JPH04122620A - 着色電線、ケーブル等の押出成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、着色電線、ケーブル等の押出成形装置に関す
る。

（従来の技術及びその課題） ケーブル等の表面着色を行なう理由は、色替性及び経済
性に起因しており、押出成形装置としては、−船釣には
中心層樹脂材を単体で押し出すメインの押出機と、着色
材を押し比すスキン外層用サブ押出機を備え、カラーマ
スターバッチをスキン用の原材料に加え、２層押出方式
で着色被覆している。しかし押出機が２台必要であり、
また製品押出し中に色替えが必要になり、好ましくない
。

上記のようにベーパーマスターバッチを利用する方式と
は別に、液体着色材（リキッドカラー）を利用する方式
があり（特公昭６２−１６８０９）　、この方式では液
体着色材を中心層用樹脂材の外周に添加した後、混練用
ギヤポンプを通すことにより着色部分を混練し、略−様
なスキン状に外層を形成して、クロスヘッドに供給する
ようにしている。

しかしクロスヘッド自体は第１２図のように１つの環状
通路７０を介してコアＣの外周に被覆するようになって
いるため、被覆材料はクロスヘッド７１内で９０°方向
転換することになり、成形後の製品は第１１図のように
シーム部Ａに外層用着色材８２部分か介入し、これによ
り絶縁体の円周方向に特性変化を生じさせ、好ましくな
い。

（課題を解決するための技術的手段） 本発明は、押出機からの中心層用樹脂材の外周面に着色
材供給装置からの液体着色材を添加する着色材注入装置
を備え、着色材が添加された樹脂材をクロスヘッド内で
連続的にコアに被覆して、コアの外周に樹脂材の中心層
と着色材を含むスキン外層とを被覆する着色電線、ケー
ブル等の押出成形装置において、着色材注入装置とクロ
スヘッドの間に、中心層用樹脂材の外周部分と着色材と
を混練する機能を有するギヤポンプを介在させ、クロス
ヘッドは中心層用外側環状通路と外層用内側環状通路を
有する二重通路構造とし、クロスヘッドの入口孔は、ギ
ヤポンプからの被覆材料を中心層と外層とに分離する手
段を介して上記中心層用内側環状通路と外層用外側環状
通路に分岐されていることを特徴としている。

（作用） 着色材注入装置内において、中心層用樹脂材の外周に外
層用液体着色材が添加され、混線用ギヤポンプ内におい
て樹脂材の外周部分と着色材とが混練されることにより
着色材が剥離不能に定着される。そしてクロスヘッド内
においては、分離手段により樹脂材の内層と着色材を有
するスキン用の外層に分離されて、それぞれ内層用内側
環状通路と外層用外側環状通路に分岐され、コアに対し
てそれぞれ順次クロス（被覆）させる。

（実施例） 第３図は本発明を適用した押出成形装置の全体図であり
、スクリュー式押出機１は樹脂チップ等を均一に混練し
て中心層用樹脂材の押出物をつくり出す。押出機１の出
口にはフローガイド機構２が接続し、フローガイド機構
２の下側にはフロパイプ３を介して着色材注入装置５か
接続している。着色材注入装置５の側方出口側には、混
練用ギヤポンプ６及び供給パイプ７が順次接続し、該供
給パイプ７は上方に延びてその上端にクロスヘッド１０
か接続している。

着色材注入装置５の着色材入口部１２には液体着色材供
給パイプ１３が接続し、該液体着色材供給パイプ１３は
液体着色材供給装置１５の色替用切換弁１６を介して各
着色材カートリッジ１７Ａ１１７Ｂの供給パイプ１９Ａ
、１９Ｂに切換自在に接続している。各供給パイプ１９
Ａ、１９Ｂにはそれぞれギヤ式フィードポンプ２１Ａ、
２１Ｂが備えられている。各カートリッジ１７Ａ、１７
Ｂにはそれぞれ色、あるいは種類の異なる着色材が充填
されており、第４図に示すように上方のシリンダー装置
２２により着色材を下方から排出するようになっている
。なお各カートリッジ２ＯＡ。

２０Ｂはそれぞれ１対ずつ備えられており、１本が空に
なればすぐに予備のカートリッジに切替えることができ
るように切換弁２３を介して対応する供給パイプ１９Ａ
、１９Ｂにそれぞれ接続している。

第２図は着色材注入装置５の断面拡大図を示しており、
注入装置５内はＬ字形の材料通路２７か形成され、該材
料通路２７の混練用ギヤポンプ６側の外周にはスリット
状の環状フィルムゲート２８が形成され、該フィルムゲ
ート２８は孔２４を介して着色材注入部１２に連通して
いる。

第１０図は混錬用ギヤポンプ６の水平断面図を示してお
り、ポンプハウジング６ａには互いに噛み合う１対のギ
ヤ３０．３１か回転自在に配置され、それぞれ矢印方向
に回転するようになっている。

第１図はクロスヘッド１０の縦断面図であり、ダイケー
ス４０内には、前方からダイホルダー４１が嵌合固定さ
れ、後方からは筒状の外側ニップルホルダー４２が嵌合
固定されている。前側のダイホルダー４１にはダイ４５
が嵌合し、該ダイ４５はダイナツト４６をダイホルダー
４１の前端部に螺着することにより固定されている。外
側ニップルホルダー４２の内周には筒状の内側ニップル
ホルダー４８及びニップル５０か順次嵌合し、それらの
後端部はニップルホルダーフランジ５１により固定され
ている。

内側ニップルホルダー４８の前端部は外側ニップルホル
ダー４２の前端部よりも一定距離後方にくるように斜め
に切り落とされており、それにより外側ニップルホルダ
ー４２の前半部分とニップル５０の外周面の間に中心層
用内側環状通路５３を形成している。さらに外側ニップ
ルホルダー４２の前半部の外周も斜めに切り欠かれ、そ
れによりダイホルダー４１の筒状後半部との間に外層用
環状通路５５を形成している。外層用外側環状通路５５
は前記内側環状通路５３の前端部よりも前側でニップル
５０の外周面部分に至っている。

ダイケース４０には供給パイプ７に連通ずる主入口孔６
０が形成され、該主人口孔６０には外側ニップルホルダ
ー４２の第１人口孔６１か連通し、さらに内側ニップル
ホルダー４２の第２人口孔６２が連通している。第１人
口孔６１は前記外層用外側環状通路５５の最後端部に連
通している。第２人口孔６２は第１人口孔６１よりも小
径になっており、第１人口孔６］に対して分離手段、例
えば段部６５を介して連通している。即ち段部６５て中
心層用樹脂材Ｓｌと混練後の外層用着色材Ｓ２とを分離
し、中心層用樹脂材Ｓ１のみを第２人口孔６２から内側
環状通路５３に供給し、外層用着色材Ｓ２を外側環状通
路５５に供給するようになっている。

第５図はフロー切換え機構２の縦断面図であり、図面の
切換えスリーブ６６では下方のフローパイプ３のみに材
料へ供給するようになっているか、スリーブ６６を取り
替えることにより、別の混線用ギヤポンプへサブフロー
パイプ３−を介しテ同時に分配供給できるようになって
いる。

作動を説明する。中心層となる樹脂材は第１図の押出機
１て混練されて押し出され、フロー機構２、フローパイ
プ３を介して着色材注入装置５に入る。一方着色材供給
装置１５の例えばカートリッジ１７Ａの液体着色材は、
ギヤ式フィードポンプ２１Ａにより供給パイプ１９Ａ１
色替用切換弁１６及び着色材供給パイプ１３を介して着
色材注入装置５の入口部１２に供給される。

第２図の着色材供給装置５内では、材料通路２７を通過
する中心層用樹脂材Ｓ１は、孔２４及びフィルムゲート
２８から供給される液体着色材Ｓ２か外周に被覆され、
ギヤポンプ６内へと送り込まれる。ただしこの時点では
液体着色材Ｓ２は単にフィルム状に被覆されているたけ
なので、比較的剥れ易い状態である。

液体注入装置５から次に混練用ギヤポンプ６内に送られ
、混練用ギヤポンプ６内では第１０図のように入口部分
において、ギヤ３０．３１により左右に２つに裂かれる
と共に各歯間に相当する単位で短く剪断され、各ギヤ３
０．３１の歯間に充填される。この時外層の着色材８１
部分は半径方向の外方側に充填される。ギヤ３０．３１
の回転によりハウジング６ａに沿って移動している間に
、外層用着色材８１部分はケーシング６ａの内周面とギ
ヤ歯の先端面との間で、中心層用樹脂部分の外周部分と
共に混練され、定着する。

そして混練用ギヤポンプ６の出口部分では、液体着色材
Ｓ２が被覆された樹脂材ｓ１は再び長尺状に合体結合し
、第′３図のパイプ７からクロスヘッド１０に供給され
る。

第１図において、クロスヘッド１ｏ内では第１人口孔６
１と第２人口孔６２の間の段部６５により、中心層用樹
脂材Ｓ１と液体着色材ｓ２を含む外層部分に分離され、
中心層用樹脂材１ｓは内側環状通路５３に入り、そこか
らニップル５ｏの外周面を介してコアＣの外周に被覆さ
れる。一方液体着色材Ｓ２が混練された外層部分は第１
人口孔６１か外側環状通路５５に入り、前記中心層樹脂
材Ｓ１の外側に被覆され、それがら中心層用の樹脂材Ｓ
１と共にコアＣの外周に被覆される。

第６図はギヤポンプ６にいる入る前の材料、即ち中心層
用樹脂材Ｓｌに液体着色材ｓ２をシート状に被覆した状
態で、中心層と外層とは混練されていない。

第７図は混練用ギヤポンプ６で左右に分断された状態、
第８図は混練用ギヤポンプ６がら排出された状態で、中
心層（Ｓｌ）の外周部と外層（Ｓ２）は混練されている
。第９図は最終的にコアＣの被覆され、定着した状態で
あり、均一なスキン外層（Ｓ２）が形成されており、前
記従来の第１１図のようにシール部Ａにおけるスキン介
入は生じていない。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によると、 （１）着色材として液体着色材を利用し、混練用ギヤポ
ンプ６により外層の液体着色材Ｓ２と中心層用の樹脂材
Ｓ１の外周囲部分とを混練して、着色（定着）させてい
るので、容易にかつしっかりと着色できる。

（２）クロスヘッド１０は、中心層用環状通路５３と、
外層用環状通路５５を有する二重通路構造であり、混練
用ギヤポンプ６からの被覆材料は中心入口孔６０．６１
部分で分離手段（段部６５）ににより内層（Ｓｌ）と外
層（Ｓ２）とに分離され、コアＣに被覆されるので、従
来の第１１図のようにシーム部に外層部分が介入するよ
うなことはなくなり、第９図のように完全な２層構造の
着色被覆が行なえ、絶縁体の円周方向に特性変化を生し
させない好ましい電線等を製造することができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明を適用した押出成形装置のクロスヘッド
部分の縦断面拡大図、第２図は着色材注入装置、第３図
は押出成形装置全体の正面図、第４図は液体着色材供給
装置の縦断側面図、第５図は第３図の■−■断面拡大部
分図、第６図は被覆材料に着色材を被覆した直後の断面
図、第７図は混線用ギヤポンプに入った直後に分断され
た被覆材料の断面図、第８図は混線用ギヤポンプにより
混練された後の被覆材料の断面図、第９図はコアに被覆
された状態の被覆材料の断面図、第１０図は混練用ギヤ
ポンプの断面図、第１１図は従来装置を使用した場合の
成形後の被覆材料の断面図、第１２図は従来装置のクロ
スヘッドの縦断面図である。１・・・押出機、５・・着
色材注入装置、６・・・混練用ギヤポンプ、１０・・・
クロスヘッド、１５・・・液体着色材注入装置、５３・
・・中心層用内側環状通路、５５・・・外層用外側環状
通路、６０．６１．６２・・・人口孔、６５・・・段部
（分離手段） 特許出願人　　三菱電線工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 押出機からの中心層用樹脂材の外周面に着色材供給装置
   からの液体着色材を添加する着色材注入装置を備え、着
   色材が添加された樹脂材をクロスヘッド内で連続的にコ
   アに被覆して、コアの外周に樹脂材の中心層と着色材を
   含むスキン外層とを被覆する着色電線、ケーブル等の押
   出成形装置において、着色材注入装置とクロスヘッドの
   間に、中心層用樹脂材の外周部分と着色材とを混練する
   機能を有するギヤポンプを介在させ、クロスヘッドは中
   心層用外側環状通路と外層用内側環状通路を有する二重
   通路構造とし、クロスヘッドの入口孔は、ギヤポンプか
   らの被覆材料を中心層と外層とに分離する手段を介して
   上記中心層用内側環状通路と外層用外側環状通路に分岐
   されていることを特徴とする着色電線、ケーブル等の押
   出成形装置。