JP2003263368A - 半導体装置及び半導体装置の駆動方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の駆動方法

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JP2003263368A JP2002062327A JP2002062327A JP2003263368A JP 2003263368 A JP2003263368 A JP 2003263368A JP 2002062327 A JP2002062327 A JP 2002062327A JP 2002062327 A JP2002062327 A JP 2002062327A JP 2003263368 A JP2003263368 A JP 2003263368A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書き換えが可能な不揮発性メモリを備えた半
導体装置において、外部からの設定を行うことなく確実
な機密保護を実現できるようにする。 【解決手段】読み出し禁止解除制御部109の動作手順
検知レジスタがリセット状態の場合に、外部入出力制御
部107の出力禁止制御回路において不揮発性メモリブ
ロック105のデータの外部への読み出しを禁止するこ
とにより、電源オン時に確実に機密保護を行う。制御信
号811に基づいてメモリセルアレイ121に対する動
作手順を検知する書き換え動作検知部108において、
規定された通りの動作手順が行われたことを検知した場
合にのみ読み出しを禁止を解除する。特に、動作手順と
して消去状態を確認する動作と、書き込み状態を確認す
る動作とを含むことによりゲート電圧の操作による不正
な読み出しをも防止する確実な機密保護を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的に消去及び
書き込みが可能な不揮発性メモリを備えた半導体装置に
関し、特に、不揮発性メモリに対する書き換え動作を外
部から行うことが可能であり且つ不揮発性メモリに書き
込まれたデータの機密保護が可能な半導体装置とその駆
動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気的に消去及び書き込みが可能
な不揮発性メモリ(EEPROM:Electrically Erasa
ble and Programable Read Only Memory)を備えた半導
体装置として、ROMライタ等の装置を半導体装置と接
続することにより外部からEEPROMに対する書き換
え動作(すなわち消去動作及び書き込み動作)が可能と
なるように設計された半導体装置が実現されている。例
えば、EEPROMに中央処理装置(CPU:Central
Processing Unit)が処理するプログラムを記憶させたE
EPROM内蔵マイクロコンピュータは、ユーザが外部
からプログラムを書き換えることによりユーザの所望す
る処理をCPUに実行させることができる。
【0003】しかし、前述のような外部からの書き換え
が可能な半導体装置では、外部への読み出しも可能とな
るため、第3者によってEEPROMに保持されたデー
タを不正に利用されないように外部からの読み出しを禁
止する機密保護機能を設ける必要がある。この際、機密
保護が可能であり、且つ正当なユーザにとっては適宜書
き換え及び読み出しが可能であることが必要である。
【0004】以下に、従来例として機密保護機能を備え
た半導体装置について説明する。
【0005】図17(a)は、第1の従来例に係る半導
体装置の機能構成を示している。
【0006】図17(a)に示すように、第1の従来例
に係る半導体装置1001は、CPU1002、RAM
(Random Access Memory)1003、制御回路1004
及びデータを記憶するための不揮発性メモリブロック1
005を備え、該不揮発性メモリブロック1005に対
して外部から書き換え動作及び読み出し動作が可能とな
るように制御信号入力端子1006、アドレス入力端子
1007及びデータ入出力端子1008が設けられてい
る。また、外部からの動作を制御する回路として、書き
換え制御回路1009、外部入出力制御部1010及び
消去状態検知回路1011が設けられている。なお、不
揮発性メモリブロック1005は、複数のEEPROM
セルが行列状に配列されたメモリセルアレイ1012
と、該メモリセルアレイ1012に対する動作を制御す
るための入出力制御部1013、センスアンプ1014
及びデコーダ1015とによって構成されている。
【0007】不揮発性メモリブロック1005に対する
外部からの動作を行う場合は、例えばROMライタ等の
装置を接続し、制御信号入力端子1006及びアドレス
入力端子1007にそれぞれ動作を指定する命令及び動
作の対象となるメモリセルのアドレス情報を入力する。
書き込み動作を行う場合にはさらにデータ入出力端子1
008から書き込み用のデータを入力する。制御信号入
力端子1006及びアドレス入力端子1007から入力
された命令及びアドレスは、書き換え制御回路1009
によりそれぞれ制御信号1101及びアドレス信号11
02に生成されて入出力制御部1013に入力される。
またデータ入出力端子1008から入力された書き込み
用のデータは外部入出力制御部1010によりデータ信
号1103として入出力制御部1013に入力される。
【0008】入出力制御部1013は、制御信号110
1、アドレス信号1102及びデータ信号1103に基
づいてメモリセルアレイに対する動作を行う。また、入
出力制御部は、読み出し動作時にはメモリセルアレイ1
012に保持されたデータとしてデータ信号1103
を、ベリファイ動作時には書き換え動作が正常に行われ
たか否かを示す結果としてベリファイ結果信号1104
を外部入出力制御部1010に出力する。
【0009】消去状態検知回路1011は、電源オン時
にメモリセルアレイ1012のデータを読み出すように
構成され、この読み出し動作によりメモリセルアレイ1
012のすべてのメモリセルが消去状態であるか否かを
検知し、メモリセルアレイ1012のすべてのメモリセ
ルが消去状態であることを検知した場合には読み出し禁
止解除信号1105をハイレベルにする。
【0010】外部入出力制御部1010は、消去状態検
知回路1011から入力される読み出し禁止解除信号1
105がローレベルの場合にはデータ信号1103の外
部への出力を禁止し、ハイレベルの場合に外部への出力
の禁止を解除する。
【0011】このように、第1の従来例の半導体装置1
001によると、メモリセルアレイ1012が消去状態
であることが確認された場合にのみ出力の禁止が解除さ
れる。これにより、第3者がメモリセルアレイ1012
に書き込まれたデータを読み出そうとしても、メモリセ
ルアレイ1012の全メモリセルのデータを消去しない
限り外部への出力が行われないため、メモリセルアレイ
1012に書き込まれたデータの機密を保護することが
可能となる。
【0012】また、第2の従来例に係る半導体装置は、
データを記憶するための第1の不揮発性メモリブロック
と、第1の不揮発性メモリブロックの読み出し禁止を設
定するための第2の不揮発性メモリブロックとを備え、
第2の不揮発性メモリブロックは、例えば暗証コードと
なるデータを書き込まれることにより第1の不揮発性メ
モリブロックに対する読み出しを禁止する設定を行う。
【0013】第2の従来例の半導体装置において、外部
より暗証コードが入力され、且つ入力された暗証コード
が第2の不揮発性メモリブロックに保持された暗証コー
ドと一致した場合にのみ読み出しの禁止を解除する。こ
のようにして、第1の不揮発性メモリブロックに書き込
まれたデータの機密を保護することが可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1の従来例の半導体装置によると、以下のようにして第
3者がメモリセルアレイ1012に保持されたデータを
不正に読み出すことが可能となる。
【0015】図17(b)は、第1の従来例の半導体装
置において不揮発性メモリブロックに保持されたデータ
を不正に読み出す方法を説明するためのグラフであり、
消去状態及び書き込み状態のメモリセルにおける電流特
性の一例を示している。なお、横軸はゲート電圧Vgで
あり、縦軸はゲート電圧Vgを印加したときのメモリセ
ル電流Idcellである。
【0016】図17(b)に示すように、通常の読み出
し動作は、消去状態のメモリセルと書き込み状態のメモ
リセルとにおける電流特性の違いから、ゲート電圧Vg
に読み出し用の電圧値であるV1を印加したときに、メ
モリセル電流Idcellが読み出し判定電流値I1よ
りも大きい場合には消去状態と判定し、逆にメモリセル
電流Idcellが読み出し判定電流値I1よりも小さ
い場合には書き込み状態と判定することにより、メモリ
セルが記憶するデータとして“1”又は“0”が読み出
される。
【0017】ところが、ゲート電圧Vgに通常の電圧値
V1よりも高い電圧V2を用いると、書き込み状態のメ
モリセルにおけるセル電流はI1よりも大きくなるた
め、消去状態と誤判定されてしまう。
【0018】なお、半導体装置の構成によっては、メモ
リセル電流Idcellが読み出し判定電流値I1より
も大きい場合を書き込み状態と判定し、逆にメモリセル
電流Idcellが読み出し判定電流値I1よりも小さ
い場合を消去状態と判定する例もあるが、この場合で
も、ゲート電圧Vgに通常の読み出し用の電圧値V1よ
りも低い電圧を用いると書き込み状態のメモリセルが消
去状態と誤判定される。
【0019】このように、読み出し動作時にメモリセル
アレイ1012のメモリセルに印加するゲート電圧Vg
を意図的に異常な値とすることにより、消去状態検知回
路1011に全メモリセルが消去状態であると誤判定さ
せることが可能となる。従って、メモリセルアレイ10
12に対して消去動作を行うことなく、消去状態検知回
路1011の誤判定により読み出し禁止解除信号110
5がハイレベルとなるため、外部入出力制御部1010
における出力禁止の設定が解除される。このようにして
メモリセルアレイ1012に保持されたデータを不正に
読み出すことが可能となる。
【0020】なお、このような異常なゲート電圧を印加
する方法として、例えば動作テスト等のために電源電圧
を操作することが可能なROMライタを用いることがで
きる。また、検査用プローブ等を用いて直接に異常な電
圧をゲートに印加することも可能である。
【0021】以上説明したように、第1の従来例に係る
半導体装置は、異常なゲート電圧を用いることにより、
メモリセルアレイ1012に保持されたデータを不正に
読み出すことが可能となるという問題を有している。
【0022】また、第2の従来例の半導体装置による
と、第2の不揮発性メモリブロックに暗証コードの設定
する等の読み出しを禁止するための設定を外部から行う
必要がある上に、第2の不揮発性メモリブロックに対す
る機密保護がなされない限りは第1の不揮発性メモリブ
ロックの機密保護も確実ではない。また第2の不揮発性
メモリブロックを備えることによりチップコストが上昇
するという問題もある。
【0023】本発明は、前記従来の問題を解決し、書き
換えが可能な不揮発性メモリを備えた半導体装置におい
て、外部からの設定を行うことなく確実な機密保護を実
現できるようにすることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、電源オン時に外部からの読み出し動作を禁止し、外
部からの動作が所定の手順によって行われた場合に読み
出し禁止を解除する構成とする。
【0025】具体的に、本発明に係る第1の半導体装置
の駆動方法は、電気的に書き換えが可能な複数の不揮発
性メモリセルからなるメモリセルアレイと、電源オン時
にメモリセルアレイに保持されたデータの外部への出力
を禁止する出力禁止手段とを備えた半導体装置の駆動方
法を対象とし、メモリセルアレイにおいて所定の動作手
順が行われた場合に、出力禁止手段によるデータの出力
の禁止を解除する。
【0026】本発明の第1の半導体装置の駆動方法によ
ると、外部からの設定を行うことなく出力禁止手段によ
りメモリセルアレイに保持されたデータの機密を保護す
ることができ、メモリセルアレイに対する所定の動作手
順を知る正当な利用者でない限りはメモリセルアレイに
保持されたデータを読み出すことができないので、動作
手順を鍵とした機密保護が可能である。
【0027】本発明に係る第2の半導体装置の駆動方法
は、電気的に書き換えが可能な複数の不揮発性メモリセ
ルからなり、一括して消去される複数の消去単位に区画
されたメモリセルアレイと、電源オン時にメモリセルア
レイに保持されたデータの外部への出力を消去単位ごと
に禁止する出力禁止手段とを備えた半導体装置の駆動方
法を対象とし、メモリセルアレイにおいて、複数の消去
単位のうちの1つに対して所定の動作手順が行われた場
合に、出力禁止手段における消去単位に保持されたデー
タの出力の禁止を解除する本発明の第2の半導体装置の
駆動方法によると、第1の半導体装置の駆動方法と同様
の効果を得られるのに加えてメモリセルアレイに保持さ
れたデータのうちの一部のみを読み出す場合に、必要な
データの保持された消去単位についてのみ所定の動作手
順を行えばよいため、不要な動作によって不揮発性メモ
リセルの信頼性を低下させることがない。
【0028】本発明の第1又は第2の半導体装置の駆動
方法において、所定の動作手順は、不揮発性メモリセル
が消去状態であることを確認する第1の手順と、第1の
手順よりも後に不揮発性メモリセルに所定のデータが書
き込まれていることを確認する第2の手順とを含むこと
が好ましい。このようにすると、メモリセルアレイに保
持されたデータが消去された状態を確認した後に出力の
禁止を解除するため、前記メモリセルアレイに保持され
たデータの機密を保護できる。さらに、データが書き込
まれた状態を確認した後に出力の禁止を解除するため、
異常なゲート電圧を用いることによってメモリセルアレ
イの状態を誤判定させようとしても、ゲート電圧の操作
によってデータが書き込まれた状態に誤判定させること
は不可能であり、不正な読み出しを確実に防止すること
ができる。
【0029】本発明の第1又は第2の半導体装置の駆動
方法において、所定の動作手順は、第1の手順よりも前
にメモリセルアレイに書き込まれたデータを消去する第
3の手順と、第1の手順と第2の手順との間にメモリセ
ルアレイにデータを書き込む第4の手順と含むことが好
ましい。このようにすると、出力禁止手段がメモリセル
アレイに保持されたデータの外部への出力の禁止を解除
するための条件がより厳密になるので、メモリセルアレ
イに保持されたデータの機密をより確実に保護すること
が可能となる。
【0030】本発明の第1又は第2の半導体装置の駆動
方法において、第2の手順と第4の手順とを所定数のメ
モリセルごとに順次繰り返して行うことが好ましい。こ
のようにすると、書き込みの信頼性を向上することがで
きると共に、所定の動作手順がさらに厳密になるので、
メモリセルアレイに保持されたデータをより確実に保護
することが可能となる。
【0031】本発明の第1又は第2の半導体装置の駆動
方法において、所定の動作手順は、第1の手順よりも前
に、不揮発性メモリセルのすべてに対して書き込み動作
を行う第5の手順を含むことが好ましい。このようにす
ると、メモリセルアレイに保持されたデータの機密をよ
り確実に保護できるのに加えて、メモリセルごとのしき
い値電圧のばらつきが小さくなり、データの読み出し判
定の誤りを少なくすることができるため、メモリセルア
レイに保持されたデータの信頼性を向上させることがで
きる。
【0032】本発明の第1又は第2の半導体装置の駆動
方法において、第5の手順は第3の手順の前に行われる
ことが好ましい。
【0033】本発明の第1又は第2の半導体装置の駆動
方法において、所定の動作手順は、第2の手順の後に、
メモリセルアレイにおいて異常なしきい値電圧を示す不
揮発性メモリセルに対して正常なしきい値に戻す動作を
行う第6の手順を含むことが好ましい。このようにする
と、メモリセルアレイに保持されたデータの機密をより
確実に保護できるのに加えて、しきい値電圧の異常によ
るデータの読み出し判定の誤りを少なくすることができ
るため、メモリセルアレイに保持されたデータの信頼性
を向上させることができる。
【0034】本発明に係る第1の半導体装置は、電気的
に書き換えが可能な複数の不揮発性メモリセルからなる
メモリセルアレイと、メモリセルアレイに保持されたデ
ータの外部への出力を禁止可能とする出力禁止手段と、
メモリセルアレイに対する動作が所定の動作手順の通り
に行われたか否かを検知する動作手順検知手段とを備
え、出力禁止手段は、電源オン時にメモリセルアレイに
保持されたデータの出力を禁止する一方、動作手順検知
手段の検知結果に基づいてメモリセルアレイに保持され
たデータの出力禁止を解除する。
【0035】本発明の第1の半導体装置によると、動作
手順検知手段により所定の動作手順を検知した場合にの
み、出力禁止手段におけるメモリセルアレイに保持され
たデータの出力の禁止が解除されるため、動作手順を鍵
としてメモリセルアレイに保持されたデータの機密保護
を行うことが可能となる。
【0036】本発明の第1の半導体装置は、動作手順検
知手段の検知結果を保存する揮発性のレジスタをさらに
備え、出力禁止手段における出力の禁止はレジスタの状
態に基づいて解除されることが好ましい。
【0037】本発明の第1の半導体装置において、出力
禁止手段は、レジスタがリセット状態である場合には出
力を禁止する一方、レジスタがセット状態である場合に
出力の禁止を解除することが好ましい。このようにする
と、外部からの設定を行うことなく電源オン時には出力
禁止の設定ができる。
【0038】本発明に係る第2の半導体装置は、電気的
に書き換えが可能な複数の不揮発性メモリセルからなる
メモリセルアレイと、メモリセルアレイに保持されたデ
ータの外部への出力を禁止可能とする出力禁止手段と、
メモリセルアレイを構成する不揮発性メモリセルに対し
て所定の動作手順が行われたか否かを検知する動作手順
検知手段と、動作手順検知手段が検知した結果を保存す
る揮発性のレジスタとを備え、レジスタは、動作手順検
知手段が所定の動作手順を検知した場合にセット状態と
なり、出力禁止手段は、レジスタがリセット状態の場合
にメモリセルアレイに保持されたデータの出力を禁止す
る一方、レジスタがセット状態の場合にメモリセルアレ
イに保持されたデータの出力を許可する。
【0039】本発明の第2の半導体装置によると、電源
オン時にレジスタがリセット状態となるため、外部から
出力禁止の設定を行うことなく電源をオンにすることに
よって自動的にメモリセルアレイに保持されたデータの
機密を保護することが可能となり、また、動作手順を鍵
として用いることにより、第3者に対する機密保護が可
能な半導体装置を実現できる。
【0040】本発明に係る第3の半導体装置は、電気的
に書き換えが可能な複数の不揮発性メモリセルからな
り、一括して消去される複数の消去単位に区画されたメ
モリセルアレイと、メモリセルアレイに保持されたデー
タの外部への出力を消去単位ごとに禁止可能とする出力
禁止手段と、メモリセルアレイにおいて、複数の消去単
位のうちの1つに対して所定の動作手順が行われたか否
かを消去単位ごとに検知する動作手順検知手段と、動作
手順検知手が消去単位ごとに検知したそれぞれの結果を
複数の消去単位とそれぞれ1対1に対応して保存する複
数の揮発性のレジスタからなるレジスタ部とを備え、レ
ジスタ部は、動作手順検知手段が複数の消去単位のうち
の1つに対する所定の動作手順を検知した場合に1つの
消去単位と対応するレジスタをセット状態とし、出力禁
止手段は、複数のレジスタのうちの1つがリセット状態
の場合に1つのレジスタと対応する消去単位に保持され
たデータの出力を禁止する一方、1つのレジスタがセッ
ト状態の場合に1つのレジスタと対応する消去単位に保
持されたデータの出力を許可する。
【0041】本発明の第3の半導体装置によると、第2
の半導体装置と同様の効果を得られるのに加えて、消去
単位ごとに読み出し禁止を解除するため、不必要な消去
動作を行う必要がなく、メモリセルアレイの信頼性の低
下を防止することができる。
【0042】本発明の第1〜第3の半導体装置は、メモ
リセルアレイに対する動作を制御するメモリ制御部と、
メモリセルアレイに保持されたデータの外部との入出力
を制御する外部入出力制御部とをさらに備え、出力禁止
手段は、メモリ制御部に設けられ、且つ外部入出力制御
部への出力を禁止することにより外部への出力を禁止し
ていることが好ましい。このようにすると、外部入出力
制御部とメモリ制御部との間に伝送されるデータ信号を
解析されることによってメモリセルアレイに保持された
データが第3者に不正に取得されることがなく、より確
実な機密保護が可能となる。
【0043】本発明の第1〜第3の半導体装置は、メモ
リセルアレイに対する動作を制御するメモリ入出力制御
部と、メモリセルアレイに保持されたデータの外部との
入出力を制御するCPUとをさらに備え、出力禁止手段
は、メモリ入出力制御部に設けられ、CPUへの出力を
禁止することにより外部への出力を禁止していることが
好ましい。このようにすると、メモリセルアレイとCP
Uとの間に伝送されるデータ信号を解析されることによ
ってメモリセルアレイに保持されたデータが第3者に不
正に取得されることがなく、より確実な機密保護が可能
となる。
【0044】本発明の第1〜第3の半導体装置は、メモ
リセルアレイに対する動作が通常の動作か否かを検知す
る異常動作検知手段をさらに備え、出力禁止手段は、異
常動作検知手段が異常を検知した場合にはメモリセルア
レイに保持されたデータの出力の禁止を解除しないこと
が好ましい。このようにすると、異常な動作を行うこと
によってメモリセルアレイに保持されたデータの外部へ
の出力の禁止を解除しようとする不正な読み出し方法を
確実に防止することができる。
【0045】本発明の第1〜第3の半導体装置におい
て、異常動作検知手段は、メモリセルアレイに対する動
作において用いられる電圧に基づいて、該動作が通常の
動作か否かを検知することが好ましい。このようにする
と、読み出し動作に用いるゲート電圧を操作してデータ
の読み出しを故意に誤判定させることによる読み出し禁
止の解除方法を確実に防止することができ、より確実な
機密保護が可能となる。
【0046】本発明の第1〜第3の半導体装置におい
て、異常動作検知手段は、メモリセルアレイに対する動
作が動作手順検知手段によって規定された動作であるか
否かによって該動作が通常の動作か否かを検知すること
が好ましい。
【0047】本発明の第1〜第3の半導体装置は、メモ
リセルアレイに保持されたデータとは異なるダミーデー
タを生成するデータ発生回路をさらに備え、出力禁止手
段は、メモリセルアレイに保持されたデータの出力を禁
止する場合には、ダミーデータを出力することが好まし
い。このようにすると、メモリセルアレイに保持された
データを不正に読み出そうした場合に、出力されたダミ
ーデータをメモリセルアレイに保持されたデータと誤解
させることができ、第3者は機密保護機能の有無が区別
できなくなるため、より確実な機密保護が可能となる。
【0048】本発明の第1〜第3の半導体装置におい
て、データ発生回路は固定データを生成することが好ま
しい。
【0049】本発明の第1〜第3の半導体装置におい
て、データ発生回路は、アドレス情報を遷移させること
によって不特定データを生成することが好ましい。
【0050】本発明の第1〜第3の半導体装置におい
て、データ発生回路は、メモリセルアレイに保持された
データを並べ替えることによってスクランブルデータを
生成することが好ましい。
【0051】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0052】図1は第1の実施形態に係る半導体装置の
機能構成を示している。
【0053】図1に示すように、本実施形態の半導体装
置101は、該半導体装置101の動作を制御するCP
U102、該CPU102の実行するプログラム及びデ
ータを一時的に記憶するRAM103、該CPU102
及びRAM103を制御する制御回路104、並びにデ
ータを記憶する不揮発性メモリブロック105を備えて
いる。なお、CPU102、RAM103、制御回路1
04及び不揮発性メモリブロック105は、図示はして
いないが、制御バス等の配線を介してそれぞれが互いに
接続されている。
【0054】さらに、本実施形態の半導体装置101
は、例えばROMライタ等の装置を半導体装置101と
接続することにより、不揮発性メモリブロック105に
対する書き換え及び読み出し等の動作を半導体装置10
1の外部から行うことが可能となるように設計されてい
る。このために半導体装置101には、外部との接続手
段として、不揮発性メモリブロック105に対する命令
を入力するための制御信号入力端子801、アドレス情
報を入力するためのアドレス入力端子802及び不揮発
性メモリブロック105に書き込むデータの入力と不揮
発性メモリブロック105から読み出されたデータの出
力とを行うためのデータ入出力端子803が設けられて
おり、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子8
02は書き換え制御回路106を介して、またデータ入
出力端子803は外部入出力制御部107を介して不揮
発性メモリブロック105と接続されている。さらに、
不揮発性メモリブロック105に保持されたデータの外
部への読み出し禁止の設定のために、書き換え動作検知
部108及び読み出し禁止解除制御部109が外部入出
力制御部107と接続するように設けられている。
【0055】ここで、本実施形態の半導体装置101
は、不揮発性メモリブロック105にCPU102が実
行するプログラムが記憶されており、不揮発性メモリブ
ロック105のプログラムがRAM103や制御回路1
04に読み出されることによってCPU102が所定の
処理を実行するマイクロコンピュータとして実現されて
いる。ここで、半導体装置101のユーザは外部から不
揮発性メモリブロック105に保持されるプログラムを
外部から書き換えることにより半導体装置101に所望
の処理を行わせることが可能である。
【0056】なお、本実施形態の半導体装置101にお
いて、CPU102、RAM103及び制御回路104
は必ずしも必要ではなく、例えばメモリカード等の記憶
用の半導体装置として実現されていてよく、この場合も
半導体装置101のユーザは個人情報等のデータを外部
から不揮発性メモリブロック105に保存し、また必要
に応じてデータ書き換えることができる。
【0057】本実施形態の特徴は、ユーザの所望により
外部から不揮発性メモリブロック105のデータを書き
換えることが可能であり、且つ不揮発性メモリブロック
105のデータが第3者によって不正に利用されないよ
うに半導体装置の外部への読み出しを禁止する機密保持
機能を有していることにある。
【0058】以下に、本実施形態の半導体装置101を
構成する各部について具体的に説明する。
【0059】書き換え制御回路106は、制御信号入力
端子801及びアドレス入力端子802を介して外部か
ら入力された命令及びアドレス情報に基づいて、制御信
号811及びアドレス信号812を生成する回路であ
る。ここで、制御信号811は、例えば書き込み動作、
消去動作及び読み出し動作等の不揮発性メモリブロック
105に対する動作を指定する信号であり、またアドレ
ス信号812は不揮発性メモリブロック105における
メモリセルのアドレスを指定する信号である。
【0060】不揮発性メモリブロック105は、複数の
不揮発性メモリセルが行列状に配列されたEEPROM
からなるメモリセルアレイ121、書き換え制御回路1
06から入力される制御信号811及びアドレス信号8
12に基づいてメモリセルアレイ121に対する動作を
制御する入出力制御部122、メモリセルアレイ121
に保持されたデータを増幅して入出力制御部122に出
力するセンスアンプ123、並びにアドレス信号812
に基づいてメモリセルアレイ121のメモリセルを選択
するデコーダ124からなる。
【0061】入出力制御部122は、アドレス信号81
2に指定されたアドレスのメモリセルを選択するように
デコーダ124を駆動すると共に、メモリセルアレイ1
21及びセンスアンプ123を駆動することによりデコ
ーダ124が選択するメモリセルに対して制御信号81
1に指定された動作を行うように構成される。
【0062】ここで、制御信号811に指定される動作
としては、消去動作、書き込み動作及び読み出し動作に
加えて、消去動作及び書き込み動作が正常に行われたか
否かをそれぞれ判定する消去ベリファイ動作及び書き込
みベリファイ動作が含まれる。また、メモリセルごとの
しきい値電圧のばらつきを小さくするために全メモリセ
ルに対して書き込みを行うプリプログラム動作と、しき
い値電圧が異常な値に変化したメモリセルのしきい値電
圧を正常な値に戻すために該メモリセルに弱い書き込み
動作又は消去動作を行うリバース動作とを含んでいても
よい。なお、これらの動作の詳細については後述する。
【0063】次に書き換え動作検知部108及び読み出
し禁止解除制御部109について説明する。
【0064】図2(a)は本実施形態に係る書き換え動
作検知部108及び読み出し禁止解除制御部109の機
能構成を示している。
【0065】図2(a)に示すように、本実施形態の書
き換え動作検知部108は、メモリセルアレイ121に
対する動作を検知する動作検知回路131、メモリセル
アレイ121に対する消去動作が正常に行われたか否か
を検知する消去結果判定回路132、メモリセルアレイ
121に対する書き込み動作が正常に行われたか否かを
検知する書き込み結果判定回路133及びメモリセルア
レイ121に対して所定の動作手順が行われたか否かを
検知する動作手順検知回路134からなる。
【0066】動作検知回路131は、書き換え制御回路
106から入力される制御信号811に基づいて、メモ
リセルアレイ121に対して行われた動作を検知する回
路である。例えば、書き込み動作を指定する制御信号8
11が入力されることにより、動作検知回路131はメ
モリセルアレイ121に対する書き込み動作が行われた
ことを検知する。
【0067】消去結果判定回路132及び書き込み結果
判定回路133は、入出力制御部122から入力される
ベリファイ結果信号814に基づいて消去動作及び書き
込み動作がそれぞれ正常に行われたか否かを判断する回
路である。ここで、ベリファイ結果信号814は、消去
ベリファイ動作の場合も書き込みベリファイ動作の場合
も同じ信号線に生成されるため、動作検知回路131の
検知結果に従って、入力されたベリファイ結果信号81
4が消去ベリファイ動作による信号であるのか、又は書
き込みベリファイ動作による信号であるのかを判断す
る。
【0068】動作手順検知回路134は、動作検知回路
131、消去結果判定回路132及び書き込み結果判定
回路133において検知されたそれぞれの結果に基づい
てメモリセルアレイ121に対して所定の動作手順が行
われたか否かを判断し、メモリセルアレイ121の全メ
モリセルに対して所定の動作手順が行われたと判断され
た場合には動作手順検知信号815として“1”を出力
し、それ以外の場合には“0”を出力する回路である。
なお、以下の説明においても同様であるが、“0”及び
“1”は信号レベルの違いとして区別し得る2つの状態
を一般的に表しており、低電位状態及び高電位状態のい
ずれであってもよい。
【0069】ここで、メモリセルアレイ121に対する
所定の動作手順とは、例えば、消去動作、正常な消去動
作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認
が順次行われる動作手順である。
【0070】また、図2(a)に示すように、本実施形
態の読み出し禁止解除制御部109は、制御信号811
に基づいて読み出し動作を検知するための読み出し動作
検知回路141、動作手順検知回路134が検知した結
果を保存する動作手順検知レジスタ142及び読み出し
禁止を解除するか否かを制御する読み出し禁止解除制御
回路143からなる。
【0071】読み出し動作検知回路141は、書き換え
制御回路106から入力される制御信号811が読み出
し動作を指定する信号であるか否かを判断する回路であ
る。
【0072】動作手順検知レジスタ142は、動作手順
検知回路134から入力される動作手順検知信号815
が“1”であれば書き込みが行われてセット状態とな
り、動作手順検知信号815が“0”であれば消去が行
われてリセット状態となるように構成されている。な
お、動作手順検知レジスタ142は揮発性であるため、
半導体装置101の電源オン時にはリセット状態であ
る。
【0073】読み出し禁止解除制御回路143は、読み
出し動作検知回路141において読み出し動作が検知さ
れた場合に、動作手順検知レジスタ142がリセット状
態(消去状態)であれば読み出し禁止解除信号816を
“0”にし、セット状態(書き込み状態)であれば読み
出し禁止解除信号816を“1”にする回路である。
【0074】次に外部入出力制御部107について説明
する。
【0075】図2(b)は本実施形態に係る外部入出力
制御部107の機能構成を示している。
【0076】図2(b)に示すように、本実施形態の外
部入出力制御部107は、データ信号813及びベリフ
ァイ結果信号814の外部への出力を制御する出力禁止
制御回路151と、外部から入力されたデータをデータ
信号813に生成する入力制御回路152とによって構
成される。
【0077】ここで、出力禁止制御回路151は、制御
信号811が読み出し動作を指定し、且つ読み出し禁止
解除信号826が“1”である場合には、入出力制御部
122から入力されたデータ信号813をデータ入出力
端子803を介して外部に出力し、それ以外の場合には
データ信号813の出力を禁止する制御を行う。なお、
ベリファイ結果信号814は読み出し禁止解除信号81
6に関わらず出力禁止制御回路151を介してデータ入
出力端子803を介して外部に出力する。
【0078】以下に、前述のように構成された本実施形
態の半導体装置101の動作について説明する。
【0079】まず、半導体装置101の外部からメモリ
セルアレイに対して行う動作について図1、図2(a)
及び図2(b)を参照しながら説明する。
【0080】書き込み動作は、制御信号入力端子801
に書き込み動作を指定する命令を、アドレス入力端子8
02にメモリセルアレイ121における書き込み動作の
対象となるメモリセルを指定するアドレス情報を、デー
タ入出力端子803に入力データをそれぞれ外部から入
力することにより行われる。
【0081】これにより、書き換え制御回路106が駆
動して制御信号811に書き込み動作を指定する信号
を、またアドレス信号812にメモリセルアレイ121
のアドレスを指定する信号をそれぞれ生成し、入出力制
御部122に出力する。また、入力制御回路152が駆
動してデータ入出力端子803から入力された入力デー
タをデータ信号813として入出力制御部122に出力
する。入出力制御部122に書き込み動作を指定する制
御信号811が入力されると、入出力制御部122は、
アドレス信号812に指定されたアドレスのメモリセル
を選択するようにデコーダ124を制御すると共に、メ
モリセルアレイ121を制御してデータ信号813とし
て外部から入力されたデータをメモリセルに書き込む。
【0082】なお、この書き込み動作は、先頭アドレス
からバイト単位又はページ単位で順次連続して行うよう
に制御されていてもよい。
【0083】書き込みベリファイ動作は、制御信号入力
端子801に書き込みベリファイ動作を指定する命令
を、アドレス入力端子802にメモリセルアレイ121
における書き込みベリファイ動作の対象となるメモリセ
ルを指定するアドレス情報を、データ入出力端子803
に比較対象となる入力データをそれぞれ外部から入力す
ることにより行われる。
【0084】これにより、書き込み動作と同様にして書
き換え制御回路106から書き込みベリファイ動作を指
定する制御信号811及び消去ベリファイ動作の対象と
なるアドレスを指定するアドレス信号812が、また入
力制御回路152から比較対象となるデータ信号813
が入出力制御部122に入力される。入出力制御部12
2に書き込みベリファイ動作を指定する制御信号811
が入力されると、入出力制御部122は、まず、アドレ
ス信号812に指定されたアドレスのメモリセルを選択
するようにデコーダ124を制御すると共に、メモリセ
ルアレイ121及びセンスアンプ123を駆動してメモ
リセルに書き込まれたデータをセンスアンプ信号として
読み出す。次にセンスアンプ信号として読み出されたデ
ータとデータ信号813として入力されたデータとを比
較することにより書き込み動作が正常に行われたか否か
を判定する。読み出されたデータとデータ信号813と
して入力されたデータとが完全に一致した場合には、書
き込み動作が正常に行われたと判定れてベリファイ結果
信号814に“1”を出力し、それ以外の場合には
“0”にする。
【0085】なお、書き込みベリファイ動作は、外部か
ら書き込みベリファイ動作を指定する命令を外部から入
力する方法に限らず、書き込み動作の後に一連の動作と
して前述したような書き込みベリファイ動作が行われる
ように設定されても良い。この場合、比較対象となるデ
ータを外部から入力する必要はなく、例えばバッファ部
に保持された書き込み動作時の入力データと、センスア
ンプ信号として読み出されたデータとを比較することに
より判定してもよい。
【0086】消去動作及び消去ベリファイ動作は、制御
信号入力端子801にそれぞれ消去動作及び消去ベリフ
ァイ動作を指定する命令を、アドレス入力端子802に
動作の対象となるアドレス情報をそれぞれ外部から入力
することにより行われる。これにより、入出力制御部1
22には書き換え制御回路106を介してそれぞれ消去
動作及び消去ベリファイ動作を指定する制御信号811
が入力される。
【0087】消去動作を指定する制御信号811が入力
が入力された場合、入出力制御部122は、デコーダ1
24を制御してアドレス信号812に指定されたアドレ
スのメモリセルを選択し、メモリセルアレイ121を制
御してデコーダ124によって選択されたメモリセルを
消去状態にする。また、消去ベリファイ動作を指定する
制御信号811が入力された場合、入出力制御部122
は、メモリセルアレイ121、センスアンプ123及び
デコーダ124を駆動して、アドレス信号812に指定
されたメモリセルに書き込まれたデータをセンスアンプ
信号として読み出す。次にセンスアンプ信号として読み
出されたデータがすべて消去状態を示すデータであれ
ば、消去動作が正常に行われたと判定してベリファイ結
果信号814に“1”を出力し、それ以外の場合にはベ
リファイ結果信号814に“0”を出力する。
【0088】なお、消去ベリファイ動作は、外部から消
去ベリファイ動作を指定する命令を入力する方法に限ら
ず、消去動作の後に一連の動作として前述したような消
去ベリファイ動作が行われるように設定されても良い。
【0089】また、読み出し動作は、制御信号入力端子
801に読み出し動作を指定する命令を、アドレス入力
端子802に読み出し動作の対象となるアドレス情報を
それぞれ外部から入力することにより行われる。
【0090】これにより、書き換え制御回路106から
読み出し動作を指定する制御信号811及び読み出し動
作の対象となるアドレスを指定するアドレス信号812
が入出力制御部122に入力される。入出力制御部12
2は、読み出し動作を指定する制御信号811が入力さ
れると、メモリセルアレイ121、センスアンプ123
及びデコーダ124を駆動してアドレス信号812に指
定されたメモリセルに書き込まれたデータをセンスアン
プ信号として読み出し、読み出したセンスアンプ信号を
データ信号813として出力禁止制御回路151に出力
する。ここで、出力禁止制御回路151は、読み出し禁
止解除信号816が“1”である場合はデータ入出力端
子803を介してデータ信号813を外部に出力する。
読み出し禁止解除信号816が“0”である場合、出力
禁止制御回路151はデータ信号813の出力を禁止す
るように制御するため、外部への読み出しは完了しな
い。
【0091】次に、メモリセルアレイ121に保持され
たデータの外部への読み出し方法について図面を参照し
ながら説明する。
【0092】図3(a)は第1の実施形態に係る半導体
装置101の外部への読み出し禁止を解除するための動
作手順を示している。
【0093】図3(a)に示すように、まず、半導体装
置101の電源をオンにする。この時、書き換え動作検
知部108の動作手順検知レジスタ142は、揮発性で
あるためリセット状態である。従って、読み出し禁止解
除制御回路143は読み出し禁止解除信号816を
“0”にするため、外部入出力制御部107の出力禁止
制御回路151は、不揮発性メモリブロック105から
入力されたデータ信号813のデータ入出力端子803
への出力を禁止する制御を行う。つまり、出力禁止制御
回路151は、電源オン時に必ずメモリセルアレイ12
1に保持されたデータの外部への出力を禁止する。
【0094】次に、外部から制御信号入力端子801に
消去命令を、アドレス入力端子802に全メモリセルを
指定するアドレス情報をそれぞれ入力する。これによ
り、消去動作を指定する制御信号811が入出力制御部
122に入力されて全メモリセルに対して消去動作を実
行する。この消去動作に伴って、制御信号811が動作
検知回路131に入力されることにより、全メモリセル
に対して消去動作が実行されたことが動作手順検知回路
134に検知される。
【0095】次に、外部から制御信号入力端子801に
消去ベリファイ命令を、アドレス入力端子802に全メ
モリセルを指定するアドレス情報をそれぞれ入力する。
これにより、消去ベリファイ動作を指定する制御信号8
11が不揮発性メモリブロック105の入出力制御部1
22に入力されて全メモリセルに対して消去ベリファイ
動作が実行される。この消去ベリファイ動作に伴って、
消去結果判定回路132は、ベリファイ結果信号814
が入力されることによって全メモリセルに対する消去動
作が正常に実行されたか否かを判定する。
【0096】なお、消去ベリファイ動作は、必ずしも外
部から消去ベリファイ命令を入力することにより行われ
る必要はなく、消去動作と一連の工程として、外部から
消去動作を命令することにより行われてもよい。
【0097】次に、外部から制御信号入力端子801、
アドレス入力端子802及びデータ入出力端子803に
それぞれ書き込み命令、全メモリセルを指定するアドレ
ス及び書き込み用のデータを入力する。これにより、メ
モリセルアレイ121の全メモリセルに対する書き込み
動作を行う。ここで、制御信号811は動作検知回路1
31に入力され、書き込み動作が全メモリセルに対して
実行されたことが検知される。
【0098】次に、外部から制御信号入力端子801、
アドレス入力端子802及びデータ入出力端子803に
それぞれ書き込みベリファイ命令、全メモリセルを指定
するアドレス及び比較対象となるデータを入力する。こ
れにより、メモリセルアレイ121の全メモリセルに対
する書き込みベリファイ動作を行う。この書き込みベリ
ファイ動作に伴って、書き込み結果判定回路133は、
ベリファイ結果信号814が入力されることによって全
メモリセルに対する書き込み動作が正常に実行されたか
否かを判定する。
【0099】なお、書き込みベリファイ動作は、必ずし
も外部から書き込みベリファイ命令を入力することによ
り行われる必要はなく、書き込み動作と一連の工程とし
て、外部から書き込み動作を命令することにより行われ
てもよい。また、書き込み動作と書き込みベリファイ動
作とを、バイトごと又はページごとに先頭アドレスから
順次連続して交互に行うことにより全メモリセルに対し
て書き込み動作と書き込みベリファイ動作とを行っても
よい。
【0100】以上の動作において、まず、動作検知回路
131において消去動作が検知され、次に消去結果判定
回路132において正常な消去動作が確認され、その
後、動作検知回路131において書き込み動作が検知さ
れ、続いて書き込み結果判定回路133において正常な
動作が確認され、さらにアドレス信号812に基づいて
これらの動作がメモリセルアレイ121の全メモリセル
に対して行われたことが確認された場合には、動作手順
検知回路134は動作手順検知信号815を“1”に
し、動作手順検知レジスタ142がセット状態にされ
る。
【0101】ここで、動作検知回路131において消去
動作及び書き込み動作を検知すべきそれぞれの手順に、
それぞれ消去動作及び書き込み動作以外の動作が検知さ
れた場合、又は消去結果判定回路132及び書き込み結
果判定回路133においてそれぞれ正常な消去動作及び
書き込み動作が確認されなかった場合には、動作手順検
知回路134は動作手順検知信号815を“0”にする
ため、動作手順検知レジスタ142はリセット状態のま
まであり、読み出し禁止解除制御回路143は読み出し
禁止解除信号816を“0”にする。従って、出力禁止
制御回路151は、入出力制御部122から入力される
データ信号813のデータ入出力端子803への出力を
禁止する制御を行うため、読み出し命令を外部から入力
してもメモリセルアレイに保持されたデータは出力され
ない。
【0102】このように、メモリセルアレイ121の全
メモリセルに対して消去動作、正常な消去動作の確認、
書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行わ
れた場合のみ、動作手順検知レジスタ142がセット状
態となり、読み出し禁止解除信号816が“1”になる
ため、出力禁止制御回路151における読み出し禁止状
態が解除され、外部への読み出しが可能な状態となる。
【0103】その後電源をオフにするまで読み出し可能
であり、次に電源をオンにすると動作手順検知レジスタ
142は再びリセット状態となるため、出力禁止制御回
路151が入出力制御部122から入力されたデータの
データ入出力端子803への出力を禁止する制御を行
う。
【0104】以上説明したように、第1の実施形態の半
導体装置101によると、メモリセルアレイ121に対
して、まず消去動作が行われ、次に該消去動作が正常に
行われたことが確認され、その後書き込み動作が行わ
れ、続いて該書き込み動作が正常に行われたことが確認
されるという一連の動作手順を鍵として出力禁止制御回
路151における読み出し禁止状態が解除される。従っ
て、第3者がメモリセルアレイ121のデータを読み出
そうとしても、一連の動作手順を知らないと読み出しを
行うことができないので、確実な機密保護が可能であ
る。
【0105】また、鍵となる動作手順に消去動作を含む
ため、第3者がメモリセルアレイ121に書き込まれた
データを読み出そうとしても、消去動作の後にのみ読み
出しが可能となるため、第3者がメモリセルアレイ12
1に保持されたデータを読み出すことは不可能となり、
プログラム又は個人情報等の機密を保護することができ
る。
【0106】さらに、鍵となる動作手順に書き込みベリ
ファイ動作による書き込み状態を確認する手順を含むた
め、第3者がROMライタ等の装置を用いてゲート電圧
を操作してデータの読み出し結果を誤判定させることに
より不正にメモリセルアレイ121に保持されたデータ
を読み出すことを防止することができる。すなわち、通
常、書き込まれるデータがすべて同じデータとなること
はなく、ゲート電圧の操作によって個々のメモリセルに
異なるデータが書き込まれた状態を作り出すことはでき
ないため、書き込みベリファイ動作の結果を誤判定させ
ることができず、メモリセルアレイ121に保持された
データの機密を確実に保護することができる。
【0107】また、動作手順検知レジスタ142がリセ
ット状態の場合に出力禁止制御回路151におけるデー
タ信号813の出力が禁止されるため、電源をオンにす
ると共に外部への読み出しを禁止する制御が行われる。
すなわち、外部から出力禁止の設定を行うことなくメモ
リセルアレイ121に保持されたデータの機密を保護す
ることが可能である。また、出力禁止の設定のために別
の不揮発性メモリを必要としないため、半導体装置10
1のコストを低減することができる。
【0108】─外部への読み出し方法の変形例─前述し
たように、メモリセルアレイ121に保持されたデータ
の外部への読み出すために必要とされる動作手順は、動
作手順検知回路134の構成によって規定されるもので
あり、消去動作、正常な消去状態の確認、書き込み動作
及び正常な書き込み状態の確認が順次行われる方法に限
定される必要はない。以下に、この動作手順の変形例に
ついて述べる。
【0109】図3(b)は第1の実施形態の第1の変形
例に係る半導体装置の外部への読み出し禁止を解除する
ための動作手順を示している。
【0110】図3(b)に示すように、第1の実施形態
の第1の変形例は、電源をオンにした後、正常な消去動
作の確認及び正常な書き込み動作の確認が順次行われる
ことにより、半導体装置101の外部への読み出し禁止
が解除される。
【0111】本変形例によると、第1の実施形態と同等
の機密保護の機能を有し、さらに、あらかじめ消去状態
であった場合には消去動作は不要であるため、消去ベリ
ファイ動作のみを行えば良く、不要な消去動作を省略す
ることができる。このため、消去動作に伴うメモリセル
負担を軽減することができ信頼性の低下を防止すること
ができる。
【0112】図4(a)は第1の実施形態の第2の変形
例に係る半導体装置の外部への読み出し禁止を解除する
ための動作手順を示している。
【0113】図4(a)に示すように、第1の実施形態
の第2の変形例は、まず、プリプログラム動作を行い、
その後第1の実施形態と同様の手順で書き換え動作及び
ベリファイ動作がメモリセルアレイ121の全メモリセ
ルに対して行われることにより、メモリセルアレイ12
1に保持されたデータの外部への読み出し禁止が解除さ
れる。
【0114】ここで、プリプログラム動作とは、消去動
作の前に書き込み動作を行うことにより、全メモリセル
のしきい値を均一にしようとする動作である。具体的
に、プリプログラム動作は、半導体装置101の外部か
ら制御信号入力端子801及び書き換え制御回路106
を介してプリプログラム動作を指定する制御信号811
を入出力制御部122に入力することにより、入出力制
御部122がメモリセルアレイ121、センスアンプ1
23及びデコーダ124を駆動して全メモリセルに対し
て書き込み動作を行う。
【0115】前述のプリプログラム動作により、消去状
態のメモリセルに対して消去動作が行われることによっ
て生じるしきい値電圧の極端な低下を防ぎ、メモリセル
ごとのしきい値電圧のばらつきを減少させることができ
るため、読み出し判定の誤りを防止することができる。
【0116】なお第2の変形例は、プリプログラム動作
の後に消去動作、消去ベリファイ動作及び書き込みベリ
ファイ動作のすべてを行う必要はなく、例えば第1の変
形例のように消去ベリファイ動作と書き込みベリファイ
動作のみを行ってもよい。
【0117】図4(b)は第1の実施形態の第3の変形
例に係る半導体装置の外部への読み出し禁止を解除する
ための動作手順を示している。
【0118】図4(b)に示すように、第1の実施形態
の第3の変形例は、まず第1の実施形態と同様の手順で
書き換え動作及びベリファイ動作を行った後、リバース
動作を行うことにより、半導体装置の外部への読み出し
禁止が解除される。
【0119】ここで、リバース動作とは、消去後にしき
い値電圧が異常な値に変化したメモリセルに対して通常
の動作よりも低い電圧で書き込み動作又は消去動作を行
うことにより、正常なしきい値電圧にする動作である。
具体的に、リバース動作は、半導体装置101の外部か
ら制御信号入力端子801及び書き換え制御回路106
を介してリバース動作を指定する制御信号811を入出
力制御部122に入力することにより、入出力制御部1
22がメモリセルアレイ121、センスアンプ123及
びデコーダ124を駆動してしきい値電圧が異常な値と
なったメモリセルを検出し、その後、該メモリセルに対
して通常の動作よりも低い電圧で書き込み動作又は消去
動作を行う。
【0120】これにより、メモリセルのしきい値電圧を
均一にすることができ、メモリセルアレイの信頼性を向
上することができる。
【0121】なお第3の変形例は、リバース動作の前に
消去動作、消去ベリファイ動作及び書き込みベリファイ
動作のすべてを行う必要はなく、例えば第1の変形例の
ように消去ベリファイ動作と書き込みベリファイ動作の
みを行ってもよい。また、第2の変形例と組み合わせ
て、消去動作の前にプリプログラム動作を行うように設
定してもよい。
【0122】第2の変形例又は第3の変形例によると、
読み出し禁止の解除に必要な動作手順がさらに複雑にな
るため、より確実な機密保護が可能となる。さらに、メ
モリセルアレイ121におけるメモリセルごとのしきい
値電圧のばらつきを小さくする動作を行うため、メモリ
セルアレイ121に保持されたデータの読み出し動作に
おいてしきい値の異常による判定の間違いが生じる可能
性を抑えられるので、より確実なデータの保存が可能と
なる。
【0123】さらに、別の変形例として、第1の実施形
態の動作手順において、例えば1バイト又は1ページ等
の所定数のメモリセルごとに先頭アドレスから順次連続
して書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を繰り返
して行うことにより、全メモリセルに対する書き込み動
作と正常な書き込み動作の確認を行う方法に限定するこ
とも可能である。具体的には、動作検知回路131にお
いて書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を検知し
た場合に、動作手順検知回路134において、アドレス
信号812の指定するアドレスが所定数のメモリセルを
指定していないない場合に動作手順検知信号815を
“0”にする。これにより、読み出し禁止を解除するた
めの動作手順をより厳密にすることができると共に、書
き込みの信頼性を向上することができる。
【0124】また、動作手順検知回路134において、
書き込み動作が終了した後に、書き込まれたデータがす
べて同じデータ(すなわち、全メモリセルが消去状態又
は全メモリセルが書き込み状態)であることを検知した
場合には、動作手順検知信号815を“0”にすること
により、書き込み後に全メモリセルがすべて同じ状態と
なることを防ぐことも可能である。これにより、ゲート
電圧の操作による書き込みベリファイ動作の結果の誤判
定を確実に防止できるため、メモリセルアレイ121に
保持されたデータの機密を確実に保護することができ
る。
【0125】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、
以下の説明において、第1の実施形態と同一の機能構成
を有する構成要素については同一の符号を付すことによ
り説明を省略する。
【0126】図5は第2の実施形態に係る半導体装置の
機能構成を示している。
【0127】図5に示すように、本実施形態の半導体装
置201は、CPU102、RAM103、制御回路1
04、データを記憶するための不揮発性メモリブロック
205を備えている。また、半導体装置201には、外
部との接続手段として、制御信号入力端子801、アド
レス入力端子802及びデータ入出力端子803が設け
られており、制御信号入力端子801及びアドレス入力
端子802は書き換え制御回路106を介して、またデ
ータ入出力端子803は外部入出力制御部107を介し
て不揮発性メモリブロック205と接続されている。さ
らに、不揮発性メモリブロック205に保持されたデー
タの外部への読み出し禁止の設定のために、書き換え動
作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209が設
けられている。
【0128】以下に、本実施形態の半導体装置を構成す
る各部について具体的に説明する。
【0129】不揮発性メモリブロック205は、データ
を記憶するためのメモリセルアレイ221、入出力制御
部122、センスアンプ123及びデコーダ124から
なる。メモリセルアレイ221は、第1の消去単位26
1、第2の消去単位262、…、第nの消去単位263
のn個(nは2以上の整数である)のブロックに分割さ
れ、消去単位ごとの一括消去が可能となるように構成さ
れたフラッシュEEPROMからなる。
【0130】ここで、メモリセルアレイ221に対する
動作は、第1の実施形態と同様に、消去動作、書き込み
動作、読み出し動作、消去ベリファイ動作及び書き込み
ベリファイ動作が含まれる。なお、プリプログラム動作
とリバース動作とをさらに含んでいてもよい。
【0131】図6(a)は第2の実施形態に係る書き換
え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部209
の機能構成を示している。
【0132】図6(a)に示すように、本実施形態の書
き換え動作検知部208は、動作検知回路131、メモ
リセルアレイ221に対する消去動作が正常に行われた
か否かを検知する消去結果判定回路232、メモリセル
アレイ221に対する書き込み動作が正常に行われたか
否かを検知する書き込み結果判定回路233及びメモリ
セルアレイ221に対して所定の動作手順が行われたか
否かを検知する動作手順検知回路234からなる。
【0133】消去結果判定回路232及び書き込み結果
判定回路233は、書き換え制御回路106から入力さ
れるアドレス信号812に基づいてベリファイ動作の対
象となる消去単位を判断すると共に、入出力制御部12
2から入力されるベリファイ結果信号814に基づい
て、各消去単位ごとに消去動作及び書き込み動作がそれ
ぞれ正常に行われたか否かを判断する回路である。
【0134】具体的に、消去結果判定回路232では、
ベリファイ結果信号814が入力され、且つ該ベリファ
イ結果信号814が消去ベリファイ動作の結果であるこ
とを動作検知回路131により検知した場合に、アドレ
ス信号812に基づいて消去ベリファイ動作の行われた
消去単位を決定し、ベリファイ結果信号814に基づい
て該消去単位に対する消去動作が正常に行われたか否か
を判定する。
【0135】また、書き込み結果判定回路233では、
ベリファイ結果信号814が入力され、且つ該ベリファ
イ結果信号814が書き込みベリファイ動作の結果であ
ることを動作検知回路131により検知した場合に、ア
ドレス信号812に基づいて書き込みベリファイ動作の
行われたメモリセルの位置する消去単位を決定すると共
に、アドレス信号812及びベリファイ結果信号814
に基づいて該消去単位の全メモリセルに対する書き込み
動作が正常に行われたか否かを判定する。
【0136】動作手順検知回路234は、動作検知回路
131、消去結果判定回路232及び書き込み結果判定
回路233において検知及び判定されたそれぞれの結果
に基づいて、メモリセルアレイ221に対して所定の動
作手順が行われたか否かを消去単位ごとに判断し、所定
の動作手順が行われたと判断された場合には、動作手順
検知信号825を“1”にし、それ以外の場合には
“0”にする回路である。
【0137】ここで、動作手順検知信号825は、第1
の消去単位から第nの消去単位までのそれぞれに対応し
たn個の信号からなり、例えば第2の消去単位262に
対して所定の動作手順が行われたと判断された場合に
は、第2の消去単位262に対する動作手順検知信号8
25が“1”となる。
【0138】また、図6(a)に示すように、本実施形
態の読み出し禁止解除制御部209は、読み出し動作検
知回路141、動作手順検知回路234が検知した結果
を消去単位ごとに保存する動作手順検知レジスタ部24
2及び読み出し禁止を解除するか否かを消去単位ごとに
制御する読み出し禁止解除制御回路243からなる。こ
こで、動作手順検知レジスタ部242には、揮発性メモ
リセルからなる第1のレジスタ、第2のレジスタ、…、
第nのレジスタのn個のレジスタが設けられており、そ
れぞれ第1の消去単位261、第2の消去単位262、
…、第nの消去単位263に対応している。
【0139】動作手順検知レジスタ部242は、アドレ
ス信号812に基づいてレジスタを選択すると共に、動
作手順検知信号825に基づいて選択されたレジスタに
対する書き込みを行うように構成される。例えばアドレ
ス信号812として第2の消去単位262を指定する信
号が入力された場合に、第2の消去単位262に対する
動作手順検知信号825が“1”であれば、第2のレジ
スタは書き込みが行われてセット状態となり、また第2
の消去単位262に対する動作手順検知信号825が
“0”であれば第2のレジスタは消去が行われてリセッ
ト状態となる。なお、動作手順検知レジスタ部242の
各レジスタは揮発性であるため、半導体装置201の電
源オン時にはすべてリセット状態である。
【0140】読み出し禁止解除制御回路243は、読み
出し動作検知回路141において読み出し動作が検知さ
れた場合に、アドレス信号812と動作手順検知レジス
タ部242の各レジスタの書き込み状態とに応じて消去
単位ごとに読み出し禁止解除信号826を出力する回路
である。
【0141】ここで、読み出し禁止解除信号826は、
第1の消去単位から第nの消去単位までのそれぞれに対
応したn個の信号からなり、例えば、アドレス信号81
2に第2の消去単位262を指定する信号が入力された
場合、第2のレジスタがセット状態であれば第2の消去
単位262に対する読み出し禁止解除信号826に
“1”を出力し、リセット状態であれば第2の消去単位
262に対する読み出し禁止解除信号826を“0”を
出力する。
【0142】図6(b)は本実施形態に係る外部入出力
制御部207の機能構成を示している。
【0143】図6(b)に示すように、本実施形態の外
部入出力制御部207は、入力制御回路152と、デー
タ信号813及びベリファイ結果信号814の外部への
出力を制御する出力禁止制御回路251とによって構成
される。
【0144】出力禁止制御回路251は、制御信号81
1、読み出し禁止解除信号826及びアドレス信号81
2に基づいてデータ信号813及びベリファイ結果信号
814の外部への出力を、メモリセルアレイ221の消
去単位ごとに制御する回路である。具体的に、制御信号
811が読み出し動作を指定し、且つアドレス信号81
2に指定される消去単位に対する読み出し禁止解除信号
826が“1”であれば、データ信号813として入力
されるデータを外部へ出力し、それ以外の場合はデータ
信号813の外部への出力を禁止する制御を行う。な
お、ベリファイ結果信号814は読み出し禁止解除信号
826に関わらずデータ入出力端子803を介して外部
に出力される。
【0145】以下に、前述のように構成された本実施形
態の半導体装置201の動作について説明する。
【0146】まず、半導体装置201の外部から不揮発
性メモリブロック205に対して行う動作について図
5、図6(a)及び図6(b)を参照しながら説明す
る。
【0147】本実施形態の不揮発性メモリブロック20
5に対する外部からの動作は、第1の実施形態と同様
に、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子80
2にそれぞれ動作を指定する命令及び動作の対象となる
メモリセルのアドレス情報を外部から入力することによ
り行われる。また、書き込み動作及び書き込みベリファ
イ動作においては、データ入出力端子803に書き込み
用のデータを入力する。これらの入力に基づいて、書き
換え制御回路106及び入力制御回路152が駆動して
制御信号811、アドレス信号812及びデータ信号8
13が入出力制御部122に入力される。
【0148】書き込み動作及び書き込みベリファイ動作
は第1の実施形態と同様に行うことができる。
【0149】消去動作を指定する制御信号811が入力
された場合、入出力制御部122は、アドレス信号81
2に指定された消去単位を選択するようにデコーダ12
4を制御すると共にメモリセルアレイ221を制御して
該消去単位の全メモリセルを消去状態にする。
【0150】また、消去ベリファイ動作を指定する制御
信号811が入力された場合、入出力制御部122は、
アドレス信号812によって指定される消去単位に書き
込まれたデータを消去単位の先頭アドレスから順次連続
してセンスアンプ信号として読み出す。次にセンスアン
プ信号として読み出されたデータがすべて消去状態を示
すデータであれば、消去動作が正常に行われたと判定し
てベリファイ結果信号814に“1”を出力し、それ以
外の場合にはベリファイ結果信号814に“0”を出力
する。
【0151】また、入出力制御部122に読み出し動作
を指定する制御信号811が入力されると、メモリセル
アレイ221、センスアンプ123及びデコーダ124
を駆動し、アドレス信号812に指定されたメモリセル
に書き込まれたデータをデータ信号813として出力禁
止制御回路251に出力する。次に、出力禁止制御回路
251は、アドレス信号812に基づいて、入出力制御
部122から入力された読み出し用のデータ信号813
がいずれの消去単位に該当するかを判断し、読み出し禁
止解除信号826のうちの該当する消去単位に対する信
号が“1”である場合はデータ入出力端子803を介し
てデータ信号813を外部に出力する。読み出し禁止解
除信号826の該当する消去単位に対する信号が“0”
である場合、出力禁止制御回路251はデータ信号81
3の出力を禁止するように制御するため、外部への読み
出しは完了しない。
【0152】次に、メモリセルアレイ221に保持され
たデータの外部への読み出し方法について説明する。
【0153】第2の実施形態に係る半導体装置201の
外部への読み出し禁止を解除するための動作手順は、図
3(a)に示した第1の実施形態の動作手順とは、メモ
リセルアレイ221に保持されたデータの外部への読み
出し禁止の設定が消去単位ごと行われる点が異なってい
る。以下の説明では、一例として第2の消去単位262
に対する読み出し方法について、図3(a)を参照しな
がら説明する。
【0154】まず、半導体装置201の電源をオンにす
る。この時、動作手順検知レジスタ部242の各レジス
タは揮発性メモリであるため、すべてリセット状態であ
る。従って、読み出し禁止解除信号826はすべて
“0”になるので、外部入出力制御部207の出力禁止
制御回路251は、すべての消去単位について、不揮発
性メモリブロック205から入力されたデータ信号81
3のデータ入出力端子803への出力を禁止する制御を
行う。つまり、出力禁止制御回路251は、電源オン時
に必ずメモリセルアレイ221のすべての消去単位に保
持されたデータの外部への出力を禁止する。
【0155】次に、制御信号入力端子801及びアドレ
ス入力端子802から書き換え制御回路106を介して
消去動作を指定する制御信号811及び第2の消去単位
262を指定するアドレス信号812を入出力制御部1
22に入力する。これにより、不揮発性メモリブロック
205において、第2の消去単位262の全メモリセル
に対して消去動作が実行される。この消去動作に伴っ
て、制御信号811が動作検知回路131に入力される
ことにより、消去動作が実行されたことが動作検知回路
131に検知される。
【0156】次に、制御信号入力端子801及びアドレ
ス入力端子802から書き換え制御回路106を介して
消去ベリファイ動作を指定する制御信号811及びアド
レス信号812を入出力制御部122に入力する。これ
により、不揮発性メモリブロック205において、第2
の消去単位262の全メモリセルに対して消去ベリファ
イ動作が実行され、その結果がベリファイ結果信号81
4として出力される。この消去ベリファイ動作に伴っ
て、消去結果判定回路232は、入力されたアドレス信
号812及びベリファイ結果信号814に基づいて、第
2の消去単位262の全メモリセルに対する消去動作が
正常に実行されたか否かを判定する。
【0157】次に、制御信号入力端子801及びアドレ
ス入力端子802から書き換え制御回路106を介して
それぞれ書き込み動作を指定する制御信号811及び第
2の消去単位262を指定するアドレス信号812を、
また、データ入出力端子803から外部入出力制御部1
07を介して入力データであるデータ信号813を入出
力制御部122に入力する。これにより、入出力制御部
122及びデコーダ124はアドレス信号812及びデ
ータ信号813に基づいてメモリセルアレイ221の書
き込み動作を行う。この動作に伴って、制御信号811
は動作検知回路131に入力され、書き込み動作が実行
されたことが検知される。
【0158】次に、制御信号入力端子801及びアドレ
ス入力端子802から書き換え制御回路106を介して
それぞれ書き込みベリファイ動作を指定する制御信号8
11及び第2の消去単位262の全メモリセルを指定す
るアドレス信号812を、また、データ入出力端子80
3から外部入出力制御部207を介して比較対象となる
データ信号813を入出力制御部122に入力する。こ
れにより、第2の消去単位262の全メモリセルに対し
て書き込みベリファイ動作が実行され、その結果がベリ
ファイ結果信号814として出力される。この書き込み
ベリファイ動作に伴って、書き込み結果判定回路233
は、入力されたアドレス信号812及びベリファイ結果
信号814に基づいて、第2の消去単位262の全メモ
リセルに対する書き込み動作が正常に実行されたか否か
を判定する。
【0159】以上の動作において、まず、動作検知回路
131において消去動作が検知され、次に消去結果判定
回路232において第2の消去単位262に対する正常
な消去動作が確認され、その後、動作検知回路131に
おいて書き込み動作が検知され、続いて書き込み結果判
定回路233において第2の消去単位262に対する正
常な動作が確認され、さらにアドレス信号に基づいてこ
れらの動作が第2の消去単位262の全メモリセルに対
して行われたことが検知された場合には、動作手順検知
回路234は動作手順検知信号825のうちの第2の消
去単位262に対する信号を“1”にし、動作手順検知
レジスタ部242の第2のレジスタがセット状態にされ
る。
【0160】ここで、動作検知回路131において消去
動作及び書き込み動作を検知すべきそれぞれの手順に、
それぞれ消去動作及び書き込み動作以外の動作が検知さ
れた場合、又は消去結果判定回路232及び書き込み結
果判定回路233において、それぞれ第2の消去単位に
対する正常な消去動作及び書き込み動作が確認されなか
った場合には、動作手順検知回路234は動作手順検知
信号825の第2の消去単位262に対する信号を
“0”にするため、動作手順検知レジスタ部242の第
2のレジスタはリセット状態のままであり、読み出し禁
止解除制御回路243は読み出し禁止解除信号826の
うちの第2の消去単位262に対する信号を“0”にす
る。従って、出力禁止制御回路251は、第2の消去単
位262から入力されるデータ信号813の外部入出力
制御部207への出力を禁止する制御を行うため、第2
の消去単位262に対する読み出し命令を外部から入力
しても第2の消去単位262に保持されたデータは出力
されない。
【0161】このように、第2の消去単位262の全メ
モリセルに対して、消去動作、正常な消去動作の確認、
書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行わ
れた場合のみ、動作手順検知レジスタ部242の第2の
レジスタがセット状態となり、読み出し禁止解除信号8
26の第2の消去単位262に対する信号が“1”にな
るため、出力禁止制御回路251における第2の消去単
位262の読み出し禁止状態が解除され、外部への読み
出しが可能な状態となる。
【0162】その後電源をオフにするまで第2の消去単
位262に対する読み出しが可能であり、次に電源をオ
ンにすると動作手順検知レジスタ部242のレジスタは
再びすべてリセット状態となるため、出力禁止制御回路
251がデータ信号813のデータ入出力端子803へ
の出力を禁止する制御を行うので、メモリセルアレイ2
21のすべての消去単位に保持されたデータの機密は保
護された状態となる。
【0163】なお、以上に説明したメモリセルアレイ2
21に保持されたデータの外部への読み出し方法は、第
2の消去単位262を例として説明したが、他の消去単
位についても同様に、消去単位ごとに独立して読み出し
を行うことができる。
【0164】また、動作手順検知回路234の設定を変
更することにより、図3(b)に示す第1の実施形態に
係る第1の変形例のように、正常な消去動作の確認及び
正常な書き込み動作の確認が1つの消去単位に対して順
次行われた場合に、該消去単位に記憶されたデータの外
部への読み出しが可能となるようにしてもよい。勿論、
図4(a)に示す第1の実施形態に係る第2の変形例の
ように、プリプログラム動作の検知、消去動作の検知、
正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込
み動作の確認が1つの消去単位に対して順次行われた場
合、又は図4(b)に示す第1の実施形態に係る第3の
変形例のように、消去動作の検知、正常な消去動作の確
認、書き込み動作、正常な書き込み動作の確認及びリバ
ース動作の検知が1つの消去単位に対して順次行われた
場合に、該消去単位に記憶されたデータの外部への読み
出しが可能となるようにしてもよい。
【0165】また、所定数のメモリセルごとに先頭アド
レスから順次連続して書き込み動作及び書き込みベリフ
ァイ動作を繰り返して行う方法に限定する動作手順及び
消去単位内の全メモリセルがすべて同じ状態となること
を防ぐ動作手順も第1の実施形態と同様に実施可能であ
る。
【0166】以上説明したように、第2の実施形態によ
ると、第1の実施形態と同様の機密保護が可能であるの
に加えて、読み出し禁止の解除を消去単位となるブロッ
クごとに行うため、読み出し禁止の解除を部分的にのみ
行えばよい場合には該当する消去単位のみに対して所定
の動作を行えば良く、全消去を行う必要がない。従っ
て、不必要な消去動作によるメモリセルの信頼性の低下
を防止することができる。
【0167】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、
以下の説明において、第1の実施形態と同一の機能構成
を有する構成要素については同一の符号を付すことによ
り説明を省略する。
【0168】図7(a)及び図7(b)は第3の実施形
態に係る半導体装置の機能構成を示している。
【0169】図7(a)に示すように、本実施形態の半
導体装置301は、CPU102、RAM103、制御
回路104、データを記憶するための不揮発性メモリブ
ロック305を備えている。また、半導体装置301に
は、外部との接続手段として、制御信号入力端子80
1、アドレス入力端子802及びデータ入出力端子80
3が設けられており、制御信号入力端子801及びアド
レス入力端子802は書き換え制御回路106を介し
て、またデータ入出力端子803は外部入出力制御部3
07を介して不揮発性メモリブロック305と接続され
ている。さらに、不揮発性メモリブロック305に保持
されたデータの外部への読み出し禁止の設定のために、
書き換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部
109が設けられている。
【0170】また、不揮発性メモリブロック305は、
メモリセルアレイ121、該メモリセルアレイ121に
対する動作を制御する入出力制御部322、センスアン
プ123及びデコーダ124からなる。
【0171】本実施形態の書き換え動作検知部108及
び読み出し禁止解除制御部109は、図2(a)に示し
た第1の実施形態の書き換え動作検知部及び読み出し禁
止解除制御部と同様に構成されており、書き換え動作検
知部108は、動作検知回路131、消去結果判定回路
132、書き込み結果判定回路133及び動作手順検知
回路134からり、また、読み出し禁止解除制御部10
9は読み出し動作検知回路141、動作手順検知レジス
タ142及び読み出し禁止解除制御回路143からな
る。ただし、読み出し禁止解除制御回路143から出力
される読み出し禁止解除信号816は、入出力制御部3
22のデータ出力禁止制御回路362に入力される。
【0172】また、外部入出力制御部307は、データ
入出力端子803を介して外部から入力されたデータを
データ信号813として入出力制御部322に出力する
と共に、入出力制御部322から入力されたデータ信号
813及びベリファイ結果信号814をデータ入出力端
子803を介して外部に出力する回路である。
【0173】本実施形態は、読み出し禁止解除制御部1
09から入力される読み出し禁止解除信号816が入出
力制御部322に入力され、該入出力制御部322にお
いて読み出し禁止の制御を行う点が第1の実施形態と異
なっている。
【0174】以下に、本実施形態の入出力制御部322
について図面を参照しながら説明する。
【0175】図7(b)は本実施形態の入出力制御部3
22の機能構成を示している。
【0176】図7(b)に示すように、本実施形態の入
出力制御部322は、メモリセルアレイに対する動作が
正常に行われたか否かを判定しその結果を出力するベリ
ファイ結果出力制御回路361、メモリセルアレイ12
1に保持されたデータの出力を制御するデータ出力禁止
制御回路362及びメモリセルアレイ121へのデータ
の入力を制御するデータ入力制御回路363からなる。
【0177】データ入力制御回路363は、制御信号8
11及びアドレス信号812に基づいて、外部入出力制
御部307からデータ信号813として入力されたデー
タをセンスアンプ信号831としてメモリセルアレイ1
21に書き込むための回路である。また、データ出力禁
止制御回路362は、制御信号811及びアドレス信号
812に基づいてメモリセルアレイ121からセンスア
ンプ信号831として読み出されたデータを、データ信
号813として出力するか否かの制御を行う回路であ
る。
【0178】ここで、データ出力禁止制御回路362
は、制御信号811に読み出し動作を指定する信号が出
力され、且つ読み出し禁止解除信号816が“1”であ
る場合には、センスアンプ信号831をデータ信号81
3として外部入出力制御部307に出力し、それ以外の
場合にはデータ信号813の出力を禁止する制御が行わ
れる。
【0179】また、ベリファイ結果出力制御回路361
は、制御信号811及びアドレス信号812に基づいて
メモリセルアレイ121に対する消去ベリファイ動作及
び書き込みベリファイ動作の制御を行い、その結果をベ
リファイ結果信号814として外部入出力制御部307
に出力する。
【0180】以下に、前述のように構成された本実施形
態の半導体装置301の動作について説明する。
【0181】まず、半導体装置301の外部から不揮発
性メモリブロック305に対して行う動作について図2
(a)、図7(a)及び図7(b)を参照しながら説明
する。
【0182】本実施形態の不揮発性メモリブロック30
5に対する外部からの動作は、第1の実施形態と同様
に、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子80
2にそれぞれ動作を指定する命令及び動作の対象となる
メモリセルのアドレス情報を外部から入力することによ
り行われる。また、書き込み動作及び書き込みベリファ
イ動作においては、データ入出力端子803に書き込み
用のデータを入力する。これらの入力に基づいて、書き
換え制御回路106及び外部入出力制御部307が駆動
して制御信号811、アドレス信号812及びデータ信
号813が入出力制御部322に入力される。
【0183】入出力制御部322に書き込み動作を指定
する制御信号811が入力されると、入出力制御部32
2は、アドレス信号812に指定されたアドレスのメモ
リセルを選択するようにデコーダ124を制御する。ま
た、データ入力制御回路363がメモリセルアレイ12
1を制御してデータ信号813として外部から入力され
たデータをメモリセルに書き込む。
【0184】なお、この書き込み動作は、先頭アドレス
からバイト単位又はページ単位で順次連続して行っても
よい。
【0185】入出力制御部322に書き込みベリファイ
動作を指定する制御信号811が入力されると、入出力
制御部322は、まず、アドレス信号812に指定され
たアドレスのメモリセルを選択するようにデコーダ12
4を制御する。また、ベリファイ結果出力制御回路36
1がメモリセルアレイ121及びセンスアンプ123を
駆動してメモリセルに書き込まれたデータをセンスアン
プ信号831として読み出す。次に、ベリファイ結果出
力制御回路361において、センスアンプ信号831と
して読み出されたデータとデータ信号813として入力
されたデータとを比較することにより書き込み動作が正
常に行われたか否かを判定する。ベリファイ結果出力制
御回路361は、読み出されたデータとデータ信号81
3として入力されたデータとが完全に一致した場合に
は、書き込み動作が正常に行われたと判定してベリファ
イ結果信号814に“1”を出力し、それ以外の場合に
は“0”にする。
【0186】消去動作を指定する制御信号811が入力
が入力された場合、入出力制御部322は、アドレス信
号812に指定されたメモリセルを選択するようにデコ
ーダ124を制御すると共にメモリセルアレイ121を
制御して選択されたメモリセルを消去状態にする。
【0187】また、消去ベリファイ動作を指定する制御
信号811が入力された場合、ベリファイ結果出力制御
回路361は、メモリセルアレイ121、センスアンプ
123及びデコーダ124を駆動してメモリセルに書き
込まれたデータをセンスアンプ信号831として読み出
し、センスアンプ信号831として読み出されたデータ
がすべて消去状態を示すデータであれば、消去動作が正
常に行われたと判定してベリファイ結果信号814に
“1”を出力し、それ以外の場合にはベリファイ結果信
号814に“0”を出力する。
【0188】また、入出力制御部322に読み出し動作
を指定する制御信号811が入力された場合、まず、デ
ータ出力禁止制御回路362は、メモリセルアレイ12
1、センスアンプ123及びデコーダ124を駆動し、
アドレス信号812に指定されたメモリセルに書き込ま
れたデータをセンスアンプ信号831として読み出す。
ここで、データ出力禁止制御回路362は、読み出し禁
止解除信号816が“1”である場合は、センスアンプ
信号831をデータ信号813として外部入出力制御部
307に出力する。読み出し禁止解除信号816が
“0”である場合、データ出力禁止制御回路362は、
センスアンプ信号831からデータ信号813を生成し
ないするように制御するため、読み出し動作は行われな
い。
【0189】次に、メモリセルアレイ121に保持され
たデータの外部への読み出し方法について図面を参照し
ながら説明する。
【0190】第3の実施形態に係る半導体装置301の
外部への読み出し禁止を解除するための動作手順は、図
3(a)に示した第1の実施形態の動作手順と同様であ
るが、メモリセルアレイ121に保持されたデータの外
部への読み出し禁止の設定が、入出力制御部322にお
いて行われる点が異なっている。以下の説明では、本実
施形態のメモリセルアレイ121に対する読み出し方法
について、図3(a)を参照しながら説明する。
【0191】まず、半導体装置301の電源をオンにす
る。この時、動作手順検知レジスタ142はリセット状
態であるため、読み出し禁止解除制御回路143が読み
出し禁止解除信号816に“0”を出力するので、セン
スアンプ信号831として読み出されたデータの出力を
禁止する制御を行う。つまり、データ出力禁止制御回路
362は、電源オン時に必ずメモリセルアレイ121に
保持されたデータの不揮発性メモリブロック305から
の出力を禁止する。
【0192】次に、第1の実施形態と同様にして、外部
から消去動作、消去ベリファイ動作、書き込み動作及び
書き込みベリファイ動作を順次行う。
【0193】以上の動作において、まず、動作検知回路
131において消去動作が検知され、次に消去結果判定
回路132において正常な消去動作が確認され、その
後、動作検知回路131において書き込み動作が検知さ
れ、続いて書き込み結果判定回路133において正常な
動作が確認された場合には、動作手順検知回路134は
動作手順検知信号815を“1”にする。
【0194】ここで、動作検知回路131において消去
動作及び書き込み動作を検知すべきそれぞれの手順に、
それぞれ消去動作及び書き込み動作以外の動作が検知さ
れた場合、又は消去結果判定回路132及び書き込み結
果判定回路133においてそれぞれ正常な消去動作及び
書き込み動作が確認されなかった場合には、動作手順検
知回路134は動作手順検知信号815を“0”にする
ため、動作手順検知レジスタ142はリセット状態のま
まとなり、読み出し禁止解除制御回路143は読み出し
禁止解除信号816を“0”にする。従って、データ出
力禁止制御回路362は、メモリセルアレイ121から
入力されるセンスアンプ信号831をデータ信号813
として出力しないような制御を行うため、読み出し命令
を外部から入力してもメモリセルアレイ121に保持さ
れたデータは不揮発性メモリブロック305から読み出
されない。
【0195】このように、メモリセルアレイ121の全
メモリセルに対して消去動作、正常な消去動作の確認、
書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行わ
れた場合のみ、動作手順検知レジスタ142がセット状
態となり、読み出し禁止解除信号が“1”になるため、
データ出力禁止制御回路362における読み出し禁止状
態が解除され、外部への読み出しが可能な状態となる。
【0196】その後電源をオフにするまで読み出しが可
能であり、次に電源をオンにすると動作手順検知レジス
タ142は再びリセット状態となるので、データ出力禁
止制御回路362がデータ信号813の出力を禁止する
制御を行うため、メモリセルアレイ121に保持された
データの機密は保護された状態となる。
【0197】なお、動作手順検知回路134の設定を変
更することにより、図3(b)に示す第1の実施形態に
係る第1の変形例のように、正常な消去動作の確認及び
正常な書き込み動作の確認が順次行われた場合のみ外部
への読み出しを可能としてもよい。勿論、図4(a)に
示す第1の実施形態に係る第2の変形例のように、プリ
プログラム動作の検知、消去動作の検知、正常な消去動
作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認
が順次行われた場合、又は図4(b)に示す第1の実施
形態に係る第3の変形例のように、消去動作の検知、正
常な消去動作の確認、書き込み動作、正常な書き込み動
作の確認及びリバース動作の検知が順次行われた場合の
み外部への読み出しを可能としてもよい。
【0198】また、所定数のメモリセルごとに先頭アド
レスから順次連続して書き込み動作及び書き込みベリフ
ァイ動作を繰り返して行う方法に限定する動作手順及び
全メモリセルがすべて同じ状態となることを防ぐ動作手
順も第1の実施形態と同様に実施可能である。
【0199】以上説明したように、第3の実施形態によ
ると、第1の実施形態と同様の機密保護が可能であるの
に加えて、メモリセルアレイ121に保持されたデータ
は不揮発性メモリブロック105から読み出されないた
め、例えば入出力制御部322と外部入出力制御部30
7との間のデータ信号813を解析する等の行為によっ
て第3者がデータを不正に利用することを防止すること
ができ、より確実な機密保護が可能となる。
【0200】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、
以下の説明において、第2及び第3の実施形態と同一の
機能構成を有する構成要素については同一の符号を付す
ことにより説明を省略する。
【0201】図8(a)及び図8(b)は第4の実施形
態に係る半導体装置の機能構成を示している。
【0202】図8(a)に示すように、本実施形態の半
導体装置401は、CPU102、RAM103、制御
回路104、データを記憶するための不揮発性メモリブ
ロック405を備えている。また、半導体装置401に
は、外部との接続手段として、制御信号入力端子80
1、アドレス入力端子802及びデータ入出力端子80
3が設けられており、制御信号入力端子801及びアド
レス入力端子802は書き換え制御回路106を介し
て、またデータ入出力端子803は外部入出力制御部3
07を介して不揮発性メモリブロック405と接続され
ている。さらに、不揮発性メモリブロック405に保持
されたデータの外部への読み出し禁止の設定のために、
書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部
209が設けられている。
【0203】また、不揮発性メモリブロック405は、
メモリセルアレイ221、該メモリセルアレイ221に
対する動作を制御する入出力制御部422、センスアン
プ123及びデコーダ124からなり、メモリセルアレ
イ221は第1の消去単位261、第2の消去単位26
2、…、第nの消去単位263のn個(nは2以上の整
数である)のブロックに分割されたフラッシュEEPR
OMからなる。
【0204】本実施形態の書き換え動作検知部208及
び読み出し禁止解除制御部209は、図6(a)に示し
た第2の実施形態の書き換え動作検知部208及び読み
出し禁止解除制御部209と同様に構成されており、書
き換え動作検知部208は、動作検知回路131、消去
結果判定回路232、書き込み結果判定回路233及び
動作手順検知回路234からり、また、読み出し禁止解
除制御部209は読み出し動作検知回路141、動作手
順検知レジスタ部242及び読み出し禁止解除制御回路
243からなる。ただし、読み出し禁止解除制御回路2
43から出力される読み出し禁止解除信号826は、入
出力制御部422のデータ出力禁止制御回路462に入
力される。
【0205】本実施形態は、読み出し禁止解除制御部2
09から入力される読み出し禁止解除信号826が入出
力制御部422に入力され、該入出力制御部422にお
いて読み出し禁止の制御を行う点が第2の実施形態と異
なっている。
【0206】以下に、本実施形態の半導体装置を前述の
ように構成する各部の機能構成を具体的に説明する。
【0207】図8(b)は本実施形態の入出力制御部4
22の機能構成を示している。
【0208】図8(b)に示すように、本実施形態の入
出力制御部422は、ベリファイ結果出力制御回路46
1、メモリセルアレイ221に保持されたデータの出力
を制御するデータ出力禁止制御回路462及びメモリセ
ルアレイ221へのデータの入力を制御するデータ入力
制御回路363からなる。
【0209】データ出力禁止制御回路462は、制御信
号811及びアドレス信号812に基づいてメモリセル
アレイ221からセンスアンプ信号831として読み出
されたデータを、データ信号813として出力するか否
かの制御を消去単位ごとに行う回路である。
【0210】ここで、データ出力禁止制御回路462
は、制御信号811が読み出し動作を指定し、且つアド
レス信号812に指定される消去単位に対する読み出し
禁止解除信号826が“1”である場合には、センスア
ンプ信号831をデータ信号813として外部入出力制
御部307に出力し、それ以外の場合にはデータ信号8
13の外部への出力を禁止する制御を行う。なお、ベリ
ファイ結果信号814は読み出し禁止解除信号826に
関わらずデータ入出力端子803を介して外部に出力さ
れる。
【0211】以下に、前述のように構成された本実施形
態の半導体装置401の動作について説明する。
【0212】まず、半導体装置401の外部から不揮発
性メモリブロック405に対して行う動作について図6
(a)、図8(a)及び図8(b)を参照しながら説明
する。
【0213】本実施形態の不揮発性メモリブロック40
5に対する外部からの動作は、第1の実施形態と同様
に、制御信号入力端子801及びアドレス入力端子80
2にそれぞれ動作を指定する命令及び動作の対象となる
メモリセルのアドレス情報を外部から入力することによ
り行われる。また、書き込み動作及び書き込みベリファ
イ動作においては、データ入出力端子803に書き込み
用のデータを入力する。これらの入力に基づいて、書き
換え制御回路106及び外部入出力制御部307が駆動
して制御信号811、アドレス信号812及びデータ信
号813が入出力制御部322に入力される。
【0214】書き込み動作及び書き込みベリファイ動作
は、第3の実施形態と同様に行うことができる。
【0215】消去動作を指定する制御信号811が入力
が入力された場合、入出力制御部422は、アドレス信
号812に指定された消去単位を選択するようにデコー
ダ124を制御すると共にメモリセルアレイ221を制
御して該消去単位の全メモリセルを消去状態にする。
【0216】また、消去ベリファイ動作を指定する制御
信号811が入力された場合、ベリファイ結果出力制御
回路461は、メモリセルアレイ221、センスアンプ
123及びデコーダ124を駆動して、アドレス信号8
12に指定された消去単位の先頭アドレスから順次連続
してセンスアンプ信号831として読み出す。センスア
ンプ信号831として読み出されたデータがすべて消去
状態を示すデータであれば、消去動作が正常に行われた
と判定してベリファイ結果信号814に“1”を出力
し、それ以外の場合にはベリファイ結果信号814に
“0”を出力する。
【0217】また、入出力制御部422に読み出し動作
を指定する制御信号811が入力された場合、まず、デ
ータ出力禁止制御回路462は、メモリセルアレイ22
1、センスアンプ123及びデコーダ124を駆動し、
アドレス信号812に指定されたメモリセルに書き込ま
れたデータをセンスアンプ信号831として読み出す。
ここで、データ出力禁止制御回路462は、アドレス信
号812に基づいて、メモリセルアレイ221から読み
出されたセンスアンプ信号831がいずれの消去単位に
該当するかを判断し、読み出し禁止解除信号826のう
ちの該当する消去単位に対する信号が“1”である場合
はセンスアンプ信号831をデータ信号813として外
部入出力制御部307に出力する。読み出し禁止解除信
号826の該当する消去単位に対する信号が“0”であ
る場合、データ出力禁止制御回路462はデータ信号8
13の出力を禁止するように制御するため、外部への読
み出しは完了しない。データ出力禁止制御回路462
は、センスアンプ信号831からデータ信号813を生
成しないするように制御するため、読み出し動作は行わ
れない。
【0218】次に、メモリセルアレイ221に保持され
たデータの外部への読み出し方法について図面を参照し
ながら説明する。
【0219】第4の実施形態に係る半導体装置401の
外部への読み出し禁止を解除するための動作手順は、第
2の実施形態の動作手順と同様であるが、メモリセルア
レイ221に保持されたデータの外部への読み出し禁止
の設定が、入出力制御部422において行われる点が異
なっている。以下の説明では、一例として第2の消去単
位262に対する読み出し方法について、図3(a)を
参照しながら説明する。
【0220】まず、半導体装置401の電源をオンにす
る。この時、動作手順検知レジスタ部242の各レジス
タはリセット状態である。従って、読み出し禁止解除信
号826はすべて“0”になるので、入出力制御部42
2のデータ出力禁止制御回路462は、すべての消去単
位について、センスアンプ信号831として読み出され
たデータの外部入出力制御部307への出力を禁止する
制御を行う。つまり、データ出力禁止制御回路462
は、電源オン時に必ずメモリセルアレイ221のすべて
の消去単位に保持されたデータの不揮発性メモリブロッ
ク405からの出力を禁止する。
【0221】次に、第2の実施形態と同様にして、第2
の消去単位262の全メモリセルに対して、外部から消
去動作、消去ベリファイ動作、書き込み動作及び書き込
みベリファイ動作を順次行う。
【0222】以上の動作において、まず、動作検知回路
131において消去動作が検知され、次に消去結果判定
回路232において第2の消去単位262に対する正常
な消去動作が確認され、その後、動作検知回路131に
おいて書き込み動作が検知され、続いて書き込み結果判
定回路233において第2の消去単位262に対する正
常な動作が確認された場合には、動作手順検知回路23
4は動作手順検知信号825のうちの第2の消去単位2
62に対する信号を“1”にし、動作手順検知レジスタ
部242の第2のレジスタがセット状態にされる。
【0223】ここで、動作検知回路131において、消
去動作及び書き込み動作を検知すべきそれぞれの手順
に、それぞれ消去動作及び書き込み動作以外の動作が検
知された場合、又は消去結果判定回路232及び書き込
み結果判定回路233においてそれぞれ正常な消去動作
及び書き込み動作が確認されなかった場合には、動作手
順検知回路234は動作手順検知信号825のうちの第
2の消去単位262に対する信号をを“0”にするた
め、動作手順検知レジスタ部242の第2のレジスタは
リセット状態のままとなり、読み出し禁止解除制御回路
243は読み出し禁止解除信号826のうちの第2の消
去単位262に対する信号を“0”にする。従って、デ
ータ出力禁止制御回路462は、第2の消去単位262
から入力されるセンスアンプ信号831をデータ信号8
13として出力しないような制御を行うため、読み出し
命令を外部から入力しても第2の消去単位262に保持
されたデータは不揮発性メモリブロック405から読み
出されない。
【0224】このように、第2の消去単位262の全メ
モリセルに対して、消去動作、正常な消去動作の確認、
書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行わ
れた場合のみ、動作手順検知レジスタ部242の第2の
レジスタがセット状態となり、読み出し禁止解除信号の
うちの第2の消去単位262に対する信号が“1”にな
るため、データ出力禁止制御回路462における第2の
消去単位262に対する読み出し禁止状態が解除され、
第2の消去単位262に保持されたデータの外部への読
み出しが可能な状態となる。
【0225】その後電源をオフにするまで第2の消去単
位262に対する読み出しが可能であり、次に電源をオ
ンにすると動作手順検知レジスタ部242のレジスタは
再びすべてリセット状態となるため、データ出力禁止制
御回路462がデータ信号813の出力を禁止する制御
を行うので、メモリセルアレイ221のすべての消去単
位に保持されたデータの機密は保護された状態となる。
【0226】なお、以上に説明したメモリセルアレイ2
21に保持されたデータの外部への読み出し方法は、第
2の消去単位262を例として説明したが、他の消去単
位についても同様に、消去単位ごとに独立して読み出し
を行うことができる。
【0227】また、動作手順検知回路234の設定を変
更することにより、図3(b)に示す第1の実施形態に
係る第1の変形例のように、正常な消去動作の確認及び
正常な書き込み動作の確認が1つの消去単位に対して順
次行われた場合に、該消去単位に記憶されたデータの外
部への読み出しが可能となるようにしてもよい。勿論、
図4(a)に示す第1の実施形態に係る第2の変形例の
ように、プリプログラム動作の検知、消去動作の検知、
正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込
み動作の確認が1つの消去単位に対して順次行われた場
合、又は図4(b)に示す第1の実施形態に係る第3の
変形例のように、消去動作の検知、正常な消去動作の確
認、書き込み動作、正常な書き込み動作の確認及びリバ
ース動作の検知が1つの消去単位に対して順次行われた
場合に、該消去単位に記憶されたデータの外部への読み
出しが可能となるようにしてもよい。
【0228】また、所定数のメモリセルごとに先頭アド
レスから順次連続して書き込み動作及び書き込みベリフ
ァイ動作を繰り返して行う方法に限定する動作手順及び
消去単位内の全メモリセルがすべて同じ状態となること
を防ぐ動作手順も第1の実施形態と同様に実施可能であ
る。
【0229】以上説明したように、第4の実施形態によ
ると、第2の実施形態と同様の効果を得られるのに加え
て、メモリセルアレイ221に保持されたデータは、不
揮発性メモリブロック405よりも外に出力されないた
め、例えば入出力制御部422と外部入出力制御部30
7との間のデータ信号813を解析する等の行為によっ
てデータを不正に利用されることを防止することがで
き、より確実な機密保護が可能となる。
【0230】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、
以下の説明において、第3の実施形態と同一の機能構成
を有する構成要素については同一の符号を付すことによ
り説明を省略する。
【0231】図9は第5の実施形態に係る半導体装置の
機能構成を示している。
【0232】図9に示すように、本実施形態の半導体装
置501は、CPU502、RAM503、制御回路5
04及び不揮発性メモリブロック305を備え、制御バ
ス510を介してそれぞれが互いに接続されている。ま
た、半導体装置501には、外部との接続手段として入
出力端子804がCPU502、RAM503及び制御
回路504のそれぞれと接続するように設けられてい
る。さらに、不揮発性メモリブロック305に保持され
たデータの外部への読み出し禁止の設定のために、書き
換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部10
9が設けられている。
【0233】また、不揮発性メモリブロック305は、
メモリセルアレイ121、入出力制御部322、センス
アンプ123及びデコーダ124からなり、入出力制御
部322は、図7(b)に示した第3の実施形態の入出
力制御部322と同様に、ベリファイ結果出力制御回路
361、データ出力禁止制御回路362及びデータ入力
制御回路363によって構成されている。
【0234】本実施形態の書き換え動作検知部108及
び読み出し禁止解除制御部109は、図2(a)に示し
た第1の実施形態の書き換え動作検知部108及び読み
出し禁止解除制御部109と同様に構成されており、書
き換え動作検知部108は、動作検知回路131、消去
結果判定回路132、書き込み結果判定回路133及び
動作手順検知回路134からり、また、読み出し禁止解
除制御部109は読み出し動作検知回路141、動作手
順検知レジスタ142及び読み出し禁止解除制御回路1
43からなる。ただし、読み出し禁止解除制御回路14
3から出力される読み出し禁止解除信号816は、入出
力制御部322のデータ出力禁止制御回路362に入力
される。
【0235】本実施形態は、外部からの不揮発性メモリ
ブロック305に対する動作が、CPU502、RAM
503及び制御回路504を介して制御される点が第3
の実施形態と異なっている。
【0236】以下に、前述のように構成された本実施形
態の半導体装置501の動作について説明する。
【0237】まず、半導体装置501の外部から不揮発
性メモリブロック305に対して行う動作について図2
(a)、図7(b)及び図9を参照しながら説明する。
【0238】本実施形態の不揮発性メモリブロック30
5に対する外部からの動作は、入出力端子804に動作
を指定する命令、動作の対象となるメモリセルのアドレ
ス情報及び書き込み用のデータ等の制御情報を入力する
ことにより行われる。これにより、CPU502は、入
力された制御情報に基づいて、制御信号811、アドレ
ス信号812及びデータ信号813を生成し、不揮発性
メモリブロック305の入出力制御部322に出力す
る。
【0239】入出力制御部322は、入力された制御信
号811に指定される動作に基づいて、第3の実施形態
と同様にしてメモリセルアレイ121、センスアンプ1
23及びデコーダ124を駆動し、書き込み動作、書き
込みベリファイ動作、消去動作、消去ベリファイ動作及
び読み出し動作を行う。
【0240】書き込みベリファイ動作及び消去ベリファ
イ動作において、ベリファイ結果出力制御回路361
は、ベリファイ結果信号814をCPU502に出力す
る。また、読み出し動作においてデータ出力禁止制御回
路362は読み出し禁止解除信号816が“1”であれ
ばデータ信号813をCPU502に出力し、読み出し
禁止解除信号816が“0”であればデータ出力禁止制
御回路362は、センスアンプ信号831からデータ信
号813を生成しないするように制御するため、読み出
し動作は行われない。
【0241】次に、メモリセルアレイ121に保持され
たデータの外部への読み出し方法について図面を参照し
ながら説明する。
【0242】第5の実施形態に係る半導体装置501の
外部への読み出し禁止を解除するための動作手順は、第
3の実施形態の動作手順と同様であるが、不揮発性メモ
リブロック305に対する外部からの動作がCPU50
2を介して制御される点が異なっている。以下の説明で
は、本実施形態のメモリセルアレイ121に対する読み
出し方法について、図3(a)に示した動作手順を参照
しながら説明する。
【0243】まず、半導体装置501の電源をオンにす
る。この時、動作手順検知レジスタ142はリセット状
態であるため、読み出し禁止解除制御回路143が読み
出し禁止解除信号816に“0”を出力するので、セン
スアンプ信号831として読み出されたデータの出力を
禁止する制御を行う。つまり、データ出力禁止制御回路
362は、電源オン時に必ずメモリセルアレイ121に
保持されたデータの不揮発性メモリブロック305から
CPU502への出力を禁止する。
【0244】次に、入出力端子804に制御情報を入力
することにより、CPU502を介して外部から消去動
作、消去ベリファイ動作、書き込み動作及び書き込みベ
リファイ動作を順次行う。
【0245】以上の動作において、まず、動作検知回路
131において消去動作が検知され、次に消去結果判定
回路132において正常な消去動作が確認され、その
後、動作検知回路131において書き込み動作が検知さ
れ、続いて書き込み結果判定回路133において正常な
動作が確認された場合には、動作手順検知回路134は
動作手順検知信号815を“1”にする。
【0246】ここで、動作検知回路131において消去
動作及び書き込み動作を検知すべきそれぞれの手順に、
それぞれ消去動作及び書き込み動作以外の動作が検知さ
れた場合、又は消去結果判定回路132及び書き込み結
果判定回路133においてそれぞれ正常な消去動作及び
書き込み動作が確認されなかった場合には、動作手順検
知回路134は動作手順検知信号815を“0”にする
ため、動作手順検知レジスタ142はリセット状態のま
まとなり、読み出し禁止解除制御回路143は読み出し
禁止解除信号816を“0”にする。従って、データ出
力禁止制御回路362は、メモリセルアレイ121から
入力されるセンスアンプ信号831をデータ信号813
として出力しないような制御を行うため、読み出し命令
を外部から入力してもメモリセルアレイ121に保持さ
れたデータは不揮発性メモリブロック305からCPU
502に読み出されない。
【0247】このように、メモリセルアレイ121の全
メモリセルに対して消去動作、正常な消去動作の確認、
書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行わ
れた場合のみ、動作手順検知レジスタ142がセット状
態となり、読み出し禁止解除信号816が“1”になる
ため、データ出力禁止制御回路362における読み出し
禁止状態が解除され、CPU502の制御により外部へ
の読み出しが可能な状態となる。
【0248】その後電源をオフにするまで読み出しが可
能であり、次に電源をオンにすると動作手順検知レジス
タ142は再びリセット状態となるので、データ出力禁
止制御回路362がデータ信号813の出力を禁止する
制御を行うため、メモリセルアレイ121に保持された
データの機密は保護された状態となる。
【0249】なお、動作手順検知回路134の設定を変
更することにより、図3(b)に示す第1の実施形態に
係る第1の変形例のように、正常な消去動作の確認及び
正常な書き込み動作の確認が順次行われた場合のみ外部
への読み出しを可能としてもよい。勿論、図4(a)に
示す第1の実施形態に係る第2の変形例のように、プリ
プログラム動作の検知、消去動作の検知、正常な消去動
作の確認、書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認
が順次行われた場合、又は図4(b)に示す第1の実施
形態に係る第3の変形例のように、消去動作の検知、正
常な消去動作の確認、書き込み動作、正常な書き込み動
作の確認及びリバース動作の検知が順次行われた場合の
み外部への読み出しを可能としてもよい。
【0250】また、所定数のメモリセルごとに先頭アド
レスから順次連続して書き込み動作及び書き込みベリフ
ァイ動作を繰り返して行う方法に限定する動作手順及び
全メモリセルがすべて同じ状態となることを防ぐ動作手
順も第1の実施形態と同様に実施可能である。
【0251】以上説明したように、第5の実施形態によ
ると、第1の実施形態と同様の機密保護が可能であるの
に加えて、メモリセルアレイ121に保持されたデータ
は、不揮発性メモリブロック105よりも外に出力され
ないため、例えば制御バス510上のデータ信号813
を解析する等の行為によってデータを不正に利用される
ことを防止することができ、より確実な機密保護が可能
となる。
【0252】(第6の実施形態)以下、本発明の第6の
実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、
以下の説明において、第4の実施形態と同一の機能構成
を有する構成要素については同一の符号を付すことによ
り説明を省略する。
【0253】図10は第6の実施形態に係る半導体装置
の機能構成を示している。
【0254】図10に示すように、本実施形態の半導体
装置601は、CPU602、RAM603、制御回路
604及び不揮発性メモリブロック405を備え、制御
バス610を介してそれぞれが互いに接続されている。
また、半導体装置601には、外部との接続手段として
入出力端子804がCPU602、RAM603及び制
御回路604のそれぞれと接続するように設けられてい
る。さらに、不揮発性メモリブロック405に保持され
たデータの外部への読み出し禁止の設定のために、書き
換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部20
9が設けられている。
【0255】また、不揮発性メモリブロック405は、
メモリセルアレイ221、入出力制御部422、センス
アンプ123及びデコーダ124からなり、メモリセル
アレイ221は第1の消去単位261、第2の消去単位
262、…、第nの消去単位263のn個(nは2以上
の整数である)のブロックに分割されたフラッシュEE
PROMからなる。
【0256】入出力制御部422は、図8(b)に示し
た第4の実施形態の入出力制御部422と同様に、ベリ
ファイ結果出力制御回路461、データ出力禁止制御回
路462及びデータ入力制御回路363によって構成さ
れている。
【0257】本実施形態の書き換え動作検知部208及
び読み出し禁止解除制御部209は、図6(a)に示し
た第2の実施形態の書き換え動作検知部208及び読み
出し禁止解除制御部209と同様に構成されており、書
き換え動作検知部208は、動作検知回路131、消去
結果判定回路232、書き込み結果判定回路233及び
動作手順検知回路234からり、また、読み出し禁止解
除制御部209は読み出し動作検知回路141、動作手
順検知レジスタ部242及び読み出し禁止解除制御回路
243からなる。ただし、読み出し禁止解除制御回路2
43から出力される読み出し禁止解除信号826は、入
出力制御部422のデータ出力禁止制御回路462に入
力される。
【0258】本実施形態は、外部からの不揮発性メモリ
ブロック405に対する動作が、CPU602、RAM
603及び制御回路604を介して制御される点が第4
の実施形態と異なっている。
【0259】以下に、前述のように構成された本実施形
態の半導体装置601の動作について説明する。
【0260】まず、半導体装置601の外部から不揮発
性メモリブロック405に対して行う動作について図6
(a)、図8(b)及び図10を参照しながら説明す
る。
【0261】本実施形態の不揮発性メモリブロック40
5に対する外部からの動作は、入出力端子804に動作
を指定する命令、動作の対象となるメモリセルのアドレ
ス情報及び書き込み用のデータ等の制御情報を入力する
ことにより行われる。これにより、CPU602は、入
力された制御情報に基づいて、制御信号811、アドレ
ス信号812及びデータ信号813を生成し、不揮発性
メモリブロック405の入出力制御部422に出力す
る。
【0262】入出力制御部422は、入力された制御信
号811に指定される動作に基づいて、第4の実施形態
と同様にしてメモリセルアレイ221、センスアンプ1
23及びデコーダ124を駆動し、書き込み動作、書き
込みベリファイ動作、消去動作、消去ベリファイ動作及
び読み出し動作を行う。
【0263】書き込みベリファイ動作及び消去ベリファ
イ動作において、ベリファイ結果出力制御回路461
は、ベリファイ結果信号814をCPU602に出力す
る。また、読み出し動作においてデータ出力禁止制御回
路462は読み出し禁止解除信号826が“1”であれ
ばデータ信号813をCPU602に出力し、読み出し
禁止解除信号826が“0”であればデータ出力禁止制
御回路362は、センスアンプ信号831からデータ信
号813を生成しないするように制御するため、読み出
し動作は行われない。
【0264】次に、メモリセルアレイ221に保持され
たデータの外部への読み出し方法について図面を参照し
ながら説明する。
【0265】第4の実施形態に係る半導体装置601の
外部への読み出し禁止を解除するための動作手順は、第
4の実施形態の動作手順と同様であるが、不揮発性メモ
リブロック405に対する外部からの動作がCPU60
2を介して制御される点が異なっている。以下の説明で
は、一例として第2の消去単位262に対する読み出し
方法について、図3(a)を参照しながら説明する。
【0266】まず、半導体装置601の電源をオンにす
る。この時、動作手順検知レジスタ部242のレジスタ
はすべてリセット状態である。従って、読み出し禁止解
除信号826はすべて“0”になるため、入出力制御部
422のデータ出力禁止制御回路462は、すべての消
去単位について、センスアンプ信号831として読み出
されたデータのCPU602への出力を禁止する制御を
行う。つまり、データ出力禁止制御回路462は、電源
オン時に必ずメモリセルアレイ221のすべての消去単
位に保持されたデータの不揮発性メモリブロック405
からの出力を禁止する。
【0267】次に、第2の実施形態と同様にして、第2
の消去単位262の全メモリセルに対して、外部から消
去動作、消去ベリファイ動作、書き込み動作及び書き込
みベリファイ動作を順次行う。
【0268】以上の動作において、まず、動作検知回路
131において消去動作が検知され、次に消去結果判定
回路232において第2の消去単位262に対する正常
な消去動作が確認され、その後、動作検知回路131に
おいて書き込み動作が検知され、続いて書き込み結果判
定回路233において第2の消去単位262に対する正
常な動作が確認された場合には、動作手順検知回路23
4は動作手順検知信号825のうちの第2の消去単位2
62に対する信号を“1”にし、動作手順検知レジスタ
部242の第2のレジスタがセット状態にされる。
【0269】ここで、動作検知回路131において、消
去動作及び書き込み動作を検知すべきそれぞれの手順
に、それぞれ消去動作及び書き込み動作以外の動作が検
知された場合、又は消去結果判定回路232及び書き込
み結果判定回路233においてそれぞれ正常な消去動作
及び書き込み動作が確認されなかった場合には、動作手
順検知回路234は動作手順検知信号825のうちの第
2の消去単位262に対する信号をを“0”にするた
め、動作手順検知レジスタ部242の第2のレジスタは
リセット状態のままとなり、読み出し禁止解除制御回路
243は読み出し禁止解除信号826のうちの第2の消
去単位262に対する信号を“0”にする。従って、デ
ータ出力禁止制御回路362は、メモリセルアレイ22
1の第2の消去単位262から入力されるセンスアンプ
信号831をデータ信号813として出力しないような
制御を行うため、読み出し命令を外部から入力しても第
2の消去単位262に保持されたデータは不揮発性メモ
リブロック405から読み出されない。
【0270】このように、第2の消去単位262の全メ
モリセルに対して、消去動作、正常な消去動作の確認、
書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行わ
れた場合のみ、動作手順検知レジスタ部242の第2の
レジスタがセット状態となり、読み出し禁止解除信号の
うちの第2の消去単位262に対する信号が“1”にな
るため、データ出力禁止制御回路462における第2の
消去単位262に対する読み出し禁止状態が解除され、
第2の消去単位262に保持されたデータの外部への読
み出しが可能な状態となる。
【0271】その後電源をオフにするまで第2の消去単
位262に対する読み出しが可能であり、次に電源をオ
ンにすると動作手順検知レジスタ部242のレジスタは
再びすべてリセット状態となるため、データ出力禁止制
御回路462がデータ信号813の出力を禁止する制御
を行うので、メモリセルアレイ221のすべての消去単
位に保持されたデータの機密は保護された状態となる。
【0272】また、動作手順検知回路234の設定を変
更することにより、図3(b)に示す第1の実施形態に
係る第1の変形例のように、正常な消去動作の確認及び
正常な書き込み動作の確認が1つの消去単位に対して順
次行われた場合に、該消去単位に記憶されたデータの外
部への読み出しが可能となるようにしてもよい。勿論、
図4(a)に示す第1の実施形態に係る第2の変形例の
ように、プリプログラム動作の検知、消去動作の検知、
正常な消去動作の確認、書き込み動作及び正常な書き込
み動作の確認が1つの消去単位に対して順次行われた場
合、又は図4(b)に示す第1の実施形態に係る第3の
変形例のように、消去動作の検知、正常な消去動作の確
認、書き込み動作、正常な書き込み動作の確認及びリバ
ース動作の検知が1つの消去単位に対して順次行われた
場合に、該消去単位に記憶されたデータの外部への読み
出しが可能となるようにしてもよい。
【0273】また、所定数のメモリセルごとに先頭アド
レスから順次連続して書き込み動作及び書き込みベリフ
ァイ動作を繰り返して行う方法に限定する動作手順及び
消去単位内の全メモリセルがすべて同じ状態となること
を防ぐ動作手順も第1の実施形態と同様に実施可能であ
る。
【0274】以上説明したように、第6の実施形態によ
ると、第2の実施形態と同様の効果を得られるのに加え
て、メモリセルアレイ221に保持されたデータは、不
揮発性メモリブロック405よりも外に出力されないた
め、例えば制御バス610上のデータ信号813を解析
する等の行為によってデータを不正に利用されることを
防止することができ、より確実な機密保護が可能とな
る。
【0275】(第7の実施形態)以下、本発明の第7の
実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、
以下の説明において、第1の実施形態と同一の機能構成
を有する構成要素については同一の符号を付すことによ
り説明を省略する。
【0276】第7の実施形態に係る半導体装置は、図1
に示した第1の実施形態の半導体装置101と同等の構
成を有しており、CPU102、RAM103、制御回
路104及び不揮発性メモリブロック105を備え、該
不揮発性メモリブロック105は、書き換え制御回路1
06を介して制御信号入力端子801及びアドレス入力
端子802に接続され、また外部入出力制御部107を
介してデータ入出力端子803と接続されている。さら
に、不揮発性メモリブロック105に保持されたデータ
の外部への読み出し禁止の設定のために、第1の実施形
態の書き換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制
御部109にかえて、図11に示す書き換え動作検知部
701及び読み出し禁止解除制御部702が設けられて
いる。
【0277】また、本実施形態の不揮発性メモリブロッ
ク105は、図1に示した第1の実施形態の不揮発性メ
モリブロック105と同様に、メモリセルアレイ12
1、入出力制御部122、センスアンプ123及びデコ
ーダ124からなり、また外部入出力制御部107は、
図2(b)に示した第1の実施形態の外部入出力制御部
107と同様に、出力禁止制御回路151及び入力制御
回路152を備えている。
【0278】本実施形態の半導体装置は、書き換え動作
検知部701においてメモリセルアレイ121に対する
異常な動作を検知した場合に、読み出し禁止解除制御部
702においてメモリセルアレイ121に保持されたデ
ータの読み出しを許可しないようにする点が第1の実施
形態と異なっている。
【0279】以下、本実施形態の半導体装置の書き換え
動作検知部701及び読み出し禁止解除制御部702に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0280】図11は、第7の実施形態に係る半導体装
置の書き換え動作検知部701及び読み出し禁止解除制
御部702の機能構成を示している。
【0281】図11に示すように、本実施形態の書き換
え動作検知部701は、第1の実施形態と同等の書き換
え動作検知部108と同様の動作検知回路131、消去
結果判定回路132、書き込み結果判定回路133及び
動作手順検知回路134に加えて、メモリセルアレイ1
21に対する異常な動作を検知するための異常動作検知
回路703を備えている。
【0282】また、読み出し禁止解除制御部702は読
み出し動作検知回路141、動作手順検知レジスタ70
4及び読み出し禁止解除制御回路143からなる。
【0283】異常動作検知回路703は、書き換え制御
回路106から入力される制御信号811及び不揮発性
メモリブロック105から入力される動作電圧841に
基づいて、制御信号811に指定された動作に用いられ
る電圧とは異なる電圧が動作電圧841として入力され
た場合には異常動作検知信号842を“1”にし、その
他の場合には異常動作検知信号842を“0”にする。
また、動作手順検知回路134に規定された動作手順に
含まれていない動作を指定する制御信号811を検知し
た場合にも同様に異常動作検知信号842を“1”にす
る。
【0284】ここで、動作電圧841には、電源電圧と
メモリセルアレイ121に印加されるゲート電圧とが入
力される。なお、ソース電圧及びドレイン電圧等を入力
することにより、異常な動作を検出することもできる。
【0285】なお、異常動作検知回路703は、通常の
動作条件とは異なる動作又は動作手順検知回路134に
規定された動作手順に含まれていない動作を異常な動作
として検知し、異常な動作を検知した場合に異常動作検
知信号842を“1”にするように構成されていれば良
く、動作電圧841による異常動作の検知方法に限ら
ず、例えば温度センサを設けることにより異常な温度で
の動作を検知する方法及び光センサを設けることにより
パッケージの開封を検知する方法等を用いることも可能
である。
【0286】動作手順検知レジスタ704は、動作手順
検知回路134から入力される動作手順検知信号815
と異常動作検知回路703から入力される異常動作検知
信号842との組み合わせによって、セット状態又はリ
セット状態となる。具体的には、動作手順検知回路13
4から出力される動作手順検知信号815が“1”であ
り且つ異常動作検知信号842が“0”である場合のみ
動作手順検知レジスタ704はセット状態となり、その
他の場合はリセット状態となる。
【0287】本実施形態の半導体装置は、第1の実施形
態と同様にして、書き込み動作、書き込みベリファイ動
作、消去動作、消去ベリファイ動作及び読み出し動作等
の不揮発性メモリブロック105に対する外部からの動
作を行うことができる。
【0288】以下、メモリセルアレイ121に保持され
たデータの外部への読み出し方法について図面を参照し
ながら説明する。
【0289】第7の実施形態に係る半導体装置の外部へ
の読み出し禁止を解除するための動作手順は、図3
(a)に示した第1の実施形態の動作手順と同様である
が、異常動作検知回路703において異常な動作を検知
した場合にはデータの外部への読み出し禁止する点が異
なっている。以下の説明では、本実施形態のメモリセル
アレイ121に対する読み出し方法について、図3
(a)を参照しながら説明する。
【0290】まず半導体装置の電源をオンにする。この
時、動作手順検知レジスタ704はリセット状態である
ため、読み出し禁止解除制御回路143が読み出し禁止
解除信号816に“0”を出力することにより出力禁止
制御回路151はデータ信号813の出力を禁止する制
御を行い、入出力制御部122から入力されるデータ信
号813は半導体装置の外部に出力されないので、メモ
リセルアレイ121に保持されたデータの機密は保護さ
れた状態にある。
【0291】次に、第1の実施形態と同様にして、外部
から消去動作、消去ベリファイ動作、書き込み動作及び
書き込みベリファイ動作を順次行う。
【0292】以上の動作において、まず、動作検知回路
131において消去動作が検知され、次に消去結果判定
回路132において正常な消去動作が確認され、その
後、動作検知回路131において書き込み動作が検知さ
れ、続いて書き込み結果判定回路133において正常な
動作が確認された場合には、動作手順検知回路134は
動作手順検知信号815を“1”にする。
【0293】ここで、動作検知回路131において他の
動作が検知された場合、又は消去結果判定回路132及
び書き込み結果判定回路133において正常な消去動作
及び書き込み動作が確認されなかった場合には、動作手
順検知回路134は動作手順検知信号815を“0”に
するため、動作手順検知レジスタ704はリセット状態
のままとなり、読み出し禁止解除制御回路143は読み
出し禁止解除信号を“0”にする。従って、出力禁止制
御回路151は、入出力制御部122から入力されるデ
ータ信号813は半導体装置の外部に出力しないような
制御を行うため、読み出し命令を外部から入力してもメ
モリセルアレイ121に保持されたデータは半導体装置
の外部には出力されない。
【0294】さらに、異常動作検知回路703において
異常な動作を検知した場合には、異常動作検知信号84
2が“1”となることによって動作手順検知レジスタ7
04はリセット状態となり、読み出し禁止解除制御回路
143は読み出し禁止解除信号を“0”にする。これに
より、動作手順検知回路134が前述のように規定され
た動作手順を検知した場合であっても、異常な電圧を用
いた動作により該動作手順が行われた場合にはメモリセ
ルアレイ121に保持されたデータの外部への読み出し
が禁止される。
【0295】このように、メモリセルアレイ121の全
メモリセルに対して消去動作、正常な消去動作の確認、
書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行わ
れ、且つこれらの動作が通常の電圧を用いて行われた場
合のみ、動作手順検知レジスタ704がセット状態とな
り、読み出し禁止解除信号816が“1”になるため、
出力禁止制御回路151における読み出し禁止状態が解
除され、メモリセルアレイ121に保持されたデータの
外部への読み出しが可能な状態となる。
【0296】なお、動作手順検知回路134の設定を変
更することにより、図3(b)に示した第1の実施形態
に係る第1の変形例と同様に、正常な消去動作の確認及
び正常な書き込み動作の確認を順次行うように規定して
もよい。勿論、図4(a)に示した第1の実施形態に係
る第2の変形例と同様に、プリプログラム動作の検知、
消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作
及び正常な書き込み動作の確認行うように規定してもよ
く、また図4(b)に示した第1の実施形態に係る第2
の変形例と同様に、消去動作の検知、正常な消去動作の
確認、書き込み動作、正常な書き込み動作の確認及びリ
バース動作の検知を順次行うように規定してもよい。こ
のように規定しても、規定された動作手順が順次行わ
れ、且つこれらの動作が通常の電圧を用いて行われた場
合のみ、外部への読み出しが可能な状態となる。
【0297】また、所定数のメモリセルごとに先頭アド
レスから順次連続して書き込み動作及び書き込みベリフ
ァイ動作を繰り返して行う方法に限定する動作手順及び
全メモリセルがすべて同じ状態となることを防ぐ動作手
順も第1の実施形態と同様に実施可能である。
【0298】以上説明したように、第7の実施形態によ
ると、第1の実施形態と同様の機密保護が可能であるの
に加えて、異常動作検知回路703がメモリセルアレイ
121に対する異常な動作を検知すると動作手順検知レ
ジスタ704がリセット状態となるため、例えば異常な
ゲート電圧によって生じる読み出しの誤判定を利用した
動作を確実に防止することができ、より確実な機密保護
が可能となる。
【0299】なお、本実施形態は、異常動作検知回路7
03を第1の実施形態の書き換え動作検知部108に適
用した半導体装置として説明したが、本実施形態の異常
動作検知回路703を第3及び第5の実施形態の書き換
え動作検知部108に適用しても同様の効果を得られ
る。
【0300】(第8の実施形態)以下、本発明の第8の
実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、
以下の説明において、第2の実施形態と同一の機能構成
を有する構成要素については同一の符号を付すことによ
り説明を省略する。
【0301】第8の実施形態に係る半導体装置は、図5
に示した第2の実施形態の半導体装置201と同等の構
成を有しており、CPU102、RAM103、制御回
路104及び不揮発性メモリブロック205を備え、該
不揮発性メモリブロック205は、書き換え制御回路1
06を介して制御信号入力端子801及びアドレス入力
端子802に接続され、また外部入出力制御部207を
介してデータ入出力端子803と接続されている。さら
に、不揮発性メモリブロック205に保持されたデータ
の外部への読み出し禁止の設定のために、第2の実施形
態の書き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制
御部209にかえて、図12に示す書き換え動作検知部
711及び読み出し禁止解除制御部712が設けられて
いる。
【0302】また、本実施形態の不揮発性メモリブロッ
ク205は、図5に示した第2の実施形態の不揮発性メ
モリブロック205と同様に、メモリセルアレイ22
1、入出力制御部122、センスアンプ123及びデコ
ーダ124からなり、メモリセルアレイ221は第1の
消去単位261、第2の消去単位262、…、第nの消
去単位263のn個(nは2以上の整数である)のブロ
ックに分割されたフラッシュEEPROMからなる。ま
た、外部入出力制御部207は、図6(b)に示した第
2の実施形態の外部入出力制御部207と同様に、出力
禁止制御回路251及び入力制御回路152を備えてい
る。
【0303】本実施形態の半導体装置は、書き換え動作
検知部711において、メモリセルアレイ221に対す
る異常な動作を消去単位ごとに検知し、該書き換え動作
検知部711が異常な動作を検知した場合に、読み出し
禁止解除制御部712において該当する消去単位に保持
されたデータの読み出しを許可しないようにする点が第
2の実施形態と異なっている。
【0304】以下、本実施形態の半導体装置の書き換え
動作検知部711及び読み出し禁止解除制御部712に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0305】図12は、第8の実施形態に係る半導体装
置の書き換え動作検知部711及び読み出し禁止解除制
御部712の機能構成を示している。
【0306】図12に示すように、本実施形態の書き換
え動作検知部711は、第2の実施形態と同等の動作検
知回路131、消去結果判定回路232、書き込み結果
判定回路233及び動作手順検知回路234に加えて、
異常な動作を消去単位ごとに検知するための異常動作検
知回路713を備えている。
【0307】また、読み出し禁止解除制御部702は読
み出し動作検知回路141、動作手順検知レジスタ部7
14及び読み出し禁止解除制御回路243からなる。こ
こで、動作手順検知レジスタ部714には、揮発性メモ
リセルからなる第1のレジスタ、第2のレジスタ、…、
第nのレジスタのn個のレジスタが設けられており、そ
れぞれ第1の消去単位261、第2の消去単位262、
…、第nの消去単位263に対応している。
【0308】異常動作検知回路713は、書き換え制御
回路106から入力される制御信号811及びアドレス
信号812、並びに不揮発性メモリブロック205から
入力される動作電圧841に基づいて、メモリセルアレ
イ221に対して異常な動作が行われたか否かを消去単
位ごとに検知し、その結果を異常動作検知信号843と
して出力する。ここで、異常動作検知信号843は、第
1の消去単位から第nの消去単位までのそれぞれに対応
したn個の信号からなる。
【0309】具体的に、異常動作検知回路713は、ア
ドレス信号812に基づいて動作が行われた消去単位を
判断すると共に、制御信号811に基づいてメモリセル
アレイ221に対して行われた動作を検知する。そし
て、動作電圧841として入力されたゲート電圧及び電
源電圧が、制御信号811に指定された動作として設定
された電圧値と同じであるか否かを判定することにより
異常な動作の有無を検知する。異常な動作が検知された
場合には異常動作検知信号843のうちの動作が行われ
た消去単位に対する信号を“1”にし、その他の場合に
は異常動作検知信号843のうちの該消去単位に対する
信号を“0”にする。
【0310】なお、異常動作検知回路713は、通常の
動作条件とは異なる動作又は動作手順検知回路234に
規定された動作手順に含まれていない動作を異常な動作
として検知し、異常な動作を検知した場合に異常動作検
知信号843を“1”にするように構成されていれば良
く、動作電圧841による異常動作の検知方法に限ら
ず、例えば温度センサを設けることにより異常な温度で
の動作を検知するように構成されていても良い。
【0311】動作手順検知レジスタ部714の各レジス
タは、動作手順検知回路234から消去単位ごとに入力
される動作手順検知信号825と異常動作検知回路71
3から消去単位ごとに入力される異常動作検知信号84
3との組み合わせによって、セット状態又はリセット状
態となる。具体的には、動作手順検知回路234から出
力される動作手順検知信号825のうちの第2の消去単
位262に対する信号が“1”であり且つ異常動作検知
信号843のうちの第2の消去単位262に対する信号
が“0”である場合にのみ、動作手順検知レジスタ部7
14の第2のレジスタはセット状態となる。
【0312】本実施形態の半導体装置は、第2の実施形
態と同様にして、書き込み動作、書き込みベリファイ動
作、消去動作、消去ベリファイ動作及び読み出し動作等
の不揮発性メモリブロック205に対する外部からの動
作を行うことができる。
【0313】以下、メモリセルアレイ221に保持され
たデータの外部への読み出し方法について図面を参照し
ながら説明する。
【0314】第8の実施形態に係る半導体装置の外部へ
の読み出し禁止を解除するための動作手順は、第2の実
施形態の動作手順と同様であるが、異常動作検知回路7
13において異常な動作を消去単位ごとに検知した場合
には該当する消去単位のデータの外部への読み出し禁止
する点が異なっている。以下の説明では、本実施形態の
メモリセルアレイ221に対する読み出し方法につい
て、一例として第2の消去単位262に対する読み出し
方法について、図3(a)を参照しながら説明する。
【0315】まず半導体装置の電源をオンにする。この
時、動作手順検知レジスタ部714のレジスタはすべて
リセット状態である。従って、読み出し禁止解除信号8
26のすべて“0”になるため、外部入出力制御部20
7の出力禁止制御回路251はすべての消去単位ついて
データ信号813の出力を禁止する制御を行う。つま
り、出力禁止制御回路251は、電源オン時に必ずメモ
リセルアレイ221のすべての消去単位に保持されたデ
ータの外部への出力を禁止する。
【0316】次に、第2の実施形態と同様にして、第2
の消去単位262の全メモリセルに対して、外部から消
去動作、消去ベリファイ動作、書き込み動作及び書き込
みベリファイ動作を順次行う。
【0317】以上の動作において、まず、動作検知回路
131において消去動作が検知され、次に消去結果判定
回路232において第2の消去単位262に対する正常
な消去動作が確認され、その後、動作検知回路131に
おいて書き込み動作が検知され、続いて書き込み結果判
定回路233において第2の消去単位262に対する正
常な動作が確認された場合には、動作手順検知回路23
4は動作手順検知信号825のうちの第2の消去単位2
62に対する信号を“1”にし、動作手順検知レジスタ
部714の第2のレジスタがセット状態にされる。
【0318】ここで、動作検知回路131において他の
動作が検知された場合、又は消去結果判定回路232及
び書き込み結果判定回路233において第2の消去単位
262に対する正常な消去動作及び書き込み動作が確認
されなかった場合には、動作手順検知回路234は動作
手順検知信号825のうちの第2の消去単位262に対
する信号を“0”にするため、動作手順検知レジスタ部
714の第2のレジスタはリセット状態のままとなり、
読み出し禁止解除制御回路243読み出し禁止解除信号
のうちの第2の消去単位262に対する信号はを“0”
にする。従って、出力禁止制御回路251は、メモリセ
ルアレイ221の第2の消去単位262から入力される
データ信号813を出力しないような制御を行うため、
読み出し命令を外部から入力しても第2の消去単位26
2に保持されたデータは半導体装置の外部には出力され
ない。
【0319】さらに、異常動作検知回路713において
第2の消去単位262に対する異常な動作を検知した場
合には、異常動作検知信号843のうちの第2の消去単
位262に対する信号が“1”となることによって動作
手順検知レジスタ部714の第2のレジスタはリセット
状態となり、読み出し禁止解除制御回路243は読み出
し禁止解除信号826のうちの第2の消去単位262に
対する信号を“0”にする。これにより、動作手順検知
回路234が第2の消去単位262に対して前述のよう
に規定された動作手順を検知した場合であっても、異常
な電圧を用いた動作により該動作手順が行われた場合に
は第2の消去単位262に保持されたデータの外部への
読み出しが禁止される。
【0320】このように、第2の消去単位262の全メ
モリセルに対して、消去動作、正常な消去動作の確認、
書き込み動作及び正常な書き込み動作の確認が順次行わ
れ、且つこれらの動作が通常の電圧を用いて行われた場
合のみ、動作手順検知レジスタ部714の第2のレジス
タがセット状態となり、読み出し禁止解除信号826の
うちの第2の消去単位262に対する信号が“1”にな
るため、出力禁止制御回路251における第2の消去単
位262に対する読み出し禁止状態が解除され、第2の
消去単位262に保持されたデータの外部への読み出し
が可能な状態となる。
【0321】なお、動作手順検知回路234の設定を変
更することにより、図3(b)に示した第1の実施形態
に係る第1の変形例と同様に、正常な消去動作の確認及
び正常な書き込み動作の確認を順次行うように規定して
もよい。勿論、図4(a)に示した第1の実施形態に係
る第2の変形例と同様に、プリプログラム動作の検知、
消去動作の検知、正常な消去動作の確認、書き込み動作
及び正常な書き込み動作の確認を順次行うように規定し
てもよく、また図4(b)に示した第1の実施形態に係
る第2の変形例と同様に、消去動作の検知、正常な消去
動作の確認、書き込み動作、正常な書き込み動作の確認
及びリバース動作の検知を順次行うように規定してもよ
い。このように規定しても、規定された動作手順が順次
行われ、且つこれらの動作が通常の電圧を用いて行われ
た場合のみ、外部への読み出しが可能な状態となる。
【0322】また、所定数のメモリセルごとに先頭アド
レスから順次連続して書き込み動作及び書き込みベリフ
ァイ動作を繰り返して行う方法に限定する動作手順及び
消去単位内の全メモリセルがすべて同じ状態となること
を防ぐ動作手順も第1の実施形態と同様に実施可能であ
る。
【0323】以上説明したように、第8の実施形態によ
ると、第2の実施形態と同様の効果を得られるのに加え
て、異常動作検知回路713がメモリセルアレイ221
に対する異常な動作を消去単位ごとに検知すると動作手
順検知レジスタ部714のうちの対応するレジスタがリ
セット状態となるため、例えば異常なゲート電圧によっ
て生じる読み出しの誤判定を利用した動作を確実に防止
することができ、より確実な機密保護が可能となる。
【0324】なお、本実施形態は、異常動作検知回路7
13を第2の実施形態の書き換え動作検知部208に適
用した半導体装置として説明したが、本実施形態の異常
動作検知回路713を第4及び第6の実施形態の書き換
え動作検知部208に適用しても同様の効果を得られ
る。
【0325】(第9の実施形態)以下、本発明の第9の
実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、
以下の説明において、第1の実施形態と同一の機能構成
を有する構成要素については同一の符号を付すことによ
り説明を省略する。
【0326】第9の実施形態に係る半導体装置は、図1
に示した第1の実施形態の半導体装置101と同等の構
成を有しており、CPU102、RAM103、制御回
路104及び不揮発性メモリブロック105を備え、該
不揮発性メモリブロック105は、書き換え制御回路1
06を介して制御信号入力端子801及びアドレス入力
端子802に接続され、また外部入出力制御部を介して
データ入出力端子803と接続されている。さらに、不
揮発性メモリブロック105に保持されたデータの外部
への読み出し禁止の設定のために、書き換え動作検知部
108及び読み出し禁止解除制御部109が設けられて
いる。
【0327】また、本実施形態の不揮発性メモリブロッ
ク105は、図1に示した第1の実施形態の不揮発性メ
モリブロック105と同様に、メモリセルアレイ12
1、入出力制御部122、センスアンプ123及びデコ
ーダ124からなる。
【0328】また、書き換え動作検知部108及び読み
出し禁止解除制御部109は、図2(a)に示した第1
の実施形態の書き換え動作検知部及び読み出し禁止解除
制御部と同様に構成されており、書き換え動作検知部1
08は、動作検知回路131、消去結果判定回路13
2、書き込み結果判定回路133及び動作手順検知回路
134からり、また、読み出し禁止解除制御部109は
読み出し動作検知回路141、動作手順検知レジスタ1
42及び読み出し禁止解除制御回路143からなる。
【0329】本実施形態の半導体装置は、外部入出力制
御部において、読み出しを禁止する場合に、メモリセル
アレイ121に保持されたデータを出力しないのに加え
て、メモリセルアレイ121に保持されたデータとは異
なるダミーデータを出力する点が第1の実施形態の半導
体装置と異なっている。
【0330】以下、本実施形態の半導体装置の外部入出
力制御部について図面を参照しながら説明する。
【0331】図13(a)は、第9の実施形態に係る半
導体装置の外部入出力制御部の機能構成を示している。
【0332】図13(a)に示すように、本実施形態の
外部入出力制御部721は、第1の実施形態と同等の出
力禁止制御回路151及び入力制御回路152に加え
て、ダミーデータを生成する回路として固定データ発生
回路722が設けられている。
【0333】固定データ発生回路722は、ダミーデー
タとして固定データ851を出力禁止制御回路151に
出力する。ここで、固定データ851は、固定データ発
生回路722に規定されたデータを出力するので、任意
のデータを設定することができる。
【0334】出力禁止制御回路151は、入出力制御部
122から入力されるデータ信号813及びベリファイ
結果信号814、並びに固定データ発生回路722から
入力される固定データ851の外部への出力を制御信号
811及び読み出し禁止解除信号816に基づいて制御
する。ここで、出力禁止制御回路151は、制御信号8
11として読み出し動作を指定する信号が入力された場
合に、読み出し禁止解除信号816が“1”であれば、
データ信号813をデータ入出力端子803を介して外
部に出力し、固定データ851を遮断する。また、読み
出し禁止解除信号816が“0”であれば、データ信号
813を遮断し、固定データ851をデータ入出力端子
803を介して外部に出力する。
【0335】また、ベリファイ結果信号814は、読み
出し禁止解除信号816に関わらず出力禁止制御回路1
51によって外部に出力される。
【0336】次に、本実施形態の半導体装置の動作につ
いて図1、図2(a)及び図13(a)を参照しながら
説明する。
【0337】本実施形態の半導体装置は、第1の実施形
態及びその変形例と同様に、電源オン時には動作手順検
知レジスタ142はリセット状態であるため、読み出し
禁止解除信号816が“0”となる。これにより、出力
禁止制御回路151はデータ信号813を遮断し、固定
データ851をデータ入出力端子803を介して外部に
出力する。
【0338】次に、動作手順検知回路134によって規
定された動作手順として、図3(a)に示した第1の実
施形態と同様の動作手順がメモリセルアレイ121の全
メモリセルに対して順次行われた場合のみ、動作手順検
知レジスタ142がセット状態となり、読み出し禁止解
除信号816が“1”になるため、出力禁止制御回路1
51は固定データ851を遮断し、データ信号813を
データ入出力端子803を介して外部に出力する。逆
に、規定された動作手順を行うことなく読み出し動作を
行った場合には、固定データ発生回路722から出力さ
れる固定データ851が外部に出力される。
【0339】なお、前述の動作手順は、動作手順検知回
路134の設定を変更することにより、図3(b)、図
4(a)及び図4(b)に示すような第1の実施形態の
各変形例と同様の動作手順を行うようにしてもよい。
【0340】以上説明したように、第9の実施形態によ
ると、第1の実施形態と同様の機密保護が可能であるの
に加えて、規定された動作手順を行うことなく不正にメ
モリセルアレイ121に保持されたデータを読み出そう
とした場合には固定データ発生回路722から固定デー
タ851が外部に出力されるため、不正な読み出しを行
う第3者に固定データ851をメモリセルアレイ121
に保持されたデータと誤解させることができ、機密保護
機能の有無を区別し難くなるため、より確実な機密保護
が可能となる。
【0341】なお、メモリセルアレイ121に保持され
たデータとは異なるダミーデータを出力するデータ発生
回路は、固定データ発生回路722に限らず、様々な変
形例が可能であり、特に複雑で予測の困難なデータを生
成することが好ましい。以下に、データ発生回路として
他の回路を用いた変形例について説明する。
【0342】以下、本実施形態の第1の変形例について
図面を参照しながら説明する。
【0343】図13(b)は、第9の実施形態の第1の
変形例に係る半導体装置の外部入出力制御部721の機
能構成を示している。
【0344】図13(b)に示すように、本実施形態の
第1の変形例に係る外部入出力制御部721は、第1の
実施形態と同等の出力禁止制御回路151及び入力制御
回路152に加えて、ダミーデータを生成する回路とし
て不特定データ発生回路723が設けられている。
【0345】不特定データ発生回路723は、ダミーデ
ータとして、アドレス信号812を遷移させることによ
り不特定データ852を生成して出力禁止制御回路15
1に出力する。
【0346】出力禁止制御回路151は、第9の実施形
態と同様に、読み出し禁止解除信号816が“1”であ
れば、データ信号813をデータ入出力端子803を介
して外部に出力すると共に不特定データ852を遮断
し、読み出し禁止解除信号816が“0”であれば、デ
ータ信号813を遮断すると共に不特定データ852を
データ入出力端子803を介して外部に出力する。
【0347】本実施形態の第1の変形例によると、規定
された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ
121に保持されたデータを読み出そうとした場合に、
不特定データ発生回路723から出力される不特定デー
タ852が外部に出力されるため、不正な読み出しを行
う第3者にとっては出力された不特定データ852がメ
モリセルアレイ121に保持されたデータであるのか否
かの区別は困難であり、第3者によるデータの解析を困
難にさせることができる。
【0348】次に、本実施形態の第2の変形例について
図面を参照しながら説明する。
【0349】図13(c)は、第9の実施形態の第2の
変形例に係る半導体装置の外部入出力制御部721の機
能構成を示している。
【0350】図13(c)に示すように、本実施形態の
第2の変形例に係る外部入出力制御部721は、第1の
実施形態と同等の出力禁止制御回路151及び入力制御
回路152に加えて、ダミーデータを生成する回路とし
てデータスクランブル回路724が設けられている。
【0351】データスクランブル回路724は、入出力
制御部122からデータ信号813として入力されたデ
ータを並べ替える又は置換する等の方法により、ダミー
データとしてスクランブルデータ853を生成して出力
禁止制御回路151に出力する。
【0352】出力禁止制御回路151は、第9の実施形
態と同様に、読み出し禁止解除信号816が“1”であ
れば、データ信号813をデータ入出力端子803を介
して外部に出力すると共にスクランブルデータ853を
遮断し、読み出し禁止解除信号816が“0”であれ
ば、データ信号813を遮断すると共にスクランブルデ
ータ853をデータ入出力端子803を介して外部に出
力する。
【0353】本実施形態の第2の変形例によると、規定
された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ
121に保持されたデータを読み出そうとした場合に、
データスクランブル回路724から出力されるスクラン
ブルデータ853が外部に出力されるため、不正な読み
出しを行う第3者にとっては出力されたスクランブルデ
ータ853がメモリセルアレイ121に保持されたデー
タであるのか否かの区別は困難であり、第3者によるデ
ータの解析を困難にさせることができる。
【0354】なお、第9の実施形態及びその変形例は、
メモリセルアレイ121に保持されたデータとは異なる
ダミーデータを出力するデータ発生回路を第1の実施形
態の半導体装置に適用した半導体装置として説明した
が、本実施形態及びその変形例のデータ発生回路を第7
の実施形態の半導体装置に適用しても同様の効果を得ら
れる。
【0355】(第10の実施形態)以下、本発明の第1
0の実施形態について図面を参照しながら説明する。な
お、以下の説明において、第2の実施形態と同一の機能
構成を有する構成要素については同一の符号を付すこと
により説明を省略する。
【0356】第10の実施形態に係る半導体装置は、図
5に示した第2の実施形態の半導体装置201と同等の
構成を有しており、CPU102、RAM103、制御
回路104及び不揮発性メモリブロック205を備え、
該不揮発性メモリブロック205は、書き換え制御回路
106を介して制御信号入力端子801及びアドレス入
力端子802に接続され、また外部入出力制御部を介し
てデータ入出力端子803と接続されている。さらに、
不揮発性メモリブロック205に保持されたデータの外
部への読み出し禁止の設定のために、書き換え動作検知
部208及び読み出し禁止解除制御部209が不揮発性
メモリブロック205と接続するように設けられてい
る。
【0357】また、本実施形態の不揮発性メモリブロッ
ク205は、図2に示した第2の実施形態の不揮発性メ
モリブロック205と同様に、メモリセルアレイ22
1、入出力制御部122、センスアンプ123及びデコ
ーダ124からなり、メモリセルアレイ221は第1の
消去単位261、第2の消去単位262、…、第nの消
去単位263のn個(nは2以上の整数である)のブロ
ックに分割されており、消去単位ごとの一括消去が可能
なように構成されたブロック消去型のEEPROMから
なる。
【0358】また、書き換え動作検知部208及び読み
出し禁止解除制御部209は、図6(a)に示した第2
の実施形態の書き換え動作検知部208及び読み出し禁
止解除制御部209と同様に構成されており、書き換え
動作検知部208は、動作検知回路131、消去結果判
定回路232、書き込み結果判定回路233及び動作手
順検知回路234からり、また、読み出し禁止解除制御
部209は読み出し動作検知回路141、動作手順検知
レジスタ部242及び読み出し禁止解除制御回路243
からなる。
【0359】本実施形態の半導体装置は、外部入出力制
御部において、読み出しを禁止する場合に、メモリセル
アレイ221に保持されたデータを出力しないのに加え
て、メモリセルアレイ221に保持されたデータとは異
なるダミーデータを出力する点が第2の実施形態の半導
体装置と異なっている。
【0360】以下、本実施形態の半導体装置の外部入出
力制御部について図面を参照しながら説明する。
【0361】図14(a)は、第10の実施形態に係る
半導体装置の外部入出力制御部の機能構成を示してい
る。
【0362】図14(a)に示すように、本実施形態の
外部入出力制御部731は、第2の実施形態と同等の出
力禁止制御回路251及び入力制御回路152に加え
て、ダミーデータを生成する回路として固定データ発生
回路722が設けられている。
【0363】固定データ発生回路722は、第9の実施
形態と同様に、ダミーデータとして固定データ851を
出力禁止制御回路251に出力する。
【0364】出力禁止制御回路251は、入出力制御部
122から入力されるデータ信号813及びベリファイ
結果信号814、並びに固定データ発生回路722から
入力される固定データ851の外部への出力を制御信号
811、アドレス信号812及び読み出し禁止解除信号
826に基づいて制御する。ここで、出力禁止制御回路
251は、制御信号811として読み出し動作を指定す
る信号が入力された場合に、アドレス信号812に基づ
いて読み出し動作の対象となる消去単位を判断し、該消
去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“1”で
あれば、データ信号813をデータ入出力端子803を
介して外部に出力し、固定データ851を遮断する。ま
た、読み出し動作の対象となる消去単位消去単位に対す
る読み出し禁止解除信号826が“0”であれば、デー
タ信号813を遮断し、固定データ851をデータ入出
力端子803を介して外部に出力する。
【0365】また、ベリファイ結果信号814は、読み
出し禁止解除信号826に関わらず出力禁止制御回路2
51によってデータ入出力端子803を介して外部に出
力される。
【0366】次に、本実施形態の半導体装置の動作につ
いて図5、図6(a)及び図14(a)を参照しながら
説明する。
【0367】本実施形態の半導体装置は、第2の実施形
態及びその変形例と同様に、電源オン時には動作手順検
知レジスタ部242のレジスタはすべてリセット状態で
あるため、読み出し禁止解除信号826はすべての消去
単位に対して“0”となる。これにより、出力禁止制御
回路251はすべての消去単位から出力されるデータ信
号813を遮断し、固定データ851をデータ入出力端
子803を介して外部に出力する。
【0368】次に、動作手順検知回路234によって規
定された動作手順として、図3(a)に示した第1の実
施形態と同様の動作手順が、一消去単位を構成する全メ
モリセルに対して順次行われた場合のみ、動作手順検知
レジスタ部242の該消去単位に対応するレジスタがセ
ット状態となり、読み出し禁止解除信号826のうちの
該消去単位に対応する信号が“1”になるため、出力禁
止制御回路251は、該消去単位に対する読み出し動作
において、固定データ851を遮断し、データ信号81
3をデータ入出力端子803を介して外部に出力する。
逆に、一消去単位の全メモリセルに対して規定された動
作手順を行うことなく読み出し動作を行った場合には、
該消去単位に対する読み出し動作において、固定データ
発生回路722から出力される固定データ851が外部
に出力される。
【0369】なお、前述の動作手順は、動作手順検知回
路234の設定を変更することにより、図3(b)、図
4(a)及び図4(b)に示すような第1の実施形態の
各変形例と同様の動作手順を行うようにしてもよい。
【0370】以上説明したように、第10の実施形態に
よると、第2の実施形態と同様の効果を得られるのに加
えて、規定された動作手順を行うことなく不正にメモリ
セルアレイ221に保持されたデータを読み出そうとし
た場合には固定データ発生回路722から固定データ8
51が外部に出力されるため、不正な読み出しを行う第
3者に固定データ851をメモリセルアレイ221に保
持されたデータと誤解させることができ、機密保護機能
の有無を区別し難くなるため、より確実な機密保護が可
能となる。
【0371】なお、メモリセルアレイ221に保持され
たデータとは異なるダミーデータを発生する回路は、固
定データ発生回路722に限らず、様々な変形例が可能
であり、特に複雑で予測の困難なデータを生成すること
が好ましい。以下に、データ発生回路として他の回路を
用いた変形例について説明する。
【0372】以下、本実施形態の第1の変形例について
図面を参照しながら説明する。
【0373】図14(b)は、第10の実施形態の第1
の変形例に係る半導体装置の外部入出力制御部731の
機能構成を示している。
【0374】図14(b)に示すように、本実施形態の
第1の変形例に係る外部入出力制御部731は、第1の
実施形態と同等の出力禁止制御回路251及び入力制御
回路152に加えて、ダミーデータを生成する回路とし
て不特定データ発生回路723が設けられている。
【0375】不特定データ発生回路723は、ダミーデ
ータとして、アドレス信号812に基づいて不特定デー
タ852を生成して出力禁止制御回路251に出力す
る。
【0376】出力禁止制御回路251は、第10の実施
形態と同様に、アドレス信号に指定された消去単位に対
する読み出し禁止解除信号826が“1”であれば、デ
ータ信号813をデータ入出力端子803を介して外部
に出力すると共に不特定データ852を遮断し、アドレ
ス信号に指定された消去単位に対する読み出し禁止解除
信号826が“0”であれば、データ信号813を遮断
すると共に不特定データ852をデータ入出力端子80
3を介して外部に出力する。
【0377】本実施形態の第1の変形例によると、規定
された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ
221に保持されたデータを読み出そうとした場合に、
不特定データ発生回路723から出力される不特定デー
タ852が外部に出力されるため、不正な読み出しを行
う第3者にとっては出力された不特定データ852がメ
モリセルアレイ221に保持されたデータであるのか否
かの区別は困難であり、第3者によるデータの解析を困
難にさせることができる。
【0378】次に、本実施形態の第2の変形例について
図面を参照しながら説明する。
【0379】図14(c)は、第10の実施形態の第2
の変形例に係る半導体装置の外部入出力制御部731の
機能構成を示している。
【0380】図14(c)に示すように、本実施形態の
第2の変形例に係る外部入出力制御部731は、第1の
実施形態と同等の出力禁止制御回路251及び入力制御
回路152に加えて、ダミーデータを生成する回路とし
てデータスクランブル回路724が設けられている。
【0381】データスクランブル回路724は、入出力
制御部122からデータ信号813として入力されたデ
ータを並べ替える又は置換する等の方法により、ダミー
データとしてスクランブルデータ853を生成して出力
禁止制御回路251に出力する。
【0382】出力禁止制御回路251は、第10の実施
形態と同様に、アドレス信号812に指定された消去単
位に対する読み出し禁止解除信号826が“1”であれ
ば、データ信号813をデータ入出力端子803を介し
て外部に出力すると共にスクランブルデータ853を遮
断し、アドレス信号812に指定された消去単位に対す
る読み出し禁止解除信号826が“0”であれば、デー
タ信号813を遮断すると共にスクランブルデータ85
3をデータ入出力端子803を介して外部に出力する。
【0383】本実施形態の第2の変形例によると、規定
された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ
221に保持されたデータを読み出そうとした場合に、
データスクランブル回路724から出力されるスクラン
ブルデータ853が外部に出力されるため、不正な読み
出しを行う第3者にとっては出力されたスクランブルデ
ータ853がメモリセルアレイ221に保持されたデー
タであるのか否かの区別は困難であり、第3者によるデ
ータの解析を困難にさせることができる。
【0384】なお、第10の実施形態及びその変形例
は、メモリセルアレイ221に保持されたデータとは異
なるダミーデータを出力するデータ発生回路を第2の実
施形態の半導体装置に適用した半導体装置として説明し
たが、本実施形態及びその変形例のデータ発生回路を第
8の実施形態の半導体装置に適用しても同様の効果を得
られる。
【0385】(第11の実施形態)以下、本発明の第1
1の実施形態について図面を参照しながら説明する。な
お、以下の説明において、第3の実施形態と同一の機能
構成を有する構成要素については同一の符号を付すこと
により説明を省略する。
【0386】第9の実施形態に係る半導体装置は、図7
(a)に示した第3の実施形態の半導体装置301と同
等の構成を有しており、CPU102、RAM103、
制御回路104及び不揮発性メモリブロック305を備
え、該不揮発性メモリブロック305は、書き換え制御
回路106を介して制御信号入力端子801及びアドレ
ス入力端子802に接続され、また外部入出力制御部3
07を介してデータ入出力端子803と接続されてい
る。さらに、不揮発性メモリブロック305に保持され
たデータの外部への読み出し禁止の設定のために、書き
換え動作検知部108及び読み出し禁止解除制御部10
9が設けられている。
【0387】また、本実施形態の不揮発性メモリブロッ
ク305は、図7(a)に示した第3の実施形態の不揮
発性メモリブロック305と同様に、メモリセルアレイ
121、入出力制御部、センスアンプ123及びデコー
ダ124からなる。
【0388】また、書き換え動作検知部108及び読み
出し禁止解除制御部109は、図2(a)に示した第1
の実施形態の書き換え動作検知部及び読み出し禁止解除
制御部と同様に構成されており、書き換え動作検知部1
08は、動作検知回路131、消去結果判定回路13
2、書き込み結果判定回路133及び動作手順検知回路
134からり、また、読み出し禁止解除制御部109は
読み出し動作検知回路141、動作手順検知レジスタ1
42及び読み出し禁止解除制御回路143からなる。
【0389】本実施形態の半導体装置は、入出力制御部
において、読み出しを禁止する場合に、メモリセルアレ
イ121に保持されたデータを出力しないのに加えて、
メモリセルアレイ121に保持されたデータとは異なる
ダミーデータを出力する点が第3の実施形態の半導体装
置と異なっている。
【0390】以下、本実施形態の半導体装置の入出力制
御部について図面を参照しながら説明する。
【0391】図15(a)は、第11の実施形態に係る
半導体装置の入出力制御部の機能構成を示している。
【0392】図15(a)に示すように、本実施形態の
入出力制御部741は、第3の実施形態と同等のベリフ
ァイ結果出力制御回路361、データ出力禁止制御回路
362及びデータ入力制御回路363に加えて、ダミー
データを生成する回路として固定データ発生回路722
が設けられている。
【0393】固定データ発生回路722は、ダミーデー
タとして固定データ851をデータ出力禁止制御回路3
62に出力する。ここで、固定データ851は、固定デ
ータ発生回路722に規定されたデータを出力するの
で、任意のデータを設定することができる。
【0394】データ出力禁止制御回路362は、メモリ
セルアレイ121から入力されるセンスアンプ信号83
1及び固定データ発生回路722から入力される固定デ
ータ851の外部への出力を制御信号811及び読み出
し禁止解除信号816に基づいて制御する。ここで、デ
ータ出力禁止制御回路362は、制御信号811として
読み出し動作を指定する信号が入力された場合に、読み
出し禁止解除信号816が“1”であれば、センスアン
プ信号831をデータ信号813として外部入出力制御
部307に出力し、固定データ851を遮断する。ま
た、読み出し禁止解除信号816が“0”であれば、セ
ンスアンプ信号831を遮断し、固定データ851をデ
ータ信号813として外部入出力制御部307に出力す
る。
【0395】次に、本実施形態の半導体装置の動作につ
いて図7(a)及び図15(a)を参照しながら説明す
る。
【0396】本実施形態の半導体装置は、第1の実施形
態及びその変形例と同様に、電源オン時には動作手順検
知レジスタ142はリセット状態であるため、読み出し
禁止解除信号816が“0”となる。これにより、デー
タ出力禁止制御回路362はセンスアンプ信号831を
遮断し、固定データ851をデータ信号813として外
部入出力制御部307に出力する。
【0397】次に、動作手順検知回路134によって規
定された動作手順として、図3(a)に示した第1の実
施形態と同様の動作手順がメモリセルアレイ121の全
メモリセルに対して順次行われた場合のみ、動作手順検
知レジスタ142がセット状態となり、読み出し禁止解
除信号816が“1”になるため、データ出力禁止制御
回路362はセンスアンプ信号831をデータ信号81
3として外部入出力制御部307に出力する。逆に、規
定された動作手順を行うことなく読み出し動作を行った
場合には、固定データ発生回路722から出力される固
定データ851をデータ信号813として外部入出力制
御部307に出力する。外部入出力制御部307は入力
されたデータ信号813をデータ入出力端子803を介
して外部に出力する。
【0398】なお、前述の動作手順は、動作手順検知回
路134の設定を変更することにより、図3(b)、図
4(a)及び図4(b)に示すような第1の実施形態の
各変形例と同様の動作手順を行うようにしてもよい。
【0399】以上説明したように、第11の実施形態に
よると、第3の実施形態と同様の効果を得られるのに加
えて、規定された動作手順を行うことなく不正にメモリ
セルアレイ121に保持されたデータを読み出そうとし
た場合には固定データ発生回路722から固定データ8
51が外部に出力されるため、不正な読み出しを行う第
3者に固定データ851をメモリセルアレイ121に保
持されたデータと誤解させることができ、機密保護機能
の有無を区別し難くなるため、より確実な機密保護が可
能となる。
【0400】なお、ダミーデータを出力するデータ発生
回路は、固定データ発生回路722に限らず、様々な変
形例が可能であり、特に複雑で予測の困難なデータを生
成することが好ましい。以下に、データ発生回路として
他の回路を用いた変形例について説明する。
【0401】以下、本実施形態の第1の変形例について
図面を参照しながら説明する。
【0402】図15(b)は、第11の実施形態の第1
の変形例に係る半導体装置の入出力制御部741の機能
構成を示している。
【0403】図15(b)に示すように、本実施形態の
第1の変形例に係る入出力制御部741は、第3の実施
形態と同等のベリファイ結果出力制御回路361、デー
タ出力禁止制御回路362及びデータ入力制御回路36
3に加えて、ダミーデータを生成する回路として不特定
データ発生回路723が設けられている。
【0404】不特定データ発生回路723は、ダミーデ
ータとして、アドレス信号812に基づいて不特定デー
タ852を生成してデータ出力禁止制御回路362に出
力する。
【0405】データ出力禁止制御回路362は、第11
の実施形態と同様に、読み出し禁止解除信号816が
“1”であれば、センスアンプ信号831をデータ信号
813として外部入出力制御部307に出力すると共に
不特定データ852を遮断し、また、読み出し禁止解除
信号816が“0”であれば、センスアンプ信号831
を遮断すると共に不特定データ852をデータ信号81
3として外部入出力制御部307に出力する。
【0406】本実施形態の第1の変形例によると、規定
された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ
121に保持されたデータを読み出そうとした場合に、
不特定データ発生回路723から出力される不特定デー
タ852が外部に出力されるため、不正な読み出しを行
う第3者にとっては出力された不特定データ852がメ
モリセルアレイ121に保持されたデータであるのか否
かの区別は困難であり、第3者によるデータの解析を困
難にさせることができる。
【0407】次に、本実施形態の第2の変形例について
図面を参照しながら説明する。
【0408】図15(c)は、第11の実施形態の第2
の変形例に係る半導体装置の入出力制御部741の機能
構成を示している。
【0409】図15(c)に示すように、本実施形態の
第2の変形例に係る入出力制御部741は、第3の実施
形態と同等のベリファイ結果出力制御回路361、デー
タ出力禁止制御回路362及びデータ入力制御回路36
3に加えて、ダミーデータを生成する回路としてデータ
スクランブル回路724が設けられている。
【0410】データスクランブル回路724は、メモリ
セルアレイ121からセンスアンプ信号831として入
力されたデータを並べ替える又は置換する等の方法によ
り、ダミーデータとしてスクランブルデータ853を生
成してデータ出力禁止制御回路362に出力する。
【0411】データ出力禁止制御回路362は、第11
の実施形態と同様に、読み出し禁止解除信号816が
“1”であれば、センスアンプ信号831をデータ信号
813として外部入出力制御部307に出力すると共に
スクランブルデータ853を遮断し、また、読み出し禁
止解除信号816が“0”であれば、センスアンプ信号
831を遮断すると共にスクランブルデータ853をデ
ータ信号813として外部入出力制御部307に出力す
る。
【0412】本実施形態の第2の変形例によると、規定
された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ
121に保持されたデータを読み出そうとした場合に、
データスクランブル回路724から出力されるスクラン
ブルデータ853が外部に出力されるため、不正な読み
出しを行う第3者にとっては出力されたスクランブルデ
ータ853がメモリセルアレイ121に保持されたデー
タであるのか否かの区別は困難であり、第3者によるデ
ータの解析を困難にさせることができる。
【0413】なお、第11の実施形態及びその変形例
は、メモリセルアレイ121に保持されたデータとは異
なるダミーデータを出力するデータ発生回路を第3の実
施形態の半導体装置に適用した半導体装置として説明し
たが、本実施形態及びその変形例のデータ発生回路を第
5の実施形態の半導体装置に適用しても同様の効果を得
られる。
【0414】(第12の実施形態)以下、本発明の第1
2の実施形態について図面を参照しながら説明する。な
お、以下の説明において、第4の実施形態と同一の機能
構成を有する構成要素については同一の符号を付すこと
により説明を省略する。
【0415】第11の実施形態に係る半導体装置は、図
8(a)に示した第4の実施形態の半導体装置401と
同等の構成を有しており、CPU102、RAM10
3、制御回路104及び不揮発性メモリブロック405
を備え、該不揮発性メモリブロック405は、書き換え
制御回路106を介して制御信号入力端子801及びア
ドレス入力端子802に接続され、また外部入出力制御
部307を介してデータ入出力端子803と接続されて
いる。さらに、不揮発性メモリブロック405に保持さ
れたデータの外部への読み出し禁止の設定のために、書
き換え動作検知部208及び読み出し禁止解除制御部2
09が不揮発性メモリブロック405と接続するように
設けられている。
【0416】また、本実施形態の不揮発性メモリブロッ
ク405は、図8(a)示した第4の実施形態の不揮発
性メモリブロック405と同様に、メモリセルアレイ2
21、入出力制御部、センスアンプ123及びデコーダ
124からなり、メモリセルアレイ221は第1の消去
単位261、第2の消去単位262、…、第nの消去単
位263のn個(nは2以上の整数である)のブロック
に分割されており、消去単位ごとの一括消去が可能なよ
うに構成されたブロック消去型のEEPROMからな
る。
【0417】また、書き換え動作検知部208及び読み
出し禁止解除制御部209は、図6(a)に示した第2
の実施形態の書き換え動作検知部208及び読み出し禁
止解除制御部209と同様に構成されており、書き換え
動作検知部208は、動作検知回路131、消去結果判
定回路232、書き込み結果判定回路233及び動作手
順検知回路234からり、また、読み出し禁止解除制御
部209は読み出し動作検知回路141、動作手順検知
レジスタ部242及び読み出し禁止解除制御回路243
からなる。
【0418】本実施形態の半導体装置は、入出力制御部
において、読み出しを禁止する場合に、メモリセルアレ
イ221に保持されたデータを出力しないのに加えて、
メモリセルアレイ221に保持されたデータとは異なる
ダミーデータを出力する点が第2の実施形態の半導体装
置と異なっている。
【0419】以下、本実施形態の半導体装置の入出力制
御部について図面を参照しながら説明する。
【0420】図16(a)は、第12の実施形態に係る
半導体装置の入出力制御部を示している。
【0421】図16(a)に示すように、本実施形態の
入出力制御部751は、第4の実施形態と同等のベリフ
ァイ結果出力制御回路461、データ出力禁止制御回路
462及びデータ入力制御回路363に加えて、ダミー
データを生成する回路として固定データ発生回路722
が設けられている。
【0422】固定データ発生回路722は、第11の実
施形態と同様に、ダミーデータとして固定データ851
をデータ出力禁止制御回路462に出力する。
【0423】データ出力禁止制御回路462は、メモリ
セルアレイ221から入力されるセンスアンプ信号83
1及び固定データ発生回路722から入力される固定デ
ータ851の外部への出力を制御信号811及び読み出
し禁止解除信号826に基づいて制御する。ここで、デ
ータ出力禁止制御回路462は、制御信号811として
読み出し動作を指定する信号が入力された場合に、アド
レス信号812に基づいて読み出し動作の対象となる消
去単位を判断し、該消去単位に対する読み出し禁止解除
信号826が“1”であれば、センスアンプ信号831
をデータ信号813として外部入出力制御部307に出
力し、固定データ851を遮断する。また、読み出し動
作の対象となる消去単位に対する読み出し禁止解除信号
826が“0”であれば、センスアンプ信号831を遮
断し、固定データ851をデータ信号813として外部
入出力制御部307に出力する。
【0424】次に、本実施形態の半導体装置の動作につ
いて図6(a)、図8(a)及び図16(a)を参照し
ながら説明する。
【0425】本実施形態の半導体装置は、第2の実施形
態と同様に、電源オン時には動作手順検知レジスタ部2
42のレジスタはすべてリセット状態であるため、読み
出し禁止解除信号826はすべての消去単位に対して
“0”となる。これにより、データ出力禁止制御回路4
62はセンスアンプ信号831を遮断し、固定データ8
51をデータ信号813として外部入出力制御部307
に出力する。
【0426】次に、動作手順検知回路234によって規
定された動作手順として、図3(a)に示した第1の実
施形態と同様の動作手順が、メモリセルアレイ221の
一消去単位を構成する全メモリセルに対して順次行われ
た場合のみ、動作手順検知レジスタ部242の該消去単
位に対応するレジスタがセット状態となり、読み出し禁
止解除信号826のうちの該消去単位に対応する信号が
“1”になるため、データ出力禁止制御回路462は、
該消去単位に対する読み出し動作において、固定データ
851を遮断し、センスアンプ信号831をデータ信号
813として外部入出力制御部307に出力する。逆
に、一消去単位にたいして規定された動作手順を行うこ
となく読み出し動作を行った場合には、該消去単位に対
する読み出し動作において、固定データ発生回路722
から出力される固定データ851がデータ信号813と
して外部入出力制御部307に出力される。
【0427】なお、前述の動作手順は、動作手順検知回
路234の設定を変更することにより、図3(b)、図
4(a)及び図4(b)に示すような第1の実施形態の
各変形例と同様の動作手順を行うようにしてもよい。
【0428】以上説明したように、第14の実施形態に
よると、第4の実施形態と同様の効果を得られるのに加
えて、規定された動作手順を行うことなく不正にメモリ
セルアレイ221に保持されたデータを読み出そうとし
た場合には固定データ発生回路722から固定データ8
51が外部に出力されるため、不正な読み出しを行う第
3者に固定データ851をメモリセルアレイ221に保
持されたデータと誤解させることができ、機密保護機能
の有無を区別し難くなるため、より確実な機密保護が可
能となる。
【0429】なお、ダミーデータを出力するデータ発生
回路は、固定データ発生回路722に限らず、様々な変
形例が可能であり、特に複雑で予測の困難なデータを生
成することが好ましい。以下に、データ発生回路として
他の回路を用いた変形例について説明する。
【0430】以下、本実施形態の第1の変形例について
図面を参照しながら説明する。
【0431】図16(b)は、第12の実施形態の第1
の変形例に係る半導体装置の入出力制御部751の機能
構成を示している。
【0432】図16(b)に示すように、本実施形態の
第1の変形例に係る入出力制御部751は、第4の実施
形態と同等のベリファイ結果出力制御回路461、デー
タ出力禁止制御回路462及びデータ入力制御回路36
3に加えて、ダミーデータを生成する回路として不特定
データ発生回路723が設けられている。
【0433】不特定データ発生回路723は、ダミーデ
ータとして、アドレス信号812に基づいて不特定デー
タ852を生成してデータ出力禁止制御回路462に出
力する。
【0434】データ出力禁止制御回路462は、第12
の実施形態と同様に、アドレス信号812に指定された
消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“1”
であれば、センスアンプ信号831をデータ信号813
として外部入出力制御部307に出力すると共に不特定
データ852を遮断し、アドレス信号812に指定され
た消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が
“0”であれば、センスアンプ信号831を遮断すると
共に不特定データ852をデータ信号813として外部
入出力制御部307に出力する。
【0435】本実施形態の第1の変形例によると、規定
された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ
221に保持されたデータを読み出そうとした場合に、
不特定データ発生回路723から出力される不特定デー
タ852が外部に出力されるため、不正な読み出しを行
う第3者にとっては出力された不特定データ852がメ
モリセルアレイ221に保持されたデータであるのか否
かの区別は困難であり、第3者によるデータの解析を困
難にさせることができる。
【0436】次に、本実施形態の第2の変形例について
図面を参照しながら説明する。
【0437】図16(c)は、第12の実施形態の第2
の変形例に係る半導体装置の入出力制御部751の機能
構成を示している。
【0438】図16(c)に示すように、本実施形態の
第2の変形例に係る入出力制御部751は、第4の実施
形態と同等のベリファイ結果出力制御回路461、デー
タ出力禁止制御回路462及びデータ入力制御回路36
3に加えて、ダミーデータを生成する回路としてデータ
スクランブル回路724が設けられている。
【0439】データスクランブル回路724は、メモリ
セルアレイ221からセンスアンプ信号831として入
力されたデータを並べ替える又は置換する等の方法によ
り、ダミーデータとしてスクランブルデータ853を生
成してデータ出力禁止制御回路462に出力する。
【0440】データ出力禁止制御回路462は、第12
の実施形態と同様に、アドレス信号812に指定された
消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が“1”
であれば、センスアンプ信号831をデータ信号813
として外部入出力制御部307に出力すると共にスクラ
ンブルデータ853を遮断し、アドレス信号に指定され
た消去単位に対する読み出し禁止解除信号826が
“0”であれば、センスアンプ信号831を遮断すると
共にスクランブルデータ853をデータ信号813とし
て外部入出力制御部307に出力する。
【0441】本実施形態の第2の変形例によると、規定
された動作手順を行うことなく不正にメモリセルアレイ
221に保持されたデータを読み出そうとした場合に、
データスクランブル回路724から出力されるスクラン
ブルデータ853が外部に出力されるため、不正な読み
出しを行う第3者にとっては出力されたスクランブルデ
ータ853がメモリセルアレイ221に保持されたデー
タであるのか否かの区別は困難であり、第3者によるデ
ータの解析を困難にさせることができる。
【0442】なお、第12の実施形態及びその変形例
は、ダミーデータ発生回路を第4の実施形態の半導体装
置に適用した半導体装置として説明したが、本実施形態
及びその変形例のデータ発生回路を第6の実施形態の半
導体装置に適用しても同様の効果を得られる。
【0443】
【発明の効果】本発明の半導体装置によると、揮発性の
動作手順検知レジスタがリセット状態の時に不揮発性メ
モリブロックの読み出しを禁止するように構成されるた
め、外部から設定を行うことなく、電源オン時に確実に
機密保護の設定を行うことができる。また、不揮発性メ
モリブロックの動作手順を検知する動作手順検知回路が
所定の動作手順を検知した場合にのみ読み出し禁止を解
除するため、動作手順を鍵とした機密保護が可能であ
る。さらに、動作手順検知回路が規定する動作手順に、
正常な消去状態を確認する手順と正常な書き込み状態を
確認する手順とを含むことにより、ゲート電圧を操作し
てメモリセルの状態を誤判定させる方法による不正な読
み出しを防止することができ、不揮発性メモリブロック
に保持されたデータの機密を確実に保護することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示
す機能ブロック図である。
【図2】(a)は本発明の第1の実施形態に係る半導体
装置の書き換え動作検知部及び読み出し禁止解除制御部
を示す機能ブロック図であり、(b)は本発明の第1の
実施形態に係る半導体装置の外部入出力制御部を示す機
能ブロック図である。
【図3】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に
係る半導体装置の読み出し方法を示すフロー図である。
【図4】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に
係る半導体装置の読み出し方法を示すフロー図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示
す機能ブロック図である。
【図6】(a)は第2の実施形態に係る半導体装置の書
き換え動作検知部及び読み出し禁止解除制御部を示す機
能ブロック図であり、(b)は第2の実施形態に係る半
導体装置の外部入出力制御部を示す機能ブロック図であ
る。
【図7】(a)は本発明の第3の実施形態に係る半導体
装置を示す機能ブロック図であり、(b)は本発明の第
3の実施形態に係る半導体装置の入出力制御部を示す機
能ブロック図である。
【図8】(a)は本発明の第4の実施形態に係る半導体
装置を示す機能ブロック図であり、(b)は本発明の第
4の実施形態に係る半導体装置の入出力制御部を示す機
能ブロック図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る半導体装置を示
す機能ブロック図である。
【図10】本発明の第6の実施形態に係る半導体装置を
示す機能ブロック図である。
【図11】本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の
書き換え動作検知部及び読み出し禁止解除制御部を示す
機能ブロック図である。
【図12】本発明の第8の実施形態に係る半導体装置の
書き換え動作検知部及び読み出し禁止解除制御部を示す
機能ブロック図である。
【図13】(a)は本発明の第9の実施形態に係る半導
体装置の外部入出力制御部を示す機能ブロック図であ
り、(b)及び(c)は第9の実施形態に係る半導体装
置の外部入出力制御部の変形例を示す機能ブロック図で
ある。
【図14】(a)は本発明の第10の実施形態に係る半
導体装置の外部入出力制御部を示す機能ブロック図であ
り、(b)及び(c)は第10の実施形態に係る半導体
装置の外部入出力制御部の変形例を示す機能ブロック図
である。
【図15】(a)は本発明の第11の実施形態に係る半
導体装置の入出力制御部を示す機能ブロック図であり、
(b)及び(c)は第11の実施形態に係る半導体装置
の入出力制御部の変形例を示す機能ブロック図である。
【図16】(a)は本発明の第12の実施形態に係る半
導体装置の入出力制御部を示す機能ブロック図であり、
(b)及び(c)は第11の実施形態に係る半導体装置
の入出力制御部の変形例を示す機能ブロック図である。
【図17】(a)は第1の従来例に係る半導体装置を示
す機能ブロック図であり、(b)は第1の従来例に係る
半導体装置のメモリセルの電流特性の一例を示し、不揮
発性メモリブロックに保持されたデータを不正に読み出
す方法を説明するグラフである。
【符号の説明】
101 半導体装置 102 CPU 103 RAM 104 制御回路 105 不揮発性メモリブロック 106 書き換え制御回路 107 外部入出力制御部 108 書き換え動作検知部 109 読み出し禁止解除制御部 121 メモリセルアレイ 122 入出力制御部 123 センスアンプ 124 デコーダ 131 動作検知回路 132 消去結果判定回路 133 書き込み結果判定回路 134 動作手順検知回路(動作手順検知手段) 141 読み出し動作検知回路 142 動作手順検知レジスタ(レジスタ) 143 読み出し禁止解除制御回路 151 出力禁止制御回路(出力禁止手段) 152 入力制御回路 201 半導体装置 205 不揮発性メモリブロック 207 外部入出力制御部 208 書き換え動作検知部 209 読み出し禁止解除制御部 221 メモリセルアレイ 232 消去結果判定回路 233 書き込み結果判定回路 234 動作手順検知回路 242 動作手順検知レジスタ部(レジスタ部) 243 読み出し禁止解除制御回路 251 出力禁止制御回路 261 第1の消去単位 262 第2の消去単位 263 第nの消去単位 301 半導体装置 305 不揮発性メモリブロック 307 外部入出力制御部 322 入出力制御部(メモリ制御部) 361 ベリファイ結果出力制御回路 362 データ出力禁止制御回路(出力禁止手段) 363 データ入力制御回路 401 半導体装置 405 不揮発性メモリブロック 422 入出力制御部(メモリ制御部) 461 ベリファイ結果出力制御回路 462 データ出力禁止制御回路(出力禁止手段) 501 半導体装置 502 CPU 503 RAM 504 制御回路 510 制御バス 601 半導体装置 602 CPU 603 RAM 604 制御回路 610 制御バス 701 書き換え動作検知部 702 読み出し禁止解除制御部 703 異常動作検知回路(異常動作検知手段) 704 動作手順検知レジスタ(レジスタ) 711 書き換え動作検知部 712 読み出し禁止解除制御部 713 異常動作検知回路(異常動作検知手段) 714 動作手順検知レジスタ部(レジスタ部) 721 外部入出力制御部 722 固定データ発生回路(データ発生回路) 723 不特定データ発生回路(データ発生回路) 724 データスクランブル回路(データ発生回路) 731 外部入出力制御部 741 入出力制御部 751 入出力制御部 801 制御信号入力端子 802 アドレス入力端子 803 データ入出力端子 804 入出力端子 811 制御信号 812 アドレス信号 813 データ信号 814 ベリファイ結果信号 815 動作手順検知信号 816 読み出し禁止解除信号 825 動作手順検知信号 826 読み出し禁止解除信号 831 センスアンプ信号 841 動作電圧 842 異常動作検知信号 843 異常動作検知信号 851 固定データ(ダミーデータ) 852 不特定データ(ダミーデータ) 853 スクランブルデータ(ダミーデータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11C 17/00 612B

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に書き換えが可能な複数の不揮発
    性メモリセルからなるメモリセルアレイと、 電源オン時に前記メモリセルアレイに保持されたデータ
    の外部への出力を禁止する出力禁止手段とを備えた半導
    体装置の駆動方法であって、 前記メモリセルアレイにおいて所定の動作手順が行われ
    た場合に、前記出力禁止手段によるデータの出力の禁止
    を解除することを特徴とする半導体装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 電気的に書き換えが可能な複数の不揮発
    性メモリセルからなり、一括して消去される複数の消去
    単位に区画されたメモリセルアレイと、 電源オン時に前記メモリセルアレイに保持されたデータ
    の外部への出力を前記消去単位ごとに禁止する出力禁止
    手段とを備えた半導体装置の駆動方法であって、 前記メモリセルアレイにおいて、前記複数の消去単位の
    うちの1つに対して所定の動作手順が行われた場合に、
    前記出力禁止手段における前記消去単位に保持されたデ
    ータの出力の禁止を解除することを特徴とする半導体装
    置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の動作手順は、前記不揮発性メ
    モリセルが消去状態であることを確認する第1の手順
    と、該第1の手順よりも後に前記不揮発性メモリセルに
    所定のデータが書き込まれていることを確認する第2の
    手順とを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    半導体装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記所定の動作手順は、前記第1の手順
    よりも前に前記メモリセルアレイに書き込まれたデータ
    を消去する第3の手順と、前記第1の手順と前記第2の
    手順との間に前記メモリセルアレイにデータを書き込む
    第4の手順と含むことを特徴とする請求項3に記載の半
    導体装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の手順と前記第4の手順とを所
    定数のメモリセルごとに順次繰り返して行うことを特徴
    とする請求項4に記載の半導体装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記所定の動作手順は、前記第1の手順
    よりも前に、前記不揮発性メモリセルのすべてに対して
    書き込み動作を行う第5の手順を含むことを特徴とする
    請求項3〜5のうちのいずれか1項に記載の半導体装置
    の駆動方法。
  7. 【請求項7】 前記第5の手順は前記第3の手順の前に
    行われることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置
    の駆動方法。
  8. 【請求項8】 前記所定の動作手順は、前記第2の手順
    の後に、前記メモリセルアレイにおいて異常なしきい値
    電圧を示す不揮発性メモリセルに対して正常なしきい値
    に戻す動作を行う第6の手順を含むことを特徴とする請
    求項3〜7のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の
    駆動方法。
  9. 【請求項9】 電気的に書き換えが可能な複数の不揮発
    性メモリセルからなるメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイに保持されたデータの外部への出
    力を禁止可能とする出力禁止手段と、 前記メモリセルアレイに対する動作が所定の動作手順の
    通りに行われたか否かを検知する動作手順検知手段とを
    備え、 前記出力禁止手段は、電源オン時に前記メモリセルアレ
    イに保持されたデータの出力を禁止する一方、前記動作
    手順検知手段の検知結果に基づいて前記メモリセルアレ
    イに保持されたデータの出力禁止を解除することを特徴
    とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記動作手順検知手段の検知結果を保
    存する揮発性のレジスタをさらに備え、 前記出力禁止手段における出力の禁止は前記レジスタの
    状態に基づいて解除されることを特徴とする請求項9に
    記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記出力禁止手段は、前記レジスタが
    リセット状態である場合には出力を禁止する一方、前記
    レジスタがセット状態である場合に出力の禁止を解除す
    ることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 電気的に書き換えが可能な複数の不揮
    発性メモリセルからなるメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイに保持されたデータの外部への出
    力を禁止可能とする出力禁止手段と、 前記メモリセルアレイを構成する不揮発性メモリセルに
    対して所定の動作手順が行われたか否かを検知する動作
    手順検知手段と、 前記動作手順検知手段が検知した結果を保存する揮発性
    のレジスタとを備え、 前記レジスタは、前記動作手順検知手段が前記所定の動
    作手順を検知した場合にセット状態となり、 前記出力禁止手段は、前記レジスタがリセット状態の場
    合に前記メモリセルアレイに保持されたデータの出力を
    禁止する一方、前記レジスタがセット状態の場合に前記
    メモリセルアレイに保持されたデータの出力を許可する
    ことを特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】 電気的に書き換えが可能な複数の不揮
    発性メモリセルからなり、一括して消去される複数の消
    去単位に区画されたメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイに保持されたデータの外部への出
    力を前記消去単位ごとに禁止可能とする出力禁止手段
    と、 前記メモリセルアレイにおいて、前記複数の消去単位の
    うちの1つに対して所定の動作手順が行われたか否かを
    前記消去単位ごとに検知する動作手順検知手段と、 前記動作手順検知手が前記消去単位ごとに検知したそれ
    ぞれの結果を前記複数の消去単位とそれぞれ1対1に対
    応して保存する複数の揮発性のレジスタからなるレジス
    タ部とを備え、 前記レジスタ部は、前記動作手順検知手段が前記複数の
    消去単位のうちの1つに対する前記所定の動作手順を検
    知した場合に前記1つの消去単位と対応するレジスタを
    セット状態とし、 前記出力禁止手段は、前記複数のレジスタのうちの1つ
    がリセット状態の場合に前記1つのレジスタと対応する
    消去単位に保持されたデータの出力を禁止する一方、前
    記1つのレジスタがセット状態の場合に前記1つのレジ
    スタと対応する消去単位に保持されたデータの出力を許
    可することを特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記メモリセルアレイに対する動作を
    制御するメモリ制御部と、 前記メモリセルアレイに保持されたデータの外部との入
    出力を制御する外部入出力制御部とをさらに備え、 前記出力禁止手段は、前記メモリ制御部に設けられ、且
    つ前記外部入出力制御部への出力を禁止することにより
    外部への出力を禁止していることを特徴とする請求項9
    〜13のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記メモリセルアレイに対する動作を
    制御するメモリ入出力制御部と、 前記メモリセルアレイに保持されたデータの外部との入
    出力を制御するCPUとをさらに備え、 前記出力禁止手段は、前記メモリ入出力制御部に設けら
    れ、前記CPUへの出力を禁止することにより外部への
    出力を禁止していることを特徴とする請求項9〜13の
    うちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記メモリセルアレイに対する動作が
    通常の動作か否かを検知する異常動作検知手段をさらに
    備え、 前記出力禁止手段は、前記異常動作検知手段が異常を検
    知した場合には前記メモリセルアレイに保持されたデー
    タの出力の禁止を解除しないことを特徴とする請求項1
    0〜15のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記異常動作検知手段は、前記メモリ
    セルアレイに対する動作において用いられる電圧に基づ
    いて、該動作が通常の動作か否かを検知することを特徴
    とする請求項16に記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記異常動作検知手段は、前記メモリ
    セルアレイに対する動作が前記所定の動作手順に含まれ
    る動作であるか否かによって該動作が通常の動作か否か
    を検知することを特徴とする請求項16又は17に記載
    の半導体装置。
  19. 【請求項19】 前記メモリセルアレイに保持されたデ
    ータとは異なるダミーデータを生成するデータ発生回路
    をさらに備え、 前記出力禁止手段は、前記メモリセルアレイに保持され
    たデータの出力を禁止する場合には、前記ダミーデータ
    を出力することを特徴とする請求項9〜18の内のいず
    れか1項に記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 前記データ発生回路は固定データを生
    成することを特徴とする請求項19に記載の半導体装
    置。
  21. 【請求項21】 前記データ発生回路は、アドレス情報
    を遷移させることによって不特定データを生成すること
    を特徴とする請求項19に記載の半導体装置。
  22. 【請求項22】 前記データ発生回路は、前記メモリセ
    ルアレイに保持されたデータを並べ替えることによって
    スクランブルデータを生成することを特徴とする請求項
    19に記載の半導体装置。
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