JP3882524B2 - 広帯域チューナ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2つの異なる周波数帯域の信号を受信する広帯域チューナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来のチューナについて説明する。従来のチューナは図4に示すように、高周波デジタル信号が入力される入力端子1と、この入力端子1に接続されたLバンドの高周波増幅器2と、この高周波増幅器2の出力に接続されたLバンドの周波数を通過させるバンドパスフィルタ3と、このバンドパスフィルタ3の出力が一方の入力に接続されるとともに他方の入力には固定の周波数を発振する局部発振器4の出力が接続された混合器5と、この混合器5の出力が接続されたVバンドの周波数を通過させるバンドパスフィルタ6と、このバンドパスフィルタ6の出力が一方の端子7aに接続された電子的な切替えスイッチ7と、前記入力端子1に接続されたVバンドの高周波増幅器8と、この周波数増幅器8の出力に接続されたVバンドの周波数を通過させるバンドパスフィルタ9と、このバンドパスフィルタ9の出力と前記切替えスイッチ7の他方の端子7bとの間に接続されたチューニングフィルタ10と、前記切替えスイッチ7の共通端子7cが一方の入力に接続されるとともに他方の入力には局部発振器11の出力が接続された混合器12と、この混合器12の出力が接続された39MHzのバンドパスフィルタ13と、このバンドパスフィルタ13の出力が接続された出力端子14と、局部発振器11にループ接続されたPLL回路15と、このPLL回路15にデータを供給するデータ端子16とで構成されていた。また、PLL回路15の出力はチューニングフィルタ10のチューニング端子にも供給されていた。
【0003】
以上のように構成された広帯域チューナについて、以下にその動作を説明する。
【0004】
切替えスイッチ7がLバンドを受信すべく7a側に切替えられたとすると、入力端子1から入力されたLバンドの高周波信号はバンドパスフィルタ3を通過して混合器5で局部発振器4の出力と混合されてVバンドの周波数に変換される。この信号はバンドパスフィルタ6を通過した後、混合器12で局部発振器11の出力と混合されて選局されるとともに39MHzの中間周波数に変換される。この中間周波数は、39MHzの中心周波数を有するバンドパスフィルタ13を経て出力端子14から出力される。ここで、局部発振器11の発振周波数はデータ端子16に与えられたデータにより、PLL回路15で制御される。即ち、データ端子16に与えられるデータによって選局されることになる。
【0005】
また、切替えスイッチ7がVバンドを受信すべく7b側に切替えられたとすると、入力端子1から入力されたVバンドの高周波信号はバンドパスフィルタ9を通過して妨害電波を除去するためチューニングフィルタ10で希望波が選択される。なお、このチューニングフィルタ10の中心周波数はPLL回路15の出力により、中心周波数が可変し希望周波数とその近辺の周波数を通過させる。そしてこの希望周波数は、混合器12で局部発振器11の出力と混合されて選局されるとともに39MHzの中間周波数に変換される。この中間周波数は、39MHzの中心周波数を有するバンドパスフィルタ13を経て出力端子14から出力される。ここで、局部発振器11の発振周波数はデータ端子16に与えられたデータにより、PLL回路15で制御される。即ち、データ端子16に与えられるデータによって選局される。
【0006】
なお、ここで、Lバンド周波数とは、1.4GHzを中心として300MHz程度のバンド幅を有する電波を言い、Vバンド周波数とは、200MHzを中心として100MHz程度のバンド幅を有する電波を言う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の構成では、Vバンドの受信においては、シングルチューナとして動作するので、イメージ周波数妨害を取り除くべく、チューニングフィルタ10が必要であった。このチューニングフイルタ10を用いると、その調整をしなければならずその工数は大変であった。即ち、PLL回路15の出力が夫々別のバリキャップダイオードを有する局部発振器11とチューニングフィルタ10に供給されているため、PLL回路15からの同一の電圧で別々のダイオードによる周波数変化をインダクタンス等で長時間をかけて調整しなければならなかった。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するもので、調整工数を不要とした広帯域チューナを提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の広帯域チューナは、高周波デジタル信号が入力される入力端子と、この入力端子に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる第1の固定フィルタと、前記入力端子に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる第2の固定フィルタと、前記第1の固定フィルタの出力が一方の端子に接続されるとともに他方の端子には前記第2の固定フィルタの出力が接続された第1の切替えスイッチと、この第1の切替えスイッチの共通端子が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第1の局部発振器の出力が第2の切替えスイッチを介して接続された第1の混合器と、この第1の混合器の出力が供給されるとともにLバンドの周波数を通過させる第3の固定フィルタと、この第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第2の局部発振器の出力が接続された第2の混合器と、この第2の混合器の出力が供給される出力端子と、前記第1の局部発振器にループ接続された第1のPLL回路と、この第1のPLL回路にデータを供給する第1のデータ端子と、前記第2の局部発振器にループ接続された第2のPLL回路と、この第2のPLL回路にデータを供給する第2のデータ端子とを備え、前記第1の切替えスイッチが前記第1の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオフにして前記第1の混合器を増幅器として動作させるとともに、前記第2のデータ端子に入力されたデータに従って前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して前記第3の固定フィルタから出力される信号を前記第2の混合器で選局するとともに予め定められた周波数に変換し、前記第1の切替えスイッチが前記第2の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオンにして、前記第1のデータ端子に入力されたデータに従って前記第1の局部発振器の発振周波数を制御して前記第1の混合器で前記Vバンドの周波数をLバンドに変換するとともに選局し、前記第3の固定フィルタからの出力を前記第2の混合器で予め定められた周波数に変換するものである。これにより、調整工数が不要となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、高周波デジタル信号が入力される入力端子と、この入力端子に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる第1の固定フィルタと、前記入力端子に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる第2の固定フィルタと、前記第1の固定フィルタの出力が一方の端子に接続されるとともに他方の端子には前記第2の固定フィルタの出力が接続された第1の切替えスイッチと、この第1の切替えスイッチの共通端子が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第1の局部発振器の出力が第2の切替えスイッチを介して接続された第1の混合器と、この第1の混合器の出力が供給されるとともにLバンドの周波数を通過させる第3の固定フィルタと、この第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第2の局部発振器の出力が接続された第2の混合器と、この第2の混合器の出力が供給される出力端子と、前記第1の局部発振器にループ接続された第1のPLL回路と、この第1のPLL回路にデータを供給する第1のデータ端子と、前記第2の局部発振器にループ接続された第2のPLL回路と、この第2のPLL回路にデータを供給する第2のデータ端子とを備え、前記第1の切替えスイッチが前記第1の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオフにして前記第1の混合器を増幅器として動作させるとともに、前記第2のデータ端子に入力されたデータに従って前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して前記第3の固定フィルタから出力される信号を前記第2の混合器で選局するとともに予め定められた周波数に変換し、前記第1の切替えスイッチが前記第2の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオンにして、前記第1のデータ端子に入力されたデータに従って前記第1の局部発振器の発振周波数を制御して前記第1の混合器で前記Vバンドの周波数をLバンドに変換するとともに選局し、前記第3の固定フィルタからの出力を前記第2の混合器で予め定められた周波数に変換する広帯域チューナであり、Vバンド周波数の受信においては、第1の混合器と第2の混合器を用いたダブルスーパーの構成となっているので、チューニングフィルタを用いずともイメージ周波数の妨害を受けることはない。従って、チューニングフィルタを調整する工数は不要となる。
【0011】
また、チューニングフィルタを実装する必要は無いので、小型化・低価格化を図ることができる。
【0012】
更に、VバンドとLバンドの両周波数帯を切替えスイッチの切替えにより簡単に受信することができる。
【0013】
更にまた、Vバンド帯ではダブルスーパーにしたにもかかわらず、従来と比べて混合器の数は増加しない。
【0014】
請求項2に記載の発明は、第1の混合器と、第1の局部発振器と、第1のPLL回路と、第2の混合器と、第2の局部発振器と、第2のPLL回路と、第1の切替えスイッチと、第2の切替えスイッチとは1つのパッケージに集積化された請求項1に記載の広帯域チューナであり、集積化することにより小型化を図ることができるとともに信頼性を向上させることができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、マイクロコンピュータを設け、このマイクロコンピュータの出力を第1のデータ端子と、第2のデータ端子と、第1の切替えスイッチと、第2の切替えスイッチに接続し、前記マイクロコンピュータの入力端子から前記各部が制御される請求項1に記載の広帯域チューナであり、マイクロコンピュータで第1のPLL回路、第2のPLL回路、第1の切替えスイッチ、第2の切替えスイッチを制御するので、外部から容易に使用することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、高周波デジタル信号が入力される入力端子と、この入力端子に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる第1の固定フィルタと、前記入力端子に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる第2の固定フィルタと、前記第1の固定フィルタの出力が一方の端子に接続されるとともに他方の端子には前記第2の固定フィルタの出力が接続された第1の切替えスイッチと、この第1の切替えスイッチの共通端子が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第1の局部発振器の出力が第2の切替えスイッチを介して接続された第1の混合器と、この第1の混合器の出力が供給されるとともにLバンドの周波数を通過させる第3の固定フィルタと、この第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第2の局部発振器の出力が第1の90度位相器を介して接続された第2の混合器と、前記第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には前記第2の局部発振器の出力が直接接続された第3の混合器と、前記第2の混合器の出力と前記第3の混合器の出力との間に接続された第2の90度位相器と、前記第3の混合器の出力に接続された第4の固定フィルタと、この第4の固定フィルタの出力が供給される出力端子と、前記第1の局部発振器にループ接続された第1のPLL回路と、この第1のPLL回路にデータを供給する第1のデータ端子と、前記第2の局部発振器にループ接続された第2のPLL回路と、この第2のPLL回路にデータを供給する第2のデータ端子とを備え、前記第1の切替えスイッチが前記第1の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオフにして前記第1の混合器を増幅器として動作させるとともに、前記第2のデータ端子に入力されたデータに従って前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して前記第2の混合器と前記第3の混合器で選局するとともに予め定められた周波数に変換し、前記第1の切替えスイッチが前記第2の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオンにして、前記第1のデータ端子に入力されたデータに従って前記第1の局部発振器の発振周波数を制御して前記第1の混合器で前記Vバンドの周波数をLバンドに変換するとともに選局し、前記第3の固定フィルタからの出力を前記第2の混合器と前記第3の混合器で予め定められた周波数に変換する広帯域チューナであり、Vバンド周波数の受信においては、第1の混合器と第2の混合器及び第3の混合器を用いたダブルスーパーの構成となっているので、チューニングフィルタを用いずともイメージ周波数の妨害を受けることはない。従って、チューニングフィルタを調整する工数は不要となる。
【0017】
また、チューニングフィルタを実装する必要は無いので、小型化・低価格化を図ることができる。
【0018】
更に、Lバンド受信時においては、第3の混合器の出力に180度位相の異なった信号が第2の90度位相器を介して供給されるので、イメージ妨害周波数が除去される。
【0019】
更にまた、VバンドとLバンドの両周波数帯を第1の切替えスイッチの切替えにより受信することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、高周波デジタル信号が入力される入力端子と、この入力端子に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる第1の固定フィルタと、前記入力端子に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる第2の固定フィルタと、前記第1の固定フィルタの出力が一方の端子に接続されるとともに他方の端子には前記第2の固定フィルタの出力が接続された第1の切替えスイッチと、この第1の切替えスイッチの共通端子が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第1の局部発振器の出力が第2の切替えスイッチを介して接続された第1の混合器と、この第1の混合器の出力が供給されるとともにLバンドの周波数を通過させる第3の固定フィルタと、この第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第2の局部発振器の出力が第1の90度位相器を介して接続された第2の混合器と、この第2の混合器の出力が接続された第4の固定フィルタと、この第4の固定フィルタの出力が供給される第1の出力端子と、前記第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には前記第2の局部発振器の出力が直接接続された第3の混合器と、前記第2の混合器の出力と前記第3の混合器の出力との間に接続された第2の90度位相器と第3の切替えスイッチの直列接続体と、前記第3の混合器の出力に接続された第5の固定フィルタと、この第5の固定フィルタの出力が接続された第2の出力端子と、前記第1の局部発振器にループ接続された第1のPLL回路と、この第1のPLL回路にデータを供給する第1のデータ端子と、前記第2の局部発振器にループ接続された第2のPLL回路と、この第2のPLL回路にデータを供給する第2のデータ端子とを備え、前記第3の切替えスイッチをオフする第1の動作モードと、前記第3の切替えスイッチをオンする第2の動作モードとを有し、前記第1の切替えスイッチが前記第1の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオフにして前記第1の混合器を増幅器として動作させるとともに、前記第2のデータ端子に入力されたデータに従って前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して前記第3の固定フィルタから出力される信号を前記第2の混合器と前記第3の混合器で選局するとともに予め定められた周波数に変換し、前記第1の切替えスイッチが前記第2の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオンにして、前記第1のデータ端子に入力されたデータに従って前記第1の局部発振器の発振周波数を制御して前記第1の混合器で前記Vバンドの周波数をLバンドに変換するとともに選局し、前記第2の混合器と前記第3の混合器で予め定められた周波数に変換させる広帯域チューナであり、Vバンド周波数の受信においては、第1の混合器と第2の混合器及び第3の混合器を用いたダブルスーパーの構成となっているので、チューニングフィルタを用いずともイメージ周波数の妨害を受けることはない。従って、チューニングフィルタを調整する工数は不要となる。
【0021】
また、チューニングフィルタを実装する必要は無いので、小型化・低価格化を図ることができる。
【0022】
更に、Lバンド受信時においては、第3の混合器の出力に180度位相の異なった信号が第2の90度位相器を介して供給されるので、イメージ妨害周波数が除去される。
【0023】
更にまた、VバンドとLバンドの両周波数帯を第1の切替えスイッチの切替えにより受信することができる。
【0024】
また、第3の切替えスイッチで第1の動作モードにすることにより、第2の混合器の出力と第4の固定フィルタとを直接接続するとともに第3の混合器の出力と第5の固定フィルタとが直接接続されるので、IQ検波チューナとなる。
【0025】
また、前記第3の切替えスイッチで第2の動作モードにすることにより、第2の混合器の出力が第2の90度位相器を介して第3の混合器の出力と合成されて第2の出力端子から出力されるので、第2の90度位相器により、第3の混合器から出力されるイメージ妨害波が除去され、第2の出力端子からはイメージ妨害周波数が除去されたIF出力チューナが実現できる。従って、一つのチューナで2種類のチューナが実現でき、生産工程の合理化、製品管理の合理化ができる。
【0026】
請求項6に記載の発明は、第4の固定フィルタと第5の固定フィルタとをローパスフィルタで形成するとともに、前記第5の固定フィルタと選択的に切替え可能なバンドパスフィルタを設け、第1の動作モードにおいては前記第5の固定フィルタを選択し、第2の動作モードにおいては前記バンドパスフィルタを選択する請求項5に記載の広帯域チューナであり、フィルタを夫々のチューナに適合したものに設定できるので、性能の良いチューナが得られる。
【0027】
請求項7に記載の発明は、第1の動作モードと第2の動作モードとは、ジャンパー抵抗の装着で切替える請求項5に記載の広帯域チューナであり、生産時において2種類のうち、どちらのチューナかを決定できるので、後から設定する必要はない。また、部品数も少なくなるので、寿命信頼性が向上するとともに低価格化に寄与できる。
【0028】
請求項8に記載の発明は、少なくとも混合器と発振器とは平衡回路で形成されるとともに集積回路化された請求項5に記載の広帯域チューナであり、平衡回路を用いているので、外部からのノイズに対する性能が向上する。
【0029】
請求項9に記載の発明は、少なくとも混合器と発振器とはシリコン・ゲルマニウム技術で形成されるとともに集積回路化された請求項5に記載の広帯域チューナであり、シリコン・ゲルマニウム技術を用いて集積化しているので、低価格でかつ小型化されたチューナが実現できる。
【0030】
以下、図面に従って本発明の実施の形態を説明する。
【0031】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における広帯域チューナのブロック図である。図1において、本実施の形態1における広帯域チューナは、高周波デジタル信号が入力される入力端子21と、この入力端子21に接続された高周波増幅器22と、この高周波増幅器22の出力に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる固定のLバンドパスフィルタ23と、入力端子21に接続された高周波増幅器24と、この高周波増幅器24の出力に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる固定のVバンドパスフィルタ25と、固定フィルタ23の出力が一方の端子26aに接続されるとともに他方の端子26bにはVバンドパスフィルタ25の出力が接続された切替えスイッチ26と、この切替えスイッチ26の共通端子26cが一方の入力に供給されるとともに他方の入力には局部発振器27の出力が切替えスイッチ28を介して接続された混合器29と、この混合器29の出力が接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる固定のLバンドパスフィルタ30と、このLバンドパスフィルタ30の出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には局部発振器31の出力が接続された混合器32と、この混合器32の出力が接続された中心周波数39MHzのバンドパスフィルタと、このバンドパスフィルタの出力が接続された出力端子33と、局部発振器27にループ接続されたPLL回路34と、このPLL回路34にデータを供給するデータ端子35と、局部発振器31にループ接続されたPLL回路36と、このPLL回路36にデータを供給するデータ端子37とで構成されている。
【0032】
ここで、Lバンドパスフィルタ23は中心周波数が1.4GHzでバンド幅600MHzのバンドパスフィルタを使用しているが、これは1.1GHz以上を通過させるハイパスフィルタでも良い。
【0033】
Vバンドパスフィルタ25は中心周波数が200MHzでバンド幅100MHzのバンドパスフィルタを使用しているが、これは300MHz以下を通過させるローパスフィルタでも良い。
【0034】
Lバンドパスフィルタ30は中心周波数が1.4GHzでバンド幅600MHzのバンドパスフィルタである。
【0035】
切替えスイッチ26と28はピンダイオード等で構成された電子的に切替え可能な周知のスイッチである。
【0036】
38はマイクロコンピュータであり、その出力39はデータ端子35とデータ端子37に接続されている。また、切替えスイッチ26と28の切替え制御端子にも接続されている。40はマイクロコンピュータ38に接続された入力端子である。
【0037】
以上のように構成された広帯域チューナについて、以下にその動作を説明する。
【0038】
切替えスイッチ26がLバンドを受信すべく26a側に切替えられたときは、切替えスイッチ28がオフとなり、混合器29はLバンドの信号を増幅する増幅器として働く。即ち、入力端子21から入力されたLバンドの高周波信号はLバンドパスフィルタ23と切替えスイッチ26を通過したのち、混合器29で増幅されて1.4GHzの固定フィルタ30を通過する。この信号は混合器32で局部発振器31の出力と混合されて選局されるとともに39MHzの中間周波数に変換される。この中間周波数は出力端子33から出力される。ここで、局部発振器31の発振周波数はデータ端子37に与えられたデータにより、PLL回路36で制御される。即ち、データ端子37に与えられるデータによって選局される。
【0039】
次に、切替えスイッチ26がVバンドを受信すべく26b側に切替えられたときは、切替えスイッチ28がオンとなる。即ち、入力端子21から入力されたVバンドの高周波信号はVバンドパスフィルタ25と切替えスイッチ26を通過したのち、混合器29で局部発振器27の出力と混合されて選局されるとともに1.4GHzの中間周波数に変換される。
【0040】
この中間周波数は、1.4GHzの中心周波数を有する固定フィルタ30を経て、混合器32で39MHzに変換されて出力端子33から出力される。ここで、局部発振器27の発振周波数はデータ端子35に与えられたデータにより、PLL回路34で制御される。即ち、データ端子35に与えられるデータによって選局される。
【0041】
以上のように本実施の形態によれば、Vバンド周波数の受信においては、混合器29と混合器32を用いたダブルスーパーの構成となっているので、従来のようにチューニングフィルタ10を用いずともイメージ周波数の妨害を受けることはない。従って、チューニングフィルタ10を調整する工数は不要となる。
【0042】
また、チューニングフィルタ10を実装する必要は無いので、小型化・低価格化を図ることができる。
【0043】
更に、VバンドとLバンドの両周波数帯を切替えスイッチ26と28の切替えにより受信することができる。
【0044】
更にまた、ダブルスーパー構成にしたにもかかわらず、従来と比べて混合器の数は増加していない。
【0045】
なお、混合器29と、局部発振器27と、PLL回路34と、混合器32と、局部発振器31と、PLL回路36と、切替えスイッチ26と、スイッチ28とは1つのパッケージに集積化することも可能であり、このように集積化することにより小型化を図ることができるとともに信頼性を向上させることができる。
【0046】
更に、マイクロコンピュータ38でPLL回路34、PLL回路36、切替えスイッチ26、切替えスイッチ28を制御すれば、外部から入力端子40に入力するデータを変えることにより、これらの制御を容易に行うことができる。
【0047】
(実施の形態2)
実施の形態2においては、実施の形態1の混合器32の代わりに、2個の混合器と2個の90度位相器を用いてイメージ妨害を除去する広帯域チューナである。
【0048】
図2において、本実施の形態2における広帯域チューナは、高周波デジタル信号が入力される入力端子41と、この入力端子41に接続された高周波増幅器42と、この高周波増幅器42の出力に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる固定フィルタ43と、入力端子41に接続された高周波増幅器44と、この高周波増幅器44の出力に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる固定フィルタ45と、固定フィルタ43の出力が一方の端子46aに接続されるとともに他方の端子46bには固定フィルタ45の出力が接続された切替えスイッチ46と、この切替えスイッチ46の共通端子46cが接続されたAGC増幅器47と、このAGC増幅器47の出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には局部発振器48の出力が切替えスイッチ49を介して接続された混合器50と、この混合器50の出力が接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる固定フィルタ51と、この固定フィルタ51の出力が接続されたAGC増幅器52と、このAGC増幅器52の出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には局部発振器53の出力が90度位相器54を介して接続された混合器55と、AGC増幅器52の出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には局部発振器53の出力が直接接続された混合器56と、混合器55の出力と混合器56の出力との間に接続された90度位相器57と、混合器56の出力に接続された固定フィルタ58と、この固定フィルタ58の出力が接続されたAGC増幅器59と、このAGC増幅器59の出力が接続された出力端子60と、局部発振器48にループ接続されたPLL回路61と、このPLL回路61にデータを供給するデータ端子62と、局部発振器53にループ接続されたPLL回路63と、このPLL回路63にデータを供給するデータ端子64とで構成されている。
【0049】
以上のように構成された広帯域チューナにおいて、以下にその動作を説明する。実施の形態2において実施の形態1と異なるところは、以下に示すところである。即ち、固定フィルタ51の出力に接続されたAGC増幅器52の出力の一方は混合器56を介して出力され、他方は混合器55を介して出力されるが、この出力は2個の90度位相器54と57により、位相が180度異なることになる。このことにより、妨害波が除去されるところである。その他に関しては実施の形態1と同様である。
【0050】
即ち、切替えスイッチ46が固定フィルタ43の出力を選択したときには、切替えスイッチ49をオフにして混合器50を増幅器として動作させる。そして、データ端子64に入力されたデータに従って局部発振器53の発振周波数を制御して固定フィルタ51から出力される信号を混合器56と混合器55で選局するとともに予め定められた周波数に変換して、固定フィルタ58を介して出力端子60から出力される。
【0051】
また、切替えスイッチ46が固定フィルタ45の出力を選択したときには、切替えスイッチ49をオンにして、データ端子62に入力されたデータに従って局部発振器48の発振周波数を制御して混合器50でVバンドの周波数をLバンドに変換するとともに選局し、固定フィルタ51からの出力を混合器55と混合器56で予め定められた周波数に変換して、固定フィルタ58を介して出力端子60から出力される。
【0052】
このように、Vバンド周波数の受信においては、混合器50と混合器55及び混合器56を用いたダブルスーパーの構成となっているので、チューニングフィルタを用いずともイメージ周波数の妨害を受けることはない。従って、チューニングフィルタを調整する工数は不要となる。
【0053】
また、チューニングフィルタを実装する必要は無いので、小型化・低価格化を図ることができる。
【0054】
更に、Lバンド受信時においては、混合器56の出力に180度位相の異なった信号が2個の90度位相器を介して接続されるので、イメージ妨害周波数が除去される。
【0055】
更にまた、VバンドとLバンドの両周波数帯を切替えスイッチ46と49の切替えにより受信することができる。
【0056】
ここで、固定フィルタ43は中心周波数が1.4GHzでバンド幅600MHzのバンドパスフィルタを使用しているが、これは1.1GHz以上を通過させるハイパスフィルタでも良い。
【0057】
固定フィルタ45は中心周波数が200MHzでバンド幅100MHzのバンドパスフィルタを使用しているが、これは300MHz以下を通過させるローパスフィルタでも良い。
【0058】
固定フィルタ51は中心周波数が1.4GHzでバンド幅600MHzのバンドパスフィルタである。
【0059】
固定フィルタ58は中心周波数が39MHzでバンド幅6MHzのバンドパスフィルタである。
【0060】
切替えスイッチ46と49はピンダイオード等で構成された電子的に切替え可能な周知のスイッチである。
【0061】
65はAGC制御電圧の入力端子であり、AGC増幅回路47と52と59に接続されて外部から制御される。
【0062】
(実施の形態3)
実施の形態3においては、実施の形態1の混合器32の代わりに、2個の混合器と2個の90度位相器を用いてイメージ妨害を除去するIF出力のチューナと、2個の混合器を用いてIQ検波できるチューナとの切替え可能な広帯域チューナである。
【0063】
図3において、本実施の形態3における広帯域チューナは、高周波デジタル信号が入力される入力端子71と、この入力端子71に接続された高周波増幅器72と、この高周波増幅器72の出力に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる固定フィルタ73と、入力端子71に接続された高周波増幅器74と、この高周波増幅器74の出力に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる固定フィルタ75と、固定フィルタ73の出力が一方の端子76aに接続されるとともに他方の端子76bには固定フィルタ75の出力が接続された切替えスイッチ76と、この切替えスイッチ76の共通端子76cが接続されたAGC増幅器77と、このAGC増幅器77の出力が一方の入力に接続されるとともに他方の入力には局部発振器78の出力が切替えスイッチ79を介して接続された混合器80と、この混合器80の出力が接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる固定フィルタ81と、この固定フィルタ81の出力が接続されたAGC増幅器82と、このAGC増幅器82の出力が一方の入力に接続されるとともに他方の入力には局部発振器83の出力が90度位相器84を介して接続された混合器85と、この混合器85の出力が接続されたローパスフィルタ86と、このローパスフィルタ86の出力が接続されたAGC増幅器87と、このAGC増幅器87の出力が接続された出力端子89と、AGC増幅器82の出力が一方の入力に接続されるとともに他方の入力には局部発振器83の出力が直接接続された混合器90と、混合器85の出力と混合器90の出力との間に接続された90度位相器91と切替えスイッチ92の直列接続体と、混合器90の出力に共通端子93cが接続された切替えスイッチ93と、この切替えスイッチ93の一方の端子93aが接続されたローパスフィルタ94と、このローパスフィルタ94の出力が接続されたAGC増幅器95と、このAGC増幅器95の出力が接続された出力端子96と、切替えスイッチ93の他方の端子93bとローパスフィルタ94との間に接続されたバンドパスフィルタ97と、局部発振器78にループ接続されたPLL回路98と、このPLL回路98にデータを供給するデータ端子99と、局部発振器83にループ接続されたPLL回路100と、このPLL回路100にデータを供給するデータ端子101とを備えた構成と成っている。
【0064】
次に、切替えスイッチ92と93の関係について述べる。この関係は、切替えスイッチ92をオフするとともに切替えスイッチ93を一方の端子93a側、即ちローパスフィルタ94側へ切替える第1の動作モードと、切替えスイッチ92をオンするとともに切替えスイッチ93を他方の端子93b側、即ちバンドパスフィルタ97側へ切替える第2の動作モードとを有している。
【0065】
102はAGC増幅器77と82と87と95の利得を外部から制御する制御端子である。
【0066】
ここで切替えスイッチ92と93はピンダイオードで電子的に切替えられるように構成されており、これらは連動して動作する。即ち、第1の動作モードでは、切替えスイッチ92はオフ、切替えスイッチ93は一方の端子93a側であるローパスフィルタ94側に接続される。従って、本実施の形態におけるチューナは、IQ検波チューナとして働き、出力端子89からはI信号が出力され、出力端子96からはQ信号が出力される。
【0067】
また、第2の動作モードでは、切替えスイッチ92はオフとなり、切替えスイッチ93は他方の端子93b側であるバンドパスフィルタ97側となる。従って、本実施の形態におけるチューナは、IF信号出力チューナとして働き、出力端子96からはIF信号が出力される。
【0068】
90度位相器84,91は90度位相が遅れる位相器である。従って、IFチューナでは、90度位相器84,91を直列に通過するので、混合器85の出力は結局180度遅れて混合器90の出力と合成される。従って、妨害信号は除去されることになる。
【0069】
そして、IQ検波チューナでは、出力端子89と96からベースバンド信号が出力される。また、IF出力チューナでは、出力端子96から略400MHzのIF信号が出力される。
【0070】
また、実施の形態3では、入力端子71に入力される信号は略50MHzから860MHzの地上波信号としたが、略950MHzから2.2GHzのデジタル衛星放送信号であっても良い。このとき、バンドパスフィルタ81の中心周波数は夫々の帯域を通過させ、不要な帯域を除去するものである。また、混合器80の出力は1.4GHz又は1.2GHzの中間周波数に設定されている。従って、バンドパスフィルタ81も上記周波数を通過させるものである。
【0071】
ローパスフィルタ86と94のカットオフ周波数は略50MHzであり、バンドパスフィルタ97の中心周波数は略400MHz、バンド幅は略30MHzである。
【0072】
また、本実施の形態における回路は、平衡回路で形成されているので、ノイズ妨害に強いチューナが得られる。
【0073】
また、2種類のチューナに使用できるので、これらの回路を集積化することにより量産効果による低価格化が図れる。また、集積化により小型化が実現できる。
【0074】
また、切替えスイッチ92と93を工程での製造時において、ジャンパー抵抗の装着の違いにより切替えても良い。この場合、夫々IF出力チューナかIQ検波チューナか予め固定できるので、後から切り替える必要はない。
【0075】
なお、実施の形態1,2,3において少なくとも混合器と局部発振器は平衡回路で構成するとともに集積化することにより、耐ノイズ性能が向上する。また、シリコン・ゲルマニウム技術を混合器と局部発振器に用いて集積化することにより、低価格のチューナが提供できる。
【0076】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、Vバンド周波数の受信においては、第1の混合器と第2の混合器を用いたダブルスーパーの構成となっているので、チューニングフィルタを用いずともイメージ周波数の妨害を受けることはない。従って、チューニングフィルタを調整する工数は不要となる。
【0077】
また、チューニングフィルタを実装する必要は無いので、小型化・低価格化を図ることができる。
【0078】
更に、VバンドとLバンドの両周波数帯を切替えスイッチの切替えにより受信することができる。
【0079】
更にまた、ダブルスーパーにしたにもかかわらず、従来と比べて混合器の数は増加しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における広帯域チューナのブロック図
【図2】同、実施の形態2における広帯域チューナのブロック図
【図3】同、実施の形態3における広帯域チューナのブロック図
【図4】従来の広帯域チューナのブロック図
【符号の説明】
21 入力端子
23 Lバンドパスフィルタ
25 Vバンドパスフィルタ
26 切替えスイッチ
27 局部発振器
28 切替えスイッチ
29 混合器
30 Lバンドパスフィルタ
31 局部発振器
32 混合器
33 出力端子
34 PLL回路
35 データ端子
36 PLL回路
37 データ端子
【発明の属する技術分野】
本発明は、2つの異なる周波数帯域の信号を受信する広帯域チューナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来のチューナについて説明する。従来のチューナは図4に示すように、高周波デジタル信号が入力される入力端子1と、この入力端子1に接続されたLバンドの高周波増幅器2と、この高周波増幅器2の出力に接続されたLバンドの周波数を通過させるバンドパスフィルタ3と、このバンドパスフィルタ3の出力が一方の入力に接続されるとともに他方の入力には固定の周波数を発振する局部発振器4の出力が接続された混合器5と、この混合器5の出力が接続されたVバンドの周波数を通過させるバンドパスフィルタ6と、このバンドパスフィルタ6の出力が一方の端子7aに接続された電子的な切替えスイッチ7と、前記入力端子1に接続されたVバンドの高周波増幅器8と、この周波数増幅器8の出力に接続されたVバンドの周波数を通過させるバンドパスフィルタ9と、このバンドパスフィルタ9の出力と前記切替えスイッチ7の他方の端子7bとの間に接続されたチューニングフィルタ10と、前記切替えスイッチ7の共通端子7cが一方の入力に接続されるとともに他方の入力には局部発振器11の出力が接続された混合器12と、この混合器12の出力が接続された39MHzのバンドパスフィルタ13と、このバンドパスフィルタ13の出力が接続された出力端子14と、局部発振器11にループ接続されたPLL回路15と、このPLL回路15にデータを供給するデータ端子16とで構成されていた。また、PLL回路15の出力はチューニングフィルタ10のチューニング端子にも供給されていた。
【0003】
以上のように構成された広帯域チューナについて、以下にその動作を説明する。
【0004】
切替えスイッチ7がLバンドを受信すべく7a側に切替えられたとすると、入力端子1から入力されたLバンドの高周波信号はバンドパスフィルタ3を通過して混合器5で局部発振器4の出力と混合されてVバンドの周波数に変換される。この信号はバンドパスフィルタ6を通過した後、混合器12で局部発振器11の出力と混合されて選局されるとともに39MHzの中間周波数に変換される。この中間周波数は、39MHzの中心周波数を有するバンドパスフィルタ13を経て出力端子14から出力される。ここで、局部発振器11の発振周波数はデータ端子16に与えられたデータにより、PLL回路15で制御される。即ち、データ端子16に与えられるデータによって選局されることになる。
【0005】
また、切替えスイッチ7がVバンドを受信すべく7b側に切替えられたとすると、入力端子1から入力されたVバンドの高周波信号はバンドパスフィルタ9を通過して妨害電波を除去するためチューニングフィルタ10で希望波が選択される。なお、このチューニングフィルタ10の中心周波数はPLL回路15の出力により、中心周波数が可変し希望周波数とその近辺の周波数を通過させる。そしてこの希望周波数は、混合器12で局部発振器11の出力と混合されて選局されるとともに39MHzの中間周波数に変換される。この中間周波数は、39MHzの中心周波数を有するバンドパスフィルタ13を経て出力端子14から出力される。ここで、局部発振器11の発振周波数はデータ端子16に与えられたデータにより、PLL回路15で制御される。即ち、データ端子16に与えられるデータによって選局される。
【0006】
なお、ここで、Lバンド周波数とは、1.4GHzを中心として300MHz程度のバンド幅を有する電波を言い、Vバンド周波数とは、200MHzを中心として100MHz程度のバンド幅を有する電波を言う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の構成では、Vバンドの受信においては、シングルチューナとして動作するので、イメージ周波数妨害を取り除くべく、チューニングフィルタ10が必要であった。このチューニングフイルタ10を用いると、その調整をしなければならずその工数は大変であった。即ち、PLL回路15の出力が夫々別のバリキャップダイオードを有する局部発振器11とチューニングフィルタ10に供給されているため、PLL回路15からの同一の電圧で別々のダイオードによる周波数変化をインダクタンス等で長時間をかけて調整しなければならなかった。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するもので、調整工数を不要とした広帯域チューナを提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の広帯域チューナは、高周波デジタル信号が入力される入力端子と、この入力端子に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる第1の固定フィルタと、前記入力端子に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる第2の固定フィルタと、前記第1の固定フィルタの出力が一方の端子に接続されるとともに他方の端子には前記第2の固定フィルタの出力が接続された第1の切替えスイッチと、この第1の切替えスイッチの共通端子が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第1の局部発振器の出力が第2の切替えスイッチを介して接続された第1の混合器と、この第1の混合器の出力が供給されるとともにLバンドの周波数を通過させる第3の固定フィルタと、この第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第2の局部発振器の出力が接続された第2の混合器と、この第2の混合器の出力が供給される出力端子と、前記第1の局部発振器にループ接続された第1のPLL回路と、この第1のPLL回路にデータを供給する第1のデータ端子と、前記第2の局部発振器にループ接続された第2のPLL回路と、この第2のPLL回路にデータを供給する第2のデータ端子とを備え、前記第1の切替えスイッチが前記第1の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオフにして前記第1の混合器を増幅器として動作させるとともに、前記第2のデータ端子に入力されたデータに従って前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して前記第3の固定フィルタから出力される信号を前記第2の混合器で選局するとともに予め定められた周波数に変換し、前記第1の切替えスイッチが前記第2の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオンにして、前記第1のデータ端子に入力されたデータに従って前記第1の局部発振器の発振周波数を制御して前記第1の混合器で前記Vバンドの周波数をLバンドに変換するとともに選局し、前記第3の固定フィルタからの出力を前記第2の混合器で予め定められた周波数に変換するものである。これにより、調整工数が不要となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、高周波デジタル信号が入力される入力端子と、この入力端子に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる第1の固定フィルタと、前記入力端子に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる第2の固定フィルタと、前記第1の固定フィルタの出力が一方の端子に接続されるとともに他方の端子には前記第2の固定フィルタの出力が接続された第1の切替えスイッチと、この第1の切替えスイッチの共通端子が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第1の局部発振器の出力が第2の切替えスイッチを介して接続された第1の混合器と、この第1の混合器の出力が供給されるとともにLバンドの周波数を通過させる第3の固定フィルタと、この第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第2の局部発振器の出力が接続された第2の混合器と、この第2の混合器の出力が供給される出力端子と、前記第1の局部発振器にループ接続された第1のPLL回路と、この第1のPLL回路にデータを供給する第1のデータ端子と、前記第2の局部発振器にループ接続された第2のPLL回路と、この第2のPLL回路にデータを供給する第2のデータ端子とを備え、前記第1の切替えスイッチが前記第1の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオフにして前記第1の混合器を増幅器として動作させるとともに、前記第2のデータ端子に入力されたデータに従って前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して前記第3の固定フィルタから出力される信号を前記第2の混合器で選局するとともに予め定められた周波数に変換し、前記第1の切替えスイッチが前記第2の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオンにして、前記第1のデータ端子に入力されたデータに従って前記第1の局部発振器の発振周波数を制御して前記第1の混合器で前記Vバンドの周波数をLバンドに変換するとともに選局し、前記第3の固定フィルタからの出力を前記第2の混合器で予め定められた周波数に変換する広帯域チューナであり、Vバンド周波数の受信においては、第1の混合器と第2の混合器を用いたダブルスーパーの構成となっているので、チューニングフィルタを用いずともイメージ周波数の妨害を受けることはない。従って、チューニングフィルタを調整する工数は不要となる。
【0011】
また、チューニングフィルタを実装する必要は無いので、小型化・低価格化を図ることができる。
【0012】
更に、VバンドとLバンドの両周波数帯を切替えスイッチの切替えにより簡単に受信することができる。
【0013】
更にまた、Vバンド帯ではダブルスーパーにしたにもかかわらず、従来と比べて混合器の数は増加しない。
【0014】
請求項2に記載の発明は、第1の混合器と、第1の局部発振器と、第1のPLL回路と、第2の混合器と、第2の局部発振器と、第2のPLL回路と、第1の切替えスイッチと、第2の切替えスイッチとは1つのパッケージに集積化された請求項1に記載の広帯域チューナであり、集積化することにより小型化を図ることができるとともに信頼性を向上させることができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、マイクロコンピュータを設け、このマイクロコンピュータの出力を第1のデータ端子と、第2のデータ端子と、第1の切替えスイッチと、第2の切替えスイッチに接続し、前記マイクロコンピュータの入力端子から前記各部が制御される請求項1に記載の広帯域チューナであり、マイクロコンピュータで第1のPLL回路、第2のPLL回路、第1の切替えスイッチ、第2の切替えスイッチを制御するので、外部から容易に使用することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、高周波デジタル信号が入力される入力端子と、この入力端子に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる第1の固定フィルタと、前記入力端子に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる第2の固定フィルタと、前記第1の固定フィルタの出力が一方の端子に接続されるとともに他方の端子には前記第2の固定フィルタの出力が接続された第1の切替えスイッチと、この第1の切替えスイッチの共通端子が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第1の局部発振器の出力が第2の切替えスイッチを介して接続された第1の混合器と、この第1の混合器の出力が供給されるとともにLバンドの周波数を通過させる第3の固定フィルタと、この第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第2の局部発振器の出力が第1の90度位相器を介して接続された第2の混合器と、前記第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には前記第2の局部発振器の出力が直接接続された第3の混合器と、前記第2の混合器の出力と前記第3の混合器の出力との間に接続された第2の90度位相器と、前記第3の混合器の出力に接続された第4の固定フィルタと、この第4の固定フィルタの出力が供給される出力端子と、前記第1の局部発振器にループ接続された第1のPLL回路と、この第1のPLL回路にデータを供給する第1のデータ端子と、前記第2の局部発振器にループ接続された第2のPLL回路と、この第2のPLL回路にデータを供給する第2のデータ端子とを備え、前記第1の切替えスイッチが前記第1の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオフにして前記第1の混合器を増幅器として動作させるとともに、前記第2のデータ端子に入力されたデータに従って前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して前記第2の混合器と前記第3の混合器で選局するとともに予め定められた周波数に変換し、前記第1の切替えスイッチが前記第2の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオンにして、前記第1のデータ端子に入力されたデータに従って前記第1の局部発振器の発振周波数を制御して前記第1の混合器で前記Vバンドの周波数をLバンドに変換するとともに選局し、前記第3の固定フィルタからの出力を前記第2の混合器と前記第3の混合器で予め定められた周波数に変換する広帯域チューナであり、Vバンド周波数の受信においては、第1の混合器と第2の混合器及び第3の混合器を用いたダブルスーパーの構成となっているので、チューニングフィルタを用いずともイメージ周波数の妨害を受けることはない。従って、チューニングフィルタを調整する工数は不要となる。
【0017】
また、チューニングフィルタを実装する必要は無いので、小型化・低価格化を図ることができる。
【0018】
更に、Lバンド受信時においては、第3の混合器の出力に180度位相の異なった信号が第2の90度位相器を介して供給されるので、イメージ妨害周波数が除去される。
【0019】
更にまた、VバンドとLバンドの両周波数帯を第1の切替えスイッチの切替えにより受信することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、高周波デジタル信号が入力される入力端子と、この入力端子に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる第1の固定フィルタと、前記入力端子に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる第2の固定フィルタと、前記第1の固定フィルタの出力が一方の端子に接続されるとともに他方の端子には前記第2の固定フィルタの出力が接続された第1の切替えスイッチと、この第1の切替えスイッチの共通端子が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第1の局部発振器の出力が第2の切替えスイッチを介して接続された第1の混合器と、この第1の混合器の出力が供給されるとともにLバンドの周波数を通過させる第3の固定フィルタと、この第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第2の局部発振器の出力が第1の90度位相器を介して接続された第2の混合器と、この第2の混合器の出力が接続された第4の固定フィルタと、この第4の固定フィルタの出力が供給される第1の出力端子と、前記第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には前記第2の局部発振器の出力が直接接続された第3の混合器と、前記第2の混合器の出力と前記第3の混合器の出力との間に接続された第2の90度位相器と第3の切替えスイッチの直列接続体と、前記第3の混合器の出力に接続された第5の固定フィルタと、この第5の固定フィルタの出力が接続された第2の出力端子と、前記第1の局部発振器にループ接続された第1のPLL回路と、この第1のPLL回路にデータを供給する第1のデータ端子と、前記第2の局部発振器にループ接続された第2のPLL回路と、この第2のPLL回路にデータを供給する第2のデータ端子とを備え、前記第3の切替えスイッチをオフする第1の動作モードと、前記第3の切替えスイッチをオンする第2の動作モードとを有し、前記第1の切替えスイッチが前記第1の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオフにして前記第1の混合器を増幅器として動作させるとともに、前記第2のデータ端子に入力されたデータに従って前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して前記第3の固定フィルタから出力される信号を前記第2の混合器と前記第3の混合器で選局するとともに予め定められた周波数に変換し、前記第1の切替えスイッチが前記第2の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオンにして、前記第1のデータ端子に入力されたデータに従って前記第1の局部発振器の発振周波数を制御して前記第1の混合器で前記Vバンドの周波数をLバンドに変換するとともに選局し、前記第2の混合器と前記第3の混合器で予め定められた周波数に変換させる広帯域チューナであり、Vバンド周波数の受信においては、第1の混合器と第2の混合器及び第3の混合器を用いたダブルスーパーの構成となっているので、チューニングフィルタを用いずともイメージ周波数の妨害を受けることはない。従って、チューニングフィルタを調整する工数は不要となる。
【0021】
また、チューニングフィルタを実装する必要は無いので、小型化・低価格化を図ることができる。
【0022】
更に、Lバンド受信時においては、第3の混合器の出力に180度位相の異なった信号が第2の90度位相器を介して供給されるので、イメージ妨害周波数が除去される。
【0023】
更にまた、VバンドとLバンドの両周波数帯を第1の切替えスイッチの切替えにより受信することができる。
【0024】
また、第3の切替えスイッチで第1の動作モードにすることにより、第2の混合器の出力と第4の固定フィルタとを直接接続するとともに第3の混合器の出力と第5の固定フィルタとが直接接続されるので、IQ検波チューナとなる。
【0025】
また、前記第3の切替えスイッチで第2の動作モードにすることにより、第2の混合器の出力が第2の90度位相器を介して第3の混合器の出力と合成されて第2の出力端子から出力されるので、第2の90度位相器により、第3の混合器から出力されるイメージ妨害波が除去され、第2の出力端子からはイメージ妨害周波数が除去されたIF出力チューナが実現できる。従って、一つのチューナで2種類のチューナが実現でき、生産工程の合理化、製品管理の合理化ができる。
【0026】
請求項6に記載の発明は、第4の固定フィルタと第5の固定フィルタとをローパスフィルタで形成するとともに、前記第5の固定フィルタと選択的に切替え可能なバンドパスフィルタを設け、第1の動作モードにおいては前記第5の固定フィルタを選択し、第2の動作モードにおいては前記バンドパスフィルタを選択する請求項5に記載の広帯域チューナであり、フィルタを夫々のチューナに適合したものに設定できるので、性能の良いチューナが得られる。
【0027】
請求項7に記載の発明は、第1の動作モードと第2の動作モードとは、ジャンパー抵抗の装着で切替える請求項5に記載の広帯域チューナであり、生産時において2種類のうち、どちらのチューナかを決定できるので、後から設定する必要はない。また、部品数も少なくなるので、寿命信頼性が向上するとともに低価格化に寄与できる。
【0028】
請求項8に記載の発明は、少なくとも混合器と発振器とは平衡回路で形成されるとともに集積回路化された請求項5に記載の広帯域チューナであり、平衡回路を用いているので、外部からのノイズに対する性能が向上する。
【0029】
請求項9に記載の発明は、少なくとも混合器と発振器とはシリコン・ゲルマニウム技術で形成されるとともに集積回路化された請求項5に記載の広帯域チューナであり、シリコン・ゲルマニウム技術を用いて集積化しているので、低価格でかつ小型化されたチューナが実現できる。
【0030】
以下、図面に従って本発明の実施の形態を説明する。
【0031】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における広帯域チューナのブロック図である。図1において、本実施の形態1における広帯域チューナは、高周波デジタル信号が入力される入力端子21と、この入力端子21に接続された高周波増幅器22と、この高周波増幅器22の出力に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる固定のLバンドパスフィルタ23と、入力端子21に接続された高周波増幅器24と、この高周波増幅器24の出力に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる固定のVバンドパスフィルタ25と、固定フィルタ23の出力が一方の端子26aに接続されるとともに他方の端子26bにはVバンドパスフィルタ25の出力が接続された切替えスイッチ26と、この切替えスイッチ26の共通端子26cが一方の入力に供給されるとともに他方の入力には局部発振器27の出力が切替えスイッチ28を介して接続された混合器29と、この混合器29の出力が接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる固定のLバンドパスフィルタ30と、このLバンドパスフィルタ30の出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には局部発振器31の出力が接続された混合器32と、この混合器32の出力が接続された中心周波数39MHzのバンドパスフィルタと、このバンドパスフィルタの出力が接続された出力端子33と、局部発振器27にループ接続されたPLL回路34と、このPLL回路34にデータを供給するデータ端子35と、局部発振器31にループ接続されたPLL回路36と、このPLL回路36にデータを供給するデータ端子37とで構成されている。
【0032】
ここで、Lバンドパスフィルタ23は中心周波数が1.4GHzでバンド幅600MHzのバンドパスフィルタを使用しているが、これは1.1GHz以上を通過させるハイパスフィルタでも良い。
【0033】
Vバンドパスフィルタ25は中心周波数が200MHzでバンド幅100MHzのバンドパスフィルタを使用しているが、これは300MHz以下を通過させるローパスフィルタでも良い。
【0034】
Lバンドパスフィルタ30は中心周波数が1.4GHzでバンド幅600MHzのバンドパスフィルタである。
【0035】
切替えスイッチ26と28はピンダイオード等で構成された電子的に切替え可能な周知のスイッチである。
【0036】
38はマイクロコンピュータであり、その出力39はデータ端子35とデータ端子37に接続されている。また、切替えスイッチ26と28の切替え制御端子にも接続されている。40はマイクロコンピュータ38に接続された入力端子である。
【0037】
以上のように構成された広帯域チューナについて、以下にその動作を説明する。
【0038】
切替えスイッチ26がLバンドを受信すべく26a側に切替えられたときは、切替えスイッチ28がオフとなり、混合器29はLバンドの信号を増幅する増幅器として働く。即ち、入力端子21から入力されたLバンドの高周波信号はLバンドパスフィルタ23と切替えスイッチ26を通過したのち、混合器29で増幅されて1.4GHzの固定フィルタ30を通過する。この信号は混合器32で局部発振器31の出力と混合されて選局されるとともに39MHzの中間周波数に変換される。この中間周波数は出力端子33から出力される。ここで、局部発振器31の発振周波数はデータ端子37に与えられたデータにより、PLL回路36で制御される。即ち、データ端子37に与えられるデータによって選局される。
【0039】
次に、切替えスイッチ26がVバンドを受信すべく26b側に切替えられたときは、切替えスイッチ28がオンとなる。即ち、入力端子21から入力されたVバンドの高周波信号はVバンドパスフィルタ25と切替えスイッチ26を通過したのち、混合器29で局部発振器27の出力と混合されて選局されるとともに1.4GHzの中間周波数に変換される。
【0040】
この中間周波数は、1.4GHzの中心周波数を有する固定フィルタ30を経て、混合器32で39MHzに変換されて出力端子33から出力される。ここで、局部発振器27の発振周波数はデータ端子35に与えられたデータにより、PLL回路34で制御される。即ち、データ端子35に与えられるデータによって選局される。
【0041】
以上のように本実施の形態によれば、Vバンド周波数の受信においては、混合器29と混合器32を用いたダブルスーパーの構成となっているので、従来のようにチューニングフィルタ10を用いずともイメージ周波数の妨害を受けることはない。従って、チューニングフィルタ10を調整する工数は不要となる。
【0042】
また、チューニングフィルタ10を実装する必要は無いので、小型化・低価格化を図ることができる。
【0043】
更に、VバンドとLバンドの両周波数帯を切替えスイッチ26と28の切替えにより受信することができる。
【0044】
更にまた、ダブルスーパー構成にしたにもかかわらず、従来と比べて混合器の数は増加していない。
【0045】
なお、混合器29と、局部発振器27と、PLL回路34と、混合器32と、局部発振器31と、PLL回路36と、切替えスイッチ26と、スイッチ28とは1つのパッケージに集積化することも可能であり、このように集積化することにより小型化を図ることができるとともに信頼性を向上させることができる。
【0046】
更に、マイクロコンピュータ38でPLL回路34、PLL回路36、切替えスイッチ26、切替えスイッチ28を制御すれば、外部から入力端子40に入力するデータを変えることにより、これらの制御を容易に行うことができる。
【0047】
(実施の形態2)
実施の形態2においては、実施の形態1の混合器32の代わりに、2個の混合器と2個の90度位相器を用いてイメージ妨害を除去する広帯域チューナである。
【0048】
図2において、本実施の形態2における広帯域チューナは、高周波デジタル信号が入力される入力端子41と、この入力端子41に接続された高周波増幅器42と、この高周波増幅器42の出力に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる固定フィルタ43と、入力端子41に接続された高周波増幅器44と、この高周波増幅器44の出力に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる固定フィルタ45と、固定フィルタ43の出力が一方の端子46aに接続されるとともに他方の端子46bには固定フィルタ45の出力が接続された切替えスイッチ46と、この切替えスイッチ46の共通端子46cが接続されたAGC増幅器47と、このAGC増幅器47の出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には局部発振器48の出力が切替えスイッチ49を介して接続された混合器50と、この混合器50の出力が接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる固定フィルタ51と、この固定フィルタ51の出力が接続されたAGC増幅器52と、このAGC増幅器52の出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には局部発振器53の出力が90度位相器54を介して接続された混合器55と、AGC増幅器52の出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には局部発振器53の出力が直接接続された混合器56と、混合器55の出力と混合器56の出力との間に接続された90度位相器57と、混合器56の出力に接続された固定フィルタ58と、この固定フィルタ58の出力が接続されたAGC増幅器59と、このAGC増幅器59の出力が接続された出力端子60と、局部発振器48にループ接続されたPLL回路61と、このPLL回路61にデータを供給するデータ端子62と、局部発振器53にループ接続されたPLL回路63と、このPLL回路63にデータを供給するデータ端子64とで構成されている。
【0049】
以上のように構成された広帯域チューナにおいて、以下にその動作を説明する。実施の形態2において実施の形態1と異なるところは、以下に示すところである。即ち、固定フィルタ51の出力に接続されたAGC増幅器52の出力の一方は混合器56を介して出力され、他方は混合器55を介して出力されるが、この出力は2個の90度位相器54と57により、位相が180度異なることになる。このことにより、妨害波が除去されるところである。その他に関しては実施の形態1と同様である。
【0050】
即ち、切替えスイッチ46が固定フィルタ43の出力を選択したときには、切替えスイッチ49をオフにして混合器50を増幅器として動作させる。そして、データ端子64に入力されたデータに従って局部発振器53の発振周波数を制御して固定フィルタ51から出力される信号を混合器56と混合器55で選局するとともに予め定められた周波数に変換して、固定フィルタ58を介して出力端子60から出力される。
【0051】
また、切替えスイッチ46が固定フィルタ45の出力を選択したときには、切替えスイッチ49をオンにして、データ端子62に入力されたデータに従って局部発振器48の発振周波数を制御して混合器50でVバンドの周波数をLバンドに変換するとともに選局し、固定フィルタ51からの出力を混合器55と混合器56で予め定められた周波数に変換して、固定フィルタ58を介して出力端子60から出力される。
【0052】
このように、Vバンド周波数の受信においては、混合器50と混合器55及び混合器56を用いたダブルスーパーの構成となっているので、チューニングフィルタを用いずともイメージ周波数の妨害を受けることはない。従って、チューニングフィルタを調整する工数は不要となる。
【0053】
また、チューニングフィルタを実装する必要は無いので、小型化・低価格化を図ることができる。
【0054】
更に、Lバンド受信時においては、混合器56の出力に180度位相の異なった信号が2個の90度位相器を介して接続されるので、イメージ妨害周波数が除去される。
【0055】
更にまた、VバンドとLバンドの両周波数帯を切替えスイッチ46と49の切替えにより受信することができる。
【0056】
ここで、固定フィルタ43は中心周波数が1.4GHzでバンド幅600MHzのバンドパスフィルタを使用しているが、これは1.1GHz以上を通過させるハイパスフィルタでも良い。
【0057】
固定フィルタ45は中心周波数が200MHzでバンド幅100MHzのバンドパスフィルタを使用しているが、これは300MHz以下を通過させるローパスフィルタでも良い。
【0058】
固定フィルタ51は中心周波数が1.4GHzでバンド幅600MHzのバンドパスフィルタである。
【0059】
固定フィルタ58は中心周波数が39MHzでバンド幅6MHzのバンドパスフィルタである。
【0060】
切替えスイッチ46と49はピンダイオード等で構成された電子的に切替え可能な周知のスイッチである。
【0061】
65はAGC制御電圧の入力端子であり、AGC増幅回路47と52と59に接続されて外部から制御される。
【0062】
(実施の形態3)
実施の形態3においては、実施の形態1の混合器32の代わりに、2個の混合器と2個の90度位相器を用いてイメージ妨害を除去するIF出力のチューナと、2個の混合器を用いてIQ検波できるチューナとの切替え可能な広帯域チューナである。
【0063】
図3において、本実施の形態3における広帯域チューナは、高周波デジタル信号が入力される入力端子71と、この入力端子71に接続された高周波増幅器72と、この高周波増幅器72の出力に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる固定フィルタ73と、入力端子71に接続された高周波増幅器74と、この高周波増幅器74の出力に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる固定フィルタ75と、固定フィルタ73の出力が一方の端子76aに接続されるとともに他方の端子76bには固定フィルタ75の出力が接続された切替えスイッチ76と、この切替えスイッチ76の共通端子76cが接続されたAGC増幅器77と、このAGC増幅器77の出力が一方の入力に接続されるとともに他方の入力には局部発振器78の出力が切替えスイッチ79を介して接続された混合器80と、この混合器80の出力が接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる固定フィルタ81と、この固定フィルタ81の出力が接続されたAGC増幅器82と、このAGC増幅器82の出力が一方の入力に接続されるとともに他方の入力には局部発振器83の出力が90度位相器84を介して接続された混合器85と、この混合器85の出力が接続されたローパスフィルタ86と、このローパスフィルタ86の出力が接続されたAGC増幅器87と、このAGC増幅器87の出力が接続された出力端子89と、AGC増幅器82の出力が一方の入力に接続されるとともに他方の入力には局部発振器83の出力が直接接続された混合器90と、混合器85の出力と混合器90の出力との間に接続された90度位相器91と切替えスイッチ92の直列接続体と、混合器90の出力に共通端子93cが接続された切替えスイッチ93と、この切替えスイッチ93の一方の端子93aが接続されたローパスフィルタ94と、このローパスフィルタ94の出力が接続されたAGC増幅器95と、このAGC増幅器95の出力が接続された出力端子96と、切替えスイッチ93の他方の端子93bとローパスフィルタ94との間に接続されたバンドパスフィルタ97と、局部発振器78にループ接続されたPLL回路98と、このPLL回路98にデータを供給するデータ端子99と、局部発振器83にループ接続されたPLL回路100と、このPLL回路100にデータを供給するデータ端子101とを備えた構成と成っている。
【0064】
次に、切替えスイッチ92と93の関係について述べる。この関係は、切替えスイッチ92をオフするとともに切替えスイッチ93を一方の端子93a側、即ちローパスフィルタ94側へ切替える第1の動作モードと、切替えスイッチ92をオンするとともに切替えスイッチ93を他方の端子93b側、即ちバンドパスフィルタ97側へ切替える第2の動作モードとを有している。
【0065】
102はAGC増幅器77と82と87と95の利得を外部から制御する制御端子である。
【0066】
ここで切替えスイッチ92と93はピンダイオードで電子的に切替えられるように構成されており、これらは連動して動作する。即ち、第1の動作モードでは、切替えスイッチ92はオフ、切替えスイッチ93は一方の端子93a側であるローパスフィルタ94側に接続される。従って、本実施の形態におけるチューナは、IQ検波チューナとして働き、出力端子89からはI信号が出力され、出力端子96からはQ信号が出力される。
【0067】
また、第2の動作モードでは、切替えスイッチ92はオフとなり、切替えスイッチ93は他方の端子93b側であるバンドパスフィルタ97側となる。従って、本実施の形態におけるチューナは、IF信号出力チューナとして働き、出力端子96からはIF信号が出力される。
【0068】
90度位相器84,91は90度位相が遅れる位相器である。従って、IFチューナでは、90度位相器84,91を直列に通過するので、混合器85の出力は結局180度遅れて混合器90の出力と合成される。従って、妨害信号は除去されることになる。
【0069】
そして、IQ検波チューナでは、出力端子89と96からベースバンド信号が出力される。また、IF出力チューナでは、出力端子96から略400MHzのIF信号が出力される。
【0070】
また、実施の形態3では、入力端子71に入力される信号は略50MHzから860MHzの地上波信号としたが、略950MHzから2.2GHzのデジタル衛星放送信号であっても良い。このとき、バンドパスフィルタ81の中心周波数は夫々の帯域を通過させ、不要な帯域を除去するものである。また、混合器80の出力は1.4GHz又は1.2GHzの中間周波数に設定されている。従って、バンドパスフィルタ81も上記周波数を通過させるものである。
【0071】
ローパスフィルタ86と94のカットオフ周波数は略50MHzであり、バンドパスフィルタ97の中心周波数は略400MHz、バンド幅は略30MHzである。
【0072】
また、本実施の形態における回路は、平衡回路で形成されているので、ノイズ妨害に強いチューナが得られる。
【0073】
また、2種類のチューナに使用できるので、これらの回路を集積化することにより量産効果による低価格化が図れる。また、集積化により小型化が実現できる。
【0074】
また、切替えスイッチ92と93を工程での製造時において、ジャンパー抵抗の装着の違いにより切替えても良い。この場合、夫々IF出力チューナかIQ検波チューナか予め固定できるので、後から切り替える必要はない。
【0075】
なお、実施の形態1,2,3において少なくとも混合器と局部発振器は平衡回路で構成するとともに集積化することにより、耐ノイズ性能が向上する。また、シリコン・ゲルマニウム技術を混合器と局部発振器に用いて集積化することにより、低価格のチューナが提供できる。
【0076】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、Vバンド周波数の受信においては、第1の混合器と第2の混合器を用いたダブルスーパーの構成となっているので、チューニングフィルタを用いずともイメージ周波数の妨害を受けることはない。従って、チューニングフィルタを調整する工数は不要となる。
【0077】
また、チューニングフィルタを実装する必要は無いので、小型化・低価格化を図ることができる。
【0078】
更に、VバンドとLバンドの両周波数帯を切替えスイッチの切替えにより受信することができる。
【0079】
更にまた、ダブルスーパーにしたにもかかわらず、従来と比べて混合器の数は増加しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における広帯域チューナのブロック図
【図2】同、実施の形態2における広帯域チューナのブロック図
【図3】同、実施の形態3における広帯域チューナのブロック図
【図4】従来の広帯域チューナのブロック図
【符号の説明】
21 入力端子
23 Lバンドパスフィルタ
25 Vバンドパスフィルタ
26 切替えスイッチ
27 局部発振器
28 切替えスイッチ
29 混合器
30 Lバンドパスフィルタ
31 局部発振器
32 混合器
33 出力端子
34 PLL回路
35 データ端子
36 PLL回路
37 データ端子
Claims (9)
- 高周波デジタル信号が入力される入力端子と、この入力端子に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる第1の固定フィルタと、前記入力端子に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる第2の固定フィルタと、前記第1の固定フィルタの出力が一方の端子に接続されるとともに他方の端子には前記第2の固定フィルタの出力が接続された第1の切替えスイッチと、この第1の切替えスイッチの共通端子が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第1の局部発振器の出力が第2の切替えスイッチを介して接続された第1の混合器と、この第1の混合器の出力が供給されるとともにLバンドの周波数を通過させる第3の固定フィルタと、この第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第2の局部発振器の出力が接続された第2の混合器と、この第2の混合器の出力が供給される出力端子と、前記第1の局部発振器にループ接続された第1のPLL回路と、この第1のPLL回路にデータを供給する第1のデータ端子と、前記第2の局部発振器にループ接続された第2のPLL回路と、この第2のPLL回路にデータを供給する第2のデータ端子とを備え、前記第1の切替えスイッチが前記第1の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオフにして前記第1の混合器を増幅器として動作させるとともに、前記第2のデータ端子に入力されたデータに従って前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して前記第3の固定フィルタから出力される信号を前記第2の混合器で選局するとともに予め定められた周波数に変換し、前記第1の切替えスイッチが前記第2の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオンにして、前記第1のデータ端子に入力されたデータに従って前記第1の局部発振器の発振周波数を制御して前記第1の混合器で前記Vバンドの周波数をLバンドに変換するとともに選局し、前記第3の固定フィルタからの出力を前記第2の混合器で予め定められた周波数に変換する広帯域チューナ。
- 第1の混合器と、第1の局部発振器と、第1のPLL回路と、第2の混合器と、第2の局部発振器と、第2のPLL回路と、第1の切替えスイッチと、第2の切替えスイッチとは1つのパッケージに集積化された請求項1に記載の広帯域チューナ。
- マイクロコンピュータを設け、このマイクロコンピュータの出力を第1のデータ端子と、第2のデータ端子と、第1の切替えスイッチと、第2の切替えスイッチに接続し、前記マイクロコンピュータの入力端子から前記各部が制御される請求項1に記載の広帯域チューナ。
- 高周波デジタル信号が入力される入力端子と、この入力端子に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる第1の固定フィルタと、前記入力端子に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる第2の固定フィルタと、前記第1の固定フィルタの出力が一方の端子に接続されるとともに他方の端子には前記第2の固定フィルタの出力が接続された第1の切替えスイッチと、この第1の切替えスイッチの共通端子が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第1の局部発振器の出力が第2の切替えスイッチを介して接続された第1の混合器と、この第1の混合器の出力が供給されるとともにLバンドの周波数を通過させる第3の固定フィルタと、この第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第2の局部発振器の出力が第1の90度位相器を介して接続された第2の混合器と、前記第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には前記第2の局部発振器の出力が直接接続された第3の混合器と、前記第2の混合器の出力と前記第3の混合器の出力との間に接続された第2の90度位相器と、前記第3の混合器の出力に接続された第4の固定フィルタと、この第4の固定フィルタの出力が供給される出力端子と、前記第1の局部発振器にループ接続された第1のPLL回路と、この第1のPLL回路にデータを供給する第1のデータ端子と、前記第2の局部発振器にループ接続された第2のPLL回路と、この第2のPLL回路にデータを供給する第2のデータ端子とを備え、前記第1の切替えスイッチが前記第1の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオフにして前記第1の混合器を増幅器として動作させるとともに、前記第2のデータ端子に入力されたデータに従って前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して前記第2の混合器と前記第3の混合器で選局するとともに予め定められた周波数に変換し、前記第1の切替えスイッチが前記第2の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオンにして、前記第1のデータ端子に入力されたデータに従って前記第1の局部発振器の発振周波数を制御して前記第1の混合器で前記Vバンドの周波数をLバンドに変換するとともに選局し、前記第3の固定フィルタからの出力を前記第2の混合器と前記第3の混合器で予め定められた周波数に変換する広帯域チューナ。
- 高周波デジタル信号が入力される入力端子と、この入力端子に接続されるとともにLバンドの周波数を通過させる第1の固定フィルタと、前記入力端子に接続されるとともにVバンドの周波数を通過させる第2の固定フィルタと、前記第1の固定フィルタの出力が一方の端子に接続されるとともに他方の端子には前記第2の固定フィルタの出力が接続された第1の切替えスイッチと、この第1の切替えスイッチの共通端子が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第1の局部発振器の出力が第2の切替えスイッチを介して接続された第1の混合器と、この第1の混合器の出力が供給されるとともにLバンドの周波数を通過させる第3の固定フィルタと、この第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第2の局部発振器の出力が第1の90度位相器を介して接続された第2の混合器と、この第2の混合器の出力が接続された第4の固定フィルタと、この第4の固定フィルタの出力が供給される第1の出力端子と、前記第3の固定フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には前記第2の局部発振器の出力が直接接続された第3の混合器と、前記第2の混合器の出力と前記第3の混合器の出力との間に接続された第2の90度位相器と第3の切替えスイッチの直列接続体と、前記第3の混合器の出力に接続された第5の固定フィルタと、この第5の固定フィルタの出力が接続された第2の出力端子と、前記第1の局部発振器にループ接続された第1のPLL回路と、この第1のPLL回路にデータを供給する第1のデータ端子と、前記第2の局部発振器にループ接続された第2のPLL回路と、この第2のPLL回路にデータを供給する第2のデータ端子とを備え、前記第3の切替えスイッチをオフする第1の動作モードと、前記第3の切替えスイッチをオンする第2の動作モードとを有し、前記第1の切替えスイッチが前記第1の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオフにして前記第1の混合器を増幅器として動作させるとともに、前記第2のデータ端子に入力されたデータに従って前記第2の局部発振器の発振周波数を制御して前記第3の固定フィルタから出力される信号を前記第2の混合器と前記第3の混合器で選局するとともに予め定められた周波数に変換し、前記第1の切替えスイッチが前記第2の固定フィルタの出力を選択したときには、前記第2の切替えスイッチをオンにして、前記第1のデータ端子に入力されたデータに従って前記第1の局部発振器の発振周波数を制御して前記第1の混合器で前記Vバンドの周波数をLバンドに変換するとともに選局し、前記第2の混合器と前記第3の混合器で予め定められた周波数に変換する広帯域チューナ。
- 第4の固定フィルタと第5の固定フィルタとをローパスフィルタで形成するとともに、前記第5の固定フィルタと選択的に切替え可能なバンドパスフィルタを設け、第1の動作モードにおいては前記第5の固定フィルタを選択し、第2の動作モードにおいては前記バンドパスフィルタを選択する請求項5に記載の広帯域チューナ。
- 第1の動作モードと第2の動作モードとは、ジャンパー抵抗の装着で切替える請求項5に記載の広帯域チューナ。
- 少なくとも混合器と発振器とは平衡回路で形成されるとともに集積回路化された請求項5に記載の広帯域チューナ。
- 少なくとも混合器と発振器とはシリコン・ゲルマニウム技術で形成されるとともに集積回路化された請求項5に記載の広帯域チューナ。
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