JP2018144214A - ロボットハンド - Google Patents

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信一朗 岩田
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Abstract

【課題】ワークの把持態様を容易に変更可能なロボットハンドを提供する。
【解決手段】ロボットハンドは、2つの第1把持面が対向するように配置される2つの第1爪と、2つの第1爪に対して一体的に設けられ2つの第2把持面が対向するように配置される2つの第2爪と、2つの第1爪を開閉方向に沿って駆動することで2つの第1爪および2つの第2爪を開閉方向に沿って移動させる駆動部と、2つの第2把持面が開閉方向に沿って2つの第1把持面と同じまたは2つの第1把持面よりも外側に位置する非凸位置から、2つの第2把持面が開閉方向に沿って2つの第1把持面よりも中央側に突出した凸位置に向けて2つの第2爪を付勢する弾性部材と、を備える。
【選択図】図9

Description

この発明は、電線やコネクタ等のワークを把持可能なロボットハンドに関する。
特許文献1は、ワイヤーハーネスを構成する複数の電線をロボットハンドで把持して結束する加工装置を開示している。
特開2016−215313号公報
例えば、電線等のワークを加工する作業は、電線を掴む作業と、電線を扱く作業とを含む場合がある。そして、前者の作業においては電線を高摩擦力でしっかりと把持することが求められ、後者の作業においては電線を低摩擦力でゆるく把持することが求められる。
そこで、本発明は、ワークの把持態様を容易に変更可能なロボットハンドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るロボットハンドは、ワークを把持可能なロボットハンドであって、2つの第1把持面が対向するように配置される2つの第1爪と、前記2つの第1爪に対して一体的に設けられ、2つの第2把持面が対向するように配置される2つの第2爪と、前記2つの第1爪を開閉方向に沿って駆動することで、前記2つの第1爪および前記2つの第2爪を開閉方向に沿って移動させる駆動部と、前記2つの第2把持面が前記開閉方向に沿って前記2つの第1把持面と同じまたは前記2つの第1把持面よりも外側に位置する非凸位置から、前記2つの第2把持面が前記開閉方向に沿って前記2つの第1把持面よりも中央側に突出した凸位置に向けて、前記2つの第2爪を付勢する弾性部材と、を備える。
第2の態様に係るロボットハンドは、第1の態様に係るロボットハンドであって、前記2つの第1把持面は前記2つの第2把持面よりも摩擦係数が大きい。
第3の態様に係るロボットハンドは、第1または第2の態様に係るロボットハンドであって、前記2つの第1爪または前記2つの第2爪の先端側に設けられ、前記2つの第1爪または前記2つの第2爪で前記ワークを把持している状態で前記先端側の隙間を塞ぐ閉塞部、をさらに備える。
第4の態様に係るロボットハンドは、第3の態様に係るロボットハンドであって、前記閉塞部が前記2つの第2爪の先端側に設けられる。
第5の態様に係るロボットハンドは、第1から第4までのいずれか1つの態様に係るロボットハンドであって、前記開閉方向から視た平面視において、前記2つの第2把持面が前記2つの第1把持面のそれぞれを囲んでいる。
第1〜第5の態様によると、駆動部が、2つの第1爪を開閉方向に沿って駆動することで、2つの第1爪および2つの第2爪を開閉方向に沿って移動させる。また、弾性部材が、非凸位置から凸位置に向けて2つの第2爪を付勢する。このため、2つの第2把持面が開閉方向に沿って2つの第1把持面よりも中央側に突出した2つの第2爪を用いることで、ワークをゆるく把持することができる。また、2つの第1爪および2つの第2把持面が開閉方向に沿って2つの第1把持面と同じまたは外側に位置する2つの第2爪を用いることで、ワークをしっかりと把持することができる。このように、本発明に係るロボットハンドでは、ワークの把持態様を容易に変更することができる。
第2の態様によると、2つの第1把持面は前記2つの第2把持面よりも摩擦係数が大きい。このため、相対的に摩擦係数の大きい2つの第1爪を用いることでワークをしっかり把持することができ、相対的に摩擦係数の小さい2つの第2爪を用いることでワークをゆるく把持することができる。
第3の態様によると、2つの第1爪または2つの第2爪の先端側に設けられる閉塞部が、2つの第1爪または2つの第2爪でワークを把持している状態で先端側の隙間を塞ぐ。このため、ロボットハンドに把持されるワークが上記隙間から意図せずに外れることが抑制される。
第4の態様によると、閉塞部が2つの第2爪の先端側に設けられるため、仮に閉塞部にワークが挟まれたとしても、弾性部材が収縮変形して2つの第2爪が離れる方向に移動する。
第5の態様によると、開閉方向から視た平面視において、2つの第2把持面が2つの第1把持面のそれぞれを囲んでいる。このため、2つの第2爪によってワークをゆるく把持した状態においても、ワークの延在方向に沿って第1把持面の両側方に位置する2箇所の第2把持面をワークに接触させることができ、ワークが安定的に把持される。
ワイヤーハーネスの製造支援装置20を示す概略斜視図である。 製造支援装置がサブアッシーを保持バーから組立図板上に移し替える動作を示す概略的な斜視図である。 製造支援装置がサブアッシーを保持バーから組立図板上に移し替える動作を示す概略的な斜視図である。 製造支援装置がサブアッシーを保持バーから組立図板上に移し替える動作を示す概略的な斜視図である。 製造支援装置がサブアッシーを保持バーから組立図板上に移し替える動作を示す概略的な斜視図である。 ロボットの先端部を示す概略斜視図である。 ロボットハンドの構成を示す概略斜視図である。 電線をロボットハンドで把持する態様を示す縦断面図である。 電線をロボットハンドで把持する態様を示す縦断面図である。 電線をロボットハンドで把持する態様を示す縦断面図である。 ロボットハンドの構成を示す概略側面図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係るワイヤーハーネスの製造支援装置について説明する。図1はワイヤーハーネスの製造支援装置20を示す概略斜視図である。
ワイヤーハーネス10の製造支援装置20は、複数の電線11が複数のコネクタ12を介してまとめられた、電線集合体としてのサブアッシー14、15を、組立図板30上に配設するものである。
以下では、製造支援装置20の概略的な構成および動作について説明した後に、ロボット50の詳細な構成および動作について説明する。
<製造支援装置20の構成および動作>
製造支援装置20は、ワイヤーハーネス10の組立用補助装置としての組立図板30と、サブアッシー14、15を取出可能に保持する保持バー42と、各電線11および各コネクタ12を把持した状態で移動させるロボット50と、を備える。
ここで、ワイヤーハーネス10は、端部にコネクタ12が取付けられた複数の電線11を、車両等における配線形態に合わせて分岐及び結束したものである。ワイヤーハーネス10を組立てるにあたっては、ワイヤーハーネス10を構成する全ての電線11の一部である複数の電線11の端部をコネクタ12に接続してまとめたサブアッシー14、15を製造しておき、これを他のサブアッシー14、15及び他の電線11と組合わせて、1つのまとまったワイヤーハーネス10に組立てる作業が実施される。なお、図1〜図5では、コネクタ12から延出する電線が単純化して1本の線で描かれているが、実際には、複数の電線11が延出していることが多い。また、本例では、サブアッシー14、15を移し替える例で説明するが、電線11が単独で保持バー42に保持されており、当該電線11が組立図板30に移し替えられてもよい。
組立図板30は、サブアッシー14、15等を保持可能な保持具34A、34Bが複数立設された構成とされている。より具体的には、組立図板30は、図板本体32と、保持具34A、34Bとを備える。
図板本体32は、方形板状に形成されており、フレーム等によって所定の高さ位置に支持されている。
保持具34A、34Bは、ワイヤーハーネス10を保持する治具であり、例えば、上端部にU字状部分が形成された治具である。保持具34A、34Bに保持された電線11(電線11の束)が保持具34A、34Bから抜け出ないように、保持具34A、34Bの開口端部には、電線11(電線11の束)を挿入方向への移動を許容するが反対側の抜け方向への移動を抑制するばね片等(図示せず)が設けられてもよい。このような保持具34A、34B自体は、あふれ防止用の治具として周知のものを用いることができる。
複数の保持具34A、34Bは、ワイヤーハーネス10の端末部を保持する端末部保持具34Aと、ワイヤーハーネス10の中間部を保持する中間保持具34Bとを含む。
端末部保持具34Aのうちの少なくとも1つ(ここでは全て)は、所定のセット方向に対してコネクタ12が所定のセット姿勢に保たれた端末部13を保持可能な部分である。保持具34Aの上端部にはU字状部分が形成されている。このU字状部分の内部は、高さ方向の寸法よりも幅方向の寸法の方が小さい。また、幅方向の寸法は、コネクタ12から延出する電線11の群の扁平方向の幅と同じかこれよりも大きく、当該群の幅方向の寸法よりも小さい。このため、保持具34AのU字状部分の開口から奥側に向う方向を所定のセット方向とすると、保持具34A、34Bは、コネクタ12の幅方向をセット方向に対して沿わせた所定のセット姿勢に保った状態で、当該コネクタ12を含む端末部13を保持する。
なお、ワイヤーハーネス10の端部を保持する端末部保持具34Aとしては、コネクタ12を保持可能なセット凹部が形成された構成であり、当該コネクタ12を保持することで、ワイヤーハーネス10の端部を保持する構成であることも考えられる。この場合も、端末部13は、コネクタ12をセット凹部にセットする方向に対してコネクタ12が所定姿勢で保たれた状態で、保持される。
保持バー42は、サブアッシー14、15等の端末部13を取出可能に挟持する端末部挟持部44が複数設けられた構成とされている。ここでは、保持バー42は、長尺部材の延在方向に沿って間隔をあけて複数箇所に端末部挟持部44が複数形成された構成とされている。端末部挟持部44は、保持バー42の上側面から下方の途中に至るように形成されたスリットである。スリットは、ゴム板等の弾性部材で形成された部分に形成されている。保持バー42を水平姿勢に配設した状態で、端末部挟持部44の上側からサブアッシー14、15の端末部13(コネクタ12から延出する電線11の群)を挿入することで、スリットが弾性的に開く。そして、スリット形成部分が弾性的に閉じようとする力によって、端末部13が端末部挟持部44に対して取出可能な状態で保持される。また、当該端末部挟持部44に挟持されたサブアッシー14、15の端末部13をスリットの開口側に抜くと、当該端末部挟持部44から取出すことができる。
保持バー42は、保持バー保持部40によって組立図板30周りの待機位置で保持可能に構成されている。保持バー保持部40は、例えば、保持バー42を上方から嵌込可能なセット凹部41が形成された部材である。保持バー保持部40は、例えば、保持バー42に保持されたサブアッシー14、15の一つの端末部を端末部保持具34Aに保持させた状態で、当該サブアッシー14、15の他の端部を保持バー42に保持させたままの状態とすることができるように、組立図板30の近くの位置に設けられている。
そして、サブアッシー14、15等が保持された保持バー42が、保持バー保持部40にセットされる。この状態で、ロボット50によって、保持バー42から組立図板30に向けて、サブアッシー14、15等の移し替えがなされる。
なお、待機位置において保持バー42が保持された状態で、当該保持バー42にはサブアッシー14、15等が保持される。サブアッシー14、15は、通常、複数の端末部13が端末部挟持部44に保持され、その中間部がU字状に垂れ下がった状態となっている。サブアッシー14、15の端末部13を端末部保持具34Aに移し替える際に、サブアッシー14、15の中間部が保持バー42等に干渉しないようにするため、サブアッシー14、15の中間部は、保持バー42に対して組立図板30側に垂れ下がっていることが好ましい。
制御ユニット60は、CPU、RAM、記憶部等がバスラインを介して相互接続された一般的なコンピュータによって構成されており、製造支援装置20の各部に指令を与える部分である。
図2〜図5は、製造支援装置20がサブアッシー14、15を保持バー42から組立図板30上に移し替える動作を示す概略的な斜視図である。以下では、各図を参照しつつ、サブアッシー14、15の移し替え動作の一例を説明する。
まず、図1に実線で示すように、サブアッシー14は、1つの束をなす複数の電線11の両端に2つのコネクタ12が接続された構成とされている。サブアッシー14の両端の端末部13は、待機位置にある保持バー42の複数の端末部挟持部44に別々に保持されている。
制御ユニット60は、サブアッシー14の1つの端末部13を、組立図板30の1つの端末部保持具34A(図示左側のもの)に移動させるように、ロボット50に端部移動指令を与える。ロボット50は、ロボットハンド52で保持バー42のいずれかの端末部挟持部44で挟持されたサブアッシー14の1つの端末部13を把持した状態で、ハンド移動機構部56によってロボットハンド52を移動させる。これにより、図2に示すように、サブアッシー14の1つの端末部13が組立図板30の1つの端末部保持具34A内に保持される。
次に、制御ユニット60は、サブアッシー14の1つの端末部から中間部に至る複数の電線11を扱くように、ロボット50に指令を与える。すると、図3に示すように、ロボット50は、複数の電線11を把持したまま、ロボットハンド52を、端末部保持具34Aから離れる方向に移動させる。好ましくは、ロボットハンド52は、サブアッシー14の中間部の保持を行う中間保持具34Bの近くに向けて移動する。サブアッシー14の端末部13のコネクタ12は、端末部保持具34Aによって抜けないように保持されているため、当該コネクタ12から延出する複数の電線11は、直線状をなすように扱かれる。
次に、制御ユニット60は、サブアッシー14の中間部を、中間保持具34Bに保持させるように、ロボット50に指令を与える。すると、ロボット50は、サブアッシー14の中間部を中間保持具34Bに保持させた後、ロボットハンド52による把持を解除する。
この状態では、サブアッシー14のうち1つの端部が端末部保持具34Aによって保持されると共に中間部が中間保持具34Bによって保持され、さらに、サブアッシー14の他の端部が待機位置の保持バー42の端末部挟持部44に保持された状態となる。
次に、制御ユニット60は、サブアッシー14の他の端末部13を、組立図板30の他の1つの端末部保持具34A(図示右側のもの)に移動させるように、ロボット50に端部移動指令を与える。すると、図4に二点鎖線で示すように、ロボット50は、ロボットハンド52で、保持バー42に保持されたサブアッシー14の他の端末部13を把持した状態で、ハンド移動機構部56によってロボットハンド52を移動させる。これにより、サブアッシー14の他の1つの端末部13が組立図板30の他の1つの端末部保持具34A内に保持される。この後、ロボットハンド52による把持を解除する。
すると、図5に示すように、サブアッシー14の両端末部が2つの端末部保持具34Aによって保持されると共に、中間部が中間保持具34Bによって保持され、直線状に布線された状態となる。
サブアッシー15も、各端末部挟持部44に挟持された各端末部13を順次、上記と同様に、端末部保持具34A及び中間保持具34Bに移し替えられる。これにより、図1に二点鎖線で示すように、サブアッシー14、15が組立図板30上に布線される。
<ロボット50の構成および動作>
ロボット50は、電線11やコネクタ12等のワークを把持可能なロボットハンド52と、ハンド移動機構部56とを備える。ロボット50は、サブアッシー14、15等の一部をロボットハンド52で把持した状態で移動可能に構成される。上述したように、ロボット50は、保持バー42に保持されたサブアッシー14、15を組立図板30の保持具34A、34Bに移し替える作業や、組立図板30上で各電線11を扱く作業等に用いられる。
より具体的には、ロボット50は、組立図板30の周りに設けられている。ロボットハンド52は、電線11の束を掴んだり、しごいたりする作業を実施するハンドである。ハンド移動機構部56は、ロボットハンド52を移動させるものであり、ここでは、一般的な垂直多関節ロボット装置により構成されており、その先端部に上記ロボットハンド52が取付けられている。ハンド移動機構部56は、その他、直交ロボット装置等であってもよい。
図6は、ロボット50の先端部、すなわち、ロボットハンド52が設けられた部分を示す概略斜視図である。ロボット50のハンド移動機構部56は、複数のアームが関節構造を介して連結された構成とされている。ハンド移動機構部56の先端側アーム56aの先端部には、モータ等を含む回転駆動部51aが取付けられており、この回転駆動部51aの駆動によりロボットハンド52が回転駆動される。
また、先端側アーム56aの先端部に、ベース部51Bが取付けられており、このベース部51Bに、ロボットハンド52が取付けられている。つまり、先端側アーム56aの先端部に回転駆動部51aおよびベース部51Bを介してロボットハンド52が取付けられている。
ベース部51Bは、方形枠状に形成されており、ベース部51Bのうち先端側アーム56aとは反対側の面にロボットハンド52が取付けられている。また、ベース部51Bの他の一面には、撮像部58(例えば、CCDカメラ等)が取付けられている。撮像部58は、サブアッシー14、15の電線11、コネクタ12等を撮像可能に構成される。ロボットハンド52が電線11等を把持する際に、当該撮像部58で撮像された画像に基づいてロボットハンド52の把持位置、把持姿勢等が補正されて、電線11が適切に把持される。
図7は、ロボットハンド52の構成を示す概略斜視図である。図8〜図10は、5本の電線11をロボットハンド52で把持する態様を示す縦断面図である。図11は、ロボットハンド52の構成を示す概略側面図である。なお、図7〜図11では、方向関係を明確にする目的で、XYZ直交座標軸が付されている。
ロボットハンド52は電線11やコネクタ12など種々のワークを把持可能に構成されるが、以下では、ロボットハンド52が5本の電線11を把持する態様について詳細に説明する。
ロボットハンド52は、2つの第1把持面521sが対向するように配置される2つの第1爪521と、2つの第1把持面521sが近づくまたは離れる方向(ロボットハンド52の開閉方向ともいう)に沿って2つの第1爪521を駆動することで、該2つの第1爪521と後述する2つの第2爪522とを開閉方向に沿って移動させる駆動部523と、を備える。この開閉方向はX軸方向に相当する。
2つの第1爪521は、XZ平面視においてL字状の2つの本体部521aを有する。2つの本体部521aは、互いの壁部分が内向きに対向するように配置されている。また、この2つの本体部521aの対向面には長尺状の2つの把持部521bがそれぞれ固設されている。なお、ロボットハンド52を構成する各部の固設態様は、ネジ機構を用いた締結や接着剤を用いた固着など種々の態様をとりうる。
2つの本体部521aは、例えば、鉄などの金属で構成されうる。また、2つの把持部521bは、後述する2つの第2爪522よりも摩擦係数が大きい素材(例えば、ウレタンゴムなどの弾性部材)で構成されうる。本実施形態では、2つの把持部521bの表面のうち互いに対向する面が、電線11に接触して該電線11を把持する2つの第1把持面521sとして機能する。
駆動部523は、一方側(−Z側)がベース部51Bに固設され他方側(+Z側)にロボットハンド52の開閉方向に沿う2つの溝が設けられたレール部523aと、このレール部523aの溝に沿って開閉方向に摺動可能な2つのスライドテーブル523bと、該2つのスライドテーブル523bに駆動力を付与する駆動源523cと、を備える。駆動源523cとしては、例えば、エアシリンダ、油圧シリンダ、もしくは電動アクチュエータ等が利用される。
2つのスライドテーブル523bの外周面のうちレール部523aと反対側(+Z側)の面には、2つの本体部521aの底部がそれぞれ固設されている。このため、駆動部523が2つのスライドテーブル523bを駆動させることにより、2つの第1爪521が開閉方向に沿って移動され、2つの第1把持面521sの間隔が調整される。
また、ロボットハンド52は、2つの第1爪521に対して一体的に設けられ、2つの第2把持面522sが対向するように配置される2つの第2爪522と、2つの第2爪522を互いに近づく方向に付勢する2つの弾性部材524と、をさらに備える。
第2爪522は、その内部に第1爪521を収容可能な収容部522aを有する中空のカバー部材である。2つの第1爪521に対してその先端側(+Z側)から2つの第2爪522を被せることで、2つの収容部522aに2つの第1爪521が収容された状態(以下、装着状態と呼ぶ)となる。
2つの第2爪522は、例えば、樹脂素材(具体的には、MCナイロン(クオドラントポリペンコジャパン株式会社の登録商標)のようなポリアミド樹脂)に対して切削、穴あけ、接着及び曲げ等の加工を施すことで成形される。2つの第2爪522の表面のうち装着状態において互いに対向する面が、電線11に接触して該電線11を把持する2つの第2把持面522sとして機能する。
図11に示すように、第1爪521の外周面のうち基端側の幅方向(Y軸方向)両側部には、開閉方向に沿って伸びるV字状の2つの溝521vが設けられている。また、第2爪522の内周面のうち、装着状態において2つの溝521vと対向する部分には、開閉方向に沿って伸びるV字状の2つの溝522vが設けられている。さらに、装着状態では、対向する溝521vと溝522vとの間にそれぞれ複数の鋼球527が挟まれる。これにより、2つの第1爪521と2つの第1爪521とのY軸方向およびZ軸方向の位置関係が規制される。すなわち、2つの第1爪521と2つの第1爪521とがY軸方向およびZ軸方向について位置決めされる。
他方、外力に応じて複数の鋼球527が回転することで、2つの第1爪521および2つの第2爪522は開閉方向(X軸方向)に沿って相対的に移動することができる。より具体的には、2つの第2爪522は、2つの第2把持面522sが開閉方向に沿って2つの第1把持面521sよりも中央側に突出した凸位置と、2つの第2把持面522sが開閉方向に沿って2つの第1把持面521sよりも外側に位置する非凸位置との間で、2つの第1爪521に対して相対的に移動することができる。
本実施形態において、凸位置とは、第2爪522の外側端部522oの内壁と第1爪521の外側端部521oの外壁とが基端側で当接した状態における、2つの第2爪522の位置である(図8、図9を参照)。また、非凸位置とは、第2爪522の内側端部522iの内壁と第1爪521の内側端部521iの外壁とが当接した状態における、2つの第2爪522の位置である。
また、弾性部材524は、開閉方向に沿って伸縮可能な姿勢で、装着状態における第1爪521と第2爪522との間に設けられる。具体的には、弾性部材524は、開閉方向にその軸が沿うように配置されたコイルバネである。該コイルバネにおける開閉方向の中央側端部が第2爪522の基端側の内壁に固設されており、該コイルバネにおける開閉方向の外側端部が第1爪521の基端側の外壁に設けられた凹部に固設されている。
このため、2つの第2爪522に対して外力が作用していない通常状態では、弾性部材524の付勢力により、2つの第2把持面522sが開閉方向に沿って2つの第1把持面521sよりも中央側に突出する。図8は、この時点における電線11およびロボットハンド52の断面図である。
そして、駆動部523は、2つの第2把持面522sの面間距離が電線11のX軸方向の幅と同じまたは該幅よりも小さくなるように2つの第1爪521を閉方向に駆動する。これにより、弾性部材524を介して2つの第1爪521に連結される2つの第2爪522も閉方向に移動し、5本の電線11が2つの第2爪522によって把持された状態(すなわち、2つの第2把持面522sの間に5本の電線11が挟まれた状態)となる。図9は、この時点における電線11およびロボットハンド52の断面図である。
その後、駆動部523が、2つの第1把持面521sの面間距離が電線11のX軸方向の幅と同じまたは該幅よりも小さくなるように2つの第1爪521を閉方向に駆動する。これにより、5本の電線11からの押圧力で弾性部材524が収縮して、5本の電線11が2つの第1爪521および2つの第2爪522によって把持された状態(すなわち、2つの第1把持面521sおよび2つの第2把持面522sの間に5本の電線11が挟まれた状態)となる。図10は、この時点における電線11およびロボットハンド52の断面図である。この状態では、通常、2つの第2把持面522sが、開閉方向に沿って2つの第1把持面521sと同じ位置となる(すなわち、2つの第1把持面521sおよび2つの第2把持面522sが面一となる)。また、電線11が開閉方向にうねっている場合、該電線11に2つの第2把持面522sが押圧されて弾性部材524がさらに収縮し、2つの第2把持面522sが開閉方向に沿って2つの第1把持面521sよりも外側に位置することがある。
以上説明したように、本実施形態では、2つの弾性部材524が非凸位置から凸位置に向けて2つの第2爪522を付勢する。このため、駆動部523の駆動量を調整することで、各電線11を把持しない状態(図8に示す状態)と、2つの第2爪522で各電線11を把持する状態(図9に示す状態)と、2つの第1爪521および2つの第2爪522で各電線11を把持する状態(図10に示す状態)と、切替えることができる。
図9に示す状態では、相対的に摩擦係数の小さい2つの第2把持面522sの間に相対的に弱い押圧力で各電線11が挟まれる。このため、ロボットハンド52によって、相対的に低い摩擦力で各電線11をゆるく把持することができる。この把持態様は、ロボットハンド52を用いて組立図板30上で各電線11を扱く作業等に好適である。
他方、図10に示す状態では、相対的に摩擦係数の大きい2つの第1把持面521sおよび2つの第2把持面522sの間に相対的に強い押圧力で各電線11が挟まれる。このため、ロボットハンド52によって、相対的に高い摩擦力で各電線11をしっかりと把持することができる。この把持態様は、ロボットハンド52を用いて保持バー42に保持されたサブアッシー14、15を組立図板30の保持具34A、34Bに移し替える作業等に好適である。
このように、2つの第2把持面522sが開閉方向に沿って2つの第1把持面521sよりも中央側に突出した2つの第2爪522を用いることで、ワークをゆるく把持することができる。また、2つの第1爪521および2つの第2把持面522sが開閉方向に沿って2つの第1把持面521sと同じまたは外側に位置する2つの第2爪522を用いることで、ワークをしっかりと把持することができる。したがって、ロボットハンド52では、ワークの把持態様を容易に変更することができる。
また、2つの第2爪522の先端側には、ワークを把持している状態で該先端側の隙間を塞ぐ閉塞部525、526が設けられている。閉塞部525は、一方の第2爪522の先端部に設けられた1つの突起部であり、他方の第2爪522の先端部への接近方向に曲がっている。閉塞部526は、上記他方の第2爪522の先端部に設けられた2つの突起部であり、上記一方の第2爪522の先端部への接近方向に曲がっている。そして、図9および図10に示すように、2つの第2爪522が接近した状態では、閉塞部525を構成する1つの突起部が閉塞部526を構成する2つの突起部の間に入り込み、2つの第2爪522における先端側の隙間が塞がれる。このため、ロボットハンド52に把持されるワークが上記隙間から意図せずに外れることが抑制される。
また、本実施形態のように閉塞部525、526が2つの第2爪522の先端側に設けられる態様では、仮に閉塞部525、526にワークが挟まれたとしても、2つの弾性部材524が収縮変形して2つの第2爪522が離れる方向に移動する。なお、本実施形態とは異なる態様として、閉塞部525、526が2つの第1爪521の先端側に設けられてもよいし、閉塞部525、526が設けられなくてもよい。
装着状態の2つの第1爪521および2つの第2爪522を開閉方向から視た平面視(YZ平面視)において、2つの第2把持面522sが2つの第1把持面521sのそれぞれを囲んでいる(図6および図7を参照)。このため、2つの第2爪522によってワークをゆるく把持した状態においても、ワークの延在方向に沿って第1把持面521sの両側方に位置する2箇所の第2把持面522sをワークに接触させることができ、ワークが安定的に把持される。
{変形例}
上記実施形態では、ロボットハンド52による把持対象であるワークがサブアッシー14、15を構成する電線11である態様について説明したが、これに限られるものではない。ワークがサブアッシー14、15を構成するコネクタ12であってもよいし、複数の電線が所定の配線形態に組立てられたワイヤーハーネスの一部であってもよい。
また、ロボットハンド52によって把持されたサブアッシー14、15又はワイヤーハーネスの移動先としては、組立図板30上における端末部保持具34Aの他、コネクタを接続可能なコネクタ接続部を備え、接続されたコネクタ内の端子に接触する検査ピン等によって、電線の接続の適否を検査する検査装置であること等が想定される。また、サブアッシー14、15又はワイヤーハーネスが組立図板30上で配索される態様の他、サブアッシー14、15又はワイヤーハーネスが保持バーから吊り下げられた状態で中空にて配索される態様等が想定される。
また、上記実施形態では、2つの第2把持面522sが開閉方向に沿って2つの第1把持面521sよりも外側に位置する2つの第2爪522の位置が非凸位置である態様について説明したが、2つの第2把持面522sが開閉方向に沿って2つの第1把持面521sと同じ位置である2つの第2爪522の位置が非凸位置であってもよい。
また、上記実施形態では、2つの第2爪522を非凸位置から凸位置に向けて付勢する弾性部材がコイルバネである態様について説明したが、コイルバネ以外にも板バネなど種々の弾性部材であってもよい。
また、上記実施形態では、第1把持面521sが第2把持面522sよりも摩擦係数が大きい態様について説明したが、第1把持面と第2把持面との摩擦係数が同じであってもよいし、第2把持面が第1把持面よりも摩擦係数が大きくてもよい。
また、上記実施形態では、開閉方向から視た平面視において、2つの第2把持面522sが2つの第1把持面521sのそれぞれを囲んでいる態様について説明したいが、これに限られるものではない。開閉方向から視た平面視において、2つの第1把持面521sが2つの第2把持面522sのそれぞれを囲んでいる態様であってもよいし、2つの第1把持面521sと2つの第2把持面522sとが並列に設けられる態様であってもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
11 電線
12 コネクタ
14、15 サブアッシー
20 ワイヤーハーネスの製造支援装置
50 ロボット
52 ロボットハンド
521 第1爪
521a 本体部
521b 把持部
521s 第1把持面
522 第2爪
522a 収容部
522s 第2把持面
523 駆動部
524 弾性部材
525、526 閉塞部
56 ハンド移動機構部

Claims (5)

  1. ワークを把持可能なロボットハンドであって、
    2つの第1把持面が対向するように配置される2つの第1爪と、
    前記2つの第1爪に対して一体的に設けられ、2つの第2把持面が対向するように配置される2つの第2爪と、
    前記2つの第1爪を開閉方向に沿って駆動することで、前記2つの第1爪および前記2つの第2爪を開閉方向に沿って移動させる駆動部と、
    前記2つの第2把持面が前記開閉方向に沿って前記2つの第1把持面と同じまたは前記2つの第1把持面よりも外側に位置する非凸位置から、前記2つの第2把持面が前記開閉方向に沿って前記2つの第1把持面よりも中央側に突出した凸位置に向けて、前記2つの第2爪を付勢する弾性部材と、
    を備える、ロボットハンド。
  2. 請求項1に記載のロボットハンドであって、
    前記2つの第1把持面は前記2つの第2把持面よりも摩擦係数が大きい、ロボットハンド。
  3. 請求項1または請求項2に記載のロボットハンドであって、
    前記2つの第1爪または前記2つの第2爪の先端側に設けられ、前記2つの第1爪または前記2つの第2爪で前記ワークを把持している状態で前記先端側の隙間を塞ぐ閉塞部、
    をさらに備える、ロボットハンド。
  4. 請求項3に記載のロボットハンドであって、
    前記閉塞部が前記2つの第2爪の先端側に設けられる、ロボットハンド。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1つの請求項に記載のロボットハンドであって、
    前記開閉方向から視た平面視において、前記2つの第2把持面が前記2つの第1把持面のそれぞれを囲んでいる、ロボットハンド。
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