JP3877091B2 - 中通し竿 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣り竿、特に、内部に釣り糸の挿通経路が形成された中通し竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
中通し竿は、一般に、内部に釣り糸の挿通経路が形成された竿体を有しておりており、竿体の穂先側には糸導出用のトップガイドが、リールより竿先側の竿体の外周面には糸導入口がそれぞれ設けられている。このような中通し竿では、リールによって繰り出し巻き取りが行われる釣り糸は、竿体内部に形成された挿通経路内を移動する。このため、通路壁面と釣り糸との接触による摺動抵抗を低減するとともに通路壁面に釣り糸が付着しないようにすることが重要である。
【0003】
このような摺動抵抗や釣り糸の付着を低減するために、特開平7−236393号公報に開示されているように、竿体内部に着脱自在な筒状の内挿体と複数のガイドリングと複数のスペーサとを配置した中通し竿が既に提案されている。この中通し竿では、内挿体が竿体内部に挿入され、その内挿体に同一サイズのガイドリングがさらに支持されている。内挿体はストレートな筒状部材であり、その外周部に竿体内周面との衝突による音を発生を防止するための音消しゴムが装着されており、音消しゴムにより竿体に支持されている。ガイドリングの間には、ガイドリングを所定の間隔に配置するためのスペーサが装着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成では、竿体が先細りテーパ状のため、同一サイズのガイドリングを装着するために筒状の内挿体を竿体内部に挿入する必要がある。したがって、釣り糸の挿通経路の構成が複雑になる。また、筒状の内挿体を装着すると、内挿体が竿体壁面に衝突するのを防止するため消音用の音消しゴムをライナーと竿体の内周面との間に配置しなければならず、構成がさらに複雑になる。
【0005】
本発明の課題は、中通し竿において、竿体内部に装着される釣り糸ガイドの構成を簡素化することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る中通し竿は、内部に釣り糸の挿通経路が形成された中通し竿であって、外側に軸方向で先細りのテーパ面を有し、かつ内側に軸方向で実質的に同一内径のストレート孔を少なくとも一つ有する竿体と、前記ストレート孔の内壁面に軸方向に間隔を隔てて配置された釣り糸を竿体内部で案内するための複数のガイドリングと、前記各ガイドリングの間に配置され前記ガイドリングより内径が大きく各ガイドリングを所定の間隔で配置するための筒状のスペーサとを備えている。
【0007】
この中通し竿では、竿体の内側が実質的に軸方向で同一内径のストレート孔であるので、内挿体等の別の部材を用いることなく同じサイズの釣り糸ガイドを竿体の内部のストレート孔の内壁面に直接装着でき、竿体内部に装着される釣り糸ガイドの構成を簡素化することができる。釣り糸ガイドは、軸方向に間隔を隔てて配置された複数のガイドリングであり、竿体の内側がストレート孔であるため、同じ外径の複数のガイドリングを適宜の間隔で装着するだけで簡素な構成の釣り糸ガイドを実現できる。
【0008】
さらに、各ガイドリングの間に配置されガイドリングより内径が大きく各ガイドリングを所定の間隔で配置するための筒状のスペーサを備えているので、ガイドリングとスペーサとを交互に装着するだけで、ガイドリングを間隔を隔てて挿通経路に簡単に装着できる。
【0009】
発明2に係る中通し竿は、発明1に記載の竿において、ガイドリングは硬質セラミック製である。この場合には、ガイドリングに釣り糸が接触してもガイドリングとの間の摺動抵抗が小さくかつガイドリングが磨耗しにくくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1において、本発明の一実施形態による中通し竿であるルアーロッド1は、穂先側竿体2と、手元側竿体3とを有しており、これらの竿体2,3は並継ぎ形式で連結可能である。穂先側竿体2は、内側に連続する2つのストレート孔2a,2bを有する先細り筒状の部材である。穂先側竿体2の外周面は先端に行くにしたがって細くなるテーパ面である。ストレート孔2a,2bはそれぞれ実質的に同一内径であり、かつ竿尻側のストレート孔2aは竿先側のストレート孔2bより内径が大きい。穂先側竿体2の先端部には、トップガイド7が装着されている。
【0011】
このような構成の穂先側竿体2は、たとえば外周部にストレート孔2a,2bに対応する外径が異なる2つの円柱を有するマンドレルに、ガラス繊維,炭素繊維等の高強度繊維基材に樹脂を含浸させたプリプレグを巻き付け焼成することで得られる。なお、ストレート孔2a,2bの内径が実質的に同一というのは、マンドレルから抜きやすくするためにストレート孔2a,2b部分に僅かなテーパをつける場合を含んでいる。
【0012】
手元側竿体3は、後端部に形成された握り部3Aと、握り部3Aの前方部に形成されたリールシート3Bと、リールシート3Bのさらに前方部に幅広に形成された糸導入部3Cとを有している。糸導入部3Cの前後方向の中間部には、リールシート3Bに装着されるリールからの糸が導入される糸導入孔3Dが形成されている。糸導入孔3Dは、前後方向に長い長孔状に形成されている。糸導入部3Cの下面には、糸導入孔3Dと対向して内外貫通孔3Eが形成されている。内外貫通孔3Eは、前後方向に長い長孔状であり、前後長及び幅ともに糸導入孔3Dより小さい。なお、穂先側竿体2と手元側竿体3とを連結した状態では、糸導入孔3D及び内外貫通孔3Eと穂先側竿体2の2つのストレート孔2a,2bとは、糸導入部3C内部の連通空間Cを介して連通する。
【0013】
穂先側竿体2の2つのストレート孔2a,2bの内壁面には、図2に示すように、大小2種のガイドリング5a,5bが間隔を隔ててそれぞれ複数装着されている。ガイドリング5a,5bは、たとえばアルミナやシリコンカーバイト等の硬質セラミック製であり、その内周面は円弧状の角がない滑らかな形状になっている。ガイドリング5a,5bの間及び両端部にはスペーサ6a,6bがそれぞれ装着されている。スペーサ6a,6bは、ガイドリング5a,5bよりそれぞれ内径が大きい筒状部材であり、たとえば柔軟なポリイミドチューブを切断して形成されたものである。なお、竿尻側のスペーサ6a,6bには大径部6c,6dがそれぞれ形成されており,ガイドリング5a,5bとスペーサ6a,6bとを装着するときに穂先側竿体2の内部で位置決めできるようになっている。
【0014】
このようなガイドリング5a,5b及びスペーサ6a,6bは、以下の手順で竿体2の内部のストレート孔2a,2bに装着される。
まず、たとえばガイドリング5a,5bより外径がやや小さい段付の棒状部材を用意し、その棒状部材にガイドリング5a,5b及びスペーサ6a,6bを交互に装着する。そして、ガイドリング5a,5b及びスペーサ6a,6bが装着された棒状部材をストレート孔2a側から内部に挿入し、挿入完了後に棒状部材を抜いて装着を完了する。このようにしてガイドリング5a,5bをストレート孔2a,2bに装着することにより、後端開口2Cから先端開口2Bにかけて釣り糸の挿通経路8が竿体2の内部形成される。
【0015】
このような構成のルアーロッド1では、リールから糸導入孔3Dを介して竿内部に導入された釣り糸は、ガイドリング5a,5bによって支持され、先端開口2Bから外部に導出される。このため、釣り糸が竿体内面等に接触したり付着するのを抑えることができ、釣り糸に対する摺動抵抗を小さくできる。
また、本実施形態では、ポリイミドチューブ製のスペーサ6a,6bが配置されているので、これらの剛性は比較的低い。したがって、竿体2内部にスペーサ6a,6bを装着しても竿の曲がりに追従しやすい。
【0016】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態ではストレート孔を2つ設けたが、ストレート孔の数は1つでも複数でもよい。
(b) 前記実施形態では、ガイドリングを硬質セラミック製にしたが、ガイドリングの材質は硬質セラミックに限定されるものではない。
【0017】
(c) 前記実施形態では、ガイドリング5a,5bをストレート孔2a,2bに装着したが、図3に示すように、各ストレート孔2a,2bに螺旋コイル状のガイド部材10a,10bを装着してもよい。このガイド部材10a,10bは、たとえば金属線材製であり、その外径は各ストレート孔2a,2bの内径に実質的に同一であり、長さは各ストレート孔2a,2bの長さと実質的に同一である。ここでは、各ストレート孔2a,2bにそれぞれ1つのガイド部材10a,10bを装着するだけで、簡素な構成の釣り糸ガイドを実現できる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、竿体の内側が実質的に軸方向で同一内径のストレート孔であるので、内挿体等の別の部材を用いることなく同じサイズのガイドリングを竿体の内部のストレート孔の内壁面に適宜の間隔で直接装着できる。このため、竿体内部に装着される釣り糸ガイドの構成を簡素化することができる。さらに、各ガイドリングの間に配置されガイドリングより内径が大きく各ガイドリングを所定の間隔で配置するための筒状のスペーサを備えているので、ガイドリングとスペーサとを交互に装着するだけで、ガイドリングを間隔を隔てて挿通経路に簡単に装着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による中通し竿であるルアーロッドの斜視図。
【図2】穂先側竿体の断面部分図。
【図3】他の実施形態の図2に相当する図。
【符号の説明】
1 ルアーロッド
2 穂先側竿体
2a,2b ストレート孔
3 竿元側竿体
5a,5b ガイドリング
6a,6b スペーサ
10a,10b ガイド部材
Claims (2)
- 内部に釣り糸の挿通経路が形成された中通し竿であって、外側に軸方向で先細りのテーパ面を有し、かつ内側に軸方向で実質的に同一内径のストレート孔を少なくとも一つ有する竿体と、前記ストレート孔の内壁面に軸方向に間隔を隔てて配置された釣り糸を竿体内部で案内するための複数のガイドリングと、前記各ガイドリングの間に配置され前記ガイドリングより内径が大きく各ガイドリングを所定の間隔で配置するための筒状のスペーサとを備えた中通し竿。
- 前記ガイドリングは硬質セラミック製である、請求項1に記載の中通し竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14967897A JP3877091B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 中通し竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14967897A JP3877091B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 中通し竿 |
Publications (2)
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JPH10337136A JPH10337136A (ja) | 1998-12-22 |
JP3877091B2 true JP3877091B2 (ja) | 2007-02-07 |
Family
ID=15480444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14967897A Expired - Fee Related JP3877091B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 中通し竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3877091B2 (ja) |
-
1997
- 1997-06-06 JP JP14967897A patent/JP3877091B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10337136A (ja) | 1998-12-22 |
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