JP3891869B2 - 光アイソレータの組立方法及び組立装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光アイソレータの組立方法及び組立装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は本発明に係わる光アイソレータの平面図と正面図である。アイソレータベース3上に直方体の光アイソレータ素子2と光アイソレータ素子2の3面に光アイソレータ素子2を囲むようにマグネット3が配設されている。従来技術による光アイソレータの組立では、光アイソレータ素子2に対して3つのマグネット1を固着するため光アイソレータ素子2を事前にアイソレータベース3に固着する必要があり、光学用接着剤(以下接着剤という)が使用される。この時、接着剤が光アイソレータ素子2の外周面にはみ出し、外周面にマグネット1を固定するときにはみ出した接着剤でマグネット1の位置ズレが起こる。接着剤がはみ出していない場合でもマグネットを供給して接着剤を塗布した後に接着剤が固着するまでの間にマグネットが移動してしまい、位置ズレが発生した。
【0003】
図2は、接着剤のはみ出しや固着時の移動によるマグネットの位置ズレをおこした例で平面図と正面図である。光アイソレータ素子2とマグネット1の位置がずれると光アイソレータ素子2内のファラデー回転子(不図示)へ作用する磁界が変化するので、光アイソレータにばらつきが発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術による前記光アイソレータの組立は、顕微鏡を覗きながら一つずつピンセットで取り扱う作業であった。図3は本発明にかかわる光アイソレータ素子の斜視図であり、図4は本発明にかかわるマグネットの斜視図である。それぞれ直方体であるが、光アイソレータ素子は、幅0.4mm、厚み0.3mm、長さ0.7mm、マグネットは、幅0.4mm、厚み0.4mm、長さ0.9mmと小さいものであり、接着剤のはみだしやマグネットの位置ズレを管理することは困難であった。
【0005】
光アイソレータ素子は、製品設計上、マグネットを位置決めする機能を形成できない。そのため、光アイソレータ素子とマグネットを所定の位置関係に組立てても位置ズレをおこした。
【0006】
また、顕微鏡を使用した一つずつの作業で、生産性が低かった。
【0007】
本発明は、マグネットと光アイソレータ素子を所定の位置関係に固定したまま固着して位置ズレを発生させない組立方法及びその装置を提供することを目的とする。また、複数個のマグネットと光アイソレータを同時に所定の位置関係に整列できる組立装置とすることにより生産性を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
少なくとも、直方体の光アイソレータ素子と、該光アイソレータ素子に磁界を与える3つの直方体のマグネットで構成される光アイソレータの組立方法において、2つのマグネットを光アイソレータ素子の挿入できる間隔をあけて位置決めできる治具に組込む工程と、2つの位置決めされたマグネットの対向する稜線に合わせて第3のマグネットの稜線を合わせて第3のマグネットを治具に組込む工程と、合わせた稜線部に接着剤を塗布して硬化する工程と、2つの位置決めされたマグネット間に光アイソレータ素子を挿入する工程と、光アイソレータとマグネットを接着固定する工程を有する光アイソレータの組立方法とする。
【0009】
少なくとも、直方体の光アイソレータ素子と、該光アイソレータ素子に磁界を与える3つの直方体マグネットで構成される光アイソレータの組立装置であって、少なくとも、2つのマグネットを光アイソレータ素子の挿入できる間隔をあけて位置決めする治具と、2つの位置決めされたマグネットの対向する稜線に合わせて第3のマグネットの稜線を合わせて第3のマグネットを組込む治具と、2つの位置決めされたマグネット間に光アイソレータ素子を挿入する治具を具備する光アイソレータ組立装置とする。
【0010】
2つのマグネットを光アイソレータ素子の挿入できる間隔をあけて位置決めする手段と、2つの位置決めされたマグネットの対向する稜線に合わせて第3のマグネットの稜線を合わせて第3のマグネットを組込む手段と、2つの位置決めされたマグネット間に光アイソレータ素子を挿入する手段を各治具に複数個設けた光アイソレータ組立装置とする。
【0011】
マグネットまたは光アイソレータ素子を供給した前記治具を搭載し、該治具を振動・揺動してマグネットまたは光アイソレータ素子を前記治具に振り込む手段を具備する光アイソレータ組立装置とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図5から図10は本発明の光アイソレータの組立方法と組立装置を説明するための図で斜視図である。
【0013】
図5は、マグネットを整列固定する工程の状態図である。ベース11にマグネットガイド12を所定の整列位置関係となるように組み合わせたあと、マグネットをマグネットガイド12上に供給して整列する工程を示している。本例ではマグネットガイド12にはマグネットが収納される穴12aが8個形成されており、対になっている穴の間隔は光アイソレータ素子が挿入できる間隔である。
図6は、マグネットが振込整列されているガイド12上に上マグネットガイド13、上マグネットガイド14を整列位置関係となるように組み合わせたあと、マグネットを上マグネットガイド13、14上に供給して振込整列する工程を示している。
図7は、上マグネットガイド14を取り外して接着剤供給装置21で接着剤を塗布して固着する工程を示している。2つのマグネットの稜線が合わさっている部分(図のA部)に接着剤を塗布して硬化する。この後、上マグネットガイド13を取り外して2つのマグネットの稜線が合わさっている部分に接着剤を塗布して硬化する。
図8は、カバー15を組合わせた工程を示している。
図9は、反転したあと、ベース11を取り外してアイソレータガイド16を所定の位置関係となるように組合わせたあと、光アイソレータ素子を振込整列させ、光アイソレータ素子とマグネットを接着剤供給装置21で接着剤を塗布して固着する工程を示している。
図10は、アイソレータガイド16を取り外して光アイソレータが完成した状態を示している。
【0014】
図11は、本発明による組立装置の模式図であり平面図および正面図である。、接着剤供給装置21および、振動手段22、揺動手段23を具備している。
【0015】
ベース11にマグネットガイド12を所定の整列位置関係となるように組み合わせたあと、マグネットをガイド12上に供給して振込整列させる。マグネットが整列されているガイド12上に、上マグネットガイド13と上マグネットガイド14を整列位置関係となるように組合わせる。この時ガイド12上にある振込で余ったマグネットは、回収しておく。マグネットを上マグネットガイド13、14上に供給して振込整列させる。振込整列は、振動手段22、揺動手段23により振動、揺動をマグネットに印加することにより行う。マグネットがすべて整列されたのち、接着剤供給装置21で接着剤を塗布してマグネット同士を固着する。
また、マグネットとベース11、マグネットガイド12、上マグネットガイド13および上マグネットガイド14が接着剤で固着されないように、ベース11、マグネットガイド12、上マグネットガイド13および上マグネットガイド14は、テフロンコーティング(テフロンはデュポン社及び三井・デュポンフロロケミカル株式会社の登録商標)を行う。
【0016】
上マグネットガイド13を取り外してカバー15、アイソレータガイド16を組合わせたあと光アイソレータ素子を振込整列させる。振込整列は、振動手段22、揺動手段23により振動、揺動を光アイソレータ素子に印加することにより行う。光アイソレータ素子が整列されたのち、接着剤供給装置21で接着剤を塗布して光アイソレータ素子とマグネットを固着する。接着剤の塗布・硬化は組立装置内で行うことも可能であるが、量産時は組立装置外で行う方が生産性がよい。
また、カバー15、アイソレータガイド16は、テフロンコーティングを行う。
【0017】
【発明の効果】
本発明の組立方法によれば、マグネットとマグネット、マグネットと光アイソレータ素子を整列位置決めされ固定された状態で接着固着するため、マグネットとマグネット、マグネットと光アイソレータ素子が位置ズレすることなく接着固着できる。
【0018】
本発明の組立装置によれば、マグネットと、光アイソレータ素子を整列位置決めする手段を有し、それぞれを位置決めされた状態で接着固着するため、マグネットとマグネット、マグネットと光アイソレータ素子が位置ズレすることなく接着固定できた。また、組立装置に振動手段、揺動手段を具備することにより、自動でマグネットと光アイソレータ素子を振り込むことができ、顕微鏡とピンセットを使用した作業を廃止できる。よって、品質の向上と作業時間の短縮になった。
【0019】
また、光アイソレータとマグネットを複数個同時に整列位置決めできる組立装置にすることにより、生産性が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかわる光アイソレータの平面図と正面図
【図2】 マグネットの位置ズレをおこした例で平面図と正面図
【図3】 本発明にかかわる光アイソレータ素子の斜視図
【図4】 本発明にかかわるマグネットの斜視図
【図5】 本発明の光アイソレータの組立方法と組立装置を説明するための斜視図
【図6】 本発明の光アイソレータの組立方法と組立装置を説明するための斜視図
【図7】 本発明の光アイソレータの組立方法と組立装置を説明するための斜視図
【図8】 本発明の光アイソレータの組立方法と組立装置を説明するための斜視図
【図9】 本発明の光アイソレータの組立方法と組立装置を説明するための斜視図
【図10】 本発明の光アイソレータの組立方法と組立装置を説明するための斜視図
【図11】 本発明による組立装置の模式図であり平面図と正面図
【符号の説明】
1 マグネット
2 光アイソレータ素子
3 アイソレータベース
11 ベース
12 マグネットガイド
12a 穴
13 上マグネットガイド
14 上マグネットガイド
15 カバー
16 アイソレータガイド
21 接着剤供給装置
22 振動手段
23 揺動手段
Claims (4)
- 少なくとも、直方体の光アイソレータ素子と、該光アイソレータ素子に磁界を与える3つの直方体のマグネットで構成される光アイソレータの組立方法において、2つのマグネットを光アイソレータ素子の挿入できる間隔をあけて位置決めできる治具に組込む工程と、2つの位置決めされたマグネットの対向する稜線に合わせて第3のマグネットの稜線を合わせて第3のマグネットを治具に組込む工程と、合わせた稜線部に接着剤を塗布して硬化する工程と、2つの位置決めされたマグネット間に光アイソレータ素子を挿入する工程と、光アイソレータとマグネットを接着固定する工程を有することを特徴とする 光アイソレータの組立方法。
- 少なくとも、直方体の光アイソレータ素子と、該光アイソレータ素子に磁界を与える3つの直方体マグネットで構成される光アイソレータの組立装置であって、少なくとも、2つのマグネットを光アイソレータ素子の挿入できる間隔をあけて位置決めする治具と、2つの位置決めされたマグネットの対向する稜線に合わせて第3のマグネットの稜線を合わせて第3のマグネットを組込む治具と、2つの位置決めされたマグネット間に光アイソレータ素子を挿入する治具を具備することを特徴とする光アイソレータ組立装置。
- 2つのマグネットを光アイソレータ素子の挿入できる間隔をあけて位置決めする手段と、2つの位置決めされたマグネットの対向する稜線に合わせて第3のマグネットの稜線を合わせて第3のマグネットを組込む手段と、2つの位置決めされたマグネット間に光アイソレータ素子を挿入する手段を各治具に複数個設けたことを特徴とする請求項2記載の光アイソレータ組立装置。
- マグネットまたは光アイソレータ素子を供給した前記治具を搭載し、該治具を振動・揺動してマグネットまたは光アイソレータ素子を前記治具に振り込む手段を具備することを特徴とする請求項3記載の光アイソレータ組立装置。
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