JPH11103720A - 中通し竿 - Google Patents

中通し竿

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JPH11103720A
JPH11103720A JP27454897A JP27454897A JPH11103720A JP H11103720 A JPH11103720 A JP H11103720A JP 27454897 A JP27454897 A JP 27454897A JP 27454897 A JP27454897 A JP 27454897A JP H11103720 A JPH11103720 A JP H11103720A
Authority
JP
Japan
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rod
pipe member
fishing line
tip
rod body
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Application number
JP27454897A
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English (en)
Inventor
Makoto Shimono
誠 下野
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Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内挿体を竿体内に装着した中通し竿におい
て、内挿体の先端と竿体との接触時の音の発生を小さく
抑える。 【解決手段】 中通し竿は、リールからの釣糸を内部に
挿通させることが可能な竿であって、先細り筒状の3つ
の竿1〜3と、中間竿2に形成された糸導入孔15と、
穂先竿3に装着された内挿体32とを備えている。糸導
入孔15は、リールからの釣糸を穂先竿内部に導入する
ための孔である。内挿体は、竿本体30内部に糸導入孔
付近から穂先側端部にかけて配置され釣糸が挿通可能な
合成樹脂製のライナー37、ライナーの内周面に設けら
れたガイドリング38、及びライナーの外周に糸導入孔
から穂先付近にかけて間隔を隔てて設けられた弾性リン
グ40を有している。この内挿体は、穂先側端部におけ
る内挿体のライナーの外周面と竿本体の内周面との隙間
が0.5mm以下となるように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り竿、特に、リ
ールからの釣糸を内部に挿通させることが可能な中通し
竿に関する。
【0002】
【従来の技術】中通し竿の竿体は、先細り筒状に形成さ
れており、釣り用リールからの釣糸が通過可能な釣糸通
路を内部に有するとともに、釣糸を釣糸通路に導入する
ための糸導入孔が手元側に設けられている。釣糸通路
は、糸導入孔より穂先側の竿体の内部に設けられてい
る。また、竿体の先端にはトップガイドが設けられてい
る。このような中通し竿では、リールからの釣糸は糸導
入孔を通して竿体内部の釣糸通路に導入され、さらに竿
体先端のトップガイドから外部に導出される。
【0003】この種の中通し竿では、リールによって繰
り出し巻き取りが行われる釣糸は、竿体内部に設けられ
た釣糸通路内を移動する。このため、釣糸通路において
通路壁面と釣糸との接触抵抗の低減及び通路壁面への釣
糸の付着を防止することが重要である。このような接触
抵抗の低減や釣糸の付着の防止を達成し得る技術が特開
平7−236393号公報に開示されている。この公報
に開示された中通し竿は、着脱自在なパイプ部材と複数
のガイドリングと複数のスペーサとを有する内挿体を竿
体内部に配置している。この中通し竿では、パイプ部材
が竿体内部に挿入され、パイプ部材の内部に軸方向に間
隔を隔てて複数のガイドリングが着脱自在に装着されて
いる。パイプ部材の外周面と竿体の内周面との隙間には
パイプ部材を竿体に固定するための固定リングが間隔を
隔てて装着されている。この固定リングによりパイプ部
材と竿体との接触を低減し、キャスティング時のように
竿体がしなったときの竿体とパイプ部材との接触による
発音を防止している。また、パイプ部材を着脱自在にす
ることでガイドリングと釣糸との接触により内部に溜ま
った塵(藻や海水から析出した塩など)や水分等の異物
を簡単に除去できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の中通し竿で
は、竿体が先細り筒状なため、竿体の内周面とパイプ部
材の外周面との隙間が穂先側にいくに従い小さくなる。
このため、固定リングの外径は穂先側が竿元側より小さ
くなっている。特に穂先に近くなると隙間が小さくなり
固定リングを装着できなくなる。このため、前記従来の
構成では、パイプ部材の先端は固定部材から突出した片
持ち構造になっている。このようにパイプ部材の先端が
片持ち構造になっていると、竿体がしなったときに固定
リングより穂先側のパイプ部材はしならないため、パイ
プ部材の先端が竿体に衝突する。このとき、パイプ部材
の先端と竿体との隙間が固定部材は装着できないが大き
い隙間になっていると、パイプ部材の衝突距離が長くな
り大きな衝突音が発生する。特に、パイプ部材が金属製
の場合にはその音が大きくなる。
【0005】本発明の課題は、内挿体を竿体内に装着し
た中通し竿において、内挿体の先端と竿体との接触時の
音の発生を小さく抑えることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係る中通し竿
は、リールからの釣糸を内部に挿通させることが可能な
竿であって、先細り筒状の竿体と、糸導入孔と、内挿体
とを備えている。竿体は、釣糸が内部で挿通可能なもの
である。糸導入孔は、竿体の外周面に形成されリールか
らの釣糸を竿体内部に導入するための孔である。内挿体
は、竿体内部に糸導入孔付近から穂先側端部にかけて配
置され釣糸が挿通可能な可撓性を有する合成樹脂製のパ
イプ部材、パイプ部材の内周面に設けられた凸部、及び
パイプ部材の外周に糸導入孔から穂先付近にかけて間隔
を隔てて設けられパイプ部材を竿体内部に固定するため
の複数の固定リングを有している。この内挿体は、穂先
側端部における内挿体のパイプ部材の外周面と竿体の内
周面との隙間が0.5mm以下となるように配置されて
いる。
【0007】この中通し竿では、キャスティング時や仕
掛けに魚がかかって巻き取る時に竿体がしなると、釣糸
が凸部に接触して案内される。このため、接触抵抗が少
なくなり釣糸の付着も少なくなる。また竿体がしなる
と、それとともに固定リングによって竿体内部に固定さ
れたパイプ部材もしなる。しかし、先端部分に固定リン
グを配置するのは無理なためパイプ部材の先端は片持ち
構造になっており、先端側の固定リングより穂先側はし
ならない。このため、パイプ部材の先端が竿体に衝突す
ることがある。しかし、パイプ部材の外周面と竿体の内
周面との隙間が0.5mm以下のため、パイプ部材の衝
突時の衝突距離が小さくなり大きな音は発生せず、音の
発生を小さく抑えることができる。しかもパイプ部材が
合成樹脂製のため、衝突しても大きな音が生じにくい。
【0008】発明2に係る中通し竿は、発明1に記載の
竿において、凸部は、パイプ部材の内周側にパイプ部材
の軸方向に間隔を隔てて設けられ内周部で釣糸を案内す
るための複数のガイドリングであり、複数のガイドリン
グを所定の間隔で配置するためにガイドリングの間に配
置されたスペーサとをさらに備えている。この場合に
は、スペーサにより間隔を隔てて配置されたガイドリン
グに釣糸が接触して繰出糸が案内される。ここでは、パ
イプ部材に凸部を形成する必要がないのでパイプ部材の
構成が簡素になる。
【0009】発明3に係る中通し竿は、発明1又は2に
記載の竿において、パイプ部材は固定リングに固定さ
れ、固定リングは前記竿体に対して着脱自在である。こ
の場合には、内挿体を竿体から取り外せるので、内挿体
の内部に異物が堆積しても内挿体を竿体から取り出すこ
とで内部を簡単に清掃できる。発明4に係る中通し竿
は、発明3に記載の竿において、ガイドリング及びスペ
ーサは、パイプ部材に着脱自在に装着されている。この
場合には、竿体から内挿体を取り出したあと、さらにガ
イドリングとスペーサとをパイプ部材から取り出すこと
ができるので内挿体を完全に分解することができ、内挿
体の内部に異物が堆積しても内挿体の内部を確実に清掃
できる。
【0010】発明5に係る中通し竿は、発明3又は4に
記載の竿において、パイプ部材は透光性を有しており、
固定リングとガイドリングとはパイプ部材の異なる軸方
向位置に配置されている。この場合には、内挿体を竿体
から取り外せば、凸部の前後に堆積しやすい異物の付着
状態を外部から簡単に把握でき、異物の除去を確実に行
える。
【0011】
【発明の実施の形態】図1において、本発明の一実施形
態による中通し竿は、元竿1と、元竿1の穂先側に並継
ぎ形式で連結される中間竿2と、中間竿2の穂先側に並
継ぎ形式で連結される穂先竿3と、穂先竿3の先端に着
脱自在に装着されるトップガイド4とを備えている。各
竿1〜3は、先細り筒状に形成されており、たとえばガ
ラス繊維、炭素繊維等の高強度繊維基材に樹脂を含浸さ
せたプリプレグを先細りテーパ形状のマンドレルに巻き
付け焼成することで得られる。
【0012】元竿1の竿元側には中通し竿を操作するた
めのグリップ10が形成され、グリップ10の竿先側に
は、たとえばスピニングリール12を装着するためのリ
ールシート11が取り付けられている。このリールシー
ト11は、竿尻部からリールシート11の先端位置まで
の距離Dが800mm〜860mmの間になるように元
竿1に取り付けられている。なお、このリールシート1
1は、工場で製造時に取り付ける他、釣り人が使用前に
自分の好みに応じて取り付けてもよい。
【0013】中間竿2は、後端部が元竿1の先端部に挿
入固定可能である。中間竿2の竿先部には糸導入孔15
が形成されている。糸導入孔15はリール12からの釣
糸14を内部に導入するための孔である。糸導入孔15
は、中間竿2の先端から、図2及び図3に示すように、
たとえば90mmの位置に幅W6.5mm、長さL60
mmの長円形状に形成されている。
【0014】糸導入孔15の竿元側には、図1に示すよ
うにリール12からの釣糸14を糸導入孔15に案内す
るための第1及び第2釣糸ガイド16,17が軸方向に
並べて配置されている。第1釣糸ガイド16は、図2及
び図3に示すように、ガイドフレーム20と、ガイドフ
レーム20に嵌め込まれたガイドリング21とを有して
いる。ガイドフレーム20は金属製の部材であり、ガイ
ドリング21が嵌め込まれるリング部20aと、リング
部20aの前方で中間竿2の表面に固定されそこから2
股に分かれてリング部20aの両側部に延びる前固定部
20bと、リング部20aの後方で中間竿2の表面に固
定されそこから2股に分かれてリング部20aの下部に
延びる後固定部20cとを有している。ガイドリング2
1はアルミナやシリコンカーバイト等の硬質セラミック
製のリング部材であり、ガイドリング21の内径d1は
糸導入孔15の幅Wより小さく、たとえば5mmであ
る。また中間竿2の表面からガイドリング21の中心位
置までの距離h1は、たとえば8mmである。
【0015】第2釣糸ガイド17は、第1釣糸ガイド1
6と同様の構造であるが、全体的に第1釣糸ガイド16
より大きい。第2釣糸ガイド17のガイドリングの内径
は、たとえば12mmであり、中間竿2の表面からガイ
ドリングの中心位置までの距離は、たとえば23.5m
mである。糸導入孔15の後端から第1釣糸ガイド16
までの距離L1と、糸導入孔15の後端から第2釣糸ガ
イド16間での距離L2と、元竿1と中間竿2との連結
した状態で糸導入孔15の後端からリールシート11の
先端位置までの距離L3との距離の比は、1:6:40
〜1:20:100の間の値が望ましい。このような数
値に各部を配置すると、リール12から釣糸14が螺旋
状に繰り出された後、波うっても元竿1や中間竿2の表
面に接触しにくくなるとともに、糸導入孔15の後縁に
釣糸14が接触しにくくなる。また、第1釣糸ガイド1
6の内径が糸導入孔15の幅Wより小さいので、釣糸1
4が糸導入孔15の左右の両縁に接触しにくくなる。こ
のように釣糸14が糸導入孔15の縁部に接触しない
と、釣糸14に作用する摺動抵抗が小さくなり、釣糸1
4をスムーズに内部に導入することができる。
【0016】中間竿2の内部において糸導入孔15の後
端部には、中間竿2の竿元側への水の侵入を防止するた
めの水止め栓25が装着されている。水止め栓25は、
たとえば合成ゴム製であり、中間竿2の内部に弾性を利
用して固定されている。水止め栓25の竿先側の中心部
には装着穴25aが形成されている。水止め栓25は、
装着穴25aに棒状の装着治具の先端を挿入して、装着
治具を中間竿2の先端部から挿入することで製造時に中
間竿2の内部の所定位置に装着される。このようにな水
止め栓25により中間竿2の内部への水の侵入を防止す
ることで、中間竿2と元竿1との固着や内部への異物の
侵入防止できる。
【0017】穂先竿3は、後端部が中間竿2の先端部に
挿入固定可能である。図2及び図3に示すように、穂先
竿3を中間竿2に挿入固定すると、穂先竿3の後端部は
糸導入孔15の先端部より竿元側に位置する。穂先竿3
は、図2及び図4に示すように、先細り筒状の竿本体3
0と、竿本体の後端部に着脱自在に嵌め込まれた筒状の
尻栓部31と、尻栓部31に後端が着脱自在に嵌め込ま
れた釣糸経路となる内挿体32とを有している。
【0018】竿本体30は、先細り筒状に形成されてお
り、その先端にトップガイド4が装着されている。竿本
体30の後端部内周面には雌ねじ部30aが形成されて
おり、そこに尻栓部31がねじ込まれている。尻栓部3
1は、たとえばチタン合金等の軽量金属製のフランジ筒
状部材であり、その先端部外周面に雌ねじ部30aと螺
合する雄ねじ部31aが形成されている。また、後端部
には竿本体30の後端部の外径よりやや小さい外径の大
径部31bが形成されており、大径部31bと竿本体3
0の後端との間にOリング33が装着されている。尻栓
部31の後端部内周面には内挿体32に連通する先細り
テーパ孔31cが形成されており、テーパ孔31cの後
端部と先端部とには硬質セラミック製のガイドリング3
4,35がそれぞれはめ込み固定されている。ガイドリ
ング34の内径はガイドリング35の内径より大きい。
尻栓部31の先端部内周面にはテーパ孔31cの後端部
より大径の雌ねじ部31dが形成されている。この尻栓
部31の後端部は、穂先竿3を中間竿2に挿入固定した
とき、糸導入孔15の先端部より竿元側に位置する。
【0019】内挿体32は、尻栓部31にねじ込み固定
される筒状のライナーリング36と、ライナーリング3
6に固定されたパイプ状のライナー37と、ライナー3
7の内部に軸方向に間隔を隔てて配置された硬質セラミ
ック製の複数のガイドリング38と、ガイドリング38
の間に配置された複数のスペーサリング39と、ライナ
ー37と竿本体30の内周面の間に軸方向に間隔を隔て
て配置された複数の弾性リング40とを有している。
【0020】ライナーリング36は筒状の部材であり、
後端部外周面に尻栓部31の雌ねじ部31dに螺合する
雄ねじ部36aが形成されている。また、内周面にライ
ナー37の後端部が接着固定されている。ライナー37
は、半透明の可撓性を有する合成樹脂製パイプ部材であ
り、その先端は竿本体30の先端よりやや竿元側に位置
している。ライナー37の先端部には小径の段差部37
aが形成されており、そこに先端側のガイドリング38
が装着されている。
【0021】ガイドリング38は、耐磨耗性を有し内周
面が滑らかなセラミック製のリング部材である。ガイド
リング38は、釣糸14を抵抗を少なく案内するための
ものであり、その内径はガイドリング35と同じか小さ
い。スペーサリング39は、ガイドリング38の間隔を
隔てて配置するために装着されており、その内径はガイ
ドリング38の内径より大きい。
【0022】複数の弾性リング40は、ゴム等の弾性部
材で構成されている。弾性リング40は、ライナー37
を竿本体30に固定するために設けられており、先細り
筒状の竿本体の内径に合わせて先端側の外径が徐々に小
さくなるように形成されている。弾性リング40は、ラ
イナー37の外周面に接着固定されている。また、弾性
リング40の固定位置はガイドリング38の位置とずれ
て配置されている。この弾性リング40により竿本体3
0のしなりにライナー37がしなり、竿本体30にライ
ナー37の中間部分が接触しにくくなる。
【0023】ライナー37の先端部は、竿本体30の先
端部に位置しており、隙間Sが小さくなり弾性リング4
0を配置できない。この隙間Sは0.5mm以下と小さ
く設定されている。この隙間Sが小さいため、ライナー
37と竿本体30とがキャスティング時等にしなって衝
突しても大きな衝突音は生じにくい。この内挿体32を
製造する際には、まず、ライナーリング36とライナー
37とを接着固定し、ライナー37の内部にガイドリン
グ38とスペーサリング39とを交互に装着する。そし
て、尻栓部31をライナーリング36にねじ込み、最後
にライナー37の外周に弾性リング40を間隔を隔てて
装着固定して内挿体32を完成する。そしてこのように
して得られた内挿体32と尻栓部31との組立体を竿本
体30の後端部にOリング33を挟んでねじ込みことで
穂先竿3が完成する。
【0024】トップガイド4は、図4に示すように、穂
先竿3の竿本体30の先端に嵌合固定される装着筒部4
1と、装着筒部41の穂先側に配置された第1筒部42
と、第1筒部42の穂先側に配置された第2筒部43と
を備えている。これらの筒部の外周面は滑らかに連続し
ており後端部(竿元側)にいくに従い小径になってい
る。
【0025】第1筒部42は装着筒部41にねじにより
着脱自在に装着されている。また、第2筒部43は第1
筒部にねじにより着脱自在に装着されている。これらの
締結部は、軸方向に重畳して配置されている。第1筒部
42の先端部及び第2筒部43の先端部にはそれぞれ硬
質セラミック製のガイドリング45,46がはめ込み固
定されている。また、第2筒部43の周面には、周方向
に間隔を隔てて4つの水抜き孔43aが形成されてい
る。
【0026】このような構成の中通し竿では、リール1
2から繰り出された釣糸14を内挿体32に通す際に
は、3本の竿1〜3を並継ぎし、釣糸14の先端に糸通
し具を装着し、糸通し具の先端を2つの釣糸ガイド1
6,17を通過させて尻栓部31のガイドリング34に
挿入する。このとき穂先竿3の後端部、すなわち尻栓部
31は糸導入孔15の先端部より竿元側に位置している
ので、糸通し具をガイドリング34に挿入するのは容易
である。そして、糸通し具を徐々に穂先側に押し込む
と、その先端がトップガイド4から出てくる。トップガ
イド4から糸通し具の先端が出てくると、それを指で摘
んで引き出し釣糸14をトップガイド4から取り出す。
ここでは、穂先竿3の後端部が糸導入孔15の先端部よ
り竿元側に位置しているので、釣糸の挿通作業が容易で
ある。
【0027】キャスティング時や仕掛けに魚がかかって
巻き取る時に竿体がしなると、釣糸がガイドリング38
に接触して案内される。このため、接触抵抗が少なくな
り釣糸の付着も少なくなる。また竿本体30がしなる
と、それとともに弾性リング40によって竿本体30内
部に固定されたライナー37もしなる。しかし、先端部
分に弾性リング40を配置するのは無理なためライナー
37の先端は片持ち構造になっており、先端側の弾性リ
ング40より穂先側はしならない。このため、ライナー
37の先端が竿本体30に衝突する。しかし、ライナー
37の外周面と竿本体30の内周面との隙間が0.5m
m以下のため、ライナー37の衝突時の衝突距離が小さ
くなり大きな音は発生せず、音の発生を小さく抑えるこ
とができる。しかも、ライナー37が合成樹脂製である
ため、ライナー37が衝突しても大きな音が生じにく
い。
【0028】また、異物が内挿体32の内部に堆積した
ときには、尻栓部31を、たとえば反時計回りに回して
竿本体30から取り外す。すると内挿体32が尻栓部3
0とともに竿本体30から出てくる。そして尻栓部31
をライナーリング36から取り外し内挿体32単体にす
る。この状態で異物の堆積状態をライナー37の外部か
ら確認して、たとえばガイドリング38の内径より小径
の棒状の清掃具を内挿体32の穂先側(先端側)又は竿
元側(後端側)から挿入して異物を取り出し清掃する。
とくに汚れがひどい場合には、たとえば、ガイドリング
38及びスペーサリング39の内径よりは大きく段差3
7aの内径よりは小さい棒状の取り出し具をライナー3
7の穂先側から挿入し、ガイドリング38とスペーサリ
ング39とを押し出してライナー37から取り出せばよ
い。このようにしてガイドリング38とスペーサリング
39とを取り出せば、その前後に堆積した異物も両リン
グ38,39とともに押し出される。このため、内挿体
32の内部をより確実に清掃できる。
【0029】〔他の実施形態〕 (a)前記実施形態では3本継ぎの並継ぎ形式の中通し
竿を例に説明したが、継ぎ数は3本に限定されるもので
はない。 (b)前記実施形態では凸部としてのガイドリングをラ
イナー(パイプ部材の一例)と別に設けたが、凸部をラ
イナーと一体で形成してもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、パイプ部材の外周面と
竿体の内周面との隙間が0.5mm以下のため、パイプ
部材の衝突時の衝突距離が小さくなり大きな音は発生せ
ず、音の発生を小さく抑えることができる。しかもパイ
プ部材が合成樹脂製のため、衝突しても大きな音が生じ
にくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による中通し竿の側面図。
【図2】その糸導入孔付近の断面拡大図。
【図3】その糸導入孔付近の平面拡大図。
【図4】そのトップガイド付近の断面拡大図。
【符号の説明】
1 元竿 2 中間竿 3 穂先竿 12 スピニングリール 14 釣糸 15 糸導入孔 30 竿本体 32 内挿体 37 ライナー 38 ガイドリング 39 スペーサリング 40 弾性リング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リールからの釣糸を内部に挿通させること
    が可能な中通し竿であって、 前記釣糸が内部で挿通可能な先細り筒状の竿体と、 前記竿体の外周面に形成され前記リールからの釣糸を前
    記竿体内部に導入するための糸導入孔と、 前記竿体内部に前記糸導入孔付近から穂先側端部にかけ
    て配置され前記釣糸が挿通可能な可撓性を有する合成樹
    脂製のパイプ部材、前記パイプ部材の内周面に設けられ
    た凸部、及び前記パイプ部材の外周に前記糸導入孔から
    穂先付近にかけて間隔を隔てて設けられ前記パイプ部材
    を前記竿体内部に固定するための複数の固定リングを有
    する内挿体とを備え、 前記内挿体は、穂先側端部における前記内挿体のパイプ
    部材の外周面と前記竿体の内周面との隙間が0.5mm
    以下となるように配置されている、中通し竿。
  2. 【請求項2】前記凸部は、パイプ部材の内周側に前記パ
    イプ部材の軸方向に間隔を隔てて設けられ内周部で前記
    釣糸を案内するための複数のガイドリングであり、 前記複数のガイドリングを所定の間隔で配置するために
    前記ガイドリングの間に配置されたスペーサをさらに備
    える、請求項1に記載の中通し竿。
  3. 【請求項3】前記パイプ部材は前記固定リングに固定さ
    れ、前記固定リングは前記竿体に対して着脱自在であ
    る、請求項1又は2に記載の中通し竿。
  4. 【請求項4】前記ガイドリング及びスペーサは、前記パ
    イプ部材に着脱自在に装着されている、請求項3に記載
    の中通し竿。
  5. 【請求項5】前記パイプ部材は透光性を有しており、 前記固定リングと前記ガイドリングとは前記パイプ部材
    の異なる軸方向位置に配置されている、請求項1から4
    のいずれかに記載の中通し竿。
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