JP2003300356A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2003300356A
JP2003300356A JP2002107113A JP2002107113A JP2003300356A JP 2003300356 A JP2003300356 A JP 2003300356A JP 2002107113 A JP2002107113 A JP 2002107113A JP 2002107113 A JP2002107113 A JP 2002107113A JP 2003300356 A JP2003300356 A JP 2003300356A
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JP2002107113A
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Kohei Ishikawa
公平 石川
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Canon Finetech Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のRF−IDライター内蔵の記録装置で
は、記録媒体に内蔵されているRF−ID素子の位置に
より記録前に手動で通信アンテナの位置を移動させる必
要が有った。 【解決手段】 キャリッジにRF−ID素子に情報を書
き込む為の通信アンテナと、前記キャリッジを移動さ
せ、キャリッジに搭載された通信アンテナを使用して記
録媒体に内蔵されているRF−ID素子に非接触で情報
を書き込む情報書き込み手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリとアンテナ
を備えた無線通信素子を内蔵する記録媒体に対して、媒
体表面への記録動作と共に、非接触でメモリに情報を書
き込むことが可能な記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非接触で情報を書き込み/読み出し可能
であるメモリとアンテナを備えた例えばRF−ID等の
無線通信素子が開発されているが、例えばRF−ID素
子は、カット紙、ラベル、タグ紙や、ICカード等の記
録媒体に内蔵されている。近年は記録装置内にRF−I
D素子に情報を書き込む「RF−IDライタ」が内蔵さ
れ、記録装置内でRF−ID素子内蔵の記録媒体の表面
に記録を行うと同時にRF−ID素子にも情報を書き込
むという記録装置が開発されている。
【0003】RF−IDライター内蔵の記録装置とし
て、これまでは熱転写方式や感熱方式の記録装置が使用
されてきたが、記録ヘッドを記録媒体に押圧して記録を
行う方式である為に、記録媒体に内蔵しているRF−I
D素子が記録時に壊れる、又RF−ID素子近傍に記録
するのが難しい等の問題が有り、そのため記録媒体と非
接触で記録が出来るインクジェット記録装置が注目され
ている。
【0004】インクジェット記録装置は種々の方法によ
り、インクの吐出液滴を形成し、これを用紙等の被記録
媒体に付着させて、記録媒体とは非接触で印刷を行う。
【0005】特に吐出液滴形成のためのエネルギーとし
て熱を利用するインクジェット記録装置は、複数の吐出
口を高密度に配置することが容易であり、また、この高
密度化により高解像度、高画質の画像が高速度に得ら
れ、しかもカラー化も容易であるという優れた特徴を有
している。
【0006】この種のインクジェット記録装置は一般的
に、記録ヘッドと、記録ヘッドを記録媒体の搬送方向
(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)にシリア
ルスキャンさせ、プラテン上の記録媒体に対して記録を
行う記録手段と、被記録媒体を記録幅に応じて間欠搬送
させることが可能な搬送手段とを有し、搬送手段と記録
手段を繰り返す事により記録を行う制御手段を具備す
る。
【0007】この記録方法は、記録信号に応じてインク
を記録媒体上に吐出させ記録を行うものであり、ランニ
ングコストが安く、静かな記録方式として広く用いられ
ている。
【0008】また、インクを吐出する数多のノズルが副
走査方向に直線状に配置された記録ヘッドを用いること
により、記録ヘッドが記録媒体上を一回走査すること
で、ノズル数に対応した幅の記録がなされる。
【0009】その為、記録動作の高速化を達成すること
が可能である。さらに、カラー記録対応のインクジェッ
ト記録装置の場合、複数色の記録ヘッドにより、吐出さ
れるインク液滴を重ね合わせることにより、カラー画像
を形成する。
【0010】一般には、イエロー(Y)、シアン(C)、
マゼンタ(M)の3原色または、これら3原色にブラッ
ク(K)を含めた4色に対応する4種類の記録ヘッド及
びインクカートリッジが用いられている。
【0011】また、近年においては、4色の記録ヘッド
とインクカートリッジを一体に構成にしたものや、より
高画質を可能とするために、YMCKに淡いイエロー(P
Y)、淡いシアン(PC)、淡いマゼンタ(PM)を加え
た、7色構成にしたインクジェット記録装置も商品化さ
れている。
【0012】図1は従来のRF−IDライター内蔵の記
録装置の上断面図であり、記録装置にはRF−ID素子
と情報を読み込み/書き込みの為の通信アンテナ(01
12)が装着されており、記録媒体(0100)には、
RF−ID素子(0114)が内蔵されている。記録装
置は、給紙時に通信アンテナ(0112)を使用して、
記録媒体(0100)に内蔵されているRF−ID素子
(0114)に対して情報を書き込む制御を行う。
【0013】
【発明が解決しようとしている課題】例えばRF−ID
素子に情報を書き込む場合、情報を書き込む側(本体
側)の通信アンテナと、RF−ID素子のアンテナとが
ほぼ重なる場所に位置した状態で、情報の書込みが可能
となる。
【0014】従来のRF−IDライター内蔵の記録装置
では、記録装置内に内蔵する通信アンテナを記録媒体の
搬送部に固定するか、又は手動で通信アンテナの位置を
移動可能とする構成であった為、前者の場合は、記録媒
体に内蔵するRF−ID素子は、記録媒体の決まった位
置に内蔵する必要が有り、後者の場合は、記録媒体に内
蔵されているRF−ID素子の位置により記録前に手動
で通信アンテナの位置を移動させる必要が有った。
【0015】本発明は、RF−ID等無線通信素子が記
録媒体のどの位置に内蔵されていても、RF−ID素子
に対して正しく情報を書き込む事が可能な記録装置を提
供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決する為の手段】上記に鑑み本発明は、下記
の各手段を実施した。
【0017】記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒
体の搬送方向と直交する方向に走査し、記録媒体に対し
て記録を行う記録装置において、メモリを含む無線通信
素子と通信する為の通信アンテナを前記キャリッジ上に
具備し、前記通信アンテナを介して前記メモリに情報を
書き込む書き込み手段とを備えたことを特徴とする、記
録装置。
【0018】前記記録ヘッドによる記録走査中に前記書
き込み手段によるメモリへの書き込みを行うことを特徴
とする、記録装置。
【0019】前記記録ヘッドによる記録走査中を除く期
間に前記書き込み手段によるメモリへの書き込みを行う
ことを特徴とする、記録装置。
【0020】記録媒体が、1枚毎にカットされた記録媒
体であることを特徴とする記録装置。
【0021】記録媒体が、複数枚の記録媒体から成る長
尺状の記録媒体であることを特徴とする記録装置。
【0022】前記記録ヘッドによる1回の記録走査で複
数の記録媒体に対して記録し、且つ前記書き込み手段
は、記録している複数の記録媒体に内蔵された無線通信
素子のメモリに対して情報を書き込むことを特徴とする
記録装置。
【0023】前記記録装置の記録ヘッドはインクを吐出
して記録を行うインクジェット記録装置であることを特
徴とする、記録装置。
【0024】
【作用】本発明は、RF−IDライター内蔵の記録装置
において、RF−ID素子が記録媒体のどの位置に内蔵
されていても、RF−ID素子に対して正しく情報を書
き込む記録装置を提供出来る。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明のRF−IDラ
イター内蔵のカラーインクジェット記録装置に関わる実
施例について詳細に説明する。
【0026】(第1の実施例)本実施例で使用する、カ
ットされた記録媒体に対して記録を行うカラーインクジ
ェット記録装置のキャリッジ概略構成を図2に示す。
【0027】キャリッジ(0201)には、キャリッジ
移動ベルト接合部材(0203)により記録装置に装着
されており、記録ヘッド(0202)とインクタンク
(0200)が一体化されたインクカートリッジを取り
付ける事により記録をする事が可能となる。
【0028】記録ヘッドはYMCKの4色分を具備し、各色
の記録ヘッドはそれぞれ、例えば600dpiのピッチ
で吐出口を304ノズル一列に配列した(0205)イ
ンクジェット記録ヘッドである。
【0029】キャリッジには、通信アンテナ(020
4)が備えられている。
【0030】本実施例で使用する記録装置の電気的なブ
ロック図を図8に示す。CPU(中央処理装置)(080
0)は、プログラムメモリ(0801)に格納された例
えば、図9〜11、図13、図7、及び図16に示すフ
ローに対応する制御プログラムを実行して、ホストコン
ピュータからインタフェース(0804)を制御し記録
データを受信し、前述のキャリッジを駆動するキャリッ
ジモータ(0506)の他、紙送りモータ(0816)、給
紙モータ(0817)等、各モータをモータドライバ
(0814)を制御することにより駆動し、さらにK
(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ
ー)、4色の記録ヘッド(0809/0810/081
1/0812)を記録制御回路(0808)を制御する
ことにより、記録用紙の給紙、搬送、排出や、記録に関
わる構成部の動作制御を行う。
【0031】上記動作制御に関わるセンサ類(080
7)や、オペレータの操作キー(0806)もCPU
(0800)に接続されている。RF−ID素子とは、R
F−ID通信インタフェース(0815)を制御するこ
とで通信アンテナ(0816)を介して通信する。
【0032】本実施例で使用するホストコンピュータか
ら送信される記録コマンドの例を図3に示す。
【0033】「開始コマンド」は、記録コマンドの開始
を表し、記録領域のページ長を示すページレングス(0
301)、記録基準位置からの左余白サイズを示すレフ
トマージン(0302)、記録基準位置からの右余白ま
でのサイズを示すライトマージン(0303)から成
る。
【0034】「RF−IDコマンド」は、記録媒体に内
蔵されているRF−ID素子のXY座標(0311、0
312)、RF−ID素子に書き込むデータ(031
4)から成る。
【0035】これらはワーキングメモリ(0802)に
記憶される(図15参照)。
【0036】「ラスターイメージコマンド」は、1色分
の1ラスターのイメージデータであり、描画色(032
1)、イメージデータ(0323)から成る。「改行コ
マンド」は、描画ラスターを次のラスターに移動するこ
とを示す。「終了コマンド」は、記録データの終了を示
す。
【0037】本実施例で使用する「開始コマンド」「R
F−IDコマンド」の各パラメータを図4を用いて説明
する。
【0038】記録媒体(0407)には、RF−ID素
子(0405)が内蔵されており、基準位置からRF−
ID素子(0405)の中心座標をRF−IDコマンド
にて指定する。
【0039】基準位置から幅方向の描画領域(040
6)開始までの距離をレフトマージン(0401)、基
準位置から幅方向の描画領域(0406)の終了までを
ライトマージン(0400)、基準位置から長手方向の
描画領域(0406)の終了までをページレングス(0
402)として指定する。
【0040】次に本実施例で使用する記録部の概略構成
を図5に示す。
【0041】インクカートリッジを搭載し、RF−ID
素子に情報を書き込む為の通信アンテナ(0501)を
備えたキャリッジ(0500)を、キャリッジ駆動モー
タ(0506)を駆動させることで、記録媒体(050
2)上をA方向に走査させ、記録ヘッドの記録幅例えば
304ノズル分(0505)を記録する。
【0042】本実施例で使用する記録部において、キャ
リッジに備えられた通信アンテナを使用してRF−ID
素子に情報を書き込んでいる状態を図6に示す。
【0043】記録制御中に、ホストコンピュータから受
信した「RF−IDコマンド」のY座標で指定された位
置まで搬送したとことで、記録制御を一時停止し、「R
F−IDコマンド」のX座標で指定された位置までキャ
リッジ(0600)を移動させ、キャリッジに備えられ
た通信アンテナ(0601)を使用して記録媒体(06
02)に内蔵されているRF−ID素子に情報を書き込
み、書込みが終了すると、記録制御を再開する。
【0044】本実施例で使用する記録装置の制御プログ
ラムのフローチャートを図9に示す。
【0045】記録装置のCPU(0800)は、開始コマ
ンド受信待ち(0900)状態であり、開始コマンドを
受信すると記録データを展開するプリントバッファーの
クリアー(0901)を行い、RF−ID座標の初期化
(0902)を行った後、コマンド受信待ち状態(09
03)となる。そして、RD−IDコマンドを受信(0
904)すると、コマンド内のパラメータを登録する処
理(0908)を行い、X(RF−ID書込みX座標)
にX座標を記憶、Y(RF−ID書込みY座標)にY座
標を記憶する。
【0046】ラスターイメージコマンドを受信した場合
は、N(1スキャンラスターカウント)とM(トータル
ラスターカウント)に0を記憶させ(0909)、イメ
ージデータ部をプリントバッファのNラスター目に展開
(0910)し、記録媒体を給紙部より給紙する給紙処
理(0912)、イメージデータを受信しデータ展開と
記録を行いながら、RF−ID素子に情報を書き込む記
録処理(0913)、記録が終了した用紙を記録装置外
へ排出する排紙処理(0914)を行う。改行コマンド
を受信した場合は、次のラスタに改行される為にN(1
スキャンラスターカウント)とM(トータルラスターカ
ウント)に1を記憶させ、給紙処理(0912)、記録
処理(0913)、排紙処理(0914)を行う。
【0047】これらの処理に用いる各パラメータはワー
キングメモリ(0802)に一時的に記憶される。(図
15のワーキングメモリ、メモリマップを参照)本実施
例で使用する記録装置の記録処理プログラムのフローチ
ャートを図10に示す。
【0048】CPU(0800)はPCからのコマンド受信
を待ち(1000)、ラスターイメージコマンドを受信
した場合は、イメージデータ部をプリントバッファのN
ラスター目に展開(1007)する。改行コマンドを受
信した場合は、イメージデータを展開するラスターを次
のラスタに改行する為にNとMをインクリメント(10
08)し、Nが304ラスタかを確認(1009)し、
Nが304ラスタの場合は記録媒体を304ラスタ分搬
送(1010)させスキャン記録を行う。
【0049】スキャン記録を行う前に、Yの値が「FFFF
h」であるかを確認(1011)し、「FFFFh」の場合
は、RF−ID素子に書き込む情報が無いか、又は既に
書き込みが終了していることを示している為、キャリッ
ジを記録スキャンし、Nに0を記憶させ(1016)、
プリントバッファをクリアー(1017)し、再び、コ
マンド受信待ち状態(1000)となる。また、Yの値
が「FFFFh」でない場合は、RF−ID素子に書き込む
情報があることを示している為、Y(記録媒体に内蔵さ
れているRF−IDのY座標)とM(トータルラスター
カウント)を比較(1012)し、MがY以上の場合
(現在の記録媒体の位置で、記録媒体内蔵のRF−ID
素子の位置と、キャリッジに備えている通信アンテナの
記録媒体の送り方向の位置がほぼ合致している)は、記
録媒体のRF−ID素子の位置(記録媒体の基準位置か
らXだけ移動した位置)までキャリッジを移動(101
3)させ、RF−ID素子に情報を書き込み(101
4)、RF−ID座標の初期化(1018)を行った後
に、記録スキャンを行う(1015)。
【0050】(第2の実施例)第1の実施例において、
記録スキャン動作中にRF−ID素子に情報を書き込む
ことで本発明を実施できる。
【0051】本実施例で使用する記録装置の記録処理プ
ログラムのフローチャートを図11に示す。
【0052】CPU(0800)により、Y(記録媒体
に内蔵されているRF−IDのY座標)とM(トータル
ラスターカウント)を比較(1112)し、MがY以上
の場合(現在の記録媒体の位置で、記録媒体内蔵のRF
−ID素子の位置と、キャリッジに備えている通信アン
テナの記録媒体の送り方向の位置がほぼ合致している)
は、記録スキャンを行いながら、キャリッジが記録媒体
のRF−ID素子の位置(記録媒体の基準位置からXだ
け移動した位置)まで移動したところで、記録スキャン
処理と平行してRF−ID素子に情報を書き込む(11
13)。
【0053】(第3の実施例)第1の実施例において、
複数枚の記録媒体から成る長尺状の記録媒体をロール状
に巻いたものを使用することにより、本発明を実施でき
る。
【0054】本実施例で使用するラベル記録装置の側断
面図を図12に示す。
【0055】記録装置の給紙部には、RF−ID素子を
内蔵したラベルを複数枚連続的に接続してロール状に巻
いたもの(1200)が装着されており、記録装置の排
紙部には、記録後の記録媒体をカットするカッタ(12
06)が取り付けられている。搬送センサ(1208)
は記録媒体の有無を検知するセンサで、記録媒体の位置
検出用として使用される。
【0056】本実施例で使用するラベル記録装置の排紙
処理のフローチャートを図13に示す。
【0057】記録終了後、CPU(0800)により、記
録した記録媒体がカットできるような位置まで記録媒体
を搬送(1300)させ、記録媒体をカット(130
1)する。カットした状態で、搬送センサで記録媒体の
有無を確認(1302)し、搬送センサ上で記録媒体有
りの場合は、搬送センサで記録媒体の先端(搬送センサ
上で記録媒体無し状態)を検知するまで記録媒体をバッ
クフィードする(1302)。
【0058】搬送センサで記録媒体が存在しない場合
は、記録装置に滞留している記録媒体を排出する(13
04)。
【0059】(第4の実施例)第1の実施例において、
記録媒体に2つの給紙部を持ち、2枚同時に給紙、記
録、及びRF−ID素子への情報書き込みで、本発明を
実施できる。
【0060】本実施例で使用する記録部の上断面図を図
14に示す。記録媒体は2つの給紙部を有し、給紙ロー
ラ(1401)を回転させる事により、第一の記録媒体
(1400)と第二の記録媒体(1412)が記録部に
給紙される。
【0061】本実施例で使用する記録装置の記録処理プ
ログラムのフローチャートを図7に示す。
【0062】CPU(0800)により、Y(記録媒体に
内蔵されているRF−IDのY座標)とM(トータルラ
スターカウント)を比較(712)し、MがY以上の場
合(現在の記録媒体の位置で、記録媒体内蔵のRF−I
D素子の位置と、キャリッジに備えた通信アンテナの記
録媒体の送り方向の位置がほぼ合致している)は、キャ
リッジモータ(0506)の駆動によってキャリッジを
第一の記録媒体のRF−ID素子の位置(第一の記録媒
体の基準位置からXだけ移動した位置)まで移動(71
3)させ、RF−ID素子に情報を書き込み(71
4)、次にキャリッジを第二の記録媒体のRF−ID素
子の位置(第二の記録媒体の基準位置からXだけ移動し
た位置)まで移動(719)させ、RF−ID素子に情
報を書き込む(720)。
【0063】本実施例で使用するキャリッジを記録スキ
ャンしながらRF−ID素子の位置でRF−ID書き込
みを行うプログラムのフローチャートを図16に示す。
【0064】まずデータメモリ(0803)上に存在す
る領域B(キャリッジパルスカウント)を初期化(0を
代入)(1600)し、キャリッジモータ(0506)
を記録方向に1パルス移動(1601)させ、Bをイン
クリメント(1602)する。次に、Bとレフトマージ
ンを比較(1603)し、Bがレフトマージン以上の場
合(1603:Yes)は、キャリッジの位置が印字開
始位置を越えていることを示し、さらに、Bとライトマー
ジンを比較(1604)し、Bがライトマージン以下の
場合(1604:Yes)は、キャリッジモータの位置
が記録終了位置を越えていないのでキャリッジは印字
(記録)領域に存在することになり、プリント用ビット
マップデータ内のデータに基づきヘッドよりインクを吐
出させ記録処理(1605)を行う。なお、キャリッジ
が印字範囲を超えた位置(1604:No)に存在して
いる場合で、BとXを比較(1608)し、BがXより大き
い場合(1608:Yes)は、RF−IDへのデータ
ライトも終了しているので、キャリッジをバックスキャ
ンして初期位置へ移動(1607)して終了するが、B
がX以下場合(1608:No)は、RF−IDへのデー
タライトが終了してないので、処理を継続する。BとXを
比較(1706)し、BとXが等しければ(1706:Y
es)、キャリッジはRF−IDへのデータライト位置
に存在しているので、RF−ID書き込み処理(160
7)を実行する。
【0065】以上説明したように、本発明のカラーイン
クジェット記録装置によれば、記録ヘッドを搭載したキ
ャリッジを記録媒体の搬送方向(副走査方向)と直交す
る方向(主走査方向)にシリアルスキャンさせ、集積回
路チップとアンテナを備えたRF−ID素子を内蔵する
記録媒体表面に記録を行う記録手段と、同じくキャリッ
ジの移動によって、キャリッジに搭載された通信アンテ
ナを使用して記録媒体に内蔵されているRF−ID素子
に非接触で情報を書き込む情報書き込み手段を具備する
ことにより、RF−ID素子が記録媒体のどの位置に内
蔵されていても、RF−ID素子に対して正しく情報を
書き込むことが出来る。
【0066】
【発明の効果】キャリッジに搭載された通信アンテナを
使用して記録媒体に内蔵されているRF−ID素子に非
接触で情報を書き込む情報書き込み手段を備えることに
より、RF−ID素子の配置された位置に拘わらず信頼
性の高い書き込み動作を実現できる。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のRF−IDライター内蔵する記録装置の
上断面図である。
【図2】実施例1、実施例2、実施例3及び実施例4で
使用するカラーインクジェット記録装置のキャリッジ概
略構成図である。
【図3】実施例1、実施例2、実施例3及び実施例4で
使用するホストコンピュータから送信される記録コマン
ドを示す図である。
【図4】実施例1、実施例2、実施例3及び実施例4で
使用する「開始コマンド」「RF−IDコマンド」の各
パラメータを説明した図である。
【図5】実施例1及び実施例2で使用する記録部の概略
構成図である。。
【図6】実施例1で使用する記録部において、キャリッ
ジに内蔵されたに通信アンテナを使用してRF−ID素子に
情報を書き込んでいる状態を示す図である。
【図7】実施例4で使用する記録装置の記録処理プログ
ラムのフローチャートである。
【図8】実施例1、実施例2、実施例3及び実施例4で
使用する記録装置の電気的な簡易ブロック図である。
【図9】実施例1、実施例2、実施例3及び実施例4で
使用する記録装置の制御プログラムのフローチャートで
ある。
【図10】実施例1、及び実施例3で使用する記録装置
の記録処理プログラムのフローチャートである。
【図11】実施例2で使用する記録装置の記録処理プロ
グラムのフローチャートである。
【図12】実施例3で使用するラベル記録装置の側断面
図である。
【図13】実施例3で使用するラベル記録装置の排紙処
理のフローチャートである。
【図14】実施例4で使用する記録部の上断面図であ
る。
【図15】実施例1〜4で使用するワーキングメモリ
(080)のメモリマップを示す図である。
【図16】実施例2で使用するキャリッジ上の通信アン
テナを、記録スキャンしながらRF−ID素子近傍から
書き込みを行うプログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
0100 記録媒体 0101 ピックアップローラ 0102 入口搬送ローラ 0103 出口搬送ローラ 0104 排出搬送ローラ 0105 排紙トレイ 0106 カートリッジ移動ベルト 0107 制御基板 0108 キャリッジケーブル 0109 キャリッジ基板 0110 KCMYの4色一体型インクカートリッジ 0111 キャリッジ移動モータ 0112 通信アンテナ 0113 通信アンテナケーブル 0114 RF−ID素子 0200 KCMYの4色一体型インクカートリッジ 0201 キャリッジ 0202 KCMYの記録ヘッド 0203 キャリッジ移動ベルト接合部材 0204 RF−IDアンテナ 0205 記録ヘッドの記録可能な幅 0300 開始コマンドの識別コード 0301 ページレングス 0302 レフトマージン 0303 ライトマージン 0310 RF−IDコマンドの識別コード 0311 X座標 0312 Y座標 0313 データ長 0314 書き込みデータ 0320 ラスターイメージコマンドの識別コード 0321 描画色 0322 データ長 0323 イメージデータ 0330 改行コマンドの識別コード 0340 終了コマンドの識別コード 0506 キャリッジ駆動モータ 0507 キャリッジ駆動ベルト 0508 筐体 0800 CPU 0801 プログラムメモリ 0802 ワーキングメモリ 0803 データメモリ 0804 対PCとのインタフェース 0805 入力ポート 0806 各種操作キー 0807 各種センサ類 0808 記録制御回路 0809 K記録ヘッド 0810 C記録ヘッド 0811 M記録ヘッド 0812 Y記録ヘッド 0813 出力ポート 0814 モータドライバ 0816 紙送りモータ 0817 給紙モータ 0818 対RF−ID通信アンテナとのインタフェー
ス 0819 RF−ID通信アンテナ 1200 ロール状の記録媒体 1201 入口搬送ローラ 1202 キャリッジ 1203 インクタンク 1204 出口搬送ローラ 1205 排出搬送ローラ 1206 カッター 1207 記録ヘッド 1208 搬送センサ 1300 カット位置まで記録媒体を搬送させる処理 1301 記録後の記録媒体をカットする処理 1302 搬送センサ上の記録媒体の有無を確認する処
理 1303 バックフィード処理 1304 用紙を排出させる処理 1400 第一の記録媒体 1401 ピックアップローラ 1402 入口搬送ローラ 1403 出口搬送ローラ 1404 排出搬送ローラ 1405 排紙トレイ 1406 カートリッジ移動ベルト 1407 制御基板 1408 キャリッジケーブル 1409 キャリッジ基板 1410 KCMYの4色一体型インクカートリッジ 1411 キャリッジ移動モータ 1412 第二の記録媒体 1413 第二の記録媒体に内臓されているRF−ID素子 1414 第一の記録媒体に内臓されているRF−ID素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/07 G06K 19/00 H

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒
    体の搬送方向と直交する方向に走査し、記録媒体に対し
    て記録を行う記録装置において、メモリとアンテナを含
    む無線通信素子と通信する為の通信アンテナを前記キャ
    リッジ上に具備し、前記通信アンテナを介して前記メモ
    リに情報を書き込む書き込み手段とを備えたことを特徴
    とする、記録装置。
  2. 【請求項2】前記記録ヘッドによる記録走査中に前記書
    き込み手段によるメモリへの書き込みを行うことを特徴
    とする、請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】前記記録ヘッドによる記録走査中を除く期
    間に前記書き込み手段によるメモリへの書き込みを行う
    ことを特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】記録媒体が、1枚毎にカットされた記録媒
    体であることを特徴とする請求項1、から3に記載の記
    録装置。
  5. 【請求項5】記録媒体が、複数枚の記録媒体から成る長
    尺状の記録媒体であることを特徴とする請求項1、及び
    2に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】前記記録ヘッドによる1回の記録走査で複
    数の記録媒体に対して記録し、且つ前記書き込み手段
    は、記録している複数の記録媒体に内蔵された無線通信
    素子のメモリに対して情報を書き込むことを特徴とする
    請求項1から5に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】前記記録装置の記録ヘッドはインクを吐出
    して記録を行うインクジェット記録装置であることを特
    徴とする請求項1から6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】前記無線通信素子とはRF−IDであるこ
    とを特徴とする請求項1から7に記載の記録装置。
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