JP3027542B2 - 局部加圧式の射出成形機 - Google Patents

局部加圧式の射出成形機

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JP3027542B2
JP3027542B2 JP8268557A JP26855796A JP3027542B2 JP 3027542 B2 JP3027542 B2 JP 3027542B2 JP 8268557 A JP8268557 A JP 8268557A JP 26855796 A JP26855796 A JP 26855796A JP 3027542 B2 JP3027542 B2 JP 3027542B2
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秀樹 ▲吉▼田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局部加圧式の射出
成形機に関するものである。
【0002】
【発明の属する技術分野】従来、局部加圧式の射出成形
機においては、金型装置の可動プラテン側に加圧シリン
ダを配設し、例えば、保圧工程中に前記加圧シリンダに
油圧を供給することによってキャビティ空間内に加圧ピ
ンを進入させ、キャビティ空間内の樹脂の局部を加圧
し、成形品に穴抜加工、仕上加工等を施すようにしてい
る。
【0003】図2は従来の局部加圧式の射出成形機の要
部拡大図、図3は従来の局部加圧式の射出成形機におけ
る第1の加圧状態を示す図、図4は従来の局部加圧式の
射出成形機における第2の加圧状態を示す図である。図
において、71は図示しない固定プラテンに取り付けら
れた固定金型、72は可動側取付板、73は前記固定金
型71と対向させ、かつ、接離自在に配設された可動金
型、74は該可動金型73を支持し、可動側取付板72
と可動金型73との間に所定のスペース75を形成する
スペーサブロックである。前記固定金型71と可動金型
73とが接触させられたときに、キャビティ空間76が
形成され、該キャビティ空間76に図示しない射出ノズ
ルから射出された樹脂が充填(てん)される。
【0004】そして、前記キャビティ空間76に充填さ
れた樹脂は、冷却されて成形品になるが、成形中に前記
樹脂を局部的に加圧し、成形品に穴抜加工、仕上加工等
を施すことができるようになっている。そのために、前
端(図における右端)を前記キャビティ空間76に臨ま
せて加圧ピン77が進退自在に配設される。該加圧ピン
77は、可動金型73を貫通して延び、後端 (図におけ
る左端) が前記スペース75内に進退自在に配設された
加圧プレート81、82に固定される。そして、前記加
圧ピン77を進退させるために、加圧プレート81、8
2と図示しない加圧シリンダとが図示しない加圧ロッド
を介して連結される。
【0005】また、前記固定金型71に形成されたピン
穴71aには、前端(図における左端)を前記キャビテ
ィ空間76に臨ませて受けピン83が進退自在に配設さ
れる。該受けピン83は、後端 (図における右端) がス
プリング84を介して固定金型71に対して弾性支持さ
れる。なお、85、86は図示しないエジェクタピンを
支持するエジェクタプレート、87は該エジェクタプレ
ート85、86の後退限を設定するストッパ、89はス
プリング84を挟んで前記受けピン83と対向させて配
設され、スプリング84の付勢力を調整するための調整
ねじである。
【0006】前記構成の局部加圧式の射出成形機におい
て、前記加圧シリンダに油圧が供給されない場合、前記
加圧ピン77は、図3に示すようにキャビティ空間76
内に進入しておらず、前記加圧シリンダに油が供給され
る場合、前記加圧ピン77は、図4に示すように前進
(図における右方に移動)させられ、キャビティ空間7
6内の樹脂を局部的に加圧し、前記ピン穴71a内に進
入して成形品に穴抜加工、仕上加工等を施す。そして、
穴抜加工、仕上加工等に伴って押し退けられた樹脂を逃
がすために、前記受けピン83がスプリング84の付勢
力に抗して後退 (図における右方に移動) し、樹脂溜
(だ)まり71bを形成する。
【0007】その後、樹脂溜まり71b内の樹脂Rは冷
却されて樹脂片になるが、型開きが行われたときに、前
記スプリング84の付勢力によって受けピン83が前進
(図における左方に移動)させられので、前記樹脂片は
樹脂溜まり71bから排出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の局部加圧式の射出成形機においては、穴抜加工を行
う場合、成形品の表面にバリが発生して、成形品の品質
が低下してしまう。図5は従来の局部加圧式の射出成形
機における成形品の要部断面図である。図において、M
は穴抜加工が施された成形品、Maは該成形品Mに形成
された穴、S1は前記成形品Mの表面、S2は前記成形
品Mの裏面である。
【0009】例えば、成形品Mとしてディスク基盤を形
成する場合、キャビティ空間76(図2)に臨ませて固
定金型71に図示しないスタンパが取り付けられるの
で、固定金型71側に表面S1が、可動金型73側に裏
面S2が位置する。したがって、穴抜加工において、加
圧ピン77を可動金型73側から固定金型71側に向け
て前進させると、表面S1側にバリ90が発生すること
になり、成形品Mの品質が低下してしまう。
【0010】また、前記スプリング84による付勢力を
設定するのが困難であるので、局部加圧式の射出成形機
のコストが高くなってしまう。一方、例えば、2枚のカ
ード材を貼(は)り合わせて形成される貼(はり)合せ
式のICカードにおいて、各カード材を形成する際に、
各カード材の裏面にICを収容するための局部薄肉部を
形成すると、ゲート跡が成形品Mの表面S1に残ってし
まい、成形品の品質が低下してしまう。
【0011】本発明は、前記従来の局部加圧式の射出成
形機の問題点を解決して、成形品の品質を向上させるこ
とができ、しかも、コストを低くすることができる局部
加圧式の射出成形機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の局
部加圧式の射出成形機においては、固定金型と、該固定
金型と接離自在に配設され、固定金型との間にキャビテ
ィ空間を形成する可動金型と、前記固定金型を貫通し、
前端をキャビティ空間に臨ませて配設された加圧ピン
と、該加圧ピンの後端に配設された加圧プレートと、該
加圧プレートを進退させる加圧プレート駆動手段と、前
記可動金型を貫通し、前端をキャビティ空間に臨ませ、
かつ、前記加圧ピンと対向させて配設されたエジェクタ
ピンと、該エジェクタピンの後端に配設されたエジェク
タプレートと、該エジェクタプレートを進退させるエジ
ェクタプレート駆動手段とを有する。
【0013】本発明の他の局部加圧式の射出成形機にお
いては、さらに、前記エジェクタピンは、後退限位置に
おいて前方に樹脂溜まりを形成し、前記加圧ピンは、前
進限位置において前記樹脂溜まり内に進入させられる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における局部加圧式の射出成形機の断
面図である。なお、この場合、コールドランナ方式の金
型装置が使用される。図において、11は固定金型取付
板、12は該固定金型取付板11を介して図示しない固
定プラテンに取り付けられる固定金型、16は該固定金
型12を支持し、固定金型取付板11と固定金型12と
の間にスペース58を形成するスペーサブロックであ
る。図示しない射出装置の射出ノズルは、射出工程にお
いて前進(図における左方に移動)させられ、前記射出
ノズルの前端が固定金型12のスプルーブッシュ13に
接触させられる。
【0015】また、17は可動金型取付板、14は該可
動金型取付板17を介して図示しない可動プラテンに取
り付けられる可動金型である。前記可動プラテンは図示
しない型締装置によって進退させられ、可動プラテンの
進退に伴って固定金型12と可動金型14とが接離させ
られる。そして、固定金型12と可動金型14とが接触
したときに、固定金型12と可動金型14との間に、ラ
ンナ19、ゲート20及びキャビティ空間21が互いに
連通させて形成される。なお、59は前記可動金型14
を支持し、可動金型取付板17と可動金型14との間に
スペース60を形成するスペーサブロックである。
【0016】前記スプルーブッシュ13は、固定金型取
付板11及び固定金型12を貫通し、前端を前記ランナ
19に臨ませて配設され、内部にランナ19と連通する
スプルー18が形成される。したがって、前記射出ノズ
ルから射出された樹脂は、スプルー18からランナ19
を通り、ゲート20を介して前記キャビティ空間21に
充填される。
【0017】ところで、前記射出工程中に穴抜加工、仕
上加工等を行うために、前記固定金型12に、前端(図
における左端)をキャビティ空間21に臨ませて加圧ピ
ン33が配設される。また、前記固定金型12に、前端
をパーティングラインP.L.より加圧ストロークδ2
だけ後方に位置させてリターンピン51が配設される。
【0018】前記加圧ピン33及びリターンピン51
は、固定金型12を貫通して延び、後端 (図における右
端) が、前記スペース58内に進退自在に配設された加
圧プレート36、37に固定される。そして、前記加圧
ピン33及びリターンピン51を前進(図における左方
に移動)させるために、加圧プレート36、37と加圧
シリンダ41とが、スペーサ61及び加圧ロッド62を
介して連結される。なお、前記加圧ピン33及びリター
ンピン51を後退させるために、前記固定金型12と加
圧プレート36との間に加圧リターンスプリング64が
配設される。また、加圧シリンダ41及び加圧ロッド6
2によって加圧プレート駆動手段が構成される。
【0019】なお、前記可動金型14には、前記リター
ンピン51と対向させてストッパ65が配設され、該ス
トッパ65によって前記加圧ピン33の前進限位置が設
定される。そして、比例減圧弁44及び切換弁45が配
設され、ポンプ46から吐出された油を前記比例減圧弁
44及び切換弁45により電気的に制御することによっ
て、油圧を加圧シリンダ41の油室41aに供給するこ
とができるようになっている。前記油圧は、前記加圧ピ
ン33を前進させ、成形品の加工部の樹脂を押し退け、
穴抜加工、仕上加工等を成形品に施す。また、加圧シリ
ンダ41の油室41bは、加圧ピン33を初期位置に後
退させるためのものである。
【0020】さらに、前記油室41aに、パルス状の油
圧を供給し、前記加圧ピン33を振動(最大10〔H
z〕)させながら前進させることもできる。続いて、保
圧工程においてキャビティ空間21内が増圧させられる
とともに、冷却工程においてキャビティ空間21内の樹
脂が冷却され、一定時間後に可動金型14側に成形品を
残した状態で可動金型取付板17が後退(図における左
方に移動)させられ、型開きが行われる。このとき、離
型が行われ、成形品が突き落とされる。
【0021】そのために、前端(図における右端)を前
記スプルー18に臨ませてスプルロックピン25が、前
端を前記キャビティ空間21に臨ませてエジェクタピン
26がそれぞれ配設される。また、エジェクタピン27
が前記加圧ピン33と対向させて配設される。そして、
前記スプルロックピン25及びエジェクタピン26、2
7は、射出工程、保圧工程及び冷却工程において図1に
示す後退限位置に置かれ、型開きが行われた後の離型時
に前進 (図における右方に移動)させられ、成形品を可
動金型14から分離させて突き落とす。なお、後退限位
置において、前記エジェクタピン27の前端は、穴抜加
工圧縮量δ1分だけキャビティ空間21より後方に位置
し、該キャビティ空間21との間に樹脂溜まり67を形
成する。
【0022】前記スプルロックピン25及びエジェクタ
ピン26、27は、可動金型14を貫通して延び、後端
(図における左端) が、前記スペース60内に進退自在
に配設されたエジェクタプレート31、32に固定され
る。そして、前記スプルロックピン25及びエジェクタ
ピン26、27を前進させるために、エジェクタプレー
ト31、32と図示しないエジェクタシリンダとがエジ
ェクタロッドを介して連結される。また、前記スプルロ
ックピン25及びエジェクタピン26、27を後退させ
るために、前記エジェクタプレート31、32と可動金
型14との間にエジェクタリターンスプリング63が配
設される。なお、前記エジェクタシリンダ及びエジェク
タロッドによってエジェクタプレート駆動手段が構成さ
れる。
【0023】次に、前記構成の局部加圧式の射出成形機
の動作について説明する。まず、射出工程において、前
記射出装置が前進させられ、射出ノズルから樹脂が射出
されると、該樹脂は、スプルー18からランナ19を通
り、ゲート20を介して前記キャビティ空間21に充填
される。そして、加圧ピン33の前方を樹脂が通過した
後、所定のタイミングで切換弁45が切り換えられ、ス
ペーサ61を介して加圧プレート36、37が前進(図
における左方に移動)させられ、該加圧プレート36、
37の前進に伴って加圧ピン33が前進させられる。
【0024】該加圧ピン33は、キャビティ空間21内
の樹脂を、エジェクタピン27の前端に形成された樹脂
溜まり67内に押し退けながら前進し、加圧ストローク
δ2だけ前進させられた前進限位置において前記樹脂溜
まり67内に進入する。その結果、成形品に穴が形成さ
れ、穴抜加工は終了する。続いて、保圧工程においてキ
ャビティ空間21内が増圧させられるとともに、冷却工
程においてキャビティ空間21内の樹脂が冷却される。
そして、一定時間後に切換弁45が切り換えられ、加圧
ピン33が後退(図における右方に移動)させられると
ともに、前記可動プラテンが後退させられ、型開きが行
われる。
【0025】このとき、前記スプルロックピン25の前
端に形成された凹凸によってランナ19内の樹脂片が保
持されるので、前記可動プラテンは、可動金型14側に
成形品を残した状態で後退させられる。その後、前記エ
ジェクタシリンダに油圧が供給され、エジェクタプレー
ト31、32が前進させられる。そして、該エジェクタ
プレート31、32の前進に伴って前記スプルロックピ
ン25及びエジェクタピン26、27が前進させられて
離型が行われ、成形品が可動金型14から分離させられ
突き落とされる。
【0026】このように、固定金型12側に加圧ピン3
3が配設され、該加圧ピン33によって固定金型12側
から穴抜加工が施されるので、成形品の裏面にバリが発
生し、成形品の表面にバリが発生するのを防止すること
ができる。図6は本発明の第1の実施の形態における局
部加圧式の射出成形機によって成形された成形品の要部
断面図である。
【0027】図において、Mは穴抜加工が施された成形
品、Maは該成形品Mに形成された穴、S1は前記成形
品Mの表面、S2は前記成形品Mの裏面である。例え
ば、成形品Mとしてディスク基盤を形成する場合、キャ
ビティ空間21(図1)に臨ませて固定金型12に図示
しないスタンパが取り付けられるので、穴抜加工に伴っ
て成形品Mの裏面S2にバリ91が発生することにな
る。したがって、成形品Mの表面S1にバリが発生する
ことがなくなるので、成形品Mの品質を向上させること
ができる。
【0028】また、本実施の形態においては、樹脂溜ま
り67内に進入した樹脂が冷却されることによって形成
された樹脂片を、エジェクタピン27を前進させること
によって排出することができるので、樹脂片排出用のス
プリングが不要になる。したがって、局部加圧式の射出
成形機のコストを低くすることができる。次に、成形品
に仕上加工を施すための本発明の第2の実施の形態につ
いて説明する。
【0029】図8は本発明の第2の実施の形態における
局部加圧式の射出成形機の断面図である。なお、第1の
実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符
号を付与することによってその説明を省略する。この場
合、スプルーブッシュ13内に形成されたスプルー11
8とバルブゲート120とが連通させられ、前記スプル
ー118によってホットランナが形成される。また、固
定金型12と可動金型14とを接触させたときに、固定
金型12と可動金型14との間にキャビティ空間121
が形成される。
【0030】そして、前記可動金型14側において、前
端をキャビティ空間121に臨ませてエジェクタピン1
25、126、127が、前記固定金型12側におい
て、前端をキャビティ空間121に臨ませてエジェクタ
ピン128及び加圧ピン33がそれぞれ配設される。該
加圧ピン33は、例えば、貼合せ式のICカードを構成
する各カード材を成形するときに、仕上加工において所
定量前進(図における左方に移動)させられ、各カード
材の裏面にICを収容するための局部薄肉部を形成す
る。
【0031】次に、前記構成の局部加圧式の射出成形機
によって成形された成形品について説明する。図7は本
発明の第2の実施の形態における局部加圧式の射出成形
機によって成形された成形品の要部断面図である。図に
おいて、M1、M2は仕上加工が施された成形品、Mb
は加圧ピン33(図8)を前進させることによって成形
品M1、M2に形成された局部薄肉部、S1は前記成形
品M1、M2の表面、S2は前記成形品M1、M2の裏
面、Gはバルブゲート120のゲート跡である。
【0032】この場合、前記固定金型12側から加圧ピ
ン33を前進させることによって前記局部薄肉部Mbが
形成されるので、局部薄肉部Mbとゲート跡Gとを同じ
面に形成することができる。そして、例えば、成形品M
1、M2としてICカードの各カード材を成形する場
合、前記各局部薄肉部Mbを内側に向けて成形品M1、
M2を貼り合わせ、前記局部薄肉部MbによってIC収
容室を形成すると、前記局部薄肉部MbはICカードの
内側に位置することになるが、このとき、ゲート跡Gも
ICカードの内側に位置することになる。
【0033】したがって、前記ゲート跡GがICカード
の外側に位置しないので、成形品M1、M2の品質を向
上させることができる。なお、本発明は前記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種
々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲
から排除するものではない。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、局部加圧式の射出成形機においては、固定金型
と、該固定金型と接離自在に配設され、固定金型との間
にキャビティ空間を形成する可動金型と、前記固定金型
を貫通し、前端をキャビティ空間に臨ませて配設された
加圧ピンと、該加圧ピンの後端に配設された加圧プレー
トと、該加圧プレートを進退させる加圧プレート駆動手
段と、前記可動金型を貫通し、前端をキャビティ空間に
臨ませ、かつ、前記加圧ピンと対向させて配設されたエ
ジェクタピンと、該エジェクタピンの後端に配設された
エジェクタプレートと、該エジェクタプレートを進退さ
せるエジェクタプレート駆動手段とを有する。
【0035】この場合、加圧プレート駆動手段を駆動し
て加圧プレートを前進させると、加圧ピンが前進させら
れる。そして、該加圧ピンによって成形品の加工部の樹
脂を押し退け、穴抜加工、仕上加工等を成形品に施すこ
とができる。例えば、成形品としてディスク基盤を形成
する場合、前記キャビティ空間に臨ませて固定金型にス
タンパが取り付けられるので、穴抜加工に伴って成形品
の裏面にバリが発生することになる。したがって、成形
品の表面にバリが発生することがないので、成形品の品
質を向上させることができる。
【0036】本発明の他の局部加圧式の射出成形機にお
いては、さらに、前記エジェクタピンは、後退限位置に
おいて前方に樹脂溜まりを形成し、前記加圧ピンは、前
進限位置において前記樹脂溜まり内に進入させられる。
この場合、樹脂溜まり内に進入した樹脂が冷却されるこ
とによって形成された樹脂片を、エジェクタピンを前進
させることによって排出することができるので、樹脂片
排出用のスプリングが不要になる。したがって、局部加
圧式の射出成形機のコストを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における局部加圧式
の射出成形機の断面図である。
【図2】従来の局部加圧式の射出成形機の要部拡大図で
ある。
【図3】従来の局部加圧式の射出成形機における第1の
加圧状態を示す図である。
【図4】従来の局部加圧式の射出成形機における第2の
加圧状態を示す図である。
【図5】従来の局部加圧式の射出成形機における成形品
の要部断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における局部加圧式
の射出成形機によって成形された成形品の要部断面図で
ある。
【図7】本発明の第2の実施の形態における局部加圧式
の射出成形機によって成形された成形品の要部断面図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施の形態における局部加圧式
の射出成形機の断面図である。
【符号の説明】
12 固定金型 14 可動金型 21、121 キャビティ空間 27、127 エジェクタピン 31、32 エジェクタプレート 33 加圧ピン 36、37 加圧プレート 41 加圧シリンダ 62 加圧ロッド 67 樹脂溜まり
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B29C 33/00 - 33/76

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)固定金型と、(b)該固定金型と
    接離自在に配設され、固定金型との間にキャビティ空間
    を形成する可動金型と、(c)前記固定金型を貫通し、
    前端をキャビティ空間に臨ませて配設された加圧ピン
    と、(d)該加圧ピンの後端に配設された加圧プレート
    と、(e)該加圧プレートを進退させる加圧プレート駆
    動手段と、(f)前記可動金型を貫通し、前端をキャビ
    ティ空間に臨ませ、かつ、前記加圧ピンと対向させて配
    設されたエジェクタピンと、(g)該エジェクタピンの
    後端に配設されたエジェクタプレートと、(h)該エジ
    ェクタプレートを進退させるエジェクタプレート駆動手
    段とを有することを特徴とする局部加圧式の射出成形
    機。
  2. 【請求項2】 前記エジェクタピンは、後退限位置にお
    いて前方に樹脂溜まりを形成し、前記加圧ピンは、前進
    限位置において前記樹脂溜まり内に進入させられる請求
    項1に記載の局部加圧式の射出成形機。
JP8268557A 1996-10-09 1996-10-09 局部加圧式の射出成形機 Expired - Fee Related JP3027542B2 (ja)

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