JP3909347B2 - 自動組み立て装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、パレット上の治具に各種部品を順次供給してこれらを組み立てる自動組み立て装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、米国特許第4834306号明細書,同第4846418号明細書、さらには本出願人による特開平3−37645号公報等に記載されているように、パトローネ本体を樹脂成形品で組み立てるとともに、スプールの回転によって写真フイルムをパトローネ本体外に送り出す機能をもった写真フイルムパトローネが開発されている。この写真フイルムパトローネはこれまでのものと異なり、未使用状態そして使用済み状態のいずれでも写真フイルムのリーダー部がパトローネ本体から突出しておらず、写真フイルムをより光密に収納することができるだけでなく、使用前後の取り扱いが簡単になるという利点がある。
【0003】
このような写真フイルムパトローネを自動的に組み立てる場合には、本出願人が特開平6−308672号公報で提案したように、パレット搬送装置を用いている。このパレット搬送装置は無端ベルトにベルトプロフィールを介して多数のパレットを係止させて構成されており、多数のパレットを定タクト間欠送りして各ステーションにパレットを停止させる。各パレットには組み付け治具が設けられており、各種組み付け装置により下ケース,スプール,上ケース,蓋部材,スプールロックなどの各部品が組み付けられることで、自動組み立てが行われる。
【0004】
このような自動組み立て装置では、各ステーションにおける組み付けを精度よく行うために、パレットの位置決め装置を設けている。この位置決め装置は、例えばパレットの幅方向における位置を基準位置にセットする基準ガイド板と、パレットの送り方向における位置を基準位置にセットするV字形のガイド溝とを備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなパレットの位置決め装置は、パレットの送り方向及び幅方向での位置を規定するものであり、パレットの上下方向での位置決めは行われていなかった。このため、パレットを間欠送りするための無端ベルトの厚みのばらつき等の影響により、パレットの上下方向における位置にばらつきが生じて組み付け不良が発生することがある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、上下方向での位置決め精度が要求されるステーションにおいて、簡単な構成でパレットの上下方向での位置決めが行えるようにした自動組み立て装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、多数のパレットを並べてこれらパレットを無端ベルトまたは無端チェーンにより間欠送りして循環させるとともに各ステーションにパレットを停止させるパレット搬送装置と、各パレット上に各パレット間で同一位置に設けた組み付け治具と、ステーションに停止したパレットの組み付け治具に各部品を供給して組立て品を組み付ける組み付け手段とを備えた自動組み立て装置において、前記無端ベルトまたは無端チェーン上に係止部材を配置し、この係止部材を介して前記パレットを無端ベルトまたは無端チェーン上にこれらの搬送方向に係止させるように載せて、前記パレットを無端ベルトまたは無端チェーンに着脱自在に取り付け、上下方向での位置決め精度が要求されるステーションのみに、上下方向で前記パレットを位置決めする位置決めガイドを設け、この位置決めガイドを前記無端ベルトまたは無端チェーンの両側に設けられる1対の位置決めガイドブロックから構成し、前記位置決めガイドブロックを、前記パレットを基準位置で支持する基準ガイド部と、この基準ガイド部に連続して形成した傾斜ガイド部とから構成し、前記無端ベルトまたは無端チェーンの厚みむらを超える範囲で前記無端ベルトまたは無端チェーンから前記パレットを持ち上げて前記基準位置とするリフト高さとなるように前記基準ガイド部を形成し、間欠送り中のパレットを前記傾斜ガイド部により案内してパレットを基準ガイド部に送るようにしたことを特徴とする。
【0008】
定タクト間欠送り直線型ベースマシンの各パレットには、各パレット間で同一位置に、組み付け治具が設けられている。パレットの間欠送りによる各ステーションでは、組み付け治具に各部品が順次供給され組立て品が組み付けられる。例えば、組み付け治具として外ケース組み付け治具を用いて、各ステーションで各組み付け治具に、下ケース,スプールロック,スプール,蓋部材,上ケース等の部品が供給され、写真フイルムパトローネが組み立てられる。
【0009】
この組み立てに際して、上下方向での位置決め精度が要求されるステーション、例えば下ケースへの部品組み付け、スプール部品のスプールへの組み付け等を行うステーションでは、上下方向での位置決めガイドが用いられる。この位置決めガイドはパレットの間欠移動に際し、傾斜ガイド部を介して基準ガイド部にパレットを案内する。基準ガイド部は、例えばパレット下端部の移動経路よりも少し高く設定されており、しかもこの高さ位置が基準位置とされている。したがって、間欠送りの終了とともに、パレットが上下方向における基準位置に位置決めされる。これにより、上下方向での位置決め精度が要求される部品の組み付けが確実に行えるようになる。
【0010】
図2に示すように、写真フイルムパトローネ10は、パトローネ本体11の内部に、写真フイルム12を巻き付けたスプール13を回動自在に収納しており、スプール13を写真フイルム送り出し方向に回転させることにより写真フイルム12をその先端からパトローネ本体11の外部に送り出すように構成されている。パトローネ本体11は、樹脂の一体成型品からなる上ケース14と下ケース15とから構成されている。これらケース14,15は、下ケース15に設けた4つの係合爪16を上ケース14に係止させることにより、嵌め合わされ一体化される。このパトローネ本体11の外周にはパトローネラベル17が貼着される。
【0011】
パトローネ本体11の内部は情報室18、フイルム室19、及び表示室20の3つの部屋に仕切られている。また、各ケース14,15の接合面の一部には写真フイルム12を送り出すためのフイルム通路21が形成されている。フイルム通路21には、ここからの入光を防止するためにフイルム通路21を開閉する蓋部材22と、奥で写真フイルム12の先端を分離する分離爪23とが設けられている。蓋部材22の両端部にはキー溝24,25が形成されており、写真フイルムパトローネ10がカメラに装填された際に、カメラ側の開閉用駆動軸と連結される。そして、駆動軸の回動によって蓋部材22がフイルム通路21を塞ぐ位置と開く位置とに選択的にセットされる。
【0012】
スプール13は、スプール軸26と、このスプール軸26の両端内側にそれぞれ取り付けられる一対のリップ付きフランジ27,28と、使用表示部材29とから構成されている。スプール軸26の両端内側には、それぞれ一対のリップ付きフランジ27,28が取り付けられ、一方のフランジ27の外側にデータディスク30が設けられている。また他方のフランジ28の外側に使用表示部材29が取り付けられる。
【0013】
スプール軸26には、データディスク30、フランジ取り付け用の一対の受け鍔31,32、写真フイルム後端係止用のスリット33、使用表示部材支持部34、キー溝35,36が一体に形成されている。キー溝35,36は、写真フイルムパトローネ10がカメラに装填された際に、カメラ側の駆動軸と連結され、この駆動軸の回動によってスプール軸26は回動される。前記スリット33には写真フイルム12の後端12aが挿入され、スリット33内部の係止爪に係止孔12b,12cが係止され、写真フイルム12がスプール軸26に巻回される。
【0014】
写真フイルム12が巻回されたスプール13をパトローネ本体11に組み込むと、フランジ27,28が写真フイルム12と共にフイルム室19に収納され、データディスク30が情報室18に、また表示板40とギヤ39とが表示室20にそれぞれ収納される。データディスク30には、バーコード45が記録されている。このバーコード45は、ラベルの貼付や箔押し等により設けられ、フイルム感度,撮影枚数,写真フイルムの種類等を表している。
【0015】
一対のフランジ27,28はプラスチック材料で成形されており、断面が薄肉カップ状となっている。カップ状の底部にはスプール軸26の受け鍔31,32に回動自在に係合する丸孔27a,28aがそれぞれ設けられている。スプール軸26の受け鍔31は大径に、他方の受け鍔32は小径に形成されており、また、フランジ27の丸孔27aは大径に、他方のフランジ28の丸孔28aは小径に形成されている。これにより、一対のフランジ27,28を一方向から挿入することができ、自動組み立てが容易に行えるようになっている。
【0016】
フランジ27,28には外周縁にリップ27b,28cが形成されており、これらリップ27b,28cは写真フイルム12の最外周の両側縁部を包み込む。これにより、スプール軸26が写真フイルム送り出し方向に回転した際にスプール軸26の回転を写真フイルム12の最外周に伝達させるとともに、写真フイルム12が巻き緩むことを防止する。また、写真フイルム12を巻き取る際には、使用表示部材29のラチェット爪37がフランジ28の係止穴28bに係止することがない。この場合には、スプール13が回転してもフランジ28は回転することがなく、写真フイルム12との間で滑りを生じさせて写真フイルム12の巻き緩みを防止する。なお、写真フイルム12は、スプール軸26の写真フイルム送り出し方向への回転の際に分離爪23によって写真フイルム12の先端がフイルム通路21に向けて掬われ、フランジ27,28のリップ27b,28cを押し広げながらパトローネ本体11の外部に送り出される。また、上・下ケース14,15のフイルム室19内には、フイルム通路21以外の範囲でフランジ27,28が外側に向けて折れ曲がるのを防止するためのフランジ規制リブ43が一体に形成されている。
【0017】
使用表示部材29には、ラチェット爪37を設けた円板38、ギヤ39、及び表示板40が一体に形成されており、これらはスプール軸26と一体に回転する。表示板40は、パトローネ本体11に収納されている写真フイルム12が露光済みであるか否か、また現像済みであるか否か等の状態をユーザーが外観から見ても把握することができるように、表示するために用いられる。
【0018】
表示室20の内部には、ギヤ39と噛み合うようにスプールロック42が収納されている。このスプールロック42は、蓋部材22が開き位置の時にギヤ39との噛み合いが解除されスプール13の回動が許容される。また、蓋部材22が閉じ位置の時にギヤ39に噛み合ってスプール13の回動が規制され、スプール13の回転がロックされる。
【0019】
【実施例】
図1は、写真フイルムパトローネを組み立てるためのパレット50の斜視図である。パレット50の上面には、組み付け治具としての下ケースホルダ51が取り付けられている。下ケースホルダ51は、下ケース14(図2参照)の外形に合わせた凹部51aを備えており、パレット50に固定されている。
【0020】
パレット50の一方の側縁部にはその前側及び後側に、位置決めピン52,53が突出して設けられている。また、パレット50の他方の側縁部にはその中央部に位置決めピン54が設けられている。これら位置決めピン52〜54は、XY方向の位置決めユニット55により押動される。XY方向位置決めユニット55は、パレット50を送り方向(X方向)及びこれに直交する幅方向(Y方向)に位置決めする。更に、上下方向(Z方向)で位置決め精度が要求されるステーションには、Z方向位置決めガイド56が設けられている。
【0021】
図3に示すように、パレットコンベア60は、無端ベルト61をプーリー62,63に水平方向で掛け巡らせて構成されている。図1に示すように、無端ベルト61には、パレット50を搬送するためのベルトプロフィール64がパレット50の長さLよりも少し長いピッチP(L<P)で取り付けられている。ベルトプロフィール64は直方体状のブロックから構成されており、このベルトプロフィール64はパレット50の下面の中央係止穴66(図6及び図7参照)に遊嵌され、ベルト61の移動に伴いパレット50を送る。なお、ベルトプロフィール64は円柱状の突出ピンで構成してもよい。また、パレット50の下面に係止穴66を設ける代わりに、パレット50の送り方向端部にベルトプロフィール64を係止させてもよい。
【0022】
図4に示すように、プーリー63の軸63aには間欠インデックスユニット65が設けられている。間欠インデックスユニット65はカム軸67から回転駆動を得て、プーリー63(図3参照)を間欠回転する。これにより無端ベルト61が間欠送りされ、各パレット50が定タクト搬送される。カム軸67はベルト68を介して駆動モータ69により回転される。
【0023】
カム軸67には、間欠インデックスユニット65の他に、部品組み込みユニット70a,70b,70c,・・・70n-1 及びピックアップユニット70nが連係されている。部品組み込みユニット70a〜70n-1 は、各ステーションのパレット50の下ケースホルダ51に、図2に示すような下ケース15,スプールロック42,スプール13,蓋部材22,上ケース14等の各種部品を組み込む。この部品組み込みユニット70a〜70n-1 は、周知のピックアンドプレース装置から構成されており、アームの一端側で部品のつかみ(ピック)が、他端側で部品の組み付け(プレース)が同時に行われることで、迅速に部品を下ケースホルダ51に組み付けるようになっている。また、図4に示すように、部品組み込みユニット70a〜70n-1 の横には、パーツフィーダ71a,71b,・・・71n-1 が取り付けられており、これにより各種部品が自動供給される。なお、ピックアップユニット70nは、組み上がったパトローネ本体11を下ケースホルダ51から排出する。
【0024】
図4及び図5に示すように、無端ベルト61の上側部分の両側には、パレットガイド72,73が設けられている。図6に示すように、パレットガイド72,73はガイド基板74に取り付けられており、これらパレットガイド72,73は無端ベルト61の回転中にパレット50の幅方向での移動を規制する。ガイド基板74は無端ベルト61を水平に保持する。また、図3に示すように、無端ベルト61の下側部分と、無端ベルト61のプーリー巻き掛け部分とには、パレット脱落防止ガイド76,77が設けられている。このパレット脱落防止ガイド76,77はガイド基板78に取り付けられている。パレット脱落防止ガイド76は、パレット50の幅方向の側縁部を覆うように、L字形に突出して形成されており、パレット50が自重で無端ベルト61から脱落することのないように阻止している。プーリー巻き掛け部分に配置されるパレット脱落防止ガイド76も同様にL字形に形成されており、無端ベルト61からパレット50が脱落することを阻止している。なお、脱落防止ガイド76,77の代わりに、ベルトプロフィールでパレットを係止させてベルトからのパレットの脱落を阻止してもよい。
【0025】
図3に示すように、無端ベルト61の上側部分は部品組み込みに用いられ、この部分に載せられる各パレット50はパレット搬送方向で順に第1ステーションから第nステーションへと間欠送りされ、各ステーションで部品の組み込みや、組み立て品の取り出しが行われる。また、プーリー62,63周り及び下側部分はパレット50を循環使用するための戻し用に用いられる。
【0026】
図5及び図6に示すように、XY方向位置決めユニット55は、基準プレート81と、位置決めプレート82と、これらをY方向でシフトさせるシフト機構83,84とから構成されている。シフト機構83,84は、特開平6−308672号公報に記載されているように、偏心カムを用いたもので構成されているが、この他に各プレート81,82をY方向にシフトさせることができるものであれば、エアーや油圧シリンダや、リンク機構等を用いてもよい。
【0027】
シフト機構83は基準プレート81を押圧して、パレット50をY方向で位置決めする。シフト機構84は位置決めプレート82を押圧して、V溝82aによってパレット50をX方向で位置決めする。
【0028】
図1に示すように、Z方向位置決めガイド56は、1対の位置決めガイドブロック90,91から構成されており、図6に示すように、基準ガイド板74に固定されている。これら位置決めガイドブロック90,91は、パレット50の移動経路内で無端ベルト61の両側に配置されている。図1に示すように、位置決めガイドブロック90,91には、水平な基準ガイド面90a,91aと、この基準ガイド面90a,91aの両端に連続する傾斜ガイド面90b,91bとが形成されている。
【0029】
図7に示すように、基準ガイド面90a,91aは、無端ベルト61の上面からリフト高さH分だけ突出するようにされている。このリフト高さHは、無端ベルト61の厚みむらに対応しており、厚みむらが大きい場合にはこれに対応してリフト高さHも高くされている。しかし、リフト高さHを高くしすぎると、傾斜ガイド面90b,91bのX方向の長さを大きくとる必要があり、コンパクト化する上では好ましくない。また、リフト高さHを得るために搬送負荷も増加してしまい好ましくない。したがって、このリフト高さHはできるだけ小さくする。このリフト高さHは無端ベルト61の厚みむらやガイド基板74の平面性などによって変わるが、好ましくは1.0mm以下、より好ましくは0.5mm以下,特に好ましくは0.2以下である。本実施例では、無端ベルト61の厚みむらが0.2mm未満であり突出高さHを0.2mmとしている。
【0030】
傾斜ガイド面90b,91bの下端部90c,91cは、無端ベルト61の上面よりも低く設定されており、これにより、無端ベルト61により送られて来るパレット50が傾斜面90b,91bで掬われて、基準ガイド面90a,91aに案内される。
【0031】
次に、上記パレット50及びパレットコンベア60を用いて、パトローネ本体10を組み立てる方法について説明する。図3及び図4に示すように、各パレット50はパレットコンベア60により間欠送りされ、これにより各ステーションに順次送られるようになっている。まず、第1ステーションのパレット50では、部品組み込みユニット50aにより、下ケース15が下ケースホルダ51に組み込まれる。このとき、図1に示すように、パレット50が第1ステーションに位置すると、先ず、Z方向位置決めブロック90,91がパレット50を基準位置に持ち上げるため、パレット50はZ方向で位置決めされる。また、間欠送り終了直後に、シフト機構83,84が作動して、パレット50はX方向及びY方向で位置決めされる。
【0032】
図3及び図4に示すように、第2ステーションのパレット50では、部品組み込みユニット70bにより下ケース15内の表示室20内にスプールロック42が組み込まれる。次に、第3ステーションのパレット50では、部品組み込みユニット70cにより、スプール組み立て装置からのスプール13が下ケースホルダ51内の下ケース15に組み込まれる。このスプール13の組み込みの際にも、Z方向でのパレット50の位置決め精度が要求されるため、パレット50は、図1に示すように、Z方向位置決めブロック90,91によりZ方向での位置決めが確実に行われる。更にXY方向位置決めユニット55によりXY方向のパレットの位置決めが行われる。
【0033】
次に、第4ステーションのパレット50では、下ケース15のフイルム通路21に蓋部材22が組み込まれる。次に、第5ステーションのパレット50では、部品組み込みユニットにより上ケース14が下ケースホルダ51上の下ケース14に組み合わされる。次に、第5ステーションで、下ケースホルダ51上で組み上がったパトローネ本体10がピックアンドプレース装置50nにより下ケースホルダ51から取り出され、図示しない次の例えばフイルム巻込みラインに送られる。なお、上記説明では部品組み込みステーションの代表的なものにのみ説明の都合上、第1〜第5の番号を割り当てたものであり、5個のステーションで写真フイルムパトローネが組み立てられるものではなく、これら各ステーションの間にはアイドルステーションやその他の部品組み付けステーションが適宜設けられている。
【0034】
フイルム巻込みラインでは、フイルム後端挿入金具を用いて、フイルム後端部12aをパトローネ10のフイルム通路22から挿入してフイルム後端部12aをスプール13のスリット33に係止させた後に、写真フイルム12をスプール13に巻き取る。
【0035】
なお、上記実施例では、スプール13をスプール組み立てラインで組み立てて、これを下ケース15内に組み込むようにしたが、この他に、特開平6−308672号公報に記載されているような、同一パレット上にスプール組み付け治具とパトローネ組み付け治具とを設けたパレットを用いて、1つのパレット搬送装置内で、スプールの組み立てとパトローネ本体とを組み立ててもよい。この場合には、スプール組み付け治具にスプール軸26(図2参照)を縦置き状態でデータディスク30を下にしてセットする。次に、このスプール軸26に大径取付穴27aを有するフランジ27を嵌め込む。次に、小径取付穴28aを有するフランジ28をスプール軸26に嵌め込む。最後に、使用表示部材29をスプール軸26に嵌め込んで、スプール13を組み立てる。
【0036】
また、上記実施例では、フイルムの巻込みを別のラインで行うようにしたが、この他に、図8に示すように、パレットコンベア100の1つのステーションST6にフイルムガイド101とフイルム巻き取りユニット102とを設け、このステーションST6で、スプール13に1本分の長さの写真フイルムを巻き取った後に、上ケース14を組み込んで、写真フイルムパトローネ10を製造するようにしてもよい。なお、この実施例において、上記実施例と同一構成部材には同一符号が付してある。第1ステーションST1では下ケース組み込みユニット103により下ケース15の組み込みを行う。第3ステーションST3ではスプール組み立てユニット104からスプール13を供給して、これを下ケース15に組み付ける。第6ステーションST6ではフイルム巻き取りユニット102により写真フイルム12をスプール13に巻き取る。第8ステーションST8では上ケース組み込みユニット105により上ケース14を下ケース15に組み付ける。なお、第6ステーションST6以降では、スプール13に巻き取られた写真フイルム12はフランジ27,28(図2参照)のリップ27b,28cで巻きほぐれることのないように保持される。これら第1,第3,第6,第8ステーションST1,ST3,ST6,ST8には、上記実施例と同じように、Z方向位置決めガイド56が配置されている。
【0037】
また、上記実施例では、Z方向位置決めガイドブロック90,91を1対設けて、無端ベルト61の両側に配置したが、無端ベルト61の代わりに1対の図示しない無端チェーンを用いる場合には、これらチェーンの間に幅が広い1つの位置決めガイドを配置してもよい。また、Z方向位置決めガイドブロック90,91は1個又は2個の代わりに、パレット50の幅方向に3個以上並べるようにしてもよい。
【0038】
また、Z軸方向位置決めガイド90,91を傾斜ガイド面90b,91bと基準ガイド面90a,91aとから構成する他に、図示は省略したが、位置決めガイドをZ方向でシフトさせるシフト機構を設け、基準ガイド位置まで位置決めガイドを持ち上げることで、Z方向での位置決めを行うようにしてもよい。この場合には、傾斜ガイド面を用いてパレットを基準ガイド面に持ち上げる上記実施例に比べて、各パレットの搬送の際には、パレットの移動経路から退避した位置になるので、パレットの搬送負荷を小さくすることができるものの、反面、リフト機構が必要になり構成が複雑になる他に、リフトするため位置決め精度が低下する欠点がある。
【0039】
なお、上記実施例では、写真フイルムパトローネの組み立てラインに本発明を実施したものであるが、この他に、Z方向での位置決め精度が要求される他の組み立て品の組み立てに本発明を実施してもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、パレットを基準位置で支持する基準ガイド部と、この基準ガイド部に連続して形成した傾斜ガイド部とからなる位置決めガイドを設け、間欠送り中のパレットを前記傾斜ガイド部により案内してパレットを基準ガイド部に送るようにしたから、パレットの移動終了とともに、パレットの上下方向における位置決めが行われる。したがって、リフト機構などが不要になり、構成を簡単にすることができる。また、基準ガイド部でパレットを支持する構造のため、位置決めが高精度で行える。更に、上下方向の位置決め精度が要求されるステーションにのみ、位置決めガイドを設けたから、搬送負荷の増大を抑えることができる。したがって、ベルトの駆動系や、インデックスユニット,トルクリミッタへの負荷が減り、効率のよい組み立てが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した写真フイルムパトローネの組立用パレットと、このパレットの位置決めユニットを示す斜視図である。
【図2】写真フイルムパトローネの分解斜視図である。
【図3】パレットコンベアの概略を示す一部切り欠いた側面図である。
【図4】パレットコンベア及び部品組み付けユニットを示す平面図である。
【図5】パレット位置決めユニットによりパレットを位置決めした状態を示す平面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図5における VII− VII線に沿う断面図である。
【図8】他の実施例における写真フイルムパトローネの製造ラインを示す概略図である。
【符号の説明】
10 パトローネ本体
13 スプール
26 スプール軸
27,28 フランジ
50 パレット
51 下ケースホルダ
55 XY方向位置決めユニット
56 Z方向位置決めガイド
60 パレットコンベア
61 無端ベルト
70a,70b,70c,・・・70n-1 部品組み込みユニット
70n ピックアップユニット
71a,71b,71c,・・・71n-1 パーツフィーダ
80 パレット位置決めユニット
81 基準プレート
82 位置決めプレート
90,91 位置決めガイドブロック
90a,91a 基準ガイド面
90b,91b 傾斜ガイド面

Claims (1)

  1. 多数のパレットを並べてこれらパレットを無端ベルトまたは無端チェーンにより間欠送りして循環させるとともに各ステーションにパレットを停止させるパレット搬送装置と、各パレット上に各パレット間で同一位置に設けた組み付け治具と、ステーションに停止したパレットの組み付け治具に各部品を供給して組立て品を組み付ける組み付け手段とを備えた自動組み立て装置において、
    前記無端ベルトまたは無端チェーン上に係止部材を配置し、この係止部材を介して前記パレットを無端ベルトまたは無端チェーン上にこれらの搬送方向に係止させるように載せて、前記パレットを無端ベルトまたは無端チェーンに着脱自在に取り付け、
    上下方向での位置決め精度が要求されるステーションのみに、上下方向で前記パレットを位置決めする位置決めガイドを設け、この位置決めガイドを前記無端ベルトまたは無端チェーンの両側に設けられる1対の位置決めガイドブロックから構成し、
    前記位置決めガイドブロックを、前記パレットを基準位置で支持する基準ガイド部と、この基準ガイド部に連続して形成した傾斜ガイド部とから構成し、
    前記無端ベルトまたは無端チェーンの厚みむらを超える範囲で前記無端ベルトまたは無端チェーンから前記パレットを持ち上げて前記基準位置とするリフト高さとなるように前記基準ガイド部を形成し、
    間欠送り中のパレットを前記傾斜ガイド部により案内してパレットを基準ガイド部に送るようにしたことを特徴とする自動組み立て装置。
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