JP3890674B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部機器から伝送されてくる音声を録音でき、同時に録音中の音声をモニタ用音声として出力可能な通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、発信者からの伝言を録音可能な留守番電話機の中には、伝言の録音中に、その音声を受話器とは別に設けられたスピーカからモニタ用音声として出力できるようになっているものがある。
【0003】
このような留守番電話機によれば、電話機の近傍にいながら何らかの事情で電話に出られないような場合に、録音開始と同時に発信者の伝言を聞き取ることができるので、改めて伝言を再生する手間をかけなくても、伝言内容を確認することができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の留守番電話機によれば、スピーカからモニタ用音声が出力されることにより、電話機の近傍にいる第三者にまで伝言が聞こえてしまうため、電話機の置かれている環境によっては、十分にプライバシーの保護を図ることができないという問題があった。
【0005】
また、音量ボタンを操作してモニタ用音声の音量を小さくしたり、消したりすることはできたが、伝言を聞きたい場合には、モニタ用音声が聞こえるように、あらためて音量ボタンを操作し直さねばならないため、いちいちそのような操作が必要なのは煩わしいという問題があった。
【0006】
なお、以上、電話機を例に挙げて従来技術の問題点を指摘したが、このような問題は、狭義の電話機に限らず、例えば、同様の録音機能を備えたファクシミリ装置などを含めて、この種の通信装置において全く同様に発生する可能性のある問題である。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、モニタ用音声の音量をいちいち変更しなくても、必要に応じて伝言録音中のモニタ用音声だけを消すことができる通信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】
上述の目的を達成するために、本発明は、請求項1記載の通り、
通信路を介して外部機器から伝送されてくる音声信号を受信可能な受信手段と、該受信手段により受信した音声信号を記録可能な録音手段と、前記音声信号をモニタ用音声として出力可能な音声出力手段とを備えた通信装置において、
前記録音手段による前記音声信号の記録時に、当該音声信号を同時に前記音声出力手段によりモニタ用音声として出力するか否かを設定可能な設定手段と、
前記音声出力手段によって出力される音声の音量を調整可能な音量調整手段と、
前記設定手段により前記モニタ用音声を出力しない旨の設定がなされている場合に、前記録音手段により前記音声信号の記録をする前に、前記音量調整手段によって設定された音量を保存し、前記録音手段により前記音声信号を記録する間だけ、前記音声出力手段による音声出力を、禁止または聞き取り不能な音量にし、前記録音手段による前記音声信号の記録を終了した後は、前記保存した音量に復帰する制御を行う消音制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【0009】
この通信装置において、設定手段は、モニタ用音声の出力を行うか否かを、利用者が択一的に設定しておくための手段であり、出力するか否かに対応づけられる2つの状態のいずれか一方にすることができて、いずれの状態にあるかを検出できるものであれば何でもよく、具体的には、オン/オフを切替可能なスイッチ、2通りの値をいずれかに書換え可能なメモリなどを設定手段として採用することができる。
【0010】
また、消音制御手段は、モニタ用音声の内容を聞き取れないようにするための手段であり、モニタ用音声の内容が聞き取れなければ、モニタ用音声を完全に消すのはもちろんのこと、聞き取り不能なごく小さな音量にするものであってもよい。
【0011】
以上のように構成された通信装置によれば、設定手段によりモニタ用音声を出力しない旨の設定がなされていると、録音手段により音声信号を記録する間に限って、消音制御手段がモニタ用音声の内容を聞けなくするので、その時に、通信装置の近傍にいる第三者に伝言が聞かれてしまうことはなく、プライバシーの保護を図ることができる。また一方、録音手段により音声信号を記録する間以外は、少なくとも上記消音制御手段がモニタ用音声の内容を聞けなくすることはないので、利用者が後から伝言を聞きたい場合等には、上記設定手段による設定をいちいち変更しなくても、モニタ用音声を聞くことができる。
さらに、音量調整手段を備えているので、通信装置の設置環境や利用者の希望に応じて、モニタ用音声の音量を自由に変更できるので便利である。しかも、消音制御手段は、音量調整手段によって設定された音量を保存してから、録音手段により音声信号を記録する間だけ音声出力手段による音声出力を禁止または聞き取り不能な音量にし、その後は保存した音量に復帰する制御を行うので、モニタ用音声の音量を利用者が設定した通りの音量に戻すことができる。
【0012】
また、このような通信装置においては、請求項2に記載のように
前記消音制御手段が、前記音量調整手段による調整状態にかかわらず、前記音声出力手段による音声出力を、禁止または聞き取り不能な音量にする制御を行うように構成されているとよい。
【0013】
このように構成された通信装置によれば、音量調整手段によってモニタ用音声の音量を調整しても、録音手段により音声信号を記録する間に限っては、モニタ用音声の内容を聞くことができないので、プライバシーの保護を図るといった所期の目的を達することができる。
【0014】
なお、音量調整手段による調整状態にかかわらず、音声出力手段による音声出力を、禁止または聞き取り不能な音量にする方法としては、音量調整手段の作動自体を禁止する、音量調整手段は作動させるものの、消音制御が終わるまでは音量調整手段による調整を無効化するといった方法で、モニタ用音声を完全に消す、または聞き取り不能なごく小さい特定の音量にすればよいが、この他にも、音量調整手段による調整状態に応じて音量が変化するものの、音量調整手段によってモニタ用音声が最大音量となるように調整しても聞き取り不能なごく小さな音量までしか音量を大きくすることができないようにする、といった方法などが考えられ、これらの内どれを採用しても構わない。
【0015】
さらに、本発明の通信装置は、設定手段によりモニタ用音声を出力しない旨の設定がなされている限り、録音手段による音声信号の記録時にモニタ用音声の内容を聞くことはできないが、機能および切替方法を外観から判断できるような設定スイッチが設定手段として採用されていると、設定手段による設定内容が故意に変更される恐れがあり、その場合は、録音手段による音声信号の記録時にもモニタ用音声が出力されてしまう。したがって、設定手段による設定内容は、第三者が容易に変更できないようにしておくことが望ましく、それには、例えば請求項3に記載のように、
汎用の操作キーが所定の手順で操作された際に、前記設定手段による設定内容を変更する設定内容変更手段
を備えているとよい。
【0016】
このように構成された通信装置によれば、設定手段による設定内容を設定内容変更手段によって変更する場合に、汎用の操作キーを所定の手順で操作しなければならないので、この手順を知らない第三者は、設定手段による設定内容を容易に変更することができない。
【0017】
なお、上記所定の手順は、設定手段の設定内容を変更する時以外にも使われる汎用の操作キーを、ある特定の順序で操作する手順であればよいが、さらに、厳重に設定内容の保護を図る必要があれば、暗唱番号を入力する手順など、利用者によって事前に登録された手順が含まれるようにし、任意に登録された手順を知る者以外は、設定手段の設定内容を変更できないようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。
本実施形態で示す通信装置は、電話回線を通信路とし、ファクシミリ通信方式により画像を伝送可能で、かつ電話機として音声も伝送可能に構成されたファクシミリ装置である。
【0019】
図1に示すように、ファクシミリ装置1は、その外装が、下部ケース1aと、下部ケース1aの上面前側に固定された操作パネル1bと、下部ケース1aの上面後側に取り付けられた上部カバー1cとで構成されている。
これらの内、下部ケース1aの左側には、ファクシミリ装置1を電話機として使用したり、交換機側からの信号音を確認する際に使われる送受話器2が取り付けられ、下部ケース1aの右側には、送受信される音声をモニタ用音声として出力する際に使われるスピーカ3が取り付けられている。そして、下部ケース1aの正面側には、送信画像または複写画像の読み取りを終えた原稿が排出される原稿排出口4が形成されている。また、操作パネル1bの上面には、多数の操作キーを有するキー入力装置6と、ドットマトリクス方式で任意の文字等を表示可能な液晶ディスプレイ装置8(以下、LCD8という)が配設されている。また、上部カバー1cの上面後部には、未使用の記録紙が収納される給紙ケース10が突設され、その給紙ケース10の前面側には、受信画像または複写画像の記録を終えた記録紙が排出される記録紙排出口12が形成されている。そして、上部カバー1cの上面前部には、送信画像または複写画像の読み取りを行うべき原稿が載置される原稿台14が形成されている。
【0020】
また、上部カバー1cは、図2に示すように、下部ケース1aに対して後端側を中心に回動可能に取り付けられ、インクリボンカートリッジ16の脱着/装着を行う際、あるいは装置内部のメンテナンス等を行う際に、上方へ回動させて開放状態にすることができる。なお、上記インクリボンカートリッジ16は、インクリボン供給部16aおよびインクリボン回収部16bのそれぞれに内蔵された一対のロールを備え、そのロール間に記録紙と略同幅のインクリボン16cを張設保持し、記録に伴ってインクリボン供給部16aから新しいインクリボン16cを繰り出すとともに、インクリボン回収部16bで使用済みのインクリボン16cを巻き取るように構成されている。インクリボン16cの上面側には、熱溶融性のインクが塗布されており、そのインク塗布面と記録紙とを重ね合わせた状態で、両者が記録紙と略同幅のライン型記録ヘッドおよびプラテンローラの間に送り込まれ、熱転写方式で画像の記録が行われる。
【0021】
次に、このファクシミリ装置1の制御系について説明する。
ファクシミリ装置1の制御系は、図3に示す通り、装置各部の動作を制御する周知のCPU21を中心にして、ROM22、EEPROM23、RAM24、プリンタ部26、スキャナ部27、ネットワークコントロールユニット28(以下、NCU28という)、モデム29、アンプ32、原稿センサ34、記録紙センサ35、インクリボンセンサ36、上部カバーセンサ37などを配して構成され、上記キー入力装置6およびLCD8も、上記CPU21によって制御される。
【0022】
これらの内、ROM22には、CPU21にて実行される制御プログラムや各種データ等が格納されている。また、EEPROM23は、電力が供給されない状態でも格納されたデータを保持可能な不揮発性メモリで、ここには利用者が任意に変更する各種設定データ等が格納される。RAM24は、動作実行時の各種データを一時的に格納するためのメモリで、このRAM24内には、送信すべき画像のイメージデータを送信前に蓄積するための送信画像格納領域、受信した画像のイメージデータを印刷前に蓄積するための受信画像格納領域、留守番応答時に通信先へ送出すべき応答メッセージ(以下、OGMという)を格納するためのOGM格納領域、留守番応答時に通信先から送られてきた入来メッセージ(以下、ICMという)を格納するためのICM格納領域等が確保される。
【0023】
プリンタ部26は、記録紙に対して熱転写記録を行う機構で、より詳細には、記録紙を搬送するための搬送モータ、搬送モータとCPU21との間に介在するドライバ回路、記録紙に対する熱転写記録を行うライン型記録ヘッド、記録ヘッドとCPU21との間に介在するドライバ回路などから構成される。また、スキャナ部27は、読み取り対象となる原稿の画像を光学的に読み取って電気信号に変換する機構で、より詳細には、原稿を搬送するための搬送モータ、搬送モータとCPU21との間に介在するドライバ回路、原稿を読み取るためのライン型イメージセンサ、イメージセンサとCPU21との間に介在するドライバ回路などから構成される。
【0024】
NCU28は、電話回線を介して他のファクシミリ装置との間で信号の送受信を行う装置であり、モデム29は、送受信する信号の変調/復調を行う装置である。また、アンプ32は、スピーカ3からモニタ用音声を出力するために、送受信する信号音を増幅する回路である。
【0025】
さらに、原稿センサ34は、原稿台14にセットされた原稿の有無を検出するセンサ、記録紙センサ35は、給紙ケース10にセットされた記録紙の有無を検出するセンサ、インクリボンセンサ36は、インクリボン16cの有無を検出するセンサ、上部カバーセンサ37は、上部カバー1cの開閉状態を検出するセンサである。これらのセンサは、いずれも検出対象となる物体が、所定位置に存在するか否かを検出するセンサであり、より具体的には、例えば、検出対象物との接触/非接触に応じてオン/オフがいずれかに切り替わる接触式センサ、検出対象物を挟んで配置した発光素子および受光素子からなる光センサ、検出対象物に向かって光を照射する発光素子およびその反射光を受光する受光素子からなる光センサなどによって構成することができる。
【0026】
なお、ファクシミリ装置1は、NCU28を介して電話回線41に接続され、この電話回線41は交換機42に接続されている。交換機42には、電話回線43を介して他の通信装置44(ファクシミリ装置や電話機等)などが接続され、ファクシミリ装置1または他の通信装置44のいずれか一方の機器から、他方の機器への接続要求があった場合に、交換機42が他方の機器を呼び出し、その呼び出しに他方の機器が応じれば、交換機42がファクシミリ装置1と他の通信装置44とを接続し、その結果、両者間で通信ができる状態となる。
【0027】
次に、ファクシミリ装置1におけるICM録音モニタ設定処理について、図4のフローチャートに基づいて説明する。このICM録音モニタ設定処理は、ICMの録音を行う際に、このICMを同時にスピーカ3からモニタ用音声として出力するか否かを設定する処理である。
【0028】
このファクシミリ装置1では、キー入力装置6上の各種操作キーの状態が、CPU21により常に監視されており、これらの操作キーの内、利用者が「機能キー」、「6キー」、「6キー」、「セットキー」の順にキー操作を行うと、それを受けて図4に示すICM録音モニタ設定処理が開始される。
【0029】
ICM録音モニタ設定処理を開始すると、CPU21は、まず、EEPROM23に格納されたICM録音モニタ用の設定データを読み出す(S102)。この設定データは、モニタ用音声を出力する場合に「ON」、出力しない場合に「OFF」となっている。この設定データを読み出したら、CPU21は、LCD8に現在の設定状態を表示する(S104)。ここでは、上記設定データに応じて、「ルスロク モニター:ON」または「ルスロク モニター:OFF」のいずれかが表示される。
【0030】
続いて、キー入力装置6上のいずれかのキーが操作されるまで待機し(S105:NO)、いずれかのキーが操作されたら(S105:YES)、そのキーが「左矢印キー」または「右矢印キー」のいずれかであるか否かをチェックする(S106)。ここで、「左矢印キー」または「右矢印キー」のいずれかが操作されていれば(S106:YES)、CPU21は、上記設定データのON/OFFを切り替え(S108)、S104の処理へ戻る。これにより、LCD8の画面上では、上記「ルスロク モニター:ON」または「ルスロク モニター:OFF」の表示が交互に切り替わる。また、キー入力装置6上の「セットキー」が操作された場合は(S106:NO,S110:YES)、その時の設定データをEEPROM23に格納して(S112)、本処理を終了する。
【0031】
なお、キー入力装置6上の「左矢印キー」、「右矢印キー」、または「セットキー」のいずれでもない操作キーが操作された場合は(S106:NO,S110:NO)、誤操作である旨を利用者に対して報知するため、エラー音を鳴動させて(S114)、S105の処理へと戻り、再びキー操作がなされるのを待つ。
【0032】
以上のICM録音モニタ設定処理により、EEPROM23内に確保された所定の記憶領域には、ON/OFFいずれかが記憶される。
次に、ICM録音処理について、図5のフローチャートに基づいて説明する。このICM録音処理は、留守番応答時に通信先から送られてくるICMを録音する処理である。留守番応答時には、通信先との接続が行われた後、まず、通信先へOGMを送出するOGM送出処理を実行し、それに続いて、図5に示すICM録音処理が開始される。
【0033】
ICM録音処理を開始すると、CPU21は、まず、EEPROM23に格納されたICM録音モニタ用の設定データを読み出し(S202)、この設定データが「OFF」となっていれば(S204:YES)、現在のスピーカ音量をRAM24に保存して(S206)、スピーカ音量を0(ゼロ)にセットする(S208)。これにより、利用者が事前にどの様に音量を設定していたとしても、以後は、スピーカ3から音が出ない状態になる。
【0034】
続いて、ICM録音用のタイマをセットして(S210)、ICMの録音を行う(S212)。このS212の処理では、通信先から送信されてくる音声を、所定の波形符号化方式により符号化して音声データとし、この音声データをRAM24のICM格納領域に記憶させる。そして、交換機42からビジートーンが送信されてくる状態になく、かつ、無音状態が続く状態でもなく(S214:NO)、しかも、S210の処理でタイマをセットしてから所定時間が経過していなければ(S216:NO)、S212の処理へ戻り、以後、S212〜S216の処理を繰り返しながら録音を継続する。なお、このS212〜S216の処理が繰り返されている間は、スピーカ3からいっさい音が出ないので、ICMが第三者に聞かれてしまう恐れがなく、プライバシーの保護を図ることができる。
【0035】
さて一方、交換機42からビジートーンが送信されてくるか、所定時間以上の無音状態が続いた場合(S214:YES)、あるいは、S210の処理でタイマをセットしてから所定時間が経過した場合は(S216:YES)、ICMの録音を停止する(S218)。そして、S206の処理でRAM24に保存した値を、あらためてスピーカ音量としてセットする(S220)。これにより、以後は、利用者が事前に設定していた音量で、スピーカ3から音が出る状態になる。
【0036】
ところで、利用者がキー入力装置6上の「ボリュームキー」を操作した場合、上記ICM録音処理の実行中であるか否かを問わず、図6に示す音量変更処理が開始される。
音量変更処理を開始すると、CPU21は、まず、ICM録音中であるか否かをチェックし(S302)、ICM録音中でなければ(S302:NO)、「ボリュームキー」操作前の音量と操作に応じて、新たに変更したスピーカ音量をセットし(S304)、その音量をLCD8に表示する(S306)。これにより、以後は、LCD8に表示された音量で、スピーカ3から音が出る状態になる。
【0037】
一方、S302の処理において、ICM録音中であった場合は(S302:YES)、さらに、EEPROM23に格納されたICM録音モニタ用の設定データを読み出し(S308)、この設定データが「ON」となっていれば(S310:YES)、上記S304、S306の処理を行う一方、設定データが「OFF」となっていれば(S306:NO)、上記S304、S306の処理を行う代わりに、音量の変更ができない旨を利用者に対して報知するため、拒否音を鳴動させて(S312)、本処理を終える。
【0038】
したがって、ICM録音中で、かつICM録音モニタ用の設定データが「OFF」となっている場合は、音量が変更されることはなく、この時は、上記ICM録音処理によってスピーカ音量が0(ゼロ)となっているため、「ボリュームキー」が操作されてもスピーカ3から音が出ない状態が維持されることになる。
【0039】
以上説明したように、このファクシミリ装置1によれば、EEPROM23に格納されたICM録音モニタ用の設定データを「OFF」にしておけば、ICMの録音を行う間に限って、スピーカ3から出る音の音量が0(ゼロ)になり、「ボリュームキー」も使えなくなるので、ファクシミリ装置1の近傍にいる第三者にICMが聞かれてしまうことはなく、プライバシーの保護を図ることができる。また一方、ICMの録音を行う間以外は、ICM録音モニタ用の設定データが「ON」、「OFF」いずれになっていても、スピーカ3から音が出る上に、「ボリュームキー」で自由に音量を調整できるので、利用者が後からICMを聞きたい場合等には、上記設定手段による設定をいちいち変更しなくても、希望の音量でモニタ用音声を聞くことができる。
【0040】
また、ICM録音モニタ用の設定データのON/OFFを変更するには、まず「機能キー」、「6キー」、「6キー」、「セットキー」の順序でキー操作を行わねばならず、この操作手順を知らない第三者が、ICM録音モニタ用の設定データのON/OFFを容易に変更することはできない。また、ICM録音モニタ用の設定データは、EEPROM23に格納されているので、電力を遮断しても設定データのON/OFFがいずれかに変更されてしまうことはない。したがって、キー入力装置6上に専用の切替スイッチを設けたようなものや、揮発性のメモリに設定データを格納したものに比べると、設定データのON/OFFが、故意または過失によって第三者に変更されてしまう可能性が低い。
【0041】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態については上記のもの以外にも種々の具体的形態が考えられる。
例えば、上記ファクシミリ装置1では、ICM録音時のスピーカ音量を0(ゼロ)にしていたが、これに限らず、内容を聞き取ることができない程度のごく小さな音量にするものであってもよい。ちなみに、前者の場合は、第三者にICMが聞かれてしまう恐れが皆無であるというメリットがあるが、後者の場合は、ICMの録音が行われている最中であることを確認できるというメリットがあるので、故意にICMを聞こうとする第三者がいない環境であれば、後者の構成を採用しても有益である。
【0042】
【0043】
さらに、上記ファクシミリ装置1では、キー入力装置6上の汎用の操作キーを所定の順序で数回操作すると、ICM録音モニタ用の設定データを変更できたが、さらに、厳重に設定データの保護を図るのであれば、利用者が任意に変更できる操作手順を含むようにしてもよい。具体的には、例えば、利用者が事前に暗唱番号を登録して、その暗唱番号を入力する手順に相当するキー操作を行わないと、設定データを変更できないようにしてもよい。また、暗唱番号を登録することにすると、暗唱番号の入力時に操作される操作キーが番号キーに限られてしまうので、キー入力装置6上の操作キー全てを登録の対象とし、登録された手順でキー操作を行わないと、設定データを変更できないようにしてもよい。いずれにしても、汎用の操作キーが所定の手順で操作された際に、設定データを変更する構成になるので、第三者によって設定データが変更されてしまう可能性が低くなる。
【0044】
なお、上記説明では、本発明の具体的な実施形態として、ファクシミリ装置1を例に挙げたが、通信先から送信されてくる音声を録音する機能、およびスピーカからモニタ用音声を出力する機能を兼ね備えていれば、ファクシミリ装置に限らず、例えば、電話機、通信機能付パーソナルコンピュータなどの各種通信装置において、本発明の構成を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態としてのファクシミリ装置の外観を示す斜視図である。
【図2】 上記ファクシミリ装置の上部カバーを開放してインクリボンカートリッジを脱着した状態を示す斜視図である。
【図3】 上記ファクシミリ装置の制御系を示すブロック図である。
【図4】 ICM録音モニタ設定処理のフローチャートである。
【図5】 ICM録音処理のフローチャートである。
【図6】 音量変更処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・ファクシミリ装置、1a・・・下部ケース、1b・・・操作パネル、1c・・・上部カバー、2・・・送受話器、3・・・スピーカ、4・・・原稿排出口、6・・・キー入力装置、8・・・液晶ディスプレイ装置(LCD)、10・・・給紙ケース、12・・・記録紙排出口、14・・・原稿台、16・・・インクリボンカートリッジ、16a・・・インクリボン供給部、16b・・・インクリボン回収部、16c・・・インクリボン、21・・・CPU、22・・・ROM、23・・・EEPROM、24・・・RAM、26・・・プリンタ部、27・・・スキャナ部、28・・・ネットワークコントロールユニット(NCU)、29・・・モデム、32・・・アンプ、34・・・原稿センサ、35・・・記録紙センサ、36・・・インクリボンセンサ、37・・・上部カバーセンサ。

Claims (3)

  1. 通信路を介して外部機器から伝送されてくる音声信号を受信可能な受信手段と、該受信手段により受信した音声信号を記録可能な録音手段と、前記音声信号をモニタ用音声として出力可能な音声出力手段とを備えた通信装置において、
    前記録音手段による前記音声信号の記録時に、当該音声信号を同時に前記音声出力手段によりモニタ用音声として出力するか否かを設定可能な設定手段と、
    前記音声出力手段によって出力される音声の音量を調整可能な音量調整手段と、
    前記設定手段により前記モニタ用音声を出力しない旨の設定がなされている場合に、前記録音手段により前記音声信号の記録をする前に、前記音量調整手段によって設定された音量を保存し、前記録音手段により前記音声信号を記録する間だけ、前記音声出力手段による音声出力を、禁止または聞き取り不能な音量にし、前記録音手段による前記音声信号の記録を終了した後は、前記保存した音量に復帰する制御を行う消音制御手段と
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1記載の通信装置において
    前記消音制御手段が、前記音量調整手段による調整状態にかかわらず、前記音声出力手段による音声出力を、禁止または聞き取り不能な音量にする制御を行う
    ことを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の通信装置において、
    汎用の操作キーが所定の手順で操作された際に、前記設定手段による設定内容を変更する設定内容変更手段
    を備えたことを特徴とする通信装置。
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