JP3895182B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、RF-ID(Radio Frequency Identification)タグを内蔵する連続ラベル紙と通信を行うRF-ID書き込み機能を有する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体技術及び電子通信技術の発達により、非接触で情報を送受信可能なRF-IDと呼ばれる自動認識システムが開発されている。
このRF-IDシステムは、アンテナ及び不揮発性記憶素子を含む電子回路を搭載し情報を保持するRF-IDタグとRF-IDタグをコントロールするRF-IDリーダ/ライタとから構成される。
【0003】
【問題を解決する為の手段】
上記課題を解決する為に本発明では次の手段を実施した。すなわち本発明の記録装置は、アンテナと情報記憶素子を夫々に内蔵する複数の記録媒体が所定の間隔をもって仮付けされた連続紙を搬送する搬送手段と、前記記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記情報記憶素子に情報を書き込む書き込み手段を具備する記録装置において、
前記連続紙を搬送する速度を複数段階設定可能な搬送速度設定手段と、前記情報記憶素子への送信データと書き込み後のデータを比較する比較手段とをもち、前記比較手段の比較結果に基づき前記搬送速度を設定することを特徴とする。
又、本発明の記録装置は、前記比較手段の比較結果で不一致が検出された場合、一旦前記連続紙を所定量逆方向に戻し、その後設定された搬送速度によって、再度書き込み動作を実行することを特徴とする。
【作用】
本発明は、非接触ICライタ搭載記録装置において、非接触ICに対する情報書き込み条件に応じて最適な給送間隔を選択することにより、生産性の向上、非接触ICに対する書き込みエラー発生時に生じる記録媒体の無駄を軽減できる。
【0004】
カードやラベルなどの記録媒体に内蔵し、前記システムで使用されるRF-IDタグは、記録媒体表面への記録と同時に情報の書き込みを行う必要があるが、近年は、これらの作業を別々の装置で分担するのではなく、記録装置にRF-IDタグへのリード/ライト機能を搭載することにより、記録媒体表面への記録動作と、RF-IDタグへの書き込み動作を一括して行う記録装置が一般的になりつつある。RF-IDタグにはアンテナのサイズの違いや、使用されているICチップの違いなど、多数の種類が存在し、通信可能範囲や所要書き込み時間が異なる。さらに、周囲の電波状況、金属等電波状態に影響を及ぼす物質の有無などにより、通信環境が変わるため、所要書き込み時間は変化する。
【0005】
RF−IDタグ書き込み機能付き記録装置は、記録及び情報の書き込みを行う際に、記録媒体の搬送速度をRF−IDタグの種類・書き込む情報量・書き込み時間などの情報から予め決められた搬送速度にて動作を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、周囲の電波状況、金属等電波状態に影響を及ぼす物質の有無などにより、通信環境が変わるため、所要書き込み時間は一定とは限らない。その時々の状況により書き込み時間が変化するため、予め計測不可能な状況も考えられる。このような場合、予め決めた搬送速度では書き込み不良が頻発するケースが生じる等の問題があった。
【0007】
本発明は、RF−IDタグへの情報の書き込みが失敗した場合、次の記録および書き込み動作時の適切な搬送速度を設定することで、時間的なロスを軽減し、且つ信頼性の高いシステムを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によるRF-IDタグ書き込み機能付き記録装置は上記の問題を解決するため、下記に記載の手段を提案する。
【0009】
(1)アンテナと情報記憶素子を内蔵する記録媒体の表面に画像を記録する記録手段と、前記情報記憶素子に情報を書き込む手段を具備する記録装置において、前記記録媒体を搬送する速度を複数段階設定可能な搬送速度設定手段と、
前記情報記憶素子への送信データと書き込み後のデータとを比較する比較手段とをもち、前記比較手段の比較結果に基づき前記搬送速度を設定することを特徴とする記録装置。
【0010】
(2)前記搬送速度設定手段は、前記比較手段の比較結果が不一致であった場合、前記搬送速度を小さくすることを特徴とする記録装置
【0011】
(3)前記比較手段の比較結果で一致したデータ量と全書き込みデータ量とから前記搬送速度を決定することを特徴とする記録装置。
【0012】
(4)前記比較手段の比較結果で不一致となったデータ内容によって次の処理を変更することを特徴とする請求項1記載の記録装置。
【0013】
(5)前記比較手段の比較結果で一致したデータ部より以前に終了したデータの不一致が検出された場合、
再度書き込み動作を実行することを特徴とする記録装置。
【0014】
【作用】
本発明は、RF-IDタグを内蔵する連続ラベル紙と通信を行うRF-ID書き込み機能搭載の記録装置において、RF−IDタグに情報の書き込みを行う際に書き込みエラーが発生した場合、次の記録および書き込み動作時の適切な搬送速度を再設定することで、信頼性の高い動作が可能となる。
【0015】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明する。
【0016】
図1は本実施例におけるRF-IDタグ書き込み機能を持つラベル記録装置とホストコンピュータを接続した構成図である。
【0017】
RF-ID書き込み機能付きラベル記録装置(100)(以下RF-IDプリンタと呼ぶ)と、ホストコンピュータ(101)はインタフェースケーブル(102)で接続され、ホストコンピュータ(101)は記録情報やRF-IDタグへの書き込み情報等を制御コマンドとしてインタフェースケーブル(102)を介しRF-IDプリンタ(100)に出力する。
【0018】
図2は、本実施例で使用するRF-IDプリンタ(100)の概略構成図である。RF-IDプリンタ(100)は、連続ラベル紙に対して記録を行うラベルプリンタで、台紙にラベル片が仮着された連続ラベル紙をロールユニット(205)に装着して搬送部に供給する。搬送部は主に搬送モータ(206)と搬送ベルト(207)で構成され、記録時は矢印方向に連続ラベル紙を搬送する。ここで、搬送経路上のロールユニット(205)側を搬送入口、逆側を搬送出口とする。
【0019】
RF-IDプリンタ(100)は記録手段として、例えばインクジェット記録ヘッドであるブラック(K)ヘッド(203K)、シアン(C)ヘッド(203C)、マゼンタ(M)ヘッド(203M)、イエロー(Y)ヘッド(203Y)を搭載し、これらのヘッドはラベル幅分の長さのノズル列を持ったフルラインタイプのインクジェット記録ヘッドである。これら4本のヘッドからそれぞれK、C、M、Yのインクを吐出し、カラー記録を行うことが可能である。吐出するインクは、ブラック(K)インクカートリッジ(204K)、シアン(C)インクカートリッジ(204C)、マゼンタ(M)インクカートリッジ(204M)、イエロー(Y)インクカートリッジ(204Y)から、図示しないポンプによってそれぞれの記録ヘッドに供給される。
【0020】
ロールユニット(205)は、ロール紙(210)を装着するロール駆動軸(208)、ロール紙のたるみにより位置が変化するロールセンサレバー(209)、ロール駆動軸(208)を駆動する図示しないロールモータから構成され、ロールセンサレバー(209)の状態によりロールモータを駆動、停止することで連続ラベル紙を給送する。さらに、搬送出口にRF-IDタグに対して情報を書き込むためのRF-ID通信部(200)が有り、RF-ID通信部(200)は、固定されたRF-ID用通信アンテナ(201)とRF-IDの通信制御を行うRF-IDリーダ/ライタ(202)から構成され、RF-IDタグと通信を行い、情報が書き込まれる。
【0021】
図3は、本実施例で使用するホストコンピュータ(101)から送信される制御コマンドの構造を示した図である。制御コマンドとしては、記録する連続ラベル紙のサイズ等を設定する用紙設定コマンド(301)、記録データの基準となる設定が存在するフォーマットコマンド(302)、文字、イメージ、RF−IDの詳細情報を設定するデータコマンド(303、304、305)、記録データの終了を示しジョブを開始するジョブ開始コマンド(310)が存在し、それらのコマンドを記録コマンド転送例(311)の様に出力する。RF-IDタグのICチップ(803)の種類は306に、RF-IDタグサイズは307に、書き込みデータ量は308に、書き込みデータは309により指定される。
【0022】
図4はRF-IDプリンタ(100)の電気的なブロック図である。
ホストコンピュータ(101)は、記録に使用する画像データとRF-IDタグのICチップへの書き込みデータを図3のデータコマンド(303)としてRF-IDプリンタ(100)に転送し、記録開始を指示する。また、RF-IDプリンタ(100)で記録する連続ラベル紙の枚数、及び連続ラベル紙の種類やサイズ等を指示する第3図用紙設定コマンド(301)、フォーマットコマンド(302)をRF-IDプリンタ(100)に転送して指示することができる。RF-IDプリンタ(100))は、通信ドライバ(403)により通信を制御し、ホストからのコマンドを受信する。
【0023】
RF-IDプリンタ(100)は、受信した記録データを各色成分のイメージデータとしてRAM(410K)〜(410Y)のそれぞれにビットマップ展開して描画する。また、RF-IDタグに書込む電子情報であるRF-IDデータコマンド(305)とラベルサイズ、記録枚数等の用紙設定コマンド(301)及びフォーマットコマンド(302)はRAM(410R)に格納される。こうして記録データとRF-ID書き込みデータをRAM(410K)〜(410R)のそれぞれに展開が終了すると、インクジェット記録ヘッド(409K)〜(409Y)をヘッド駆動機構制御モータ(407)により記録位置へ移動させる。
【0024】
搬送速度は複数速度から選択可能であり、RF−IDタグとの所要通信時間及び通信可能範囲により選択される。ここで、所要通信時間はRF−IDタグのICチップ種類、ICチップに書き込むデータ量で決まりRF−IDデータコマンド(305)にて指示される。
【0025】
図5はRF−ID用通信アンテナ(406)と書き込みされるRF−IDタグとが1対1で通信可能な範囲(図5A)を示し、RF−IDタグのサイズ(アンテナサイズに相当)等により例えば図5Bの表の如く数値的にまとめられる。
【0026】
図6には各ICチップタイプへの書き込みデータサイズに対する所要通信時間参照テーブルを示す。
【0027】
図7は通信時間及び通信可能範囲から搬送速度を導き出す式(図7A)と計算結果の表を示す。
【0028】
ROM(408)には、図5B、図6、そして図7Bの各テーブルが記憶されており、所要通信時間及び通信可能範囲から搬送速度はテーブル形式で決定されるようになっている。
【0029】
記録動作は連続ラベル紙の搬送に同期して、メインコントローラ(401)がRAM(410K)〜(410Y)のそれぞれから対応する色のイメージデータを順次読み出し、ヘッド制御回路(404)を経由して、それぞれに対応する色のインクを吐出するインクジェット記録ヘッド(409K)〜(409Y)に出力する。
【0030】
こうしてインクジェット記録ヘッド(409K)〜(409Y)のそれぞれは、入力されたイメージデータに従って選択的にインクを吐出してカラー記録する。記録が終了した連続ラベル紙は、引き続いてRF-ID通信部(200)に搬送され、RF-IDリーダ/ライタ(402)によりRF-ID通信用アンテナ(406)を介して、連続ラベル紙に内蔵されているRF-IDタグのICチップ(803)にデータを書き込む。こうしてラベルへの記録、及びRF-IDタグのICチップ(803)への書き込みが終了した連続ラベル紙は、搬送出口に排出される。
【0031】
上記一連の制御及び本発明に関わる図9、図11に示されるフローに対応する制御は、ROM(408)に記憶されている制御プログラムをメインコントローラ(401)が実行することにより行われる。
【0032】
図8は、本実施例で使用するRF-IDタグを内蔵した連続ラベル紙である。長尺の連続ラベル紙(800)は、中空部を形成した円柱状の巻芯にロール状に巻かれた形態となっており、図8はこの連続ラベル紙の一部を表している。台紙(801)には、表面に記録が可能であるラベル片(802)が等間隔で仮着されており、ラベル片(802)の内部に電子情報を記憶するための不揮発性メモリを搭載したICチップ(803)とICチップ(803)に電気的に接続されたアンテナ(804)が封入されている。本実施例においては、ICチップ(803)は、電気的に書換え可能な不揮発性メモリが用いられている。
【0033】
図9は、本実施例の記録データとICチップへの書き込みデータを受信したRF-IDプリンタ(100)の処理動作を示した図であり、
図11は、RF−IDタグのICチップに対するRF−ID情報の書き込みが失敗した際の処理について示した図である。記録枚数や用紙サイズ、RF-IDタグのアンテナサイズ、などの各種パラメータと記録データ、およびICチップ(403)への書き込みデータは、記録を指示するコマンドと共にホストコンピュータ(101)からRF-IDプリンタ(100)に送信され記録データはRAM(410K)〜(410Y)に、ICチップへの書き込みデータはRAM(410R)上に記録される(S901)。
【0034】
記録データ、書き込みデータにはそれぞれ属性を示す付帯情報が加えられており、記録データの受信終了した後、搬送速度を設定し(S902)、連続ラベル紙の搬送を開始する(S903)。
【0035】
ステップ904(S904)のラベル紙記録およびRF-IDタグ書込み処理では、記録、書き込みすべき先頭ラベルが記録位置を通過中に記録、更にその後、ラベルはRF-ID通信用アンテナ(201)の上部を通過する間に内蔵されているICチップ(803)に書き込み動作される。この処理を指定された記録枚数に達するまで繰り返し行う。RF−IDタグへの書き込みが完了し(S905)、記録枚数が指定された値に達したら(S906)最終ラベルを搬送出口に排出し、搬送を終了する(S907)。
【0036】
RF−IDタグのICチップに対する書き込みはICチップが通信可能範囲内を移動中に通信を終了しなければ書き込み失敗と判断し動作を中断する(S908)。書き込み失敗と判断された時(S905)のRF−IDタグの位置は概ね図10Aに、動作中断時(S908)の位置を図10Bに各々示す。ここで、動作の中断とはその時点で記録ヘッドにより記録動作中のラベル紙(図10の1001C、及び1001D)に対しては記録完了するまで動作を継続し、まだ記録が開始されていないラベル紙(図10の1001E以降)に対しては記録ヘッドの下(記録位置)に達しても記録は開始せず、同様にRF−IDタグへの書き込みも開始しない。
【0037】
中断処理終了後、搬送モータを記録時とは逆方向に駆動させ(S909)、書き込み失敗となったRF−IDタグ(図10のラベル紙1001a内蔵)がRF−ID通信用アンテナの通信範囲よりも入り口側に、且つ中断動作にて未記録ラベル紙(図10の1001e)が記録ヘッドよりも入り口側に位置するまでラベル紙を戻し(S909)、停止する。この時のラベル紙の位置を概ね図10Cに示す。
【0038】
次に搬送速度参照テーブル(図7B)を参照して1段階小さい搬送速度に決定し(ステップ910)、書き込み失敗となったRF−IDタグ(図10のラベル紙1001a内蔵)以降に対する書き込み、及び未記録としたラベル紙(図10の1001e)以降に対し記録動作を再開する。このように、
第1の実施例では、RF−IDタグに情報の書き込みを行う際に書き込みが失敗した場合、次の記録、及び書き込み動作再開時の搬送速度を設定することで、確実な書き込みが可能となる。
(第2の実施例)
第1の実施例のRF-IDプリンタ(100)において、RF−IDタグのICチップへの書き込みが失敗した時、正しく書き込みされたデータ量を確認し、その値を元に適切な搬送速度を決定することで本発明を実施できる。
【0039】
図11は、本実施例の記録データとICチップへの書き込みデータを受信した後のRF-IDプリンタ(100)の処理を示した図であり、
図12は、RF−IDタグのICチップに対するRF−ID情報の記録が失敗した際の処理について示した図である。記録枚数や用紙サイズ、RF-IDタグのアンテナサイズ、などの各種パラメータと記録データ、およびICチップ(403)への書き込みデータは、記録を指示するコマンドと共にホストコンピュータ(101)からRF-IDプリンタ(100)に送信され記録データはRAM(410K)〜(410Y)に、書き込みデータはRAM(410R)上に記録される(S1101)。
【0040】
記録データ、書き込みデータにはそれぞれ属性を示す付帯情報が加えられており、記録データの受信終了した後、搬送速度を設定し(S1102)、連続ラベル紙の搬送を開始する(S1103)。
【0041】
ステップ1104(S1104)のラベル紙記録およびRF-IDタグ書込み処理では、記録、書き込みすべき先頭ラベルが記録位置を通過中に記録、更にその後、ラベルはRF-ID通信用アンテナ(201)の上部を通過する間に内蔵されているICチップ(803)に書き込み動作される。この処理を指定された記録枚数に達するまで繰り返し行う。RF−IDタグへの書き込みが完了し(S1105)、記録枚数が指定された値に達したら(S1106)最終ラベルを搬送出口に排出し、搬送を終了する(S1107)。
【0042】
RF−IDタグのICチップに対する書き込みはICチップが通信可能範囲内を移動中に通信を終了しなければ書き込み失敗と判断し動作を中断する(S1108)。書き込み失敗と判断された時(S1105)のRF−IDタグの位置は概ね図12Aに、動作中断時(S1108)の位置を図12Bに各々示す。
【0043】
ここで、動作の中断とはその時点で記録ヘッドにより記録動作中のラベル紙(図12の1201c、及び1201d)に対しては記録完了するまで動作を継続し、まだ記録が開始されていないラベル紙(図12の1201e以降)に対しては記録ヘッドの下(記録位置)に達しても記録は開始せず、同様にRF−IDタグへの書き込みも開始しない。
【0044】
中断処理終了後、搬送モータを記録時とは逆方向に駆動させ(S1109)、書き込み失敗となったRF−IDタグ(図12のラベル紙1201a内蔵)がRF−ID通信用アンテナの通信範囲よりも入り口側に、且つ中断動作にて未記録ラベル紙(図12の1201e)が記録ヘッドよりも入り口側に位置するまでラベル紙を戻し、停止する(S1109〜S1111)。
【0045】
この時のラベル紙の位置を概ね図12dに示す。記録失敗となったRF−IDタグのICチップに書き込まれているデータはRF−ID用アンテナを介して読み出され、書き込まれるべき正しいデータと比較、一致したデータ量Aを調べる(S1110)(この時の位置は概ね図12Cに示す通り)。
【0046】
データ量Aは、多くの場合書き込み途中の情報であり、RF−IDタグが通信可能範囲内にある時に書き込みがされた情報である。
【0047】
新たな搬送速度は、RF−IDタグとの通信時間及び通信可能範囲により決定される(S1112)。通信時間は通信時間参照テーブル(図6)より決定した値に対し、(全書き込みデータ量/データ量A)を乗算した値とし、通信可能範囲参照テーブル(図5B)にて決定された通信可能範囲とともに搬送速度参照テーブル(図7B)により搬送速度を決定する。以下はその際の新たな通信時間を求める計算式である。
通信時間 = 通信時間参照テーブル値×(全書き込みデータ量/データ量A)
書き込み失敗となったRF−IDタグ(図12のラベル紙1201a内蔵)以降に対する書き込み、及び未記録としたラベル紙(図12の1001e)以降に対し記録動作を再開する。
【0048】
ここで、図11の処理ステップ1110(S1110)において更に進化させようとする方法を記述する。
【0049】
記録失敗となったRF−IDタグのICチップに書き込まれているデータをRF−ID用アンテナを介して読み出し、書き込まれるべき正しいデータと比較、例えば一致した部分より以前に書き込まれた箇所に不一致が検出された場合、書き込み失敗は偶発的な要因で発生したと判断できるので、搬送速度再設定では同一速度のまま再開することもある。
【0050】
なお、本実施例ではフルラインタイプのインクジェット方式の印刷装置において説明をしたが、用紙搬送方向に対して垂直に記録ヘッドをスキャンさせる、シリアルタイプのプリンタにおいても有効であり、記録画像の階調性を高めるために淡色インクの記録ヘッドを追加したものや、インクジェット方式以外の記録ヘッドを持つプリンタに対しても有効である。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、RF−IDタグに情報の書き込みを行う際に書き込みエラーが発生した場合、次の印刷および書き込み動作時の搬送速度を再設定することで、信頼性の高い動作が保証されるようになる。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例におけるRF-IDタグ記録機能付きインクジェット方式の連続ラベル紙印刷装置とホストコンピュータを接続した構成図である。
【図2】本実施例で使用するRF-IDタグ記録機能付きインクジェット方式の連続ラベル紙記録装置の概略構成図である。
【図3】本実施例における記録装置の制御コマンド体系を示す図である。
【図4】本実施例における記録装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本実施例における連続ラベル紙の通信可能範囲を示す図及びラベル紙のサイズとICチップタイプに対応する通信可能範囲を示す参照テーブルである。
【図6】本実施例におけるRF−ID書き込み情報サイズとICチップタイプに対応する通信時間を示す参照テーブルである。
【図7】本実施例における搬送速度計算式及び搬送速度計算式に対応する搬送速度参照テーブルである。
【図8】本実施例で使用されるRF-IDタグを内蔵した連続ラベル紙の概略構成図である。
【図9】第1の実施例における記録処理及びRF−ID情報書き込み失敗時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】第1の実施例におけるRF−ID情報書き込み失敗時の処理を説明するための概略図である。
【図11】第2の実施例における記録処理及びRF−ID情報書き込み失敗時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】第2の実施例におけるRF−ID情報書き込み失敗時の処理を説明するための概略図である。
【符号の説明】
100 記録装置(RF−IDプリンタ)
101 ホストコンピュータ
102 インタフェースケーブル
200 RF-ID通信部
201 RF-ID通信用アンテナ
202 RF-IDリーダ/ライタ
203K ブラック(K)ヘッド
203C シアン(C)ヘッド
203M マゼンタ(M)ヘッド
203Y イエロー(Y)ヘッド
204K ブラック(K)インクカートリッジ
204C シアン(C)インクカートリッジ
204M マゼンタ(M)インクカートリッジ
204Y イエロー(Y)インクカートリッジ
205 ロールユニット
206 搬送モータ
207 搬送ベルト
208 ロール駆動軸
209 ロールセンサレバー
210 ロール紙
301 用紙設定コマンド
302 フォーマットコマンド
303 文字データコマンド
304 イメージデータコマンド
305 RF-IDデータコマンド
400 ホストコンピュータ
401 メインコントローラ
402 RF-IDリーダ/ライタ
403 通信ドライバ
404 ヘッド駆動回路
405 給紙モータ
406 RF-ID通信用アンテナ
407 ヘッド機構制御モータ
408 ROM
409K ブラック(K)ヘッド
409C シアン(C)ヘッド
409M マゼンタ(M)ヘッド
409Y イエロー(Y)ヘッド
410K RAM(K)
410C RAM(C)
410M RAM(M)
410Y RAM(Y)
410R RAM(R)
411 搬送モータ
800 連続ラベル紙
801 台紙
802 ラベル片
803 ICチップ
804 アンテナ

Claims (2)

  1. アンテナと情報記憶素子を夫々に内蔵する複数の記録媒体が所定の間隔をもって仮付けされた連続紙を搬送する搬送手段と、前記記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記情報記憶素子に情報を書き込む書き込み手段を具備する記録装置において、
    前記連続紙を搬送する速度を複数段階設定可能な搬送速度設定手段と、前記情報記憶素子への送信データと書き込み後のデータを比較する比較手段とをもち、前記比較手段の比較結果に基づき前記搬送速度を設定することを特徴とする記録装置。
  2. 前記比較手段の比較結果で不一致が検出された場合、
    一旦前記連続紙を所定量逆方向に戻し、その後設定された搬送速度によって、再度書き込み動作を実行することを特徴とする請求項1記載の記録装置。
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