JP3878001B2 - 大型導光板の成形方法および大型導光板の成形用金型 - Google Patents

大型導光板の成形方法および大型導光板の成形用金型 Download PDF

Info

Publication number
JP3878001B2
JP3878001B2 JP2001348822A JP2001348822A JP3878001B2 JP 3878001 B2 JP3878001 B2 JP 3878001B2 JP 2001348822 A JP2001348822 A JP 2001348822A JP 2001348822 A JP2001348822 A JP 2001348822A JP 3878001 B2 JP3878001 B2 JP 3878001B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
wall portion
cavity
main body
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001348822A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003145593A (ja
Inventor
郁夫 浅井
Original Assignee
株式会社名機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社名機製作所 filed Critical 株式会社名機製作所
Priority to JP2001348822A priority Critical patent/JP3878001B2/ja
Publication of JP2003145593A publication Critical patent/JP2003145593A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3878001B2 publication Critical patent/JP3878001B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はキャビティ内に射出充填した溶融樹脂に対して圧縮力を及ぼして成形するインジェクションコンプレッションまたはインジェクションプレス成形による液晶表示装置等に使用される10インチ以上の大型導光板の成形方法および大型導光板の成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
10インチ以上の大型導光板の成形はインジェクションコンプレッション成形またはインジェクションプレス成形により行われている。その際に使用される金型は一方の金型に凹部が形成され、他方の金型に凸部が形成され、凸部と凹部との間に形成されたキャビティに射出充填された溶融樹脂に対して圧縮力を及ぼすことのできる、所謂インロー金型が用いられている。しかしながらインロー金型ではキャビティ外周部分のベント(間隙)を広くすると、バリが発生し、また間隔を狭くしすぎると型開閉時に両金型が摺接して所謂かじりによる損傷が発生しやすいという問題があった。またインロー金型ではその構造上導光板にパターン形成面を転写するためのスタンパを取付けるのが困難であるという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するものとして特開平10−180786号に記載されるような金型を導光板の成形に用いることが検討されている。このタイプの金型は可動型のキャビティの外側部分にシール構造体が設けられ、前記シール構造体は油圧ユニットにより可動型に対する型開閉方向の位置が変更可能に設けられている。そして前記油圧ユニットを制御することにより、キャビティの容積を減少させキャビティ内の溶融樹脂を圧縮することができるものである。そしてこの金型を用いた成形方法では成形後にシール構造体を後退させてから成形品を取出すため、成形品の側面部が開放されており、成形品を取出し易いという利点がある。
【0004】
しかしながら前記特開平10−180786号に記載されたものを用いて大型導光板を成形するためには次のような問題があった。
すなわち、前記従来のものは成形品の取出しの際に、可動型を型開きする前に成形品の側面部のシール構造体を完全に後退させてしまうため、凸状の可動金型に対して凹状の成形品が残留されているものについては成形品が落下の危険がなく適するが、導光板のように可動金型側のキャビティが平面であるものでは、可動金型を開いた際に成形品が落下してしまう場合があるという問題があった。また成形される製品が導光板であるため、エジェクタピンで成形品のキャビティ部分を突き出すと導光板に傷がついてしまうという問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題を解決しようとするものであって、可動盤に固定されキャビティ形成面を固定金型側に有し外壁部を周囲に有する本体部と、本体部に対する型開閉方向の位置が変更制御可能であって固定金型との接合面を固定金型側に有しキャビティ形成面を内側面に有する外壁部とからなる可動金型と、キャビティ形成面と該キャビティ形成面の外側に前記外壁部の接合面の対応する接合面とを有する固定金型とからなる大型導光板の成形用金型を用いてインジェクションコンプレッション成形またはインジェクションプレス成形を行い、成形後に外壁部を後退させて成形品を取出しする際に、成形品の側面部を開放して取出し易くするとともに、成形品を確実に落下させることなく、かつ傷をつけずに取出すことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る大型導光板の成形方法は、本体部に対する型開閉方向の位置が変更制御可能であって固定金型との接合面を固定金型側に有しキャビティ形成面を内側面に有する外壁部が設けられた可動金型を用いて成形を行い、可動金型を型開きし、移載機の吸着手段により成形品を吸着後に、
可動金型の本体部に対する外壁部の位置を後退させ成形品の側面部の少なくとも一部を開放させてから成形品を取出すことを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項2に係る大型導光板の成形方法は、請求項1と同じ金型を用い、可動金型を型開き後または型開き前に、可動金型の本体部に対する外壁部の位置を後退させるとともに外壁部のキャビティ形成面と成形品の側面部の一部が当接している状態で移載機の吸着手段により成形品を吸着し、その後成形品を取出すことを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項3に係る大型導光板の成形方法は、可動盤に固定されキャビティ形成面を固定金型側に有し外壁部を周囲に有する本体部と、本体部に対する型開閉方向の位置が変更制御可能かつ本体部との間に設けられた付勢手段により外側に向けて付勢され型開閉方向と略直角方向の位置が変更可能であって固定金型との接合面を固定金型側に有しキャビティ形成面を内側面に有する外壁部とからなる可動金型と、
キャビティ形成面と該キャビティ形成面の外側に前記外壁部の接合面の対応する接合面とを可動金型側に有する固定金型とからなる大型導光板の成形用金型が設けられ、前記金型の型閉に伴い、外壁部を本体部に向けて型開閉方向と略直角方向に移動させキャビティを構成し、溶融樹脂を前記金型に形成されたキャビティ内に射出充填し、可動金型の本体部を固定金型に向けて圧締し本体部に対する外壁部の位置を相対的に後退させ、キャビティ内に射出充填された溶融樹脂を圧縮して成形品を得、型開きに伴い、外壁部を本体部から外側に向けて型開閉方向と略直角方向に移動させ、成形品の側面部の少なくとも一部を開放させ、成形品を取出すことを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項4に係る大型導光板の成形方法は、前記請求項1ないし請求項3において、前記可動金型にキャビティ面に連通してゲートとランナーとスプルが設けられ、型開き後、可動金型に設けられたエジェクタピンによりキャビティ面以外の部分を突き出すことにより成形品を取り出すことを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項に係る大型導光板の成形用金型は、可動盤に固定されキャビティ形成面を固定金型側に有し外壁部を周囲に有する本体部と、本体部に対する型開閉方向の位置がシリンダにより変更制御可能であって固定金型との接合面を固定金型側に有しキャビティ形成面を内側面に有する外壁部とからなる可動金型と、キャビティ形成面と該キャビティ形成面の外側に前記外壁部の接合面の対応する接合面とを有する固定金型とからなる大型導光板の成形用金型であって、前記外壁部の内側面の固定金型側には成形時に一部がキャビティ形成面を構成するベント面が形成され、前記内側面の可動盤側には本体部との摺動面が形成されるとともに、前記外壁部の少なくとも一辺は付勢手段により本体部に向けて付勢され型開閉方向と略直角方向に位置変更可能に設けられていることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項に係る大型導光板の成形用金型は、可動盤に固定されキャビティ形成面を固定金型側に有し外壁部を周囲に有する本体部と、本体部に対する型開閉方向の位置が変更制御可能であって固定金型との接合面を固定金型側に有しキャビティ形成面を内側面に有する外壁部とからなる可動金型と、キャビティ形成面と該キャビティ形成面の外側に前記外壁部の接合面の対応する接合面とを有する固定金型とからなる大型導光板の成形用金型であって、前記可動金型の外壁部は少なくとも一辺が本体部との間に設けられた付勢手段により外側に向けて付勢されるとともに固定金型側には外壁部側案内面が設けられ、一方固定金型には前記外壁部の外壁部側案内面に対応した固定金型側案内面が設けられ、可動金型を型閉する際に両案内面が摺接されることにより外壁部が内側に向けて移動し、外壁部の内側面によってキャビティ形成面が形成され、可動金型が型開きする際に前記付勢手段による付勢力により外壁部が外側に向けて移動し、成形品の側面部の少なくとも一部が開放されることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に示すものは、本発明の大型導光板の成形方法における導光板の成形中の断面図である。図2に示すものは、本発明の大型導光板の成形方法における導光板の取出し時の状態を示す断面図である。図3に示すものは、本発明の大型導光板の成形方法に用いる成形用金型の要部の断面図である。図4に示すものは、本発明の大型導光板の成形方法における導光板の取出し手順を示す説明図である。図5に示すものは、本発明の大型導光板の成形方法における導光板の別の取出し手順を示す説明図である。図6に示すものは、本発明の別の大型導光板の成形用金型の要部の断面図である。図7に示すものは、本発明の更に別の大型導光板の成形用金型の要部の断面図である。
【0013】
図1に示されるように10インチ以上の大型導光板(以下導光板と略す)の成形装置1は、固定盤2に固定金型3が取付けられ、固定盤2と図示しない支持盤の間に取付けられたタイバー4に対し摺動可能に設けられた可動盤5に可動金型6が取付けられている。
可動盤5は図示しない型開閉手段により固定盤2に対し型開閉方向に移動可能に設けられている。また可動盤5の固定盤2と反対側の中央には、成形時にキャビティ7内の溶融樹脂の圧縮を行う圧締手段のラム8が固定され、図示しない圧締手段のシリンダ内に油を導入することにより、キャビティ7内の溶融樹脂の圧縮を行う。
【0014】
なお圧締手段としては、この例以外に固定盤または可動盤にタイバーをロッドとしてそれぞれ設けられた四つのシリンダにより可動盤を移動させるものでもよく、型開閉手段または圧締手段はサーボモータとボールネジの組合せを使用するものであってもよい。
【0015】
固定金型3は固定盤2に固定され、その射出装置9側の中央部には射出装置9のノズル10が当接するブッシュ11が設けられ、ブッシュ11に接続して溶融樹脂通路12が形成されている。固定金型3のキャビティ7に連通する溶融樹脂通路12はマニホールド13等のホットランナ機構によるもので、溶融樹脂通路12の開閉手段であるバルブゲート機構14が設けられている。
【0016】
図3に示すようにバルブゲート機構14に続いてはスプル15が設けられている。スプル15は、固定金型3の可動金型側に向かって開口されており、スプル15から直角方向にランナー16、ゲート17が設けられている。また固定金型3の可動金型側には鏡面板19が設けられ、鏡面板19にはキャビティ面18が設けられている。この実施の形態ではキャビティ面18には成形品Pにパターン形成面P2を転写するスタンパ20が図示しない爪により取付けられている。
【0017】
そして前記したスプル15,ランナー16,ゲート17,キャビティ面18からキャビティ形成面が構成されている。キャビティ形成面の外側には、後述する可動金型6の外壁部21と対応した型開き方向に略直角方向の平面からなる接合面22が設けられている。
【0018】
一方可動金型6は、本体部24と外壁部21とから構成されている。本体部24は可動盤5に固定され、固定金型側には鏡面板25が固定され、鏡面板25にはキャビティ面18が設けられている。そして可動金型6の固定金型側にも固定金型3側と対応してキャビティ面18に連通してゲート17,ランナー16,スプル15が形成されており、これらから本体部24のキャビティ形成面が構成される。
なお、可動金型6側にスプル15,ランナー16,ゲート17を設けずに、それらを固定金型3側に設け、可動金型6にはキャビティ面18のみを設けるようにしてもよい。
【0019】
本体部24のキャビティ形成面の周囲の面27には外壁部21が本体部24に対する型開閉方向の位置が変更制御可能に設けられている。この実施の形態では外壁部21は枠体のように一体に設けられ本体部24に外挿されている。
外壁部21の本体部24に対する移動機構について説明すると、本体部24のの外側四隅には外壁部21の本体部に対する移動手段である油圧シリンダ29が固定されている。
【0020】
図3に示されるように油圧シリンダ29のロッド30は前記外壁部21の後面側31に固定されている。油圧シリンダ29のシリンダ側油室32とロッド側油室33には図示しない油圧回路が接続されており、油圧回路のサーボバルブ等により油圧が制御されることにより外壁部21を本体部24に対して型開閉方向に位置制御および圧力制御可能に設けられている。また移動手段は、油圧シリンダ29に限定されず、空気圧シリンダやモータ等を移動手段に用いてもよく、本体部24側でなく外壁部21側に設けられたものでもよい。
【0021】
また図1に示されるように本体部24の油圧シリンダ29の側方には外壁部21の本体部24に対する位置を検出する位置検出センサ34が設けられている。この実施の形態では位置検出センサ34はダイヤルゲージを使用したものを記載したが、リニアスケールやロータリエンコーダを用いたものでもよい。
【0022】
図3に示されるように、外壁部21の固定金型側は接合面35となっており、固定金型3の接合面22と当接されることにより接合面35と接合面22の内側に前記したキャビティ形成面が構成される。
【0023】
また外壁部21の内側面37の固定金型側はベント面38aとなっており、成形時にはベント面38aの可動盤側が本体部24の周囲の面27の固定金型側のベント面38bと向かい合っている。そして前記ベント面38aと38bとは空気は通すが溶融樹脂は通さないベント(間隙)を形成している。また前記ベントは成形品の離型のためのエア通路を兼ねており、エア通路26を経て図示しないエア供給手段に接続されている。また前記ベント面38aのうちの固定金型側は、成形時にはキャビティ形成面を構成する。
外壁部21の内側面37の可動盤側は摺動面39aとなっており、本体部24の周囲の面27の可動盤側の摺動面39bと摺動自在に設けられている。
【0024】
また図1に示されるように外壁部21のベント面38aのうちの固定金型側のキャビティ形成面には圧力センサ40が設けられ、キャビティ7の溶融樹脂の圧力が測定可能に設けられている。また、圧力センサ40は鏡面板等の後方に設け、間接的に圧力を測定するものでもよい。
【0025】
次にこの成形装置1を用いたインジェクションコンプレッション成形による成形方法および成形品Pの取出し方法について図1ないし図4により説明する。
まず可動金型6の外壁部21の移動手段である油圧シリンダ29のシリンダ側油室32に図示しない油圧回路により油量が制御して導入されることにより、外壁部21の本体部24に対する型開閉方向の位置が決定される。
【0026】
次に図示しない型開閉手段により可動金型6を固定金型3に向け移動させ、図1に示されるように、外壁部21の接合面35を固定金型3の接合面22に当接させ、両金型のスプル15,ランナー16,ゲート17,キャビティ面18からなるキャビティ形成面を形成する。そして外壁部21の接合面35が固定金型3の接合面22に対して50KNないし300KNの圧力がかかるように油圧シリンダ29のシリンダ側油室32の油圧が制御される。
【0027】
次に射出装置9からキャビティ7内へ溶融樹脂を射出充填する。この実施の形態では使用される樹脂はアクリルが用いられているが、シクロオレフィンポリマーやポリカーボネートを用いても良い。またこの実施の形態のインジェクションコンプレッション成形の場合、射出時のキャビティ7の容積は、成形品の容積に対し、5%程度多く設定されており、成形品の容積に対して10ないし30%程度多い溶融樹脂が射出される。溶融樹脂がキャビティ7内の容積以上に射出充填されたことにより、可動金型6の本体部24は型開き側に所定距離後退し、キャビティ7の容積は拡大されるが、可動金型6の型開き量は圧締手段によりコントロールされる。
【0028】
射出装置9のスクリューが所定の位置に到達するか、または所定の時間が経過すると射出が完了し保圧が開始される。保圧が開始されると、圧締手段である油圧シリンダのラム8により可動金型6の本体部24が固定金型3に向けて圧締される。この際圧締手段により、油圧シリンダ29により接合面35に加えられている力よりも強力な力を可動金型6の本体部24に及すことにより、外壁部21の本体部24に対する位置が相対的に後退され、キャビティ7の容積は減少され溶融樹脂の圧力は上昇する。しかしながら成形の間も油圧シリンダ29による圧力も接合面35から固定金型3の接合面22に及ぼされているため、射出充填された溶融樹脂が接合面22と35の間から樹脂漏れを起こしてバリ等が発生することはない。
そしてキャビティ7内へ射出充填された溶融樹脂の一部はキャビティ7内の溶融樹脂が圧縮されることにより固定金型3の溶融樹脂通路12等へ逆流する。
前記溶融樹脂の逆流は、所定のタイミングでバルブゲート機構14を閉鎖することにより停止される。
【0029】
この実施の形態では、キャビティ7内の溶融樹脂の圧力は圧力センサ40により検出され、キャビティ7内の溶融樹脂の圧力が所定の値に達したことが圧力センサ40により検出されると、バルブゲート機構14が閉鎖され、更にはキャビティ7内の溶融樹脂の圧縮が停止される。また外壁部21の本体部24に対する相対的な位置を位置検出センサ34により検出し、所定の位置に到達したタイミングでバルブゲート機構14の閉鎖や圧締手段による圧縮を中止するようにしてもよい。
更にタイマーにより所定時間が経過したタイミングでバルブゲート機構14の閉鎖や圧締手段による圧縮を中止するようにしてもよい。
圧縮終了後のキャビティ7内の溶融樹脂が冷却・固化される間、可動金型6はその位置で保持される。なおこの実施の形態の金型は固定金型3側にスタンパ20が取付けられており、インジェクションコンプレッション成形されることにより、成形品Pにはスタンパ20によりパターン形成面P2の転写がなされる。
なお成形品Pが冷却・固化されている間も油圧シリンダ29に加えられる圧力は初期の圧力となるように制御される。
【0030】
図4の(1)から(5)に沿って成形品Pの取出し手順を説明すると、成形品Pの冷却・固化が完了した図4の(1)に示される状態から、図4の(2)に示されるように型開きが行われる。型開き後における可動金型6側のキャビティ形成面の形状は、外壁部21の内側面37のキャビティ形成面と本体部24の固定金型側のキャビティ形成面とにより、凹状になっており、その内側にランナー、ゲート、スプルを含む成形品Pが残留されている。
この実施の形態では本体部24と外壁部21との間に向けてエア通路が形成されており、型開きの直前、または型開き後から図示しないエア供給手段からエア通路26を経てエアが成形品Pに向けて噴出される。
【0031】
そして図4の(3)に示されるように、成形品の移載機41が固定金型3と可動金型6の間に挿入され、吸着手段である吸盤43により成形品Pのパターン形成面P2側が吸着される。
次に図4の(4)に示されるように、油圧シリンダ29のロッド側油室33に送油され、外壁部21の位置が本体部24に対して相対的に後退される。このことにより外壁部21のキャビティ形成面に当接していた成形品Pの側面部P1が外界に開放される。成形品Pの側面部P1の開放は、成形品Pの取出しが可能であれば、少なくとも一部が外界に開放されるものでもよく、全部が開放されるものでもよい。また、外壁部21の後退による成形品Pの側面部P1の開放と並行して成形品Pの取出しを行ってもよい。更に外壁部21の移動に関しては成形品Pの離型時に外壁部側を若干前進させる工程を含むものでもよい。
【0032】
次に図4の(5)に示されるように、移載機41が固定金型3側に移動されて成形品Pの取出しが行われる。この際この実施の形態では、成形品PのスプルP3がエジェクタピン42で突き出しされることにより、成形品Pの取出しがより一層効率的に行えるようにしてある。また、エジェクタピン42はキャビティ面18以外のゲート、ランナー、スプル等の部分に設けられ、キャビティ面18以外の部分を突き出すものであればよい。なおエアの噴出およびエジェクタピン42による突き出しは、必須のものではない。
【0033】
取出された成形品Pは移載機41により図示しないコンベアに搬出され、図示しないレーザー切断機等により、ゲート部分から切断がなされる。そして切断部分が入光面の場合には切断部分は研磨等により仕上げされる。
一方成形装置1は、次の成形に備えて油圧シリンダ29が作動され、再度本体部24に対する外壁部21の位置をキャビティ面18が形成される位置に設定される。
【0034】
また、成形品Pの別の成形方法および取出し手順について図5の(1)から(5)に沿って説明すると、成形品Pの冷却・固化が完了した図5の(1)に示される状態から、図5の(2)に示されるように、可動金型6の型開きが行われる。次に、図5の(3)に示されるように、型開きとほぼ同時に油圧シリンダ29のロッド側油室33に送油され、外壁部21の位置が本体部24に対して相対的に後退される。このことにより外壁部21のキャビティ形成面に当接していた成形品Pの側面部P1の一部が外界に開放される。次に図5の(4)に示されるように、外壁部21のキャビティ形成面と成形品Pの側面部P1の一部が当接している状態で、移載機41の吸着手段である吸盤43より成形品Pを吸着する。そして図5の(5)に示されるように、移載機41が固定金型3側に移動されて成形品Pの取出しが行われる。
【0035】
なお、外壁部21の後退による成形品Pの側面部P1の開放と並行して吸着手段により成形品Pを吸着してもよい。また外壁部21は吸着後に成形品Pの側面部P1と当接しない位置まで後退するものでもよい。
型開き前に外壁部21を成形品Pの側面部P1と一部当接している状態の範囲で後退させ、その後可動金型6の型開きを行い、型開き後に成形品Pを吸着手段により吸着し取出すものであってもよい。
【0036】
なお、この実施の形態についてはインジェクションコンプレッション成形によるものを記載したが、インジェクションプレス成形によるものについても本発明を適用することができる。インジェクションプレス成形の場合、予め型開き量が設定されており、キャビティの容積と同量かキャビティの容積より少ない容積の溶融樹脂がキャビティ内に射出充填され、その後キャビティ内の溶融樹脂の圧縮がなされ成形品が形成される。取出し時については、前記したインジェクションコンプレッション成形のものと同じである。
【0037】
次に別の実施例について図6により説明する。
図6に示される実施例の大型導光板の成形用金型は、可動金型51の本体部52の周囲の面53に対し外壁部55が移動手段である油圧シリンダ54により型開き方向に相対位置制御可能に設けられている点は前の実施の形態のものと同じである。しかし外壁部55が第一外壁部56と第二外壁部57からなり、第二外壁部57のうちの少なくとも一辺(この実施例では四辺全部)が付勢手段により本体部52に向けて付勢され、型開き方向に対して略直角方向に位置変更可能に設けられた点で相違している。
【0038】
図6に示される実施例で第二外壁部57が設けられた理由は、実施の形態の金型でも本体部24と外壁部21との間にもインロー金型ほどの頻度ではないが、かじりの問題が発生するからである。実施の形態の例でも本体部24と外壁部21の間にはベント(間隙)が設けられているが、成形時に可動金型6の特に本体部24が熱膨張することにより、本体部24と外壁部21の間のベント(間隙)が所定の間隔に維持されずに狭くなり、外壁部21が位置変更される際にかじりが起きる場合がある。
【0039】
そこで、本発明では付勢手段であるバネにより第二外壁部57を本体部52に向けて付勢することにより、本体部52に対する外壁部55の位置を成形時に自動的に変更可能にし、本体部52が熱膨張しても外壁部55が均等に後退され、本体部52と外壁部55との間のベントが所定の間隔に維持され、かじりが発生しないように構成されている。なお、図6に示される実施例で第二外壁部57が位置変更される移動量は20μm以下であるから、本体部52の熱膨張とキャビティへの射出充填圧により第二外壁部57の四辺全部が外側に向けて移動されても第二外壁部57,57の間または第二外壁部57と本体部52との間から溶融樹脂の漏れを起こすことはない。
【0040】
図6に示される実施例の構成を具体的に説明すると、油圧シリンダ54のロッド58には第一外壁部56が固定されている。第一外壁部56は型開閉方向に対して移動自在であるが、型開閉方向と略直角方向に対しては移動しない。第一外壁部56は枠体状の形状であり、その可動盤側の内側面には本体部52に対して摺動自在な摺動面59が形成されている。第一外壁部56の固定金型側の外側寄りは固定金型60との接合面61となっている。また第一外壁部56の固定金型側の内側寄りには凹部62が形成されている。前記凹部62には本体部52の各辺(ランナー、ゲート等の凸部がある場合はそれを含む)に対応した各辺からなる第二外壁部57が設けられている。
【0041】
第一外壁部56と第二外壁部57のうちの一辺の関係について説明すると、第一外壁部56には、外面側から内面側の前記凹部62に向けてボルト孔63が二箇所に貫設されており、前記ボルト孔63にはそれぞれボルト64が外側から4/5程度まで挿入されている。ボルト孔63の凹部62側にはボルト64の先端部に当接して外壁部を本体部52に向けて付勢する付勢手段であるバネ65が前記第二外壁部57に向けてそれぞれ挿入されており、バネ65の他端は第二外壁部57の外側部分に形成された凹部66内に嵌合されている。そしてボルト64の先端を回動することによりバネ65の付勢力が調整可能に設けられている。
そして第一外壁部56の第二外壁部側の面67と、第二外壁部57の第一外壁部側の面68の間隙はキャビティ内に溶融樹脂を射出充填する前の状態で20μm以下に設定されている。
【0042】
第二外壁部57の固定金型側は固定金型60との接合面69となっており、内側面70のうちの固定金型側はベント面71aが形成され、本体部52の周囲の面53のベント面71bの間にベント(間隙)が形成されている。また第二外壁部57の内側面70のうちの可動盤側は摺動面72aとなっており、本体部52の周囲の面53の摺動面72bと摺動自在に設けられている。そして前記ベント面71aの固定金型側の一部は成形時にはキャビティ形成面を構成する。
【0043】
そして可動金型51の本体部52が熱膨張したときは、本体部52の摺動面72bが第二外壁部57の摺動面72aを外側に向けて押圧するが、第二外壁部57は、付勢手段であるバネ65の付勢力に打ち勝って、開閉方向と略直角方向に外側に向けて位置変更され、その位置変更分は、前記第一外壁部56と第二外壁部57との間隙が狭められることにより調整される。そして本体部52と第二外壁部57とのベント(間隙)は可動盤側も固定金型側もほぼ一定のままに保たれる。
【0044】
なお、第二外壁部57については四辺が移動可能なものについて記載したが、少なくとも一辺が移動可能であればよい。更に第二外壁部57は各辺別個のものでなく、L字状の二辺の組み合わせからなるものでもよい。
【0045】
この金型を用いての成形品Pの成形方法および成形品Pの取出し方法については前記の実施の形態の取出し方法と同じである。しかし前記第二外壁部57の本体部52に対する位置を油圧シリンダ54により移動させる際に、可動金型51の特に本体部52が熱膨張していても、本体部52と第二外壁部57との間のベント(間隙)が常に所定の間隔の範囲に維持されているから、本体部52と第二外壁部57との間にかじりが起きる心配がなく、成形品Pの離型のために外壁部55を後退または前進させることができる。
【0046】
次に図7に示される実施例の大型導光板の成形用金型は、型開きに伴い、可動金型81の第二外壁部82が本体部86から外側に向けて型開閉方向と略直角方向に移動し、同時に第二外壁部82の内側面83のキャビティ形成面と成形品の側面部が離型されるために取出しが容易になるものである。なお、図7に示される実施例も四辺の第二外壁部82が移動するものについて記載するが、少なくとも一辺が移動可能であればよい。
【0047】
図7に示される実施例について、実施の形態および図6に示される実施例との相違点を中心に説明すると、本体部86に対し型開閉方向に位置変更制御可能に設けられる第一外壁部84の各辺の内側の凹部85にはそれぞれ第二外壁部82が本体部86に対して油圧シリンダ97により型開閉方向と略直角方向に位置変更可能に設けられている。一方本体部86の上下側方を含む周囲の面96の固定金型側にはキャビティ面87の側面と平行に複数の凹部88がそれぞれ形成されている。凹部88内にはそれぞれ付勢手段であるバネ89が嵌合され、バネ89の他端は第二外壁部82の内側面83の前記凹部88に向かい合う位置に設けられた凹部90内にそれぞれ嵌合されている。そして第二外壁部82は本体部86対し外側に向けて付勢され、型開きに伴い前記バネ89の付勢力により第二外壁部82は本体部86から外側に向けて移動され、第一外壁部84の凹部85の内側面に押付けられ、本体部86と所定の間隔が形成されるように設けられている。
【0048】
第二外壁部82の固定金型側の内側寄りの部分は、固定金型91との接合面92となっており、外側寄りの部分には内側の接合面92から外側に向けて後退する傾斜面からなる外壁部側案内面93となっている。
一方固定金型91の接合面94の外側には前記第二外壁部82の外壁部側案内面93が前進してきた際に当接する位置に固定金型側案内面95が設けられている。固定金型側案内面95は外側寄りほど可動金型側に突出する傾斜面から構成されている。
なお第二外壁部82は、これらの案内面93,95に替えて固定金型に設けられたアンギュラピンの固定金型側案内面と第二外壁部に設けられたガイド穴の外壁部側案内面の組み合わせにより移動させるようにしてもよい。
【0049】
そして可動金型81の型閉に伴い、第二外壁部82の外壁部側案内面93が固定金型91の固定金型側案内面95に摺接され、第二外壁部82はバネ89の付勢力に抗して本体部86に向けて移動され、キャビティ形成面が構成される(図7における第二外壁部82が2点鎖線で示される位置に移動)。
【0050】
そして成形が完了し、型開きが行われると、今まで固定金型91の固定金型側案内面95により本体部86側に移動されていた第二外壁部82は、バネ89の付勢力により外側に向けて移動し(図7における第二外壁部82が実線で示される位置へ移動)、第二外壁部82の内側面83のキャビティ形成面と成形品Pの側面部P1が離型される。そして移載機により成形品の取出しが行われる。
また図7に示される例について型開き時の成形品Pの落下を防止するために、成形品Pの下方の面に当接する第二外壁部82は外側に向けて移動しないようにして成形品Pの側面部P1の一部のみが開放されるようにしてもよい。
【0051】
なお図7に示される実施例についても、エアの噴出やエジェクトピンによるスプルの突き出しを併用してもよい。更にこれらの大型導光板の成形方法や成形用金型は一枚の導光板を成形する金型の例について記載したが、二枚またはそれ以上の枚数を同時に成形するものにも適用できる。
【0052】
【発明の効果】
大型導光板の成形に際して、外壁部が本体部に対する型開閉方向の位置変更制御可能に設けられた金型を用い、成形品を吸着した後に外壁部を後退させ、成形品を取出すことにより、成形品の側面部を開放して取出し易くするとともに、成形品を落下させることなく容易に取出しすることが可能になった。
【0053】
また大型導光板の成形に際して、外壁部が本体部に対する型開閉方向の位置変更制御可能に設けられた金型を用い、外壁部のキャビティ形成面と成形品の側面部の一部が当接している状態で吸着手段により成形品を吸着し、その後成形品を取出すことによっても、成形品の側面部を開放して取出し易くするとともに、成形品を落下させることなく容易に取出しすることが可能になった。
【0054】
また大型導光板の成形に際して、外壁部が本体部に対する型開閉方向および型開閉方向と略直角方向の位置変更制御可能に設けられた金型を用い、型開きに伴い外壁部を本体部から外側に向けて型開閉方向と略直角方向に移動させることにより、成形品の側面部を開放して容易に取出しすることが可能になった。
【0055】
また上記に加えエジェクタピンにより成形品のキャビティ以外の部分の突き出しを併用することにより、導光板に傷をつけずに取出しを行うことができるようになった。
【0056】
また更に、外壁部が本体部に対して型開閉方向と略直角方向に位置変更制御可能に設けられた金型を用いることにより、成形品の取出しの際に外壁部を後退、前進させる際に本体部と外壁部との間のかじりの問題がなくなった。
【0057】
また更に接合面と外壁部側案内面を有し、本体部との間に設けられた付勢手段により外側に向けて付勢された外壁部が設けられ、型開閉時に外壁部が型開閉方向と略直角方向に移動可能な金型を用いることにより、前記したかじりの問題を解決するとともに、型開き時には成形品の側面部が開放され、より効率的に成形品の取出しを行うことが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の大型導光板の成形方法における導光板の成形中の断面図である。
【図2】 本発明の大型導光板の成形方法における導光板の取出し時の状態を示す断面図である。
【図3】 本発明の大型導光板の成形方法に用いる成形用金型の要部の断面図である。
【図4】 本発明の大型導光板の成形方法における導光板の取出し手順を示す説明図である。
【図5】 本発明の大型導光板の成形方法における導光板の別の取出し手順を示す説明図である。
【図6】 本発明の別の大型導光板の成形用金型の要部の断面図である。
【図7】 本発明の更に別の大型導光板の成形用金型の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 ……… 成形装置
2 ……… 固定盤
3 ……… 固定金型
4 ……… タイバー
5 ……… 可動盤
6 ……… 可動金型
7 ……… キャビティ
8 ……… ラム
9 ……… 射出装置
10 …… ノズル
11 …… ブッシュ
12 …… 溶融樹脂通路
13 …… マニホールド
14 …… バルブゲート機構
15 …… スプル
16 …… ランナー
17 …… ゲート
18 …… キャビティ面
19 …… 鏡面板
20 …… スタンパ
21 …… 外壁部
22 …… 接合面
24 …… 本体部
25 …… 鏡面板
26 …… エア通路
27 …… 周囲の面
29 …… 油圧シリンダ
30 …… ロッド
31 …… 後面側
32 …… シリンダ側油室
33 …… ロッド側油室
34 …… 位置検出センサ
35 …… 接合面
37 …… 内側面
38a,38b …… ベント面
39a,39b …… 摺動面
40 …… 圧力センサ
41 …… 移載機
42 …… エジェクタピン
43 …… 吸盤
P …… 成形品
P1 …… 側面部
P2 …… パターン形成面
P3 …… スプル

Claims (6)

  1. 可動盤に固定されキャビティ形成面を固定金型側に有し外壁部を周囲に有する本体部と、
    本体部に対する型開閉方向の位置が変更制御可能であって固定金型との接合面を固定金型側に有しキャビティ形成面を内側面に有する外壁部とからなる可動金型と、
    キャビティ形成面と該キャビティ形成面の外側に前記外壁部の接合面の対応する接合面とを可動金型側に有する固定金型とからなる大型導光板の成形用金型が設けられ、
    前記可動金型を型閉後、
    溶融樹脂を前記金型に形成されたキャビティ内に射出充填し、
    可動金型の本体部を固定金型に向けて圧締し本体部に対する外壁部の位置を相対的に後退させ、
    キャビティ内に射出充填された溶融樹脂を圧縮して成形品を得、
    可動金型を型開き後、
    移載機の吸着手段により成形品を吸着し、
    可動金型の本体部に対する外壁部の位置を後退させ成形品の側面部の少なくとも一部を開放させ、
    成形品を取出すことを特徴とする大型導光板の成形方法。
  2. 可動盤に固定されキャビティ形成面を固定金型側に有し外壁部を周囲に有する本体部と、
    本体部に対する型開閉方向の位置がシリンダにより変更制御可能であって固定金型との接合面を固定金型側に有しキャビティ形成面を内側面に有する外壁部とからなる可動金型と、
    キャビティ形成面と該キャビティ形成面の外側に前記外壁部の接合面の対応する接合面とを可動金型側に有する固定金型とからなる大型導光板の成形用金型が設けられ、
    前記可動金型を型閉後、
    溶融樹脂を前記金型に形成されたキャビティ内に射出充填し、
    可動金型の本体部を固定金型に向けて圧締し本体部に対する外壁部の位置を相対的に後退させ、
    キャビティ内に射出充填された溶融樹脂を圧縮して成形品を得、
    可動金型を型開き後または型開き前に、
    可動金型の本体部に対する外壁部の位置を後退させ、
    外壁部のキャビティ形成面と成形品の側面部の一部が当接している状態で移載機の吸着手段により成形品を吸着し、
    その後成形品を取出すことを特徴とする大型導光板の成形方法。
  3. 可動盤に固定されキャビティ形成面を固定金型側に有し外壁部を周囲に有する本体部と、
    本体部に対する型開閉方向の位置が変更制御可能かつ本体部との間に設けられた付勢手段により外側に向けて付勢され型開閉方向と略直角方向の位置が変更可能であって固定金型との接合面を固定金型側に有しキャビティ形成面を内側面に有する外壁部とからなる可動金型と、
    キャビティ形成面と該キャビティ形成面の外側に前記外壁部の接合面の対応する接合面とを可動金型側に有する固定金型とからなる大型導光板の成形用金型が設けられ、
    前記金型の型閉に伴い、
    外壁部を本体部に向けて型開閉方向と略直角方向に移動させキャビティを構成し、
    溶融樹脂を前記金型に形成されたキャビティ内に射出充填し、
    可動金型の本体部を固定金型に向けて圧締し本体部に対する外壁部の位置を相対的に後退させ、
    キャビティ内に射出充填された溶融樹脂を圧縮して成形品を得、
    型開きに伴い、
    外壁部を本体部から外側に向けて型開閉方向と略直角方向に移動させ、
    成形品の側面部の少なくとも一部を開放させ、
    成形品を取出すことを特徴とする大型導光板の成形方法。
  4. 前記可動金型にはキャビティに連通してゲートとランナーとスプルが設けられ、型開き後、可動金型に設けられたエジェクタピンにより成形品のキャビティ以外の部分を突き出すことにより成形品を取り出すことを特徴とする請求項1ないし3に記載の大型導光板の成形方法。
  5. 可動盤に固定されキャビティ形成面を固定金型側に有し外壁部を周囲に有する本体部と、
    本体部に対する型開閉方向の位置がシリンダにより変更制御可能であって固定金型との接合面を固定金型側に有しキャビティ形成面を内側面に有する外壁部とからなる可動金型と、
    キャビティ形成面と該キャビティ形成面の外側に前記外壁部の接合面の対応する接合面とを有する固定金型とからなる大型導光板の成形用金型であって、
    前記外壁部の内側面の固定金型側には成形時に一部がキャビティ形成面を構成するベント面が形成され、前記内側面の可動盤側には本体部との摺動面が形成されるとともに、前記外壁部の少なくとも一辺は付勢手段により本体部に向けて付勢され型開閉方向と略直角方向に位置変更可能に設けられていることを特徴とする大型導光板の成形用金型。
  6. 可動盤に固定されキャビティ形成面を固定金型側に有し外壁部を周囲に有する本体部と、
    本体部に対する型開閉方向の位置が変更制御可能であって固定金型との接合面を固定金型側に有しキャビティ形成面を内側面に有する外壁部とからなる可動金型と、
    キャビティ形成面と該キャビティ形成面の外側に前記外壁部の接合面の対応する接合面とを有する固定金型とからなる大型導光板の成形用金型であって、
    前記可動金型の外壁部は少なくとも一辺が本体部との間に設けられた付勢手段により外側に向けて付勢されるとともに固定金型側には外壁部側案内面が設けられ、一方固定金型には前記外壁部の外壁部側案内面に対応した固定金型側案内面が設けられ、可動金型を型閉する際に両案内面が摺接されることにより外壁部が内側に向けて移動し、外壁部の内側面によってキャビティ形成面が形成され、可動金型が型開きする際に前記付勢手段による付勢力により外壁部が外側に向けて移動し、成形品の側面部の少なくとも一部が開放されることを特徴とする大型導光板の成形用金型。
JP2001348822A 2001-11-14 2001-11-14 大型導光板の成形方法および大型導光板の成形用金型 Expired - Fee Related JP3878001B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001348822A JP3878001B2 (ja) 2001-11-14 2001-11-14 大型導光板の成形方法および大型導光板の成形用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001348822A JP3878001B2 (ja) 2001-11-14 2001-11-14 大型導光板の成形方法および大型導光板の成形用金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003145593A JP2003145593A (ja) 2003-05-20
JP3878001B2 true JP3878001B2 (ja) 2007-02-07

Family

ID=19161585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001348822A Expired - Fee Related JP3878001B2 (ja) 2001-11-14 2001-11-14 大型導光板の成形方法および大型導光板の成形用金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3878001B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105414550A (zh) * 2015-12-25 2016-03-23 丹阳市裕桥精密元件有限公司 一种粉末冶金注射机分穴机械手

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4725853B2 (ja) * 2006-06-16 2011-07-13 新東工業株式会社 平行調整機構および該平行調整機構を用いる加圧成型装置、ならびに該加圧成型装置の平行調整法
JP5105585B2 (ja) * 2007-04-28 2012-12-26 株式会社名機製作所 導光板の成形金型および導光板の成形方法
JP4878584B2 (ja) * 2007-08-01 2012-02-15 株式会社名機製作所 導光板の射出圧縮成形金型
JP4781326B2 (ja) * 2007-08-02 2011-09-28 株式会社名機製作所 導光板の射出圧縮成形金型および導光板の射出圧縮成形方法
JP5114618B2 (ja) * 2007-12-26 2013-01-09 株式会社ソディック 射出圧縮成形用金型装置
JP5105613B2 (ja) * 2008-08-06 2012-12-26 株式会社名機製作所 射出圧縮成形金型
JP5571891B2 (ja) * 2008-09-26 2014-08-13 東洋機械金属株式会社 導光板の製造方法
WO2013057815A1 (ja) * 2011-10-20 2013-04-25 東洋機械金属株式会社 取出装置
KR101394846B1 (ko) * 2011-12-09 2014-05-13 더 재팬 스틸 워크스 엘티디 박육 성형품의 성형 방법
JP5843068B2 (ja) * 2012-04-24 2016-01-13 村田機械株式会社 成形金型の位置検出装置
CN115847748B (zh) * 2023-03-03 2023-05-23 太仓奥林吉汽车零部件有限公司 一种汽车油路管夹注塑用下料装置
CN117681392A (zh) * 2023-12-27 2024-03-12 太仓市天丝利塑化有限公司 一种汽车外饰件注塑加工设备及注塑加工线

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105414550A (zh) * 2015-12-25 2016-03-23 丹阳市裕桥精密元件有限公司 一种粉末冶金注射机分穴机械手

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003145593A (ja) 2003-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3878001B2 (ja) 大型導光板の成形方法および大型導光板の成形用金型
US7722792B2 (en) Injection mold and partial compression molding method
JPS6166623A (ja) 射出圧縮成形用金型装置
JPH0732424A (ja) 射出圧縮成形用金型
JP3185197B2 (ja) 射出成形方法
JP2009061767A (ja) 射出プレス成形方法
JP5398147B2 (ja) 射出成形用金型および成形品の製造方法
JP4815397B2 (ja) 射出圧縮成形による平板状の成形品を成形する金型装置およびその成形方法
JP3766316B2 (ja) レンズの射出圧縮成形方法および射出圧縮成形装置
JP2642993B2 (ja) プラスチック成形品の成形方法
JP3160888B2 (ja) 射出成形用金型装置
JP2678933B2 (ja) 射出成形装置
JP3262215B2 (ja) 直圧式型締装置の型締方法
JP2678932B2 (ja) 射出成形方法および射出成形装置
JP3619805B2 (ja) レンズの射出圧縮成形方法
JP3898015B2 (ja) 導光板の成形装置
JP3698661B2 (ja) 射出成形装置
JPH06305746A (ja) 光学ガラスレンズ用成形型
JP2005014317A (ja) 射出成形方法と成形用金型装置
JP3727285B2 (ja) 眼鏡レンズの射出圧縮成形法
JP3370640B2 (ja) 薄肉樹脂板の製造方法
JP3027542B2 (ja) 局部加圧式の射出成形機
JPH05154885A (ja) 射出圧縮装置
JP2553868Y2 (ja) 薄肉樹脂平板の射出成形型
JP2721593B2 (ja) 射出圧縮成形装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101110

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101110

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111110

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131110

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees