JP3889471B2 - ダブルデッキエレベータの運転操作装置 - Google Patents

ダブルデッキエレベータの運転操作装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータかご枠に上下かご室を有するダブルデッキエレベータの運転操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダブルデッキエレベータは、上かごおよび下かごの2つのかごを有しているので、他方のかごのかご呼びや他方のかごに割り付けられたホール呼びに応答して、一方のかごが自己の目的階ではないのに停止することがある。この場合、通常は目的階でないかごのドアは、他の乗客へのサービス低下の防止ため戸閉状態としている。
【0003】
図17は、1号機11および2号機12の2台のダブルデッキエレベータの運転操作の説明図である。例えば、図17に示すように1号機11の下かご13には乗客H1が乗車しており、下かご13内のかご呼びボタン14にて8階の呼びを登録しており、別の乗客H2が6階にてホール呼び登録ボタン15によりUP呼び登録を行ない、そのUP呼び登録に対し1号機11の上かご16が割り付けられているとする。また、5階にてホール呼び登録ボタン15にて、乗客H3がUP呼びを登録して、2号機12が割付けられ2号機12の予報灯17が点灯しているとする。
【0004】
この場合、1号機11の上かご16が6階に停止するようにエレベータ制御装置19で制御され、上かご16が6階に到着すると上かご16が戸開する。これにより、乗客H2は上かご16に乗り込む。一方、下かご13は、上かご16が6階に停止したことに伴い、目的階ではない5階に停止することになるが、目的階ではないので戸開しない。このことから、ホール呼び登録した乗客H3は割り当てられた2号機12の前で待っていることになる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
ところが、1号機11の下かご13の乗客H1がエレベータが停止したことに気付き、目的階である8階に到着したものと思い込み、戸開ボタン18を押しドアを戸開させて、誤って5階に降りてしまうことが考えられる。
【0006】
また、1号機11の下かご13の戸開ボタン18が乗客H1により押され、下かご13が戸開すると、5階でのホール呼びの割り当て変更(2号機12から1号機11への変更)が行われ、ホール呼びも消去される。従って、2号機の前で2号機12の到着を待っていた乗客H3が、乗り遅れてしまうことがあるだけでなく。ホール呼びも消去されるので、乗り遅れた乗客H3は、再度ホール呼び登録ボタン15を押す必要があった。
【0007】
このように、下かご2の乗客H1が誤って戸開ボタン18を押し降りてしまい、行き先階まで行くことができなかっり、目的階でもないのに停止することで乗客H1に不安を与えたりしていた。また、群管理時には、乗客H1が誤って戸開ボタン18を押し戸開することで割付け変更が起こり、他の乗客へのサービスが低下していた。
【0008】
本発明の目的は、ダブルデッキエレベータの他方のかごのかご呼びにより到着した階床に誤って降りることを防止できるダブルデッキエレベータの運転操作装置を得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置は、エレベータかご枠に2つの上下かごを設置したダブルデッキエレベータの運転操作装置において、かご呼びまたはかごに割り付けられたホール呼びにより到着した階床においてかご内の戸開ボタンの状態を入力する戸開ボタン状態入力手段と、戸開ボタン状態入力手段にて戸開ボタンの状態が戸開と判断され他方のかごのかご呼びまたは他方のかごに割り付けられたホール呼びにより到着した階床が一方のかごのかご呼び階床でない場合には一方のかごの戸開を禁止するとともに戸開ボタンが継続して所定時間以上戸開状態であるときは戸開禁止を解除する演算処理手段とを備えたものである。
【0010】
請求項1の発明に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置では、戸開ボタン状態入力手段から入力した戸開ボタンの状態が戸開であり、他方のかごのかご呼びまたは他方のかごに割り付けられたホール呼びにより到着した階床であるときは、演算処理手段は戸開を禁止し、戸開ボタンが継続して所定時間以上押されたときは戸開禁止を解除する。
【0017】
請求項2の発明に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置は、他方のかごのかご呼びまたは他方のかごに割り付けられたホール呼びにより到着した階床においてかご内の戸開ボタンの状態を入力する戸開ボタン状態入力手段と、戸開ボタンの状態が戸開であるときは戸開したかごの荷重が戸開前後で減少したか否かを判定する演算処理手段と、戸開前後でかご荷重が減少しているときはその階床でのホール呼びの再登録を行うホール呼び登録手段とを備えたものである。
【0018】
請求項2の発明に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置では、一方のかごが他方のかごのかご呼びまたは他方のかごに割り付けられたホール呼びにより目的階でない階床に到着した場合に、演算処理手段は、戸開ボタン状態入力手段から入力した戸開ボタンの状態が戸開であるときは戸開したかごの荷重が戸開前後で減少したか否かを判定する。そして、ホール呼び登録手段は、戸開前後でかご荷重が減少しているときは誤って降りた乗客のためにその階床でのホール呼びの再登録を行う。
【0019】
請求項3の発明に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置は、請求項5の発明において、演算処理手段は、戸開したかごの荷重が戸開前後で減少したか否かの判定に代えて、戸開したかごの荷重が所定の荷重より大きいか否かを判定し、ホール呼び登録手段は戸開したかごの荷重が所定の荷重より大きいときは、その階床でのホール呼びの再登録を行うようにしたものである。
【0020】
請求項3の発明に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置では、請求項5の発明の作用に代えて、ホール呼び登録手段は演算処理装置が戸開したかごの荷重が所定の荷重より大きいと判定したときは、誤って降りた乗客のためにその階床でのホール呼びの再登録を行う。
【0025】
請求項4の発明に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置は、他方のかごのかご呼びまたは他方のかごに割り付けられたホール呼びにより到着した階床においてかご内の戸開ボタンの状態を入力する戸開ボタン状態入力手段と、戸開ボタンの状態が戸開であるときは所定の時間遅延後に戸開したかごを戸閉しその荷重が戸開前後で減少したか否かを判定する演算処理手段と、戸開前後でかご荷重が減少しているときはその階床でのホール呼びの再登録を行うホール呼び登録手段とを備えたものである。
【0026】
請求項4の発明に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置では、一方のかごが他方のかごのかご呼びまたは他方のかごに割り付けられたホール呼びにより目的階でない階床に到着した場合に、演算処理手段は、戸開ボタン状態入力手段から入力した戸開ボタンの状態が戸開であるときは所定の時間遅延後に戸開したかごを戸閉し、その荷重が戸開前後で減少したか否かを判定する。そして、ホール呼び登録手段は、戸開前後でかご荷重が減少しているときは誤って降りた乗客のためにその階床でのホール呼びの再登録を行う。
【0027】
請求項5の発明に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置は、他方のかごのかご呼びまたは他方のかごに割り付けられたホール呼びにより到着した階床においてかご内の戸開ボタンの状態を入力する戸開ボタン状態入力手段と、戸開ボタンの状態が戸開であるときは戸開ボタンが継続して所定時間以上戸開状態であるか否かを判定する演算処理手段と、戸開ボタンが継続して所定時間以上戸開状態であるときに戸開を行うかごドア戸開手段とを備えたものである。
【0028】
請求項5の発明に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置では、一方のかごが他方のかごのかご呼びまたは他方のかごに割り付けられたホール呼びにより目的階でない階床に到着した場合に、演算処理手段は、戸開ボタン状態入力手段から入力した戸開ボタンの状態が戸開であるときは、戸開ボタンが継続して所定時間以上戸開状態であるか否かを判定する。そして、ドア戸開手段は、戸開ボタンが継続して所定時間以上戸開状態であるときに戸開を行う。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置のブロック構成図である。運転操作装置20はエレベータ制御装置3内に形成される。
【0030】
図1において、ダブルデッキエレベータのかご内に設けられたかご呼びボタン14の状態は、運転操作装置20のかご呼び入力手段21に入力され、演算処理手段22により、図2(a)に示すように読み書きメモリ23(以下RAM23という)に記憶される。図2(a)では下かご13のかご呼びボタン14に8階の呼びがセットされたものを示している。また、かご位置検出手段24から入力されたかご位置は、演算処理手段22により、図2(b)に示すようにRAM23に記憶される。図2(b)では、上かご16が6階に位置し下かご13が5階に位置している場合を示している。
【0031】
また、ダブルデッキエレベータのかご内に設けられた戸開ボタン18の状態は、運転操作装置20の戸開ボタン状態入力手段25に入力され、演算処理手段22により、図2(c)に示すようにRAM23に記憶される。図2(c)では、下かごに戸開信号がセットされた状態のものを示している。このテーブルには、エレベータ運転が非常運転であるか否かの情報もセットされるようになっている。すなわち、エレベータ運転が非常運転になったときはその非常運転信号が非常信号入力手段26を介して演算処理手段22に入力され、RAM23に図2(c)に示すようにセットされる。
【0032】
次に、ホール呼び登録ボタン15からの情報は、ホール呼び入力手段27を介して演算処理手段22に入力され、また、報知手段28にてかご内表示装置に各種エレベータの運転情報を出力する。なお、読み出し専用メモリ29(以下ROM29という)には、ダブルデッキエレベータを運転操作するための各種プログラムが予め記憶されている。
【0033】
次に、図3は、第1の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作の参考例1を示すフローチャートである。
【0034】
いま、下かご13には乗客H1が乗車しており、下かご13内かご呼び入力ボタン14により8階のかご呼びを登録しているとする。このかご呼び入力信号Aは、かご呼び入力手段21を介し演算処理手段22へ読み込まれる(S1)。演算処理手段22は読み込まれたかご呼び入力信号AをRAM22に格納する(S2)。このときのRAMデータは図2(a)に示すように、階床ビット7(8階)が“1”になることで呼び登録されたこととなる。
【0035】
この状態で、6階のホールの乗客H2がホール呼び登録装置9により、上方にホール呼び登録し上かご16が割り付けられたとすると、上かご16が6階に停止しドアが戸開する。そして、乗客H2が乗車する。この場合、かご停止位置はかご位置検出手段24を介して演算処理手段22へかご停止階床データBとして読み込まれる(S3)。演算処理手段22に読み込まれたかご停止階床データBはRAM23に格納される(S4)。このときのRAMデータを図2(b)に示す。
【0036】
ここで、かごが停止したことで下かご13の乗客H1がかご呼び登録した目的階(8階)だと思い込み、戸開ボタン18を押したとする。この場合、下かご13の戸開ボタン18の入力状態は運転操作装置20の戸開ボタン状態入力手段を介し演算処理手段22へ読み込まれ、演算処理手段22は戸開ボタン18の入力判定を行う(S5)。すなわち、演算処理手段22は取り込んだ戸開信号の有無を判定し(S6)、戸開信号が無しのときは処理を終了し、戸開信号が有りのときは、この戸開ボタン18の入力判定データを図2(c)に示すようにRAM23へ格納する(第1の実施の形態では、0ビット目が“1”になる)。
【0037】
次に、RAM23に格納させておいたかご呼び入力信号Aを演算処理手段22へ読み込む(S7)と共に、RAM22に格納させておいたかご停止階床データBを演算処理手段22へ読み込む(S8)。演算処理手段22に読み込んだ上記2つのデータA、Bにより、現在の下かご停止階床が乗客H1が登録したかご呼び階であるかの演算を行う(S9)。この演算はデータAとデータBとの減算で行われ、その値をCとする。そして、Cが0であるか否か、つまり、乗客H1が登録したかご呼び階であるか否かの判定を行う(S10)。Cが0であるときは目的階であるので、戸開許可とする(S11)。一方、Cが0でないときは、下かご13の乗客H1が降りる階床(目的階)ではないため、下かご13の戸開を禁止する(S12)。
【0038】
以上述べたように、この参考例1では、かご内の戸開ボタンを押し戸開信号が検出されても、かご内の乗客の目的階でないときは、戸開が禁止される。従って、かご内の乗客が誤って目的階でない階床で降りることがなくなり、サービスの向上となる。
【0039】
図4は、本発明の第1の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作の参考例2を示すフローチャートである。この参考例2は、参考例1に対し、演算処理手段22が戸開を禁止したときは、報知手段28により、その旨をかご内の乗客に報知するようにしたものである。つまり、図3に示したフローチャートに対しステップS13を追加して設けたものである。その他の動作は、図3に示した参考例1と同一であるので、同一ステップには同一符号を付しその説明は省略する。
【0040】
図4において、現在の下かご停止階床が乗客H1が登録したかご呼び階(目的階)であるか否かの判定(S10)にて、その目的階でないときは、下かご13の戸開は禁止される(S12)。この状態を下かご13内の乗客に知らせるために、演算処理手段22は報知手段28に対し指令を出して、かご内表示装置にその旨を出力するように指示する。これにより、報知手段28は、下かご13のかご内表示装置に対し点灯信号をへ送り、かご内表示装置11を点灯させる。この場合のかご内表示装置への表示例の一例を図5に示す。すなわち、上かごにて昇降中である旨および下かごは目的階ではないので戸開しない旨を報知する。
【0041】
以上の説明では、戸開しない旨をかご内乗客に伝えるためにかご内表示装置にその旨を表示するようにしたが、音声合成装置を使いかご内乗客に戸開しない旨を伝えるようにしても良い。
【0042】
以上述べたように、参考例2では、かごが停止した階床がかご内乗客の目的階でないときは、かご内の戸開ボタンによる戸開が禁止され、またかご内にその旨の報知が行われる。従って、かご内の乗客は、戸開禁止となっていることを知ることができ不安感を解消できる。また、誤って目的階でない階床に降りることがなくなり、サービスの向上が図れる。
【0043】
図6は、本発明の第1の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作の実施例1を示すフローチャートである。この実施例1は、参考例1に対し、演算処理手段22は、戸開ボタン18が継続して所定時間以上戸開状態であるときは戸開禁止を解除するようにしたものである。つまり、図3に示したフローチャートに対しステップS14〜ステップS17を追加して設けたものである。その他の動作は、図3に示した参考例1と同一であるので、同一ステップには同一符号を付しその説明は省略する。
【0044】
図6において、現在の下かご停止階床が乗客H1が登録したかご呼び階(目的階)であるか否かの判定(S10)にて、その目的階であるときは戸開を許可し(S11)、処理は終了する。一方、目的階でないときは、乗客H1が戸開ボタン18を押している時間が予め定めた所定時間を超えているか否かのを判定するため、戸開ボタン状態入力手段25を介し戸開ボタン18の入力時間を演算処理手段22に読み込み、入力時間データをDとする(S14)。一方、予め定められた所定時間はROM29に記憶されているので、その所定時間データをROM29から読み込む(S15)。いま、戸開ボタン18の入力時間Dが6秒であったとし、予めROM29に記憶されている戸開ボタン18の所定時間が5秒であったとする。
【0045】
演算処理手段22は読み込んだ入力時間データDと予め定められた所定時間とを比較しその演算結果をFとする(S16)。この実施の形態の場合は演算結果Fは1秒となる(F=6−5=1)。そして、この演算結果Fが0以上であるか否かを判定する(S17)。戸開ボタン18の押し時間が所定時間以下であるときは、戸開を禁止し(S12)、戸開ボタン18が所定時間以上継続して押されているときは、戸開を許可する(S11)。つまり、戸開ボタン18が所定時間以上継続して押されているときは、戸開禁止を解除する。
【0046】
この実施の形態の場合は、F≠0であるので、乗客H1は5秒以上戸開ボタン18を押したことが判定できる。よって、乗客H1は、現在の停止階床の5階に降りようとしていると判定し、下かご13の戸開出力信号をかごドア制御装置へ送り、下かご13のドアを戸開させる。
【0047】
以上述べたように、第1の実施の形態の実施例1によれば、かご内の戸開ボタン18を所定時間以上継続して押したときは戸開禁止を解除するようにしているので、乗客の目的の行き先階ではなくても停止階にて降りることができる。以上の説明では、戸開ボタン18の入力時間が所定時間以上継続した場合に戸開禁止を解除するようにしたが、停止階床のかご内呼び登録ボタンを押すことで戸開するようにしても良い。
【0048】
図7は、本発明の第1の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作の参考例3を示すフローチャートである。この参考例3は、参考例1に対し、演算処理手段22は、エレベータの運転が非常運転となったときは戸開禁止を解除するようにしたものである。つまり、図3に示したフローチャートに対しステップS18〜ステップS21を追加して設けたものである。その他の動作は、図3に示した参考例1と同一であるので、同一ステップには同一符号を付しその説明は省略する。
【0049】
図7において、現在の下かご停止階床が乗客H1が登録したかご呼び階(目的階)であるか否かの判定(S10)にて、その目的階でないときは、下かご13の戸開は禁止される(S12)。次に、エレベータの運転が非常運転になったときは、非常信号が非常信号入力手段26を介し演算処理手段22に読み込まれる(S18)。演算処理手段22に読み込まれた非常信号EはRAM22に格納される(S19)。このときのRAMデータは図2(c)に示すように、5ビット目を“1”にすることで、非常信号Eが入力されたことを記憶する。
【0050】
そして、演算処理手段22では非常信号Eが入力されたか否かを判定し(S20)、非常信号Eが入力されたときはステップS9での演算結果Cが“0”となる強制戸開データをROM29より読み込み(S21)、強制的に戸開することとする(S11)。これにより、下かご13の乗客H1が降りる階床ではなくても下かご13のドアを戸開状態にする。
【0051】
参考例3では、かご内乗客の目的階でない階床で、かご内の戸開ボタンが押されても戸開禁止となるので、かご内の乗客が誤って目的階でない階床に降りることがなくなる。また、非常運転の際は戸開禁止を解除するので、かご内乗客を安全に降ろすことができる。
【0052】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置のブロック構成図である。この第2の実施の形態は、複数台のダブルデッキエレベータを運転操作する場合に適用したダブルデッキエレベータの運転操作装置20であり、その運転操作装置20はエレベータ制御装置3内に形成される。
【0053】
図8において、運転操作装置20のかごドア戸開手段30は演算処理手段22からの指令に基づいて各々のかごドアを戸開するものであり、かごドア戸閉手段31は演算処理手段22からの指令に基づいて各々のかごドアを戸閉するものである。
【0054】
戸開ボタン状態入力手段25は、かごが停止した階床でかご内の戸開ボタン18の状態を入力するものであり、例えば、他方のかごのかご呼びまたは他方のかごに割り付けられたホール呼びにより到着した階床において、かご内の戸開ボタン18の状態を入力し演算処理手段22に入力する。
【0055】
演算処理手段22では、戸開ボタン18の状態が戸開であるときは、戸開したかごの荷重が戸開前後で減少したか否かを判定する。すなわち、演算処理手段22は、荷重入力手段32を介してかごが停止する前の荷重を入力すると共に、かごが停止して戸開した後のかご荷重を入力する。そして、それら戸開前後のかご荷重を比較し、戸開前後でかご荷重が減少しているときは、誤って目的階でない階床で降りた乗客がいると判定し、ホール呼び登録手段33に対しその階床でのホール呼びの再登録を行う指令を出す。これにより、ホール呼び登録手段33は誤って降りた乗客に代わってホール呼びの再登録を自動的に行う。
【0056】
また、報知手段28は乗客が目的階でない階床で誤った降りることを防止するための情報をかご内に出力するものであり、ホール表示出力手段34は誤って目的階でない階床のホールに出た乗客に注意を促すための情報を出力するものである。
【0057】
図9は、本発明の第2の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作の実施例aを示すフローチャートである。ダブルデッキエレベータの上下かごのうちの他方のかごのかご呼びにより到着した階床に、他号機の同一方向ホール呼びが存在する場合について説明する。つまり、図17での乗客H2が上方のホール呼びをし、他号機がこの上方の呼びに対して割り当てられた場合について説明する。
【0058】
まず、図17の乗客H1の乗っている下かご13の荷重信号Aが荷重入力手段16を介して運転操作装置20の演算処理手段22へ入力される(S1)。ここで、荷重信号Aの読取方法は、図10に示すように、例えば、1ビットを15kgとしその数倍を2進数にし、演算処理手段22に入力する。図10(a)では60Kg(60Kg超75Kg未満)、図10(b)では120Kg(120Kg超135Kg未満)の場合を示している。
【0059】
この荷重信号Aは演算処理手段22からRAM23へ格納される(S2)。そして、戸開ボタン状態入力手段25を介して入力される戸開ボタン18の状態を判定する(S3)。判定の結果、戸開ボタン18の状態が入力無しの場合には処理を終了する。一方、下かご13の乗客H1が戸開ボタン18を押しているときは、かご内の戸開ボタン状態入力手段25を介し演算処理手段22へ戸開信号が入力される。この場合、演算処理手段22はかごドア戸開手段30を介し、かごドアの開指令信号をドアモータに送り、かごドアを戸開する。
【0060】
そして、ある一定時間経過した後に、下かご13の荷重信号Bが荷重入力手段32を介して演算処理手段22に入力される(S5)。つまり、戸開後のかごの荷重信号Bを入力する。いま、図10(a)に示したものが戸開前の荷重信号Aであり、図10(b)に示したものが戸開後の荷重信号Bであるとする。
【0061】
演算処理手段22はRAM23へ格納させておいた荷重信号Aを取り入れ(S6)、戸開前の荷重信号Aと戸開後の荷重信号Bとの比較演算を行う(S7)。この比較演算は、減算処理で行われその減算結果Cを得る。そして、減算結果Cが0以上であるか否かを判定し(S8)、この減算結果Cが0以上である場合には、下かご13に乗っていた乗客H1が降りてしまったか、ホールにて待つ乗客H3が下かご13に乗ることができなかったと判断する。
【0062】
これにより、演算処理手段22は、下かご13の戸閉後にホール呼の再登録を行う(S9)。つまり、ホール呼登録手段33を介し、ホール呼び登録ボタン15を点灯させ、ホール呼を再登録させる(S9)。一方、減算結果Cが0未満である場合には、下かご13に乗客H3が乗ることができたと判断する。この場合には、ホール呼の再登録はしないこととする(S10)。
【0063】
以上述べたように、第2の実施の形態の実施例aによれば、かご内の戸開ボタン18により戸開する前のかごの荷重信号と戸開後におけるかごの荷重信号とにより、荷重の減少を判断して自動的にホール呼再登録を行うので、よりサービスを向上させることができる。
【0064】
図11は、本発明の第2の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作の実施例bを示すフローチャートである。この実施例bは、図9に示した実施例aに対し、演算処理手段22は、戸開したかごの荷重が戸開前後で減少したか否かの判定に代えて、戸開したかごの荷重が所定の荷重より大きいか否かを判定し、ホール呼び登録手段33は戸開したかごの荷重が所定の荷重より大きいときは、その階床でのホール呼びの再登録を行うようにしたものである。つまり、図9に示したフローチャートのステップS1、S2、S5、S6に代えて、ステップS11、S12としたものである。その他の動作は、図9に示した実施例aと同一であるので、同一ステップには同一符号を付して説明する。
【0065】
図11において、ダブルデッキエレベータの上下かごのうちの他方のかごのかご呼びにより到着した階床に、他号機の同一方向ホール呼びが存在する場合について説明する。つまり、図17での乗客H2が上方のホール呼びをし、他号機がこの上方の呼びに対して割り当てられた場合について説明する。
【0066】
まず、戸開ボタン状態入力手段25を介して入力される戸開ボタン18の状態を判定する(S3)。判定の結果、戸開ボタン18の状態が入力無しの場合には処理を終了する。一方、下かご13の乗客H1が戸開ボタン18を押しているときは、かご内の戸開ボタン状態入力手段25を介し演算処理手段22へ戸開信号が入力される。この場合、演算処理手段22はかごドア戸開手段30を介し、かごドアの開指令信号をドアモータに送り、かごドアを戸開する。
【0067】
そして、ある一定時間経過した後に、下かご13の荷重信号Aが荷重入力手段32を介して演算処理手段22に入力される(S11)。つまり、戸開後のかごの荷重信号Aを入力する。一方、ROM29には、予め所定の荷重が記憶されているので、その所定の荷重を演算処理手段22に取り出す(S12)。この所定の荷重は、例えば下かご13の最大積載荷重の80%の値である。図12(a)には検出した荷重信号Aが800kgである場合を示しており、図12(b)には下かご13の最大積載の80%が700kgである場合を示している。
【0068】
そして、演算処理手段22にて、荷重信号Aと所定の荷重B(最大積載×80%の信号値)とを比較する(S7)。この比較は所定の荷重Bから荷重信号Aを減算することにより行われる。そして、その減算値Cが0以上か否かの判定を行い(S8)、その減算値Cが0以上であれば、ホールにて待つ乗客H3が下かご13に乗っても、最大積載量の80%に到達しなかったと判定する。従って、ホールにて待つ乗客はいないと判断する。これにより、戸開後ホール呼の再登録はしない(S10)。
【0069】
一方、減算値が0未満であるときは、乗客H1の乗っている下かご13に乗客H3が乗る乗らないにかかわらず、下かご13はその最大積載量の80%の値を超えてしまっているので、ホールにて待つ乗客が下かご13に乗ることが困難であり積み残しが考えられる。そこで、戸閉後において演算処理手段22はホール呼びの再登録を行う(S9)。つまり、演算処理手段22はホール呼登録手段33を介し、ホール呼び登録ボタン15を点灯させ、ホール呼の再登録を行う。
【0070】
この第2の実施の形態の実施例bによれば、かご内の戸開ボタン18により戸開したエレベータのかご内荷重信号Aと、かご内最大積載荷重に基づいて定められた所定の荷重Bとの比較においてホール呼再登録を自動的に行うので、サービスを向上させることができる。
【0071】
図13は、本発明の第2の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作の参考例aを示すフローチャートである。この参考例aは、図9に示した第2の実施の形態の実施例aに対し、演算処理手段22が戸開前後でかご荷重が減少していると判定したときは、報知手段28は乗客に対し目的階でない旨を報知するようにしたものである。つまり、図9に示したフローチャートのステップS9、S10に代えて、ステップS13としたものである。その他の動作は、図9に示した実施例aと同一であるので、同一ステップには同一符号を付しその説明は省略する。
【0072】
図13において、ステップS8の判定で、荷重信号Aが荷重信号Bよりも大きければ、下かご13の乗客H1が誤って降りてしまったと判断できる。従って、その場合には、演算処理手段22から報知手段28を介して、かご内のスピーカーへ音声信号を送り、誤って降りてしまった乗客H1に対して注意を促す。
【0073】
この第7の実施の形態によれば、荷重入力手段32からの荷重信号により、戸開した際に誤って乗客が降りない様に、かご内乗客に目的階ではない旨をアナウンスするので、サービスが向上する。
【0074】
以上の説明では、かご内戸開ボタンを押し、戸開した後と戸開前とのかご内荷重信号を測定し、その検出値によりかご内の乗客に目的階でない旨をアナウンスするものようにしたが、かご内戸開ボタン18を操作した時点で、現在の停止階床のアナウンス、又は、誤って降りない様な注意を促すアナウンス、及びかご内に表示装置を設置し誤って降りない様な注意を促す表示を行うようにしても同様の効果が得られる。
【0075】
図14は、本発明の第2の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作の参考例bを示すフローチャートである。この参考例bは、図9に示した実施例aに対し、演算処理手段22が戸開前後でかご荷重が減少していると判定したときは、ホール表示出力手段34は、ホールに出てしまった乗客に対し目的階でない旨をホール表示装置に報知する。つまり、図9に示したフローチャートのステップS9、S10に代えて、ステップS14としたものである。その他の動作は、図9に示した実施例aと同一であるので、同一ステップには同一符号を付しその説明は省略する。
【0076】
図14において、ステップS8の判定で、荷重信号Aが荷重信号Bよりも大きければ、下かご13の乗客H1が誤って降りてしまったと判断できる。そこで、演算処理手段22から、ホール表示出力手段34を介して、その階床のホール表示装置へ表示案内を表示させ、誤って降りてしまった乗客H1に対して注意を促す。ホール表示装置への表示としては、例えば「ここは、行き先登録階ではありません。エレベータに戻ってください。」との表示を行う。
【0077】
この参考例bでは、かご内の荷重信号により、戸開した際に誤って乗場に出てしまった乗客があることを判断し、その乗客に目的階ではない旨を表示するので、サービスが向上する。
【0078】
図15は、本発明の第2の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作の実施例cを示すフローチャートである。この実施例cは、図9に示した実施例aに対し、演算処理手段22は、戸開ボタン18の状態が戸開であるときは所定の時間遅延後に戸開したかごを戸閉し、その荷重が戸開前後で減少したか否かを判定し、ホール呼び登録手段33は、戸開前後でかご荷重が減少しているときはその階床でのホール呼びの再登録を行うようにしたものである。つまり、図9に示したフローチャートのステップS9、S10に代えて、ステップS15〜ステップS20としたものである。その他の動作は、図9に示した実施例aと同一であるので、同一ステップには同一符号を付しその説明は省略する。
【0079】
図15において、ステップ8の判定で、荷重信号Aが荷重信号Bよりも大きければ、下かご13の乗客H1が誤って降りてしまったと判断できる。ここで降りてしまった乗客H1が、再度下かご13に戻り、乗ることが出来るように戸開してから所定の時間(30秒間)だけタイマーでカウントする(S15)。そして、その所定の時間のカウント終了後に、演算処理手段22はかごドア戸閉手段31に戸閉信号を出力する。かごドア戸閉手段31はドアモータを駆動して下かご13を戸閉する(S16)。
【0080】
ここで、再度乗客H1が下かご13に乗ることが出来たかを判断するために、下かご13の荷重信号Cを荷重入力手段32を介して演算処理手段22に入力する(S17)。また、戸開する前の下かご13の荷重信号Aを演算処理手段22にRAM23から取り出す(S18)。そして、演算処理手段22は荷重信号Aと荷重信号Cとが一致している否かを判定する(S19)。荷重信号Aと荷重信号Cとが一致しなければ、乗客H1が下かご13に乗ることができなかったと判断する。従って、その場合には、ホール呼登録手段33により、その階床のホール呼登録ボタン15を自動点灯させ、ホール呼びが登録されたことを乗客H1に知らせる(S20)。
【0081】
この第2の実施の形態の実施例cによれば、かご内の荷重信号により誤って乗客が降りたことを判定し、その際には戸開時間を延長する。また、荷重信号により誤って乗客が降りて乗り損なったことを判定し、その際にはホール呼の登録を自動的に行う。従って、よりサービスを向上できる。
【0082】
図16は、本発明の第2の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作の実施例dを示すフローチャートである。この実施例dは、演算処理手段22は、戸開ボタン18の状態が戸開であるときは戸開ボタンが継続して所定時間以上戸開状態であるか否かを判定し、かごドア戸開手段30は、戸開ボタン18が継続して所定時間以上戸開状態であるときに戸開を行うようにしたものである。
【0083】
図16において、ダブルデッキエレベータの上下かごのうちの他方のかごのかご呼びにより到着した階床に、他号機の同一方向ホール呼びが存在する場合について説明する。つまり、図17での乗客H2が上方のホール呼びをし、他号機がこの上方の呼びに対して割り当てられた場合について説明する。
【0084】
まず、演算処理手段22は戸開ボタン状態入力手段25から戸開ボタン状態を入力し、下かご13に乗る乗客H3が戸開ボタン18を押したかを判定する(S3)。この判定は、戸開ボタン状態入力手段25からの戸開信号の入力の有無で判定される(S4)。
【0085】
戸開ボタン状態入力手段25からの戸開信号の入力有りの場合には、戸開ボタン18を下かご13に乗る乗客H1が押している時間を演算処理手段22内にてカウントする(S21)。
【0086】
ここで、所定時間以上例えば5秒以上続けて戸開ボタン18を押したか否かを判定する(S22)。所定時間(5秒)以上続けて戸開ボタン18を押したことが演算処理手段22で判断できれば、演算処理手段22は、かごドア戸開手段30を介し、かごドアを開ける開指令信号をドアモータに送り、かごドアを戸開する(S23)。
【0087】
この第2の実施の形態の実施例dでは、かご内戸開ボタンに押し入力時間を測定し、その押し入力時間により、戸開するか否かを判定するので、その階床に降りることが可能となりサービス性がさらに向上する。
【0088】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ダブルデッキエレベータの他方のかごのかご呼びにより到着した階床に誤って降りることを防止できる。
【0089】
請求項1の発明では、他方のかごのかご呼びにより到着した階床では戸開禁止とするので、かご内乗客が誤って降りることがなくなり、無駄な戸開閉制御をしなくてすむ。また、戸開ボタンが一定時間以上継続して押された場合には戸開禁止を解除するので、目的階ではなくても停止階にてかご内乗客が降りることができる。
【0093】
請求項2の発明では、かご内の戸開ボタンにより戸開する前と戸開後とにおける荷重信号により荷重の減少を判断し、誤ってその階床に降りた乗客のために、ホール呼再登録を自動的に行うので、サービス性が向上する。
【0094】
請求項3の発明では、かご内の戸開ボタンにより戸開したエレベータのかご内荷重信号と、かご内最大積載荷重との比率を演算し、誤ってその階床に降りた乗客のために、ホール呼再登録を自動的に行うので、サービスが向上する。
【0097】
請求項4の発明では、戸開時間を延長するので、誤って降りた乗客が再度エレベータに乗ることができる。また、乗り遅れた場合にはホール呼の登録を自動で行うので、サービス性が向上する。
【0098】
請求項5の発明では、かご内戸開ボタンの押し入力時間が所定時間より長い場合には戸開するので、その階床に乗客が降りることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置のブロック構成図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態における読み書き用メモリ(RAM)に格納されるデータの説明図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】図4は、本発明の第2の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】図5は、本発明の第2の実施の形態における報知手段でのかご内表示装置への表示例の説明図である。
【図6】図6は、本発明の第3の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の第4の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】図8は、本発明の第5の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置のブロック構成図である。
【図9】図9は、本発明の第5の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の第5の実施の形態における荷重信号の読取りの説明図である。
【図11】図11は、本発明の第6の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】図12は、本発明の第6の実施の形態における荷重信号の読取りの説明図である。
【図13】図13は、本発明の第7の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作を示すフローチャートである。
【図14】図14は、本発明の第8の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作を示すフローチャートである。
【図15】図15は、本発明の第9の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作を示すフローチャートである。
【図16】図16は、本発明の第10の実施の形態に係わるダブルデッキエレベータの運転操作装置の動作を示すフローチャートである。
【図17】図17は、ダブルデッキエレベータの構成図である。
【符号の説明】
11 1号機
12 2号機
13 下かご
14 かご呼びボタン
15 ホール呼び登録ボタン
16 上かご
17 予報灯
18 戸開ボタン
19 エレベータ制御装置
20 運転操作装置
21 かご呼び入力手段
22 演算処理手段
23 RAM
24 かご位置検出手段
25 戸開ボタン状態入力手段
26 非常信号入力手段
27 ホール呼び入力手段
28 報知手段
29 ROM
30 かごドア戸開手段
31 かごドア戸閉手段
32 荷重入力手段
33 ホール呼び登録手段
34 ホール表示出力手段

Claims (5)

  1. エレベータかご枠に2つの上下かごを設置したダブルデッキエレベータの運転操作装置において、かご呼びまたはかごに割り付けられたホール呼びにより到着した階床においてかご内の戸開ボタンの状態を入力する戸開ボタン状態入力手段と、前記戸開ボタン状態入力手段にて前記戸開ボタンの状態が戸開と判断され他方のかごのかご呼びまたは他方のかごに割り付けられたホール呼びにより到着した階床が一方のかごのかご呼び階床でない場合には一方のかごの戸開を禁止するとともに前記戸開ボタンが継続して所定時間以上戸開状態であるときは戸開禁止を解除する演算処理手段とを備えたことを特徴とするダブルデッキエレベータの運転操作装置。
  2. エレベータかご枠に2つの上下かごを設置した複数台のダブルデッキエレベータを運転操作するダブルデッキエレベータの運転操作装置において、他方のかごのかご呼びまたは他方のかごに割り付けられたホール呼びにより到着した階床においてかご内の戸開ボタンの状態を入力する戸開ボタン状態入力手段と、前記戸開ボタンの状態が戸開であるときは戸開したかごの荷重が戸開前後で減少したか否かを判定する演算処理手段と、前記戸開前後でかご荷重が減少しているときはその階床でのホール呼びの再登録を行うホール呼び登録手段とを備えたことを特徴とするダブルデッキエレベータの運転操作装置。
  3. 前記演算処理手段は、戸開したかごの荷重が戸開前後で減少したか否かの判定に代えて、戸開したかごの荷重が所定の荷重より大きいか否かを判定し、前記ホール呼び登録手段は戸開したかごの荷重が所定の荷重より大きいときは、その階床でのホール呼びの再登録を行うようにしたことを特徴とする請求項5に記載のダブルデッキエレベータの運転操作装置。
  4. エレベータかご枠に2つの上下かごを設置した複数台のダブルデッキエレベータを運転操作するダブルデッキエレベータの運転操作装置において、他方のかごのかご呼びまたは他方のかごに割り付けられたホール呼びにより到着した階床においてかご内の戸開ボタンの状態を入力する戸開ボタン状態入力手段と、前記戸開ボタンの状態が戸開であるときは所定の時間遅延後に戸開したかごを戸閉しその荷重が戸開前後で減少したか否かを判定する演算処理手段と、前記戸開前後でかご荷重が減少しているときはその階床でのホール呼びの再登録を行うホール呼び登録手段とを備えたことを特徴とするダブルデッキエレベータの運転操作装置。
  5. エレベータかご枠に2つの上下かごを設置した複数台のダブルデッキエレベータを運転操作するダブルデッキエレベータの運転操作装置において、他方のかごのかご呼びまたは他方のかごに割り付けられたホール呼びにより到着した階床においてかご内の戸開ボタンの状態を入力する戸開ボタン状態入力手段と、前記戸開ボタンの状態が戸開であるときは前記戸開ボタンが継続して所定時間以上戸開状態であるか否かを判定する演算処理手段と、前記戸開ボタンが継続して所定時間以上戸開状態であるときに戸開を行うかごドア戸開手段とを備えたことを特徴とするダブルデッキエレベータの運転操作装置。
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