JP3359323B2 - 電子部品実装ヘッドのガイド機構およびそれを用いた電子部品実装装置 - Google Patents

電子部品実装ヘッドのガイド機構およびそれを用いた電子部品実装装置

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JP3359323B2 JP2000245571A JP2000245571A JP3359323B2 JP 3359323 B2 JP3359323 B2 JP 3359323B2 JP 2000245571 A JP2000245571 A JP 2000245571A JP 2000245571 A JP2000245571 A JP 2000245571A JP 3359323 B2 JP3359323 B2 JP 3359323B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベアチップやCSP
(チップ・サイズ・パッケージ)等の電子部品を基板や
パッケージ等に実装する電子部品実装装置およびその実
装ヘッドのガイド機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品実装装置においては、ベアチッ
プやCSP等のフリップチップ実装を行うに際して、チ
ップの面上に設けられた電極とその相手となる基板やパ
ッケージの面上に配置された電極とを互いに整列させて
接合する。接合の仕方は接着剤を塗布して加圧しながら
固化させる方法や、超音波ホーンを用いて融着する方法
などがあるが、いずれの場合にもチップと基板の接合面
を互いに平行に保持し、正確に加圧する必要がある。
【0003】他方で実装時にはチップと基板の電極どう
しが正しく整列していなければならないので、電子部品
実装装置は、基板上の正確な位置にチップを移動させる
必要がある。このために実装装置は一般的にはカメラに
よりチップおよび実装する基板あるいはパッケージ等を
撮像し、得られた画像を画像処理することによりチップ
と基板との位置ずれ情報を得ている。そして位置ずれ情
報に基づいて実装ヘッドをプリント基板等の取り付け対
象物に対して相対的に、X、Y、Zおよびθ方向に動か
して位置補正する機構を有している。ここでX、Y方向
は基板平面に平行な2次元座標を表し、Z方向はそれに
垂直な方向即ち基板上でチップを上下する方向を表す。
またθ方向は基板に平行な面内でのチップの回転を表
す。
【0004】チップの基板に対する相対的位置合わせは
チップ側を動かして行うこともでき、また基板側を動か
して行うこともできるが、本発明は少なくともθ方向の
回転に関してはチップ側を動かす方式の装置にかかわ
る。
【0005】この場合、実装ヘッドは少なくともθの補
正のための駆動とZ軸(上下)方向の加圧とをチップ保
持ツールに伝える機構と備えることが必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】チップを直接保持する
ツールに対してθ補正のための回転運動とZ軸方向の加
圧の両者を伝達可能であるような機構を支持するガイド
として、 スプラインあるいはボールスプラインを用いる方
法、 クロスローラーガイドを用いる方法 などがあるが、の場合は摺動抵抗が大きくなってしま
い、またでは回転中心の精度が確保しにくく、また可
動部分の質量が大きくなってしまうという問題がある。
【0007】ベアチップやCSP等のフリップチップ実
装では、チップの面上に配置された電極とその相手とな
る基板やパッケージの面上の電極を接合する必要があ
る。そのため装置は接合時にチップと基板の接合面とを
平行に保持し、正確に加圧する必要がある。よってチッ
プを保持する部分には以下の要求を満たさなければなら
ない。 1.ガタがなく、剛性が高い。 2.摺動抵抗ができるだけ小さい。 3.動く部分の質量ができるだけ小さい。 4.回転中心の精度を確保しやすい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、回転精度を確保しつつ、摺動抵
抗の小さいガイド機構およびそのようなガイド機構を有
する部品実装装置を提供するものである。
【0009】本発明によるガイド機構は、半導体チップ
などの部品を基板に実装する実装装置の実装ヘッドにお
いて部品保持ツールに軸周りの回転運動と軸方向の加圧
力を伝達可能なガイド機構であって、実装ヘッドの回転
部に固定され回転部と共に回転可能な、貫通穴を有する
スリーブと、スリーブの該貫通孔に挿通されたシャフト
であってその端部に部品保持ツールが取り付けられてい
るシャフトとを有し、スリーブの前記貫通孔は自身の回
転軸に垂直な断面が多角形形状であり、かつ前記シャフ
トの前記スリーブ内にある部分の少なくとも一部の外面
はその断面が前記多角形形状とほぼ相似な多角形形状で
ある角柱状であり、その断面の大きさはスリーブの前記
貫通孔の断面よりもやや小さく、従って前記シャフトの
角柱状の部分の各々の面とスリーブの貫通孔との間には
隙間ができており、その隙間の各々にリテーナにより回
転可能に保持され軸方向に並置された複数のニードルか
らなるニードル転がり軸受が挿入されていて、前記シャ
フトは前記スリーブ内で軸方向に微少ストローク移動可
能であることを特徴とするガイド機構である。
【0010】また本発明による部品実装装置は、半導体
チップなどの部品を基板に実装するための部品実装装置
であって、基板に略平行なX、Y方向およびそれに略垂
直なZ方向に関して基板に対して相対的に移動可能な実
装ヘッドを有し(なおここで言う「相対的な移動」は実
装ヘッド側を動かしてもよいし、基板側を動かしてもよ
い)、該実装ヘッドは部品を保持し基板に実装するため
の機構を取り付けられたシャフトと、該シャフトをその
軸周りに回転させるための回転機構と、部品を基板に所
定圧力で押しつけるために該シャフトを軸方向に所定の
力で押す加圧アクチュエータと、前記シャフトに前記回
転機構による回転駆動を伝達しつつ、前記加圧アクチュ
エータからの加圧力を前記シャフトを介して部品を保持
する機構に伝達するためのガイド機構とを有し、該ガイ
ド機構は前記回転機構の出力軸に固定され出力軸と共に
回転可能な、貫通穴を有するスリーブを有し、前記シャ
フトはスリーブの該貫通孔に挿通されており、スリーブ
の前記貫通孔は自身の回転軸に垂直な断面が多角形形状
であり、かつ前記シャフトの前記スリーブ内にある部分
の少なくとも一部の外面はその断面が前記多角形形状と
ほぼ相似な多角形形状である角柱状であり、その断面の
大きさはスリーブの前記貫通孔の断面よりもやや小さ
く、従って前記シャフトの角柱状の部分の各々の面とス
リーブの貫通孔との間には隙間ができており、前記ガイ
ド機構は更に、該隙間の各々に挿入された、リテーナに
より回転可能に保持され軸方向に並置された複数のニー
ドルからなるニードル転がり軸受を有し、前記シャフト
は前記スリーブ内で軸方向に微少ストローク移動可能で
あることを特徴とする部品実装装置、である。
【0011】上記の本発明のガイド機構および実装装置
において、ニードルの直径をスリーブとシャフトの間の
隙間の幅よりもわずかに大きくし、それによりニードル
を予圧された状態で前記隙間に挿入すると回転がガタな
く伝えられて好適である。好ましくはニードルの直径は
隙間の幅よりも0乃至4ミクロン大きくする。
【0012】前記多角形は4角形(正方形)又は6角形
とするのが好適である。また前記シャフトの前記部品保
持ツールが取り付けられる側の端部をシャフトの軸と垂
直になされた端面に形成すると、半導体チップなどの部
品を基板に正確に平行に方向付けして押しつけることが
可能であるので好適である。
【0013】なお上記の本発明のガイド機構および実装
装置において、スリーブの貫通孔およびシャフトの断面
の形状を「多角形形状」として説明しているが、これは
厳密な幾何学的意味における多角形形状を意味するので
はなく、多角形の角隅部が面取りされたようなR形状を
なすものなども含むものとする。即ちスリーブの貫通孔
の内面が複数の平面状の部分を含む形状であり、シャフ
トの外面がそれに対面する平面状の部分を有していれば
よい。実際、軸を多角形断面に加工する場合、まず丸棒
から平面部を形成するので、多角形の角隅部にR部分が
残ることが多く、またR部分があっても本発明のガイド
機構は機能しうる。従って、本明細書において、多角形
形状とはそのようなものも含めた意味に解するものとす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下において図面を参照して本発
明の第1の実施の形態を説明する。図1および図2は本
発明の一実施形態としての部品実装装置の実装ヘッドを
示す図であり、図1は正面図、図2は側面図である。
【0015】図2において実装ヘッド1のベースプレー
ト2は不図示のX−Y駆動機構により、半導体チップな
どの部品を実装すべき基板の平面に平行なX、Y方向に
自在に移動可能である。実装ヘッド1は更にZ軸駆動モ
ータ4とボールねじ6からなるZ軸駆動機構を備えてい
る。Z軸駆動モータ4がボールねじ6を回転することに
より、上下動ブロック10を上下、即ち基板平面に垂直
なZ方向に移動させることができる。
【0016】上下動ブロック10上にはθ回転機構20
が設けられている。θ回転機構は先端にチップを保持す
る部材が取り付けられるθ軸シャフト30をその軸周り
に回転させるための機構である。以下においてその構成
を説明する。
【0017】上下動ブロック10上にはθ駆動モータ1
8が固定されている。θ駆動モータ18の回転軸には第
1のプーリー14が固定されている。第1のプーリー1
4の回転はベルト16を介して第2のプーリー12に伝
達される。
【0018】第2のプーリー12の下部には第2のプー
リー12の回転を減速してθ軸シャフト30に伝えるハ
ーモニックドライブ方式の減速機が設けられている。第
2のプーリー12は減速機の入力軸部材22に接続され
ている。入力軸部材22はベアリング21により回転自
在に軸支されている。入力軸部材22の回転はハーモニ
ックドライブにより減速されてその外側の出力軸部材2
4に伝達される。出力軸部材24はベアリング24及び
25により回転自在に軸支されている。
【0019】第2のプーリー12および入力軸部材2
2、出力軸部材24を含む減速機はともにそれらの中心
部が中空となっており、その中をθ軸シャフト30が貫
いている。θ軸シャフト30の下部はスリーブ40の内
部に嵌挿されている。スリーブ40は減速機出力軸24
に固定されており、該出力軸24と共に回転する。スリ
ーブ40とθ軸シャフト30の間にはガイド機構を有し
ており、このガイド機構によりスリーブ40の回転はそ
のままθ軸シャフト30に伝達される。このガイド機構
については後に詳しく説明する。
【0020】以上に説明したθ回転機構は以下のように
動作する。θ軸シャフト30を所定角度回転させる際
に、図示しない制御系は目標回転角度に応じてθ駆動モ
ータ18を駆動し、第1のプーリ14を所定量回転させ
る。この回転はθ軸駆動ベルトを介して第2プーリ12
に伝達される。第2プーリの回転は減速機を介してスリ
ーブ40に減速されて伝達される。スリーブ40の回転
はガイド機構によりθ軸シャフト30にそのまま伝達さ
れる。言い換えるとθ軸シャフト30はスリーブ40と
共に回転する。
【0021】θ軸シャフトの下部は板状に拡がったフラ
ンジ30dとなっており、その下面30eはθ軸シャフ
トの回転軸に対して正確に垂直な平面となるように形成
されている。該下面30eには、チップと基板の平行度
を調節するための平行度調整機構50が取り付けられて
いる。平行度調整機構は自身の上面と下面との間の傾き
を自由に調節できる機構である。平行度調整機構50の
下面にはチップを吸着するためのチップ吸着ツール52
が取り付けられている。このチップ吸着ツール52によ
り半導体チップCなどの部品を吸着保持して基板の所定
位置に実装する。
【0022】上下動ブロック10の上部にはθ軸シャフ
トを下方に加圧するための加圧アクチュエータ32が設
けられている。加圧アクチュエータ32の動作軸34の
先端に取り付けられた突起部36がθ軸シャフト30の
上端部に形成された2段の鍔状部30b、30cの間の
溝30aにはまりこんでいる。加圧アクチュエータは所
定の力でシャフト34を下方に押し出すように構成され
ている。これに伴って突起部36がθ軸シャフト30の
下側鍔状部30cを押し、θ軸シャフト30に加圧力を
加える。加圧アクチュエータ32はエアシリンダあるい
は電磁アクチュエータなどを用いて構成することができ
る。
【0023】本実施形態の実装装置におけるチップと基
板との接合方法は、チップの導体部分以外の部分に接着
剤を塗布して基板に圧着し、接着剤を硬化させてチップ
を基板に接合する方式である。そのほかに超音波接合を
用いてそれぞれの導体どうしを融着させる方法もある。
何れの場合にもチップを基板に適切な圧力で押しつける
必要があり、上記加圧アクチュエータはそのために設け
られているものである。
【0024】以上の説明から理解されるであろうよう
に、θ軸シャフトは一方で減速機出力軸24と共にガタ
なく回転する必要があり、他方で加圧アクチュエータか
らの加圧力をスムーズにチップに伝達しなければならな
い。このため減速機出力軸24とθ軸シャフト30との
間には本発明に従うガイド機構が設けられている。以下
においてこのガイド機構を図3〜図5を参照して説明す
る。
【0025】ガイド機構は減速機出力軸24に固定され
た円筒状のスリーブ40を有する。スリーブ40はその
内側に断面形状がほぼ正方形で軸方向に貫通する穴を有
している。他方でθ軸シャフトの下部30Lもその断面
がほぼ正方形に形成され、スリーブ40の穴に嵌挿され
ている。なおここでそれぞれの断面をほぼ正方形と称し
ているが、その角隅部はRを持った形状となっている。
【0026】θ軸シャフト下部30Lの断面の大きさは
スリーブ40の穴の大きさよりもやや小さく、図4に示
すようにシャフト下部30Lとスリーブの穴の間には隙
間がある。シャフト下部30Lの周囲四辺のそれぞれの
隙間に、リテーナ44で保持された複数のニードル42
を含むニードル転がり軸受46が挿入されている。リテ
ーナ44は図5に示すように長方形のプレートであり、
軸方向に並んで形成された複数のスリットを有してい
る。その各スリット内にニードル42が回転可能に保持
されている。
【0027】θ軸シャフト下部30Lの各辺周囲の隙間
の幅はたとえばそれぞれ2mmであり、これに対してニー
ドルの直径はそれより0〜4ミクロン大きく設定する。
従って各ニードルは予圧された状態でθ軸シャフト下部
30Lとスリーブとの隙間に挿入されることとなり、θ
軸シャフト下部とスリーブとの間のガタが排除される。
【0028】ニードルはリテーナ44のスリット内で回
転可能であり、これがθ軸シャフト下部30Lの外面と
スリーブの穴の内面との間でローラとして作用するの
で、θ軸シャフトはスリーブに対してきわめて少ない摺
動抵抗で軸方向に微少ストローク動くことができる。こ
の移動ストロークは例えば4mm程度である。リテーナ4
4で保持された軸方向に配置されたニードルによって4
方向からの力を受けるため、高い剛性を実現している。
【0029】続いてこの実施形態の実装ヘッドによりチ
ップの基板への実装がどのように行われるかを説明す
る。
【0030】チップ供給部において実装すべきチップを
受け取りチップ吸着ツール52によりチップを真空吸着
して保持する。その後図示しない制御系による制御に従
ってX−Y駆動機構を動作させて実装ヘッドを基板上方
の所定の位置へ移動させる。また同じく制御系による制
御に従ってθ回転機構を動作させて、チップを基板に対
して正しい取り付け方向に向ける。
【0031】この状態で撮像装置によりチップおよび基
板の両者を撮像し、得られた画像データを画像処理して
チップと基板との位置ずれを算出する。得られた位置ず
れデータに基づいて再びX−Y駆動機構およびθ回転機
構を動作させ、基板に対するチップの位置補正を行う。
【0032】以上の工程によりチップは基板に対して正
しい取り付け位置に位置決めされる。続いて不図示の手
段によりチップに接着剤を塗布し、Z軸駆動機構を動作
させてチップを基板に接する位置まで降下させる。そし
て制御系による制御に従って加圧アクチュエータ32を
動作させてチップを所定の圧力で基板に押しつけながら
接着剤を硬化させてチップを基板に接合する。
【0033】続いて図5および図6を参照して本発明の
第2の実施形態に係る部品実装装置を説明する。図1お
よび図2に示した装置はチップを接着剤を用いて基板に
接合する方式の装置であったが、この第2の実施形態の
装置は超音波振動を用いて接合する方式の装置である。
第1の実施形態との違いはθ軸ヘッドの先端部の構成の
みであるので、図5および図6において図1および図2
と同様の部分には同じ参照符号を付して説明を省略す
る。
【0034】この第2の実施形態と上に説明した第1の
実施形態とはθ軸シャフト30の下端部とそこに取り付
けられている構成のみが異なっている。第1の実施形態
ではθ軸シャフト30の下端部にフランジ30dが設け
られていたが、この第1の実施例ではフランジがなく、
θ軸シャフト30の下端部は直径が一定の円筒状になさ
れている。θ軸シャフト30の回転中心とθ軸シャフト
下端の円筒部の外周面の中心とは正確に一致するように
なされている。
【0035】該円筒状のθ軸シャフト30の下端部の外
周に超音波ホーンを取り付けるための超音波ホーンブラ
ケット60が取り付けられている。超音波ホーンブラケ
ット60はその一端に貫通円筒孔60aを有し、該孔6
0aにθ軸シャフト30の下端がはまりこむように取り
付ける。超音波ホーンブラケット60の他端には超音波
ホーン取り付け用の貫通孔60bが形成されており、そ
の中に超音波ホーン62が挿入され固定されている。超
音波ホーン62の先端には貫通孔62aが設けられてお
り、その中にチップCを保持するためのノズル64が固
定されている。ノズルは不図示の真空源に接続され真空
吸着により基板上に実装すべきチップCを保持し、かつ
超音波ホーンの振動をチップに伝える。
【0036】この第2の実施形態の実装装置は超音波ホ
ーンを用いた超音波接合によりチップを基板に実装す
る。即ちチップ側の導体(バンプ)と基板上の対応する
導体とが接するようにし、所定圧力で押しつけながら超
音波ホーンを振動させることで導体どうしが融着する。
【0037】以上に説明した本発明の第1、第2の実施
形態の実装装置のいずれにおいても、減速機出力軸24
とθ軸シャフト30との間で作用するリテーナで保持さ
れたニードルを用いたガイド機構により、θ回転がガタ
なく伝達され、また剛性も高い。他方で軸方向の摺動抵
抗が小さいので加圧アクチュエータ32による下方への
押しつけもスムースに行うことができる。
【0038】なお、上記2つの実施の形態のガイド機構
ではスリーブ40の穴およびθ軸シャフト下部30Lの
断面形状を正方形としているが、これはその他の多角形
形状であってもよい。しかし好適な形状は実施形態のよ
うな4角形(正方形)または6角形である。多角形の場
合にはその各面、即ち6角形であれば6面のそれぞれの
スリーブ穴とθ軸シャフト下部の外面との間にニードル
を保持したリテーナをを挿入する。
【0039】また以上の実施形態の装置では、X、Y、
Z方向の移動を実装ヘッド側で行っているが、基板側即
ち基板ステージをX、Y、Z方向あるいはその一部の方
向に関して実装ヘッドに対して移動させる構成をとって
もよい。しかしその場合でも、本発明においては少なく
ともθ方向の移動(回転)に関してはヘッド側(即ちチ
ップ側)で行う。
【0040】
【発明の効果】本発明のガイド機構はガタが一切なく、
剛性を高くすることができるので、部品の基板への実装
が高い位置精度で行うことができる。
【0041】また摺動抵抗が小さいため、加圧アクチュ
エータから部品への力の伝達のロスがないので、正確な
圧力で加圧することができる。
【0042】また軸方向の可動部分の質量を小さくする
ことができるので、加圧の際にシャフトが下方に移動し
チップと基板とが接触した際に生ずる慣性力を小さくす
ることができる。
【0043】更に回転中心の精度を確保しやすいため、
高い位置精度で実装することができる。
【0044】またシャフトの端面をシャフトの回転軸と
垂直に形成したことにより、部品を基板に対して正しく
方向付けて押しつけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である部品実装装置の
実装ヘッドの正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態である部品実装装置の
実装ヘッドの側面図である。
【図3】本発明の実施形態の実装ヘッドのガイド機構を
示す断面図である。
【図4】図3に示したガイド機構のX−X矢視断面図で
ある。
【図5】図3に示したガイド機構のリテーナとニードル
を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態である部品実装装置の
実装ヘッドの側面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態である部品実装装置の
実装ヘッドの側面図である。
【符号の説明】
1 実装ヘッド 2 ベースプレート 4 Z軸駆動モータ 6 ボールねじ 10 上下動ブロック 12 第2のプーリー 14 第1のプーリー 16 ベルト 18 θ軸駆動モータ 20 θ軸回転機構 21, 23, 25 ベアリング 22 入力軸部材 24 出力軸部材 30 θ軸シャフト 32 加圧アクチュエータ 40 スリーブ 42 ニードル 44 リテーナ 50 平行度調節機構 52 チップ吸着ツール 60 超音波ホーンブラケットブラケット 62 超音波ホーン 64 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/52

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップなどの部品を基板に実装す
    る実装装置の実装ヘッドにおいて部品保持ツールに軸周
    りの回転運動と軸方向の加圧力を伝達可能なガイド機構
    であって、実装ヘッドの回転部に固定され回転部と共に
    回転可能な、貫通穴を有するスリーブと、スリーブの該
    貫通孔に挿通されたシャフトであってその端部に部品保
    持ツールが取り付けられているシャフトとを有し、スリ
    ーブの前記貫通孔は自身の回転軸に垂直な断面が多角形
    形状であり、かつ前記シャフトの前記スリーブ内にある
    部分の少なくとも一部の外面はその断面が前記多角形形
    状とほぼ相似な多角形形状である角柱状であり、その断
    面の大きさはスリーブの前記貫通孔の断面よりもやや小
    さく、従って前記シャフトの角柱状の部分の各々の面と
    スリーブの貫通孔との間には隙間ができており、その隙
    間の各々にリテーナにより回転可能に保持され軸方向に
    並置された複数のニードルからなるニードル転がり軸受
    が挿入されていて、前記シャフトは前記スリーブ内で軸
    方向に微少ストローク移動可能であることを特徴とする
    ガイド機構。
  2. 【請求項2】 前記ニードルの直径は前記隙間の幅より
    もわずかに大きく、それにより前記ニードルは予圧され
    た状態で前記隙間に挿入されていることを特徴とする請
    求項1記載のガイド機構。
  3. 【請求項3】 前記ニードルの直径は前記隙間の幅より
    も0乃至4ミクロン大きいことを特徴とする請求項2記
    載のガイド機構。
  4. 【請求項4】 前記多角形は4角形又は6角形であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガイ
    ド機構。
  5. 【請求項5】 前記シャフトの前記部品保持ツールが取
    り付けられる側の端部はシャフトの軸と垂直になされた
    端面を有していることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載のガイド機構。
  6. 【請求項6】 半導体チップなどの部品を基板に実装す
    るための部品実装装置であって、基板に略平行なX、Y
    方向およびそれに略垂直なZ方向に関して基板に対して
    相対的に移動可能な実装ヘッドを有し、該実装ヘッドは
    部品を保持し基板に実装するための機構を取り付けられ
    たシャフトと、該シャフトをその軸周りに回転させるた
    めの回転機構と、部品を基板に所定圧力で押しつけるた
    めに該シャフトを軸方向に所定の力で押す加圧アクチュ
    エータと、前記シャフトに前記回転機構による回転駆動
    を伝達しつつ、前記加圧アクチュエータからの加圧力を
    前記シャフトを介して部品を保持する機構に伝達するた
    めのガイド機構とを有し、該ガイド機構は前記回転機構
    の出力軸に固定され出力軸と共に回転可能な、貫通穴を
    有するスリーブを有し、前記シャフトはスリーブの該貫
    通孔に挿通されており、スリーブの前記貫通孔は自身の
    回転軸に垂直な断面が多角形形状であり、かつ前記シャ
    フトの前記スリーブ内にある部分の少なくとも一部の外
    面はその断面が前記多角形形状とほぼ相似な多角形形状
    である角柱状であり、その断面の大きさはスリーブの前
    記貫通孔の断面よりもやや小さく、従って前記シャフト
    の角柱状の部分の各々の面とスリーブの貫通孔との間に
    は隙間ができており、前記ガイド機構は更に、該隙間の
    各々に挿入された、リテーナにより回転可能に保持され
    軸方向に並置された複数のニードルからなるニードル転
    がり軸受を有し、前記シャフトは前記スリーブ内で軸方
    向に微少ストローク移動可能であることを特徴とする部
    品実装装置。
  7. 【請求項7】 前記ニードルの直径は前記隙間の幅より
    もわずかに大きく、それにより前記ニードルは予圧され
    た状態で前記隙間に挿入されていることを特徴とする請
    求項6記載の部品実装装置。
  8. 【請求項8】 前記ニードルの直径は前記隙間の幅より
    も0乃至4ミクロン大きいことを特徴とする請求項6又
    は7記載の部品実装装置。
  9. 【請求項9】 前記多角形は4角形又は6角形であるこ
    とを特徴とする請求項6乃至8記載の部品実装装置。
  10. 【請求項10】 前記シャフトの前記部品保持ツールが
    取り付けられる側の端部はシャフトの軸と垂直になされ
    た端面を有していることを特徴とする請求項6乃至9の
    いずれかに記載の部品実装装置。
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