JP3294239B2 - 船外機 - Google Patents

船外機

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JP3294239B2
JP3294239B2 JP2000351730A JP2000351730A JP3294239B2 JP 3294239 B2 JP3294239 B2 JP 3294239B2 JP 2000351730 A JP2000351730 A JP 2000351730A JP 2000351730 A JP2000351730 A JP 2000351730A JP 3294239 B2 JP3294239 B2 JP 3294239B2
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flywheel
crankshaft
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶推進用として船尾
に着脱自在に取付けられる船外機に関する。
【0002】
【従来技術】船外機は、例えば特開平5−60024 号公報
に示されているように、本体ケーシングの最上部に、ク
ランクシャフトを直立させる姿勢でエンジンを搭載し、
エンジンの出力を本体ケーシング内に垂設されたドライ
ブシャフトと前後進切換装置を介してプロペラシャフト
に伝達し、プロペラを正逆回転させるように構成されて
いる。
【0003】上記ケーシングは、船体の船尾部に固定さ
れるブラケットに、チルト軸を中心に上下に揺動可能に
取付けられ、浅瀬航行時等にトリム角度を与え、また不
使用時にほぼ水平位置まで引き上げておくことができる
ようになされている。またスイベル軸のまわりに左右回
動自在に取付けられ、船体を推進させるとともに操舵を
行うことができるようになされている。
【0004】かかる船外機に搭載されるエンジンとして
は、従来、例えば特開昭62−191610号公報に示されてい
るようなものが一般的であった。すなわち、エンジン本
体の上面に突出させたクランク軸およびカム軸の端部に
それぞれ駆動プーリと被駆動プーリを設け、これらのプ
ーリ間にベルトを巻掛けてカム駆動機構を構成し、さら
にクランク軸端部には前記駆動プーリの上方においてフ
ライホイールが設けられている。
【0005】また、フライホイールには、リングギヤが
一体に形成され、下方のエンジン本体に上向きに取付け
られたスタータモータの出力軸に設けられた駆動ギヤが
前記リングギヤと噛合い、該スタータモータによりエン
ジンを始動させるようになっている。
【0006】
【解決しようとする課題】船外機の総重量中大きな部分
を占めるエンジンは、本体ケーシングの上部に搭載さ
れ、従ってチルト軸より上方に位置することとなるの
で、該エンジンの重心位置をできるだけ低くしてチルト
軸までのアーム長を短かくすることが、船外機揺動(チ
ルトアップ)時の所要モーメントを小さくしてチルトア
ップを容易にする上で望ましい。
【0007】上部に突設されるフライホイールに形成さ
れたリングギヤに上向きに取付けられたスタータモータ
の出力軸に設けられた駆動ギヤが噛合う構造であると、
上に向いた出力軸部分を通って水分が進入してモータを
劣化させるおそれがある。
【0008】また、船外機の本体ケーシングは水没部分
の水中抵抗を極力減らすため、また、軽量化のために、
下方を巾狭に形成してあるので、かかる本体ケーシング
に対する搭載性の良いエンジンが望まれる。
【0009】従って、本発明は、重心が低く、スタータ
モータ内部に水分が侵入し難いエンジンを提供し、これ
によってチルトアップが容易で水の悪影響を受け難い船
外機を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、船
外機本体ケースがチルト軸中心に揺動する連結部材によ
り支持され、該船外機本体ケースの上部にクランク軸を
上下方向に指向させてエンジンを搭載してなる船外機に
おいて、前記クランク軸のエンジンブロックから突出し
た下端にフライホイールを設けるとともに、該フライホ
イールの外周部にリングギヤを一体に形成し、かつ該リ
ングギヤの上方に、下向きに突出する出力軸を有し該出
力軸に前記リングギヤと噛合う駆動ギヤを設けたスター
タモータを配設したことを特徴とする。
【0011】フライホイールはエンジン構成部品の中で
最も重い部品の一つであり、従来はこのフライホイール
がエンジンの最上部に位置していたためエンジンの重心
位置が高くなっていた。しかし本発明によればフライホ
イールがクランク軸の下端すなわちエンジンの下部に設
けられるので、エンジンの重心位置が低下し、船外機を
チルト軸を中心に上方へ揺動(チルトアップ)させる場
合の所要モーメントが小さくなる。したがって手動によ
るチルトアップ時に人にかかる負荷が軽減し、また油圧
装置等のチルト装置でチルトアップすると場合でも、比
較的小型のチルト装置で早いチルトアップ動作が得られ
る。
【0012】このエンジンにおいては、スタータモータ
の出力軸がモータ本体から下向きに突出しているので、
本体内部に出力軸貫通部分を通って水分等が進入し、モ
ータ劣化の原因となる恐れが極めて少ない。
【0013】またエンジンブロックの下面に、前記フラ
イホイールよりも下方まで延びかつ下面にエンジン搭載
のための取付面を有するエンジンマウントケース部材を
結合することで、エンジンはフライホイールを下部に突
設したにもかかわらず、エンジンマウントケースを介し
て設置場所に容易に設置することができる。特に前記船
外機用のエンジンとして好適であり、エンジンマウント
ケースを介して船外機本体ケースに容易にかつ良好に搭
載することができる。
【0014】
【実 施 例】図1は本発明を適用した船外機の全体側
面図である。1は船外機本体で、取付装置2を介して船
尾3に取付けられている。
【0015】船外機本体1はエンジンマウントケース4
とエクステンションケース5とからなる船外機本体ケー
ス6を有し、該船外機本体ケース6の上部にエンジン7
が搭載され、その上方をエンジンカバー8が覆ってい
る。カバー8内には空気取入口8aを通じて外部の空気
が導入される。
【0016】エンジン7については後で詳述するが、そ
のクランク軸9は上下方向に指向し、該クランク軸9に
連結された駆動軸10が船外機本体ケース6の内部を下方
に延びている。駆動軸10の下端は前後進切換装置11を介
してプロペラ軸12に連結され、プロペラ13がクランク軸
9、駆動軸10、前後進切換装置11およびプロペラ軸12を
経て伝達されるエンジン動力により回転駆動される。
【0017】取付装置2は、船尾3にボルト14を介して
固定されたブラケット15と、該ブラケット15にその前端
に横架されたチルト軸16を介して上下に揺動可能に枢着
されたスイベルケース17とを備え、スイベルケース17に
スイベル軸18が上下方向に指向して回動自在に枢支され
ている。前記船外機本体ケース6はこのスイベル軸18に
上下の連結部材19,19aを介して連結されている。した
がって船外機本体ケース6すなわち船外機本体1は、チ
ルト軸16のまわりに上下に揺動できるとともに、スイベ
ル軸18の軸線まわりに左右に回動できる。
【0018】図2はエンジン7の右側面図、図3は左側
面図、図4は横断面図である。なお、以下、エンジンま
たは船外機の左右とは、図1に示すように船尾3に取付
けられた船外機を後方から前方へ(図1において左方か
ら右方へ)向って見た時の左右を言う。
【0019】エンジン7の本体部は、エンジンブロック
20、シリンダヘッド21およびシリンダヘッドカバー22に
より構成されている。エンジンブロック20は、図4に示
すように、クランクケースの半部を形成するスカート部
分を一体に設けたシリンダブロック20aと、残りのクラ
ンクケース部分20bとを、ボルト23により一体に締結し
て構成されている。このエンジンブロック20内には左右
にV形に配置されたシリンダ24、24の対が上下に2組配
置されている。すなわちエンジン7はV型4気筒4サイ
クルエンジンで、それぞれのピストン25が連接棒26を介
して上下方向に指向した1本のクランク軸9に連結され
ている。
【0020】図6はエンジンブロック20のシリンダヘッ
ド21側の端面図であるが、同図から分かるように、前記
シリンダ24は、左側に上下に配列された1組のシリンダ
24a,24bと、右側に上下に配列された他の1組のシリ
ンダ24c,24dの4本のシリンダからなり、かつこれら
のシリンダは、左側のシリンダ24a,24bを右側のシリ
ンダ24c,24dより高くして、千鳥状に配列されてい
る。このようなシリンダ配列とすることにより、エンジ
ンブロック20の横巾を他のV型エンジンに比較して狭く
し、エンジン7を小型化することができる。
【0021】シリンダヘッド21には、図4に左側(船外
機の左側すなわち同図においては下側)のシリンダ24に
ついて示してあるように、各シリンダ24に対応してそれ
ぞれ吸気ポート28が設けられており、これらの吸気ポー
ト28は吸気弁29を介して対応するシリンダ24に通ずると
ともに、他端においてシリンダヘッド21の側面に開口し
ている。そしてこの開口部にそれぞれ吸気管30が接続さ
れ、エンジンブロック20の側面に沿って前方のクランク
室側へ延びている。図2の吸気管30c,30dは図6のシ
リンダ24c,24dに対応する吸気管で、図3の吸気管30
a,30bは図6のシリンダ24a,24bに対応する吸気管
である。
【0022】エンジンブロック20の前部の左右両側にそ
れぞれサージタンク31L,31Rが設けられており、前記
吸気管30a,30bはサージタンク31Lに、吸気管30c,
30dはサージタンク31Rに連通している。一方、エンジ
ンブロック20の前方、中央部にスロットル弁を内蔵した
スロットルボディ32が配設され、該スロットルボディ32
と前記サージタンク31L,31Rとが、スロットルボディ
32から左右に分岐した空気通路33を通じて互いに連通し
ている。スロットルボディ32には空気導入管34を経て上
方から空気が導かれる。
【0023】空気導入管34を通じて上方から取入れられ
た空気は、スロットルボディ32内において流量を調整さ
れた後、左右のサージタンク31に分配され、これらのサ
ージタンク31から各吸気管30を通ってそれぞれ対応する
各シリンダ24に燃焼用空気として供給されるが、吸気ポ
ート28(図4)においてその空気に、燃料噴射弁35から
燃料が噴射、混合される。なお、図2において32aはス
ロットル弁軸、32bはリンク部材、32cはゴム等の止め
具で、図3において32dはスロットル弁開度センサ、33
bは吸気温度センサである。
【0024】サージタンク31は空気通路33との接続部33
aを側部に有し、その容積部は該接続部33aの上下にわ
たっている。容積部の容積は要求に応じ設定されるが、
該容積部の前記接続部33aよりも下方に位置する部分
は、接続部33aから各吸気管30の接続部までの空気の流
れの外に位置するので、万一吸気系に水分が浸入した場
合の分離室としても作用する。93はドレンボルトであ
る。
【0025】図5は燃料供給系統を示す線図である。37
は船外機側に設けられた燃料受入管、38は船側に設けら
れた燃料送出管で、これら両管を接続することにより、
船側に設けられた燃料タンク39から燃料が供給される。
40は低圧フィルタ、41は低圧ポンプで、低圧ポンプ41に
より燃料タンク39から取出された燃料はいったん気液分
離器42内に貯留された後、ストレーナ43,高圧ポンプ44
および高圧フィルタ45を経て燃料噴射弁35に供給され
る。これら船外機側の諸装置、配管は、図3に示すよう
に、エンジン7の左側に配設されている。高圧ポンプ44
は気液分離器42内に配設しても良い。
【0026】各シリンダ24の前記吸気弁29の下方にはそ
れぞれ排気弁46が設けられており(図4参照)、これら
排気弁46にそれぞれ連なる排気通路47がシリンダヘッド
21内に形成されているが、各排気通路47はシリンダヘッ
ド21の巾方向中央すなわち左側のシリンダ列24a,24b
と右側のシリンダ列24c,24dとの中間部分を上下方向
に延び、下端において合流してシリンダヘッド21の下面
に開口している(図7, 12参照)。なお、図12には吸気
弁29用のカム89a、ロッカアーム90aおよび排気弁46用
のカム89b、ロッカアーム90bから成る動弁機構がシリ
ンダ24dについてだけ示してあるが、他のシリンダにつ
いても同様であることは言うまでもない。
【0027】図2に示すように、エンジンブロック20の
右側にはスタータモータ48が、その出力軸49を下向きに
突出させて設けられており、該出力軸49に駆動ギヤ50が
取付けられている。この駆動ギヤ50は、後述するフライ
ホイールの外周部に一体に形成されたリングギヤと噛合
っている。
【0028】図7はエンジン7をクランク軸9の軸線を
含む各種の断面で切断して示した縦断面図であり、シリ
ンダについては前記シリンダ24cの断面とシリンダ24b
の断面の一部とが示されている。
【0029】クランク軸9は前記のように上下方向に指
向しておりシリンダヘッド21にこのクランク軸9に平行
にカム軸51が配設されている。クランク軸9,カム軸51
の上端はそれぞれエンジンブロック20,シリンダヘッド
21を貫通して上方へ突出しており、これらの上端にそれ
ぞれプーリ52,53が固設され、該プーリ52,53間にベル
ト54が巻掛けられている。従ってカム軸51はベルト54を
介してクランク軸9により駆動されるが、本エンジン7
は4サイクルエンジンであるので、クランク軸9とカム
軸51の回転比を2:1とするために、プーリ53の径はプ
ーリ52の径の2倍にしてある。52a, 52bは制御のため
のピックアップ用プレートである。
【0030】エンジンブロック20の下面は開放部55とな
っており、該開放部55を密封状に閉塞する閉塞板56によ
ってエンジンブロック20の下壁が構成されている。閉塞
板56はボルト57(図2,3)によりエンジンブロック20
に着脱可能に固着されている。クランク軸9の下端部は
閉塞板56を回転自在に貫通して下方に突出しており、こ
の下端にフライホイール58が固着されている。
【0031】図8は図7におけるフライホイール58の近
傍を拡大して示したものである。クランク軸9の下端に
は軸線方向の孔59が穿設されており、この孔59にカラー
部材60が嵌着されている。カラー部材60の下端には周方
向に張出した円環状のフランジ60aが形成されている。
フライホイール58はその底板部58aの中央に設けられた
円孔をカラー部材60に嵌合させ、その周辺部分をクラン
ク軸9の下端面と前記フランジ60aとの間に挟み付け
て、ボルト61により共締めにすることにより、クランク
軸9に固着されている。カラー部材60もまたボルト61に
よりクランク軸9に一体に固結されている。
【0032】フライホイール58は、前記底板部58aの周
縁に沿って上方へ突出した周壁部58bを有し、全体とし
て円形の皿状をなしている。そして周壁部58bで囲まれ
た内側に、フライホイール58側に固定されたロータ62と
閉塞板56側に固定されたステータ63とからなる発電機64
が装着されている。
【0033】さらに、フライホイール58の周壁部58bの
外周にはリングギヤ65がギヤ部を焼嵌めする等により一
体に形成されている。このリングギヤ65は、エンジンブ
ロック20の右側において、前記スタータモータ48(図
2)の出力軸49に設けられた駆動ギヤ50と噛合ってお
り、エンジン始動時にはクランク軸9がスタータモータ
48により駆動される。
【0034】エンジンブロック20の下面にはエンジンマ
ウントケース4が、前記閉塞板56を介しかつ前記ボルト
57により該閉塞板56と共締めにして、結合されている。
(図7において91はシフトロッド、92は該シフトロッド
に図示していないリンク系を介して連結されたシフトロ
ッド操作用部材であるが、図8はこの部分を別断面とし
てボルト57を示してある。)エンジンマウントケース4
はさらに後方すなわちシリンダヘッド側まで延びてお
り、シリンダヘッド21の前記排気通路47が開口している
下面にも結合されている。図9はエンジンマウントケー
ス4の上面図で、66a,66bは閉塞板56の周縁部に沿っ
てこれに当接するパッキン面である。さらに、パッキン
面66a,66bで囲まれた部分を前後に区画するようにパ
ッキン面67が設けられている。後部はパッキン面68を介
してシリンダヘッド21の下面に当接し、この部分には前
記排気通路47に連通する排気通路69が設けられている。
【0035】エンジンマウントケース4は、前記パッキ
ン面66a,66bからそれぞれ下方へ延びる周壁70a,70
bおよび前記パッキン面67から下方へ延びる囲壁71を備
えている(図7)。これらの周壁70a,70bおよび囲壁
71はいずれも前記フライホイール58よりも下方の位置ま
で延びている。そしてフライホイール58は周壁70bと囲
壁71とにより周囲を包囲されている。さらに周壁70aの
下端を連ねる底板72aと、周壁70bの下端を連ねる底板
72bとが、それぞれフライホイール58の中心部下方位置
まで延びているが、周壁70bの高さは周壁70aの高さよ
りも低いので、底板72bと底板72aはフライホイール58
の中心部下方において互いに上下に離隔して重なり合
い、この部分に前方へ向って開口したマウント用の開口
部73が形成されている。
【0036】クランク軸9の回転をプロペラ13に伝える
前記駆動軸10は、底板72b,72aに軸支されて開口部73
を上下に貫通している。なお、駆動軸10の上端はクラン
ク軸9に嵌着された前記カラー部材60の内孔60a(図
8)に下方から挿入され、これにスプライン係合してい
る。
【0037】開口部73にはまた、スイベル軸18とエンジ
ンマウントケース4とを連結する前記連結部材19が前方
から入り込んでいる。この連結部材19は、図11に示すよ
うに、駆動軸10を間に挟んでその両側を前後方向に延び
る左右2本の連結桿19a,19bから成っている。連結桿
19a,19bの先端はマウントラバー74を介してエンジン
マウントケース4に連結されている。
【0038】図10はエンジンマウントケース4を下方か
ら見た平面図である。エンジンマウントケース4の下面
(底板72aの下面)には取付面75が環状に形成されてお
り、該取付面75を介してエンジンマウントケース4をエ
クステンションケース5の上端周縁部に締結することに
より、エンジン7がエンジンマウントケース4を介して
エクステンションケース5上に搭載される。
【0039】エンジンマウントケース4の下面にはま
た、前記取付面75の内側に環状のオイイルパン取付面76
が形成されており、該オイイルパン取付面76に、図7に
示すように、オイルパン77の上端周縁部がボルト78によ
り締結される。オイルパン77の上面の開口部79は、エン
ジンマウントケース4内に形成されたオイル連通路80お
よび閉塞板56に設けられた開口81を通じてエンジンブロ
ック20内に連通しており、閉塞板56上に溜まったクラン
ク室からの戻りオイルが開口81,オイル連通路80を通っ
て開口部79からオイルパン77内に落下するようになって
いる。ただし開口81は閉塞板56の囲壁71に関してフライ
ホイール58と反対側の部分に設けられているので、閉塞
板56上のオイルが周壁70bおよび囲壁71で周囲を囲まれ
たフライホイール58部分に進入することはない。
【0040】オイルパン77の上部には排気管部分77aが
後方へ張り出して一体に形成されており、該排気管部分
77aにエンジンマウントケース4の排気通路69に連通す
る排気通路82が形成されている。排気通路82はオイルパ
ン77の外側に並設された触媒コンバータ83に連通し、こ
こで浄化された排気は排気管84を通ってエクステンショ
ンケース5の下部から水中に排出される。
【0041】オイルパン77内に貯溜されたオイルは、ス
トレーナ85,吸入管86を経てオイルポンプ87に吸入さ
れ、該オイルポンプ87からエンジン各部に供給される。
オイルポンプ87は歯車列88を介してクランク軸9により
駆動される(図8)。
【0042】一般に、船外機本体の重心は、上部に搭載
された重いエンジンの影響によりエンジンの重心側に片
寄り、チルト軸より高い位置に在るが、上述した本実施
例においては、従来エンジンの最上部に位置していたフ
ライホイール58がクランク軸9の下端すなわちエンジン
7の下部に設けられているので、エンジン7の重心位置
従って船外機本体1の重心位置が低下してチルト軸16に
近くなる。従って船外機本体1をチルト軸16を中心に上
方へ揺動させるのに要するモーメントが小さくなり、容
易なチルトアップもしくは迅速なチルトアップが可能に
なる。
【0043】また、エンジン7の下部に設けられたフラ
イホイール58はエンジンブロック20と連結部材19との間
の空間を利用してここに納められているので、船外機本
体1の全高が比較的低くなり、さらにプーリ52の上方に
フライホイールが存在しないので、該プーリ52を充分小
径のものとしても取扱い上支障はなく、これに伴なって
プーリ53も小径のものとすることができ、船外機本体1
が小型化する。
【0044】エンジン7は、下方にフライホイール58が
突出しているにもかかわらず、該フライホイール58より
も下方まで延びる周壁70を有するエンジンマウントケー
ス4を介して所定場所に容易に設置することができ、特
に船外機本体ケース6上に容易にかつ良好に搭載するこ
とができる。
【0045】また、フライホイール58は上方および下方
が閉塞板56および底板72により、また周囲が周壁70bお
よび囲壁71により覆われているので、フライホイール58
部分に外部から水等が侵入し難く、従って発電機64まわ
りへの影響もなく、発電機の装着が可能である。
【0046】さらに、本実施例におけるエンジン7は、
閉塞板56の開口81を密封するか閉塞板56自体を取替え、
かつオイルパン77を取外すことにより、クランク軸9を
水平方向に指向させた横置きの動力源としても利用でき
る。
【0047】エンジン7のスタータモータ48は、下方の
フライホイール58に形成されたリングギヤ65に上方から
係合すべく、その出力軸49をモータ本体から下向きに突
出させているので、モータ48の該当部分の防水の必要性
を回避できるか、減じることができる。
【0048】さらに、エンジン7においては、クランク
軸9の同じ端部に動力取出し用の駆動軸10とフライホイ
ール58が取付けられているので、クランク軸によるエン
ジン振動が少なくなる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、船外機本体をチルト軸
を中心に上方へ揺動させる場合の所要モーメントが小さ
く、従って船外機本体を容易にもしくは迅速に揺動させ
ることができ、かつ比較的小型な船外機を得ることがで
きる。
【0050】また、本発明によれば、上記船外機用のエ
ンジンとして好適であり、船外機本体ケースに容易にか
つ良好に搭載することができるエンジンが得られる。
【0051】しかもスタータモータを下向きに設置して
モータ本体内への水分等の進入を阻止しモータの劣化を
防止することができる、クランク軸によるエンジン振動
を少なくすることができる等、多くの優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した船外機の全体側面図である。
【図2】エンジンの右側面図である。
【図3】エンジンの左側面図である。
【図4】エンジンの横断面図である。
【図5】燃料供給系統を示す線図である。
【図6】エンジンブロックのシリンダヘッド側の端面図
である。
【図7】エンジンをクランク軸の軸線を含む各種の断面
で切断して示した縦断面図である。
【図8】図7の一部拡大図である。
【図9】エンジンマウントケースの上面図である。
【図10】エンジンマウントケースの下面図である。
【図11】図7のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】シリンダヘッドのシリンダヘッドカバー側の
端面図である。
【符号の説明】
1…船外機本体、2…取付装置、3…船尾、4…エンジ
ンマウントケース、5…エクステンションケース、6…
船外機本体ケース、7…エンジン、8…エンジンカバ
ー、9…クランク軸、10…駆動軸、11…前後進切換装
置、12…プロペラ軸、13…プロペラ、14…ボルト、15…
ブラケット、16…チルト軸、17…スイベルケース、18…
スイベル軸、19…連結部材、20…エンジンブロック、21
…シリンダヘッド、22…シリンダヘッドカバー、23…ボ
ルト、24…シリンダ、25…ピストン、26…連接棒、28…
吸気ポート、29…吸気弁、30…吸気管、31…サージタン
ク、32…スロットルボディ、33…空気通路、34…空気導
入管、35…燃料噴射弁、36…点火プラグ、37…燃料受入
管、38…燃料送出管、39…燃料タンク、40…低圧フィル
タ、41…低圧ポンプ、42…気液分離器、43…ストレー
ナ、44…高圧ポンプ、45…高圧フィルタ、46…排気弁、
47…排気通路、48…スタータモータ、49…出力軸、50…
駆動ギヤ、51…カム軸、52,53…プーリ、54…ベルト、
55…開放部、56…閉塞板、57…ボルト、58…フライホイ
ール、59…孔、60…カラー部材、61…ボルト、62…ロー
タ、63…ステータ、64…発電機、65…リングギヤ、66,
67,68…パッキン面、69…排気通路、70…周壁、71…囲
壁、72…底板、73…開口部、74…マウントラバー、75…
取付面、76…オイルパン取付面、77…オイルパン、78…
ボルト、79…開口部、80…オイル連通路、81…開口、82
…排気通路、83…触媒コンバータ、84…排気管、85…ス
トレーナ、86…吸入管、87…オイルポンプ、88…歯車
列、89…カム、90…ロッカアーム、91…シフトロッド、
92…シフトロッド操作用部材、93…ドレンボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 67/00 F02B 77/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船外機本体ケースがチルト軸中心に揺動
    する連結部材により支持され、該船外機本体ケースの上
    部にクランク軸を上下方向に指向させてエンジンを搭載
    してなる船外機において、 前記クランク軸のエンジンブロックから突出した下端に
    フライホイールを設けるとともに、該フライホイールの
    外周部にリングギヤを一体に形成し、かつ該リングギヤ
    の上方に、下向きに突出する出力軸を有し該出力軸に前
    記リングギヤと噛合う駆動ギヤを設けたスタータモータ
    を配設したことを特徴とする船外機。
  2. 【請求項2】 前記エンジンブロックの下面に、前記フ
    ライホイールよりも下方まで延びかつ下面にエンジン搭
    載のための取付面を有するエンジンマウントケース部材
    を結合した請求項1の船外機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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