JP3634707B2 - 製品を分離可能に保持したスケルトン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯状金属を順次加工して骨格部材化するとともに、その一部に切り離し可能に製品を構成した、製品を分離可能に保持したスケルトンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スケルトンの一部から内側の切欠部内に突出するように配された製品は、殆どがそれ自体で完成品であるわけではなく、他の製品等の一部を構成する部品であり、切り離し用のハーフカット部等で手作業で切り離して、対応する他の製品等にそれに応じたやり方で組み付ける作業が行われていた。
【0003】
スケルトンから上記製品を分離する作業は、このようなスケルトンに構成される製品の小型化が進み、加えてそれ自体が外力を受けると変形して不良品化しやすいものであることが多いため、なかなか厄介かつ困難なものになりつつあるものである。直接手で掴みにくいため、ピンセット等が用いられることもあるが、それで製品の変形を避けることができるわけでもなく、良い結果は得られていないのが実状である。
【0004】
また分離した製品は、先に述べたように、引き続いて対応する他の部品等に組み付ける必要があり、それらの作業は、分離作業に引き続いて行われるわけであるが、分離作業と同様に、それを直接手で掴んで作業しても、ピンセット等を用いて作業してもなかなか良い結果が得られていない。一つは、前記のようにそれが小型化しているため、正しく掴んで、正しい方向を向けて組み付けるのが容易でないからであり、更にもうひとつは、製品を掴むことによって、それ自体を変形させ、不良品化させてしまうことが多いからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような従来例の不都合を解消し、スケルトンに分離可能に取り付けられた製品に、直接手を触れず、スケルトンの一部を手で掴み、若しくは何らかの保持手段で保持して操作することにより、その製品を対象とする他の製品の対応する部位に組み付けるとともに、これを容易に分離することができる、製品を分離可能に保持したスケルトンを提供することを解決の課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の1は、金属帯状体の両側の長辺間に、長さ方向に沿って定間隔で切欠部を形成し、上記切欠部を囲む部位の一部から該切欠部内に支持片を突出させ、かつ上記支持片の先端に製品を延長して構成するとともに、該支持片と製品との間に分離ラインを構成し、更に上記切欠部を囲む部位の内、上記支持片の両側に位置する部位の途中に上記支持片の突出方向と直交する向きの折曲又は分離ラインを構成したものである、製品を分離可能に保持したスケルトンである。
【0007】
本発明の2は、本発明の1の製品を分離可能に保持したスケルトンに於いて、前記支持片を、前記切欠部を囲む部位の内の一方の長辺から他方の長辺に向かって突出させ、かつ前記折曲又は分離ラインを、前記切欠部を囲む部位の内の両側の長辺間を繋ぐ一対の連結片の途中にそれぞれ前記支持片の突出方向と直交する向きに構成したものである。
【0008】
本発明の3は、本発明の1の製品を分離可能に保持したスケルトンに於いて、前記支持片を、前記切欠部を囲む部位の内の両側の長辺間を繋ぐ一対の連結片の一方から他方に向かって突出させ、かつ前記折曲又は分離ラインを、前記切欠部を囲む部位の内の両側の長辺の途中にそれぞれ前記支持片の突出方向と直交する向きに構成したものである。
【0009】
本発明の4は、本発明の2の製品を分離可能に保持したスケルトンに於いて、前記折曲又は分離ラインを、両側の長辺間を繋ぐ一対の連結片の途中の位置であって、前記支持片の側方に当たる位置に構成したものである。
【0010】
本発明の5は、本発明の3の製品を分離可能に保持したスケルトンに於いて、前記折曲又は分離ラインを、両側の長辺の途中の位置であって、前記支持片の側方に当たる位置に構成したものである。
【0011】
本発明の6は、本発明の1の製品を分離可能に保持したスケルトンに於いて、前記分離ラインを、予定のラインに沿って両面からそれぞれ断面V字状に形成したハーフカット部に構成したものであり、本発明の7は、本発明の1の製品を分離可能に保持したスケルトンに於いて、前記折曲又は分離ラインを、予定のラインに沿って片面から断面V字状に形成したハーフカット部又は両面からそれぞれ断面V字状に形成したハーフカット部に構成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、製品を分離可能に保持したスケルトンであって、基本的に、金属帯状体の両側の長辺間に、長さ方向に沿って定間隔で切欠部を形成し、上記切欠部を囲む部位の一部から該切欠部内に支持片を突出させ、かつ上記支持片の先端に製品を延長して構成するとともに、該支持片と製品との間に分離ラインを構成し、更に上記切欠部を囲む部位の内、上記支持片の両側に位置する部位の途中に上記支持片の突出方向と直交する向きの折曲又は分離ラインを構成したものである。
【0013】
上記スケルトンは、金属帯状体を、概ね、順次プレス加工により打ち抜き、曲げ又は絞り、更に必要により他の工程を加えて構成するものであり、その工程は特定のそれに限定されない。金属帯状体には、その長さ方向に沿って、両長辺の間に定間隔で切欠部を形成する必要があり、その中に突出した支持片の先端に製品を延長して構成する。上記切欠部の形状等は問わない。製品の構成等その他の都合によって自由に決定すれば良い。
【0014】
前記支持片は、前記切欠部のどの位置からどの方向に突き出すように構成することも可能である。もっとも他の構成との関係、即ち、前記折曲又は分離ラインを該支持片の突き出し方向と直交する向きに形成すべきであるので、その観点からは、金属帯状体の長さ方向に直交する向きか又は平行となる向きに構成するのが適当であり、またそれに適する位置から突出させるのが適当でもある。
【0015】
例えば、前記支持片を、前記切欠部を囲む部位の内の一方の長辺から他方の長辺に向かって突出させ、かつ前記折曲又は分離ラインを、前記切欠部を囲む部位の内の両側の長辺間を繋ぐ一対の連結片の途中にそれぞれ前記支持片の突出方向と直交する向きに構成するのが適当であり、また前記支持片を、前記切欠部を囲む部位の内の両側の長辺間を繋ぐ一対の連結片の一方から他方に向かって突出させ、かつ前記折曲又は分離ラインを、前記切欠部を囲む部位の内の両側の長辺の途中にそれぞれ前記支持片の突出方向と直交する向きに構成するのが適当である。
【0016】
前記支持片の先端に延長して設ける製品は、その構成態様及び種類等は全く問わない。どのようなものでもこのような形態で製造可能なものであれば採用可能である。この製品は、前記支持片の先端に分離可能に設けるものである。既述のように、前記支持片と製品との間に分離ラインを構成して分離可能にする。分離ラインは、通常、ハーフカット部を形成することで構成することができる。ハーフカット部は、都合により、表裏の一面のみ又は両面ともに形成することができる。また上記カーフカット部は断面V字溝状に構成するものである。
【0017】
また前記折曲又は分離ラインは、予定のラインに沿って折曲できるか又は分離できるように構成するものであり、それはいずれでも良い。該折曲又は分離ラインは、対応する部位の両面又は一面にハーフカット部を形成することで構成することができる。前記したように、前記支持片の向きと突出位置との関係で定まる両長辺又は両長辺を繋ぐ連結片に、それぞれ支持片の向きと直交する向きに構成する。
【0018】
前記折曲又は分離ラインは、両側の長辺間を繋ぐ一対の連結片の途中に構成する場合は、その内の前記支持片の側方に当たる位置付近に、また両側の長辺の途中に構成する場合は、その内の前記支持片の側方に当たる位置付近に、それぞれ構成すべきである。即ち、スケルトンを、それぞれ折曲又は分離ラインで折曲又は分離した場合に、前記支持片の先端に構成した製品が、スケルトンのいずれの部位よりも前方に突出するように構成するのが取扱上好都合だからである。
【0019】
従って本発明の製品を分離可能に保持したスケルトンによれば、スケルトンに保持されている製品は、通常、対応する他の製品に組み付けるまでに予め分離しておくような必要はない。スケルトンに保持されたままにしておけば良い。
他の製品への組み付けを行う際には、まず、前記スケルトンを前記折曲又は分離ラインで折曲又は分離する。折曲する場合は、そのラインで折り畳むようにする。分離する場合は、支持片の付いている方のみを残して他方は捨てて良い。
【0020】
こうして折曲又は分離すると、折曲又は分離ラインを支持片の側方に位置させておいた場合は、いずれにしても製品は、スケルトンの折曲又は分離ラインよりも前方に突出した状態になる。組み付け対象の製品との関係で、特に、その必要がなく、折曲又は分離ラインを製品の側方に形成してあった場合には、製品が該折曲又は分離ラインより前方に突出しない場合もあるが、上記のようにその必要がない場合は、云うまでもなく、それはそれで不都合ではない。上記のように折曲又は分離すると、少なくとも製品の前方に位置するケルトンの一部がなくなるので、組み付け対象の製品が幅広のものでなければ、製品のこれへの組み付けに不都合がないこともある訳である。なお、通常は、前者のように、製品を折曲又は分離ラインより前方に突出させるように構成しておくのが良い。
【0021】
従って、この後は、スケルトンを手で掴んで又は何らかの保持手段で保持しつつ該製品を組み付け対象の他の製品に組み付ける作業を行うことができる。製品の一定部位を他の製品の所定部位に差し込むような場合であれば、極めて簡単にその操作を行うことができるし、差し込んだ後、支持片と製品との間の分離ラインに沿って分離すべくスケルトンを動かせば、容易に該分離ラインで製品を分離することができる。勿論、組み付け対象の製品が可動状態にあり、これを動かす方が具合が良い場合は、組み付け対象の製品側を分離ラインに沿って分離すべく動かすことで製品をスケルトンから分離することができる。
【0022】
しかも以上の作業の間に、作業者は、製品に全く手を触れる必要がないので、製品を変形させる等の問題が生じる余地は全くない。更に小さな製品ではなく、大きなスケルトンを手で掴み又は何らかの保持手段で保持して作業するものであるから、作業が容易になるものでもある。従って不良率を低下させ、かつスピーディな作業を行うことができるようになる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図4は本発明を適用した実施例1の製品を分離可能に保持したスケルトンを示しており、図1はその概略平面図、図2(a)はスケルトンを折曲用ハーフカット部で折曲する様子を示した拡大正面説明図、図2(b)はスケルトンを折曲用ハーフカット部で折曲した状態を示した拡大正面説明図、図3はスケルトンを折曲用ハーフカット部で折曲した状態を示した概略平面図、図4は製品を組み付け対象の製品に組み付けてスケルトンを分離用ハーフカット部で分離する様子を示した拡大正面説明図である。
なお以上の図2及び図4では、内容の理解のために、スケルトンの厚みを実際のそれより極端に厚く描いて示している。
【0024】
図5は本発明を適用した実施例2の製品を分離可能に保持したスケルトンを示す概略平面図である。
【0025】
<実施例1>
実施例1の製品を分離可能に保持したスケルトンは、金属帯状体を加工して構成したものであり、図1に示すように、長さ方向両側の長辺部(長辺)1、1と、その間に、長さ方向に沿って定間隔で開口した複数の切欠部2、2…と、長さ方向に並ぶ各切欠部2、2…間に残された、上記長辺部1、1を連結する連結片部(連結片)3、3…と、各切欠部2、2…に於いて、上記長辺部1、1の一方(図1中、左側)の長辺部1から他方(図1中、右側)の長辺部1に向かって突出させた支持片4と、各支持片4の先端に延長構成した製品5と、上記各製品5と各支持片4との間に構成した分離用ハーフカット部(分離ライン)6と、前記各連結片部3、3…の途中に構成した折曲用ハーフカット部(折曲又は分離ライン)7とで構成したものである。
【0026】
前記切欠部2、2…は、この実施例1では、若干縦方向に長い長方形状に形成してあるが、これに限定されるわけではなく、製品との都合その他により自由な形状に構成することができる。各支持片4、4…の形状も又同様である。
【0027】
前記製品5と前記支持片4との境界に構成した分離用ハーフカット部6は、図2及び図4に示すように、両面から断面V字状に切り込みを入れて形成したものであり、図4に1点鎖線及び2点鎖線で示すように、該部位で、スケルトン又は製品5の面に直交する方向に該スケルトン側又は製品5側を動かせば容易に分離できるようになっている。
【0028】
また前記折曲用ハーフカット部7は、図2に示すように、一面(図2中、上面)に断面V字状に切り込みを入れて形成したものであり、同図及び図4に示すように、その部位で容易に折曲できるようになっている。この折曲用ハーフカット部7は、これに代えて、分離用ハーフカット部に構成しても良いのは云うまでもない。なおこの折曲用ハーフカット部7は、前記支持片4の側方の位置、即ち、前記分離用ハーフカット部6よりも支持片4の結合している長辺部1側寄りに構成する。
【0029】
なお図中8は、加工工程上に於ける位置決めのために前記長辺部1、1の連結片部3、3…との各結合部に開口したパイロット穴であり、図中9も、同様の都合により開口したパイロット穴である。
【0030】
この実施例1のスケルトンは、以上のようなものであり、金属帯状体から、概ね、プレス加工及び必要な他の工程を経て製造されるものであり、この工程は特定のそれに限定されない。このスケルトンの長さ等もその後の工程の都合等によって自由に決定すれば良い。
【0031】
従ってこの実施例1の製品を分離可能に保持したスケルトンによれば、これに保持されている製品5は、対応する他の製品10に組み付けるまでに予め分離しておくような必要は全くない。スケルトンに保持されたままにしておくことができる。
【0032】
図4に示す如くして他の製品10に組み付ける場合には、まず、前記スケルトンを、図2(b)及び図4に示すように、前記連結片部3、3…の途中に構成した折曲用ハーフカット部7、7…で折曲する。図2(a)に示すように、スケルトンの概ね半分、即ち、上記折曲用ハーフカット部7、7…を境界として支持片4、4…を設けていない側の長辺部1及びこれに結合している連結片部3、3…の半分(図1中では右側半分)を、図2(a)中矢印で示したように、該折曲用ハーフカット部7、7…で、これを構成した面と反対側に折曲する。そしてスケルトンは、図2(b)に示すように、折り畳むものである。
【0033】
こうして折曲すると、前記各支持片4、4…の先端に延長構成した製品5、5…は、図2(b)、図3及び図4に示すように、スケルトンの折曲用ハーフカット部7、7…よりも前方に突出した状態になる。即ち、該製品5、5…より前方に出て邪魔になるものは何もなくなる。
【0034】
従ってこの後は、上記のように折曲用ハーフカット部7、7…で折曲したスケルトンを手で掴んで又は何らかの保持手段で保持しつつ該製品5を組み付け対象の他の製品10に組み付ける作業を容易に行うことができるようになる。図4は、製品5の結合端を他の製品10の対応するスリット状結合端に圧入して結合する例を示しているが、このような場合には、上記したように、スケルトンの重なり合った長辺部1、1や連結片部3、3…を手で掴んで又は何らかの保持手段で保持して、製品5の結合端を組み付け対象の他の製品10のスリット状結合端に圧入し、引き続いて、同図に示すように、該スケルトンを前記分離用ハーフカット部6の部位を中心に上下に動かせば、該分離用ハーフカット部6でスケルトンは製品5から容易に分離することができる。
【0035】
こうして製品5は簡単に組み付け対象の製品10に組み付けることができることとなる。
【0036】
しかも以上の作業の間に、作業者は、製品5に全く手を触れることがないので、製品5を変形させる等の問題が生じる余地は全くない。また小さな製品5ではなく、大きなスケルトンを手で掴み又は何らかの保持手段で保持して作業するものであるため作業が容易になるものでもある。従って不良率を低下させ、かつスピーディな作業を行うことができるようにもなる。
【0037】
<実施例2>
実施例2の製品を分離可能に保持したスケルトンは、図5に示すように、支持片14を、切欠部12を囲む部位の内の一方の連結片部13から他方の連結片部13に向けて突出形成し、かつ折曲用ハーフカット部17を両側の長辺部11、11に構成した点を除いて、基本的な構成は実施例1と同様である。
【0038】
前記各支持片14、14…の先端には製品15を延長構成し、該製品15と支持片14との間には分離用ハーフカット部16を構成する。この構成は実施例1のそれと同様である。また前記折曲用ハーフカット部17は前記支持片14の側方に位置させ、前記実施例1と同様に構成する。
【0039】
なお図5中、18はパイロット穴である。
【0040】
従ってこの実施例2の製品を分離可能に保持したスケルトンによれば、これに保持されている製品15は、実施例1の製品5と同様に、それ自体に直接手を触れることなく対象の他の製品に組み付けることができ、かつスケルトンから分離することができる。
【0041】
製品15の他の対応する製品への組み付け作業を行う場合は、実施例1の場合と同様に、まず初めに折曲用ハーフカット部17でスケルトンを折曲する必要があるが、実施例2ではこれが、長辺部11、11に設けられているため、一度に全部を折曲するのは適当でなく、端部に位置するそれから順に行うのが適当である。
【0042】
例えば、最初に、図5中、最上部の両側の折曲用ハーフカット部17、17を折曲する。折曲の仕方は実施例1について述べたと同様である。これを折曲すると、最上部の支持片14の先端に延長構成した製品15は、最も先端に突出することとなり、これより前方に突出して他の製品への組み付け作業に邪魔になるものは何もなくなる。
【0043】
しかしてこの状態でスケルトンの長辺部11、11や連結片部13、13…を手で掴んで又は何らかの保持手段で保持して製品15の組み付け作業を行うことができる。この実施例2でも実施例1と同様な製品15を構成したものとしたので、その結合端を他の対応する製品のスリット状結合端に圧入して組み付けることができるものである。また引き続いて、該スケルトンを前記分離用ハーフカット部16の部位を中心に上下に動かせば、該分離用ハーフカット部16でスケルトンは製品15から容易に分離することができる。
【0044】
この後は、また図5中、上から2番目の折曲用ハーフカット部17、17でスケルトンの長辺部11、11を、前記したと同様に折曲すれば、2番目の製品15が最先端に突出した状態になり、他の製品への組み付けが、以上と同様にして行えることとなる。その後も同様である。
【0045】
こうして製品15、15は、順次、簡単に組み付け対象の製品に組み付けることができることとなる。
【0046】
しかも以上の作業の間に、作業者は、実施例1と全く同様に、製品15に全く手を触れることがないので、これを変形させることなく、また小さな製品15ではなく、大きなスケルトンを手で掴み又は何らかの保持手段で保持して作業するものであるため容易に作業を行うことができるようになる。従って不良率を低下させ、かつスピーディな作業を行うことができるようにもなる。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の1の製品を分離可能に保持したスケルトンによれば、製品の他の製品への組み付け作業中に、作業者は、製品に全く手を触れることがないので、これを変形させるようなおそれは全くない。また小さな製品ではなく、大きなスケルトンを手で掴み又は何らかの保持手段で保持して作業するものであるため作業が容易になる。そのため不良率が低下し、かつ作業が能率的にもなる。
【0048】
本発明の2は、本発明の1の製品を分離可能に保持したスケルトンに於いて、前記支持片を、前記切欠部を囲む部位の内の一方の長辺から他方の長辺に向かって突出させ、かつ前記折曲又は分離ラインを、前記切欠部を囲む部位の内の両側の長辺間を繋ぐ一対の連結片の途中にそれぞれ前記支持片の突出方向と直交する向きに構成したものであり、このように構成したため、長いスケルトンからこれに支持片を介して取り付けた多数の製品を順次他の製品に組み付ける場合には、一度に、全製品の前方の長辺を除いてその前方に邪魔をなくし得るようにスケルトンの折曲又は分離を行える利点がある。
【0049】
本発明の3は、本発明の1の製品を分離可能に保持したスケルトンに於いて、前記支持片を、前記切欠部を囲む部位の内の両側の長辺間を繋ぐ一対の連結片の一方から他方に向かって突出させ、かつ前記折曲又は分離ラインを、前記切欠部を囲む部位の内の両側の長辺の途中にそれぞれ前記支持片の突出方向と直交する向きに構成したものであり、このように構成したため、組み付け対象の製品の両側に余裕がなく、スケルトンを横長状態で近づけられないような場合に有効である。本発明の3の場合は、製品の前方の連結片を一個ずつ除去すべくスケルトンを折曲又は分離して行くものであり、前後に長くなるが左右に長くならないので、上記のような組み付け対象の製品に組み付けるのに有効である。
【0050】
本発明の4は、本発明の2の製品を分離可能に保持したスケルトンに於いて、前記折曲又は分離ラインを、両側の長辺間を繋ぐ一対の連結片の途中の位置であって、前記支持片の側方に当たる位置に構成したものであり、このように構成したので、前記折曲又は分離ラインでスケルトンの折曲又は分離を行った場合には、支持片で支持された製品がスケルトンのいずれの部位よりも前方に突出するようになり、製品の取付対象の他の製品への組み付けが極めて容易になる。
【0051】
本発明の5は、本発明の3の製品を分離可能に保持したスケルトンに於いて、前記折曲又は分離ラインを、両側の長辺の途中の位置であって、前記支持片の側方に当たる位置に構成したものであり、このように構成したので、本発明の4と同様に、前記折曲又は分離ラインでスケルトンの折曲又は分離を行った場合には、支持片で支持された製品がスケルトンのいずれの部位よりも前方に突出するようになり、製品の取付対象の他の製品への組み付けが極めて容易になる。
【0052】
本発明の6は、本発明の1の製品を分離可能に保持したスケルトンに於いて、前記分離ラインを、予定のラインに沿って両面からそれぞれ断面V字状に形成したハーフカット部に構成したものであり、本発明の7は、本発明の1の製品を分離可能に保持したスケルトンに於いて、前記折曲又は分離ラインを、予定のラインに沿って片面から断面V字状に形成したハーフカット部又は両面からそれぞれ断面V字状に形成したハーフカット部に構成したものであり、それぞれこのように構成したものであるため、分離又は折曲ラインを簡単な構成で、確実に分離又は折曲し得るものとすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の製品を分離可能に保持したスケルトンの概略平面図。
【図2】(a)は実施例1のスケルトンを折曲用ハーフカット部で折曲する様子を示した拡大正面説明図。
(b)は実施例1のスケルトンを折曲用ハーフカット部で折曲した状態を示した拡大正面説明図。
【図3】実施例1のスケルトンを折曲用ハーフカット部で折曲した状態を示した概略平面図。
【図4】製品を組み付け対象の製品に組み付けて実施例1のスケルトンを分離用ハーフカット部で分離する様子を示した拡大正面説明図。
【図5】実施例2の製品を分離可能に保持したスケルトンを示す概略平面図。
【符号の説明】
1、11 長辺部
2、12 切欠部
3、13 連結片部
4、14 支持片
5、15 製品
6、16 分離用ハーフカット部
7、17 折曲用ハーフカット部
8、9、18 パイロット穴
10 他の製品
Claims (7)
- 金属帯状体の両側の長辺間に、長さ方向に沿って定間隔で切欠部を形成し、上記切欠部を囲む部位の一部から該切欠部内に支持片を突出させ、かつ上記支持片の先端に製品を延長して構成するとともに、該支持片と製品との間に分離ラインを構成し、更に上記切欠部を囲む部位の内、上記支持片の両側に位置する部位の途中に上記支持片の突出方向と直交する向きの折曲又は分離ラインを構成したものである、製品を分離可能に保持したスケルトン。
- 前記支持片を、前記切欠部を囲む部位の内の一方の長辺から他方の長辺に向かって突出させ、かつ前記折曲又は分離ラインを、前記切欠部を囲む部位の内の両側の長辺間を繋ぐ一対の連結片の途中にそれぞれ前記支持片の突出方向と直交する向きに構成した請求項1の製品を分離可能に保持したスケルトン。
- 前記支持片を、前記切欠部を囲む部位の内の両側の長辺間を繋ぐ一対の連結片の一方から他方に向かって突出させ、かつ前記折曲又は分離ラインを、前記切欠部を囲む部位の内の両側の長辺の途中にそれぞれ前記支持片の突出方向と直交する向きに構成した請求項1の製品を分離可能に保持したスケルトン。
- 前記折曲又は分離ラインを、両側の長辺間を繋ぐ一対の連結片の途中の位置であって、前記支持片の側方に当たる位置に構成した請求項2の製品を分離可能に保持したスケルトン。
- 前記折曲又は分離ラインを、両側の長辺の途中の位置であって、前記支持片の側方に当たる位置に構成した請求項3の製品を分離可能に保持したスケルトン。
- 前記分離ラインを、予定のラインに沿って両面からそれぞれ断面V字状に形成したハーフカット部に構成した請求項1の製品を分離可能に保持したスケルトン。
- 前記折曲又は分離ラインを、予定のラインに沿って片面から断面V字状に形成したハーフカット部又は両面からそれぞれ断面V字状に形成したハーフカット部に構成した請求項1の製品を分離可能に保持したスケルトン。
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