JP3881482B2 - ステアリングコラムの操作レバー締付固定位置調整装置 - Google Patents

ステアリングコラムの操作レバー締付固定位置調整装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チルト機構を備えたステアリング装置の操作レバーの操作角度における締付力の固定位置を適正に設定するのに、極めて簡単なる構造とし、また装置全体の省スペース化を実現することができるステアリングコラムの操作レバー締付固定位置調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より多くのチルト・テレスコを調整するステアリング装置が開発されている。一般に、チルト・テレスコ機構は、そのハンドルを回転自在に支持するステアリングコラムに固着されている可動ブラケットと、車体側に取付固定され、且つ可動ブラケットを挟持する固定ブラケットとを挿通する締付固定ボルトを設け、その締付固定ボルトの一方側に、ボルトの回転方向を固定するストッパー部材を設けている。
【0003】
その一方に固定ブラケットを介して可動ブラケットを締め付ける螺子部を設けている。その螺子部にレバーの螺子部を螺合させて、レバーの回動による螺子の締付力による押圧力で固定ブラケットが可動ブラケットを挟持状態で締付け固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
固定ブラケットと可動ブラケットとを締付固定ボルトの締付力により固定,且つ調整時における可動が適宜に行えるタイプとしたものにおいて、前後方向に2本の締付固定ボルトが使用されるタイプが存在する。該締付固定ボルトには、その締付固定ボルトの回転方向を固定するためのストッパー部材がそれぞれ設けられている。該ストッパー部材は、その一方側が可動ブラケット側に固定されて、もう一方側がボルト頭部に嵌合(又は係止)し、その締付固定ボルトの螺子部と螺合するレバーの締付固定の操作を安定させるものとして設けられている。
【0005】
また、チルト・テレスコ操作を行うときのロック及び解除を行うために操作レバーが使用されるが、その操作レバーの初期位置で、締付固定ボルトが最も適正な締付力を出すことができるようにするためにストッパー部材が装着されており、ストッパー部材により操作レバーの初期位置を調整することができる。このようなストッパー部材は、通常のチルト機構を有するステアリングコラムの位置調整装置には、ごく一般的に使用されている。
【0006】
ところが、出願人による特願平10─121318号で示したステアリングコラムの位置調整装置では、前述したように2本の締付固定ボルトが使用されチルト・テレスコの使用範囲を大きくしている。このタイプでは当然、2つのストッパー部材が使用される。
【0007】
また、ハンドル調整範囲が大きくなり、単に従来技術と同じようにストッパー部材を可動ブラケットに固定して、締付固定ボルトを嵌合固定しようとすると、ストッパー部材を固定するための部位を設けるために、前記ハンドル調整範囲の外まで可動ブラケットとストッパー部材を拡大することとなり、装置全体が大型化することになる。さらに、2本の締付固定ボルトの締付力は、一定となるように、ストッパー部材が装着されなくてはならない。
【0008】
また、2箇所の締付固定ボルトと螺合するアーム部材の位置合わせには、その締付固定ボルトの螺子部と螺合するアーム部材の位置に対して前記締付固定ボルトをそれぞれ締付固定することから、そのボルト頭部の位置は、それぞれ任意となってしまい、単に一固体のストッパー部材により2本の締付固定ボルトの回転方向を固定することが極めて困難となる等の種々の欠点が存在する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、発明者は上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、ステアリングコラムを装着した可動ブラケットを固定ブラケットに設けた前後2組の挿通孔と、該挿通孔に挿通する締付固定ボルトの締付けにて前後,上下方向の適宜の位置に固定可能で、且つ前記両締付固定ボルトのボルト頭部を第1ストッパー部材と、第2ストッパー部材によりそれぞれ係止し、且つ第1ストッパー部材と第2ストッパー部材のそれぞれ調整用長孔部同士を固定用ボルトにて固着してなるステアリングコラムの操作レバー締付固定位置調整装置としたことにより、2箇所の締付箇所を有するステアリングコラムのブラケットにおいて、締付固定ボルトの固定箇所を省スペース化することができ、且つ加工数及び部品点数等を少なくし上記課題を解決したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、固定ブラケット1と可動ブラケット2とから構成され、固定ブラケット1は車体の所定位置に固定され、可動ブラケット2は、固定ブラケット1に支持される〔図7(A),(B)参照〕。そして、固定ブラケット1と可動ブラケット2とから構成されるブラケットの幅方向両側に挿通孔Aからなるステアリングハンドル位置調整部が構成される。
【0011】
その固定ブラケット1は、左右一対の支持側板1aと取付板部1bとから構成されている〔図1(A)参照〕。そして、支持側板1a,1a同士が平行に対向され、該支持側板1a,1aの上端に略平坦状の取付板部1b,1bが形成され、前記支持側板1a,1aの下端に両支持側板1a,1aを平行且つ対向するようにして連結板1cにより連結されている。
【0012】
その車内の所定位置に固着される両取付板部1b,1bは、車内の所定位置にカプセル部材15,15,…等を介して装着され、衝突等の衝撃発生時にのみ取付位置に対して抵抗を受けつつ摺動しながら衝撃エネルギーを吸収し、衝撃を和らげて運転者を事故から保護する構造となっている〔図1(A),(B)及び図6等参照〕。また、いずれかの支持側板1aには、係止用突起片1dが形成されており、後述するリターンスプリング18の一端が係止される。
【0013】
その可動ブラケット2は、前記固定ブラケット1の両支持側板1a,1a間に装着される。その可動ブラケット2は、コラム支持部材2aと可動支持部材2bとから構成されている。コラム支持部材2aは、ステアリングコラムを支持固定する役目をなす部材であり、また可動支持部材2bは前記コラム支持部材2aを支持固着し、前記固定ブラケット1に適宜に位置調整可能に装着されるものである〔図6(B)参照〕。
【0014】
次に、挿通孔Aの構成は、前記固定ブラケット1及び可動ブラケット2にチルト動作と,テレスコ動作を行なうための縦長孔3と横長孔4がそれぞれ形成されたものである。その縦長孔3は、主にチルト調整を行なう役目をなし、横長孔4は、主にテレスコ調整を行なう役目をなすものである。その挿通孔A,Aによりステアリングハンドル17の回転操作面の傾斜調整を行なうことができる。
【0015】
前記挿通孔Aは、縦長孔3と横長孔4との交差する部位のことを示すものである。そして、前記固定ブラケット1には両支持側板1a,1aに貫通して左右一対の縦長孔3を構成し、該縦長孔3が固定ブラケット1の前後方向(ステアリングコラムの軸方向に等しい)に沿って2組形成されている〔図7(A)参照〕。同様に、可動ブラケット2の可動支持部材2bを構成する両可動支持側部2b1 ,2b1 には、幅方向に貫通して左右一対をなす横長孔4を構成し、該横長孔4が可動支持部材2bの前後方向に沿って2組形成されている〔図7(B)参照〕。
【0016】
そして、可動ブラケット2の可動支持部材2bの両可動支持側部2b1 ,2b1 が固定ブラケット1の両支持側板1a,1aにより挟持状態となるように組付けられ、前記縦長孔3と横長孔4とを略十字状に交差させて挿通孔A,Aが構成され、該挿通孔A,Aに締付固定ボルト5,5が挿通される。
【0017】
その締付固定ボルト5と後述するアーム部材6の内螺子部6aとの螺合による締め付け力により可動ブラケット2の可動支持部材2bが固定ブラケット1の支持側板1aに押圧固定される〔図2(A)及び図6(B)等参照〕。2つの締付固定ボルト5のうちの一方には、アーム部材6が装着され、該アーム部材6の回動によりアーム部材6が締付固定ボルト5の螺子軸方向に回転移動し、固定ブラケット1と可動ブラケット2との締付及び解除を行なうことができる。
【0018】
前述したように、縦長孔3は、固定ブラケット1の両支持側板1a,1aに形成され、横長孔4は、可動ブラケット2の可動支持部材2b,2bに形成されるが、上記と反対に、前記縦長孔3が可動ブラケット2側に形成され、前記横長孔4が固定ブラケット1側に形成されるものであってもかまわない。
【0019】
そして、可動ブラケット2は、固定ブラケット1に対して縦長孔3の長手方向に沿って移動することでチルト動作が行なわれ、横長孔4の長手方向に沿って移動することでテレスコ動作を行うことができる。そして、所望のチルト・テレスコ位置にてステアリングハンドル17の位置が設定された状態で締付固定ボルト5を締め付けることによりチルト・テレスコ調整による適正位置を強固に固定することができる。
【0020】
アーム部材6は、締付固定ボルト5の螺子部5aから放射方向に延出した平板状の回動部材である〔図1(B)参照〕。そのアーム部材6は、締付固定ボルト5の螺子部5aに螺合する内螺子部6aが形成されている。該内螺子部6aは、前記螺子部5aと螺合し、そのアーム部材6の回動動作により、締付固定ボルト5のボルト頭部5bとアーム部材6とが固定ブラケット1の支持側板1a,1aを押圧し、固定ブラケット1が可動ブラケット2を挟持固定することができる。
【0021】
また、アーム部材6には、前記内螺子部6aから所定間隔をおいて、枢支部6bが形成されている。該枢支部6bは、後述する連接部材7が枢着する部位である。その連接部材7は、平板状の細長状とした軸状をなし、その両軸端には前記枢支部6bと枢着する枢支端7a,7aが形成されている。その連接部材7の両枢支端7a,7aは、両アーム部材6,6の枢支部6b,6bにピン部材等を介して枢支連結されている〔図1(B)参照〕。
【0022】
両アーム部材6,6と連接部材7により、リンク機構を構成するもので、両アーム部材6,6は、連接部材7を介して常時同方向に回動するように連動し、同等の回転角度で回動運動する。従って、連接部材7は、両アーム部材6,6が常時,平行である状態で連結される。そのアーム部材6,6のいずれか一方には操作レバー9が装着されている。具体的には、アーム部材6と操作レバー9とは一体的に形成されている。
【0023】
前記固定ブラケット1において、アーム部材6,6及び操作レバー9等が装着されている側とは反対側の支持側板1aにも挿通孔A,Aが存在しており、締付固定ボルト5,5のボルト頭部5b,5bが位置している。その2つのボルト頭部5b,5bは、第1ストッパー部材10及び第2ストッパー部材11により回転方向に回動しないように固定するものである。
【0024】
その第1ストッパー部材10及び第2ストッパー部材11は、同等の外形をなしており、第1ストッパー部材10について説明すると、調整用長孔部10a,ボルト頭部固定部10b及び調整板10cから形成されている〔図3(D)参照〕。その調整用長孔部10aは、略上下方向が長孔の長手方向となる調整長孔10a1 が形成されている。
【0025】
また、ボルト頭部固定部10bは、六角形状のボルト頭部5bが挿入可能で且つ各角部と係止可能となるように多角形状とした固定貫通孔10b1 が形成されている。該固定貫通孔10b1 は、図3(D)に示されるように、12角形状をなしており、ボルト頭部5bに対してどのような角度からでも固定貫通孔10b1 にボルト頭部5bを挿通させることができる。また、上記ボルト頭部固定部10bは、貫通孔形状ではなく一部が開放形状でスパナタイプの略C字形状とした実施例も存在する。
【0026】
前記調整板10cは、前記調整用長孔部10aとボルト頭部固定部10bとを連結する平板状のものである。該調整板10cは屈曲部10c1 が形成されて、該屈曲部10c1 を介して調整用長孔部10aとボルト頭部固定部10bとが段違いとなるように形成されている〔図3(A)参照〕。
【0027】
また、前記調整用長孔部10aの形状は、前記ボルト頭部固定部10bを円の中心とする略円弧形状に形成されることが好ましい。次に、第2ストッパー部材11の調整用長孔部11a,ボルト頭部固定部11b及び調整板11cについては、前記第1ストッパー部材10と同様の形状である。
【0028】
第1ストッパー部材10と第2ストッパー部材11は、車体の前後方向を基準にして、前方側に第1ストッパー部材10が、後方側に第2ストッパー部材11がそれぞれ配置され、それぞれの締付固定ボルト5,5のボルト頭部5b,5bをボルト頭部固定部10b,11bに挿通させる〔図1(A),図2(A),(B)等参照〕。また、上記とは反対であっても構わない。即ち、第1ストッパー部材10が後方側で、第2ストッパー部材11が前方側としてもよい。
【0029】
その第1ストッパー部材10と第2ストッパー部材11の調整用長孔部10a,11a同士を重合し、それぞれの調整長孔10a1 ,11a1 を一致させ、支持部材12と固定用ボルト13とを介して固定ブラケット1に固定するものである〔図3(A),(B),(C)参照〕。
【0030】
第1ストッパー部材10及び第2ストッパー部材11にて、2本の締付固定ボルト5,5のボルト頭部5b,5bを挿通させ、その調整用長孔部10a,11a同士を連結固定することで、一方の締付固定ボルト5の回転をもう一方で押さえることができ、両締付固定ボルト5,5の回転方向におけるストッパーとすることができる。この第1ストッパー部材10,第2ストッパー部材11は、締付固定ボルト5,5のボルト頭部5b,5bに係合した後に、そのボルト頭部5b,5bをカシメ、又はピン孔とピンとを設けて脱落防止構造とする実施例も存在する。
【0031】
次に、前記支持部材12は、種々の実施例が存在し、そのボルト頭部支持部12a,固定用ボルト螺着部12b及び固定板片12cから構成される〔図3(A)参照〕。ボルト頭部支持部12aには、貫通孔12a1 が形成されている。支持部材12のボルト頭部支持部12aは、貫通孔12a1 に締付固定ボルト5の軸部が貫通し、且つボルト頭部5bと固定ブラケット1の支持側板1aとの間に挟持される部位であり、且つ固定ブラケット1に固定されるようになっている〔図1(A),(B)参照〕。
【0032】
前記固定板片12cは、ボルト頭部支持部12aと固定用ボルト螺着部12bとを連結する平板状に形成された部位であり、屈曲部を介してボルト頭部支持部12aと固定用ボルト螺着部12bとが段違いとなるように形成されている。
【0033】
図4(A)に示された支持部材12は、前記ボルト頭部支持部12aが2つ形成されており、両ボルト頭部支持部12a,12aの中間箇所に固定用ボルト螺着部12bが設けられている。該実施例では、2本の締付固定ボルト5,5に両ボルト頭部支持部12a,12aが装着されるものである。即ち、2本の締付固定ボルト5,5によって支持固定されて脱落防止構造とするものである〔図4(B)参照〕。
【0034】
また、支持部材12のボルト頭部支持部12aは、締付固定ボルト5のボルト頭部5bと固定ブラケット1の支持側板1a,1aとの間に設ける座金の役目もなしている。そのために、新たに座金を設ける必要がなく、固定ブラケット1の支持側板1aに対する押圧面を大きく確保して押圧固定を安定させることができ組付性が向上できる。
【0035】
次に、固定ブラケット1と可動ブラケット2との間に張り掛けられるリターンスプリング18を固定ブラケット1と支持部材12との間に張り掛けられる実施例が存在する。該実施例では、支持部材12にフック12dが形成され、前記リターンスプリング18の一端が固定ブラケット1側の係止用突起片1dに、他端が前記支持部材12側のフック12dに係止される〔図5(A),(B),(C)参照〕。
【0036】
該実施例では、まず、ステアリングコラム16を挿通孔A,Aによりその組み合わせからなる方向に沿って上下・前後方向と自由且つ適宜に移動調整させることができるので、その調整範囲において、固定ブラケット1に対し、ステアリングコラム16の移動範囲が拡大する。
【0037】
そのステアリングコラム16が装着されている可動ブラケット2と、固定ブラケット1との間にリターンスプリング18が装着されている実施例の場合には、固定ブラケット1側のリターンスプリング18の係止部位置に対して可動ブラケット2は、ステアリングコラム16と同じように移動するので、その移動方向又は位置によっては、前記リターンスプリング18が傾いた状態で引き伸ばされることがあり、リターンスプリング18の伸び量が多くなり、必要以上に弾発力が生じてしまうことがある。
【0038】
これに対し、固定ブラケット1と支持部材12との間にリターンスプリング18を装着した実施例で、ステアリングコラム16の位置調整装置を行う場合について説明する。まず締付固定ボルト5,5は、前後2組の挿通孔A,Aに対して可動ブラケット2が前後方向に移動しても横長孔4方向に沿っては移動しない。
【0039】
そして、締付固定ボルト5は、固定ブラケット1側の縦長孔3方向にのみ移動する。従って、締付固定ボルト5,5に嵌合している第1,第2ストッパー部材10,11と係合して、その支持部材12も、縦長孔3方向にのみ移動する。そのためにステアリングコラム16の調整位置に関係なくリターンスプリング18の伸縮方向は、常に固定ブラケット1と支持部材12との間に略固定的に配置することができる。
【0040】
したがって、リターンスプリング18が固定ブラケット1と前後方向に移動する可動ブラケット2との間に張り掛けられた場合のように、伸縮方向が傾き状態となり、リターンスプリング18が必要以上に大きく引き伸ばされることがなく、その伸縮状態を良好にすることができる。また、図4(C)及び(D)に示された実施例では、第1,第2ストッパー部材10,11及び支持部材12を前記調整用長孔部10a,11a同士を固定用ボルト13とナット14とによって固定されたものである。
【0041】
【作用】
本発明は、2本の締付固定ボルト5,5による固定ブラケット1の可動ブラケット2に対する適正な締付状態を操作レバー9の初期設定位置で調整することができる。まず、2本の締付固定ボルト5,5は、固定ブラケット1の幅方向一方側の支持側板1a側では、アーム部材6,6,連接部材7及び操作レバー9が装着され、操作レバー9の回動操作により2本の締付固定ボルト5,5とアーム部材6,6との螺子推力により締付力が発生するようにしている。
【0042】
そして、操作レバー9を回動させ、締付固定ボルト5,5とアーム部材6,6による締付を解除することで、固定ブラケット1の両支持側板1a,1aの可動ブラケット2に対する挟持圧力が減少し、可動ブラケット2が固定ブラケット1に対して移動可能となる。
【0043】
ステアリングコラム16を初期位置にて、締付固定ボルト5,5による固定ブラケット1の締付力が適正値になった締付固定ボルト5,5のボルト頭部5b,5bの任意位置に対して、第1ストッパー部材10と第2ストッパー部材11を嵌合させ、各々のボルト頭部5b,5bの嵌合位置のズレを調整用長孔部10a,11aの適宜移動により、両締付固定ボルト5,5による締付力が適正且つ等しくなるように保持する。
【0044】
そして、締付力が適正になった位置で第1ストッパー部材10と第2ストッパー部材11の調整用長孔部10aと調整用長孔部11aとを固定用ボルト13にて固定する。図9(A)は、操作レバー9の初期位置で、締付固定ボルト5,5に適正な締付力を与えるために、任意位置となる締付固定ボルト5,5のボルト頭部5b,5bに対して第1ストッパー部材10と第2ストッパー部材11を適宜に回動させた状態を示したものである。
【0045】
実際には、両ストッパー部材が同一線上に並ぶことは稀であり、多少の角度的ズレは生じる〔図9(B)乃至(D)参照〕。特に、図9(D)では、両締付固定ボルト5,5のボルト頭部5b,5bが同一向きでない場合でも調整ができることを示している。
【0046】
即ち、前記第1ストッパー部材10,第2ストッパー部材11の固定貫通孔10b1 ,11b1 と、調整長孔10a1 ,11a1 とで容易に任意のボルト頭部5bで嵌合し、調整長孔10a1 ,11a1 を重合して固定することで両締付固定ボルト5,5のストッパーとすることができる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1の発明は、ステアリングコラム16を装着した可動ブラケット2を固定ブラケット1に設けた前後2組の挿通孔A,Aと、該挿通孔A,Aに挿通する締付固定ボルト5,5の締付けにて前後,上下方向の適宜の位置に固定可能で、且つ前記両締付固定ボルト5,5のボルト頭部を第1ストッパー部材10と、第2ストッパー部材11によりそれぞれ係止し、且つ第1ストッパー部材10と第2ストッパー部材11のそれぞれ調整用長孔部10a,11a同士を固定用ボルト13にて固着してなるステアリングコラムの操作レバー締付固定位置調整装置としたことにより、2箇所の締付箇所を有するステアリングコラムのブラケットにおいて、締付固定ボルト5,5の固定箇所を省スペース化することができ、且つ加工数及び部品点数等を少なくすることができる。
【0048】
即ち、両締付固定ボルト5,5を固定するための第1ストッパー部材10と第2ストッパー部材11とを備え、任意位置の両締付固定ボルト5,5のボルト頭部5b,5bを固定し且つ調整用長孔部10a,11a同士を固着するので、第1ストッパー部材10,第2ストッパー部材11の固定ブラケット1への固定を一つの箇所で行うことができる。
【0049】
したがって、第1ストッパー部材10,第2ストッパー部材11の固定を別々の箇所で行うことがなく、一つの調整用長孔部10a,11a同士の共通する部位で固定用ボルト13を介して行うために、省スペース化することができ、且つ加工数及び部品点数等を少なくすることができる。
【0050】
次に、請求項2の発明は、固定ブラケット1と、ステアリングコラム16を装着した可動ブラケット2と、2本の締付固定ボルト5,5と、前記固定ブラケット1と可動ブラケット2にそれぞれ形成した縦長孔3と横長孔4とから構成される前後2組の挿通孔A,Aと、前記締付固定ボルト5,5にそれぞれ固着されるアーム部材6,6と、いずれかのアーム部材6,6に装着される操作レバー9と、前記両アーム部材6,6を連結し且つ連動させる連接部材7と、前記両締付固定ボルト5の一方のボルト頭部5bに係止するボルト頭部固定部10bと調整用長孔部10aを有する第1ストッパー部材10と、前記締付固定ボルト5のもう一方のボルト頭部5bに係止するボルト頭部固定部11bと調整用長孔部11aを有する第2ストッパー部材11とからなり、前記第1ストッパー部材10と第2ストッパー部材11はそれぞれの調整用長孔部10a,11aを重ねて固定用ボルト13にて固着してなるステアリングコラムの操作レバー締付固定位置調整装置としたことにより、まず操作レバー9の初期位置にて2本の締付固定ボルト5,5の適正締付力を設定することが簡単にできるし、第2に構造が簡単でコンパクトゆえに省スペースとすることができる等の効果を奏する。
【0051】
上記効果を詳述すると、本発明の装置は、2本の締付固定ボルト5,5の螺子部5a,5aに螺合する両アーム部材6,6を介して操作レバー9の所定位置で固定する際に、該操作レバー9とアーム部材6,6の位置に対して締付固定ボルト5,5を締付固定するので、そのボルト頭部5b,5bは、それぞれ適宜に任意の位置となるが、その任意位置に対して、第1ストッパー部材10,第2ストッパー部材11は、ボルト頭部固定部10b,11bを有しており、ボルト頭部5bに対して自在に合わせることができる。
【0052】
また、一方その2本の第1ストッパー部材10と第2ストッパー部材11にはそれぞれ調整用長孔部10a,11aが形成されているので、その締付固定ボルト5,5間において、第1ストッパー部材10の第2ストッパー部材11はボルト位置に対する位置ズレ分を許容して、両締付固定ボルト5,5を一体的に固定する第1ストッパー部材10,第2ストッパー部材11により、容易に2本の締付固定ボルト5,5の回転方向を固定することができる。
【0053】
次に、請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記締付固定ボルト5,5のいずれか一方にボルト頭部5bと前記固定ブラケット1との間に支持部材12を挟持し、該支持部材12に前記第1ストッパー部材10と第2ストッパー部材11との調整用長孔部10a,11aを固着してなるステアリングコラムの操作レバー締付固定位置調整装置としたことにより、2本の締付固定ボルト5,5の固定ブラケット1との間に座金を設けることなく、且つ支持部材12を座金として共用することができ、固定ブラケット1に掛かる押圧面を大きく確保することができ、締付荷重を安定すると共に、ストッパー部材の脱落を防止することができる。
【0054】
次に、請求項4の発明は、請求項1,2又は3において、前記固定ブラケット1と支持部材12との間にリターンスプリング18を掛け渡してなるステアリングコラムの操作レバー締付固定位置調整装置としたことにより、支持部材12と固定ブラケット1との間のリターンスプリング18の装着により、常に固定ブラケット1の縦長孔3に沿った方向にリターンスプリング18を伸縮させることになり、第1ストッパー部材10,第2ストッパー部材11と固定ブラケット1との横長孔4(前後方向)は変わらない状態になるので、リターンスプリング18の巻き回し方向に伸縮させることができ、リターンスプリング18の伸縮が傾き状態となって大きく引っ張られることを防止し、位置調整操作において、強く引っ張られることが軽減でき、安定した操作感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一部切除した側面図
(B)は本発明の操作レバー側から見た側面図
【図2】(A)は本発明の一部切除した要部平面図
(B)は本発明の要部斜視図
【図3】(A)は本発明の要部分解斜視図
(B)は本発明の要部側面図
(C)は本発明の要部縦断平面図
(D)は第1ストッパー部材の正面図
【図4】(A)は本発明の別の実施例の要部分解斜視図
(B)は本発明の別の実施例の要部縦断平面図
(C)は本発明の別の実施例の要部分解斜視図
(D)は本発明の別の実施例の要部縦断平面図
【図5】(A)は固定ブラケットと支持部材との間にリターンスプリングを張掛けした実施例の側面図
(B)は(A)の実施例の要部分解斜視図
(C)は(A)の実施例の要部側面図
【図6】(A)は本発明の使用状態を示す側面図
(B)は本発明の使用状態を示す縦断正面図
【図7】(A)は固定ブラケットの斜視図
(B)は可動ブラケットの斜視図
【図8】チルト・テレスコ調整の状態を示す側面図
【図9】(A)は本発明の調整状態を示す側面図
(B)は本発明の調整状態の一例を示す要部側面図
(C)は本発明の調整状態の別の一例を示す要部側面図
(D)は本発明の調整状態の別の一例を示す要部側面図
【符号の説明】
A…挿通孔
1…固定ブラケット
2…可動ブラケット
5…締付固定ボルト
10…第1ストッパー部材
10a,11a…調整用長孔部
11…第2ストッパー部材
12…支持部材
13…固定用ボルト
16…ステアリングコラム
18…リターンスプリング

Claims (4)

  1. ステアリングコラムを装着した可動ブラケットを固定ブラケットに設けた前後2組の挿通孔と、該挿通孔に挿通する締付固定ボルトの締付けにて前後,上下方向の適宜の位置に固定可能で、且つ前記両締付固定ボルトのボルト頭部を第1ストッパー部材と、第2ストッパー部材によりそれぞれ係止し、且つ第1ストッパー部材と第2ストッパー部材のそれぞれ調整用長孔部同士を固定用ボルトにて固着してなることを特徴とするステアリングコラムの操作レバー締付固定位置調整装置。
  2. 固定ブラケットと、ステアリングコラムを装着した可動ブラケットと、2本の締付固定ボルトと、前記固定ブラケットと可動ブラケットにそれぞれ形成した縦長孔と横長孔とから構成される前後2組の挿通孔と、前記締付固定ボルトにそれぞれ固着されるアーム部材と、いずれかのアーム部材に装着される操作レバーと、前記両アーム部材を連結し且つ連動させる連接部材と、前記両締付固定ボルトの一方のボルト頭部に係止するボルト頭部固定部と調整用長孔部を有する第1ストッパー部材と、前記締付固定ボルトのもう一方のボルト頭部に係止するボルト頭部固定部と調整用長孔部を有する第2ストッパー部材とからなり、前記第1ストッパー部材と第2ストッパー部材はそれぞれの調整用長孔部を重ねて固定用ボルトにて固着してなることを特徴とするステアリングコラムの操作レバー締付固定位置調整装置。
  3. 請求項1又は2において、前記締付固定ボルトのいずれか一方にボルト頭部と前記固定ブラケットとの間に支持部材を挟持し、該支持部材に前記第1ストッパー部材と第2ストッパー部材との調整用長孔部を固着してなることを特徴とするステアリングコラムの操作レバー締付固定位置調整装置。
  4. 請求項1,2又は3において、前記固定ブラケットと支持部材との間にリターンスプリングを掛け渡してなることを特徴とするステアリングコラムの操作レバー締付固定位置調整装置。
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