JP3911363B2 - 圧力測定方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、圧力測定フィルムを用いてその測定可能な圧力範囲よりも大きい圧力を測定するための圧力測定方法と、この方法の実施に直接使用する圧力測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一対の加圧面間に圧力測定フィルムを挟んで加圧し、この圧力測定フィルムが圧力の大きさによって発色状態が異なることを利用して加圧力を測定する方法が公知である。このような圧力測定フィルムとしては、例えば富士写真フイルム株式会社より提供される「プレスケール」(商品名)がある。
【0003】
このプレスケールは支持体にマイクロカプセル化した発色剤と、顕色剤とを塗布しておき、加圧によってマイクロカプセルを破壊することによって発色剤を顕色剤に吸着させ、化学反応によって所定の色(例えば赤)に発色させるものである。ここに発色剤と顕色剤を1枚の支持体に塗布したもの(モノシートタイプという)と、異なる支持体に塗布して2枚の支持体を重ねて用いるもの(ツーシートタイプ)がある。
【0004】
この圧力測定フィルムでは発色濃度は圧力増加によって増加することから、この発色濃度を測定することにより加圧力を推定するものである。この種の圧力測定フィルムは測定可能な圧力範囲によって複数種用意され、測定する加圧力に応じて適切な圧力範囲のものを選択して使用する。
【0005】
【発明が解決しようする課題】
しかし測定する圧力範囲が圧力測定フィルムの測定可能な圧力範囲よりも大きい場合には、この圧力測定フィルムでは正しく圧力測定することができないという問題があった。例えばレシプロ型エンジン(内燃機関)のシリンダブロックとシリンダヘッドとは、両者の間にガスケットを挟んでシリンダヘッドボルトにより締付けられるが、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間の結合圧力を圧力測定フィルムによって測定する場合には、この圧力が最も高い圧力用の圧力測定フィルムの圧力範囲よりも大きくなる。
【0006】
この場合は、入手可能な高圧用の圧力測定フィルム(プレスケール)の測定可能な圧力範囲は50〜130MPa(但し1MPa≒10.2kgf/cm2)であるのに対して、シリンダブロックとシリンダヘッドとの結合圧力は1.8ton/cm2(≒176.5MPa)程度である。このため高圧用圧力測定フィルムを用いて加圧し、その濃度が最大濃度で一定となった領域は測定可能な圧力範囲の最大値(130MPa)以上であると判断できるだけであった。従って実際の最大圧力を正しく測定することができず、エンジンおよびガスケットを開発する際の大きな障害となっていた。
【0007】
この発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、圧力測定フィルムを用いてその測定可能な圧力範囲よりも大きい圧力を測定することを可能にし、シリンダヘッドの締付圧力の測定に適用すればエンジンやガスケットの適切な開発に寄与することができる圧力測定方法を提供することを第1の目的とする。またこの方法の実施に直接使用する圧力測定装置を提供することを第2の目的とする。
【0008】
【発明の構成】
この発明によれば第1の目的は、互いに点接触または線接触する一対の加圧面間に加圧力によって発色状態が変化する圧力測定フィルムを挟んで加圧し、この圧力測定フィルムの発色状態から前記加圧面間に加わる最大圧力を測定する圧力測定方法において、測定可能な加圧範囲が前記加圧面間に加わる最大圧力よりも小さい圧力測定フィルムを用いると共に、点状または線状の接触部を有する一方の加圧面と前記圧力測定フィルムとの間に弾性シートを挟むことにより、前記圧力測定フィルムに加わる圧力をその測定可能な圧力範囲内に入れる一方、この圧力測定フィルムの発色状態から検出した圧力分布を用いて加圧面間に加わる最大圧力を測定することを特徴とする圧力測定方法、により達成される。
【0009】
点状または線状の接触部は厳密な点状や線状という意味ではなく、或る程度の面積を有することは勿論である。例えばエンジンのシリンダブロックとシリンダヘッドとの間に挟むガスケットでは、シリンダの周囲を囲む円に沿う突部が線状の接触部となり、この突部があるガスケットの上面と、この突部が圧接されるシリンダヘッドの下面とが加圧面となる。
【0010】
ここで用いる圧力測定フィルムとしては、マイクロカプセル化した(マイクロカプセルに入れた)発色剤と、顕色剤とを支持体(フィルム)に塗布しておき、圧力によってマイクロカプセルを破壊して中の発色剤を顕色剤に吸着させ化学反応によって発色させるものが使用できる。このようなものとしては、例えば富士写真フイルム株式会社より発売されている「プレスケール」(商品名)を用いることができる。
【0011】
圧力測定フィルムの発色濃度(状態)から、点接触または線接触の接触部を横断する線上の圧力分布を検出し、この圧力分布曲線の面積(SE)と接触部の接触長(L)とを用いて加圧面間の最大圧力(PH)を求めることができる。ここに圧力分布曲線で囲まれる面積(SE)は加圧による仕事量(圧力×圧縮量)(あるいはこの仕事量に、弾性シートによる影響等を補正する補正係数を積算した量)に相当すると考えられる。このためこの面積(SE)と接触長(L)とを用いて加圧面間の最大圧力を求めることができる。例えば接触長×最大圧力=面積(L×PH=SE)となるように最大圧力(PH)を決めることができる。
【0012】
ここに用いる接触長(L)は、弾性シートを用いずに同じ圧力測定フィルム(第2圧力測定フィルム)を加圧面間に挟んで加圧した時に得られる発色状態(濃度)から求めることができる。接触長(L)は次のように求めてもよい。すなわち弾性シートの両面と2つの加圧面との間に同じ規格の圧力測定フィルムを挟み、点・線状の接触部を持った加圧面側の圧力測定フィルム(第2圧力測定フィルム)の発色状態(濃度)から接触長(L)を求めるものである。
【0013】
請求項1の圧力測定フィルム(第1圧力測定フィルム)と同じ規格の圧力測定フィルムを加圧した時に得られる発色状態(濃度)から第2圧力分布曲線(F)を求め、請求項1で求めた圧力測定フィルム発色状態(濃度)から求めた圧力分布曲線(第1圧力分布曲線)(E)とを用いて、第2圧力分布曲線の面積(SF)を第1圧力分布曲線の面積(SE)と略同一となるように最大値側へ拡大することにより、最大圧力を求めることができる。弾性シートの両側と2つの加圧面との間にそれぞれ圧力測定フィルムを挟んで加圧した時に、点・線状の接触部を持つ加圧面側の圧力測定フィルムを、第2圧力測定フィルムとし、他方を第1圧力測定フィルムとすることができる。この場合は1回の加圧で第1、第2圧力測定フィルムを加圧して必要な圧力分布曲線を求めることができるから、測定精度が向上する。
【0014】
弾性シートは硬質ゴムシートとすることができるが、圧力が特に大きい場合には硬質ゴムよりも硬いガラスエポキシ樹脂を用いてもよい。
【0015】
第2の目的は、請求項1〜8の方法に用いる圧力測定装置であって、加圧により発色した圧力測定フィルムの画像を読取るスキャナと、このスキャナで読取った画像を記憶する第1メモリと、この読取った画像から点接触または線接触の接触部を横断する線上の画像を求める画像切出し部と、この画像切出し部で切出した画像から圧力分布を求める変換部と、この変換部で求めた圧力分布を記憶する第2メモリと、この第2メモリに記憶した圧力分布を用いて加圧面間に加わる最大圧力を求める演算部と、この演算部で求めた演算結果を出力する出力部とを備えることを特徴とする圧力測定装置、により達成される。
【0016】
【実施態様】
図1は本発明の方法で、エンジンのシリンダヘッド締付圧力の測定を行う場合の分解斜視図、図2は同じく分解断面図、図3は加圧状態を拡大して示す断面図、図4は圧力測定フィルムに形成された発色パターンを示す図(A)とこの発色パターンから求めた圧力分布曲線と最大圧力の決定方法の一例を示す図(B)、図は圧力測定装置の構成例を示すブロック図である。
【0017】
図1〜3において符号10はレシプロ型エンジンのシリンダブロック、12はシリンダヘッドであり、これらはガスケット14を挟んでシリンダヘッドボルト(図示せず)によって互いに強固に締結固定される。ここにガスケット14には図2,3に示すように、各シリンダ10Aに対応する円形の開口14Aが形成される一方、その上面(シリンダヘッド12側の面)にはこの開口14Aの周縁に沿って円形の突部14Bが設けられている。
【0018】
この突部14Bは本願発明における線状の接触部を形成するものであり、この突部14Bがシリンダヘッド12の下面に強く押圧されて燃焼室内圧の圧力漏れを防ぐものである。従ってガスケット14の上面14Cとシリンダヘッド12の下面12Aが本発明における加圧面となる。
【0019】
この発明では、このガスケット14の上面14Cに弾性シート16および圧力測定フィルム18を載せ、最後にシリンダヘッド12を載せて全体をシリンダヘッドボルト(図示せず)によって強く締付けて結合する。弾性シート16は硬質ゴムやガラス繊維で強化したエポキシ樹脂(ガラスエポキシ樹脂)などで作られたシートであり、締付力すなわち加圧面14C,12A間の加圧力の大きさに応じて、適切な弾性と厚さのものが選択される。
【0020】
圧力測定フィルムとしては、例えばマイクロカプセル化した発色剤と、顕色剤とを支持体(フィルム)に塗布したものを用いることができる。このようなものとしては富士写真フイルム株式会社より提供されている「プレスケール」(商品名)が適する。このフィルムには、発色剤のマイクロカプセルと顕色剤とを1枚の支持体に重ねて塗布したモノシートタイプのものと、両者を別々に支持体に塗布して使用時に両支持体を重ねて発色剤のマイクロカプセルと顕色剤とを密着させるツーシートタイプとがある。本発明ではどちらのタイプのものであっても使用可能である。
【0021】
このように弾性シート16と圧力測定フィルム18とを挟んでシリンダヘッド12をシリンダブロック10に結合すれば、2つの加圧面14C,12A間で弾性シート16および圧力測定フィルム18が加圧される。この時ガスケット14の突部14Bが弾性シート16を集中的に加圧し、この圧力は図3に点線Aで示すように拡散されて圧力測定フィルム18に伝えられる。この圧力測定フィルム18に加わる圧力は点線Bで示すように略山形に分散される。
【0022】
この結果圧力測定フィルム18には、図4の(A)に示すようにシリンダ10Aの周囲に沿った円形の発色パターンCが表れる。ここに圧力測定フィルム18に加わる圧力は、このフィルム18の測定可能な圧力範囲内に入るように弾性シート16の硬度や厚さが設定されるものとする。
【0023】
この発色パターンCの濃度分布は図5に示すスキャナ20によって読取られる。この読取った濃度分布は第1メモリ22に記憶される。この濃度分布から、発色パターンCを横断する直線D−Dに沿った画像を画像切出し部24によって切出す。変換部26はこの切出した画像の濃度変化から直線D−Dに沿った圧力分布E(図4の(B))を求め、第2メモリ28に記憶する。図4の(B)で横軸D−Dは図4の(A)に示した横断線D−Dの長さ方向の座標を示し、縦軸Pは圧力を示す。
【0024】
演算部30ではこの圧力分布Eを用いて最大圧力を検出する。この時ガスケット14の突部(線状の接触部)14Bの横断線D−D方向の接触長Lを用いて演算することができる。すなわち圧力分布Eと横軸D−Dで囲まれる面積SEは加圧による仕事量(圧力×変位)にほぼ対応すると考えられるから、Hを高さ(最大加圧力PH)として、SE=L×Hによって高さHを求める。この高さHは最大圧力PHに相当する。
【0025】
この場合に弾性シート16の厚さおよび硬さによる影響等を示す補正係数を付加することができる。この結果、圧力測定フィルム16の測定可能な圧力範囲の最大圧力PMよりも大きい最大加圧力PHを求めることが可能になる。ここでは接触長Lを適宜方法で入力し、L×Hの矩形の面積をSEと等しくすることにより高さHを求めている。しかし他の方法で高さHを求めてもよい。
【0026】
例えば弾性シート16の厚さや硬度などの特性によって、突部(線状の接触部)14Bから弾性シート16に加わる圧力の拡散の様子が変化するから、逆に弾性シート16の厚さや硬度などの特性が既知であれば検出した圧力分布曲線Eから突部14Bの位置の圧力分布曲線Fを推定することができる。図4の(B)にこの推定した圧力分布曲線Fを示した。
【0027】
この時曲線EとFの交点をaとして、この交点aより下方で曲線EとFで挟まれる斜線の面積S1が交点aより上方で曲線EとFで挟まれる斜線の面積S2と等しくなるようにする。この時適当な補正係数を付加して補正を行ってもよい。このようにして求めた最大加圧力PHは出力部32に表示され、またプリンタにプリント出力される。
【0028】
【他の実施態様】
前記実施態様では接触長Lや弾性シート16の特性に基づいて最大圧力PHを求めているが、圧力測定フィルム18と同じ規格の他の圧力測定フィルム(第2圧力測定フィルム)40を用いて最大圧力PHを推定してもよい。この場合圧力測定用フィルム18は第1圧力測定フィルムとする。
【0029】
図6はこのように第1および第2の圧力測定フィルム18,40を用いて圧力測定を行う方法を示す図である。この図6で(A)は各フィルム18,40等の配置を示す図、(B)は第1圧力測定フィルム18から検出した圧力分布曲線Eを示す図、(C)は第2圧力測定フィルム40から検出した圧力分布曲線Fを示す図、(D)は両曲線EおよびFを用いて最大圧力PHを求める方法を示す図である。図6の(C)に明らかなように、第2圧力分布曲線Fは、第2圧力測定フィルム40の測定可能な圧力範囲の最大圧力 M までの圧力を示す。なお図6の(B)、(C)、(D)で横軸D−Dは発色パターンを横断する直線に沿う位置を示し、縦軸は圧力Pを示す。
【0030】
ここに第2圧力測定フィルム40はガスケット14と弾性シート16との間に挟まれ、第1圧力測定フィルム18と共に加圧されて同時に発色パターンが形成される。そしてこれらの発色パターンは前記図5に示したスキャナ20で読取られて第1メモリ22に記憶される。画像切出し部ではこの画像から同一の横断線D−Dに対応する位置の画像を切出し、それぞれの圧力分布が変換部26で求められ、第2メモリ28に記憶される。
【0031】
演算部30は2つの圧力分布曲線EおよびFを図6の(D)に示すように重ね、曲線Fの形状を上方へ拡大させる。この時拡大した曲線FOと横軸D−Dで囲まれる面積(SFO)が、曲線Eと横軸D−Dで囲まれる面積(SE)に略一致するように曲線FOの形状を決める。この曲線FOの高さHがすなわち最大圧力PHである。
【0032】
このように第2圧力測定フィルム40は第1圧力測定フィルム18と同時に加圧することにより、両フィルム40,18の加圧力を同一にして測定精度を高めることが可能である。しかし両フィルム40,18を別々に加圧してそれぞれの発色パターンを別々に求めてもよい。この場合はガスケット14を交換し、かつ締付力を同一にすることが必要なのは勿論である。この方法はガスケット14を加圧する場合にはガスケット14が加圧により変形するばかりでなく、締付力を同一にすることが困難なので適当ではないが、ガスケットなどの変形する材料を用いず、かつ加圧力が常に一定になるプレス装置などで加圧面間の圧力を測定する場合には適当である。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の発明は以上のように、点・線状の接触部を有する加圧面と圧力測定フィルムとの間に弾性シートを挟んで加圧することにより、圧力測定フィルムに加わる圧力をその測定可能な圧力範囲内に入れる一方、この圧力測定フィルムの発色状態から求めた圧力分布を用いて加圧面間に加わる最大圧力を測定するようにしたから、圧力測定フィルムの測定可能な圧力範囲以上の大きな圧力を測定することが可能になる。
【0034】
ここで用いる圧力測定フィルムは、加圧力の大きさに対して発色状態(例えば色や濃度)が変化するものが適し、例えばマイクロカプセル化した発色剤と、顕色剤とを1枚あるいは別々の支持体に塗布したものを使用すれば取扱いが容易で便利である(請求項2)。圧力測定フィルムの発色状態から最大圧力を求める方法は種々あり得る。例えばこのフィルムの発色状態から接触部を横断する線上における圧力分布を求め、この圧力分布曲線の面積(SE)と、同じ接触部を横断する線上の接触長(L)とを用いて、最大圧力(PH)を次の式:SE=L×PH、により求めることができる(請求項3)。この方法によれば比較的簡単に最大圧力(PH)を推定することができる。
【0035】
ここに接触長(L)は接触部の形状や材質あるいは加圧力などによりほぼ決まる定数と考えて、予め入力しておくことができる。しかし一定の加圧力での加圧を繰り返すことが可能な場合などには、弾性シートを用いずに加圧面間に第2圧力測定フィルムを挟んで加圧した時に得られる発色状態からこの接触長(L)を求めてもよく、この場合は測定精度が向上する(請求項4)。この場合に用いる第2圧力測定フィルムは、弾性シートを介して加圧する圧力測定フィルム(第1圧力測定フィルム)と同じ規格のものとすれば、測定精度は一層向上する。
【0036】
弾性シートの両側に同じ規格の圧力測定フィルムを挟んで加圧し、その接触部を有する加圧面側の圧力測定フィルム(第2圧力測定フィルム)から接触長(L)を求め、他方の圧力測定フィルム(第1圧力測定フィルム)から面積(SE)を求めて最大圧力(PH)を検出することもできる(請求項5)。この場合は一度の加圧で両フィルムに発色パターンが形成できるので測定精度はさらに向上する。
【0037】
接触長(L)を求めて式(SE=L×PH)から最大圧力(PH)を求める方法に代えて、第1および第2圧力測定フィルムで検出したそれぞれの圧力分布曲線(E、F)を比較して最大圧力(PH)を求めることも可能である。例えば第1圧力分布曲線(E)の面積(SE)と略同じ面積( FO )となるように第2圧力分布曲線(F)を最大圧力側へ拡大し、この拡大した第2圧力分布曲線(FO)から最大圧力を推定することができる(請求項6)。この場合には、圧力測定フィルムの測定可能な圧力範囲を越えた圧力分布を第2圧力分布曲線(F)を基準にしてその高さを拡大することにより求めるから、一層精度が良くなる。
【0038】
この場合に第2圧力測定フィルムは、弾性シートを用いずに加圧してもよいが(請求項6)、弾性シートの両側に第1および第2圧力測定フィルムを重ねて両フィルムを同時に加圧してもよく、この場合には両フィルムに対する加圧条件が揃うので精度がさらに向上するだけでなく、作業も簡単になる(請求項7)。
【0039】
弾性シートは硬質ゴムシートが入手し易く便利であるが(請求項8)、測定する圧力範囲によってはガラスエポキシ樹脂シートなどのもっと硬度の高いものも適する。請求項の発明によれば、この発明の方法の実施に直接使用する圧力測定装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法を用いてエンジンのシリンダヘッド締付圧力測定を行う場合の分解斜視図
【図2】 同じく分解断面図
【図3】 加圧状態を拡大して示す断面図
【図4】 圧力測定フィルムに形成された発色パターンとこの発色パターンから求めた圧力分布曲線と最大圧力決定方法の一例を示す図
図5】 圧力測定装置の構成例を示すブロック図
【図6】 第1及び第2の圧力測定フィルムを用いて圧力測定を行う方法を示す図
【符号の説明】
12A 加圧面(シリンダヘッド12の下面)
14B 線状の接触部
14C 加圧面(ガスケット14の上面)
16 弾性シート(硬質ゴムシート)
18 第1圧力測定フィルム
20 スキャナ
22 第1メモリ
24 画像切出し部
26 変換部
28 第2メモリ
30 演算部
32 出力部
40 第2圧力測定フィルム
C 発色パターン
D−D 接触部を横断する線
E 第1圧力分布曲線
F 第2圧力分布曲線
O 拡大した第2圧力分布曲線
H 最大圧力

Claims (9)

  1. 互いに点接触または線接触する一対の加圧面間に加圧力によって発色状態が変化する圧力測定フィルムを挟んで加圧し、この圧力測定フィルムの発色状態から前記加圧面間に加わる最大圧力を測定する圧力測定方法において、
    測定可能な加圧範囲が前記加圧面間に加わる最大圧力よりも小さい圧力測定フィルムを用いると共に、点状または線状の接触部を有する一方の加圧面と前記圧力測定フィルムとの間に弾性シートを挟むことにより、前記圧力測定フィルムに加わる圧力をその測定可能な圧力範囲内に入れる一方、この圧力測定フィルムの発色状態から検出した圧力分布を用いて加圧面間に加わる最大圧力を測定することを特徴とする圧力測定方法。
  2. 圧力測定フィルムは、マイクロカプセル化した発色剤層と、顕色剤層とを支持体に塗布したフィルムであり、圧力によって破壊されたマイクロカプセルの発色剤が顕色剤に吸着され化学反応により発色すると共に、その発色濃度が圧力増加に対して増加するものである請求項1の圧力測定方法。
  3. 加圧面間の点接触または面接触の接触部を横断する線上における圧力分布を圧力測定フィルムの発色濃度から検出し、この圧力分布の面積(SE)と接触部の接触長(L)とを用いて加圧面間の最大圧力(PH)を式:SE=L×PH、により求める請求項2の圧力測定方法。
  4. 接触部の接触長は、弾性シートを用いずに加圧面間に第2圧力測定フィルムを挟んで加圧した時に得られる第2圧力測定フィルムの発色濃度から検出する請求項2または3の圧力測定方法。
  5. 弾性シートの両面と各加圧面との間にそれぞれ同じ第1および第2圧力測定フィルムを挟んで加圧し、点状または線状の接触部を有する加圧面側の第2圧力測定フィルムの発色濃度に基づいて接触部の接触長を求める請求項3の圧力測定方法。
  6. 請求項1で用いたものと同じ規格の第2圧力測定フィルムを加圧面間に挟んで加圧した時の発色状態から求めた第2圧力分布曲線と、請求項1で求めた圧力測定フィルムの発色状態から求めた第1圧力分布曲線とを用い、前記第2圧力分布曲線をその面積が前記第1圧力分布曲線の面積と略等しくなるように圧力測定範囲の最大値側へ拡大することによって最大圧力を求める請求項1の圧力測定方法。
  7. 弾性シートの両側と各加圧面との間にそれぞれ同じ圧力測定フィルムを挟んで加圧し、点状または線状の接触部を有する加圧面側の圧力測定フィルムを第2圧力測定フィルムとする請求項6の圧力測定方法。
  8. 弾性シートは硬質ゴムシートである請求項1〜7のいずれかの圧力測定方法。
  9. 請求項1〜8の方法に用いる圧力測定装置であって、加圧により発色した圧力測定フィルムの画像を読取るスキャナと、このスキャナで読取った画像を記憶する第1メモリと、この読取った画像から点接触または線接触の接触部を横断する線上の画像を求める画像切出し部と、この画像切出し部で切出した画像から圧力分布を求める変換部と、この変換部で求めた圧力分布を記憶する第2メモリと、この第2メモリに記憶した圧力分布を用いて加圧面間に加わる最大圧力を求める演算部と、この演算部で求めた演算結果を出力する出力部とを備えることを特徴とする圧力測定装置。
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