JP2004066670A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】業務用記録装置等においては従来、記録装置に問題が発生した場合、記録装置の状態を調べる為に、まず、電話やテスト記録をユーザに送付してもらい、状況を確認してから、ユーザ先に訪問し、メンテナンスを行っている。
しかしながら、近年開発されている記録装置は、サービス性の向上等を図るため、非常に多くの情報を装置内に保持しており、従来のような、手作業による装置情報管理では、逆にサービス効率が悪くなるという問題がある。
【課題を解決するための手段】テストパターンで記録媒体内蔵素子に記録装置の状態を書き込めるようにした。
例え記録部が故障していても内蔵素子への書き込みができる。
【選択図】 図1
しかしながら、近年開発されている記録装置は、サービス性の向上等を図るため、非常に多くの情報を装置内に保持しており、従来のような、手作業による装置情報管理では、逆にサービス効率が悪くなるという問題がある。
【課題を解決するための手段】テストパターンで記録媒体内蔵素子に記録装置の状態を書き込めるようにした。
例え記録部が故障していても内蔵素子への書き込みができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信素子を内蔵する記録媒体に対して、媒体表面への記録、及び記録媒体内蔵素子への情報の書き込み可能な記録装置に関するものである。
【0002】
【背景の技術】
非接触で情報の書き込み/読み出し可能な素子とアンテナを備えたRF−ID(Radio Frequency Identification)素子等が開発されているが、通常この非接触ICは、カット紙、ラベル、タグ紙や、ICカード等の記録媒体に内蔵されている。
【0003】
【従来の技術】
業務用記録装置等においては従来、記録装置に問題が発生した場合、記録装置の状態を調べる為に、電話での問い合わせや、テスト記録をユーザに送付してもらい、状況を確認してから、ユーザ先に訪問し、メンテナンスを行っている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、近年開発されている記録装置は、サービス性の向上等を図るため、非常に多くの情報を装置内に保持しており、従来のような、手作業による装置情報管理では、逆にサービス効率が悪くなるという問題がある。
【0005】
本発明の目的は素子内蔵の記録媒体を有効に活用することによって、サービス効率、及びサービス性の向上を目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
上記に鑑み本発明は為されたもので、記録装置のサービス性を格段に向上することを目的とし、下記の各手段を実施した。
【0007】
記録媒体表面に画像を記録する記録手段と、前記記録媒体に内蔵された無線通信素子と通信する無線通信手段と前記無線通信手段を介して前記無線通信素子に記録装置の内部情報を書き込む書き込み手段とを備えた記録装置。
【0008】
前記記録手段は記録装置のテスト記録するテスト記録手段を有することを特徴とする記録装置。
【0009】
前記書き込み手段は前記無線通信素子へのテスト書き込みするテスト書き込み手段を有することを特徴とする記録装置。
【0010】
前記記録装置はテスト記録するテスト記録手段と、テスト書き込みするテスト書き込み手段を有することを特徴とする記録装置。
【0011】
前記記録装置は前記テスト記録手段によるテスト記録と、テスト書き込み手段によるテスト書き込みを並行に処理する並行処理手段を有することを特徴とする記録装置。
【0012】
前記テスト記録手段は複数のテスト記録パターンを有することを特徴とする記録装置。
【0013】
前記テスト書き込み手段は複数のテスト書き込みパターンを有することを特徴とする記録装置。
【0014】
前記テスト記録手段による記録内容と、前記テスト書き込み手段による書き込み内容は同じ情報であることを特徴とする記録装置。
【0015】
前記テスト記録手段による記録内容と、前記テスト書き込み手段による書き込み内容は異なる情報であることを特徴とする記録装置。
【0016】
前記テスト記録手段による複数のテスト記録パターンと、前記テスト書き込み手段による複数のテスト書き込みパターンとを連続的に出力することを特徴とする記録装置。
【0017】
前記記録手段による記録動作不良の場合、前記テスト書き込み手段による書き込み動作を実行することを特徴とする記録装置。
【0018】
前記書き込み手段による書き込み動作不良の場合、前記テスト記録手段による記録動作を実行することを特徴とする記録装置。
【0019】
前記無線通信素子に書き込まれた情報を読み出す読み出し手段を有することを特徴とする記録装置。
【0020】
前記無線通信素子とはRF−ID(Radio Frequency Identification)素子であることを特徴とする記録装置。
【0021】
記録媒体に情報を記録する記録手段と、前記記録媒体に設けられたメモリに前記情報に関連した関連情報を書き込む手段とを備えたことを特徴とする記録装置。
【0022】
前記記録媒体に記録する情報としてレジストレーション調整パターンを記憶するメモリを備えたことを特徴とする記録装置。
【0023】
前記記録媒体に記録する情報としてノズルチェックパターンを記憶するメモリを備えたことを特徴とする記録装置。
【0024】
前記記録媒体に記録する情報として記録調整値を記憶するメモリを備えたことを特徴とする記録装置。
【0025】
【作用】
本発明は、非接触ICライタ内蔵の記録装置において、非接触ICを内蔵する記録媒体に対して、記録装置の内部情報を書き込み可能である。
【0026】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明を実施した記録装置について詳細に説明する。
【0027】
(第1の実施例)
本実施例に使用した記録システムの斜視図を図1に示す。
【0028】
記録装置(100)はホストコンピュータ(105)からケーブル(106)を介して画像情報やデータを受信し、記録媒体供給部(以降、ロールユニット)(102)から繰り出される非接触IC内蔵の記録媒体(図3参照)表面への記録と非接触ICへのデータの書き込みが可能である。
【0029】
本発明を実施したインクジェット記録装置(100)の構造を説明するための透視図を図2に示す。
【0030】
記録ヘッドユニット(200)は記録ヘッド(201〜204)、及び記録ヘッドの安定した(インクの)吐出を維持するための回復系ユニット(不図示)によって構成されている。
【0031】
記録媒体(213)はロールユニット(102)から供給され、搬送ユニット(220)によって、連続的に搬送される。
【0032】
定速度で搬送しながら、用紙の記録開始位置がブラックの記録ヘッド(201)の下に到達したときに、記録データに基づきブラックインクを選択的に吐出し、記録開始する。
【0033】
同様に、シアン(202)、マジェンタ(203)、イエロー(204)の順に、各記録ヘッドは対応した各色のインクを吐出してカラー記録する。
【0034】
記録装置本体(215)は、搬送ユニット(220)、記録ヘッド(201〜204)にインクを供給するインクカートリッジ(208,209,210,211)、記録ヘッドへのインク供給や回復動作のためのポンプユニット(不図示)、記録装置全体を制御する制御回路(図4参照)等によって構成されている。
【0035】
また、フロントドア(図1、103)は、インクカートリッジ(208、209、210、211)交換用の開閉扉である。
【0036】
入口TOF(Top Of Form)センサ(220)と出口TOFセンサ(221)は、例えば透過型のセンサで用紙の先端や後端の検知等に用いる。
【0037】
記録媒体(213)に内蔵された無線通信素子(214)に対するデータの書き込みは、記録装置制御基板(207)にケーブル(206)で接続された通信アンテナ(205)の近傍を、無線通信素子(214)が通過する間に、行われる。
【0038】
本実施例に使用した無線通信素子(214)を内蔵する記録媒体の解説図を図3に示す。
【0039】
無線通信素子(214)が台紙(304)上に均等に配置され、同サイズのダイカットされたシール(213)に、等間隔の隙間を空けて設けられている。
【0040】
無線通信素子(214)は、例えばコイル状にパターニングされたアンテナ(301)とメモリを含む素子(302)から構成される。
【0041】
本発明を実施した記録装置100の電気的なブロック図を図4に示す。
【0042】
MPU(401)はプログラムROM(403)に内蔵された制御プログラムに基づいて、記録装置100全般の制御を行う。
【0043】
通信用ドライバ406はホストコンピュータ等(105)とのインターフェースをMPU(401)の指示に基づいて制御し、ホストコンピュータ(105)から画像データが入力されると、メモリコントローラ(402)の動作によって、画像メモリ(405K,405C,405M,405Y)にDMA(Direct Memory Access)転送等で高速に展開される。
【0044】
MPU(401)は又、オペレーションパネル(407)上のLEDや液晶表示器、操作キー等の制御、管理を行う。
【0045】
MPU(401)の作業領域には作業用RAM(404)が使用される。
【0046】
MPU(401)はこの他、装置内部で使用する記録媒体搬送用の搬送モータ(不図示)、記録ヘッドユニット(200)を上下に移動するヘッドU/Dモータ(不図示)、記録ヘッド(201〜204)を待機中にキャップするキャッピング機構を駆動するキャッピングモータ(不図示)等を(モータドライバ410を介して)駆動制御する。
【0047】
記録ヘッド制御回路(408)は、印字有効、無効の指定や印字領域の指定等を各色独立に設定可能で、各色の記録ヘッド(201〜204)を駆動制御する。
【0048】
無線通信素子(214)への情報の書き込み、読み込みを行う非接触ICコントローラ(RF−IDリーダ/ライタ)(412)はMPU(401)の制御下で動作する。
【0049】
そしてフィルタ(413)は、非接触ICコントローラ(412)から通信アンテナ(414)に送受信される無線周波数信号のフィルタリングを行う。
【0050】
ホストコンピュータ等から送られる記録データのコマンド体系を図5に示す。
【0051】
501、508,509等の制御コマンド、502、503、510等の設定コマンド、そして504,505,506,507からなる画像データ転送コマンドから構成されている。
【0052】
ホストコンピュータ(105)が、記録装置(100)に画像の記録と無線通信素子(214)への書き込み指示する処理のフローチャートを図6に示す。
【0053】
かかるフローに対応したプログラムがホストコンピュータ(105)のメモリに記憶され、ホストコンピュータ内のCPUにより実行される。
【0054】
先ず、記録装置の設定をリセット状態にし(601)、その後、用紙設定(602)、記録枚数設定(603)を行い、イメージデータを各色ごとに転送(604,605,606,607)し、次に無線通信素子(214)に書き込むためのデータを送信(608)、そして記録開始コマンドを送信し(609)終了する。
【0055】
次にホストコンピュータ(105)が、記録装置(100)にテスト記録を指示する場合の処理について図7のフローチャートを用いて説明する。
【0056】
かかるフローに対応したプログラムがホストコンピュータ(105)のメモリに記憶され、ホストコンピュータ内のCPUにより実行される。
【0057】
記録装置の設定をリセット状態にし(701)、その後、用紙設定(702)、記録枚数設定(703)を行い、テスト記録の番号を設定したテスト記録展開のコマンドを送信(704)、続いて記録開始コマンドを送信し(705)、終了する。
【0058】
図は8、ホストコンピュータ(105)からコマンドを受信した場合の記録装置(100)側MPU(401)が実行するフローチャートである。
【0059】
かかるフローに対応したプログラムはプログラムROM403に記憶されている。
【0060】
本フローチャートに従って、MPU(401)はコマンドの解析を行う。
【0061】
ホストコンピュータからプリンタリセットコマンド(501)を受信すると、800の判断分岐により設定初期化処理(801)に移行する。
【0062】
設定初期化処理(801)では、RAM404内に設定される用紙サイズや記録枚数など記録に関するパラメータ等を初期化する。
【0063】
また、前回記録した記録媒体の状態により、搬送ユニット(230)やロールユニット(102)を記録媒体搬送用モータ等(411)により、記録媒体(213)の逆転搬送を行い、次ページの先端を入口TOFセンサ(220)より上流まで戻す。
【0064】
処理終了後、コマンド解析ループへ戻る。
【0065】
用紙設定コマンド(502)を受信すると、802の判断分岐により用紙設定処理(803)に移行する。
【0066】
用紙設定処理(803)では、これから送られてくる画像の用紙サイズや用紙種類など用紙に関するパラメータをRAM404内所定領域に設定する。
【0067】
処理終了後、コマンド解析ループへ戻る。
【0068】
記録枚数設定コマンド(503)を受信すると、804の判断分岐により記録枚数設定処理(805)に移行する。
【0069】
記録枚数設定処理(805)では、これから送られてくる画像の出力枚数を設定する。
【0070】
処理終了後、コマンド解析ループへ戻る。
【0071】
各色のイメージデータコマンド(504,505,506,507)を受信すると、806の判断分岐によりデータ展開処理(807)に移行する。
【0072】
データ展開処理(807)では、画像データ部分を抽出しながら、各色ごとに、画像メモリ(VRAM 405K〜405Y)へ展開していく。
【0073】
処理終了後、コマンド解析ループへ戻る。
【0074】
テスト記録コマンド(509)を受信すると、808の判断分岐によりテストパターン展開処理(809)に移行する。
【0075】
テストパターン展開処理(809)では、コマンド内のパラメータであるパターン番号により、画像メモリ(405K〜405Y)へパターンを展開する。
【0076】
展開処理(809)終了後、書き込みデータ設定処理(810)へ移行する。
【0077】
書き込みデータ設定処理(810)では、無線通信素子214に書き込むためのデータをパターン番号により定め、ワークメモリ(404)に記憶させる。
【0078】
処理終了後、コマンド解析ループへ戻る。
【0079】
非接触ICデータ設定コマンド(510)を受信すると、811の判断分岐により書き込みデータ取得処理(812)へ移行する。
【0080】
書き込みデータ取得処理(812)では、無線通信素子に書き込むためのデータをコマンド内のパラメータから抽出し、ワークRAM(404)に記憶させる。
【0081】
処理終了後、コマンド解析ループへ戻る。
【0082】
記録開始コマンド(508)を受信すると、813の判断分岐により搬送開始処理(814)へ移行する。
【0083】
搬送開始処理(814)では、記録ヘッドユニット(200)をヘッドU/Dモータ(不図示)により、記録位置まで移動させ、また、搬送ユニット(220)やロールユニット(102)を記録媒体搬送用モータ等(411)により、駆動開始し、無線通信素子を内蔵する記録媒体(213)の搬送を開始する。
【0084】
搬送開始処理(814)終了後、記録処理(815)へ移行する。
【0085】
記録処理(815)では、図9〜11に示すテスト記録パターンに関する処理と無線通信素子(214)にデータを書き込む処理を行う。
【0086】
記録に関する処理では、搬送開始処理(814)により無線通信素子を内蔵する記録媒体(213)のダイカットされたシール(213)の隙間を用紙の先頭として入口TOFセンサ(220)で検知すると、記録1ライン分の移動量に相当する、搬送に使用しているモータのステップ数を数え、入口TOFセンサ(220)からブラックヘッド(201)迄の距離分の移動を確認したら、画像メモリのブラック領域(405K)から記録ヘッド制御回路(408)を介して、記録データが記録ヘッド(201)に転送される。
【0087】
1ライン分の記録データが転送されると記録ヘッド制御回路(408)によりヘッドを駆動して記録を実行する。搬送量1ステップに対して1ラインずつの記録データ転送と記録動作を画像終了ラインまで繰り返すとブラック部分の画像がシール(213)上に完成する。
【0088】
このように、入口TOFセンサ(220)を基準にして、残り3色に対しても同様の処理を行うと、1枚のシールにカラー記録が終了する。
【0089】
無線通信素子にデータを書き込む処理では、出口TOFセンサ(221)で、用紙の先端を検知すると、記録媒体内の無線通信素子(214)と本体内に装着されている通信アンテナ(205)の近傍迄搬送された時点で、書き込みデータ設定処理(810)や書き込みデータ取得処理(812)内で、ワークRAM(404)に設定した書き込みデータを非接触ICコントローラ(412)、フィルタ(413)、アンテナ(414)を介して、無線通信素子(214)にデータを書き込む。
【0090】
記録と書き込みが終了した時点で、一定の搬送処理を行い、記録処理(815)は終了し、コマンド解析ループへ戻る。
【0091】
また、記録ヘッド(201〜204)等のみが故障した場合は、上記書き込みのフローチャートには影響を与えず、同様の動作が可能である。
【0092】
図9〜図11は、テスト記録コマンドの実行により記録される、テスト記録パターンと無線通信素子(214)に書き込まれる内容を示した図である。
【0093】
図9はレジストレーション調整パターンでプログラムROM403に記憶されている。
【0094】
図10はノズルチェックパターンでプログラムROM403に記憶されている。
【0095】
図11記録装置内部の各パラメータの設定値で不図示のEEPROMに記憶される。
【0096】
上記方法により、本実施例を実現している。
【0097】
(第2の実施例)
第1実施例との違いのみを示す。
【0098】
本実施例は、通信アンテナの近傍に無線通信素子内蔵記録媒体を置いておくことで、ホストコンピュータ等からの処理により、無線通信素子に記録装置100の本体情報を書き込むことが出来る。
【0099】
図12は、ホストコンピュータ(105)から送られる記録データのコマンド体系である。
【0100】
1201、1208,1209等の制御コマンド、1202、1203、1210等の設定コマンドと、1204,1205,1206,1207からなる画像データ転送コマンドから構成されている。
【0101】
図13は、ホストコンピュータ(105)からコマンドを受信した場合の記録装置(100)側でのフローチャートであり、コマンドを受信すると、フローチャートに従って、コマンドの解析を行う。
【0102】
非接触IC書き込みコマンド(1210)を受信すると、1311の判断分岐により書き込み処理(1312)へ移行する。
【0103】
書き込み処理では、ワークRAM(404)に一時的に記憶した図14に示す記録装置内部情報を、非接触ICコントローラ(412)、フィルタ(413)、アンテナ(414)を介して、予め通信アンテナ(414)近傍にセットされた記録媒体内の無線通信素子(214)に書き込む。
【0104】
(その他の実施例)
今回、ホストコンピュータ(105)からのコマンドによる、テスト記録や書き込み処理を説明してきたが、本体付属のオペレーションパネルの操作で、テスト記録や書き込み処理を行っても良い。
【0105】
また、前述した実施形態においては、複数のラインヘッドを持つインクジェット記録装置について説明したが、これに限るもので無く、記録ヘッドは単数であってもよく、他の記録方式、例えばシリアルスキャン方式でも良く、インクジェット記録ではない記録方式であっても構わない。
【0106】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば記録装置が保有している情報を記録媒体に内蔵する無線通信素子に書き込みが可能となり、パソコンに接続された非接触IC読取機により、その場でデータベース化や解析等が行える。
【0107】
そのため、従来の複数のテスト記録等で分割された装置情報を手入力でパソコン等に入力する必要がなくなり、非常にサービス効率の良い、記録装置を提供できる。
【0108】
又、記録ヘッド等の故障で例え、記録動作に支障をきたした場合であっても、記録媒体に内蔵の無線通信素子に記録装置内部情報を書き込み、それらの内容を解析できる為、サービス性は著しく向上する。
【0109】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した記録装置システムの斜視図である。
【図2】本発明を実施したインクジェット記録装置の構造を説明するための透視図である。
【図3】本発明を実施した非接触IC(無線通信素子)内蔵記録媒体の解説図である。
【図4】本発明を実施した記録装置の電気的なブロック図である。
【図5】実施例1で使用したホストコンピュータ等から送られるコマンド体系を示す図である。
【図6】実施例1で使用したホストコンピュータの画像データ記録処理に関わるフローチャートである。
【図7】実施例1で使用したホストコンピュータのテスト記録実行処理に関わるフローチャートである。
【図8】実施例1で使用した記録装置のコマンド受信処理のフローチャートである。
【図9】実施例1で使用したテスト記録パターン(レジ調整パターン)と非接触ICへの書き込みデータを示す図である。
【図10】実施例1で使用したテスト記録パターン(ノズルチェックパターン)と非接触ICへの書き込みデータを示す図である。
【図11】実施例1で使用したテスト記録パターン(設定値記録パターン)と非接触ICへの書き込みデータを示す図である。
【図12】実施例2で使用したホストコンピュータ等から送られるコマンド体系を示す図である。
【図13】実施例2で使用した記録装置のコマンド受信処理のフローチャートである。
【図14】実施例2で使用したテスト記録パターン(設定値記録パターン)と非接触ICへの書き込みデータを示す図である。
【符号の説明】
0100 記録装置
0101 オペレーションパネル
0102 ロールユニット
0103 フロントドア
0104 電源スイッチ
0105 ホストコンピュータ
0106 インターフェースケーブル
0200 記録ヘッドユニット
0201 記録ヘッド(ブラック)
0202 記録ヘッド(シアン)
0203 記録ヘッド(マジェンタ)
0204 記録ヘッド(イエロー)
0205 通信アンテナ
0206 ケーブル
0207 制御基板
0208 インクカートリッジ(ブラック)
0209 インクカートリッジ(シアン)
0210 インクカートリッジ(マジェンタ)
0211 インクカートリッジ(イエロー)
0213 無線通信素子内蔵記録媒体
0214 非接触IC(無線通信素子)
0215 記録装置本体
0220 TOF(Top of Form)入口センサ
0221 TOF出口センサ
0230 搬送ユニット
0301 アンテナ
0302 ICチップ(素子)
0303 ダイカットシール(ラベル)
0304 台紙
0401 MPU
0402 メモリコントローラ
0403 プログラムROM
0404 RAM(ワークメモリ)
0405 VRAM(画像メモリ)
0406 通信用ドライバ
0407 オペレーションパネル
0408 ヘッド制御回路
0410 モータドライバ
0411 モータ
0412 RF−IDリーダ/ライタ(非接触ICコントローラ)
0413 フィルタ
0414 通信アンテナ
0501 プリンタリセットコマンド
0502 用紙設定コマンド
0503 記録枚数設定コマンド
0504 ブラックイメージコマンド
0505 イエローイメージコマンド
0506 マゼンタイメージコマンド
0507 シアンイメージコマンド
0508 記録開始コマンド
0509 テスト記録展開コマンド
0510 非接触ICデータ設定コマンド
0601 プリンタリセットコマンド
0602 用紙設定コマンド
0603 記録枚数設定コマンド
0604 ブラックイメージコマンド
0605 イエローイメージコマンド
0606 マゼンタイメージコマンド
0607 シアンイメージコマンド
0608 非接触ICデータ設定コマンド
0609 記録開始コマンド
0701 プリンタリセットコマンド
0702 用紙設定コマンド
0703 記録枚数設定コマンド
0704 テスト記録展開コマンド
0705 記録開始コマンド
1201 プリンタリセットコマンド
1202 用紙設定コマンド
1203 記録枚数設定コマンド
1204 ブラックイメージコマンド
1205 イエローイメージコマンド
1206 マゼンタイメージコマンド
1207 シアンイメージコマンド
1208 記録開始コマンド
1209 テスト記録展開コマンド
1210 非接触書き込みコマンド
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信素子を内蔵する記録媒体に対して、媒体表面への記録、及び記録媒体内蔵素子への情報の書き込み可能な記録装置に関するものである。
【0002】
【背景の技術】
非接触で情報の書き込み/読み出し可能な素子とアンテナを備えたRF−ID(Radio Frequency Identification)素子等が開発されているが、通常この非接触ICは、カット紙、ラベル、タグ紙や、ICカード等の記録媒体に内蔵されている。
【0003】
【従来の技術】
業務用記録装置等においては従来、記録装置に問題が発生した場合、記録装置の状態を調べる為に、電話での問い合わせや、テスト記録をユーザに送付してもらい、状況を確認してから、ユーザ先に訪問し、メンテナンスを行っている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、近年開発されている記録装置は、サービス性の向上等を図るため、非常に多くの情報を装置内に保持しており、従来のような、手作業による装置情報管理では、逆にサービス効率が悪くなるという問題がある。
【0005】
本発明の目的は素子内蔵の記録媒体を有効に活用することによって、サービス効率、及びサービス性の向上を目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
上記に鑑み本発明は為されたもので、記録装置のサービス性を格段に向上することを目的とし、下記の各手段を実施した。
【0007】
記録媒体表面に画像を記録する記録手段と、前記記録媒体に内蔵された無線通信素子と通信する無線通信手段と前記無線通信手段を介して前記無線通信素子に記録装置の内部情報を書き込む書き込み手段とを備えた記録装置。
【0008】
前記記録手段は記録装置のテスト記録するテスト記録手段を有することを特徴とする記録装置。
【0009】
前記書き込み手段は前記無線通信素子へのテスト書き込みするテスト書き込み手段を有することを特徴とする記録装置。
【0010】
前記記録装置はテスト記録するテスト記録手段と、テスト書き込みするテスト書き込み手段を有することを特徴とする記録装置。
【0011】
前記記録装置は前記テスト記録手段によるテスト記録と、テスト書き込み手段によるテスト書き込みを並行に処理する並行処理手段を有することを特徴とする記録装置。
【0012】
前記テスト記録手段は複数のテスト記録パターンを有することを特徴とする記録装置。
【0013】
前記テスト書き込み手段は複数のテスト書き込みパターンを有することを特徴とする記録装置。
【0014】
前記テスト記録手段による記録内容と、前記テスト書き込み手段による書き込み内容は同じ情報であることを特徴とする記録装置。
【0015】
前記テスト記録手段による記録内容と、前記テスト書き込み手段による書き込み内容は異なる情報であることを特徴とする記録装置。
【0016】
前記テスト記録手段による複数のテスト記録パターンと、前記テスト書き込み手段による複数のテスト書き込みパターンとを連続的に出力することを特徴とする記録装置。
【0017】
前記記録手段による記録動作不良の場合、前記テスト書き込み手段による書き込み動作を実行することを特徴とする記録装置。
【0018】
前記書き込み手段による書き込み動作不良の場合、前記テスト記録手段による記録動作を実行することを特徴とする記録装置。
【0019】
前記無線通信素子に書き込まれた情報を読み出す読み出し手段を有することを特徴とする記録装置。
【0020】
前記無線通信素子とはRF−ID(Radio Frequency Identification)素子であることを特徴とする記録装置。
【0021】
記録媒体に情報を記録する記録手段と、前記記録媒体に設けられたメモリに前記情報に関連した関連情報を書き込む手段とを備えたことを特徴とする記録装置。
【0022】
前記記録媒体に記録する情報としてレジストレーション調整パターンを記憶するメモリを備えたことを特徴とする記録装置。
【0023】
前記記録媒体に記録する情報としてノズルチェックパターンを記憶するメモリを備えたことを特徴とする記録装置。
【0024】
前記記録媒体に記録する情報として記録調整値を記憶するメモリを備えたことを特徴とする記録装置。
【0025】
【作用】
本発明は、非接触ICライタ内蔵の記録装置において、非接触ICを内蔵する記録媒体に対して、記録装置の内部情報を書き込み可能である。
【0026】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明を実施した記録装置について詳細に説明する。
【0027】
(第1の実施例)
本実施例に使用した記録システムの斜視図を図1に示す。
【0028】
記録装置(100)はホストコンピュータ(105)からケーブル(106)を介して画像情報やデータを受信し、記録媒体供給部(以降、ロールユニット)(102)から繰り出される非接触IC内蔵の記録媒体(図3参照)表面への記録と非接触ICへのデータの書き込みが可能である。
【0029】
本発明を実施したインクジェット記録装置(100)の構造を説明するための透視図を図2に示す。
【0030】
記録ヘッドユニット(200)は記録ヘッド(201〜204)、及び記録ヘッドの安定した(インクの)吐出を維持するための回復系ユニット(不図示)によって構成されている。
【0031】
記録媒体(213)はロールユニット(102)から供給され、搬送ユニット(220)によって、連続的に搬送される。
【0032】
定速度で搬送しながら、用紙の記録開始位置がブラックの記録ヘッド(201)の下に到達したときに、記録データに基づきブラックインクを選択的に吐出し、記録開始する。
【0033】
同様に、シアン(202)、マジェンタ(203)、イエロー(204)の順に、各記録ヘッドは対応した各色のインクを吐出してカラー記録する。
【0034】
記録装置本体(215)は、搬送ユニット(220)、記録ヘッド(201〜204)にインクを供給するインクカートリッジ(208,209,210,211)、記録ヘッドへのインク供給や回復動作のためのポンプユニット(不図示)、記録装置全体を制御する制御回路(図4参照)等によって構成されている。
【0035】
また、フロントドア(図1、103)は、インクカートリッジ(208、209、210、211)交換用の開閉扉である。
【0036】
入口TOF(Top Of Form)センサ(220)と出口TOFセンサ(221)は、例えば透過型のセンサで用紙の先端や後端の検知等に用いる。
【0037】
記録媒体(213)に内蔵された無線通信素子(214)に対するデータの書き込みは、記録装置制御基板(207)にケーブル(206)で接続された通信アンテナ(205)の近傍を、無線通信素子(214)が通過する間に、行われる。
【0038】
本実施例に使用した無線通信素子(214)を内蔵する記録媒体の解説図を図3に示す。
【0039】
無線通信素子(214)が台紙(304)上に均等に配置され、同サイズのダイカットされたシール(213)に、等間隔の隙間を空けて設けられている。
【0040】
無線通信素子(214)は、例えばコイル状にパターニングされたアンテナ(301)とメモリを含む素子(302)から構成される。
【0041】
本発明を実施した記録装置100の電気的なブロック図を図4に示す。
【0042】
MPU(401)はプログラムROM(403)に内蔵された制御プログラムに基づいて、記録装置100全般の制御を行う。
【0043】
通信用ドライバ406はホストコンピュータ等(105)とのインターフェースをMPU(401)の指示に基づいて制御し、ホストコンピュータ(105)から画像データが入力されると、メモリコントローラ(402)の動作によって、画像メモリ(405K,405C,405M,405Y)にDMA(Direct Memory Access)転送等で高速に展開される。
【0044】
MPU(401)は又、オペレーションパネル(407)上のLEDや液晶表示器、操作キー等の制御、管理を行う。
【0045】
MPU(401)の作業領域には作業用RAM(404)が使用される。
【0046】
MPU(401)はこの他、装置内部で使用する記録媒体搬送用の搬送モータ(不図示)、記録ヘッドユニット(200)を上下に移動するヘッドU/Dモータ(不図示)、記録ヘッド(201〜204)を待機中にキャップするキャッピング機構を駆動するキャッピングモータ(不図示)等を(モータドライバ410を介して)駆動制御する。
【0047】
記録ヘッド制御回路(408)は、印字有効、無効の指定や印字領域の指定等を各色独立に設定可能で、各色の記録ヘッド(201〜204)を駆動制御する。
【0048】
無線通信素子(214)への情報の書き込み、読み込みを行う非接触ICコントローラ(RF−IDリーダ/ライタ)(412)はMPU(401)の制御下で動作する。
【0049】
そしてフィルタ(413)は、非接触ICコントローラ(412)から通信アンテナ(414)に送受信される無線周波数信号のフィルタリングを行う。
【0050】
ホストコンピュータ等から送られる記録データのコマンド体系を図5に示す。
【0051】
501、508,509等の制御コマンド、502、503、510等の設定コマンド、そして504,505,506,507からなる画像データ転送コマンドから構成されている。
【0052】
ホストコンピュータ(105)が、記録装置(100)に画像の記録と無線通信素子(214)への書き込み指示する処理のフローチャートを図6に示す。
【0053】
かかるフローに対応したプログラムがホストコンピュータ(105)のメモリに記憶され、ホストコンピュータ内のCPUにより実行される。
【0054】
先ず、記録装置の設定をリセット状態にし(601)、その後、用紙設定(602)、記録枚数設定(603)を行い、イメージデータを各色ごとに転送(604,605,606,607)し、次に無線通信素子(214)に書き込むためのデータを送信(608)、そして記録開始コマンドを送信し(609)終了する。
【0055】
次にホストコンピュータ(105)が、記録装置(100)にテスト記録を指示する場合の処理について図7のフローチャートを用いて説明する。
【0056】
かかるフローに対応したプログラムがホストコンピュータ(105)のメモリに記憶され、ホストコンピュータ内のCPUにより実行される。
【0057】
記録装置の設定をリセット状態にし(701)、その後、用紙設定(702)、記録枚数設定(703)を行い、テスト記録の番号を設定したテスト記録展開のコマンドを送信(704)、続いて記録開始コマンドを送信し(705)、終了する。
【0058】
図は8、ホストコンピュータ(105)からコマンドを受信した場合の記録装置(100)側MPU(401)が実行するフローチャートである。
【0059】
かかるフローに対応したプログラムはプログラムROM403に記憶されている。
【0060】
本フローチャートに従って、MPU(401)はコマンドの解析を行う。
【0061】
ホストコンピュータからプリンタリセットコマンド(501)を受信すると、800の判断分岐により設定初期化処理(801)に移行する。
【0062】
設定初期化処理(801)では、RAM404内に設定される用紙サイズや記録枚数など記録に関するパラメータ等を初期化する。
【0063】
また、前回記録した記録媒体の状態により、搬送ユニット(230)やロールユニット(102)を記録媒体搬送用モータ等(411)により、記録媒体(213)の逆転搬送を行い、次ページの先端を入口TOFセンサ(220)より上流まで戻す。
【0064】
処理終了後、コマンド解析ループへ戻る。
【0065】
用紙設定コマンド(502)を受信すると、802の判断分岐により用紙設定処理(803)に移行する。
【0066】
用紙設定処理(803)では、これから送られてくる画像の用紙サイズや用紙種類など用紙に関するパラメータをRAM404内所定領域に設定する。
【0067】
処理終了後、コマンド解析ループへ戻る。
【0068】
記録枚数設定コマンド(503)を受信すると、804の判断分岐により記録枚数設定処理(805)に移行する。
【0069】
記録枚数設定処理(805)では、これから送られてくる画像の出力枚数を設定する。
【0070】
処理終了後、コマンド解析ループへ戻る。
【0071】
各色のイメージデータコマンド(504,505,506,507)を受信すると、806の判断分岐によりデータ展開処理(807)に移行する。
【0072】
データ展開処理(807)では、画像データ部分を抽出しながら、各色ごとに、画像メモリ(VRAM 405K〜405Y)へ展開していく。
【0073】
処理終了後、コマンド解析ループへ戻る。
【0074】
テスト記録コマンド(509)を受信すると、808の判断分岐によりテストパターン展開処理(809)に移行する。
【0075】
テストパターン展開処理(809)では、コマンド内のパラメータであるパターン番号により、画像メモリ(405K〜405Y)へパターンを展開する。
【0076】
展開処理(809)終了後、書き込みデータ設定処理(810)へ移行する。
【0077】
書き込みデータ設定処理(810)では、無線通信素子214に書き込むためのデータをパターン番号により定め、ワークメモリ(404)に記憶させる。
【0078】
処理終了後、コマンド解析ループへ戻る。
【0079】
非接触ICデータ設定コマンド(510)を受信すると、811の判断分岐により書き込みデータ取得処理(812)へ移行する。
【0080】
書き込みデータ取得処理(812)では、無線通信素子に書き込むためのデータをコマンド内のパラメータから抽出し、ワークRAM(404)に記憶させる。
【0081】
処理終了後、コマンド解析ループへ戻る。
【0082】
記録開始コマンド(508)を受信すると、813の判断分岐により搬送開始処理(814)へ移行する。
【0083】
搬送開始処理(814)では、記録ヘッドユニット(200)をヘッドU/Dモータ(不図示)により、記録位置まで移動させ、また、搬送ユニット(220)やロールユニット(102)を記録媒体搬送用モータ等(411)により、駆動開始し、無線通信素子を内蔵する記録媒体(213)の搬送を開始する。
【0084】
搬送開始処理(814)終了後、記録処理(815)へ移行する。
【0085】
記録処理(815)では、図9〜11に示すテスト記録パターンに関する処理と無線通信素子(214)にデータを書き込む処理を行う。
【0086】
記録に関する処理では、搬送開始処理(814)により無線通信素子を内蔵する記録媒体(213)のダイカットされたシール(213)の隙間を用紙の先頭として入口TOFセンサ(220)で検知すると、記録1ライン分の移動量に相当する、搬送に使用しているモータのステップ数を数え、入口TOFセンサ(220)からブラックヘッド(201)迄の距離分の移動を確認したら、画像メモリのブラック領域(405K)から記録ヘッド制御回路(408)を介して、記録データが記録ヘッド(201)に転送される。
【0087】
1ライン分の記録データが転送されると記録ヘッド制御回路(408)によりヘッドを駆動して記録を実行する。搬送量1ステップに対して1ラインずつの記録データ転送と記録動作を画像終了ラインまで繰り返すとブラック部分の画像がシール(213)上に完成する。
【0088】
このように、入口TOFセンサ(220)を基準にして、残り3色に対しても同様の処理を行うと、1枚のシールにカラー記録が終了する。
【0089】
無線通信素子にデータを書き込む処理では、出口TOFセンサ(221)で、用紙の先端を検知すると、記録媒体内の無線通信素子(214)と本体内に装着されている通信アンテナ(205)の近傍迄搬送された時点で、書き込みデータ設定処理(810)や書き込みデータ取得処理(812)内で、ワークRAM(404)に設定した書き込みデータを非接触ICコントローラ(412)、フィルタ(413)、アンテナ(414)を介して、無線通信素子(214)にデータを書き込む。
【0090】
記録と書き込みが終了した時点で、一定の搬送処理を行い、記録処理(815)は終了し、コマンド解析ループへ戻る。
【0091】
また、記録ヘッド(201〜204)等のみが故障した場合は、上記書き込みのフローチャートには影響を与えず、同様の動作が可能である。
【0092】
図9〜図11は、テスト記録コマンドの実行により記録される、テスト記録パターンと無線通信素子(214)に書き込まれる内容を示した図である。
【0093】
図9はレジストレーション調整パターンでプログラムROM403に記憶されている。
【0094】
図10はノズルチェックパターンでプログラムROM403に記憶されている。
【0095】
図11記録装置内部の各パラメータの設定値で不図示のEEPROMに記憶される。
【0096】
上記方法により、本実施例を実現している。
【0097】
(第2の実施例)
第1実施例との違いのみを示す。
【0098】
本実施例は、通信アンテナの近傍に無線通信素子内蔵記録媒体を置いておくことで、ホストコンピュータ等からの処理により、無線通信素子に記録装置100の本体情報を書き込むことが出来る。
【0099】
図12は、ホストコンピュータ(105)から送られる記録データのコマンド体系である。
【0100】
1201、1208,1209等の制御コマンド、1202、1203、1210等の設定コマンドと、1204,1205,1206,1207からなる画像データ転送コマンドから構成されている。
【0101】
図13は、ホストコンピュータ(105)からコマンドを受信した場合の記録装置(100)側でのフローチャートであり、コマンドを受信すると、フローチャートに従って、コマンドの解析を行う。
【0102】
非接触IC書き込みコマンド(1210)を受信すると、1311の判断分岐により書き込み処理(1312)へ移行する。
【0103】
書き込み処理では、ワークRAM(404)に一時的に記憶した図14に示す記録装置内部情報を、非接触ICコントローラ(412)、フィルタ(413)、アンテナ(414)を介して、予め通信アンテナ(414)近傍にセットされた記録媒体内の無線通信素子(214)に書き込む。
【0104】
(その他の実施例)
今回、ホストコンピュータ(105)からのコマンドによる、テスト記録や書き込み処理を説明してきたが、本体付属のオペレーションパネルの操作で、テスト記録や書き込み処理を行っても良い。
【0105】
また、前述した実施形態においては、複数のラインヘッドを持つインクジェット記録装置について説明したが、これに限るもので無く、記録ヘッドは単数であってもよく、他の記録方式、例えばシリアルスキャン方式でも良く、インクジェット記録ではない記録方式であっても構わない。
【0106】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば記録装置が保有している情報を記録媒体に内蔵する無線通信素子に書き込みが可能となり、パソコンに接続された非接触IC読取機により、その場でデータベース化や解析等が行える。
【0107】
そのため、従来の複数のテスト記録等で分割された装置情報を手入力でパソコン等に入力する必要がなくなり、非常にサービス効率の良い、記録装置を提供できる。
【0108】
又、記録ヘッド等の故障で例え、記録動作に支障をきたした場合であっても、記録媒体に内蔵の無線通信素子に記録装置内部情報を書き込み、それらの内容を解析できる為、サービス性は著しく向上する。
【0109】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した記録装置システムの斜視図である。
【図2】本発明を実施したインクジェット記録装置の構造を説明するための透視図である。
【図3】本発明を実施した非接触IC(無線通信素子)内蔵記録媒体の解説図である。
【図4】本発明を実施した記録装置の電気的なブロック図である。
【図5】実施例1で使用したホストコンピュータ等から送られるコマンド体系を示す図である。
【図6】実施例1で使用したホストコンピュータの画像データ記録処理に関わるフローチャートである。
【図7】実施例1で使用したホストコンピュータのテスト記録実行処理に関わるフローチャートである。
【図8】実施例1で使用した記録装置のコマンド受信処理のフローチャートである。
【図9】実施例1で使用したテスト記録パターン(レジ調整パターン)と非接触ICへの書き込みデータを示す図である。
【図10】実施例1で使用したテスト記録パターン(ノズルチェックパターン)と非接触ICへの書き込みデータを示す図である。
【図11】実施例1で使用したテスト記録パターン(設定値記録パターン)と非接触ICへの書き込みデータを示す図である。
【図12】実施例2で使用したホストコンピュータ等から送られるコマンド体系を示す図である。
【図13】実施例2で使用した記録装置のコマンド受信処理のフローチャートである。
【図14】実施例2で使用したテスト記録パターン(設定値記録パターン)と非接触ICへの書き込みデータを示す図である。
【符号の説明】
0100 記録装置
0101 オペレーションパネル
0102 ロールユニット
0103 フロントドア
0104 電源スイッチ
0105 ホストコンピュータ
0106 インターフェースケーブル
0200 記録ヘッドユニット
0201 記録ヘッド(ブラック)
0202 記録ヘッド(シアン)
0203 記録ヘッド(マジェンタ)
0204 記録ヘッド(イエロー)
0205 通信アンテナ
0206 ケーブル
0207 制御基板
0208 インクカートリッジ(ブラック)
0209 インクカートリッジ(シアン)
0210 インクカートリッジ(マジェンタ)
0211 インクカートリッジ(イエロー)
0213 無線通信素子内蔵記録媒体
0214 非接触IC(無線通信素子)
0215 記録装置本体
0220 TOF(Top of Form)入口センサ
0221 TOF出口センサ
0230 搬送ユニット
0301 アンテナ
0302 ICチップ(素子)
0303 ダイカットシール(ラベル)
0304 台紙
0401 MPU
0402 メモリコントローラ
0403 プログラムROM
0404 RAM(ワークメモリ)
0405 VRAM(画像メモリ)
0406 通信用ドライバ
0407 オペレーションパネル
0408 ヘッド制御回路
0410 モータドライバ
0411 モータ
0412 RF−IDリーダ/ライタ(非接触ICコントローラ)
0413 フィルタ
0414 通信アンテナ
0501 プリンタリセットコマンド
0502 用紙設定コマンド
0503 記録枚数設定コマンド
0504 ブラックイメージコマンド
0505 イエローイメージコマンド
0506 マゼンタイメージコマンド
0507 シアンイメージコマンド
0508 記録開始コマンド
0509 テスト記録展開コマンド
0510 非接触ICデータ設定コマンド
0601 プリンタリセットコマンド
0602 用紙設定コマンド
0603 記録枚数設定コマンド
0604 ブラックイメージコマンド
0605 イエローイメージコマンド
0606 マゼンタイメージコマンド
0607 シアンイメージコマンド
0608 非接触ICデータ設定コマンド
0609 記録開始コマンド
0701 プリンタリセットコマンド
0702 用紙設定コマンド
0703 記録枚数設定コマンド
0704 テスト記録展開コマンド
0705 記録開始コマンド
1201 プリンタリセットコマンド
1202 用紙設定コマンド
1203 記録枚数設定コマンド
1204 ブラックイメージコマンド
1205 イエローイメージコマンド
1206 マゼンタイメージコマンド
1207 シアンイメージコマンド
1208 記録開始コマンド
1209 テスト記録展開コマンド
1210 非接触書き込みコマンド
Claims (18)
- 記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記記録媒体に内蔵された無線通信素子と通信する無線通信手段と、前記無線通信手段を介して前記無線通信素子に記録装置の内部情報を書き込む書き込み手段とを備えた
記録装置。 - 前記記録手段は記録装置のテスト記録するテスト記録手段を有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記書き込み手段は前記無線通信素子へのテスト書き込みするテスト書き込み手段を有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記記録装置はテスト記録するテスト記録手段と、テスト書き込みするテスト書き込み手段を有することを特徴とする
請求項1に記載の記録装置。 - 前記記録装置は前記テスト記録手段によるテスト記録と、テスト書き込み手段によるテスト書き込みを並行に処理する処理手段を有することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
- 前記テスト記録手段は複数のテスト記録パターンを有することを特徴とする請求項2、4、及び5に記載の記録装置。
- 前記テスト書き込み手段は複数のテスト書き込みパターンを有することを特徴とする請求項3、4、及び5に記載の記録装置。
- 前記テスト記録手段による記録内容と、前記テスト書き込み手段による書き込み内容は同じ情報であることを特徴とする
請求項4及び5に記載の記録装置。 - 前記テスト記録手段による記録内容と、前記テスト書き込み手段による書き込み内容は異なる情報であることを特徴とする
請求項4及び5に記載の記録装置。 - 前記テスト記録手段による複数のテスト記録パターンと、前記テスト書き込み手段による複数のテスト書き込みパターンとを連続的に出力することを特徴とする請求項6から9に記載の記録装置。
- 前記記録手段による記録動作不良の場合、前記テスト書き込み手段による書き込み動作を実行することを特徴とする
請求項1から10に記載の記録装置。 - 前記書き込み手段による書き込み動作不良の場合、前記テスト記録手段による記録動作を実行することを特徴とする
請求項1から11に記載の記録装置。 - 前記無線通信素子に書き込まれた情報を読み出す読み出し手段を有することを特徴とする請求項1から12に記載の記録装置。
- 前記無線通信素子とはRF−ID(Radio Frequency Identification)素子であることを特徴とする請求項1から13に記載の記録装置。
- 記録媒体に情報を記録する記録手段と、前記記録媒体に設けられたメモリに前記情報に関連した関連情報を書き込む手段とを備えたことを特徴とする記録装置。
- 前記記録媒体に記録する情報としてレジストレーション調整パターンを記憶するメモリを備えたことを特徴とする
請求項15に記載の記録装置。 - 前記記録媒体に記録する情報としてノズルチェックパターンを記憶するメモリを備えたことを特徴とする請求項15に記載の記録装置。
- 前記記録媒体に記録する情報として記録調整値を記憶するメモリを備えたことを特徴とする請求項15に記載の記録装置。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051101 |