JP2556906Y2 - 折り紙等の紙製品の折り曲げ部 - Google Patents

折り紙等の紙製品の折り曲げ部

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JP2556906Y2
JP2556906Y2 JP1991031863U JP3186391U JP2556906Y2 JP 2556906 Y2 JP2556906 Y2 JP 2556906Y2 JP 1991031863 U JP1991031863 U JP 1991031863U JP 3186391 U JP3186391 U JP 3186391U JP 2556906 Y2 JP2556906 Y2 JP 2556906Y2
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cut line
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展門 松塚
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松屋産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、折り紙等の紙製品の折
り曲げ部に係り、より詳細には、折り曲げ用カットライ
ンが紙製品の表側に出てこないようにした折り紙等の紙
製品の折り曲げ部に関する。なお、本明細書において、
紙には、プラスチック、その他塑性加工できるシート体
を含む。
【0002】
【従来の技術】折り紙等の紙製品の折り曲げ部は、通
常、設計図面等に基づく、折り曲げラインに沿って折り
畳むようにして得られる。しかし、この構成の場合、該
折り曲げ部を明確に形成できないことと、折り曲げに手
数を要するという問題がある。
【0003】そこで、近年においては、折り曲げ部を綺
麗な状態で得るのに、通常、図3に示すように、シート
体aの折り曲げる方向と反対側のシート面にカットライ
ンbを設けた形態が使用され、図4に示すように、カッ
トラインbに沿って、かつカットラインbの設けられて
いる面が、常に外側に位置するように折り曲げ、折り曲
げ部を得るようにされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述した構成
の場合、次のような問題がある。すなわち、 折り曲げ部の仕上がり状態において、山折り部のカ
ットラインが表面側に表れるため、見栄えが良くない。 シート体に対して、表裏両面よりカットライン形成
加工が必要となり、該加工に手数を要する。 プレス加工する場合、少なくとも表裏両面加工用の
金型が必要となる。等の問題がある。
【0005】本考案は、上述した点に対処して創案した
ものであって、その目的とする処は、折り曲げ部をスム
ーズに得られると共に、折り曲げ用カットラインが紙製
品の表側に出てこないようにした折り紙等の紙製品の折
り曲げ部を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そして、上記目的を達成
するための手段としての本考案の折り紙等の紙製品の折
り曲げ部は、シート体の裏面に、一本または複数本のカ
ットラインよりなる谷折りラインと、複数本の近接・平
行するカットラインよりなる山折りラインとを設け、該
山折りラインは中央部のカットラインの溝深さを、周囲
のカットラインの溝深さより浅く形成し、両ラインに沿
ってそれぞれの向きに折り曲げ、該カットラインが表面
に表れないようにしたことを特徴とする。また、請求項
2の折り紙等の紙製品の折り曲げ部は、前記考案におい
て、前記シート体を山折りラインに沿って折り曲げた際
の、該山折りラインの周囲のカットラインの溝先端と、
該山折りラインの中央部のカットラインのカット始端と
が形成する曲げ角度を1〜3°の範囲とすることを特徴
とする。
【0007】
【作用】上記構成に基づく、本考案の折り紙等の紙製品
の折り曲げ部は、カットラインで形成された谷折りライ
ンに沿ってシート体を谷折りし、すなわち該カットライ
ンが設けられている面が折り曲げ外面となるように折り
曲げ、またカットラインで形成されている山折りライン
に沿ってシート体を山折りし、すなわち該カットライン
が設けられている面が折り曲げ内面となるように折り曲
げることで、異なる向きの折り曲げ部を得ることができ
る。ここで、該山折りラインは中央部のカットラインの
溝深さを、周囲のカットラインの溝深さより浅く形成し
てあるので、折り曲げたラインが綺麗に仕上がり、折り
曲げ部が歪な形状になるのを防止できると共に、該折り
曲げ部分の強度を維持できる。また前記シート体を山折
りラインに沿って折り曲げた際の、該山折りラインの周
囲のカットラインの溝先端と、該山折りラインの中央部
のカットラインのカット始端とが形成する曲げ角度を1
〜3°の範囲とするので、一層折り曲げたラインを綺麗
に仕上げることができる。
【0008】従って、シート体を折り曲げた状態では、
カットラインが表面に表れないように作用する。また山
折り、谷折り形成用のカットラインがシート体の同一面
に形成されていることより、該山折り・谷折りの両折り
曲げ作業を、該同一面より行うことができる。
【0009】以上のように、本考案の折り紙等の紙製品
の折り曲げ部は、シート体の裏面に、一本のカットライ
ンよりなる谷折りラインと、複数本の近接平行するカッ
トラインよりなる山折りラインとを設けた点に特徴を有
し、この特徴点によって、折り曲げ作業スピードを向上
させると共に、表面の綺麗な折り曲げ部が得られるとい
う格別な作用を奏する。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本考案を具体化
した実施例について説明する。ここに、図1〜2は、本
考案の一実施例を示し、図1はカットライン形成状態の
シート体の拡大側面図、図2は折り曲げ加工状態の拡大
側面図である。
【0011】本実施例は、階段状折り紙よりなる紙製品
であって、概略すると、一枚のシート体1の裏面1a
に、谷折りライン2と山折りライン3を形成し、該ライ
ン2、3に沿って、それぞれの向きに折り曲げた折り紙
の構成よりなる。
【0012】シート体1は、紙シートであって、紙製品
を得られるように所定の大きさ、形状に裁断された構成
よりなる。そして、シート体1の裏面1aには、二種類
の折り曲げライン2、3が複数本形成されている。谷折
りライン2は、一本のカットライン2aよりなり、山折
りライン3は、複数本の近接・平行するカットライン3
a、3b・・によって形成されている。また、シート体
1しては、必要に応じて、種々折り曲げその他加工され
たものを用いてもよい。
【0013】谷折りライン2を形成するカットライン2
aは、シート体1の厚みの20%〜80%の厚みに相当
する深さの溝として形成されている。また山折りライン
3を形成するカットラインは、三本の近接・平行するカ
ットライン3a、3b、3cで、それぞれのカットライ
ン3a、3b、3cは、谷折りライン2を形成するカッ
トライン2aと同様の深さの溝として形成されている。
【0014】ここで、カットライン2a、3a、3b、
3cは、カッターまたはプレスによって形成するように
されている。カッターによって形成される場合は、カッ
ターの圧力を調整・コントロールしながら、シート体1
の裏面1aに三角形状の溝ラインを形成できるように三
角形状の刃先によって形成し、カットライン3a、3
b、3cは、まず左右部位のカットライン3a、3cを
形成した後、中央のカットライン3bを形成し、その折
り曲げ中心を正確に得ることができるようにしている。
【0015】また、カットライン3a、3b、3cの溝
の深さは、カットライン3bをカットライン3a、3c
より浅くするようにしている。折り曲げ状態を一層良好
にすることを考慮したものである。また、カットライン
3a、3b、3cは、折り曲げた際に、カットライン3
a、3cの溝先端とカットライン3bのカット始端(シ
ート体1の裏面1a部分)とが形成する曲げ角度1〜3
°の範囲内となる近接位置に形成されている。しかし、
他の角度とし、あるいは良好な間隔をもって配置するよ
うにしてもよいことは当然である。そして、該角度ある
いは間隔は、シート体の材質(特に、紙質、紙のこし
等)等を考慮して決定している。
【0016】また、カットライン2a、3a、3b、3
cをプレス加工により得る場合は、予め、該ラインを形
成する金型を得て、該金型によって片面よりプレス加工
することで得るようにしている。
【0017】そして、本実施例の折り紙の紙製品は、シ
ート体1を谷折りライン2に沿ってカットライン2aが
形成されている面が折り曲げ外面4となるように折り曲
げ、また山折りライン3の中央カットライン3bに沿っ
てシート体1を、カットライン3a、3b、3cが形成
されている面が折り曲げ内面5となるように折り曲げる
ことで作成する。
【0018】ここで、折り曲げライン2、3を形成する
カットライン2a、3a、3b、3cは、何れもシート
体1の裏面1aに形成されていて、折り曲げの際に、表
面側に表れないように内側に折り込むようにするため、
紙製品仕上がり状態においては、カットライン2a、3
a、3b、3cが表出しなく、綺麗な仕上がりができる
ように作用する。また、カットライン2a、3a、3
b、3cが表面に表れないことより、折り曲げ部分に汚
れが付着することが少なく、該カットライン2a、3
a、3b、3cよりの破損を防げるようにも作用する。
【0019】また、折り曲げライン2、3が、シート体
の同一面に形成されることより、折り曲げ作業の際、折
り曲げ部位を裏返し等の手間を要することなく、判別で
き、その折り曲げ作業性を向上できるように作用する。
更に、カット作業をも簡略化でき、作業性を一層向上さ
せ得て、更にシート体の裏返し、二方向よりのカット作
業が不要となるので、その製作精度の向上を期待できる
ように作用する。
【0020】なお、本考案は、上述した実施例に限定さ
れるものでなく、本考案の要旨を変更しない範囲内で変
形実施できる構成を含む。因みに、上述した実施例にお
いては、谷折りラインを一本のカットライン、山折りラ
インを平行する三本のカットラインで形成する構成で説
明したが、他の本数、例えば、二本あるいは四本以上の
ラインで形成してもよい。また、本考案は、仕上がり製
品が立体紙製品(塑性加工できるプラスチック、その他
のシート体を材料として製作する立体製品を含む)であ
れば、あらゆる製品に利用できる。
【0021】
【考案の効果】以上の説明より明らかなように、本考案
の折り紙等の紙製品の折り曲げ部によれば、シート体の
裏面に、一本のカットラインよりなる谷折りラインと、
複数本の近接平行するカットラインよりなる山折りライ
ンとを設け、該山折りラインが中央部のカットラインの
溝深さを、周囲のカットラインの溝深さより浅く形成し
てあるので、折り曲げたラインが綺麗に仕上がり、また
該折り曲げ部が歪な形状になるのを防止できると共に、
該折り曲げ部分の強度を維持できるという効果を有す
る。
【0022】また、請求項2の折り紙等の紙製品の折り
曲げ部によれば、前記シート体を山折りラインに沿って
折り曲げた際の、該山折りラインの周囲のカットライン
の溝先端と、該山折りラインの中央部のカットラインの
カット始端とが形成する曲げ角度を1〜3゜の範囲とす
るので、一層折り曲げたラインを綺麗に仕上げることが
できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例におけるカットライン形成
状態のシート体の拡大側面図である。
【図2】 折り曲げ加工状態の拡大側面図である。
【図3】 従来例のカットライン形成状態のシート体の
拡大側面図である。
【図4】 図3のシート体の折り曲げ加工状態の拡大側
面図である。
【符号の説明】
1・・・シート体、1a・・・シート体の裏面、2・・
・谷折りライン、2a・・・カットライン、3・・・山
折りライン、3a、3b、3c・・・カットライン、4
・・・折り曲げ外面、5・・・折り曲げ内面

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート体の裏面に、一本または複数本の
    カットラインよりなる谷折りラインと、複数本の近接・
    平行するカットラインよりなる山折りラインとを設け、
    該山折りラインは中央部のカットラインの溝深さを、周
    囲のカットラインの溝深さより浅く形成し、両ラインに
    沿ってそれぞれの向きに折り曲げ、該カットラインが表
    面に表れないようにしたことを特徴とする折り紙等の紙
    製品の折り曲げ部。
  2. 【請求項2】 前記シート体を山折りラインに沿って折
    り曲げた際の、該山折りラインの周囲のカットラインの
    溝先端と、該山折りラインの中央部のカットラインのカ
    ット始端とが形成する曲げ角度を1〜3゜の範囲とする
    請求項1に記載の折り紙等の紙製品の折り曲げ部。
JP1991031863U 1991-04-08 1991-04-08 折り紙等の紙製品の折り曲げ部 Expired - Lifetime JP2556906Y2 (ja)

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JPS49105298U (ja) * 1972-12-23 1974-09-10
JPS5458300U (ja) * 1977-09-29 1979-04-21
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JP2550668B2 (ja) * 1988-06-20 1996-11-06 三菱樹脂株式会社 罫線を設けたプラスチックシートおよび罫線刃

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