JP3891849B2 - 部品テープの接続工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、部品装着機などに用いられる2本の部品テープを必要に応じて繋ぎ合わせる接続工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
部品装着機では電子部品供給のために部品テープが用いられている。この部品テープでは、厚紙やプラスチック製のベーステープに所定間隔おきに凹部状に形成した部品収納部にそれぞれ電子部品を収容するとともに、部品収納部を塞ぐようにベーステープにトップテープが取り付けられている。そして、このように構成されたテープがリールに巻回された状態で部品装着機のテープフィーダーに保持され、実装機のヘッドで部品がピックアップされるにつれて間歇的にテープが繰出されるようになっている。
【0003】
ところで、上記テープフィーダーにおいて部品テープの残量が少なくなった場合等に、テープ同士を接続することが従来より行われている。例えば、特開2001−206440号公報では、2本の部品テープを接続するための専用の接続部材を用いる技術が記載されている。この接続部材は、接続用テープ本体と、該テープ本体に形成され、部品テープの送り孔に挿入可能な形状を有し、上記送り孔と同一ピッチで配列された複数の突起部とで構成されている。そして、2本の部品テープの各端部を突合せ、各部品テープの各端部における送り孔に上記接続部材の突起部を挿入し、上記突起部の先端をかしめ固定することで2本の部品テープを繋ぎ合わせている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このかしめ固定作業については、従来、圧着端子をかしめるためのカシメ工具が流用されていたため、作業効率が低いという問題があった。というのも、かしめ固定作業を行うにあたっては、2本の部品テープの各端部を突合せるのみならず、各部品テープの送り孔が所定ピッチとなり、しかも両テープが直列となるように位置決めするとともに、各部品テープの各端部における送り孔に対して上記接続部材の突起部が位置するように位置決めしておく必要があり、作業者は該位置決めを維持したまま同時にカシメ工具を操作しなければならず、作業者に対して複雑な作業が要求されるためである。
【0005】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、優れた作業効率で2本の部品テープを相互に繋ぎ合わせることができる部品テープの接続工具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、2本の部品テープを直列に配置した状態で接続部材を各部品テープに係合させることによって2本の部品テープを相互に繋ぎ合わせる部品テープの接続工具であって、上記目的を達成するため、所定の表面領域で接続部材に対して2本の部品テープを位置決め保持する保持テーブルと、2本の部品テープと接続部材とを相互に押え付け可能となっている押え部材と、外部から与えられる力に応じて保持テーブルおよび押え部材を相対的に移動させて、押え部材が表面領域の法線方向から外れ且つ保持テーブルから離間する状態と、互いに近接して押え部材が2本の部品テープと接続部材とを相互に押え付ける状態とに切替える移動機構とを備え、移動機構は、保持テーブルを支持するベースリンクと、ベースリンクに対して第1リンクピンにより該リンクピン回りに回動自在に連結された第1ハンドルと、押え部材を支持する第2ハンドルと、ベースリンクと第2ハンドルとを連結する第1サブリンクと、第1ハンドルおよびベースリンクと、第2ハンドルとを連結する第2サブリンクと、第1および第2サブリンクを相互にクロスさせた状態で、そのクロス部分の軸回りに第1および第2サブリンクを回動可能に軸支する第2リンクピンとを備え、第1サブリンクは、その一方端が第3リンクピンを介してベースリンクに回動自在に接続されるとともに、その他方端が第4リンクピンを介して第2ハンドルに回動自在に接続され、第2サブリンクは、その一方端が第1リンクピンを介して第1ハンドルおよびベースリンクに回動自在に接続されるとともに、その他方端が第5リンクピンを介して第2ハンドルに回動自在に接続され、第3リンクピンは、ベースリンクに設けられた、表面領域に平行な方向に長い長孔に嵌合し、第4リンクピンは、第2ハンドルに設けられた、表面領域に平行な方向に長い長孔に嵌合し、外部から与えられる力に応じて第1および第2ハンドルが相互に近接移動するのに連動して第1および第2サブリンクが第2リンクピン回りに相反する方向に回動しながらベースリンクが第2ハンドルに近接移動することで、離間状態から押付状態に切替えられ、離間状態から押付状態に移動させる際、表面領域および押え部材の押圧面をほぼ平行に対向させた後、そのまま法線方向に沿って保持テーブルおよび押え部材を相互に近接させている。
【0007】
このように構成された発明では、保持テーブルの表面領域において2本の部品テープおよび接続部材を位置決め保持し、その状態のまま、外部から与えられる力に応じて保持テーブルおよび押え部材が近接して押え部材が2本の部品テープと接続部材とを相互に押え付けて2本の部品テープの繋ぎ合わせを行っている。したがって、作業者が2本の部品テープおよび接続部材を位置決めさせてたまま保持しておく必要がなくなり、作業者の負担が軽減され、作業効率が向上する。
【0008】
また、この発明では、押え部材と保持テーブルとの位置関係は移動機構によって離間状態と押付状態とに切替えられる。そして、この離間状態では押え部材は保持テーブルの表面領域の法線方向から外れ、しかも保持テーブルから離間しているため、表面領域での接続部材に対する部品テープの位置決め保持を行う作業が容易となる。なんとなれば、このような位置決め保持作業は表面領域の法線方向における作業空間(例えば保持テーブルが水平配置され、その上面における所定の表面領域で位置決め保持を行う場合には、保持テーブルの上方空間)で行われるが、その位置決め保持作業を行う際に押え部材がその作業空間に存在していないため、押え部材との干渉を気にせずに位置決め保持作業を行うことが可能となっているからである。また、位置決め保持作業を行った後に移動機構によって押付状態に切替えると、押え部材が2本の部品テープと接続部材とを相互に押え付け、接続部材を2本の部品テープにしっかりと係合させる。これによって、2本の部品テープが接続部材によって相互に接続される。
【0009】
ここで、離間状態から押付状態に移動させる際、まず保持テーブルの表面領域と押え部材とを法線方向に一致させ、その後、そのまま法線方向に沿って保持テーブルおよび押え部材を相互に近接させるように構成している。こうすることで、第1および第2部品テープと接続部材とが法線方向に沿って相互に押え付けられることとなり、接続部材の第1および第2突起部をそれぞれ第1および第2部品テープ面に対してほぼ垂直に押し付けて確実に係合させることが可能となる。
【0010】
また、部品テープの種類に応じて保持テーブルに位置決め保持した際の法線方向のサイズ、つまり厚みが異なることがある。このように厚みが相違するにもかかわらず、押付状態での保持テーブルに対する押え部材の近接位置を固定していたのでは、部品テープと接続部材との間に与えられる応力が変動してしまう。そこで、この発明では、押え部材を移動機構の支持部材に対して法線方向に移動可能に支持し、しかも押え部材を支持部材から引き離す方向の付勢力を与えておき、これによって上記応力の安定化を図り、種々の部品テープに対して対応可能となっている。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明にかかる部品テープの接続工具の一実施形態を示す斜視図である。また、図2は図1の接続工具の側面図であり、図3は図1の接続工具の断面図である。さらに、図4は図1の接続工具を用いて2本の部品テープを繋ぎ合わせる動作手順を示す図である。この接続工具は、2本の部品テープ1a,1bを接続部材2に対して位置決め保持する保持テーブル3と、部品テープ1a,1bと接続部材2とを相互に押え付け可能となっている押え部材4と、外部から与えられる力に応じて保持テーブル3および押え部材4を相対的に移動させる移動機構5とを備えている。
【0012】
部品テープ1a,1bの各々は、既に周知のように、ベーステープ11とトップテープ12とで構成されている。上記ベーステープ11には、上部に開口した部品収納部13が一定間隔おきに多数配設され、各部品収納部13に電子部品(図示せず)が収納されており、さらに、ベーステープ11の側部には、多数の送り孔14が一定のピッチPで穿設されている。また、上記トップテープ12は、ベーステープ11の各部品収納部13を塞ぐようにベーステープ11の上面に接着されている。
【0013】
また、接続部材2は真鍮などの金属材料で構成されたものであり、図1に示すように、部品テープ1a,1bの側部と同程度の幅を有し、しかも部品テープ1a,1bよりも短い短冊形状となっている。例えば部品テープ1a,1bの幅が8mmサイズのものでは、これに対応して幅2.5mm、長さ22mm、厚さ0.1mm程度のものを用いることができる。この接続部材2では、図1に示すように、短冊状の金属ベース21に対して送り孔14と同一径の貫通孔23が複数固、上記ピッチP間隔で設けられている。
【0014】
また、貫通孔23間に、三角突起片を所定枚数(例えば4枚)円環状に配置してなる突起部22が金属ベース21の表面から突設されており、ベーステープ11の下面に噛み込み可能に設けられている。そして、送り孔14と貫通孔23とを一致させることで必然的に各突起部22が送り孔14を避けて、送り孔14間のベーステープ11に対向するように位置決めされ、この状態で後述するように部品テープ1a(1b)と接続部材2とを相互に押え付けることで突起部22が部品テープ1a,1bのベーステープ11を貫通するように構成されている。
【0015】
保持テーブル3では、テーブル本体31の表面のうち先端側(図1〜図3の左手側)の表面領域32において、接続部材2に対して2本の部品テープ1a,1bを位置決め保持可能となっている。具体的には、図1に示すように、表面領域32に4本のピン33〜36が上方に向けて立設されている。これら4本のピンのうち中央の2本ピン33,34が送り孔14のピッチPの整数倍だけ離間して配置されるとともに、接続部材2の貫通孔23および部品テープ1a,1bの送り孔14に対して挿通可能となっている。したがって、ピン33に対して接続部材2の貫通孔23および部品テープ1aの送り孔14を挿通すると、このピン33によって接続部材2に対して第1の部品テープ1aが表面領域32において位置決め保持される。また、ピン34に対して接続部材2の貫通孔23および部品テープ1bの送り孔14を挿通すると、このピン34によって接続部材2に対して第2の部品テープ1bが表面領域32において位置決め保持される。
【0016】
また、残りのピン35,36はそれぞれ位置決めピン33,34の配列方向Xの延長線上で相反するように配置され、部品テープ1a.1bの送り孔14にそれぞれ挿通可能となっている。このため、第1の部品テープ1aの送り孔14の1つを接続部材2の貫通孔23とともに位置決めピン33に挿通させるだけでなく、さらに別の送り孔14をピン35に挿通させることで第1の部品テープ1aを配列方向Xに沿って位置決め保持することができる。また、第2の部品テープ1bについても全く同様である。
【0017】
さらに、保持テーブル3には、上記のようにして表面領域32において位置決め保持された部品テープ1a,1bおよび接続部材2がピン33〜36から抜け落ちるのを防止するために、表面領域32の後端側(図1〜図3の右手側)に隣接して必要に応じて部品テープ1a,1bを押え込む押込部材37,38が配列方向Xにおいて相反するように設けられている。なお、図1〜図3は押込部材37,38を開いて部品テープ1a,1bを押え込みを解除した状態(押込解除状態)を示している。
【0018】
そして、このようにして部品テープ1a,1bおよび接続部材2を保持する保持テーブル3が外部から与えられる力に応じて押え部材4に接近移動して部品テープ1a,1bおよび接続部材2を相互に押え付ける。具体的には、移動機構5を以下のように構成することで押え部材4に対して保持テーブル3を相対的に離間・近接可能となっている。なお、この押え部材4には、保持テーブル3と近接した際に位置決めピン33,34と干渉するのを防止するために保持テーブル3の表面領域32を臨むようにピン収容用凹部41が設けられている。
【0019】
この移動機構5は、作業者により操作可能となっている一対のハンドル51a,51bを備えており、ハンドル対51a,51bの後端部(図1〜図3のハンドル右端部)がグリップ部となっており、作業者がグリップ部を把持することで接続工具に対して外力を加えることが可能となっている。
【0020】
このハンドル対51a,51bのうち上ハンドル51bが本発明の「第2ハンドル」に相当しており、この上ハンドル51bでは、図3に示すように、その最先端部から保持テーブル3に向けて支持部材58が取り付けられるとともに、この支持部材58に押え部材4が表面領域32の法線方向N、つまり本実施形態では上下方向に移動自在に支持されている。また、この押え部材4と支持部材58との間にはコイルバネなどの弾性部材6が介挿されて押え部材4を支持部材58から引き離す方向、つまり保持テーブル3側に付勢している。
【0021】
一方、下ハンドル51aが本発明の「第1ハンドル」に相当しており、この下ハンドル51aでは、その後端部(グリップ部)の反対部分、つまり先端部にリンクピン52aを介してベースリンク53の後端部が連結されている。また、このベースリンク53の先端部に保持テーブル3が固着されている。
【0022】
また、ベースリンク53に対して上ハンドル51bの先端部をほぼ平行に配置した状態で、ベースリンク53にリンクピン52bを介して外サブリンク54の一方端が接続されるとともに、その外サブリンク54の他方端がリンクピン52cを介して上ハンドル51bに接続されており、外サブリンク54によってベースリンク53および上ハンドル51bが相互に連結されている。このように外サブリンク54が本発明の「第1サブリンク」として機能している。なお、図1および図2においては正面側の外サブリンク54のみが図示されているが、図3において破線で示すように反対側にも同様にして外サブリンク54が連結されている。また、外サブリンク54と、ベースリンク53および上ハンドル51bとの接続部分には、長孔53a,511bがそれぞれ形成されており、リンクピン52b,52cが長孔方向に移動自在となっている。
【0023】
また、ベースリンク53および上ハンドル51bの内側においては、図3に示すように、側面視において外サブリンク54とクロスするように内サブリンク55が配置されるとともに、その両端部がそれぞれリンクピン52a,52dによってベースリンク53および上ハンドル51bと接続されており、これによってベースリンク53および上ハンドル51bを相互に連結している。このように内サブリンク55が本発明の「第2サブリンク」として機能している。
【0024】
また、外サブリンク54および内サブリンク55の中央部を貫くようにリンクピン52eが配置されており、このリンクピン52eに対して両サブリンク54,55が軸支されている。
【0025】
このようにして構成されたリンク構造によって両ハンドル51a,51bは相互に連結されて開閉自在となっている。そして、下ハンドル51aとベースリンク53との間に開きバネ56が設けられるとともに、リンクピン52eと下ハンドル51aとの間に板バネ57が設けられて、両ハンドル51a,51bが開方向(互いに離間する方向)に付勢されている(図2参照)。
【0026】
こうして両ハンドル51a,51bが開状態となっている際には、図1〜図3に示すように、押え部材4が保持テーブル3の表面領域32の法線方向Nから外れ且つ保持テーブル3から離間した状態(離間状態)となっており、上記のように構成された移動機構5を用いた場合、図4に示すように保持テーブル3と押え部材4とは上下方向(法線方向)において高さHとして例えば14mm、また前後方向において幅Wとして例えば6mmだけ離間することとなる。したがって、表面領域32での接続部材2に対する部品テープ1a,1bの位置決め保持を行う作業が容易となる。というのも、このような位置決め保持作業は表面領域32の法線方向N、つまり本実施形態では表面領域32の直上空間で行われるが、その位置決め保持作業を行う際に押え部材4がその作業空間に存在していないため、押え部材4との干渉を気にせずに位置決め保持作業を行うことが可能となっているからである。
【0027】
また、両ハンドル51a,51bの後端部(グリップ部)を作業者が把持して開きバネ56や板バネ57のバネ力に抗しながら両ハンドル51a,51bを相互に近接させて行くと、まず図5に示すようにベースリンク53の後端部53bが上ハンドル51bの中央突起部512bと当接するまでリンクピン52eを中心に揺動して、法線方向Nにおいて保持テーブル3の表面領域32と押え部材4とが一致する。すなわち、表面領域32および押え部材4の押圧面42がほぼ平行に対向する。さらに両ハンドル51a,51bを互いに近接させていくと、ベースリンク53の後端部53bが上ハンドル51bの中央突起部512bの先端側部を摺動しながらベースリンク53がさらに法線方向Nに沿って押え部材4側に上昇していき、押え部材4により部品テープ1a,1bと接続部材2とが相互に押え付けられる(図6)。
【0028】
なお、この実施形態では、上ハンドル51bに取り付けられたラチェット591と、下ハンドル51aに取り付けられたラチェット爪592とを備えたラチェット構造を採用しており、図6の押付状態から両ハンドル51a,51bをさらに互いに近接させると、ラチェット爪592のラチェット591への係合が解除される。そして、ハンドル把持力を弱めると、開きバネ56や板バネ57のバネ力によって両ハンドル51a,51bが開方向(互いに離間する方向)に移動して元の離間状態に戻るように構成されている。
【0029】
次に、上記のように構成された接続工具を用いて2本の部品テープ1a,1bを繋ぎ合わせる動作手順について図4を参照しつつ説明する。
【0030】
上述したようにテープフィーダーにおいて部品テープ1aの残量が少なくなった場合等に、当該部品テープ1aと新たな部品テープ1bとを接続部材2により繋ぎ合わせる作業を、図1の接続工具を用いて行なう。
【0031】
まず、両ハンドル51a,51bが所定間隔だけ離間して押え部材4が保持テーブル3の表面領域32の法線方向Nから外れ且つ保持テーブル3から離間した状態(離間状態)で、しかも押込部材37,38が押込解除状態となっている状態で接続部材2に設けられた多数の貫通孔23のうちの2つをそれぞれ位置決めピン33,34に挿通して保持テーブル3の表面領域32上に位置決め載置する(図4(a))。
【0032】
それに続いて、部品テープ1aの端部に近接する送り孔14を位置決めピン33に挿通するとともに、部品テープ1bの端部に近接する送り孔14を位置決めピン34に挿通する。また、各部品テープ1a,1bの送り孔14の一をそれぞれ保持ピン35,36に挿通する。これによって同図(b)に示すように表面領域32において部品テープ1a,1bおよび接続部材2がピン33〜36によって位置決め保持される。なお、位置決め保持した状態では、突起部22の先端がベーステープ11の下面に当接しているのみで、事実上、部品テープ1a,1bと接続部材2とは係合していない。
【0033】
また、ピン33〜36への部品テープ1a,1bの挿通が完了すると、押込部材37,38を図5や図6に示すように先端側に倒してピン33〜36から部品テープ1a,1bおよび接続部材2の抜け落ちを防止する。
【0034】
こうして位置決め保持作業が完了し、作業者が上記両ハンドル51a,51bを一括に把持し、開きバネ56や板バネ57のバネ力に抗しながら、握り締めると、ベースリンク53の後端部53bが上ハンドル51bの中央突起部512bと当接するまでリンクピン52dを中心に揺動移動して、法線方向Nにおいて保持テーブル3の表面領域32と押え部材4とが一致し、表面領域32および押え部材4の押圧面42がほぼ平行に対向する。(図4(c))。
【0035】
そして、作業者が上記両ハンドル51a,51bをさらに握り締めると、ベースリンク53の後端部53bが上ハンドル51bの中央突起部512b上を摺動しながらベースリンク53がさらに押え部材4側に上昇していき、押え部材4により部品テープ1a,1bと接続部材2とが相互に押え付けられる(図4(d))。この押付動作にあたって、この実施形態では位置決めピン33,34は押え部材4の凹部41に入り込んで押え部材4との干渉が確実に防止されるとともに、弾性部材6を設けたことでベーステープ11や接続部材2の厚みに拘らず、部品テープ1a,1bと接続部材2との間に作用する応力を安定化させることができ、接続部材2の突起部22が部品テープ1a,1bのベーステープ11を貫通し、さらに突起部22の先端が押え部材4によって潰されて、部品テープ1a,1bと接続部材2とがしっかりと相互に係合される。
【0036】
こうして接続部材2による両部品テープ1a,1bの繋ぎ合わせが完了すると、作業者は上記両ハンドル51a,51bをさらに握り締めてラチェット爪592のラチェット591への係合を解除させた後、ハンドル把持力を弱めて両ハンドル51a,51bを元の離間状態に戻す。そして、押込部材37,38を押込解除状態に戻した後、繋ぎ合わされた構造体(部品テープ1a,1bおよび接続部材2)を一体的にピン33〜36から取外して一連の処理を完了する。この際にも、位置決め保持作業を行う際と同様に、押え部材4がその作業空間に存在していないため、押え部材4との干渉を気にせずに取外し作業を行うことができ、作業効率の向上に大きく寄与している。
【0037】
以上のように、この実施形態によれば、保持テーブル3の表面領域32において部品テープ1a,1bおよび接続部材2を位置決めピン33,34によって位置決め保持し、その状態のまま、作業者によるハンドル51a,51bの把持により与えられる力に応じて保持テーブル3を押え部材4側に近接移動させて部品テープ1a,1bと接続部材2とを相互に押え付けて部品テープ1a,1bの繋ぎ合わせを実行するように構成しているので、作業者が部品テープ1a,1bおよび接続部材2を位置決め保持する必要がなくなり、作業者の負担を軽減し、作業効率を向上させることができる。
【0038】
また、押え部材4が保持テーブル3の表面領域32の法線方向Nから外れ且つ保持テーブル3から離間した状態で、位置決め保持作業および取外し作業を行うことができるので、各作業を行う際に押え部材4との干渉を気にせずに作業を行うことができ、作業効率を向上させる上で有利となっている。
【0039】
また、位置決め保持作業を行った後に部品テープ1a,1bと接続部材2とを相互に押え付ける際、次の2段階、つまり
(1)保持テーブル3の表面領域32と押え部材4とが法線方向Nにおいて一致するように、保持テーブル3を押え部材4に向けて近接移動させる、
(2)保持テーブル3を法線方向Nに押え部材4に向けてさらに近接移動させる、
というステップで保持テーブル3を移動させるように構成しているので、部品テープ1a,1bと接続部材2とが法線方向Nに沿って相互に押え付けられることとなり、接続部材2の突起部22を部品テープ1a,1bのベーステープ下面に対してほぼ垂直に押し付けて突起部22をベーステープ11に確実に噛み込ませることが可能となる。その結果、部品テープ1a,1bと接続部材2とを確実に、しかもしっかりと係合させることができ、繋ぎ合わせ処理の精度を高めることができる。
【0040】
さらに、押え部材4と支持部材58との間に弾性部材6を介挿させているので、部品テープ1a,1bと接続部材2との間に作用する応力を安定化させることができる。したがって、上記実施形態にかかる接続工具は、種々の部品テープや接続部材に対して対応可能であり、汎用性の優れたものとなっている。
【0041】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、移動機構5を上記のように構成することによって両ハンドル51a,51bの操作に応じて保持テーブル3を押え部材4に対して離間させたり、近接移動させているが、移動機構の構成については上記実施形態に限定されるものではない。また、移動機構5によって保持テーブル3を移動させているが、保持テーブル3に対して押え部材4が移動したり、保持テーブル3および押え部材4がともに移動するように構成してもよく、要は保持テーブル3および押え部材4が相対的に移動して離間状態と押付状態とに切替え可能に構成すればよい。
【0042】
また、上記実施形態では、離間状態から押付状態に切替える際にステップ(1)、(2)の2段階で保持テーブル3を押え部材4に対して相対的に移動させているが、保持テーブル3の表面領域32を直接的に押え部材4に向けて近接移動させるようにしてもよい。
【0043】
また、上記実施形態では保持テーブル3が押え部材4の下方側に位置するように構成しているが、保持テーブル3と押え部材4との位置関係はこれに限定されるものではなく、例えば保持テーブル3が押え部材4の上方側に位置したり、保持テーブル3と押え部材4が水平面内で対向するように配置してもよい。
【0044】
また、上記実施形態では、両ハンドル51a,51bを作業者が操作することで移動機構5に外力が与えられるように構成しており、いわゆるマニュアル操作により部品テープの繋ぎ合わせを実行しているが、モータやエアーシリンダなどのアクチュエータをさらに設け、このアクチュエータから与えられる駆動力によって上記繋ぎ合わせを実行するように構成することも可能である。
【0045】
また、上記実施形態では、接続部材2において貫通孔23が上記ピッチP間隔で設けられているが、複数の貫通孔23については、少なくとも2個以上で、且つそれらの相互間隔が送り孔14のピッチPの整数倍である限り、それらの配設位置や個数については上記実施形態に限定されるものではなく、任意である。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、保持テーブルの表面領域において2本の部品テープおよび接続部材が位置決め保持され、その状態のまま繋ぎ合わせが行われるため、作業者の負担を減らすことができる。また、押え部材と保持テーブルとを移動機構によって離間状態と押付状態とに切替移動可能となっており、この離間状態では、押え部材が保持テーブルの表面領域の法線方向から外れ、しかも保持テーブルから離間するように構成しているので、表面領域での接続部材に対する部品テープの位置決め保持を行う作業が容易となり、優れた作業効率で2本の部品テープを相互に繋ぎ合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる部品テープの接続工具の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】離間状態での図1の接続工具の側面図である。
【図3】離間状態での図1の接続工具の断面図である。
【図4】図1の接続工具を用いて2本の部品テープを繋ぎ合わせる動作手順を示す図である。
【図5】離間状態から押付状態に至る中間段階での図1の接続工具の側面図である。
【図6】押付状態での図1の接続工具の側面図である。
【符号の説明】
1a…第1の部品テープ
1b…第2の部品テープ
2…接続部材
3…保持テーブル
4…押え部材
5…移動機構
6…弾性部材(付勢部材)
14…送り孔
22…突起部
23…貫通孔
32…表面領域
42…押圧面
N…(表面領域の)法線方向
P…(送り孔の)ピッチ

Claims (3)

  1. 2本の部品テープを直列に配置した状態で接続部材を各部品テープに係合させることによって前記2本の部品テープを相互に繋ぎ合わせる部品テープの接続工具であって、
    所定の表面領域で前記接続部材に対して前記2本の部品テープを位置決め保持する保持テーブルと、
    前記2本の部品テープと前記接続部材とを相互に押え付け可能となっている押え部材と、
    外部から与えられる力に応じて前記保持テーブルおよび前記押え部材を相対的に移動させて、前記押え部材が前記表面領域の法線方向から外れ且つ前記保持テーブルから離間する状態と、互いに近接して前記押え部材が前記2本の部品テープと前記接続部材とを相互に押え付ける状態とに切替える移動機構と
    を備え
    前記移動機構は、
    前記保持テーブルを支持するベースリンクと、
    前記ベースリンクに対して第1リンクピンにより該リンクピン回りに回動自在に連結された第1ハンドルと、
    前記押え部材を支持する第2ハンドルと、
    前記ベースリンクと前記第2ハンドルとを連結する第1サブリンクと、
    前記第1ハンドルおよび前記ベースリンクと、前記第2ハンドルとを連結する第2サブリンクと、
    前記第1および第2サブリンクを相互にクロスさせた状態で、そのクロス部分の軸回りに前記第1および第2サブリンクを回動可能に軸支する第2リンクピンとを備え、
    前記第1サブリンクは、その一方端が第3リンクピンを介して前記ベースリンクに回動自在に接続されるとともに、その他方端が第4リンクピンを介して前記第2ハンドルに回動自在に接続され、
    前記第2サブリンクは、その一方端が前記第1リンクピンを介して前記第1ハンドルおよび前記ベースリンクに回動自在に接続されるとともに、その他方端が第5リンクピンを介して前記第2ハンドルに回動自在に接続され、
    前記第3リンクピンは、前記ベースリンクに設けられた、前記表面領域に平行な方向に長い長孔に嵌合し、
    前記第4リンクピンは、前記第2ハンドルに設けられた、前記表面領域に平行な方向に長い長孔に嵌合し、
    外部から与えられる力に応じて前記第1および第2ハンドルが相互に近接移動するのに連動して前記第1および第2サブリンクが前記第2リンクピン回りに相反する方向に回動しながら前記ベースリンクが前記第2ハンドルに近接移動することで、離間状態から押付状態に切替えられ、
    離間状態から押付状態に移動させる際、前記表面領域および前記押え部材の押圧面をほぼ平行に対向させた後、そのまま前記法線方向に沿って前記保持テーブルおよび前記押え部材を相互に近接させる
    ことを特徴とする部品テープの接続工具。
  2. 前記移動機構は前記押え部材を支持する支持部材と、付勢部材とを備え、しかも、
    前記押え部材は前記支持部材に対して前記法線方向に移動可能に支持されており、前記付勢部材によって前記支持部材から引き離す方向に付勢されている請求項1記載の部品テープの接続工具。
  3. 前記保持テーブルには、前記表面領域において位置決め保持された前記2本の部品テープをそれぞれ押え込む一対の押込部材が、前記表面領域に隣接して設けられている請求項1または2記載の部品テープの接続工具。
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