JPS592024Y2 - ブヒンキヨウキユウソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、多数の均一部品を積層保持し、これを順次
一定方向に送り出し、たとえば工作機械などに供給する
ようにした部品供給装置に関する。

以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。

図中１は水中に設置されたテーブルである。

このテーブル１上には搬送装置２を配置している。

この装置２は、上記テーブル１上にアングル状の柱３・
・・・・・を立設し、この柱３・・・・・・に１対のコ
ンベア４ ａ 、４ ｂをテーブル１に対し直立するよ
うに互に対向させて配置しているもので、各コンベア機
構は、上記柱３の上下に回転自在に設けられた１対のタ
イミングプーリ５，５間にタイミングベルト６を巻装し
、このベルト６の外周面に多数の保持用突起７・・・・
・・を等間隔に突設している。

また、上記両コンベア機構４ ａ 、４ ｂは互に同期
して駆動されるようにしている。

すなわち、一方のコンベア機構４ａの上部タイミングプ
ーリ５の軸８と柱３に軸支された中間軸９とに互に噛合
する同形の歯車１０．１１を取着し、上記中間軸９と他
方のコンベア機構４ｂの上部タイミングプーリ５の軸１
２とをベルト１３を介して同方向、同速度で連動するよ
うにしている。

なお、一方のコンベア機構４ａの軸８は、図示しないモ
ータで回転駆動されるようにしている。

前記搬送装置２の下方には、この搬送装置２とともに部
品供給装置を構成する送出し機構１４を設けている。

すなわち、この送出し機構１４はブツシャシリンダ１５
のロッド１５ａに送出しブロック１４ ａを取着し、こ
のブロック１４ａを上記搬送装置２の下方に進退自在に
配設しているものである。

一方、上記搬送装置２の両側に、光源１６およびこの光
源１６から搬送装置２の下方を通して照射された光を受
光する受光素子１７を配置している。

上記搬送装置によって均一部品が搬送されて、光源１６
および受光素子１７０間を通って、テーブル上に供給さ
れる時に、受光素子１７は出力信号を発生する。

前記搬送装置２の上方には、この搬送装置２内に均一部
品を投入する部品投入装置（図示せず）を設けている。

そして前記受光素子１７の出力信号に応動して前記モー
タが回転し、このモータの停止動作に応動して上記投入
装置が動作するようになっている。

図中１９は工作機械たとえばフライス盤である。

２０は前記部品供給装置から供給されたたとえばカメラ
ボディなどの部品１８を上記フライス盤１９の切削位置
に位置決めする位置決め機構、２１は上記部品１８を上
記切削位置に固定する固定機構である。

上記位置決め機構２０は、テーブル１の下面に取着した
円筒状のガイド２２内に位置決めピン２３を昇降自在に
装着し、このピン２３をシリンダ２４で昇降駆動するよ
うにしているものである。

なお、テーブル１には、上記フライス盤１９の切削位置
に透孔２５をあけており、上記位置決めピン２３はその
透孔２５を通してテーブル１の上面側に突出し、部品１
８が有する凹部あるいは孔部１８ａ（たとえばカメラボ
ディのレンズ取付孔）に嵌合して部品１８を上記切削位
置に位置決めするようにしている。

前記固定機構２１は、前記ガイド２２を挾んで水平方向
に進退動作しその両側面にカム面２６゜２６を有するカ
ム板２７をシリンダ２８で駆動するようにし、回動自在
に設けられた１対の押え爪２９．２９の下端内側を上記
カム面２６．２６で摺接回動し、その両押え爪２９．２
９で前記部品１８をテーブル上面に押圧固定するように
しているものである。

次に、この実施例の動作を説明する。

まずモータを始動して搬送装置２の両タイミングベルト
６．６を走行駆動し、その上方から部品１８を連続的に
投入すると、その部品１８は両ベルト６．６の互に対向
する突起７，７上に順次載置されるようになる。

このようにして両ベルト６．６間に積層保持された多数
の均一部品１８・・・・・・はベルト走行にともなって
下方へ移動し、ベルト下方のテーブル１上に順次供給さ
れていく。

一方、部品１８がテーブル１上に供給されると、光源１
６からの光が遮断され、受光素子１７の出力信号は消滅
する。

これによってモータが停止し、ベルト６．６が走行を停
止するとともに、前記投入装置が作動して搬送装置２内
に新たな部品を供給する。

また、ブツシャシリンダ１５が作動して送出しブロック
１４ ａで上記部品１８をフライス盤１９の切削位置へ
送り出す。

そうすると、光源１６からの光が再び受光素子１７に達
し、その出力信号に応動してモータが回転し、以下同様
の動作が繰返される。

一方、部品供給装置から送出された数個の部品１８・・
・・・・がテーブル１上に整列し、その最初の部品１８
がフライス盤１９の切削位置に達すると、位置決め機構
２０が作動して、その位置決めピン２３がテーブル１上
面側に突出し、部品１８の凹部または孔部１８ ａに嵌
合してその部品をフライス盤１９の切削位置に位置決め
し、続いて固定機構２１が作動してその押え爪２９．２
９で上記部品１８をテーブル１上面に押圧固定する。

このようにして所定の切削位置に固定された部品１８に
対する加工がなされ、その加工が完了すると、前記固定
機構２１がその固定状態を解き、続いて位置決め機構２
０の位置決めピン２３が下降し、前記ブツシャシリンダ
１５が作動して次の部品１８が切削位置に送出され、以
下同様の動作が繰返される。

上記実施例によれば、部品１８は受光素子１７の出力信
号によって投入装置が作動し、新たな部品が搬送装置２
の両コンベア機構４ ａ 、４ ｂ間に、その各保持用
突起７・・・・・・上に積層保持されるから、上記部品
１８が複雑な形状のものであっても、一定の間隔で整列
して積層することができ、スムーズに搬送することがで
きる。

また、上記搬送装置２によって、部品１８・・・・・・
を順次テーブル上に供給し、その各部品を送り出し機構
１４で順次フライス盤１９の切削位置方向に送り出し、
送り出された部品は切削位置への位置決め機構で測定さ
れ切削加工されるという一貫した自動部品供給装置であ
るから、きわめて簡単な構成とすることができるもので
ある。

以上詳述したように、この考案によれば、テーブル上に
配置した１対のコンベア機構からなる搬送装置内に多数
の部品を積層保持し、この搬送装置から上記テーブル上
に供給された部品を送出し機構で順次一定方向に送り出
すようにしたことにより、簡単な構成で、スムーズに部
品を搬送できる部品供給装置を提供することができるも
のである。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は正面図
、第２図は搬送装置の斜視図、第３図は位置決め機構の
縦断面図、第４図ａ、ｂはそれぞれ固定装置の平面図お
よび側面図である。 １・・・・・・テーブル、２・・・・・・搬送装置、４
ａ 、４ ｂ・・・・・・コンベア機構、１４・・・
・・・押出し機構、１８・・・・・・部品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平に設置されたテーブルと、互に同期して駆動される
   １対のコンベア機構を上記テーブル上に互に対向させて
   配置し、その間に多数の均一部品を積層保持して、テー
   ブル上に均一部品を供給する搬送装置と、上記搬送装置
   に均一部品を投入するための部品投入装置と、上記搬送
   装置によって均一部品がテーブル上に供給された時に出
   力信号を発生する搬送装置に設けられた受光装置と、上
   記搬送装置からテーブル上に供給された均一部品を順次
   一方向に送り出すシリンダ送出し機構と、保合部材を突
   出させて均一部品に係合させて、該部品を加工位置に位
   置決めをする位置決め機構と、加工位置において、カム
   板に連動する押圧部材によって均一部品を押圧して固定
   する固定機構とを具備したことを特徴とする部品供給装
   置。