JP3891801B2 - 小型滑走艇用エンジンの潤滑装置 - Google Patents

小型滑走艇用エンジンの潤滑装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3891801B2
JP3891801B2 JP2001216519A JP2001216519A JP3891801B2 JP 3891801 B2 JP3891801 B2 JP 3891801B2 JP 2001216519 A JP2001216519 A JP 2001216519A JP 2001216519 A JP2001216519 A JP 2001216519A JP 3891801 B2 JP3891801 B2 JP 3891801B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
engine
tank
pump
hull
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001216519A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003027911A (ja
Inventor
祥次 後閑
仁 横谷
道生 和泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2001216519A priority Critical patent/JP3891801B2/ja
Priority to US10/191,072 priority patent/US6719598B2/en
Priority to CA002393613A priority patent/CA2393613C/en
Publication of JP2003027911A publication Critical patent/JP2003027911A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3891801B2 publication Critical patent/JP3891801B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M1/00Pressure lubrication
    • F01M1/02Pressure lubrication using lubricating pumps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B34/00Vessels specially adapted for water sports or leisure; Body-supporting devices specially adapted for water sports or leisure
    • B63B34/10Power-driven personal watercraft, e.g. water scooters; Accessories therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H21/00Use of propulsion power plant or units on vessels
    • B63H21/24Use of propulsion power plant or units on vessels the vessels being small craft, e.g. racing boats
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H21/00Use of propulsion power plant or units on vessels
    • B63H21/38Apparatus or methods specially adapted for use on marine vessels, for handling power plant or unit liquids, e.g. lubricants, coolants, fuels or the like
    • B63H21/386Apparatus or methods specially adapted for use on marine vessels, for handling power plant or unit liquids, e.g. lubricants, coolants, fuels or the like for handling lubrication liquids
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H21/00Use of propulsion power plant or units on vessels
    • B63H21/12Use of propulsion power plant or units on vessels the vessels being motor-driven
    • B63H21/14Use of propulsion power plant or units on vessels the vessels being motor-driven relating to internal-combustion engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M1/00Pressure lubrication
    • F01M1/02Pressure lubrication using lubricating pumps
    • F01M2001/0207Pressure lubrication using lubricating pumps characterised by the type of pump
    • F01M2001/0238Rotary pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M1/00Pressure lubrication
    • F01M1/02Pressure lubrication using lubricating pumps
    • F01M2001/0253Pressure lubrication using lubricating pumps characterised by the pump driving means
    • F01M2001/0269Pressure lubrication using lubricating pumps characterised by the pump driving means driven by the crankshaft
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M1/00Pressure lubrication
    • F01M1/12Closed-circuit lubricating systems not provided for in groups F01M1/02 - F01M1/10
    • F01M2001/126Dry-sumps

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型滑走艇用エンジンの潤滑装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、小型滑走艇用エンジンの潤滑装置として、図20,図21に示すように、ハル1aとデッキ1bで囲まれた船体1内に、ジェット推進ポンプ2を駆動するエンジン3を船体長さ方向に沿わせて設け、このエンジン3のクランクシャフト3aの延長上にクランクシャフト3aで駆動されるオイルポンプ4を設けたものが知られている(特開2001−140613号)。
オイルタンク5は、オイルポンプ4の上方に設けてあり、オイルタンク5の上にオイルフィルタ7が設けてある。
図21に示すように、オイルポンプ4とエンジン3のオイルパン3bとを配管6aで、オイルポンプ4とオイルタンク5とを配管6b、6cで、オイルポンプ4とオイルフィルタ7とを配管6dで、オイルフィルタ7とエンジン3のメインギャラリ3cとを配管6eでそれぞれ接続してある。
なお、8はエンジン3のメインギャラリ3cに連通させて設けたリリーフバルブである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の装置では、オイルタンク5がオイルポンプ4の上方に設けられていたので、狭い船体で上述したオイルの配管6a〜6eを引き回すのが大変であるという問題があった。
【0004】
この発明の目的は、以上のような問題を解決し、オイルの配管構造を簡素化できる小型滑走艇用エンジンの潤滑装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置は、ハルとデッキで囲まれた船体内に、ジェット推進ポンプを駆動するエンジンを船体長さ方向に沿わせて設け、このエンジンのクランクシャフトの延長上にオイルタンクを設けるとともに、このオイルタンクに、クランクシャフトで駆動されるオイルポンプを設け,前記オイルタンクを、タンク本体と蓋体とで構成するとともに、これらタンク本体と蓋体とを略鉛直の当接面によって互いに接合して結合し,前記オイルポンプの吐出圧力を制御するリリーフバルブを前記オイルポンプの吐出通路に連通させて設けかつ該リリーフバルブは前記蓋体に当接させてオイルタンク内に横置きに収容したことを特徴とする。
請求項2記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置は、ハルとデッキで囲まれた船体内に、ジェット推進ポンプを駆動するエンジンを船体長さ方向に沿わせて設け、このエンジンのクランクシャフトの延長上にオイルタンクを設けるとともに、このオイルタンクに、クランクシャフトで駆動されるオイルポンプを設け,前記オイルタンクを、タンク本体と蓋体とで構成するとともに、前記オイルポンプの吐出圧力を制御するリリーフバルブをオイルポンプの吐出通路に連通させて設けかつ該リリーフバルブは前記蓋体に当接させてオイルタンク内に収容し,前記タンク本体で前記エンジンのACG、バランサシャフト、スタータモータ等の補機の駆動室を覆ったことを特徴とする。
請求項記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置は、請求項1または2記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置において、前記オイルタンクのタンク本体側にオイルポンプを収容するとともに、オイルポンプの吸入吐出通路をタンク本体に一体に形成したことを特徴とする。
請求項記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置は、請求項1〜のうちいずれか1項に記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置において、前記オイルタンクのオイルポンプと連通するオイルフィルタをオイルタンクの上部に設け、オイルタンクとオイルフィルタとの連通路をオイルタンクで形成したことを特徴とする。
請求項記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置は、請求項記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置において、前記エンジンおよびオイルフィルタがデッキの開口に臨んでいることを特徴とする。
請求項記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置は、請求項4または5記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置において、前記オイルタンク上部には前記オイルフィルタの取付部が設けられており、この取付部には、オイル受け部が形成されているとともに、このオイル受け部が前記連通路に連通していることを特徴とする。
【0006】
【作用効果】
請求項1記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置によれば、ハルとデッキで囲まれた船体内に、ジェット推進ポンプを駆動するエンジンを船体長さ方向に沿わせて設け、このエンジンのクランクシャフトの延長上にオイルタンクを設けるとともに、このオイルタンクに、クランクシャフトで駆動されるオイルポンプを設けてあるので、オイルの配管構造を簡素化することができる。
少なくとも、従来必要であった、オイルポンプとオイルタンクとを接続するための配管(6b、6c)が不要となる。
請求項2記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置によれば、請求項1記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置において、前記オイルタンク内に、オイルポンプの吐出圧力を制御するリリーフバルブを設けてあるので、リリーフバルブからのリリーフオイルがオイルタンク内に吐出されることとなる。
したがって、リリーフオイルがエンジン内(例えば上述した従来技術のようにオイルパン(3b)内)に吐出されるものに比べてオイルポンプの容量を小さくすることができる。
請求項3記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置によれば、請求項2記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置において、前記オイルタンクを、タンク本体と蓋体とで構成するとともに、前記リリーフバルブをオイルポンプの吐出通路に連通させて設けかつ蓋体に当接させてオイルタンク内に収容したので、リリーフバルブの収容と固定とを簡単に行うことができる。
請求項4記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置によれば、請求項3記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置において、前記タンク本体と蓋体とを略鉛直の当接面によって互いに接合して結合するとともに、前記リリーフバルブを横置きに収容したので、リリーフバルブの組付けを楽に行うことができる。
請求項5記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置によれば、請求項3または4記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置において、前記オイルタンクのタンク本体側にオイルポンプを収容するとともに、オイルポンプの吸入吐出通路をタンク本体に一体に形成したので、オイルの配管構造を一層簡素化することができる。請求項6記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置によれば、請求項3,4,または5記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置において、前記タンク本体がエンジンのACG、バランサシャフト、スタータモータ等の補機の駆動室を覆っているので、補機の駆動室を覆うための専用のカバーが不要となり、結果としてエンジンをコンパクト化することができる。
請求項7記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置によれば、請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置において、前記オイルタンクのオイルポンプと連通するオイルフィルタをオイルタンクの上部に設け、オイルタンクとオイルフィルタとの連通路をオイルタンクで形成したので、オイルの配管構造をより一層簡素化することができる。
請求項8記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置によれば、請求項7記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置において、前記オイルフィルタがデッキの開口に臨んでいるので、オイルフィルタの交換作業を容易に行うことができる。
請求項9記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置によれば、請求項7または8記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置において、前記オイルタンク上部には前記オイルフィルタの取付部が設けられており、この取付部には、オイル受け部が形成されているとともに、このオイル受け部が前記連通路に連通しているので、オイルフィルタを取付部に対して着脱する際にたれることのあるオイルが、このオイル受け部で受けられて上記連通路からオイルタンク内に戻るので、船体内がオイルで汚染されにくくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る小型滑走艇用エンジンの潤滑装置の一実施の形態を用いた小型滑走艇の一例を示す概略側面図、図2は同じく平面図、図3は図1におけるIII−III部分拡大断面図(部分省略断面図)である。
【0008】
これらの図(主として図1)に示すように、この小型滑走艇10は、鞍乗り型小型船舶であり、船体11上のシート12に乗員が座り、スロットルレバー付きの操舵ハンドル13を握って操行可能である。
船体11は、ハル14とデッキ15とを接合して内部に空間16を形成した浮体構造となっている。空間16内において、ハル14上には、エンジン20が搭載され、このエンジン20で駆動される推進手段としてのジェットポンプ(ジェット推進ポンプ)30がハル14後部に設けられている。
【0009】
ジェットポンプ30は、船底に開口した取水口17から船体後端に開口した噴流口31およびノズル32に至る流路33と、この流路33内に配置されたインペラ34とを有しており、インペラ34のシャフト35がエンジン20の出力軸21に連結されている。したがって、エンジン20によりインペラ34が回転駆動されると、取水口17から取り入れられた水が噴流口31からノズル32を経て噴出され、これによって船体11が推進される。エンジン20の駆動回転数、すなわちジェットポンプ30による推進力は、前記操作ハンドル13のスロットルレバー13a(図2参照)の回動操作によって操作される。ノズル32は、図示しない操作ワイヤーで操作ハンドル13と連係されていて、ハンドル13の操作で回動操作され、これによって進路を変更することができる。
なお、40は燃料タンク、41は収容室である。
【0010】
図4は主としてエンジン20を示す図で、図1におけるIV−IV部分拡大断面図(部分省略断面図)、図5はエンジン20の右側面図、図6は左側面図、図7はエンジン20を斜め後方から見た概略斜視図、図8は図5の部分拡大図である。
このエンジン20はDOHC型で直列4気筒のドライサンプ式4サイクルエンジンであり、図1、図5に示すように、そのクランクシャフト21が船体11の前後方向に沿うように配置されている。
図4および図7に示すように、船体11の進行方向に向かってエンジン20の左側には、吸気ポートに連通するサージタンク(インテークチャンバ)22とインタークーラ23とが接続配置され、エンジン20の右側には、排気ポート20oに連通する排気マニホルド24(図6参照)が接続配置されている。
図6,図7に示すように、エンジン20の後方にはターボチャージャ25が配置され、このターボチャージャ25のタービン部25Tに排気マニホルド24の排気出口24oが接続され、コンプレッサ部25Cに前記インタークーラ23が配管26(図7参照)で接続されている。図7において、23a、23bはインタークーラー23に接続された冷却水ホースである。
なお、ターボチャージャ25のタービン部25Tにてタービンを回転させた排気は、図1、図2に示すように、配管27a,転覆時の水の逆流(ターボチャージャ25等への水の侵入)を防止するための逆流防止室27b,ウォーターマフラー27c,および排気・排水管27dを経てジェットポンプ30による水流内へと排出される。
【0011】
図4〜図8に示すように、エンジン20の前部(船体11の進行方向であり、図1、図5において左方部分)において、クランク軸21の延長線上にオイルタンク50と、オイルポンプ80とが一体的に設けられている。オイルポンプ80はオイルタンク50内に設けられている。
【0012】
オイルタンク50は、エンジン20の前面に接合されるタンク本体(一方の分割ケース)60と、このタンク本体60の前面に接合されるカバー(他方の分割ケース)70とで構成されている。
【0013】
図9はタンク本体60を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は図(b)におけるc−c断面図、(d)は図(a)におけるd−d断面図である。図10は背面図、図11(e)は図9(b)におけるe−e断面図、図11(f)は図9(b)におけるf−f断面図である。
図12はカバー70を示す図で、(a)は正面図、(b)は図(a)におけるb−b断面図、(c)は図(a)におけるc−c断面図、(d)は図(a)におけるd−d断面図である。図13もカバー70を示す図で、(a)は背面図、(b)は図(a)におけるb矢視図、(c)は図(a)におけるc−c断面図である。図14は図12(a)におけるXIV−XIV断面図である。
また、図15は、図4の部分拡大図である。
【0014】
図9,図10に示すように、タンク本体60は、エンジン20前面との接合面61と、カバー70との接合面62と、オイルポンプ80の取付面63と、後述する水冷式オイルクーラ90の取付部64と、これら取付面等をなす隔壁および外壁で画成された全体として縦長のオイル収容部65と、後述するACG、バランサシャフト、スタータモータの駆動室のカバー部66とを有している。また、後に詳しく説明する第1副ブリーザ室67と、後述するオイルフィルタ100の取付部68を備えている。
オイル収容部65内には、バッフル板65aが複数枚形成されている。
【0015】
図5、図8(主として図8)において、110はACGロータであり、カップリング111とともにボルト112でクランク軸21の先端に固定されている。カップリング111は、後述するポンプ軸の後端に固定されたカップリング89と結合される。
図4,図5,および図8において、113はバランサ駆動用のギヤであり、ACGロータ110の背面に固定されている。このギヤ113は図4に示すように、エンジン20内部の右方(図4においては左側)においてクランク軸21と平行に配置されたバランサ114R(図6参照)の先端に固定されたバランサギヤ115に対しアイドルギヤ116を介して噛み合っていることによってバランサ114Rを回転駆動すると同時に、エンジン20内部の左方(図4においては右側)においてクランク軸21と平行に配置されたバランサ114Lの先端に固定されたギヤ117と直接噛み合っていることによってバランサ114Lをバランサ114Rと逆方向に回転駆動する。
図4において、120はスタータモータであり、そのピニンオンギヤ121が減速ギヤ122を介してスタータ用ギヤ123に噛み合っている。スタータ用ギヤ123は、図8に示すようにワンウェイクラッチ124を介してクランク軸21に連結されている。
【0016】
図8,図9および図10に示すように、タンク本体60のカバー部66は、上記ACGロータ110、バランサ駆動用ギヤ113、およびスタータ用ギヤ123を覆うACGカバー部66aと、そのカップリング111部分を覆うカップリングカバー部66bと、上記バランサギヤ115およびアイドルギヤ116を覆う右バランサ駆動系カバー部66cと、バランサギヤ117を覆う左バランサ駆動系カバー部66dと、上記スタータモータ120のピニンオンギヤ121および減速ギヤ122を覆うスタータ駆動系カバー部66eとを有している。なお66fは減速ギヤ122の軸を支持する穴である。
【0017】
図8において、118はACGの外周に設けられた、パルス信号を取り出すためのパルサであり、上記ACGカバー部66a内においてカップリングカバー部66bに取り付けられている。したがって、パルサ118は、クランク軸21の軸線方向においてオイルタンク50とオーバーラップしている。
【0018】
以上のようなタンク本体60は、そのカバー部66で上記各部を覆うようにして前記接合面61でエンジン20前面に接合され図示しないボルトでエンジン20前面に一体的に固定される。なお、タンク本体60は、これに後述するオイルポンプ80、オイルクーラ90が取り付けられた後にエンジン20前面に取り付けられる。
【0019】
図12〜図14に示すように、カバー70は、タンク本体60との接合面71と、オイルの補給口72と、後述するリリーフバルブの押さえ部73と、後述するオイルクーラの収容部74と、外壁および隔壁で画成されたオイル収容部75と、後に詳しく説明する第2副ブリーザ室77とを備えている。
オイル収容部75内には、バッフル板75aが複数枚形成されている。
【0020】
図16はオイルポンプ80を示す図で、(a)は正面図、(b)は図(a)におけるb−b断面図である。
この図16および、図8に示すように、オイルポンプ80は、前記タンク本体60に接合される第1ケース81と、この第1ケース81に接合される第2ケース82と、これら第1,第2ケースに貫通して設けられるポンプ軸83と、前記第1ケース81内においてポンプ軸83に結合されたオイル回収用のインナーロータ84aと、このインナーロータ84aの外周において回転可能に設けられたアウターロータ84bと、前記第2ケース82内においてポンプ軸83に結合されたオイル供給用のインナーロータ85aと、このインナーロータ85aの外周において回転可能に設けられたアウターロータ85bとを有している。なお86はダウエルピン(だぼ)である。
オイル回収用のインナーロータ84aおよびアウターロータ84bは第1ケース81とともにオイル回収ポンプを構成し、オイル供給用のインナーロータ85aおよびアウターロータ85bはその第1,第2ケース81,82とともにオイル供給ポンプを構成する。
このオイルポンプ80は、図16に示すように組み立てて第1ケース81と第2ケース82とをボルト87で結合した後、第1ケース81のタンク本体60に対する接合面81aを、これと同形に形成された、オイルタンク本体60の前面における接合面69(図9(b)(c)参照)に接合させた後、第1、第2ケース81,82の貫通口80aにボルト88(図8参照)を挿入し、このボルト88でタンク本体60の前面に取り付けられる。
このようにしてオイルポンプ80がタンク本体60に取り付けられた後、ポンプ軸83の後端に対し、タンク本体60の背面側からカップリング89がボルト89aで固定される。
【0021】
したがって、タンク本体60は、上のようにしてオイルポンプ80およびそのカップリング89が取り付けられ、さらに次ぎに説明するようにしてオイルクーラ90が取り付けられた後、上記カップリング89を前述したカップリング111に結合させるようにしてエンジン20の前面に取り付けられる。
【0022】
図6および図9(b)に示すように、水冷式のオイルクーラ90は、タンク本体60におけるオイルクーラ90の取付部64の前面側に取り付けられる。
タンク本体60における取付部64には、後述するオイル通路に連通する上穴64aと下穴64bとが形成されている。
一方、オイルクーラ90は、図6に示すように、その内部をオイルが通る複数枚の熱交換用のプレート91と、このプレート91内に上部で連通するオイルの入り口パイプ92と、同じく下部で連通するオイルの出口パイプ93と、図15に示すように、タンク本体60への取付用のフランジ部94,95とを有している。
したがって、オイルクーラ90は、その入り口パイプ92をタンク本体60の上穴64aに、出口パイプ93をタンク本体60の下穴64bにそれぞれ連結させるようにして、上記フランジ部94,95を図示しないボルトで締め付けることにより、タンク本体60における取付部64に取り付けられる。なお、図15において96がフランジ部94、95に設けられたボルト挿通用の穴である。
タンク本体60には上記取付部64に開口している穴64c(図15参照)に連通し、取付部64およびカバー70におけるオイルクーラの収容部74内に冷却水を導入する冷却水導入パイプ97が設けられており、カバー70には図12〜図14に示すように、水の排出パイプ78が設けられている。導入パイプ97にはジェットポンプ30における冷却水取り出し部30a(図7参照)からの冷却水ホース97aが他の冷却対象を介することなく直接接続され、排出パイプ78には図6に示すように排水管23cが接続される。排水パイプ78からの水は、排水管23cを介して排気マニホルド24のウォータジャケットに供給される。
【0023】
カバー70は、以上のようにしてタンク本体60、オイルポンプ80、およびオイルクーラ90をエンジン20の前面に取り付けた後、図8および図16に示すようにオイルポンプ80の第2ケース82前面に形成された穴82aにリリーフバルブ130の後端131を嵌め込み、前述した押さえ部73でリリーフバルブ130の先端132を押さえるようにしてタンク本体60の前面に接合され図示しないボルトで固定される。なお、図12(a)において76・・・が、そのボルトの挿通穴である。図8から明らかなように、リリーフバルブ130は横置きに配置される。
タンク本体60とカバー70とが接合された状態で、両者のオイル収容部65、75で縦長で単一のオイル収容部が形成される。また、タンク本体60とカバー70との接合により、両者のオイル収容部内に形成されていて相対向する上記バッフル板65aと75aとが接合することとなる。
また、タンク本体60におけるオイルフィルタ100用の取付部68には、オイルフィルタ100が取り付けられる。
なお、エンジン20が船体11に搭載された状態で、エンジン20およびオイルフィルタ100は、図2および図4に示すようにデッキ15の開口15aに臨んでいる。デッキ15の開口15aは、船体11に対して着脱可能に構成されているシート12を船体11から取り外すことによって開放される。
【0024】
以上のように、エンジン20の前面にオイルタンク50(すなわちタンク本体60,カバー70,およびこれに内蔵されたオイルポンプ80、オイルクーラ90、リリーフバルブ130)が装着され、また、オイルフィルタ100が装着された状態で、以下のようなオイル通路が形成される。
図5および図8に示すように、タンク本体60の前面とオイルポンプ80の第1ケース81の背面とでオイル回収路51が形成される。この回収路51は、タンク本体60側に形成されたオイル通路51a(図9(b)参照)と、これに対向してオイルポンプ80の第1ケース81側に形成されたオイル通路51bとで形成される。
このオイル回収路51の下端51cは、パイプ52を介して、エンジン20のオイルパン28に連通しており、上端51dは、オイルポンプ80の第1ケース81に形成された回収オイル吸入口81iに連通している。
同じく、タンク本体60の前面とオイルポンプ80の第1ケース81の背面とで回収オイルの吐出路53が形成される。この回収オイル吐出路53は、タンク本体60側に形成されたオイル通路53a(図9(b)参照)と、これに対向してオイルポンプ80の第1ケース81側に形成された回収オイル吐出口81oとで形成される。
この回収オイル吐出路53の上端53bは、オイルタンク50内(すなわちオイル収容部内)に開口している(図9(b)、図15参照)。
【0025】
一方、図8に示すように、オイルポンプ80における第1ケース81の前面と第2ケース82の背面とで供給オイルの吸い込み路54と、吐出路55とが形成される。
吸い込み路54の下端54aは、オイルタンク50内(すなわちオイル収容部内)に開口しており、上端54bはオイル供給ポンプの供給オイル吸入口82i(図16(b)参照)に連通している。吸い込み路54には、スクリーンオイルフィルタ54cが設けられている。
吐出路55の下端55aはオイル供給ポンプの供給オイル吐出口82oに連通しており、上端55bは第1ケース81上部を横方向に貫通しており、タンク本体60に形成された横穴60aに連通している(図9(b)、図15参照)。横穴60aは、図8,図9(b)および図15に示すように、同じくタンク本体60に形成された縦穴60bに連通している。縦穴60bの上端60cはオイルフィルタ100の取付部68に平面視リング状になって開口しており(図9(a)、図11(e)参照)、この開口60cに、オイルフィルタ100のオイル流入路101(図15参照)が連通される。
上記吐出路55に、前述したリリーフバルブ130の取付穴82aが開口しており、この取付穴82aにリリーフバルブ130が前述したようにして取り付けられている。
【0026】
オイルフィルタ100におけるオイル出口パイプ102には雄ねじが設けてあり、このオイル出口パイプ102を、タンク本体60における取付部68に形成された雌ねじ穴60d(図9(a)(b)、図11(e)、および図15参照)に螺合させることによって、オイルフィルタ100がタンク本体60の取付部68に取り付けられている。
取付部68には、周囲壁68aが一体的に形成されており、この周囲壁68aとこれに連なるタンク本体60の側壁面68bとで、オイル受け部68cが形成されている。したがって、オイルフィルタ100を取付部68に対して着脱する際にたれることのあるオイルが、このオイル受け部68cで受けられて上記雌ねじ穴60dあるいは開口60cからオイルタンク内に戻るので、船体内がオイルで汚染されにくくなる。
図9(a)(b)、図11(e)、および図15に示すように、雌ねじ穴60dの下部には縦穴60eと、この縦穴60eの下端に連通する横穴60fが形成されており、この横穴60fが前述したオイルクーラ90の取付部64における上穴64aを介してオイルクーラ90の入り口パイプ92に連通している(図6および図15参照)。
【0027】
一方、オイルクーラ90の出口パイプ93が接続される前述したタンク本体60の下穴64bには、図11(f)に明示するように、この下穴64bに連通するオイル通路60gと、この通路60gに連通するオイル分配路60hが形成されている。さらにこのオイル分配路60hに、エンジン20のメインギャラリ20a(図5参照)にオイルを供給するためのメインギャラリ用供給路60iと、前述した左バランサ114Lの軸受け部にオイルを供給するための左バランサ用供給路60jと、右バランサ114Rの軸受け部にオイルを供給するための右バランサ用供給路60kとが連通している。
バランサ114(L,R)用の供給路60j,kは、それぞれ狭小路60mを介してオイル分配路60hに連通している。
なお、オイル分配路60hの一端60h1は、プラグ60n(図6参照)で閉じられる。
【0028】
エンジン20のメインギャラリ20aに供給されたオイルの経路は図17(オイルの循環経路図)に示す通りである。
メインギャラリ20aからの経路は大きく2つに分かれている。
第1の経路は、経路20b(図5参照)を経てクランク軸(メインジャーナル)21の軸受け部に供給される経路であり、第2の経路はメインギャラリ20aの後端20a1からパイプ25a(図7参照)を経てターボチャージャ25のタービン軸受けの冷却用および潤滑用に供給される経路である。ターボチャージャ25のタービン軸受けの冷却および潤滑を行ったオイルは、パイプ25b、25c(図6参照)を経てオイルパン28に回収される。
クランク軸21の軸受け部に供給されたオイルは、さらに経路20c(図5参照)を経てシリンダヘッドにおけるカムジャーナル20d部分およびリフター部分を潤滑させた後、チェーン室20iを経てオイルパン28に戻る。
また、クランク軸21の軸受け部に供給されたオイルは、さらに、ACG、ピストン裏ジェットノズル、コンロッド、カムチェーン、スタータニードルに供給され、それぞれの回収路を経てオイルパン28に回収される。図5において、20eがピストンの裏側にオイルを噴射してピストンを冷却するためのジェットノズル、20fがコンロッド部分への通路、20gがカムチェーンである。また、20hがACG室110cからのオイルの戻し通路である。
ACG室のオイルは、その戻し通路20hを経てオイルパン28に戻り、ジェットノズル20eからピストン裏に噴射されたオイル、コンロッドに供給されたオイル、スタータニードルに供給されたオイルは、それぞれクランク室20jを経てオイルパン28に戻る。
【0029】
以上から明らかなように、オイルの全体的な流れは、主として図17を参照して説明すると次のようになる。
オイルタンク50→吸い込み路54→スクリーンオイルフィルタ54c→オイルポンプ(供給ポンプ)80→吐出路55(およびリリーフバルブ130、横穴60a、縦穴60b、リング状開口60c)→オイルフィルタ100→縦穴60e、横穴60f→オイルクーラ90→オイル通路60g、オイル分配路60h→メインギャラリ用供給路60i、左バランサ用供給路60j、右バランサ用供給路60k→メインギャラリ20a、左バランサ114L、右バランサ114Rとなる。
リリーフバルブ130からのリリーフオイルROは、直接オイルタンク50内に戻る。
左バランサ114L、右バランサ114Rに供給されたオイルはクランク室20jを経てオイルパン28に戻る。
また、メインギャラリ20aから上述した各部に供給されたオイルは、上述したようにしてオイルパン28に戻る。
そして、オイルパン28に戻ったオイルは、パイプ52,回収路51、オイルポンプ80(回収ポンプ)、回収オイル吐出路53を経てオイルタンク50に回収され、上記吸い込み路54から上述した経路で循環されることとなる。
【0030】
前述したように、タンク本体60には第1副ブリーザ室67が形成され、カバー70には第2副ブリーザ室77が形成されている。
【0031】
図9(b)に示すように第1副ブリーザ室67は隔壁67aでタンク本体60のオイル収容部65から隔絶されており、図13(a)に示すように第2副ブリーザ室77は隔壁77aでカバー70のオイル収容部75から隔絶されている。
これら副ブリーザ室67,77は縦長に形成されている。
タンク本体60の接合面62とカバー70の接合面71とは、図13(a)にその一部を示すメタルガスケット79を介して接合される。このメタルガスケット79は、基本的には上記接合面62と接合面71とに合致する形状となっているが、上記第1副ブリーザ室67および第2副ブリーザ室77の部位では内方に延設されており、この延設部79aが第1副ブリーザ室67と第2副ブリーザ室77とを区画する仕切板となっている。しかしながら、この延設部79aは、第1副ブリーザ室67と第2副ブリーザ室77とを完全には仕切っておらず、その下端79bの下方が開放され、この開放部79cによって第1副ブリーザ室67と第2副ブリーザ室77とが連通している。
なお、タンク本体60、カバー70には、第1,第2副ブリーザ室67、77に隣接して、オイル収容部内に、ブージング通路67h、77h(図9(b)、図13(a)参照)が形成され、これらブージング通路67h、77hは、タンク本体60とカバー70とが接合された際に単一のブリージング通路を形成する。タンク本体60側のブリージング通路67hの下端は、開口67iで前記カバー部66内に連通している(図10参照)。したがって、オイルタンク50のオイル収容部もブリージング機能を有している。
【0032】
図9に示すように、第1副ブリーザ室67の上部には、これに連通する、ブリージングガスの入り口パイプ67bが設けられている。
一方、図4に示すように、エンジン20のヘッドカバー29は、その内部に主ブリージング室29aを形成している。このヘッドカバー29は、エンジン20の全高を出来だけ低くすべく、その主ブリージング室29aの容量をできるだけ小さく構成してある。ヘッドカバー29にはブリージングガスの出口パイプ29bが設けられており、この出口パイプ29bが上記第1副ブリーザ室67の入り口パイプ67bにブリーザ管67cで接続されている。
【0033】
また、図12(a)および図13に示すように、第2副ブリーザ室77の上部には、これに連通する、ブリージングガスの出口パイプ77bが設けられている。出口パイプ77bは、上記第1副ブリーザ室67の入り口パイプ67bに比べれば低い位置に設けられている(図4参照)。この出口パイプ77bは、ブリーザ管77c(図13(c)参照)で、エンジン20の吸気系においてターボチャージャ25の上流にある吸気ボックス(図示せず)に接続されており、この吸気ボックスにブリージングガスを還元するようになっている。
【0034】
図8、図9(a)(b)および図10に示すように、第1副ブリーザ室67の下端には、第1、第2副ブリーザ室67、77内で分離されたオイルを戻すリターン路67dが設けられている。このリターン路67dは、タンク本体60に形成されており、ACG室110cに連通している。したがって、第1、第2副ブリーザ室67、77内で分離されたオイルは、このリターン路67dを経てACG室110cに入り、前述した戻し通路20hを経てオイルパン28に戻ることとなる。
【0035】
以上のようなブリーザ構造によると、通常運転時には、エンジン20内で生じたブリージングガスが、ヘッドカバー29内の主ブリージング室29aに入り、ブリーザ管67cを経て第1副ブリーザ室67に入り、さらにその下端の開放部79c(第1副ブリーザ室67と第2副ブリーザ室77との連通路)を経て第2副ブリーザ室77に入り、その出口パイプ77bからブリーザ管77cを経て吸気ボックスへと還元されることとなる。
また、第1副ブリーザ室67および第2副ブリーザ室77を通過する過程で分離されたオイルは、前述したように、リターン路67d、ACG室110c、および戻し通路20hを経てオイルパン28に戻ることとなる。
【0036】
ところでこの種の小型滑走艇は、主としてレジャーに利用されるため、しばしば転覆することがある。
しかしながら、以上のようなブリーザ構造によると、以下に説明するようにして、エンジン20およびオイルタンク50等におけるオイル経路外へのオイルの流出が防止される。
【0037】
図18は船艇10が転覆した際のエンジン20およびオイルタンク50の概略を示す図で、(a)は正面図、(b)はその側面図である。なお、オイルおよびブリージングガスの流れを分かりやすくするために、図(b)ではエンジン20とオイルタンク50とを離して描いてある。
図示のように、船艇10が転覆してエンジン20およびオイルタンク50の天地が逆になると、主としてエンジン20のクランク室20jおよびオイルパン28等にあったオイルは、矢印O1に示すように主ブリージング室29aへと流下する。オイルパン28にあったオイルは主としてチェーン室20iを経て主ブリージング室29aへと流下する。
前述したように、主ブリージング室29aは、エンジン20のの全高を出来だけ低くすべく、その容量を小さくしてあるので、エンジン20内のオイルはこの主ブリージング室29a内に収まりきれず、さらにブリーザ管67cを通って第1副ブリーザ室67へと流入する。符号O2(斜線部)は第1副ブリーザ室67に流入したオイルを、O3はその上面(油面)を示している。図示のように、オイルは第1副ブリーザ室67へは流入するが、前述したように、第1副ブリーザ室67と第2副ブリーザ室77とはメタルガスケット79の延設部79a(図13(a)参照)で仕切られているので、第2副ブリーザ室77へは流入しない。別言すれば、上記第1副ブリーザ室67の容量ないし上記メタルガスケット79の延設部79aの下端(転覆時の上端)79bは、転覆時に、オイルが第2副ブリーザ室77へ流入しないように構成されている。さらにいえば、転覆時における、タンク本体60の内壁面とメタルガスケット79の延設部79aおよびその下端(転覆時の上端)79bとで規定される第1副ブリーザ室67によるオイル溜部の容量と、エンジン20内においてエンジン上部(転覆時における下部であり主として前記主ブリージング室29aおよびシリンダヘッド部)で形成されるオイル溜部の容量との総和は、オイルが第2副ブリーザ室77へ流入しないように形成されており、したがってまた、エンジン20およびオイルタンク50を循環するオイルの総量も、転覆時に、オイルが第2副ブリーザ室77へ流入しないだけの量となっているということである。
【0038】
以上のように、転覆時に、オイルが第2副ブリーザ室77へ流入しないため、オイルが第2副ブリーザ室77、その出口パイプ77b、およびこれに接続されているブリーザ管77cを通じて吸気ボックスへと向かう、という事態は生じない。
また、転覆時に、仮に、オイルが、第2副ブリーザ室77の出口パイプ77bに接続されているブリーザ管77cへ流入したとすると、後述するように、船艇10を復帰させる(正常な姿勢に戻す)際に、ブリーザ管77cへ流入していたオイルが吸気ボックスへ向かって流れ、吸気ボックスから船体内に流れ出して船体を汚染する(したがって結果的に海等の環境を汚染する)おそれがある。
これに対し、この実施の形態におけるブリーザ構造によれば、転覆時に、オイルが、吸気ボックスに向かう77cへ流入してしまうという事態が生じないので、エンジン20およびオイルタンク50等におけるオイル経路外へのオイルの流出が防止され、結果として環境も汚染されないこととなる。
【0039】
ところで、前述したように、第1、第2副ブリーザ室67、77においてはブリージングガスの気液分離がなされ、分離されたオイルが、第1副ブリーザ室67の下端に設けられたリターン路67dを経てACG室110cに入り、前述した戻し通路20hを経てオイルパン28に戻るようになっているので、船艇10が転覆した際には、第2副ブリーザ室77の壁面77gに付着しているオイル、第2副ブリーザ室77の下端およびリターン路67d内にあるオイルが、僅かとはいえ第2副ブリーザ室77の出口パイプ77b側に向い、第2副ブリーザ室77の内壁面77gをつたうようにして流れることとなる。
そこで、この実施の形態では、図13に示すように、第2副ブリーザ室77の上部(転覆時の下部)に、転覆時のためのオイル溜部77dを設けてある。
このオイル溜部77dは、出口パイプ77bの第2副ブリーザ室77内への開口部77b1に対して段部77eを介して形成されており、かつ、上記開口部77b1は、段部77eの下面(転覆時の上面)77fから突出しているとともに、第2副ブリーザ室77の内壁面77gにも接触していない。
したがって、転覆時に、第2副ブリーザ室77の壁面に付着しているオイル、第2副ブリーザ室77の下端およびリターン路67d内にあるオイルが、出口パイプ77b側に向い、第2副ブリーザ室77の内壁面77gをつたうようにして流れても、そのオイルはオイル溜部77dに受けられてここに溜まり、出口パイプ77bへ流入することがない。
したがって、船艇10内へのオイル流出がより確実に防止されることとなる。
【0040】
一方、転覆時においても、エンジン20は回転し続けることがある。少なくとも転覆直後には回転していることが多い。
このような状況において仮に何らの方策も講じないとしたならば、前述したように主ブリージング室29aから第1副ブリーザ室67へと流入したオイルが、エンジン20内において次第に高まるブリージングガスの圧力によって、上記メタルガスケット79の延設部79aの下端(転覆時の上端)79bを乗り越えて第2副ブリーザ室77へと流入してしまうという不具合が生じるおそれがある。しかしながら、この実施の形態では、転覆時には、図18に破線Bで示すように、クランク室20j内から、ACG室110c、前記リターン路67d、メタルガスケット79の開放部79c、第2副ブリーザ室77、その出口パイプ77b、およびブリーザ管77cを経て吸気ボックスに至るブリージング通路が形成される。すなわち、前記リターン路67dは船舶転覆時のブリージング通路を形成する。
したがって、この実施の形態によれば、上記不具合が生じない。
【0041】
図19は転覆した船艇10を復帰させたとき(正常な姿勢に戻したとき)のオイルの戻りを説明する図で、(a)は正面図、(b)はその側面図である。なお、オイルの流れを分かりやすくするために、図(b)ではエンジン20とオイルタンク50とを離して描いてある。
図示のように、転覆した船艇10が復帰すると、エンジン20の上部(転覆時の下部)にあったオイルがオイルパン28に向かって流下する。主ブリージング室29aにあったオイルは、図(b)に矢印O4で示すように主としてチェーン室20iを経てオイルパン28に戻る。
ブリーザ管67c内にあったオイルは、ブリーザ管67cの傾斜状態に応じて主ブリージング室29aを経てオイルパン28へ戻るか、あるいは、第1副ブリーザ室67へと流れる。
第1副ブリーザ室67内のオイルは、矢印O5で示すように、リターン路67d、ACG室110c、および戻し通路20hをへてオイルパン28へ戻る。
第2副ブリーザ室77のオイル溜部77dにあったオイルは、第2副ブリーザ室77の内壁面77gをつたうようにして流下し、上記開放部79c、リターン路67d、ACG室110c、および戻し通路20hをへてオイルパン28へ戻る。
以上によって、船艇10は正常に戻る。
【0042】
以上のような小型滑走艇用エンジンの潤滑装置によれば次のような作用効果が得られる。
(a)ハル14とデッキ15で囲まれた船体11内に、ジェット推進ポンプ30を駆動するエンジン20を船体長さ方向に沿わせて設け、このエンジン20のクランクシャフト21の延長上にオイルタンク50を設けるとともに、このオイルタンク50に、クランクシャフト21で駆動されるオイルポンプ80を設けてあるので、オイルの配管構造を簡素化することができる。
少なくとも、従来必要であった、オイルポンプとオイルタンクとを接続するための配管(6b、6c)が不要となる。
(b)オイルタンク50内に、オイルポンプ80の吐出圧力を制御するリリーフバルブ130を設けてあるので、リリーフバルブ130からのリリーフオイルがオイルタンク50内に吐出されることとなる。
したがって、リリーフオイル130がエンジン20内(例えば上述した従来技術のようにオイルパン(3b)内)に吐出されるものに比べてオイルポンプ130の容量を小さくすることができる。
(c)オイルタンク50を、タンク本体60と蓋体70とで構成するとともに、リリーフバルブ130をオイルポンプ80の吐出通路55に連通させて設けかつ蓋体70に当接させてオイルタンク50内に収容したので、リリーフバルブ130の収容と固定とを簡単に行うことができる。
(d)タンク本体60と蓋体70とを略鉛直の当接面62,71によって互いに接合して結合するとともに、リリーフバルブ130を横置きに収容したので、リリーフバルブ130の組付けを楽に行うことができる。
(e)オイルタンク50のタンク本体60側にオイルポンプ80を収容するとともに、オイルポンプ80の吸入吐出通路51,53、60a、60bをタンク本体60に一体に形成したので、オイルの配管構造を一層簡素化することができる。
(f)タンク本体60がエンジン20のACG、バランサシャフト114、スタータモータ120等の補機の駆動室を覆っているので、補機の駆動室を覆うための専用のカバーが不要となり、結果としてエンジンをコンパクト化することができる。また、部品点数を少なくできるとともに、エンジン20の放射音を誘発しやすい単独のカバーに比べ、オイルによる吸音効果が得られる。
したがって、一層騒音の小さなエンジンを提供することができる。
(g)オイルタンク50内のオイルポンプ80と連通するオイルフィルタをオイルタンク50の上部に設け、オイルタンク50とオイルフィルタ100との連通路60a、60b、60e、60fをオイルタンク50で形成したので、オイルの配管構造をより一層簡素化することができる。
(h)オイルフィルタ100がデッキ15の開口15aに臨んでいるので、オイルフィルタ100の交換作業を容易に行うことができる。
【0043】
(i)エンジンオイルを収容するオイルタンク50をエンジン20と独立して設けたドライサンプ式エンジンのブリーザ室(この実施の形態では第1副ブリーザ室67,第2副ブリーザ室77)をオイルタンク50内に区画形成し、このブリーザ室(67,77)とエンジン20とを連通してあるので、エンジン20のヘッドカバー29等にブリーザ室を必ずしも設ける必要がなくなり、また、設けるにしても、その容量を著しく小さくすることが可能となる。
この実施の形態では、エンジン20のヘッドカバー29内に主ブリージング室29aを設けてはあるが、その容量は著しく小さくしてある。
したがって、エンジン20全体、特にその全高を小さくすることができ、結果として、小型の船体11内に対しても4サイクルエンジン20を収容しやすくなる。
したがってまた、低公害で騒音の小さな小型船艇10を提供することが可能となる。
(j)オイルタンク50が分割ケース60,70を接合させることで構成され、ブリーザ室(67、77)が分割ケース60,70の接合によって形成されるので、ブリーザ室の容量、形状等を自由に設定でき、この実施の形態では前述したように構成してある。
(k)ブリーザ室(67,77)へのブリージングガスの入り口67bをオイルタンク50の上方に設けるとともに、ブリージングガスの出口77bを前記入り口67bよりも下方に設け、ブリーザ室(66,67)内で分離されたオイルを戻すリターン路67dをオイルタンク50(この実施の形態ではタンク本体60)に設けてあるので、ブリーザ室(67,77)における気液分離の高さを確保できるとともに、分離されたオイルの戻しを簡単に行うことができる。
(l)分割ケース60,70がガスケット79を介して接合され、このガスケット79でブリーザ室(67,77)が部分的に区画されて第1ブリーザ室67と第2ブリーザ室77とが形成されているとともに、第1ブリーザ室67に前記入り口67bが、第2ブリーザ室77に前記出口77bが設けられているので、気液分離がより確実になされることとなる。
(m)オイルタンク50が、エンジン20のクランク軸21端に配置されたACGのカバー部66aを形成しているので、部品点数を少なくできるとともに、エンジン20の放射音を誘発しやすい単独のカバーに比べ、オイルによる吸音効果が得られる。
したがって、一層騒音の小さなエンジンを提供することができる。
(n)ACGの外周に、信号を取り出すパルサ118が設けられており、このパルサ118がクランク軸21方向においてオイルタンク50とオーバーラップしているので、パルサ118のために軸方向長さを伸ばす必要がなくなり、結果として、よりコンパクトなエンジンを提供することができる。
(o)水冷式オイルクーラ90の収容部64および74がオイルタンク50と一体に形成されているので、オイルの配管と冷却水の配管とを簡素化することができる。
(p)オイルタンク50にはオイルフィルタ100が設けられており、このオイルフィルタ100からエンジン20のメインギャラリ20aに向かうオイル経路にオイルクーラ90が介装されているので、エンジン20のメインギャラリ20aに対して最も冷却されたオイルを供給することができる。したがってエンジン20を効率よく冷却することができる。
(q)エンジン20は小型船舶に搭載されてジェットポンプ30を駆動するエンジンであり、ジェットポンプ30における冷却水取り出し部30aからの冷却水が、まず最初に水冷式オイルクーラ90の収容部74に供給されるので、オイルクーラ90内を通過するオイルだけでなくオイルタンク50内に収容されているオイルについても効率よく冷却することができる。
(r)エンジン20が小型船舶に搭載され、ブリーザ室(67)が、船舶転覆時のオイル溜部を形成するので、転覆時におけるオイルの流出を防止することができる。
(s)エンジン20が小型船舶に搭載され、リターン路67dが、船舶転覆時のブリージング通路を形成するので、転覆時におけるオイルの流出を確実に防止することができる。
(t)エンジン20が小型船舶に搭載され、第2ブリーザ室77の上部(転覆時の下部)に、船舶転覆時に前記リターン路67dを逆流するオイルの溜部77dが設けられているので、転覆時におけるオイルの流出を一層確実に防止することができる。
【0044】
【0045】
(u)オイルタンク50のオイル収容部が縦長であるので、船艇10の走行時における横Gによるオイルへのエアー噛みが低減されるとともに、オイル収容部内には、バッフル板65aと75aとが多段に設けられているので、船艇10の走行時における縦Gによるオイルへのエアー噛みも低減される。
【0046】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小型滑走艇用エンジンの潤滑装置の一実施の形態を用いた小型滑走艇の一例を示す概略側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】図1におけるIII−III部分拡大断面図(部分省略断面図)。
【図4】主としてエンジン20を示す図で、図1におけるIV−IV部分拡大断面図(部分省略断面図)。
【図5】エンジン20の右側面図。
【図6】エンジン20の左側面図。
【図7】エンジン20を斜め後方から見た概略斜視図。
【図8】図5の部分拡大図。
【図9】タンク本体60を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は図(b)におけるc−c断面図、(d)は図(a)におけるd−d断面図。
【図10】タンク本体60の背面図。
【図11】(e)は図9(b)におけるe−e断面図、(f)は図9(b)におけるf−f断面図。
【図12】カバー70を示す図で、(a)は正面図、(b)は図(a)におけるb−b断面図、(c)は図(a)におけるc−c断面図、(d)は図(a)におけるd−d断面図。
【図13】カバー70を示す図で、(a)は背面図、(b)は図(a)におけるb矢視図、(c)は図(a)におけるc−c断面図。
【図14】図12(a)におけるXIV−XIV断面図。
【図15】図4の部分拡大図。
【図16】オイルポンプ80を示す図で、(a)は正面図、(b)は図(a)におけるb−b断面図。
【図17】オイルの循環経路図。
【図18】船艇10が転覆した際のエンジン20およびオイルタンク50の概略を示す図で、(a)は正面図、(b)はその側面図。
【図19】転覆した船艇10を復帰させたとき(正常な姿勢に戻したとき)のオイルの戻りを説明する図で、(a)は正面図、(b)はその側面図。
【図20】従来技術の説明図。
【図21】従来技術の説明図。
【符号の説明】
10 小型滑走艇
11 船体
14 ハル
15 デッキ
15a デッキの開口
20 エンジン
20a メインギャラリ
21 クランク軸(クランクシャフト)
30 ジェットポンプ(ジェット推進ポンプ)
30a 冷却水取り出し部
50 オイルタンク
51,53、60a、60b オイルポンプの吸入吐出通路
55 吐出通路
60 タンク本体
60a、60b、60c オイルタンクとオイルフィルタとの連通路
62 接合面(当接面)
66 カバー部
67 第1副ブリーザ室(ブリーザ室)
67b 入り口パイプ(入り口)
67d リターン路
70 カバー(蓋体)
71 接合面(当接面)
74 オイルクーラの収容部
77 第2副ブリーザ室(ブリーザ室)
77b 出口パイプ(出口)
77d オイル溜部
80 オイルポンプ
90 水冷式オイルクーラ
97 ガスケット
100 オイルフィルタ
110 ACGのカバー部
114 バランサシャフト
118 パルサ
120 スタータモータ
130 リリーフバルブ

Claims (6)

  1. ハルとデッキで囲まれた船体内に、ジェット推進ポンプを駆動するエンジンを船体長さ方向に沿わせて設け、このエンジンのクランクシャフトの延長上にオイルタンクを設けるとともに、このオイルタンクに、クランクシャフトで駆動されるオイルポンプを設け,前記オイルタンクを、タンク本体と蓋体とで構成するとともに、これらタンク本体と蓋体とを略鉛直の当接面によって互いに接合して結合し,前記オイルポンプの吐出圧力を制御するリリーフバルブを前記オイルポンプの吐出通路に連通させて設けかつ該リリーフバルブは前記蓋体に当接させてオイルタンク内に横置きに収容したことを特徴とする小型滑走艇用エンジンの潤滑装置。
  2. ハルとデッキで囲まれた船体内に、ジェット推進ポンプを駆動するエンジンを船体長さ方向に沿わせて設け、このエンジンのクランクシャフトの延長上にオイルタンクを設けるとともに、このオイルタンクに、クランクシャフトで駆動されるオイルポンプを設け,前記オイルタンクを、タンク本体と蓋体とで構成するとともに、前記オイルポンプの吐出圧力を制御するリリーフバルブをオイルポンプの吐出通路に連通させて設けかつ該リリーフバルブは前記蓋体に当接させてオイルタンク内に収容し,前記タンク本体で前記エンジンのACG、バランサシャフト、スタータモータ等の補機の駆動室を覆ったことを特徴とする小型滑走艇用エンジンの潤滑装置。
  3. 前記オイルタンクのタンク本体側にオイルポンプを収容するとともに、オイルポンプの吸入吐出通路をタンク本体に一体に形成したことを特徴とする請求項1または2記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置。
  4. 前記オイルタンクのオイルポンプと連通するオイルフィルタをオイルタンクの上部に設け、オイルタンクとオイルフィルタとの連通路をオイルタンクで形成したことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項に記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置。
  5. 前記エンジンおよびオイルフィルタがデッキの開口に臨んでいることを特徴とする請求項記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置。
  6. 前記オイルタンク上部には前記オイルフィルタの取付部が設けられており、この取付部には、オイル受け部が形成されているとともに、このオイル受け部が前記連通路に連通していることを特徴とする請求項4または5記載の小型滑走艇用エンジンの潤滑装置。
JP2001216519A 2001-07-17 2001-07-17 小型滑走艇用エンジンの潤滑装置 Expired - Fee Related JP3891801B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001216519A JP3891801B2 (ja) 2001-07-17 2001-07-17 小型滑走艇用エンジンの潤滑装置
US10/191,072 US6719598B2 (en) 2001-07-17 2002-07-10 System for lubricating engine for personal watercraft
CA002393613A CA2393613C (en) 2001-07-17 2002-07-17 System for lubricating engine for personal watercraft

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001216519A JP3891801B2 (ja) 2001-07-17 2001-07-17 小型滑走艇用エンジンの潤滑装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003027911A JP2003027911A (ja) 2003-01-29
JP3891801B2 true JP3891801B2 (ja) 2007-03-14

Family

ID=19050987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001216519A Expired - Fee Related JP3891801B2 (ja) 2001-07-17 2001-07-17 小型滑走艇用エンジンの潤滑装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6719598B2 (ja)
JP (1) JP3891801B2 (ja)
CA (1) CA2393613C (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6889651B2 (en) * 2002-01-29 2005-05-10 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Engine and personal watercraft equipped with engine
US7168998B1 (en) 2004-08-03 2007-01-30 Accessible Technologies, Inc. Personal watercraft forced air induction system
JP2006097491A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Aisin Seiki Co Ltd エンジンのオイル供給装置
JP4439368B2 (ja) * 2004-09-29 2010-03-24 本田技研工業株式会社 小型滑走艇用内燃機関
JP4573610B2 (ja) * 2004-09-29 2010-11-04 本田技研工業株式会社 小型滑走艇用内燃機関
JP4614724B2 (ja) * 2004-09-29 2011-01-19 本田技研工業株式会社 小型滑走艇用内燃機関
JP4297860B2 (ja) * 2004-09-29 2009-07-15 本田技研工業株式会社 小型滑走艇用内燃機関
JP4712644B2 (ja) * 2006-08-21 2011-06-29 本田技研工業株式会社 内燃機関の潤滑装置
JP5117310B2 (ja) * 2008-07-31 2013-01-16 本田技研工業株式会社 内燃機関
CN101889130B (zh) * 2008-09-30 2013-04-24 美国三角鹰发动机有限公司 用于内燃发动机的曲柄箱压力调节器
GB2521807B (en) * 2013-10-14 2016-08-31 Gm Global Tech Operations Llc Lubrication system for an internal combustion engine
JP2016023586A (ja) 2014-07-18 2016-02-08 ヤマハ発動機株式会社 乗物用エンジンユニット
WO2016090007A1 (en) * 2014-12-04 2016-06-09 Nite Ize, Inc. Improved lacing device and systems and method therefor
JP6787193B2 (ja) * 2017-03-08 2020-11-18 スズキ株式会社 エンジンのオイル通路構造

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2754814A (en) * 1954-02-18 1956-07-17 Birmingham Small Arms Co Ltd Lubrication means for internal combustion engines
JPS6130489A (ja) * 1984-07-23 1986-02-12 Kawasaki Heavy Ind Ltd 小型滑走艇
US4802871A (en) * 1986-02-17 1989-02-07 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Outboard engine arrangement
CA2204929C (en) * 1996-05-31 2002-09-17 Yuichi Kawamoto Internal combustion engine for small planing watercraft
JP4023969B2 (ja) 1999-11-19 2007-12-19 本田技研工業株式会社 オイルポンプ付きエンジン
JP2001214722A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Sanshin Ind Co Ltd 小型船舶用エンジンのオイル通路構造
US6508224B2 (en) * 2000-03-14 2003-01-21 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Handheld type four-cycle engine
US6505596B2 (en) * 2000-03-14 2003-01-14 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Handheld type four-cycle engine
EP1136677B1 (en) * 2000-03-22 2006-06-28 Yamaha Marine Kabushiki Kaisha Engine with crankshaft connected to a driving shaft
JP2002138898A (ja) * 2000-11-01 2002-05-17 Honda Motor Co Ltd エンジンの動弁機構
JP4010781B2 (ja) * 2001-07-13 2007-11-21 本田技研工業株式会社 エンジンのオイルタンク装置
JP2003035154A (ja) * 2001-07-19 2003-02-07 Honda Motor Co Ltd 過給機付きエンジンを搭載した小型滑走艇
JP3913011B2 (ja) * 2001-07-19 2007-05-09 本田技研工業株式会社 小型船舶の過給機冷却構造

Also Published As

Publication number Publication date
US20030017766A1 (en) 2003-01-23
CA2393613A1 (en) 2004-01-17
US6719598B2 (en) 2004-04-13
CA2393613C (en) 2006-07-11
JP2003027911A (ja) 2003-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4010781B2 (ja) エンジンのオイルタンク装置
JP3891801B2 (ja) 小型滑走艇用エンジンの潤滑装置
JP3995433B2 (ja) 小型滑走艇用ドライサンプエンジン
US7757656B2 (en) Internal combustion engine for small planing boat
JP3913011B2 (ja) 小型船舶の過給機冷却構造
JP2003035154A (ja) 過給機付きエンジンを搭載した小型滑走艇
CA2393712C (en) Personal watercraft on which supercharger is mounted
JP3960785B2 (ja) エンジンの潤滑装置
JP4052821B2 (ja) 小型滑走艇用エンジン
JP3953288B2 (ja) 小型滑走艇のターボチャージャ配置構造
JPH11148329A (ja) 竪型内燃機関
JP2002364328A (ja) 小型船舶用エンジンのベンチレーションシステム
CA2394168C (en) Engine for small-sized planing boat
JP3894772B2 (ja) 船艇における電装部品の取付構造
JP2006090336A (ja) 過給機
JP4675228B2 (ja) ターボチャージャ
US6701859B2 (en) Personal watercraft
JP4690989B2 (ja) 船外機の潤滑装置
JP2717398B2 (ja) 小型滑走艇
JP3355954B2 (ja) 船外機のオイルドレン装置
JPH08334010A (ja) 4サイクル船外機の潤滑装置
JP2006153019A (ja) 過給機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060829

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131215

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees