JP2018144213A - ロボット - Google Patents

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信一朗 岩田
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Abstract

【課題】引っ掛かりを検出した後のロボットハンドの移動に伴ってワークに作用する引っ張り力を抑えることが可能なロボットを提供する。【解決手段】ロボットは、ワークを把持可能なロボットハンドと、ロボットハンドを保持可能なベース部と、励磁状態に応じて、ロボットハンドが磁力によってベース部に吸着保持された保持状態と、ロボットハンドがベース部から分離された非保持状態と、を切替え可能な電磁石と、ベース部を移動させる移動部と、ロボットハンドに加わる力を検出して検出信号を出力する検出部と、保持状態で移動されるロボットハンドについての検出信号の入力に応じて電磁石の励磁状態を切替えることで、ロボットハンドを非保持状態にさせる分離制御部と、を備える。【選択図】図11

Description

この発明は、電線やコネクタ等のワークを加工するロボットに関する。
特許文献1は、連結部材ハーネスを構成する複数の電線をロボットハンドで把持して加工するロボットを開示している。
特開2016−215313号公報
例えば、電線やコネクタ等のワークを加工する作業は、電線を把持したロボットハンドを移動させることで該電線を滑らしてしごく作業を含む。このようにロボットハンドを移動させる作業では、その移動過程で電線が装置内の他の部材(例えば、電線が配索される治具等)に引っ掛かることがある。
この場合、ロボットハンドの近傍に設けられた力覚センサ等で引っ掛かりが検出されると、ロボットに対して移動停止の制御が実行されることが想定される。ただし、引っ掛かりを検出した時点からロボットが完全に停止する時点までにロボットハンドが一定距離移動することに起因して、この移動に伴う引っ張り力がワークに作用し、該ワークまたは装置内の他の部材が損傷することがある。
そこで、本発明は、引っ掛かりを検出した後のロボットハンドの移動に伴ってワークに作用する引っ張り力を抑えることが可能なロボットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るロボットは、ワークを把持可能なロボットハンドと、前記ロボットハンドを保持可能なベース部と、励磁状態に応じて、前記ロボットハンドが磁力によって前記ベース部に吸着保持された保持状態と、前記ロボットハンドが前記ベース部から分離された非保持状態と、を切替え可能な電磁石と、前記ベース部を移動させる移動部と、前記ロボットハンドに加わる力を検出して検出信号を出力する検出部と、前記保持状態で移動される前記ロボットハンドについての前記検出信号の入力に応じて前記電磁石の前記励磁状態を切替えることで、前記ロボットハンドを前記非保持状態にさせる分離制御部と、を備える。
第2の態様に係るロボットは、第1の態様に係るロボットであって、前記ベース部と前記ロボットハンドとを繋ぐ連結部材、をさらに備え、前記非保持状態では、前記連結部材を介して前記ロボットハンドが前記ベース部に吊り下げられる。
第3の態様に係るロボットは、第2の態様に係るロボットであって、前記検出部からの前記検出信号の入力に応じて、前記移動部による前記ベース部の移動を停止させる停止制御部、をさらに備え、前記連結部材の長さは、前記ロボットハンドが前記非保持状態にされてから前記ベース部が停止するまでに前記ベース部が移動する距離よりも長い。
第4の態様に係るロボットは、第1から第3までのいずれか1つの態様に係るロボットであって、前記ベース部および前記ロボットハンドに対して吸着方向の磁力を作用させる永久磁石、をさらに備え、前記電磁石に電流が流れていない状態では、前記永久磁石の磁力によって前記ロボットハンドを前記ベース部に吸着保持することができ、前記電磁石に電流が流れて前記ベース部および前記ロボットハンドに対して分離方向の磁力を作用させた状態では、該磁力によって前記非保持状態とされる。
第5の態様に係るロボットは、第1から第4までのいずれか1つの態様に係るロボットであって、前記保持状態で圧縮方向に弾性変形し、前記ベース部と前記ロボットハンドとを分離する方向に復元力を作用する弾性部材、をさらに備える。
第1〜第5の態様によると、分離制御部が、保持状態で移動されるロボットハンドについての検出部からの検出信号の入力に応じて電磁石の励磁状態を切替えることで、ロボットハンドを非保持状態にさせる。このため、引っ掛かりを検出した後のロボットハンドの移動に伴ってワークに作用する引っ張り力を抑制することができる。
第2の態様によると、非保持状態では、連結部材を介してロボットハンドがベース部に吊り下げられる。このため、ロボットハンドの重さがワークに作用することを抑制することができる。
第3の態様によると、連結部材の長さは、ロボットハンドが非保持状態にされてからベース部が停止するまでにベース部が移動する距離よりも長い。このため、ロボットハンドと分離した後のベース部の移動に伴う引っ張り力が連結部材を介してワークに作用することが抑制される。
第4の態様によると、電磁石に電流が流れていない状態では、永久磁石の磁力によってロボットハンドをベース部に吸着保持することができる。このため、ロボットの稼働を停止する際など電磁石への通電を行わないタイミングであっても、ロボットハンドを保持状態に維持することができる。
第5の態様によると、弾性部材が保持状態で圧縮方向に弾性変形し、ベース部とロボットハンドとを分離する方向に復元力を作用する。このため、保持状態から非保持状態に切り替えられるタイミングでは、弾性部材の復元力により、ベース部とロボットハンドとの分離が促される。
ワイヤーハーネスの製造支援装置20を示す概略斜視図である。 製造支援装置がサブアッシーを保持バーから組立図板上に移し替える動作を示す概略的な斜視図である。 製造支援装置がサブアッシーを保持バーから組立図板上に移し替える動作を示す概略的な斜視図である。 製造支援装置がサブアッシーを保持バーから組立図板上に移し替える動作を示す概略的な斜視図である。 製造支援装置がサブアッシーを保持バーから組立図板上に移し替える動作を示す概略的な斜視図である。 保持状態におけるロボットハンドおよびベース部の周辺部を示す側面図である。 非保持状態におけるロボットハンドおよびベース部の周辺部を示す側面図である。 保持状態におけるスプリングプランジャの概略構成を示す断面図である。 非保持状態におけるスプリングプランジャの概略構成を示す断面図である。 ロボットハンドのうち先端側の構成を示す概略斜視図である。 ベース部およびベース部に保持されるロボットハンドが移動する過程で、ロボットハンドに把持される電線の一部が装置内の他の部材に引っ掛かった様子を示す概側面である。
{実施形態}
以下、実施形態に係るワイヤーハーネスの製造支援装置について説明する。図1はワイヤーハーネスの製造支援装置20を示す概略斜視図である。
ワイヤーハーネス10の製造支援装置20は、複数の電線11が複数のコネクタ12を介してまとめられた、電線集合体としてのサブアッシー14、15を、組立図板30上に配設するものである。
以下では、製造支援装置20の概略的な構成および動作について説明した後に、ロボット50の詳細な構成および動作について説明する。
<製造支援装置20の構成および動作>
製造支援装置20は、ワイヤーハーネス10の組立用補助装置としての組立図板30と、サブアッシー14、15を取出可能に保持する保持バー42と、各電線11および各コネクタ12を把持した状態で移動させるロボット50と、を備える。
ここで、ワイヤーハーネス10は、端部にコネクタ12が取付けられた複数の電線11を、車両等における配線形態に合わせて分岐及び結束したものである。ワイヤーハーネス10を組立てるにあたっては、ワイヤーハーネス10を構成する全ての電線11の一部である複数の電線11の端部をコネクタ12に接続してまとめたサブアッシー14、15を製造しておき、これを他のサブアッシー14、15及び他の電線11と組み合わせて、1つのまとまったワイヤーハーネス10に組立てる作業が実施される。なお、図1〜図5では、コネクタ12から延出する電線が単純化して1本の線で描かれているが、実際には、複数の電線11が延出していることが多い。また、本例では、サブアッシー14、15を移し替える例で説明するが、電線11が単独で保持バー42に保持されており、当該電線11が組立図板30に移し替えられてもよい。
組立図板30は、サブアッシー14、15等を保持可能な保持具34A、34Bが複数立設された構成とされている。より具体的には、組立図板30は、図板本体32と、保持具34A、34Bとを備える。
図板本体32は、方形板状に形成されており、フレーム等によって所定の高さ位置に支持されている。
保持具34A、34Bは、ワイヤーハーネス10を保持する治具であり、例えば、上端部にU字状部分が形成された治具である。保持具34A、34Bに保持された電線11(電線11の束)が保持具34A、34Bから抜け出ないように、保持具34A、34Bの開口端部には、電線11(電線11の束)を挿入方向への移動を許容するが反対側の抜け方向への移動を抑制するばね片等(図示せず)が設けられてもよい。このような保持具34A、34B自体は、あふれ防止用の治具として周知のものを用いることができる。
複数の保持具34A、34Bは、ワイヤーハーネス10の端末部を保持する端末部保持具34Aと、ワイヤーハーネス10の中間部を保持する中間保持具34Bとを含む。
端末部保持具34Aのうちの少なくとも1つ(ここでは全て)は、所定のセット方向に対してコネクタ12が所定のセット姿勢に保たれた端末部13を保持可能な部分である。保持具34Aの上端部にはU字状部分が形成されている。このU字状部分の内部は、高さ方向の寸法よりも幅方向の寸法の方が小さい。また、幅方向の寸法は、コネクタ12から延出する電線11の群の扁平方向の幅と同じかこれよりも大きく、当該群の幅方向の寸法よりも小さい。このため、保持具34AのU字状部分の開口から奥側に向う方向を所定のセット方向とすると、保持具34A、34Bは、コネクタ12の幅方向をセット方向に対して沿わせた所定のセット姿勢に保った状態で、当該コネクタ12を含む端末部13を保持する。
なお、ワイヤーハーネス10の端部を保持する端末部保持具34Aとしては、コネクタ12を保持可能なセット凹部が形成された構成であり、当該コネクタ12を保持することで、ワイヤーハーネス10の端部を保持する構成であることも考えられる。この場合も、端末部13は、コネクタ12をセット凹部にセットする方向に対してコネクタ12が所定姿勢で保たれた状態で、保持される。
保持バー42は、サブアッシー14、15等の端末部13を取出可能に挟持する端末部挟持部44が複数設けられた構成とされている。ここでは、保持バー42は、長尺部材の延在方向に沿って間隔をあけて複数箇所に端末部挟持部44が複数形成された構成とされている。端末部挟持部44は、保持バー42の上側面から下方の途中に至るように形成されたスリットである。スリットは、ゴム板等の弾性部材で形成された部分に形成されている。保持バー42を水平姿勢に配設した状態で、端末部挟持部44の上側からサブアッシー14、15の端末部13(コネクタ12から延出する電線11の群)を挿入することで、スリットが弾性的に開く。そして、スリット形成部分が弾性的に閉じようとする力によって、端末部13が端末部挟持部44に対して取出可能な状態で保持される。また、当該端末部挟持部44に挟持されたサブアッシー14、15の端末部13をスリットの開口側に抜くと、当該端末部挟持部44から取出すことができる。
保持バー42は、保持バー保持部40によって組立図板30周りの待機位置で保持可能に構成されている。保持バー保持部40は、例えば、保持バー42を上方から嵌込可能なセット凹部41が形成された部材である。保持バー保持部40は、例えば、保持バー42に保持されたサブアッシー14、15の一つの端末部を端末部保持具34Aに保持させた状態で、当該サブアッシー14、15の他の端部を保持バー42に保持させたままの状態とすることができるように、組立図板30の近くの位置に設けられている。
そして、サブアッシー14、15等が保持された保持バー42が、保持バー保持部40にセットされる。この状態で、ロボット50によって、保持バー42から組立図板30に向けて、サブアッシー14、15等の移し替えがなされる。
なお、待機位置において保持バー42が保持された状態で、当該保持バー42にはサブアッシー14、15等が保持される。サブアッシー14、15は、通常、複数の端末部13が端末部挟持部44に保持され、その中間部がU字状に垂れ下がった状態となっている。サブアッシー14、15の端末部13を端末部保持具34Aに移し替える際に、サブアッシー14、15の中間部が保持バー42等に干渉しないようにするため、サブアッシー14、15の中間部は、保持バー42に対して組立図板30側に垂れ下がっていることが好ましい。
制御ユニット60は、CPU、RAM、記憶部等がバスラインを介して相互接続された一般的なコンピュータによって構成されており、製造支援装置20の各部に指令を与える部分である。
図2〜図5は、製造支援装置20がサブアッシー14、15を保持バー42から組立図板30上に移し替える動作を示す概略的な斜視図である。以下では、各図を参照しつつ、サブアッシー14、15の移し替え動作の一例を説明する。
まず、図1に実線で示すように、サブアッシー14は、1つの束をなす複数の電線11の両端に2つのコネクタ12が接続された構成とされている。サブアッシー14の両端の端末部13は、待機位置にある保持バー42の複数の端末部挟持部44に別々に保持されている。
制御ユニット60は、サブアッシー14の1つの端末部13を、組立図板30の1つの端末部保持具34A(図示左側のもの)に移動させるように、ロボット50に端部移動指令を与える。ロボット50は、ロボットハンド52で保持バー42のいずれかの端末部挟持部44で挟持されたサブアッシー14の1つの端末部13を把持した状態で、ハンド移動機構部56によってロボットハンド52を移動させる。これにより、図2に示すように、サブアッシー14の1つの端末部13が組立図板30の1つの端末部保持具34A内に保持される。
次に、制御ユニット60は、サブアッシー14の1つの端末部から中間部に至る複数の電線11を扱くように、ロボット50に指令を与える。すると、図3に示すように、ロボット50は、複数の電線11を把持したまま、ロボットハンド52を、端末部保持具34Aから離れる方向に移動させる。好ましくは、ロボットハンド52は、サブアッシー14の中間部の保持を行う中間保持具34Bの近くに向けて移動する。サブアッシー14の端末部13のコネクタ12は、端末部保持具34Aによって抜けないように保持されているため、当該コネクタ12から延出する複数の電線11は、直線状をなすように扱かれる。
次に、制御ユニット60は、サブアッシー14の中間部を、中間保持具34Bに保持させるように、ロボット50に指令を与える。すると、ロボット50は、サブアッシー14の中間部を中間保持具34Bに保持させた後、ロボットハンド52による把持を解除する。
この状態では、サブアッシー14のうち1つの端部が端末部保持具34Aによって保持されると共に中間部が中間保持具34Bによって保持され、さらに、サブアッシー14の他の端部が待機位置の保持バー42の端末部挟持部44に保持された状態となる。
次に、制御ユニット60は、サブアッシー14の他の端末部13を、組立図板30の他の1つの端末部保持具34A(図示右側のもの)に移動させるように、ロボット50に端部移動指令を与える。すると、図4に二点鎖線で示すように、ロボット50は、ロボットハンド52で、保持バー42に保持されたサブアッシー14の他の端末部13を把持した状態で、ハンド移動機構部56によってロボットハンド52を移動させる。これにより、サブアッシー14の他の1つの端末部13が組立図板30の他の1つの端末部保持具34A内に保持される。この後、ロボットハンド52による把持を解除する。
すると、図5に示すように、サブアッシー14の両端末部が2つの端末部保持具34Aによって保持されると共に、中間部が中間保持具34Bによって保持され、直線状に布線された状態となる。
サブアッシー15も、各端末部挟持部44に挟持された各端末部13を順次、上記と同様に、端末部保持具34A及び中間保持具34Bに移し替えられる。これにより、図1に二点鎖線で示すように、サブアッシー14、15が組立図板30上に布線される。
<ロボット50の構成および動作>
ロボット50は、電線11やコネクタ12等のワークを把持可能なロボットハンド52と、ハンド移動機構部56とを備える。ロボット50は、サブアッシー14、15等の一部をロボットハンド52で把持した状態で移動可能に構成される。上述したように、ロボット50は、保持バー42に保持されたサブアッシー14、15を組立図板30の保持具34A、34Bに移し替える作業や、組立図板30上で各電線11を扱く作業等に用いられる。
より具体的には、ロボット50は、組立図板30の周りに設けられている。ロボットハンド52は、電線11の束を掴んだり、しごいたりする作業を実施するハンドである。ハンド移動機構部56(移動部)は、後述するベース部53および該ベース部53に保持されるロボットハンド52を移動させるものであり、ここでは、一般的な垂直多関節ロボット装置により構成されており、その先端部に上記ロボットハンド52が取付けられている。ハンド移動機構部56は、その他、直交ロボット装置等であってもよい。
図6および図7は、ロボット50の先端部(すなわち、ロボットハンド52の周辺部)を示す概略側面図である。なお、図6および以降の各図では、方向関係を明確にする目的で、XYZ直交座標軸が付されている。
ロボット50のハンド移動機構部56は、複数のアームが関節構造を介して連結された構成とされている。ハンド移動機構部56の先端側アーム56aの先端側(図示の例では、−Z側)には、モータ等を含む回転駆動部51aが取付けられており、この回転駆動部51aの駆動によりロボットハンド52が回転駆動される。
回転駆動部51aの−Z側には、力覚センサ54が設けられている。力覚センサ54は、例えば、6軸の力検出器であり、互いに直交する3個の検出軸方向の力の大きさと、当該3個の検出軸まわりのトルクの大きさとを検出する。この力覚センサ54は、ロボットハンド52に加わる力を検出して検出信号を出力する検出部として機能する。この検出信号は、制御ユニット60および後述する分離制御部61に入力される。
力覚センサ54の−Z側には、ロボットハンド52を保持可能なベース部53が設けられている。以下では、ロボットハンド52が磁力によってベース部53に吸着保持された状態を保持状態といい、ロボットハンド52がベース部53から分離された状態を非保持状態という。なお、図6は保持状態におけるロボットハンド52およびベース部53の周辺部を示し、図7は非保持状態におけるロボットハンド52およびベース部53の周辺部を示している。また、図7においては、説明の便宜上、ロボットハンド52の姿勢を図6の場合と同様に、(すなわち、ロボットハンド52の+Z側端部に吸着プレート529が位置し、ロボットハンド52の−Z側端部に2つの爪521が位置するように、)描いている。
ベース部53は、筐体530の内部に、保持状態と非保持状態とを切替えるための電磁的な構成を収容した第1収容部531と、保持状態においてロボットハンド52の+Z側の一部を収容する第2収容部532と、を有する。
第1収容部531内には、Z軸に沿って配された棒状の永久磁石534と、この永久磁石534の周囲に巻き回されたコイル533と、その先端部が第2収容部532に向けて−Z側に付勢されるスプリングプランジャ537と、が設けられる。
永久磁石534は、例えば、N極が+Z側に位置しS極が−Z側に位置するように配される。永久磁石534が作る磁場の影響により、後述する吸着プレート529(例えば、鉄等の磁性体で構成されるプレート)が磁化して、この永久磁石534への吸着方向に磁力を受ける。言い換えると、永久磁石534は、ベース部53およびロボットハンド52に対して吸着方向の磁力を作用させる。なお、永久磁石534におけるN極およびS極の配置は逆であってもよい。
コイル533は、Z軸に沿って配された永久磁石534の周囲に巻き回されており、図示しない電源部によって通電されることにより、永久磁石534と共に電磁石535として機能する。
以下では、コイル533に電流が流れていない状態を電磁石535の第1励磁状態といい、永久磁石534が作る磁場を強める向きでコイル533に電流が流された状態を電磁石535の第2励磁状態といい、永久磁石534が作る磁場を弱める向きでコイル533に電流が流された状態を電磁石535の第3励磁状態という。
第1励磁状態または第2励磁状態においては、磁力によってロボットハンド52がベース部53に吸着保持された保持状態となる。他方、第3励磁状態においては、ロボットハンド52がベース部53から分離された非保持状態となる。このように、電磁石535は、励磁状態に応じて保持状態と非保持状態とを切替えることができる。
以下では、一例として、電磁石535に電流が流れていない第1励磁状態で永久磁石534の磁力によってロボットハンド52をベース部53に吸着保持し、電磁石535に電流が流れて分離方向の磁力を作用させた第3励磁状態でロボットハンド52をベース部53から分離させる態様について説明する。このように、電磁石535に電流が流れていない第1励磁状態でも永久磁石534の磁力によってロボットハンド52をベース部53に吸着保持可能な態様であれば、ロボット50の稼働を停止する際など電磁石535への通電を行えないタイミングになっても、ロボットハンド52を保持状態に維持することができる。
分離制御部61は、保持状態で移動されるロボットハンド52についての力覚センサ54からの検出信号の入力に応じて、電磁石535の励磁状態を切替えることで、ロボットハンド52を非保持状態にさせる制御部である。
一般に、移動中のロボットハンド52に把持されるワーク(例えば、電線11)が装置内の他の部材(例えば、保持具34A、34B)に引っ掛かった場合、該ワークがロボットハンド52の移動を阻止する方向に力を作用し、力覚センサ54で検出される検出値(すなわち、ロボットハンド52に加わる力の大きさ)が大きくなる。
このため、分離制御部61は、力覚センサ54の検出値が所定の条件を満たす場合に、電磁石535の励磁状態を第1励磁状態から第3励磁状態に切り替える。検出値が所定の条件を満たす場合とは、例えば、3個の検出軸方向の力の大きさの最大値もしくは平均値や3個の検出軸まわりのトルクの大きさの最大値もしくは平均値が、所定の閾値(ワークの引っ掛かりを想定した基準値)を超える場合である。この場合、ワークの引っ掛かりを検出した後にすみやかにロボットハンド52とベース部53とが分離され、検出後のロボットハンド52の移動に伴ってワークに作用する引っ張り力を抑制することができる。また、本実施形態では、分離制御部61が制御ユニット60とは独立した回路等で構成される。このように、ロボット50全体を制御する制御ユニット60と独立して分離制御部61が機能するため、制御ユニット60の一機能として分離制御部61が構成される場合に比べて、分離制御に要する情報処理の時間(ひいては、引っ掛かりの検出からロボットハンド52およびベース部53の分離までの時間)を短縮することができる。なお、本実施形態とは異なる態様として、制御ユニット60の一機能として分離制御部61が構成されてもよい。
図8は、保持状態におけるスプリングプランジャ537の概略構成を示すXZ断面図である。図9は、非保持状態におけるスプリングプランジャ537の概略構成を示すXZ断面図である。なお、本実施形態では、XY平面視において矩形状の吸着プレート529の四隅に対応する箇所に4つのスプリングプランジャ537が設けられているが、図6および図7においては手前側(−Y側)に位置する2つのスプリングプランジャ537が描かれている。
図8および図9に示すように、スプリングプランジャ537は、ピン537aと、+Z側端部が閉じており−Z側端部が開いているバレル状の筐体537bと、筐体537bの内部でZ軸方向に沿って伸縮可能に設けられるコイルバネ537cと、を有する。
コイルバネ537cの一端はピン537aの+Z側端部に連結されており、他端は筐体537bの内壁(より具体的には、+Z側の壁における−Z側の内壁面)に連結されている。このため、ピン537aは、筐体537bおよびコイルバネ537cによって−Z方向に付勢されている。
また、ピン537aの基端側には、周囲に張り出した張出部が設けられている。非保持状態では、図9に示すように、−Z方向に付勢されたピン537aの張出部が筐体537bの−Z側の壁部(開口の周囲に設けられた壁部)に内側から当接することで、筐体537bに対してピン537aが位置決めされる。他方、保持状態では、図8に示すように、ピン537aの先端部分が吸着プレート529に当接することでコイルバネ537cが圧縮し、ピン537aが位置決めされる。
このような構成となっているため、スプリングプランジャ537は、保持状態で圧縮方向に弾性変形し、ベース部53とロボットハンド52とを分離する方向に復元力を作用する弾性部材として機能する。
本実施形態のように、スプリングプランジャ537が保持状態で圧縮方向に弾性変形し、ベース部53とロボットハンド52とを分離する方向に復元力を作用する態様では、保持状態から非保持状態に切り替えられるタイミング(すなわち、第1励磁状態から第3励磁状態に切り替えられるタイミング)において、弾性部材の復元力により、ベース部とロボットハンドとの分離が促される。その結果、ワークの引っ掛かりを検出した後にすみやかにロボットハンド52とベース部53とが分離され、引っ掛かり検出後のロボットハンド52の移動に伴ってワークに作用する引っ張り力を抑制することができる。
なお、このようにベース部53とロボットハンド52との分離を促す弾性部材は、上記したスプリングプランジャ537に限られず、種々の態様を採用しうる。また、この弾性部材が省略されても構わない。この場合、ロボットハンド52にかかる重力がベース部53による吸着方向への磁力を上回ることによって、ロボットハンド52およびベース部53が分離される。
また、ベース部53には、把持対象のワークを撮像可能な図示しない撮像部(例えば、CCDカメラ等)が取付けられてもよい。この場合、ロボットハンド52がワークを把持する際に、該撮像部で撮像された画像に基づいてロボットハンド52の把持位置、把持姿勢等が補正されて、ワークが適切に把持される。
図10は、ロボットハンド52のうち先端側の構成を示す概略斜視図である。ロボットハンド52は電線11やコネクタ12など種々のワークを把持可能に構成されるが、以下では、ロボットハンド52が電線11を把持する態様について詳細に説明する。
ロボットハンド52は、先端側(図示−Z側)から基端側に向けて順に、2つの内側面521sが対向するように配置される2つの爪521と、2つの内側面521sが近づくまたは離れる方向(ロボットハンド52の開閉方向ともいう)に沿って2つの爪521を駆動する駆動部527と、ブラケット528と、保持状態においてベース部53の第2収容部532に収容される吸着プレート529と、を備える。
2つの爪521は、駆動部527から駆動力を付与される部分であり、例えば、樹脂素材(具体的には、MCナイロン(クオドラントポリペンコジャパン株式会社の登録商標)のようなポリアミド樹脂)に対して切削、穴あけ、接着及び曲げ等の加工を施すことで成形される。2つの爪521の表面のうち互いに対向する内側面521sは、電線11に接触して該電線11を把持する把持面として機能する。
駆動部527は、−Z側にロボットハンド52の開閉方向に沿う2つの溝が設けられたレール部527aと、このレール部527aの溝に沿って開閉方向に摺動可能な2つのスライドテーブル527bと、該2つのスライドテーブル527bに駆動力を付与する駆動源527cと、を備える。駆動源527cとしては、例えば、エアシリンダ、油圧シリンダ、もしくは電動アクチュエータ等が利用される。
2つのスライドテーブル527bの外周面のうちレール部527aと反対側(−Z側)の面には、2つの爪521の基端部がそれぞれ固設されている。このため、駆動部527が2つのスライドテーブル527bを駆動させることにより、該2つのスライドテーブル527bと一体的に2つの爪521が開閉方向に沿って移動され、2つの内側面521sの間隔が調整される。なお、ロボットハンド52を構成する各部の固設態様は、ネジ機構を用いた締結や接着剤を用いた固着など種々の態様をとりうる。
ロボット50で各電線11を把持する際には、まず、2つの内側面521sの面間距離が電線11のX軸方向の幅よりも広く保たれた状態で、ハンド移動機構部56がベース部53および該ベース部53に保持されるロボットハンド52を移動させて2つの爪521間に電線11を収容させる。その後、駆動部527が、2つの内側面521sの面間距離が電線11のX軸方向の幅と同じまたは該幅よりも小さくなるように2つの爪521を閉方向に駆動する。これにより、各電線11が2つの爪521によって把持された状態となる。この把持状態で電線11に対する所定の作業(例えば、扱き作業)が行われた後、駆動部527は、2つの内側面521sの面間距離が各電線11のX軸方向の幅よりも大きくなるように2つの爪521を開方向に駆動する。なお、図6および図7では、開方向に駆動されて面間距離が広い状態の2つの爪521を実線で示し、閉方向に駆動されて面間距離が狭い状態の2つの爪521を二点鎖線で示している。
また、2つの爪521には、電線11等のワークを把持している状態で該先端側の隙間を塞ぐ閉塞部525、526が設けられている。閉塞部525は、一方の爪521の先端部に設けられた1つの突起部であり、他方の爪521の先端部への接近方向に曲がっている。閉塞部526は、上記他方の爪521の先端部に設けられた2つの突起部であり、上記一方の爪521の先端部への接近方向に曲がっている。そして、図6および図7に示すように、2つの爪521が接近した状態では、閉塞部525を構成する1つの突起部が閉塞部526を構成する2つの突起部の間に入り込み、2つの爪521における先端側の隙間が塞がれる。このため、ロボットハンド52に把持される電線11等のワークが上記隙間から意図せずに外れることが抑制される。
ブラケット528は、駆動源527cを内蔵する筐体と吸着プレート529との間に配される板状の部材であり、これらの部材をネジで締結するためのネジ孔等を有する。
吸着プレート529は、鉄等の磁性体で構成される板状の部材であり、永久磁石534が作る磁場の影響により磁化されて、この永久磁石534への吸着方向に磁力を受ける。保持状態においては、ベース部53の+Z側の一部が第2収容部532に収容されて、上記磁力により、吸着プレート529および該吸着プレート529を含むロボットハンド52がベース部53に保持される。
また、ロボット50は、ベース部53とロボットハンド52とを繋ぐ連結部材55を有する。例えば、連結部材55の一端は筐体530の外壁部に取付けられ、連結部材55の他端はブラケット528の外壁部に取付けられる。このため、ロボットハンド52およびベース部53が分離した非保持状態では、連結部材55を介してロボットハンド52がベース部53に吊り下げられる。このため、非保持状態においてロボットハンド52の重さが該ロボットハンド52に把持される電線11等のワークに作用することを抑制することができる。連結部材55としては、例えば、延在方向への伸縮性が小さいワイヤーを用いることができる。なお、延在方向への伸縮性が相対的に大きいゴムなどが連結部材55として用いられてもよいし、連結部材55が省略されてもよい。
図11は、ベース部53およびベース部53に保持されるロボットハンド52が移動する過程で、ロボットハンド52に把持される電線11の一部が装置内の他の部材に引っ掛かった様子を示す概略側面図である。図11において、実線部分は、電線11の一部が他の部材に引っ掛かった時点におけるロボットハンド52およびベース部53を示している。また、図11において、二点鎖線の部分は、その後にベース部53が停止した時点におけるロボットハンド52およびベース部53を示している。なお、図11では、ロボットハンド52が1本の電線11を把持する態様について示しているが、ロボットハンド52が複数の電線11を把持する態様であってもよい。
ロボットハンド52の移動過程で電線11の一部が他の部材と引っ掛かった場合、引っ掛かりによって移動が規制された各電線11が、移動方向の後方側(図11の例では−X側)に位置する爪521を該後方側に押圧する。その結果、引っ掛かりが起こる前に比べて引っ掛かりの直後では力覚センサ54で検出される検出値が大きくなる。
上述の通り、この検出値の情報を含む検出信号は、力覚センサ54から制御ユニット60および分離制御部61に入力される。すなわち、制御ユニット60および分離制御部61は、力覚センサ54による検出値を常時監視しており、この検出値の大小を基に引っ掛かりの有無を判定することができる。
制御ユニット60は、力覚センサ54の検出値が上記条件を満たす場合に、ハンド移動機構部56を制御することでベース部53の移動を停止させる停止制御部として機能する。ただし、制御ユニット60における情報処理に一定の時間を要することやベース部53にかかる慣性力の影響によって、図11に示すように、引っ掛かりが生じた時点からベース部53が完全に停止するまでの間に、ベース部53は一定距離だけそれまでの移動方向(+X方向)に移動する。
分離制御部61は、力覚センサ54の検出値が上記条件を満たす場合に、コイル533への通電を制御することで保持状態から非保持状態に切り替える。具体的には、分離制御部61は、電磁石535を第3励磁状態にすることで永久磁石534が作る磁場を弱め、ロボットハンド52の自重およびスプリングプランジャ537による復元力を用いて、ロボットハンド52をベース部53から分離させる。本実施形態では、分離制御部61がロボット全体を制御する制御ユニット60とは独立した回路で構成されるため、情報伝達に要する時間を短縮することができる。その結果、ベース部53が完全に停止するよりも早い時点で保持状態から非保持状態に切り替えることができ、引っ掛かりを検出した後のロボットハンド52の移動に伴って電線11に作用する引っ張り力を抑制することができる。
また、本実施形態では、連結部材55の長さは、ロボットハンド52が非保持状態にされてからベース部53が停止するまでにベース部53が移動する距離よりも長くなるよう、設計されている。このため、ロボットハンド52と分離した後のベース部53の移動に伴う引っ張り力が連結部材55を介して電線11に作用することが抑制される。上記の通り、制御ユニット60における情報処理に一定の時間を要することやベース部53にかかる慣性力の影響によって、引っ掛かりが生じた時点からベース部53が完全に停止するまでの間に、ベース部53は一定距離だけそれまでの移動方向に移動する。この距離については、試行錯誤を通じて実験的に算出されてもよいし、各部の移動速度、加速度、および重量等を用いて理論的に算出されてもよい。
{変形例}
上記実施形態では、ロボットハンド52による把持対象であるワークがサブアッシー14、15を構成する電線11である態様について説明したが、これに限られるものではない。ワークがサブアッシー14、15を構成するコネクタ12であってもよいし、複数の電線が所定の配線形態に組立てられたワイヤーハーネスの一部であってもよい。
また、ロボットハンド52によって把持されたサブアッシー14、15又はワイヤーハーネスの移動先としては、組立図板30上における端末部保持具34Aの他、コネクタを接続可能なコネクタ接続部を備え、接続されたコネクタ内の端子に接触する検査ピン等によって、電線の接続の適否を検査する検査装置であること等が想定される。また、サブアッシー14、15又はワイヤーハーネスが組立図板30上で配索される態様の他、サブアッシー14、15又はワイヤーハーネスが保持バーから吊り下げられた状態で中空にて配索される態様等が想定される。
また、上記実施形態では、電磁石535がベース部53側に配される態様について説明したが、電磁石535がロボットハンド52側に配される態様であっても構わない。
また、上記実施形態では、第1励磁状態でロボットハンド52がベース部53に保持されて第3励磁状態でロボットハンド52がベース部53から分離される態様について説明したが、第2励磁状態でロボットハンド52がベース部53に保持されて第3励磁状態でロボットハンド52がベース部53から分離される態様であっても構わない。
また、永久磁石534の配置箇所や有無についても上記実施形態から変更可能である。永久磁石534は、コイル533の軸部に配される必要はなく、ベース部53における他の部位またはロボットハンド52に配されてもよい。また、ロボットハンド52およびベース部53の双方にこれらの保持状態を保つための永久磁石が設けられてもよい。他方、永久磁石534が省略されてもよい。この場合には、コイル533の軸部に電磁石の軸芯となる鉄等の磁性体が代わりに配され、コイル533への通電方向に応じて保持状態と非保持状態とが切り替えられる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
11 電線
12 コネクタ
14、15 サブアッシー
20 ワイヤーハーネスの製造支援装置
50 ロボット
52 ロボットハンド
521 爪
527 駆動部
528 ブラケット
529 吸着プレート
53 ベース部
533 コイル
534 永久磁石
535 電磁石
537 スプリングプランジャ
54 力覚センサ
55 連結部材
56 ハンド移動機構部
60 制御ユニット
61 分離制御部

Claims (5)

  1. ワークを把持可能なロボットハンドと、
    前記ロボットハンドを保持可能なベース部と、
    励磁状態に応じて、前記ロボットハンドが磁力によって前記ベース部に吸着保持された保持状態と、前記ロボットハンドが前記ベース部から分離された非保持状態と、を切替え可能な電磁石と、
    前記ベース部を移動させる移動部と、
    前記ロボットハンドに加わる力を検出して検出信号を出力する検出部と、
    前記保持状態で移動される前記ロボットハンドについての前記検出信号の入力に応じて前記電磁石の前記励磁状態を切替えることで、前記ロボットハンドを前記非保持状態にさせる分離制御部と、
    を備える、ロボット。
  2. 請求項1に記載のロボットであって、
    前記ベース部と前記ロボットハンドとを繋ぐ連結部材、
    をさらに備え、
    前記非保持状態では、前記連結部材を介して前記ロボットハンドが前記ベース部に吊り下げられる、ロボット。
  3. 請求項2に記載のロボットであって、
    前記検出部からの前記検出信号の入力に応じて、前記移動部による前記ベース部の移動を停止させる停止制御部、
    をさらに備え、
    前記連結部材の長さは、前記ロボットハンドが前記非保持状態にされてから前記ベース部が停止するまでに前記ベース部が移動する距離よりも長い、ロボット。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1つの請求項に記載のロボットであって、
    前記ベース部および前記ロボットハンドに対して吸着方向の磁力を作用させる永久磁石、
    をさらに備え、
    前記電磁石に電流が流れていない状態では、前記永久磁石の磁力によって前記ロボットハンドを前記ベース部に吸着保持することができ、
    前記電磁石に電流が流れて前記ベース部および前記ロボットハンドに対して分離方向の磁力を作用させた状態では、該磁力によって前記非保持状態とされる、ロボット。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1つの請求項に記載のロボットであって、
    前記保持状態で圧縮方向に弾性変形し、前記ベース部と前記ロボットハンドとを分離する方向に復元力を作用する弾性部材、
    をさらに備える、ロボット。
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