JP3905243B2 - ダブルカルダンジョイント - Google Patents
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- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/16—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
- F16D3/26—Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected
- F16D3/30—Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected in which the coupling is specially adapted to constant velocity-ratio
- F16D3/32—Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected in which the coupling is specially adapted to constant velocity-ratio by the provision of two intermediate members each having two relatively perpendicular trunnions or bearings
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車輪伝動系など、屈曲した軸伝動構造における等速伝動に用いられるダブルカルダンジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に従来のダブルカルダンジョイントの一例を示している。図例のダブルカルダンジョイントは、ピンヨーク21とソケットヨーク22とを、カップリングヨーク24および2つのクロスベアリング25,26を介して屈曲自在に連結した構成である。
【0003】
そして、ピンヨーク21のピン27と、ソケットヨーク22の筒部29との間には、球面軸受を構成するボール23およびボールシート30が介装されている。ボール23は、ピンヨーク21のピン27に対してニードル軸受28を介して回転自在に外嵌されており、また、ボールシート30は、ソケットヨーク22の筒部29に対して内嵌固定されており、ボール23とボールシート30とが摺動するようになっている。
【0004】
ところで、上記球面軸受の摺動部位に対して水や異物を侵入させないようにするために、下記するような球面シール31およびダストカバー32が装備されている。
【0005】
球面シール31は、ソケットヨーク22の筒部29の端部内周に圧入固定されており、ボール23の外面に対して摺接させられるようになっている。また、ダストカバー32は、ピンヨーク21側の端面においてピン28を囲む位置に取り付けられており、ソケットヨーク22の筒部29の外周面に対して摺接させられるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、球面軸受の摺動部位を保護する構造について不満がある。
【0007】
まず、ダストカバー32は、両ヨーク21,22の屈曲に伴って筒部29の外周面に摺接追従するように、金属芯に合成ゴムなどの柔軟なリップ部を筒状に焼き付け形成したものであるが、摺接部位によって接触圧が変わり、一定しないものであった。
【0008】
というのは、ソケットヨーク22の筒部29は、その強度を維持するために根元側の肉厚が先端側の肉厚より大きく、その外周面が球面とはなっていない。詳しくは、筒部29の先端側の外周面は球面となっているが、根元側の外周面は円筒面に近いものである。そのために、ダストカバー32のリップ部が筒部29の先端側に作用する時にはリップ部の締め代が少なくなって接触圧が小さくなり、逆に、筒部29の根元側に作用する時にはリップ部の締め代が多くなって接触圧が大きくなるものであった。従って、筒部29の先端側に作用する時の接触圧を適正接触圧に設定すると、筒部29の根元側に作用する時の接触圧が過大となって、ダストカバー32の耐久性が低下し、逆に、筒部29の根元側に作用する時の接触圧を適正接触圧に設定すると、筒部29の先端側に作用する時の接触圧が過小となってシール性が低下する。
【0009】
また、ダストカバー32は、ピンヨーク21の回転遠心力により径方向外方に広がりやすいために、接触圧が減少してシール性が低下するおそれがある。
【0010】
このような事情に鑑み、本発明は、ダブルカルダンジョイントにおいて、屈曲作動にかかわらず常に安定した接触圧を得ることができるとともに、回転遠心力による悪影響を受けることなく球面軸受部位を保護できるようにすることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかるダブルカルダンジョイントは、ピンヨークとソケットヨークとを球面軸受を介して屈曲自在に結合するとともに、ソケットヨークに設けた筒部の端部に、球面軸受に摺接する球面シールを装着してなるダブルカルダンジョイントであって、前記ピンヨーク側に、前記ソケットヨークの筒部を外囲する環状部が設けられ、この環状部の内周面が、ジョイント中心と同心の凹入球面に形成され、前記筒部の先端部外周面に設けられかつ柔軟な材料のシールが外周方向に延びて前記環状部内周面にその先端部が締め代をもって接触し、かつ、前記ピンヨークとソケットヨークの屈曲動作に関わらず、前記環状部内周面と前記筒部先端部外周面との距離が一定である。
【0012】
請求項2の発明にかかるダブルカルダンジョイントは、請求項1のダブルカルダンジョイントにおいて、前記環状部内周面と対向する前記先端部外周面全面が、前記ジョイント中心と同心の球面を備えている。
【0013】
請求項3の発明にかかるダブルカルダンジョイントは、請求項1のダブルカルダンジョイントにおいて、前記シールが、前記球面シールに一体的に形成されている。
【0014】
以上、本発明の構成によると、ピンヨークとソケットヨークの屈曲に伴って、ソケットヨーク側の筒部に備えたシールが、ピンヨーク側の環状部の内周面に摺接移動するが、この内周面がジョイント中心と同心の凹入球面であるために、どの摺接位置でもシールの締め代はほぼ均一に保たれる。また、ソケットヨークの回転に伴ってシールに遠心力が働くと、環状体の内周面への接触圧が高まる傾向となり、密封性が向上する。
【0016】
また、請求項3の発明のように、シールを球面シールと一体に形成すれば、球面シールの製造時に同時に形成できるので、部品数を減らせるとともに、設置作業を省けるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0018】
図1および図2に本発明の一実施形態を示している。図1は、ダブルカルダンジョイントを示す半断面図、図2は、図1のジョイント部分の拡大図である。
【0019】
図例のダブルカルダンジョイントの基本構成は、上述した従来構造と同じであり、ピンヨーク1とソケットヨーク2とを、主としてカップリングヨーク4ならびに2つのクロスベアリング5,6を介して屈曲自在に連結した構成である。
【0020】
そして、ピンヨーク1のピン7と、ソケットヨーク2の筒部9との間には、球面軸受を構成するボール3およびボールシート10が介装されている。ボール3は、ピンヨーク1のピン7に対してニードル軸受8を介して回転自在に外嵌されており、また、ボールシート10は、ソケットヨーク2の筒部9に対して内嵌固定されており、ボール3とボールシート10とが摺動するようになっている。
【0021】
本発明では、上記球面軸受の摺動部位を保護するための構造が従来例と相違している。但し、球面シール11については、従来例と同じものを用いているが、従来例のダストカバーの代わりに、ピンヨーク1の端面においてピン7の外周側に環状部12を一体的に設け、この環状部12の内周面に対してソケットヨーク2の筒部9の先端側外周面に設けたシール13を接触させるようにしている。
【0022】
詳しくは、上記環状部12は、ソケットヨーク2の筒部9を外囲するように突設され、その内周面12aが、ジョイント中心Pと同心の凹入球面に構成されている。
【0023】
また、上記シール13は、合成ゴム等の柔軟な材料でリップ状に形成され、筒部9の先端外周面に焼き付け、あるいは、接着によって固定されている。このシール13のリップ部先端は、環状部12の内周面12aに適当な締め代をもって摺接可能に接触されている。
【0024】
このように、シール13を環状部12の内周面12aに接触させることで、ピンヨーク1とソケットヨーク2とがどのように屈曲されても、シール13を環状部12の内周面12aに安定した接触圧で摺接させることができる。また、シール13が回転に伴う遠心力を受けても、環状部12の内周面12aへの接触圧が高まって、むしろシール機能が高められる。
【0025】
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されない。
【0026】
(1) 上記実施形態でのシール13は、図3に示すように、球面シール11に付設することができる。この場合だと、ソケットヨーク2の筒部9に対して球面シール11を圧入装着することによって、シール13を所要の位置に装着することができる。
【0027】
(2) 上記実施形態での環状部12は、ピンヨーク1と別体で構成して、従来のダストカバーと同様の形態で、ピンヨーク1に取り付けるようにしてもよい。例えば、図4(a)、(b)に示すように、ピンヨーク1の端面に段部1aを設け、この段部1aに対して環状部12を圧入により嵌合固定したり、あるいは嵌入後にスポット溶接やかしめなどにより固定したりすることができる。
【0028】
【発明の効果】
請求項1ないし3の発明では、ジョイントがどのように屈曲されてもシールの締め代を均一にでき、安定した密封性能を発揮させることができるとともに、回転に伴う遠心力による悪影響を受けることもなく、むしろ、密封性能を高めることができるようになった。
【0030】
また、請求項3の発明のように、シールを球面シールと一体に形成すれば、球面シールの製造時に同時に形成できるので、部品数を減らせるとともに、設置作業を省けるようになり、実用性において優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のダブルカルダンジョイントを示す半断面図
【図2】図1のジョイント部分の拡大図
【図3】本発明の第2の実施形態で、図2に対応する図
【図4】本発明の第3の実施形態で、図2に対応する図
【図5】従来のダブルカルダンジョイントを示す半断面図
【符号の説明】
1 ピンヨーク
2 ソケットヨーク
7 ピンヨークのピン
9 ソケットヨークの筒部
11 球面シール
12 環状部
13 シール
Claims (3)
- ピンヨークとソケットヨークとを球面軸受を介して屈曲自在に結合するとともに、ソケットヨークに設けた筒部の端部に、球面軸受に摺接する球面シールを装着してなるダブルカルダンジョイントであって、
前記ピンヨーク側に、前記ソケットヨークの筒部を外囲する環状部が設けられ、この環状部の内周面が、ジョイント中心と同心の凹入球面に形成され、前記筒部の先端部外周面に設けられかつ柔軟な材料のシールが外周方向に延びて前記環状部内周面にその先端部が締め代をもって接触し、かつ、前記ピンヨークとソケットヨークの屈曲動作に関わらず、前記環状部内周面と前記筒部先端部外周面との距離が一定である、ことを特徴とするダブルカルダンジョイント。 - 請求項1のダブルカルダンジョイントにおいて、
前記環状部内周面と対向する前記先端部外周面全面が、前記ジョイント中心と同心の球面を備えている、ことを特徴とするダブルカルダンジョイント。 - 請求項1のダブルカルダンジョイントにおいて、
前記シールが、前記球面シールに一体的に形成されている、ことを特徴とするダブルカルダンジョイント。
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JP10509499A JP3905243B2 (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | ダブルカルダンジョイント |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10509499A JP3905243B2 (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | ダブルカルダンジョイント |
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ID=14398335
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JP (1) | JP3905243B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8408559B1 (en) | 2011-12-12 | 2013-04-02 | Hyundai Motor Company | Active geometry control suspension system |
-
1999
- 1999-04-13 JP JP10509499A patent/JP3905243B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US8408559B1 (en) | 2011-12-12 | 2013-04-02 | Hyundai Motor Company | Active geometry control suspension system |
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