JP3895864B2 - ゆで麺機用ゆで釜 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は厨房に配置される業務用のゆで麺機に用いるゆで釜に関する。
【0002】
【従来の技術】
そば店などの各種飲食店で生麺を茹でるために用いられるゆで麺機は、水をはったゆで釜本体に収められたゆで網内に生麺を収容し、ゆで釜本体内の水を対流が生じるように加熱手段で加熱してこの対流に乗せて生麺を回しながら茹で上げる。加熱手段としてはガスバーナが用いられることが多く、このガスバーナでゆで釜本体の底面を熱することによりゆで釜本体内の水を加熱する。加熱された水(湯)に対流を生じさせるためには、ガスバーナからのゆで釜本体底面への熱の伝達を一端部側に偏らせる必要があり、そのためにはガスバーナ自体をゆで釜本体底面の一端部側に偏らせて配置すればよいが、それではゆで釜本体の水全体を効率よく加熱することができない。そこで、特開平8−238173号公報に記載されているように、ゆで釜本体内の水を効率よく加熱できるものでありながら、生麺を大きく回すことのできる十分な対流を生じさせることが可能なゆで釜構造が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、加熱装置としてガスバーナを用いるとガスバーナの燃焼ガスを排気する排気手段、すなわちフードダクトや、防火ダンパなどの大がかりな防火設備を設けなければならず、またこのような防火設備を設けても失火のリスクは比較的大きいので、このようなゆで麺機は地下に小スペースで開設されている等の店舗状況によっては使用に適しない又は使用できない場合もある。そこで、ガスバーナに代えて電気加熱手段を用いることによりゆで麺機を構成することも行われている。このようなゆで麺機はどのような店舗状況でも使用することができるのであるが、ゆで釜本体内の水を大きく対流させる簡単かつ安価な構成は開発されていない。
【0004】
そこで、本発明は簡単な構成で大きな安定した対流を生じさせることのできる電気加熱手段を用いたゆで釜の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明のゆで釜は、ゆで釜本体と、このゆで釜本体内に収められた、生麺を収容するためのゆで網と、前記ゆで釜本体内の水を加熱して前記生麺を茹で上げる加熱手段と、を備え、前記ゆで釜本体内の前記水を前記ゆで釜本体の一端部から他端部に向けて対流させながら前記生麺を茹で上げるゆで麺機用ゆで釜であって、前記加熱手段は電気加熱手段であり、かつ前記ゆで釜本体内の底部寄り位置に前記一端部から前記他端部にかけて複数個配置されていて、隣り合う前記電気加熱手段の配置位置関係は、前記一端部側の前記電加熱手段が前記他端部側の前記電気加熱手段よりも高くなるように構成されている、という基本的構成を有している。電気加熱手段からゆで釜本体の水面までの距離は他端部側よりも一端部側の方が短い。したがって、一端部側の電気加熱手段から水面に至り他端部側に向かう強い流れ(強い対流)が生じ、この流れによってゆで釜本体内の水全体に一端部側から他端部側に向かう、すなわち一端部側の電気加熱手段から水面に至り、他端部側に流れて再び一端部側の底面付近(あるいは電気加熱手段)に戻る対流が生じる。電気加熱手段は一端部側に偏って設けられているわけではないので、すなわちゆで釜本体の一端と他端との中間を中心として対称に又はほぼ対称に配置されているので、ゆで釜本体内の水全体を効率よく加熱することができる。
【0006】
電気加熱手段としては電磁誘導加熱手段を用いることが好ましい。電磁誘導加熱手段を用いたゆで釜は具体的には、ゆで釜本体内の底部寄り位置に一端部から他端部に向かう方向と直交する方向に延びるように金属製の発熱パイプを配置し、この発熱パイプ内に電磁誘導コイルを収め、電磁誘導コイルを収めた発熱パイプを一端部から他端部にかけて複数本設け、隣り合う発熱パイプの配置位置関係を、一端部側の発熱パイプが他端部側の発熱パイプよりも高くなるようにして構成される。電磁誘導コイルに交流電源から電圧を加えると発熱パイプに電流が誘起され、この電流によって発熱パイプは発熱する。
【0007】
より安定した対流を生じさせるためには、他端部側の電気加熱手段から水面に至り一端部側に向かう流れを遮断し又は弱め、あるいは方向転換させる必要がある。そこで、ゆで網の他端部側にゆで釜本体内の水の流れに対する抵抗体を構成しておくことが得策である。抵抗体としてパンチングメタルを用いることができ、このパンチングメタルをゆで網の他端部側に取り付ける。パンチングメタルは、ゆで網の網体の他側面から、この網体の底部の他側面側部分を覆うように設けることができる。ゆで網の他端部側の網目を他の部分に比較して非常に細かくすることにより抵抗体を構成することも可能である。また、ゆで釜本体に取り付けることにより他端部側の電気加熱手段の上側に抵抗体を配置することも考えられる。抵抗体を構成する場合には、抵抗体(抵抗体の内面)に沿って流れて一端部側の底面付近に戻る全体的な対流が生じる。ここに記載された技術的事項は次の発明に包含される。ゆで釜本体内に他端部側の電気加熱手段から上昇する対流の流れを阻害する、あるいは方向転換させる水流抵抗体が設けられているゆで釜。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0009】
図1は本発明に係るゆで釜を備えたゆで麺機の斜視図である。
【0010】
ゆで麺機1のケース3は底部に支持脚5を備えた直方体状に形成されていて、上面プレート7によってゆで釜9の角形ゆで釜本体11上端部を固定して支え、このゆで釜本体11の上側部(中間部より上側)から下側を内部に収容している。ゆで釜本体11内にはゆで網13が収められ、ゆで網13は上端枠15を有する網体17の上端部外周を、手前に取っ手19を有する保護枠体21で囲むことにより構成されている。ゆで釜本体11の図上左端部には前後一対の回転軸支柱23が設けられ(一方側のみ図示)、この回転軸支柱23に回転可能に支えられた回転軸25にゆで網13の保護枠体21の図上左端部が固定されていて、網体17の上端枠15の図上左端部には蓋体27が回転できるように取り付けられている。なお、図中29は給水バルブである。
【0011】
図2はゆで釜9の正面図、図3はゆで釜本体11の内部を示すための平面図である。
【0012】
ゆで釜本体11の内部には、網体17の下側に位置するように両端開口の発熱パイプ31を有する電磁誘導加熱体33が3本配置され、それぞれの発熱パイプ31は、ゆで釜本体11の一側壁面部35(一端部)及び他側壁面部37(他側部)と平行となるように長さ方向両端部がゆで釜本体11の前壁面部39及び後壁面部41に固定されている。発熱パイプ31は、前壁面部39に形成されている取付孔43及び後壁面部41に形成されている取付孔(図示せず)に両端部を嵌め込んで溶接することにより固定されていて、この発熱パイプ31内にはそれぞれ、一端開口から鉄芯45を有する電磁誘導コイル47が挿入されて電磁誘導加熱体33が構成され、各鉄心45の一端部同士及び他端部同士はそれぞれ、取り外すことができる連結鉄芯部材49、51で連結されている。
【0013】
ゆで釜本体11の底部53は他側壁面部37から水平に延びる短い水平部分55と、この水平部分55から一側壁面部35に向かって上昇傾斜して延びる傾斜部分57とから構成されていて、各電磁誘導加熱体33は傾斜部分57に沿って、この傾斜部分57と平行に並ぶように配置されている。すなわち、各電磁誘導加熱体33は他側壁面部37から一側壁面部35に向かって徐々に配置位置が上昇するように構成されている。
【0014】
網体17の底部59の一側壁面部35側はゆで釜本体11の底部53の傾斜部分57に対応して上方に向かって傾斜し、他側面61は麺をスムーズに下降させるために若干下方に向かって内側に、すなわち一側壁面部35側に傾斜しているが、この他側面61の内側には薄肉のパンチングメタル63が他側面61全体を覆うように、かつ底部59の他側面61側部分を覆うように取り付けられている(図1も参照)。
【0015】
各電磁誘導コイル47に交流電源から電圧を加えると各発熱パイプ31に電流が誘導されてこの発熱パイプ31が発熱する。一側壁面部35側の発熱パイプ31は浅い位置に配置されているので、水面に至り他側壁面部37方向に向かう強い流れが生じる(矢印X参照)。他の加熱パイプ31は一側壁面部35側の発熱パイプ31よりも深い位置に配置されているので、矢印Xの流れを阻害する強い対流は生じない。さらに、パンチングメタル63によって他側壁面部37側の発熱パイプ31及び中間の発熱パイプ31の発熱によって生じる対流は方向が転換されて矢印Xの流れを阻害しないようになる。したがって、ゆで釜本体11内には全体的に矢印X方向に向かう循環対流が生じることとなる。
【0016】
なお、発熱パイプ31が設けられているためにゆで釜本体11の内側の底部分は清掃しにくくなっている。したがって、できるだけ清掃しやすくするためにゆで釜本体11の下側の幅を上側より若干長く構成している。さらに、生麺投入後一定時間後に、例えば5秒後に電磁誘導コイル47に加えられる電圧値を自動的に小さくし、発熱パイプ31からの発熱量を減少させるようなタイマ機構を構成しておき、ゆで網13内に生麺を入れた際に激しいふきこぼれが生じる場合にはこのタイマ機構を作動させてゆで釜本体11内の対流を自動的に弱くできるようにしておくことが得策である。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のゆで麺機用ゆで釜は、加熱手段として電気加熱手段を用いるものでありながら、簡単な構成でゆで釜本体内に好ましい対流を生じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゆで釜を備えたゆで麺機の斜視図である。
【図2】ゆで釜の正面図である。
【図3】ゆで釜本体の内部を示すための平面図である。
【符号の説明】
1 ゆで麺機
11 ゆで釜本体
13 ゆで網
31 発熱パイプ(電気加熱手段)
35 一側壁面部(一端部)
37 他側壁面部(他端部)
47 電磁誘導コイル(電気加熱手段)
Claims (2)
- ゆで釜本体と、このゆで釜本体内に収められた、生麺を収容するためのゆで網と、前記ゆで釜本体内の水を加熱して前記生麺を茹で上げる加熱手段と、を備え、前記ゆで釜本体内の前記水を前記ゆで釜本体の一端部から他端部に向けて対流させながら前記生麺を茹で上げるゆで麺機用ゆで釜であって、
前記加熱手段は電気加熱手段であり、かつ前記ゆで釜本体内の底部寄り位置に前記一端部から前記他端部にかけて複数個配置され、隣り合う前記電気加熱手段の配置位置関係は、前記一端部側の前記電気加熱手段が前記他端部側の前記電気加熱手段よりも高くなるように構成されていて、
前記ゆで網の前記他端部側には、パンチングメタルが取り付けられて、前記ゆで釜本体内の前記水の流れに対する抵抗体が構成され、このパンチングメタルにより、前記ゆで釜本体の前記他端部側の前記電気加熱手段から水面に至り前記ゆで釜本体の前記一端部側に向かう水の流れが抑制されるようになっている、ことを特徴とするゆで麺機用ゆで釜。 - 前記パンチングメタルは、前記ゆで網の網体の他側面から、この網体の底部の前記他側面側部分までを覆うようにして、前記ゆで網の前記他端部側に取り付けられている、ことを特徴とする請求項1記載のゆで麺機用ゆで釜。
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JP07483298A JP3895864B2 (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | ゆで麺機用ゆで釜 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP5751712B2 (ja) * | 2012-06-14 | 2015-07-22 | ハイデック株式会社 | 電磁調理器とこれに用いる電磁誘導装置及び金属製発熱媒体 |
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1998
- 1998-03-09 JP JP07483298A patent/JP3895864B2/ja not_active Expired - Fee Related
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