JP3898642B2 - ポリカーボネート及びポリエステルのブレンド並びにそれから形成されるシート及びフィルム - Google Patents
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Description
発明の分野
本発明は、ポリカーボネートとポリエステルとのブレンドから形成された、予備乾燥させることなく熱成形可能な、シート及びフィルムに関する。
【0002】
発明の背景
ポリカーボネートは、種々の成形及び押出の用途に広く使用されている。ポリカーボネートから形成されたフィルム又はシートは、熱成形の前に乾燥しなければならない。予備乾燥しない場合には、ポリカーボネートから形成された熱成形品は、外観の観点から許容され得ないフクレ(blister)の存在によって特徴づけられる。従って、ポリカーボネートシート又はフィルムを予備乾燥する必要なく熱成形品を形成する方法を提供できれば望ましいであろう。
【0003】
発明の要約
従って、本発明の目的は、ポリカーボネートと特定のコポリエステルとの新規なブレンド組成物から製造されるフィルム又はシートであって、予備乾燥させることなくかつフクレが目視観察されずに、熱成形が可能なことによって特徴づけられる新規なフィルム又はシートを提供することにある。
【0005】
本発明のこれら及びその他の目的は、当業者には以下の詳細な説明及び特許請求の範囲から明らかであろう。
【0006】
本発明によれば、前記及びその他の目的は、少なくとも1種又はそれ以上のポリカーボネートと少なくとも1種又はそれ以上の特定のコポリエステルとを特定の比率で組み合わせて、多くの用途に有用な新規なブレンド又は組成物を提供することによって達成されることが判明した。詳細には、この新規なブレンド又は組成物から製造される新規なシート及びフィルムは、食品、衣類、医薬品の包装、標識及び天窓などに使用でき;意外にも、このシート又はフィルムは予備乾燥を必要とすることなく、熱成形することができ、しかも不所望なフクレのない物品を製造できることが判明した。
【0007】
本発明によれば、(A)総ブレンド組成物に基づき15〜40重量%の少なくとも1種の、二価フェノールをカーボネート前駆体と反応させることによって得られるポリカーボネートと、
(B)(a)テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸及びこれらの混合物からからなる群から選ばれる65〜85モル%のジカルボン酸;15〜35モル%のイソフタル酸及び0〜20モル%の、炭素数4〜40の他のジカルボン酸単位を含む酸成分(ジカルボン酸単位の総モル%は100モル%である);並びに
(b)80〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール及び0〜20モル%の、炭素数3〜12の他のグリコール単位を含むグリコール成分(グリコール単位の総モル%は100モル%である)
を含む、総ブレンド組成物に基づき、60〜85重量%の少なくとも1種のコポリエステル(コポリエステルの総単位は200モル%である)
とを含んでなるブレンド組成物から形成されるフィルム又はシートであって、予備乾燥せずに、かつフクレが目視観察されずに、熱成形可能なことによって特徴づけられるフィルム又はシートが提供される。
【0010】
発明の詳細な説明
本発明の新規なブレンド又は組成物は、少なくも1種又はそれ以上のポリカーボネート及び少なくとも1種又はそれ以上の特定のコポリエステルを含むポリカーボネートは、総ブレンド又は組成物の重量に基づき、約15〜約40重量%の範囲の量で存在し、コポリエステルは、総ブレンド又は組成物の重量に基づき、約60〜約85重量%の範囲の量で存在する。ポリカーボネートは、総ブレンド組成物の重量に基づき、好ましくは約20〜28重量%の量で存在し、コポリエステルは、総ブレンド組成物の重量に基づき、好ましくは約80〜72重量%の量で存在する。
【0011】
本発明のブレンド又は組成物のポリカーボネート成分は任意のポリカーボネートとすることができる。本発明に使用するのに適当なポリカーボネートは公知であり、一般に市販されている。ポリカーボネートは分岐又は線状のいずれでもよい。適当なポリカーボネートは、米国特許第3,028,365号;第3,334,154号;第3,915,926号;第4,897,453号;第5,674,928号;及び第5,681,905号に例示されたものであるが、これらに限定するものではない。これらの特許の全てを、引用することによって本明細書中に取り入れる。ポリカーボネートは、エステル交換、溶融重合、界面重合などを含む種々の従来公知の方法によって製造できる。ポリカーボネートは一般に、二価フェノールをホスゲンのようなカーボネート前駆体と反応させることによって調製する。本発明のポリカーボネートの適当な製造方法は、例えば米国特許第4,018,750号;第4,123,436号;及び第3,153,008号に記載されている。本発明に使用するのに好ましいポリカーボネートは芳香族ポリカーボネートであり、ビスフェノール−Aをホスゲンと反応させることによって得られるようなビスフェノール−A[2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン]をベースとする芳香族ポリカーボネートがより好ましい。ジフェニルカーボネート又はジブチルカーボネートをホスゲンの代わりに使用できる。
【0012】
本発明のブレンド又は組成物のコポリエステル成分は、イソフタル酸を15〜約35モル%、好ましくは20〜約30モル%含む、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)(PCT)、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンナフタレンジカルボキシレート)(PCN)、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレン1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート)(PCC)コポリエステルの少なくとも1種もしくはそれ以上又はこれらの混合物である。コポリエステルは、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸又はこれらの混合物から選ばれる約65〜約85モル%のジカルボン酸;約15〜約35モル%のイソフタル酸;及び0〜約20モル%の他のジカルボン酸単位を含む酸成分を含んでなる。コポリエステルは、約80〜100モル%の1,4−シクロへキサンジメタノール(CHDM)及び0〜約20モル%の他のグリコール単位を含むグリコール成分を含んでいる。総ジカルボン酸単位は100モル%であり、総グリコール単位は100モル%であり、総ポリエステル単位は200モル%である。
【0013】
コポリエステルの製造に使用するCHDM及び1,4−シクロヘキサンジカルボン酸部分はトランス異性体、シス異性体又はトランス/シス異性体混合物とすることができる。任意のナフタレンジカルボン酸異性体又は異性体混合物を使用でき、1,4−、1,5−、2,6−及び2,7−異性体が好ましい。
【0014】
本発明において0〜約20モル%の量で使用できる他のジカルボン酸は、炭素数が約4〜約40である。本発明で使用するのに適当な他のジカルボン酸の例はスルホイソフタル酸、スルホ二安息香酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、スベリン酸、二量体、ドデカン二酸など又はこれらの混合物である。
【0015】
本発明において0〜約20モル%の量で使用できる他のグリコール単位は炭素数が約3〜約12である。ここで使用するのに適当な他のグリコールの例はプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、ジエチレングリコールなど又はこれらの混合物である。
【0016】
コポリエステルの組成に関しては、グリコール成分は好ましくは1,4−シクロヘキサンジメタノールを100モル%含む。別の好ましい実施態様において、コポリエステルの酸成分は65〜85モル%のテレフタル酸を含む。最も好ましい実施態様において、コポリエステル組成物は100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール、約26モル%のイソフタル酸及び約74モル%のテレフタル酸を含む。
【0017】
本発明のブレンドのコポリエステル成分は、好ましくはASTM試験法(Test Method)D2857−70に従って測定した場合に約0.5〜約1.5dL/gのインヘレント粘度(I.V.)を有する。
【0018】
本発明のブレンドのコポリエステル成分は、公知方法によって製造できる。例えば、コポリエステル成分は回分法又は連続法によって容易に製造できる。これらのコポリエステルは代表的には溶融相重縮合反応において製造される。しかし、所望ならば、公知の固相ビルドアップ法を使用することも可能である。
【0019】
1つの適当な方法は、約100〜約315℃の温度、約0.1〜760mmHgの圧力において、ポリエステルを形成するのに充分な時間、1種又はそれ以上のジカルボン酸を1種又はそれ以上のグリコールと反応させる工程を含む。ポリエステルの製造方法に関しては、米国特許第3,772,405号を参照し、その内容を参照によって本明細書中に取り入れる。
【0020】
さらに、本発明のコポリエステルは、公知の回分又は連続操作を用いて適当な原料の縮合によって製造できる。重合反応にはジカルボン酸又はメチルエステルのような、それらの対応する低級アルキルエステルを使用することが可能である。メチルエステルを使用する場合には、初期エステル交換工程においてチタン、マンガンもしくは亜鉛ベース触媒を用いるか、又は重縮合工程にチタン、アンチモン、ゲルマニウムもしくは錫ベース触媒を用いるのが望ましい。好ましい触媒は、チタン約10〜約100ppm及びマンガン0〜約75ppmをベースとする。ビルドアップ相の間には、色度安定剤(color stabilizer)として働く燐含有化合物を約10〜約90ppm添加するのが望ましい。代表的には、燐含有添加剤は、燐酸又は有機燐酸エステルのようなホスフェートの形態で添加する。代表的には、触媒系に比較的少量のチタンを使用する場合には、比較的少量の燐阻害剤を使用する。本発明のコポリエステルの製造に使用するのに適当な燐酸エステルとしては、エチル酸性ホスフェート、ジエチル酸性ホスフェート、アリールアルキルホスフェート及びトリアルキルホスフェート、例えばトリエチルホスフェート及びトリスー2−エチルヘキシルホスフェートが挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0021】
本発明のコポリエステルの形成において、トナーと称することもある着色剤を添加して、得られるコポリマーに所望の中性の色合い及び/又は明度を与えることができる。着色剤を含ませる好ましい方法は、反応性末端基を有する熱安定性化合物を含む着色剤を用いて、着色剤をコポリエステル中に共重合及び混和して、コポリエステルの色合いを改良することである。例えば青色及び赤色置換アントラキノンを含む(これらに限定するものではない)反応性ヒドロキシル又はカルボキシル基を有する染料のような着色剤をポリマー鎖中に共重合させることもできる。適当な着色剤及び染料は、米国特許第4,521,556号;第4,740,581号;第4,749,772号;第4,749,773号;第4,749,774号;第4,950,732号;第5,252,699号;第5,384,377号;第5,372,864号;第5,340,910号;及び第5,681,918号に詳述されている。これらの特許を参照することによってそっくりそのまま本明細書中に取り入れる。着色剤として染料を用いる場合には、エステル交換又は直接エステル化反応の間又は後に添加することができる。染料の総量は一般に約10ppm又はそれ以下である。また、トナー材料として少量のコバルトを使用することもできる。このような場合には、コバルトはトナー及びポリマービルドアップ触媒の両者の役目を果たす。
【0022】
本発明のブレンドは、所望ならば1種を超えるポリカーボネート及び1種を超えるコポリエステルを含むことができる。
【0023】
本発明のポリカーボネート/コポリエステルブレンドは、公知の任意の方法で製造できる。例えば、このブレンドは、ペレットブレンドを作ってから、それを押出及びペレット化することによって製造できる。別法として、ポリカーボネートのペレットとコポリエステルのペレットとを別々に供給し、メルトを混合してから、押出操作を行って、フィルム、シート材料又は形材を形成することができる。溶融ブレンド及び押出操作は一般に、約425OF(218℃)〜約580OF(304℃)の範囲の温度において実施する。
【0024】
別法として、ポリカーボネート成分及びコポリエステル成分を秤量し、プラスチックバッグ中に入れることができる。バッグを手動で振盪又はタンブルして、成分をブレンドする。次いで、このブレンドを押出機に供給して、シート材料又はフィルムを形成することができる。この方法は小規模の操作に有用である。大規模の操作においては、ポリカーボネート成分とコポリエステル成分を別々のホッパーに入れ、次いで押出機中に計量しながら供給して、適当なブレンド組成物を生成できる。さらに、ポリカーボネート成分とコポリエステル成分とを溶融混合タンク中、シグマブレードミキサー中又は一軸もしくは二軸スクリュー押出機中で溶融ブレンドした後、ブレンドをペレット化又は粒状化することができる。この溶融混合ブレンドを次にフィルム又はシート材料に押出できる。
【0025】
さらに、本発明のブレンドは、本発明のポリカーボネート部分とコポリエステル部分とを約25℃(77OF)〜300℃(572OF)の温度においてブレンド組成物を形成するの充分な時間、ブレンドする工程を含む方法によって製造できる。適当な従来のブレンド法としては、溶融法及び溶液製造法が挙げられる。他の適当なブレンド法としては、ドライブレンド及び/又は押出が挙げられる。
【0026】
溶融ブレンド法は、ポリカーボネート部分及びコポリエステル部分を溶融させるのに充分な温度においてポリマーをブレンドし、その後、ブレンドを生成するのに充分な温度にブレンドを冷却することを含む。本明細書中で使用する用語「溶融」は、ポリマーを単に軟化させることを含むが、これに限定されない。高分子業界で一般に知られた溶融混合法に関しては、Mixing and Compounding of Polymers(I.Manas−Zloczower & Z.Tadmor編,Carl Hanser Verlag出版,New York 1994)を参照されたい。
【0027】
溶液製造法は、適当な重量/重量比のコポリエステル及びポリカーボネートを塩化メチレンのような適当な有機溶媒中に溶解させ、溶液を混合し、そしてブレンドの沈殿又は溶媒の蒸発によって溶液からブレンド組成物を分離することを含む。
【0028】
本発明のブレンドはまた、酸化防止剤;常用の難燃剤、例えばホスゲンもしくはハロゲン化合物;充填剤、例えばタルクもしくはマイカ;又は強化材、例えばガラス繊維もしくは炭素繊維を含むことができる。また、顔料、染料、安定剤、可塑剤、成核剤などのような添加剤をポリエステル、ポリカーボネート及び本発明のブレンド中に使用して、本発明のブレンドの性質をさらに改良することができる。
【0029】
本発明のブレンドは成形品、繊維、フィルム及びシート材料の製造に有用である。
【0030】
本発明のポリカーボネートとコポリエステルとのブレンドは、押出操作の間に公知の手法を用いて発泡させることができる。例えば有用な発泡法は米国特許第5,399,595号;第5,482,977号;及び第5,654,347号に開示されている。
【0031】
本発明のポリカーボネートとコポリエステルとのブレンドは黄変を示す傾向がある。黄変は、ブレンドにホスファイト安定剤を添加することによって抑制できる。ホスファイト安定剤は、ポリカーボネート及びコポリエステルの押出時に添加することができる。好ましい実施態様においては、適当なホスファイト安定剤の、一方のブレンドポリマー成分中マスターバッチを製造する。マスターバッチはホスファイト安定剤を約2〜約20重量含む。適当な安定剤の1つはジステアリルペンタエリスリトールジホスファイトである。得られるポリマーブレンドは一般に、ホスファイト安定剤を約0.1〜約0.5重量%含む。本発明の押出物は広範囲の商業用途を有する。例えば、フィルム及びシート材料は標識、天窓及び食品、衣類、医薬品の包装などに有用である。押出シート材料はそのまま使用するか熱成形して、食品、ハードウェアなどの梱包材料を形成できる。
【0032】
新規ブレンド又は組成物に加えて、本発明はまた、フィルム及びシートを予備乾燥する必要なく、熱成形可能で且つフクレが存在しない、新規なブレンド又は組成物から形成されるフィルム及びシート材料に関する。
【0033】
本発明の組成物は、公知の任意の方法によってフィルム又はシート材料に加工できる。例えばフィルムは公知のキャストフィルム法、インフレートフィルム法及び押出被覆法によって製造でき、押出被覆法は支持体上へ押出を含む。溶融流延又はフリーブロー成形によって製造されたフィルムは、接着剤を用いて支持体に熱的に結合させるか、シールすることができる。当業者ならば、本発明の開示があれば、過度の実験を行うことなく、このようなフィルムやこのようなフィルムを含む製品を製造できる。
【0034】
さらに、本発明は、本発明の新規な組成物及び新規なフィルム又はシート材料を含む物品に関する。この物品は、任意の適当な方法を用いて製造できる。
【0035】
本発明は、以下の実施例を参照することによってより理解し易くなるであろう。本発明が充分に開示されれば、当業者には本発明の多くの他の形態が明らかになることは言うまでもない。従って、これらの実施例は説明のみを目的として記載するのであって、本発明の範囲を限定するものと解してはならない。
【0036】
例1
この例1では、安定剤として、ここに記載した方法で製造した以下の組成物を用いた。ビス(フェノール)Aを基材とし且つASTM方法D1238による300℃及び負荷1.2kgにおけるメルトフローレートが11.5g/10分であるBayer製のMAKROLON 5308ポリカーボネート粉末2470ポンド(1120kg)と、ジステアリルペンタエリトリトールジホスファイト130ポンド(58.9kg)を、ポリカーボネート粉末3000ポンドの作業能率を有するJAYGO Model No.JRB 100リボンブレンダーに周囲温度において装填した。ポリカーボネート対ジホスファイトの重量比は95:5であった。ジホスファイトを添加しながら、リボンブレンダーを25rpm(回転/分)の速度でさらに10分間撹拌した。未乾燥の粉末コンセントレートが2600ポンド(1179kg)得られ、これを次に以下のようにしてペレット化した。40mm(ミリメーター)Werner−Pfleiderer Model ZSK−40二軸スクリュー押出機を、スクリュー速度250rpm及び下記表に示したバレル設定温度において運転した。
【0037】
【表1】
【0038】
ダイから出るときに得られる溶融温度は、6孔ダイ(個々のダイ孔の寸法:3.61mm又は0.142インチ)を用いた場合には240℃(464OF)であった。ポリカーボネート(95%)とジホスファイト(5%)とのの粉末ブレンド混合物を、Accu Rate,Inc.製のAccu Rate MDL 8000Wロスインウェイト(loss−in−weight)型供給装置(フィーダー)によって押出機の供給帯域に計量しながら供給した。供給装置は150ポンド/時(68kg/時)の速度で運転し、バレルは第7帯域でガス抜きした。押出機のダイから出る6個のストランド又はロッドを、25℃(77OF)の冷水浴に通して処理し、Cumberland Engineering Division of John Brown,Inc.製のクンバーランド6型クワェタイザー(Cumberland Model 6 Quietizer)ペレット製造機上で切断した。次に、円筒型の濃厚(concentrate)ペレットをCarrier Vibrating Equipment Company製のキャリヤー(Carrier)モデル(Model)IDLM−1−240−Sシェーカーデッキ上で大きさによって等級分けしてから、次の使用のために、ポリエチレンライニングを施したファイバー容器中に詰めた。ポリカーボネートとジホスファイトとのこのブレンドをここでは濃厚安定剤と称する。
【0039】
この例1の実施において、前記濃厚安定剤5重量%及び所定のポリカーボネートと所定のコポリエステルの組合せ95重量%を含むブレンドを生成した。この組合せはポリカーボネート27重量%とコポリエステル73重量%を含んでいた。所定のポリカーボネートは、ビス(フェノール)Aを基材とし且つASTM方法D1238による300℃及び負荷1.2kgにおけるメルトフローレートが11.5g/10分であるBayer製のMAKROLON 2608であった。コポリエステルは、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)100モル%、イソフタル酸(IPA)26モル%及びテレフタル酸(TPA)74モル%からなり、I.V.が0.75dL/gであった。ブレンドの前に、ポリカーボネートを乾燥空気ドライヤー(desiccated air dryer)中で250OF(121℃)において4〜6時間乾燥させた。コポリエステルはブレンド前に、別の乾燥空気ドライヤー中で150OF(65.6℃)において4〜6時間乾燥させた。ポリカーボネート22ポンド(10kg)、コポリエステル73ポンド(33kg)及び濃厚安定剤5ポンド(2.3kg)を、Conair WSB−240ウェイスケールペレットブレンダーを用いてブレンドした。ポリカーボネート、コポリエステル及び濃厚安定剤のブレンドを次に、Conair WSB−240ブレンダーから、3.5インチ(90mm)Breyerシート押出ライン、装置 No.190−63846−1のホッパーに真空移動させた。Breyer押出システムは、以下の設定値に設定した電熱器によって制御した。
【0040】
【表2】
【0041】
使用した押出スクリューは、Breyer製のL/D33:1のバリヤータイプ二段スクリューである。押出機は帯域5において真空を用いてガス抜きして、押出プロセスの間に溶融プラスチック中で形成される可能性のあるガスを全て除去した。スクリューは、供給部分のみを65OF(18.3℃)の水で内部冷却した。ペレットのブレンドを、従来型の押出操作を用いてシートに押出して、厚さ0.118インチ(3mm)のシート製品を形成した。70rpmで動作する押出機は、溶融ブレンドを、スクリーンパック、43rpmで作動するMaagギアポンプ、Breyerフィードブロック、次いで52インチ(1320mm)幅のCloeren厚手シートダイに通して処理した。
【0042】
押出物は、ダイから出る際に、3個の直径16インチ(406mm)の、高度に研磨された水冷ロールを有するBreyerロールスタックを用いてシートに押出した。ロール温度は、第1ロールは158OF(70℃)に、第2ロールは180OF(82℃)に、第3ロールは201OF(94℃)に制御した。コンベヤーのラインスピードは35.17インチ/分(893mm/分)であった。次いで、シートを、コンベヤーシステムの下方に向けて、1組のエッジトリムナイフを通してBreyer横びきのこまで移動させ、そこで試験のためにシートを24インチ×34インチ(0.61m×0.86m)に切断した。
【0043】
所定のポリカーボネート/コポリエステルブレンドから得られたシート材料は、シートを予備乾燥させることなく、熱成形できることが目視観察された。これは全く予期しない結果である。この効果の実例は、例1のシート材料を予備乾燥することなく、325OF(163℃)において熱成形して、6インチ(15.24cm)以上のドロー(draw)によって24インチ×34インチ(0.61m×0.86m)の自動車バルブカバーを形成する場合に示される。このバルブカバーは、明澄透明で、優れた外観を有することが目視観察された。また、意外なことに、フクレは観察されなかった。イソフタル酸17モル%を含む、I.V.が0.74dL/gのPCTコポリエステルを用いた場合にも同様な優れた結果を得ることができる。
【0044】
例2
ポリカーボネート及びコポリエステルの量を変えた以外は、例1の手法に従った。この例2において、ポリカーボネートとコポリエステルの組合せは、ポリカーボネート35重量%及びコポリエステル65重量%であった。この例2のブレンドを、295℃(563OF)において厚さ82mil(2.08mm)のシート材料に押出した。シートは、予備乾燥することなく、160℃(320OF)において6インチ(15.24cm)以上のドローによって24インチ×34インチ(0.61m×0.86m)の自動車バルブカバーに熱成形した。熱成形されたバルブカバーは優れた外観を有し、意外にもフクレを有さないことが目視観察された。ナフタレンジカルボン酸5モル%及びイソフタル酸15モル%を含む、I.V.が0.85dL/gのPCTポリエステルを用いた場合にも同様な優れた結果を得ることができる。
【0045】
例3
ポリカーボネート及びコポリエステルの量を変えた以外は、例1の手法に従った。この例2において、ポリカーボネートとコポリエステルの組合せは、ポリカーボネート15重量%及びコポリエステル85重量%であった。この例3のブレンドを、厚さ55mil(1/39mm)のシート材料に押出した。シートは予備乾燥することなく、熱成形した。得られた熱成形品は優れた外観を有し、フクレがなかった。
【0046】
例4(比較)
ポリカーボネート及びコポリエステルの量を変えた以外は、例1の手法に従った。この例4において、ポリカーボネートとコポリエステルの組合せは、ポリカーボネート50重量%及びコポリエステル50重量%であった。この50/50ペレットブレンドを、295℃(563OF)において厚さ118mil(3.0mm)のシート材料に押出した。シートは、予備乾燥することなく、180℃(356OF)において6インチ(15.24cm)以上のドローによって24インチ×34インチ(0.61m×0.86m)の自動車バルブカバーに熱成形した。しかし、ペレットブレンドが50/50のポリカーボネート/コポリエステルであるこの場合には、熱成形バルブカバーはフクレを有することが目視観察された。
【0047】
前記例から、予備乾燥することなく熱成形することができ且つフクレを有さないことによって特徴づけられるフィルムを製造するには、ブレンド中の特定のコポリエステルに対するポリカーボネートの量が重要であることが明白である。
【0048】
本発明を、特にその好ましい実施態様に関して詳述したが、本発明の精神及び範囲内において、本明細書中に具体的に示した以外の変更及び変形が可能なことは言うまでもない。さらに、前に引用した全ての特許、特許出願、仮特許出願及び参考文献は、本発明の実施に関する開示について参照することによって本明細書中に取り入れる。
Claims (8)
- (A)総ブレンド組成物に基づき15〜40重量%の少なくとも1種の、二価フェノールをカーボネート前駆体と反応させることによって得られるポリカーボネートと、
(B)(a)テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸及びこれらの混合物からからなる群から選ばれる65〜85モル%のジカルボン酸;15〜35モル%のイソフタル酸及び0〜20モル%の、炭素数4〜40の他のジカルボン酸単位を含む酸成分(ジカルボン酸単位の総モル%は100モル%である);並びに
(b)80〜100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール及び0〜20モル%の、炭素数3〜12の他のグリコール単位を含むグリコール成分(グリコール単位の総モル%は100モル%である)
を含む、総ブレンド組成物に基づき、60〜85重量%の少なくとも1種のコポリエステル(コポリエステルの総単位は200モル%である)
とを含んでなるブレンド組成物から形成されるフィルム又はシートであって、予備乾燥せずに、かつフクレが目視観察されずに、熱成形可能なことによって特徴づけられるフィルム又はシート。 - 前記コポリエステルがASTM試験法D2857−70に従って測定した場合に0.5〜1.5dL/gのインヘレント粘度を有する請求項1に記載のフィルム又はシート。
- 前記コポリエステルの酸成分がテレフタル酸を含む請求項1に記載のフィルム又はシート。
- 前記コポリエステルのグリコール成分が100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノールを含む請求項1に記載のフィルム又はシート。
- 前記コポリエステルが100モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール、26モル%のイソフタル酸及び74モル%のテレフタル酸を含む請求項1に記載のフィルム又はシート。
- 前記ポリカーボネートが、総ブレンド組成物の重量に基づき、20〜28重量%の量で存在し且つ前記コポリエステルが、総ブレンド組成物の重量に基づき、80〜72重量%の量で存在する請求項1に記載のフィルム又はシート。
- ホスファイト安定剤をさらに含む請求項1に記載のフィルム又はシート。
- 請求項1に記載のフィルム又はシートから製造される物品。
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