JP3884196B2 - 難燃性樹脂組成物、並びにこれを用いた半導体封止用材料および積層板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気部品の難燃化に有用な樹脂組成物、並びにこれを用いた半導体封止用材料および積層板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラスチックの難燃剤として、塩素、臭素などのハロゲン化物、リン系化合物、チッソ系化合物、あるいはアンチモン、ホウ素系の無機化合物が使用されたきた。
【0003】
しかしながら、近年、あらゆる分野で、難燃性のレベルが厳しくなり、高い難燃性能が要求されると共に、特に臭素、塩素を含む難燃剤は、燃焼の際に微量ながら人体に有毒なダイオキシン類が発生する可能性が指摘されたことから、ノンハロゲン系の難燃剤への要望が高まっている。
【0004】
ノンハロゲン系の難燃剤としては、例えば、硬化性樹脂に対して赤りんを配合した樹脂組成物(特公昭59−49942号公報)、エポキシ樹脂の難燃剤として水和アルミナ(特開平05−25369号公報)、表面処理した赤りん、水和アルミナ、シリカ粉末(特開昭58−198521号公報)、改質赤りん(特開昭63−156860号公報)、フェノール樹脂に対してホウ酸カルシウムと水酸化アルミニウムまたは水酸化マグネシウム(特開平05−43774号公報)、フェノール樹脂に対してホウ酸と三酸化アンチモン(特開昭60−81244号公報)、ポリウレタン樹脂に対して分子内に3つのトリアジン構造を有する化合物(特開昭53−21241号公報)等が提案されている。
【0005】
一方、熱可塑性樹脂に対しては、ポリアミド樹脂用として水酸化マグネシウム(特開昭54−83952号公報及び特開昭54−131645号公報)、及びメラミンシアヌレート(特開昭53−31759号公報、特開昭54−91558号公報)、ポリカーボネート用として有機スルホン酸塩(特開昭50−98539号公報、特開昭50−98540号)、スルフィド酸塩(特公平01−22304号公報)、ポリフェニレンオキシド用としてホスホネート化合物とポリリン酸アンモニウム(特開昭52−86449号公報)、ホスフェート化合物と三酸化アンチモン(特開昭49−32947号公報)、ポリエステル用としてポリホスホネート(米国特許第3719727号)等の難燃剤が提案されている。
【0006】
しかしながら、赤りんは、赤褐色であるため、赤りんによって樹脂が着色してしまいカラーリングが不可能となる。また、樹脂の熱加工あるいは焼却の際にホスフィンガスの発生のため作業環境を悪化させ、また、これを抑制するために赤りんを被覆剤により被覆したりしているが、ホスフィンガスの発生を完全には抑制することができない。
【0007】
また、その他の難燃剤においても、樹脂の色調や機械的物性や色調を損なうことなく優れた難燃性を各種樹脂に付与することは困難であり、また燃焼の際の発煙性や刺激臭の問題がある。
【0008】
有機りん系難燃剤は、ノンハロゲン系の難燃剤として、特に注目されている。その難燃機構は、揮発性が高いものは、加熱によって気化したリン化合物が気相における燃焼の抑制剤として、酸素ガスの希釈効果、揮発による燃焼系の冷却効果、燃焼の化学反応の抑制効果などによってプラスチックの燃焼を抑制する。一方、揮発性が低いものは、加熱により熱分解してリン酸を生成し、これが、メタリン酸、ポリメタリン酸となって、焼成するプラスチックの固相または溶融層面に不揮発性のリン酸ポリマーを形成する。また、りん酸の脱水反応によりプラスチックを炭化させ、炭化層を形成し、それによって空気の進入を遮断し、外部からの熱エネルギーの供給を遮断して燃焼を抑制する。
【0009】
現在、有機りん系難燃剤は、リン酸エステル、ホスファイト系が各種提案されているものの、それらの化合物の多くは、水溶性のため樹脂に対する親和性が低く、また、電気部品用のエポキシ樹脂系にリン酸エステルなどを用いた場合、ブリードや加水分解性の問題で使用できる範囲が限られ、フェノール性水酸基などの官能基を持った一般的なリン酸エステル化合物は、加水分解により遊離のリン酸が生成し、電気的特性や信頼性を著しく劣化させると言う欠点が生じた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸及びその誘導体は、スケール防止剤、防食剤、金属表面処理剤、キレート剤として各種分野で用いられ、また、特開平05−4997号公報には、ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸の6メラミン塩が優れた難燃性化合物であることが開示されている。しかしながら、該化合物を難燃剤として配合した樹脂は、ある程度の難燃効果は得られるものの、未だ実用的な難燃効果は不十分であり、樹脂の機械的物性も低下すると言う欠点がある。
【0011】
本発明者らは、前記課題に鑑み、先に、各種樹脂に対して優れた難燃性を付与することができるニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸金属塩を提案した(特願平H10−251778号公報)。
【0012】
しかしながら、工業的に入手することが出来るニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸は、3塩化リン、ホルムアルデヒドおよびアンモニアを反応させて製造されるため、本発明の反応原料であるニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸には、不可逆的に塩素イオンが、通常500ppm以上が含有されている。このため、上記したニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸金属塩には、必然的に高濃度の塩素イオンが残存し、塩素イオンによる電気特性の低下や金属腐食、製品の信頼性の低下等のため、電気部品への適用は難しかった。
【0013】
本発明は、かかる課題に鑑み、電気部品の難燃化に有用な樹脂組成物、並びにこれを用いた信頼性に優れた半導体封止用材料および積層板を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明が提供しようとする、難燃性樹脂組成物は、下記一般式(1)
【化2】
(式中、M1及びM2は水素原子またはアルカリ金属を表す。)で表わされるニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸およびその塩と、2価金属化合物とを反応させて得られるニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸金属塩であって、残存する塩素イオン濃度が100ppm以下であることを構成上の特徴とする。
上記したニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸金属塩は、平均粒子径が1〜20μmの範囲であることが好ましい。
また、本発明が提供しようとする半導体封止用材料および積層板は、上記した難燃性樹脂組成物を含有することを構成上の特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸金属塩は、実質的に塩素イオンを含有しないものである。かかるニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸金属塩は、下記一般式(1)
【化3】
(式中、M1及びM2は水素原子またはアルカリ金属を表す。)で表わされるニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸およびその塩と、2価金属化合物とを反応させて得られるものである。
【0016】
具体的な化合物としては、例えば、
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・マグネシウム塩
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・2マグネシウム塩
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・3マグネシウム塩
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・カルシウム塩
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・2カルシウム塩
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・3カルシウム塩
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・バリウム塩
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・2バリウム塩
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・3バリウム塩
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・ストロンチウム塩
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・2ストロンチウム塩
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・3ストロンチウム塩
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・亜鉛塩
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・2亜鉛塩
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・3亜鉛塩
等が挙げられる。
上記したホスホン酸金属塩は、1種または2種以上で用いられ、かかるホスホン酸金属塩は含水物であっても、無水物であってもよいが、好ましくは含水物である。
【0017】
かかるニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸金属塩中の残存塩素イオン濃度は、通常100ppm以下、好ましくは30ppm以下である。この理由は、残存塩素イオン濃度が100ppmより大きくなると、下記の半導体封止用材料や積層板の電気特性や半田耐湿性および半田耐熱性が低下する傾向があり好ましくない。
【0018】
かかるニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸金属塩の製造方法は、前記一般式(1)で表されるニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸およびその塩と、2価金属化合物とを、水系溶媒中で反応させ、次いで得られる該ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸金属塩を洗浄処理するものである。
【0019】
反応原料となる前記一般式(1)で表されるニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸およびその塩の式中、M1及びM2は水素原子、又はK、Na、Li等のアルカリ金属であり、アルカリ金属としては、Li、Na、Kが好ましい。
もう一方の反応原料となる2価金属化合物としては、2価金属のオキシ酸塩、水酸化物、酸化物、ハロゲン化物等が挙げられ、2価金属のオキシ酸塩としては、硫酸塩、炭酸塩、リン酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩等が挙げられる。また、2価金属としては、例えばMg、Ca、Ba、SrおよびZn等が挙げられる。
反応溶媒としては、水、水−アセトンの混合溶媒、水−アルコール等の水系溶媒が挙げられる。
【0020】
原料の前記一般式(1)で表わされるニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸およびその塩と2価金属化合物との割合は、通常前記一般式(1)のホスホン酸およびその塩1モルに対して2価金属化合物1〜3モルの範囲であり、その範囲内において目的物に導入される2価金属の量、例えば1〜3個の2価金属量により、2価金属化合物の使用量を適宜調整すればよい。
反応温度は、通常50℃以上、好ましくは70〜100℃であり、反応時間は、通常2〜8時間である。
【0021】
かくすることにより、ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸2価金属塩が得られるが、ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸およびその塩と、2価金属化合物との反応において、原料のニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸およびその塩に由来する塩素イオンが、反応中に2価金属化合物と反応して、一部塩化物となって目的とするニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸2価金属塩に含有されているため、濾過、水洗および/又はリパルプ処理を施して、得られたニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸2価金属塩の残存塩素イオン濃度を通常100ppm以下、好ましくは30ppm以下とする。
【0022】
洗浄処理後、次いで、乾燥、粉砕処理して製品とする。かかるニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸金属塩の平均粒子径は、通常20μm以下、好ましくは1〜10μmの範囲のものが用いられる。この理由は、平均粒子径が20μmより大きくなると樹脂に対する分散性が悪くなるとともに、安定した難燃効果も得られにくくなる傾向があるので好ましくない。
【0023】
前記したホスホン酸金属塩の各種樹脂に対する配合割合は、樹脂100重量部に対して、Pとして、0.5〜30重量部、好ましくは1〜10重量部である。この理由は、配合割合が0.5重量部より小さくなると、十分な難燃効果が得られにくく、一方、30重量部より大きくなると難燃効果は大きくなるが成型品の機械物性が低下する傾向があるので好ましくない。
【0024】
本発明の難燃性樹脂組成物は、更に、水和金属酸化物と併用することが出来る。水和金属化合物としては、吸熱反応による燃焼抑制作用のあるMmOn・XH2O(Mは金属、m、nは金属の原子価によって定まる1以上の整数、Xは含有結晶水を示す。)で表わされる化合物または該化合物を含む複塩であり、具体的には、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化ジルコニウム、ドーソナイト、スズ酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、ホウ酸アルミニウム、五酸化アンチモン、塩基性炭酸亜鉛、酸化コバルト、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、珪酸カルシウム、ホウ砂、モリブデン酸亜鉛、リン酸亜鉛、リン酸マグネシウム、ハイドロタルサイト、ハイドロカルマイト、カオリン、タルク、セリサイト、パイロフィライト、ベントナイト、カオリナイト、硫酸カルシウム、硫酸亜鉛等の1種又は2種以上が挙げられる。また、これらの水和金属化合物は、表面処理されていてもよく、これらの水和金属化合物の平均粒子径は、通常20μm以下、好ましくは、1〜10μmの範囲のものが好ましい。
水和金属化合物の配合割合は、樹脂100重量部に対して、通常1〜200重量部、好ましくは10〜100重量部である。
【0025】
また、本発明の難燃剤組成物において、更に、難燃助剤を併用するができる。難燃助剤としては、例えば、三酸化アンチモン、酸化銅、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化モリブデン、酸化鉄、酸化マンガン、酸化アルミニウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化ニッケル等の金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等の炭酸塩、メタホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム等のメタホウ酸塩、メラミン、メラミンシアヌレート、、メチロール化メラミン、(イソ)シアヌール酸、メラム、メレム、メロン、サクシノグアミン、硫酸メラミン、硫酸アセトグアナミン、硫酸メラム、硫酸グアニルメラミン、メラミン樹脂、BTレジン、シアヌール酸、イソシアネール酸、イソシアヌール酸誘導体、メラミンイソシアヌレート、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン等のメラミン誘導体、グアニジン系化合物、シリコーン系化合物、リン系難燃剤から選ばれた1種又は2種以上が挙げられ、これらの中、特に好ましくはリン系難燃剤である。
【0026】
リン系難燃剤としては、例えば、リン酸トリエチル、リン酸トリクレジル、リン酸トリフェニル、リン酸クレジルフェニル、リン酸オクチルジフェニル、ジエチレンリン酸エチルエステル、ジヒドロキシプロピレンリン酸ブチルエステル、エチレンリン酸ジナトリウムエステル、メチルホスホン酸、メチルホスホン酸ジメチル、メチルホスホン酸ジエチル、エチルホスホン酸、プロピルホスホン酸、ブチルホスホン酸、2−メチル―プロピルホスホン酸、t−ブチルホスホン酸、2,3−ジメチルブチルホスホン酸、オクチルホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジオクチルフェニルホスホネート、ジメチルホスフィン酸、メチルエチルホスフィン酸、メチルプロピルホスフィン酸、ジエチルホスフィン酸、ジオクチルホスフィン酸、フェニルホスフィン酸、ジエチルフェニルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィン酸、赤燐、リン酸アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸メラミン、リン酸グアニル尿素、ポリリン酸メラミン、リン酸グアニジン、エチレンジアミンリン酸塩、ホスファゼン、メチルホスホン酸メラミン塩から選ばれた1種又は2種以上が挙げられる。これらの中、赤燐、リン酸アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸メラミン、リン酸グアニル尿素、ポリリン酸メラミン、リン酸グアニジンが好ましく用いられる。
【0027】
赤燐は、有機物又は/及び無機物で表面を改質したものが好ましく、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、メラミン−ホルムアルデヒド重縮合物、Mg、Ca、Ti、Al、Co及びZrの水酸化物及びこれらの酸化物から選ばれた1種又は2種以上で表面処理されたものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
これら難燃助剤の配合割合は、樹脂100重量部に対して、通常0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部である。
【0028】
用いることができる樹脂としては、特に限定はなく、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、フラン樹脂、アルキド樹脂、キシレン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリールフタレート樹脂等の硬化性樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンエーテル、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンオキシド、ポリテトラメチレンオキシド、熱可塑性ポリウレタン、フェノキシ樹脂、ポリアミド、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合体、エチレン/プロピレン/非共役ジエン共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共重合体、ポリエステルポリエーテルエラストマー、ポリテトラフルオロエチレン及びこれらの変性物等が挙げられる。これら樹脂は、ホモポリマーであってもコポリマーであってもよく、2種類以上の混合物であってもよい。
【0029】
ここで、硬化性樹脂とは、熱、触媒、あるいは紫外線などの作用により化学変化をおこして架橋構造が発達し、分子量が増大して三次元網状構造を有して、硬化して半永久的に不溶性・不融性となる合成樹脂を示す。また、熱可塑性樹脂とは、加熱により流動性を示し、これにより賦形が可能である樹脂のことを表す。
【0030】
本発明では、上記した樹脂の中、特にエポキシ樹脂、フェノール樹脂が好ましく、本発明の難燃化されたエポキシ樹脂は、半導体封止用材料および積層板、フェノール樹脂は、積層板等の電気部品に好適に用いることができる。
【0031】
<半導体封止用材料>
次いで、本発明により難燃化されたエポキシ樹脂を含有する半導体封止用材料について説明する。
半導体用封止材料で用いるエポキシ樹脂としては、1分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するモノマー、オリゴマー、ポリマー全般あり、例えばビスフェノールA型エポキシ、ビスフェノールF型エポキシ、ビスフェノールS型エポキシ、フェノールノボラック型エポキシ、クレゾールノボラック型エポキシ、ナフタレン型エポキシ、ビフェニル型エポキシ、芳香族アミンおよび複素環式窒素塩基からのN−グリシジル化合物、例えばN,N−ジグリシジルアニリン、トリグリシジルイソシアヌレート、 N,N,N’,N’−テトラグリシジル−ビス(p−アミノフェニル)−メタンなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。これらは何種類かを併用して用いることもできる。
【0032】
硬化剤としては、当業者において公知のものはすべて用いることができるが、特に、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのC2〜C20の直鎖脂肪族ジアミン、メタフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラキシレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルスルフォン、4,4’−ジアミノジシクロヘキサン、ビス(4−アミノフェニル)フェニルメタン、1,5−ジアミノナフタレン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)シクロヘキサン、ジシアノジアミドなどのアミン類、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、tert−ブチルフェノールノボラック樹脂、ノニルフェノールノボラック樹脂などのノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂、ポリパラオキシスチレンなどのポリオキシスチレン、フェノールアラルキル樹脂、ナフトール系アラルキル樹脂などの、ベンゼン環やナフタリン環その他の芳香族性の環に結合する水素原子が水酸基で置換されたフェノール化合物と、カルボニル化合物との共縮合によって得られるフェノール樹脂や、酸無水物などが例示されるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0033】
充填剤として、溶融シリカ粉末、結晶シリカ粉末、アルミナ、窒化珪素などが挙げられ、これらの充填剤の配合割合は、樹脂組成物中に60〜90重量%である。また、必要に応じて、天然ワックス類、合成ワックス類、直鎖脂肪酸の金属塩、酸アミド類、エステル類、パラフィン類などの離型剤、カーボンブラック、ベンガラなどの着色剤、種々の硬化促進剤など、当業者において公知の添加剤を用いて、封止用樹脂組成物として使用でき、トランスファー成形、射出成形などによって半導体素子の封止に好適に用いられる。
【0034】
<積層板>
次いで、本発明により難燃化されたエポキシ樹脂またはフェノール樹脂を含有する積層板について説明する。
積層板で用いるエポキシ樹脂としては、1分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するモノマー、オリゴマー、ポリマー全般あり、例えばビスフェノールA型エポキシ、ビスフェノールF型エポキシ、ビスフェノールS型エポキシ、フェノールノボラック型エポキシ、クレゾールノボラック型エポキシ、ナフタレン型エポキシ、ビフェニル型エポキシ、芳香族アミンおよび複素環式窒素塩基からのN−グリシジル化合物、例えばN,N−ジグリシジルアニリン、トリグリシジルイソシアヌレート、 N,N,N’,N’−テトラグリシジル−ビス(p−アミノフェニル)−メタンなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。これらは何種類かを併用して用いることもできる。
【0035】
フェノール樹脂としては、フェノール、クレゾール等のフェノール類とパラホルムアルデヒド、ホルマリン水溶液等のホルムアルデヒドと反応させたものであり、塩酸、シュウ酸等の酸性触媒により得られるノボラック型フェノール樹脂、アミン類、アンモニア等の塩基性触媒により得られるレゾール型フェノール樹脂が挙げられる。また、桐油、カシューナッツ等の油で変性された油変性フェノール樹脂を用いてもよい。
【0036】
本発明の難燃化されたエポキシ樹脂およびフェノール樹脂は、種々の形態で使用される。例えば、本発明の難燃化されたエポキシ樹脂およびフェノール樹脂を溶剤に溶解させたワニスは、紙、ガラス織布、ガラス不織布、あるいはガラス以外を成分とする布などの基材に塗布、含浸させ、乾燥炉中で80〜200℃の範囲内で乾燥させることにより、プリプレグを調製する。これを所定枚数重ね合わせて、加熱、加圧して積層板、あるいはプリント配線板用の金属張り積層板を製造することができる。
【0037】
本発明の難燃性樹脂組成物を用いた電気部品は、実質的に塩素イオンを含有しないので、電気特性の低下がなく、また、低発煙性で優れた難燃性を有し、信頼に優れる。
【0038】
【実施例】
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0039】
<ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・3Mg・1水塩の調製(試料A)>
15Lステンレス製容器に水11L、炭酸マグネシウム 1304.6g(13.50mol)を加え攪拌した(スラリー状態)。これを80℃に昇温した後、ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸(以下、NTPと略記する。)(50%水溶液)2720.9g(4.55mol)を滴下した。滴下終了後、反応溶液のpHが6になるまで80℃で攪拌を続けた。反応終了後、遠心濾過を行った。
次いで、水11Lに、得られた結晶を再溶解し、30分間攪拌下に洗浄した。
次いで、遠心濾過を行い、分離した白色結晶を110℃で24時間、更に、250℃で24時間乾燥し、ミキサーで粉砕することにより、平均粒子径が4.2μm目的物1541.2gを得た。収率89%(v.s.NTP)。
得られた白色結晶を塩酸に溶かし、ICPでPとMgの濃度を測定した結果、P;23.62%、Mg;19.24%であった。
なお、平均粒子径は、レーザー散乱式粒度測定法(マイクロトラック)により求めた。
【0040】
<ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・3Ca・4水塩(試料B)>
15Lステンレス製容器に水11L、炭酸カルシウム 1373.0g(13.64mol)を加え攪拌した(スラリー状態)。これを80℃に昇温した後、NTP(50%水溶液)2720.9g(4.55mol)を滴下した。滴下終了後、反応溶液のpHが一定(約2.2)になるまで80℃で攪拌を続けた。反応終了後、遠心濾過を行った。
次いで、水11Lに、得られた結晶を再溶解し、30分間攪拌下に洗浄した。
次いで、遠心濾過を行い、分離した白色結晶を110℃で24時間、更に、250℃で24時間乾燥し、ミキサーで粉砕することにより、平均粒子径が4.3μm目的物1903.4gを得た。収率90.5%(v.s.NTP)。
得られた白色結晶を塩酸に溶かし、ICPでPとCaの濃度を測定した結果、P;19.76%、Ca;26.93%であった。
なお、平均粒子径は、レーザー散乱式粒度測定法(マイクロトラック)により求めた。
【0041】
<ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・3Zn・8水塩(試料C)>
15Lステンレス製容器に水5L、水酸化カリウム 826.85g(12.60mol)を加え攪拌する。これに、NTP(50%水溶液)1256.19g(2.10mol)を滴下することにより、NTP−K塩の水溶液を得る。また、別に、18Lステンレス製容器に水7L、硫酸亜鉛7水和物を加え攪拌した。ここに、先のNTP-K塩の水溶液を滴下した。滴下終了後、反応溶液のpHが一定(約6.2)になるまで室温で攪拌を続けた。反応終了後、遠心濾過を行った。
次いで、水12Lに、得られた結晶を再溶解し、30分間攪拌下に洗浄した。
次いで、遠心濾過を行い、分離した白色結晶を110℃で24時間、更に、250℃で24時間乾燥し、ミキサーで粉砕することにより、平均粒子径が4.5μm目的物1121.9gを得た。収率84.3%(v.s.NTP)。
得られた白色結晶を塩酸に溶かし、ICPでPとZnの濃度を測定した結果、P;15.18%、Zn;27.65%であった。
なお、平均粒子径は、レーザー散乱式粒度測定法(マイクロトラック)により求めた。
【0042】
(試料a〜c)
洗浄処理を行わない以外は試料A〜Cと同様な操作で、濾過、乾燥、粉砕処理した下記試料を調製した。
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・3Mg・1水塩(試料a)
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・3Ca・4水塩(試料b)
ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸・3Zn・8水塩(試料c)
なお、上記で調製した試料A〜C、及び試料a〜cの物性を表1に示した。
【0043】
【表1】
(注)塩素イオン濃度は、イオンクロマトグラフィー法により求めた。
【0044】
実施例1〜6及び比較例1〜8
表2及び表3の組成となるように各種添加剤を添加し、ミキサーで常温で混合した。次いで、70〜100℃で2軸ロールにより混練し、冷却後粉砕して成形材料とし、難燃性、耐湿性、高温放置特性を下記の条件で試験し、その結果を表4及び表5に示した。
【0045】
<難燃性試験>
得られた成形材料をタブレット化し、低圧トランスファー成形機にて175℃、6.86MPa、120秒の条件で、難燃性テスト用試験片を作成し、 UL94(V−0、V−1、V−2)に基づく難燃性試験を行った。
【0046】
<耐湿性試験>
線幅10μm、厚さ1μmのアルミ配線を施した6×6×0.4mmのテスト用シリコーンチップを搭載した外形寸法19×14×2.7mmの80ピンフラットパッケージをトランスファ成形により作製し、前処理を行った後、加湿して所定時間毎にアルミ配線腐食による断線不良数を調べた。なお、フラットパッケージはトランスファプレスにて180±3℃、6.9±0.17MPa、90秒の条件で成形材料を成形し、その後180±5℃、5時間後硬化を行って作製した。前処理は85℃、85%RH、72時間の条件でフラットパッケージを加湿し、215℃、90秒間ベーパーフェーズリフロー処理を行った。その後、加湿試験は2.02×105Pa、121℃の条件で行った。
【0047】
<高温放置特性>
外形サイズ5×9mmで5μmの酸化膜を有するシリコンサブストレート上にライン/スペースが10μmのアルミ配線を形成したテスト素子を使用して、部分銀メッキを施した42アロイのリードフレームに銀ペーストで接続し、サーモニック型ワイヤボンダにより、200℃で素子のボンディングパッドとインナリードをAu線にて接続した。その後、トランスファ成形により、16ピン型DIP(Dual Inline Package)を作製し、得られた試験用ICを200℃の高温槽に保管し、所定時間毎に取り出して導通試験を行い、不良数を調べた。なお、試験用ICは、トランスファプレスにて180±3℃、6.9±0.17MPa、90秒の条件で成形材料を成形し、その後180℃±5℃、5時間後硬化を行って作製した。
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】
【0052】
実施例7〜9及び比較例9〜11
フェノールノボラック樹脂(大日本インキ製「エピクロン」N−770、エポキシ当量190g/eq)100重量部、ジシアンジアミド3.2重量部及び難燃剤試料(樹脂100重量部に対して、Pとして4重量部)に、N,N−ジメチルホルムアミド/メチルエチルケトン=1/1の混合溶媒を加え、不揮発分濃度50%となるようにワニスを調整した(表6)。
このワニスを用いて、ガラスクロス(日東紡績(株)製、厚さ0.18mm)100重量部に対して、ワニス固形分が80重量部になるように含浸させて、150℃の乾燥炉で4分間乾燥させ、樹脂含有率44.4%のプリプレグを得た。
このプリプレグ8枚を重ね、その両側に厚さ35μmの電解銅箔を重ねて、圧力3.92MPa、温度170℃で120分間加熱成形を行い、厚さ1.6mmの両面銅張り積層板を得た。
得られた積層板について、難燃性、半田耐熱性を下記の方法で評価し、その結果を表6に示した。
<難燃性試験>
難燃性は、UL−94規格に従い垂直法により試験した。
<半田耐熱性試験>
半田耐熱性は、JIS C 6481に準じて測定し、煮沸2時間の吸湿処理を行った後、260℃の半田槽に180秒浮かべた後の外観の異常の有無を調べた。
○;異常なし、×;フクレ発生
【0053】
【表6】
【0054】
実施例10〜12
フェノール100重量部とノニルフェノール70重量部とホルマリン(45%)90重量部をトリエチルアミン2重量部の触媒の存在下に80℃で30分間反応させた(A)。
また、これとは別に、メラミン100重量部とホルマリン(37%)100重量部をトリエチルアミン2重量部の触媒下、80℃で30分間反応させた(B)。
この反応生成物(A)50重量部と反応生成物(B)50重量部を混合し、さらに1時間反応させ、次いで、得られた共縮合体をメタノールと水で希釈し、15%固型分濃度のワニス(C)を得た。次いで、このワニス(C)100重量部に、難燃剤試料B又はbを添加し、均一に混合してワニスを調製した。
厚さ10ミルスのクラフト紙に、このワニスを含浸し、120℃の乾燥機中で3分間処理し、樹脂含浸量50%の加工紙を得た。この加工紙8枚と接着剤付銅箔1枚を重ね合わせ、170℃、9.8MPaの加熱加圧条件で75分間成形し、厚さ1.6mmの銅張積層板を製造した。これらの銅張積層板について耐熱性、半田耐熱性、絶縁抵抗を評価し、その結果を表7に示した。
なお、耐熱性はUL−94規格に従い垂直法により試験し、半田耐熱性はJIS C 6481に準じて、煮沸2時間の吸湿処理を行った後、260℃の半田槽に浮かべて、フクレ発生までの時間を測定した。
【0055】
【表7】
【0056】
【発明の効果】
上記したとおり、本発明の難燃性樹脂組成物は、実質的に塩素イオンを含有しないニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸金属塩を含有し、該樹脂組成物を用いた半導体封止材、積層板は、優れた難燃性を有し、電気特性の低下がなく、信頼性に優れる効果を有する。
Claims (5)
- ニトリロトリス(メチレン)ホスホン酸金属塩は、平均粒子径が1〜20μmの範囲である請求項1記載の難燃性樹脂組成物。
- 難燃性樹脂は、エポキシ樹脂又はフェノール樹脂である請求項1又は2記載の難燃性樹脂組成物。
- 請求項3記載のエポキシ樹脂を含有することを特徴とする半導体封止用材料。
- 請求項3記載のエポキシ樹脂又はフェノール樹脂を含有することを特徴とする積層板。
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