JP3909637B2 - クロスヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線被覆押出ラインにおいて導体に地色の合成樹脂を被覆する際にストライプ用サブ押出機から地色と異なる着色をした着色樹脂をストライプ状に供給したストライプ電線を製造するクロスヘッドに係り、特に、電線被覆押出ラインにおいて、ストライプ状に被覆する着色樹脂の色又は、スキン層着色樹脂の色を変更する際に発生する混色部(色替えロス)を削減することのできるクロスヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に電線は、導体の外側に合成樹脂製の絶縁体が被覆された構造を有している。この電線は、接続を誤らないようにするため、絶縁体に帯状に地色と異なった色の樹脂が識別用に被覆したストライプ電線となっている。このストライプ電線は、絶縁体へのストライプ状の着色は、ストライプ用サブ押出機13を用い、地色用主押出機9から供給される被覆樹脂を地色とし、そこにストライプ状に着色した被覆樹脂を被覆して形成している。このストライプ電線の製造は、従来、図7に示す如きクロスヘッドを用いて行われる。
すなわち、クロスヘッド1のクロスヘッド本体2は、筒状に形成されている。このクロスヘッド本体2内には、先端がテーパー状に形成され、中心位置に撚線導体3が走行する円筒状のニップル4がクロスヘッド本体2の内面から所定間隔を保持するように嵌合されている。また、クロスヘッド本体2の先端部には、筒状に形成されるインサート金型5が嵌着されており、このインサート金型5内には、中心に撚線導体3に樹脂が被覆された被覆電線6が走行してくる穴が形成されてあり、中心に向かってテーパー状に形成されたダイ7が固着されている。このダイ7とニップル4とは、同一心上に配置されている。
【0003】
また、このクロスヘッド本体2には、地色樹脂供給通路8が開口しており、この地色樹脂供給通路8に連通するように地色用主押出機9が取り付けられており、この地色用主押出機9からクロスヘッド本体2内に地色樹脂供給通路8を介して地色樹脂が供給されるようになっている。10は、地色用主押出機9をクロスヘッド本体2に取り付けたときのシールである。また、11は、地色用主押出機9の地色樹脂の着色を替えるときに、地色用主押出機9から樹脂の供給を止めるための切替コックである。
さらに、このクロスヘッド本体2には、ストライプ用樹脂供給通路12が開口しており、このストライプ用樹脂供給通路12に連通するようにストライプ用サブ押出機13が取り付けられており、このストライプ用サブ押出機13からクロスヘッド本体2内にストライプ用樹脂供給通路12を介してストライプ用の着色樹脂が供給されるようになっている。14は、ストライプ用サブ押出機13をクロスヘッド本体2に取り付けたときのシールである。また、15は、ストライプ用サブ押出機13の着色樹脂の着色を替えるときに、ストライプ用サブ押出機13から樹脂の供給を止めるための切替コックである。
【0004】
この切替コック15は、ストライプ用被覆樹脂のクロスヘッド本体2への供給を止め、色を替える前の旧色ストライプ用被覆樹脂と繋がる新しい色のストライプ用被覆樹脂の一部を外部に吐き出すためのものである。また、この切替コック15は、着色樹脂をクロスヘッド本体2へスムーズに供給するため、内部にヒーターが設けられており、着色樹脂を適宜温度に加温している。
そして、この切替コック15の切替えは、適宜方法でストライプ用サブ押出機13からクロスヘッド本体2への供給経路をストライプ用サブ押出機13から外部への排出経路に変更する。この切替コック15の切替えを行う場合には、切替コック15を切替える前に、製造ラインを停止し、着色材料を入れたホッパーの切替えを行いストライプ用サブ押出機13へ供給される着色されたストライプ用被覆樹脂を交換する。その後、切替コック15を切替え、ストライプ用サブ押出機13からクロスヘッド本体2への供給経路をストライプ用サブ押出機13から外部への排出経路に変更する。この切替コック15の切替えによって、ストライプ用サブ押出機13によって押出されてきたストライプ用の着色樹脂は、切替コック15の排出口から排出される。
【0005】
このように構成されるクロスヘッド1を用いたストライプ電線の製造は、まず、地色用主押出機9から供給された地色樹脂は、地色樹脂供給通路8を通ってクロスヘッド本体2の内周面とニップル4の外周面との間隙を通ってニップル4の先端に送られ、クロスヘッド本体2の先端テーパー部とダイ7のテーパー部によって撚線導体3の表面に所定の厚さに樹脂が被覆される。この撚線導体3の表面に所定の厚さに地色樹脂を被覆する際、ストライプ用サブ押出機13からは、ストライプ形成用の着色樹脂がストライプ用樹脂供給通路12を通ってクロスヘッド本体2の内周面とニップル4の外周面との間隙を通る地色樹脂にストライプ状に縦添えするように押し出され、地色樹脂と共にニップル4の先端に送られ、クロスヘッド本体2の先端テーパー部とダイ7のテーパー部によって撚線導体3の表面に着色樹脂がストライプ状に被覆される。
【0006】
このクロスヘッド1を用いたストライプ電線の製造にあたっては、地色樹脂を替えなくてもストライプの色を替えることがある。この場合、地色用主押出機9からは地色樹脂が引き続き供給されることになる。しかし、ストライプ用サブ押出機13の方は、撚線導体3の走行を一旦停止すると共に、ストライプ用サブ押出機13からクロスヘッド本体2への着色樹脂の供給を一旦停止し、ストライプ用サブ押出機13内の着色樹脂の色を替える。このストライプ用サブ押出機13内の着色樹脂の色替えを行った場合、色を替える前の旧色の被覆樹脂を切替コック15の排出口(図示していない)より吐き出し、新しい色の被覆樹脂が吐き出されてくるのを確認し、完全に新しい色の被覆樹脂が出力されていると判断したときに、切替コック15を樹脂供給位置に戻してに撚線導体3への押出し被覆を再開する。このようにしたストライプ用サブ押出機13から新しい着色樹脂を供給すると、最初は旧色の着色樹脂がストライプ用樹脂供給通路12等に残っているため、旧色の着色樹脂が供給されてきて、色替えしたストライプ形成用の着色樹脂が旧色の着色樹脂に引き続き連続的に押出されてくることになるため、やがて旧色の着色樹脂と新色の着色樹脂とが混ざり合い、新色の着色樹脂に替わることになる。
【0007】
切替コック15の排出口から最初排出されてくる樹脂は、色を替える前の旧色のストライプ用の着色樹脂で、暫くすると、旧色のストライプ用の被覆樹脂と新色のストライプ用被覆樹脂が混ざり合った樹脂が吐き出されてきて、やや暫くすると、新色のストライプ用の着色樹脂のみがが吐き出されてくる。この新色のストライプ用の着色樹脂のみがが吐き出されてきたことを確認した時点で、切替コック15を切替え、ストライプ用サブ押出機13から外部への排出経路からストライプ用サブ押出機13からクロスヘッド本体2への供給経路に変更する。この切替コック15の切替えによって新色のストライプ用の着色樹脂がクロスヘッド本体2に供給される。この切替コック15を切替えと同時に製造ラインを再開する。このようにして、旧色のストライプ用被覆樹脂から新色のストライプ用被覆樹脂への切り替えが行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のクロスヘッドにあっては、撚線導体3の表面に被覆されるストライプ用の着色樹脂の色を替える場合、着色材料を入れたホッパーを切替えて着色樹脂を変更した後、ストライプ用サブ押出機に残っている色を替える前の旧色の被覆樹脂を吐き出して、新しい色の被覆樹脂が吐き出されてくるのを確認しているため、手間が掛かり、切替コックの切替えが遅れると被覆樹脂のロスが多くなるという問題点を有している。特に『切替えコック〜インサート金型』間には、旧色が残り、次色を押出す際に混色部を生じ、色替えロスとなってしまう。
【0009】
本発明の目的は、旧色から次色に変わる過程で混色部を生じさせることなく、色替えロス(電線の色彩不良)を生じることをなくそうということにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のクロスヘッドは、撚線導体の上に被覆する地色の樹脂を供給する地色用主押出機を取り付け、該地色の樹脂の押出しと同時に撚線導体の長手方向に帯状に着色樹脂を供給するストライプ用サブ押出機を複数機取り付けると共に、前記ストライプ用サブ押出機の数に合わせてインサート金型を多重に設け、前記インサート金型のそれぞれに前記ストライプ用サブ押出機毎にストライプ用着色樹脂を供給する経路を形成してなり、供給する着色樹脂を変えるごとに前記複数機のストライプ用サブ押出機を交互に切り替えて所定の色の着色樹脂を前記ストライプ用サブ押出機毎に前記インサート金型に設けた前記ストライプ用着色樹脂供給用の経路から供給するようにしたものである。
このように構成することにより請求項1に記載の発明によると、旧色から次色に変わる過程で混色部が生じるのをきわめて削減することができ、色替えロス(電線の色彩不良)が生じるのをきわめて縮少することができる。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項2に記載のクロスヘッドは、ストライプ形成位置を、被覆電線の外周の対称な位置を対とし、ストライプ用サブ押出機ごとに所定角度ずらして形成するようにしたものである。
このように構成することにより請求項2に記載の発明によると、クロスヘッド内の樹脂圧を均一にすると共に、ストライプ位置のバランスが取れたストライプ電線を製造することができる。
【0012】
上記目的を達成するために、請求項3に記載のクロスヘッドは、クロスヘッドに、地色用主押出機によって内層樹脂を被覆した被覆電線の上にスキン層を形成するスキン層用サブ押出機を1又は複数機取り付けると共にスキン層形成用のスキン層用インサート金型を一重又は多重に設けたものである。
このように構成することにより請求項3に記載の発明によると、内層樹脂の上に好みの色の樹脂を薄く被覆して内層樹脂の色に左右されることなく被覆電線の地色を自在に変更することができる。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項4に記載のクロスヘッドは、複数のストライプ用サブ押出機の着色樹脂をインサート金型に供給する供給通路のそれぞれの途中に、ストライプ用サブ押出機からインサート金型への着色樹脂の供給及び停止を行う切替コックを設けると共に、該切替コック取付け位置から外部に開口する樹脂排出用通路を設けたものである。
このように構成することにより請求項4に記載の発明によると、ストライプ用の着色樹脂の色替えの際に、旧色から次色に変わる過程で混色部が生じるのを大幅に削減することができ、色替えロス(電線の色彩不良)が生じるのを防止することができる。
【0014】
上記目的を達成するために、請求項5に記載のクロスヘッドは、複数のスキン層用サブ押出機の着色樹脂をスキン層用インサート金型に供給する供給通路のそれぞれの途中に、スキン層用サブ押出機からスキン層用インサート金型への着色樹脂の供給及び停止を行う切替コックを設けると共に、該切替コック取付け位置から外部に開口する樹脂排出用通路を設けたものである。
このように構成することにより請求項5に記載の発明によると、スキン層用の着色樹脂の色替えの際に、スキン層用サブ押出機から切替コックの間に滞留している旧色の着色樹脂を確実に外部に排出することができ、旧色から次色に変わる過程で混色部が生じるのを防止することができ、色替えロス(電線の色彩不良)が生じるのを防止することができる。
【0015】
上記目的を達成するために、請求項6に記載のクロスヘッドは、切替コックを、円柱状に形成し、中心から放射状に連通する樹脂用通路を形成すると共に、該樹脂用通路形成位置から該樹脂用通路と連通しないようにして中心軸方向に、かつ端部に開口する排出用通路を形成したものである。
このように構成することにより請求項6に記載の発明によると、ストライプ用の着色樹脂の色替えの際、又はスキン層用の着色樹脂の色替えの際に、旧色から次色に変わる過程で混色部が生じるのを防止することができ、色替えロス(電線の色彩不良)が生じるのを防止することができる。
【0016】
上記目的を達成するために、請求項7に記載のクロスヘッドは、切替コックを、ストライプ用サブ押出機から着色樹脂をインサート金型に供給する場合に、ストライプ用サブ押出機からの着色樹脂を供給するサブ押出機側供給通路とインサート金型へ着色樹脂を供給するインサート金型側供給通路とを連通させ、ストライプ用サブ押出機から着色樹脂の供給を停止する場合に、ストライプ用サブ押出機からの着色樹脂を供給するサブ押出機側供給通路と上記樹脂排出用通路に連通させると共に、インサート金型側供給通路を排出用通路に連通させるようにしたものである。
このように構成することにより請求項7に記載の発明によると、ストライプ用の着色樹脂の色替えの際に、旧色から次色に変わる過程で混色部が生じるのを防止することができ、色替えロス(電線の色彩不良)が生じるのを防止することができる。
【0017】
上記目的を達成するために、請求項8に記載のクロスヘッドは、ストライプ用サブ押出機から着色樹脂の供給を停止した場合に、該ストライプ用サブ押出機から上記切替コックまでのサブ押出機側供給通路内に滞留する樹脂を該ストライプ用サブ押出機から供給される新色の着色樹脂の押出すことにより上記樹脂排出用通路から外部に排出し、上記切替コックからインサート金型までのインサート金型側供給通路内に滞留する樹脂をクロスヘッド本体内に上記地色用主押出機から押出される地色樹脂の樹脂圧により上記切替コックの排出用通路から外部に排出するようにしたものである。
このように構成することにより請求項8に記載の発明によると、ストライプ用の着色樹脂の色替えの際に、旧色から次色に変わる過程で混色部が生じるのを防止することができ、色替えロス(電線の色彩不良)が生じるのを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るクロスヘッドの実施の形態について説明する。
図1には、本発明に係るクロスヘッドの第1の実施の形態を示す断面図が示されている。
【0019】
図1において、筒状に形成されるクロスヘッド1のクロスヘッド本体2には、先端がテーパー状に形成され、中心位置に撚線導体3が走行する円筒状のニップル4がクロスヘッド本体2の内面から所定間隔を保持するように嵌合されている。また、クロスヘッド本体2の先端部には、筒状に形成される2つのインサート金型16、17が重ねられて嵌着されている。そして、このインサート金型16内には、中心に撚線導体3に樹脂が被覆された被覆電線6が走行してくる穴が形成されており、中心に向かってテーパー状に形成されたダイ7が固着されている。このダイ7とニップル4とは、同一心上に配置されている。
【0020】
また、このクロスヘッド本体2には、地色樹脂供給通路8が開口しており、この地色樹脂供給通路8に連通するように地色用主押出機9が取り付けられており、この地色用主押出機9からクロスヘッド本体2内に地色樹脂供給通路8を介して地色樹脂が供給されるようになっている。10は、地色用主押出機9をクロスヘッド本体2に取り付けたときのシールである。また、11は、地色用主押出機9の地色樹脂の着色を替えるときに、地色用主押出機9から樹脂の供給を止めるための切替コックである。
【0021】
さらに、このクロスヘッド本体2には、L字状に形成されたストライプ用の着色樹脂を供給する通路であるサブ押出機側供給通路18が形成されており、このサブ押出機側供給通路18の先端に切替コック19が設けられている。そして、このクロスヘッド本体2には、切替コック19からインサート金型16まで切替コック19を通ってきた着色樹脂を供給するインサート金型側供給通路20が設けられている。このサブ押出機側供給通路18に連通するようにストライプ用サブ押出機21が取り付けられており、このストライプ用サブ押出機21から供給されるストライプ用の着色樹脂は、サブ押出機側供給通路18を通り切替コック19を介してインサート金型側供給通路20を通ってインサート金型16に供給され、インサート金型16からクロスヘッド本体2内に供給されるようになっている。
また、クロスヘッド本体2には、切替コック19から外部に開口する樹脂排出用通路22が設けられている。
【0022】
切替コック19は、図2に示す如き構成を有している。すなわち、切替コック19は、図2(A)に示す如く、円柱状に形成される本体23を有し、この本体23には、本体23の中心から放射状に連通する樹脂用通路24が形成されている。この樹脂用通路24は、図2(B)に示す如く、中心軸で略90゜に屈曲して形成されている。また、本体23には、本体23の樹脂用通路24の形成されている位置の外周面から。樹脂用通路24に連通しないように中心軸方向に、中心で軸方向に、かつ本体23端部に開口する排出用通路25が形成されて構成されている。
したがって、切替コック19を図1に示す如く、ストライプ用サブ押出機21からの着色樹脂の供給を停止する位置に回転させると、樹脂用通路24を介してサブ押出機側供給通路18と樹脂排出用通路22を連通させると共に、排出用通路25にインサート金型側供給通路20を連通させる。
なお、26は、ストライプ用サブ押出機21をクロスヘッド本体2に取り付けたときのシールである。また、27は、サブ押出機側供給通路18を形成するための穴である。
【0023】
また、このクロスヘッド本体2には、ストライプ用樹脂供給通路18に対向する位置に、L字状に形成されたストライプ用の着色樹脂を供給する通路であるサブ押出機側供給通路28が形成されており、このサブ押出機側供給通路28の先端に切替コック29が設けられている。そして、このクロスヘッド本体2には、切替コック29からインサート金型17まで切替コック29を通ってきた着色樹脂を供給するインサート金型側供給通路30が設けられている。このサブ押出機側供給通路28に連通するようにストライプ用サブ押出機31が取り付けられており、このストライプ用サブ押出機31から供給されるストライプ用の着色樹脂は、サブ押出機側供給通路28を通り切替コック29を介してインサート金型側供給通路30を通ってインサート金型17に供給され、インサート金型17からクロスヘッド本体2内に供給されるようになっている。したがって、ストライプ用サブ押出機21とストライプ用サブ押出機31とは対称の位置、すなわち180゜離れた位置に設けられている。
本実施の形態においては、ストライプ用サブ押出機21とストライプ用サブ押出機31とを対称の位置(180゜離れた位置)に配置したものが示されているが、このストライプ用サブ押出機21とストライプ用サブ押出機31の配置関係は、必ずしも対称の位置に配置する必要はなく、ストライプ用サブ押出機21とストライプ用サブ押出機31が配置できるという条件が満足されれば、所定角度離れた位置(例えば、90゜離れた位置、60゜離れた位置、45゜離れた位置等)でもよい。
また、クロスヘッド本体2には、切替コック29から外部に開口する樹脂排出用通路32が設けられている。
【0024】
切替コック29は、図2に示す如き構成を有している。すなわち、切替コック29は、図2(A)に示す如く、円柱状に形成される本体33を有し、この本体33には、本体33の中心から放射状に連通する樹脂用通路34が形成されている。この樹脂用通路34は、図2(B)に示す如く、中心軸で略90゜に屈曲して形成されている。また、本体33には、本体33の樹脂用通路34の形成されている位置の外周面から。樹脂用通路34に連通しないように中心軸方向に、中心で軸方向に、かつ本体33端部に開口する排出用通路35が形成されて構成されている。
したがって、切替コック29を図1に示す如く、ストライプ用サブ押出機31からの着色樹脂を供給する位置に回転させると、樹脂用通路34を介してサブ押出機側供給通路28とインサート金型側供給通路30を連通させると共に、排出用通路35はいずれの通路とも連通しない状態となっている。
図1に示される状態は、ストライプ用サブ押出機31からの着色樹脂を供給している状態を示しており、ストライプ用サブ押出機21では次色を準備している状態を示している。
なお、36は、ストライプ用サブ押出機31をクロスヘッド本体2に取り付けたときのシールである。また、37は、サブ押出機側供給通路28を形成するための穴である。
【0025】
このように構成されるクロスヘッド1を用いたストライプ電線の製造は、まず、地色用主押出機9から供給された地色樹脂は、地色樹脂供給通路8を通ってクロスヘッド本体2の内周面とニップル4の外周面との間隙を通ってニップル4の先端に送られ、クロスヘッド本体2の先端テーパー部とダイ7のテーパー部によって撚線導体3の表面に所定の厚さに樹脂が被覆される。この撚線導体3の表面に被覆された地色樹脂に形成されるストライプを被覆するにあたって、ストライプ用サブ押出機21から供給されていたストライプ形成用の着色樹脂の着色を替える場合、切替コック19を回転させてストライプ用サブ押出機21からの着色樹脂の供給を停止すると同時に、切替コック29を回転させて開き、既に次色の準備が整っているストライプ用サブ押出機31を駆動してストライプ用サブ押出機31からの次色の着色樹脂の供給を開始する。
切替コック19を回転させてストライプ用サブ押出機21からの着色樹脂の供給を停止すると樹脂用通路24を介してサブ押出機側供給通路18と樹脂排出用通路22を連通させる。これと同時に排出用通路25にインサート金型側供給通路20を連通させる。
【0026】
このように接続させ、ストライプ用サブ押出機21に次の色の着色樹脂を用意し、さらに樹脂押出しを行うと、ストライプ用サブ押出機21からサブ押出機側供給通路18に残っている着色樹脂を樹脂用通路24を介してサブ押出機側供給通路18から樹脂排出用通路22を通って外部に排出する。ストライプ用サブ押出機21は、この樹脂排出用通路22から排出されてくる着色樹脂の色が旧色から新たにセットした色になるまで樹脂供給を続け、樹脂排出用通路22から排出されてくる着色樹脂の色が旧色から新たにセットした色になったところで樹脂供給を停止する。こうすることによりサブ押出機側供給通路18には、新色が充満した状態になっている。
一方、インサート金型側供給通路20は、排出用通路25と連通しており、外部に開放された状態となっている。このため、クロスヘッド本体2内に開口しているインサート金型側供給通路20には、ストライプ用サブ押出機31に切り替えられた後、地色用主押出機9からは地色樹脂が供給されており、クロスヘッド本体2内は加圧状態となっている。このため、インサート金型16を介して地色樹脂が逆流してきてインサート金型側供給通路20内部に残った旧色の着色樹脂を排出用通路25から外部に排出することになる。こうすることによりインサート金型側供給通路20には、地色樹脂が充満した状態になっている。
【0027】
このため、ストライプ用サブ押出機21からストライプ用サブ押出機31に供給樹脂の切替を行った場合、切替コック19の樹脂用通路24を介してサブ押出機側供給通路18とインサート金型側供給通路20とが連通するため、ストライプ用サブ押出機21から供給される新色の着色樹脂がサブ押出機側供給通路18に充満している新色を押出し、まず、クロスヘット本体2内に、インサート金型側供給通路20に充満している地色樹脂を押出すことになる。このインサート金型側供給通路20に充満している地色樹脂が完全に押出されると、新色の着色樹脂が押出されることになる。
このようにして製造されたストライプ電線が図3に示されている。このストライプ電線38は、撚線導体3の上に地色樹脂39が被覆されており、この地色樹脂39の外周面の相対称の位置にストライプ樹脂40が形成されることになる。
【0028】
図4には、本発明に係るクロスヘッドの第2の実施の形態を示す断面図が示されている。
図4において、図1に図示のクロスヘッド1と同一の部材には同一の符号を付して示してある。
【0029】
図4に図示の第2の実施の形態が図1に図示の第1の実施の形態と異なる点は、クロスヘッド本体2にスキン層形成用のスキン層用サブ押出機を設けている点である。このスキン層は、地色を2層構造にし、外側の層(スキン層)にのみ着色するようにしたものである。
【0030】
すなわち、クロスヘッド本体2の後端側内部には、筒状に形成されるインサート金型41が嵌着されている。そして、このインサート金型41内には、ニップル4が嵌着されている。
また、クロスヘッド本体2には、L字状に形成されたスキン層形成用の着色樹脂を供給する通路であるサブ押出機側供給通路42が形成されており、このサブ押出機側供給通路42の先端に切替コック43が設けられている。そして、このクロスヘッド本体2には、切替コック43からインサート金型41まで切替コック43を通ってきた着色樹脂を供給するインサート金型側供給通路44が設けられている。このサブ押出機側供給通路42に連通するようにスキン層用サブ押出機45が取り付けられており、このスキン層用サブ押出機45から供給されるスキン層用の着色樹脂は、サブ押出機側供給通路42を通り切替コック43を介してインサート金型側供給通路44を通ってインサート金型41に供給され、インサート金型41からクロスヘッド本体2内に供給されるようになっている。
なお、46は、スキン層用サブ押出機45をクロスヘッド本体2に取り付けたときのシールである。また、47は、サブ押出機側供給通路42を形成するための穴である。
【0031】
また、クロスヘッド本体2には、切替コック43から外部に開口する樹脂排出用通路48が設けられている。
切替コック43は、図2に示される切替コック19(29)と同一の構成となっている。
【0032】
図4では、スキン層用サブ押出機45からスキン層を形成する着色樹脂を供給している状態を示している。このように切替コック43を図4に示す如き位置にすると、樹脂用通路24を介してサブ押出機側供給通路42とインサート金型側供給通路44を連通させることになる。
【0033】
このような構成のクロスヘッドを用いてストライプ電線を製造する場合は、まず、地色用主押出機9から供給された地色樹脂は、地色樹脂供給通路8を通ってクロスヘッド本体2の内周面とニップル4の外周面との間隙を通ってニップル4の先端に送られ、クロスヘッド本体2の先端テーパー部とダイ7のテーパー部によって撚線導体3の表面に所定の厚さに内層樹脂49が被覆され、この内層樹脂49の上にスキン層用サブ押出機45から供給されるスキン層50を形成する着色樹脂を押出し、図5(A)に示す如き被覆電線51が形成され、このスキン層50の押出しと同時にストライプ用サブ押出機31から供給されていたストライプ形成用の着色樹脂が被覆され、図5(B)に示す如く、ストライプ52が形成され、ストライプ電線53が形成される。
【0034】
図6には、本発明に係るクロスヘッドの第3の実施の形態を示す断面図が示されている。
図6において、図4に図示のクロスヘッド1と同一の部材には同一の符号を付して示してある。
【0035】
図6に図示の第3の実施の形態が図4に図示の第2の実施の形態と異なる点は、クロスヘッド本体2にスキン層を形成するための切替用のスキン層用サブ押出機を設けている点である。すなわち、クロスヘッド本体2の後端側内部には、筒状に形成されるインサート金型41の内部にインサート金型54が重ねられて嵌着され、二重に設けられている。そして、このインサート金型54内には、ニップル4が嵌着されている。
また、クロスヘッド本体2には、L字状に形成されたスキン層形成用の着色樹脂を供給する通路であるサブ押出機側供給通路55が形成されており、このサブ押出機側供給通路55の先端に切替コック56が設けられている。そして、このクロスヘッド本体2には、切替コック56からインサート金型54まで切替コック56を通ってきた着色樹脂を供給するインサート金型側供給通路57が設けられている。このサブ押出機側供給通路55に連通するようにスキン層用サブ押出機58が取り付けられており、このスキン層用サブ押出機58から供給されるスキン層用の着色樹脂は、サブ押出機側供給通路55を通り切替コック56を介してインサート金型側供給通路57を通ってインサート金型54に供給され、インサート金型54からクロスヘッド本体2内に供給されるようになっている。
なお、59は、スキン層用サブ押出機58をクロスヘッド本体2に取り付けたときのシールである。また、60は、サブ押出機側供給通路55を形成するための穴である。
また、クロスヘッド本体2には、切替コック56から外部に開口する樹脂排出用通路61が設けられている。
したがって、切替コック43を図6に示す如く、スキン層用サブ押出機45からのスキン層用の着色樹脂を供給する位置に回転させると、樹脂用通路34を介してサブ押出機側供給通路42とインサート金型側供給通路44を連通させると共に、切替コック43の排出用通路35はいずれの通路とも連通しない状態となっている。
図6に示される状態は、スキン層用サブ押出機45からスキン層用の着色樹脂を供給している状態を示しており、スキン層用サブ押出機58では次色のスキン層用の着色樹脂を準備している状態を示している。
このように構成されるクロスヘッド1を用いたストライプ電線の製造は、まず、地色用主押出機9から供給された地色樹脂は、地色樹脂供給通路8を通ってクロスヘッド本体2の内周面とニップル4の外周面との間隙を通ってニップル4の先端に送られ、クロスヘッド本体2の先端テーパー部とダイ7のテーパー部によって撚線導体3の表面に所定の厚さに樹脂が被覆される。この撚線導体3の表面に被覆される内層樹脂の上にスキン層を形成するに当たって、スキン層用サブ押出機58から供給されていたスキン層形成用の着色樹脂の着色を替える場合、切替コック56を回転させてスキン層用サブ押出機58からのスキン層用の着色樹脂の供給を停止すると同時に、切替コック42を回転させて開き、既に次色の準備が整っているスキン層用サブ押出機45を駆動してスキン層用サブ押出機45からの次色の着色樹脂の供給を開始する。
切替コック56を回転させてスキン層用サブ押出機58からスキン層用の着色樹脂の供給を停止すると切替コック56の樹脂用通路24を介してサブ押出機側供給通路55と樹脂排出用通路61を連通させる。これと同時に切替コック56の排出用通路25にインサート金型側供給通路54を連通させる。
【0036】
このようにスキン層用サブ押出機58に次の色の着色樹脂を用意し、さらに樹脂押出しを行うと、スキン層用サブ押出機58からサブ押出機側供給通路55に残っているスキン層用の着色樹脂を切替コック56の樹脂用通路24を介してサブ押出機側供給通路55から樹脂排出用通路61を通って外部に排出する。スキン層用サブ押出機58は、この樹脂排出用通路61から排出されてくる着色樹脂の色が旧色から新たにセットした色になるまで樹脂供給を続け、樹脂排出用通路61から排出されてくる着色樹脂の色が旧色から新たにセットした色になったところでサブ押出機側供給通路55からの樹脂供給を停止する。こうすることによりスキン層用サブ押出機58には、新色が充満した状態になっている。
一方、インサート金型側供給通路57は、切替コック56の排出用通路25と連通しており、外部に開放された状態となっている。このため、クロスヘッド本体2内に開口しているインサート金型側供給通路57には、スキン層用サブ押出機45に切り替えられた後、地色用主押出機9からは地色樹脂が供給されており、クロスヘッド本体2内は加圧状態となっている。このため、インサート金型54を介して地色樹脂が逆流してきてインサート金型側供給通路57内部に残った旧色のスキン層用の着色樹脂を切替コック56の排出用通路25から外部に排出することになる。こうすることによりインサート金型側供給通路57には、地色樹脂が充満した状態になっている。
【0037】
このため、スキン層用サブ押出機45からスキン層用サブ押出機58にスキン層用の供給樹脂の切替を行った場合、切替コック56の樹脂用通路24を介してサブ押出機側供給通路57とインサート金型側供給通路55とが連通するため、スキン層用サブ押出機58から供給される新色のスキン層用の着色樹脂がサブ押出機側供給通路55に充満している新色を押出し、まず、クロスヘット本体2内に、インサート金型側供給通路55に充満している地色樹脂を押出すことになる。このインサート金型側供給通路55に充満している地色樹脂が完全に押出されると、新色のスキン層用の着色樹脂が押出されることになる。
【0038】
このクロスヘッド1は、切替コック43、56を、スキン層用サブ押出機45、58から着色樹脂をインサート金型41、54に供給する場合に、スキン層用サブ押出機45、58からの着色樹脂を供給するサブ押出機側供給通路42、55とインサート金型41、54へ着色樹脂を供給するインサート金型側供給通路44、57とを連通させ、スキン層用サブ押出機45、58から着色樹脂の供給を停止する場合に、スキン層用サブ押出機45、58からの着色樹脂を供給するサブ押出機側供給通路42、55と樹脂排出用通路48、61に連通させると共に、インサート金型側供給通路44、57を樹脂排出用通路48、61に連通させるようにする。
このように構成することにより、スキン層用の着色樹脂の色替えの際に、旧色から次色に変わる過程で混色部が生じるのを防止することができ、色替えロス(電線の色彩不良)が生じるのを防止することができる。
【0039】
また、このクロスヘッド1は、スキン層用サブ押出機45,58から着色樹脂の供給を停止した場合に、このスキン層用サブ押出機45,58から切替コック43,56までのサブ押出機側供給通路42,55内に滞留する樹脂を、このスキン層用サブ押出機45,58から供給される新色の着色樹脂の押出すことにより、樹脂排出用通路48,61から外部に排出し、切替コック43,56からインサート金型41,54までのインサート金型側供給通路44,57内に滞留する樹脂をクロスヘッド本体2内に地色用主押出機9から押出される地色樹脂の樹脂圧により、切替コック43,56の樹脂排出用通路48、61から外部に排出するようにしてある。
このように構成することによりスキン層用の着色樹脂の色替えの際に、旧色から次色に変わる過程で混色部が生じるのを防止することができ、色替えロス(電線の色彩不良)が生じるのを防止することができる。
【0040】
このように地色樹脂の上に形成するスキン層の色替えを行う場合は、切替コック43と切替コック56を切り替えて、スキン層用サブ押出機45とスキン層用サブ押出機58の運転を切り替えることにより、ストライプ用サブ押出機21とストライプ用サブ押出機31とを切り替える場合と同様に行うことによって容易に実現することができる。
【0041】
【発明の効果】
本願請求項1に記載の発明によれば、旧色から次色に変わる過程で混色部が生じるのを防止することができ、色替えロス(電線の色彩不良)が生じるのを防止することができる。
【0042】
本願請求項2に記載の発明によれば、クロスヘッド内の樹脂圧を均一にすると共に、ストライプ位置のバランスの取れたストライプ電線を製造することができる。
【0043】
本願請求項3に記載の発明によれば、地色樹脂の上に好みの色の樹脂を薄く被覆して地色樹脂の色に左右されることなく被覆電線の地色を自在に変更することができる。
【0044】
本願請求項4に記載の発明によれば、ストライプ用の着色樹脂の色替えの際に、旧色から次色に変わる過程で混色部が生じるのを防止することができ、色替えロス(電線の色彩不良)が生じるのを防止することができる。
【0045】
本願請求項5に記載の発明によれば、ストライプ用の着色樹脂の色替えの際に、スキン層用サブ押出機から切替コックの間に滞留している旧色の着色樹脂を確実に外部に排出することができ、旧色から次色に変わる過程で混色部が生じるのを防止することができ、色替えロス(電線の色彩不良)が生じるのを防止することができる。
【0046】
本願請求項6に記載の発明によれば、ストライプ用の着色樹脂の色替えの際に、旧色から次色に変わる過程で混色部が生じるのを防止することができ、色替えロス(電線の色彩不良)が生じるのを防止することができる。
【0047】
本願請求項7に記載の発明によれば、ストライプ用の着色樹脂の色替えの際に、旧色から次色に変わる過程で混色部が生じるのを防止することができ、色替えロス(電線の色彩不良)が生じるのを防止することができる。
【0048】
本願請求項8に記載の発明によれば、ストライプ用の着色樹脂の色替えの際に、旧色から次色に変わる過程で混色部が生じるのを防止することができ、色替えロス(電線の色彩不良)が生じるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るクロスヘッドの第1の実施の形態を示す断面図である。
【図2】(A)は図1に図示の切替コックの横断面図、(B)は図1に図示の切替コックの縦断面図である。
【図3】図1に図示のクロスヘッドを用いて製造したストライプ電線の断面図である。
【図4】本願発明に係るクロスヘッドの第2の実施の形態を示す断面図である。
【図5】図4に図示のクロスヘッドを用いて製造したストライプ電線の断面図である。
【図6】本願発明に係るクロスヘッドの第3の実施の形態を示す断面図である。
【図7】従来のクロスヘッドを示す断面図である。
【符号の説明】
1……………………………クロスヘッド
2……………………………クロスヘッド本体
3……………………………撚線導体
4……………………………ニップル
9……………………………地色用主押出機
16,17…………………インサート金型
18,28…………………サブ押出機側供給通路
19,29…………………切替コック
20,30…………………インサート金型側供給通路
21,31…………………ストライプ用サブ押出機
22,32…………………樹脂排出用通路
24,34…………………樹脂用通路
25,35…………………排出用通路
38,53…………………ストライプ電線
39…………………………地色樹脂
40,52…………………ストライプ樹脂
41,54…………………インサート金型
42,55…………………サブ押出機側供給通路
43,56…………………切替コック
44,57…………………インサート金型側供給通路
45,58…………………スキン層用サブ押出機
48,61…………………樹脂排出用通路
49…………………………内層樹脂
50…………………………スキン層
Claims (8)
- 撚線導体の上に被覆する地色の樹脂を供給する地色用主押出機を取り付け、該地色の樹脂の押出しと同時に撚線導体の長手方向に帯状に着色樹脂を供給するストライプ用サブ押出機を複数機取り付けると共に、前記ストライプ用サブ押出機の数に合わせてインサート金型を多重に設け、
前記インサート金型のそれぞれに前記ストライプ用サブ押出機毎にストライプ用着色樹脂を供給する経路を形成してなり、
供給する着色樹脂を変えるごとに前記複数機のストライプ用サブ押出機を交互に切り替えて所定の色の着色樹脂を前記ストライプ用サブ押出機毎に前記インサート金型に設けた前記ストライプ用着色樹脂供給用の経路から供給するようにしたことを特徴とするクロスヘッド。 - 上記ストライプ形成位置は、被覆電線の外周の対称な位置を対とし、ストライプ用サブ押出機ごとに所定角度ずらして形成するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のクロスヘッド。
- 上記クロスヘッドに、上記地色用主押出機によって内層樹脂を被覆した被覆電線の上にスキン層(外層)を形成するスキン層用サブ押出機を1又は複数機取り付けると共にスキン層形成用のスキン層用インサート金型を一重又は多重に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のクロスヘッド。
- 上記複数のストライプ用サブ押出機の着色樹脂をインサート金型に供給する供給通路のそれぞれの途中に、ストライプ用サブ押出機からインサート金型への着色樹脂の供給及び停止を行う切替コックを設けると共に、該切替コック取付け位置から外部に開口する樹脂排出用通路を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のクロスヘッド。
- 上記複数のスキン層用サブ押出機の着色樹脂をスキン層用インサート金型に供給する供給通路のそれぞれの途中に、スキン層用サブ押出機からスキン層用インサート金型への着色樹脂の供給及び停止を行う切替コックを設けると共に、該切替コック取付け位置から外部に開口する樹脂排出用通路を設けたことを特徴とする請求項3に記載のクロスヘッド。
- 上記切替コックは、円柱状に形成し、中心から放射状に連通する樹脂用通路を形成すると共に、該樹脂用通路形成位置から該樹脂用通路と連通しないようにして中心軸方向に、かつ端部に開口する排出用通路を形成したものである請求項4又は5に記載のクロスヘッド。
- 上記切替コックは、ストライプ用サブ押出機から着色樹脂をインサート金型に供給する場合に、ストライプ用サブ押出機からの着色樹脂を供給するサブ押出機側供給通路とインサート金型へ着色樹脂を供給するインサート金型側供給通路とを連通させ、ストライプ用サブ押出機から着色樹脂の供給を停止する場合に、ストライプ用サブ押出機からの着色樹脂を供給するサブ押出機側供給通路と上記樹脂排出用通路に連通させると共に、インサート金型側供給通路を排出用通路に連通させるようにしたものである請求項4に記載のクロスヘッド。
- 上記ストライプ用サブ押出機から着色樹脂の供給を停止した場合は、該ストライプ用サブ押出機から上記切替コックまでのサブ押出機側供給通路内に滞留する樹脂を該ストライプ用サブ押出機から供給される新色の着色樹脂を押出すことにより上記樹脂排出用通路から外部に排出し、上記切替コックからインサート金型までのインサート金型側供給通路内に滞留する樹脂をクロスヘッド本体内に上記地色用主押出機から押出される地色樹脂の樹脂圧により上記切替コックの排出用通路から外部に排出するようにしたものである請求項7に記載のクロスヘッド。
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