JP3891863B2 - 半導体装置及び半導体装置の駆動方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の駆動方法 Download PDF

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    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/22Safety or protection circuits preventing unauthorised or accidental access to memory cells

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気的に消去及び書き込みが可能な不揮発性メモリを備えた半導体装置に関し、特に、不揮発性メモリに対する書き換え動作を外部から行うことが可能であり且つ不揮発性メモリに書き込まれたデータの機密保護が可能な半導体装置とその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気的に消去及び書き込みが可能な不揮発性メモリ(EEPROM:Electrically Erasable and Programable Read Only Memory)を備えた半導体装置として、ROMライタ等の装置を半導体装置と接続することにより外部からEEPROMに対する書き換え動作(すなわち消去動作及び書き込み動作)が可能となるように設計された半導体装置が実現されている。例えば、EEPROMに中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)が処理するプログラムを記憶させたEEPROM内蔵マイクロコンピュータは、ユーザが外部からプログラムを書き換えることによりユーザの所望する処理をCPUに実行させることができる。
【0003】
しかし、前述のような外部からの書き換えが可能な半導体装置では、外部への読み出しも可能となるため、第3者によってEEPROMに保持されたデータを不正に利用されないように外部からの読み出しを禁止する機密保護機能を設ける必要がある。この際、機密保護が可能であり、且つ正当なユーザにとっては適宜書き換え及び読み出しが可能であることが必要である。
【0004】
以下に、従来例として機密保護機能を備えた半導体装置について説明する。
【0005】
図17(a)は、第1の従来例に係る半導体装置の機能構成を示している。
【0006】
図17(a)に示すように、第1の従来例に係る半導体装置1001は、CPU1002、RAM(Random Access Memory)1003、制御回路1004及びデータを記憶するための不揮発性メモリブロック1005を備え、該不揮発性メモリブロック1005に対して外部から書き換え動作及び読み出し動作が可能となるように制御信号入力端子1006、アドレス入力端子1007及びデータ入出力端子1008が設けられている。また、外部からの動作を制御する回路として、書き換え制御回路1009、外部入出力制御部1010及び消去状態検知回路1011が設けられている。なお、不揮発性メモリブロック1005は、複数のEEPROMセルが行列状に配列されたメモリセルアレイ1012と、該メモリセルアレイ1012に対する動作を制御するための入出力制御部1013、センスアンプ1014及びデコーダ1015とによって構成されている。
【0007】
不揮発性メモリブロック1005に対する外部からの動作を行う場合は、例えばROMライタ等の装置を接続し、制御信号入力端子1006及びアドレス入力端子1007にそれぞれ動作を指定する命令及び動作の対象となるメモリセルのアドレス情報を入力する。書き込み動作を行う場合にはさらにデータ入出力端子1008から書き込み用のデータを入力する。制御信号入力端子1006及びアドレス入力端子1007から入力された命令及びアドレスは、書き換え制御回路1009によりそれぞれ制御信号1101及びアドレス信号1102に生成されて入出力制御部1013に入力される。またデータ入出力端子1008から入力された書き込み用のデータは外部入出力制御部1010によりデータ信号1103として入出力制御部1013に入力される。
【0008】
入出力制御部1013は、制御信号1101、アドレス信号1102及びデータ信号1103に基づいてメモリセルアレイに対する動作を行う。また、入出力制御部1013は、読み出し動作時にはメモリセルアレイ1012に保持されたデータとしてデータ信号1103を、ベリファイ動作時には書き換え動作が正常に行われたか否かを示す結果としてベリファイ結果信号1104を外部入出力制御部1010に出力する。
【0009】
消去状態検知回路1011は、電源オン時にメモリセルアレイ1012のデータを読み出すように構成され、この読み出し動作によりメモリセルアレイ1012のすべてのメモリセルが消去状態であるか否かを検知し、メモリセルアレイ1012のすべてのメモリセルが消去状態であることを検知した場合には読み出し禁止解除信号1105をハイレベルにする。
【0010】
外部入出力制御部1010は、消去状態検知回路1011から入力される読み出し禁止解除信号1105がローレベルの場合にはデータ信号1103の外部への出力を禁止し、ハイレベルの場合に外部への出力の禁止を解除する。
【0011】
このように、第1の従来例の半導体装置1001によると、メモリセルアレイ1012が消去状態であることが確認された場合にのみ出力の禁止が解除される。これにより、第3者がメモリセルアレイ1012に書き込まれたデータを読み出そうとしても、メモリセルアレイ1012の全メモリセルのデータを消去しない限り外部への出力が行われないため、メモリセルアレイ1012に書き込まれたデータの機密を保護することが可能となる。
【0012】
また、第2の従来例に係る半導体装置は、データを記憶するための第1の不揮発性メモリブロックと、第1の不揮発性メモリブロックの読み出し禁止を設定するための第2の不揮発性メモリブロックとを備え、第2の不揮発性メモリブロックは、例えば暗証コードとなるデータを書き込まれることにより第1の不揮発性メモリブロックに対する読み出しを禁止する設定を行う。
【0013】
第2の従来例の半導体装置において、外部より暗証コードが入力され、且つ入力された暗証コードが第2の不揮発性メモリブロックに保持された暗証コードと一致した場合にのみ読み出しの禁止を解除する。このようにして、第1の不揮発性メモリブロックに書き込まれたデータの機密を保護することが可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記第1の従来例の半導体装置によると、以下のようにして第3者がメモリセルアレイ1012に保持されたデータを不正に読み出すことが可能となる。
【0015】
図17(b)は、第1の従来例の半導体装置において不揮発性メモリブロックに保持されたデータを不正に読み出す方法を説明するためのグラフであり、消去状態及び書き込み状態のメモリセルにおける電流特性の一例を示している。なお、横軸はゲート電圧Vgであり、縦軸はゲート電圧Vgを印加したときのメモリセル電流Idcellである。
【0016】
図17(b)に示すように、通常の読み出し動作は、消去状態のメモリセルと書き込み状態のメモリセルとにおける電流特性の違いから、ゲート電圧Vgに読み出し用の電圧値であるV1を印加したときに、メモリセル電流Idcellが読み出し判定電流値I1よりも大きい場合には消去状態と判定し、逆にメモリセル電流Idcellが読み出し判定電流値I1よりも小さい場合には書き込み状態と判定することにより、メモリセルが記憶するデータとして“1”又は“0”が読み出される。
【0017】
ところが、ゲート電圧Vgに通常の電圧値V1よりも高い電圧V2を用いると、書き込み状態のメモリセルにおけるセル電流はI1よりも大きくなるため、消去状態と誤判定されてしまう。
【0018】
なお、半導体装置の構成によっては、メモリセル電流Idcellが読み出し判定電流値I1よりも大きい場合を書き込み状態と判定し、逆にメモリセル電流Idcellが読み出し判定電流値I1よりも小さい場合を消去状態と判定する例もあるが、この場合でも、ゲート電圧Vgに通常の読み出し用の電圧値V1よりも低い電圧を用いると書き込み状態のメモリセルが消去状態と誤判定される。
【0019】
このように、読み出し動作時にメモリセルアレイ1012のメモリセルに印加するゲート電圧Vgを意図的に異常な値とすることにより、消去状態検知回路1011に全メモリセルが消去状態であると誤判定させることが可能となる。従って、メモリセルアレイ1012に対して消去動作を行うことなく、消去状態検知回路1011の誤判定により読み出し禁止解除信号1105がハイレベルとなるため、外部入出力制御部1010における出力禁止の設定が解除される。このようにしてメモリセルアレイ1012に保持されたデータを不正に読み出すことが可能となる。
【0020】
なお、このような異常なゲート電圧を印加する方法として、例えば動作テスト等のために電源電圧を操作することが可能なROMライタを用いることができる。また、検査用プローブ等を用いて直接に異常な電圧をゲートに印加することも可能である。
【0021】
以上説明したように、第1の従来例に係る半導体装置は、異常なゲート電圧を用いることにより、メモリセルアレイ1012に保持されたデータを不正に読み出すことが可能となるという問題を有している。
【0022】
また、第2の従来例の半導体装置によると、第2の不揮発性メモリブロックに暗証コードの設定する等の読み出しを禁止するための設定を外部から行う必要がある上に、第2の不揮発性メモリブロックに対する機密保護がなされない限りは第1の不揮発性メモリブロックの機密保護も確実ではない。また第2の不揮発性メモリブロックを備えることによりチップコストが上昇するという問題もある。
【0023】
本発明は、前記従来の問題を解決し、書き換えが可能な不揮発性メモリを備えた半導体装置において、外部からの設定を行うことなく確実な機密保護を実現できるようにすることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、電源オン時に外部からの読み出し動作を禁止し、外部からの動作が所定の手順によって行われた場合に読み出し禁止を解除する構成とする。
【0025】
具体的に、本発明に係る第1の半導体装置の駆動方法は、電気的に書き換えが可能な複数の不揮発性メモリセルを含むメモリセルアレイと、メモリセルアレイに保持されたデータを外部に出力するための出力手段と、出力手段の出力を禁止又は許可することにより前記メモリセルアレイに保持されたデータの外部への出力を制御する出力制御手段とを備えた半導体装置の駆動方法を対象とし、メモリセルアレイに電源が供給された場合に、前記出力制御手段が出力手段の出力を禁止することにより、メモリセルアレイに保持されたデータが外部に出力されないようにする工程と、メモリセルアレイに対して所定の動作手順が行われた場合に、出力制御手段が出力手段の出力を許可することにより、メモリセルアレイに保持されたデータが外部に出力されるようにする工程とを備え、所定の動作手順は、メモリセルアレイに含まれる複数の不揮発性メモリセルが消去状態であることを確認する第1の手順と、第1の手順よりも後にメモリセルアレイに含まれる複数の不揮発性メモリセルにデータを書き込む第2の手順と、第2の手順よりも後にメモリセルアレイに含まれる複数の不揮発性メモリセルに所定のデータが書き込まれていることを確認する第3の手順を含む
【0026】
本発明の第1の半導体装置の駆動方法によると、外部からの設定を行うことなく出力制御手段によりメモリセルアレイに保持されたデータの機密を保護することができ、メモリセルアレイに対する所定の動作手順を知る正当な利用者でない限りはメモリセルアレイに保持されたデータを読み出すことができないので、動作手順を鍵とした機密保護が可能である。
【0027】
本発明に係る第2の半導体装置の駆動方法は、電気的に書き換えが可能な複数の不揮発性メモリセルを含み、一括して消去される複数の消去単位に区画されたメモリセルアレイと、メモリセルアレイに保持されたデータを外部に出力するための出力手段と、出力手段の出力を禁止又は許可することによりメモリセルアレイに保持されたデータの外部への出力を消去単位ごとに制御する出力制御手段とを備えた半導体装置の駆動方法を対象とし、メモリセルアレイに電源供給が開始された際に、出力制御手段が出力手段の出力を禁止することにより、複数の消去単位のうち特定の消去単位に保持されたデータが外部に出力されない工程と、メモリセルアレイにおいて、特定の消去単位対して所定の動作手順が行われた場合に、出力制御手段が出力手段の出力を許可することにより、特定の消去単位に保持されたデータが外部に出力される工程とを備え、所定の動作手順は、特定の消去単位に含まれる複数の不揮発性メモリセルが消去状態であることを確認する第1の手順と、第1の手順よりも後に特定の消去単位に含まれる複数の不揮発性メモリセルにデータを書き込む第2の手順と、第2の手順よりも後に特定の消去単位に含まれる複数の不揮発性メモリセルに所定のデータが書き込まれていることを確認する第3の手順を含む。
本発明の第2の半導体装置の駆動方法によると、第1の半導体装置の駆動方法と同様の効果を得られるのに加えてメモリセルアレイに保持されたデータのうちの一部のみを読み出す場合に、必要なデータの保持された消去単位についてのみ所定の動作手順を行えばよいため、不要な動作によって不揮発性メモリセルの信頼性を低下させることがない。
【0028】
本発明の第1又は第2の半導体装置の駆動方法において、モリセルアレイに保持されたデータが消去された状態を確認した後に出力の禁止を解除するため、前記メモリセルアレイに保持されたデータの機密を保護できる。さらに、データが書き込まれた状態を確認した後に出力の禁止を解除するため、異常なゲート電圧を用いることによってメモリセルアレイの状態を誤判定させようとしても、ゲート電圧の操作によってデータが書き込まれた状態に誤判定させることは不可能であり、不正な読み出しを確実に防止することができる。
【0029】
本発明の第1又は第2の半導体装置の駆動方法において、所定の動作手順は、第1の手順よりも前にメモリセルアレイに書き込まれたデータを消去する第の手順をさらに含むことが好ましい。このようにすると、出力禁止手段がメモリセルアレイに保持されたデータの外部への出力の禁止を解除するための条件がより厳密になるので、メモリセルアレイに保持されたデータの機密をより確実に保護することが可能となる。
【0030】
本発明の第1又は第2の半導体装置の駆動方法において、第2の手順と第の手順とを所定数のメモリセルごとに順次繰り返して行うことが好ましい。このようにすると、書き込みの信頼性を向上することができると共に、所定の動作手順がさらに厳密になるので、メモリセルアレイに保持されたデータをより確実に保護することが可能となる。
【0031】
本発明の第1又は第2の半導体装置の駆動方法において、所定の動作手順は、第の手順よりも前に、不揮発性メモリセルのすべてに対して書き込み動作を行う第5の手順をさらに含むことが好ましい。このようにすると、メモリセルアレイに保持されたデータの機密をより確実に保護できるのに加えて、メモリセルごとのしきい値電圧のばらつきが小さくなり、データの読み出し判定の誤りを少なくすることができるため、メモリセルアレイに保持されたデータの信頼性を向上させることができる。
【0033】
本発明の第1又は第2の半導体装置の駆動方法において、所定の動作手順は、第の手順の後に、メモリセルアレイにおいて異常なしきい値電圧を示す不揮発性メモリセルに対して正常なしきい値に戻す動作を行う第6の手順を含むことが好ましい。このようにすると、メモリセルアレイに保持されたデータの機密をより確実に保護できるのに加えて、しきい値電圧の異常によるデータの読み出し判定の誤りを少なくすることができるため、メモリセルアレイに保持されたデータの信頼性を向上させることができる。
【0034】
本発明に係る第1の半導体装置は、電気的に書き換えが可能な複数の不揮発性メモリセルを含むメモリセルアレイと、メモリセルアレイに保持されたデータを外部に出力するための出力手段と、出力手段の出力を禁止又は許可することによりメモリセルアレイに保持されたデータの外部への出力を制御する出力制御手段と、メモリセルアレイに対する動作が所定の動作手順の通りに行われたか否かを検知する動作手順検知手段とを備え、所定の動作手順は、メモリセルアレイに含まれる複数の不揮発性メモリセルが消去状態であることを確認する第1の手順と、第1の手順よりも後にメモリセルアレイに含まれる複数の不揮発性メモリセルにデータを書き込む第2の手順と、第2の手順よりも後にメモリセルアレイに含まれる複数の不揮発性メモリセルに所定のデータが書き込まれていることを確認する第3の手順を含み、出力制御手段は、メモリセルアレイに対して電源供給が開始された際、出力手段の出力を禁止することによりメモリセルアレイに保持されたデータを外部に出力させない一方、動作手順検知手段の検知結果に基づいて出力手段の出力を許可することによりメモリセルアレイに保持されたデータを外部に出力させることを特徴とする
【0035】
本発明の第1の半導体装置によると、動作手順検知手段により所定の動作手順を検知した場合にのみ、出力制御手段におけるメモリセルアレイに保持されたデータの出力の禁止が解除されるため、所定の動作手順の検知を鍵としてメモリセルアレイに保持されたデータの機密保護を行うことが可能となる。
【0036】
本発明の第1の半導体装置は、メモリセルアレイに対して電源供給が開始された際に、所定の動作手順が検知されていない意味を示す値が保持され、動作手順検知手段が所定の動作手順を検知した場合に所定の動作手順の検知を意味する値が設定される揮発性のレジスタをさらに備え、出力制御手段は、前記レジスタの保持している値に基づいて前記出力手段の出力を禁止又は許可することが好ましい。
【0037】
本発明の第1の半導体装置において、前記メモリセルアレイに対して電源供給が開始された際にリセットされ、前記動作手順検知手段が前記所定の動作手順を検知した場合にセットされる揮発性のレジスタをさらに備え、前記出力制御手段は、前記レジスタがリセットされている場合に前記出力手段の出力を禁止し、前記レジスタがセットされている場合に前記出力手段の出力を許可することが好ましい。このようにすると、外部からの設定を行うことなく電源オン時には出力禁止の設定ができる。
【0040】
本発明に係る第の半導体装置は、電気的に書き換えが可能な複数の不揮発性メモリセルを含み、一括して消去される複数の消去単位に区画されたメモリセルアレイと、メモリセルアレイに保持されたデータを外部に出力するための出力手段と、出力手段の出力を禁止又は許可することによりメモリセルアレイに保持されたデータの外部への出力を消去単位ごとに制御する出力制御手段と、メモリセルアレイにおいて、複数の消去単位の各々に対して所定の動作手順が行われたか否かを知する動作手順検知手段と、数の消去単位とそれぞれ1対1に対応して設けられ、メモリセルアレイに電源供給がされた際にそれぞれがリセット状態に設定され、動作手順検知手段により所定の動作手順の実行が検知された消去単位に対応するものはセット状態に設定される複数の揮発性レジスタを含むレジスタ部とを備え、所定の動作手順は、複数の消去単位のうち特定の消去単位に含まれる複数の不揮発性メモリセルが消去状態であることを確認する第1の手順と、第1の手順よりも後に特定の消去単位に含まれる複数の不揮発性メモリセルにデータを書き込む第2の手順と、第2の手順よりも後に特定の消去単位に含まれる複数の不揮発性メモリセルに所定のデータが書き込まれていることを確認する第3の手順を含み、出力制御手段は、複数のレジスタのうち特定の消去単位に対応するレジスタがリセット状態の場合に出力手段の出力を禁止することにより特定の消去単位に保持されたデータを外部に出力させない一方、特定の消去単位に対応するレジスタがセット状態の場合に出力手段の出力を許可することにより特定の消去単位に保持されたデータを外部に出力させることを特徴とする
【0041】
本発明の第の半導体装置によると、第の半導体装置と同様の効果を得られるのに加えて、消去単位ごとに読み出し禁止を解除するため、不必要な消去動作を行う必要がなく、メモリセルアレイの信頼性の低下を防止することができる。
【0044】
本発明の第1又は第2の半導体装置は、メモリセルアレイに対する動作が所定の動作手順通りでないこと異常イベントとして検知する異常動作検知手段をさらに備え、出力制御手段は、異常動作検知手段が異常イベントを検知した場合にはメモリセルアレイに電源が供給されている間は、出力手段の出力を禁止したままにすることが好ましい。このようにすると、異常な動作を行うことによってメモリセルアレイに保持されたデータの外部への出力の禁止を解除しようとする不正な読み出し方法を確実に防止することができる。
【0045】
本発明の第1又は第2の半導体装置において、メモリセルアレイに対する動作に用いられる電圧が所定の電圧で無いことを異常イベントとして検知する異常動作検知手段をさらに備え、出力制御手段は、異常動作検知手段が異常イベントを検知した場合にはメモリセルアレイに電源が供給されている間は、出力手段の出力を禁止したままにすることが好ましい。このようにすると、読み出し動作に用いるゲート電圧を操作してデータの読み出しを故意に誤判定させることによる読み出し禁止の解除方法を確実に防止することができ、より確実な機密保護が可能となる。
【0047】
本発明の第1又は第2の半導体装置は、メモリセルアレイに保持されたデータとは異なるダミーデータを生成するデータ発生回路をさらに備え、出力制御手段は、出力手段の出力としてメモリセルアレイに保持されたデータ出力させない場合には、ダミーデータを出力手段の出力として出力させることが好ましい。このようにすると、メモリセルアレイに保持されたデータを不正に読み出そうした場合に、出力されたダミーデータをメモリセルアレイに保持されたデータと誤解させることができ、第3者は機密保護機能の有無が区別できなくなるため、より確実な機密保護が可能となる。
【0048】
本発明の第1又は第2の半導体装置において、データ発生回路は固定データを生成することが好ましい。
【0049】
本発明の第1又は第2の半導体装置において、データ発生回路は、メモリセルアレイに供給するアドレス情報を遷移させることによって不特定データを生成することが好ましい。
【0050】
本発明の第1又は第2の半導体装置において、データ発生回路は、メモリセルアレイに保持されたデータを並べ替えることによってスクランブルデータを生成することが好ましい。
【0051】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0052】
図1は第1の実施形態に係る半導体装置の機能構成を示している。
【0053】
図1に示すように、本実施形態の半導体装置101は、該半導体装置101の動作を制御するCPU102、該CPU102の実行するプログラム及びデータを一時的に記憶するRAM103、該CPU102及びRAM103を制御する制御回路104、並びにデータを記憶する不揮発性メモリブロック105を備えている。なお、CPU102、RAM103、制御回路104及び不揮発性メモリブロック105は、図示はしていないが、制御バス等の配線を介してそれぞれが互いに接続されている。
【0054】
さらに、本実施形態の半導体装置101は、例えばROMライタ等の装置を半導体装置101と接続することにより、不揮発性メモリブロック105に対する書き換え及び読み出し等の動作を半導体装置101の外部から行うことが可能となるように設計されている。このために半導体装置101には、外部との接続手段として、不揮発性メモリブロック105に対する命令を入力するための制御信号入力端子801、アドレス情報を入力するためのアドレス入力端子802及び不揮発性メモリブロック105に書き込むデータの入力と不揮発性メモリブロック105から読み出されたデータの出力とを行うためのデータ入出力端子803が設けられており、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802は書き換え制御回路106を介して、またデータ入出力端子803は外部入出力制御部107を介して不揮発性メモリブロック105と接続されている。さらに、不揮発性メモリブロック105に保持されたデータの外部への読み出し禁止の設定のために、書き換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部109が外部入出力制御部107と接続するように設けられている。
【0055】
ここで、本実施形態の半導体装置101は、不揮発性メモリブロック105にCPU102が実行するプログラムが記憶されており、不揮発性メモリブロック105のプログラムがRAM103や制御回路104に読み出されることによってCPU102が所定の処理を実行するマイクロコンピュータとして実現されている。ここで、半導体装置101のユーザは外部から不揮発性メモリブロック105に保持されるプログラムを外部から書き換えることにより半導体装置101に所望の処理を行わせることが可能である。
【0056】
なお、本実施形態の半導体装置101において、CPU102、RAM103及び制御回路104は必ずしも必要ではなく、例えばメモリカード等の記憶用の半導体装置として実現されていてよく、この場合も半導体装置101のユーザは個人情報等のデータを外部から不揮発性メモリブロック105に保存し、また必要に応じてデータ書き換えることができる。
【0057】
本実施形態の特徴は、ユーザの所望により外部から不揮発性メモリブロック105のデータを書き換えることが可能であり、且つ不揮発性メモリブロック105のデータが第3者によって不正に利用されないように半導体装置の外部への読み出しを禁止する機密保持機能を有していることにある。
【0058】
以下に、本実施形態の半導体装置101を構成する各部について具体的に説明する。
【0059】
書き換え制御回路106は、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802を介して外部から入力された命令及びアドレス情報に基づいて、制御信号811及びアドレス信号812を生成する回路である。ここで、制御信号811は、例えば書き込み動作、消去動作及び読み出し動作等の不揮発性メモリブロック105に対する動作を指定する信号であり、またアドレス信号812は不揮発性メモリブロック105におけるメモリセルのアドレスを指定する信号である。
【0060】
不揮発性メモリブロック105は、複数の不揮発性メモリセルが行列状に配列されたEEPROMからなるメモリセルアレイ121、書き換え制御回路106から入力される制御信号811及びアドレス信号812に基づいてメモリセルアレイ121に対する動作を制御する入出力制御部122、メモリセルアレイ121に保持されたデータを増幅して入出力制御部122に出力するセンスアンプ123、並びにアドレス信号812に基づいてメモリセルアレイ121のメモリセルを選択するデコーダ124からなる。
【0061】
入出力制御部122は、アドレス信号812に指定されたアドレスのメモリセルを選択するようにデコーダ124を駆動すると共に、メモリセルアレイ121及びセンスアンプ123を駆動することによりデコーダ124が選択するメモリセルに対して制御信号811に指定された動作を行うように構成される。
【0062】
ここで、制御信号811に指定される動作としては、消去動作、書き込み動作及び読み出し動作に加えて、消去動作及び書き込み動作が正常に行われたか否かをそれぞれ判定する消去ベリファイ動作及び書き込みベリファイ動作が含まれる。また、メモリセルごとのしきい値電圧のばらつきを小さくするために全メモリセルに対して書き込みを行うプリプログラム動作と、しきい値電圧が異常な値に変化したメモリセルのしきい値電圧を正常な値に戻すために該メモリセルに弱い書き込み動作又は消去動作を行うリバース動作とを含んでいてもよい。なお、これらの動作の詳細については後述する。
【0063】
次に書き換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部109について説明する。
【0064】
図2(a)は本実施形態に係る書き換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部109の機能構成を示している。
【0065】
図2(a)に示すように、本実施形態の書き換え動作検知部108は、メモリセルアレイ121に対する動作を検知する動作検知回路131、メモリセルアレイ121に対する消去動作が正常に行われたか否かを検知する消去結果判定回路132、メモリセルアレイ121に対する書き込み動作が正常に行われたか否かを検知する書き込み結果判定回路133及びメモリセルアレイ121に対して所定の動作手順が行われたか否かを検知する動作手順検知回路134からなる。
【0066】
動作検知回路131は、書き換え制御回路106から入力される制御信号811に基づいて、メモリセルアレイ121に対して行われた動作を検知する回路である。例えば、書き込み動作を指定する制御信号811が入力されることにより、動作検知回路131はメモリセルアレイ121に対する書き込み動作が行われたことを検知する。
【0067】
消去結果判定回路132及び書き込み結果判定回路133は、入出力制御部122から入力されるベリファイ結果信号814に基づいて消去動作及び書き込み動作がそれぞれ正常に行われたか否かを判断する回路である。ここで、ベリファイ結果信号814は、消去ベリファイ動作の場合も書き込みベリファイ動作の場合も同じ信号線に生成されるため、動作検知回路131の検知結果に従って、入力されたベリファイ結果信号814が消去ベリファイ動作による信号であるのか、又は書き込みベリファイ動作による信号であるのかを判断する。
【0068】
動作手順検知回路134は、動作検知回路131、消去結果判定回路132及び書き込み結果判定回路133において検知されたそれぞれの結果に基づいてメモリセルアレイ121に対して所定の動作手順が行われたか否かを判断し、メモリセルアレイ121の全メモリセルに対して所定の動作手順が行われたと判断された場合には動作手順検知信号815として“1”を出力し、それ以外の場合には“0”を出力する回路である。なお、以下の説明においても同様であるが、“0”及び“1”は信号レベルの違いとして区別し得る2つの状態を一般的に表しており、低電位状態及び高電位状態のいずれであってもよい。
【0069】
ここで、メモリセルアレイ121に対する所定の動作手順とは、例えば、消去動作、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行われる動作手順である。
【0070】
また、図2(a)に示すように、本実施形態の読み出し禁止解除制御部109は、制御信号811に基づいて読み出し動作を検知するための読み出し動作検知回路141、動作手順検知回路134が検知した結果を保存する動作手順検知レジスタ142及び読み出し禁止を解除するか否かを制御する読み出し禁止解除制御回路143からなる。
【0071】
読み出し動作検知回路141は、書き換え制御回路106から入力される制御信号811が読み出し動作を指定する信号であるか否かを判断する回路である。
【0072】
動作手順検知レジスタ142は、動作手順検知回路134から入力される動作手順検知信号815が“1”であれば書き込みが行われてセット状態となり、動作手順検知信号815が“0”であれば消去が行われてリセット状態となるように構成されている。なお、動作手順検知レジスタ142は揮発性であるため、半導体装置101の電源オン時にはリセット状態である。
【0073】
読み出し禁止解除制御回路143は、読み出し動作検知回路141において読み出し動作が検知された場合に、動作手順検知レジスタ142がリセット状態(消去状態)であれば読み出し禁止解除信号816を“0”にし、セット状態(書き込み状態)であれば読み出し禁止解除信号816を“1”にする回路である。
【0074】
次に外部入出力制御部107について説明する。
【0075】
図2(b)は本実施形態に係る外部入出力制御部107の機能構成を示している。
【0076】
図2(b)に示すように、本実施形態の外部入出力制御部107は、データ信号813及びベリファイ結果信号814の外部への出力を制御する出力禁止制御回路151と、外部から入力されたデータをデータ信号813に生成する入力制御回路152とによって構成される。
【0077】
ここで、出力禁止制御回路151は、制御信号811が読み出し動作を指定し、且つ読み出し禁止解除信号816が“1”である場合には、入出力制御部122から入力されたデータ信号813をデータ入出力端子803を介して外部に出力し、それ以外の場合にはデータ信号813の出力を禁止する制御を行う。なお、ベリファイ結果信号814は読み出し禁止解除信号816に関わらず出力禁止制御回路151を介してデータ入出力端子803を介して外部に出力する。
【0078】
以下に、前述のように構成された本実施形態の半導体装置101の動作について説明する。
【0079】
まず、半導体装置101の外部からメモリセルアレイに対して行う動作について図1、図2(a)及び図2(b)を参照しながら説明する。
【0080】
書き込み動作は、制御信号入力端子801に書き込み動作を指定する命令を、アドレス入力端子802にメモリセルアレイ121における書き込み動作の対象となるメモリセルを指定するアドレス情報を、データ入出力端子803に入力データをそれぞれ外部から入力することにより行われる。
【0081】
これにより、書き換え制御回路106が駆動して制御信号811に書き込み動作を指定する信号を、またアドレス信号812にメモリセルアレイ121のアドレスを指定する信号をそれぞれ生成し、入出力制御部122に出力する。また、入力制御回路152が駆動してデータ入出力端子803から入力された入力データをデータ信号813として入出力制御部122に出力する。入出力制御部122に書き込み動作を指定する制御信号811が入力されると、入出力制御部122は、アドレス信号812に指定されたアドレスのメモリセルを選択するようにデコーダ124を制御すると共に、メモリセルアレイ121を制御してデータ信号813として外部から入力されたデータをメモリセルに書き込む。
【0082】
なお、この書き込み動作は、先頭アドレスからバイト単位又はページ単位で順次連続して行うように制御されていてもよい。
【0083】
書き込みベリファイ動作は、制御信号入力端子801に書き込みベリファイ動作を指定する命令を、アドレス入力端子802にメモリセルアレイ121における書き込みベリファイ動作の対象となるメモリセルを指定するアドレス情報を、データ入出力端子803に比較対象となる入力データをそれぞれ外部から入力することにより行われる。
【0084】
これにより、書き込み動作と同様にして書き換え制御回路106から書き込みベリファイ動作を指定する制御信号811及び消去ベリファイ動作の対象となるアドレスを指定するアドレス信号812が、また入力制御回路152から比較対象となるデータ信号813が入出力制御部122に入力される。入出力制御部122に書き込みベリファイ動作を指定する制御信号811が入力されると、入出力制御部122は、まず、アドレス信号812に指定されたアドレスのメモリセルを選択するようにデコーダ124を制御すると共に、メモリセルアレイ121及びセンスアンプ123を駆動してメモリセルに書き込まれたデータをセンスアンプ信号として読み出す。次にセンスアンプ信号として読み出されたデータとデータ信号813として入力されたデータとを比較することにより書き込み動作が正常に行われたか否かを判定する。読み出されたデータとデータ信号813として入力されたデータとが完全に一致した場合には、書き込み動作が正常に行われたと判定してベリファイ結果信号814に“1”を出力し、それ以外の場合には“0”にする。
【0085】
なお、書き込みベリファイ動作は、書き込みベリファイ動作を指定する命令を外部から入力する方法に限らず、書き込み動作の後に一連の動作として前述したような書き込みベリファイ動作が行われるように設定されても良い。この場合、比較対象となるデータを外部から入力する必要はなく、例えばバッファ部に保持された書き込み動作時の入力データと、センスアンプ信号として読み出されたデータとを比較することにより判定してもよい。
【0086】
消去動作及び消去ベリファイ動作は、制御信号入力端子801にそれぞれ消去動作及び消去ベリファイ動作を指定する命令を、アドレス入力端子802に動作の対象となるアドレス情報をそれぞれ外部から入力することにより行われる。これにより、入出力制御部122には書き換え制御回路106を介してそれぞれ消去動作及び消去ベリファイ動作を指定する制御信号811が入力される。
【0087】
消去動作を指定する制御信号811が入力された場合、入出力制御部122は、デコーダ124を制御してアドレス信号812に指定されたアドレスのメモリセルを選択し、メモリセルアレイ121を制御してデコーダ124によって選択されたメモリセルを消去状態にする。また、消去ベリファイ動作を指定する制御信号811が入力された場合、入出力制御部122は、メモリセルアレイ121、センスアンプ123及びデコーダ124を駆動して、アドレス信号812に指定されたメモリセルに書き込まれたデータをセンスアンプ信号として読み出す。次にセンスアンプ信号として読み出されたデータがすべて消去状態を示すデータであれば、消去動作が正常に行われたと判定してベリファイ結果信号814に“1”を出力し、それ以外の場合にはベリファイ結果信号814に“0”を出力する。
【0088】
なお、消去ベリファイ動作は、外部から消去ベリファイ動作を指定する命令を入力する方法に限らず、消去動作の後に一連の動作として前述したような消去ベリファイ動作が行われるように設定されても良い。
【0089】
また、読み出し動作は、制御信号入力端子801に読み出し動作を指定する命令を、アドレス入力端子802に読み出し動作の対象となるアドレス情報をそれぞれ外部から入力することにより行われる。
【0090】
これにより、書き換え制御回路106から読み出し動作を指定する制御信号811及び読み出し動作の対象となるアドレスを指定するアドレス信号812が入出力制御部122に入力される。入出力制御部122は、読み出し動作を指定する制御信号811が入力されると、メモリセルアレイ121、センスアンプ123及びデコーダ124を駆動してアドレス信号812に指定されたメモリセルに書き込まれたデータをセンスアンプ信号として読み出し、読み出したセンスアンプ信号をデータ信号813として出力禁止制御回路151に出力する。ここで、出力禁止制御回路151は、読み出し禁止解除信号816が“1”である場合はデータ入出力端子803を介してデータ信号813を外部に出力する。読み出し禁止解除信号816が“0”である場合、出力禁止制御回路151はデータ信号813の出力を禁止するように制御するため、外部への読み出しは完了しない。
【0091】
次に、メモリセルアレイ121に保持されたデータの外部への読み出し方法について図面を参照しながら説明する。
【0092】
図3(a)は第1の実施形態に係る半導体装置101の外部への読み出し禁止を解除するための動作手順を示している。
【0093】
図3(a)に示すように、まず、半導体装置101の電源をオンにする。この時、書き換え動作検知部108の動作手順検知レジスタ142は、揮発性であるためリセット状態である。従って、読み出し禁止解除制御回路143は読み出し禁止解除信号816を“0”にするため、外部入出力制御部107の出力禁止制御回路151は、不揮発性メモリブロック105から入力されたデータ信号813のデータ入出力端子803への出力を禁止する制御を行う。つまり、出力禁止制御回路151は、電源オン時に必ずメモリセルアレイ121に保持されたデータの外部への出力を禁止する。
【0094】
次に、外部から制御信号入力端子801に消去命令を、アドレス入力端子802に全メモリセルを指定するアドレス情報をそれぞれ入力する。これにより、消去動作を指定する制御信号811が入出力制御部122に入力されて全メモリセルに対して消去動作を実行する。この消去動作に伴って、制御信号811が動作検知回路131に入力されることにより、全メモリセルに対して消去動作が実行されたことが動作手順検知回路134に検知される。
【0095】
次に、外部から制御信号入力端子801に消去ベリファイ命令を、アドレス入力端子802に全メモリセルを指定するアドレス情報をそれぞれ入力する。これにより、消去ベリファイ動作を指定する制御信号811が不揮発性メモリブロック105の入出力制御部122に入力されて全メモリセルに対して消去ベリファイ動作が実行される。この消去ベリファイ動作に伴って、消去結果判定回路132は、ベリファイ結果信号814が入力されることによって全メモリセルに対する消去動作が正常に実行されたか否かを判定する。
【0096】
なお、消去ベリファイ動作は、必ずしも外部から消去ベリファイ命令を入力することにより行われる必要はなく、消去動作と一連の工程として、外部から消去動作を命令することにより行われてもよい。
【0097】
次に、外部から制御信号入力端子801、アドレス入力端子802及びデータ入出力端子803にそれぞれ書き込み命令、全メモリセルを指定するアドレス及び書き込み用のデータを入力する。これにより、メモリセルアレイ121の全メモリセルに対する書き込み動作を行う。ここで、制御信号811は動作検知回路131に入力され、書き込み動作が全メモリセルに対して実行されたことが検知される。
【0098】
次に、外部から制御信号入力端子801、アドレス入力端子802及びデータ入出力端子803にそれぞれ書き込みベリファイ命令、全メモリセルを指定するアドレス及び比較対象となるデータを入力する。これにより、メモリセルアレイ121の全メモリセルに対する書き込みベリファイ動作を行う。この書き込みベリファイ動作に伴って、書き込み結果判定回路133は、ベリファイ結果信号814が入力されることによって全メモリセルに対する書き込み動作が正常に実行されたか否かを判定する。
【0099】
なお、書き込みベリファイ動作は、必ずしも外部から書き込みベリファイ命令を入力することにより行われる必要はなく、書き込み動作と一連の工程として、外部から書き込み動作を命令することにより行われてもよい。また、書き込み動作と書き込みベリファイ動作とを、バイトごと又はページごとに先頭アドレスから順次連続して交互に行うことにより全メモリセルに対して書き込み動作と書き込みベリファイ動作とを行ってもよい。
【0100】
以上の動作において、まず、動作検知回路131において消去動作が検知され、次に消去結果判定回路132において正常な消去動作が確認され、その後、動作検知回路131において書き込み動作が検知され、続いて書き込み結果判定回路133において正常な動作が確認され、さらにアドレス信号812に基づいてこれらの動作がメモリセルアレイ121の全メモリセルに対して行われたことが確認された場合には、動作手順検知回路134は動作手順検知信号815を“1”にし、動作手順検知レジスタ142がセット状態にされる。
【0101】
ここで、動作検知回路131において消去動作及び書き込み動作を検知すべきそれぞれの手順に、それぞれ消去動作及び書き込み動作以外の動作が検知された場合、又は消去結果判定回路132及び書き込み結果判定回路133においてそれぞれ正常な消去動作及び書き込み動作が確認されなかった場合には、動作手順検知回路134は動作手順検知信号815を“0”にするため、動作手順検知レジスタ142はリセット状態のままであり、読み出し禁止解除制御回路143は読み出し禁止解除信号816を“0”にする。従って、出力禁止制御回路151は、入出力制御部122から入力されるデータ信号813のデータ入出力端子803への出力を禁止する制御を行うため、読み出し命令を外部から入力してもメモリセルアレイに保持されたデータは出力されない。
【0102】
このように、メモリセルアレイ121の全メモリセルに対して消去動作、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行われた場合のみ、動作手順検知レジスタ142がセット状態となり、読み出し禁止解除信号816が“1”になるため、出力禁止制御回路151における読み出し禁止状態が解除され、外部への読み出しが可能な状態となる。
【0103】
その後電源をオフにするまで読み出し可能であり、次に電源をオンにすると動作手順検知レジスタ142は再びリセット状態となるため、出力禁止制御回路151が入出力制御部122から入力されたデータのデータ入出力端子803への出力を禁止する制御を行う。
【0104】
以上説明したように、第1の実施形態の半導体装置101によると、メモリセルアレイ121に対して、まず消去動作が行われ、次に該消去動作が正常に行われたことが確認され、その後書き込み動作が行われ、続いて該書き込み動作が正常に行われたことが確認されるという一連の動作手順を鍵として出力禁止制御回路151における読み出し禁止状態が解除される。従って、第3者がメモリセルアレイ121のデータを読み出そうとしても、一連の動作手順を知らないと読み出しを行うことができないので、確実な機密保護が可能である。
【0105】
また、鍵となる動作手順に消去動作を含むため、第3者がメモリセルアレイ121に書き込まれたデータを読み出そうとしても、消去動作の後にのみ読み出しが可能となるため、第3者がメモリセルアレイ121に保持されたデータを読み出すことは不可能となり、プログラム又は個人情報等の機密を保護することができる。
【0106】
さらに、鍵となる動作手順に書き込みベリファイ動作による書き込み状態を確認する手順を含むため、第3者がROMライタ等の装置を用いてゲート電圧を操作してデータの読み出し結果を誤判定させることにより不正にメモリセルアレイ121に保持されたデータを読み出すことを防止することができる。すなわち、通常、書き込まれるデータがすべて同じデータとなることはなく、ゲート電圧の操作によって個々のメモリセルに異なるデータが書き込まれた状態を作り出すことはできないため、書き込みベリファイ動作の結果を誤判定させることができず、メモリセルアレイ121に保持されたデータの機密を確実に保護することができる。
【0107】
また、動作手順検知レジスタ142がリセット状態の場合に出力禁止制御回路151におけるデータ信号813の出力が禁止されるため、電源をオンにすると共に外部への読み出しを禁止する制御が行われる。すなわち、外部から出力禁止の設定を行うことなくメモリセルアレイ121に保持されたデータの機密を保護することが可能である。また、出力禁止の設定のために別の不揮発性メモリを必要としないため、半導体装置101のコストを低減することができる。
【0108】
─外部への読み出し方法の変形例─
前述したように、メモリセルアレイ121に保持されたデータの外部への読み出すために必要とされる動作手順は、動作手順検知回路134の構成によって規定されるものであり、消去動作、正常な消去状態の確認、書き込み動作及び正常な書き込み状態の確認が順次行われる方法に限定される必要はない。以下に、この動作手順の変形例について述べる。
【0109】
図3(b)は第1の実施形態の第1の変形例に係る半導体装置の外部への読み出し禁止を解除するための動作手順を示している。
【0110】
図3(b)に示すように、第1の実施形態の第1の変形例は、電源をオンにした後、正常な消去動作の確認及び正常な書き込み動作の確認が順次行われることにより、半導体装置101の外部への読み出し禁止が解除される。
【0111】
本変形例によると、第1の実施形態と同等の機密保護の機能を有し、さらに、あらかじめ消去状態であった場合には消去動作は不要であるため、消去ベリファイ動作のみを行えば良く、不要な消去動作を省略することができる。このため、消去動作に伴うメモリセル負担を軽減することができ信頼性の低下を防止することができる。
【0112】
図4(a)は第1の実施形態の第2の変形例に係る半導体装置の外部への読み出し禁止を解除するための動作手順を示している。
【0113】
図4(a)に示すように、第1の実施形態の第2の変形例は、まず、プリプログラム動作を行い、その後第1の実施形態と同様の手順で書き換え動作及びベリファイ動作がメモリセルアレイ121の全メモリセルに対して行われることにより、メモリセルアレイ121に保持されたデータの外部への読み出し禁止が解除される。
【0114】
ここで、プリプログラム動作とは、消去動作の前に書き込み動作を行うことにより、全メモリセルのしきい値を均一にしようとする動作である。具体的に、プリプログラム動作は、半導体装置101の外部から制御信号入力端子801及び書き換え制御回路106を介してプリプログラム動作を指定する制御信号811を入出力制御部122に入力することにより、入出力制御部122がメモリセルアレイ121、センスアンプ123及びデコーダ124を駆動して全メモリセルに対して書き込み動作を行う。
【0115】
前述のプリプログラム動作により、消去状態のメモリセルに対して消去動作が行われることによって生じるしきい値電圧の極端な低下を防ぎ、メモリセルごとのしきい値電圧のばらつきを減少させることができるため、読み出し判定の誤りを防止することができる。
【0116】
なお第2の変形例は、プリプログラム動作の後に消去動作、消去ベリファイ動作及び書き込みベリファイ動作のすべてを行う必要はなく、例えば第1の変形例のように消去ベリファイ動作と書き込みベリファイ動作のみを行ってもよい。
【0117】
図4(b)は第1の実施形態の第3の変形例に係る半導体装置の外部への読み出し禁止を解除するための動作手順を示している。
【0118】
図4(b)に示すように、第1の実施形態の第3の変形例は、まず第1の実施形態と同様の手順で書き換え動作及びベリファイ動作を行った後、リバース動作を行うことにより、半導体装置の外部への読み出し禁止が解除される。
【0119】
ここで、リバース動作とは、消去後にしきい値電圧が異常な値に変化したメモリセルに対して通常の動作よりも低い電圧で書き込み動作又は消去動作を行うことにより、正常なしきい値電圧にする動作である。具体的に、リバース動作は、半導体装置101の外部から制御信号入力端子801及び書き換え制御回路106を介してリバース動作を指定する制御信号811を入出力制御部122に入力することにより、入出力制御部122がメモリセルアレイ121、センスアンプ123及びデコーダ124を駆動してしきい値電圧が異常な値となったメモリセルを検出し、その後、該メモリセルに対して通常の動作よりも低い電圧で書き込み動作又は消去動作を行う。
【0120】
これにより、メモリセルのしきい値電圧を均一にすることができ、メモリセルアレイの信頼性を向上することができる。
【0121】
なお第3の変形例は、リバース動作の前に消去動作、消去ベリファイ動作及び書き込みベリファイ動作のすべてを行う必要はなく、例えば第1の変形例のように消去ベリファイ動作と書き込みベリファイ動作のみを行ってもよい。また、第2の変形例と組み合わせて、消去動作の前にプリプログラム動作を行うように設定してもよい。
【0122】
第2の変形例又は第3の変形例によると、読み出し禁止の解除に必要な動作手順がさらに複雑になるため、より確実な機密保護が可能となる。さらに、メモリセルアレイ121におけるメモリセルごとのしきい値電圧のばらつきを小さくする動作を行うため、メモリセルアレイ121に保持されたデータの読み出し動作においてしきい値の異常による判定の間違いが生じる可能性を抑えられるので、より確実なデータの保存が可能となる。
【0123】
さらに、別の変形例として、第1の実施形態の動作手順において、例えば1バイト又は1ページ等の所定数のメモリセルごとに先頭アドレスから順次連続して書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を繰り返して行うことにより、全メモリセルに対する書き込み動作と正常な書き込み動作の確認を行う方法に限定することも可能である。具体的には、動作検知回路131において書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を検知した場合に、動作手順検知回路134において、アドレス信号812の指定するアドレスが所定数のメモリセルを指定していないない場合に動作手順検知信号815を“0”にする。これにより、読み出し禁止を解除するための動作手順をより厳密にすることができると共に、書き込みの信頼性を向上することができる。
【0124】
また、動作手順検知回路134において、書き込み動作が終了した後に、書き込まれたデータがすべて同じデータ(すなわち、全メモリセルが消去状態又は全メモリセルが書き込み状態)であることを検知した場合には、動作手順検知信号815を“0”にすることにより、書き込み後に全メモリセルがすべて同じ状態となることを防ぐことも可能である。これにより、ゲート電圧の操作による書き込みベリファイ動作の結果の誤判定を確実に防止できるため、メモリセルアレイ121に保持されたデータの機密を確実に保護することができる。
【0125】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0126】
図5は第2の実施形態に係る半導体装置の機能構成を示している。
【0127】
図5に示すように、本実施形態の半導体装置201は、CPU102、RAM103、制御回路104、データを記憶するための不揮発性メモリブロック205を備えている。また、半導体装置201には、外部との接続手段として、制御信号入力端子801、アドレス入力端子802及びデータ入出力端子803が設けられており、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802は書き換え制御回路106を介して、またデータ入出力端子803は外部入出力制御部107を介して不揮発性メモリブロック205と接続されている。さらに、不揮発性メモリブロック205に保持されたデータの外部への読み出し禁止の設定のために、書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209が設けられている。
【0128】
以下に、本実施形態の半導体装置を構成する各部について具体的に説明する。
【0129】
不揮発性メモリブロック205は、データを記憶するためのメモリセルアレイ221、入出力制御部122、センスアンプ123及びデコーダ124からなる。メモリセルアレイ221は、第1の消去単位261、第2の消去単位262、…、第nの消去単位263のn個(nは2以上の整数である)のブロックに分割され、消去単位ごとの一括消去が可能となるように構成されたフラッシュEEPROMからなる。
【0130】
ここで、メモリセルアレイ221に対する動作は、第1の実施形態と同様に、消去動作、書き込み動作、読み出し動作、消去ベリファイ動作及び書き込みベリファイ動作が含まれる。なお、プリプログラム動作とリバース動作とをさらに含んでいてもよい。
【0131】
図6(a)は第2の実施形態に係る書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209の機能構成を示している。
【0132】
図6(a)に示すように、本実施形態の書き換え動作検知部208は、動作検知回路131、メモリセルアレイ221に対する消去動作が正常に行われたか否かを検知する消去結果判定回路232、メモリセルアレイ221に対する書き込み動作が正常に行われたか否かを検知する書き込み結果判定回路233及びメモリセルアレイ221に対して所定の動作手順が行われたか否かを検知する動作手順検知回路234からなる。
【0133】
消去結果判定回路232及び書き込み結果判定回路233は、書き換え制御回路106から入力されるアドレス信号812に基づいてベリファイ動作の対象となる消去単位を判断すると共に、入出力制御部122から入力されるベリファイ結果信号814に基づいて、各消去単位ごとに消去動作及び書き込み動作がそれぞれ正常に行われたか否かを判断する回路である。
【0134】
具体的に、消去結果判定回路232では、ベリファイ結果信号814が入力され、且つ該ベリファイ結果信号814が消去ベリファイ動作の結果であることを動作検知回路131により検知した場合に、アドレス信号812に基づいて消去ベリファイ動作の行われた消去単位を決定し、ベリファイ結果信号814に基づいて該消去単位に対する消去動作が正常に行われたか否かを判定する。
【0135】
また、書き込み結果判定回路233では、ベリファイ結果信号814が入力され、且つ該ベリファイ結果信号814が書き込みベリファイ動作の結果であることを動作検知回路131により検知した場合に、アドレス信号812に基づいて書き込みベリファイ動作の行われたメモリセルの位置する消去単位を決定すると共に、アドレス信号812及びベリファイ結果信号814に基づいて該消去単位の全メモリセルに対する書き込み動作が正常に行われたか否かを判定する。
【0136】
動作手順検知回路234は、動作検知回路131、消去結果判定回路232及び書き込み結果判定回路233において検知及び判定されたそれぞれの結果に基づいて、メモリセルアレイ221に対して所定の動作手順が行われたか否かを消去単位ごとに判断し、所定の動作手順が行われたと判断された場合には、動作手順検知信号825を“1”にし、それ以外の場合には“0”にする回路である。
【0137】
ここで、動作手順検知信号825は、第1の消去単位から第nの消去単位までのそれぞれに対応したn個の信号からなり、例えば第2の消去単位262に対して所定の動作手順が行われたと判断された場合には、第2の消去単位262に対する動作手順検知信号825が“1”となる。
【0138】
また、図6(a)に示すように、本実施形態の読み出し禁止解除制御部209は、読み出し動作検知回路141、動作手順検知回路234が検知した結果を消去単位ごとに保存する動作手順検知レジスタ部242及び読み出し禁止を解除するか否かを消去単位ごとに制御する読み出し禁止解除制御回路243からなる。ここで、動作手順検知レジスタ部242には、揮発性メモリセルからなる第1のレジスタ、第2のレジスタ、…、第nのレジスタのn個のレジスタが設けられており、それぞれ第1の消去単位261、第2の消去単位262、…、第nの消去単位263に対応している。
【0139】
動作手順検知レジスタ部242は、アドレス信号812に基づいてレジスタを選択すると共に、動作手順検知信号825に基づいて選択されたレジスタに対する書き込みを行うように構成される。例えばアドレス信号812として第2の消去単位262を指定する信号が入力された場合に、第2の消去単位262に対する動作手順検知信号825が“1”であれば、第2のレジスタは書き込みが行われてセット状態となり、また第2の消去単位262に対する動作手順検知信号825が“0”であれば第2のレジスタは消去が行われてリセット状態となる。なお、動作手順検知レジスタ部242の各レジスタは揮発性であるため、半導体装置201の電源オン時にはすべてリセット状態である。
【0140】
読み出し禁止解除制御回路243は、読み出し動作検知回路141において読み出し動作が検知された場合に、アドレス信号812と動作手順検知レジスタ部242の各レジスタの書き込み状態とに応じて消去単位ごとに読み出し禁止解除信号826を出力する回路である。
【0141】
ここで、読み出し禁止解除信号826は、第1の消去単位から第nの消去単位までのそれぞれに対応したn個の信号からなり、例えば、アドレス信号812に第2の消去単位262を指定する信号が入力された場合、第2のレジスタがセット状態であれば第2の消去単位262に対する読み出し禁止解除信号826に“1”を出力し、リセット状態であれば第2の消去単位262に対する読み出し禁止解除信号826を“0”を出力する。
【0142】
図6(b)は本実施形態に係る外部入出力制御部207の機能構成を示している。
【0143】
図6(b)に示すように、本実施形態の外部入出力制御部207は、入力制御回路152と、データ信号813及びベリファイ結果信号814の外部への出力を制御する出力禁止制御回路251とによって構成される。
【0144】
出力禁止制御回路251は、制御信号811、読み出し禁止解除信号826及びアドレス信号812に基づいてデータ信号813及びベリファイ結果信号814の外部への出力を、メモリセルアレイ221の消去単位ごとに制御する回路である。具体的に、制御信号811が読み出し動作を指定し、且つアドレス信号812に指定される消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“1”であれば、データ信号813として入力されるデータを外部へ出力し、それ以外の場合はデータ信号813の外部への出力を禁止する制御を行う。なお、ベリファイ結果信号814は読み出し禁止解除信号826に関わらずデータ入出力端子803を介して外部に出力される。
【0145】
以下に、前述のように構成された本実施形態の半導体装置201の動作について説明する。
【0146】
まず、半導体装置201の外部から不揮発性メモリブロック205に対して行う動作について図5、図6(a)及び図6(b)を参照しながら説明する。
【0147】
本実施形態の不揮発性メモリブロック205に対する外部からの動作は、第1の実施形態と同様に、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802にそれぞれ動作を指定する命令及び動作の対象となるメモリセルのアドレス情報を外部から入力することにより行われる。また、書き込み動作及び書き込みベリファイ動作においては、データ入出力端子803に書き込み用のデータを入力する。これらの入力に基づいて、書き換え制御回路106及び入力制御回路152が駆動して制御信号811、アドレス信号812及びデータ信号813が入出力制御部122に入力される。
【0148】
書き込み動作及び書き込みベリファイ動作は第1の実施形態と同様に行うことができる。
【0149】
消去動作を指定する制御信号811が入力された場合、入出力制御部122は、アドレス信号812に指定された消去単位を選択するようにデコーダ124を制御すると共にメモリセルアレイ221を制御して該消去単位の全メモリセルを消去状態にする。
【0150】
また、消去ベリファイ動作を指定する制御信号811が入力された場合、入出力制御部122は、アドレス信号812によって指定される消去単位に書き込まれたデータを消去単位の先頭アドレスから順次連続してセンスアンプ信号として読み出す。次にセンスアンプ信号として読み出されたデータがすべて消去状態を示すデータであれば、消去動作が正常に行われたと判定してベリファイ結果信号814に“1”を出力し、それ以外の場合にはベリファイ結果信号814に“0”を出力する。
【0151】
また、入出力制御部122に読み出し動作を指定する制御信号811が入力されると、メモリセルアレイ221、センスアンプ123及びデコーダ124を駆動し、アドレス信号812に指定されたメモリセルに書き込まれたデータをデータ信号813として出力禁止制御回路251に出力する。次に、出力禁止制御回路251は、アドレス信号812に基づいて、入出力制御部122から入力された読み出し用のデータ信号813がいずれの消去単位に該当するかを判断し、読み出し禁止解除信号826のうちの該当する消去単位に対する信号が“1”である場合はデータ入出力端子803を介してデータ信号813を外部に出力する。読み出し禁止解除信号826の該当する消去単位に対する信号が“0”である場合、出力禁止制御回路251はデータ信号813の出力を禁止するように制御するため、外部への読み出しは完了しない。
【0152】
次に、メモリセルアレイ221に保持されたデータの外部への読み出し方法について説明する。
【0153】
第2の実施形態に係る半導体装置201の外部への読み出し禁止を解除するための動作手順は、図3(a)に示した第1の実施形態の動作手順とは、メモリセルアレイ221に保持されたデータの外部への読み出し禁止の設定が消去単位ごと行われる点が異なっている。以下の説明では、一例として第2の消去単位262に対する読み出し方法について、図3(a)を参照しながら説明する。
【0154】
まず、半導体装置201の電源をオンにする。この時、動作手順検知レジスタ部242の各レジスタは揮発性メモリであるため、すべてリセット状態である。従って、読み出し禁止解除信号826はすべて“0”になるので、外部入出力制御部207の出力禁止制御回路251は、すべての消去単位について、不揮発性メモリブロック205から入力されたデータ信号813のデータ入出力端子803への出力を禁止する制御を行う。つまり、出力禁止制御回路251は、電源オン時に必ずメモリセルアレイ221のすべての消去単位に保持されたデータの外部への出力を禁止する。
【0155】
次に、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802から書き換え制御回路106を介して消去動作を指定する制御信号811及び第2の消去単位262を指定するアドレス信号812を入出力制御部122に入力する。これにより、不揮発性メモリブロック205において、第2の消去単位262の全メモリセルに対して消去動作が実行される。この消去動作に伴って、制御信号811が動作検知回路131に入力されることにより、消去動作が実行されたことが動作検知回路131に検知される。
【0156】
次に、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802から書き換え制御回路106を介して消去ベリファイ動作を指定する制御信号811及びアドレス信号812を入出力制御部122に入力する。これにより、不揮発性メモリブロック205において、第2の消去単位262の全メモリセルに対して消去ベリファイ動作が実行され、その結果がベリファイ結果信号814として出力される。この消去ベリファイ動作に伴って、消去結果判定回路232は、入力されたアドレス信号812及びベリファイ結果信号814に基づいて、第2の消去単位262の全メモリセルに対する消去動作が正常に実行されたか否かを判定する。
【0157】
次に、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802から書き換え制御回路106を介してそれぞれ書き込み動作を指定する制御信号811及び第2の消去単位262を指定するアドレス信号812を、また、データ入出力端子803から外部入出力制御部107を介して入力データであるデータ信号813を入出力制御部122に入力する。これにより、入出力制御部122及びデコーダ124はアドレス信号812及びデータ信号813に基づいてメモリセルアレイ221の書き込み動作を行う。この動作に伴って、制御信号811は動作検知回路131に入力され、書き込み動作が実行されたことが検知される。
【0158】
次に、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802から書き換え制御回路106を介してそれぞれ書き込みベリファイ動作を指定する制御信号811及び第2の消去単位262の全メモリセルを指定するアドレス信号812を、また、データ入出力端子803から外部入出力制御部207を介して比較対象となるデータ信号813を入出力制御部122に入力する。これにより、第2の消去単位262の全メモリセルに対して書き込みベリファイ動作が実行され、その結果がベリファイ結果信号814として出力される。この書き込みベリファイ動作に伴って、書き込み結果判定回路233は、入力されたアドレス信号812及びベリファイ結果信号814に基づいて、第2の消去単位262の全メモリセルに対する書き込み動作が正常に実行されたか否かを判定する。
【0159】
以上の動作において、まず、動作検知回路131において消去動作が検知され、次に消去結果判定回路232において第2の消去単位262に対する正常な消去動作が確認され、その後、動作検知回路131において書き込み動作が検知され、続いて書き込み結果判定回路233において第2の消去単位262に対する正常な動作が確認され、さらにアドレス信号に基づいてこれらの動作が第2の消去単位262の全メモリセルに対して行われたことが検知された場合には、動作手順検知回路234は動作手順検知信号825のうちの第2の消去単位262に対する信号を“1”にし、動作手順検知レジスタ部242の第2のレジスタがセット状態にされる。
【0160】
ここで、動作検知回路131において消去動作及び書き込み動作を検知すべきそれぞれの手順に、それぞれ消去動作及び書き込み動作以外の動作が検知された場合、又は消去結果判定回路232及び書き込み結果判定回路233において、それぞれ第2の消去単位に対する正常な消去動作及び書き込み動作が確認されなかった場合には、動作手順検知回路234は動作手順検知信号825の第2の消去単位262に対する信号を“0”にするため、動作手順検知レジスタ部242の第2のレジスタはリセット状態のままであり、読み出し禁止解除制御回路243は読み出し禁止解除信号826のうちの第2の消去単位262に対する信号を“0”にする。従って、出力禁止制御回路251は、第2の消去単位262から入力されるデータ信号813の外部入出力制御部207への出力を禁止する制御を行うため、第2の消去単位262に対する読み出し命令を外部から入力しても第2の消去単位262に保持されたデータは出力されない。
【0161】
このように、第2の消去単位262の全メモリセルに対して、消去動作、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行われた場合のみ、動作手順検知レジスタ部242の第2のレジスタがセット状態となり、読み出し禁止解除信号826の第2の消去単位262に対する信号が“1”になるため、出力禁止制御回路251における第2の消去単位262の読み出し禁止状態が解除され、外部への読み出しが可能な状態となる。
【0162】
その後電源をオフにするまで第2の消去単位262に対する読み出しが可能であり、次に電源をオンにすると動作手順検知レジスタ部242のレジスタは再びすべてリセット状態となるため、出力禁止制御回路251がデータ信号813のデータ入出力端子803への出力を禁止する制御を行うので、メモリセルアレイ221のすべての消去単位に保持されたデータの機密は保護された状態となる。
【0163】
なお、以上に説明したメモリセルアレイ221に保持されたデータの外部への読み出し方法は、第2の消去単位262を例として説明したが、他の消去単位についても同様に、消去単位ごとに独立して読み出しを行うことができる。
【0164】
また、動作手順検知回路234の設定を変更することにより、図3(b)に示す第1の実施形態に係る第1の変形例のように、正常な消去動作の確認及び正常な書き込み動作の確認が1つの消去単位に対して順次行われた場合に、該消去単位に記憶されたデータの外部への読み出しが可能となるようにしてもよい。勿論、図4(a)に示す第1の実施形態に係る第2の変形例のように、プリプログラム動作の検知、消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が1つの消去単位に対して順次行われた場合、又は図4(b)に示す第1の実施形態に係る第3の変形例のように、消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作、正常な書き込み動作の確認及びリバース動作の検知が1つの消去単位に対して順次行われた場合に、該消去単位に記憶されたデータの外部への読み出しが可能となるようにしてもよい。
【0165】
また、所定数のメモリセルごとに先頭アドレスから順次連続して書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を繰り返して行う方法に限定する動作手順及び消去単位内の全メモリセルがすべて同じ状態となることを防ぐ動作手順も第1の実施形態と同様に実施可能である。
【0166】
以上説明したように、第2の実施形態によると、第1の実施形態と同様の機密保護が可能であるのに加えて、読み出し禁止の解除を消去単位となるブロックごとに行うため、読み出し禁止の解除を部分的にのみ行えばよい場合には該当する消去単位のみに対して所定の動作を行えば良く、全消去を行う必要がない。従って、不必要な消去動作によるメモリセルの信頼性の低下を防止することができる。
【0167】
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0168】
図7(a)及び図7(b)は第3の実施形態に係る半導体装置の機能構成を示している。
【0169】
図7(a)に示すように、本実施形態の半導体装置301は、CPU102、RAM103、制御回路104、データを記憶するための不揮発性メモリブロック305を備えている。また、半導体装置301には、外部との接続手段として、制御信号入力端子801、アドレス入力端子802及びデータ入出力端子803が設けられており、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802は書き換え制御回路106を介して、またデータ入出力端子803は外部入出力制御部307を介して不揮発性メモリブロック305と接続されている。さらに、不揮発性メモリブロック305に保持されたデータの外部への読み出し禁止の設定のために、書き換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部109が設けられている。
【0170】
また、不揮発性メモリブロック305は、メモリセルアレイ121、該メモリセルアレイ121に対する動作を制御する入出力制御部322、センスアンプ123及びデコーダ124からなる。
【0171】
本実施形態の書き換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部109は、図2(a)に示した第1の実施形態の書き換え動作検知部及び読み出し禁止解除制御部と同様に構成されており、書き換え動作検知部108は、動作検知回路131、消去結果判定回路132、書き込み結果判定回路133及び動作手順検知回路134からり、また、読み出し禁止解除制御部109は読み出し動作検知回路141、動作手順検知レジスタ142及び読み出し禁止解除制御回路143からなる。ただし、読み出し禁止解除制御回路143から出力される読み出し禁止解除信号816は、入出力制御部322のデータ出力禁止制御回路362に入力される。
【0172】
また、外部入出力制御部307は、データ入出力端子803を介して外部から入力されたデータをデータ信号813として入出力制御部322に出力すると共に、入出力制御部322から入力されたデータ信号813及びベリファイ結果信号814をデータ入出力端子803を介して外部に出力する回路である。
【0173】
本実施形態は、読み出し禁止解除制御部109から入力される読み出し禁止解除信号816が入出力制御部322に入力され、該入出力制御部322において読み出し禁止の制御を行う点が第1の実施形態と異なっている。
【0174】
以下に、本実施形態の入出力制御部322について図面を参照しながら説明する。
【0175】
図7(b)は本実施形態の入出力制御部322の機能構成を示している。
【0176】
図7(b)に示すように、本実施形態の入出力制御部322は、メモリセルアレイに対する動作が正常に行われたか否かを判定しその結果を出力するベリファイ結果出力制御回路361、メモリセルアレイ121に保持されたデータの出力を制御するデータ出力禁止制御回路362及びメモリセルアレイ121へのデータの入力を制御するデータ入力制御回路363からなる。
【0177】
データ入力制御回路363は、制御信号811及びアドレス信号812に基づいて、外部入出力制御部307からデータ信号813として入力されたデータをセンスアンプ信号831としてメモリセルアレイ121に書き込むための回路である。また、データ出力禁止制御回路362は、制御信号811及びアドレス信号812に基づいてメモリセルアレイ121からセンスアンプ信号831として読み出されたデータを、データ信号813として出力するか否かの制御を行う回路である。
【0178】
ここで、データ出力禁止制御回路362は、制御信号811に読み出し動作を指定する信号が出力され、且つ読み出し禁止解除信号816が“1”である場合には、センスアンプ信号831をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力し、それ以外の場合にはデータ信号813の出力を禁止する制御が行われる。
【0179】
また、ベリファイ結果出力制御回路361は、制御信号811及びアドレス信号812に基づいてメモリセルアレイ121に対する消去ベリファイ動作及び書き込みベリファイ動作の制御を行い、その結果をベリファイ結果信号814として外部入出力制御部307に出力する。
【0180】
以下に、前述のように構成された本実施形態の半導体装置301の動作について説明する。
【0181】
まず、半導体装置301の外部から不揮発性メモリブロック305に対して行う動作について図2(a)、図7(a)及び図7(b)を参照しながら説明する。
【0182】
本実施形態の不揮発性メモリブロック305に対する外部からの動作は、第1の実施形態と同様に、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802にそれぞれ動作を指定する命令及び動作の対象となるメモリセルのアドレス情報を外部から入力することにより行われる。また、書き込み動作及び書き込みベリファイ動作においては、データ入出力端子803に書き込み用のデータを入力する。これらの入力に基づいて、書き換え制御回路106及び外部入出力制御部307が駆動して制御信号811、アドレス信号812及びデータ信号813が入出力制御部322に入力される。
【0183】
入出力制御部322に書き込み動作を指定する制御信号811が入力されると、入出力制御部322は、アドレス信号812に指定されたアドレスのメモリセルを選択するようにデコーダ124を制御する。また、データ入力制御回路363がメモリセルアレイ121を制御してデータ信号813として外部から入力されたデータをメモリセルに書き込む。
【0184】
なお、この書き込み動作は、先頭アドレスからバイト単位又はページ単位で順次連続して行ってもよい。
【0185】
入出力制御部322に書き込みベリファイ動作を指定する制御信号811が入力されると、入出力制御部322は、まず、アドレス信号812に指定されたアドレスのメモリセルを選択するようにデコーダ124を制御する。また、ベリファイ結果出力制御回路361がメモリセルアレイ121及びセンスアンプ123を駆動してメモリセルに書き込まれたデータをセンスアンプ信号831として読み出す。次に、ベリファイ結果出力制御回路361において、センスアンプ信号831として読み出されたデータとデータ信号813として入力されたデータとを比較することにより書き込み動作が正常に行われたか否かを判定する。ベリファイ結果出力制御回路361は、読み出されたデータとデータ信号813として入力されたデータとが完全に一致した場合には、書き込み動作が正常に行われたと判定してベリファイ結果信号814に“1”を出力し、それ以外の場合には“0”にする。
【0186】
消去動作を指定する制御信号811が入力が入力された場合、入出力制御部322は、アドレス信号812に指定されたメモリセルを選択するようにデコーダ124を制御すると共にメモリセルアレイ121を制御して選択されたメモリセルを消去状態にする。
【0187】
また、消去ベリファイ動作を指定する制御信号811が入力された場合、ベリファイ結果出力制御回路361は、メモリセルアレイ121、センスアンプ123及びデコーダ124を駆動してメモリセルに書き込まれたデータをセンスアンプ信号831として読み出し、センスアンプ信号831として読み出されたデータがすべて消去状態を示すデータであれば、消去動作が正常に行われたと判定してベリファイ結果信号814に“1”を出力し、それ以外の場合にはベリファイ結果信号814に“0”を出力する。
【0188】
また、入出力制御部322に読み出し動作を指定する制御信号811が入力された場合、まず、データ出力禁止制御回路362は、メモリセルアレイ121、センスアンプ123及びデコーダ124を駆動し、アドレス信号812に指定されたメモリセルに書き込まれたデータをセンスアンプ信号831として読み出す。ここで、データ出力禁止制御回路362は、読み出し禁止解除信号816が“1”である場合は、センスアンプ信号831をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力する。読み出し禁止解除信号816が“0”である場合、データ出力禁止制御回路362は、センスアンプ信号831からデータ信号813を生成しないするように制御するため、読み出し動作は行われない。
【0189】
次に、メモリセルアレイ121に保持されたデータの外部への読み出し方法について図面を参照しながら説明する。
【0190】
第3の実施形態に係る半導体装置301の外部への読み出し禁止を解除するための動作手順は、図3(a)に示した第1の実施形態の動作手順と同様であるが、メモリセルアレイ121に保持されたデータの外部への読み出し禁止の設定が、入出力制御部322において行われる点が異なっている。以下の説明では、本実施形態のメモリセルアレイ121に対する読み出し方法について、図3(a)を参照しながら説明する。
【0191】
まず、半導体装置301の電源をオンにする。この時、動作手順検知レジスタ142はリセット状態であるため、読み出し禁止解除制御回路143が読み出し禁止解除信号816に“0”を出力するので、センスアンプ信号831として読み出されたデータの出力を禁止する制御を行う。つまり、データ出力禁止制御回路362は、電源オン時に必ずメモリセルアレイ121に保持されたデータの不揮発性メモリブロック305からの出力を禁止する。
【0192】
次に、第1の実施形態と同様にして、外部から消去動作、消去ベリファイ動作、書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を順次行う。
【0193】
以上の動作において、まず、動作検知回路131において消去動作が検知され、次に消去結果判定回路132において正常な消去動作が確認され、その後、動作検知回路131において書き込み動作が検知され、続いて書き込み結果判定回路133において正常な動作が確認された場合には、動作手順検知回路134は動作手順検知信号815を“1”にする。
【0194】
ここで、動作検知回路131において消去動作及び書き込み動作を検知すべきそれぞれの手順に、それぞれ消去動作及び書き込み動作以外の動作が検知された場合、又は消去結果判定回路132及び書き込み結果判定回路133においてそれぞれ正常な消去動作及び書き込み動作が確認されなかった場合には、動作手順検知回路134は動作手順検知信号815を“0”にするため、動作手順検知レジスタ142はリセット状態のままとなり、読み出し禁止解除制御回路143は読み出し禁止解除信号816を“0”にする。従って、データ出力禁止制御回路362は、メモリセルアレイ121から入力されるセンスアンプ信号831をデータ信号813として出力しないような制御を行うため、読み出し命令を外部から入力してもメモリセルアレイ121に保持されたデータは不揮発性メモリブロック305から読み出されない。
【0195】
このように、メモリセルアレイ121の全メモリセルに対して消去動作、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行われた場合のみ、動作手順検知レジスタ142がセット状態となり、読み出し禁止解除信号が“1”になるため、データ出力禁止制御回路362における読み出し禁止状態が解除され、外部への読み出しが可能な状態となる。
【0196】
その後電源をオフにするまで読み出しが可能であり、次に電源をオンにすると動作手順検知レジスタ142は再びリセット状態となるので、データ出力禁止制御回路362がデータ信号813の出力を禁止する制御を行うため、メモリセルアレイ121に保持されたデータの機密は保護された状態となる。
【0197】
なお、動作手順検知回路134の設定を変更することにより、図3(b)に示す第1の実施形態に係る第1の変形例のように、正常な消去動作の確認及び正常な書き込み動作の確認が順次行われた場合のみ外部への読み出しを可能としてもよい。勿論、図4(a)に示す第1の実施形態に係る第2の変形例のように、プリプログラム動作の検知、消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行われた場合、又は図4(b)に示す第1の実施形態に係る第3の変形例のように、消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作、正常な書き込み動作の確認及びリバース動作の検知が順次行われた場合のみ外部への読み出しを可能としてもよい。
【0198】
また、所定数のメモリセルごとに先頭アドレスから順次連続して書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を繰り返して行う方法に限定する動作手順及び全メモリセルがすべて同じ状態となることを防ぐ動作手順も第1の実施形態と同様に実施可能である。
【0199】
以上説明したように、第3の実施形態によると、第1の実施形態と同様の機密保護が可能であるのに加えて、メモリセルアレイ121に保持されたデータは不揮発性メモリブロック105から読み出されないため、例えば入出力制御部322と外部入出力制御部307との間のデータ信号813を解析する等の行為によって第3者がデータを不正に利用することを防止することができ、より確実な機密保護が可能となる。
【0200】
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第2及び第3の実施形態と同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0201】
図8(a)及び図8(b)は第4の実施形態に係る半導体装置の機能構成を示している。
【0202】
図8(a)に示すように、本実施形態の半導体装置401は、CPU102、RAM103、制御回路104、データを記憶するための不揮発性メモリブロック405を備えている。また、半導体装置401には、外部との接続手段として、制御信号入力端子801、アドレス入力端子802及びデータ入出力端子803が設けられており、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802は書き換え制御回路106を介して、またデータ入出力端子803は外部入出力制御部307を介して不揮発性メモリブロック405と接続されている。さらに、不揮発性メモリブロック405に保持されたデータの外部への読み出し禁止の設定のために、書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209が設けられている。
【0203】
また、不揮発性メモリブロック405は、メモリセルアレイ221、該メモリセルアレイ221に対する動作を制御する入出力制御部422、センスアンプ123及びデコーダ124からなり、メモリセルアレイ221は第1の消去単位261、第2の消去単位262、…、第nの消去単位263のn個(nは2以上の整数である)のブロックに分割されたフラッシュEEPROMからなる。
【0204】
本実施形態の書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209は、図6(a)に示した第2の実施形態の書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209と同様に構成されており、書き換え動作検知部208は、動作検知回路131、消去結果判定回路232、書き込み結果判定回路233及び動作手順検知回路234からり、また、読み出し禁止解除制御部209は読み出し動作検知回路141、動作手順検知レジスタ部242及び読み出し禁止解除制御回路243からなる。ただし、読み出し禁止解除制御回路243から出力される読み出し禁止解除信号826は、入出力制御部422のデータ出力禁止制御回路462に入力される。
【0205】
本実施形態は、読み出し禁止解除制御部209から入力される読み出し禁止解除信号826が入出力制御部422に入力され、該入出力制御部422において読み出し禁止の制御を行う点が第2の実施形態と異なっている。
【0206】
以下に、本実施形態の半導体装置を前述のように構成する各部の機能構成を具体的に説明する。
【0207】
図8(b)は本実施形態の入出力制御部422の機能構成を示している。
【0208】
図8(b)に示すように、本実施形態の入出力制御部422は、ベリファイ結果出力制御回路461、メモリセルアレイ221に保持されたデータの出力を制御するデータ出力禁止制御回路462及びメモリセルアレイ221へのデータの入力を制御するデータ入力制御回路363からなる。
【0209】
データ出力禁止制御回路462は、制御信号811及びアドレス信号812に基づいてメモリセルアレイ221からセンスアンプ信号831として読み出されたデータを、データ信号813として出力するか否かの制御を消去単位ごとに行う回路である。
【0210】
ここで、データ出力禁止制御回路462は、制御信号811が読み出し動作を指定し、且つアドレス信号812に指定される消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“1”である場合には、センスアンプ信号831をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力し、それ以外の場合にはデータ信号813の外部への出力を禁止する制御を行う。なお、ベリファイ結果信号814は読み出し禁止解除信号826に関わらずデータ入出力端子803を介して外部に出力される。
【0211】
以下に、前述のように構成された本実施形態の半導体装置401の動作について説明する。
【0212】
まず、半導体装置401の外部から不揮発性メモリブロック405に対して行う動作について図6(a)、図8(a)及び図8(b)を参照しながら説明する。
【0213】
本実施形態の不揮発性メモリブロック405に対する外部からの動作は、第1の実施形態と同様に、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802にそれぞれ動作を指定する命令及び動作の対象となるメモリセルのアドレス情報を外部から入力することにより行われる。また、書き込み動作及び書き込みベリファイ動作においては、データ入出力端子803に書き込み用のデータを入力する。これらの入力に基づいて、書き換え制御回路106及び外部入出力制御部307が駆動して制御信号811、アドレス信号812及びデータ信号813が入出力制御部322に入力される。
【0214】
書き込み動作及び書き込みベリファイ動作は、第3の実施形態と同様に行うことができる。
【0215】
消去動作を指定する制御信号811が入力が入力された場合、入出力制御部422は、アドレス信号812に指定された消去単位を選択するようにデコーダ124を制御すると共にメモリセルアレイ221を制御して該消去単位の全メモリセルを消去状態にする。
【0216】
また、消去ベリファイ動作を指定する制御信号811が入力された場合、ベリファイ結果出力制御回路461は、メモリセルアレイ221、センスアンプ123及びデコーダ124を駆動して、アドレス信号812に指定された消去単位の先頭アドレスから順次連続してセンスアンプ信号831として読み出す。センスアンプ信号831として読み出されたデータがすべて消去状態を示すデータであれば、消去動作が正常に行われたと判定してベリファイ結果信号814に“1”を出力し、それ以外の場合にはベリファイ結果信号814に“0”を出力する。
【0217】
また、入出力制御部422に読み出し動作を指定する制御信号811が入力された場合、まず、データ出力禁止制御回路462は、メモリセルアレイ221、センスアンプ123及びデコーダ124を駆動し、アドレス信号812に指定されたメモリセルに書き込まれたデータをセンスアンプ信号831として読み出す。ここで、データ出力禁止制御回路462は、アドレス信号812に基づいて、メモリセルアレイ221から読み出されたセンスアンプ信号831がいずれの消去単位に該当するかを判断し、読み出し禁止解除信号826のうちの該当する消去単位に対する信号が“1”である場合はセンスアンプ信号831をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力する。読み出し禁止解除信号826の該当する消去単位に対する信号が“0”である場合、データ出力禁止制御回路462はデータ信号813の出力を禁止するように制御するため、外部への読み出しは完了しない。データ出力禁止制御回路462は、センスアンプ信号831からデータ信号813を生成しないするように制御するため、読み出し動作は行われない。
【0218】
次に、メモリセルアレイ221に保持されたデータの外部への読み出し方法について図面を参照しながら説明する。
【0219】
第4の実施形態に係る半導体装置401の外部への読み出し禁止を解除するための動作手順は、第2の実施形態の動作手順と同様であるが、メモリセルアレイ221に保持されたデータの外部への読み出し禁止の設定が、入出力制御部422において行われる点が異なっている。以下の説明では、一例として第2の消去単位262に対する読み出し方法について、図3(a)を参照しながら説明する。
【0220】
まず、半導体装置401の電源をオンにする。この時、動作手順検知レジスタ部242の各レジスタはリセット状態である。従って、読み出し禁止解除信号826はすべて“0”になるので、入出力制御部422のデータ出力禁止制御回路462は、すべての消去単位について、センスアンプ信号831として読み出されたデータの外部入出力制御部307への出力を禁止する制御を行う。つまり、データ出力禁止制御回路462は、電源オン時に必ずメモリセルアレイ221のすべての消去単位に保持されたデータの不揮発性メモリブロック405からの出力を禁止する。
【0221】
次に、第2の実施形態と同様にして、第2の消去単位262の全メモリセルに対して、外部から消去動作、消去ベリファイ動作、書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を順次行う。
【0222】
以上の動作において、まず、動作検知回路131において消去動作が検知され、次に消去結果判定回路232において第2の消去単位262に対する正常な消去動作が確認され、その後、動作検知回路131において書き込み動作が検知され、続いて書き込み結果判定回路233において第2の消去単位262に対する正常な動作が確認された場合には、動作手順検知回路234は動作手順検知信号825のうちの第2の消去単位262に対する信号を“1”にし、動作手順検知レジスタ部242の第2のレジスタがセット状態にされる。
【0223】
ここで、動作検知回路131において、消去動作及び書き込み動作を検知すべきそれぞれの手順に、それぞれ消去動作及び書き込み動作以外の動作が検知された場合、又は消去結果判定回路232及び書き込み結果判定回路233においてそれぞれ正常な消去動作及び書き込み動作が確認されなかった場合には、動作手順検知回路234は動作手順検知信号825のうちの第2の消去単位262に対する信号を“0”にするため、動作手順検知レジスタ部242の第2のレジスタはリセット状態のままとなり、読み出し禁止解除制御回路243は読み出し禁止解除信号826のうちの第2の消去単位262に対する信号を“0”にする。従って、データ出力禁止制御回路462は、第2の消去単位262から入力されるセンスアンプ信号831をデータ信号813として出力しないような制御を行うため、読み出し命令を外部から入力しても第2の消去単位262に保持されたデータは不揮発性メモリブロック405から読み出されない。
【0224】
このように、第2の消去単位262の全メモリセルに対して、消去動作、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行われた場合のみ、動作手順検知レジスタ部242の第2のレジスタがセット状態となり、読み出し禁止解除信号のうちの第2の消去単位262に対する信号が“1”になるため、データ出力禁止制御回路462における第2の消去単位262に対する読み出し禁止状態が解除され、第2の消去単位262に保持されたデータの外部への読み出しが可能な状態となる。
【0225】
その後電源をオフにするまで第2の消去単位262に対する読み出しが可能であり、次に電源をオンにすると動作手順検知レジスタ部242のレジスタは再びすべてリセット状態となるため、データ出力禁止制御回路462がデータ信号813の出力を禁止する制御を行うので、メモリセルアレイ221のすべての消去単位に保持されたデータの機密は保護された状態となる。
【0226】
なお、以上に説明したメモリセルアレイ221に保持されたデータの外部への読み出し方法は、第2の消去単位262を例として説明したが、他の消去単位についても同様に、消去単位ごとに独立して読み出しを行うことができる。
【0227】
また、動作手順検知回路234の設定を変更することにより、図3(b)に示す第1の実施形態に係る第1の変形例のように、正常な消去動作の確認及び正常な書き込み動作の確認が1つの消去単位に対して順次行われた場合に、該消去単位に記憶されたデータの外部への読み出しが可能となるようにしてもよい。勿論、図4(a)に示す第1の実施形態に係る第2の変形例のように、プリプログラム動作の検知、消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が1つの消去単位に対して順次行われた場合、又は図4(b)に示す第1の実施形態に係る第3の変形例のように、消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作、正常な書き込み動作の確認及びリバース動作の検知が1つの消去単位に対して順次行われた場合に、該消去単位に記憶されたデータの外部への読み出しが可能となるようにしてもよい。
【0228】
また、所定数のメモリセルごとに先頭アドレスから順次連続して書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を繰り返して行う方法に限定する動作手順及び消去単位内の全メモリセルがすべて同じ状態となることを防ぐ動作手順も第1の実施形態と同様に実施可能である。
【0229】
以上説明したように、第4の実施形態によると、第2の実施形態と同様の効果を得られるのに加えて、メモリセルアレイ221に保持されたデータは、不揮発性メモリブロック405よりも外に出力されないため、例えば入出力制御部422と外部入出力制御部307との間のデータ信号813を解析する等の行為によってデータを不正に利用されることを防止することができ、より確実な機密保護が可能となる。
【0230】
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第3の実施形態と同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0231】
図9は第5の実施形態に係る半導体装置の機能構成を示している。
【0232】
図9に示すように、本実施形態の半導体装置501は、CPU502、RAM503、制御回路504及び不揮発性メモリブロック305を備え、制御バス510を介してそれぞれが互いに接続されている。また、半導体装置501には、外部との接続手段として入出力端子804がCPU502、RAM503及び制御回路504のそれぞれと接続するように設けられている。さらに、不揮発性メモリブロック305に保持されたデータの外部への読み出し禁止の設定のために、書き換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部109が設けられている。
【0233】
また、不揮発性メモリブロック305は、メモリセルアレイ121、入出力制御部322、センスアンプ123及びデコーダ124からなり、入出力制御部322は、図7(b)に示した第3の実施形態の入出力制御部322と同様に、ベリファイ結果出力制御回路361、データ出力禁止制御回路362及びデータ入力制御回路363によって構成されている。
【0234】
本実施形態の書き換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部109は、図2(a)に示した第1の実施形態の書き換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部109と同様に構成されており、書き換え動作検知部108は、動作検知回路131、消去結果判定回路132、書き込み結果判定回路133及び動作手順検知回路134からり、また、読み出し禁止解除制御部109は読み出し動作検知回路141、動作手順検知レジスタ142及び読み出し禁止解除制御回路143からなる。ただし、読み出し禁止解除制御回路143から出力される読み出し禁止解除信号816は、入出力制御部322のデータ出力禁止制御回路362に入力される。
【0235】
本実施形態は、外部からの不揮発性メモリブロック305に対する動作が、CPU502、RAM503及び制御回路504を介して制御される点が第3の実施形態と異なっている。
【0236】
以下に、前述のように構成された本実施形態の半導体装置501の動作について説明する。
【0237】
まず、半導体装置501の外部から不揮発性メモリブロック305に対して行う動作について図2(a)、図7(b)及び図9を参照しながら説明する。
【0238】
本実施形態の不揮発性メモリブロック305に対する外部からの動作は、入出力端子804に動作を指定する命令、動作の対象となるメモリセルのアドレス情報及び書き込み用のデータ等の制御情報を入力することにより行われる。これにより、CPU502は、入力された制御情報に基づいて、制御信号811、アドレス信号812及びデータ信号813を生成し、不揮発性メモリブロック305の入出力制御部322に出力する。
【0239】
入出力制御部322は、入力された制御信号811に指定される動作に基づいて、第3の実施形態と同様にしてメモリセルアレイ121、センスアンプ123及びデコーダ124を駆動し、書き込み動作、書き込みベリファイ動作、消去動作、消去ベリファイ動作及び読み出し動作を行う。
【0240】
書き込みベリファイ動作及び消去ベリファイ動作において、ベリファイ結果出力制御回路361は、ベリファイ結果信号814をCPU502に出力する。また、読み出し動作においてデータ出力禁止制御回路362は読み出し禁止解除信号816が“1”であればデータ信号813をCPU502に出力し、読み出し禁止解除信号816が“0”であればデータ出力禁止制御回路362は、センスアンプ信号831からデータ信号813を生成しないするように制御するため、読み出し動作は行われない。
【0241】
次に、メモリセルアレイ121に保持されたデータの外部への読み出し方法について図面を参照しながら説明する。
【0242】
第5の実施形態に係る半導体装置501の外部への読み出し禁止を解除するための動作手順は、第3の実施形態の動作手順と同様であるが、不揮発性メモリブロック305に対する外部からの動作がCPU502を介して制御される点が異なっている。以下の説明では、本実施形態のメモリセルアレイ121に対する読み出し方法について、図3(a)に示した動作手順を参照しながら説明する。
【0243】
まず、半導体装置501の電源をオンにする。この時、動作手順検知レジスタ142はリセット状態であるため、読み出し禁止解除制御回路143が読み出し禁止解除信号816に“0”を出力するので、センスアンプ信号831として読み出されたデータの出力を禁止する制御を行う。つまり、データ出力禁止制御回路362は、電源オン時に必ずメモリセルアレイ121に保持されたデータの不揮発性メモリブロック305からCPU502への出力を禁止する。
【0244】
次に、入出力端子804に制御情報を入力することにより、CPU502を介して外部から消去動作、消去ベリファイ動作、書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を順次行う。
【0245】
以上の動作において、まず、動作検知回路131において消去動作が検知され、次に消去結果判定回路132において正常な消去動作が確認され、その後、動作検知回路131において書き込み動作が検知され、続いて書き込み結果判定回路133において正常な動作が確認された場合には、動作手順検知回路134は動作手順検知信号815を“1”にする。
【0246】
ここで、動作検知回路131において消去動作及び書き込み動作を検知すべきそれぞれの手順に、それぞれ消去動作及び書き込み動作以外の動作が検知された場合、又は消去結果判定回路132及び書き込み結果判定回路133においてそれぞれ正常な消去動作及び書き込み動作が確認されなかった場合には、動作手順検知回路134は動作手順検知信号815を“0”にするため、動作手順検知レジスタ142はリセット状態のままとなり、読み出し禁止解除制御回路143は読み出し禁止解除信号816を“0”にする。従って、データ出力禁止制御回路362は、メモリセルアレイ121から入力されるセンスアンプ信号831をデータ信号813として出力しないような制御を行うため、読み出し命令を外部から入力してもメモリセルアレイ121に保持されたデータは不揮発性メモリブロック305からCPU502に読み出されない。
【0247】
このように、メモリセルアレイ121の全メモリセルに対して消去動作、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行われた場合のみ、動作手順検知レジスタ142がセット状態となり、読み出し禁止解除信号816が“1”になるため、データ出力禁止制御回路362における読み出し禁止状態が解除され、CPU502の制御により外部への読み出しが可能な状態となる。
【0248】
その後電源をオフにするまで読み出しが可能であり、次に電源をオンにすると動作手順検知レジスタ142は再びリセット状態となるので、データ出力禁止制御回路362がデータ信号813の出力を禁止する制御を行うため、メモリセルアレイ121に保持されたデータの機密は保護された状態となる。
【0249】
なお、動作手順検知回路134の設定を変更することにより、図3(b)に示す第1の実施形態に係る第1の変形例のように、正常な消去動作の確認及び正常な書き込み動作の確認が順次行われた場合のみ外部への読み出しを可能としてもよい。勿論、図4(a)に示す第1の実施形態に係る第2の変形例のように、プリプログラム動作の検知、消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行われた場合、又は図4(b)に示す第1の実施形態に係る第3の変形例のように、消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作、正常な書き込み動作の確認及びリバース動作の検知が順次行われた場合のみ外部への読み出しを可能としてもよい。
【0250】
また、所定数のメモリセルごとに先頭アドレスから順次連続して書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を繰り返して行う方法に限定する動作手順及び全メモリセルがすべて同じ状態となることを防ぐ動作手順も第1の実施形態と同様に実施可能である。
【0251】
以上説明したように、第5の実施形態によると、第1の実施形態と同様の機密保護が可能であるのに加えて、メモリセルアレイ121に保持されたデータは、不揮発性メモリブロック105よりも外に出力されないため、例えば制御バス510上のデータ信号813を解析する等の行為によってデータを不正に利用されることを防止することができ、より確実な機密保護が可能となる。
【0252】
(第6の実施形態)
以下、本発明の第6の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第4の実施形態と同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0253】
図10は第6の実施形態に係る半導体装置の機能構成を示している。
【0254】
図10に示すように、本実施形態の半導体装置601は、CPU602、RAM603、制御回路604及び不揮発性メモリブロック405を備え、制御バス610を介してそれぞれが互いに接続されている。また、半導体装置601には、外部との接続手段として入出力端子804がCPU602、RAM603及び制御回路604のそれぞれと接続するように設けられている。さらに、不揮発性メモリブロック405に保持されたデータの外部への読み出し禁止の設定のために、書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209が設けられている。
【0255】
また、不揮発性メモリブロック405は、メモリセルアレイ221、入出力制御部422、センスアンプ123及びデコーダ124からなり、メモリセルアレイ221は第1の消去単位261、第2の消去単位262、…、第nの消去単位263のn個(nは2以上の整数である)のブロックに分割されたフラッシュEEPROMからなる。
【0256】
入出力制御部422は、図8(b)に示した第4の実施形態の入出力制御部422と同様に、ベリファイ結果出力制御回路461、データ出力禁止制御回路462及びデータ入力制御回路363によって構成されている。
【0257】
本実施形態の書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209は、図6(a)に示した第2の実施形態の書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209と同様に構成されており、書き換え動作検知部208は、動作検知回路131、消去結果判定回路232、書き込み結果判定回路233及び動作手順検知回路234からり、また、読み出し禁止解除制御部209は読み出し動作検知回路141、動作手順検知レジスタ部242及び読み出し禁止解除制御回路243からなる。ただし、読み出し禁止解除制御回路243から出力される読み出し禁止解除信号826は、入出力制御部422のデータ出力禁止制御回路462に入力される。
【0258】
本実施形態は、外部からの不揮発性メモリブロック405に対する動作が、CPU602、RAM603及び制御回路604を介して制御される点が第4の実施形態と異なっている。
【0259】
以下に、前述のように構成された本実施形態の半導体装置601の動作について説明する。
【0260】
まず、半導体装置601の外部から不揮発性メモリブロック405に対して行う動作について図6(a)、図8(b)及び図10を参照しながら説明する。
【0261】
本実施形態の不揮発性メモリブロック405に対する外部からの動作は、入出力端子804に動作を指定する命令、動作の対象となるメモリセルのアドレス情報及び書き込み用のデータ等の制御情報を入力することにより行われる。これにより、CPU602は、入力された制御情報に基づいて、制御信号811、アドレス信号812及びデータ信号813を生成し、不揮発性メモリブロック405の入出力制御部422に出力する。
【0262】
入出力制御部422は、入力された制御信号811に指定される動作に基づいて、第4の実施形態と同様にしてメモリセルアレイ221、センスアンプ123及びデコーダ124を駆動し、書き込み動作、書き込みベリファイ動作、消去動作、消去ベリファイ動作及び読み出し動作を行う。
【0263】
書き込みベリファイ動作及び消去ベリファイ動作において、ベリファイ結果出力制御回路461は、ベリファイ結果信号814をCPU602に出力する。また、読み出し動作においてデータ出力禁止制御回路462は読み出し禁止解除信号826が“1”であればデータ信号813をCPU602に出力し、読み出し禁止解除信号826が“0”であればデータ出力禁止制御回路362は、センスアンプ信号831からデータ信号813を生成しないするように制御するため、読み出し動作は行われない。
【0264】
次に、メモリセルアレイ221に保持されたデータの外部への読み出し方法について図面を参照しながら説明する。
【0265】
の実施形態に係る半導体装置601の外部への読み出し禁止を解除するための動作手順は、第4の実施形態の動作手順と同様であるが、不揮発性メモリブロック405に対する外部からの動作がCPU602を介して制御される点が異なっている。以下の説明では、一例として第2の消去単位262に対する読み出し方法について、図3(a)を参照しながら説明する。
【0266】
まず、半導体装置601の電源をオンにする。この時、動作手順検知レジスタ部242のレジスタはすべてリセット状態である。従って、読み出し禁止解除信号826はすべて“0”になるため、入出力制御部422のデータ出力禁止制御回路462は、すべての消去単位について、センスアンプ信号831として読み出されたデータのCPU602への出力を禁止する制御を行う。つまり、データ出力禁止制御回路462は、電源オン時に必ずメモリセルアレイ221のすべての消去単位に保持されたデータの不揮発性メモリブロック405からの出力を禁止する。
【0267】
次に、第2の実施形態と同様にして、第2の消去単位262の全メモリセルに対して、外部から消去動作、消去ベリファイ動作、書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を順次行う。
【0268】
以上の動作において、まず、動作検知回路131において消去動作が検知され、次に消去結果判定回路232において第2の消去単位262に対する正常な消去動作が確認され、その後、動作検知回路131において書き込み動作が検知され、続いて書き込み結果判定回路233において第2の消去単位262に対する正常な動作が確認された場合には、動作手順検知回路234は動作手順検知信号825のうちの第2の消去単位262に対する信号を“1”にし、動作手順検知レジスタ部242の第2のレジスタがセット状態にされる。
【0269】
ここで、動作検知回路131において、消去動作及び書き込み動作を検知すべきそれぞれの手順に、それぞれ消去動作及び書き込み動作以外の動作が検知された場合、又は消去結果判定回路232及び書き込み結果判定回路233においてそれぞれ正常な消去動作及び書き込み動作が確認されなかった場合には、動作手順検知回路234は動作手順検知信号825のうちの第2の消去単位262に対する信号をを“0”にするため、動作手順検知レジスタ部242の第2のレジスタはリセット状態のままとなり、読み出し禁止解除制御回路243は読み出し禁止解除信号826のうちの第2の消去単位262に対する信号を“0”にする。従って、データ出力禁止制御回路362は、メモリセルアレイ221の第2の消去単位262から入力されるセンスアンプ信号831をデータ信号813として出力しないような制御を行うため、読み出し命令を外部から入力しても第2の消去単位262に保持されたデータは不揮発性メモリブロック405から読み出されない。
【0270】
このように、第2の消去単位262の全メモリセルに対して、消去動作、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行われた場合のみ、動作手順検知レジスタ部242の第2のレジスタがセット状態となり、読み出し禁止解除信号のうちの第2の消去単位262に対する信号が“1”になるため、データ出力禁止制御回路462における第2の消去単位262に対する読み出し禁止状態が解除され、第2の消去単位262に保持されたデータの外部への読み出しが可能な状態となる。
【0271】
その後電源をオフにするまで第2の消去単位262に対する読み出しが可能であり、次に電源をオンにすると動作手順検知レジスタ部242のレジスタは再びすべてリセット状態となるため、データ出力禁止制御回路462がデータ信号813の出力を禁止する制御を行うので、メモリセルアレイ221のすべての消去単位に保持されたデータの機密は保護された状態となる。
【0272】
また、動作手順検知回路234の設定を変更することにより、図3(b)に示す第1の実施形態に係る第1の変形例のように、正常な消去動作の確認及び正常な書き込み動作の確認が1つの消去単位に対して順次行われた場合に、該消去単位に記憶されたデータの外部への読み出しが可能となるようにしてもよい。勿論、図4(a)に示す第1の実施形態に係る第2の変形例のように、プリプログラム動作の検知、消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が1つの消去単位に対して順次行われた場合、又は図4(b)に示す第1の実施形態に係る第3の変形例のように、消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作、正常な書き込み動作の確認及びリバース動作の検知が1つの消去単位に対して順次行われた場合に、該消去単位に記憶されたデータの外部への読み出しが可能となるようにしてもよい。
【0273】
また、所定数のメモリセルごとに先頭アドレスから順次連続して書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を繰り返して行う方法に限定する動作手順及び消去単位内の全メモリセルがすべて同じ状態となることを防ぐ動作手順も第1の実施形態と同様に実施可能である。
【0274】
以上説明したように、第6の実施形態によると、第2の実施形態と同様の効果を得られるのに加えて、メモリセルアレイ221に保持されたデータは、不揮発性メモリブロック405よりも外に出力されないため、例えば制御バス610上のデータ信号813を解析する等の行為によってデータを不正に利用されることを防止することができ、より確実な機密保護が可能となる。
【0275】
(第7の実施形態)
以下、本発明の第7の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0276】
第7の実施形態に係る半導体装置は、図1に示した第1の実施形態の半導体装置101と同等の構成を有しており、CPU102、RAM103、制御回路104及び不揮発性メモリブロック105を備え、該不揮発性メモリブロック105は、書き換え制御回路106を介して制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802に接続され、また外部入出力制御部107を介してデータ入出力端子803と接続されている。さらに、不揮発性メモリブロック105に保持されたデータの外部への読み出し禁止の設定のために、第1の実施形態の書き換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部109にかえて、図11に示す書き換え動作検知部701及び読み出し禁止解除制御部702が設けられている。
【0277】
また、本実施形態の不揮発性メモリブロック105は、図1に示した第1の実施形態の不揮発性メモリブロック105と同様に、メモリセルアレイ121、入出力制御部122、センスアンプ123及びデコーダ124からなり、また外部入出力制御部107は、図2(b)に示した第1の実施形態の外部入出力制御部107と同様に、出力禁止制御回路151及び入力制御回路152を備えている。
【0278】
本実施形態の半導体装置は、書き換え動作検知部701においてメモリセルアレイ121に対する異常な動作を検知した場合に、読み出し禁止解除制御部702においてメモリセルアレイ121に保持されたデータの読み出しを許可しないようにする点が第1の実施形態と異なっている。
【0279】
以下、本実施形態の半導体装置の書き換え動作検知部701及び読み出し禁止解除制御部702について図面を参照しながら説明する。
【0280】
図11は、第7の実施形態に係る半導体装置の書き換え動作検知部701及び読み出し禁止解除制御部702の機能構成を示している。
【0281】
図11に示すように、本実施形態の書き換え動作検知部701は、第1の実施形態と同等の書き換え動作検知部108と同様の動作検知回路131、消去結果判定回路132、書き込み結果判定回路133及び動作手順検知回路134に加えて、メモリセルアレイ121に対する異常な動作を検知するための異常動作検知回路703を備えている。
【0282】
また、読み出し禁止解除制御部702は読み出し動作検知回路141、動作手順検知レジスタ704及び読み出し禁止解除制御回路143からなる。
【0283】
異常動作検知回路703は、書き換え制御回路106から入力される制御信号811及び不揮発性メモリブロック105から入力される動作電圧841に基づいて、制御信号811に指定された動作に用いられる電圧とは異なる電圧が動作電圧841として入力された場合には異常動作検知信号842を“1”にし、その他の場合には異常動作検知信号842を“0”にする。また、動作手順検知回路134に規定された動作手順に含まれていない動作を指定する制御信号811を検知した場合にも同様に異常動作検知信号842を“1”にする。
【0284】
ここで、動作電圧841には、電源電圧とメモリセルアレイ121に印加されるゲート電圧とが入力される。なお、ソース電圧及びドレイン電圧等を入力することにより、異常な動作を検出することもできる。
【0285】
なお、異常動作検知回路703は、通常の動作条件とは異なる動作又は動作手順検知回路134に規定された動作手順に含まれていない動作を異常な動作として検知し、異常な動作を検知した場合に異常動作検知信号842を“1”にするように構成されていれば良く、動作電圧841による異常動作の検知方法に限らず、例えば温度センサを設けることにより異常な温度での動作を検知する方法及び光センサを設けることによりパッケージの開封を検知する方法等を用いることも可能である。
【0286】
動作手順検知レジスタ704は、動作手順検知回路134から入力される動作手順検知信号815と異常動作検知回路703から入力される異常動作検知信号842との組み合わせによって、セット状態又はリセット状態となる。具体的には、動作手順検知回路134から出力される動作手順検知信号815が“1”であり且つ異常動作検知信号842が“0”である場合のみ動作手順検知レジスタ704はセット状態となり、その他の場合はリセット状態となる。
【0287】
本実施形態の半導体装置は、第1の実施形態と同様にして、書き込み動作、書き込みベリファイ動作、消去動作、消去ベリファイ動作及び読み出し動作等の不揮発性メモリブロック105に対する外部からの動作を行うことができる。
【0288】
以下、メモリセルアレイ121に保持されたデータの外部への読み出し方法について図面を参照しながら説明する。
【0289】
第7の実施形態に係る半導体装置の外部への読み出し禁止を解除するための動作手順は、図3(a)に示した第1の実施形態の動作手順と同様であるが、異常動作検知回路703において異常な動作を検知した場合にはデータの外部への読み出し禁止する点が異なっている。以下の説明では、本実施形態のメモリセルアレイ121に対する読み出し方法について、図3(a)を参照しながら説明する。
【0290】
まず半導体装置の電源をオンにする。この時、動作手順検知レジスタ704はリセット状態であるため、読み出し禁止解除制御回路143が読み出し禁止解除信号816に“0”を出力することにより出力禁止制御回路151はデータ信号813の出力を禁止する制御を行い、入出力制御部122から入力されるデータ信号813は半導体装置の外部に出力されないので、メモリセルアレイ121に保持されたデータの機密は保護された状態にある。
【0291】
次に、第1の実施形態と同様にして、外部から消去動作、消去ベリファイ動作、書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を順次行う。
【0292】
以上の動作において、まず、動作検知回路131において消去動作が検知され、次に消去結果判定回路132において正常な消去動作が確認され、その後、動作検知回路131において書き込み動作が検知され、続いて書き込み結果判定回路133において正常な動作が確認された場合には、動作手順検知回路134は動作手順検知信号815を“1”にする。
【0293】
ここで、動作検知回路131において他の動作が検知された場合、又は消去結果判定回路132及び書き込み結果判定回路133において正常な消去動作及び書き込み動作が確認されなかった場合には、動作手順検知回路134は動作手順検知信号815を“0”にするため、動作手順検知レジスタ704はリセット状態のままとなり、読み出し禁止解除制御回路143は読み出し禁止解除信号を“0”にする。従って、出力禁止制御回路151は、入出力制御部122から入力されるデータ信号813は半導体装置の外部に出力しないような制御を行うため、読み出し命令を外部から入力してもメモリセルアレイ121に保持されたデータは半導体装置の外部には出力されない。
【0294】
さらに、異常動作検知回路703において異常な動作を検知した場合には、異常動作検知信号842が“1”となることによって動作手順検知レジスタ704はリセット状態となり、読み出し禁止解除制御回路143は読み出し禁止解除信号を“0”にする。これにより、動作手順検知回路134が前述のように規定された動作手順を検知した場合であっても、異常な電圧を用いた動作により該動作手順が行われた場合にはメモリセルアレイ121に保持されたデータの外部への読み出しが禁止される。
【0295】
このように、メモリセルアレイ121の全メモリセルに対して消去動作、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行われ、且つこれらの動作が通常の電圧を用いて行われた場合のみ、動作手順検知レジスタ704がセット状態となり、読み出し禁止解除信号816が“1”になるため、出力禁止制御回路151における読み出し禁止状態が解除され、メモリセルアレイ121に保持されたデータの外部への読み出しが可能な状態となる。
【0296】
なお、動作手順検知回路134の設定を変更することにより、図3(b)に示した第1の実施形態に係る第1の変形例と同様に、正常な消去動作の確認及び正常な書き込み動作の確認を順次行うように規定してもよい。勿論、図4(a)に示した第1の実施形態に係る第2の変形例と同様に、プリプログラム動作の検知、消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認行うように規定してもよく、また図4(b)に示した第1の実施形態に係る第2の変形例と同様に、消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作、正常な書き込み動作の確認及びリバース動作の検知を順次行うように規定してもよい。このように規定しても、規定された動作手順が順次行われ、且つこれらの動作が通常の電圧を用いて行われた場合のみ、外部への読み出しが可能な状態となる。
【0297】
また、所定数のメモリセルごとに先頭アドレスから順次連続して書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を繰り返して行う方法に限定する動作手順及び全メモリセルがすべて同じ状態となることを防ぐ動作手順も第1の実施形態と同様に実施可能である。
【0298】
以上説明したように、第7の実施形態によると、第1の実施形態と同様の機密保護が可能であるのに加えて、異常動作検知回路703がメモリセルアレイ121に対する異常な動作を検知すると動作手順検知レジスタ704がリセット状態となるため、例えば異常なゲート電圧によって生じる読み出しの誤判定を利用した動作を確実に防止することができ、より確実な機密保護が可能となる。
【0299】
なお、本実施形態は、異常動作検知回路703を第1の実施形態の書き換え動作検知部108に適用した半導体装置として説明したが、本実施形態の異常動作検知回路703を第3及び第5の実施形態の書き換え動作検知部108に適用しても同様の効果を得られる。
【0300】
(第8の実施形態)
以下、本発明の第8の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第2の実施形態と同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0301】
第8の実施形態に係る半導体装置は、図5に示した第2の実施形態の半導体装置201と同等の構成を有しており、CPU102、RAM103、制御回路104及び不揮発性メモリブロック205を備え、該不揮発性メモリブロック205は、書き換え制御回路106を介して制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802に接続され、また外部入出力制御部207を介してデータ入出力端子803と接続されている。さらに、不揮発性メモリブロック205に保持されたデータの外部への読み出し禁止の設定のために、第2の実施形態の書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209にかえて、図12に示す書き換え動作検知部711及び読み出し禁止解除制御部712が設けられている。
【0302】
また、本実施形態の不揮発性メモリブロック205は、図5に示した第2の実施形態の不揮発性メモリブロック205と同様に、メモリセルアレイ221、入出力制御部122、センスアンプ123及びデコーダ124からなり、メモリセルアレイ221は第1の消去単位261、第2の消去単位262、…、第nの消去単位263のn個(nは2以上の整数である)のブロックに分割されたフラッシュEEPROMからなる。また、外部入出力制御部207は、図6(b)に示した第2の実施形態の外部入出力制御部207と同様に、出力禁止制御回路251及び入力制御回路152を備えている。
【0303】
本実施形態の半導体装置は、書き換え動作検知部711において、メモリセルアレイ221に対する異常な動作を消去単位ごとに検知し、該書き換え動作検知部711が異常な動作を検知した場合に、読み出し禁止解除制御部712において該当する消去単位に保持されたデータの読み出しを許可しないようにする点が第2の実施形態と異なっている。
【0304】
以下、本実施形態の半導体装置の書き換え動作検知部711及び読み出し禁止解除制御部712について図面を参照しながら説明する。
【0305】
図12は、第8の実施形態に係る半導体装置の書き換え動作検知部711及び読み出し禁止解除制御部712の機能構成を示している。
【0306】
図12に示すように、本実施形態の書き換え動作検知部711は、第2の実施形態と同等の動作検知回路131、消去結果判定回路232、書き込み結果判定回路233及び動作手順検知回路234に加えて、異常な動作を消去単位ごとに検知するための異常動作検知回路713を備えている。
【0307】
また、読み出し禁止解除制御部702は読み出し動作検知回路141、動作手順検知レジスタ部714及び読み出し禁止解除制御回路243からなる。ここで、動作手順検知レジスタ部714には、揮発性メモリセルからなる第1のレジスタ、第2のレジスタ、…、第nのレジスタのn個のレジスタが設けられており、それぞれ第1の消去単位261、第2の消去単位262、…、第nの消去単位263に対応している。
【0308】
異常動作検知回路713は、書き換え制御回路106から入力される制御信号811及びアドレス信号812、並びに不揮発性メモリブロック205から入力される動作電圧841に基づいて、メモリセルアレイ221に対して異常な動作が行われたか否かを消去単位ごとに検知し、その結果を異常動作検知信号843として出力する。ここで、異常動作検知信号843は、第1の消去単位から第nの消去単位までのそれぞれに対応したn個の信号からなる。
【0309】
具体的に、異常動作検知回路713は、アドレス信号812に基づいて動作が行われた消去単位を判断すると共に、制御信号811に基づいてメモリセルアレイ221に対して行われた動作を検知する。そして、動作電圧841として入力されたゲート電圧及び電源電圧が、制御信号811に指定された動作として設定された電圧値と同じであるか否かを判定することにより異常な動作の有無を検知する。異常な動作が検知された場合には異常動作検知信号843のうちの動作が行われた消去単位に対する信号を“1”にし、その他の場合には異常動作検知信号843のうちの該消去単位に対する信号を“0”にする。
【0310】
なお、異常動作検知回路713は、通常の動作条件とは異なる動作又は動作手順検知回路234に規定された動作手順に含まれていない動作を異常な動作として検知し、異常な動作を検知した場合に異常動作検知信号843を“1”にするように構成されていれば良く、動作電圧841による異常動作の検知方法に限らず、例えば温度センサを設けることにより異常な温度での動作を検知するように構成されていても良い。
【0311】
動作手順検知レジスタ部714の各レジスタは、動作手順検知回路234から消去単位ごとに入力される動作手順検知信号825と異常動作検知回路713から消去単位ごとに入力される異常動作検知信号843との組み合わせによって、セット状態又はリセット状態となる。具体的には、動作手順検知回路234から出力される動作手順検知信号825のうちの第2の消去単位262に対する信号が“1”であり且つ異常動作検知信号843のうちの第2の消去単位262に対する信号が“0”である場合にのみ、動作手順検知レジスタ部714の第2のレジスタはセット状態となる。
【0312】
本実施形態の半導体装置は、第2の実施形態と同様にして、書き込み動作、書き込みベリファイ動作、消去動作、消去ベリファイ動作及び読み出し動作等の不揮発性メモリブロック205に対する外部からの動作を行うことができる。
【0313】
以下、メモリセルアレイ221に保持されたデータの外部への読み出し方法について図面を参照しながら説明する。
【0314】
第8の実施形態に係る半導体装置の外部への読み出し禁止を解除するための動作手順は、第2の実施形態の動作手順と同様であるが、異常動作検知回路713において異常な動作を消去単位ごとに検知した場合には該当する消去単位のデータの外部への読み出し禁止する点が異なっている。以下の説明では、本実施形態のメモリセルアレイ221に対する読み出し方法について、一例として第2の消去単位262に対する読み出し方法について、図3(a)を参照しながら説明する。
【0315】
まず半導体装置の電源をオンにする。この時、動作手順検知レジスタ部714のレジスタはすべてリセット状態である。従って、読み出し禁止解除信号826のすべて“0”になるため、外部入出力制御部207の出力禁止制御回路251はすべての消去単位ついてデータ信号813の出力を禁止する制御を行う。つまり、出力禁止制御回路251は、電源オン時に必ずメモリセルアレイ221のすべての消去単位に保持されたデータの外部への出力を禁止する。
【0316】
次に、第2の実施形態と同様にして、第2の消去単位262の全メモリセルに対して、外部から消去動作、消去ベリファイ動作、書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を順次行う。
【0317】
以上の動作において、まず、動作検知回路131において消去動作が検知され、次に消去結果判定回路232において第2の消去単位262に対する正常な消去動作が確認され、その後、動作検知回路131において書き込み動作が検知され、続いて書き込み結果判定回路233において第2の消去単位262に対する正常な動作が確認された場合には、動作手順検知回路234は動作手順検知信号825のうちの第2の消去単位262に対する信号を“1”にし、動作手順検知レジスタ部714の第2のレジスタがセット状態にされる。
【0318】
ここで、動作検知回路131において他の動作が検知された場合、又は消去結果判定回路232及び書き込み結果判定回路233において第2の消去単位262に対する正常な消去動作及び書き込み動作が確認されなかった場合には、動作手順検知回路234は動作手順検知信号825のうちの第2の消去単位262に対する信号を“0”にするため、動作手順検知レジスタ部714の第2のレジスタはリセット状態のままとなり、読み出し禁止解除制御回路243読み出し禁止解除信号のうちの第2の消去単位262に対する信号はを“0”にする。従って、出力禁止制御回路251は、メモリセルアレイ221の第2の消去単位262から入力されるデータ信号813を出力しないような制御を行うため、読み出し命令を外部から入力しても第2の消去単位262に保持されたデータは半導体装置の外部には出力されない。
【0319】
さらに、異常動作検知回路713において第2の消去単位262に対する異常な動作を検知した場合には、異常動作検知信号843のうちの第2の消去単位262に対する信号が“1”となることによって動作手順検知レジスタ部714の第2のレジスタはリセット状態となり、読み出し禁止解除制御回路243は読み出し禁止解除信号826のうちの第2の消去単位262に対する信号を“0”にする。これにより、動作手順検知回路234が第2の消去単位262に対して前述のように規定された動作手順を検知した場合であっても、異常な電圧を用いた動作により該動作手順が行われた場合には第2の消去単位262に保持されたデータの外部への読み出しが禁止される。
【0320】
このように、第2の消去単位262の全メモリセルに対して、消去動作、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行われ、且つこれらの動作が通常の電圧を用いて行われた場合のみ、動作手順検知レジスタ部714の第2のレジスタがセット状態となり、読み出し禁止解除信号826のうちの第2の消去単位262に対する信号が“1”になるため、出力禁止制御回路251における第2の消去単位262に対する読み出し禁止状態が解除され、第2の消去単位262に保持されたデータの外部への読み出しが可能な状態となる。
【0321】
なお、動作手順検知回路234の設定を変更することにより、図3(b)に示した第1の実施形態に係る第1の変形例と同様に、正常な消去動作の確認及び正常な書き込み動作の確認を順次行うように規定してもよい。勿論、図4(a)に示した第1の実施形態に係る第2の変形例と同様に、プリプログラム動作の検知、消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認を順次行うように規定してもよく、また図4(b)に示した第1の実施形態に係る第2の変形例と同様に、消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作、正常な書き込み動作の確認及びリバース動作の検知を順次行うように規定してもよい。このように規定しても、規定された動作手順が順次行われ、且つこれらの動作が通常の電圧を用いて行われた場合のみ、外部への読み出しが可能な状態となる。
【0322】
また、所定数のメモリセルごとに先頭アドレスから順次連続して書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を繰り返して行う方法に限定する動作手順及び消去単位内の全メモリセルがすべて同じ状態となることを防ぐ動作手順も第1の実施形態と同様に実施可能である。
【0323】
以上説明したように、第8の実施形態によると、第2の実施形態と同様の効果を得られるのに加えて、異常動作検知回路713がメモリセルアレイ221に対する異常な動作を消去単位ごとに検知すると動作手順検知レジスタ部714のうちの対応するレジスタがリセット状態となるため、例えば異常なゲート電圧によって生じる読み出しの誤判定を利用した動作を確実に防止することができ、より確実な機密保護が可能となる。
【0324】
なお、本実施形態は、異常動作検知回路713を第2の実施形態の書き換え動作検知部208に適用した半導体装置として説明したが、本実施形態の異常動作検知回路713を第4及び第6の実施形態の書き換え動作検知部208に適用しても同様の効果を得られる。
【0325】
(第9の実施形態)
以下、本発明の第9の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0326】
第9の実施形態に係る半導体装置は、図1に示した第1の実施形態の半導体装置101と同等の構成を有しており、CPU102、RAM103、制御回路104及び不揮発性メモリブロック105を備え、該不揮発性メモリブロック105は、書き換え制御回路106を介して制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802に接続され、また外部入出力制御部を介してデータ入出力端子803と接続されている。さらに、不揮発性メモリブロック105に保持されたデータの外部への読み出し禁止の設定のために、書き換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部109が設けられている。
【0327】
また、本実施形態の不揮発性メモリブロック105は、図1に示した第1の実施形態の不揮発性メモリブロック105と同様に、メモリセルアレイ121、入出力制御部122、センスアンプ123及びデコーダ124からなる。
【0328】
また、書き換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部109は、図2(a)に示した第1の実施形態の書き換え動作検知部及び読み出し禁止解除制御部と同様に構成されており、書き換え動作検知部108は、動作検知回路131、消去結果判定回路132、書き込み結果判定回路133及び動作手順検知回路134からり、また、読み出し禁止解除制御部109は読み出し動作検知回路141、動作手順検知レジスタ142及び読み出し禁止解除制御回路143からなる。
【0329】
本実施形態の半導体装置は、外部入出力制御部において、読み出しを禁止する場合に、メモリセルアレイ121に保持されたデータを出力しないのに加えて、メモリセルアレイ121に保持されたデータとは異なるダミーデータを出力する点が第1の実施形態の半導体装置と異なっている。
【0330】
以下、本実施形態の半導体装置の外部入出力制御部について図面を参照しながら説明する。
【0331】
図13(a)は、第9の実施形態に係る半導体装置の外部入出力制御部の機能構成を示している。
【0332】
図13(a)に示すように、本実施形態の外部入出力制御部721は、第1の実施形態と同等の出力禁止制御回路151及び入力制御回路152に加えて、ダミーデータを生成する回路として固定データ発生回路722が設けられている。
【0333】
固定データ発生回路722は、ダミーデータとして固定データ851を出力禁止制御回路151に出力する。ここで、固定データ851は、固定データ発生回路722に規定されたデータを出力するので、任意のデータを設定することができる。
【0334】
出力禁止制御回路151は、入出力制御部122から入力されるデータ信号813及びベリファイ結果信号814、並びに固定データ発生回路722から入力される固定データ851の外部への出力を制御信号811及び読み出し禁止解除信号816に基づいて制御する。ここで、出力禁止制御回路151は、制御信号811として読み出し動作を指定する信号が入力された場合に、読み出し禁止解除信号816が“1”であれば、データ信号813をデータ入出力端子803を介して外部に出力し、固定データ851を遮断する。また、読み出し禁止解除信号816が“0”であれば、データ信号813を遮断し、固定データ851をデータ入出力端子803を介して外部に出力する。
【0335】
また、ベリファイ結果信号814は、読み出し禁止解除信号816に関わらず出力禁止制御回路151によって外部に出力される。
【0336】
次に、本実施形態の半導体装置の動作について図1、図2(a)及び図13(a)を参照しながら説明する。
【0337】
本実施形態の半導体装置は、第1の実施形態及びその変形例と同様に、電源オン時には動作手順検知レジスタ142はリセット状態であるため、読み出し禁止解除信号816が“0”となる。これにより、出力禁止制御回路151はデータ信号813を遮断し、固定データ851をデータ入出力端子803を介して外部に出力する。
【0338】
次に、動作手順検知回路134によって規定された動作手順として、図3(a)に示した第1の実施形態と同様の動作手順がメモリセルアレイ121の全メモリセルに対して順次行われた場合のみ、動作手順検知レジスタ142がセット状態となり、読み出し禁止解除信号816が“1”になるため、出力禁止制御回路151は固定データ851を遮断し、データ信号813をデータ入出力端子803を介して外部に出力する。逆に、規定された動作手順を行うことなく読み出し動作を行った場合には、固定データ発生回路722から出力される固定データ851が外部に出力される。
【0339】
なお、前述の動作手順は、動作手順検知回路134の設定を変更することにより、図3(b)、図4(a)及び図4(b)に示すような第1の実施形態の各変形例と同様の動作手順を行うようにしてもよい。
【0340】
以上説明したように、第9の実施形態によると、第1の実施形態と同様の機密保護が可能であるのに加えて、規定された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ121に保持されたデータを読み出そうとした場合には固定データ発生回路722から固定データ851が外部に出力されるため、不正な読み出しを行う第3者に固定データ851をメモリセルアレイ121に保持されたデータと誤解させることができ、機密保護機能の有無を区別し難くなるため、より確実な機密保護が可能となる。
【0341】
なお、メモリセルアレイ121に保持されたデータとは異なるダミーデータを出力するデータ発生回路は、固定データ発生回路722に限らず、様々な変形例が可能であり、特に複雑で予測の困難なデータを生成することが好ましい。以下に、データ発生回路として他の回路を用いた変形例について説明する。
【0342】
以下、本実施形態の第1の変形例について図面を参照しながら説明する。
【0343】
図13(b)は、第9の実施形態の第1の変形例に係る半導体装置の外部入出力制御部721の機能構成を示している。
【0344】
図13(b)に示すように、本実施形態の第1の変形例に係る外部入出力制御部721は、第1の実施形態と同等の出力禁止制御回路151及び入力制御回路152に加えて、ダミーデータを生成する回路として不特定データ発生回路723が設けられている。
【0345】
不特定データ発生回路723は、ダミーデータとして、アドレス信号812を遷移させることにより不特定データ852を生成して出力禁止制御回路151に出力する。
【0346】
出力禁止制御回路151は、第9の実施形態と同様に、読み出し禁止解除信号816が“1”であれば、データ信号813をデータ入出力端子803を介して外部に出力すると共に不特定データ852を遮断し、読み出し禁止解除信号816が“0”であれば、データ信号813を遮断すると共に不特定データ852をデータ入出力端子803を介して外部に出力する。
【0347】
本実施形態の第1の変形例によると、規定された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ121に保持されたデータを読み出そうとした場合に、不特定データ発生回路723から出力される不特定データ852が外部に出力されるため、不正な読み出しを行う第3者にとっては出力された不特定データ852がメモリセルアレイ121に保持されたデータであるのか否かの区別は困難であり、第3者によるデータの解析を困難にさせることができる。
【0348】
次に、本実施形態の第2の変形例について図面を参照しながら説明する。
【0349】
図13(c)は、第9の実施形態の第2の変形例に係る半導体装置の外部入出力制御部721の機能構成を示している。
【0350】
図13(c)に示すように、本実施形態の第2の変形例に係る外部入出力制御部721は、第1の実施形態と同等の出力禁止制御回路151及び入力制御回路152に加えて、ダミーデータを生成する回路としてデータスクランブル回路724が設けられている。
【0351】
データスクランブル回路724は、入出力制御部122からデータ信号813として入力されたデータを並べ替える又は置換する等の方法により、ダミーデータとしてスクランブルデータ853を生成して出力禁止制御回路151に出力する。
【0352】
出力禁止制御回路151は、第9の実施形態と同様に、読み出し禁止解除信号816が“1”であれば、データ信号813をデータ入出力端子803を介して外部に出力すると共にスクランブルデータ853を遮断し、読み出し禁止解除信号816が“0”であれば、データ信号813を遮断すると共にスクランブルデータ853をデータ入出力端子803を介して外部に出力する。
【0353】
本実施形態の第2の変形例によると、規定された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ121に保持されたデータを読み出そうとした場合に、データスクランブル回路724から出力されるスクランブルデータ853が外部に出力されるため、不正な読み出しを行う第3者にとっては出力されたスクランブルデータ853がメモリセルアレイ121に保持されたデータであるのか否かの区別は困難であり、第3者によるデータの解析を困難にさせることができる。
【0354】
なお、第9の実施形態及びその変形例は、メモリセルアレイ121に保持されたデータとは異なるダミーデータを出力するデータ発生回路を第1の実施形態の半導体装置に適用した半導体装置として説明したが、本実施形態及びその変形例のデータ発生回路を第7の実施形態の半導体装置に適用しても同様の効果を得られる。
【0355】
(第10の実施形態)
以下、本発明の第10の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第2の実施形態と同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0356】
第10の実施形態に係る半導体装置は、図5に示した第2の実施形態の半導体装置201と同等の構成を有しており、CPU102、RAM103、制御回路104及び不揮発性メモリブロック205を備え、該不揮発性メモリブロック205は、書き換え制御回路106を介して制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802に接続され、また外部入出力制御部を介してデータ入出力端子803と接続されている。さらに、不揮発性メモリブロック205に保持されたデータの外部への読み出し禁止の設定のために、書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209が不揮発性メモリブロック205と接続するように設けられている。
【0357】
また、本実施形態の不揮発性メモリブロック205は、図2に示した第2の実施形態の不揮発性メモリブロック205と同様に、メモリセルアレイ221、入出力制御部122、センスアンプ123及びデコーダ124からなり、メモリセルアレイ221は第1の消去単位261、第2の消去単位262、…、第nの消去単位263のn個(nは2以上の整数である)のブロックに分割されており、消去単位ごとの一括消去が可能なように構成されたブロック消去型のEEPROMからなる。
【0358】
また、書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209は、図6(a)に示した第2の実施形態の書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209と同様に構成されており、書き換え動作検知部208は、動作検知回路131、消去結果判定回路232、書き込み結果判定回路233及び動作手順検知回路234からり、また、読み出し禁止解除制御部209は読み出し動作検知回路141、動作手順検知レジスタ部242及び読み出し禁止解除制御回路243からなる。
【0359】
本実施形態の半導体装置は、外部入出力制御部において、読み出しを禁止する場合に、メモリセルアレイ221に保持されたデータを出力しないのに加えて、メモリセルアレイ221に保持されたデータとは異なるダミーデータを出力する点が第2の実施形態の半導体装置と異なっている。
【0360】
以下、本実施形態の半導体装置の外部入出力制御部について図面を参照しながら説明する。
【0361】
図14(a)は、第10の実施形態に係る半導体装置の外部入出力制御部の機能構成を示している。
【0362】
図14(a)に示すように、本実施形態の外部入出力制御部731は、第2の実施形態と同等の出力禁止制御回路251及び入力制御回路152に加えて、ダミーデータを生成する回路として固定データ発生回路722が設けられている。
【0363】
固定データ発生回路722は、第9の実施形態と同様に、ダミーデータとして固定データ851を出力禁止制御回路251に出力する。
【0364】
出力禁止制御回路251は、入出力制御部122から入力されるデータ信号813及びベリファイ結果信号814、並びに固定データ発生回路722から入力される固定データ851の外部への出力を制御信号811、アドレス信号812及び読み出し禁止解除信号826に基づいて制御する。ここで、出力禁止制御回路251は、制御信号811として読み出し動作を指定する信号が入力された場合に、アドレス信号812に基づいて読み出し動作の対象となる消去単位を判断し、該消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“1”であれば、データ信号813をデータ入出力端子803を介して外部に出力し、固定データ851を遮断する。また、読み出し動作の対象となる消去単位消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“0”であれば、データ信号813を遮断し、固定データ851をデータ入出力端子803を介して外部に出力する。
【0365】
また、ベリファイ結果信号814は、読み出し禁止解除信号826に関わらず出力禁止制御回路251によってデータ入出力端子803を介して外部に出力される。
【0366】
次に、本実施形態の半導体装置の動作について図5、図6(a)及び図14(a)を参照しながら説明する。
【0367】
本実施形態の半導体装置は、第2の実施形態及びその変形例と同様に、電源オン時には動作手順検知レジスタ部242のレジスタはすべてリセット状態であるため、読み出し禁止解除信号826はすべての消去単位に対して“0”となる。これにより、出力禁止制御回路251はすべての消去単位から出力されるデータ信号813を遮断し、固定データ851をデータ入出力端子803を介して外部に出力する。
【0368】
次に、動作手順検知回路234によって規定された動作手順として、図3(a)に示した第1の実施形態と同様の動作手順が、一消去単位を構成する全メモリセルに対して順次行われた場合のみ、動作手順検知レジスタ部242の該消去単位に対応するレジスタがセット状態となり、読み出し禁止解除信号826のうちの該消去単位に対応する信号が“1”になるため、出力禁止制御回路251は、該消去単位に対する読み出し動作において、固定データ851を遮断し、データ信号813をデータ入出力端子803を介して外部に出力する。逆に、一消去単位の全メモリセルに対して規定された動作手順を行うことなく読み出し動作を行った場合には、該消去単位に対する読み出し動作において、固定データ発生回路722から出力される固定データ851が外部に出力される。
【0369】
なお、前述の動作手順は、動作手順検知回路234の設定を変更することにより、図3(b)、図4(a)及び図4(b)に示すような第1の実施形態の各変形例と同様の動作手順を行うようにしてもよい。
【0370】
以上説明したように、第10の実施形態によると、第2の実施形態と同様の効果を得られるのに加えて、規定された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ221に保持されたデータを読み出そうとした場合には固定データ発生回路722から固定データ851が外部に出力されるため、不正な読み出しを行う第3者に固定データ851をメモリセルアレイ221に保持されたデータと誤解させることができ、機密保護機能の有無を区別し難くなるため、より確実な機密保護が可能となる。
【0371】
なお、メモリセルアレイ221に保持されたデータとは異なるダミーデータを発生する回路は、固定データ発生回路722に限らず、様々な変形例が可能であり、特に複雑で予測の困難なデータを生成することが好ましい。以下に、データ発生回路として他の回路を用いた変形例について説明する。
【0372】
以下、本実施形態の第1の変形例について図面を参照しながら説明する。
【0373】
図14(b)は、第10の実施形態の第1の変形例に係る半導体装置の外部入出力制御部731の機能構成を示している。
【0374】
図14(b)に示すように、本実施形態の第1の変形例に係る外部入出力制御部731は、第1の実施形態と同等の出力禁止制御回路251及び入力制御回路152に加えて、ダミーデータを生成する回路として不特定データ発生回路723が設けられている。
【0375】
不特定データ発生回路723は、ダミーデータとして、アドレス信号812に基づいて不特定データ852を生成して出力禁止制御回路251に出力する。
【0376】
出力禁止制御回路251は、第10の実施形態と同様に、アドレス信号に指定された消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“1”であれば、データ信号813をデータ入出力端子803を介して外部に出力すると共に不特定データ852を遮断し、アドレス信号に指定された消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“0”であれば、データ信号813を遮断すると共に不特定データ852をデータ入出力端子803を介して外部に出力する。
【0377】
本実施形態の第1の変形例によると、規定された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ221に保持されたデータを読み出そうとした場合に、不特定データ発生回路723から出力される不特定データ852が外部に出力されるため、不正な読み出しを行う第3者にとっては出力された不特定データ852がメモリセルアレイ221に保持されたデータであるのか否かの区別は困難であり、第3者によるデータの解析を困難にさせることができる。
【0378】
次に、本実施形態の第2の変形例について図面を参照しながら説明する。
【0379】
図14(c)は、第10の実施形態の第2の変形例に係る半導体装置の外部入出力制御部731の機能構成を示している。
【0380】
図14(c)に示すように、本実施形態の第2の変形例に係る外部入出力制御部731は、第1の実施形態と同等の出力禁止制御回路251及び入力制御回路152に加えて、ダミーデータを生成する回路としてデータスクランブル回路724が設けられている。
【0381】
データスクランブル回路724は、入出力制御部122からデータ信号813として入力されたデータを並べ替える又は置換する等の方法により、ダミーデータとしてスクランブルデータ853を生成して出力禁止制御回路251に出力する。
【0382】
出力禁止制御回路251は、第10の実施形態と同様に、アドレス信号812に指定された消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“1”であれば、データ信号813をデータ入出力端子803を介して外部に出力すると共にスクランブルデータ853を遮断し、アドレス信号812に指定された消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“0”であれば、データ信号813を遮断すると共にスクランブルデータ853をデータ入出力端子803を介して外部に出力する。
【0383】
本実施形態の第2の変形例によると、規定された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ221に保持されたデータを読み出そうとした場合に、データスクランブル回路724から出力されるスクランブルデータ853が外部に出力されるため、不正な読み出しを行う第3者にとっては出力されたスクランブルデータ853がメモリセルアレイ221に保持されたデータであるのか否かの区別は困難であり、第3者によるデータの解析を困難にさせることができる。
【0384】
なお、第10の実施形態及びその変形例は、メモリセルアレイ221に保持されたデータとは異なるダミーデータを出力するデータ発生回路を第2の実施形態の半導体装置に適用した半導体装置として説明したが、本実施形態及びその変形例のデータ発生回路を第8の実施形態の半導体装置に適用しても同様の効果を得られる。
【0385】
(第11の実施形態)
以下、本発明の第11の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第3の実施形態と同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0386】
第9の実施形態に係る半導体装置は、図7(a)に示した第3の実施形態の半導体装置301と同等の構成を有しており、CPU102、RAM103、制御回路104及び不揮発性メモリブロック305を備え、該不揮発性メモリブロック305は、書き換え制御回路106を介して制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802に接続され、また外部入出力制御部307を介してデータ入出力端子803と接続されている。さらに、不揮発性メモリブロック305に保持されたデータの外部への読み出し禁止の設定のために、書き換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部109が設けられている。
【0387】
また、本実施形態の不揮発性メモリブロック305は、図7(a)に示した第3の実施形態の不揮発性メモリブロック305と同様に、メモリセルアレイ121、入出力制御部、センスアンプ123及びデコーダ124からなる。
【0388】
また、書き換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部109は、図2(a)に示した第1の実施形態の書き換え動作検知部及び読み出し禁止解除制御部と同様に構成されており、書き換え動作検知部108は、動作検知回路131、消去結果判定回路132、書き込み結果判定回路133及び動作手順検知回路134からり、また、読み出し禁止解除制御部109は読み出し動作検知回路141、動作手順検知レジスタ142及び読み出し禁止解除制御回路143からなる。
【0389】
本実施形態の半導体装置は、入出力制御部において、読み出しを禁止する場合に、メモリセルアレイ121に保持されたデータを出力しないのに加えて、メモリセルアレイ121に保持されたデータとは異なるダミーデータを出力する点が第3の実施形態の半導体装置と異なっている。
【0390】
以下、本実施形態の半導体装置の入出力制御部について図面を参照しながら説明する。
【0391】
図15(a)は、第11の実施形態に係る半導体装置の入出力制御部の機能構成を示している。
【0392】
図15(a)に示すように、本実施形態の入出力制御部741は、第3の実施形態と同等のベリファイ結果出力制御回路361、データ出力禁止制御回路362及びデータ入力制御回路363に加えて、ダミーデータを生成する回路として固定データ発生回路722が設けられている。
【0393】
固定データ発生回路722は、ダミーデータとして固定データ851をデータ出力禁止制御回路362に出力する。ここで、固定データ851は、固定データ発生回路722に規定されたデータを出力するので、任意のデータを設定することができる。
【0394】
データ出力禁止制御回路362は、メモリセルアレイ121から入力されるセンスアンプ信号831及び固定データ発生回路722から入力される固定データ851の外部への出力を制御信号811及び読み出し禁止解除信号816に基づいて制御する。ここで、データ出力禁止制御回路362は、制御信号811として読み出し動作を指定する信号が入力された場合に、読み出し禁止解除信号816が“1”であれば、センスアンプ信号831をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力し、固定データ851を遮断する。また、読み出し禁止解除信号816が“0”であれば、センスアンプ信号831を遮断し、固定データ851をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力する。
【0395】
次に、本実施形態の半導体装置の動作について図7(a)及び図15(a)を参照しながら説明する。
【0396】
本実施形態の半導体装置は、第1の実施形態及びその変形例と同様に、電源オン時には動作手順検知レジスタ142はリセット状態であるため、読み出し禁止解除信号816が“0”となる。これにより、データ出力禁止制御回路362はセンスアンプ信号831を遮断し、固定データ851をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力する。
【0397】
次に、動作手順検知回路134によって規定された動作手順として、図3(a)に示した第1の実施形態と同様の動作手順がメモリセルアレイ121の全メモリセルに対して順次行われた場合のみ、動作手順検知レジスタ142がセット状態となり、読み出し禁止解除信号816が“1”になるため、データ出力禁止制御回路362はセンスアンプ信号831をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力する。逆に、規定された動作手順を行うことなく読み出し動作を行った場合には、固定データ発生回路722から出力される固定データ851をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力する。外部入出力制御部307は入力されたデータ信号813をデータ入出力端子803を介して外部に出力する。
【0398】
なお、前述の動作手順は、動作手順検知回路134の設定を変更することにより、図3(b)、図4(a)及び図4(b)に示すような第1の実施形態の各変形例と同様の動作手順を行うようにしてもよい。
【0399】
以上説明したように、第11の実施形態によると、第3の実施形態と同様の効果を得られるのに加えて、規定された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ121に保持されたデータを読み出そうとした場合には固定データ発生回路722から固定データ851が外部に出力されるため、不正な読み出しを行う第3者に固定データ851をメモリセルアレイ121に保持されたデータと誤解させることができ、機密保護機能の有無を区別し難くなるため、より確実な機密保護が可能となる。
【0400】
なお、ダミーデータを出力するデータ発生回路は、固定データ発生回路722に限らず、様々な変形例が可能であり、特に複雑で予測の困難なデータを生成することが好ましい。以下に、データ発生回路として他の回路を用いた変形例について説明する。
【0401】
以下、本実施形態の第1の変形例について図面を参照しながら説明する。
【0402】
図15(b)は、第11の実施形態の第1の変形例に係る半導体装置の入出力制御部741の機能構成を示している。
【0403】
図15(b)に示すように、本実施形態の第1の変形例に係る入出力制御部741は、第3の実施形態と同等のベリファイ結果出力制御回路361、データ出力禁止制御回路362及びデータ入力制御回路363に加えて、ダミーデータを生成する回路として不特定データ発生回路723が設けられている。
【0404】
不特定データ発生回路723は、ダミーデータとして、アドレス信号812に基づいて不特定データ852を生成してデータ出力禁止制御回路362に出力する。
【0405】
データ出力禁止制御回路362は、第11の実施形態と同様に、読み出し禁止解除信号816が“1”であれば、センスアンプ信号831をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力すると共に不特定データ852を遮断し、また、読み出し禁止解除信号816が“0”であれば、センスアンプ信号831を遮断すると共に不特定データ852をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力する。
【0406】
本実施形態の第1の変形例によると、規定された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ121に保持されたデータを読み出そうとした場合に、不特定データ発生回路723から出力される不特定データ852が外部に出力されるため、不正な読み出しを行う第3者にとっては出力された不特定データ852がメモリセルアレイ121に保持されたデータであるのか否かの区別は困難であり、第3者によるデータの解析を困難にさせることができる。
【0407】
次に、本実施形態の第2の変形例について図面を参照しながら説明する。
【0408】
図15(c)は、第11の実施形態の第2の変形例に係る半導体装置の入出力制御部741の機能構成を示している。
【0409】
図15(c)に示すように、本実施形態の第2の変形例に係る入出力制御部741は、第3の実施形態と同等のベリファイ結果出力制御回路361、データ出力禁止制御回路362及びデータ入力制御回路363に加えて、ダミーデータを生成する回路としてデータスクランブル回路724が設けられている。
【0410】
データスクランブル回路724は、メモリセルアレイ121からセンスアンプ信号831として入力されたデータを並べ替える又は置換する等の方法により、ダミーデータとしてスクランブルデータ853を生成してデータ出力禁止制御回路362に出力する。
【0411】
データ出力禁止制御回路362は、第11の実施形態と同様に、読み出し禁止解除信号816が“1”であれば、センスアンプ信号831をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力すると共にスクランブルデータ853を遮断し、また、読み出し禁止解除信号816が“0”であれば、センスアンプ信号831を遮断すると共にスクランブルデータ853をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力する。
【0412】
本実施形態の第2の変形例によると、規定された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ121に保持されたデータを読み出そうとした場合に、データスクランブル回路724から出力されるスクランブルデータ853が外部に出力されるため、不正な読み出しを行う第3者にとっては出力されたスクランブルデータ853がメモリセルアレイ121に保持されたデータであるのか否かの区別は困難であり、第3者によるデータの解析を困難にさせることができる。
【0413】
なお、第11の実施形態及びその変形例は、メモリセルアレイ121に保持されたデータとは異なるダミーデータを出力するデータ発生回路を第3の実施形態の半導体装置に適用した半導体装置として説明したが、本実施形態及びその変形例のデータ発生回路を第5の実施形態の半導体装置に適用しても同様の効果を得られる。
【0414】
(第12の実施形態)
以下、本発明の第12の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第4の実施形態と同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0415】
第11の実施形態に係る半導体装置は、図8(a)に示した第4の実施形態の半導体装置401と同等の構成を有しており、CPU102、RAM103、制御回路104及び不揮発性メモリブロック405を備え、該不揮発性メモリブロック405は、書き換え制御回路106を介して制御信号入力端子801及びアドレス入力端子802に接続され、また外部入出力制御部307を介してデータ入出力端子803と接続されている。さらに、不揮発性メモリブロック405に保持されたデータの外部への読み出し禁止の設定のために、書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209が不揮発性メモリブロック405と接続するように設けられている。
【0416】
また、本実施形態の不揮発性メモリブロック405は、図8(a)示した第4の実施形態の不揮発性メモリブロック405と同様に、メモリセルアレイ221、入出力制御部、センスアンプ123及びデコーダ124からなり、メモリセルアレイ221は第1の消去単位261、第2の消去単位262、…、第nの消去単位263のn個(nは2以上の整数である)のブロックに分割されており、消去単位ごとの一括消去が可能なように構成されたブロック消去型のEEPROMからなる。
【0417】
また、書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209は、図6(a)に示した第2の実施形態の書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209と同様に構成されており、書き換え動作検知部208は、動作検知回路131、消去結果判定回路232、書き込み結果判定回路233及び動作手順検知回路234からり、また、読み出し禁止解除制御部209は読み出し動作検知回路141、動作手順検知レジスタ部242及び読み出し禁止解除制御回路243からなる。
【0418】
本実施形態の半導体装置は、入出力制御部において、読み出しを禁止する場合に、メモリセルアレイ221に保持されたデータを出力しないのに加えて、メモリセルアレイ221に保持されたデータとは異なるダミーデータを出力する点が第2の実施形態の半導体装置と異なっている。
【0419】
以下、本実施形態の半導体装置の入出力制御部について図面を参照しながら説明する。
【0420】
図16(a)は、第12の実施形態に係る半導体装置の入出力制御部を示している。
【0421】
図16(a)に示すように、本実施形態の入出力制御部751は、第4の実施形態と同等のベリファイ結果出力制御回路461、データ出力禁止制御回路462及びデータ入力制御回路363に加えて、ダミーデータを生成する回路として固定データ発生回路722が設けられている。
【0422】
固定データ発生回路722は、第11の実施形態と同様に、ダミーデータとして固定データ851をデータ出力禁止制御回路462に出力する。
【0423】
データ出力禁止制御回路462は、メモリセルアレイ221から入力されるセンスアンプ信号831及び固定データ発生回路722から入力される固定データ851の外部への出力を制御信号811及び読み出し禁止解除信号826に基づいて制御する。ここで、データ出力禁止制御回路462は、制御信号811として読み出し動作を指定する信号が入力された場合に、アドレス信号812に基づいて読み出し動作の対象となる消去単位を判断し、該消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“1”であれば、センスアンプ信号831をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力し、固定データ851を遮断する。また、読み出し動作の対象となる消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“0”であれば、センスアンプ信号831を遮断し、固定データ851をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力する。
【0424】
次に、本実施形態の半導体装置の動作について図6(a)、図8(a)及び図16(a)を参照しながら説明する。
【0425】
本実施形態の半導体装置は、第2の実施形態と同様に、電源オン時には動作手順検知レジスタ部242のレジスタはすべてリセット状態であるため、読み出し禁止解除信号826はすべての消去単位に対して“0”となる。これにより、データ出力禁止制御回路462はセンスアンプ信号831を遮断し、固定データ851をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力する。
【0426】
次に、動作手順検知回路234によって規定された動作手順として、図3(a)に示した第1の実施形態と同様の動作手順が、メモリセルアレイ221の一消去単位を構成する全メモリセルに対して順次行われた場合のみ、動作手順検知レジスタ部242の該消去単位に対応するレジスタがセット状態となり、読み出し禁止解除信号826のうちの該消去単位に対応する信号が“1”になるため、データ出力禁止制御回路462は、該消去単位に対する読み出し動作において、固定データ851を遮断し、センスアンプ信号831をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力する。逆に、一消去単位にたいして規定された動作手順を行うことなく読み出し動作を行った場合には、該消去単位に対する読み出し動作において、固定データ発生回路722から出力される固定データ851がデータ信号813として外部入出力制御部307に出力される。
【0427】
なお、前述の動作手順は、動作手順検知回路234の設定を変更することにより、図3(b)、図4(a)及び図4(b)に示すような第1の実施形態の各変形例と同様の動作手順を行うようにしてもよい。
【0428】
以上説明したように、第14の実施形態によると、第4の実施形態と同様の効果を得られるのに加えて、規定された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ221に保持されたデータを読み出そうとした場合には固定データ発生回路722から固定データ851が外部に出力されるため、不正な読み出しを行う第3者に固定データ851をメモリセルアレイ221に保持されたデータと誤解させることができ、機密保護機能の有無を区別し難くなるため、より確実な機密保護が可能となる。
【0429】
なお、ダミーデータを出力するデータ発生回路は、固定データ発生回路722に限らず、様々な変形例が可能であり、特に複雑で予測の困難なデータを生成することが好ましい。以下に、データ発生回路として他の回路を用いた変形例について説明する。
【0430】
以下、本実施形態の第1の変形例について図面を参照しながら説明する。
【0431】
図16(b)は、第12の実施形態の第1の変形例に係る半導体装置の入出力制御部751の機能構成を示している。
【0432】
図16(b)に示すように、本実施形態の第1の変形例に係る入出力制御部751は、第4の実施形態と同等のベリファイ結果出力制御回路461、データ出力禁止制御回路462及びデータ入力制御回路363に加えて、ダミーデータを生成する回路として不特定データ発生回路723が設けられている。
【0433】
不特定データ発生回路723は、ダミーデータとして、アドレス信号812に基づいて不特定データ852を生成してデータ出力禁止制御回路462に出力する。
【0434】
データ出力禁止制御回路462は、第12の実施形態と同様に、アドレス信号812に指定された消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“1”であれば、センスアンプ信号831をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力すると共に不特定データ852を遮断し、アドレス信号812に指定された消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“0”であれば、センスアンプ信号831を遮断すると共に不特定データ852をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力する。
【0435】
本実施形態の第1の変形例によると、規定された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ221に保持されたデータを読み出そうとした場合に、不特定データ発生回路723から出力される不特定データ852が外部に出力されるため、不正な読み出しを行う第3者にとっては出力された不特定データ852がメモリセルアレイ221に保持されたデータであるのか否かの区別は困難であり、第3者によるデータの解析を困難にさせることができる。
【0436】
次に、本実施形態の第2の変形例について図面を参照しながら説明する。
【0437】
図16(c)は、第12の実施形態の第2の変形例に係る半導体装置の入出力制御部751の機能構成を示している。
【0438】
図16(c)に示すように、本実施形態の第2の変形例に係る入出力制御部751は、第4の実施形態と同等のベリファイ結果出力制御回路461、データ出力禁止制御回路462及びデータ入力制御回路363に加えて、ダミーデータを生成する回路としてデータスクランブル回路724が設けられている。
【0439】
データスクランブル回路724は、メモリセルアレイ221からセンスアンプ信号831として入力されたデータを並べ替える又は置換する等の方法により、ダミーデータとしてスクランブルデータ853を生成してデータ出力禁止制御回路462に出力する。
【0440】
データ出力禁止制御回路462は、第12の実施形態と同様に、アドレス信号812に指定された消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“1”であれば、センスアンプ信号831をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力すると共にスクランブルデータ853を遮断し、アドレス信号に指定された消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“0”であれば、センスアンプ信号831を遮断すると共にスクランブルデータ853をデータ信号813として外部入出力制御部307に出力する。
【0441】
本実施形態の第2の変形例によると、規定された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ221に保持されたデータを読み出そうとした場合に、データスクランブル回路724から出力されるスクランブルデータ853が外部に出力されるため、不正な読み出しを行う第3者にとっては出力されたスクランブルデータ853がメモリセルアレイ221に保持されたデータであるのか否かの区別は困難であり、第3者によるデータの解析を困難にさせることができる。
【0442】
なお、第12の実施形態及びその変形例は、ダミーデータ発生回路を第4の実施形態の半導体装置に適用した半導体装置として説明したが、本実施形態及びその変形例のデータ発生回路を第6の実施形態の半導体装置に適用しても同様の効果を得られる。
【0443】
【発明の効果】
本発明の半導体装置によると、揮発性の動作手順検知レジスタがリセット状態の時に不揮発性メモリブロックの読み出しを禁止するように構成されるため、外部から設定を行うことなく、電源オン時に確実に機密保護の設定を行うことができる。また、不揮発性メモリブロックの動作手順を検知する動作手順検知回路が所定の動作手順を検知した場合にのみ読み出し禁止を解除するため、動作手順を鍵とした機密保護が可能である。さらに、動作手順検知回路が規定する動作手順に、正常な消去状態を確認する手順と正常な書き込み状態を確認する手順とを含むことにより、ゲート電圧を操作してメモリセルの状態を誤判定させる方法による不正な読み出しを防止することができ、不揮発性メモリブロックに保持されたデータの機密を確実に保護することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示す機能ブロック図である。
【図2】(a)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の書き換え動作検知部及び読み出し禁止解除制御部を示す機能ブロック図であり、(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の外部入出力制御部を示す機能ブロック図である。
【図3】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の読み出し方法を示すフロー図である。
【図4】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の読み出し方法を示すフロー図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示す機能ブロック図である。
【図6】(a)は第2の実施形態に係る半導体装置の書き換え動作検知部及び読み出し禁止解除制御部を示す機能ブロック図であり、(b)は第2の実施形態に係る半導体装置の外部入出力制御部を示す機能ブロック図である。
【図7】(a)は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置を示す機能ブロック図であり、(b)は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の入出力制御部を示す機能ブロック図である。
【図8】(a)は本発明の第4の実施形態に係る半導体装置を示す機能ブロック図であり、(b)は本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の入出力制御部を示す機能ブロック図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る半導体装置を示す機能ブロック図である。
【図10】本発明の第6の実施形態に係る半導体装置を示す機能ブロック図である。
【図11】本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の書き換え動作検知部及び読み出し禁止解除制御部を示す機能ブロック図である。
【図12】本発明の第8の実施形態に係る半導体装置の書き換え動作検知部及び読み出し禁止解除制御部を示す機能ブロック図である。
【図13】(a)は本発明の第9の実施形態に係る半導体装置の外部入出力制御部を示す機能ブロック図であり、(b)及び(c)は第9の実施形態に係る半導体装置の外部入出力制御部の変形例を示す機能ブロック図である。
【図14】(a)は本発明の第10の実施形態に係る半導体装置の外部入出力制御部を示す機能ブロック図であり、(b)及び(c)は第10の実施形態に係る半導体装置の外部入出力制御部の変形例を示す機能ブロック図である。
【図15】(a)は本発明の第11の実施形態に係る半導体装置の入出力制御部を示す機能ブロック図であり、(b)及び(c)は第11の実施形態に係る半導体装置の入出力制御部の変形例を示す機能ブロック図である。
【図16】(a)は本発明の第12の実施形態に係る半導体装置の入出力制御部を示す機能ブロック図であり、(b)及び(c)は第11の実施形態に係る半導体装置の入出力制御部の変形例を示す機能ブロック図である。
【図17】(a)は第1の従来例に係る半導体装置を示す機能ブロック図であり、(b)は第1の従来例に係る半導体装置のメモリセルの電流特性の一例を示し、不揮発性メモリブロックに保持されたデータを不正に読み出す方法を説明するグラフである。
【符号の説明】
101 半導体装置
102 CPU
103 RAM
104 制御回路
105 不揮発性メモリブロック
106 書き換え制御回路
107 外部入出力制御部
108 書き換え動作検知部
109 読み出し禁止解除制御部
121 メモリセルアレイ
122 入出力制御部
123 センスアンプ
124 デコーダ
131 動作検知回路
132 消去結果判定回路
133 書き込み結果判定回路
134 動作手順検知回路(動作手順検知手段)
141 読み出し動作検知回路
142 動作手順検知レジスタ(レジスタ)
143 読み出し禁止解除制御回路
151 出力禁止制御回路(出力禁止手段)
152 入力制御回路
201 半導体装置
205 不揮発性メモリブロック
207 外部入出力制御部
208 書き換え動作検知部
209 読み出し禁止解除制御部
221 メモリセルアレイ
232 消去結果判定回路
233 書き込み結果判定回路
234 動作手順検知回路
242 動作手順検知レジスタ部(レジスタ部)
243 読み出し禁止解除制御回路
251 出力禁止制御回路
261 第1の消去単位
262 第2の消去単位
263 第nの消去単位
301 半導体装置
305 不揮発性メモリブロック
307 外部入出力制御部
322 入出力制御部(メモリ制御部)
361 ベリファイ結果出力制御回路
362 データ出力禁止制御回路(出力禁止手段)
363 データ入力制御回路
401 半導体装置
405 不揮発性メモリブロック
422 入出力制御部(メモリ制御部)
461 ベリファイ結果出力制御回路
462 データ出力禁止制御回路(出力禁止手段)
501 半導体装置
502 CPU
503 RAM
504 制御回路
510 制御バス
601 半導体装置
602 CPU
603 RAM
604 制御回路
610 制御バス
701 書き換え動作検知部
702 読み出し禁止解除制御部
703 異常動作検知回路(異常動作検知手段)
704 動作手順検知レジスタ(レジスタ)
711 書き換え動作検知部
712 読み出し禁止解除制御部
713 異常動作検知回路(異常動作検知手段)
714 動作手順検知レジスタ部(レジスタ部)
721 外部入出力制御部
722 固定データ発生回路(データ発生回路)
723 不特定データ発生回路(データ発生回路)
724 データスクランブル回路(データ発生回路)
731 外部入出力制御部
741 入出力制御部
751 入出力制御部
801 制御信号入力端子
802 アドレス入力端子
803 データ入出力端子
804 入出力端子
811 制御信号
812 アドレス信号
813 データ信号
814 ベリファイ結果信号
815 動作手順検知信号
816 読み出し禁止解除信号
825 動作手順検知信号
826 読み出し禁止解除信号
831 センスアンプ信号
841 動作電圧
842 異常動作検知信号
843 異常動作検知信号
851 固定データ(ダミーデータ)
852 不特定データ(ダミーデータ)
853 スクランブルデータ(ダミーデータ)

Claims (16)

  1. 電気的に書き換えが可能な複数の不揮発性メモリセルを含むメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイに保持されたデータを外部に出力するための出力手段と、前記出力手段の出力を禁止又は許可することにより前記メモリセルアレイに保持されたデータの外部への出力を制御する出力制御手段とを備えた半導体装置の駆動方法であって、
    前記メモリセルアレイに電源が供給された場合に、前記出力制御手段が前記出力手段の出力を禁止することにより、前記メモリセルアレイに保持されたデータが外部に出力されないようにする工程と、
    前記メモリセルアレイに対して所定の動作手順が行われた場合に、前記出力制御手段が前記出力手段の出力を許可することにより、前記メモリセルアレイに保持されたデータが外部に出力されるようにする工程とを備え、
    前記所定の動作手順は、前記メモリセルアレイに含まれる複数の不揮発性メモリセルが消去状態であることを確認する第1の手順と、前記第1の手順よりも後に前記メモリセルアレイに含まれる複数の不揮発性メモリセルにデータを書き込む第2の手順と、前記第2の手順よりも後に前記メモリセルアレイに含まれる複数の不揮発性メモリセルに所定のデータが書き込まれていることを確認する第3の手順を含むことを特徴とする半導体装置の駆動方法。
  2. 電気的に書き換えが可能な複数の不揮発性メモリセルを含み、一括して消去される複数の消去単位に区画されたメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイに保持されたデータを外部に出力するための出力手段と、前記出力手段の出力を禁止又は許可することにより前記メモリセルアレイに保持されたデータの外部への出力を前記消去単位ごとに制御する出力制御手段とを備えた半導体装置の駆動方法であって、
    前記メモリセルアレイに電源供給が開始された際に、前記出力制御手段が前記出力手段の出力を禁止することにより、前記複数の消去単位のうち特定の消去単位に保持されたデータが外部に出力されないようにする工程と、
    前記メモリセルアレイにおいて、前記特定の消去単位対して所定の動作手順が行われた場合に、前記出力制御手段が前記出力手段の出力を許可することにより、前記特定の消去単位に保持されたデータが外部に出力されるようにする工程とを備え、
    前記所定の動作手順は、前記特定の消去単位に含まれる複数の不揮発性メモリセルが消去状態であることを確認する第1の手順と、前記第1の手順よりも後に前記特定の消去単位に含まれる複数の不揮発性メモリセルにデータを書き込む第2の手順と、前記第2の手順よりも後に前記特定の消去単位に含まれる複数の不揮発性メモリセルに所定のデータが書き込まれていることを確認する第3の手順を含むことを特徴とする半導体装置の駆動方法。
  3. 前記所定の動作手順は、前記第1の手順よりも前に前記メモリセルアレイに書き込まれたデータを消去する第の手順をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の駆動方法。
  4. 前記第2の手順と前記第の手順とを所定数のメモリセルごとに順次繰り返して行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置の駆動方法。
  5. 前記所定の動作手順は、前記第の手順よりも前に、前記メモリセルアレイに含まれる複数の不揮発性メモリセルのすべてに対して書き込み動作を行う第5の手順をさらに含むことを特徴とする請求項3記載の半導体装置の駆動方法。
  6. 前記所定の動作手順は、前記第の手順の後に、前記メモリセルアレイにおいて異常なしきい値電圧を示す不揮発性メモリセルに対して正常なしきい値に戻す動作を行う第6の手順をさらに含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体装置の駆動方法。
  7. 電気的に書き換えが可能な複数の不揮発性メモリセルを含むメモリセルアレイと、
    前記メモリセルアレイに保持されたデータを外部に出力するための出力手段と、
    前記出力手段の出力を禁止又は許可することにより前記メモリセルアレイに保持されたデータの外部への出力を制御する出力制御手段と、
    前記メモリセルアレイに対する動作が所定の動作手順の通りに行われたか否かを検知する動作手順検知手段とを備え、
    前記所定の動作手順は、前記メモリセルアレイに含まれる複数の不揮発性メモリセルが消去状態であることを確認する第1の手順と、前記第1の手順よりも後に前記メモリセルアレイに含まれる複数の不揮発性メモリセルにデータを書き込む第2の手順と、前記第2の手順よりも後に前記メモリセルアレイに含まれる複数の不揮発性メモリセルに所定のデータが書き込まれていることを確認する第3の手順を含み、
    前記出力制御手段は、前記メモリセルアレイに対して電源供給が開始された際、前記出力手段の出力を禁止することにより前記メモリセルアレイに保持されたデータを外部に出力させない一方、前記動作手順検知手段の検知結果に基づいて前記出力手段の出力を許可することにより前記メモリセルアレイに保持されたデータを外部に出力させることを特徴とする半導体装置。
  8. 前記メモリセルアレイに対して電源供給が開始された際に、前記所定の動作手順が検知されていない意味を示す値が保持され、前記動作手順検知手段が前記所定の動作手順を検知した場合に前記所定の動作手順の検知を意味する値が設定される揮発性のレジスタをさらに備え、
    前記出力制御手段は、前記レジスタの保持している値に基づいて前記出力手段の出力を禁止又は許可することを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  9. 前記メモリセルアレイに対して電源供給が開始された際にリセットされ、前記動作手順検知手段が前記所定の動作手順を検知した場合にセットされる揮発性のレジスタをさらに備え、
    前記出力制御手段は、前記レジスタがリセットされている場合に前記出力手段の出力を禁止し、前記レジスタがセットされている場合に前記出力手段の出力を許可することを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  10. 電気的に書き換えが可能な複数の不揮発性メモリセルを含み、一括して消去される複数の消去単位に区画されたメモリセルアレイと、
    前記メモリセルアレイに保持されたデータを外部に出力するための出力手段と、
    前記出力手段の出力を禁止又は許可することにより前記メモリセルアレイに保持されたデータの外部への出力を前記消去単位ごとに制御する出力制御手段と、
    前記メモリセルアレイにおいて、前記複数の消去単位の各々に対して所定の動作手順が行われたか否かを知する動作手順検知手段と、
    記複数の消去単位とそれぞれ1対1に対応して設けられ、前記メモリセルアレイに電源供給がされた際にそれぞれがリセット状態に設定され、前記動作手順検知手段により前記所定の動作手順の実行が検知された消去単位に対応するものはセット状態に設定される複数の揮発性レジスタを含むレジスタ部とを備え、
    前記所定の動作手順は、前記複数の消去単位のうち特定の消去単位に含まれる複数の不揮発性メモリセルが消去状態であることを確認する第1の手順と、前記第1の手順よりも後に前記特定の消去単位に含まれる複数の不揮発性メモリセルにデータを書き込む第2の手順と、前記第2の手順よりも後に前記特定の消去単位に含まれる複数の不揮発性メモリセルに所定のデータが書き込まれていることを確認する第3の手順を含み、
    記出力制御手段は、前記複数のレジスタのうち前記特定の消去単位に対応するレジスタがリセット状態の場合に前記出力手段の出力を禁止することにより前記特定の消去単位に保持されたデータを外部に出力させない一方、前記特定の消去単位に対応するレジスタがセット状態の場合に前記出力手段の出力を許可することにより前記特定の消去単位に保持されたデータを外部に出力させることを特徴とする半導体装置。
  11. 前記メモリセルアレイに対する動作が前記所定の動作手順通りでないこと異常イベントとして検知する異常動作検知手段をさらに備え、
    前記出力制御手段は、前記異常動作検知手段が前記異常イベントを検知した場合には前記メモリセルアレイに電源が供給されている間は、前記出力手段の出力を禁止したままにすることを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載の半導体装置。
  12. 前記メモリセルアレイに対する動作に用いられる電圧が所定の電圧で無いことを異常イベントとして検知する異常動作検知手段をさらに備え、
    前記出力制御手段は、前記異常動作検知手段が前記異常イベントを検知した場合には前記メモリセルアレイに電源が供給されている間は、前記出力手段の出力を禁止したままにすることを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載の半導体装置。
  13. 前記メモリセルアレイに保持されたデータとは異なるダミーデータを生成するデータ発生回路をさらに備え、
    前記出力制御手段は、前記出力手段の出力を禁止することにより前記メモリセルアレイに保持されたデータ出力させない場合には、前記ダミーデータを前記出力手段の出力として出力させることを特徴とする請求項7から12のいずれか1項に記載の半導体装置。
  14. 前記データ発生回路は固定データを生成することを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記データ発生回路は、前記メモリセルアレイに供給するアドレス情報を遷移させることによって不特定データを生成することを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  16. 前記データ発生回路は、前記メモリセルアレイに保持されたデータを並べ替えることによってスクランブルデータを生成することを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
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