JP3875343B2 - 内燃機関の排気装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機関本体に連なる排気マニホールドを排ガス流通方向に沿う上流端に有する排気系に、前記排気マニホールドに締結される第1締結部と、前記排ガス流通方向に沿って第1締結部よりも下流側で排気系に締結される第2締結部とを有してプレス成形されるカバーが、少なくとも排気マニホールドを覆って取付けられる内燃機関の排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
排気マニホールドの周囲に在る部品に該排気マニホールドからの放熱による熱害が及ぶことを防止するために、排気マニホールドをカバーで覆うようにしたものが、たとえば実開平3−35219号公報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、排気マニホールドと、該排気マニホールドを覆うカバーとの間には熱伸び差が生じるものであり、排気マニホールドの複数箇所にカバーが締結された構造では、前記熱伸び差に起因して各締結部に過大な荷重が作用し、耐久性の低下を招くことになる。そこで、上記実開平3−35219号公報で開示されたものでは、排気マニホールドの1箇所にカバーを締結するとともに、前記熱伸び差による相対移動を可能とする構造で排気マニホールドの他の箇所でカバーを保持するようにしている。しかるに、そのような構造では、相対移動を可能とするための保持部材が必要となって部品点数の増大や構造の複雑化を招くことになり、また相対移動を可能とする保持部分でがたつき音が発生するおそれがある。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の増大および構造の複雑化を回避した上で、排気マニホールドおよびカバーの熱伸び差に起因した耐久性低下を防止し、しかも異音の発生をも防止することができる内燃機関の排気装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、機関本体に連なる排気マニホールドを排ガス流通方向に沿う上流端に有する排気系に、前記排気マニホールドに締結される第1締結部と、前記排ガス流通方向に沿って第1締結部よりも下流側で前記排気系に締結される第2締結部とを有してプレス成形されるカバーが、少なくとも排気マニホールドを覆って取付けられる内燃機関の排気装置において、ビード部が、該ビード部の両端を前記カバーの周縁まで延ばして該カバーに設けられるとともに、第1および第2締結部間に配置される前記ビード部が、該ビード部の両端を前記カバーの両側縁まで延ばしてカバーに設けられることを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、排気マニホールドおよびカバー間に熱伸び差が生じたときに、その熱伸び差をビード部が撓むことによって吸収することができ、熱伸び差の影響を排除するための専用部品を用いることを不要とし、部品点数の増大を回避した簡単な構造で各締結部に過大な荷重が作用することを防止して耐久性を向上することが可能となり、しかもカバーは排気マニホールドとの相対移動を阻止して排気系に締結されるものであるので、がたつき音の発生もないとともに、排ガス流通方向に沿う上流側の第1締結部と、排ガス流通方向に沿う下流側の第2締結部との間に配置される前記ビード部が、該ビード部の両端を前記カバーの両側縁まで延ばしてカバーに設けられることにより、排ガス流通方向に沿う方向で大きくなる熱伸び差をビード部で効果的に吸収することができる。
【0007】
さらに請求項2記載の発明は、機関本体に連なる排気マニホールドを排ガス流通方向に沿う上流端に有する排気系に、前記排気マニホールドに締結される第1締結部と、前記排ガス流通方向に沿って第1締結部よりも下流側で排気系に締結される第2締結部とを有してプレス成形されるカバーが、少なくとも排気マニホールドを覆って取付けられる内燃機関の排気装置において、前記カバーに複数の開口部が設けられ、該開口部は、前記排気マニホールドを機関本体に締結するボルトを回転操作するための工具が挿入可能な大きさに形成されることを特徴とする。
【0008】
このような構成によれば、排気マニホールドおよびカバー間に熱伸び差が生じたときに、その熱伸び差を、排気マニホールドを機関本体に締結するボルトを回転操作するための工具が挿入可能な大きさの開口部が変形することによって吸収することができ、熱伸び差の影響を排除するための専用部品を用いることを不要とし、部品点数の増大を回避した簡単な構造で各締結部に過大な荷重が作用することを防止して耐久性を向上することが可能となり、しかもカバーは排気マニホールドとの相対移動を阻止して排気系に締結されるものであるので、がたつき音の発生もない。さらに各開口部は、排気マニホールドの機関本体への取付けおよび取り外し時に、ボルトを操作するための工具を挿入可能なものであるから、各開口部は、熱伸び差を吸収する機能を発揮するだけでなく、カバーを排気マニホールドから取外すことなく、排気マニホールドの機関本体への取付けおよび取り外し作業を行なうことを可能とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1ないし図3は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は排気系の正面図、図2は図1の2矢視側面図、図3は排気マニホールドの正面図である。
【0011】
図1ないし図3を参照して、たとえば4気筒である内燃機関の機関本体11には、該機関本体11に連なる排気マニホールド121 を排ガス流通方向13に沿う上流端に備える排気系141 が接続されており、この排気系141 には、排気マニホールド121 の表面側(機関本体11とは反対側)を覆うカバー151 が取付けられる。
【0012】
排気マニホールド121 は、機関本体11に締結されるフランジ16と、該フランジ16に一端が共通に連なる複数たとえば4本の枝管171 ,172 ,173 ,174 と、それらの枝管171 〜174 を一対ずつ共通に接続させる一対の集合管181 ,182 と、両共通管181 ,182 が共通に連なるフランジ19とで構成されるものである。
【0013】
各枝管171 〜174 は、機関本体11に並設されている第1〜第4気筒に対応するものであり、第1〜第4気筒に対応した位置でフランジ16に各枝管171 〜174 の一端が連結される。またフランジ16を機関本体11に締結するためのボルト挿通孔20…,21…がフランジ16に設けられており、ボルト挿通孔20…は各枝管171 〜174 にそれぞれ対応した4箇所でフランジ16の上部に配置され、ボルト挿通孔21…は、各枝管171 〜174 の配列方向に沿う両側方の2箇所ならびに各枝管171 〜174 相互間の3箇所でフランジ16の下部に配置される。
【0014】
集合管181 ,182 は相互に並んでフランジ19に連結されるものであり、一方の集合管181 には枝管172 ,173 が共通に連結され、他方の集合管182 には枝管171 ,174 が共通に連結される。
【0015】
またフランジ16において、枝管171 ,172 間に対応する部分の上部、ならびに枝管173 ,174 間に対応する部分の上部には、ねじ孔22,22が設けられる。さらに集合管181 ,182 には、それらの集合管181 ,182 から外側方に張出す支持板23,23が連設されており、それらの支持板23,23には挿通孔24,24が設けられ、それらの挿通孔24,24に対応するウェルドナット25,25が支持板23,23の裏面に固着される。
【0016】
カバー151 は、鋼板等によりプレス成形されるものであり、排ガス流通方向13に沿う上流端および両側端から外側方に張出すフランジ部26を有して、排気マニホールド121 のほぼ全外表面を覆うように形成される。
【0017】
カバー151 には、排気系141 における排ガス流通方向13に沿う上流端でフランジ部26の一部をフランジ16側に張出すようにして形成される一対の第1締結部271 ,271 が排気マニホールド121 におけるフランジ16の両ねじ孔22,22に対応して設けられるとともに、前記排ガス流通方向13に沿って両第1締結部271 ,271 よりも下流側でフランジ部26の一部を外側方に張出すようにして形成される一対の第2締結部281 ,281 が排気マニホールド121 の両支持板23,23に対応して設けられる。
【0018】
而して第1締結部271 ,271 は、ねじ孔22,22に螺合されるボルト29,29により排気マニホールド121 のフランジ16に締結され、第2締結部281 ,281 は、ウェルドナット25,25に螺合されるボルト30,30により排気マニホールド121 の支持板23,23に締結される。
【0019】
本発明に従えば、カバー151 には、たとえば2つのビード部31,31が、設けられるものであり、それらのビード部31,31は、第1および第2締結部271 ,271 ;281 ,281 間で相互に隣接して配置されるものであり、カバー151 の両側縁すなわちカバー151 の両側のフランジ部26までビード部31,31の両端を延ばすように形成される。
【0020】
なお、カバー151 には、前記ビード部31,31以外にもカバー151 の剛性を高めるためのビード部が複数設けられているが、それらのビード部の両端はカバー151 の周縁部すなわちフランジ部26まで及ぶことはない。また排ガス流通方向13に沿う上流端部でカバー151 には、O2 センサ等を挿入するための挿入筒部32が、排気マニホールド121 におけるフランジ16の略中央部に対応して一体に設けられる。
【0021】
次にこの第1実施例の作用について説明すると、排気マニホールド121 と、カバー151 との間には熱伸び差が生じるものであり、それらの熱伸び差を吸収しないと、カバー151 の第1締結部271 ,271 および第2締結部281 ,281 を排気マニホールド121 に締結せしめた構造では、各締結部271 ,271 ,281 ,281 に過大な荷重が作用し、耐久性の低下を招くことになる。しかるに、カバー151 には、相互に隣接した2つのビード部31,31が、それらのビード部31,31の両端をカバー151 の周縁まで延ばして設けられており、前記熱伸び差が生じたときに両ビード部31,31が撓んで熱伸び差を吸収することができる。したがって、各締結部271 ,271 ,281 ,281 に過大な荷重が作用することを防止して耐久性を向上することが可能となるものである。しかも両ビード部31,31は、排ガス流通方向13に沿う上流側の第1締結部271 ,271 と、排ガス流通方向13に沿う下流側の第2締結部281,281 との間に配置されるものであり、排ガス流通方向13に沿う方向で大きくなる熱伸び差を両ビード部31,31で効果的に吸収することができる。
【0022】
このようにしてカバー151 にビード部31,31が設けられるだけの簡単な構造で熱伸び差に起因した耐久性の低下を防止することが可能となり、熱伸び差を吸収するための専用部品を用いることが不要であるので、部品点数の増大を回避することができる。しかもカバー151 は排気マニホールド121 との相対移動を阻止して該排気マニホールド121 に締結されるものであるので、従来生じていたがたつき音の発生もない。
【0023】
図4は本発明の第2実施例を示すものであり、排気マニホールド121 を覆うカバー152 には、排ガス流通方向13に沿う上流側の第1締結部271 ,271 と、排ガス流通方向13に沿う下流側の第2締結部281 ,281 との間に配置される2つのビード部31,31の他に、一対ずつ2組のビード部33,33;33,33が、前記ビード部31,31と直交するようにして設けられており、それらのビード部33,33…は、その両端が排ガス流通方向13に沿う上流端および下流端でカバー152 の側縁まで延ばすように形成される。
【0024】
この第2実施例によれば、排ガス流通方向13に沿う方向での熱伸び差をビード部31,31で効果的に吸収することが可能となるだけでなく、カバー152 の幅方向での熱伸び差をビード部33,33…で吸収するようにして、各締結部271 ,271 ,281 ,281 に過大な荷重が作用することを防止して耐久性をより一層向上することが可能となる。
【0025】
図5ないし図7は本発明の第3実施例を示すものであり、図5は排気系の正面図、図6は図5の6矢視側面図、図7は図6の7矢視背面図である。
【0026】
機関本体11には、該機関本体11に連なる排気マニホールド122 を排ガス流通方向13に沿う上流端に備える排気系142 が接続されており、この排気系142 には、排気マニホールド122 の表面側(機関本体11とは反対側)を覆うカバー153 と、排気マニホールド122 の裏面側(機関本体11側)を覆うカバー35とが取付けられる。
【0027】
排気マニホールド122 は、機関本体11に締結されるフランジ16′と、該フランジ16′に一端が共通に連なる複数たとえば4本の枝管171 〜174 と、それらの枝管171 〜174 を一対ずつ共通に接続させる一対の集合管181,182 と、両共通管181 ,182 が共通に連なるフランジ19とで構成されるものであり、フランジ16′には、上記第1および第2実施例で設けられていたねじ孔22,22が設けられることはなく、ボルト挿通孔20…,21…が設けられるだけである。また枝管171 ,172 には、それらの枝管171 ,172 から外側方に張出す支持板36,36が連設され、集合管181 ,182 には上記第1および第2実施例と同様に支持板23,23が連設される。
【0028】
鋼板等によりプレス成形されるカバー153 には、一対の第1締結部272 ,272 が排気マニホールド122 における支持板36,36に対応して設けられるとともに、排ガス流通方向13に沿って両第1締結部272 ,272 よりも下流側でフランジ部26の一部を外側方に張出すようにして形成される一対の第2締結部281 ,281 が排気マニホールド122 における両支持板23,23に対応して設けられる。
【0029】
また鋼板等によりプレス成形されるカバー35には、一対の第1締結部37,37が排気マニホールド122 における支持板36,36に対応して設けられるとともに、排ガス流通方向13に沿って両第1締結部37,37よりも下流側に配置される一対の第2締結部38,38が排気マニホールド122 における両支持板23,23に対応して設けられる。
【0030】
而してカバー153 の第1締結部272 ,272 と、カバー35の第1締結部37,37とは、それらの締結部272 ,272 ;37,37間に支持板36,36を挟むようにしてボルト29…およびナット39…により支持板36,36に締結され、カバー153 の第2締結部281 ,281 と、カバー35の第2締結部38,38とは、それらの締結部281 ,281 ;38,38間に支持板23,23を挟むようにしてボルト30…およびナット40…により支持板23,23に締結される。
【0031】
しかもカバー153 には、第1および第2締結部272 ,272 ;281 ,281 間で相互に隣接して配置されるビード部31,31が設けられ、カバー35には、それらのビード部31,31に対応して第1および第2締結部37,37;38,38間で相互に隣接して配置される2つのビード部41,41が設けられ、ビード部41,41は、ビード部31,31と同様に、カバー35の両側縁までそれらのビード部41,41の両端が延びるように形成されている。
【0032】
さらに、カバー153 には複数たとえば3つの開口部42,42,42が設けられる。しかも各開口部42…は、排気マニホールド122 における枝管171,172 間、枝管172 ,173 間および枝管173 ,174 間に配置されるようにしてフランジ16′に設けられている3つのボルト挿通孔22,22,22にそれぞれ対応してカバー153 に設けられるものであり、各ボルト挿通孔22…に挿通されるボルト(図示せず)を回転操作するための工具を挿入可能な大きさに形成されている。
【0033】
この第3実施例によれば、排気マニホールド122 の表面側および裏面側をそれぞれ覆うカバー153 ,35にそれぞれ設けられているビード部31,31;41,41により、排気マニホールド122 とカバー153 ,35との間での熱伸び差を吸収することができ、両カバー153 ,35の耐久性を向上することができる。
【0034】
また排気マニホールド122 およびカバー153 間に熱伸び差が生じたときに、その熱伸び差を各開口部42…の変形によって吸収することが可能であり、これによりカバー153 の耐久性をより一層向上することが可能となる。しかも各開口部42…は、排気マニホールド122 の機関本体11への取付けおよび取り外し時に、ボルトを操作するための工具を挿入可能なものである。したがって、各開口部42…は、熱伸び差を吸収する機能を発揮するだけでなく、カバー153 を排気マニホールド122 から取外すことなく、排気マニホールド122 の機関本体11への取付けおよび取り外し作業を行なうことを可能とするものである。
【0035】
図8および図9は本発明の第4実施例を示すものであり、図8は排気系の正面図、図9は図8の9矢視側面図である。
【0036】
機関本体11には、該機関本体11に連なる排気マニホールド123 と、排気マニホールド123 が連結される触媒コンバータ43とを備える排気系143 が接続されており、この排気系143 には、排気マニホールド123 の表面側のほぼ全体と、触媒コンバータ43の一部とを覆うカバー154 が取付けられる。
【0037】
排ガス流通方向13に沿って排気マニホールド123 の上流端に設けられるフランジ16には、カバー154 に設けられている2つの第1締結部171 ,171 がボルト29,29により締結される。また触媒コンバータ43の両側部には支持板44…が外側方に張出すように連設されており、排ガス流通方向13に沿って第1締結部171 ,171 よりも下流側でカバー154 に設けられた2つの第2締結部282 ,282 がボルト30,30で支持板44…に締結される。
【0038】
またカバー154 には、第1および第2締結部271 ,271 ;282 ,282 間で相互に隣接して配置される3つのビード部31,31,31が、それらのビード部31…の両端をカバー154 の両側縁まで延ばすようにして設けられる。さらにカバー154 には、排気マニホールド123 の機関本体11への取付けおよび取り外し作業時にボルトを操作することを可能とした一対の開口部42,42が設けられるとともに、排気マニホールド123 の機関本体11への取付けおよび取り外し作業時にボルトを操作する機能に加えて、O2 センサ(図示せず)の挿入をも可能とした開口部42′が前記両開口部42,42間に配置されるようにして設けられる。
【0039】
この第4実施例のように、カバー154 の第2締結部282 ,282 が、排気系143 において排気マニホールド123 よりも下流側、たとえば触媒コンバータ43に締結される場合でも、上記第3実施例と同様の効果を奏することができる。
【0040】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0041】
たとえば、カバーにビード部が設けられることなく複数の開口部のみが設けられるようにしてもよく、その場合でも、排気マニホールドおよびカバー間に生じる熱伸び差を各開口部の変形によって吸収することができるので、ビード部によって得られる効果と同等の効果を得ることが可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、排気マニホールドおよびカバー間に生じる熱伸び差をビード部の撓みにより吸収することが可能であり、特に、排ガス流通方向に沿う上流側の第1締結部と、排ガス流通方向に沿う下流側の第2締結部との間に配置されるビード部が、排ガス流通方向に沿う方向で大きくなる熱伸び差をビード部で効果的に吸収 して、耐久性をより一層向上することができる。また請求項2記載の発明によれば、前記熱伸び差を、排気マニホールドを機関本体に締結するボルトを回転操作するための工具が挿入可能な大きさの開口部が変形することで吸収することが可能であり、熱伸び差の影響を排除するための専用部品を用いることを不要とし、部品点数の増大を回避した簡単な構造で耐久性を向上することができ、がたつき音が発生することもない。しかも各開口部は、排気マニホールドの機関本体への取付けおよび取り外し時に、ボルトを操作するための工具を挿入可能なものであるから、各開口部は、熱伸び差を吸収する機能を発揮するだけでなく、カバーを排気マニホールドから取外すことなく、排気マニホールドの機関本体への取付けおよび取り外し作業を行なうことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の排気系の正面図である。
【図2】 図1の2矢視側面図である。
【図3】 排気マニホールドの正面図である。
【図4】 第2実施例の排気系の正面図である。
【図5】 第3実施例の排気系の正面図である。
【図6】 図5の6矢視側面図である。
【図7】 図6の7矢視背面図である。
【図8】 第4実施例の排気系の正面図である。
【図9】 図8の9矢視側面図である。
【符号の説明】
11・・・機関本体
121 ,122 ,123 ・・・排気マニホールド
13・・・排ガス流通方向
141 ,142 ,143 ・・・排気系
151 ,152 ,153 ,154 ,35・・・カバー
271 ,272 ,37・・・第1締結部
281 ,282 ,38・・・第2締結部
31,33,41・・・ビード部
42,42′・・・開口部
Claims (2)
- 機関本体(11)に連なる排気マニホールド(121 ,122 ,123 )を排ガス流通方向(13)に沿う上流端に有する排気系(141 ,142 ,143 )に、前記排気マニホールド(121 〜123 )に締結される第1締結部(271 ,272 ,37)と、前記排ガス流通方向(13)に沿って第1締結部(271 ,272 ,37)よりも下流側で前記排気系(141 〜143 )に締結される第2締結部(281 ,282 ,38)とを有してプレス成形されるカバー(151 ,152 ,153 ,154 ,35)が、少なくとも排気マニホールド(121 〜123 )を覆って取付けられる内燃機関の排気装置において、ビード部(31,33,41)が、該ビード部(31,33,41)の両端を前記カバー(151 〜154 ,35)の周縁まで延ばして該カバー(151 〜154 ,35)に設けられるとともに、第1および第2締結部(27 1 ,27 2 ,37;28 1 ,28 2 ,38)間に配置される前記ビード部(31,41)が、該ビード部(31,41)の両端を前記カバー(15 1 〜15 4 ,35)の両側縁まで延ばしてカバー(15 1 〜15 4 ,35)に設けられることを特徴とする内燃機関の排気装置。
- 機関本体(11)に連なる排気マニホールド(122 ,123 )を排ガス流通方向(13)に沿う上流端に有する排気系(142 ,143 )に、前記排気マニホールド(122 ,123 )に締結される第1締結部(271 ,272 )と、前記排ガス流通方向(13)に沿って第1締結部(271 ,272 )よりも下流側で排気系(142 ,143 )に締結される第2締結部(281 ,282 )とを有してプレス成形されるカバー(153 ,154 )が、少なくとも排気マニホールド(122 ,123 )を覆って取付けられる内燃機関の排気装置において、前記カバー(153 ,154 )に複数の開口部(42,42′)が設けられ、該開口部(42,42′)は、前記排気マニホールド(12 2 ,12 3 )を機関本体11に締結するボルトを回転操作するための工具が挿入可能な大きさに形成されていることを特徴とする内燃機関の排気装置。
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