JP3911260B2 - インクジェット記録シート - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録シートに関するものであり、さらに詳しくは、インク受理層表面に微細なひび割れが発生せず、印字部に光沢感があり、かつインク吸収性が良好なインクジェット記録シートに関するものである。
インクジェット記録方式は、種々の作動原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙などの被記録シートに付着させ、画像・文字などの記録を行なうものであるが、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融通性が大きい、現像−定着が不要等の特徴があり、漢字を含め各種図形及びカラー画像等の記録装置として種々の用途に於いて急速に普及している。更に、多色インクジェット方式により形成される画像は、製版方式による多色印刷やカラー写真方式による印画に比較して、遜色のない記録を得ることが可能である。又、作成部数が少なくて済む用途に於いては、写真技術によるよりも安価であることからフルカラー画像記録分野にまで広く応用されつつある。
インクジェット記録方式に使用される記録シートとして、通常の紙やインクジェット記録シートと称される支持体上に非晶質シリカ等の顔料をポリビニルアルコール等の水溶性バインダーからなる多孔質のインク受理層を設けてなる記録シートが知られている。
また、気相法による合成シリカ微粒子(以降、気相法シリカと称す)を顔料として用いることが知られている。この気相法シリカは、1次粒子の平均粒子径が数nm〜数十nmの超微粒子であり、近年、フォトライクのインクジェット記録シートが要望される中、ポリオレフィン樹脂被覆紙(紙の両面にポリエチレン等のポリオレフィン樹脂をラミネートしたもの)やポリエステルフィルム等の非吸水性支持体上に気相法シリカを主体とするインク受理層を塗設して、フォトライクの高い光沢を有する記録シートが提案されている。
また、アルミナやアルミナ水和物を顔料として用いた記録シートも高い光沢が得られることが知られている。上記した気相シリカやアルミナあるいはアルミナ水和物からなるインク受理層は高い光沢が得られるが、その反面、塗工乾燥時に微細なひび割れが発生しやすいという問題がある。また、気相法シリカやアルミナあるいはアルミナ水和物からなるインク受理層は、従来から一般に用いられている粒径(1〜20μm程度)の大きな顔料からなるインク受理層に比べてインク吸収性は劣り、従って高い光沢を得るために気相法シリカやアルミナ水和物を用いた記録シートにおいて、微細なひび割れの発生がなく、かつ優れたインク吸収性を同時に満足させるのは難しかった。
また近年、インクジェット記録用のインクとして、水溶性の染料からなるインク(染料インク)と着色顔料からなる水性インク(顔料インク)が用いられているが、両方のインクに対して高い吸収性を有するインクジェット記録シートが望まれている。
一方、カゼインをインク受理層に用いることは知られており、例えば特許文献1、2に記載されている。また、支持体あるいはインク受理層に水溶性多価金属塩を含有させることも知られており、例えば、特許文献2、3に記載されている。しかしながら、本発明が目的とする、微細なひび割れがなく、印字部光沢が高く、かつ高いインク吸収性を充分に満足するまでには至っていなかった。
特開平7−25137号公報 特開平9−156210号公報 特開2002−264485号公報 特開2002−264486号公報
そこで、本発明の目的は、インク受理層表面に微細なひび割れが発生せず、印字部に光沢感があり、さらに染料インクと顔料インクの両方のインクに対してインク吸収性が良好なインクジェット記録シートを提供することである。
本発明の上記目的は、以下の発明によって基本的に達成された。
(1)支持体上に、少なくとも顔料と結着剤を含有するインク受理層1と、少なくとも顔料と結着剤を含有するインク受理層2とを順次積層してなるインクジェット記録シートにおいて、該インク受理層1が水溶性金属塩を含有し、該インク受理層2が結着剤としてカゼインを含有し、かつ顔料の60質量%以上が気相法シリカまたは/及びアルミナ水和物であることを特徴とするインクジェット記録シート。
(2)該水溶性金属塩を構成する金属イオンがアルカリ土類金属である上記(1)に記載のインクジェット記録シート。
(3)該インク受理層2の結着剤の50質量%以上がカゼインである上記(1)または(2)に記載のインクジェット記録シート。
本発明のインクジェット記録シートは、インク受理層表面に微細なひび割れが発生せず、印字部に光沢感があり、更に染料インクと顔料インクの両方のインクに対してインク吸収性が良好である。
以下、本発明を詳細に説明する。
インク受理層2に顔料として気相法シリカ及び/またはアルミナ水和物を該顔料の60質量%以上含有することによって高い光沢が得られるが、塗工乾燥時に微細なひび割れが発生しやすくなる。本発明は、インク受理層1に水溶性金属塩、インク受理層に結着剤としてカゼインを含有させることによって、微細なひび割れを防止し、印字部光沢及びインク吸収性を改良する。
本発明に係わるインク受理層1に含有する水溶性金属塩としては、従来公知の水溶性金属塩を用いることができる。例えば、水溶性の多価金属塩が挙げられる。カルシウム、バリウム、マンガン、銅、コバルト、ニッケル、アルミニウム、鉄、亜鉛、ジルコニウム、クロム、マグネシウム、タングステン、モリブデン等から選ばれる金属の水溶性塩が挙げられる。具体的には、例えば、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、ギ酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸バリウム、硫酸バリウム、リン酸バリウム、塩化マンガン、酢酸マンガン、ギ酸マンガン二水和物、硫酸マンガンアンモニウム六水和物、塩化第二銅、塩化アンモニウム銅(II)二水和物、硫酸銅、塩化コバルト、チオシアン酸コバルト、硫酸コバルト、硫酸ニッケル六水和物、塩化ニッケル六水和物、酢酸ニッケル四水和物、硫酸ニッケルアンモニウム六水和物、アミド硫酸ニッケル四水和物、硫酸アルミニウム、亜硫酸アルミニウム、チオ硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム九水和物、塩化アルミニウム六水和物、臭化第一鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、臭化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛六水和物、硫酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、酢酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、塩化酸化ジルコニウム八水和物、ヒドロキシ塩化ジルコニウム、酢酸クロム、硫酸クロム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム六水和物、クエン酸マグネシウム九水和物、りんタングステン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムタングステン、塩化モリブデン等が挙げられる。これらの水溶性金属塩は、単独で使用しても2種以上を併用しても構わない。この場合、異なる水溶性金属塩同士でも良いし、同金属の硫酸塩と塩化物のような組み合わせでも構わない。
上記した水溶性多価金属塩の中でも、特に好ましくは、マグネシウム、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類金属の水溶性金属塩であり、これらの水溶性塩を形成する陰イオンとしては、硫酸イオン、塩素イオン、チオ硫酸イオン、硝酸イオン、酢酸イオン、炭酸イオン好ましい。
該水溶性金属塩の該インク受理層1への含有量は、顔料100質量部に対して、0.3〜15質量部が好ましい。さらに好ましくは、0.5〜10質量部である。
インク受理層1は、顔料と結着剤を含有する。インク受理層1における顔料の含有比率は、該インク受理層の全固形分に対して50〜90質量%の範囲が好ましく、特に60〜90質量%の範囲が好ましい。インク受理層1の結着剤の含有比率は、顔料に対して5〜50質量%が好ましく、特に10〜40質量%が好ましい。
インク受理層1に含有する顔料としては、平均粒径が1〜15μmの顔料が好ましく、特に平均粒径が1〜10μmの顔料が好ましい。かかる顔料としては例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、チサンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、気相法シリカ、α,β,γ,δ−等のアルミニウム酸化物、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリスチレン、尿素樹脂、メラミン樹脂の有機顔料等の白色顔料を一種類以上用いることができる。中でも、多孔性無機顔料が好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、多孔性炭酸マグネシウム、多孔性アルミナ等が挙げられ、特に細孔容量の大きい多孔性合成非晶質シリカが好ましい。
インク受理層1に含有する結着剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、カチオンあるいはシラノール変性ポリビニルアルコール等各種変性ポリビニルアルコール、酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、;スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体、アクリル酸及びメタクリル酸の重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス;あるいはこれらの各種重合体のカルボキシル基等の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂系等の水性接着剤;ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等が挙げられる。これらの中でも特にポリビニルアルコールが好ましい。
本発明におけるインク受理層2は、顔料と結着剤を含有するが、該顔料の60質量%以上は気相法シリカまたは/及びアルミナ水和物からなり、好ましくは気相法シリカまたは/及びアルミナ水和物を70〜100質量%の範囲で含有することであり、より好ましくは80〜100質量%の範囲で含有することである。気相法シリカとアルミナ水和物を併用する場合は、これらの合計の量が顔料に対して60質量%以上であればよく、好ましくは70〜100質量%であり、より好ましくは80〜100質量%である。インク受理層2における顔料の含有比率は、該層の全固形分に対して60〜90質量%の範囲が好ましい。
インク受理層2には、結着剤としてカゼインを含有する。カゼインの含有比率は、インク受理層2の結着剤の50質量%以上が好ましく、特に60〜90質量%の範囲が好ましい。
インク受理層2には、カゼイン以外の結着剤を含有することができる。例えば、例えば、ポリビニルアルコール、カチオンあるいはシラノール変性ポリビニルアルコール等各種変性ポリビニルアルコール、酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体;スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体、アクリル酸及びメタクリル酸の重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス;あるいはこれらの各種重合体のカルボキシル基等の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂系等の水性接着剤;ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等が挙げられる。
インク受理層2において、カゼインと併用する結着剤としては変性及び未変性のポリビニルアルコールが好ましく、カゼインと上記ポリビニルアルコールの比率は、質量比で60:40〜90:10の範囲が好ましい。
以下に気相法シリカについて説明する。一般にシリカ微粒子は、乾量基準でSiO293%以上、Al23約5%以下、Na2O約5%以下から構成される微粒子であり、いわゆるホワイトカーボン、シリカゲルや微粉末シリカなどの非晶質シリカがある。非晶質シリカ微粒子の製造方法としては、液相法、粉砕固相法、晶析固相法及び気相法がある。その中で、気相法とは、揮発性金属化合物の蒸気の熱分解や、原材料の加熱、蒸発、生成した気相種の冷却、凝縮による微粒子製造方法であり、該気相法で製造された非晶質シリカを気相法シリカという。
気相法シリカは、一般には火炎加水分解法によって作られる。具体的には、四塩化珪素を水素及び酸素と共に燃焼して作る方法が一般的に知られているが、四塩化珪素の代わりにメチルトリクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類も、単独または四塩化珪素と混合した状態で使用することができる。気相法シリカは、例えば、日本アエロジル(株)からアエロジルとして市販されており入手することができる。
本発明に用いられるアルミナ水和物は、下記の一般式により表すことができる。
Al23・nH2
アルミナ水和物は組成や結晶形態の違いにより、ジプサイト、バイアライト、ノルストランダイト、ベーマイト、ベーマイトゲル(擬ベーマイト)、ジアスポア、無定形非晶質等に分類される。中でも、上記の式中、nの値が1である場合はベーマイト構造のアルミナ水和物を表し、nが1を越え3未満である場合は擬ベーマイト構造のアルミナ水和物を表し、nが3以上では非晶質構造のアルミナ水和物を表す。特に、本発明に好ましいアルミナ水和物は、少なくともnが1を越え3未満の擬ベーマイト構造のアルミナ水和物である。
本発明に用いられるアルミナ水和物の形状は、平板状、繊維状、針状、球状、棒状等のいずれでもよく、インク吸収性の観点から好ましい形状は平板状である。平板状のアルミナ水和物は、平均アスペクト比3〜8であり、好ましくは平均アスペクト比が3〜6である。アスペクト比は、粒子の「厚さ」に対する「直径」の比で表される。ここで粒子の直径とは、アルミナ水和物を電子顕微鏡で観察したときの粒子の投影面積に等しい円の直径を表す。
本発明に用いられるアルミナ水和物は、アルミニウムイソプロポキシド等のアルミニウムアルコキシドの加水分解、アルミニウム塩のアルカリによる中和、アルミン酸塩の加水分解等公知の方法によって製造することができる。また、アルミナ水和物の粒子径、細孔径、細孔容積、比表面積等の物性は、析出温度、熟成温度、熟成時間、液のpH、液の濃度、共存化合物等の条件によって制御することができる。
インク受理層2には、気相法シリカまたは/及びアルミナ水和物と共に、その他の顔料を含有することができる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、チサンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、α,β,γ,δ−等のアルミニウム酸化物、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリスチレン、尿素樹脂、メラミン樹脂の有機顔料等の白色顔料が挙げられる。
本発明に係わるインク受理層1及びインク受理層2の塗工量は、それぞれ1〜25g/m2の範囲であることが好ましい。さらに好ましくは、インク受理層1の塗工量は5〜20g/m2であり、インク受理層2の塗工量は、3〜15g/m2である。さらに、本発明のインク受理層1とインク受理層2を合わせたインク受理層全体の塗工量は40g/m2以下であることが好ましい。インク受理層1とインク受理層2は互いに接触するように積層するのが好ましい。
本発明において、インク受理層1塗布液およびインク受理層2塗布液の塗布方法は特に制限されず、任意の方法が用いられ、例えばスライドリップ方式、カーテン方式、エクストルージョン方式、エアナイフ方式、ロールコーティング方式、ロッドバーコーティング方式等がある。
インク受理層1及び2には、更にカチオン性ポリマーを含有するのが好ましい。特にインク受理層2にはカチオン性ポリマーを含有するのが好ましい。カチオン性ポリマーとしては、例えば、分子内に1〜3級アミン、4級アンモニウム塩を有する高分子で、具体的には、ポリエチレンポリアミンやポリプロピレンポリアミンなどのポリアルキレンポリアミン類またはその誘導体、2級アミン、3級アミン、4級アンモニウム塩を有するアクリル樹脂、ポリビニルアミン、ポリビニルアミジン類、ジシアンジアミド−ホルマリン重縮合物に代表されるジシアン系カチオン樹脂、ジシアンジアミド−ジエチレントリアミン重縮合物に代表されるポリアミン系カチオン樹脂、エピクロロヒドリン−ジメチルアミン付加重合物、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、ジアリルアミン塩重合物、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、アリルアミン塩の重合物、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート4級塩重合物、アクリルアミド−ジアリルアミン塩共重合物、ポリビニルアルコール−カチオンモノマーグラフト重合物等が挙げられる。インク受理層に用いられるカチオン性ポリマーの数平均分子量としては3千〜20万が好ましく、特に5千〜10万の分子量のものが好ましい。
インク受理層1及び2には、更に着色染料、着色顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料の分散剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、蛍光増白剤、粘度安定剤、pH調節剤などの公知の各種添加剤を添加することもできる。
本発明に用いられる支持体としては、紙、ポリオレフィン樹脂被覆紙、プラスチック樹脂フィルム等が挙げられるが、インク吸収性の観点から紙支持体が好ましい。
本発明に好ましく用いられる吸水性の紙支持体は、例えば、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等の木材パルプ、ケナフ、バガス、コットン等の非木材パルプ、と従来公知の填料を主成分として、バインダー及びサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等の各種装置で製造された原紙、更に該原紙に、澱粉、ポリビニルアルコール等でのサイズプレスやアンカーコート層を設けた原紙や、それらの上にコート層を設けたアート紙、コート紙、キャストコート紙等の塗工紙も含まれる。この様な原紙及び塗工紙に、そのまま本発明に係るインク受理層1を設けてもよいし、平坦化をコントロールする目的で、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置を使用しても良い。又、該支持体の坪量としては、通常40〜300g/m2であるが、特に制限されるものではない。
上記した吸水性の紙支持体の中でも、JIS−P8140規定のコッブ法による30秒サイズ度が10〜20g/m2である紙が好ましく、このような紙支持体を用いることによって、高いインク吸収性を維持しながら印字部の光沢度を向上させることができる。
紙支持体の30秒サイズ度を調整する手段としては、紙の密度、紙を構成するセルロースパルプの種類、叩解条件、内添する填料及びサイズ剤の添加量、紙力増強剤等の接着剤の添加量、表面サイズの種類や乾燥付着量、インク受理層1塗布前のカレンダー条件等を挙げることができるが、これらに限定されない。
内添するサイズ剤としては、酸性抄紙用サイズ剤と中性抄紙用サイズ剤とに大別され、酸性抄紙用サイズ剤とは、例えば、強化ロジンサイズ剤、部分マレイン化またはフマル化ロジンをロジン石鹸あるいは各種界面活性剤を乳化剤として水に分散させたロジン系エマルジョンサイズ剤、合成サイズ剤、石油樹脂系サイズ剤等を挙げることができる。また、中性抄紙用サイズ剤とは、例えば、アルキルケテンダイマー系サイズ剤、アルケニル無水コハク酸系サイズ剤、イソシアナート系サイズ剤、アジリジン誘導体系サイズ剤、カルボニル誘導体系サイズ剤、ロジン無水物、脂肪酸無水物、ポリマー系サイズ剤を挙げることができる。
一般に、紙力増強剤を大別すると、耐折強度などの紙の乾燥強度を強化する乾燥紙力増強剤と、乾紙を水に浸した後の湿潤強度を向上させる湿潤紙力増強剤に分けることができる。乾燥紙力増強剤としては、例えば、澱粉、酸化澱粉、カルボキシメチル化澱粉、カチオン化澱粉、植物ガム、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド(アニオン性、カチオン性、両性)、変性ポリアクリルアミド等を挙げることができる。湿潤紙力増強剤としては、例えば、澱粉、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリエチレンイミン、エポキシ化ポリアミド樹脂、ポリアクリルアミド、変性ポリアクリルアミド、メチロール化ポリアクリルアミド等を挙げることができる。
表面サイズ剤としては、特に制限はなく、従来公知のものを用いることができる。主成分としては、例えば、澱粉、酸化澱粉、変性澱粉、澱粉誘導体、セルロース誘導体、アルギン酸ソーダなどの天然高分子類、ポリビニルアルコール系、ポリアクリルアミド系、石油樹脂系、ロジンエステル系、スチレン・マレイン酸系共重合体、スチレン・アクリル共重合体系、スチレン・アクリルエマルジョン系共重合体、アクリル系共重合体系、アクリルエマルジョン系、オレフィン・マレイン酸樹脂系共重合体、ウレタン系、アルキルケテンダイマー、スチレン・メタアクリル酸系共重合体、アクリロニトリル・ビニルホルマール・アクリル酸エステル共重合体、ロジン系などの表面サイズ剤が挙げられる。
填料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムのような白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂のような有機顔料などが挙げられる。
以下に、本発明の実施例をあげて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。また、実施例、及び比較例において「部」及び「%」は、特に明示しない限り質部及び質量%を示す。なお、配合において示す部数は実質成分の数量である。
広葉樹パルプ(LBKP)をダブルディスクリファイナーで叩解し、カナダ標準ろ水度で320mlの叩解LBKPを得た。針葉樹パルプ(NBKP)をダブルディスクリファイナーで叩解し、カナダ標準ろ水度で350mlの叩解NBKPを得た。叩解LBKP70部と叩解NBKP30部からなる木材パルプ100部に、填料として軽質炭酸カルシウム/重質炭酸カルシウム/タルクの比率が30/35/35の顔料15部、内添サイズ剤としてアルキルケテンダイマーサイズ剤(荒川化学工業(株) サイズパインK903)0.80部、乾燥紙力増強剤としてポリビニルアルコール((株)クラレ PVA−SM)0.1部、硫酸バンド0.5部を加え、スラリーを調整後、長網抄紙機を用いて坪量150g/m2で抄造し、乾燥した後、表面サイズ液としてスチレン系樹脂(荒川化学工業(株) ポリマロン385)をインクラインドサイズプレスで乾燥片面付着量4g/m2で塗布し紙支持体を作製した。
上記のようにして作製した紙支持体の一方の面に、ワイヤーバーで下記のインク受理層1を乾燥後の塗工量が20g/m2となるように塗布し、100℃5分間乾燥した。次に、該インク受理層1上に、同じくワイヤーバーで下記のインク受理層2を乾燥後の塗工量が10g/m2となるように塗布し、100℃5分間乾燥して、本発明のインクジェット記録シートを得た。
<インク受理層1>
顔料として、平均粒径が3.7μmの湿式法合成非晶質シリカ100部、結着剤としてポリビニルアルコール20部、水溶性金属塩として塩化マグネシウム5部を秤量し、水に混合してインク受理層1塗布液を作製した。
<インク受理層2>
顔料として気相法シリカ(日本アエロジル(株)のアエロジル380;平均1次粒子径7nm)100部、結着剤としてカゼイン14部とポリビニルアルコール6部、カチオン性ポリマー(スミレッズレジン1001;アクリルアミド・ジアリルアミン系共重合物、数平均分子量7万、住友化学(株)製)5部を、水に加えてインク受理層2塗布液を作製した。
インク受理層2の顔料をベーマイト状アルミナ水和物(DISPERAL HP14:CONDEA社製)100部に変更した以外は実施例1と同様にして、本発明のインクジェット記録シートを得た。なお、ベーマイト状アルミナ水和物の分散剤として市販の酢酸(和光薬品製)を2部加えた。
インク受理層2の結着剤をカゼイン8部とポリビニルアルコール12部に変更した以外は実施例1と同様にして本発明のインクジェット記録シートを得た。
インク受理層2の結着剤をカゼイン20部に変更した以外は実施例1と同様にして本発明のインクジェット記録シートを得た。
インク受理層1の水溶性金属塩を塩化カルシウムに変更した以外は実施例1と同様にして本発明のインクジェット記録シートを得た。
インク受理層1の水溶性金属塩を硫酸マグネシウムに変更した以外は実施例1と同様にして本発明のインクジェット記録シートを得た。
(比較例1)
インク受理層2の結着剤をポリビニルアルコール20部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
(比較例2)
インク受理層2の顔料を気相法シリカを50部と湿式法合成非晶質シリカ(平均粒径3.7μm)を50部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
(比較例3)
インク受理層1から水溶性金属塩を除いた以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
(比較例4)
インク受理層2の顔料をコロイダルシリカ(スノーテックスAK;日産化学工業(株)製)100部に変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録シートを得た。
上記のようにして作製したインクジェット記録シートについて、ひび割れ具合、印字部光沢性、染料インク吸収性、顔料インク吸収性、表面強度を評価した。その結果を表1に示す。
〈ひび割れ具合〉
実施例及び比較例で作製したインクジェット記録シートのインク受理層面を目視で観察して、ひび割れの発生具合を観察した。インク受理層表面にひび割れが全く観察されないものをひび割れ具合が優、微細なひび割れが観察されるものをひび割れ具合が並、多数の微細なひび割れや大きなインク受理層の裂けが観察されるものはひび割れ具合が劣と判定した。
〈印字部光沢性〉
実施例及び比較例で作製したインクジェット記録シートにインクジェットプリンタ(キヤノン(株) BJC−420J)でブラックの矩形パターンを印字した。この印字パターンを目視観察した。際だって光沢性のあるものを印字部光沢性が優とし、十分な光沢性のものを印字部光沢性が並とし、光沢感が劣るものを印字部光沢性が劣とした。
〈染料インク吸収性〉
インク吸収性の評価は、インクジェットプリンタ(キヤノン(株) BJC−420J 水性染料インク使用)を使い、実施例及び比較例で作製したインクジェット記録シートにシアンインク、マゼンタインク、イエローインクで重色の矩形パターンを印字した。重ねるインク量が各色全て100%の時を300%とし、全て90%の時を270%とし、以下同様に240%、210%、180%、150%の矩形パターンを作成して印字した。この印字パターンを印字直後、印字部にPPC用紙を貼り付け、PPC用紙へのインクの転写を評価した。
◎:300%の印字部において転写されない。
○:270%未満の印字部では転写されない。
△:210%未満の印字部では転写されない。
×:180%未満の印字部では転写されない。
良好なインク吸収性を示すのは、◎であり、実用上問題ないレベルは○である。
〈顔料インク吸収性〉
インク吸収性の評価は、インクジェットプリンタ(セイコーエプソン(株) PM−4000PX 水性顔料インク使用)を使い、実施例及び比較例で作製したインクジェット記録シートにシアンインク、マゼンタインク、イエローインクで重色の矩形パターンを印字した。重ねるインク量が各色全て100%の時を300%とし、全て90%の時を270%とし、以下同様に240%、210%、180%、150%の矩形パターンを作成して印字した。この印字パターンを印字直後、PPC用紙を貼り付け、印字部が転写されている%を評価した。
◎:300%の印字部において転写されない。
○:270%未満の印字部では転写されない。
△:210%未満の印字部では転写されない。
×:180%未満の印字部では転写されない。
良好なインク吸収性を示すのは、◎であり、実用上問題ないレベルは○である。
〈表面強度〉
ピック強度評価用インキ(TOKA プリンティングインキ スーパーデラックス T=13)を0.4cc用い、RI型印刷試験機によって印刷テストを行い塗膜層表面の剥がれ具合を目視にて評価した。
○:塗膜層の剥がれは全くなく、良好な印刷適性を示す。
△:塗膜層の剥がれはわずかに認められる。
×:塗膜層の剥がれが多く、実用上問題となる。
Figure 0003911260
上記より明らかなように、本発明のインクジェット記録シートでは、インク受理層に微細なひび割れが発生せず、高い光沢と高いインク吸収性を同時に満足することができる。

Claims (3)

  1. 支持体上に、少なくとも顔料と結着剤を含有するインク受理層1と、少なくとも顔料と結着剤を含有するインク受理層2とを順次積層してなるインクジェット記録シートにおいて、該インク受理層1が水溶性金属塩を含有し、該インク受理層2が結着剤としてカゼインを含有し、かつ顔料の60質量%以上が気相法シリカまたは/及びアルミナ水和物であることを特徴とするインクジェット記録シート。
  2. 該水溶性金属塩を構成する金属イオンがアルカリ土類金属である請求項1に記載のインクジェット記録シート。
  3. 該インク受理層2の結着剤の50質量%以上がカゼインである請求項1または2に記載のインクジェット記録シート。
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