JP2964804B2 - カラー被覆電線の製造方法 - Google Patents

カラー被覆電線の製造方法

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JP2964804B2
JP2964804B2 JP4327263A JP32726392A JP2964804B2 JP 2964804 B2 JP2964804 B2 JP 2964804B2 JP 4327263 A JP4327263 A JP 4327263A JP 32726392 A JP32726392 A JP 32726392A JP 2964804 B2 JP2964804 B2 JP 2964804B2
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厚雄 田中
広行 町野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電線種別、サイズ等
を識別することのできるカラー被覆電線の製造方法,特
に色換え時に発生する色彩不良の被覆材料屑をなくすこ
とができるカラー被覆電線の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーハーネス等に使用される電線と
しては、電線種別、電線サイズ等を識別するために、被
覆部に種々の色彩が施されたカラー被覆電線が一般的で
ある。
【0003】かかるカラー被覆電線は、通常、絶縁性樹
脂にカラー顔料を混合して樹脂自体を着色し、これを電
線の周囲に押し出すことにより製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな製造方法において、カラー被覆電線の色彩を変える
場合には、絶縁性樹脂に混合するカラー顔料を取り換え
る必要があるが、取り換えたカラー顔料と絶縁性樹脂と
の混練状態が良好となった時に絶縁被覆する必要がある
ため、その間製造ラインを停止せざるを得ず、製造ライ
ンの稼働効率の低下を招いていた。
【0005】また、製造ラインを稼働しても、スタート
時の被覆不良屑や、着色された被覆部の色彩が良好にな
るまでの間の色彩不良の被覆材料屑が発生し、被覆材料
の効率的な利用が図れないのが現状である。
【0006】そこで、この発明の課題は、この種のカラ
ー被覆電線製造時の色換えに伴う製造ラインの停止及び
製品の廃棄ロスをなくすことができるカラー被覆電線の
製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、芯線を連続的に送給しながら、カラー
顔料の混合によって着色された絶縁性樹脂を、芯線の外
周部に連続的に押し出して外部層を形成すると共に、カ
ラー顔料の混合によって前記外部層とは異なる色彩に着
色された絶縁性樹脂を、前記外部層の外周部に線状に押
し出して前記芯線方向に延びて植設された細条層を形成
した後、前記外部層と前記細条層によって形成される被
覆部の表面に前記芯線方向に一定間隔で着色塗料を塗布
して着色帯を形成するようにしたカラー被覆電線の製造
方法において、前記芯線の外周部に外部層を形成すると
共にこの外部層の外周部に細条層を形成するための絶縁
被覆材押出装置の下流側であって、その絶縁被覆材押出
装置と前記被覆部の表面に着色帯を形成するための着色
帯塗布装置との間に、前記被覆電線の被覆部表面に液状
カラーインクを塗布してその被覆部表面を任意の一色に
着色するための液状カラーインク塗布装置を設置し、前
記外部層と前記細条層の少なくともいずれか一方の色換
時には、前記製造ラインが稼働している状態で、絶縁
性樹脂に混合するカラー顔料を取り換えると共に、前記
絶縁被覆材押出装置及び前記着色帯塗布装置に加えて前
記液状カラーインク塗布装置を作動させて、色彩不良の
被覆部の表面に液状のカラーインクを塗布して任意の一
色に着色し、前記被覆部表面に前記細条層による着色表
示線がないカラー被覆電線を製造し、色換えされた前記
外部層又は前記細条層が完全な旧色から完全な新色に変
わった段階で、前記製造ラインを稼働させたまま、前記
液状カラーインク塗布装置を停止して、新色のカラー被
覆電線を製造するようにしたのである。
【0008】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。
【0009】図3に示すように、このカラー被覆電線4
0は、芯線41の外周に形成された被覆部42が、着色
されていない地色の内部層43と、その内部層43の周
囲を覆っている着色された外部層44と、その外部層4
4に芯線方向に沿って直線状に植設された2本の細条層
45とによって構成されており、被覆部表面46には、
前記外部層44の色彩が現れると共に前記細条層45の
色彩が芯線方向に延びる着色表示線47として現れる。
【0010】また、前記被覆部表面46及び着色表示線
47の上には、被覆部表面46及び着色表示線47の色
彩とは異なる色彩の着色塗料を塗布して成る着色帯48
が、芯線方向に一定間隔で設けられている。
【0011】そして、前記被覆部表面46の色彩と、前
記着色表示線47の色彩との組み合せにより接続端の識
別を行ない、更に、前記被覆部表面46に芯線方向に一
定間隔で設けられた着色帯48の色彩によって電線種別
を、その着色帯48の本数によって電線サイズを識別し
ている。
【0012】このカラー被覆電線は、図1に示すよう
に、絶縁被覆材押出装置10、着色帯塗布装置20及び
液状カラーインク塗布装置30から成る電線製造装置に
よってつくられる。
【0013】前記絶縁被覆材押出装置10は、図2に示
すように、ダイヘッド11,ニップル12,第1ないし
第3の3つのダイ13,14,15及び第1押出しシリ
ンダ16,第2押出しシリンダ17,第3押出しシリン
ダ18によって構成されている。
【0014】前記第1押出しシリンダ16は、絶縁被覆
材料であるPVCコンパウンドを押し出すものであり、
前記第2押出しシリンダ17及び第3押出しシリンダ1
8は、色彩の異なるペレット状着色顔料を混練して成る
PVCコンパウンドを押し出すものである。
【0015】前記ダイヘッド11及びニップル12に形
成された電線導通路19から連続的に送り出される芯線
41は、ダイヘッド11の内部通路を通過し、ニップル
12と各ダイ13,14,15との間に形成される間隙
を通ってきた第1押出しシリンダ16からの着色されて
いない地色の樹脂によって被覆され、前記内部層43が
形成される。
【0016】次に、この内部層43の表面は、第2のダ
イ14を通ってきた前記第2押出しシリンダ17からの
着色された樹脂によって被覆され、前記外部層44が形
成される。
【0017】そして、この外部層44の表面には、第3
のダイ15内で前記第3押出しシリンダ18からの外部
層44とは色彩の異なる樹脂が細通路15aを通じて押
し出されてくるので芯線方向に延びる線状の細条層45
が植設される。
【0018】前記着色帯塗布装置20は、前記絶縁被覆
材押出装置10の芯線41の送り出し方向の下流側に設
置されており、芯線41の周囲に形成された被覆部42
の表面に芯線方向に一定間隔で着色帯48を施すもので
ある。
【0019】前記液状カラーインク塗布装置30は、前
記絶縁被覆材押出装置10と着色帯塗布装置20との間
に設置されており、絶縁被覆押出装置10から送り出さ
れる被覆電線の被覆部表面に液状カラーインクをスプレ
ーして、被覆部の表面を任意の一色に着色するものであ
る。
【0020】前記カラー被覆電線の製造に際して、通常
は、前記絶縁被覆材押出装置10と、着色帯塗布装置2
0のみが作動して絶縁被覆及び被覆表面への着色を行う
が、外部層44及び細条層45の色換え時には、加え
て、液状カラーインク塗布装置30が作動する。
【0021】以下、色換え時について説明する。
【0022】まず、製造ラインが稼働している状態で、
前記絶縁被覆材押出装置10の第2押出しシリンダ17
に、他色のペレット状着色顔料を混練したPVCコンパ
ウンドを供給する。
【0023】しかし、色換え当初は混練が不十分であ
り、第2押出しシリンダ17には、旧色のPVCコンパ
ウンドが残留しているため、製造される被覆電線は、図
4に示すように、矢印方向に押し出され、旧色の被覆部
Aの後方に新色と旧色がまざり合った色彩不良の被覆部
Bが続き、一定時間経過により完全に良好な新色色彩の
被覆部Cが現れる。
【0024】従って、被覆部42が完全な旧色から完全
な新色に変わるまでの間、前記液状カラーインク塗布装
置30によって色彩不良の被覆部Bを着色し、図5に示
すように、例えば、被覆部Dが黒色であって細条層45
による着色表示線47がないカラー被覆電線とする。
【0025】そして、被覆部42が完全な新色に変わっ
た段階で製造ラインを稼働させたまま液状カラーインク
塗布装置30を停止し、以後、新色のカラー被覆電線を
製造する。
【0026】
【発明の効果】以上のように、この発明は、カラー被覆
電線の色換えに際して発生する色彩不良の被覆部表面に
液状のカラーインクを塗布することにより任意の一色に
着色するようにしたため、従来色彩不良として廃棄処分
にしていた部分を細条層による着色表示線がない異色の
カラー被覆電線として利用でき、被覆材料の効率的利用
が図れる。
【0027】また、外部層と細条層の少なくともいずれ
か一方の色換え時には、製造ラインが稼働している状態
で、絶縁性樹脂に混合するカラー顔料を取り換えると共
に、絶縁被覆材押出装置及び着色帯塗布装置に加えて液
状カラーインク塗布装置を作動させて、色彩不良の被覆
部の表面に液状のカラーインクを塗布して任意の一色に
着色し、被覆部表面に前記細条層による着色表示線がな
いカラー被覆電線を製造し、色換えされた外部層又は細
条層が完全な旧色から完全な新色に変わった段階で、製
造ラインを稼働させたまま、液状カラーインク塗布装置
を停止して、新色のカラー被覆電線を製造するようにし
ているため、色換えに伴う被覆部の色彩の良し悪しを考
慮する必要がない。従って、同一の電線製造装置によ
り、旧色のカラー被覆電線、次に被覆部表面に細条層に
よる着色表示線がないカラー被覆電線、その次に新色の
カラー被覆電線という順によって連続的にそれらの電線
を製造することができ、色換えに際して製造ラインを停
止する必要もなく製造ラインの稼働効率を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるカラー被覆電線の製
造方法を実施するための電線製造装置を示す概略図であ
る。
【図2】同上の絶縁被覆材押出装置を示す断面図であ
る。
【図3】カラー被覆電線を示す斜視図である。
【図4】色換え時に生じるカラー被覆電線の色彩不良部
を示す斜視図である。
【図5】この製造方法によって製造されたカラー被覆電
線を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 絶縁被覆材押出装置 11 ダイヘッド 12 ニップル 13,14,15 ダイ 16 第1押出しシリンダ 17 第2押出しシリンダ 18 第3押出しシリンダ 19 電線導通路 20 着色帯塗布装置 30 液状カラーインク塗布装置 40 カラー被覆電線 41 芯線 42 被覆部 43 内部層 44 外部層 45 細条層 46 被覆部表面 47 着色表示線 48,49 着色帯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01B 13/00 529

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯線を連続的に送給しながら、カラー顔
    料の混合によって着色された絶縁性樹脂を、前記芯線の
    外周部に連続的に押し出して外部層を形成すると共に、
    カラー顔料の混合によって前記外部層とは異なる色彩に
    着色された絶縁性樹脂を、前記外部層の外周部に線状に
    押し出して芯線方向に延びて植設された細条層を形成し
    た後、前記外部層と前記細条層によって形成される被覆
    部の表面に前記芯線方向に一定間隔で着色塗料を塗布し
    て着色帯を形成するようにしたカラー被覆電線の製造方
    法において、 前記芯線の外周部に外部層を形成すると共にこの外部層
    の外周部に細条層を形成するための絶縁被覆材押出装置
    の下流側であって、その絶縁被覆材押出装置と前記被覆
    部の表面に着色帯を形成するための着色帯塗布装置との
    間に、前記被覆電線の被覆部表面に液状カラーインクを
    塗布してその被覆部表面を任意の一色に着色するための
    液状カラーインク塗布装置を設置し、 前記外部層と前記細条層の少なくともいずれか一方の色
    換え時には、前記製造ラインが稼働している状態で、絶
    縁性樹脂に混合するカラー顔料を取り換えると共に、前
    記絶縁被覆材押出装置及び前記着色帯塗布装置に加えて
    前記液状カラーインク塗布装置を作動させて、色彩不良
    の被覆部の表面に液状のカラーインクを塗布して任意の
    一色に着色し、前記被覆部表面に前記細条層による着色
    表示線がないカラー被覆電線を製造し、 色換えされた前記外部層又は前記細条層が完全な旧色か
    ら完全な新色に変わった段階で、前記製造ラインを稼働
    させたまま、前記液状カラーインク塗布装置を停止し
    て、新色のカラー被覆電線を製造する ことを特徴とする
    カラー被覆電線の製造方法。
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KR20010111440A (ko) * 2000-06-10 2001-12-19 쳉랑 짜이 컬러케이블과 그 제조방법
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