JP2717398B2 - 小型滑走艇 - Google Patents

小型滑走艇

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JP2717398B2
JP2717398B2 JP8017592A JP1759296A JP2717398B2 JP 2717398 B2 JP2717398 B2 JP 2717398B2 JP 8017592 A JP8017592 A JP 8017592A JP 1759296 A JP1759296 A JP 1759296A JP 2717398 B2 JP2717398 B2 JP 2717398B2
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小型滑走艇に関するもの
で、とくに4サイクルエンジンを搭載した小型滑走艇に
おけるエンジンオイルの抜き取り(ドレンともいう)装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】小型滑走艇は、水上をあたかもモーター
サイクルのように滑走する小型の乗り物である。推進手
段としてはウォータジェットポンプやスクリューが使用
されるが、その駆動用のエンジンは、吸気系・排気系の
機器とともに船底ハルやフードまたはシート等、いわゆ
る船体外板にて囲まれた空間のうちに搭載されている。
また、小型滑走艇においてエンジンが設けられる上記の
空間(すなわちエンジンルーム)は、一般にその容積が
かなり制限されている。容積を広くとりすぎると小型滑
走艇自体が大きくなってスピードや旋回性といった特有
の運動特性が低下しがちであり、シートの幅を大きくす
るなら、それを跨いで乗ることが難しくなるからであ
る。そのため、従来は、小型滑走艇の推進用エンジンと
して2サイクルエンジンが使用されている。2サイクル
エンジンはオイルパンやバルブ・動弁機構等を備えない
ためにコンパクトで、しかも爆発頻度からして出力も高
いことから、小型滑走艇には適しているのである。
【0003】なお、小型滑走艇に2サイクルエンジンが
搭載されている例は、たとえば実開平3−61152号
公報に記載がある。
【0004】近年では、騒音等や環境改善の観点から、
小型滑走艇などに関しても4サイクルエンジンの使用可
能性が検討され始めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、4サイクルエ
ンジンは同等の出力をもつ2サイクルエンジンよりも大
型であることから、推進用機関としてそれを小型滑走艇
に搭載するためには、船体内の空間にどのように配置す
るかが難しいうえに、4サイクルエンジンゆえにクラン
クケース内にエンジンオイルを溜めるウェットサンプの
潤滑方式をとる限りは、次のような課題がある。
【0006】すなわち、イ ) エンジンオイル交換のため、オイルパン内に溜まっ
ているエンジンオイルを簡単に抜き取れるようにするこ
と、ロ ) エンジン底部にオイルパンとしてのスペースが必要
になること、ハ ) 小型滑走艇におけるエンジンルームは、2サイクル
エンジンを搭載していた場合と変わることなくその容積
が制限されるうえに、シートの上に人が騎乗するタイプ
の小型滑走艇では、体格の面からもシートの幅が制限さ
れるので、シートの下部にあたるエンジンルームの幅も
極めて狭くなるが、そこに4サイクルエンジンを適切に
配置すること−などである。
【0007】本発明の目的は、以上のような課題を解決
し、エンジンルーム内に搭載した4サイクルエンジンの
オイルの抜き取りが簡単に行え、またエンジンルーム内
における4サイクルエンジンの配置が適切な、小型滑走
艇を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の小型滑走艇は、推進手段の駆動用エンジン
を船体内のエンジンルームに搭載した小型滑走艇であっ
て、a)上記のエンジンとして4サイクルエンジンを搭載
し、この4サイクルエンジン底部のオイルパンの底面に
オイルドレン口を設け、このオイルドレン口に内ネジを
切ってスクリューキャップを開閉自在に取り付け、b)前
記船体底板の、前記オイルドレン口のほぼ真下にオイル
ドレン口より大きな開口を設けてこの開口内に環状の取
付座を固着し、この取付座の中心部開口に内ネジを切っ
てこの中心部開口にシール材を介してネジ蓋を開閉自在
に取り付け、このネジ蓋の外側を覆うカバー板を前記取
付座にネジ止めした−ものである。
【0009】上記の構成を有する本発明の小型滑走艇に
よれば、エンジンオイルの交換の際に、小型滑走艇を運
搬用台車(トレーラ)等に載せて船体底板の前記開口の
下方に空間を作り、ネジを緩めてカバー板を取り外した
後、取付座のネジ口からネジ蓋を回転して取り外し、ネ
ジ口を開放する。次に、ネジ口からボックススパナなど
の工具を挿入し、オイルドレン口のスクリューキャップ
に工具の先端を嵌合させ回転させて緩め、スクリューキ
ャップを取り外す。この状態で、オイルパンやクランク
室内のエンジンオイルがオイルドレン口およびネジ口を
順に通って流れ落ちるので、受け皿等で受けて抜き取れ
ばよい。なお、エンジンオイルの抜き取り後は、上記と
逆の手順でスクリューキャップをオイルドレン口に取り
付けて締め付けた後、ネジ口にネジ蓋を取り付けて締め
付け、さらにカバー板をネジで止める。そしてエンジン
ルームの上部を開放して、エンジン上部のオイル流入口
のオイルキャップを取り外し、エンジンオイルをエンジ
ン内に流入させる。また、船体底板にエンジンオイルの
抜き取りのための開口を設けたが、この開口はネジ蓋お
よびカバー板で覆ううえに、ネジ蓋にはシール材を介在
させているので、航行中に前記開口から船体内に水が浸
入することはない。
【0010】あるいは請求項2記載のように、本発明の
小型滑走艇は、A)上記のエンジンとして4サイクルエン
ジンを搭載し、この4サイクルエンジン底部のオイルパ
ン底面に設けたオイルドレン口にゴムホースの一端を接
続するとともに、ゴムホースの他端開口を栓等で塞ぎ、
B)前記船体底面の、前記オイルドレン口の近傍に開口を
設け、この開口内に環状の取付座を固着し、この取付座
の中心部のネジ口にシール材を介してネジ蓋を開閉自在
に取り付け、このネジ蓋の外側を覆うカバー板を前記取
付座にネジ止めしてもよい。
【0011】本発明の小型滑走艇によれば、請求項1の
場合と同様にカバー板およびネジ蓋を順に取り外したの
ち、本発明においては船体内に収納していたゴムホース
の一端を前記開口から外部へ取り出し、栓などを取り除
いて受け皿等へ流し出せばよい。またエンジンオイルの
抜き取り後は、ゴムホースの一端開口に栓等をして塞
ぎ、上記と逆の手順でカバー板を取り付ける。なお、エ
ンジン内へのエンジンオイルの流入は、請求項1の場合
と共通の態様にて行う。また、開口からの船体内への浸
水は、請求項1の場合と同様の作用により阻止される。
【0012】これらの小型滑走艇についてはさらに請求
項3記載のように、c)上記のエンジンをクランク軸が船
体の前後方向に向き、かつそのクランク軸が船体幅のほ
ぼ中央に位置するように搭載するとともに、d)上記のエ
ンジンの全シリンダを船体の左右いずれか同じ側へ傾斜
させ、その傾斜させた側と反対の側に吸気系の機器を配
置するとよい。
【0013】請求項3の小型滑走艇によれば、4サイク
ルエンジンとそれに付属する吸気系の機器とが一体的な
関係を満たしながら、船体の、とくに幅方向に寸法が限
られている空間(エンジンルーム)内にコンパクトに収
容される。4サイクルエンジンのクランク軸を前後方向
に向けて船体幅のほぼ中央に位置させながらも、そのク
ランク軸の位置から上に延びるシリンダをすべて左右い
ずれか同じ側へ傾斜させたことにより、その傾斜した側
と反対の側に、吸気系の機器を配置できる空間が確保さ
れるからである。また、シリンダを、傾斜させることに
よって船体の左右いずれか一方の側に集めたにもかかわ
らず、その側へのエンジンの重量の偏りは少なく、吸気
系の機器などの配置によって修正され得る程度にとどま
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる小型滑走艇
の実施の形態を図面に基づいて説明する。この実施例は
4サイクルエンジン6を搭載した小型滑走艇1に関する
もので、図1は船体内部を透視して示す小型滑走艇の全
体概要側面図、図2は小型滑走艇やエンジンなどを船体
後方から見た横断面図(図1におけるII−II断面図)、
図3はエンジンオイルの抜き取り装置を概略的に示す横
断面図、図4は図3のエンジンオイルの抜き取り用開口
部を拡大して示す横断面図である。
【0015】小型滑走艇1はレジャーを主目的とする水
上の乗り物で、図1に示すように、船底ハル2の上にフ
ード3やシート4、ハンドル5などを取り付けて一人乃
至三人が搭乗できるようになっている。推進手段として
は船体の下部後方にウォータジェットポンプ45を備え
ており、それにて加圧し噴出するウォータジェットによ
り推進力を得て水面上を滑走する。ウォータジェットを
形成するためのポンプ45はエンジン6により駆動され
るが、そのエンジン6は、吸気系の機器10(図2)な
どとともに船体の前後ほぼ中央で船底ハル2やフード3
・シート4などに囲まれた船体内の空間(エンジンルー
ム8)に搭載されている。エンジン6の出力は弾性継手
を介して駆動軸44へ伝えられ、その駆動軸44がポン
プ45(のインペラ)を回転させるのである。
【0016】エンジン6としては、図1・図2に示すよ
うに4サイクル・直列4気筒のものを搭載している。こ
のエンジン6は、運転時の振動が船体に直接伝わらない
ように、図2に示すように船底ハル2の上にダンパー2
0を介して支持パイプ20aを架設し、この支持パイプ
20a(長手方向に複数本配置する)にエンジン6を取
り付けている。エンジン6の上部にはシリンダヘッド2
1があり、それより下にシリンダ25やクランクケース
29・オイルパン34が備わっている。シリンダヘッド
21のうちには吸気ポート22と排気ポート23があ
り、各ポート22・23を開閉するバルブとともに、カ
ムやタイミングチェーンなどの動弁機構24が組み込ま
れ、点火プラグ21aも取り付けられている。吸気ポー
ト22の上流側には吸気サイレンサ11やキャブレター
12を含む吸気系の機器10が接続され、排気ポート2
3の下流側には排気マニホールド(図示せず)や消音器
77・接続管79・水マフラ81・出口管82などの排
気系の機器7が接続されている。
【0017】また、シリンダ25の内側には、クランク
軸28に連結されたピストン26が上下に摺動可能なよ
うに配置されており、クランク軸28は、軸受を介して
クランクケース29により支えられている。そして、ク
ランクケース29の最下部分には、オイルを溜めるオイ
ルパン34が密に取り付けてあり、その窪みになった下
部に円筒状のストレーナ35が配置され、それが給油ポ
ンプ(図示せず)に接続されている。なお、クランク軸
28には発電機やスタータなどが接続されている。以上
に述べた点は、ごく一般的な4サイクルエンジンの構成
と特に異なるものではないが、上部に動弁機構24など
を備えていて下部にもオイルパン34を有することか
ら、この4サイクルエンジン6は2サイクルエンジンに
比べて高さ寸法がかなり大きく、また4気筒であるうえ
オイルパン34に幅があることから水平方向にも相当に
大きい。
【0018】小型滑走艇1の、人が跨がって座るタンデ
ム型シート4下方のエンジンルーム8内には、以上のよ
うに大型で重量もある4サイクルエンジン6を、図1の
とおり推進用の機関として搭載している。すなわち4気
筒のエンジン6を、いわゆる縦置き(クランク軸28を
船体の前後方向に向け、シリンダ25をそれに沿って並
べる)としてそのクランク軸28を船体幅の中央に位置
させるとともに、当該エンジン6の全シリンダ25を船
体の右側(進行方向右側)へ傾斜させ、その反傾斜側で
ある船体左側に吸気系の機器10を配置している。また
排気系の機器7のうち消音器77や水マフラ81など
は、図1のように船体内のうちエンジン6の位置よりも
後方に配置している。さらに図2のように、クランク軸
28の位置から上に延びる4つのシリンダ25をすべて
右側へ傾斜させることにより、吸気系の機器10を配置
できる空間が反傾斜側に確保される。シリンダ25の斜
め上に相当するその反傾斜側の空間内に吸気系の機器1
0を配置しているから、キャブレター12等をシリンダ
25に対して上方に、かつ近づけて設けることが容易に
なる。
【0019】ところで、上記の4サイクルエンジン6で
は、エンジンオイルをオイルパン34に溜めて循環させ
摺接部分を潤滑するから、エンジンオイルを使用に応じ
て、あるいは定期的に入れ替える必要がある。上記シー
ト4は着脱可能に構成してあり、したがってシート4を
取り外すことにより、エンジンルーム8の上端部を開放
することができる。このため、エンジン6の上部に通常
設けられているエンジンオイルの流入口から吸引管を挿
入し、オイルパン34に溜まっているエンジンオイルを
吸引して抜き取り可能な公知の装置を使用することがで
きる。しかし、その装置を使用するには、あらかじめ購
入しておく必要があるうえ、高価であるほか、吸引して
エンジンオイルを抜き取るために、完全には抜き取れ
ず、どうしてもエンジンオイルが残留してしまうおそれ
がある。これに対し、本例では、エンジンオイルを確実
に抜き出せるようにするため、次のような工夫を凝らし
ている。
【0020】すなわち、図3に示すように、エンジン6
の底部のオイルパン34の底面(の最下位置)に、エン
ジンオイルのオイルドレン口14を開設する。オイルド
レン口14の内周面には雌ネジ(内ネジ)を形成し、こ
の内ネジに螺合するネジ部(図示せず)を備えたスクリ
ューキャップ15をオイルドレン口14に開閉可能に螺
着する。また、上記の船底ハル2の底板においてオイル
ドレン口14の真下に、オイルドレン口14よりも大き
な開口16を設ける。船底ハル2は、FRP等の繊維強
化プラスチックで製作されているが、開口16の近傍は
板厚の厚い外板2aと板厚の薄い内板2bとの二重板構
造にしてある。そして、図4に示すように、開口16内
に環状の取付座17を外板2aの開口周縁部と内板2b
の開口周縁部で挟み込んで固着し、この取付座17の中
心部開口17aの内周縁に雌ネジ(内ネジ)17bを形
成し、その内ネジ17bに螺合するネジ部18aを備え
たネジ蓋18を、リング状のシール材18bを介在させ
て開閉自在に螺合する。ネジ蓋18の外面中央部には、
本例では六角形状の嵌合口18cが形成され、この嵌合
口18cに嵌合する回転工具(図示せず)によりネジ蓋
18を回転して着脱される。
【0021】ネジ蓋18の外側はカバー板19で覆う
が、このカバー板19は外板2aの開口よりわずかに小
径で、ネジ蓋18に対応する凹所19aを中央部に設
け、凹所19aの周囲にはネジ51の貫通孔とその頭部
の収納用凹部19cを円周方向に間隔をあけて複数設け
ている。一方、取付座17には、それらのネジ51に対
応するネジ孔17cを設けている。カバー板19は、図
4のように複数のネジ51により取り付けられ、ネジ蓋
18を覆う。上記の取付座17、ネジ蓋18およびカバ
ー板19は、アルミ合金や鉄材等の金属部材で製作し、
耐久強度を向上するのが望ましい。
【0022】上記のようにして構成した本実施例のエン
ジンオイル抜き取り機構を備えた小型滑走艇では、例え
ば小型滑走艇1をその運搬用台車(図示せず)に載せ、
船底ハル2の下方に空間ができるように浮かせた状態
で、エンジンオイルの抜き取り作業を行う。この場合、
小型滑走艇1を図3のようにオイルドレン口14の真下
に開口16が位置する姿勢、つまり本例では小型滑走艇
1を水平に保持する。それから、カバー板19およびネ
ジ蓋18を取り外した状態で、ボルトレンチ等の工具を
用いてスクリューキャップ15を回転させて取り外し、
オイルドレン口14を開口させる。このとき、オイルド
レン口14から流出するエンジンオイルの受け皿(図示
せず)を開口16の下方に置いておく。以上のようにし
て、エンジンオイルを抜き取った後は、上記と逆の順序
でスクリューキャップ15、ネジ蓋18およびカバー板
19を取り付ける。なお、エンジン6内のエンジンオイ
ルを抜き取った後、シート4を取り外してエンジンルー
ム8の上部を開放した状態で、エンジン6の上部のエン
ジンオイルの流入口からエンジンオイルを入れる。
【0023】図5および図6は本発明の他の実施例を示
すものである。本例の場合には、エンジンオイルの抜き
取りをオイルチューブを用いて行うところが相違する。
すなわち、図5に示すように、オイルパン34のオイル
ドレン口14にオイルチューブ52の一端を接続し、オ
イルチューブ52の他端開口には、例えば図6(a)のよ
うに内ネジを切った金属製のネジ管52aを嵌着し、こ
のネジ管52aのネジ部にネジ栓53を開閉可能に螺合
している。また、オイルチューブ52のネジ栓53側を
船体の外方に取り出すために開口54を設けている。こ
の開口54を船底ハル2の底面の幅方向の中心より一方
へ偏った位置に設けている点は上記実施例と相違する
が、この開口54を開閉可能に閉鎖する構造は上記実施
例(図4参照)と共通するので、説明を省略する。
【0024】図6(b)はオイルチューブ52の他端開口
の開閉構造の異なる実施例を示すもので、本例はゴム栓
55を嵌め込んでリング状のクリップ56により締め付
ける構造からなる。なお、二つの例を示したが、そのほ
かに例えば既製の開閉弁をオイルチューブ52の他端開
口に接続してもよい。
【0025】上記のようにして構成した本実施例の場合
には、小型滑走艇1を特に船底下方に空間ができるよう
に完全に浮かせた状態にしないでも、小型滑走艇1を開
口54と反対側に傾けて開口54が見える状態にし、カ
バー板19およびネジ蓋18を取り外してオイルチュー
ブ52を引き出すだけで、エンジンオイルを抜き取るこ
とができる。また、開口54の真下でなく、例えば開口
54から離れた箇所に空き缶やバケツ等の容器を置き、
オイルチューブ52を介してエンジンオイルを抜き取る
こともできる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の小型滑走艇には、次のような優れた効果があ
る。
【0027】1) 請求項1の小型滑走艇は、小型滑走艇
に搭載した4サイクルエンジンのエンジンオイルを、自
動車に搭載されたエンジンの場合とほぼ同様の手順で、
簡単に抜き取ることができる。また、船底にエンジンオ
イルの抜き取り用の開口を設けているが、その開口は二
重構造の蓋部材により塞ぐから、開口から船体内に浸水
するおそれがない。
【0028】2) 請求項2の小型滑走艇は、上記1)に記
載の効果に加えて、小型滑走艇をエンジンオイル抜き取
り用の開口と反対側に傾斜させるだけで、一層簡単にエ
ンジンオイルを抜き取ることができるという効果があ
る。
【0029】3) 請求項3の小型滑走艇では、エンジン
の全シリンダを船体の左右いずれか同じ側へ傾斜させる
ことによって吸気系の機器の配置スペースを確保するの
で、4サイクルエンジンとそれに付属する吸気系の機器
とを、好ましい一体的な位置関係を満たしながら、狭い
空間内にコンパクトに収容でき、またクランク軸の位置
が船体幅のほぼ中央となるように4サイクルエンジンを
配置するから、左右一方の側へ極端にエンジンの重量が
偏ることはなく、全体として良好な重量バランスを実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる小型滑走艇の船体内部
を透視して示す全体概要側面図である。
【図2】小型滑走艇やエンジンなどを船体後方から見
た、図1におけるII−II断面図である。
【図3】本発明の実施例にかかる小型滑走艇の要部を実
線で示す、図2に対応する断面図である。
【図4】図3の船底ハルの開口の開閉構造を拡大して示
す断面図である。
【図5】本発明の他の実施例にかかる小型滑走艇の要部
を実線で示す、図2に対応する断面図である。
【図6】図6(a)はオイルチューブの開放端部の開閉構
造の一例を示す一部を拡大した斜視図、図6(b))はオ
イルチューブの開放端部の開閉構造の他の例を示す一部
を拡大した斜視図である。
【符号の説明】
1 小型滑走艇 6 4サイクルエンジン 14 オイルドレン口 15 スクリューキャップ 16 開口 17 取付座 18 ネジ蓋 19 カバー板 34 オイルパン 52 オイルチューブ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推進手段の駆動用エンジンが船体内のエ
    ンジンルームに搭載された小型滑走艇であって、 上記のエンジンとして4サイクルエンジンを搭載し、こ
    の4サイクルエンジン底部のオイルパンの底面にオイル
    ドレン口を設け、このオイルドレン口に内ネジを切って
    スクリューキャップを開閉自在に取り付け、 前記船体底板の、前記オイルドレン口のほぼ真下にオイ
    ルドレン口より大きな開口を設けてこの開口内に環状の
    取付座を固着し、この取付座の中心部開口に内ネジを切
    ってこの中心部開口にシール材を介してネジ蓋を開閉自
    在に取り付け、このネジ蓋の外側を覆うカバー板を前記
    取付座にネジ止めしたことを特徴とする小型滑走艇。
  2. 【請求項2】 推進手段の駆動用エンジンが船体内のエ
    ンジンルームに搭載された小型滑走艇であって、 上記のエンジンとして4サイクルエンジンを搭載し、こ
    の4サイクルエンジン底部のオイルパン底面に設けたオ
    イルドレン口にゴムホースの一端を接続するとともに、
    ゴムホースの他端開口を栓等で塞ぎ、 前記船体底板の、前記オイルドレン口の近傍に開口を設
    け、この開口内に環状の取付座を固着し、この取付座の
    中心部のネジ口にシール材を介してネジ蓋を開閉自在に
    取り付け、このネジ蓋の外側を覆うカバー板を前記取付
    座にネジ止めしたことを特徴とする小型滑走艇。
  3. 【請求項3】 上記のエンジンをクランク軸が船体の前
    後方向に向き、かつそのクランク軸が船体幅のほぼ中央
    に位置するように搭載するとともに、 上記のエンジンの全シリンダを船体の左右いずれか同じ
    側へ傾斜させ、その傾斜させた側と反対の側に吸気系の
    機器を配置した請求項1又は2記載の小型滑走艇。
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