JP2874294B2 - パネル部品の成形方法 - Google Patents

パネル部品の成形方法

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JP2874294B2 JP16955490A JP16955490A JP2874294B2 JP 2874294 B2 JP2874294 B2 JP 2874294B2 JP 16955490 A JP16955490 A JP 16955490A JP 16955490 A JP16955490 A JP 16955490A JP 2874294 B2 JP2874294 B2 JP 2874294B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、例えば自動車のフードアウターパネルに代
表されるように外周縁部にヘミング結合のためのフラン
ジ部を有するパネル部品の成形方法に関する。
従来の技術とその課題 自動車のフードアウターパネルは周知のようにドロー
(絞り成形)工程、トリム工程、フランジ曲げ工程を経
て成形されたのち、プリヘミング工程を含むヘミング工
程においてインナーパネルとヘミング結合されることで
初めてフードとなる。
一方、車体全体の造形の上で第9図に示すようにフー
ドアウターパネルPの前端部に略くの字状の二辺m1,m2
によって凹欠部Rが切欠形成されることがある。
このような形状のフードアウターパネルPにおいて
は、凹欠部Rを含む外周縁部にヘミング結合のためのフ
ランジ部F1およびF2,F3が形成されたとしてもパネルP
全体の剛性が乏しいために、特に凹欠部Rの一辺の長さ
が大きい場合には、ヘミング工程までのパネル搬送中に
第10図に示すように凹欠部Rのコーナー部に折れ線を中
心とした歪みQが発生することがあり、パネル品質の向
上に限界がある。ここで、本発明で問題としている凹欠
部Rとは、あくまで、第10図の二辺m1,m2をそれぞれ形
成しているところのフランジ部F2,F3と、フードアウタ
ーパネルPの前縁部および両側縁部の延長線E1,E2とで
囲まれた空間を指しているであって、その空間の奥部に
形成されるノッチ部Nを指しているものではない。な
お、ノッチ部Nは、後述するようにフランジ部F2,F3に
ヘミング加工を施す際に、そのフランジ部F2,F3を折り
曲げやすくするために副次的に形成されるものである。
本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、加工工程数の増加を招く
ことなく上記のような凹欠部での歪みの発生を防止した
成形方法を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明は、前述したように略くの字状の二辺によって
切欠形成される凹欠部を有しているとともに、この凹欠
部の二辺を含む外周縁部にヘミング加工のためのフラン
ジ部を形成してなるフードアウターパネル等のパネル部
品の成形方法であって、所定形状に絞り成形されたパネ
ル素材をヘミング加工部となるべきフランジ部の展開形
状を含む製品形状にトリミングするともに、前記凹欠部
の二辺部のフランジ部となるべき部位に連続してこれら
二辺部間にまたがるブリッジ部を形成するトリム工程
と、前記ブリッジ部で相互に連結された凹欠部の二辺部
およびパネルの外周縁部をパネルに対しほぼ直角に折曲
成形してフランジ部を形成するフランジ曲げ工程と、フ
ランジ部にプリヘミング加工を施すとともに、凹欠部の
二辺部におけるフランジ部を相互に連結しているブリッ
ジ部を前記二辺部のフランジ部の先端から切断するプリ
ヘミング工程とを含んでいることを特徴とする。
作用 この成形方法によると、フランジ部がプリヘミング加
工されるまでは、凹欠部の二辺部のフランジ部がブリッ
ジ部によって相互に連結されているために凹欠部の近傍
の剛性を確保できる。
これにより、従来のような歪みの発生を防止できるほ
か、プリヘミング加工と同時にブリッジ部が切断されて
除去されるために、ブリッジ部がパネル部品の形状に影
響を与えることもない。
実施例 第1図〜第8図は本発明の一実施例を示す図で、パネ
ル部品として第9図のフードアウターパネル(以下、単
にパネルという)Pを成形する場合の例を示している。
パネルPは前述したようにドロー工程、トリム工程、
フランジ曲げ工程を経ることにより所定形状に成形さ
れ、さらにプリヘミング工程およびヘミング工程を経る
ことにより最終的にインナーパネルとヘミング結合され
る。
トリム加工は第3図および第4図に示すように、前工
程で所定形状に絞り成形されたパネル素材Wの周縁部に
付帯しているしわ押さえ跡等の非製品部領域SおよびSR
をトリムラインLtからスクラップとしてトリミングし
て、フランジ部F1,F2,F3の展開形状を含む製品形状に打
ち抜くことを目的として行われるものであるが、本実施
例ではその際にブリッジ部1を同時に成形する。
すなわち、本来であれば非製品部領域SおよびSRとし
てトリミングされる部分(凹欠部Rおよびノッチ部Nと
なるべき部分)の一部を切り残し、凹欠部Rの二辺部m
1,m2のフランジ部F2,F3となるべき部位に連続してこれ
ら二辺部m1,m2間にまたがるブリッジ部1を形成する。
このブリッジ部1は、後述するように凹欠部Rのフラ
ンジ部F2,F3を折曲成形する際には双方のフランジ部F2,
F3間で引っ張られることからその長さが不足する。そこ
で、第3図および第4図に示すように先のドロー工程の
段階でブリッジ部1になるべき部分に予め複数のビード
部2を形成しておく。
トリム工程に続くフランジ曲げ工程では、第1図およ
び第2図に示すようにパネルPの外周縁部および凹欠部
Rの二辺部m1,m2をパネルPに対しほぼ直角に折曲成形
してフランジ部F1およびF2,F3を形成する。
この時、ブリッジ部1はフランジ部F1,F2,F3の成形進
行に伴ってそのビード部2が引き延ばされ、凹欠部Rに
おける二辺のフランジ部F2,F3に対してほぼ直角になる
ように折り込まれる。
そして、ブリッジ部1自体の剛性を高めるためにフラ
ンジ曲げ加工と同時にブリッジ部1の長手方向に沿って
ビード部3を形成する。
フランジ曲げ加工を終えたパネルPはプリヘミング工
程に投入されることになるが、トリム工程からフランジ
曲げ工程を経てプリヘミング工程に投入されるまでの間
はパネルPの凹欠部Rには上記のように常にブリッジ部
1が付帯している。したがって、このブリッジ部1がパ
ネルP全体の剛性の向上に寄与し、パネルPの搬送過程
で凹欠部Rのコーナー部に歪みが発生するようなことは
ない。
フランジ曲げ工程に続くプリヘミング工程では、周知
のようにパネルPに相手側のインナーパネルを重ねた上
でフランジ部F1,F2,F3を45度程度まで折り返すことにな
るが、パネルPがプリヘミング工程に投入された以上は
ブリッジ部1はその機能を失うことになる。そこで、プ
リヘミング工程では第5図に示すようにブリッジ部1を
凹欠部Rのフランジ部F2,F3の先端からカットラインLc
をもって切断しつつフランジ部F1およびF2,F3のプリヘ
ミング加工を行う。
このプリヘミング加工は第6図〜第8図に示すプレス
型の採用によって可能となる。
プレス型の下型4上には下側スライドカム5が水平方
向にスライド可能に搭載されており、下側スライドカム
5の先端にはプリヘミングのための傾斜面6と下刃7と
が形成されたヘミングダイ8が固定されている。一方、
上型9には下側スライドカム5を駆動するドライブカム
10が固定されているほか、傾斜面11に沿ってスライド可
能な上側スライドカム12が設けられている。上側スライ
ドカム12には上刃13を有するセクショナルダイ14が固定
されている。下側スライドカム5は第7図に示すように
凹欠部Rにおける二辺部m1,m2のフランジ部F2,F3へのヘ
ミング加工を目的として設けられているもので、凹欠部
R以外のフランジ部F1は図示しない別のスライドカムに
よりフランジ部F2,F3と同時にプリヘミングされる。
したがって、第8図に示すようにフランジ曲げ加工を
終えたパネルPに相手側のインナーパネルPiを重ねてこ
れを下型4上に位置決めして上型9を下降させる。
上型9が下降すると、ドライブカム10と下側スライド
カム5との傾斜カム面15,16同士の摺接により下側スラ
イドカム5が前進する一方、上側スライドカム12が下側
スライドカム5の上面に摺接しつつ下側スライドカム5
と逆方向に前進する。その結果、第5図および第6図に
示すように下刃7と上刃13とのせん断作用によりブリッ
ジ部1がフランジ部F2,F3の先端からカットラインLcを
もって切断され、さらに下側スライドカム5が前進限位
置まで前進することで凹欠部Rのフランジ部F2,F3が他
のフランジ部F1とともに第6図に示すように45度程度ま
でプリヘミングされる。
そして、プリヘミング加工を終えたパネルPはプリヘ
ミング加工に続くヘミング工程においてヘミングされて
インナーパネルPiと完全にヘミング結合される。
発明の効果 以上のように本発明によれば、パネル部品の凹欠部の
二辺部がブリッジ部によって相互に連結されており、プ
リヘミング工程においてその二辺部のフランジ部がプリ
ヘミングされる段階で初めてブリッジ部が切断されて除
去されることになる。したがって、ブリッジ部が切断さ
れるまではこのブリッジ部の存在がパネル部品の剛性向
上に大きく寄与することから、パネル部品の搬送過程で
凹欠部の近傍に歪みが発生することがなく、パネル部品
の成形品質の向上に大きく寄与できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す図でフランジ曲げ加工
終了後のフードアウターパネルの要部拡大斜視図、第2
図は第1図のA−A線に沿う断面図、第3図は同じくト
リム加工終了後のフードアウターパネルの要部拡大斜視
図、第4図は第3図のB−B線に沿う断面図、第5図は
同じくブリッジ部が切断された状態を示すフードアウタ
ーパネルの要部拡大斜視図、第6図はプリヘミング加工
とブリッジ部の切断とを行うプレス型の図で第7図のC
−C線に沿う断面図、第7図は第6図のプレス型におけ
る下型の平面説明図、第8図は第7図のプレス型の作動
説明図、第9図はフードアウターパネルの斜視図、第10
図はフードアウターパネルでの歪みの発生状況を示す説
明図である。 1……ブリッジ部、5……下側スライドカム、7……下
刃、8……ヘミングダイ、12……上側スライドカム、13
……上刃、14……セクショナルダイ、F1,F2,F3……フラ
ンジ部、Lc……カットライン、Lt……トリムライン、m
1,m2……辺、P……フードアウターパネル(パネル部
品)、R……凹欠部、W……パネル素材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略くの字状の二辺によって切欠形成される
    凹欠部を有しているとともに、この凹欠部の二辺を含む
    外周縁部にヘミング加工のためのフランジ部を形成して
    なるパネル部品の成形方法において、 所定形状に絞り成形されたパネル素材をヘミング加工部
    となるべきフランジ部の展開形状を含む製品形状にトリ
    ミングするとともに、前記凹欠部の二辺部のフランジ部
    となるべき部位に連続してこれら二辺部間にまたがるブ
    リッジ部を形成するトリム工程と、 前記ブリッジ部で相互に連結された凹欠部の二辺部およ
    びパネルの外周縁部をパネルに対しほぼ直角に折曲成形
    してフランジ部を形成するフランジ曲げ工程と、 フランジ部にプリヘミング加工を施すとともに、凹欠部
    の二辺部におけるフランジ部を相互に連結しているブリ
    ッジ部を前記二辺部のフランジ部の先端から切断するプ
    リヘミング工程、 とを含むことを特徴とするパネル部品の成形方法。
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