いて各空間領域Gm,nのバンドパワー値pm,n(Fk)に割り付ければ、バンドパワー値pm,n(Fk)を実際の音圧波形のバンドパワー値である補正バンドパワー値Pm,n(Fk)に補正することができる。
これら補正バンドパワー値Pm,n(Fk)を用いることで、各空間領域Gm,nから伝播される音の音圧波形を音の大きさを含めて再生することができる。
本例では、図7に示すように、複数の空間領域Gm,nのうちから音を再生する領域を指定し(ステップS17)、この指定された空間領域である指定領域GM,Nから伝播される音の音圧波形のみを再生する(ステップS18)。
具体的には、指定領域GM,Nのバンドパワー値PM,N(Fk)の平方根をaM,N(Fk)とし、オクターブバンド毎の時刻歴バンドパス波形データをB(Fk,t)とすると、指定領域GM,Nから伝播される音の音圧波形fM,N(t)は以下の式で表わせる。
fM,N(t)=aM,N(F1)・B(F1,t)+aM,N(F2)・B(F2,t)+……
……+aM,N(F8)・B(F8,t)+aM,N(F9)・B(F9,t)
次に、音の再生を終了するか否か決定する(ステップS20)。
別の指定領域GM’,N’から伝播される音を再生する場合にはステップS17に戻り、指定領域GM’,N’ のバンドパワー値PM’,N’(Fk)を用いて指定領域GM’,N’から伝播される音の音圧波形fM’,N’(t)を再生する。
また、スピーカーなどの伝播音再生手段19を設けて指定領域GM,Nから伝播される音を出力するとともに、指定領域GM,Nを含む空間領域に音源方向の画像データをディスプレイなどの音源表示手段21に表示したので、指定領域GM,Nから伝播される音の特徴を確実に把握することができる。
また、前記例では、音源マップ12Mを20個の空間領域Gm,nに分割したが、分割数はこれに限るものではなく、観測対象により任意に設定すればよい。
また、音源データの取得については、マイクロフォンアレーを用いた他の音源推定装置を用いてもよいが、本例のように、音源推定装置30を用いれば、少ないマイクロフォン数で音源方向と音圧信号の大きさとを正確に推定することができる。
また、上記例では、周波数毎の音圧信号の大きさam,n,f(θ,φ)を合成してオクターブバンド毎の音圧信号の大きさam,n,F(θ,φ)を求めてから指定領域GM,Nから伝播される音の音圧波形を再生するようにしたが、オクターブバンドを更に分割した1/2オクターブバンド毎に音圧信号の大きさam,n,F(θ,φ)を求めたり、1/3オクターブバンド毎に音圧信号の大きさam,n,F(θ,φ)を求めたりすれば、再生精度を更に向上させることができる。
ステップS14の直後のステップS21では、パワー比Rm,n(Fk)を用いて算出されたバンドパワー値pm,n(Fk)をオクターブバンド毎に基準化する。ステップS14で述べたように、パワー比Rm,n(Fk)の総計は1となるので、基準化した音の大きさをA0とすると、基準化されたバンドパワー値p’m,n(Fk)はp’m,n(Fk)=A0・Rm,n(Fk)となる。
ステップS22では、ステップS17と同様に、複数の空間領域Gm,nのうちから音を再生する領域を指定する。
ステップS23では、この指定された空間領域である指定領域GM,Nから伝播される音の音圧波形のみを再生する。指定領域GM,Nの基準化されたバンドパワー値p’M,N(Fk)の平方根をa’M,N(Fk)とすると、指定領域GM,Nから伝播される音の音圧波形f’M,N(t)は、f’M,N(t)=a’M,N(F1)・B(F1,t)+a’M,N(F2)・B(F2,t)+……a’M,N(F8)・B(F8,t)+a’M,N(F9)・B(F9,t)となる。ここで、B(Fk,t)はオクターブバンド毎の時刻歴バンドパス波形データである。
その後、音の再生を終了するか否か決定し(ステップS25)、別の指定領域GM’,N’から伝播される音を再生する場合にはステップS22に戻り、パワー比Rm,n(Fk)を用いて算出された基準化されたバンドパワー値p’m,n(Fk)を用いて指定領域GM’,N’から伝播される音の音圧波形f’M’,N’(t)を再生する。
12M 音源マップ、13 マップ分割手段、14 バンドパワー値算出手段、
15 バンドパワー比算出手段、16 バンド波形抽出手段、
17 バンドパワー値補正手段、18 音圧波形再生手段、19 伝播音再生手段、
20 画像処理手段、21 音源表示手段、21M 表示画面、
30 音源推定装置、M1〜M5 計測用マイクロフォン、31 CCDカメラ、
32 増幅器、33 A/D変換器、34 ビデオ入出力ユニット、
35 音源方向推定手段、36 画像合成手段、37 音源位置表示手段、
40 マイクロフォンフレーム、41 測定用基台、42 支持部材、43 回転台。
Claims (6)
- 所定の観測点で計測した1つもしくは複数の音源の音源方向のデータと音圧信号の大きさのデータとを含む音源データを用いて指定された領域から伝播される音の音圧波形を再生する再生装置であって、
前記計測した音源データを記憶するデータ記憶手段と、
前記データ記憶手段に記憶されている音源の水平角のデータと仰角のデータと音圧信号の大きさのデータとを用いて水平角と仰角とを座標軸としたマップ上に音源方向と音圧信号の大きさとを周波数毎に表示した音源マップを作成するマップ作成手段と、
前記音源マップを複数の空間領域に分割するマップ分割手段と、
前記各空間領域の周波数毎の音圧信号の大きさからオクターブバンド毎の音圧信号の大きさを前記空間領域毎に算出するとともに、前記オクターブバンド毎の音圧信号の大きさを前記空間領域毎に合成して前記空間領域におけるバンドパワー値をそれぞれ算出するバンドパワー値算出手段と、
前記算出されたオクターブバンド毎のバンドパワー値の比であるバンドパワー比を求めるバンドパワー比算出手段と、
オクターブバンドパスフィルターを備え、前記データ記憶手段に記憶された音源データを取り出して、オクターブバンド毎の音圧波形であるバンド波形をそれぞれ抽出するバンド波形抽出手段と、
前記抽出されたバンド波形の大きさと前記算出されたバンドパワー比とを用いて前記算出されたバンドパワー値をオクターブバンド毎に補正するバンドパワー値補正手段と、
前記補正されたバンドパワー値を用いて、前記複数の空間領域の内の指定された空間領域である指定領域から伝播される音の音圧波形を再生する音圧波形再生手段とを備えたことを特徴とする指定領域からの伝播音の再生装置。 - 前記音圧波形再生手段で再生された音圧波形を入力して、指定領域から伝播される音を出力する伝播音再生手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の指定領域からの伝播音の再生装置。
- 前記データ記憶手段に前記観測点から撮影した音源方向の映像の画像データを記憶するとともに、
前記音源マップと同様の複数の空間領域に分割された表示画面のうちの少なくとも前記指定領域を含む空間領域に前記画像データを表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の指定領域からの伝播音の再生装置。 - 前記音源データを、互いに交わる2つの直線上にそれぞれ所定の間隔で配置された2組のマイクロフォン対を有するマイクロフォン群と、前記2組のマイクロフォン対の作る平面上にない第5のマイクロフォンと、前記2組のマイクロフォン対を構成するマイクロフォン間のそれぞれの位相差を求め、この求められた2組のマイクロフォン対の位相差の比から音源方向の水平角を推定するとともに、前記2組のマイクロフォン対を構成するマイクロフォン間の位相差と、前記第5のマイクロフォンと前記2組のマイクロフォン対を構成する4個のマイクロフォンのそれぞれとで構成される4組のマイクロフォン対を構成するマイクロフォン間の位相差とを用いて前記音源方向の仰角を推定する音源方向推定手段とを備えた音源推定装置を用いて測定された音源データとしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の指定領域からの伝播音の再生装置。
- 所定の観測点で計測した1つもしくは複数の音源の音源方向のデータと音圧信号の大きさのデータとを含む音源データを用いて指定された領域から伝播される音を再生する方法であって、
前記音源の音源方向のデータである水平角のデータ及び仰角のデータと音圧信号の大きさのデータとを用いて水平角と仰角とを座標軸としたマップ上に音源方向と音圧信号の大きさとを周波数毎に表示した音源マップを作成するステップと、
前記音源マップを複数の空間領域に分割するステップと、
前記各空間領域の周波数毎の音圧信号の大きさからオクターブバンド毎の音圧信号の大きさを前記空間領域毎に算出するとともに、前記オクターブバンド毎の音圧信号の大きさを前記空間領域毎に合成して前記空間領域におけるバンドパワー値をそれぞれ算出するステップと、
前記算出されたオクターブバンド毎のバンドパワー値の比であるバンドパワー比を求めるステップと、
前記算出されたバンドパワー比を用いて前記算出されたバンドパワー値をオクターブバンド毎に基準化するステップと、
前記基準化されたバンドパワー値を用いて、前記複数の空間領域の内の指定された空間領域である指定領域から伝播される音の音圧波形を再生するステップとを備えたことを特徴とする指定領域からの伝播音の再生方法。 - 所定の観測点で計測した1つもしくは複数の音源の音源方向のデータと音圧信号の大きさのデータとを含む音源データを用いて指定された領域から伝播される音を再生する方法であって、
前記音源の音源方向のデータである水平角のデータ及び仰角のデータと音圧信号の大きさのデータとを用いて水平角と仰角とを座標軸としたマップ上に音源方向と音圧信号の大きさとを周波数毎に表示した音源マップを作成するステップと、
前記音源マップを複数の空間領域に分割するステップと、
前記各空間領域の周波数毎の音圧信号の大きさからオクターブバンド毎の音圧信号の大きさを前記空間領域毎に算出するとともに、前記オクターブバンド毎の音圧信号の大きさを前記空間領域毎に合成して前記空間領域におけるバンドパワー値をそれぞれ算出するステップと、
前記算出されたオクターブバンド毎のバンドパワー値の比であるバンドパワー比を求めるステップと、
前記各空間領域の周波数毎の音圧信号から、オクターブバンド毎の音圧波形であるバンド波形をそれぞれ抽出するステップと、
前記抽出されたバンド波形の大きさと前記算出されたバンドパワー比とを用いて前記算出されたバンドパワー値をオクターブバンド毎に補正するステップと、
前記補正されたバンドパワー値を用いて、前記複数の空間領域の内の指定された空間領域である指定領域から伝播される音の音圧波形を再生するステップとを備えたことを特徴とする指定領域からの伝播音の再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010280834A JP5693201B2 (ja) | 2010-12-16 | 2010-12-16 | 指定領域からの伝播音の再生方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010280834A JP5693201B2 (ja) | 2010-12-16 | 2010-12-16 | 指定領域からの伝播音の再生方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012129873A JP2012129873A (ja) | 2012-07-05 |
JP5693201B2 true JP5693201B2 (ja) | 2015-04-01 |
Family
ID=46646405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010280834A Active JP5693201B2 (ja) | 2010-12-16 | 2010-12-16 | 指定領域からの伝播音の再生方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5693201B2 (ja) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6030032B2 (ja) * | 2013-08-30 | 2016-11-24 | 本田技研工業株式会社 | 音響処理装置、音響処理方法、及び音響処理プログラム |
JP6325839B2 (ja) * | 2014-02-25 | 2018-05-16 | 株式会社熊谷組 | 構造物の劣化診断用画像作成装置 |
JP6297858B2 (ja) * | 2014-02-25 | 2018-03-20 | 株式会社熊谷組 | 音源推定用画像の作成装置 |
JP2015173391A (ja) * | 2014-03-12 | 2015-10-01 | パイオニア株式会社 | 演算装置及び演算方法、並びにコンピュータプログラム及び記録媒体 |
JP2016146547A (ja) * | 2015-02-06 | 2016-08-12 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 収音システム及び収音方法 |
JP6416032B2 (ja) * | 2015-03-31 | 2018-10-31 | 株式会社熊谷組 | 診断装置 |
JP6527368B2 (ja) * | 2015-03-31 | 2019-06-05 | 国立大学法人名古屋大学 | 道路橋用ジョイント部材の劣化診断方法 |
US10909384B2 (en) | 2015-07-14 | 2021-02-02 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Monitoring system and monitoring method |
JP6507946B2 (ja) * | 2015-08-31 | 2019-05-08 | 富士通株式会社 | 映像音声再生装置、映像音声再生方法、及びプログラム |
JP5979458B1 (ja) | 2015-11-06 | 2016-08-24 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 無人飛行体検知システム及び無人飛行体検知方法 |
JP6747451B2 (ja) * | 2015-11-17 | 2020-08-26 | ソニー株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム |
JP2017092938A (ja) * | 2016-07-12 | 2017-05-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 音源検知システム及び音源検知方法 |
JP7154530B2 (ja) | 2018-01-16 | 2022-10-18 | 株式会社ユピテル | 音源方向特定装置 |
JP2018101987A (ja) * | 2018-01-31 | 2018-06-28 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 監視エリアの音源表示システム及び音源表示方法 |
JP2019023662A (ja) * | 2018-11-13 | 2019-02-14 | パイオニア株式会社 | 演算装置 |
JP2020183963A (ja) * | 2020-07-07 | 2020-11-12 | パイオニア株式会社 | 演算装置 |
JP2022033205A (ja) * | 2020-07-07 | 2022-02-28 | パイオニア株式会社 | 演算装置 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3421124B2 (ja) * | 1994-05-17 | 2003-06-30 | 株式会社小野測器 | 音響測定方法および装置 |
JP3355598B2 (ja) * | 1996-09-18 | 2002-12-09 | 日本電信電話株式会社 | 音源分離方法、装置及び記録媒体 |
JP2004077277A (ja) * | 2002-08-19 | 2004-03-11 | Fujitsu Ltd | 音源位置の可視化表示方法および音源位置表示装置 |
JP3912386B2 (ja) * | 2004-02-24 | 2007-05-09 | ヤマハ株式会社 | ステレオ信号の特性表示装置 |
JP2006311063A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Fujinon Corp | 資料提示装置およびその動作方法 |
JP4629544B2 (ja) * | 2005-09-27 | 2011-02-09 | 中部電力株式会社 | 騒音対策のシミュレーション方法 |
JP5298649B2 (ja) * | 2008-01-07 | 2013-09-25 | 株式会社コルグ | 音楽装置 |
JP5247220B2 (ja) * | 2008-04-16 | 2013-07-24 | 中部電力株式会社 | 音再生装置及び音再生装置を用いた音対策のシミュレーション方法 |
JP5231139B2 (ja) * | 2008-08-27 | 2013-07-10 | 株式会社日立製作所 | 音源抽出装置 |
JP2010187363A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-08-26 | Sanyo Electric Co Ltd | 音響信号処理装置及び再生装置 |
JP2010236939A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Chubu Electric Power Co Inc | 音源推定方法及び音源推定装置 |
JP5253268B2 (ja) * | 2009-03-30 | 2013-07-31 | 中部電力株式会社 | 音源・振動源探査システム |
-
2010
- 2010-12-16 JP JP2010280834A patent/JP5693201B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012129873A (ja) | 2012-07-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5693201B2 (ja) | 指定領域からの伝播音の再生方法とその装置 | |
US10932075B2 (en) | Spatial audio processing apparatus | |
JP5089198B2 (ja) | 音源位置推定システム | |
JP5702160B2 (ja) | 音源推定方法及び音源推定装置 | |
JP2002181913A (ja) | 音源探査システム | |
JP5773960B2 (ja) | 音響再生装置とその方法とプログラム | |
JP5294925B2 (ja) | 音源の推定方法とその装置 | |
JP5456563B2 (ja) | 音源推定用画像の表示方法とその装置 | |
JP4652191B2 (ja) | 複数音源の分離方法 | |
JP2009246827A (ja) | 音源及び仮想音源の位置特定装置、方法及びプログラム | |
JP2010236939A (ja) | 音源推定方法及び音源推定装置 | |
JP5242452B2 (ja) | 音源の推定方法とその装置 | |
JP5864799B1 (ja) | 音源探査装置および音源探査方法 | |
JP5826582B2 (ja) | 音源方向推定方法、音源方向推定装置、及び、音源推定用画像の作成装置 | |
JP6886890B2 (ja) | 減衰時間分析方法、装置、及びプログラム | |
JP5534870B2 (ja) | 音源推定用画像の作成装置 | |
JP2015161659A (ja) | 音源方向推定装置、及び、音源推定用画像の表示装置 | |
JP6323901B2 (ja) | 収音装置および収音方法、並びにプログラム | |
JP5172909B2 (ja) | 反射音情報推定装置、反射音情報推定方法、プログラム | |
JP2007251248A (ja) | 頭部伝達関数測定装置 | |
JP5242450B2 (ja) | 音源推定方法 | |
JP5285665B2 (ja) | 反射音情報推定装置、反射音情報推定方法、プログラム | |
JP5660665B2 (ja) | 反射音情報推定装置、反射音情報推定方法、プログラム | |
JP6297858B2 (ja) | 音源推定用画像の作成装置 | |
JP5216056B2 (ja) | 反射音情報推定装置、反射音情報推定方法、プログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131107 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140519 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140527 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140710 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150203 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150203 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5693201 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |